JP2022160765A - プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】長尺紙への印刷が可能なプリンタを使って長尺の印刷物を作る場合の、ユーザの手間を軽減させる技術を提供すること。【解決手段】描画アプリ44を用いて、複数頁から成る画像ファイルの各頁に、画像72を作成した後に印刷する際、印刷設定において、90度回転が設定されている場合には、各画像72を90度回転させることで、プリンタでは、長尺紙に各頁の90度回転後の画像が連続して印刷されることになり、各頁の画像74が繋がった横並びの長尺の印刷物が出力されることになる。そのため、印刷物を貼り合わせて長尺の印刷物を作る手順と比較して、印刷物を貼り合わせるといった作業が必要なく、ユーザの手間が軽減される【選択図】図9

Description

本明細書に開示される技術分野は、印刷設定を受け付けるプログラムに関する。
パーソナルコンピュータ等の情報処理装置に組み込まれたプリンタドライバによって、用紙サイズおよび給紙方法の設定を受け付ける技術が知られている。用紙サイズにて設定可能な選択肢には、一般的な定形紙の他、ユーザによって定義されるユーザ定義サイズが含まれる場合がある。また、給紙方法にて選択可能な選択肢には、例えば特許文献1に開示されているように、定形紙を給紙可能な給紙トレイの他、ロール紙を給紙可能なトレイが含まれる場合がある。
特開2004-102961号公報
長尺の原稿サイズに対応していないアプリケーションプログラム(以下、「アプリ」ともいう)を用いて、長尺の印刷物(例えば「ABCD」と描かれた横断幕)を作るケースがある。このケースでは、プリンタが長尺紙に対応していたとしても、アプリが長尺の画像を作成できない。そこで、例えば先ずアプリによって複数頁の定形サイズの画像(例えば「A」、「B」、「C」、「D」の4頁分の画像)を作成し、その複数頁の画像をプリンタによって定形紙に印刷し、その後、ユーザがその複数頁分の印刷物を横並びに貼り合わせる、といった手順で長尺の印刷物を作ることができる。しかしながら、このような手順では、印刷物を貼り合わせるためにユーザの手間がかかる。
本明細書は、長尺紙への印刷が可能なプリンタを使って長尺の印刷物を作る場合の、ユーザの手間を軽減させる技術を開示する。
上述した課題の解決を目的としてなされたプログラムにおいて、情報処理装置のコンピュータによって実行可能なプログラムであって、前記コンピュータに、プリンタでの印刷に用いる印刷設定を、前記情報処理装置のユーザインタフェースを介して受け付ける受付処理を実行させ、前記印刷設定には、用紙サイズと、画像を90度回転させるか否かを示す回転設定と、が含まれ、前記プリンタは、長尺紙への印刷が可能なものであり、さらに前記コンピュータに、前記情報処理装置に組み込まれているアプリケーションプログラムから前記プリンタに印刷を行わせる印刷指示を受け付け、前記印刷指示による前記印刷設定には、前記長尺紙を示す設定がなされ、かつ前記回転設定に画像を90度回転させることが設定されており、前記印刷指示に基づいて前記アプリケーションプログラムから、アプリケーションプログラムにおいて設定された入力用紙サイズに対応する画像が入力された場合に、入力された前記画像を頁ごとに90度回転させる回転処理を実行させる。
上記のように構成されたプログラムにおいては、印刷設定において長尺紙を示す設定がなされ、かつ90度回転が設定されている場合は、アプリケーションプログラムから入力された各頁の画像を90度回転させることで、プリンタでは、長尺紙に各頁の90度回転後の画像が連続して印刷されることになり、各頁の画像が繋がった横並びの長尺の印刷物が出力されることになる。そのため、印刷物を貼り合わせて長尺の印刷物を作る手順と比較して、印刷物を貼り合わせるといった作業が必要なく、ユーザの手間が軽減される。
本明細書に開示される技術によれば、長尺紙への印刷が可能なプリンタを使って長尺の印刷物を作る場合の、ユーザの手間を軽減させる技術が実現される。
(A)実施の形態にかかるパーソナルコンピュータの電気的な概略構成図である。(B)ユーザインタフェースの一例を示す外観図である。 印刷設定を設定するための印刷設定画面の例を示す説明図である。 拡張印刷設定画面の例を示す説明図である。 プリンタの概略的な外観図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 (A)描画アプリによって画像を複数頁に亘って作成した状態における描画領域の例を示す説明図である。(B)出力描画領域の状態を模擬的に示す説明図である。(C)プリンタにより印刷された長尺の印刷物の例を示す説明図である。 パーソナルコンピュータにおける拡張印刷設定処理の手順を示すフローチャートである。 (A)「印刷時に頁を90度回転する」機能をオンにした状態の拡張印刷設定画面の例を示す説明図である。(B)出力用紙サイズ指定ダイアログを表示した状態の拡張印刷設定画面の例を示す説明図である。(C)ユーザによりOKボタンが操作された後の拡張印刷設定画面の例を示す説明図である。 パーソナルコンピュータにおける回転印刷処理の手順を示すフローチャートである。 (A)プレビュー画面の一例を示す説明図である。(B)警告画面の一例を示す説明図である。 プリンタでの印刷処理の手順を示すフローチャートである。
以下、プログラムを具体化した実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、印刷機能を有する装置であるプリンタに接続可能なパーソナルコンピュータ(以下、「PC」とする)にて実行されるプログラムを開示するものである。
本形態のPC2は、プリンタ3に各種の機能を行わせるために、各種のアプリケーションプログラム(以下、「アプリ」とする)を実行可能な装置である。PC2は、情報処理装置の一例である。PC2に代えて、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータであっても良い。
PC2は、図1(A)に示すように、CPU21と、メモリ24と、を含む制御部20を備えている。さらに、PC2は、通信インタフェース(以下、「通信IF」とする)26と、ユーザインタフェース(以下、「ユーザIF」とする)28と、を備え、これらが制御部20に電気的に接続されている。なお、図1(A)中の制御部20は、PC2の制御に利用されるハードウェアやソフトウェアを纏めた総称であって、実際にPC2に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
