JP2022149397A - シート搬送装置、画像処理装置、シート搬送方法及び搬送制御プログラム - Google Patents

シート搬送装置、画像処理装置、シート搬送方法及び搬送制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】様々な枚数のシートをセットするユーザーにとって高い利便性を実現できるシート搬送装置、画像処理装置、シート搬送方法及び搬送制御プログラムを提供する。【解決手段】シート搬送装置2は、シート積載台21と、シート排出台22と、搬送機構と、昇降機構4と、昇降制御部と、を備える。搬送機構は、シート積載台21に載せ置かれるシートSh1を、取込口から取り込んで画像処理部による画像処理が実行される実行位置を通してシート排出台22上に搬送する。昇降機構4は、取込口の上方を監視領域としてシートSh1の搬送中のシートSh1の跳ね上がりを検知する跳上センサー6により、シートSh1の搬送開始前に監視領域内にシートSh1が検知されると、シート積載台21を下降させるように昇降機構4を制御する。【選択図】図6

Description

本発明は、シート搬送装置、画像処理装置、シート搬送方法及び搬送制御プログラムに関する。
関連技術として、画像読み取り前のシート(原稿束)を積載するシート積載台(シート積載トレイ)と、シート積載台の下方に配設され画像読み取り済のシートを積載するシート排出台(排紙台)と、を備えるシート搬送装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。関連技術に係るシート搬送装置は、シート積載台をシート排出台との空間を広げるように昇降させる昇降機構と、シート排出台に積載されたシートの有無を検知する検知手段と、を備え、検知手段の検知状態によって、シート積載台の昇降動作を制御する。このシート搬送装置では、シートの読み取り動作が終了した後、検知手段がシート排出台にシート有りと検知すると、シート積載台を上昇させることにより、シート排出台上のシートの視認性を向上させシート取り忘れ防止を促がす。
特開2005-05122号公報
しかし、上記関連技術の構成では、シート積載台が昇降可能であるにもかかわらず、シートの読み取り動作が終了する度にシート積載台が上昇するので、新たなシートの画像読み取りを行う場合、シート積載台には比較的少数枚のシートをセットすることしかできない。
本発明の目的は、様々な枚数のシートをセットするユーザーにとって高い利便性を実現できるシート搬送装置、画像処理装置、シート搬送方法及び搬送制御プログラムを提供することにある。
本発明の一の局面に係るシート搬送装置は、シート積載台と、シート排出台と、搬送機構と、昇降機構と、昇降制御部と、を備える。前記搬送機構は、前記シート積載台に載せ置かれるシートを、取込口から取り込んで画像処理部による画像処理が実行される実行位置を通して前記シート排出台上に搬送する。前記昇降機構は、前記取込口の上方を監視領域として前記シートの搬送中の前記シートの跳ね上がりを検知する跳上センサーにより、前記シートの搬送開始前に前記監視領域内に前記シートが検知されると、前記シート積載台を下降させるように前記昇降機構を制御する。
本発明の他の局面に係る画像処理装置は、前記シート搬送装置と、画像処理部と、を備える。前記画像処理部は、前記シートを対象として、画像の読み取りと画像の形成との少なくとも一方を実行する。
本発明の他の局面に係るシート搬送方法は、シート積載台と、シート排出台と、搬送機構と、昇降機構と、を備えるシート搬送装置に用いられる。前記搬送機構は、前記シート積載台に載せ置かれるシートを、取込口から取り込んで画像処理部による画像処理が実行される実行位置を通して前記シート排出台上に搬送する。前記昇降機構は、前記シート積載台を昇降させる。前記シート搬送方法は、前記取込口の上方を監視領域として前記シートの搬送中の前記シートの跳ね上がりを検知する跳上センサーにより、前記シートの搬送開始前に前記監視領域内に前記シートが検知されると、前記シート積載台を下降させるように前記昇降機構を制御すること、を有する。
本発明の他の局面に係る搬送制御プログラムは、シート積載台と、シート排出台と、搬送機構と、昇降機構と、を備えるシート搬送装置に用いられる。前記搬送機構は、前記シート積載台に載せ置かれるシートを、取込口から取り込んで画像処理部による画像処理が実行される実行位置を通して前記シート排出台上に搬送する。前記昇降機構は、前記シート積載台を昇降させる。前記搬送制御プログラムは、前記取込口の上方を監視領域として前記シートの搬送中の前記シートの跳ね上がりを検知する跳上センサーにより、前記シートの搬送開始前に前記監視領域内に前記シートが検知されると、前記シート積載台を下降させるように前記昇降機構を制御すること、を1以上のプロセッサーに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、様々な枚数のシートをセットするユーザーにとって高い利便性を実現できるシート搬送装置、画像処理装置、シート搬送方法及び搬送制御プログラムを提供することができる。
図1は、実施形態1に係る画像処理装置の外観及び内部構成を示す概略図である。 図2は、実施形態1に係る画像処理装置の概略ブロック図である。 図3は、実施形態1に係るシート搬送装置の外観及び内部構成を示す概略図である。 図4は、実施形態1に係るシート搬送装置の外観を示す概略斜視図である。 図5は、実施形態1に係るシート搬送装置に少数枚のシートがセットされた状態の一例を示す図である。 図6は、実施形態1に係るシート搬送装置に多数枚のシートがセットされた場合の動作の一例を示す図である。 図7は、実施形態1に係るシート搬送装置の動作例のフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する趣旨ではない。
(実施形態1)
[1]画像処理装置の全体構成
まず、図1及び図2を参照しつつ、本実施形態に係る画像処理装置10の全体構成について説明する。
説明の便宜上、画像処理装置10が使用可能な設置状態(図1に示す状態)で鉛直方向を上下方向D1と定義する。また、図1に示す画像処理装置10の紙面に直交する方向を前後方向D2と定義し、図1において手前側の面を正面(前面)と定義する。さらに、図1の紙面左側の面を左側面として、左右方向D3を定義する。
