JP2022159943A - 防除車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】傾斜地を走行しながら薬液を散布する場合であっても、薬液噴射部と散布対象物の位置関係を適切に維持できる防除車両を提供する。【解決手段】防除車両1は、車体10と、クローラ走行部と、薬液ダクト61と、薬液噴射部63と、回転支持部40と、を備える。クローラ走行部は、車体10を走行させる。薬液ダクト61は、車体10に取り付けられており、上下方向に延びるように配置されており、防除用の薬液が流れる。薬液噴射部63は、薬液ダクト61に接続されており、上下方向に並べて複数配置される。回転支持部40は、薬液ダクト61を支持するとともに、薬液ダクト61が車体10に対して前後方向を回転軸線として回転可能となるように、薬液ダクト61を車体10に取り付ける。【選択図】図5

Description

本発明は、主として、防除用の薬液を散布する防除車両に関する。
特許文献1は、薬液タンクと、ノズルユニットと、を備える農作業用車両を開示する。薬液タンクには、防除用の薬液が貯留される。ノズルユニットは、農作業用車両に左右一対で配置される。薬液タンクの薬液は、ノズルユニットまで送出され、ノズルユニットから噴射される。
特開2020-152285号公報
傾斜地に植えられた植物(散布対象物)は、一般的には鉛直方向に沿うように成長する。従って、防除車両が傾斜地を走行する場合、防除車両の向きと植物の向きが平面地の場合とは異なることになる。その結果、ノズルユニットと植物の位置関係が適切でなくなることがある。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、傾斜地を走行しながら薬液を散布する場合であっても、薬液噴射部と散布対象物の位置関係を適切に維持できる防除車両を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、以下の構成の防除車両が提供される。即ち、防除車両は、車体と、走行部と、薬液ダクトと、薬液噴射部と、回転支持部と、を備える。前記走行部は、前記車体を走行させる。前記薬液ダクトは、前記車体に取り付けられており、上下方向に延びるように配置されており、防除用の薬液が流れる。前記薬液噴射部は、前記薬液ダクトに接続されており、上下方向に並べて複数配置される。前記回転支持部は、前記薬液ダクトを支持するとともに、当該薬液ダクトが前記車体に対して前後方向を回転軸線として回転可能となるように、当該薬液ダクトを前記車体に取り付ける。
これにより、傾斜地を走行しながら薬液を散布する場合であっても、薬液ダクト及び薬液噴射部と散布対象物との位置関係を適切に維持することができる。
前記の防除車両においては、前記回転支持部の前記回転軸線の高さは、前記薬液ダクトの上下方向の中央よりも上方であることが好ましい。
これにより、傾斜地を走行する際に、薬液ダクトの自重により薬液ダクトを回転させることができる。
前記の防除車両においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記回転支持部は、ベース部と、スライド部と、を備える。前記ベース部は、前記車体に取り付けられる。前記スライド部は、前記ベース部に対して左右方向にスライドする状態と、スライドが規制された状態と、を切替可能であり、前記薬液ダクトを支持する。前記スライド部をスライドさせることにより、前記薬液噴射部の左右方向の位置が変化する。
これにより、傾斜地の角度又は散布対象物の形状等に応じて回転軸線の位置を調整することにより、薬液噴射部と散布対象物の位置関係をより適切に維持することができる。
前記の防除車両においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記車体は、左車体と右車体を含み、前記左車体と前記右車体との間には散布対象物を通過させる通過空間が形成されている。前記左車体のうち前記通過空間に面する左内壁面は、上方に近づくにつれて左側に近づくように傾斜した部分を有している。前記右車体のうち前記通過空間に面する右内壁面は、上方に近づくにつれて右側に近づくように傾斜した部分を有している。
これにより、傾斜地を走行する場合において、通過空間を通過する散布対象物に防除車両が接触しにくくなる。
本発明の第2の観点によれば、以下の構成の防除車両が提供される。即ち、防除車両は、車体と、走行部と、薬液噴射部と、を備える。前記車体は、左車体と右車体を含み、前記左車体と前記右車体との間には散布対象物を通過させる通過空間が形成される。前記走行部は、前記車体を走行させる。前記薬液噴射部は、防除用の薬液を噴射する。前記左車体のうち前記通過空間に面する左内壁面は、上方に近づくにつれて左側に近づくように傾斜した部分を有している。前記右車体のうち前記通過空間に面する右内壁面は、上方に近づくにつれて右側に近づくように傾斜した部分を有している。