CPU21は、メモリ24から読み出したプログラムに従って、また、ユーザの操作に基づいて、各種の処理を実行する。なお、CPU21は、コンピュータの一例である。メモリ24は、例えば、HDD、フラッシュメモリであり、各種のプログラム、画像データや文書データ等のデータ、各種設定を記憶する領域として利用される。CPU21が備えるバッファも、メモリの一例である。
メモリの一例は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non-transitoryな媒体である。non-transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体も含まれる。
通信IF26は、プリンタ3等の外部装置との通信を行うためのハードウェアを含む。通信IF26の通信方式は、無線でも有線でもよく、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、USB、LAN等、どのような規格の方式でもよい。
ユーザIF28は、情報を画面に表示するハードウェアと、ユーザによる入力操作を受け付けるハードウェアと、を含む。ユーザIF28は、例えば、図1(B)に示すように、情報を画面に表示するためのディスプレイ28Aと、ユーザによる入力操作を受け付けるキーボード28Bおよびマウス28C等との組み合わせであっても良いし、表示機能と入力受付機能とを備えるタッチパネルであっても良い。
本形態のPC2のメモリ24には、図1(A)に示すように、オペレーティングシステム(以下、「OS」とする)41と、印刷アプリ42と、プリンタドライバ43と、描画アプリ44とが組み込まれている。OS41は、例えば、Windows(登録商標)、macOS(登録商標)、iOS(登録商標)、Android(登録商標)、Linux(登録商標)である。
印刷アプリ42は、描画アプリ44などから呼び出されて、印刷に関する各種の指示を受け付けるプログラムである。印刷アプリ42は、例えば、印刷を行わせるプリンタ3の指定、印刷部数の指定、印刷範囲の指定、印刷実行の指示、を受け付ける。さらに、印刷対象の用紙の種類やサイズの指定、両面印刷の指示等を受け付けてもよい。
プリンタドライバ43は、プリンタ3に対応するプログラムであり、通信IF26を介してプリンタ3と通信を行って、プリンタ3の動作を制御するプログラムである。プリンタドライバ43は、例えば、印刷アプリ42等にてプリンタ3が指定された状態で、プリンタ3のプロパティ設定の指示を受け付けた場合に起動される。
プリンタドライバ43が起動されると、CPU21は、ディスプレイ28A上に、例えば、図2に一例として示す印刷設定画面51を表示する。印刷設定画面51の基本タブ51A上には、例えば、用紙種類の選択欄511、印刷品質の選択欄512、用紙サイズの選択欄513と、印刷の向きの選択欄514と、部数の選択欄515と、給紙方法の選択欄516と、カット単位の選択欄517と、OKボタン518と、キャンセルボタン519と、が表示される。CPU21は、ユーザの、キーボード28Bやマウス28Cの操作を通じて印刷設定画面51に表示した各選択欄や各ボタンへの操作を受け付ける。したがって、ユーザは、プリンタ3での印刷に用いる印刷設定を設定することができる。
具体的には、用紙種類の選択欄511では、ユーザは、普通紙、光沢紙、インクジェット紙、ロール紙などの何れか1つを選択することができる。
また、用紙サイズの選択欄513では、ユーザは、プレカットされた定形サイズの用紙名、例えば、A4、B4、A5、B5、A6、Letter、Legal、A3、などの何れか1つを選択することができる。また、用紙サイズの選択欄513では、ユーザは、ロール紙を選択することができる。また、用紙サイズの選択欄513では、ユーザが用紙の用紙幅および用紙高さを任意で指定したユーザ定義サイズを選択することができる。
また、給紙方法の選択欄516では、ユーザは、プリンタ3の給紙トレイ、すなわち、後述する、図4に示すところの、多目的トレイ3A、第1トレイ3Bおよび第2トレイ3Cの何れか1つの選択、もしくは、給紙トレイの選択をプリンタ3で行う「自動選択」を選択することができる。
また、カット単位の選択欄517では、ユーザは、描画アプリ44を用いて複数頁に亘って作成した画像ファイルについて、プリンタ3により印刷する際に何頁目で切断するかを数値で選択することができる。例えは、ユーザが「1」を選択すれば、プリンタ3により印刷する際に、1頁ごとに印刷用紙が切断され、また、例えば、ユーザが「4」を選択すれば、プリンタ3により印刷する際に、4頁ごとに印刷用紙が切断される。なお、カット単位が、長尺紙を示す設定の一例である。
また、例えば、図2に示す印刷設定画面51がディスプレイ28A上に表示された状態において、ユーザが印刷設定画面51の拡張タブ51Bを選択すると、CPU21は、例えば、図3に一例を示す拡張印刷設定画面52をディスプレイ28A上に表示する。この拡張印刷設定画面52では、拡大縮小機能のオフを選択する拡縮オフ選択欄521と、「印刷用紙のサイズに合わせる」拡大縮小機能を選択する選択欄522と、その際の用紙サイズを選択するための用紙サイズ選択欄523と、任意倍率での拡大縮小機能を選択するための選択欄524と、その際の任意倍率を選択するための任意倍率選択欄525と、「印刷時に頁を90度回転する」機能を選択する選択欄526と、OKボタン527と、キャンセルボタン528と、などが表示される。CPU21は、ユーザの、キーボード28Bやマウス28Cの操作を通じて拡張印刷設定画面52上に表示した各選択欄や各ボタンへの操作を受け付ける。したがって、ユーザは、プリンタ3での印刷に用いる、印刷設定の一部であるところの、拡張印刷設定を設定することができる。
また、プリンタドライバ43は、OS41から印刷指示情報を受け付けた場合、印刷指示情報にて指定されている画像データに基づいて、印刷データを生成する。また、プリンタドライバ43は、生成した印刷データ、印刷設定画面51などにおいて設定された印刷設定などを含む印刷ジョブをプリンタ3に送信する。
プリンタ3は、少なくともインクジェット方式の印刷機能と、PC2との通信を行う通信機能と、を有する装置であり、PC2から送信された印刷ジョブに基づいて印刷が可能である。プリンタ3の印刷機能にて印刷可能な用紙サイズの範囲には、所定の制限がある。なお、以下では、用紙サイズのうち、プリンタ3での用紙の搬送方向のサイズを「用紙高さ」、用紙高さに直交する方向のサイズを「用紙幅」とする。また、用紙サイズの範囲は、用紙高さの範囲と用紙幅の範囲とを含み、プリンタ3は、用紙高さと用紙幅とのいずれもが範囲内である用紙への印刷が可能である。
