JP2017110397A - 空気浄化室を備えた喫煙ブース - Google Patents

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【課題】タバコの喫煙時の空気中に含まれるヤニと煙を含んだ微粒子を確実に捕捉し、空気を高度に清浄化して供することができる喫煙ブースを提供する。
【解決手段】喫煙ブース1は、利用者用の入口部2aを少なくとも有する空気浄化室2を備え、空気浄化室2の内部には、空気中の微粒子を捕捉処理するための処理水を幅方向に面状に給水する面状給水部33と、面状給水部33に向けて気流を生じさせる気流発生部とを備える構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばタバコの喫煙時に、ヤニ、煙等の微粒子を含む空気を浄化するため、処理水を用いた空気浄化室を備えた喫煙ブースに関する。
従来、公共または私設の場所や施設・建物内の特定エリア等に、喫煙者用の空気浄化室を備えた喫煙ブースが設けられ、このブース内にタバコのヤニと煙等を含む空気を負圧吸引する吸引口を備えるものがあり、空気中に漂うヤニ、煙を排煙することで、空気を浄化するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−127056号公報(第5頁、第1図)
しかしながら、喫煙者の呼気とともに空気中に放出されるタバコのヤニと煙を含んだ微粒子は、鼻口を起点にして広角度に空気中を飛散することから、特許文献1の喫煙ブースにあっては、ブース内にて一定面積で開口する吸引口を介しその周辺空気を負圧吸引しても、タバコのヤニと煙を含む微粒子の捕捉量には限度があり、ブース内の空気中には依然として微粒子が少なからず残留するため、残留したヤニと煙を含んだ空気は喫煙ブース内の床・壁面に沈着し汚れとなり、タバコのヤニを含んだ臭いを発生し、喫煙者であっても、喫煙ブースに入室する際に極度の悪臭を感じることがあり、十分な空気清浄効果を得ることができないという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、タバコの喫煙時の空気中に含まれるヤニと煙を含んだ微粒子を確実に捕捉し、空気を高度に清浄化して供することができる喫煙ブースを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の喫煙ブースは、
利用者用の入口部を少なくとも有する空気浄化室を備えた喫煙ブースであって、
前記空気浄化室の内部には、空気中の微粒子を捕捉処理するための処理水を幅方向に面状に給水する面状給水部と、該面状給水部に向けて気流を生じさせる気流発生部とを備えることを特徴としている。
この特徴によれば、喫煙ブースの空気浄化室内の面状給水部が、この面状給水部に向けて気流発生部により吹き寄せられた室内の空気中のタバコのヤニと煙を含んだ微粒子を、幅方向に面状に拡がる処理水により広範囲にカバーして捕捉することができるため、喫煙ブース内の空気中に含まれるタバコのヤニと煙の残留微粒子を極少化し、高度に清浄化した空気を提供することができる。
前記面状給水部は、処理水を霧状に噴霧するノズルであることを特徴としている。
この特徴によれば、ノズルにより処理水を微小で多数の水滴から成る霧状に噴霧できるため、喫煙ブース内に放たれる処理水全体の表面積を最大化でき、空気中に含まれるタバコのヤニと煙の微粒子を残さず捕捉することができる。
前記面状給水部は、前記気流発生部により生じる気流と交差する方向に配設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、面状給水部により生成される面状の水膜が、気流発生部による気流とともに進行する微粒子と交差するように拡がるため、当該水膜が微粒子と漏れなく接して微粒子が水滴に沈着し、その全量を捕捉することができる。
前記気流発生部は、前記入口部近傍に前記空気浄化室の内方に向けて配設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、入口部近傍の空気を空気浄化室の内方に向ける気流を生じさせることができるため、入口部に扉を設置せずとも、室内空気が入口部から流出することを防止できる。よって、喫煙ブースの内壁の面積を小さくでき、当該内壁の壁面に沈着するタバコのヤニを含んだ臭いの発生を極力抑えることができる。