これにより、傾斜地を走行する場合において、通過空間を通過する散布対象物に防除車両が接触しにくくなる。
前記の防除車両においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記左車体のうち左右方向外側に面する左外壁面は、上方に近づくにつれて右側に近づくように傾斜した部分を有している。前記右車体のうち左右方向外側に面する右外壁面は、上方に近づくにつれて左側に近づくように傾斜した部分を有している。
これにより、傾斜地を走行する場合において、防除車両の左右方向の外側にある散布対象物に防除車両が接触しにくくなる。
本発明の一実施形態に係る防除車両の斜視図。 防除車両の背面の構成を示す概略背面図。 位置調整機構の動作を示す斜視図。 従来技術の防除車両が傾斜地を走行して薬液を散布する様子を示す概略背面図。 本実施形態の防除車両が傾斜地を走行して薬液を散布する様子を示す概略背面図。
次に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は、防除車両1の斜視図である。図2は、防除車両1の背面の構成を示す概略背面図である。以下の説明では、防除車両1が薬液を散布する際に進む方向を前として、前後左右を定義する。従って、車幅方向は左右方向に一致し、車長方向は前後方向に一致する。また、防除車両1のうち、左右一対(又は前後一対)で配置されている部品については、同じ符号を付し、説明を省略又は簡略化することがある。
防除車両1は、農場等に栽培された植物100(散布対象物、作業対象物)に薬液を散布する車両である。植物100は、例えば果樹であるが、野菜であってもよい。図1及び図2に示すように、防除車両1は、クローラ走行部5と、車体10と、を備える。
クローラ走行部5は、油圧式であり、図略の油圧モータに作動油が供給されることで駆動スプロケットが回転する。これにより、駆動スプロケット及び転輪等に巻き掛けられたクローラが回転し、防除車両1が走行する。また、左右のクローラ走行部5の駆動速度を異ならせることで、防除車両1を旋回させることができる。また、左右のクローラ走行部5の駆動方向を異ならせることで、防除車両1の位置を変えずに旋回させることができる。
車体10は、クローラ走行部5に支持されている。車体10は、左車体11と、右車体12と、上車体13と、を備える。
左車体11は、主として左側のクローラ走行部5に支持されている。左車体11は、フレームと、フレームを覆うカバーと、を備える。右車体12は、主として右側のクローラ走行部5に支持されている。右車体12は、フレームと、フレームを覆うカバーと、を備える。左車体11の上部と右車体12の上部は、上車体13によって連結されている。これにより、左車体11と右車体12と上車体13で囲まれる通過空間14が形成される。
通過空間14は、地面から所定の高さまで部品が配置されておらず、防除車両1の走行時に植物100を通過させることが可能な空間である。これにより、左右のクローラ走行部5は、植物100を左右方向で挟むようにして走行する。つまり、防除車両1は、植物100を跨ぐようにして農場を走行する。
左車体11には、エンジン21が設けられている。エンジン21は、防除車両1を走行させる駆動力(油圧モータを動作させる動力)を発生させる。なお、エンジン21は、右車体12に設けられていてもよい。
右車体12には、薬液タンク22が設けられている。薬液タンク22には、薬液が貯留される。薬液タンク22に貯留される薬液は、防虫、殺虫、又は除草等の機能を有する液体状の薬剤である。なお、薬液タンク22は、左車体11に設けられてもよい。
また、左車体11と右車体12の後面には、それぞれ噴射ユニット30が設けられている。それぞれの噴射ユニット30は、左側と右側の両方に薬液を散布する。これにより、図2に示すように、防除車両1は、防除車両1の左側の植物100の右部分、通過空間14を通過する植物100の左右両側部分、防除車両1の右側の植物100の左部分に同時に薬液を散布できる。なお、噴射ユニット30は、左車体11と右車体12の前面に設けられていてもよい。噴射ユニット30の詳細な構成は後述する。
防除車両1は、農場内を自律走行できるように構成されている。即ち、防除車両1は、GNSS等を用いて現在位置を検出する。また、農場の位置情報に基づいて、予め自律走行経路が作成されている。この構成により、防除車両1は、現在位置と自律走行経路とに基づいて自律走行を行いながら植物100に薬液を散布する。
