JP2022147401A - 球状物用容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】1つの球状物を1回ずつ、容易に取り出すことが可能な、新規の球状物用容器を提供する。【解決手段】球状物用容器1Aは、球状物Cが収納される収納空間Sを有する容器本体2と、収納空間Sに通じる吐出口A3を有する吐出栓3と、球状物Cによってシール可能な開口A4が形成されているとともに収納空間Sの圧力の上昇によって球状物Cを吐出口A4から押出し可能な弾性弁4と、を備える。【選択図】図1A
Description
本発明は、球状物用容器に関する。
従来の球状物用容器としては、複数の球状物が収納された容器本体に対して開閉可能な取出部を設け、当該取出部を開くことによって、1つ1つの球状物を取り出せるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、上記のような球状物用容器であっても、例えば、当該球状物用容器を大きく傾けた状態のまま、前記球状物を取り出そうとするとき、当該球状物が大量に取り出されてしまうことが懸念される。
本発明の目的は、1つの球状物を1回ずつ、容易に取り出すことが可能な、新規の球状物用容器を提供することである。
本発明に係る球状物用容器は、球状物が収納される収納空間を有する容器本体と、前記収納空間に通じる吐出口を有する吐出栓と、前記球状物によってシール可能な開口が形成されているとともに前記収納空間の圧力の上昇によって前記球状物を前記吐出口から押出し可能な弾性弁と、を備える。
本発明に係る球状物用容器において、前記吐出栓と前記弾性弁とは、一体に形成されているものとすることができる。
本発明に係る球状物用容器において、前記弾性弁は、前記容器本体と前記吐出栓との間をシールするシール部を有しているものとすることができる。
本発明に係る球状物用容器において、前記弾性弁は、前記吐出栓の容器本体側に隣接して配置されているとともに当該吐出栓に対して押え部材によって押さえられているものとすることができる。
本発明に係る球状物用容器において、前記弾性弁は、前記容器本体と前記吐出栓との間に配置されており、前記容器本体と前記弾性弁との間は、シール部材によってシールされているものとすることができる。
本発明に係る球状物用容器において、前記弾性弁は、第1弾性弁と、第2弾性弁との、2つの弾性弁を含み、前記第1弾性弁は、前記吐出栓の容器本体側部分に配置されており、前記第2弾性弁は、前記吐出栓の吐出側部分に配置されているものとすることができる。
本発明に係る球状物用容器において、前記吐出栓は、第1吐出栓と、第2吐出栓との、2つの吐出栓を含み、前記第1吐出栓は、前記容器本体に装着されており、前記第2吐出栓は、前記第1吐出栓に着脱可能に取り付けられており、前記弾性弁は、前記第2吐出栓に配置されているものとすることができる。
本発明に係る球状物用容器において、前記弾性弁の前記開口の直径は、前記球状物の直径よりも、0.2mm~0.5mmだけ小さいことが好ましい。
本発明によれば、1つの球状物を1回ずつ、容易に取り出すことが可能な、新規の球状物用容器を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の、様々な実施形態に係る、球状物用容器について説明をする。なお、以下の説明において、実質的に同一の部分には、同一の符号を付している。
以下の説明において、軸線Oは、球状物用容器の中心線である。また、以下の説明において、軸線Oに延在する方向を軸線方向といい、軸線Oの周りに延在する方向を周方向という。さらに、以下の説明において、軸線Oに対して直交する方向を径方向という。また、以下の説明において、「上」とは、容器本体の口部の側を意味することを含む。また、以下の説明において、「下」とは、容器本体の底部の側を意味することを含む。
球状物用容器は、錠剤等の球状の固形物(以下、「球状物」ともいう。)Cを収納し、当該球状物Cを適宜取り出し可能な容器である。球状物Cとしては、例えば、入浴剤、洗剤などの薬剤、お菓子、調味料などの食品が挙げられる。
<球状物用容器1A>
図1A~図1C中、符号1Aは、本発明の第1実施形態に係る球状物用容器である。
図1A~図1C中、符号1Aは、本発明の第1実施形態に係る球状物用容器である。
図1Aを参照すれば、球状物用容器1Aは、球状物Cが収納される収納空間Sを有する容器本体2と、収納空間Sに通じる吐出口A3を有する吐出栓3と、球状物Cによってシール可能な開口A4が形成されているとともに収納空間Sの圧力の上昇によって球状物Cを吐出口A3から押出し可能な弾性弁4と、を備えている。
本実施形態において、吐出栓3と弾性弁4とは、一体に形成されている。
