JP2022155907A - プログラムおよびプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】定形紙およびロール紙への印刷が可能なプリンタを制御するためのプログラムにおいて、画像を印刷する際の余白による無駄を低減させる技術を提供すること。【解決手段】用紙に画像を印刷する際に、画像の後端と用紙の後端との間の余白である後端余白について、その後端余白の搬送方向の長さが、第1閾値よりも大きい場合に、給紙方法をロール紙用のトレイに変更することで、印刷指示に対応する画像についてロール紙に印刷し、さらに後端余白の搬送方向の長さを短縮することで、プリンタでは、後端余白を短縮しない場合と比較して、そのロール紙への印刷において印刷指示に対応する画像の印刷に必要なロール紙の搬送量が少なくなり、紙の無駄を低減することができる。【選択図】図6

Description

本明細書に開示される技術分野は、印刷設定を受け付けるプログラムおよびプリンタに関する。
パーソナルコンピュータ等の情報処理装置に組み込まれたプリンタドライバによって、用紙サイズおよび給紙方法の設定を受け付ける技術が知られている。用紙サイズにて設定可能な選択肢には、一般的な定形紙の他、ユーザによって定義されるユーザ定義サイズが含まれる場合がある。また、給紙方法にて選択可能な選択肢には、例えば特許文献1に開示されているように、定形紙を給紙可能な給紙トレイの他、ロール紙を給紙可能なトレイが含まれる場合がある。
特開2004-102961号公報
用紙サイズとして定形紙が選択された印刷ジョブを実行する場合、その定形紙のサイズに対して余白が大きくなる画像の印刷を行うと、余白分の紙の無駄が大きい。特許文献1には、プリンタにおける給紙状態とプリンタドライバにおける印刷設定とのミスマッチを警告する技術が開示されているが、余白の大きさに対する技術は開示されていない。そのため、資源を有効活用する上で改善の余地がある。
本明細書は、定形紙およびロール紙への印刷が可能なプリンタを制御するためのプログラムにおいて、画像を印刷する際の余白による無駄を低減させる技術を開示する。
上述した課題の解決を目的としてなされたプログラムは、情報処理装置のコンピュータによって実行可能なプログラムであって、前記コンピュータに、プリンタでの印刷に用いる印刷設定を、前記情報処理装置のユーザインタフェースを介して受け付ける受付処理を実行させ、前記印刷設定には、用紙サイズと給紙方法とが含まれ、前記給紙方法で選択可能な選択肢には、ロール紙を搬送可能な特定トレイが含まれ、前記プリンタは、前記特定のトレイを含む複数のトレイを有するものであり、さらに前記コンピュータに、前記印刷設定のうち前記用紙サイズに定形紙を示すサイズが設定されている状態で、印刷指示を受け付けた場合に、前記印刷指示にて印刷対象となる画像を示す印刷データに基づいて、前記プリンタでの用紙の搬送方向の後端側の余白である後端余白についての、前記搬送方向の長さを特定する余白特定処理と、前記余白特定処理にて特定された前記後端余白についての前記搬送方向の長さに基づく第1判定値が第1閾値よりも大きいか否かを判定する第1判定処理と、前記第1判定処理にて前記第1判定値が前記第1閾値よりも大きいと判定された場合に、前記印刷設定のうち前記給紙方法を前記特定トレイに変更する変更処理と、前記変更処理による前記給紙方法の変更が行われた場合に、前記印刷データのうち前記後端余白の少なくとも一部を除去することで、前記後端余白の前記搬送方向の長さを短縮する短縮処理と、を実行させる。
上述の構成によれば、後端余白の搬送方向の長さに基づく第1判定値が第1閾値よりも大きい場合に、給紙方法を特定トレイに変更することで、印刷指示に対応する画像についてロール紙に印刷されることになり、さらに後端余白の搬送方向の長さを短縮することで、プリンタでは、後端余白を短縮しない場合と比較して、そのロール紙への印刷において印刷指示に対応する画像の印刷に必要なロール紙のフィード量が少なくなり、紙の無駄を低減することができる。
上記装置の機能を実現するためのプリンタも、新規で有用である。
本明細書に開示される技術によれば、定形紙およびロール紙への印刷が可能なプリンタを制御するためのプログラムにおいて、画像を印刷する際の余白による無駄を低減させる技術が実現される。
(A)実施の形態にかかるパーソナルコンピュータの電気的な概略構成図である。(B)ユーザインタフェースの一例を示す外観図である。 印刷設定を設定するための印刷設定画面の例を示す説明図である。 特殊機能設定画面の例を示す説明図である。 プリンタの概略的な外観図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 パーソナルコンピュータでの印刷処理の手順を示すフローチャートである。 (A)印刷領域における余白の状態と、用紙への印刷状況との関係を説明するための説明図である。(B)印刷領域における余白の状態と、用紙への印刷状況との関係を説明するための説明図である。(C)印刷領域における余白の状態と、用紙への印刷状況との関係を説明するための説明図である。 (A)プレビュー画面の例を示す説明図である。(B)プレビュー画面の例を示す説明図である。 パーソナルコンピュータの印刷処理の手順を示すフローチャートである。 プリンタの印刷処理の手順を示すフローチャートである。
(第1実施形態)
以下、プログラムを具体化した実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、印刷機能を有する装置であるプリンタに接続可能なパーソナルコンピュータ(以下、「PC」とする)にて実行されるプログラムを開示するものである。
本形態のPC2は、プリンタ3に各種の機能を行わせるために、各種のアプリケーションプログラム(以下、「アプリ」とする)を実行可能な装置である。PC2は、情報処理装置の一例である。PC2に代えて、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータであっても良い。
PC2は、図1(A)に示すように、CPU21と、メモリ24と、を含む制御部20を備えている。さらに、PC2は、通信インタフェース(以下、「通信IF」とする)26と、ユーザインタフェース(以下、「ユーザIF」とする)28と、を備え、これらが制御部20に電気的に接続されている。なお、図1(A)中の制御部20は、PC2の制御に利用されるハードウェアやソフトウェアを纏めた総称であって、実際にPC2に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