図4は、プリンタの概略的な外観図である。すなわち、本形態のプリンタ3は、3つのタイプのトレイから成る給紙トレイを備える。具体的には、給紙トレイの3つのタイプのトレイとして、多目的トレイ3Aと、第1トレイ3Bと、第2トレイ3Cを備える。また、プリンタ3は、排紙トレイ3Dを備え、給紙トレイの各トレイから給紙された用紙は、搬送機構によって、プリンタ3の印刷機能を担う印刷機構61(図5に示す)を通って排紙トレイ3D上に排出される。
具体的には、プリンタ3において、多目的トレイ3Aから排紙トレイ3Dに至る第1搬送機構62(図5に示す)は、略ストレートに配置された、所謂、ストレートパスによって構成されている。したがって、多目的トレイ3Aは、例えば、A4、B4、A5、B5、A6、Letter、Legal、A3、長尺紙(297mm×600mm)および長尺紙(297mm×1200mm)などの多種類の用紙サイズの用紙を供給可能である。
一方、プリンタ3において、第1トレイ3Bから排紙トレイ3Dに至る第2搬送機構63(図5に示す)は、その途中において搬送方向が略180度大きく反転する、所謂、U字状パスによって構成されている。したがって、第1トレイ3Bは、用紙サイズとして長尺紙(297mm×600mm)および長尺紙(297mm×1200mm)というサイズの印刷媒体を給紙することができない。
また、第2トレイ3Cは、ロール状に巻かれた長尺状(例えば、長さ5m)のロール紙を供給可能なロール紙用のトレイである。また、第2トレイ3Cから排紙トレイ3Dに至る第3搬送機構64(図5に示す)は、ロール状の長尺状の用紙を、搬送方向の所定の寸法(用紙高さ)で切断するための切断機構65(図5に示す)を備えている。また、第3搬送機構64は、ロール紙の巻き癖、すなわち、カールを補正するためのカール補正機構(図示せず)を備える。また、第2トレイ3Cは、定型サイズの用紙、つまり定型用紙の用紙幅と同じ寸法の用紙幅を有する長尺状のロール紙を収容することができる。例えば、A3サイズの用紙幅と同じ用紙幅のロール紙であれば、用紙幅が297mmである。なお、第2トレイ3Cが特定トレイの一例である。また、長尺状のロール紙が長尺紙の一例である。
また、本形態のプリンタ3は、多目的トレイ3A、第1トレイ3Bおよび第2トレイ3Cに、用紙サイズセンサ38(図5に示す)をそれぞれ備える。したがって、プリンタ3は、各トレイごとに、用紙サイズセンサ38によって、そのトレイに用紙がセットされているか否か、さらには、そのトレイにセットされている用紙の用紙サイズを検出することができる。そして、プリンタ3は、給紙トレイの各トレイごとに、検出された用紙の用紙サイズを記憶している。また、ユーザは、プリンタ3の操作パネルを操作することにより、給紙トレイのトレイごとに、そこにセットされている用紙の用紙サイズを記憶させることができる。なお、プリンタ3は、第2トレイ3Cについては、収容するロール紙の用紙幅のみを記憶する。
したがって、本形態のプリンタ3は、PC2から印刷ジョブを受信した場合には、印刷ジョブに含まれる印刷設定に基づいて給紙トレイの1つトレイを選択する。つまり、印刷設定に含まれる給紙方法により指定された給紙トレイの1つトレイを選択する。そして、選択した給紙トレイのトレイから用紙を給紙し、印刷を可能としている。また、PC2から受信した印刷ジョブに含まれる印刷設定に、給紙方法として自動選択が含まれる場合には、給紙トレイの各トレイごとに記憶された用紙の用紙サイズに基づいて、給紙トレイの1つのトレイを選択し、そして、選択したトレイから、印刷設定に設定された用紙サイズの用紙を給紙することが可能である。
図5は、プリンタの電気的構成を示すブロック図であり、続いて、プリンタ3の電気的構成について、図5を参照しながら説明する。
すなわち、プリンタ3は、CPU31と、ROM32と、RAM33と、NVRAM(不揮発性RAM)34とを含むコントローラ30を備えている。また、プリンタ3は、ユーザインタフェース(以下、「ユーザIF」とする)35と、通信インターフェース(以下、「通信IF」とする)36と、USBインターフェース(以下、「USBIF」とする)37と、用紙サイズセンサ38と、を備え、これらがコントローラ30に電気的に接続されている。
ROM32には、プリンタ3を制御するための各種制御プログラムや各種設定、初期値等が記憶されている。RAM33は、各種制御プログラムが読み出される作業領域として、あるいは、データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。CPU31は、ROM32から読み出した制御プログラムに従って、その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら、プリンタ3の各構成要素を制御する。なお、RAM33またはNVRAM34によって記憶部が構成される。
CPU31は、制御部の一例である。コントローラ30が制御部の一例であってもよい。なお、図5中のコントローラ30は、CPU31等、プリンタ3の制御に利用されるハードウェアを纏めた総称であって、実際にプリンタ3に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
ユーザIF35は、ユーザに対する報知の表示と、ユーザによる指示入力の受け付けとを担うハードウェアである。具体的には、図3に示すように、ユーザIF35は、情報を画面に表示するためのディスプレイ35Aと、ユーザによる入力操作を受け付ける多数のキー35Bとから構成される。
通信IF36は、ネットワークを介して接続されたPC2と通信を行うためのハードウェアである。USBIF37は、USB規格に基づいて接続された装置と通信を行うためのハードウェアであり、プリンタ3の通信機能を担っている。
印刷機構61、第1搬送機構62、第2搬送機構63、第3搬送機構64および切断機構65は、コントローラ30に電気的に接続されている。したがって、コントローラ30は、それらの動作を制御することが可能である。
続いて、複数頁分の長尺の印刷物をプリンタ3によって印刷する前に、ユーザによる印刷準備について順を追って説明する。
すなわち、ユーザが、複数頁分の長尺の印刷物をプリンタ3によって印刷する前に、まず、ユーザは、PC2に組み込まれた描画アプリ44の頁レイアウトタブ上において、入力用紙サイズなどを設定する。例えば、ユーザは、印刷の向きが縦書きで、入力用紙サイズとしてA4を設定する。なお、本形態では、入力用紙サイズは、プレカットされた定形サイズの入力用紙サイズに限定されることはなく、ユーザ定義サイズの入力用紙サイズであっても差し支えない。