本実施形態に係る画像処理装置10は、一例として、原稿から画像(画像データ)を取得するスキャン機能、画像データに基づいて画像を形成するプリント機能、ファクシミリ機能、及びコピー機能等の複数の機能を有する複合機である。画像処理装置10は、画像を形成する機能と画像を読み取る機能との少なくとも一方を含む画像処理機能を有していればよく、プリンター、スキャナー、ファクシミリ装置、及びコピー機等であってもよい。
画像処理装置10は、図1に示すように、シート搬送装置2と、画像読取部11と、画像形成部12と、給紙部13と、操作表示部14と、制御部15と、を備える。本実施形態では、図2に示すように、画像処理装置10は筐体100を備えている。ADF11、画像読取部11、画像形成部12、給紙部13、操作表示部14及び制御部15は、筐体100に設けられている。
シート搬送装置2は、本実施形態では、自動原稿搬送装置(ADF:Auto Document Feeder)である。シート搬送装置2は、画像読取部11によって画像が読み取られる読取対象物(画像処理対象物)としてのシートSh1(原稿)を搬送する。シート搬送装置2は、シート積載台21、シート排出台22、搬送機構3、昇降機構4、セットセンサー5及び跳上センサー6等を有する。シート搬送装置2は、搬送機構3を駆動させることにより、シート積載台21にセットされたシートSh1を、画像読取部11による画像読取位置を通過させてシート排出台22まで搬送させる。
画像読取部11は、シートSh1(原稿)から画像を読み取り、読み取られた画像に対応する画像データを出力する。画像読取部11は、原稿台、光源、複数のミラー、光学レンズ及びCCD(Charge Coupled Device)等を有する。
画像形成部12は、画像読取部11から出力される画像データに基づいて、シートSh2に画像を形成する。また、画像形成部12は、パーソナルコンピューター等の、画像処理装置10の外部の情報処理装置から入力される画像データに基づいて、シートSh2に画像を形成する。本実施形態では一例として、図1に示すように、画像形成部12は、転写装置121、定着装置122及び排紙トレイ123等を備え、電子写真方式でシートSh2に画像を形成する。画像形成部12は、モノクロの画像を形成する構成に限らず、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(ブラック)の4色を用いてフルカラーの画像を形成する構成であってもよい。また、画像形成部12は、例えば、インクジェット方式等、電子写真方式以外の画像形成方式により、シートに画像を形成する構成であってもよい。
画像形成部12は、現像剤としてのトナーを用いて、シートSh2に画像を形成する。具体的には、画像形成部12は、帯電した感光体ドラムの表面に、レーザー光を照射することで静電潜像を形成し、トナーにて静電潜像を現像することにより、感光体ドラムの表面にトナー像を形成する。転写装置121にて、搬送路を搬送されるシートSh2にトナー像を転写する。定着装置122は、シートSh2に転写されたトナー像をそのシートSh2に溶融定着させる。例えば、定着装置122は、定着ローラー及び加圧ローラーを含み、シートSh2に転写されたトナー像を加熱し、かつシートSh2に加圧することで、トナー像をシートSh2に定着させる。排紙トレイ123には、画像形成後のシートSh2が排出される。画像形成部12がインクジェット方式で画像を形成する場合、トナーに代えてインク(現像剤の他の一例)が供給される。
給紙部13は、画像形成部12にシートSh2を供給する。給紙部13は、複数の給紙カセット131、手差しトレイ及び複数の搬送ローラー等を有する。給紙部13は、複数の給紙カセット131又は手差しトレイ等から、複数の搬送ローラー等で搬送路を通してシートSh2を搬送し、画像形成部12に供給する。画像形成部12は、給紙部13から搬送路を通して供給されるシートSh2に画像を形成する。
操作表示部14は、画像処理装置10におけるユーザーインターフェイスである。操作表示部14は、制御部15からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレー等の表示部、及びユーザーの操作に応じて制御部15に各種の情報を入力するスイッチ又はタッチパネル等の操作部を有する。また、画像処理装置10は、ユーザーインターフェイスとして、操作表示部14に加えて又は代えて、例えば、音声出力部及び音声入力部等を備えていてもよい。また、操作表示部14は、例えば、筐体100とは別に設けられた外部装置であってもよく、この場合、画像処理装置10は、外部装置との間でデータ通信を実行することにより、操作表示部14をユーザーインターフェイスとして利用することができる。
制御部15は、画像処理装置10を統括的に制御する。制御部15は、1以上のプロセッサー及び1以上のメモリーを有するコンピューターシステムを主構成とする。画像処理装置10では、1以上のプロセッサーがプログラムを実行することにより、制御部15の機能が実現される。プログラムは1以上のメモリーに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリーカード又は光学ディスク等の、コンピューターシステムで読み取り可能な非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。1以上のプロセッサーは、半導体集積回路を含む1以上の電子回路で構成される。さらに、本開示でいうコンピューターシステムは、1以上のプロセッサー及び1以上のメモリーを有するマイクロコントローラーを含む。制御部15は、画像処理装置10を統括的に制御するメイン制御部とは別に設けられた制御部であってもよい。
また、画像処理装置10は、記憶部、通信部及び電源部等を更に備える。記憶部は、1以上の不揮発性のメモリーを含んでおり、制御部15に各種の処理を実行させるための制御プログラム等の情報が予め記憶されている。通信部は、画像処理装置10と、例えば、インターネット又はLAN(Local Area Network)等の通信ネットワークを介して接続される外部装置との間で、データ通信を実行するインターフェイスである。電源部は、画像処理装置10の動作のための電力を生成(出力)する電源回路である。