CPU21は、メモリ24から読み出したプログラムに従って、また、ユーザの操作に基づいて、各種の処理を実行する。なお、CPU21は、コンピュータの一例である。メモリ24は、例えば、HDD、フラッシュメモリであり、各種のプログラム、画像データや文書データ等のデータ、各種設定を記憶する領域として利用される。CPU21が備えるバッファも、メモリの一例である。
メモリの一例は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non-transitoryな媒体である。non-transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体も含まれる。
通信IF26は、プリンタ3等の外部装置との通信を行うためのハードウェアを含む。通信IF26の通信方式は、無線でも有線でもよく、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、USB、LAN等、どのような規格の方式でもよい。
ユーザIF28は、情報を画面に表示するハードウェアと、ユーザによる入力操作を受け付けるハードウェアと、を含む。ユーザIF28は、例えば、図1(B)に示すように、情報を画面に表示するためのディスプレイ28Aと、ユーザによる入力操作を受け付けるキーボード28Bおよびマウス28C等との組み合わせであっても良いし、表示機能と入力受付機能とを備えるタッチパネルであっても良い。
本形態のPC2のメモリ24には、図1(A)に示すように、オペレーティングシステム(以下、「OS」とする)41と、印刷アプリ42と、プリンタドライバ43と、が組み込まれている。OS41は、例えば、Windows(登録商標)、macOS(登録商標)、iOS(登録商標)、Android(登録商標)、Linux(登録商標)である。
印刷アプリ42は、印刷に関する各種の指示を受け付けるプログラムである。印刷アプリ42は、例えば、印刷を行わせるプリンタ3の指定、印刷部数の指定、印刷範囲の指定、印刷実行の指示、を受け付ける。さらに、印刷対象の用紙の種類やサイズの指定、両面印刷の指示等を受け付けてもよい。
プリンタドライバ43は、プリンタ3に対応するプログラムであり、通信IF26を介してプリンタ3と通信を行って、プリンタ3の動作を制御するプログラムである。プリンタドライバ43は、例えば、印刷アプリ42等にてプリンタ3が指定された状態で、プリンタ3のプロパティ設定の指示を受け付けた場合に起動される。
プリンタドライバ43が起動されると、CPU21は、ディスプレイ28A上に、例えば、図2に一例として示す印刷設定画面51を表示する。印刷設定画面51の基本タブ51A上には、例えば、用紙種類の選択欄511、印刷品質の選択欄512、用紙サイズの選択欄513と、ふちなし印刷の選択欄514と、部数の選択欄515と、給紙方法の選択欄516と、その他特殊機能の選択欄517と、OKボタン518と、キャンセルボタン519と、印刷プレビューの選択欄520と、が表示される。CPU21は、ユーザの、キーボード28Bやマウス28Cの操作を通じて印刷設定画面51に表示した各選択欄や各ボタンへの操作を受け付ける。したがって、ユーザは、プリンタ3での印刷に用いる印刷設定を設定することができる。
具体的には、用紙種類の選択欄511では、ユーザは、普通紙、光沢紙、インクジェット紙、ロール紙などの何れか1つを選択することができる。
また、用紙サイズの選択欄513では、ユーザは、プレカットされた定形サイズの用紙名、例えば、A4、B4、A5、B5、A6、Letter、Legal、A3、などの何れか1つを選択することができる。また、用紙サイズの選択欄513では、ユーザは、ロール紙を選択することができる。また、用紙サイズの選択欄513では、ユーザが用紙の用紙幅および用紙高さを任意で指定したユーザ定義サイズを選択することができる。
また、給紙方法の選択欄516では、ユーザは、プリンタ3の給紙トレイ、すなわち、後述する、図4に示すところの、多目的トレイ3A、第1トレイ3Bおよび第2トレイ3Cの何れか1つの選択、もしくは、給紙トレイの選択をプリンタ3で行う「自動選択」を選択することができる。
また、ふちなし印刷の選択欄514では、ユーザは、用紙の周辺において余白が発生しない、所謂、ふちなし印刷を実行するか否かを選択することができる。
また、その他特殊機能の選択欄517では、ユーザは、例えば、図3に一例を示すところの特殊機能設定画面52をディスプレイ28A上に表示するか否かを選択することができる。
ユーザが、その他特殊機能の選択欄517において特殊機能設定画面52の表示を選択すると、CPU21は、ディスプレイ28A上に、例えば、図3に示す、特殊機能選択欄521を備える特殊機能設定画面52を表示する。図3に示す特殊機能設定画面52は、特殊機能選択欄521において、ユーザが「ロール紙を用いて余白を削除する」欄527を選択した状態を示す。この状態では、CPU21は、特殊機能設定画面52に、例えば、余白削除選択欄522、余白確認選択欄523、余白の閾値選択欄524、OKボタン525およびキャンセルボタン526などを表示する。CPU21は、ユーザの、キーボード28Bやマウス28Cの操作を通じて特殊機能設定画面52上に表示した各選択欄や各ボタンへの操作を受け付ける。したがって、ユーザは、プリンタ3での印刷に用いる、印刷設定の一部であるところの、特殊機能設定を設定することができる。
具体的には、余白削除選択欄522では、ユーザは、ロール紙を用いて余白を削除するか否かを選択することができる。また、余白確認選択欄523では、ユーザは、「頁ごとに余白を確認」か、または、「末尾の頁のみ余白を確認」を選択することができる。また、余白の閾値選択欄524では、ユーザは、余白を削除するか否かの決定に用いる、余白の閾値を選択することができる。
また、プリンタドライバ43は、OS41から印刷指示情報を受け付けた場合、印刷指示情報にて指定されている画像データに基づいて、印刷データを生成する。また、プリンタドライバ43は、生成した印刷データ、印刷設定画面51などにおいて設定された印刷設定などを含む印刷ジョブをプリンタ3に送信する。