次に、ユーザは、PC2に組み込まれた描画アプリ44を用いて、ユーザIF28を操作することにより、複数頁から成る画像ファイルの各頁に、画像72を作成する。例えば、一例として「無料体験」と横並びの文字列が印刷された長尺の印刷物をプリンタ3において出力する場合には、ユーザは、ユーザIF28を操作して、画像ファイルの1頁目に「無」、2頁目に「料」、3頁目に「体」、4頁目に「験」の画像72をそれぞれ作成する。なお、画像72が画像の一例である。
なお、本形態おいては、画像72として文字を用いたがそれに限定されるものではない。たとえば、写真、絵、記号、図面などを画像72として用いても良い。また、それらの組み合わせであっても良い。
前述した「無料体験」の印刷物を得る場合、図6(A)に示すように、描画アプリ44は、メモリ24の記憶領域に、入力用紙サイズA4に対応する作画領域71を4頁分確保する。この作画領域71は、入力用紙サイズがA4なので、用紙幅W1が210mmに相当し、また、用紙高さH1が297mmに相当する。そして、描画アプリ44は、ユーザがユーザIF28を介して入力した「無」を作画領域71の1頁目に記憶し、同様に、ユーザが入力した「料」を作画領域71の2頁目に、ユーザが入力した「体」を作画領域71の3頁目に、「験」を作画領域71の4頁目にそれぞれ記憶する。
次に、ユーザは、描画アプリ44から印刷アプリ42を立ち上げた後、プロパティ設定を指示してプリンタドライバ43を起動する。プリンタドライバ43が起動されると、PC2は、ディスプレイ28A上に、例えば、図2に一例として示す印刷設定画面51を表示する。
次に、ユーザは、カット単位の選択欄517で、カット単位を選択する。具体的には、本形態では、描画アプリ44上において、4頁に亘って作成された画像72を、1枚の長尺の用紙に印刷するので、カット単位として数値の「4」をカット単位の選択欄517で選択する。
次に、ユーザは、印刷設定画面51の拡張タブ51Bを選択する。すると、PC2は、例えば、図3に一例を示す拡張印刷設定画面52をディスプレイ28A上に表示する。
次に、ユーザは、拡張印刷設定画面52の「印刷時に頁を90度回転する」機能を選択する選択欄526を操作して、「印刷時に頁を90度回転する」機能をオンにする。すると、PC2は、図7に示す、本形態のプリンタドライバ43による拡張印刷設定処理を実行する。
続いて、本形態のプリンタドライバ43による拡張印刷設定処理について、図7を参照して説明する。なお、以下の処理およびフローチャートの各処理ステップは、基本的に、各プログラムに記述された命令に従ったCPU21の処理を示す。すなわち、CPU21による処理は、PC2のOS41のAPIを用いたハードウェア制御も含む。本明細書では、OS41の記載を省略して各プログラムの動作を説明する。すなわち、以下の説明において、「プログラムBがハードウェアCを制御する」という趣旨の記載は、「プログラムBがOS41のAPIを用いてハードウェアCを制御する」ことを指してもよい。また、プログラムに記述された命令に従ったCPU21の処理を、省略した文言で記載することがある。例えば、「CPU21が行う」、「プログラムが行う」のように記載することがある。
まず、ステップ11(以下、S11と称す)において、CPU21は、ユーザが、「印刷時に頁を90度回転する」機能を選択する選択欄526を操作することによって、「印刷時に頁を90度回転する」機能をオンにする。また、拡張印刷設定画面52においては、図8(A)に示すように、「印刷時に頁を90度回転する」機能を選択する選択欄526にチェックマークを表示して、「印刷時に頁を90度回転する」機能がオン状態にあることをユーザに報知する。なお、この処理が、回転設定の一例である。
次に、S12において、CPU21は、図8(B)に示すように、拡張印刷設定画面52上に、出力用紙サイズ指定ダイアログ53をポップアップ表示する。この出力用紙サイズ指定ダイアログ53では、案内メッセージ531と、OKボタン532と、キャンセルボタン533とが表示される。なお、この処理が報知処理の一例である。
なお、本形態においては、出力用紙サイズ指定ダイアログ53が、拡張印刷設定画面52上にポップアップ表示されるように構成したが、これに限定されることはない。例えば、ディスプレイ28A上に出力用紙サイズ指定ダイアログ53が単独で表示されるように構成しても差し支えない。
次に、S13において、CPU21は、出力用紙サイズ指定ダイアログ53の案内メッセージ531において印刷用紙サイズを指定する。本形態においては、描画アプリ44において、入力用紙サイズとしてA4が選択されているので、A4の用紙高さH1の値と同じ値の用紙幅W3を有する「A3ロール幅」が指定される。
次に、S14において、CPU21は、出力用紙サイズ指定ダイアログ53のOKボタン532とキャンセルボタン533との何れが操作されたかを判断する。ここで、ユーザがOKボタン532を操作すると、CPU21は、OKボタン532が操作されたと判断し(S14:OK)、次のS15へ移行する。
次に、S15において、CPU21は、「印刷用紙のサイズに合わせる」拡大縮小機能をオンに設定する。また、図8(C)に示すように、「印刷用紙のサイズに合わせる」拡大縮小機能がオン状態にあることを選択欄522において表示する。また、S13の案内メッセージ531において指定された印刷用紙サイズを、指定用紙サイズ選択欄523において設定する。ここでは、例えば、「A3ロール幅」が指定される。
また、この際、S15において、CPU21は、指定用紙サイズ選択欄523をグレーアウト表示し、ユーザによる印刷用紙サイズの変更を制限するようにしても差し支えない。なお、グレーアウト表示以外に、例えば、変更を禁止する旨のメッセージを表示したり、ユーザが変更した際に自動的にキャンセルするように構成しても差し支えない。この処理が制限処理の一例である。
このように本形態では、ユーザの操作による印刷用紙サイズの変更を制限することで、設定エラーをより抑制できる。
また、S15において、CPU21は、印刷設定において、給紙方法において、ロール紙を供給可能なトレイを再設定する。本形態では、ロール紙を供給可能な第2トレイ3Cが再設定される。つまり、給紙方法として、ユーザが自動選択、多目的トレイ3Aおよび第1トレイ3Bの何れかを選択していたとしても、印刷設定の給紙方法として第2トレイ3Cを再設定する。その後、本処理を終了する。
一方、ユーザがキャンセルボタン533を操作すると、CPU21は、キャンセルボタン533が操作されたと判断し(S14:キャンセル)、次のS16へ移行する。そして、S16において、CPU21は、出力用紙サイズ指定ダイアログ53を非表示とする。
次に、S17において、CPU21は、「印刷時に頁を90度回転する」機能をオフにするとともに、「印刷時に頁を90度回転する」機能を選択する選択欄526のチェックマークを非表示とした後に、本処理を終了する。