図1Aを参照すれば、容器本体2は、口部21を有し、口部21の内側には、収納空間Sに通じる開口A2が形成されている。本実施形態において、容器本体2は、口部21に連なる胴部22を有し、当該胴部22の底部は閉じられている。収納空間Sは、容器本体2の内側に形成されている。容器本体2は、いわゆる、スクイズ容器である。容器本体2は、例えば、弾性変形が可能な材料によって形成することができる。容器本体2は、例えば、胴部22を圧し潰すことによって当該胴部22を変形させることができる。また、容器本体2は、胴部22に対する圧し潰しを解除することによって、当該胴部22を復元させることができる。これによって、収納空間Sの減少及び増加(復元)を繰り返すことができる。
吐出栓3は、筒状の装着部31を有している。装着部31は、周方向に環状に延びているとともに軸線方向に延びている。本実施形態では、装着部31は、容器本体2の口部21の径方向外側に装着されている。本実施形態において、装着部31は、口部21に対してねじ付けられることによって、口部21に固定されている。ただし、装着部31は、嵌合などの、螺着以外の方法で口部21に固定することができる。
また、吐出栓3は、天壁部32を有している。天壁部32は、装着部31の上端部として、周方向に環状に延びているとともに径方向内側に延びている。吐出栓3が容器本体2に取り付けられたとき、天壁部32は、口部21の上側に位置する。本実施形態ではさらに、吐出栓3は、吐出筒33を有している。本実施形態において、吐出口A3は、吐出筒33の径方向内側に形成されている。吐出口A3は、開口A4を介して収納空間S(A2)に通じている。
図1Bに示すように、本実施形態において、吐出口A3の直径D3は、球状物Cの最大直径DCの2倍よりも小さい。また、本実施形態において、吐出筒33は、天壁部32の径方向内側端に形成されている。本実施形態では、吐出筒33は、天壁部32よりも上側に突出する上側部分33a(以下、「吐出筒上側部分33a」ともいう。)と。天壁部32よりも下側に突出する下側部分33b(以下、「吐出筒下側部分33b」ともいう。)と、を有している。即ち、本実施形態において、吐出筒33は、天壁部32を挟んで上下方向に延びている。
図1Aを参照すれば、球状物用容器1Aは、蓋体5を有している。蓋体5は、吐出栓3に形成された吐出口A3を開閉する。本実施形態において、蓋体5は、ヒンジ6を介して吐出栓3に連なっている。本実施形態において、蓋体5は、天壁部51と、周壁部52と、を有している。周壁部52は、環状の周壁部である。周壁部52は、周方向に環状に延びているとともに天壁部51の径方向外側端部から下側に延びている。すなわち、本実施形態において、周壁部52の上端開口は、天壁部51によって閉じられている。本実施形態において、蓋体5は、例えば、樹脂によって吐出栓3と一体に形成されている。
本実施形態において、蓋体5は、天壁部51の裏面(下面)に、内筒部53と、当該内筒部53を軸線Oの周りに取り囲む外筒部54を、有している。本実施形態において、内筒部53は、蓋体5を閉じたとき、球状物Cを抑えるストッパとして機能する。また、本実施形態において、外筒部54の内側に形成された開口は、蓋体5を閉じたとき、吐出栓3の吐出筒上側部分33aを収容する。本実施形態では、吐出栓3の吐出筒上側部分33aと蓋体5の外筒部54とは、蓋体5を閉じることによって、互いにシールされる。
弾性弁4は、弾性変形可能な材料によって形成されている。こうした材料としては、例えば、シリコンなどの樹脂、ゴムなどのエラストマが挙げられる。弾性弁4には、球状物Cによってシール可能な開口A4が形成されている。これによって、球状物Cは、弾性弁4の開口A4を通そうとするとき、当該弾性弁4で仮止め(一時停止)させることができる。弾性弁4は、球状物Cを開口A4に対してさらに押し込むことによって変形させることができる。これによって、球状物Cは、弾性弁4を押し通って開口A4から抜け出すことができる。また、弾性弁4は、球状物Cが開口A4を通り抜けた後、当該弾性弁4の形状を初期の状態に復元させることができる。したがって、弾性弁4によれば、球状物Cは、収納空間Sの圧力の上昇によって、開口A4を通して吐出口A3から押し出すことができる。
本実施形態において、弾性弁4は、シート状の部材(フィルム)によって形成されている。本実施形態において、弾性弁4は、周方向に環状に延びている、薄肉の環状弾性弁である。図1Bを参照すれば、開口A4は、直径D4の円形の開口である。本実施形態において、開口A4は、吐出口A3と同軸(軸線О)上に配置されている。本実施形態において、開口A4の軸直方向面積は、球状物Cの最大直径DCの面積よりも狭い。開口A4の形態(形状)は、軸線方向視において、球状物Cの外形形状と同じ形態(形状)であることが好ましい。
弾性弁4を有する吐出栓3は、インサート成形によって形成することができる。この場合、例えば、弾性弁4をインサート品として、吐出栓3を射出成形することができる。これによって、吐出栓3と弾性弁4とは、一体に形成される。ただし、弾性弁4を有する吐出栓3は、インサート成形に限定されることなく、様々な方法で形成することができる。例えば、弾性弁4を有する吐出栓3は、2色成形によって形成することもできる。