プリンタ3は、少なくともインクジェット方式の印刷機能と、PC2との通信を行う通信機能と、を有する装置であり、PC2から送信された印刷ジョブに基づいて印刷が可能である。プリンタ3の印刷機能にて印刷可能な用紙サイズの範囲には、所定の制限がある。なお、以下では、用紙サイズのうち、プリンタ3での用紙の搬送方向のサイズを「用紙高さ」、用紙高さに直交する方向のサイズを「用紙幅」とする。また、用紙サイズの範囲は、用紙高さの範囲と用紙幅の範囲とを含み、プリンタ3は、用紙高さと用紙幅とのいずれもが範囲内である用紙への印刷が可能である。
図4は、プリンタの概略的な外観図である。すなわち、本形態のプリンタ3は、3つのタイプのトレイから成る給紙トレイを備える。具体的には、給紙トレイの3つのタイプのトレイとして、多目的トレイ3Aと、第1トレイ3Bと、第2トレイ3Cを備える。また、プリンタ3は、排紙トレイ3Dを備え、給紙トレイの各トレイから給紙された用紙は、搬送機構によって、プリンタ3の印刷機能を担う印刷機構61(図5に示す)を通って排紙トレイ3D上に排出される。
具体的には、プリンタ3において、多目的トレイ3Aから排紙トレイ3Dに至る第1搬送機構62(図5に示す)は、略ストレートに配置された、所謂、ストレートパスによって構成されている。したがって、多目的トレイ3Aは、例えば、A4、B4、A5、B5、A6、Letter、Legal、A3、長尺紙(297mm×600mm)および長尺紙(297mm×1200mm)などの多種類の用紙サイズの用紙を供給可能である。
一方、プリンタ3において、第1トレイ3Bから排紙トレイ3Dに至る第2搬送機構63(図5に示す)は、その途中において搬送方向が略180度大きく反転する、所謂、U字状パスによって構成されている。したがって、第1トレイ3Bは、用紙サイズとして長尺紙(297mm×600mm)および長尺紙(297mm×1200mm)というサイズの印刷媒体を給紙することができない。
また、第2トレイ3Cは、ロール状に巻かれた長尺状(例えば、長さ5m)のロール紙を供給可能なロール紙用のトレイである。また、第2トレイ3Cから排紙トレイ3Dに至る第3搬送機構64(図5に示す)は、ロール状の長尺状の用紙を、搬送方向の所定の寸法(用紙高さ)で切断するための切断機構65(図5に示す)を備えている。また、第3搬送機構64は、ロール紙の巻き癖、すなわち、カールを補正するためのカール補正機構(図示せず)を備える。また、第2トレイ3Cは、定型サイズの用紙、つまり定型用紙の用紙幅と同じ寸法の用紙幅を有する長尺状のロール紙を収容することができる。例えば、A4サイズの用紙幅と同じ用紙幅のロール紙であれば、用紙幅が210mmである。
また、本形態のプリンタ3は、多目的トレイ3A、第1トレイ3Bおよび第2トレイ3Cに、用紙サイズセンサ38(図5に示す)をそれぞれ備える。したがって、プリンタ3は、各トレイごとに、用紙サイズセンサ38によって、そのトレイに用紙がセットされているか否か、さらには、そのトレイにセットされている用紙の用紙サイズを検出することができる。そして、プリンタ3は、給紙トレイの各トレイごとに、検出された用紙の用紙サイズを記憶している。また、ユーザは、プリンタ3の操作パネルを操作することにより、給紙トレイのトレイごとに、そこにセットされている用紙の用紙サイズを記憶させることができる。なお、プリンタ3は、第2トレイ3Cについては、収容するロール紙の用紙幅のみを記憶する。
したがって、本形態のプリンタ3は、PC2から印刷ジョブを受信した場合には、印刷ジョブに含まれる印刷設定に基づいて給紙トレイの1つトレイを選択する。つまり、印刷設定に含まれる給紙方法により指定された給紙トレイの1つトレイを選択する。そして、選択した給紙トレイのトレイから用紙を給紙し、印刷を可能としている。また、PC2から受信した印刷ジョブに含まれる印刷設定に、給紙方法として自動選択が含まれる場合には、給紙トレイの各トレイごとに記憶された用紙の用紙サイズに基づいて、給紙トレイの1つのトレイを選択し、そして、選択したトレイから、印刷設定に設定された用紙サイズの用紙を給紙することが可能である。
図5は、プリンタの電気的構成を示すブロック図であり、続いて、プリンタ3の電気的構成について、図5を参照しながら説明する。
すなわち、プリンタ3は、CPU31と、ROM32と、RAM33と、NVRAM(不揮発性RAM)34とを含むコントローラ30を備えている。また、プリンタ3は、ユーザインタフェース(以下、「ユーザIF」とする)35と、通信インターフェース(以下、「通信IF」とする)36と、USBインターフェース(以下、「USBIF」とする)37と、用紙サイズセンサ38と、を備え、これらがコントローラ30に電気的に接続されている。
ROM32には、プリンタ3を制御するための各種制御プログラムや各種設定、初期値等が記憶されている。RAM33は、各種制御プログラムが読み出される作業領域として、あるいは、データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。CPU31は、ROM32から読み出した制御プログラムに従って、その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら、プリンタ3の各構成要素を制御する。なお、RAM33またはNVRAM34によって記憶部が構成される。
CPU31は、制御部の一例である。コントローラ30が制御部の一例であってもよい。なお、図5中のコントローラ30は、CPU31等、プリンタ3の制御に利用されるハードウェアを纏めた総称であって、実際にプリンタ3に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
ユーザIF35は、ユーザに対する報知の表示と、ユーザによる指示入力の受け付けとを担うハードウェアである。具体的には、図4に示すように、ユーザIF35は、情報を画面に表示するためのディスプレイ35Aと、ユーザによる入力操作を受け付ける多数のキー35Bとから構成される。
通信IF36は、ネットワークを介して接続されたPC2と通信を行うためのハードウェアである。USBIF37は、USB規格に基づいて接続された装置と通信を行うためのハードウェアであり、プリンタ3の通信機能を担っている。
印刷機構61、第1搬送機構62、第2搬送機構63、第3搬送機構64および切断機構65は、コントローラ30に電気的に接続されている。したがって、コントローラ30は、それらの動作を制御することが可能である。
