JP2022018621A - 解剖台及び解剖施設 - Google Patents

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Taro Yamashita
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Tadashi Taga
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時男 市川
Tokio Ichikawa
昭彦 宮越
Akihiko Miyakoshi
哲 田代
Satoru Tashiro
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Abstract

【課題】解剖実施者の動きにかかわらず、有害物質が解剖台の周囲に拡散するのを抑制可能な解剖台及び解剖施設を提供することを目的とする。【解決手段】台座部2と、台座部2上に設けられたトレイ部3とを備えた解剖台1であって、トレイ部3は、被剖検体Bを載置する作業面部4と、作業面部4の周囲に設けられた周壁部5とを備え、周壁部5に上方に向かって空気を吹き出す空気吹出口6が設けられ、周壁部5の内面及び作業面部4の周端部のうち少なくとも一方に排気口7が形成された構成とする。【選択図】図2

Description

本発明は、系統解剖、病理解剖、法医解剖などに使用される解剖台及び解剖施設に関する。
従来、解剖施設では、特許文献1に示すように、衛生環境を維持するために、被剖検体から発生するホルムアルデヒドなどの有害ガスを吸引する吸気管(吸気ダクト)が設けられた解剖台が多用されている。また、解剖台の上方の解剖室天井には給気管が設けられ、給気管から供給された清浄空気が解剖台に向けて放出されて吸気管から排出される空気の流れを作ることで周囲への有害ガスの拡散が抑制される。
特開平6-315485号公報
しかしながら、上記解剖施設においては、給気管から供給される空気はゆっくりとした層流であり、解剖実施者の動きによって空気の流れが変化し、有害物質が解剖台の周囲に拡散したり、解剖実施者の防護服や手袋に付着した有害物質が空気中に拡散して解剖実施者が吸入する可能性があった。
そこで、本発明においては、上記問題に鑑み、解剖実施者の動きにかかわらず、解剖実施者が有害物質吸入するのを抑制可能な解剖台及び解剖施設を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様として、台座部と、前記台座部上に設けられたトレイ部とを備えた解剖台であって、前記トレイ部は、被剖検体を載置する作業面部と、作業面部の周囲に設けられた周壁部とを備え、前記周壁部に空気吹出口が設けられ、前記周壁部の内面及び前記作業面部の周端部のうち少なくとも一方に排気口が形成された解剖台が提供される。
前記トレイ部の長手方向を縦方向とし、前記長手方向に直交する方向を左右横方向としたときに、前記空気吹出口は、前記周壁部のうち少なくとも左右両端部に形成された周壁部に連続又は断続して形成され、前記排気口は、前記左右両端部に形成された周壁部の内面及び前記作業面部の左右両端部のうち少なくとも一方に連続又は断続して形成された構成としてもよい。
前記空気吹出口は、前記周壁部に沿ってスリット状に形成するようにしてもよい。
前記周壁部の内面に散水部が設けられ、前記排気口は少なくとも前記作業面部の左右両端部に形成され、前記排気口が排水口としての機能を兼ね備えた構成としてもよい。前記空気吹出口は前記周壁部の上部に設けられ、前記空気吹出口から上方に向かって空気が吹き出すように構成してもよい。
また、前記解剖台は、外部から空気を取り入れて前記空気吹出口から空気を吹き出す空気流路を備え、前記空気流路内に、除菌機能及び消臭機能のうち少なくとも一方の機能を有する機能性物質を空気中に放出する放出装置が設けられた構成としてもよい。
解剖室内に前記解剖台が設置された解剖設備であって、前記解剖室内の天井面に、解剖室内に調和空気を供給する空気調節装置の給気口が形成され、前記解剖台は前記給気口の下方位置に設置された構成としてもよい。
本発明の一態様によれば、トレイ部の周壁部に空気吹出口を形成したため、空気を周壁部の上方へ吹き出すことにより解剖台に載置された被剖検体と解剖実施者との間にエアカーテンを形成して有害物質が解剖実施者に接近するのを抑制することができる。また、空気を周壁部の半径方向外方へ吹き出すことにより解剖実施者に付着して空気中に拡散した有害物質を解剖実施者の後方へ押し流すことができる。
