JP2022155410A - 撮像素子および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の画素をまとめたセル毎に信号出力線を備えた撮像素子において、消費電力を低減する撮像素子および撮像装置を提供する。【解決手段】撮像素子において、処理回路部210は、第1画素から出力された画素信号をデジタルの信号に変換する第1変換部と、第2画素から出力された画素信号をデジタルの信号に変換する第2変換部と、第1変換部および第2変換部で変換された画素信号の各々を相関二重サンプリングした画素信号を出力するCDS回路を備える信号出力部を有するM×N個の処理ブロック220と、複数の処理ブロックの画素信号が出力される出力線と、を備える。また、撮像装置は、上記撮像素子を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、撮像素子および撮像装置に関する。
複数の画素をまとめたセル毎に信号出力線を備えた撮像素子が知られている(例えば、特許文献1)。従来から消費電力の増大が問題となっていた。
[特許文献]
特許文献1 特開2006-49361号
本発明の第1の態様においては、撮像素子であって、第1画素から出力された画素信号をデジタルの信号に変換する第1変換部と、第2画素から出力された画素信号をデジタルの信号に変換する第2変換部と、第1変換部および第2変換部で変換された画素信号の各々を相関二重サンプリングした画素信号を出力するCDS回路とを有する処理ブロックと、複数の処理ブロックの画素信号が出力される出力線とを備える。
本発明の第2の態様においては、撮像装置であって、上記撮像素子を備える。
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本実施形態に係る撮像素子400の概要を示す図である。 画素部110の具体的な構成の一例を示す。 画素112の回路構成の一例を示す。 処理回路部210のより具体的な構成の一例を示す。 処理ブロック220のうちの、ADC42、記憶部44および信号出力部50を説明する概略図である。 処理ブロック220での処理のタイミングを示すチャートである。 他の処理ブロック222を説明する概略図である。 処理ブロック222での処理のタイミングを示すチャートである。 実施例に係る撮像装置500の構成例を示すブロック図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
本明細書において、X軸とY軸とは互いに直交し、Z軸はXY平面に直交する。XYZ軸は右手系を構成する。Z軸と平行な方向を撮像素子400の積層方向と称する場合がある。本明細書において、「上」及び「下」の用語は、重力方向における上下方向に限定されない。これらの用語は、Z軸方向における相対的な方向を指すに過ぎない。なお、本明細書では、X軸方向の配列を「行」とし、Y軸方向の配列を「列」として説明するが、行列方向はこれに限定されない。また、Z軸方向が被写体からの光が入射する光軸方向となっている。
図1は、本実施形態に係る撮像素子400の概要を示す図である。撮像素子400は、被写体を撮像する。撮像素子400は、撮像された被写体の画像データを生成する。撮像素子400は、第1基板100および第2基板200を備える。図1に示すように、第1基板100は、第2基板200に積層されている。
第1基板100は、画素部110を有する。画素部110は、入射された光に基づく画素信号を出力する。なお、第1基板100を画素チップと呼ぶことがある。
第2基板200は、処理回路部210および周辺回路部230を有する。なお、第2基板200を信号処理チップと呼ぶことがある。
処理回路部210は、第1基板100から出力された画素信号が入力される。処理回路部210は、入力された画素信号を処理する。例えば、処理回路部210は、アナログ信号をデジタル信号に変換する処理を行う。具体的には、処理回路部210は、入力された画素信号をデジタル信号に変換する処理を行う。処理回路部210は他の信号処理を行ってもよい。
本例の処理回路部210は、第2基板200において、画素部110と対向する位置に配置されている。すなわち、処理回路部210は光軸方向について少なくとも部分的に画素部110と重なるように配される。処理回路部210は、画素部110の駆動を制御するための制御信号を画素部110に出力してもよい。