続いて、本形態のプリンタドライバ43による処理について説明する。なお、以下の処理およびフローチャートの各処理ステップは、基本的に、各プログラムに記述された命令に従ったCPU21の処理を示す。すなわち、CPU21による処理は、PC2のOS41のAPIを用いたハードウェア制御も含む。本明細書では、OS41の記載を省略して各プログラムの動作を説明する。すなわち、以下の説明において、「プログラムBがハードウェアCを制御する」という趣旨の記載は、「プログラムBがOS41のAPIを用いてハードウェアCを制御する」ことを指してもよい。また、プログラムに記述された命令に従ったCPU21の処理を、省略した文言で記載することがある。例えば、「CPU21が行う」、「プログラムが行う」のように記載することがある。
以下、本形態のプリンタドライバ43による印刷処理の手順について、図6のフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップ10(以下、S10と称す)において、CPU21は、OS41から印刷指示情報を受け付たか否かを判断する。そして、印刷指示情報を受け付ていないと判断した場合には(S10:NO)、次のS11移行して、CPU21は、その他の処理を実行した後、S10へ戻る。
一方、ここで、ユーザが印刷アプリ42上において印刷実行の指示を入力すると、S10において、CPU21は、印刷指示情報を受け付たと判断し(S10:YES)、次のS12に移行して、CPU21は、余白削除モードが選択されているか否かを判断する。
ここで、ユーザが、現在、図3に示す特殊機能設定画面52の余白削除選択欄522において余白削除を選択していると、CPU21が、余白削除モードが選択されていると判断し(S12:YES)、次のS13へ移行する。
また、ここで、ユーザが、特殊機能設定画面52の余白削除選択欄522において余白削除を選択していないと、S12において、CPU21は、余白削除モードが選択されていないと判断し(S12:NO)、次のS25移行して、CPU21は、通常の印刷処理を実行する。
次に、S13において、CPU21は、特殊機能設定画面52の余白確認選択欄523において、「ページごとに余白を確認」および「末尾の頁のみ余白を確認」の何れが選択されているかを判断する。なお、この「ページごとに余白を確認」が短縮態様設定の第1選択肢の一例であり、また、「末尾の頁のみ余白を確認」が短縮態様設定の第2選択肢の一例である。
ここで、ユーザが、特殊機能設定画面52において「頁ごとに余白を確認」を選択していると、S13において、CPU21は、「頁ごとに余白を確認」が選択されていると判断し(S13:頁ごと)、次のS14へ移行する。
次に、S14において、CPU21は、印刷指示情報にて指定されている画像データおよび印刷設定に基づいて、メモリ24の記憶領域に確保された印刷領域に1頁分の画像を描画する。
具体的には、図7(A)および(B)に示すように、印刷領域71の用紙幅W1と用紙高さH1は、ユーザが印刷設定画面51の用紙サイズの選択欄513において選択した用紙サイズに基づいている。例えば、ユーザが、用紙サイズとしてA4を選択していると、印刷領域71の用紙幅W1は、210mmとなり、また、用紙高さH1は、297mmとなる。そして、その印刷領域71に、印刷指示情報にて指定されている画像データに基づいて、1頁分の画像72を描画する。
なお、用紙サイズは、A4に限定されることはなく、定形用紙である、B4、A5、B5、A6、A3などの何れのサイズであっても良い。何れのサイズの場合でも、印刷設定画面51の用紙サイズの選択欄513において選択した定型用紙の用紙幅と同じ用紙幅を有するロール紙を第2トレイ3Cに収容するのが望ましいが、必ずしも定型用紙の用紙幅と同じ用紙幅を有するロール紙を第2トレイ3Cに収容する必要はなく、両者の用紙幅が異なっていても差し支えない。なお、第2トレイ3Cが特定トレイの一例である。
次に、S15において、CPU21は、印刷領域71における下余白の長さを検証する。具体的には、図7(A)に示す状態では、下側の画像72の下端と印刷領域71の下端との間には、用紙高さH1の40%を超えない搬送方向の長さH2を有する余白D1が生じている。また、図7(B)に示す状態では、画像72の下端と印刷領域71の下端との間には、用紙高さH1の40%以上の搬送方向の長さH3を有する余白D2が生じている。なお、余白D1および余白D2が後端余白の一例である。また、余白の搬送方向の長さH2およびH3が第1判定値の一例である。
次に、S16において、CPU21は、余白の搬送方向の長さH2およびH3が、用紙サイズ、すなわち、印刷領域73の用紙高さH1と比較して閾値以上か否かを判断する。本形態では、余白の閾値として、印刷領域73の用紙高さH1に対する割合で設定する。なお、この処理が第1判定処理の一例である。また、余白の閾値選択欄524において設定された余白の閾値が第1閾値の一例である。
なお、本形態では、余白の閾値として、印刷領域73の用紙高さH1に対する割合で設定するようにしたが、これに限定されことはない。例えば、印字した際の余白の物理的な長さ(cm単位やmm単位、インチ単位でもよい)として設定するようにしても差し支えない。ただ、用紙高さH1に対する割合で設定した方が、用紙サイズが変わった場合にでも適用性が良い。また、余白の閾値として、固定値を用いるようにしても差し支えない。
ここで、例えば、ユーザが、特殊機能設定画面52の余白の閾値選択欄524において余白の閾値として40%を選択していたとすると、図7(B)に示す状態では、S16において、CPU21は、印刷領域71の用紙高さH1に対して余白D2の長さH3が閾値、つまり40%以上と判断し(S16:YES)、次のS17へ移行する。なお、余白の閾値は40%に限るものではなく、適宜選択すればよい。
次に、S17において、CPU21は、印刷指示情報にて指定されている画像データに基づいて、余白D2に対応する画像データを除いた印刷データを作成する。なお、この処理が短縮処理の一例である。また、本形態では、余白D2に対応する画像データを全て除いた印刷データを作成するようにしたが、それに限定されることはなく、余白D2の長さH3が短くなればよい。例えば、画像72の下側の一部の余白D2に対応する画像データは除くことなく印刷データを作成するようにしても差し支えない。
次に、S18において、CPU21は、S17において作成した印刷データの用紙幅W1と用紙高さH4をもった用紙サイズをユーザ定義サイズとして再定義する。なお、ユーザ定義サイズの用紙幅W1は変わらないが、用紙高さH4は、印刷領域71の用紙高さH1から余白D2の長さH3を差し引いた値である。
