JP2022163842A - テーブル用エアカーテン - Google Patents

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Abstract

Figure 2022163842000001
【課題】送風機により対面する相手との間を遮断する分断流として旋回流により周辺飛沫を巻き込み捕捉することが可能なテーブルに設置し得るエアカーテン。
【解決手段】エアカーテンは送風部と吸入部と下部流路とで構成され、送風部はテーブル対面側の吸入部へ向けられた送風口と、該送風口より竜巻状のエア旋回流を横方向に放出可能な旋回流発生装置と、下部流路から流入されたエアを旋回流発生装置へ送気する送風路と、送風機とから成り、吸入部は枠体と該枠体正面に形成され送風部へ向けられた吸入口と、基端が枠体背面に軸支されると共に先端が枠体側周壁に沿って周回可能に形成され且つ先端が枠体正面に向けられた吸引ホースと、回転させる駆動装置と、吸引ホースの基端部若しくは駆動装置に内蔵された吸引装置とから成り、送風部からのエア旋回流が周囲空間中の飛沫を巻き込み捕捉した状態で吸入部により吸引され、下部流路を通じ再度送風部へ循環される。
【選択図】図1

Description

本発明は、テーブル用のエアカーテンに関し、詳しくは、食卓その他のテーブルに設置して、対面又は隣接した人との間をエアで区切り、飛沫感染などのリスクを防ぐ装置に関するものである。
近年、ウイルス型感染症の発生・拡大に伴い、ソーシャルディスタンスの確保や、外出時におけるマスク着用、食事中の会話ゼロなど、飛沫感染予防策の徹底が叫ばれている。また、会社における受付・窓口や飲食店などでは、対面での飛沫防止策として、透明なパネルやビニールをテーブル上に設置するといった対策も採られている。そして、定期的に窓や扉を開放して室内の換気を行ったり、椅子やテーブルなどのアルコール除菌等も随時行ったり、さらには、空気清浄機を設置するなどの対応策も採られている。
このように、飛沫感染の予防には、マスク着用が確かに有効な手段ではあるが、複数人の食事において話す度にマスクの付け外しを幾度も行うのは煩雑であり、結果的にマスクを外したまま談笑する場面も見受けられるのが現状であって、その結果として飛沫感染拡大を抑えることが困難な状況となっている。
上記問題を解決すべく、特開2011-137588号公報(特許文献1)や特開2007-181641号公報(特許文献2)に記載の技術提案がされている。具体的には、特許文献1において、対面する相手との間に空間を遮断するエアカーテンを作るべく柱状の機材を備える技術提案がなされている。また、特許文献2では、部屋そのものを除菌イオンの放出によって室内除菌する技術提案がなされている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術提案では、送風機を使ったエアカーテンの利用法が示されており、柱状の送吸入機が左右に設置された状態で、1つの送風機にて帯状に設置された送風口により空気の循環を行っているため、風量にムラができ易く飛沫感染の防止といった観点からは不安が残ると共に、直線的な送風により循環させているので、エアカーテンに弾かれて空気中に浮遊してしまう飛沫を捉えられず、その結果、飛沫が空気中を漂うこととなってしまう、といった問題があった。
また、特許文献2に記載の技術提案では、除菌イオンを発生・放出させることによって限られた室内空間を除菌し得る手段としてある一定の効果は見込めるものの、飲食店など人の出入りが頻発する飲食スペース内を除菌する手段としては不向きであり、また、分断流を作り出せるのは除菌装置の直近のみであるため、他人との距離が近くなり得る飲食テーブルが設置された空間では、除菌効果を発揮する前に飛沫による感染が発生し易く、すなわち、飛沫感染を予防する手段となり得ない、といった問題があった。