なお、防除車両1は、自律走行を行う車両に限られない。防除車両1は、例えば遠隔操作で走行する車両であってもよい。遠隔操作とは、防除車両1とは離れた位置にいる作業者(つまり、防除車両1に搭乗していない作業者)の操作によって、防除車両1を走行させたり、防除車両1に薬液を散布させたりすることである。
次に、図1から図3を参照して噴射ユニット30について詳細に説明する。左右の噴射ユニット30は同じ構成であるか、車幅方向の中央を通る平面に対して対称な構成である。そのため、以下では、左右の噴射ユニット30をまとめて説明する。
本実施形態の噴射ユニット30は、薬液と空気の両方を噴射する。空気を噴射することにより、薬液の散布が補助される。具体的には、空気によって薬液が飛ばされるので、薬液を均一に塗布することができる。特に、植物100の葉に対して薬液を散布する場合、空気によって葉が揺れるので、葉の表と裏に均一に薬液を散布することができる。また、噴射する空気を強くすることにより、薬液の散布距離を長くすることもできる。なお、空気の噴射をするための部材は必須の構成要素ではなく、省略することもできる。
噴射ユニット30は、空気を噴射するための部材として、ブロアダクト51と、ブロアホース52と、ブロア装置53と、空気噴射部54と、を備える。
ブロアダクト51は、回転支持部40を介して車体10に取り付けられている。回転支持部40は、ベアリング等を含んでおり、車体10に対してブロアダクト51が回転できるように、ブロアダクト51を車体10に取り付ける。なお、回転支持部40の詳細な構成は後述する。
ブロアダクト51は、上下に延びるように配置されている。言い換えれば、ブロアダクト51は細長状の部材であり、その長手方向が上下方向(車高方向)と実質的に一致するように配置されている。なお、例えばブロアダクト51の長手方向が上下方向から数度ズレていた場合であっても、ブロアダクト51の長手方向は上下方向に実質的に一致すると定義する(即ち、ブロアダクト51が上下に延びている)。
ブロアダクト51の内部には、薬液の散布を補助するための空気(詳細には圧縮空気)が通るための空間が形成されている。ブロアダクト51には、空気を供給するためのブロアホース52が接続されている。具体的には、ブロアダクト51の上端は開放されており、ブロアダクト51の上端にはブロアホース52のカプラが接続可能に構成されている。ブロアホース52は、ブロア装置53に接続されている。本実施形態では、ブロアホース52の少なくとも一部は、伸縮可能なフレキシブルホースである。これにより、ブロアダクト51の位置等を調整した場合、又は、ガタツキ等が生じた場合に対応できる。
ブロア装置53は、空気を吸入又は送出することにより圧縮空気を生成して送出する。ブロア装置53は、ブロアダクト51よりも高い位置に配置されている。ブロア装置53は、左車体11に1つ、右車体に1つの合計2つ配置されている。ブロア装置53は、外気を吸引するために少なくとも一部が車体から露出するように配置されている。
ブロアダクト51には、複数の空気噴射部54が設けられている。空気噴射部54は、空気を噴射するための孔である。なお、空気噴射部54はノズルであってもよい。空気噴射部54は、上下方向に並ぶように配置されている。空気噴射部54は、ブロアダクト51の左面と右面にそれぞれ形成されている。
噴射ユニット30は、薬液を噴射するための部材として、薬液ダクト61と、薬液ホース62と、薬液噴射部63と、を備える。
ブロアダクト51には、左側に薬液を噴射するための薬液ダクト61と、右側に薬液を噴射するための薬液ダクト61と、が左右一対で取り付けられている。従って、本実施形態の防除車両1は、4つの薬液ダクト61を備える。また、本実施形態では、薬液ダクト61は、ブロアダクト51を介して車体10に支持されているが、ブロアダクト51を介さずに車体10に支持されていてもよい。薬液ダクト61は上下に延びるように配置されており、薬液ダクト61の長手方向とブロアダクト51の長手方向は平行である。
薬液ダクト61の内部には、薬液タンク22に貯留されている薬液が通るための空間が形成されている。薬液ダクト61には、薬液タンク22から薬液を供給するための薬液ホース62がそれぞれ接続されている。具体的には、薬液ダクト61の上端は開放されており、薬液ダクト61の上端には薬液ホース62のカプラが接続可能に構成されている。また、薬液タンク22と薬液ダクト61を接続する経路には図略のポンプが配置されており、このポンプにより、薬液タンク22の薬液が薬液ダクト61まで送出される。なお、薬液ホース62の経路は任意であるが、通過空間14を通過しないように配置されることが好ましい。つまり、左側の薬液ダクト61に接続される薬液ホース62は、上車体13を通って薬液タンク22に接続されることが好ましい。
