JP2022147335A - 乾燥装置及び画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】乾燥装置の搬送異常の発生時に乾燥室内に残ったシートを速やかに冷却する。【解決手段】乾燥装置(4)は、画像形成済みのシート(S)を乾燥している。乾燥装置には、乾燥室(15)の入口から出口にシートを搬送する搬送部と、乾燥室に搬送されたシートを加熱するヒーター(32)と、正回転して乾燥室から湿気を排気する排気ファン(35)と、搬送部によるシートの搬送異常を検出するセンサー(38、39)と、が設けられている。センサーに搬送異常が検出された場合に、排気ファンが逆回転してシートに空気を吹き付けている。【選択図】図3
Description
本発明は、乾燥装置及び画像形成システムに関する。
一般に、インクジェット方式の画像形成装置でシートに画像が形成されると、画像形成装置の下流の乾燥装置にシートが搬送される。乾燥装置では、乾燥室内のヒーターの輻射熱等によってシートの搬送中に乾燥されるが、異常発生等で装置が停止したときにヒーターに残った余熱によってシートが過剰に加熱されるおそれがある。このため、乾燥室内の温度センサーの検出温度が一定温度を超えたときに乾燥装置を停止するもの(例えば、特許文献1参照)や、搬送異常を検出したときにヒーターを停止させて吸気ファンによってヒーターに外気が吹き付けられるもの(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
しかしながら、特許文献1の乾燥装置のように装置全体が停止されても、乾燥室内に残ったシートがヒーターの余熱によって加熱されるおそれがある。特許文献2に記載の乾燥装置のように吸気ファンによってヒーターに外気が吹き付けられても、ヒーターの温度が下がりきるまではヒーターの余熱によってシートが加熱される。また、ヒーターの異常昇温を監視しているため、搬送異常時にヒーターによるシートの過剰な加熱を十分に抑えることができない。
そこで、本発明は、乾燥装置の搬送異常の発生時に乾燥室内に残ったシートを速やかに冷却することを目的とする。
本発明の一態様の乾燥装置は、画像形成済みのシートを乾燥する乾燥装置であって、乾燥室の入口から出口にシートを搬送する搬送部と、前記乾燥室に搬送されたシートを加熱するヒーターと、正回転して前記乾燥室から湿気を排気する排気ファンと、前記搬送部によるシートの搬送異常を検出するセンサーと、を備え、前記センサーに搬送異常が検出された場合に、前記排気ファンが逆回転してシートに空気を吹き付けている。
前記乾燥装置は、前記乾燥室の内部から外部に向かって延びるダクトを備え、前記ダクトに前記排気ファンが設けられている。
前記乾燥装置は、前記乾燥室の湿気を拡散させる吹付ファンを備えている。
前記乾燥装置において、前記吹付ファンの吹付方向が変更可能であり、前記センサーに搬送異常が検出された場合に、前記搬送部によるシートの搬送が停止されて、前記吹付ファンの吹付方向がシートの停止位置に向けられている。
本発明の一態様の画像形成システムは、シートに対して画像を形成する画像形成装置と、上記に記載の乾燥装置と、を備えている。
本発明によれば、画像形成済みのシートが乾燥室内に搬送されると、搬送中にヒーターによってシートが加熱される。シートから湿気が発生するが、排気ファンが正回転して乾燥室から湿気が排気されることでシートが効果的に乾燥される。また、センサーによってシートの搬送異常が検出されると、排気ファンが逆回転してシートに向けて空気が吹き付けられることでシートがダイレクトに冷却される。このように、搬送異常の発生時に乾燥室内に残ったシートを速やかに冷却することができる。
<第1の実施形態>
以下、図面を参照しつつ、第1の実施形態の乾燥装置を適用した画像形成システムについて説明する。図1は、第1の実施形態の画像形成システムの模式図である。各図に適宜付される矢印Fr、Rr、L、Rは、それぞれプリンターの前側、後側、左側、右側を示している。
以下、図面を参照しつつ、第1の実施形態の乾燥装置を適用した画像形成システムについて説明する。図1は、第1の実施形態の画像形成システムの模式図である。各図に適宜付される矢印Fr、Rr、L、Rは、それぞれプリンターの前側、後側、左側、右側を示している。