本出願人は、対面する相手との間を遮断する各種の飛沫防止手段、中でもエアカーテンによる飛沫防止手段に着目し、飛沫の拡散を確実に防止することでマスク無しでも気軽に会話できる環境を作れないものかとの着想のもと、送風機によって送られる風に旋回流を発生させ、対面する相手との間を遮断する分断流として送風しつつ、旋回流により周辺飛沫を巻き込んで捕捉することが可能なテーブルに設置し得るエアカーテンを開発し、本発明における「テーブル用エアカーテン」の提案に至るものである。
特開2011-137588号公報 特開2007-181641号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、送風機によって送られる風に旋回流を発生させ、対面する相手との間を遮断する分断流として送風しつつ、旋回流により周辺飛沫を巻き込み捕捉することが可能な、テーブルに設置し得るエアカーテンを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、テーブルに設置され、該テーブル上方をエアの層により分断し得るエアカーテンであって、送風部と吸入部と下部流路とで構成され、送風部は、テーブル対面側の吸入部へ向けられた送風口と、該送風口より竜巻状のエア旋回流を横方向に放出可能な旋回流発生装置と、下部流路から流入されたエアを旋回流発生装置へ送気する送風路と、該送風路内に内蔵される送風機と、から成り、吸入部は、所定形状の枠体と、該枠体正面に形成されテーブル対面側の送風部へ向けられた吸入口と、基端が枠体背面に軸支されると共に先端が枠体側周壁に沿って周回可能に形成され且つ先端が枠体正面に向けられた吸引ホースと、該吸引ホースを回転させるための駆動装置と、吸引ホースの基端部若しくは駆動装置に内蔵された吸引装置と、から成り、送風部から放出されたエア旋回流が周囲空間中の飛沫を巻き込み捕捉した状態で吸入部により吸引され、下部流路を通じ再度送風部へ循環される手段を採用する。
また、本発明は、前記吸入部における枠体正面の口径が、前記送風口の口径より大径である手段を採用する。
さらに、本発明は、前記下部流路における所定中間箇所に、塵埃フィルタ又は/及び殺菌ユニットが装備されている手段を採用する。
本発明にかかるテーブル用エアカーテンによれば、旋回流発生装置によって送風口から竜巻状のエア旋回流が横方向に放出されることにより、そのエア旋回流が周囲空間に漂う飛沫を巻き込んで補足し、吸入口から飛沫を補足したエアが吸引されることとなって、対面する相手に飛沫が飛散しないだけでなく、周囲への飛沫放散をも防ぐことが可能である。併せて、必要送風量が既存の提案と比べても少なく済むため、送風機の小型化・省電力化も期待できる。
また、本発明にかかるテーブル用エアカーテンによれば、吸入部における枠体正面の口径が、送風口の口径より大径に形成されているため、旋回流を伴い徐々に旋回半径が拡張した分断流(エアカーテン)を纏めて吸入することが可能であると共に、実際に吸引力を発揮する吸入ホースの先端が周回状に旋回しているため、送風口から放出されたエア旋回流が最後まで旋回力を維持した状態で吸引されることとなって、自らの進行軌道上に存在する飛沫だけでなく、周辺空気に浮遊する飛沫、ウイルスや細菌、その他の微小塵埃なども、併せて防除することが可能である。
さらに、本発明にかかるテーブル用エアカーテンによれば、下部流路の所定箇所に、塵埃フィルタや殺菌ユニットが装備されることで、吸入部にて吸入したエアを循環させるに際し、塵埃やウイルス等を除去した上で送風部へ送られ、最終的にエアカーテンとしてテーブル上方へ放出されることとなるため、常に清潔なエアによりエアカーテンが形成される、といった優れた効果を奏する。
本発明にかかるテーブル用エアカーテンの実施形態を示す斜視説明図である。 本発明にかかるテーブル用エアカーテンの実施形態を示す側方透過断面図である。 本発明にかかるテーブル用エアカーテンの実施形態を示す要部説明図である。 本発明にかかるテーブル用エアカーテンの実施形態を示す要部断面図である。 本発明にかかるテーブル用エアカーテンの他の実施形態を示す要部説明図である。