このように本形態では、描画アプリ44において、入力用紙サイズとしてA4が選択された状態で、A4の用紙高さH1の値と同じ値の用紙幅W3を有する「A3ロール幅」が、指定用紙サイズ選択欄523において指定されることにより、A4サイズの複数頁に亘る長尺の用紙にプリンタ3によって印刷することが可能となる。
なお、本形態は、それに限定されることなく、例えば、入力用紙サイズとしてA4が選択された状態で、A4の用紙高さH1の値よりも小さい値の用紙幅W3を有するロール紙、例えば、「A4ロール幅」を、指定用紙サイズ選択欄523において指定するようにしても差し支えない。この場合には、A4の用紙高さH1の値よりも小さい値の用紙幅W3を有する長尺の用紙に、プリンタ3によって縮小した状態で印刷することが可能となる。また、例えば、入力用紙サイズとしてA5が選択された状態で、A5の用紙高さH1の値よりも大きい値の用紙幅W3を有するロール紙、例えば、「A4ロール幅」や「A3ロール幅」を、指定用紙サイズ選択欄523において指定するようにしても差し支えない。この場合には、A5の用紙高さH1の値よりも大きい値の用紙幅W3を有する長尺の用紙に、プリンタ3によって拡大した状態で印刷することが可能となる。
続いて、本形態のプリンタドライバ43による回転印刷処理について図9を参照して説明する。なお、以下の処理およびフローチャートの各処理ステップは、基本的に、各プログラムに記述された命令に従ったCPU21の処理を示す。すなわち、CPU21による処理は、PC2のOS41のAPIを用いたハードウェア制御も含む。本明細書では、OS41の記載を省略して各プログラムの動作を説明する。すなわち、以下の説明において、「プログラムBがハードウェアCを制御する」という趣旨の記載は、「プログラムBがOS41のAPIを用いてハードウェアCを制御する」ことを指してもよい。また、プログラムに記述された命令に従ったCPU11の処理を、省略した文言で記載することがある。例えば、「CPU11が行う」、「プログラムが行う」のように記載することがある。また、本形態の回転印刷処理は、CPU21によって所定の間隔を置いて繰り返し実行される。
まず、S21において、CPU21は、印刷指示情報を受け付けたか否かを判断する。ここで、ユーザが、印刷アプリ42上において印刷実行を指示していないと、CPU21は、印刷指示情報を受け付けていないと判断し(S21:NO)、その後、次のS22へ移行して、CPU21は、他の処理を実行する。
一方、ここで、ユーザが印刷アプリ42上において印刷実行を指示すると、S21において、CPU21は、印刷指示情報を受け付たと判断し(S21:YES)、次のS23に移行して、CPU21は、「印刷時に頁を90度回転する」機能がオンに設定されているか否かを判断する。
ここで、ユーザが、「印刷時に頁を90度回転する」機能を選択する選択欄526を操作して、「印刷時に頁を90度回転する」機能をオンにすると、CPU21は、「印刷時に頁を90度回転する」機能がオンに設定されていると判断し(S23:YES)、次のS24へ移行する。なお、この処理が、第1のタイミングの一例である。
なお、本形態では、第1のタイミングとして、「印刷時に頁を90度回転する」機能を選択する選択欄526を操作して、「印刷時に頁を90度回転する」機能をオンにしたタイミングであったが、これに限定されることはない。例えば、ユーザが、予め、印刷時に頁を90度回転する」機能をオンに設定した状態において、印刷アプリ42上において印刷実行を指示したタイミングであっても差し支えない。また、ユーザが「印刷時に頁を90度回転する」機能をオンに設定した状態において、その設定の適用がCPU21によって処理されるタイミングであってもよい。
一方、ユーザが、選択欄526を操作することなく、したがって、「印刷時に頁を90度回転する」機能がオンではない、つまり、オフの状態であると、CPU21は、「印刷時に頁を90度回転する」機能がオンに設定されていないと判断し(S23:NO)、その後、次のS22へ移行して、CPU21は、他の処理を実行する。
次に、S24において、CPU21は、カット単位を取得する。ここで、CPU21が取得するカット単位は、図2に示す印刷設定画面51のカット単位の選択欄517において、ユーザが選択した数値である。本形態では、数値「4」が選択されているので、CPU21は、数値「4」を取得する。
次に、S25において、CPU21は、印刷ジョブの前部に、PDLによって記述された切断コマンドを付加する。ここで、切断コマンドは、プリンタ3において、切断機構65を動作させるためのコマンドである。また、切断コマンドは、カット単位を含み、すなわち、カット単位の選択欄517において、ユーザが選択した数値、本形態では、数値「4」を含んでいる。なお、切断コマンドがカットコマンドの一例である。
なお、本形態では、印刷ジョブの前部に、PDLによって記述された切断コマンドを付加するように構成したが、これに限定されることはない。例えば、ジョブ単位のヘッダコマンドや1頁目の頁コマンドに挿入するようにしても差し支えない。また、印刷ジョブの後部に付加するようにしても差し支えない。この場合、末端の頁、つまり、本形態では、4頁目の頁コマンドに挿入するようにしても差し支えない。
次に、S26において、CPU21は、出力用紙75の用紙高さH3の長さを計算する。つまり、図6(C)に示すように、出力用紙75の用紙高さH3の長さは、描画アプリ44などにおいて指定された入力用紙サイズA4の用紙幅W1(=H4)×カット単位の数値によって求められる。本形態では、入力用紙サイズとしてA4が選択され、また、カット単位の数値は「4」であるので、210mm×4で、用紙高さH3の長さは、840mmとなる。
次に、S27において、CPU21は、出力用紙75の用紙高さH3に対応した出力描画領域73をメモリ24の上に確保する。本形態では、出力用紙75のサイズは、用紙幅W3が297mmで、用紙高さH3が840mmであるので、CPU21は、そのサイズに対応した出力描画領域73をメモリ24の上に確保する。
次に、S28において、CPU21は、印刷指示情報にて指定されている画像データに基づいて、メモリ24の作業記憶領域に1頁分の画像72に対応した描画画像74を描画して記憶する。本形態では、CPU21は、1頁目の「無」に対応するする描画画像74を作業記憶領域に記憶する。
この際、描画アプリ44などにおいて指定された入力用紙サイズの用紙高さH1と、用紙サイズ選択欄523において指定されたロール紙の用紙幅W3とが一致しないときは、ロール紙の用紙幅W3に収まるように画像72が拡大もしくは縮小されて描画される。本形態においては、入力用紙サイズの用紙高さH1と、用紙サイズ選択欄523において指定されたロール紙の用紙幅W3とが一致するので、画像72が拡大もしくは縮小されて描画されることは無い。なお、この処理が、調整処理の一例である。また、S28において、ロール紙の用紙幅W3に収まるように画像72が拡大もしくは縮小されて描画される場合には、画像72の拡大もしくは縮小に合わせて出力描画領域73も拡大もしくは縮小される。
