JP2022158377A - 空調システム - Google Patents

空調システム Download PDF

Info

Publication number
JP2022158377A
JP2022158377A JP2021063222A JP2021063222A JP2022158377A JP 2022158377 A JP2022158377 A JP 2022158377A JP 2021063222 A JP2021063222 A JP 2021063222A JP 2021063222 A JP2021063222 A JP 2021063222A JP 2022158377 A JP2022158377 A JP 2022158377A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
temperature
space
air conditioner
room
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021063222A
Other languages
English (en)
Inventor
達哉 丹羽
Tatsuya Niwa
幸佑 丹羽
Yukihiro Niwa
大輔 濱田
Daisuke Hamada
泰之 稲田
Yasuyuki Inada
康浩 鈴木
Yasuhiro Suzuki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2021063222A priority Critical patent/JP2022158377A/ja
Publication of JP2022158377A publication Critical patent/JP2022158377A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ventilation (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

【課題】天井近傍の内壁面から床面に対して水平方向に送風する空調システムにおいて、暖房運転時に生じる上下温度差を解消することを目的とする。【解決手段】空調ユニット11と、前記空調ユニット11に取り込んだ空気を空調する空気調和機と、空調された空気を送風する送風機と、送風された空気を天井近傍の内壁面から吐出する吐出開口33cと、開口より下方かつ床面より上方に空間の温度を検知する温度センサ17aとを備え、温度センサ17aが空間の暖房設定温度を検知した後には、少なくとも設定温度にプラス5度した温度以下の空気を前記空気調和機から吐出させ、天井近傍に溜まった高い温度の空気と熱交換しながら下方に低下させることにより、上下温度差を低減させる。【選択図】図2