本発明にかかるテーブル用エアカーテン1は、送風部10から放出されたエア旋回流Aが周囲空間中の飛沫を巻き込み捕捉した状態で吸入部20により吸引され、下部流路30を通じ再度送風部10へ循環される手段を採用したことを最大の特徴とする。
以下、本発明にかかるテーブル用エアカーテン1の実施形態を、図面に基づいて説明する。
尚、本発明にかかるテーブル用エアカーテン1は、以下に述べる実施形態に特に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、すなわち同一の作用効果を発揮できる形状や寸法、材質等の範囲内で適宜変更することができるものである。
図1は、本発明にかかるテーブル用エアカーテン1の実施形態を示す斜視説明図である。また、図2は、本発明にかかるテーブル用エアカーテン1の実施形態を示す側方透過断面図である。さらに、図3は、本発明にかかるテーブル用エアカーテンの実施形態を示す要部説明図であり、具体的には、送風部10の構成態様を示す側方透過断面図である。またさらに、図4は、本発明にかかるテーブル用エアカーテンの実施形態を示す要部断面図であり、具体的には、図3におけるBB断面図である。さらにまた、図5は、本発明にかかるテーブル用エアカーテン1の他の実施形態を示す要部説明図であり、具体的には、送風部10の構成態様を示す正面図である。
本発明にかかるテーブル用エアカーテン1は、主に送風部10と、吸入部20と、下部流路30と、で構成されている。
送風部10は、主に送風口11と、旋回流発生装置12と、送風路13と、送風機14とで構成され、テーブルTの上方においてエアを放出してエアカーテンを形成させる機能を有しており、テーブルTにおける所定の側縁部に設置される。
送風口11は、旋回流発生装置12により生成されたエア旋回流Aを放出するための該旋回流発生装置12の先端面に形成された開口であって、所定の口径を有して形成されている。該送風口11の形状については、エア旋回流Aを放出するという機能上、略円形状とするのが好適であるが、旋回流を阻害しない範囲で楕円形状や多角形状などを採用することもできる。該送風口11の向きは、テーブルTの対面側に設置された後述する吸入部20へ向けられており、具体的には、横方乃至斜め上方に向けられている。
旋回流発生装置12は、エア旋回流Aを生成する箇所であって、先端に前記送風口11を有し、該送風口11から基端に向け縮径するテーパ状に形成された内部流路12aを備えている。該内部流路12aは、エア旋回流Aを生成すべく、内部壁面につき角の無い略円錐状に形成されるのが好適である。この様に、内部流路12aが基端から送風口11へ向け拡径する態様であるため、エア旋回流Aの風速が基端部より送風口11に近づくにつれ弱くなり、該送風口11から放出される分断流の幅が大きくなる。その結果、エア旋回流Aも広く形成されることとなって、周囲空間にて存在する多くの飛沫を巻き込む効果が期待できる。
旋回流発生装置12の基端部には、後述する下部流路30からのエアを送気するための送風路13が連結されている。送風路13は、旋回流発生装置12へ流入したエアに対し効率よく回転力を付与すべく、略鉛直乃至内側(テーブル側)に傾斜した状態で下方へ延伸する様に備えられている。そして、下方へ延伸された送風路13は、下部流路30と連結される。旋回流発生装置12の基端部における送風路13の連結態様について、図4に示す様に、旋回流発生装置12の側壁における該旋回流発生装置12の幅方向中心線Lから偏心した位置に連結する態様が好適である。かかる態様を採用することで、内部流路12aに流入するエアの回転初動をスムーズに行い得るため、旋回流の生成を効率よく促すことができると共に、中心線L上に送風路13を連結した場合に想定される左回転と右回転との相対するエアの流れによる乱流の発生、エア衝突による旋回流力の相殺効果を防除することが可能となる。