次に、S29において、CPU21は、メモリ24の作業記憶領域に記憶された1頁分の描画画像74を右方向に90度回転させた後、再びメモリ24の作業記憶領域に記憶する。本形態では、CPU21は、1頁目の「無」に相当する描画画像74を、右方向に90度回転させた後、再びメモリ24の作業記憶領域に記憶する。なお、この処理が回転処理の一例である。
次に、S30において、CPU21は、作業記憶領域に記憶された、右方向に90度回転させた描画画像74を読み出して、メモリ24上に確保された出力描画領域73に、コピーして記憶する。
次に、S31において、CPU21は、カット単位に対して末端の頁を処理したか否かを判断する。本形態では、ここまでで、印刷指示情報にて指定されている画像データの1頁目の画像を処理しただけであるので、CPU21は、カット単位に対して末端の頁を処理していないと判断し(S31:NO)、その後、S28に戻って印刷指示情報にて指定されている画像データの次の頁の画像を処理をする。
一方、CPU21が、S28~S30を繰り返し処理することによって、カット単位に対して末端の頁を処理、本形態では、印刷指示情報にて指定されている画像データの4頁目の画像72を処理すると、CPU21は、カット単位に対して末端の頁を処理したと判断し(S31:YES)、次のS32へ移行する。なお、図6(B)には、画像データの4頁目の画像72を処理した後における出力描画領域73の状態を模擬的に示す。
次に、S32において、CPU21は、出力描画領域73のサイズに基づいて、印刷設定の用紙サイズを再定義する。すなわち、本形態では、出力描画領域73のサイズは、用紙幅W3が297mmで、用紙高さH3が840mmであるので、用紙サイズにおけるユーザー定義サイズにおいて、用紙幅が297mmで、用紙高さが840mmとして再定義する。また、CPU21は、出力描画領域73に記憶された複数頁に亘る描画画像74を、再定義された用紙サイズに基づいて、PDL(page description language)により記述された印刷ジョブに変換する。本形態では、出力描画領域73に記憶された4頁に亘る描画画像74が、再定義された用紙サイズにおいて1頁分の印刷ジョブとして作成される。
次に、S33において、CPU21は、全ての頁をPDLにより記述された印刷ジョブに変換した否かを判断する。ここで、全ての頁を印刷ジョブに変換していなければ、CPU21は、全ての頁を印刷ジョブに変換していないと判断し(S33:NO)、その後、S26に戻り、印刷指示情報にて指定されている画像データの内、次のカット単位の画像データを処理する。本形態では、4頁に亘る全ての頁を印刷ジョブに変換しているので、CPU21は、全ての頁を印刷ジョブに変換したと判断し(S33:YES)、その後、次のS34へ移行する。
次に、S34において、CPU21は、出力描画領域73に記憶された複数頁に亘る描画画像74に基づいて、例えば、図10(A)に一例として示すプレビュー画面54をディスプレイ28A上に表示する。
次に、S35において、CPU21は、プレビュー画面54上の、OKボタン541とキャンセルボタン542の何れがユーザによって操作されたかを判断する。ここで、ユーザがOKボタン541を操作した場合には、CPU21は、プレビュー画面54上の、OKボタン541が操作されたと判断し(S35:OK)、その後、次のS36へ移行する。
次に、S36において、CPU21は、作成された印刷ジョブをプリンタ3へ送信した後、本処理を終了する。
一方、ユーザがキャンセルボタン542を操作した場合には、CPU21は、プレビュー画面54上の、キャンセルボタン542が操作されたと判断し(S35:キャンセル)、その後、次のS37へ移行する。
次に、S37において、CPU21は、印刷中止処理を処理した後、本処理を終了する。
次に、本形態のプリンタによる印刷処理の手順について、図11のフローチャートを参照して説明する。プリンタによる印刷処理は、CPU31にて実行される。
すなわち、S41おいて、CPU31は、PC2からデータを受信したか否かを判断する。ここで、PC2からデータを受信しておれば、CPU31は、受信したと判断し(S41:YES)、S42へ移行する。一方、PC2からデータを受信していなければ、データを受信していないと判断して(S41:NO)、S41の処理を繰り返す。
次に、S42において、CPU31は、受信したデータが印刷ジョブか否かを判断する。ここで、受信したデータが印刷ジョブであった場合には、CPU31は、受信したデータが印刷ジョブであると判断し(S42:YES)、その後、S44へ移行する。また、受信したデータが印刷ジョブではなかった場合には、CPU31は、受信したデータが印刷ジョブではないと判断し(S42:NO)、その後、S43へ移行して他の処理を実行した後、S41へ戻る。
次に、S44において、CPU31は、受信した印刷ジョブに含まれる印刷設定や切断コマンドなどを解析する。そして、切断コマンドに含まれるカット単位に基づいて、印刷ジョブに含まれる印刷データにおいて、カット単位の最終位置に相当する切断位置に切断指示コマンドを設定する。次に、S45において、CPU31は、解析した印刷設定において、供給方法において第2トレイ3Cが選択されているか否かを判断する。
ここで、図9のS36において送信された印刷ジョブの場合には、供給方法において第2トレイ3Cが設定されているので、S45において、CPU31は、供給方法において第2トレイ3Cが選択されていると判断し(S45:YES)、その後、S46へ移行する。
次に、S46において、CPU31は、印刷ジョブに含まれる印刷設定や印刷データに基づいて1頁分の印刷を実行する。この場合、第3搬送機構64は、第2トレイ3Cからロール紙から長尺状の用紙を供給し、印刷機構61は、第3搬送機構64によって供給された長尺状の用紙上に画像を順次印刷する。
次に、S47において、CPU31は、切断指示コマンドが設定されているか否かを判断する。本形態の場合には、S44において、CPU31が印刷データの切断位置に切断指示コマンドを設定しているので、ここでは、切断指示コマンドを読み出さない。したがって、CPU31は、切断指示コマンドを読み出していないと判断し(S47:NO)、その後、次のS49へ移行する。