ここで、本実施形態に係るシート搬送装置2は、画像処理部(画像読取部11及び画像形成部12)と共に、画像処理装置10を構成する。言い換えれば、本実施形態に係る画像処理装置10は、シート搬送装置2と、シートSh1を対象として、画像の読み取りと画像の形成との少なくとも一方を実行する画像処理部と、を備える。
[2]シート搬送装置
次に、図1~図6を参照しつつ、本実施形態に係るシート搬送装置2の構成について、より詳細に説明する。
シート搬送装置2は、シート積載台21からシート排出台22へとシートSh1を搬送する装置である。ここで、本開示でいう「シート」は、画像の読み取り対象又は画像の形成対象であるシートである。本実施形態では一例として、シート搬送装置2の搬送対象となるシートSh1は、画像読取部11による画像の読み取り対象としてのシートSh1(原稿)である。つまり、本実施形態では、シート搬送装置2は、シート積載台21に載せ置かれたシートSh1を、画像処理部としての画像読取部11による画像処理(画像の読み取り)が実行される実行位置P1(図3参照)を通して、シート排出台22上に搬送する。そのため、画像読取部11による画像読取位置が、実行位置P1に相当する。また、シートSh1は、本実施形態では一例として紙であるが、紙に限らず、例えば、樹脂フィルム等であってもよい。
本実施形態では、シート搬送装置2は、シート積載台21、シート排出台22、搬送機構3、昇降機構4、セットセンサー5及び跳上センサー6に加えて、昇降制御部23、操作受付部24及び搬送制御部25を備えている。昇降制御部23、操作受付部24及び搬送制御部25は、制御部15の一機能として制御部15に設けられている。つまり、本実施形態では、画像処理装置10は、シート搬送装置2に含まれる昇降制御部23、操作受付部24及び搬送制御部25を、制御部15の一機能として備えている。
シート積載台21は、シート搬送装置2での搬送対象となるシートSh1が載せ置かれる部材である。本実施形態では、シート搬送装置2が搬送するシートSh1は、画像読取部11による画像の読み取り対象としてのシートSh1(原稿)であるので、シート積載台21の上面上には、画像読取部11による画像の読み取り前のシートSh1がセットされる。
ここで、シート積載台21には、例えば、A3E(A3サイズ横)、B4E(A4サイズ横)、2L判、L判、はがき、又は名刺等の、様々な大きさ(用紙サイズ)のシートSh1をセット可能である。シート積載台21は、前後方向D2に対向する一対のカーソルを有しており、セットされているシートSh1の縦方向(搬送方向)に直交する横方向(ここでは前後方向D2)の寸法に合わせて、一対のカーソル間の距離が調節される。
シート積載台21には、シート搬送装置2の搬送対象となるシートSh1が、1枚又は複数枚、載せ置かれた状態でセットされる。シート積載台21に複数枚のシートSh1がセットされる場合には、これら複数枚のシートSh1は上下方向D1に重ね合わせた状態、つまり積層された状態で、シート積載台21に載せ置かれる。
シート排出台22は、シート搬送装置2で搬送されたシートSh1が載せ置かれる部材である。シート排出台22は、シート積載台21の下方に位置している。シート搬送装置2は、シート積載台21に載せ置かれているシートSh1を、画像処理部による画像処理が実行される実行位置P1を通して搬送し、シート排出台22上に排出する。本実施形態では、シート搬送装置2が搬送するシートSh1は、画像読取部11による画像の読み取り対象としてのシートSh1(原稿)であるので、シート排出台22の上面上には、画像読取部11による画像の読み取り後のシートSh1が排出される。
ここで、シート排出台22には、シート積載台21と同様、様々な大きさ(用紙サイズ)のシートSh1を載せ置くことが可能である。さらに、シート排出台22に複数枚のシートSh1が排出される場合には、シート積載台21と同様、これら複数枚のシートSh1は上下方向D1に重ね合わせた状態、つまり積層された状態で、シート排出台22に載せ置かれる。
搬送機構3は、図3に示すように、シート積載台21に載せ置かれるシートSh1を、取込口30から取り込んで、実行位置P1を通してシート排出台22上に搬送する。つまり、搬送機構3は、図3に破線矢印で示すように、シートSh1を、シート積載台21の左端側に開口した取込口30から取り込んで、左方に搬送しながら下方に搬送し、右方に折り返して実行位置P1を通してシート排出台22上に排出する。言い換えれば、搬送機構3によるシートSh1の搬送路は、取込口30、及び画像処理部による画像処理(本実施形態では画像読取部11による画像の読み取り)が実行される実行位置P1を含んでいる。
搬送機構3は、例えば、複数の搬送ローラー31及び動力源等を有している。搬送機構3は、一例としてモーターを含む動力源の動力にて、複数の搬送ローラー31の各々を駆動させることにより、シート積載台21にセットされているシートSh1を、1枚ずつ、実行位置P1を通過させてシート排出台22まで搬送する。例えば、シート積載台21にジョブ対象となる所定枚数のシートSh1がセットされている状態では、搬送機構3は、所定枚数のシートSh1全てをシート排出台22上に排出するまで、これら所定枚数のシートSh1を1枚ずつ搬送する。これにより、ジョブ対象となる所定枚数のシートSh1は、シート積載台21上から、その下方に位置するシート排出台22上に移動する。
具体的には、搬送機構3は、シートSh1の先端部(左端部)が取込口30に差し込まれた状態でシート積載台21上に載せ置かれているシートSh1を、1枚ずつ搬送する。搬送機構3は、複数の搬送ローラー31のうち取込口30に最も近い搬送ローラー311を、シート積載台21上に載せ置かれているシートSh1の上面に上方から接触させ、搬送ローラー311を駆動させることにより、シート積載台21上のシートSh1を引き込むように搬送する。そのため、シート積載台21に複数枚のシートSh1がセットされている状態では、これら複数枚のシートSh1は、その中で上面側に位置するシートSh1、つまり上から1枚目のシートSh1から順に、搬送機構3により1枚ずつ搬送される。