周辺回路部230は、処理回路部210の駆動を制御する。周辺回路部230は、第2基板200において、処理回路部210の周辺に配置されている。また、周辺回路部230は、第1基板100と電気的に接続され、画素部110の駆動を制御してもよい。
撮像素子400は、第1基板100および第2基板200に加えて、第2基板200に積層された第3基板を有してもよい。例えば、第3基板はメモリチップであって、第2基板200が出力した信号に応じた画像処理を行う。また、撮像素子400の構造は、裏面照射型であっても、表面照射型であってもよい。以下、裏面照射型の例で説明する。
図2は、画素部110の具体的な構成の一例を示す。本例では、画素部110と、画素部110に設けられた画素ブロック120の拡大図を示している。
画素部110は、行方向および列方向に沿って並んで配置された複数の画素ブロック120を有する。本例の画素部110は、M×N個(M,Nは、自然数)の画素ブロック120を有する。本例では、MがNと等しい場合を図示しているが、MとNは異なっていてもよい。
画素ブロック120は、少なくとも1つの画素112を有する。本例の画素ブロック120は、m×n個(m,nは、自然数)の画素112を有する。例えば、画素ブロック120は、16×16個の画素112を有する。画素ブロック120に対応する画素112の個数はこれに限定されない。本例では、mがnと等しい場合を図示しているが、mはnと異なっていてもよい。画素ブロック120は、行方向において共通の制御線に接続された複数の画素112を有する。例えば、画素ブロック120のそれぞれの画素112は、同一の露光時間に設定されるように共通の制御線に接続されている。一例において、行方向に並ぶn個の画素112が共通の制御線によって接続される。
一方、複数の画素ブロック120同士では、それぞれ異なる露光時間に設定されてよい。即ち、画素ブロック120のそれぞれの画素112は同一の露光時間であるが、他の画素ブロック120では異なる露光時間に設定されてよい。例えば、画素ブロック120の画素112が行方向に共通の制御線で接続されている場合に、他の画素ブロック120の画素112が異なる制御線で共通に接続される。
画素ブロック120は、後述する処理ブロック220に対応して配置される。本実施形態では、1つの処理ブロック220に対して、1つの画素ブロック120が配置されている。
画素112は、光を電荷に変換する光電変換機能を有する。画素112は、光電変換された電荷を蓄積する。m個の画素112は、列方向に沿って並んで配置され、共通の信号線122に接続されている。そして、m個の画素112は、画素ブロック120において、行方向にn列並んで配列されている。
換言すれば、画素ブロック120は、共通の制御線および/または信号線で接続された複数の画素112のあつまりである。また、画素ブロック120は、同一の露光時間が設定される複数の画素112の回路の最小単位であるともいえる。
図3は、画素112の回路構成の一例を示す。画素112は、光電変換部104と、転送部123と、排出部124と、リセット部126と、画素出力部127とを備える。画素出力部127は、増幅部128および選択部129を有する。本例では、転送部123、排出部124、リセット部126、増幅部128および選択部129は、Nチャンネル型FETとして説明するが、トランジスタの種類はこれに限られない。
光電変換部104は、光を電荷に変換する光電変換機能を有する。光電変換部104は、光電変換された電荷を蓄積する。光電変換部104は、例えば、フォトダイオードである。
転送部123は、光電変換部104に蓄積された電荷を蓄積部125に転送する。転送部123は、光電変換部104の電荷を転送するトランスファーゲートの一例である。換言すれば、転送部123をゲートとし、光電変換部104をソースとし、蓄積部125をドレインとして、これらがいわゆる転送トランジスタを構成している。転送部123のゲート端子は、制御信号φTX1を入力するための画素ブロック120ごとのローカルな転送制御線に接続される。
排出部124は、光電変換部104に蓄積された電荷を電源電圧VDDが供給される電源配線に排出する。排出部124のゲート端子は、排出制御信号φTX2を入力するための画素ブロック120ごとのローカルな排出制御線に接続される。なお、本例では、排出部124は、光電変換部104の電荷を電源電圧VDDが供給される電源配線に排出するとして説明したが、電源電圧VDDとは異なる電源電圧が供給される電源配線に排出してもよい。