また、本実施形態において、弾性弁4は、容器本体2と吐出栓3との間をシールするシール部4aを有している。本実施形態では、シール部4aは、弾性弁4の径方向外側縁部である。本実施形態では、弾性弁4は、吐出栓3の天壁部32の下面に配置されている。また、本実施形態では、弾性弁4の前記径方向外側縁部は、吐出栓3の吐出筒下側部分33bよりも径方向外側に配置されている。これによって、吐出栓3を容器本体2に取り付けたとき、容器本体2と吐出栓3との間は、弾性弁4のシール部4aによってシールされている。
次に、球状物用容器1Aの操作方法について説明をする。
球状物用容器1Aは基本的に、不使用状態(初期の状態)において、図1Aに示すように、蓋体5は閉じられている。球状物用容器1Aから、球状物Cを取り出すにはまず、図1Bに示すように。蓋体5を開ける。
次いで、図1Cに示すように、吐出口A3が下側になるように、球状物用容器1Aを傾倒させる。このとき、球状物Cは、弾性弁4で仮止め(一時停止)される。これによって、弾性弁4の開口A4は、球状物Cによってシールされるように閉鎖される。
次いで、容器本体2の胴部2bをスクイズする。これによって、容器本体2の収納空間Sの圧力が上昇し、当該収納空間Sの圧力が球状物Cを弾性弁4とともに吐出口A3に向かって押圧する。これによって、球状物Cは、弾性弁4を押し通って開口A4から抜け出すことができる。また、球状物Cが開口A4を通り抜けた後、収納空間Sの圧力は減少する。これによって、球状物Cが取り出した後、弾性弁4の形状は、初期の状態に復元される。
球状物用容器1Aによれば、弾性弁4において、開口A4が球状物Cによってシール可能であるとともに当該球状物Cが容器本体2の収納空間Sの圧力上昇によって開口A4から押し出し可能である。これによって、球状物用容器1Aによれば、容器本体2をスクイズするたびに、球状物Cを1つずつ、吐出口A3から取り出すことができる。したがって、球状物用容器1Aによれば、1つの球状物Cを1回ずつ、容易に取り出すことが可能となる。
なお、図1Cに示すように、本実施形態において、吐出筒下側部分33bの内周面には、テーパ面33cが形成されている。テーパ面33cは、吐出筒下側部分33bの下端(吐出筒33の下端)から上側に向かうにしたがって径方向内側に向かって傾斜している。さらに、本実施形態において、テーパ面33cは、周方向に環状に延びている、環状のテーパ面である。テーパ面33cは、球状物Cを吐出筒33の内側に導く案内面として機能する。また、テーパ面33cは、収納空間Sの上昇圧力を吐出筒33の内側に導く案内面としても機能する。さらに、吐出筒下側部分33bは、周方向に不連続することができる。例えば、吐出筒下側部分33bは、間欠部を設けて周方向に間隔をおいて形成することができる。すなわち、テーパ面33cは、周方向に不連続することができる。さらに、この場合、テーパ面33cは、例えば、吐出筒下側部分33bに溝(凹部)を設けて周方向に不連続に形成することができる。
また、球状物用容器1Aによれば、吐出栓3と弾性弁4とが一体に形成されている。この場合、吐出栓3と弾性弁4とは、強固に固定される。したがって、球状物用容器1Aは、耐久性に優れる。
さらに、球状物用容器1Aによれば、弾性弁4は、容器本体2と吐出栓3との間をシールするシール部4aを有している。この場合、弾性弁4をシール部材として供用することによって、球状物用容器1A全体の構成の簡素化を図ることができる。
<球状物用容器1B>
図2A~図2B中、符号1Bは、本発明の第2実施形態に係る球状物用容器である。
図2A~図2B中、符号1Bは、本発明の第2実施形態に係る球状物用容器である。
図2Aを参照すれば、球状物用容器1Bにおいて、弾性弁4は、吐出栓3の容器本体2の側に隣接して配置されているとともに当該吐出栓3に対して押え部材7によって押さえられている。
吐出栓3において、吐出筒33は、天壁部32よりも上側に突出する上側部分のみによって形成されている。また、天壁部32の下側には、弾性弁4と、押え部材7とを固定する固定凹部34が形成されている。
本実施形態において、弾性弁4は、弁本体41と、弁本体41に連なる外縁部42とを有している。本実施形態において、弾性弁4の開口A4は、弁本体41に形成されている。また、本実施形態において、外縁部42は、軸直方向及び軸線方向に延びている筒状の外縁部である。外縁部42は、弁本体41を取り囲むように当該弁本体41に連結されている。本実施形態において、弁本体41は、外縁部42の上端部に配置されている。本実施形態において、弁本体41は、外縁部42よりも薄肉のシート(フィルム)状の弁本体である。本実施形態において、弁本体41と外縁部42とは、一体に形成されている。ただし、弁本体41と外縁部42とは、別体に形成することができる。