図1に示すように、画像形成システム1は、給紙装置2と、画像形成装置3と、乾燥装置4と、後処理装置5とを一列に並べて、シートSに対して給紙処理、画像形成処理、乾燥処理、後処理までの一連の処理を連続的に実施している。また、画像形成システム1には、これら各装置を統括管理する制御装置(不図示)が設けられている。給紙装置2には、シート束が収容された複数の給紙カセット(不図示)が設けられている。給紙カセットのシート束からシートSが1枚ずつ分離されて、給紙装置2から画像形成装置3に向けてシートが送り出される。
画像形成装置3には、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色のラインヘッド(不図示)が設けられている。各ラインヘッドからシートSに向けてインク滴が吐出されて、インクジェット方式によってシートSにフルカラー画像が形成される。シートSに画像が形成されると、画像形成装置3から乾燥装置4に向けてシートSが送り出される。乾燥装置4には、搬送路に沿って複数のヒーター32(図3参照)が設けられている。複数のヒーター32によってシートSが乾燥されながら、乾燥装置4から後処理装置5に向けてシートSが送り出される。
後処理装置5には、ステイプル装置(不図示)やパンチ装置(不図示)等が設けられている。ステイプル装置によって数枚のシートSの端部が綴じられて、パンチ装置によってシートSの側縁にパンチ穴が形成されている。後処理済みのシートSは後処理装置5の排紙トレイ6に排出される。制御装置では、一列に並んだ各装置のシートSに対する処理タイミングや、隣り合う装置の間でシートSの搬送タイミング等が制御されている。このようにして、シートSにフルカラー画像が形成され、乾燥済みのシートSに後処理が施されて排紙トレイ6上にシートSが積み重ねられる。
ところで、乾燥装置4で搬送JAM等の搬送不良が生じると、ヒーター32の発熱が停止されてシートSの昇温が抑えられている。しかしながら、搬送不良の発生時にヒーター32の発熱が停止されても、ヒーター32に残留した余熱によってシートSが加熱され続けるおそれがある。そこで、第1の実施形態の乾燥装置4では、乾燥室内の湿気を外部に排出する排気設備を利用して、排気設備のファンの回転方向を逆転させることで乾燥室内に低温の外気を取り込んでシートSを冷却している。搬送異常の発生時にシートSが速やかに冷却されて、ヒーター32の余熱によるシートSの加熱が抑えられている。
図2及び図3を参照して、乾燥装置について説明する。図2は、第1の実施形態の乾燥装置の斜視図である。図3は、第1の実施形態のヒーターユニット及び搬送ユニットの断面模式図である。
図2及び図3に示すように、乾燥装置4のハウジング11には、搬送ユニット12とヒーターユニット13が上下に対向して配置されている。搬送ユニット12及びヒーターユニット13はシートSの搬送方向(左右方向)に延びており、搬送ユニット12とヒーターユニット13の間にはインクを乾燥させる乾燥室15(特に図3参照)が形成されている。搬送ユニット12の搬送ベルト22は駆動ローラー23及び従動ローラー24に掛け渡されている。この搬送ベルト22、駆動ローラー23、従動ローラー24によって、乾燥室15の入口から出口にシートSを搬送する搬送部が構成されている。
搬送ベルト22には無数の小孔が形成されており、搬送ベルト22の内側には複数の吸引ファン25が配置されている。吸引ファン25によって搬送ベルト22の小孔に負圧が生じて、小孔の負圧によって搬送ベルト22上にシートSが吸着された状態で搬送される。搬送ユニット12のユニットケース21の側面には一対の下側排気ファン26が設けられており、一対の下側排気ファン26から装置外に向かって下側ダクト27が延びている。複数の吸引ファン25によって搬送ベルト22の内側に空気が吸引され、一対の下側排気ファン26によって搬送ベルト22の内側から下側ダクト27を通じて装置外に空気が排気される。
なお、図示はしないが、搬送ベルト22の内側には無数の小孔が形成された板状の搬送ガイドが設けられている。駆動ローラー23及び従動ローラー24の回転時に、搬送ガイドによって搬送ベルト22の周回移動が内側からガイドされている。搬送ベルト22の下流には、乾燥室15で加熱されたシートSを冷却する冷却室17が形成されている。冷却室17には複数の搬送ローラー(不図示)が設けられており、搬送ベルト22から搬送ローラーにシートSが受け渡されて、搬送ローラーによってハウジング11の搬出口19に向けてシートSが搬送される。