次に、S19において、CPU21は、印刷設定おける給紙方法において、給紙トレイを、ロール紙用のトレイである第2トレイ3Cに再設定する。すなわち、ユーザが、給紙方法の選択欄517おいて、自動選択、多目的トレイ3Aおよび第1トレイ3Bの何れかを選択していたとしても、印刷設定の給紙方法として第2トレイ3Cを再設定する。なお、この処理が変更処理の一例である。また、この処理において、用紙種類においてロール紙に設定変更するようにしても差し支えない。
次に、S20において、CPU21は、新たな印刷ジョブを作成する。具体的には、新たな印刷ジョブは、印刷設定において、用紙サイズが、S18において再定義されたユーザ定義サイズに、また、給紙方法が、S19において再設定された第2トレイ3Cに変更され、また、印刷データがS17において作成された印刷データによって構成されている。
次に、S21において、CPU21は、新たな印刷ジョブに基づいて、ディスプレイ28A上に、図8(A)に示すプレビュー画面53を表示し、次のS22へ移行する。具体的には、プレビュー画面53では、S18において再定義されたユーザ定義サイズ、すなわち、用紙幅W1、用紙高さH4に相当する印刷領域71上に画像72が配置された状態で表示される。なお、この処理が第1プレビュー処理の一例である。
次に、S22において、CPU21は、ユーザによって、プレビュー画面53に表示されたOKボタン531が操作されたかキャンセルボタン532が操作されたかを判断する。ここで、ユーザがOKボタン531を操作すると、CPU21は、OKボタン531が操作されて印刷を実行すると判断し(S22:YES)、次に、S23おいて、CPU21は、S20おいて作成した新たな印刷ジョブをプリンタ3へ送信し、本処理を終了する。
このように本形態では、下余白の少なくとも一部が削除された印刷ジョブを生成した後、印刷ジョブをプリンタに出力する前に、プレビューとして、S18において再定義されたユーザ定義サイズ、すなわち、用紙幅W1、用紙高さH4に相当する印刷領域71上に画像72が配置された状態で表示を行うことで、ユーザの意図しない印刷の回避が期待できる。
一方、S22において、ユーザがキャンセルボタン532を操作した場合には、CPU21は、キャンセルボタン532が操作されて印刷を実行しない、つまりキャンセルと判断し(S22:NO)、次のS24において、CPU21は、印刷のキャンセル処理を実行し、その後、本処理を終了する。
一方、ユーザが、例えば、特殊機能設定画面52の余白の閾値選択欄524において余白の閾値として40%を選択していたとすると、図7(A)に示す状態では、余白D1の長さH2が閾値以上ではないので、S16において、CPU21は、余白D1の長さH2が閾値以上ではないと判断し(S16:NO)、次のS25へ移行する。
次に、S25において、CPU21は、印刷指示情報にて指定されている画像データに基づいて、1頁分の印刷データを作成し、その後、次のS26おいて、CPU21は、印刷ジョブをプリンタ3へ送信し、その後、本処理を終了する。つまり、通常の印刷処理を実行した後に本処理を終了する。この場合、余白は変更されていないため、印刷プレビューは省略される。
一方、S13において、ユーザが、特殊機能設定画面52において「末尾の頁のみ余白を確認」を選択していると、S13において、CPU21は、「末尾の頁のみ余白を確認」が選択されていると判断し(S13:末尾の頁のみ)、次の、図9に示すS31へ移行する。
次に、S31において、CPU21は、印刷指示情報にて指定されている画像データおよび印刷設定に基づいて、メモリ24の記憶領域に確保された全印刷領域74に全頁分の画像を描画する。
具体的には、図7(C)に示すように、定型用紙1枚に対応する印刷領域71の用紙幅W1と用紙高さH1は、ユーザが印刷設定画面51の用紙サイズの選択欄513において選択した用紙サイズに基づく。例えば、ユーザが、用紙サイズとしてA4を選択していたとすると、定型用紙1枚の印刷領域71の用紙幅W1は、210mmで、また、用紙高さH1は、297mmである。また、ユーザが、2枚の定型用紙に印刷するとすると、定型用紙を2枚とした全印刷領域74の用紙高さH5は、594mmとなる。ここでは、その全印字領域74に、印刷指示情報にて指定されている画像データに基づいて、2頁分の画像72を描画する。
次に、S32において、CPU21は、下側の印刷領域71における下余白の長さを検証する。なお、この処理が、余白特定処理の一例である。具体的には、図7(C)に示す状態では、下側の印刷領域71における画像72の下端と、下側の印刷領域71の下端との間には、ユーザが選択した用紙サイズの用紙高さH1の40%以上の長さH6の余白D3が生じている。なお、余白D3が後端余白の一例である。また、余白D3の搬送方向の長さH6が第1判定値の一例である。
次に、S33において、CPU21は、余白D3の搬送方向の長さH6が、用紙サイズ、すなわち、印刷領域71の用紙高さH1と比較して閾値以上か否かを判断する。なお、この処理が第1判定処理の一例である。
ここで、例えば、ユーザが、特殊機能設定画面52の余白の閾値選択欄524において余白の閾値として40%を選択していたとすると、図7(C)に示す状態では、S33において、CPU21は、余白D3の搬送方向の長さH6が閾値以上と判断し(S33:YES)、次のS34へ移行する。
次に、S34において、CPU21は、印刷指示情報にて指定されている画像データに基づいて、末尾の頁について余白D3に対応する画像データを除いた印刷データを作成する。なお、この処理が短縮処理の一例である。また、本形態では、余白D3に対応する画像データを除いた印刷データを作成するようにしたが、それに限定されることはなく、余白D3の長さH6が短くなればよい。例えば、画像72の下側の一部の余白D3に対応する画像データは除くことなく印刷データを作成するようにしても差し支えない。
次に、S35において、CPU21は、全ての頁を連結して1頁とした印刷データを印刷指示情報にて指定されている画像データに基づいて作成する。すなわち、図7(C)に示す本形態では、2頁分を連結して1頁とした印刷データを作成する。
次に、S36において、CPU21は、S35において作成した印刷データの用紙幅W1と用紙高さH7をもった用紙サイズをユーザ定義サイズとして再定義する。この場合、ユーザ定義サイズの用紙幅W1は変わらないが、用紙高さH7は、全印刷領域74の用紙高さH5から余白D3の長さH6を差し引いた値である。