昇降機構4は、シート積載台21を昇降(上昇及び下降)させる。すなわち、シート積載台21は、上下方向D1において、少なくとも所定の昇降範囲内での移動が可能に構成されている。具体的には、昇降機構4は、シート積載台21を、筐体100に対して相対的に上方に移動させる上昇動作と、下方に移動させる下降動作と、を切り替えて実行可能に構成されている。さらに、昇降機構4は、昇降動作及び下降動作のいずれも実行しない状態では、昇降範囲内の任意の位置にシート積載台21を支持する。
本実施形態では特に、昇降範囲の上限位置(上死点)と下限位置(下死点)との間には初期位置が規定されており、画像処理装置10の非動作時を含む定常時には、昇降機構4は、初期位置にシート積載台21を支持する。さらに、昇降機構4は、上下方向D1において、シート積載台21を無段階で移動させることが可能であって、昇降範囲の任意の位置でシート積載台21を停止させることができる。そのため、昇降機構4が上昇動作を行うことで、初期位置にあるシート積載台21を、初期位置と昇降範囲の上限位置との間の任意の位置に、移動させることが可能である。反対に、昇降機構4が下降動作を行うことで、初期位置にあるシート積載台21を、初期位置と昇降範囲の下限位置との間の任意の位置まで、移動させることが可能である。
具体的には、昇降機構4は、例えば、ボールねじ、ラック・ピニオン、パンタグラフといった適宜の機構部及び動力源等を有している。昇降機構4は、一例としてモーターを含む動力源の動力にて、上記機構部を駆動させることにより、シート積載台21を上下方向D1に沿って直進移動させる。ここで、昇降機構4は、上記機構部又は動力源にエンコーダー等のセンサーを有し、シート積載台21の現在の位置を検知する機能を有することが好ましい。これにより、昇降機構4は、昇降範囲内に限ってシート積載台21を昇降させることができ、また初期位置に復帰させることも可能となる。さらに、昇降機構4は、例えば、動力源の出力にかかる負荷を検知する機能を有することが好ましい。これにより、例えば、昇降機構4は、シート積載台21の昇降中に異物(一例としてユーザーの身体の一部等)が挟まるなどして過負荷が作用すると、シート積載台21を停止又は逆向きに移動させること等が可能となる。
ただし、昇降機構4は、シート積載台21を昇降させる機能を有していればよく、上述した昇降機構4の詳細な構成はシート搬送装置2に必須の構成ではない。例えば、シート積載台21を無段階で移動させることは必須でなく、シート積載台21を段階的に移動させてもよい。また、昇降機構4は、昇降範囲に初期位置が規定されることも必須ではなく、シート積載台21を常に任意の位置に支持してもよい。さらに、昇降機構4は、シート積載台21を上下方向D1に直進移動させる構成に限らず、例えば、シート積載台21の左右方向D3の一端(左端)を支点にシート積載台21を回転させることにより、シート積載台21を昇降させてもよい。
セットセンサー5は、シート積載台21にシートSh1がセットされているか否かを検知する。ここで、セットセンサー5は、シートSh1が正しくセットされていること、つまり搬送機構3により搬送可能な状態でシートSh1がシート積載台21上に載せ置かれていることを検知する。シート積載台21にシートSh1が正しくセットされていると、セットセンサー5は、その検知結果、つまりシートSh1が正しくセットされていることを表す電気信号を制御部15に出力する。そのため、セットセンサー5は、シート積載台21上にシートSh1があるというだけでは、シートSh1がセットされていることを検知しない。セットセンサー5は、図3に示すように、シートSh1の先端部(左端部)が取込口30に差し込まれた状態でシート積載台21上に載せ置かれて初めて、シートSh1がセットされていることを検知する。
本実施形態では一例として、セットセンサー5は、図3及び図4に示すように、取込口30の内側(左側)となるシート積載台21の左端部、かつ前後方向D2の中央部に、上向きに配置されている。これにより、セットセンサー5は、シート積載台21の左端部の上方におけるシートSh1の有無を検知する。セットセンサー5は、シート積載台21の左端部の上方にシートSh1の先端部(左端部)が存在している場合に、シートSh1が正しくセットされていることを表す電気信号を出力する。セットセンサー5は、一例として、光又は超音波等の反射を利用する非接触式のセンサーである。つまり、セットセンサー5は、例えば発光素子及び受光素子を有しており、発光素子から上方に向けて出力される光が、セットセンサー5の真上に位置するシートSh1で反射されて受光素子に受光されることをもって、シートSh1が存在することを検知する。これにより、セットセンサー5は、受光素子で反射光が受光されなければ、シートSh1が正しくセットされていないことを表す電気信号を出力し、受光素子で反射光が受光されれば、シートSh1が正しくセットされていることを表す電気信号を出力する。
跳上センサー6は、図3及び図4に示すように、取込口30の上方を監視領域R1として、シートSh1の搬送中のシートSh1の跳ね上がりを検知する。ここでいう監視領域R1は、跳上センサー6により、シートSh1の有無が監視される領域であって、本実施形態では、図4に示すように、取込口30の上方に、取込口30における前後方向D2の略全長にわたって設定されている(図4の網掛領域)。ここでいうシートSh1の「跳ね上がり」は、シートSh1がシート積載台21から離れる向き(上方)に捲れあがったり、折れ曲がったり、浮き上がったりすることを含む、シートSh1の異常状態を意味する。つまり、跳上センサー6は、シート積載台21上のシートSh1の少なくとも一部が上方に跳ね上がっているときに、シートSh1が異常状態であることを検知する。跳上センサー6は、例えば、シート積載台21上の複数枚のシートSh1がステープル等の留め具で留められている場合に、搬送機構3が、これら複数枚のシートSh1のうちの1枚のシートSh1を搬送しようとすると、当該1枚のシートSh1が跳ね上がる。跳ね上がったシートSh1が監視領域R1内に入り込むことで、跳上センサー6は、跳ね上がったシートSh1を検知し、シートSh1の搬送中のシートSh1の跳ね上がりを検知する。