送風機14は、送風路13内の所定箇所に備えられるもので、その具体的構造については常法の手段を採用すれば足り、特に限定するものではないが、送風路13内という限られた狭い空間内に備えられることから、例えば図示の様な羽根車(プロペラ)を電気的に回転させて風を発生させる構造が考え得る。かかる送風機14により下部流路30から流入したエアを加速させて旋回流発生装置12へ送風することで、下部流路30にて減退した風速を補い得ると共に、旋回流発生装置12における旋回流の生成に資することとなる。
尚、図面では、送風部10が枠体構造で形成され、その枠体内に旋回流発生装置12や送風路13、送風機14が内蔵されている態様について示しているが、必ずしも枠体構造とする必要はなく、旋回流発生装置12が剥き出しの状態でテーブルTに設置される態様も可能である。
また、送風機14の具体的構造について、スパイラル状の回転体構造とすることも可能である。すなわち、送風路13内に送風機14としてスパイラル状の回転体を装備し、該回転体を回転させることで、下部流路30から送られてきたエアをスパイラル状に回転させながら旋回流発生装置12へ送風する態様である。かかる態様を採用することで、旋回流発生装置12の前段の送風路13内で既に旋回流が生成されることとなって、該旋回流発生装置12におけるエア旋回流Aの生成を容易にすることが期待できる。
ところで、図5に示す様に、送風口11を回転板11aで被覆する態様が考え得る。かかる回転板11aは、略円形状の板体であって、送風口11の全体を被覆し得るだけの大きさを有し、少なくとも一以上の貫通した送風孔11bが穿孔されている。また、該回転板11aは、略円形状の中心点を軸に回転する態様で備えられる。すなわち、旋回流発生装置12から放出されるエアは、該送風孔11bを通過して放出されることとなり、その際に回転板11aが回転することでスパイラル状にエア放出が行われることなる。これにより、自然にエア旋回流Aの形態を採りながら、エア放出が行われることとなる。
尚、回転板11aを回転させるための具体的構造については、常法手段を採用すれば足り、特に限定するものではないが、例えばプーリーを電気的に回転させ、その回転力をベルトを介して回転板11aに伝達することで、該回転板11aを回転させる構造等が考え得る。
該回転板11aの回転スピードについても、特に限定するものではなく、後述する吸引ホース22の回転スピードと同一に合わせるなど、エア旋回流Aの生成効率に鑑み適宜決定すればよい。
吸入部20は、所定形状を有する中空の枠体20aと、その枠体20a正面に形成された吸入口21と、枠体20a内に備わる吸引ホース22、駆動装置23並びに吸引装置24とで構成され、テーブルTの上方にてエアカーテンとして形成されたエア旋回流Aを吸引して回収する機能を有しており、送風部10の対面側におけるテーブルTの側縁部に設置される。
枠体20aの具体的な構造について、送風口11から幅広状に放出されたエア旋回流Aを余さずに取り込むという機能上、少なくとも送風部10側に向いた枠体20a正面の口径が、送風口11の口径より大径に形成されていることを要する。かかる枠体20aの形状については、円周状に拡がるエア旋回流Aを吸引すべく、例えば図示の様に、正面視略円形を成す器状若しくは皿状とする態様が好適である。
吸入口21は、送風部10(送風口11)から放出されたエア旋回流Aを枠体20a内に取り込む開口であって、枠体20aにおける正面(送風部10側の面)に所定の口径を有して形成されている。該吸入口21の構成態様について、図面では枠体20aの正面に大きく一つの吸入口21を備える態様について示しているが、枠体20aの正面中心部を除き側周壁に沿って円周状に形成する態様も可能である。該吸入口21の向きは、テーブルTの対面側に設置された送風部10へ向けられており、具体的には、横方に向けられている。
尚、かかる吸入口21について、図示の様に、取り込まれるエア旋回流A中に含まれる塵埃やオイルミストなどを補足し得るフィルタ21aを備える態様が好適である。