Description

本発明は、空調システムに関するものである。
住宅に設置される、天井に埋め込まれ下方向に空気を吐出させる空調システムの、暖房運転時に生じる上下温度差を解消する運転方法が特許文献1に開示されている。暖房運転を停止させ、送風のみの運転を行いながら、回転機構を備えるルーバーの向きを変更することで空気の吐出方向を調整し循環を促す。
特開2000-104979号公報
このような従来の空調システムは、例えばマンションなどの、天井裏に空気調和機を埋め込むために十分なスペースをとることのできない建物においては設置することが難しい。言い換えると、空調室で温調された空気を、ダクトを介して吐出口から空気を吐出する空調システムが、高さ方向における省スペース性の点で優れている。ただし、ダクトを利用した場合であっても、吐出口を天井面に設置した場合、吐出口より吐出された空気が在室者に直接当たることや、天井面の吐出口に回転機構を備えた場合、施工が複雑となり、またメンテナンスや配線トラブルの問題が懸念される。このことから、吐出口が天井近傍の内壁面に設置され、床面に対して水平方向のみに送風可能な空調システムが用いられることも多い。
このような、床面に対して水平方向にのみ送風可能な空調システムでは、空気の吐出方向を調整することができないため、上下温度差を十分に解消できないという課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、床面に対して水平方向にのみ送風可能な空調システムにおいて、暖房運転時に生じる上下温度差を解消することができる空調システムを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る空調システムは、空調ユニットの外郭を形成するユニット本体と、前記ユニット本体に取り込んだ空気の空調を行う空気調和機と、前記空気調和機で空調された空気を前記ユニット本体外へ送風する送風機と、前記複数の空間の内壁面に設置され前記送風機が送風する空気を吐出する開口と、前記空間の温度を検知する温度センサと、前記空気調和機と前記送風機の送風を制御する制御部と、を備え、前記開口は、前記空間の天井近傍にて前記空間の床面に対し水平方向に送風し、前記温度センサは、前記空間における前記開口より下方かつ床面より上方に位置し、前記制御部は、暖房時における制御で、前記設定温度よりも高い温度の空気を前記空気調和機から前記空間に吐出させ、前記温度センサにより検知した空間の温度が前記設定温度に到達した後には、少なくとも前記設定温度にプラス5度した温度以下の空気を前記空気調和機から前記空間に前記水平方向に吐出させるものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、水平方向への送風しかできない場合であっても、暖房運転時に生じる上下温度差を解消することができる空調システムを提供できる。
本発明の実施の形態に係る住宅の構成図 図1の住宅の構成を示す断面図 図1の空調ユニットの構成図 図1のシステムコントローラの構成図 上下温度差低減運転への切り替え手順を示すフローチャート 上下温度差低減運転の手順を示すフローチャート 上下温度差低減運転を用いた際の温度分布の一例
以下に説明する実施例は、いずれも本開示の好ましい一具体例を示す。よって、以下の実施例で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、並びに、ステップ(工程)及びステップの順序などは、一例であって本開示を限定する主旨ではない。したがって、以下の実施例における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
本開示の実施例を具体的に説明する前に、実施例の概要を説明する。本実施例は、複数の住宅が集合した集合住宅、例えばマンションに設けられ、1つの住宅に対する全館空調を実行する空調システムに関する。
図1は、住宅1の構成を示す見取り図である。住宅1は、集合住宅における一世帯であり、居住者がプライベートな生活を営む場として提供された住居である。ここで、図1の上側が北側であり、下側が南側であり、左側が西側であり、右側が東側である。住宅1は、図の左側と右側において別の住宅1(図示せず)に接する。そのため、住宅1の下側の壁、窓、扉である南面2が外部に面するとともに、住宅1の上側の壁、窓、扉である北面3が外部に面する。
住宅1には、LDK4、キッチン5、第1洋室6、第2洋室7、第3洋室8、玄関9、廊下10、空調ユニット11が設置される空調室12、トイレ13、浴室14が含まれる。廊下10は第2洋室7、第3洋室8、玄関9およびLDK4に挟まれ、玄関9とLDK4を接続する通路になる。また、空調室12の空気が搬送される空間は、LDK4、キッチン5、第1洋室6、第2洋室7、第3洋室8、玄関9、廊下10のみである。
また、空調システムは、排気口15、排気口ダクト16、温度センサ17と総称される第1温度センサ17aから第4温度センサ17d、システムコントローラ18、入出力端末19、搬送ファン20を含む。第1温度センサ17aはLDK4に設置される。第2温度センサ17bは第1洋室6に設置される。第3温度センサ17cは第2洋室7に設置される。第3温度センサ17dは第3洋室8に設置される。外気導入ダクト21、排気ダクト22、給気ダクト23、搬送ダクト24と総称される第1搬送ダクト24aから第8搬送ダクト24h、排気口ダクト16は、空気を運ぶ管、つまり風路である。第1温度センサ17aから第4温度センサ17dはそれぞれ床面から約1100mmの高さの内壁面に設置される。
外気導入口25から住宅1の内部に向かって外気導入ダクト21が延びる。外気導入ダクト21は、熱交換形換気扇26に接続される。熱交換形換気扇26には、排気ダクト22も接続され、排気ダクト22は南面2に向かって延びる。南面2には排気口27が設置され、排気口27には排気ダクト22が接続される。また、熱交換形換気扇26には、給気ダクト23も接続される。
熱交換形換気扇26には、外気導入ファン(図示せず)が設置され、外気導入ファンの回転により、外気導入口25から外気28が取り込まれ外気28が外気導入ダクト21を通って熱交換形換気扇26に流入される。また、熱交換形換気扇26には、住宅1の内部から換気RA(Return Air:還気)29が流入される。熱交換形換気扇26は、これら外気28と換気RA29との間で熱交換を行う。熱交換形換気扇26における熱交換には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。熱交換形換気扇26は、熱交換の結果、排気ファン30の回転により排気ダクト22を通って排気口27から排気31を排出する。また、熱交換形換気扇26は、熱交換された給気を給気ダクト23経由で空調ユニット11に供給する。