本実施形態では一例として、跳上センサー6は、図4に示すように、取込口30の上方であって、前後方向D2の両側に配置される送信部61及び受信部62を有している。送信部61及び受信部62は、前後方向D2に対向する側壁部の内側に、互いに対向するように配置されている。跳上センサー6は、送信部61と受信部62との間の領域を監視領域R1とする光透過型の非接触式のセンサーである。つまり、跳上センサー6は、送信部61に含まれる発光素子からの光が受信部62に含まれる受光素子にて受光されるまでに遮光されることをもって、監視領域R1内の物体(シートSh1)を検知する。これにより、跳上センサー6は、受信部62(受光素子)で送信部61(発光素子)からの光が受光されなければ、シートSh1の跳ね上がりがあることを表す電気信号を出力し、受信部62(受光素子)で送信部61(発光素子)からの光が受光されれば、シートSh1の跳ね上がりがないことを表す電気信号を出力する。
また、搬送制御部25は、搬送機構3を制御する。搬送制御部25は、シート積載台21にシートSh1が正しくセットされた状態で、所定の搬送開始操作がなされることをもって、シートSh1の搬送を開始させる。つまり、搬送制御部25は、セットセンサー5の検知結果に基づいて搬送機構3を制御するのであって、セットセンサー5にて、シート積載台21にシートSh1が正しくセットされていることが検知されて初めて、シートSh1の搬送を可能とする。具体的には、搬送制御部25は、搬送開始操作を受付可能な状態となる。この状態で、ユーザーが操作表示部14に対して、例えば、画像処理(ここでは画像読み取り)の開始を意味する搬送開始操作を行うことにより、搬送制御部25は、シートSh1の搬送を開始させるように搬送機構3を制御する。一方、セットセンサー5にてシートSh1が正しくセットされていることが検知されていなければ、搬送制御部25は、搬送開始操作を受け付けず、シートSh1の搬送を開始させることはない。
さらに、本実施形態では、搬送制御部25は、シートSh1の搬送中に跳上センサー6がシートSh1の跳ね上がりを検知すると、シートSh1の搬送を停止するように搬送機構3を制御する。つまり、搬送制御部25は、跳上センサー6の検知結果に基づいて搬送機構3を制御するのであって、シートSh1の搬送中に、跳上センサー6にてシートSh1の跳ね上がりが検知されると、搬送機構3を緊急停止させる。そして、搬送制御部25が搬送機構3を緊急停止させた後、跳ね上がりが検知されたシートSh1が除去される等により、跳上センサー6にてシートSh1の跳ね上がりが検知されなくなると、搬送制御部25は、シートSh1の搬送を再開させる。ここで、搬送制御部25は、所定の搬送再開操作がなされることをもって、シートSh1の搬送を再開させることが好ましい。この構成によれば、シートSh1の搬送中にシートSh1の異常状態(跳ね上がり)が検知されると、シートSh1の搬送を自動的に停止させることができる。結果的に、異常状態のシートSh1が無理やり搬送されることを回避でき、シートSh1及びシート搬送装置2の保護につながる。
ところで、この種のシート搬送装置2の関連技術として、画像読み取り前のシートを積載するシート積載台と、シート積載台の下方に配設され画像読み取り済のシートを積載するシート排出台と、を備えるシート搬送装置が知られている。関連技術に係るシート搬送装置は、シート積載台をシート排出台との空間を広げるように昇降させる昇降機構と、シート排出台に積載されたシートの有無を検知する検知手段と、を備え、検知手段の検知状態によって、シート積載台の昇降動作を制御する。このシート搬送装置では、シートの読み取り動作が終了した後、検知手段がシート排出台にシート有りと検知すると、シート積載台を上昇させることにより、シート排出台上のシートの視認性を向上させシート取り忘れ防止を促がす。
しかし、上記関連技術の構成では、シート積載台が昇降可能であるにもかかわらず、シートの読み取り動作が終了する度にシート積載台が上昇するので、新たなシートの画像読み取りを行う場合、シート積載台には比較的少数枚のシートをセットすることしかできない。
これに対し、本実施形態では、以下に説明する構成により、様々な枚数のシートSh1をセットするユーザーにとって高い利便性を実現できる、シート搬送装置2及び画像処理装置10を実現する。
すなわち、本実施形態に係るシート搬送装置2は、シート積載台21と、シート排出台22と、搬送機構3と、昇降機構4と、昇降制御部23と、を備える。搬送機構3は、シート積載台21に載せ置かれるシートSh1を、取込口30から取り込んで画像処理部による画像処理が実行される実行位置P1を通してシート排出台22上に搬送する。昇降機構4は、シート積載台21を昇降させる。昇降制御部23は、取込口30の上方を監視領域R1としてシートSh1の搬送中のシートSh1の跳ね上がりを検知する跳上センサー6により、シートSh1の搬送開始前に監視領域R1内にシートSh1が検知されると、シート積載台21を下降させるように昇降機構4を制御する。本実施形態では、シート搬送装置2の構成要素である昇降制御部23は、制御部15の一機能として制御部15に設けられている。
上述した構成によれば、本実施形態に係るシート搬送装置2、及びシート搬送装置2を備える画像処理装置10は、様々な枚数のシートSh1をセットするユーザーにとって高い利便性を実現できる、という利点がある。すなわち、昇降制御部23が昇降機構4を制御することで、シートSh1の搬送開始前に、跳上センサー6にて監視領域R1内にシートSh1が検知されることをもって、シート積載台21を下降させることが可能となる。一例として、シートSh1の画像処理(画像読み取り)が終了し、新たなシートSh1の画像処理(画像読み取り)を行う場合、新たに多数枚のシートSh1がセットされると、これら多数枚のシートSh1が取込口30の上方の監視領域R1に入り込む。したがって、多数枚のシートSh1がセットされる場合には、昇降制御部23がシート積載台21を自動的に下降させ、シート積載台21上に多数枚のシートSh1をセット可能な状態とすることができる。反対に、少数枚のシートSh1がセットされる場合には、シート積載台21を特に下降させることなく、シート積載台21上に少数枚のシートSh1をセット可能な状態が実現される。その結果、様々な枚数のシートSh1をセットするユーザーにとって高い利便性が実現される。