前記気流発生部は、前記空気浄化室の内部に清浄空気を供給する給気口を含むことを特徴としている。
この特徴によれば、喫煙時のタバコのヤニと煙の微粒子を含むブース内空気と、給気口より供給した清浄空気とを混合させることで、室内空気を希釈して清浄化できるばかりか、面状給水部に向かう気流を生じさせ、処理水による微粒子の捕捉効率が高まる。
前記気流発生部は、前記空気浄化室の内部の空気を室外に排気する排気口を含むことを特徴としている。
この特徴によれば、喫煙ブース内の空気を排気口から排出することで、喫煙ブース内の気圧を下げて室外からブース内に向かう気流を生成できるため、ブース内空気が入口部から流出することを防止できる。
実施例1における喫煙ブースを示す一部透過斜視図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図2のC−C断面図である。 図2のD−D断面図である。 面状給水部の形状の変形例を示す図である。 面状給水部の配置の変形例を示す図である。
本発明に係る喫煙ブースを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る喫煙ブースにつき、図1から図5を参照して説明する。先ず図1の符号1に示される本発明の適用された喫煙ブースは、この装置の利用者である喫煙者用の入口部2aを有し、内部で複数の利用者が喫煙できる空気浄化室2から成る。この喫煙ブース1は、例えば官公庁や駅、病院、オフィス、店舗、遊技場など、公共・私設の屋内または屋外の特定エリアに設置されるものであり、後述するように喫煙者の排煙等に含まれる微粒子を除去することで、空気の清浄化を達成するものである。
本発明の喫煙ブース1の構造について説明する。
図1,2に示されるように、喫煙ブース1の空気浄化室2は、その外形は略直方体の外壁で覆われ正面中央に開口した入口部2aを有し、その室内は、正面奥側の平板状の正面内壁2b、及び左右が湾曲した湾曲内壁2cで囲まれた平面視略小判状の室内居住空間Lが拡がっている。さらに正面内壁2bの背面側には、処理水を滝状の水膜Wに給水するための処理水給水空間Mが拡がっており、室内居住空間Lと処理水給水空間Mとは、正面内壁2bの上部に貫通形成された幅広の開口部3を介して連通している。
また開口部3の下縁に沿って、幅方向に複数の吸殻投入口4が設けられ、これらの吸殻投入口4は下方の吸殻回収装置5に連通し、タバコの吸殻を回収できるようになっている。
なお、入口部2aは、本実施例では開閉扉等は有さず常に開放状態であるため利用者にとって出入りし易く利便性が高いが、これに限らず例えば開閉扉を設け外部との遮蔽性をより高めてもよい。
空気浄化室2には、外部の清浄空気を空気浄化室2内に導入する給気配管部10、室内空気を外部に排気する排気配管部20、そして室内の空気中の排煙等に含まれる微粒子を捕捉除去するための処理水配管部30が設けられている。なお、本実施例の給気配管部10、排気配管部20は、空気浄化室2の左右対称に一対に配設されているが、以下の説明では左右一方のみを説明し、他方は説明を省略する。
給気配管部10は、空気浄化室2の外側壁に開口した外気取入口11、図示しない駆動源に接続される外気用ファン13、及び空気浄化室2の内側壁に開口した給気口14が、内外壁間に設けた外気配管15によって連通接続されている。外気取入口11は、空気浄化室2の上下略中央高さ位置に縦長長方形状に開設され、その開口は外気中の微粒子を予め捕捉するためのフィルタ12で被覆されている。給気口14は、外気取入口11と同様に室内の湾曲内壁2cの上下略中央高さ位置に、所定数の左右列・上下段(本実施例では左右2列で上下3段)に開設された複数の小孔から成り、室内の正面奥を向いて開口している。給気口14は、本発明の気流発生部を構成している。
排気配管部20は、室内の湾曲内壁2cの下部位置に正面手前を向いて左右一対に開口した排気口21、及び室内の正面内壁2bの上部位置に正面手前を向いて左右に延設開口した排気口22、平面視略小判状の室内居住空間Lの上部天井部に開口した排気口28(図5参照)、図示しない駆動源に接続される排気用ファン23、排気口21,22,28からの排気を集める集気ダクト24、及び空気浄化室2の外部に開口する排気ダクト26が、内外壁間に設けた排気配管25によって連通接続されている。排気口21,22,28は、本発明の気流発生部を構成している。