押え部材7は、吐出栓3の固定凹部34に固定されている。押え部材7は、吐出栓3の固定凹部34の内周面に押え部材7の外周面を嵌合させることによって、吐出栓3に固定することはできる。図2Bを参照すれば、本実施形態において、押え部材7は、径方向外側に突出する凸部7aを有している。また、本実施形態において、吐出栓3の固定凹部34は、径方向内側に突出する凸部34aを有している。押え部材7は、凸部7aを凸部34aに引っ掛けることによって強固に固定されている。なお、凸部7a及び凸部34aのいずれか一方は、凹部に置き換えることができる。
また、本実施形態において、押え部材7は、容器本体2の口部21の内周面に押え部材7の外周面を嵌合させることによって、容器本体2の口部21に固定されている。さらに、本実施形態において、吐出栓3は、天壁部32の裏面(下面)にシール突起32aを有している。シール突起32aは、周方向に環状に延びている、環状のシール突起である。シール突起32aは、吐出栓3を容器本体2の口部21に取り付けたとき、口部21の上端をシールしている。
さらに、本実施形態において、押え部材7は、容器本体2の収納空間Sを弾性弁4に形成された開口A4に通じさせる貫通穴A7を有している。本実施形態において、貫通穴A7は、吐出口A3と弾性弁4の開口A4と同軸(軸線О)上に配置されている。本実施形態において、貫通穴A7の直径D7は、吐出口A3の直径D3と同一である。また、図2Bに示すように、本実施形態では、貫通穴A7に形作られた押え部材7の内周面にテーパ面7cが形成されている。テーパ面7cは、押え部材7の下端から上側に向かうにしたがって径方向内側に向かって傾斜している。本実施形態では、テーパ面7cは、周方向に間隔を置いて配置された複数のフィン部によって形成されている。ただし、テーパ面7cは、周方向に環状に延びている、環状のテーパ面とすることができる。テーパ面7cは、球状物用容器1Aの吐出筒下側部分33bに設けたテーパ面33cと同様の機能を発揮することができる。なお、上記環状のテーパ面7cは、周方向に不連続することができる。この場合、テーパ面7cは、例えば、筒状に形成された内周面に溝(凹部)を設けることによって、周方向に不連続に形成することができる。
さらに、本実施形態において、押え部材7は、弾性弁4を収納する収納凹部71を有している。収納凹部71は、押え部材7の上端面に形成されている。本実施形態において、収納凹部71は、周方向に環状に延びている、環状の収納凹部である。収納凹部71は、貫通穴A7を取り囲むように形成されている。収納凹部71には、弾性弁4の外縁部42を収納することができる。図2Bを参照すれば、弾性弁4は、押え部材7が吐出栓3に取り付けられることによって、吐出栓3と押え部材7とによって固定されている。
球状物用容器1Bもまた、球状物用容器1Aと同様の操作によって、容器本体2をスクイズするたびに、球状物Cを1つずつ、吐出口A3から取り出すことができる。したがって、球状物用容器1Bもまた、球状物用容器1Aと同様、1つの球状物Cを1回ずつ、容易に取り出すことが可能となる。
また、球状物用容器1Bにおいて、弾性弁4は、吐出栓3に対して押え部材7に取り付けられている。この場合、球状物用容器1Bは、当該球状物用容器1Bの用途、使用目的などに合わせて、弾性弁4を適宜選択することによって製造することができる。これによって、球状物用容器1Bは、汎用性の高い球状物用容器となる。
<球状物用容器1C>
図3A~図3B中、符号1Cは、本発明の第3実施形態に係る球状物用容器である。
図3A~図3B中、符号1Cは、本発明の第3実施形態に係る球状物用容器である。
図3Aを参照すれば、球状物用容器1Cにおいて、弾性弁4は、容器本体2と吐出栓3との間に配置されており、容器本体2と弾性弁4との間は、シール部材8によってシールされている。
シール部材8は、周方向に環状に延びている、環状のシール部材である。シール部材8は、弾性を有する材料によって形成することができる。シール部材8としては、例えば、Oリングが挙げられる。
球状物用容器1Cにおいて、弾性弁4は、吐出栓3の下面に固定されている。本実施形態において、弾性弁4は、弁本体41と、弁本体41に連なる外縁部42とを有している。外縁部42は、球状物用容器1Bと同様、軸直方向及び軸線方向に延びている筒状の外縁部である。本実施形態では、弾性弁4は、吐出栓3の天壁部32に形成した固定凹部34の内周面に、外縁部42の外周面を嵌合させることによって、吐出栓3に固定されている。
シール部材8は、弾性弁4に固定されている。本実施形態において、弾性弁4の外縁部42には、段部43が形成されている。段部43は、図3Aに示すように、軸直方向断面視において、外縁部42の外周面を当該外縁部42の下端から軸線方向に沿って径方向内側に切り欠いた形状を有している。これによって、弾性弁4の外縁部42は、当該外縁部42の下端部が段部43によって径方向内側に凹んでいる。また、段部43は、周方向に環状に延びている、環状の段部である。シール部材8は、段部43の外周面にシール部材8の内周面を嵌合させることによって、弾性弁4に固定されている。本実施形態において、段部43の外周面に形成された突起43aによって、弾性弁4に対して抜け止め保持されている。