ヒーターユニット13のユニットケース31には、搬送ベルト22の上方に多数のヒーター32が横並びに設けられている。ヒーター32は、筒状のハロゲンヒーターであり、乾燥室15に搬送されたシートSを加熱している。シートSにはインクによって画像が形成されているため、シートSが加熱されるとインクやシートSに含まれる水分が蒸発して乾燥室15内に湿気が籠る。このため、ユニットケース31に多数のヒーター32の上方に複数の吹付ファン33(特に図3参照)が設けられると共に、ユニットケース31から上方に延びた複数の上側ダクト34のそれぞれに上側排気ファン35が設けられている。
複数の吹付ファン33は、ユニットケース31の上面で搬送方向に沿って2列に並んでいる。複数の上側ダクト34は、ユニットケース31の上面から搬送方向下流に向かって円弧状に延びている。各上側ダクト34の一端は複数の吹付ファン33を避けた位置でユニットケース31内に突き出し、各上側ダクト34の他端はユニットケース31外の複数の縦板36に支持されている。各上側ダクト34の他端に連なるように各縦板36に上側排気ファン35が配置されている。このように、ユニットケース31の上面だけでは足りないファンの配置スペースが縦板36によって確保されている。
正常時には複数の吹付ファン33によって乾燥室15内の湿気が拡散されることで、ヒーター32による熱輻射のエネルギー伝達効率が上昇してシートSが効率的に乾燥される。上側排気ファン35が正回転することで、乾燥室15の内部から外部に延びた上側ダクト34を通じて乾燥室15から湿気が排気される。また、搬送異常時には上側排気ファン35が逆回転することで、上側ダクト34から外気が取り込まれてシートSに空気が吹き付けられる。正常時には湿気の排気が目的なので吹付ファン33及び上側排気ファン35が半速で回転されるが、搬送異常時には吹付ファン33及び上側排気ファン35が全速で回転される。
また、乾燥装置4には、搬送ユニット12によるシートSの搬送異常を検出する複数の第1、第2のセンサー38、39が設けられている。複数の第1のセンサー38は乾燥室15の上流と下流に配置された反射型フォトセンサーであり、複数の第2のセンサー39は乾燥室15内に等間隔に配置された透過型フォトセンサーである。第1のセンサー38は搬送路の下方に発光素子と受光素子が配置されており、シートSからの反射光を受光素子で受光している。第2のセンサー39は搬送路を挟んで発光素子と受光素子が配置されており、発光素子からの透過光を受光素子で受光している。
上流側の第1のセンサー38によって乾燥室15へのシートSの搬入が検出され、下流側の第1のセンサー38によって乾燥室15からのシートSの搬出が検出される。第1のセンサー38の発光素子からの検出光がシートSに反射され、シートSからの反射光が受光素子に受光されることでシートSの搬入及び搬出が検出される。複数の第2のセンサー39によって乾燥室15内で搬送ベルト22からのシートSの浮き上がりが検出されている。第2のセンサー39の発光素子からの透過光がシートSに遮られ、受光素子の受光量が低下することでシートSの浮き上がりが検出される。
また、第1のセンサー38によってシートSが検出され続けて、シートSの検出時間が一定時間を超えると、搬送ベルト22上でシートSが停滞しているとして搬送異常が検出される。第2のセンサー39によってシートSの浮き上がりが検出されると、搬送ベルト22によるシートSの吸着に不具合があるとして搬送異常が検出される。第1、第2のセンサー38、39のいずれかに搬送異常が検出されると、搬送ベルト22が停止されると共にヒーター32の発熱が停止される。そして、上側排気ファン35が全速で逆回転されると共に吹付ファン33が全速で回転されてシートSが冷却される。
図4及び図5を参照して、正常時のシートの乾燥処理及び搬送異常時のシートの冷却処理について説明する。図4は、第1の実施形態の正常時のシートの乾燥処理の一例を示す図である。図5は、第1の実施形態の搬送異常時のシートの冷却処理の一例を示す図である。なお、図5は、乾燥室の入口付近で搬送JAMが生じた一例を示している。
図4に示す正常時には、画像形成装置3(図1参照)から乾燥装置4にシートSが受け渡され、上流側の第1のセンサー38によって乾燥室15内へのシートSの搬入が検出される。シートSが一定時間内に第1のセンサー38を通過して、乾燥室15の入口では搬送JAM等の搬送不良が未検出になる。搬送ベルト22上にシートSが乗ると、吸引ファン25の吸引によって搬送ベルト22の搬送面に負圧が生じて搬送ベルト22にシートSが吸着される。搬送ベルト22上のシートSは、多数のヒーター32の下方を通って乾燥室15の入口から出口に向けて搬送される。