しかも、跳上センサー6は、そもそもシートSh1又はシート搬送装置2の保護のために設けられるセンサーであるので、本実施形態の構成によれば、多数枚のシートSh1に対応するための検知手段として別途センサーを追加する必要もない。つまり、シートSh1の搬送中にはシートSh1の跳ね上がりを検知する跳上センサー6が、シートSh1の搬送開始前には、昇降制御部23によるシート積載台21を下降させる制御に流用される。上記構成によれば、構成部品の増加を抑えつつも、様々な枚数のシートSh1をセットするユーザーにとって高い利便性が実現可能である。
ここで、本実施形態では、昇降制御部23は、シートSh1の搬送後には、シート積載台21の昇降範囲の下限位置よりも上方となる初期位置にシート積載台21を待機させる。つまり、シート積載台21は、シート積載台21にシートSh1がセットされていない状態では、基本的には、初期位置に待機することになる。初期位置は、例えば、シート排出台22からシート積載台21までの高さH1(図5参照)によって規定される。つまり、シート積載台21の位置は、シート排出台22の上面を基準としたときの、当該基準からシート積載台21の下面までの高さH1にて表される。本実施形態では一例として、初期位置は、汎用的な画像処理装置においてセット可能な枚数(以下「汎用枚数」と呼び、一例として250枚程度)のシートSh1がセット可能となるときの、シート積載台21の高さH11(図5参照)である。
この構成によれば、初期位置でセット可能な枚数(汎用枚数以下)のシートSh1がセットされる場合、シート積載台21を上昇させることなく、すぐにシートSh1の搬送が可能となる。すなわち、昇降範囲の下限位置にシート積載台21が待機しているとすれば、シートSh1を搬送するには、シート積載台21を下限位置から初期位置まで上昇させる分の待ち時間が発生するのに対して、本実施形態では、このような待ち時間が短縮される。したがって、画像処理(ここでは画像読み取り)が開始するまでの待ち時間が短くなり、ユーザーにとっての利便性が向上する。
また、本実施形態では、昇降制御部23は、跳上センサー6により監視領域R1内にシートSh1が検知されなくなると、シート積載台21の下降を停止させる。すなわち、昇降制御部23は、シートSh1の搬送開始前において、跳上センサー6がシートSh1を検知するとシート積載台21の下降を開始させ、跳上センサー6がシートSh1を検知しなくなるとシート積載台21の下降を停止させる。これにより、シート積載台21を、昇降範囲の下限位置まで下降させる場合に比較して、シート積載台21の下降に要する時間が短くなる。したがって、画像処理(ここでは画像読み取り)が開始するまでの待ち時間が短くなり、ユーザーにとっての利便性が向上する。
以上説明したシート搬送装置2によれば、例えば、図5に示すように、シート積載台21上にセットされるシートSh1の枚数が汎用枚数以下となる「少数」であれば、跳上センサー6にてシートSh1が検知されず、昇降制御部23によるシート積載台21を下降させる制御は実行されない。つまり、少数枚のシートSh1がセットされている状態では、初期位置(高さH11)にあるシート積載台21上に載せ置かれたシートSh1は、取込口30上方の監視領域R1よりも低い位置に収まるため、跳上センサー6にてシートSh1は検知されない。このとき、シートSh1は取込口30に引っ掛かることなく、シートSh1の先端部(左端部)が取込口30に差し込まれるように、正しくセットされた状態にある。したがって、昇降制御部23は、シート積載台21を下降させる制御を行わず、初期位置にシート積載台21を維持する。
一方、図6に示すように、シート積載台21上にセットされるシートSh1の枚数が汎用枚数を超える「多数」であれば、跳上センサー6にてシートSh1が検知され、昇降制御部23によるシート積載台21を下降させる制御が実行される。つまり、多数枚のシートSh1がセットされている状態では、図6の上段に示すように、初期位置(高さH11)にあるシート積載台21上に載せ置かれたシートSh1は、取込口30上方の監視領域R1にかかるため、跳上センサー6にてシートSh1が検知される。したがって、昇降制御部23は、図6の中段に示すように、シート積載台21を初期位置から下降させる制御を行う。このとき、昇降制御部23は、跳上センサー6により監視領域R1内にシートSh1が検知されなくなるまで、シート積載台21を下降させる。これにより、シート積載台21は、図5の初期位置(高さH11)よりも低い位置(高さH12)に移動する(H11>H12)。
その結果、図6の下段に示すように、シート積載台21上にセットされるシートSh1の枚数が汎用枚数を超える「多数」であっても、高さH12にあるシート積載台21上に載せ置かれたシートSh1は、取込口30上方の監視領域R1よりも低い位置に収まる。このとき、シートSh1は取込口30に引っ掛かることなく、シートSh1の先端部(左端部)が取込口30に差し込まれるように、正しくセットされた状態にある。シートSh1は、その自重により左方に移動して先端部(左端部)が取込口30に差し込まれてもよいし、ユーザーによって左方に移動させられてもよい。
また、本実施形態では、操作受付部24は、ユーザーによる操作を受け付ける。初期位置は、操作受付部24が受け付ける操作に基づいて設定される。すなわち、操作受付部24は、例えば、操作表示部14に接続されており、操作表示部14に対するユーザーの操作を受け付ける。操作表示部14は、筐体100とは別に設けられた外部装置であってもよいので、この場合には、外部装置に対してなされたユーザーの操作を操作受付部24が受け付けることになる。そして、シート積載台21にシートSh1がセットされていない状態でのシート積載台21の待機位置となる初期位置は、操作受付部24が受け付けるユーザー操作により設定される。したがって、ユーザーが操作表示部14に対する操作により自ら指定した位置に、シート積載台21を待機させることになる。この構成によれば、例えば、ユーザーが普段、シート積載台21にセットするシートSh1の枚数に応じて初期位置を設定することで、シート積載台21の移動を極力少なくするように初期位置を設定可能となる。つまり、普段から、多数枚のシートSh1をセットすることが多いユーザーであれば、初期位置を低めに設定することで、シート積載台21の下降量を小さく抑えることができる。