吸引ホース22は、吸入口21で取り込まれたエア旋回流Aを吸引して下部流路30へ送気するための中空管である。該吸引ホース22の基端は、枠体20aの背面にて回転可能に軸支されている。また、該吸引ホース22の先端22aは、枠体20aの側周壁近傍にて正面に向けられており、これにより吸引ホース22の全体形状は、図示の様に略S字状に形成されている。そして、吸引ホース22の基端が駆動装置23により回転することで、それに連動して吸引ホース22の先端が枠体20a内で側周壁に沿って周回する態様となっている。
このように、吸引ホース22の基端が回転することで、実際に吸引力が働く吸引ホース22の先端22aは、周回状に旋回しながら吸引を行うこととなる。このとき、先端22aは吸入口21に向けられているため、吸入口21では吸引力が旋回しながら発生することとなり、すなわちエア旋回流Aに対し旋回状に吸引力を発揮しながら取り込まれることとなる。
駆動装置23は、吸引ホース22の基端を回転するための装置であって、その具体的構造については常法手段を採用すれば足り、特に限定するものではないが、例えばプーリーを電気的に回転させ、その回転力をベルトを介して吸引ホース22に伝達することで、該吸引ホース22を回転させる構造等が考え得る。
尚、該駆動装置23による吸引ホース22の回転速度について特に限定はなく、エア旋回流Aの旋回力が維持される範囲で適宜決定すればよい。
吸引装置24は、エア旋回流Aを取り込む吸引力を発生させるもので、吸引ホース22の基端部に内蔵され、若しくは、駆動装置23と一体化して同一装置とし、該駆動装置23に内蔵される。その具体的構造については常法の手段を採用すれば足り、特に限定するものではないが、例えば送風機14と同様、羽根車(プロペラ)を電気的に回転させて風を発生させる構造が考え得る。
枠体20aにおける背面には、吸引ホース22の基端と連結する態様で下部流路30が接続されており、吸入口21から吸引ホース22を介して取り込まれたエアが該下部流路30へ送気される構成となっている。
下部流路30は、吸入部20から送気されたエアを送風部10へ送るための配管構造であり、図示の様に、送風部10と吸入部20との間で主にテーブルTの下方域を通過する様に配管される。かかる態様により、送風部10から放出されたエア旋回流Aが吸入部20にて吸引・回収された後、再び送風部10から放出されるエア旋回流Aの原料として再利用するための循環構造となっている。
尚、下部流路30における所定中間箇所に、塵埃フィルタ31を備える態様が好適である。すなわち、吸入部20にて吸引・回収したエア旋回流Aの中には、周辺空気に浮遊していた微小な塵埃やオイルミストなどといった不純物を取り込んでいる可能性もあり、そのまま送風部10へ送気して循環させてしまうと、不純物が含有したままの汚いエアによりエア旋回流Aが生成され、空気中に放出されることとなってしまう。したがって、下部流路30に塵埃フィルタ31を介在させることで、不純物が取り除かれた清潔なエアによるエア旋回流Aの生成並びに放出に資することとなる。かかる塵埃フィルタ31の具体的構造については、特に限定するものではなく、常法の手段を採用すれば足りる。
同様に、下部流路30における所定中間箇所に、殺菌ユニット32を装備する態様も好適である。すなわち、吸入部20にて吸引・回収したエア旋回流Aの中には、飛沫中のウイルスをはじめ、周辺空気に浮遊していた細菌やウイルスも取り込んで汚染されている可能性が高く、そのまま送風部10へ送気して循環させてしまうと、汚染されたままの汚いエアによりエア旋回流Aが生成され、空気中に放出されることとなってしまう。したがって、下部流路30に殺菌ユニット32を介在させることで、細菌やウイルスを死滅させた清潔なエアによるエア旋回流Aの生成並びに放出に資することとなる。かかる殺菌ユニット32の具体的構造については、常法の手段を採用すれば足り、特に限定するものではないが、例えば紫外線やオゾン、薬剤により殺菌する手段が考え得る。