さらに、空気を周壁部から下方に吹き出すことにより、有害物質が空気吹出口から吹き出す空気流に引き寄せられて下方に導かれ解剖実施者から遠ざけることができる。これにより、解剖実施者が有害物質を吸入するのを抑制することができる。
第1実施形態の解剖台を含む解剖システムを示す平面図 図1の斜視図 本発明にかかる解剖台を設置した解剖施設を示す模式断面図 解剖台に形成される空気流路を示す概略模式図 第2実施形態の解剖台に形成される空気流路を示す概略模式図 第3実施形態の解剖台に形成される空気流路を示す概略模式図 第4実施形態の解剖台に形成される空気流路を示す概略模式図 第5実施形態の解剖台を設置した解剖施設を示す模式断面図
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面を基に説明する。図1~3は、本発明に係る解剖台の第1実施形態を示す図である。図1は解剖台、流し台及び作業台を組み合わせた解剖システムを示す平面図であり、図2は、図1の斜視図である。図3は、本発明に係る解剖台を設置した解剖施設を示す模式断面図である。
図1~図3に示すように、本実施形態の解剖台1は、台座部2と、台座部2上に設けられたトレイ部3とを備える。トレイ部3は、被剖検体Bを載置する作業面部4と、作業面部4の周囲に設けられた周壁部5とを備える。本実施形態では、周壁部5の上部に空気吹出口6が設けられている。周壁部6の内面及び作業面部4の周端部のうち少なくとも一方には排気口7が形成される。空気吹出口6は、周壁部5の周方向の全部又は一部に形成され、排気口7は、周壁部6の内面及び作業面部4の周端部において、空気吹出口6に対応する領域に形成される。
空気吹出口6は、トレイ部3の長手方向を縦方向Xとし、長手方向に直交する方向を左右横方向Yとしたときに、周壁部5のうち少なくとも左右方向Yの両端部(以下、左右両端部と略する)に形成された周壁部5aのX方向全域に連続又は断続して形成される。排気口7は、空気吹出口6に対応する位置、すなわち、左右両端部に形成された周壁部5aの内面及び作業面部4の左右両端部のうち少なくとも一方のX方向全域に連続又は断続して形成される。これにより、被剖検体Bの全身の左右両側にエアカーテンを形成することができる。なお、周壁部5は作業面部4の全周を囲むように形成してもよいし、一部に切欠部が形成されていてもよい。
上方に向かって空気を吹き出すように空気吹出口6を設ける場合、空気吹出口6は、空気吹出口6を通る垂線の方向から作業面部4側の方向(内側の方向)に傾斜する方向の範囲で空気が吹き出すように形成するのが好ましい。これにより、解剖実施者の顔に直接空気流A1が吹きかかるのを抑制することができる。空気吹出口6は、周壁部5に沿って、すなわち、周壁部5の周方向に沿って複数の孔として形成することができる。
また、空気吹出口6は、周壁部5の周方向に沿って伸びるスリット状に形成することも可能である。これにより、被剖検体Bの周りに効率よくエアカーテンを形成することができる。空気吹出口6をスリット状に形成する場合、周壁部5の周方向に沿って連続して伸びるスリットとしてもよいし、断続する複数のスリットとして形成してもよい。
本実施形態では、左右両端部に形成された周壁部5の内面に散水部8が設けられる。散水部8は複数の散水ノズルで構成され、散水ノズルは左右両端部の周壁部5内面のX方向全体にわたって間隔をおいて形成される。また、本実施形態では、作業台部4の左右両端部のX方向全域にわたって排気口7が形成され、排気口7が散水部から放出された水Wの排水口としての機能を兼ね備えた排気排水口とされる。なお、周壁部5の内面に空気吹出口6と散水部8を設けることもできる。この場合、周壁部5の内面の上部に空気吹出口6を設け、周壁部5の内面の下部に散水部8を設ければよい。
図3に示すように、排気口7から流入した空気及び排水は気液分離部9にて分離され、排水(図中、破線矢印で示す)は排水管11を通って図示しない排水処理システムで処理された後、外部に排水される。排気ダクト12内には図示しない送風機が介装され、空気(図中、実線矢印で示す)は、排気ダクト12を通って図示しない空気清浄化システムで清浄化された後、外部に排気される。