薬液ダクト61には、複数の薬液噴射部63が設けられている。薬液噴射部63は、薬液を噴射するためのノズルである。薬液噴射部63は、上下方向に並ぶように配置されている。薬液噴射部63は、上述した薬液の散布を実現できる向きに配置されている。具体的には、左車体11に配置されている噴射ユニット30では、左側の薬液ダクト61では左側に薬液噴射部63が設けられており、右側の薬液ダクト61では右側に薬液噴射部63が設けられている。右車体12についても同様である。
本実施形態では、1つの噴射ユニット30に設けられる空気噴射部54の数は、1つの噴射ユニット30に設けられる薬液噴射部63の数よりも多い。これにより、薬液噴射部63の数を抑えつつ、薬液を均一に散布することができる。ただし、薬液噴射部63と空気噴射部54の数は同じであってもよいし、薬液噴射部63の方が空気噴射部54よりも多くてもよい。
次に、図3を参照して、回転支持部40の構成について詳細に説明する。
回転支持部40は、ブロアダクト51を回転軸線101を回転中心として回転できるように支持する。回転軸線101は、前後方向と実質的に同じ方向である。また、薬液ダクト61及び薬液噴射部63は、ブロアダクト51に取り付けられている。従って、ブロアダクト51を回転させることにより、薬液ダクト61及び薬液噴射部63も一体的に回転する。なお、薬液ダクト61とブロア装置53は、フレキシブルホースを含む薬液ホース62により連結されている。そのため、車体10に対して薬液ダクト61が回転した場合でも、その変位を薬液ホース62で吸収できる。
図3に示すように、回転支持部40は、ベース部40aと、スライド部40bと、中継部材40cと、ベアリング40dと、固定具40eと、を備える。
ベース部40aは、左車体11又は右車体12に固定されている。スライド部40bは、ベース部40aに対して左右方向にスライド可能な第1状態と、スライドが規制された第2状態と、を切替可能に構成されている。具体的には、ベース部40aには左右方向に並べて一定の間隔Lで取付孔401が形成されている。スライド部40bにも同じ間隔L又は間隔Lの整数倍の間隔で取付孔402が形成されている。ベース部40aの取付孔401とスライド部40bの取付孔402を合わせて固定具40eで固定することにより、スライド部40bはベース部40aに対してスライドできない状態(第2状態)となる。そして、この固定具40eを外すことにより、スライド部40bはベース部40aに対してスライド可能な状態(第1状態)となる。
この構成により、ベース部40aに対してスライド部40bを左右方向にスライドさせて所望の位置に併せた後に、ベース部40aの取付孔401とスライド部40bの取付孔402とを合わせて固定する。以上により、ブロアダクト51の左右方向の位置(同時に、薬液噴射部63の左右方向の位置)を変更することができる。
スライド部40bには、中継部材40cを介してベアリング40dの外輪が固定されている。また、ベアリング40dの内輪には、中継部材40cを介して、ブロアダクト51が固定されている。以上の構成により、回転支持部40は、ブロアダクト51を回転可能に支持する。従って、ブロアダクト51、空気噴射部54、薬液ダクト61、及び薬液噴射部63等を車体10に対して一体的に左右に回転させることができる。
図2に示すようにベアリング40dの高さ(即ち、回転軸線101の高さ)は、薬液ダクト61の上下方向の中央(即ち、図2に示す仮想線102)よりも上方である。これにより、防除車両1が傾斜した際に自重で、ブロアダクト51、空気噴射部54、薬液ダクト61、及び薬液噴射部63等を車体10に対して一体的に左右に回転させることができる。
次に、図4及び図5を参照して、傾斜地における防除について説明する。
初めに、図4を参照して、従来の防除車両を用いて傾斜地で防除を行う場合の課題について説明する。図4に示すように、防除車両1Aは、基本的には地面に対して垂直な姿勢をとる。これに対し、植物100は鉛直方向に成長する。そのため、傾斜地で防除を行う場合の防除車両1Aと植物100の位置関係は、平面地で防除を行う場合と異なる。
具体的には、図4に示すように、防除車両1Aに対して植物100が傾斜することになる。そのため、植物100に対して噴射ユニット30Aが傾斜する。その結果、薬液噴射部と植物100の距離が近過ぎる又は遠過ぎることになり、植物100に対して均一に薬液を散布できない。更に、植物100に対して車体10Aが傾斜する。その結果、車体10Aの内壁面と植物100が適切な距離を維持できず、状況によっては車体10Aと植物100が接触する。