次に図3に示されるように、処理水配管部30は、正面内壁2bの背面の処理水給水空間Mの下部に設けられた処理水タンク31、この処理水タンク31内に配設され、図示しない駆動源に接続される処理水供給手段としての処理水ポンプ32、及びこの処理水ポンプ32に図示しない給水配管によって連通接続され、正面内壁2bの上部位置に奥側を向いて左右に複数並設し開口した給水口33から主として構成される。給水口33は、本発明の面状処理部を構成している。吸水口33から排出された後の処理済み水は、処理水タンク31を介し水フィルタ51で粉塵が濾過され、水タンク50に集められる。再利用のため集められた処理水(再利用水)は、送水ポンプ54から送り出され、再び給水口33から噴霧され喫煙時のタバコのヤニと煙を捕捉する。処理水配管部30に設けられた処理水タンク31には、雑菌処理及び殺菌のため薬液タンク52から薬液注入ポンプ53を通して殺菌剤が適時注入され処理水を殺菌している。なお、図3で各機器を接続する配管は図示を省略している。
なお、給水口33は本実施例では幅方向に延設された集水管34に所定間隔で1列または複数列に配設された複数の小孔の噴出ノズルとして構成され、処理水または再利用水を所定の圧力で常時噴出する構造となっている。本実施例で噴出ノズルの径は0.25mmであるが、0.05〜0.7mmの範囲であれば、霧状の微細な水滴飛沫を排出できるため好ましい。また給水口33は、正面奥側に向け斜め下方を向くように配設されている。また集水管34は、処理水給水空間Mを形成する正面奥の壁面と平行に配設された管であり、その断面形状は円形若しくは矩形状を成している。
処理水タンク31内の処理水は、処理水ポンプ32により吐出され給水配管(図示略)を介して水フィルタ51に送られ通過することで処理済み水であれば再利用され、水タンク50に集められる。水タンク50内の処理水または再利用水は、送水ポンプ54より、各給水口33から霧状に吹き出され、処理水給水空間Mにて面状の水膜Wとして形成された後、元の処理水タンク31内に集積され、再び処理水ポンプ32により循環供給される。ここで本発明の面状給水部とは、幅方向に隙間なく1面に水膜を生成するものに限らず、微小な無数の水滴が僅かな空隙を介して幅方向かつ前後方向に拡がり全体で面状態の水膜を生成するものも含まれる。
なお、処理水タンク31の上部には図示しないプラグ付きの清浄水供給口が設けられ、所定の清浄水供給源に接続されており、循環前の未処理の清浄水を、処理水タンク31内に供給できるようになっている。
更になお、処理水タンク31の下部には図示しないプラグ付きの排水口が設けられ、処理水が一定時間(例えば1日)循環供給された後、プラグを開放し、微粒子の捕捉処理済みの処理水を当該排水口より排水する。またこの排水口は、図示しない排水路に接続してもよいし、または後述する処理済み水浄化装置に接続して、処理済み水を浄化したうえで、当該浄化した再生水を上記清浄水供給口に導入してもよい。
なお、本実施例の処理水は、清浄水(通常の上水)及び処理後に浄化した再利用水であるが、これに限らず、例えば微粒子捕捉効果を高める所定の薬剤・添加剤を混合した薬液でもよいし、また微細な気泡を含む気液混合の処理水を生成しても構わない。更に処理水に一定の粘性を付与してもよく、このようにすることで、当該処理水を面状の液膜に形成し易く、延いては空気中の微粒子の捕捉効果を高めることができる。
本発明の喫煙ブース1の室内の気流及び水流について説明する。
図2に示されるように、先ず、給気配管部10の外気用ファン13の動力により気流が生じ、空気浄化室2外部の空気が外気取入口11から取り入れられ、その際に外気取入口11を被覆するフィルタ12を通過する際に空気中の微粒子が捕捉され、清浄空気として略水平を向く給気口14から空気浄化室2内部に吹出される(図示白抜き矢印参照)。
また図4に示されるように、排気配管部20の排気用ファン23の動力により気流が生じ、空気浄化室2内部の排煙を含む空気が正面奥側に略水平を向いて開口した排気口21,22から吸引されて取り入れられ、集気ダクト24及び排気ダクト26を介し室外に排気される(図示黒塗り矢印参照)。