具体的には、ユーザーは、操作表示部14に対する操作によって初期位置を指定し、このとき操作受付部24が受け付ける操作により、初期位置が設定される。ユーザーは、初期位置を直接的に指定してもよいし、「高く」又は「低く」のように、現在の初期位置に対して相対的に初期位置を指定してもよい。また、ユーザーは、画像処理を実行する対象のシートSh1の枚数(例えば、250枚以下又は250枚以上の2択)を指定することで、指定された枚数のシートSh1をセット可能な高さとなるように、初期位置を間接的に指定してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係るシート搬送装置2によれば、シートSh1を正しくセット可能な位置にシート積載台21を下降させることにより、シートSh1の枚数によらずシートSh1を正しくセットすることが可能である。
ただし、昇降制御部23は、跳上センサー6の出力(検知結果)に基づいて昇降機構4を制御可能に構成されていればよく、跳上センサー6がシート搬送装置2の構成要素に含まれることは必須ではない。例えば、シート搬送装置2とは別に設けられた外付けの跳上センサー6の出力に基づいて、昇降制御部23が昇降機構4を制御してもよい。
ところで、昇降制御部23は、シートSh1の搬送開始前、つまりジョブが終了した場合のみ、跳上センサー6の出力に基づいてシート積載台21を下降させるように昇降機構4を制御するのであって、ジョブの実行中には別の制御を実行する。つまり、昇降制御部23は、動作モードとして、シートSh1を正しくセット可能な位置にシート積載台21を下降させるシートセットモードを有していればよく、シートセットモードと通常モードとを切り替え可能に構成されている。通常モードでは、例えば、昇降制御部23は、シート排出台22上にシートSh1が無い状態でシート積載台21を昇降範囲の下限位置とし、シート排出台22上に排出されたシートSh1の枚数に応じてシート積載台21を上昇させるように昇降機構4を制御する。これにより、筐体100(シート積載台21)の高さを抑えつつ、シート積載台21にセット可能なシートSh1の枚数を増やすことが可能である。
[3]シート搬送方法
次に、図7を参照しつつ、本実施形態に係るシート搬送方法、つまりシート搬送装置2の動作について説明する。ここで、図7におけるステップS1、S2・・・は、制御部15(主として昇降制御部23及び搬送制御部25)により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。制御部15は、1以上のプロセッサー及び1以上のメモリーを有するコンピューターシステムを主構成とするので、1以上のプロセッサーが搬送制御プログラムを実行することにより、以下の処理が実現される。
<ステップS1>
まず、ステップS1において、昇降制御部23は、シート積載台21を初期位置に待機させる。本実施形態では一例として、初期位置は、汎用枚数のシートSh1がセット可能となるときの、シート積載台21の高さH11である。つまり、この状態において、シートSh1の枚数が汎用枚数以下となる「少数」であれば、シート積載台21上に正しくセット可能となる。
<ステップS2>
ステップS2において、昇降制御部23は、跳上センサー6にてシートSh1が検知されるか否かを判断する。つまり、シート積載台21上にセットされているシートSh1の枚数が汎用枚数を超えていれば、シートSh1は、取込口30上方の監視領域R1にかかるため、昇降制御部23は、跳上センサー6にてシートSh1が検知されていると判断し(S2:Yes)、処理をステップS3に移行させる。一方、シート積載台21上にセットされているシートSh1の枚数が汎用枚数以下であれば、シートSh1は、取込口30上方の監視領域R1にはかからないため、昇降制御部23は、跳上センサー6にてシートSh1が検知されていないと判断し(S2:No)、処理をステップS4に移行させる。
<ステップS3>
ステップS3においては、昇降制御部23は、昇降機構4を下降動作させて、シート積載台21を下方に移動(下降)させる。このとき、昇降制御部23は、シート積載台21を所定量(例えば1mm)刻みで下降させてもよいし、シート積載台21を継続的に下降させてもよい。昇降制御部23は、ステップS3の後、処理をステップS2に移行させる。これにより、昇降制御部23は、跳上センサー6の監視領域R1からシートSh1が外れるまで、つまりシート積載台21にシートSh1が正しくセットされる位置まで、昇降機構4を制御してシート積載台21を下降(S3)させることを繰り返す。その結果、昇降制御部23は、跳上センサー6で監視領域R1内のシートSh1が検知されなくなる位置までシート積載台21が下降すると、シート積載台21の下降を停止させることになる。
<ステップS4>
ステップS4においては、搬送制御部25は、セットセンサー5の出力に基づいて、シートSh1が正しくセットされているか否かを判断する。セットセンサー5がシートSh1を検知すると、搬送制御部25は、シートSh1が正しくセットされていると判断し(S4:Yes)、処理をステップS5に移行させる。一方、セットセンサー5がシートSh1を検知していなければ、搬送制御部25は、シートSh1が正しくセットされていないと判断し(S4:No)、ステップS4を繰り返す。
<ステップS5,S6>
ステップS5においては、搬送制御部25は、搬送開始操作がなされたか否かを判断する。操作表示部14に対して搬送開始操作がなされると(S5:Yes)、搬送制御部25は、処理をステップS6に移行させる。ステップS6では、搬送制御部25は、搬送機構3を制御して、シートSh1の搬送を開始させ、一連の処理を終了する。一方、操作表示部14に対して搬送開始操作がなされなければ(S5:No)、処理はステップS1に移行する。
以上説明したシート搬送方法の手順は一例に過ぎず、図7のフローチャートに示す処理の順番が適宜入れ替わったり、処理が追加されたりしてもよい。
[4]変形例
画像処理装置10に含まれる複数の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。例えば、シート搬送装置2の構成要素である昇降制御部23等は、制御部15の一機能として実現される構成に限らず、制御部15とは、別の筐体に設けられていてもよい。つまり、シート搬送装置2は、画像処理装置10と一体でなくてもよく、シート搬送装置2の少なくとも一部が画像処理装置10とは別の筐体に設けられていてもよい。