次に、S37において、CPU21は、印刷設定おける給紙方法において、給紙トレイを、ロール紙用のトレイである第2トレイ3Cに再設定する。すなわち、ユーザが、給紙方法の選択欄517おいて、自動選択、多目的トレイ3Aおよび第1トレイ3Bの何れかを選択していたとしても、印刷設定の給紙方法として第2トレイ3Cを再設定する。なお、この処理が変更処理の一例である。また、この処理において、用紙種類をロール紙に設定変更するようにしても差し支えない。
次に、S38において、CPU21は、新たな印刷ジョブを作成する。具体的には、新たな印刷ジョブは、印刷設定において、用紙サイズが、S36において再定義されたユーザ定義サイズに、また、給紙方法が、S37において再設定された第2トレイ3Cに、また、印刷データがS34において作成された印刷データによって構成されている。
次に、S39において、CPU21は、S38において作成した新たな印刷ジョブに基づいて、ディスプレイ28A上に、図8(B)に示すプレビュー画面53を表示し、次の図6に示すS19へ移行する。具体的には、プレビュー画面53では、S36において再定義されたユーザ定義サイズ、すなわち、用紙幅W1、用紙高さH7に相当する全印刷領域74上に画像72が配置された状態で表示される。なお、この処理が第2プレビュー処理の一例である。
このように本形態では、印刷ジョブをプリンタに出力する前に、短縮された最終のページを含む全ての頁を連結して1頁とした画像のプレビューを行うことで、ユーザの意図しない印刷の回避が期待できる。
一方、S33において、CPU21が、印刷領域71の用紙高さH1と比較して閾値以上ではないと判断した場合には(S33:NO)、図6に示すS25へ移行して複数頁分、すなわち、本形態では、2頁分の印刷データを作成し、通常の印刷処理を実行する。
次に、本形態のプリンタ3による印刷処理の手順について、図10のフローチャートを参照して説明する。プリンタ3による印刷処理は、CPU31にて実行される。
すなわち、S41おいて、CPU31は、PC2からデータを受信したか否かを判断する。ここで、PC2からデータを受信しておれば、CPU31は、受信したと判断し(S41:YES)、S42へ移行する。一方、PC2からデータを受信していなければ、データを受信していないと判断して(S41:NO)、S41の処理を繰り返す。
次に、S42において、CPU31は、受信したデータが印刷ジョブか否かを判断する。ここで、受信したデータが印刷ジョブであった場合には、CPU31は、受信したデータが印刷ジョブであると判断し(S42:YES)、その後、S44へ移行する。また、受信したデータが印刷ジョブではなかった場合には、CPU31は、受信したデータが印刷ジョブではないと判断し(S42:NO)、その後、S43へ移行して他の処理を実行した後、S41へ戻る。
次に、S44において、CPU31は、受信した印刷ジョブに含まれる印刷設定を解析する。次に、S45において、CPU31は、解析した印刷設定において、供給方法において第2トレイ3Cが選択されているか否かを判断する。
ここで、図6のS23において送信された印刷ジョブの場合には、供給方法において第2トレイ3Cが設定されているので、S45において、CPU31は、供給方法において第2トレイ3Cが選択されていると判断し(S45:YES)、その後、S46へ移行する。
次に、S46において、CPU31は、印刷ジョブに含まれる印刷設定や印刷データに基づいて印刷を実行する。この場合、第3搬送機構64は、第2トレイ3Cからロール紙から長尺状の用紙を供給し、印刷機構61は、第3搬送機構64によって供給された長尺状の用紙上に画像を順次印刷する。
次に、S47において、CPU31は、印刷が終了したか否かを判断する。ここで、まだ印刷が終了していなければ、CPU31は、印刷が終了していないと判断し(S47:NO)、引き続きS46の処理を実行する。
一方、印刷が終了しておれば、CPU31は、印刷が終了していると判断し(S47:YES)、次のS48において、CPU31は、切断機構65を駆動して長尺状の用紙を切断した後、印刷処理を終了する。切断された用紙は、第3搬送機構64によって搬送されて排紙トレイ3D上に排出される。
したがって、本形態では、図6に示すS20おいて作成された新たな印刷ジョブに基づいて印刷が行われた場合には、図7(B)に示すように、用紙幅W1、用紙高さH4の用紙73に画像72が印刷される。また、図9に示すのS38おいて作成された新たな印刷ジョブに基づいて印刷が行われた場合には、図7(C)に示すように、用紙幅W1、用紙高さH7の用紙73に画像72が印刷される。
このように本形態においては、印刷指示に対応する画像についてロール紙に印刷されることになり、さらに後端の余白の搬送方向の長さを短縮することで、プリンタでは、後端の余白を短縮しない場合と比較して、そのロール紙への印刷において印刷指示に対応する画像の印刷に必要なロール紙の搬送量が少なくなり、紙の無駄を低減することができる。
一方、S45において、解析した印刷設定において、供給方法において第2トレイ3Cが選択されていなければ、CPU31は、供給方法において第2トレイ3Cが選択されていないと判断し(S45:NO)、その後、S49において、CPU31は、印刷ジョブに含まれる印刷設定や印刷データに基づいて印刷を実行する。この場合、多目的トレイ3Aまたは第1トレイ3Bから、第1搬送機構62または第2搬送機構63によって、プレカットされた定型サイズの用紙が印刷機構61に供給されて印刷が実行される。
次に、S50において、CPU31は、印刷が終了したか否かを判断する。ここで、まだ印刷が終了していなければ、CPU31は、印刷が終了していないと判断し(S50:NO)、引き続きS49の処理を実行する。
一方、印刷が終了しておれば、CPU31は、印刷が終了していると判断し(S50:YES)、印刷処理を終了する。画像が印刷された用紙は、第1搬送機構62または第2搬送機構63によって搬送されて排紙トレイ3D上に排出される。
したがって、本形態では、図6のS25を経た後、S26おいて送信された印刷ジョブに基づいて印刷が行われた場合には、図7(A)に示すように、用紙幅W1、用紙高さH1の用紙73、すなわち、プレカットされた定型サイズの用紙73に画像が印刷される。