乾燥室15内では第2のセンサー39によって搬送ベルト22に対するシートSの浮き上がりが監視される。搬送ベルト22にシートSが吸着されたまま第2のセンサー39を通過して、乾燥室15内では搬送不良が未検出になる。また、乾燥室15内ではヒーター32によってシートSが加熱されてシートS及びインクの水分が蒸発する。吹付ファン33が半速で回転して乾燥室15内の湿気が拡散されると共に、上側排気ファン35が半速で正回転して乾燥室15内の湿気が上側ダクト34を通じて排気される。乾燥室15内の湿気が減ることによってシートSの乾燥効率が向上されている。
乾燥装置4の出口から冷却室17(図2参照)にシートSが受け渡されると、下流側の第1のセンサー38によって乾燥室15外へのシートSの搬出が検出される。シートSが一定時間内に第1のセンサー38を通過して、乾燥室15の出口では搬送不良が未検出になる。このように、画像形成装置3でシートSに画像が形成される度に、乾燥装置4の乾燥室15にシートSが順番に送り込まれ、乾燥室15内の多数のヒーター32によってシートSが次々に乾燥されている。そして、乾燥済みのシートSは冷却室17を通過して、乾燥装置4から後処理装置5に向けて搬送される。
図5に示す搬送異常時には、画像形成装置3(図1参照)から乾燥装置4にシートSが受け渡され、上流側の第1のセンサー38によって乾燥室15内へのシートSの搬入が検出される。シートSが一定時間を超えて第1のセンサー38の上方で留まると、乾燥室15の入口付近で搬送JAMが発生しているとして、第1のセンサー38によってシートSの搬送不良が検出される。第1のセンサー38によって搬送不良が検出されると、搬送ベルト22が停止されると共にヒーター32の発熱が停止される。また、吹付ファン33が全速で回転されると共に上側排気ファン35が全側で逆回転される。
ヒーター32の発熱が停止されても、ヒーター32には余熱が残っている。このため、乾燥室15内で停止した先行のシートSがヒーター32の余熱によって暖めされている。しかしながら、吹付ファン33によってシートSに空気が吹き付けられてシートSが冷却される。また、上側排気ファン35の逆回転によって上側ダクト34を通じて、乾燥室15内よりも低温の外気が乾燥室15内に取り込まれ、低温の空気がシートSに吹き付けられてシートSが効果的に冷却されている。このようにして、乾燥室15内に残ったシートSに対するヒーター32の余熱の影響が抑えられている。
以上、第1の実施形態によれば、画像形成済みのシートSが乾燥室15内に搬送されると、搬送中にヒーター32によってシートSが加熱される。シートSから湿気が発生するが、上側排気ファン35が正回転して乾燥室15から湿気が排気されることでシートSが効果的に乾燥される。また、第1、第2のセンサー38、39によってシートSの搬送異常が検出されると、上側排気ファン35が逆回転してシートSに向けて空気が吹き付けられることでシートSがダイレクトに冷却される。このように、搬送異常の発生時に乾燥室内に残ったシートSを速やかに冷却することができる。また、画像形成システム1では、乾燥装置4での搬送異常に起因したシート不良を抑えることができる。
<第2の実施形態>
続いて、第2の実施形態の乾燥装置について説明する。図6は、第2の実施形態のヒーターユニット及び搬送ユニットの断面模式図である。なお、第2の実施形態の乾燥装置は吹付ファンの吹付方向が変更可能な点で第1の実施形態の乾燥装置と相違している。したがって、第2実施形態については、第1実施形態と同様な構成については説明を省略する。
続いて、第2の実施形態の乾燥装置について説明する。図6は、第2の実施形態のヒーターユニット及び搬送ユニットの断面模式図である。なお、第2の実施形態の乾燥装置は吹付ファンの吹付方向が変更可能な点で第1の実施形態の乾燥装置と相違している。したがって、第2実施形態については、第1実施形態と同様な構成については説明を省略する。