図4は、空気取入口13から空気を取り入れて空気吹出口6から空気を吹き出す空気流路14を示す概略模式図である。空気流路14は台座部2内に形成されており、空気流路14内には送風機15が介装される。空気流路14は送風機15の下流側で分岐し、分岐路16の出口である2か所の空気吹出口6から空気A1を吹き出すように構成される。本実施形態の解剖台1は、空気吹出口6から空気A1が吹き出される一方、排気口7から空気が吸い込まれる。
したがって、空気吹出口6から吹き出す空気A1の吹出速度が小さい場合には、排気口7に吸い込まれる空気の影響によってショートサーキットが発生し、十分なエアカーテンを形成できない可能性がある。ただ、空気吹出口6はスリット形状で開口面積が排気口の開口面積に比べて十分に小さいことから、送風機15の送風量を増加させることで容易に空気A1の吹出速度を高めることができ、これによって、十分なエアカーテンを形成することができる。
上記構成の解剖台1は、流し台17及び作業台18と組み合わせることによって解剖システムが構成される。解剖システムは、通常、流し台17を挟んで解剖台1と作業台18を近接配置することで、たとえば、図1及び図2に示すように、L型に配置することができる。また、I型に配置することも可能である。流し台17は被剖検体Bから採取した検体を洗浄するのに用いられ、作業台は洗浄後の検体を処理するのに使用される。解剖台システムは、解剖室19を備える解剖施設に設置される。
図3に示すように、解剖施設は、解剖室19と、その室内に設置される解剖台1と、解剖室19の天井面19aに設置される、解剖室19内に調和空気を供給する空気調節装置の給気口21とを備える。解剖台1は、給気口21の下方位置に設置される。給気口21から送出された空気Aは下方に層流として流れる。一方、解剖台1には、空気を吸い込む排気口7が形成されており、給気口21から送出された空気Aの流れはそのまま排気口21に吸い込まれる。
上記構成によれば、給気口21から排気口7に流れる空気Aによって下向きのエアカーテンが形成される。したがって、空気吹出口6から吹き出す空気A1によって形成される上向きのエアカーテンと、その内側に形成される下向きのエアカーテンの二重のエアカーテンによって有害物質の拡散をより効果的に抑制することが可能となる。なお、空気吹出口6は解剖台1のみならず作業台18の周壁部に形成することも可能である。
[第2実施形態]
本実施形態では、空気流路14に、除菌機能及び消臭機能のうち少なくとも一方の機能を有する機能性物質を空気中に放出する放出装置22が介装された点が特徴とされ、その他の構成は第1実施形態と同様とされる。
図5に示すように、空気流路14において、送風機15と分岐路16の間には、放出装置として空気流路14内に機能性物質を分散させる分散装置22が介装される。分散装置22には機能性物質を供給する供給タンク23が接続される。機能性物質としては気体、蒸気あるいは微細粒子として空気中に分散可能であれば特に制限無く使用することができる。分散装置22としては、たとえば、液状の機能性物質を加熱や超音波等により気化又は微粒化して分散装置22内の空間に分散させ、その状態で空気流路14内に放出することができる。機能性物質は1種又は2種以上を併用することも可能である。
機能性物質としては、除菌機能(ここでは空気中に存在する、生きている又は活性を有する菌やウイルスを減少させる機能を包括して除菌機能という)及び消臭機能のうち少なくとも一方の機能を有するものであればよい。なお、除菌機能には、空気中に放出された後に物質表面に付着して抗菌機能を有するものも含まれる。
具体的には、二酸化塩素を機能性物質としてこれを含む水溶液を分散装置22にて微粒化して空気中に分散させ、二酸化塩素を含む空気を空気流路14内に供給することができる。機能性物質として二酸化塩素を用いる場合、要時生成型二酸化塩素水溶液(エースネット社製A2Care)を用いることができ、長期保存性に優れるとともに、無臭であるという効果を奏する。
本実施形態では、空気吹出口から吹き出す空気A1中に機能性物質を分散させたため、有害物質を無害化することができる。したがって、本実施形態の場合には、第1実施形態のように、被剖検体Bの周囲に上向きのエアカーテンを形成しつつ、解剖実施者に接近する有害物質を無害化することができる。
[第3実施形態]