空調ユニット11には、給気ダクト23から給気が流入される。また、空調ユニット11には、住宅1の内部から循環RA32が流入される。循環RA32については後述するが、循環RA32は、換気RA29と同様に、住宅1内を移動した給気に相当する。空調ユニット11は、給気と循環RA32とを混合した空気に対して空調を実行する。例えば、空調ユニット11では温度、湿度等が制御される。
空調ユニット11には、第1搬送ダクト24aから第8搬送ダクト24hが接続される。第1搬送ダクト24aは、第1洋室6に設置された第1吐出口33aに接続される。第2搬送ダクト24bは、LDK4に設置された第2吐出口33bに接続され、第3搬送ダクト24cは、LDK4に設置された第3吐出口33cに接続される。第4搬送ダクト24dは、キッチン5に設置された第4吐出口33dに接続される。第5搬送ダクト24eは、第2洋室7に設置された第5吐出口33eに接続される。第6搬送ダクト24fは、玄関9に設置された第6吐出口33fに接続される。第7搬送ダクト29gは、第3洋室8に設置された第7吐出口33gに接続され、第8搬送ダクト24hは、第3洋室8に設置された第8吐出口33hに接続される。
空調ユニット11の搬送ファン20は、空調された空気を第1搬送ダクト24aから第8搬送ダクト24h経由で第1洋室6、LDK4、キッチン5、第2洋室7、玄関9、第3洋室8に搬送する。第1吐出口33aから第8吐出口33hは天井近傍の内壁面に設置され、床面に対して水平方向にのみに送風される。なお、水平方向は床面に平行を意味するが、モノづくりの性格上、わずかな傾き、つまり0度~5度程度の上下方向への傾きは水平方向という事ができる。
トイレ13の天井には排気口15が設置されており、排気口15には排気口ダクト16が接続され、排気口ダクト16は熱交換形換気扇26の排気ファン30に接続される。排気ファン30が回転することにより、トイレ13の空気は、排気口15、排気ダクト22を通って排気口27から建物外に排出される。
図2は、LDK4を代表とする住宅1の構成を示す断面図である。前述のごとく、住宅1の南面2には、外気導入口25と排気口27が設置される。外気導入口25と排気口27に接続される外気導入ダクト21、排気ダクト22、熱交換形換気扇26、給気ダクト23は天井裏34に配置される。なお、マンションなどの集合住宅では、建物全体の高さが決まっているため各階の高さが制限される。しかしながら、各居住空間における床から天井までの高さを低くすると開放感が損なわれる。従って、居住空間ではない廊下10のみ、高さを低くして天井裏34(空間)を設け、天井裏34にダクトを引き回すことで、開放感を損なうことなく全館空調を利用可能としている。空調室12の天井には給気口35が設置され、給気口35には給気ダクト23が接続される。給気口35は、給気ダクト23を介して熱交換形換気扇26からの給気36を空調室12に吐出する。
空調室12の廊下10に接した面の上方には角穴と格子で構成されたガラリ37が設置され、循環RA32はガラリ37を介して空調室12の内部へ流入する。空調室12の内部であり、空気調和機38の上流、つまり給気口35とガラリ37の下流にて、循環RA32と給気36は混合される。
空調室12には空調室温度センサ39が設置され、空調室温度センサ39は空調室12の温度を取得する。空調室温度センサ39は、無線通信等の通信機能を有し、取得した空調室12の温度をシステムコントローラ18に送信する。空調ユニット11に接続された第3搬送ダクト24cは、空調室12から天井裏34まで延びる。第3搬送ダクト24cに接続された第3吐出口33cは、LDK4に設けられ、LDK4に側面から空気を吐出する。他の搬送ダクト24、吐出口33についても同様に配置される。つまり、搬送ダクト24は、少なくとも建物を構成する廊下10の天井裏34を通して配置される。
吐出口33から空気が吐出されることによって、空気は扉40等を超えて住宅1内を循環する。循環する空気の一部は循環RA32として空調室12に流入される。また、循環する空気の別の一部は換気RA29として換気口41から熱交換形換気扇26に取り込まれる。
図3(a)-(b)は、空調ユニット11の構成を示す。図3(a)は、空調ユニット11の正面図であり、図3(b)は、空調ユニット11の側面図である。空調ユニット11は、搬送ファン20、空気調和機38、HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタ42、機器スイッチ43を含む。空調ユニット11の上段から順に空気調和機38、HEPAフィルタ42、搬送ファン20が配置される。
空気調和機38は、エアーコンディショナーであり、空調室12の空調を制御する。空気調和機38は、空調室12の空気の温度が設定された設定温度(空調室設定温度)となるように、空調室12の空気を冷却または加熱する。空調室12における空調室設定温度は、システムコントローラ18により設定される。空気調和機38は、加湿および除湿機能を有してもよい。HEPAフィルタ42は、エアフィルタであり、空気調和機38において空調がなされた空気中からゴミ、塵埃などを取り除き、清浄された空気を出力する。
搬送ファン20は、HEPAフィルタ42において清浄された空気を搬送ダクト24経由で搬送する。搬送ファン20の送風量は、システムコントローラ18により設定される。機器スイッチ43は、空調ユニット11の電源をオン、オフするためのスイッチである。図1に戻る。
温度センサ17は、空調対象空間、例えばLDK4に設置され、空調対象空間の温度を取得する。温度センサ17は、無線通信等の通信機能を有し、取得した空調対象空間の温度をシステムコントローラ18に送信する。
システムコントローラ18は、空調システム全体を制御するコントローラである。システムコントローラ18は、搬送ファン20、空気調和機38、温度センサ17、空調室温度センサ39と接続される。システムコントローラ18は、温度センサ17、空調室温度センサ39のそれぞれから温度を受信する。システムコントローラ18は、受信した温度をもとに空気調和機38の温度を設定し、設定した温度を空気調和機38に送信する。また、システムコントローラ18は、受信した温度をもとに搬送ファン20の送風量を設定し、設定した送風量を搬送ファン20に送信する。このようにシステムコントローラ18は、搬送ファン20を制御する。
入出力端末19は、システムコントローラ18と通信可能に接続され、空調システムを構築するために必要な情報の入力を受けつけてシステムコントローラ18に記憶させる。また、入出力端末19は、空調システムの状態をシステムコントローラ18から取得して表示する。入出力端末19は携帯情報端末であり、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末である。