さらに、図3Bを参照すれば、本実施形態において、弾性弁4の外縁部42は、容器本体2の収納空間Sを弾性弁4に形成された開口A4に通じさせる貫通穴A42を有している。本実施形態において、貫通穴A42は、吐出口A3と弾性弁4の開口A4と同軸(軸線О)上に配置されている。本実施形態において、貫通穴A42の直径D42は、吐出口A3の直径D3と同一である。
また、本実施形態において、弁本体41は、外縁部42の軸線方向の中央部分に配置されている。さらに、本実施形態において、外縁部42は、上側部分42a(以下、「外縁部上側部分42a」ともいう。)と、下側部分42b(以下、「外縁部下側部分42b」ともいう。)と、を有している。本実施形態において、外縁部上側部分42aは、吐出栓3の固定凹部34に固定されている。また、本実施形態において、外縁部上側部分42aが外縁部下側部分42bよりも径方向外側に突出している。これによって、外縁部上側部分42aの外周面は、外縁部下側部分42bの外周面とともに段部43を形成している。
また、本実施形態では、外縁部下側部分42bは、当該外縁部下側部分42bの外周面にテーパ面4cが形成されている。テーパ面4cは、外縁部下側部分42bの下端(弾性弁4の下端)から上側に向かうにしたがって径方向外側に向かって傾斜している。さらに、本実施形態において、テーパ面4cは、周方向に環状に延びている、環状のテーパ面である。さらに、外縁部下側部分42bは、周方向に不連続することができる。例えば、外縁部下側部分42bは、間欠部を設けて周方向に間隔をおいて形成することができる。すなわち、テーパ面4cは、周方向に不連続することができる。さらに、この場合、テーパ面4cは、例えば、外縁部下側部分42bに溝(凹部)を設けて周方向に不連続に形成することができる。
球状物用容器1Cもまた、球状物用容器1Aと同様の操作によって、容器本体2をスクイズするたびに、球状物Cを1つずつ、吐出口A3から取り出すことができる。したがって、球状物用容器1Cもまた、球状物用容器1Aと同様、1つの球状物Cを1回ずつ、容易に取り出すことが可能となる。
また、球状物用容器1Cにおいて、弾性弁4は、容器本体2と吐出栓3との間に配置されており、容器本体2と弾性弁4との間は、シール部材8によってシールされている。この場合、球状物用容器1Cは、容器本体2と吐出栓3との間において、より高いシール性を得ることができる。
<球状物用容器1D>
図4A~図4B中、符号1Dは、本発明の第4実施形態に係る球状物用容器である。
図4A~図4B中、符号1Dは、本発明の第4実施形態に係る球状物用容器である。
図4Aを参照すれば、球状物用容器1Dにおいて、弾性弁4は、第1弾性弁4Aと、第2弾性弁4Bとの、2つの弾性弁を含んでいる。第1弾性弁4Aは、吐出栓3の容器本体側部分に配置されている。第2弾性弁4Bは、吐出栓3の吐出側部分に配置されている。
本実施形態において、球状物用容器1Dは、第1弾性弁4Aと、第2弾性弁4Bとともに、弾性弁固定部材9を有している。弾性弁固定部材9は、第1弾性弁4Aと、第2弾性弁4Bとを吐出栓3に固定するための部材である。
吐出栓3において、筒状の装着部31は、下側部分31bと。肩部分31cと、上側部分31aとを有している。装着部31の下側部分31b(以下、「装着部下側部分31b」ともいう。)は、容器本体2の口部21に装着されている。装着部31の肩部分31c(以下、「装着部肩部分31c」ともいう。)は、装着部下側部分31bの上端部として、径方向内側に延びている。これによって、装着部下側部分31bと装着部肩部分31cとの間には、弾性弁固定部材9を固定するための固定凹部35が形成されている。また、本実施形態において、装着部31の上側部分31a(以下、「装着部上側部分31a」ともいう。)は、装着部肩部分31cの内縁部として上側に延びている。装着部上側部分31aは、天壁部32の外縁部に連なっている。これによって、装着部上側部分31aと天壁部32との間には、弾性弁固定部材9を収納するための収納凹部36が形成されている。
本実施形態において、弾性弁固定部材9は、筒状部91と、フランジ部92と、複数のフィン部93とを有している。本実施形態において、筒状部91は、軸線方向に延びている。フランジ部92は、筒状部91の外周面から径方向外側に突出している。本実施形態において、フランジ部92は、周方向に環状に延びている、環状のフランジ部である。また、本実施形態において、フランジ部92は、筒状部91を、フランジ部92よりも上側の部分91a(以下、「弾性弁固定部材上側部分91a」ともいう。)と、フランジ部92よりも下側の部分91b(以下、「弾性弁固定部材下側部分91b」ともいう。)と、に仕切っている。本実施形態において、複数のフィン部93は、弾性弁固定部材上側部分91aの外周面に、周方向に間隔を置いて形成されている。