本実施形態では、放出装置として空気流路14に分散装置22を介装し供給タンク23を設置するかわりに、空気流路14内に放出装置としてイオン発生装置24を設置し、空気流路14内に、直接、機能性物質として正イオン及び/又は負イオンを発生(放出)するようにした点が特徴とされ、その他の構成は第2実施形態と同様とされる。
図6に示すように、送風機15と分岐路16の間の空気流路14内に放出装置としてイオン発生装置24が設置される。そして、イオン発生装置24の正極と負極との間に高電圧を印加することで正イオン及び/又は負イオンを発生させて空気流路14内を通過する空気中に直接放出して分散させることができる。正イオン及び/又は負イオンは除菌機能、消臭機能等について効果が期待できる。
[第4実施形態]
本実施形態では、空気流路14に送風機15を介装するかわりに、機器内にイオン風を発生させてそのイオン風に機能性物質を分散させて空気吹出口6から吹き出すようにした点が特徴とされ、その他の構成は第2実施形態と同様とされる。
図7に示すように、空気流路14内には放出装置としてイオン風発生装置25が介装されており、イオン風発生装置25には機能性物質を供給する供給タンク23が接続される。イオン風発生装置25は、特開2016-215162号公報に記載されているように公知である。具体的には、上部に放出口を有する容器内に針の両端が上下方向に向いた、マイナスの高電圧が印加される針電極を設け、前記針電極の下方に第一の円筒電極を設け、前記針電極の上方に、先端に前記放出口を備えた第二の円筒電極を設け、前記容器の側面に吸込み口を開口させ、前記吸込み口から前記第一の円筒電極に通じるダクトを設け、前記ダクト内に前記針電極の下部を露出させ、前記第一の円筒電極の下方に液体貯留部を設けた構成とする。
そして、ダクト内において、前記針電極の下端と前記第一の円筒電極との間でコロナ放電がなされ、前記吸込み口から前記第一の円筒電極を通過し前記液体貯留部に貯留されている液体表面へと向かう下向流のイオン風を生じさせ、かつ、前記針電極の上端と前記第二の円筒電極との間でコロナ放電がなされて、前記液体貯留部に貯留されている液体表面から前記第二の円筒電極を通過し前記放出口へと向かう上向流のイオン風を生じさせ、前記下向流のイオン風を利用して、前記液体貯留部に貯留されている液体を蒸散させ微粒化させると共にこの微粒化した液体にマイナスの電荷を帯びさせ、前記上向流のイオン風を利用して、この微粒化しマイナスの電荷を帯びた液体を上昇させて前記第二の円筒電極先端の前記放出口から外部へ放出させる。
本実施形態では、送風機15を用いないため、静音性に優れる一方、イオン風の吹出速度を高めることが難しい。したがって、本実施形態では、たとえば、空気吹出口6と排気口7との距離が十分離れた位置となるように、あるいは、空気吹出口6から吹き出す空気A1の向きを、空気吹出口6を通る垂線よりも外側に向くように、適宜解剖台1のデザインを調整すればよい。なお、本実施形態では空気流路14に送風機15の代わりにイオン風発生装置25が介装された構成について説明したが、イオン風発生装置25を第2実施形態の分散装置22として用いることができるのはもちろんである。
さらに、本実施形態では、微粒化された機能性物質はマイナスに帯電する。一方、解剖実施者は通常プラスに帯電することから空気吹出口6から放出される空気A1の吹出速度が低速であっても解剖実施者の周囲に容易に滞留させることができ、接近する有害物質を無害化することが可能となる。
[第5実施形態]
本実施形態では、空気吹出口6を周壁部5の下面に形成して空気A1を下方に吹き出すようにした点が特徴とされ、その他の構成は第1実施形態と同様とされる。
図8に示すように、解剖台1の周壁部5は台座部2よりも半径方向外方に張り出すように形成されており、周壁部5の下面に空気吹出口6が設けられる。これにより、空気吹出口6から空気A1が下方に向かって吹き出される。上記構成により、有害物質は、空気吹出口6から吹き出す空気流A1に引き寄せられて下方に導かれ、解剖実施者が有害物質を吸入するのを抑制することができる。このとき、給気口21から下向きの空気流Aを送出することで、より効果的に有害物質を解剖台1の下方に導くことができる。
また、空気吹出口6を周壁部5の外面に設けることもできる。この場合、空気吹出口6から空気A1を周壁部6の半径方向外方へ吹き出すことにより解剖実施者に付着して空気中に拡散した有害物質を解剖実施者の後方へ押し流すことができる。