なお、本形態では、特殊機能設定画面52の余白確認選択欄523において、「ページごとに余白を確認」が選択されている場合において、用紙1枚に印刷する場合の態様について説明したが、それに限定されることはない。たとえば、複数枚の用紙に印刷する場合であっても、各頁において、搬送方向の後端側の余白について搬送方向の長さを検出し、検出された搬送方向の長さに応じて、各頁ごとに余白の短縮処理を実行、もしくは実行しないように構成しても差し支えない。
この場合には、頁ごとに余白を短縮するので、より多くの用紙の無駄を抑えることができる。
(第2実施形態)
以下、プリンタによる第2実施形態に係る印刷処理の手順について、簡単に説明する。第1実施形態では、後端余白を特定する余白特定処理などをPC2側で行うように構成されていたが、第2実施形態では、プリンタ3側で行うように構成されており、その点において、第1実施形態と第2実施形態とは大きく相違している。なお、その説明中、第1実施形態と同じ作用効果を奏するものには、同じ符号を付して説明する。
すなわち、本形態では、図10に示す印刷処理の手順において、CPU31が、S42とS44との間で、図6に示すS12~S20までの処理、S25の処理、図9に示すS31~S38までの処理を実行するように構成すればよい。
そして、S46において、CPU31は、図6に示すS20および図9に示すS38において作成された印刷ジョブに基づいて印刷を実行すればよい。また、S49において、CPU31は、図6に示すS25において作成された印刷ジョブに基づいて印刷を実行すればよい。
このように本形態においては、印刷指示に対応する画像についてロール紙に印刷されることになり、さらに後端の余白の搬送方向の長さを短縮することで、プリンタでは、後端の余白を短縮しない場合と比較して、そのロール紙への印刷において印刷指示に対応する画像の印刷に必要なロール紙の搬送量が少なくなり、紙の無駄を低減することができる。
なお、本形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、プリンタ3は、印刷単機能の装置に限らず、例えば、原稿読取機能やFAX送受信機能を備えている装置であっても良い。本形態は、プリンタ3に代えて、複合機、コピー機、FAX装置等に接続されるPC2にも適用可能である。また、PC2には、2台以上のプリンタが接続されていても良い。
また、各図に示した画面の構成は、いずれも一例であり、図示の例に限らない。例えば、印刷設定画面51の基本タブ51Aの画面では、用紙サイズと両面印刷と給紙トレイとの全ての選択を受け付けるとしたが、一部の選択は別の画面で受け付けてもよいし、それぞれ別の画面であっても良い。
また、本形態では、図6に示すS19や図9に示すS37において、印刷設定おける給紙方法で、給紙トレイを、ロール紙用のトレイである第2トレイ3Cに再設定するようにしたが、それに限定されることはない。たとえば、第2トレイ3Cにロール紙がセットされていない場合、ユーザに対して第2トレイ3Cにロール紙をセットすることを要請するメッセージをディスプレイ18Aに表示したり、あるいは、給紙方法を変更するか否かをユーザに対して問い合わせるメッセージを表示するようにしても差し支えない。
この場合、ユーザが第2トレイ3Cにロール紙をセットしなかったり、あるいは、給紙方法を変更を希望しない場合には、給紙方法を第2トレイ3Cに再設定しないように構成しても差し支えない。
また、本形態では、プリンタドライバ43の処理として説明したが、本発明のプログラムは、プリンタドライバに限らない。プリンタドライバに代えて汎用の印刷プログラムを備えるOSが搭載された、いわゆるドライバレスの構成を有するPCにも適用可能である。本発明は、例えば、汎用の印刷プログラムとは別にPCに組み込まれる印刷に関するプログラム、汎用の印刷プログラムと協働して印刷設定を受け付けるプログラム、にも適用可能である。
また、各実施の形態に開示されている任意のフローチャートにおいて、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる、または並列に実行できる。
また、各実施の形態に開示されている処理は、単一のCPU、複数のCPU、ASICなどのハードウェア、またはそれらの組合せで実行されてもよい。また、実施の形態に開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。
2 PC
3 プリンタ
41 OS
43 プリンタドライバ
51 印刷設定画面
511 用紙種類の選択欄
517 給紙方法の選択欄
52 特殊機能設定画面
522 余白削除選択欄
523 余白確認選択欄
524 閾値選択欄

Claims (10)

  1. 情報処理装置のコンピュータによって実行可能なプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    プリンタでの印刷に用いる印刷設定を、前記情報処理装置のユーザインタフェースを介して受け付ける受付処理を実行させ、前記印刷設定には、用紙サイズと給紙方法とが含まれ、前記給紙方法で選択可能な選択肢には、ロール紙を搬送可能な特定トレイが含まれ、前記プリンタは、前記特定のトレイを含む複数のトレイを有するものであり、
    さらに前記コンピュータに、
    前記印刷設定のうち前記用紙サイズに定形紙を示すサイズが設定されている状態で、印刷指示を受け付けた場合に、
    前記印刷指示にて印刷対象となる画像を示す印刷データに基づいて、前記プリンタでの用紙の搬送方向の後端側の余白である後端余白についての、前記搬送方向の長さを特定する余白特定処理と、
    前記余白特定処理にて特定された前記後端余白についての前記搬送方向の長さに基づく第1判定値が第1閾値よりも大きいか否かを判定する第1判定処理と、
    前記第1判定処理にて前記第1判定値が前記第1閾値よりも大きいと判定された場合に、前記印刷設定のうち前記給紙方法を前記特定トレイに変更する変更処理と、
    前記変更処理による前記給紙方法の変更が行われた場合に、前記印刷データのうち前記後端余白の少なくとも一部を除去することで、前記後端余白の前記搬送方向の長さを短縮する短縮処理と、
    を実行させる、
    ことを特徴とするプログラム。
  2. 請求項1に記載するプログラムにおいて、
    前記受付処理にて受け付ける前記印刷設定には、用紙種類が含まれ、
    前記変更処理では、