蓄積部125は、転送部123により光電変換部104からの電荷が転送される。蓄積部125は、フローティングディフュージョン(FD)の一例である。
リセット部126は、蓄積部125の電荷を所定の電源電圧VDDが供給される電源配線に排出する。リセット部126のゲート端子は、リセット制御信号φRSTを入力するための複数の画素ブロック120にわたるグローバルなリセット制御線に接続される。
画素出力部127は、蓄積部125の電位に基づく信号を信号線122に出力する。画素出力部127は、増幅部128および選択部129を有する。増幅部128は、ゲート端子が蓄積部125に接続され、ドレイン端子が電源電圧VDDの供給される電源配線に接続され、ソース端子が選択部129のドレイン端子に接続される。
選択部129は、画素112と信号線122の間の電気的な接続を制御する。選択部129により画素112と信号線122が電気的に接続されると、画素112から信号線122に画素信号が出力される。選択部129のゲート端子は、選択制御信号φSELを入力するための複数の画素ブロック120にわたるグローバルな選択制御線に接続される。選択部129のソース端子は負荷電流源121に接続されている。
負荷電流源121は、信号線122に電流を供給する。負荷電流源121は、第1基板100に設けられてもよいし、第2基板200に設けられてもよい。
以降、光電変換部104に蓄積された電荷、蓄積部125に転送された電荷および蓄積部125の電位に基づく信号のいずれか、または、これらを総称して、画素信号と称する場合がある。
付言すれば、画素112は少なくとも1つの光電変換部104と、当該少なくとも1つの光電変換部104からの画像信号を信号線122に読み出す読出部としての画素出力部127等と、を備えている。画素112は、画像を構成する画素信号を信号線122に出力する回路の最小単位であるともいえる。
図4は、処理回路部210のより具体的な構成の一例を示す。本例では、処理回路部210と、処理回路部210に設けられた処理ブロック220の拡大図を示している。
処理回路部210は、行方向および列方向に沿って並んで配置された処理ブロック220を有する。本例の処理回路部210は、M×N個の処理ブロック220を有する。
本実施形態において、処理ブロック220と画素ブロック120は光軸方向から見て重なった位置に配される。この場合に、処理ブロック220と画素ブロック120の面積は隣接するブロック間のマージンを含めて略同一であってよい。
処理ブロック220は、電気的に接続された画素ブロック120の駆動を制御する。処理ブロック220と画素ブロック120とが電気的に接続されていることを、対応する、と呼ぶ場合がある。本実施形態では、互いに重なった位置に配された処理ブロック220と画素ブロック120とが接続されている。しかしながら、必ずしも重なった位置に配された処理ブロック220と画素ブロック120とが接続されることに代えて、互いに重ならない位置に配された処理ブロック220と画素ブロック120とが接続されてもよい。
例えば、処理ブロック220は、対応する画素ブロック120の露光時間を制御する。また、処理ブロック220は、ADC等の処理回路を有し、対応する画素ブロック120が出力した信号を処理する。一例において、処理ブロック220は、対応する画素ブロック120から出力されたアナログの画素信号をデジタル信号に変換する。本例の処理ブロック220は、露光制御部10と、画素駆動部20と、接合部30と、信号変換部40と、信号出力部50とを備える。
露光制御部10は、複数の画素112の露光を制御する。露光制御部10は、画素112の露光時間を制御するための信号を生成する。一例において、露光制御部10は、露光の開始タイミングまたは終了タイミングの少なくとも1つを調整して、画素ブロック120毎の露光時間を制御する。
画素駆動部20は、複数の画素112と電気的に接続される。画素駆動部20は、露光制御部10からの信号に基づき、複数の画素112から、任意の画素112を選択して駆動する。撮像素子400は、入射光の強度に応じて、画素ブロック120毎に露光時間の設定が可能であるため、ダイナミックレンジを拡大することができる。
接合部30は、第1基板100と第2基板200とを接合する。接合部30は、第1基板100から入力された画素信号を信号変換部40に入力する。接合部30は、行方向に配置されたn個の画素112に対応して設けられ、信号変換部40に画素信号を列毎に入力する。