この点、本実施形態では、防除車両1が傾斜することにより、ブロアダクト51及び薬液ダクト61等はベアリング40dにより回転し、ブロアダクト51及び薬液ダクト61の長手方向が鉛直方向に沿うようになる(図5を参照)。つまり、防除車両1が傾斜地を走行する場合においても、噴射ユニット30は植物100に対して傾斜しない。その結果、薬液噴射部63と植物100の距離にバラツキが発生しにくい。
更に、本実施形態の車体10は、傾斜地を走行する際に植物100との距離を適切に維持するために傾斜する部分を含む。具体的には、図5に示すように、左車体11の左内壁面(通過空間14を向く面)は、第1左傾斜面11aを含む。第1左傾斜面11aは、防除車両1の上方向に近づくにつれて左方向(車幅方向外側)に近づくように傾斜した面である。同様に、右車体12の右内壁面(通過空間14を向く面)は、第1右傾斜面12aを含む。第1右傾斜面12aは、防除車両1の上方向に近づくにつれて右方向(車幅方向外側)に近づくように傾斜した面である。第1左傾斜面11a及び第1右傾斜面12aが形成されていることにより、通過空間14に位置する植物100と車体10の距離を適切に維持することができる。
上述したように、本実施形態では、回転支持部40により、薬液ダクト61等の左右位置を変更できる。薬液ダクト61の左右位置を変更した場合、同時にベアリング40dの左右位置(つまり回転軸線101の左右位置)が変更される。このように、回転支持部40を用いて左右位置の調整を行うことにより、回転軸線101の位置を調整できる。これにより、例えば傾斜角度及び植物100の大きさや形状等に基づいて回転軸線101の左右位置を調整することにより、薬液噴射部63と植物100の位置関係をより適切にすることができる。
更に、左車体11の左外壁面(車幅方向外側を向く面)は、第2左傾斜面11bを含む。第2左傾斜面11bは、防除車両1の上方向に近づくにつれて右方向(車幅方向内側)に近づくように傾斜した面である。同様に、右車体12の右外壁面(車幅方向外側を向く面)は、第2右傾斜面12bを含む。第2右傾斜面12bは、防除車両1の上方向に近づくにつれて左方向(車幅方向内側)に近づくように傾斜した面である。第2左傾斜面11b及び第2右傾斜面12bが形成されていることにより、車体10の左右に位置する植物100と車体10の距離を適切に維持することができる。
本実施形態の防除車両1は、車体10と、クローラ走行部5と、薬液ダクト61と、薬液噴射部63と、回転支持部40と、を備える。クローラ走行部5は、車体10を走行させる。薬液ダクト61は、車体10に取り付けられており、上下方向に延びるように配置されており、防除用の薬液が流れる。薬液噴射部63は、薬液ダクト61に接続されており、上下方向に並べて複数配置される。回転支持部40は、薬液ダクト61を支持するとともに、薬液ダクト61が車体10に対して前後方向を回転軸線101として回転可能となるように、薬液ダクト61を車体10に取り付ける。
これにより、傾斜地を走行しながら薬液を散布する場合であっても、薬液ダクト61及び薬液噴射部63と植物100との位置関係を適切に維持することができる。
本実施形態の防除車両1において、回転支持部40の回転軸線101の高さは、薬液ダクト61の上下方向の中央よりも上方である。
これにより、傾斜地を走行する際に、薬液ダクト61の自重により薬液ダクト61及び薬液噴射部63を回転させることができる。
本実施形態の防除車両1において、回転支持部40は、ベース部40aと、スライド部40bと、を備える。ベース部40aは、車体10に取り付けられる。スライド部40bは、ベース部40aに対して左右方向にスライドする状態と、スライドが規制された状態と、を切替可能であり、薬液ダクト61を支持する。スライド部40bをスライドさせることにより、薬液噴射部63の左右方向の位置が変化する。
これにより、傾斜地の角度又は植物100の形状等に応じて回転軸線101の位置を調整することにより、薬液噴射部63と植物100の位置関係をより適切に維持することができる。
本実施形態の防除車両1において、車体10は、左車体11と右車体12を含み、左車体11と右車体12との間には散布対象物を通過させる通過空間14が形成されている。左車体11のうち通過空間14に面する左内壁面は、上方に近づくにつれて左側に近づくように傾斜した部分(第1左傾斜面11a)を有している。右車体12のうち通過空間14に面する右内壁面は、上方に近づくにつれて右側に近づくように傾斜した部分(第1右傾斜面12a)を有している。
これにより、傾斜地を走行する場合において、通過空間を通過する散布対象物に防除車両が接触しにくくなる。