図4は、空調システムの機能構成を示す。システムコントローラ18は、設定温度取得部44、空調室温度制御部45、温度・送風量決定部46、ファン風量制御部47を含む。空調ユニット11は、搬送ファン20、空気調和機38を含む。設定温度取得部44は、入出力端末19により空調対象空間のそれぞれに設定された設定温度を取得する。
空調室温度制御部45は、暖房期、つまり空調対象空間の室内温度が低く、空気調和機38が暖房運転する場合であれば、空調室12の温度が、設定温度取得部44が取得した設定温度以上となるように、空気調和機38を制御する。このような処理により、空調室温度制御部45は、空調室12の温度を制御する。
温度・送風量決定部46は、設定温度取得部44が取得した設定温度と、空調室温度制御部45にて制御された空調室12の温度と、温度センサ17が取得した空調対象空間の室内温度とをもとに、搬送ファン20の送風量と空気調和機38の吐出温度を決定する。ファン風量制御部47は、温度・送風量決定部46が決定した送風量で搬送ファン20の送風量を制御する。
図5、図6を参照して暖房運転する場合に空調対象空間の室内温度が設定温度に到達した場合の空気調和機38の吐出温度の決定方法を説明する。図5は暖房運転時に上下温度差低減運転に切り替える手順を示すフローチャートである。
まず、通常の暖房運転を行っている際、温度センサ17を用いて空調対象空間の室内温度を取得した(S01)後に、空調対象空間の設定温度を取得する(S02)。室内温度が設定温度より小さい場合(S03のN)、通常の暖房運転を継続し、所定の時間間隔で(S01)~(S03)を繰り返す。室内温度が設定温度以上となった場合(S03のY)、上下温度差低減運転へ変更する(S04)。
図6は上下温度差低減運転の手順を示すフローチャートである。
まず、空気調和機38の吐出温度を設定温度プラス5℃に設定し暖房運転を継続する(S05)。所定の時間経過後に、温度センサ17を用いて空調対象空間の室内温度を取得し(S06)、空調対象空間の設定温度を取得する(S07)。
室内温度が設定温度プラス1℃以上の場合(S08のN)、暖房運転を停止する(S10)。
室内温度が設定温度プラス1℃より小さい場合(S08のY)のうち、室内温度が設定温度マイナス1℃より大きい場合(S09のN)、上下温度差低減運転を継続し、所定の時間間隔で(S06)~(S09)を繰り返す。室内温度が設定温度マイナス1℃以下の場合(S09のY)、通常暖房運転に変更する(S11)。
図7(a)~(e)はLDK4を主とした断面図において上下温度差低減運転の処理プロセスを用いた際の温度分布の一例を示した図である。
LDK4内の天井近傍の室上部の空気の温度をTh、温度センサ17aの設置される高さを含む室中央付近の空気の温度をTm、床近傍の室下部の空気の温度をTl、第3吐出口33cから吐出する空気の温度をTiとする。冷気などの外部からの熱負荷を受ける場合、暖房運転により室温を維持または上昇させるためには第3吐出口33cからの吐出温度Tiは設定温度以上とする必要がある。より素早く室温を設定温度に近づける場合、吐出温度をより高くしなければならない。
例えば、LDK4の設定温度を24℃として通常暖房運転しているとする。図7(a)はLDK4の室温が設定温度に達したと認識されたときの温度分布の一例を示しており、温度センサ17aの設置される高さを含む室中央付近の空気の温度Tmは24℃である。この時、素早く設定温度に近づけるため、第3吐出口33cからの吐出温度Tiは室中央付近の空気より高い温度、例えば33℃の空気を吐出している。このため、天井近傍には吐出空気の温度に近い温度の空気が溜まっており、上下温度差ができる。
図7(a)の後、空気調和機38の吐出温度は設定温度プラス5℃である29℃と変更され、暖房運転を継続する。空気調和機38から吐出された空気は、搬送ダクト24cを介して温度が低下し、第3吐出口33cからの吐出温度Tiは例えば27℃となる(図7(b))。
このとき、第3吐出口33cからの吐出温度Tiは天井近傍の空気の温度Thより温度が低いため、天井近傍の空気より密度が大きく、周辺の空気と熱交換しながら下方に低下する。つまり、天井近傍から下方に流れる下降気流48が生成される。温度が低い空気と熱交換されることにより、天井近傍の空気の温度Thは徐々に低下する。これと同時に、下降気流48により、室中央付近の空気の温度Tmが徐々に上昇する。さらに下降気流48はその流れの強さに応じて室中央付近からさらに下方に流れる下降気流49を形成し、または下降気流48の温度が室中央付近の温度よりもさらに低いことにより下降気流49を形成する。これにより、下降気流49によって室上部の高温の空気が室下部に流れ込み、室下部の空気の温度Tlが上昇する(図7(c))。この結果、上下温度差を低減することができる。
外部からの熱負荷が吐出口33cからの吐出空気による投入熱量と比較して同等又は小さい場合、温度センサ17aの検知温度は徐々に上昇する。室温を設定温度から大きく逸脱させないために、温度センサ17aの検知温度が設定温度プラス1℃(例の場合25℃)となった際に空気調和機38の運転を停止させ、搬送ファン20による送風のみを行うサーモオフ運転を行う(図7(d))。このとき、暖房運転が停止されているため、送風される空気は熱源などにより制御されていない成り行きの温度で送風される。
外部からの熱負荷が吐出口33cからの吐出空気による投入熱量より大きい場合、温度センサ17aの検知温度は天井近傍の空気の下降により最初は上昇する可能性があるが、やがて低下する。そのため、室温を設定温度から大きく逸脱させないために、温度センサ17aの検知温度が設定温度マイナス1℃(例の場合23℃)となった際に、上下温度差低減運転を中止し、通常の運転方法へ変更する(図7(e))。
以上本開示を、実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明に係る空調システムは、水平方向にのみ送風可能である吐出口を有する場合に暖房運転時に生じる上下温度差を解消するものであり、住宅の複数の部屋を1つの空気調和機で空調することを可能にする住宅空調システム等として有用である。
1 住宅
2 南面
3 北面
4 LDK
5 キッチン
6 第1洋室
7 第2洋室
8 第3洋室
9 玄関
10 廊下
11 空調ユニット
12 空調室
13 トイレ
14 浴室
15 排気口
16 排気口ダクト
17 温度センサ
18 システムコントローラ
19 入出力端末
20 搬送ファン
21 外気導入ダクト
22 排気ダクト
23 給気ダクト
24 搬送ダクト
25 外気導入口
26 熱交換形換気扇
27 排気口
28 外気
29 換気RA
30 排気ファン
31 排気
32 循環RA
33 吐出口
34 天井裏
35 給気口
36 給気
37 ガラリ
38 空気調和機
39 空調室温度センサ
40 扉
41 換気口
42 HEPAフィルタ
43 機器スイッチ
44 設定温度取得部
45 空調室温度制御部
46 温度・送風量決定部
47 ファン風量制御部
48、49 下降気流