図6に示すように、第2の実施形態の乾燥装置40は、第1の実施形態の乾燥装置4と略同様に構成されている。すなわち、乾燥装置40のハウジング(不図示)に搬送ユニット42とヒーターユニット43が設けられ、搬送ユニット42とヒーターユニット43の間に乾燥室45が形成されている。搬送ユニット42の搬送ベルト52、駆動ローラー53、従動ローラー54によって搬送部が形成されている。搬送ベルト52の内側には複数の吸引ファン55が設けられており、搬送ユニット42のユニットケース51には一対の下側排気ファン(不図示)が設けられている。
ヒーターユニット43のユニットケース61には多数のヒーター62が設けられ、ヒーター62の上方には複数の吹付ファン63が設けられている。複数の吹付ファン63は吹付方向が変更可能にユニットケース61に配置されている。ユニットケース61上には円弧状の複数の上側ダクト64が設けられ、各上側ダクト64の先端には上側排気ファン65が設けられている。搬送異常時には、上側排気ファン65が全速で逆回転することで、上側ダクト64から取り込まれた外気がシートSに吹き付けられる。また、吹付ファン63の吹付方向がシートSの停止位置に向けられ、吹付ファン63が全速で回転されてシートSに空気が吹き付けられる。
また、乾燥室45の上流と下流には一対の第1のセンサー68が配置され、乾燥室45内には複数の第2のセンサー69が等間隔に配置されている。第1、第2のセンサー68、69のいずれかに搬送異常が検出されると、第1のセンサー68の通過タイミングを基準にして乾燥室45内のシートSの停止位置が特定されて、この停止位置に向けて吹付ファン63の吹付方向が自動的に変更される。そして、搬送ベルト52が停止されると共にヒーター62の発熱が停止される。さらに、上側排気ファン65が全速で逆回転されると共に吹付ファン63が全速で回転されてシートSが冷却される。
図7及び図8を参照して、吹付ファンの吹付方向の変更動作について説明する。図7は、第2の実施形態の吹付方向の変更動作の一例を示す図である。図8は、第2の実施形態の吹付方向の変更動作の他の一例を示す図である。図7及び図8は乾燥室内で搬送JAMが生じた一例を示している。
図7に示すように、搬送ベルト52からシートSが浮き上がると、乾燥室45内で搬送JAMが発生しているとして、第2のセンサー69によってシートSの搬送不良が検出されてシートSの搬送が停止される。このとき、上流側の第1のセンサー68をシートSが通過してから搬送不良が検出されるまでの経過時間に基づいて搬送ベルト52上のシートSの位置が特定される。図に示すように、先行のシートSが乾燥室45から搬出され、乾燥室45内に1つだけシートSが残っているときには、このシートSの停止位置に向けて複数の吹付ファン63の吹付方向が変更される。
図8に示すように、乾燥室45の入口付近と出口付近に2つのシートSが停止しているときには、上流側の半数の吹付ファン63の吹付方向が入口付近に向けられ、下流側の半数の吹付ファン63の吹付方向が出口付近に向けられる。このように、複数の吹付ファン63が乾燥室45で停止したシートSに向けられるため、複数の吹付ファン63によってシートSに対して集中的に空気が吹き付けられる。さらに、上側排気ファン65の逆回転によって上側ダクト64から低温の空気がシートSに吹き付けられる。このようにして、乾燥室45内に残ったシートSに対するヒーター62の余熱の影響が抑えられている。
なお、乾燥室45内に複数のシートSが等間隔に停止しているときには、複数の吹付ファン63の吹付方向は真下から変更されない。また、吹付ファン63の揺動機構は特に限定されないが、例えば、揺動機構として揺動モータが用いられる。この場合、吹付ファン63は揺動モータの出力軸に固定されており、揺動モータが駆動することによって吹付ファン63の吹付方向が変更されている。シートSの停止位置と吹付方向を対応付けたルックアップテーブルが参照され、シートSの停止位置に基づいて揺動モータが駆動されることで吹付ファン63の吹付方向が変更される。
以上、第2の実施形態によれば、第1、第2のセンサー68、69によってシートSの搬送異常が検出されると、シートSの搬送が停止されて、複数の吹付ファン63の吹付方向がシートSの停止位置に向けられる。複数の吹付ファン63によって乾燥室45内のシートSに集中的に空気が吹き付けられる。さらに、上側排気ファン65によってシートSに空気が突き付けられる。このように、第2の実施形態の乾燥装置40でも、搬送異常の発生時に乾燥室内に残ったシートSを速やかに冷却することができる。