以上の各構成要素により、本発明にかかるテーブル用エアカーテン1は構成されている。該テーブル用エアカーテン1は、既存のテーブルTに設置され使用されるもので、その設置態様は、図1乃至2に示す様に、送風部10がテーブルTの上方でエア放出が可能な態様で該テーブルTにおける所定の側縁部に設置されると共に、吸入部20がテーブルTの上方でエアを吸引し得る態様で送風部10の対面側におけるテーブルTの側縁部に設置され、さらに、下部流路30がテーブルTの下方域を通過する様に配管され且つ各端部が送風部10と吸入部20とに夫々接続される態様で設置される。
本発明にかかるテーブル用エアカーテン1の作用について、説明する。
下部流路30を流れる清浄なエアは、送風部10に送られる。該送風部10でエアは、送風路13を通過しつつ送風機14により加速され、旋回流発生装置12へ流入する。そして、該旋回流発生装置12の内部流路12aにて回転され旋回流が生成され、送風口11からエア旋回流AとしてテーブルTの上方へ放出される。この放出されたエア旋回流Aが、テーブルTにおいて対面する相手との間を遮断する分断流(エアカーテン)として機能する。
放出されたエア旋回流Aは、その旋回力により、自らの軌道上に飛散している飛沫だけでなく、周囲空間に存する飛沫も巻き込みながら、対面側に存する吸入部20の方向へ進行する。このとき、エア旋回流Aは、旋回による遠心力が働くことで、旋回半径を拡張させながら進行することとなるが、この拡張が進むと風速の弱まりと共に旋回力も弱まってしまい、やがて旋回流としての存在は消滅することとなる。そこで、旋回流を存続させるべく、吸入部20における吸引作用を旋回させる手法を採る。
すなわち、テーブルTの上方を進行するエア旋回流Aは、吸入部20における吸入口21から吸引装置24の作用により吸引される。このとき、吸入口21に対し実際に吸引力を付与しているのは、吸引ホース22の先端22aである。かかる吸引ホース22は駆動装置23により回転しており、それにより吸引ホース22の先端22aは、周回状に旋回しながら吸引を行っている。したがって、吸入口21では吸引力が旋回しながら発生することとなり、すなわちエア旋回流Aに対し旋回状に吸引力を発揮しながら吸引が行われることとなる。この作用により、エア旋回流Aは、最後まで旋回力が弱まることなく、吸入口21に吸引されるまで旋回流を存続させつつ進行することが可能となる。
吸入部20に吸引された飛沫を含んだエア旋回流Aは、吸入口21から吸引ホース22を通過して下部流路30へ送られ、塵埃フィルタ31並びに殺菌ユニット32を介して浄化され、再び清浄なエアとして送風部10に送られる。このように、送風部10における放出→吸入部20における吸引→下部流路30における浄化を繰り返しながら、テーブルTにおける循環型のエアカーテンとして作用する。
尚、本発明にかかるテーブル用エアカーテン1における風量(風速)については、送風部10から放出されるエアに対し旋回力を付与し、且つ、そのエア旋回流Aが最終的に吸入部20に到達し得るのであれば、特に限定するものではなく、また、設置環境等によって適宜変更できるようにすることが好適である。かかる風量(風速)は、送風機14や吸引装置24の強弱によって決定されるもので、かかる送風機14及び吸引装置24の強弱は、図示していないが、別途スイッチにより任意に設定・変更が可能である。
以上のとおり、本発明にかかるテーブル用エアカーテン1によれば、旋回流発生装置12によって送風口11から竜巻状のエア旋回流Aが横方向に放出されることにより、そのエア旋回流Aが周囲空間に漂う飛沫を巻き込んで補足し、吸入口21から飛沫を補足したエアが吸引されることとなって、対面する相手に飛沫が飛散しないだけでなく、周囲への飛沫放散をも防ぐことが可能であり、また、実際に吸引力を発揮する吸入ホース22の先端22aが周回状に旋回しているため、送風口11から放出されたエア旋回流Aが最後まで旋回力を維持した状態で吸引されることとなって、自らの進行軌道上に存在する飛沫だけでなく、周辺空気に浮遊する飛沫、ウイルスや細菌、その他の微小塵埃なども、併せて防除することが可能となる。