上記した入口部2aの左右にて吹出される清浄空気の気流は、給気口14の開口方向である室内の正面奥方向を向き、更に空気浄化室2内部の空気の気流は、正面奥側にて開口した排気口21,22から吸引される方向を向くため、入口部2a近傍の空気は、この気流に伴い空気浄化室2内部に向かう流れを生じる。このため、入口部2aを閉塞可能な扉を設置せずとも、空気浄化室2内部の排煙を含む空気が入口部2aから外部に漏出することを抑止できる。
更に、給気口14は空気浄化室2内部の略中央高さ位置に設けられ、また排気口21,22はそれぞれ空気浄化室2内部の上部高さ位置、下部高さ位置に設けられていることから、給気口14から排気口21にかけて生成される気流は斜め上方を向くとともに、給気口14から排気口22にかけて生成される気流は斜め下方を向く。
次に、処理水配管部30の送水ポンプ54の動力により水流が生じ、処理水タンク31内の処理水が複数の吸水口33から噴出された無数の微細な水滴飛沫が、空気浄化室2内の正面奥の処理水給水空間Mで幅方向に拡がり全体に面状の水膜Wに生成されて順次滝状に落下する。
空気浄化室2内の室内居住空間Lに居る喫煙者は、開口部3を介し上記した面状の水膜Wに生成された処理水に向けて排煙を吐出することで、空気中の排煙等に含まれる微粒子が処理水の水滴に吸着して捕捉され、当該水滴と共に処理水タンク31に順次落下する(図5の一点鎖線囲い部参照)。
なお、空気浄化室2内で生成される水膜Wよりも更に正面奥側に、空気浄化室2内の喫煙者が正面奥を向く誘導手段として、例えば観賞用ディスプレイや装飾照明等を配することで、当該誘導手段に誘導された喫煙者が正面奥方を向き、面状に落下する処理水に向けて排煙を吹き付けることになるため、排煙中の微粒子の略全量を処理水に捕捉させることができる。
次に、空気中の排煙に含まれる微粒子が処理水に捕捉される機序について説明する。
通常の紙巻きタバコの燃焼温度帯は500〜800℃程度であり、タバコの燃焼により発生する気体からなるコロイド系エアロゾルは、タール粒子等の直径1nm以下の無数の微粒子が含まれる。これらの微粒子は、熱を含み軽いため重力の影響をほぼ受けずに空気中を浮遊し、通常は常温の壁面に引き寄せられ付着して熱を奪われ凝固して壁面に固まる。
空気中の排煙に含まれる微粒子の挙動について詳述する。微粒子が排出される空気中に温度勾配が存在すると、これらの微粒子は、高温側の媒質気体分子から低温側よりも大きな運動量を与えられ、この結果、高温側から低温側に向かって力を受けて移動する熱泳動という現象が知られている。この熱泳動により、排煙直後は高温であって呼気による慣性を受けて前方に飛散した微粒子は、より低温の周囲の空気に向けて拡散する。
空気中を拡散して浮遊する微粒子は、重力により降下する処理水の水滴との沈降速度の差により、当該水滴に慣性力で衝突して捕捉され、当該水滴とともに落下することになる。
なお、本発明に係る処理水は、本実施例のように、給水口33を小径の噴出ノズルで構成して下方に向けて所定圧力で噴出される構造とすることが好ましく、このようにすることで、排煙中に含まれる微粒子との沈降速度の差拡大するため、処理水による慣性力の作用が高まり、処理水による捕捉効果を向上させることができる。
更になお、本発明に係る処理水の水温は、空気温度よりも低い温度設定がされていることが好ましく、このようにすることで、排煙中に含まれる微粒子との温度差が拡大するため、微粒子の熱泳動の作用が高まり、処理水による捕捉効果を向上させることができる。
なお、本発明の面状給水部とは、処理水を幅方向に拡がる面状に供給するものであればよく、本実施例のように複数の噴出ノズルを幅方向に複数配置するもののほか、後述の変形例の態様も含まれる。
次に、本発明に係る面状給水部の形状の変形例について説明する。
図6(a)に示されるように、第1の変形例の面状給水部は、集水管34に幅方向に連続して開口した横長のスリット孔33aとして形成される。このような面状給水部によれば、スリット孔33aから供給される処理水が幅方向に切れ目のない1面の水膜として形成されるため、該水膜に飛来する微粒子を残さず捕捉することができる。