信号変換部40は、画素部110が出力したアナログ信号をデジタル変換する。本例の信号変換部40は、アナログの画素信号をデジタル信号に変換する。信号変換部40は、列方向に配列されたm個の画素112からのアナログ信号を順次デジタル変換する。信号変換部40は、行方向に並んだn個のADC42と、記憶部44とを有する。ADC42のそれぞれは、対応する画素ブロック120の対応する列の画素112からのアナログ信号を並列にデジタル変換する。これは、一つの画素ブロック120に対していわゆるカラムADC方式であるともいえる。記憶部44については後述する。
信号出力部50は、信号変換部40からデジタル信号を受信する。一例において、信号出力部50は、デジタル信号を一時的に記憶する。信号出力部50は、デジタル信号を記憶するためのラッチ回路を有してよい。
なお、1つの画素ブロック120に対して1つの処理ブロック220を設けることに代えて、N個(Nは2以上の自然数)の画素ブロック120に対して1つの処理ブロック220を設けてもよい。1つの処理ブロックに対応したN個の画素ブロック120を画素ブロック群と称することがある。例えば、列方向に沿って並んで配置された2つの画素ブロック120を1つの画素ブロック群として、1つの処理ブロック220を設けてもよい。この場合、処理ブロック220は、画素ブロック120毎に露光時間を制御してもよい。
付言すれば、処理ブロック220は、少なくとも1つの画素ブロック120に電気的に接続され、当該少なくとも1つの画素ブロック120の画素信号を処理する回路の最小単位であるともいえる。また、処理回路部210は、処理ブロック220の群で構成されているともいえる。
図5は、処理ブロック220のうちの、ADC42、記憶部44および信号出力部50を説明する概略図である。なお、図5における信号線のうちビット数に応じた本数のものは、簡略化のため1本で代表し、ビット数分あることは当該線上に斜め太線を入れて示した。
図5に示すように、各々のADC42は、対応する画素ブロック120の列方向に画素112が接続された信号線122に接続されている。よって、各々のADC42は、列方向に接続された画素112から信号線122に順次流れてくる画素信号をデジタル変換する。ADC42はデジタル変換した値を一次的に保持するラッチ回路を含んでいる。
本実施形態において、記憶部44は、各々のADC42の出力側に接続された第1記憶部440および第2記憶部442を有する。第1記憶部440および第2記憶部442はそれぞれ、SRAMであってもよいし、他の記憶素子であってもよい。
第1記憶部440には、画素112のリセットに対応する画素信号がADC42によりデジタル変換された信号が記憶される。第2記憶部442には、画素112の露光に対応する画素信号がADC42によりデジタル変換された信号が記憶される。
第1記憶部440の各々は、セレクタ451を介して処理ブロック220内のすなわちローカルな信号線450に接続される。第2記憶部442の各々は、セレクタ453を介して処理ブロック220内のすなわちローカルな信号線452に接続される。
信号出力部50は、CDS回路550、プリチャージ回路552および読出回路554を有する。付言すれば、本実施形態において、CDS回路550およびプリチャージ回路552は処理ブロック220ごとにその内部に1つある。CDS回路550は、ノイズ除去処理の一例としてCDS(相関二重サンプリング)処理を行う回路であり、本実施形態ではデジタルCDS処理を行う。
CDS回路550およびプリチャージ回路552は信号線450、452に接続されている。これにより、ある画素112について第1記憶部440に記憶されたリセットに対応する画素信号と第2記憶部442に記憶された露光に対応する画素信号とがプリチャージされてCDS処理され、差分に相当するデジタルの画素信号が読出回路554に出力される。読出回路554は、予め定められたタイミングで画素信号を、処理ブロック220間で共用しているグローバルな信号線556に出力する。
図6は、処理ブロック220での処理のタイミングを示すチャートである。なお、画素ブロック120の全カラムで一斉に同期して行われる動作を一点鎖線で示した。また、図6は、説明の簡略化のため、1カラム目のある画素112と、この画素112と同じ行にある2カラム目の画素112とを例示している。