本発明は、対面する相手に対する飛沫の飛散防止だけでなく、周辺空間の飛沫等も巻き込みながら除去することが可能であり、既存のテーブルに簡単に設置することができることから、飲食店や一般的なレジカウンター、受付、ミーティングテーブルなど、対面による飛沫飛散の危険が存するあらゆる場面で採用することが可能である。したがって、本発明にかかる「テーブル用エアカーテン」の産業上の利用可能性は、大きいものと思料する。
1 テーブル用エアカーテン
10 送風部
11 送風口
11a 回転板
11b 送風孔
12 旋回流発生装置
12a 内部流路
13 送風路
14 送風機
20 吸入部
20a 枠体
21 吸入口
21a フィルタ
22 吸引ホース
22a 先端
23 駆動装置
24 吸引装置
30 下部流路
31 塵埃フィルタ
32 殺菌ユニット
A エア旋回流
T テーブル
L 中心線


上記課題を解決するため、本発明は、テーブルに設置され、該テーブル上方をエアの層により分断し得るエアカーテンであって、送風部と吸入部と下部流路とで構成され、送風部は、テーブル対面側の吸入部へ向けられた送風口と、該送風口より竜巻状のエア旋回流を横方向に放出可能な旋回流発生装置と、下部流路から流入されたエアを旋回流発生装置へ送気する送風路と、該送風路内に内蔵される送風機と、から成り、吸入部は、所定形状の枠体と、該枠体正面に形成されテーブル対面側の送風部へ向けられたフィルタを備える吸入口と、基端が枠体背面に軸支されると共に先端が枠体側周壁に沿って周回可能に形成され且つ先端が枠体正面に向けられた吸引ホースと、該吸引ホースを回転させるための駆動装置と、吸引ホースの基端部若しくは駆動装置に内蔵された吸引装置と、から成り、送風部から放出されたエア旋回流が周囲空間中の飛沫を巻き込み捕捉した状態で吸入部により吸引され、下部流路を通じ再度送風部へ循環される手段を採用する。
吸入口21は、送風部10(送風口11)から放出されたエア旋回流Aを枠体20a内に取り込む開口であって、枠体20aにおける正面(送風部10側の面)に所定の口径を有して形成されている。該吸入口21の構成態様について、図面では枠体20aの正面に大きく一つの吸入口21を備える態様について示しているが、枠体20aの正面中心部を除き側周壁に沿って円周状に形成する態様も可能である。該吸入口21の向きは、テーブルTの対面側に設置された送風部10へ向けられており、具体的には、横方に向けられている。
尚、かかる吸入口21について、図示の様に、取り込まれるエア旋回流A中に含まれる塵埃やオイルミストなどを捕捉し得るフィルタ21aを備える態様となっている。

Claims (3)

  1. テーブルに設置され、該テーブル上方をエアの層により分断し得るエアカーテンであって、
    送風部と吸入部と下部流路とで構成され、
    送風部は、テーブル対面側の吸入部へ向けられた送風口と、該送風口より竜巻状のエア旋回流を横方向に放出可能な旋回流発生装置と、下部流路から流入されたエアを旋回流発生装置へ送気する送風路と、該送風路内に内蔵される送風機と、から成り、
    吸入部は、所定形状の枠体と、該枠体正面に形成されテーブル対面側の送風部へ向けられた吸入口と、基端が枠体背面に軸支されると共に先端が枠体側周壁に沿って周回可能に形成され且つ先端が枠体正面に向けられた吸引ホースと、該吸引ホースを回転させるための駆動装置と、吸引ホースの基端部若しくは駆動装置に内蔵された吸引装置と、から成り、
    送風部から放出されたエア旋回流が周囲空間中の飛沫を巻き込み捕捉した状態で吸入部により吸引され、下部流路を通じ再度送風部へ循環されることを特徴とするテーブル用エアカーテン。
  2. 前記吸入部における枠体正面の口径が、前記送風口の口径より大径であることを特徴とする請求項1に記載のテーブル用エアカーテン。
  3. 前記下部流路における所定中間箇所に、塵埃フィルタ又は/及び殺菌ユニットが装備されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のテーブル用エアカーテン。

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