なお、第1、第2の実施形態において、搬送部がベルト搬送によってシートを搬送しているが、搬送部は乾燥室の入口から出口にシートを搬送可能であればよい。例えば、搬送部はローラー搬送によってシートを搬送してもよい。
また、第1、第2の実施形態において、上側排気ファンが乾燥室外に設けられているが、上側排気ファンは乾燥室内に設けられていてもよい。
また、第1、第2の実施形態において、乾燥装置に上側ダクトが設けられているが、乾燥装置には上側ダクトが設けられていなくてもよい。
また、第1、第2の実施形態において、センサーとしての第1、第2のセンサーがシートの搬送JAMを検出しているが、センサーは搬送部によるシートの搬送異常を検出するセンサーであればよい。例えば、センサーは、搬送ベルト、駆動ローラーの動きや、駆動回路の電流値等からシートの搬送異常を検出してもよい。
また、第1の実施形態において、乾燥装置には吹付ファンが設けられているが、乾燥装置には少なくとも上側排気ファンが設けられていればよい。
また、第1、第2の実施形態において、乾燥装置に制御部が設けられていてもよい。すなわち、乾燥装置の制御部によってセンサーの検出結果に基づいて搬送部、ヒーター、各ファンの駆動が制御されてもよい。
また、本実施形態において、シートは、画像の形成対象となるシート状のものであればよく、例えば、普通紙、コート紙、トレーシングペーパー、OHP(Over Head Projector)シートでもよい。
なお、本実施形態を説明したが、他の実施形態として、上記実施形態及び変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
また、本発明の技術は上記の実施形態に限定されるものではなく、技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、技術的思想を別の仕方によって実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
1 :画像形成システム
3 :画像形成装置
4、40 :乾燥装置
15、45:乾燥室
22、52:搬送ベルト(搬送部)
23、53:駆動ローラー(搬送部)
24、54:従動ローラー(搬送部)
32、62:ヒーター
33、63:吹付ファン
34、64:上側ダクト(ダクト)
35、65:上側排気ファン(排気ファン)
38、68:第1のセンサー(センサー)
39、69:第2のセンサー(センサー)
S :シート
3 :画像形成装置
4、40 :乾燥装置
15、45:乾燥室
22、52:搬送ベルト(搬送部)
23、53:駆動ローラー(搬送部)
24、54:従動ローラー(搬送部)
32、62:ヒーター
33、63:吹付ファン
34、64:上側ダクト(ダクト)
35、65:上側排気ファン(排気ファン)
38、68:第1のセンサー(センサー)
39、69:第2のセンサー(センサー)
S :シート
Claims (5)
- 画像形成済みのシートを乾燥する乾燥装置であって、
乾燥室の入口から出口にシートを搬送する搬送部と、
前記乾燥室に搬送されたシートを加熱するヒーターと、
正回転して前記乾燥室から湿気を排気する排気ファンと、
前記搬送部によるシートの搬送異常を検出するセンサーと、を備え、
前記センサーに搬送異常が検出された場合に、前記排気ファンが逆回転してシートに空気を吹き付けていることを特徴とする乾燥装置。 - 前記乾燥室の内部から外部に向かって延びるダクトを備え、
前記ダクトに前記排気ファンが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。 - 前記乾燥室の湿気を拡散させる吹付ファンを備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乾燥装置。
- 前記吹付ファンの吹付方向が変更可能であり、
前記センサーに搬送異常が検出された場合に、前記搬送部によるシートの搬送が停止されて、前記吹付ファンの吹付方向がシートの停止位置に向けられていることを特徴とする請求項3に記載の乾燥装置。 - シートに対して画像を形成する画像形成装置と、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の乾燥装置と、を備えていることを特徴とする画像形成システム。
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