本実施形態において、第1弾性弁4Aは、球状物用容器1Aと同様、シート状(フィルム状)の弾性弁である。本実施形態において、第1弾性弁4Aは、弾性弁固定部材9と一体に形成されている。第1弾性弁4Aと、弾性弁固定部材9とは、球状物用容器1Aと同様、例えば、インサート成形、2色成形によって形成することができる。
また、本実施形態において、第1弾性弁4Aは、球状物用容器1Aと同様、容器本体2と吐出栓3との間をシールするシール部4aを有している。本実施形態では、第1弾性弁4Aは、フランジ部92の下面に配置されている。また、本実施形態では、第1弾性弁4Aのシール部4aは、弾性弁固定部材下側部分91bよりも径方向外側に配置されている。これによって、容器本体2と吐出栓3との間は、第1弾性弁4のシール部4aによってシールされている。
また、本実施形態において、第2弾性弁4Bは、吐出栓3と弾性弁固定部材9との間に配置されている。本実施形態において、フィン部93の上端は、弾性弁固定部材上側部分91aの上端(弾性弁固定部材9の上端)よりも下側に位置する。これによって、弾性弁固定部材上側部分91aとフィン部93との間には、第2弾性弁4Bを配置するための段部94が形成されている。本実施形態において、第2弾性弁4Bは、球状物用容器1Bと同様、弁本体41と外縁部42とを有している。本実施形態において、段部94には、外縁部42が配置される。
本実施形態において、弾性弁固定部材9は、吐出栓3の固定凹部35に固定されている。弾性弁固定部材9は、吐出栓3の固定凹部35の内周面にフランジ部92の外周面を嵌合させることによって、吐出栓3に固定することはできる。また、本実施形態において、フランジ部92は、径方向外側に突出する凸部9aを有している。また、本実施形態において、吐出栓3の固定凹部35は、径方向内側に突出する凸部35aを有している。弾性弁固定部材9は、凸部9aを凸部35aに引っ掛けることによって強固に固定されている。なお、凸部9a及び凸部35aのいずれか一方は、凹部に置き換えることができる。
さらに、本実施形態において、弾性弁固定部材9は、容器本体2の収納空間Sを吐出口A3に通じさせる貫通穴A9を有している。本実施形態において、貫通穴A9は、吐出口A3と第1弾性弁4Aの開口A4及び第2弾性弁4Bの開口A4と同軸(軸線О)上に配置されている。また、図4Bに示すように、本実施形態において、貫通穴A9の直径D9は、吐出口A3の直径D3と同一である。本実施形態では、弾性弁固定部材下側部分91bの内周面にテーパ面9cが形成されている。テーパ面9cは、弾性弁固定部材下側部分91bの下端(弾性弁固定部材9の下端)から上側に向かうにしたがって径方向内側に向かって傾斜している。本実施形態では、テーパ面9cは、径方向に環状に延びている、環状のテーパ面である。テーパ面9cは、球状物用容器1Aのテーパ面33cと同様の機能を発揮することができる。さらに、弾性弁固定部材下側部分91bは、周方向に不連続することができる。例えば、弾性弁固定部材下側部分91bは、間欠部を設けて周方向に間隔をおいて形成することができる。すなわち、テーパ面9cは、周方向に不連続することができる。さらに、この場合、テーパ面9cは、例えば、弾性弁固定部材下側部分91bに溝(凹部)を設けて周方向に不連続に形成することができる。
さらに、本実施形態において、吐出栓3と弾性弁固定部材9との間には、第2弾性弁4Bを収納することができる。図4Aを参照すれば、第2弾性弁4Bは、弾性弁固定部材9が吐出栓3に取り付けられることによって、吐出栓3の収納凹部36と弾性弁固定部材9の段部94との間に形成された空間に収納される。すなわち、第2弾性弁4Bは、弾性弁固定部材9が吐出栓3に取り付けられることによって、吐出栓3と弾性弁固定部材9とによって固定されている。
球状物用容器1Dもまた、球状物用容器1Aと同様の操作によって、容器本体2をスクイズするたびに、球状物Cを1つずつ、吐出口A3から取り出すことができる。したがって、球状物用容器1Dもまた、球状物用容器1Aと同様、1つの球状物Cを1回ずつ、容易に取り出すことが可能となる。
また、球状物用容器1Dは、弾性弁4を、第1弾性弁4Aと、第2弾性弁4Bとの、2つの弾性弁とし、第1弾性弁4Aを、吐出栓3の容器本体側部分に配置するとともに、第2弾性弁4Bを、吐出栓3の吐出側部分に配置している。この場合、図4Bに示すように、蓋体5を開いた状態において、第1弾性弁4Aで仮止め(一時停止)された球状物Cは、容器本体2をスクイズすることにより、弾性弁固定部材9に形成された貫通穴A9内に押し出される。第1弾性弁4Aから押し出された球状物Cは、第2弾性弁4Bで仮止め(一時停止)された球状物Cによって吐出口A3に向かって押し出される。これによって、第2弾性弁4Bで仮止め(一時停止)された球状物Cは、第2弾性弁4Bを押し通って吐出口A3から取り出すことができる。同時に、第1弾性弁4Aを押し通って貫通穴A9内に押し出された球状物Cは、第2弾性弁4Bで仮止め(一時停止)される。これによって、1つの球状物Cが取り出されると同時に、次の球状物Cが直ちに取り出せるように、当該次の球状物Cを第2弾性弁4Bに仮止めすることができる。したがって、球状物用容器1Dによれば、1回のスクイズごとに、球状物Cを1つずつ確実に取り出すことができる。