図6(b)に示されるように、第2の変形例の面状給水部は、集水管34に幅方向に所定間隔で配される複数孔の噴出ノズル33bからなる給水列が、前後方向に複数列配設されている。このような面状給水部によれば、各給水列ごとに噴出ノズル33bから供給される面状の処理水が、前後方向に複数面積層して形成されるため、これら複数の面状の処理水に飛来する微粒子を残さず捕捉することができる。さらに図6(b)に示されるように、前後列で隣接する噴出ノズル同士が幅方向の位置を替えながら配設されるため、ほぼ隙間のない液膜を形成できる。
また図6(c)に示されるように、第3の変形例の面状給水部は、集水管34に幅方向かつ前後方向に多数の微細な供給孔を有する給水ヘッド33cが、幅方向に所定間隔で複数配設される。このような面状給水部によれば、幅方向かつ前後方向に隙間のない壁状の処理水として形成されるため、これら壁状の処理水に飛来する微粒子を残さず捕捉することができるばかりか、各給水ヘッド33cごとに水量を個別に制御することで、空気清浄能力を幅方向に可変に制御できる。
次に、本発明に係る面状給水部の配置の変形例について説明する。
図7(a)に示されるように、第1の変形例の面状給水部は、空気浄化室2の内部の正面内壁から側面内壁にかけて、開口部3が開設され、それら内壁の略全面に亘り水膜W1が生成されるように設けられている。このような面状給水部によれば、空気浄化室2内にて喫煙者が入口部を除く全方位を向いて喫煙しても、高い空気清浄能力を維持できる。
図7(b)に示されるように、第2の変形例の面状給水部は、空気浄化室2’の前面及び後面それぞれに入口部2a、2a’が設けられるとともに、この空気浄化室2’内部の略中央に幅方向に延びる壁体6が配設されており、この壁体6の前後両面に開口部3,3が開設され、当該壁体6の内部に水膜W2が生成されるように面状給水部が配置されている。このような面状給水部によれば、空気浄化室2内に前後の入口部2a、2a’から利用者が進入して利用でき利便性が高まる。
図7(c)に示されるように、第3の変形例の面状給水部は、上記した実施例1の正面内壁2bの略中央に、この正面内壁2bに連続して正面手前側に延びる壁体7が配設されており、この壁体7の左右両面に開口部3,3が開設され、当該壁体7の内部に水膜W3が生成されるように面状給水部が配置されている。このような面状給水部によれば、空気清浄室2内にて複数の喫煙者を壁体7で簡易的に間仕切りできるばかりか、水膜W3の生成領域を拡げて高い空気清浄能力を維持できる。
上記した本発明の喫煙ブース1によると、以下の作用効果を奏する。
本発明の喫煙ブース1によれば、空気浄化室2内の面状給水部である給水口33が、この給水口33に向けて気流発生部である給気口14、排気口21,22により吹き寄せられた室内の空気中のタバコのヤニと煙を含んだ微粒子を、幅方向に面状に拡がる処理水により広範囲にカバーして捕捉することができるため、喫煙ブース1内の空気中に含まれるタバコのヤニと煙の残留微粒子を極少化し、高度に清浄化した空気を提供することができる。
また、本発明の面状給水部である給水口33は、処理水を霧状に噴霧するノズルであることで、処理水を微小で多数の水滴から成る霧状に噴霧できるため、喫煙ブース内に放たれる処理水全体の表面積を最大化できるため、空気中に含まれるタバコのヤニと煙の微粒子を残さず捕捉することができる。
また、本発明の面状給水部である給水口33は、気流発生部である給気口14、排気口21,22により生じる気流と交差する方向に配設されていることで、給水口33により生成される面状の水膜Wが、給気口14、排気口21,22による気流とともに進行する微粒子と交差するように拡がるため、当該水膜Wが微粒子と漏れなく接して微粒子が水滴に沈着し、その全量を捕捉することができる。より詳しくは、タバコ喫煙時に発生する、気体からなるコロイド系エアロゾルは、タバコ喫煙時にタバコの燃焼熱が発生し、その微粒子は高温側の媒質気体分子から、低温側よりも大きな運動量を与えられ、その結果、高温側から低温側に向かって力を受けて移動が起こる。又高温物体表面のごく近傍にはエアロゾル微粒子を含まない空間が生じ、逆に直方体給水部の冷たい物体と凝縮成長水滴の表面では微粒子の沈着が生じる。