まず、画素ブロック120の画素112からリセットに対応する画素信号(これを画素信号RSTとあらわす)が、対応するADC42に入力される。ADC42は、画素信号RSTをAD変換してラッチに一次記憶する。
ADC42は、ラッチに一次記憶した画素信号RSTを第1記憶部440に書き出す。これによりラッチが空くので、画素ブロック120の全カラムの画素112から露光に対応する画素信号(これを画素信号SGNLとあらわす)が対応するADC42に入力される。ADC42は、画素信号SGNLをAD変換してラッチに一次記憶する。
ADC42は、ラッチに一次記憶した画素信号SGNLを第2記憶部442に書き出す。このとき、1カラム目のADC42に対応する第1記憶部440に対応するセレクタ451がオンして、画素信号RSTが信号線450に読み出されてよい。すなわち、画素信号SGNLと第2記憶部442への書き出しと、1カラム目の画素信号RSTの信号線への読み出しが時間的に重複してよい。
信号線450へ読み出された画素信号RSTはCDS回路に入力される。さらに、1カラム目のADC42に対応する第2記憶部442に対応するセレクタ453がオンして、画素信号SGNLが信号線452に読み出され、CDS回路に入力される。これにより、CDS回路550でCDS処理されて、それらの差分に対応する画素信号(これを画素信号DSとあらわす)が出力される。さらに、画素信号DSが読出回路554により信号線556に出力される。
1カラム目の画素信号DSが信号線556に出力されるときに、2カラム目の画素信号RSTが信号線450に読み出される。すなわち、それらの動作が時間的に重複してよい。以降、2カラム目の画素112についても1カラム目の画素112と同様に処理されて画素信号DSが信号線556に出力される。これにより、後段でさらに画像処理されて1枚の画像データが生成される。
次の行の画素112については、ADC42のラッチが空き次第、AD変換の処理を開始することができる。よって、ある行の画素112のCDS処理と、次の行の画素112のADC42の動作とを少なくとも部分的に重複して行うことができる。
以上の通り、ADC42でのAD変換の後は、カラム毎に順次動作が行われる。この場合に、ADC42のそれぞれが固有の第1記憶部440および第2記憶部442とつながっている。よって、信号線450、452への読み出しのタイミングが来るまで画素信号RST、SGNLを保持しておくことができる。例えば、1カラム目の画素112についてCDS処理されるまで、2カラム目の画素112の画素信号RST、SGNLを第1記憶部440および第2記憶部442に保持しておくことができる。
さらに、処理ブロック220の各々でCDS処理され、処理後の画素信号DSがグローバルな信号線556に出力される。よって、グローバルな信号線に画素信号RSTと画素信号SGNLを出力して後段でCDS処理するのに比べて、画素112ごとで一度の信号出力で済み、消費電力を抑えることができる。
図7は、他の処理ブロック222を説明する概略図である。なお、図7において図5と同じ構成には同じ参照番号を付して説明を省略する。
図7の記憶部46は、各々のADC42の出力側に第1記憶部440が接続されている点では図5と同じである。一方、記憶部46は、処理ブロック222で共用の一つの第2記憶部444を有する。第2記憶部444も、SRAMであってもよいし、他の記憶素子であってもよい。第2記憶部444は、セレクタ454を介して信号線450,452に接続される。
信号線450とCDS回路550との間にセレクタ455が設けられている。これにより、セレクタ455をオフにした状態で、セレクタ454といずれかのセレクタ451とをオンにすることにより、当該セレクタ451に対応する第1記憶部440の信号を第2記憶部444に転送することができる。また、セレクタ455およびいずれのセレクタ451もオフにした状態で、セレクタ454をオンすることにより、第2記憶部444に記憶されていた信号をCDS回路550に入力することができる。一方、セレクタ454をオフにし、セレクタ455およびいずれかのセレクタ451もオンすることにより、当該セレクタ454に対応する第1記憶部440の信号をCDS回路550に入力することができる。
図8は、処理ブロック222での処理のタイミングを示すチャートである。なお、用いている記号等は図6と同じである。