次に、S49において、CPU31は、全ての印刷が終了したか否かを判断する。ここでは、まだ印刷が終了していないので、CPU31は、印刷が終了していないと判断し(S49:NO)、引き続きS46の処理を実行して、引き続き印刷を実行する。
CPU31がS46の処理を繰り返し実行することでカット単位における全ての印刷が終了すると、S47において、CPU31は、切断指示コマンドが設定されていると判断し(S47:YES)、その後、次のS48へ移行する。
次に、S48において、CPU31は、切断機構65によってロール紙を切断した後、次のS49へ移行する。一方、切断された用紙は、第3搬送機構64によって搬送されて排紙トレイ3D上に排出される。図6(C)は、排紙トレイ3D上に排出される出力用紙75の一例を示す。すなわち、A4サイズ4枚分の長さを有する長尺の出力用紙75には、描画アプリ44を用いてユーザが作成した「無料体験」の文字が並んで印刷されている。
このように本形態においては、長尺の用紙に複数の頁が印刷された印刷物が作られることから、定形紙の印刷物を貼り合わせて長尺の印刷物を作る手順と比較して、貼り合わせる作業が減り、ユーザの手間が軽減される。また、完成した長尺の印刷物に継ぎ目が生じることがない。したがって、貼り合わせの場合に比べて良好な仕上がりが期待できる。
本形態では、描画アプリ44を用いてユーザが作成した4頁に亘る全ての印刷が終了すると、S49において、CPU31は、印刷が終了したと判断し(S49:YES)、その後、本印刷処理を終了する。一方、次のカット単位の印刷が存在すると、S49において、CPU31は、印刷が終了していないと判断し(S49:NO)、S46へ戻り、次のカット単位の印刷を実行する。
一方、通常の印刷の場合には、S45において、CPU31は、供給方法において第2トレイ3Cが選択されていないと判断し(S45:NO)、次のS50へ移行する。
次に、S50において、CPU31は、印刷ジョブに含まれる印刷設定や印刷データに基づいて1頁分の印刷を実行した後、S51へ移行する。この際、多目的トレイ3Aから供給された用紙は、第1搬送機構62によって搬送され、もしくは、第1トレイ3Bから供給された用紙は、第2搬送機構63によって搬送され、いずれの場合も印刷機構61によって印刷された後に排紙トレイ3Dに排出される。
次に、S51において、CPU31は、印刷が終了したか否かを判断する。そして、描画アプリ44を用いてユーザが作成した画像ファイルの画像72を全て印刷した場合には、CPU31は、印刷が終了したと判断し(S51:YES)、その後、本印刷処理を終了する。一方、全て印刷していない場合には、S51において、CPU31は、印刷が終了していないと判断し(S51:NO)、S50へ戻り、次の頁の印刷を実行する。
なお、本形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、プリンタ3は、印刷単機能の装置に限らず、例えば、原稿読取機能やFAX送受信機能を備えている装置であっても良い。本形態は、プリンタ3に代えて、複合機、コピー機、FAX装置等に接続されるPC2にも適用可能である。また、PC2には、2台以上のプリンタが接続されていても良い。
また、各図に示した画面の構成は、いずれも一例であり、図示の例に限らない。例えば、印刷設定画面51の基本タブ51Aの画面では、用紙サイズと両面印刷と給紙トレイとの全ての選択を受け付けるとしたが、一部の選択は別の画面で受け付けてもよいし、それぞれ別の画面であっても良い。
また、本形態では、特定トレイとして第2トレイ3Cを用いたが、それに限定されることはない。例えば、A3サイズの用紙幅W3と同じ用紙幅をする長尺紙(297mm×1200mm)を供給可能な多目的トレイ3Aを用いても差し支えない。
また、本形態では、ユーザが、拡張印刷設定画面52の「印刷時に頁を90度回転する」機能を選択する選択欄526を操作して、「印刷時に頁を90度回転する」機能をオンにすると、PC2は、図7に示す拡張印刷設定処理を実行するように構成したが、それに限定されることはない。
例えば、ユーザが、「印刷時に頁を90度回転する」機能をオンにした際に、CPU21が、図10(B)に示す警告画面55をディスプレイ18Aに表示するようにしてもよい。この場合、警告画面55には、案内メッセージ551と、OKボタン552と、キャンセルボタン553とが表示される。そして、ユーザが、OKボタン552を操作したときは、CPU21は、「印刷時に頁を90度回転する」機能をオフに設定する。また、キャンセルボタン553を操作したときは、CPU21は、「印刷用紙のサイズに合わせる」拡大縮小機能をオンに設定するとともに、指定用紙サイズ選択欄523において、「A3ロール幅」を設定し、また、給紙方法として、第2トレイ3Cを再設定する。なお、この警告画面55をディスプレイ18Aに表示する処理が、報知処理の一例である。
また、本形態では、ユーザが、プリンタ3により印刷する際に何頁目で切断するかをカット単位として選択できるようにしたが、これに限定されることはない。例えば、ユーザが、長尺状のロール紙の用紙高さのH3の値を指定できるようにしても差し支えない。例えば、入力用紙サイズがA4で、画像ファイルの4頁分を切れ目なく長尺状のロール紙に印刷する場合には、用紙幅W1:210mm×4頁で、ユーザは、印刷設定画面51上で、カット単位に代えて、長さとして、840mmと設定する。なお、用紙高さのH3の値の設定が長尺紙を示す設定の一例である。
この場合、PC2は、用紙高さH3:840mmと、切断コマンドとを印刷ジョブに挿入する。この処理が第2カット処理の一例である。この場合には、プリンタ3は、ロール紙を840mm搬送した際に切断機構65を用いて切断するようにすればよい。
また、本形態では、印刷ジョブの前部に、PDLによって記述された切断コマンドを1個付加するようにしたが、これに限定されることはない。例えば、印刷ジョブに、カット単位によって指定された頁ごとや長さごとに切断コマンドを挿入するしても差し支えない。この場合には、切断コマンドは、カット単位を表す数値を具体的にを含んでいなくても差し支えない。つまり、切断コマンドが挿入された位置によってカット単位の数値を表している。
また、本形態では、プリンタドライバ43の処理として説明したが、本発明のプログラムは、プリンタドライバに限らない。プリンタドライバに代えて汎用の印刷プログラムを備えるOSが搭載された、いわゆるドライバレスの構成を有するPCにも適用可能である。本発明は、例えば、汎用の印刷プログラムとは別にPCに組み込まれる印刷に関するプログラム、汎用の印刷プログラムと協働して印刷設定を受け付けるプログラム、にも適用可能である。
また、各実施の形態に開示されている任意のフローチャートにおいて、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる、または並列に実行できる。