    前記第1判定処理にて前記第1判定値が前記第1閾値よりも大きいと判定された場合に、前記印刷設定のうち前記給紙方法を前記特定トレイに変更し、さらに前記用紙種類をロール紙に設定する、
    ことを特徴とするプログラム。
  3. 請求項1または請求項2に記載するプログラムにおいて、
    前記コンピュータに、
    前記印刷設定のうち前記用紙サイズに定形紙を示すサイズが設定されている状態で、印刷指示を受け付け、受け付けた前記印刷指示に基づいて入力された画像が複数ページある場合に、ページごとに、前記余白特定処理、前記第1判定処理、前記変更処理、および前記短縮処理を実行させる、
    ことを特徴とするプログラム。
  4. 請求項3に記載するプログラムにおいて、
    前記コンピュータに、
    前記短縮処理にて前記後端余白の前記搬送方向の長さを短縮した場合に、短縮後の画像を印刷させる印刷ジョブを前記プリンタに出力する前に、ページごとに、短縮後の画像を前記ユーザインタフェースに表示させ、印刷を行うか否かの選択をユーザインタフェースを介して受け付ける第1プレビュー処理を実行させ、前記第1プレビュー処理にて印刷を行う前記選択を受け付けた場合には、前記印刷ジョブを前記プリンタに出力させ、前記第1プレビュー処理にて印刷を行わない前記選択を受け付けた場合には、前記印刷ジョブを前記プリンタに出力せず、前記印刷ジョブをキャンセルさせる、
    ことを特徴とするプログラム。
  5. 請求項1または請求項2に記載するプログラムにおいて、
    前記コンピュータに、
    前記印刷設定のうち前記用紙サイズに定形紙を示すサイズが設定されている状態で、印刷指示を受け付け、受け付けた前記印刷指示に基づいて入力された画像が複数ページある場合に、前記複数ページのうち最終ページについて、前記余白特定処理、前記第1判定処理、前記変更処理、および前記短縮処理を実行させる、
    ことを特徴とするプログラム。
  6. 請求項5に記載するプログラムにおいて、
    前記コンピュータに、
    前記短縮処理にて前記後端余白の前記搬送方向の長さを短縮した場合に、短縮後の画像を印刷させる印刷ジョブを前記プリンタに出力する前に、前記複数のページの画像を前記搬送方向に連結させた画像を前記ユーザインタフェースに表示させ、印刷を行うか否かの選択を、ユーザインタフェースを介して受け付ける第2プレビュー処理を実行させ、前記第2プレビュー処理にて印刷を行う前記選択を受け付けた場合には、前記印刷ジョブを前記プリンタに出力させ、前記第2プレビュー処理にて印刷を行わない前記選択を受け付けた場合には、前記印刷ジョブを前記プリンタに出力せず、前記印刷ジョブをキャンセルさせる、
    ことを特徴とするプログラム。
  7. 請求項1または請求項2に記載するプログラムにおいて、
    前記受付処理にて受け付ける前記印刷設定には、ページごとに前記後端余白を短縮する第1選択肢と、最終ページの前記後端余白を短縮する第2選択肢と、を選択肢に含む短縮態様設定が含まれ、
    前記コンピュータに、
    前記印刷設定のうち前記用紙サイズに定形紙を示すサイズが設定されている状態で、印刷指示を受け付け、受け付けた前記印刷指示に基づいて入力された画像が複数ページある場合に、
    前記短縮態様設定が前記第1選択肢であれば、ページごとに、前記余白特定処理、前記第1判定処理、前記変更処理、および前記短縮処理を実行させ、
    前記短縮態様設定が前記第2選択肢であれば、前記複数ページのうち最終ページについて、前記余白特定処理、前記第1判定処理、前記変更処理、および前記短縮処理を実行させる、
    ことを特徴とするプログラム。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1つに記載するプログラムにおいて、
    前記受付処理にて受け付ける前記印刷設定には、ロール紙を用いて前記後端余白を短縮するか否かを示す短縮可否設定が含まれ、
    前記コンピュータに、
    前記印刷設定のうち前記用紙サイズに定形紙を示すサイズが設定されている状態で、印刷指示を受け付けた場合に、
    前記短縮可否設定にロール紙を用いて前記後端余白を短縮することが設定されていれば、前記余白特定処理、前記第1判定処理、前記変更処理、および前記短縮処理を実行させ、
    前記短縮可否設定にロール紙を用いて前記後端余白を短縮しないことが設定されていれば、前記余白特定処理、前記第1判定処理、前記変更処理、および前記短縮処理を実行させない、
    ことを特徴とするプログラム。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1つに記載するプログラムにおいて、
    前記受付処理にて受け付ける前記印刷設定には、前記第1閾値の設定が含まれ、
    前記第1判定処理では、
    前記余白特定処理にて特定された前記後端余白についての前記搬送方向の長さに基づく前記第1判定値が、前記印刷設定に含まれる前記第1閾値よりも大きいか否かを判定する、
    ことを特徴とするプログラム。
  10. 印刷ユニットと、
    ロール紙を搬送可能な特定トレイを含む複数のトレイと、
    コントローラと、
    を備えるプリンタにおいて、
    前記コントローラは、
    印刷ジョブを受信する受信処理を実行し、前記印刷ジョブの印刷設定には、用紙サイズと給紙方法とが含まれ、
    さらに前記コントローラは、
    前記受信処理にて受信した前記印刷ジョブの前記印刷設定のうち前記用紙サイズに定形紙を示すサイズが設定されている場合に、
    前記印刷ジョブに含まれる印刷データに基づいて、用紙の搬送方向の後端側の余白である後端余白についての、前記搬送方向の長さを特定する余白特定処理と、
    前記余白特定処理にて特定された前記後端余白についての前記搬送方向の長さに基づく第1判定値が第1閾値よりも大きいか否かを判定する第1判定処理と、
    前記第1判定処理にて前記第1判定値が前記第1閾値よりも大きいと判定された場合に、前記印刷設定のうち前記給紙方法を前記特定トレイに変更する変更処理と、
    前記変更処理による前記給紙方法の変更が行われた場合に、前記印刷データのうち前記後端余白の少なくとも一部を除去することで、前記後端余白の前記搬送方向の長さを短縮する短縮処理と、
    を実行する、
    ことを特徴とするプリンタ。
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