また、本発明の気流発生部である給気口14は、入口部2a近傍に空気浄化室2の内方に向けて配設されていることで、入口部2a近傍の空気を空気浄化室2の内方に向ける気流を生じさせることができるため、入口部2aに扉を設置せずとも、室内空気が入口部2aから流出することを防止できる。よって、喫煙ブース1の内壁の面積を小さくでき、当該内壁の壁面に沈着するタバコのヤニを含んだ臭いの発生を極力抑えることができる。
更に、本発明の気流発生部は、空気浄化室2の内部に清浄空気を供給する給気口14であることで、喫煙時のタバコのヤニと煙の微粒子を含むブース内空気と、給気口14より供給した清浄空気とを混合させることで、室内空気を希釈して清浄化できるばかりか、面状給水部に向かう気流を生じさせ、熱泳動及び拡散泳動などの作用及び、面状給水部と気流との交差による沈着作用により、処理水による微粒子の捕捉効率が高まる。
また、本発明の気流発生部は、空気浄化室2の内部の空気を室外に排気する排気口21,22であることで、喫煙ブース1内の気圧を下げて室外からブース内に向かう気流を生成できるため、ブース内空気が入口部2aから流出することを防止できる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、気流を生じさせるための外気用ファン13、排気用ファン23及び水流を生じさせるための処理水ポンプ32を動力としているが、これらの動力は常時オン状態としてもよいし、あるいは入口部に人感センサを設ける等により、喫煙者の利用時のみオン状態として非利用時はオフ状態としてもよい。
また例えば、前記実施例では、本発明の気流発生部として給気口14及び排気口21,22が設けられているが、例えば給気口または排気口のいずれか一方のみが設けられていてもよいし、あるいは本発明の気流発生部として、空気浄化室2内に給気若しくは排気することなく、面状給水部による水膜に向けて室内空気に流れを生じさせるファンを設けても構わない。
1 喫煙ブース
2 空気浄化室
2a 入口部
2b 正面内壁
2c 湾曲内壁
3 開口部
4 吸殻投入口
5 吸殻回収装置
6 壁体
7 壁体
10 給気配管部
11 外気取入口
12 フィルタ
13 外気用ファン
14 給気口
15 外気配管
20 排気配管部
21 排気口
22 排気口
23 排気用ファン
24 集気ダクト
25 排気配管
26 排気ダクト
28 排気口
30 処理水配管部
31 処理水タンク
32 処理水ポンプ
33 給水口(面状給水部)
33a スリット孔(面状給水部)
33b 噴出ノズル(面状給水部)
33c 給水ヘッド(面状給水部)
34 集水管
36 排水口
37 排水タンク
38 排水配管
50 水タンク
51 水フィルタ
52 薬液タンク
53 薬液注入ポンプ
54 送水ポンプ

Claims (6)

  1. 利用者用の入口部を少なくとも有する空気浄化室を備えた喫煙ブースであって、
    前記空気浄化室の内部には、空気中の微粒子を捕捉処理するための処理水を幅方向に面状に給水する面状給水部と、該面状給水部に向けて気流を生じさせる気流発生部とを備えることを特徴とする喫煙ブース。
  2. 前記面状給水部は、処理水を霧状に噴霧するノズルであることを特徴とする請求項1に記載の喫煙ブース。
  3. 前記面状給水部は、前記気流発生部により生じる気流と交差する方向に配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の喫煙ブース。
  4. 前記気流発生部は、前記入口部近傍に前記空気浄化室の内方に向けて配設されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の喫煙ブース。
  5. 前記気流発生部は、前記空気浄化室の内部に清浄空気を供給する給気口を含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の喫煙ブース。
  6. 前記気流発生部は、前記空気浄化室の内部の空気を室外に排気する排気口を含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の喫煙ブース。
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