また、各実施の形態に開示されている処理は、単一のCPU、複数のCPU、ASICなどのハードウェア、またはそれらの組合せで実行されてもよい。また、実施の形態に開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。
2 PC
3 プリンタ
11 CPU
16 通信IF
18 ユーザIF
18A ディスプレイ
41 OS
43 プリンタドライバ
44 描画アプリ
51 印刷設定画面
511 用紙種類の選択欄
516 給紙方法の選択欄
517 カット単位の選択欄
52 拡張印刷設定画面
526 「印刷時に頁を90度回転する」機能を選択する選択欄

Claims (10)

  1. 情報処理装置のコンピュータによって実行可能なプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    プリンタでの印刷に用いる印刷設定を、前記情報処理装置のユーザインタフェースを介して受け付ける受付処理を実行させ、前記印刷設定には、用紙サイズと、画像を90度回転させるか否かを示す回転設定と、が含まれ、前記プリンタは、長尺紙への印刷が可能なものであり、
    さらに前記コンピュータに、
    前記情報処理装置に組み込まれているアプリケーションプログラムから前記プリンタに印刷を行わせる印刷指示を受け付け、前記印刷指示による前記印刷設定には、前記長尺紙を示す設定がなされ、かつ前記回転設定に画像を90度回転させることが設定されており、前記印刷指示に基づいて前記アプリケーションプログラムから、入力用紙サイズに対応する画像が入力された場合に、入力された前記画像を頁ごとに90度回転させる回転処理を実行させる、
    ことを特徴とするプログラム。
  2. 請求項1に記載するプログラムにおいて、
    前記受付処理にて受け付ける前記印刷設定には、給紙方法が含まれ、前記給紙方法で選択可能な選択肢には、長尺紙を搬送可能な特定トレイが含まれ、前記プリンタは、前記特定のトレイを含む複数のトレイを有するものであり、
    前記コンピュータに、
    前記印刷設定のうち、前記長尺紙を示す設定がなされ、かつ前記回転設定に画像を90度回転させることが設定されている状態での第1のタイミングにおいて、前記印刷設定のうち前記給紙方法を、前記特定のトレイに変更する変更処理を実行させる、
    ことを特徴とするプログラム。
  3. 請求項2に記載するプログラムにおいて、
    前記変更処理では、
    前記印刷設定のうち前記給紙方法を、前記特定のトレイであって、カール補正機構を備える搬送搬送機構に対応する特定のトレイに変更する、
    ことを特徴とするプログラム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載するプログラムにおいて、
    前記コンピュータに、
    前記回転処理にて前記定形画像を90度回転させる場合に、印刷対象となる画像を前記印刷設定に設定される前記用紙サイズの幅に合わせて倍率を調整する調整処理を実行させる、
    ことを特徴とするプログラム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載するプログラムにおいて、
    前記受付処理にて受け付ける前記印刷設定には、前記長尺紙を示す設定として何頁ごとに用紙をカットするかを指定するカット単位が含まれ、
    前記コンピュータに、
    前記回転処理にて前記定形画像を90度回転させる場合に、前記カット単位を含むところの、用紙をカットするカットコマンドを印刷ジョブに挿入する第1カット処理を実行させ、前記プリンタは、前記カットコマンドに応じて、印刷後の用紙をカットする機能を有する、
    ことを特徴とするプログラム。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載するプログラムにおいて、
    前記受付処理にて受け付ける前記印刷設定には、前記長尺紙を示す設定として用紙をカットする長さを指定するカット長が含まれ、
    前記コンピュータに、
    前記回転処理にて前記定形画像を90度回転させる場合に、前記カット長を含むところの、用紙をカットするカットコマンドを印刷ジョブに挿入する第2カット処理を実行させ、前記プリンタは、前記カットコマンドに応じて、印刷後の用紙をカットする機能を有する、
    ことを特徴とするプログラム。
  7. 請求項5または請求項6に記載するプログラムにおいて、
    前記コンピュータに、
    前記回転処理にて前記定形画像を90度回転させた場合に、回転後の画像を印刷させる印刷ジョブを前記プリンタに出力する前に、カットされた用紙ごとの印刷対象の画像を、前記ユーザインタフェースに表示させ、印刷を行うか否かの選択をユーザインタフェースを介して受け付けるプレビュー処理を実行させ、前記プレビュー処理にて印刷を行う前記選択を受け付けた場合には、前記印刷ジョブを前記プリンタに出力させ、前記プレビュー処理にて印刷を行わない前記選択を受け付けた場合には、前記印刷ジョブを前記プリンタに出力せず、前記印刷ジョブをキャンセルさせる、
    ことを特徴とするプログラム。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1つに記載するプログラムにおいて、
    前記受付処理では、
    前記印刷設定について、前記回転設定が、画像を90度回転させない設定から画像を90度回転させる設定に変更された場合、前記用紙サイズを、前記長尺紙を示すサイズに設定する、
    ことを特徴とするプログラム。
  9. 請求項8に記載するプログラムにおいて、
    前記コンピュータに、
    前記受付処理にて前記回転設定が変更されたことに応じて前記用紙サイズが前記長尺紙を示すサイズ以外のサイズから前記長尺紙を示すサイズに変更される場合に、前記用紙サイズが前記長尺紙を示すサイズに変更されることを、前記ユーザインタフェースを用いて報知する報知処理を実行させる、
    ことを特徴とするプログラム。
  10. 請求項8または請求項9に記載するプログラムにおいて、
    前記コンピュータに、
    前記受付処理にて前記回転設定が変更されたことに応じて前記用紙サイズが前記長尺紙を示すサイズに設定された場合に、前記ユーザインタフェースを用いた前記用紙サイズの変更を制限する制限処理を実行させる、
    ことを特徴とするプログラム。
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