<球状物用容器1E>
図5A~図5B中、符号1Eは、本発明の第5実施形態に係る球状物用容器である。
図5A~図5B中、符号1Eは、本発明の第5実施形態に係る球状物用容器である。
図5Aを参照すれば、球状物用容器1Eにおいて、吐出栓3は、第1吐出栓3Aと、第2吐出栓3Bとの、2つの吐出栓を含んでいる。第1吐出栓3Aは、容器本体2に装着されている。第2吐出栓3Bは、第1吐出栓3Aに着脱可能に取り付けられている。弾性弁4は、第2吐出栓3Bに配置されている。
本実施形態において、第1吐出栓3Aは、中栓39を有している。中栓39は、第1吐出栓3Aの吐出筒33の内側に配置されている。中栓39は、吐出筒33の内周面に切断予定部39Lを介して連結されている。切断予定部39Lは、周方向に環状に延びている、環状の切断予定部である。切断予定部39Lは、例えは、中栓39よりも厚さの薄い薄肉部によって形成することができる。中栓39には、支柱を介してプルリング39aが設けられている。切断予定部39Lは、プルリング39aを引っ張ることによって切断することができる。これによって、中栓39は、吐出筒33から分離させることができる。
図5Bを参照すれば、第1吐出筒3Aには、中栓39が分離されることによって、開口A39が形成される。本実施形態において、第1吐出筒3Aの開口A39は、第2吐出栓3Bの吐出口A3と同軸(軸線О)上に配置されている。本実施形態において、開口A39の直径D39は、球状物Cの最大直径DCの2倍よりも小さい。
また、本実施形態において、第2吐出栓3Bは、球状物用容器1Bに係る吐出栓3の変形例である。本実施形態において、第2吐出栓3Bの装着部31は、第1吐出栓3Aの吐出筒33に対して着脱可能である。本実施形態において、第2吐出栓3Bの装着部31は、第1吐出栓3Aの吐出筒33の外周面に対して取外し可能にねじ付けられている。
また、第2吐出栓3Bにおいて、押え部材7は、下側に延びている、案内部72を有している。本実施形態において、案内部72は、周方向に環状に延びている、筒状の案内部である。案内部72は、第2吐出栓3Bが第1吐出栓3Aに取り付けられているとき、第1吐出栓3Aの吐出筒33の内側に配置されている。これによって、第1吐出栓3Aの吐出筒33と押え部材7との間には、弾性弁4に通じる通路が形成される。さらに、本実施形態において、案内部72の内周面には、テーパ面72cが形成されている。テーパ面72cは、案内部72の下端(押え部材の下端)から上側に向かうにしたがって径方向内側に向かって傾斜している。さらに、本実施形態において、テーパ面72cは、周方向に環状に延びている、環状のテーパ面である。テーパ面72cは、テーパ面33cと同様に機能する。
次に、球状物用容器1Eの操作方法について説明をする。
図5Aを示すように、第1吐出栓3Aが未開封状態であるときには、第1吐出栓3Aから第2吐出栓3Bを取り外す。次いで、プルリング39aを用いて中栓39を開封する。これによって、容器本体2をスクイズすることなく、第1吐出栓3Aの開口A39を通して当該第1吐出栓3Aの吐出口A3から、球状物Cを取り出すことができる。
(1)球状物Cを1つずつ取り出す場合
第2吐出栓3Bを第1吐出栓3Aに取り付ける。この場合、球状物用容器1Eもまた、球状物用容器1Aと同様の操作によって、容器本体2をスクイズするたびに、球状物Cを1つずつ、第2吐出栓3Bの吐出口A3から取り出すことができる。したがって、球状物用容器1Eもまた、球状物用容器1Aと同様、1つの球状物Cを1回ずつ、容易に取り出すことが可能となる。
第2吐出栓3Bを第1吐出栓3Aに取り付ける。この場合、球状物用容器1Eもまた、球状物用容器1Aと同様の操作によって、容器本体2をスクイズするたびに、球状物Cを1つずつ、第2吐出栓3Bの吐出口A3から取り出すことができる。したがって、球状物用容器1Eもまた、球状物用容器1Aと同様、1つの球状物Cを1回ずつ、容易に取り出すことが可能となる。
(2)複数の球状物Cを連続的に取り出す場合
第2吐出栓3Bを取り外したまま、第1吐出栓3Aの吐出口A3が下側になるように球状物用容器1Eを傾倒させる。この場合、容器本体2をスクイズすることなく、たくさんの球状物Cを第1吐出栓3Aの吐出口A3から取り出すことができる。
第2吐出栓3Bを取り外したまま、第1吐出栓3Aの吐出口A3が下側になるように球状物用容器1Eを傾倒させる。この場合、容器本体2をスクイズすることなく、たくさんの球状物Cを第1吐出栓3Aの吐出口A3から取り出すことができる。