Claims (5)

  1. 複数の空間を空調する空調システムにおいて、
    外郭を形成するユニット本体と、
    前記ユニット本体に取り込んだ空気の空調を行う空気調和機と、
    前記空気調和機で空調された空気を前記ユニット本体外へ送風する送風機と、
    前記複数の空間の内壁面に設置され前記送風機が送風する空気を吐出する開口と、
    前記空間の温度を検知する温度センサと、
    前記空間の温度を設定温度に制御する制御部と、を備え、
    前記開口は、
    前記空間の天井近傍にて前記空間の床面に対し水平方向に送風し、
    前記温度センサは、
    前記空間における前記開口より下方かつ床面より上方に位置し、
    前記制御部は、暖房時における制御で、
    前記設定温度よりも高い温度の空気を前記空気調和機から前記空間に吐出させ、
    前記温度センサにより検知した空間の温度が前記設定温度に到達した後には、少なくとも前記設定温度にプラス5度した温度以下の空気を前記空気調和機から前記空間に前記水平方向に吐出させる、空調システム。
  2. 前記制御部は、暖房時における制御で、
    前記温度センサにより検知した空間の温度が前記設定温度に到達した後さらに前記設定温度より所定の閾値以上高い温度に到達した場合に、前記空気調和機による空気の加熱を停止し前記送風機による送風を行う、請求項1記載の空調システム。
  3. 前記開口は、
    ルーバーを備えず前記空間の床面に対し水平方向にのみ送風可能である請求項1または2に記載の空調システム。
  4. 前記制御部は、暖房時における制御で、
    前記温度センサにより検知した空間の温度が前記設定温度に到達した後には、少なくとも前記設定温度以下の空気を前記空気調和機から前記空間に吐出させる、請求項1から3のいずれかに記載の空調システム。
  5. 前記制御部は、
    前記暖房時における制御を、前記複数の空間のうちの所定の一つの空間に対してのみ行う請求項1から4のいずれかに記載の空調システム。
JP2021063222A 2021-04-02 2021-04-02 空調システム Pending JP2022158377A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021063222A JP2022158377A (ja) 2021-04-02 2021-04-02 空調システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021063222A JP2022158377A (ja) 2021-04-02 2021-04-02 空調システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022158377A true JP2022158377A (ja) 2022-10-17