ある行について全カラム一斉にADC42の動作が行われることは、図6と同じである。ADC42の各々は、ラッチに一次記憶した画素信号RSTをそれぞれの第1記憶部440に書き出す。これによりラッチが空くので、画素ブロック120の全カラムの画素112から画素信号SGNLが対応するADC42に入力される。ADC42は、画素信号SGNLをAD変換してラッチに一次記憶する。
さらに、1カラム目のADC42に対応する第1記憶部440に対応するセレクタ451と、セレクタ454がオンして、1カラム目の画素信号RSTが信号線450を介して第2記憶部444に転送される。
セレクタ454がオンすることにより、第2記憶部444に記憶されていた1カラム目の画素信号RSTが信号線452を介してCDS回路550に入力する。さらに、1カラム目の第1記憶部440に対応するセレクタ451とセレクタ455がオンすることにより、第1記憶部440に記憶されていた1カラム目の画素信号SGNLが信号線450を介してCDS回路に入力される。これにより、CDS回路550でCDS処理されて、画素信号DSが出力される。さらに、画素信号DSが読出回路554により信号線556に出力される。
1カラム目の画素信号DSが信号線556に出力されるときに、2カラム目の画素信号RSTが信号線450に読み出される。すなわち、それらの動作が時間的に重複してよい。以降、2カラム目の画素112についても1カラム目の画素112と同様に処理されて画素信号DSが信号線556に出力される。これは、処理ブロック220で共用される第2記憶部444が、第1記憶部440のそれぞれからの画素信号RSTを順次記憶して、CDS回路550に順次出力しているともいえる。
以上の通り、ADC42でのAD変換の後は、カラム毎に順次動作が行われる。この場合に、ADC42のそれぞれが固有の第1記憶部440を有するとともに、複数のADC42で共用する第2記憶部442が設けられている。よって、次にCDS処理される画素112の画素信号RSTを一旦、第2記憶部444に保持しておくことで、第1記憶部440を画素信号SGNLの保持に用いることができる。
さらに、処理ブロック220の各々でCDS処理され、処理後の画素信号DSがグローバルな信号線556に出力される。よって、図7の処理ブロック222においても、グローバルな信号線に画素信号RSTと画素信号SGNLを出力して後段でCDS処理するのに比べて、画素112ごとで一度の信号出力で済み、消費電力を抑えることができる。なお、処理ブロック220で共用される第2記憶部444は1つに限られず2個以上でn-1個以下であってもよい。
なお、上記いずれの実施形態においても、蓄積部125、画素出力部127を他の画素と共有してもよい。また、画素112は複数の光電変換部104、転送部123で構成してもよい。また、排出部124を設けずに、画素112をいわゆる4トランジスタ型で構成してもよい。
さらに、上記いずれの実施形態においても、処理ブロック220に露光制御部10および画素駆動部20を設けず、主に処理ブロック220ごとに読出しが行われて信号変換部40による変換を行うものであってよい。この場合には画素112は画素ブロック120ごとではなく画素部110の全体として露光時間が制御される。
図9は、実施例に係る撮像装置500の構成例を示すブロック図である。撮像装置500は、撮像素子400と、システム制御部501と、駆動部502と、測光部503と、ワークメモリ504と、記録部505と、表示部506と、駆動部514と、撮影レンズ520とを備える。
撮影レンズ520は、光軸OAに沿って入射する被写体光束を撮像素子400へと導く。撮影レンズ520は、複数の光学レンズ群から構成され、シーンからの被写体光束をその焦点面近傍に結像させる。撮影レンズ520は、撮像装置500に対して着脱できる交換式レンズであってもよい。なお、図9では瞳近傍に配置された仮想的な1枚のレンズで当該撮影レンズ520を代表して表している。
駆動部514は、撮影レンズ520を駆動する。一例において、駆動部514は、撮影レンズ520の光学レンズ群を移動させて合焦位置を変更する。また、駆動部514は、撮影レンズ520内の虹彩絞りを駆動して撮像素子400に入射する被写体光束の光量を制御してよい。
駆動部502は、システム制御部501からの指示に従って撮像素子400のタイミング制御、領域制御等の電荷蓄積制御を実行する制御回路を有する。また、操作部508は、レリーズボタン等により撮像者からの指示を受け付ける。