また、シート搬送装置2が搬送するシートは、画像形成部12による画像の形成対象としてのシートSh2、つまり給紙部13により供給されるシートであってもよい。この場合、例えば、給紙部13の手差しトレイがシート搬送装置2のシート積載台に相当し、画像形成部12の排紙トレイ123がシート搬送装置2のシート排出台に相当する。
また、セットセンサー5及び跳上センサー6の配置及び検知方式等は、実施形態1で説明した構成に限らず、適宜変更可能である。例えば、跳上センサー6は、光又は超音波等の反射を利用する反射式のセンサーであってもよい。
また、搬送制御部25は、シートSh1の搬送中に跳上センサー6がシートSh1の跳ね上がりを検知すると、シートSh1の搬送を停止する構成に限らない。例えば、搬送制御部25は、シートSh1の搬送中に跳上センサー6がシートSh1の跳ね上がりを検知すると、シートSh1の搬送速度を低下させてもよい。また、昇降制御部23が、シートSh1の搬送後に、シート積載台21の昇降範囲の下限位置よりも上方となる初期位置にシート積載台21を待機させることは必須ではない。例えば、昇降制御部23は、シート積載台21を下降後の位置に待機させてもよい。また、初期位置は、操作受付部24が受け付ける操作に基づいて設定される位置に限らず、予め定められた位置であってもよい。
(実施形態2)
本実施形態に係る画像処理装置10は、シート積載台21の下降を停止させるための条件が実施形態1に係る画像処理装置10と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して説明を適宜省略する。
本実施形態では、昇降制御部23は、例えば、シート積載台21が昇降範囲の下限位置に到達すると、シート積載台21の下降を停止させるように昇降機構4を制御する。これにより、跳上センサー6により監視領域R1内にシートSh1が検知され、昇降制御部23がシート積載台21を下降させる場合には、シートSh1の枚数によらずにシート積載台21は、一律、下限位置まで下降する。
本実施形態の変形例として、昇降制御部23は、シート積載台21を、昇降範囲の下限位置まで下降させてもよいし、所定量(又は所定時間)だけ下降させてもよい。実施形態2の構成(変形例を含む)は、実施形態1で説明した各構成(変形例を含む)と組み合わせて適用可能である。
2 シート搬送装置
3 搬送機構
4 昇降機構
6 跳上センサー
10 画像処理装置
11 画像読取部(画像処理部)
12 画像形成部(画像処理部)
21 シート積載台
22 シート排出台
23 昇降制御部
24 操作受付部
25 搬送制御部
30 取込口
P1 実行位置
R1 監視領域
Sh1 シート

Claims (8)

  1. シート積載台と、
    シート排出台と、
    前記シート積載台に載せ置かれるシートを、取込口から取り込んで画像処理部による画像処理が実行される実行位置を通して前記シート排出台上に搬送する搬送機構と、
    前記シート積載台を昇降させる昇降機構と、
    前記取込口の上方を監視領域として前記シートの搬送中の前記シートの跳ね上がりを検知する跳上センサーにより、前記シートの搬送開始前に前記監視領域内に前記シートが検知されると、前記シート積載台を下降させるように前記昇降機構を制御する昇降制御部と、を備える、
    シート搬送装置。
  2. 前記昇降制御部は、前記シートの搬送後には、前記シート積載台の昇降範囲の下限位置よりも上方となる初期位置に前記シート積載台を待機させる、
    請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. ユーザーによる操作を受け付ける操作受付部を更に備え、
    前記初期位置は、前記操作受付部が受け付ける操作に基づいて設定される、
    請求項2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記シートの搬送中に前記跳上センサーが前記シートの跳ね上がりを検知すると、前記シートの搬送を停止するように前記搬送機構を制御する搬送制御部を更に備える、
    請求項1~3のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  5. 前記昇降制御部は、前記跳上センサーにより前記監視領域内に前記シートが検知されなくなると、前記シート積載台の下降を停止させる、
    請求項1~4のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、
    前記シートを対象として、画像の読み取りと画像の形成との少なくとも一方を実行する前記画像処理部と、を備える、
    画像処理装置。
  7. シート積載台と、
    シート排出台と、
    前記シート積載台に載せ置かれるシートを、取込口から取り込んで画像処理部による画像処理が実行される実行位置を通して前記シート排出台上に搬送する搬送機構と、
    前記シート積載台を昇降させる昇降機構と、を備えるシート搬送装置に用いられ、
    前記取込口の上方を監視領域として前記シートの搬送中の前記シートの跳ね上がりを検知する跳上センサーにより、前記シートの搬送開始前に前記監視領域内に前記シートが検知されると、前記シート積載台を下降させるように前記昇降機構を制御すること、を有する、
    シート搬送方法。
  8. シート積載台と、
    シート排出台と、
    前記シート積載台に載せ置かれるシートを、取込口から取り込んで画像処理部による画像処理が実行される実行位置を通して前記シート排出台上に搬送する搬送機構と、
    前記シート積載台を昇降させる昇降機構と、を備えるシート搬送装置に用いられ、
    前記取込口の上方を監視領域として前記シートの搬送中の前記シートの跳ね上がりを検知する跳上センサーにより、前記シートの搬送開始前に前記監視領域内に前記シートが検知されると、前記シート積載台を下降させるように前記昇降機構を制御すること、
    を1以上のプロセッサーに実行させるための搬送制御プログラム。
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