本実施形態の防除車両1において、左車体11のうち左右方向外側に面する左外壁面は、上方に近づくにつれて右側に近づくように傾斜した部分(第2左傾斜面11b)を有している。右車体12のうち左右方向外側に面する右外壁面は、上方に近づくにつれて左側に近づくように傾斜した部分(第2右傾斜面12b)を有している。
これにより、傾斜地を走行する場合において、防除車両の左右方向の外側にある散布対象物に防除車両が接触しにくくなる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態の防除車両1は薬液の散布を補助するために空気を噴射する構成であるが、空気を噴射する構成を省略してもよい。
上記実施形態の薬液ダクト61はブロアダクト51に支持されているが、薬液ダクト61がブロアダクト51に支持されずに回転支持部40等に支持されていてもよい。
上記実施形態の車体10の内壁面は、垂直に立ち上がる部分と傾斜する部分とを含むが、これに代えて、車体10の内壁面の全体が傾斜していてもよい。
上記実施形態では、噴射ユニット30が鉛直方向を向くように自重で回転する構成であるが、モータ等のアクチュエータを用いて噴射ユニット30を回転させてもよい。
上記実施形態の防除車両1はクローラにより走行するが、車輪により走行する構成であってもよい。
1 防除車両
5 クローラ走行部(走行部)
10 車体
11 左車体
11a 第1左傾斜面(左内壁面)
11b 第2左傾斜面(左外壁面)
12 右車体
12a 第1右傾斜面(右内壁面)
12b 第2右傾斜面(右外壁面)
13 上車体
14 通過空間
30 噴射ユニット
40 回転支持部
40a ベース部
40b スライド部
61 薬液ダクト
62 薬液ホース
63 薬液噴射部
101 回転軸線
102 仮想線

Claims (6)

  1. 車体と、
    前記車体を走行させる走行部と、
    前記車体に取り付けられており、上下方向に延びるように配置されており、防除用の薬液が流れる薬液ダクトと、
    前記薬液ダクトに接続されており、上下方向に並べて複数配置された薬液噴射部と、
    前記薬液ダクトを支持するとともに、当該薬液ダクトが前記車体に対して前後方向を回転軸線として回転可能となるように、当該薬液ダクトを前記車体に取り付ける回転支持部と、
    を備えることを特徴とする防除車両。
  2. 請求項1に記載の防除車両であって、
    前記回転支持部の前記回転軸線の高さは、前記薬液ダクトの上下方向の中央よりも上方であることを特徴とする防除車両。
  3. 請求項1又は2に記載の防除車両であって、
    前記回転支持部は、
    前記車体に取り付けられるベース部と、
    前記ベース部に対して左右方向にスライドする状態と、スライドが規制された状態と、を切替可能であり、前記薬液ダクトを支持するスライド部と、
    を備え、
    前記スライド部をスライドさせることにより、前記薬液噴射部の左右方向の位置が変化することを特徴とする防除車両。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の防除車両であって、
    前記車体は、左車体と右車体を含み、前記左車体と前記右車体との間には散布対象物を通過させる通過空間が形成されており、
    前記左車体のうち前記通過空間に面する左内壁面は、上方に近づくにつれて左側に近づくように傾斜した部分を有しており、
    前記右車体のうち前記通過空間に面する右内壁面は、上方に近づくにつれて右側に近づくように傾斜した部分を有していることを特徴とする防除車両。
  5. 左車体と右車体を含み、前記左車体と前記右車体との間には散布対象物を通過させる通過空間が形成された車体と、
    前記車体を走行させる走行部と、
    防除用の薬液を噴射する薬液噴射部と、
    を備え、
    前記左車体のうち前記通過空間に面する左内壁面は、上方に近づくにつれて左側に近づくように傾斜した部分を有しており、
    前記右車体のうち前記通過空間に面する右内壁面は、上方に近づくにつれて右側に近づくように傾斜した部分を有していることを特徴とする防除車両。
  6. 請求項5に記載の防除車両であって、
    前記左車体のうち左右方向外側に面する左外壁面は、上方に近づくにつれて右側に近づくように傾斜した部分を有しており、
    前記右車体のうち左右方向外側に面する右外壁面は、上方に近づくにつれて左側に近づくように傾斜した部分を有していることを特徴とする防除車両。
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