Family

ID=83638632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021063222A Pending JP2022158377A (ja) 2021-04-02 2021-04-02 空調システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022158377A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5235098B2 (ja) 建物の空調換気システム
JP5525312B2 (ja) 換気空調システム及び建物
JP6832760B2 (ja) 空気調和システム及び建物
US11300316B2 (en) Air blowing device and indoor air conveying system using same
JP6059580B2 (ja) 建物の空調システム
JP2008134032A (ja) 空気調和システム
WO2020166503A1 (ja) 空調システム
JP5504015B2 (ja) 換気空調システム及び建物
JP3178089U (ja) 空気調和システム
JP2007192505A (ja) 空調システム
JPH0875225A (ja) ダクト式全館一括空調システムの制御方法
JP2021162229A (ja) 建物の換気システム
JP2022158377A (ja) 空調システム
JP2010032099A (ja) 換気システム
JP5847780B2 (ja) 空調システム
JP2017083097A (ja) 換気空調システム
JP6431387B2 (ja) 換気空調システム及び建物
JP2563127B2 (ja) 屋内空気循環設備
JP4451766B2 (ja) 換気機能付き空気調和機及び全館換気空調装置
JP3232152U (ja) 空気循環装置
JP7462131B2 (ja) 空調システム
JP3077026B2 (ja) 家屋の空調システム
JP2017142010A (ja) 通気システム及び通気方法
JP7462132B2 (ja) 空調システム
JP7490242B2 (ja) 空調システム

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20221021

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240424

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240507