球状物用容器1Eは、吐出栓3を、第1吐出栓3Aと、第2吐出栓3Bとし、第1吐出栓3Aを容器本体2に装着するとともに第2吐出栓3Bを第1吐出栓3Aに着脱可能に取り付け、さらに、弾性弁4を第2吐出栓3Bに配置している。これによって、球状物用容器1Eによれば、球状物Cの用途、使用目的などに合わせて、当該球状物Cの取出し方法を、1つの球状物用容器1Eによって適宜選択することができる。
上述のとおり、本発明によれば、1つの球状物Cを1回ずつ、容易に取り出すことが可能な、新規の球状物用容器を提供することができる。
なお、上述の各実施形態において、弾性弁4の開口A4の直径D4は、球状物Cの直径DCと同一とするか、又は、当該直径DCよりも小さくすることができる。この場合、開口A4の直径D4と球状物Cの直径DCとの差ΔD4C(=D4-DC)は、-0.7mm~0mmの範囲とすることができる。言い換えれば、球状物Cの直径DCと開口A4の直径D4との差ΔDC4(=DC-D4)は、0~0.7mmの範囲とすることができる。ΔDCが0.8mmを超える場合、容器本体2をスクイズして球状物Cを吐出させる際、当該球状物Cを吐出させづらくなる。
特に、弾性弁4の開口A4の直径D4は、球状物Cの直径DCよりも、0.2mm~0.5mmだけ小さいことが好ましい。即ち、ΔD4Cは、-0.5mm~-0.2mmの範囲とすることができる。言い換えれば、ΔDC4は、0.2mm~0.5mmの範囲とすることができる。この場合、弾性弁4と球状物Cを密着させ易く、且つ、容器本体2をスクイズした際、球状物Cを吐出させ易い。
また、弾性弁4の開口A4の直径D4が球状物Cの直径DCよりも小さい場合、弾性弁4の開口A4を形作る、当該弾性弁4の内周縁部は、テーパ部(以下、「テーパ内周縁部」ともいう。)とすることができる。弾性弁4の前記テーパ内周縁部は、周方向に環状に延びている、環状のテーパ部である。また、前記テーパ内周縁部は、上側に向かうにしたがって径方向内側に向かって傾斜している。これによって、前記テーパ内周縁部は、球状物Cの表面に沿って、弾性弁4と球状物Cとの間を周方向に環状にシールすることができる。
以上、本発明の様々な実施形態に係る、球状物用容器について説明したが、本発明は、上記各実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載された範囲内で、様々に変更することができる。例えば、容器本体2には、ブローボトル、PETボトルを使用することができる。また、容器本体2の容器形態は、ボトル型容器に限定されるものではなく、例えば、チューブなどの、容器本体2の収納空間Sに内圧をかけられるものであればよい。さらに、上述した各実施形態に採用された様々な構成は、適宜、相互に置き換えることができ、又は、組み合わせることができる。
1A~1E:球状物用容器, 2:容器本体, 3:吐出栓, 3A:第1吐出栓, 3B:第2吐出栓, 4:弾性弁, 4A:第1弾性弁, 4B:第2弾性弁, 5:蓋体, 6:,ヒンジ, 7:押え部材, 8:シール部材, 9:弾性弁固定部材, A2:容器本体の口部, A3:吐出口, A4:弾性弁の開口, C:球状物, S:収納空間
Claims (8)
- 球状物が収納される収納空間を有する容器本体と、
前記収納空間に通じる吐出口を有する吐出栓と、
前記球状物によってシール可能な開口が形成されているとともに前記収納空間の圧力の上昇によって前記球状物を前記吐出口から押出し可能な弾性弁と、を備える、球状物用容器。 - 前記吐出栓と前記弾性弁とは、一体に形成されている、請求項1に記載された球状物用容器。
- 前記弾性弁は、前記容器本体と前記吐出栓との間をシールするシール部を有している、請求項2に記載された球状物用容器。
- 前記弾性弁は、前記吐出栓の容器本体側に隣接して配置されているとともに当該吐出栓に対して押え部材によって押さえられている、請求項1に記載された球状物用容器。
- 前記弾性弁は、前記容器本体と前記吐出栓との間に配置されており、前記容器本体と前記弾性弁との間は、シール部材によってシールされている、請求項1に記載された球状物用容器。
- 前記弾性弁は、第1弾性弁と、第2弾性弁との、2つの弾性弁を含み、前記第1弾性弁は、前記吐出栓の容器本体側部分に配置されており、前記第2弾性弁は、前記吐出栓の吐出側部分に配置されている、請求項1に記載された球状物用容器。
- 前記吐出栓は、第1吐出栓と、第2吐出栓との、2つの吐出栓を含み、前記第1吐出栓は、前記容器本体に装着されており、前記第2吐出栓は、前記第1吐出栓に着脱可能に取り付けられており、前記弾性弁は、前記第2吐出栓に配置されている、請求項1~6のいずれか1項に記載された球状物用容器。
- 前記弾性弁の前記開口の直径は、前記球状物の直径よりも、0.2mm~0.5mmだけ小さい、請求項1~7のいずれか1項に記載された球状物用容器。
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