撮像素子400は、画素信号をシステム制御部501の画像処理部511へ引き渡す。画像処理部511は、ワークメモリ504をワークスペースとして種々の画像処理を施した画像データを生成する。例えば、JPEGファイル形式の画像データを生成する場合は、ベイヤー配列で得られた信号からカラー映像信号を生成した後に圧縮処理を実行する。生成された画像データは、記録部505に記録されるとともに、表示信号に変換されて予め設定された時間の間、表示部506に表示される。
測光部503は、画像データを生成する一連の撮影シーケンスに先立ち、シーンの輝度分布を検出する。測光部503は、例えば100万画素程度のAEセンサを含む。システム制御部501の演算部512は、測光部503の出力を受けてシーンの領域ごとの輝度を算出する。
演算部512は、算出した輝度分布に従ってシャッタ速度、絞り値、ISO感度を決定する。測光部503は撮像素子400で兼用してもよい。なお、演算部512は、撮像装置500を動作させるための各種演算も実行する。駆動部502は、一部または全部が撮像素子400に搭載されてよい。システム制御部501の一部が撮像素子400に搭載されてもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 露光制御部、20 画素駆動部、30 接合部、40 信号変換部、42 ADC、44 記憶部、50 信号出力部、100 第1基板、104 光電変換部、110 画素部、112 画素、120 画素ブロック、121 負荷電流源、122 信号線、123 転送部、124 排出部、125 蓄積部、126 リセット部、127 画素出力部、128 増幅部、129 選択部、200 第2基板、210 処理回路部、220、222 処理ブロック、230 周辺回路部、400 撮像素子、440 第1記憶部、442、444 第2記憶部、450、452 信号線、451,453、454 セレクタ、500 撮像装置、501 システム制御部、502 駆動部、503 測光部、504 ワークメモリ、505 記録部、506 表示部、508 操作部、511 画像処理部、512 演算部、514 駆動部、520 撮影レンズ、550 CDS回路、552 プリチャージ回路、554 読出回路、556 信号線

Claims (5)

  1. 第1画素から出力された画素信号をデジタルの信号に変換する第1変換部と、
    第2画素から出力された画素信号をデジタルの信号に変換する第2変換部と、
    前記第1変換部および前記第2変換部で変換された前記画素信号の各々を相関二重サンプリングした画素信号を出力するCDS回路と
    を有する処理ブロックと、
    複数の前記処理ブロックの画素信号が出力される出力線と
    を備える撮像素子。
  2. 前記第1変換部は、前記第1画素のリセットに対応する変換後の画素信号を記憶して前記CDS回路に出力する第1記憶部と、前記第1画素の露光に対応する変換後の画素信号を記憶して前記CDS回路に出力する第2記憶部とを有し、
    前記第2変換部は、前記第2画素のリセットに対応する変換後の画素信号を記憶して前記CDS回路に出力する第1記憶部と、前記第2画素の露光に対応する変換後の画素信号を記憶して前記CDS回路に出力する第2記憶部とを有する請求項1に記載の撮像素子。
  3. 前記第1変換部は、前記第1画素のリセットに対応する変換後の画素信号を記憶する第1記憶部を有するともに、前記第1画素の露光に対応する変換後の画素信号を前記CDS回路に出力し、
    前記第2変換部は、前記第2画素のリセットに対応する変換後の画素信号を記憶する第1記憶部を有するともに、前記第1画素の露光に対応する変換後の画素信号を前記CDS回路に出力し、
    前記処理ブロックは、前記第1変換部および前記第2変換部の各々の前記第1記憶部から出力された画素信号を順次、記憶して前記CDS回路に出力する第2記憶部を有する請求項1に記載の撮像素子。
  4. 前記第1画素および前記第2画素が設けられた第1の基板と、
    前記複数の処理ブロックが設けられた第2基板と
    が積層されることにより形成されている請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像素子。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の撮像素子を備えた撮像装置。
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