さらに、第2~第4実施形態で述べたように、機能性物質の放出装置を設け、空気流A1に機能性物質を分散させることも可能である。この場合、周壁部5の下面に空気吹出口6を設けて空気吹出口6から空気A1を下方に向かって吹き出せば、床面に付着又は床面付近に滞留した有害物質を無害化することもできる。
また、空気吹出口6を周壁部5の外面に設けて空気吹出口6から空気A1を周壁部6の半径方向外方へ、すなわち、解剖実施者の身体に向けて吹き出せば、解剖実施者に付着した有害物質を無害化することもできる。この場合、解剖実施者の周囲に機能性物質が滞留するように空気A1の吹出速度を緩やかにすることもできる。
以上、詳述したように、空気吹出口6は、周壁部5の上部、外面及び下面のいろいろな部分に設けることでそれぞれ解剖実施者が有害物質を吸入するおそれを低減することが可能である。空気吹出口6は、一方向に空気A1を吹き出すようにしてもよいし、上部、外面及び下面のうち複数の面に設けて複数の方向に吹き出すようにすることも可能である。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。たとえば、第1実施形態において、解剖施設の室内に設置された解剖台の上方の天井面に給気口を形成するようにしているが、作業台や流し台の上方にも給気口を形成することも可能である。
また、第1実施形態では、排気口7は排水口としての機能も兼ね備えているが、これに限らず、第1実施形態における排気口7を排水口として使用し、排気口を周壁部の内面に別途形成するようにしてもよい。また、第1~5実施形態において、空気流路14にHEPA等の空気を清浄化するフィルターを介装してもよい。この場合、フィルターは、送風機15の上流側又は送風機15と放出装置22、24又は25との間に設置することができる。
実施形態及び上記変形例に開示されている構成要件は互いに組合せ可能であり、組合せることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 解剖台
2 台座部
3 トレイ部
4 作業面部
5 周壁部
5a 左右両端部の周壁部
6 空気吹出口
7 排気口
8 散水部
9 気液分離部
11 排水管
12 排気ダクト
13 空気取入口
14 空気流路
15 送風機
16 分岐路
17 流し台
18 作業台
19 解剖室
21 給気口
22 分散装置
23 供給タンク
24 イオン発生装置
25 イオン風発生装置
A 空気流
B 被剖検体
W 水

Claims (7)

  1. 台座部と、前記台座部上に設けられたトレイ部とを備えた解剖台であって、前記トレイ部は、被剖検体を載置する作業面部と、作業面部の周囲に設けられた周壁部とを備え、前記周壁部に空気を吹き出す空気吹出口が設けられ、前記周壁部の内面及び前記作業面部の周端部のうち少なくとも一方に排気口が形成された解剖台。
  2. 前記トレイ部の長手方向を縦方向とし、前記長手方向に直交する方向を左右横方向としたときに、前記空気吹出口は、前記周壁部のうち少なくとも左右両端部に形成された周壁部に連続又は断続して形成され、前記排気口は、前記左右両端部に形成された周壁部の内面及び前記作業面部の左右両端部のうち少なくとも一方に連続又は断続して形成された請求項1記載の解剖台。
  3. 前記空気吹出口は、前記周壁部に沿ってスリット状に形成された請求項1又は2に記載の解剖台。
  4. 前記周壁部の内面に散水部が設けられ、前記排気口は少なくとも前記作業面部の左右両端部に形成され、前記排気口が排水口としての機能を兼ね備えた請求項1~3のいずれか一項に記載の解剖台。
  5. 前記空気吹出口は前記周壁部の上部に設けられ、前記空気吹出口から上方に向かって空気が吹き出すように構成された請求項1~4のいずれか一項に記載の解剖台。
  6. 空気取入口から空気を取り入れて前記空気吹出口から空気を吹き出す空気流路を備え、前記空気流路内に、除菌機能及び消臭機能のうち少なくとも一方の機能を有する機能性物質を空気中に放出する放出装置が設けられた請求項1~5のいずれか一項に記載の解剖台。
  7. 解剖室内に請求項1~6のいずれか一項に記載の解剖台が設置された解剖設備であって、前記解剖室内の天井面に、前期解剖室内に調和空気を供給する空気調節装置の給気口が形成され、前記解剖台は前記給気口の下方位置に設置された解剖施設。
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