JP2022146404A - 火災報知システム、端末及び制御装置 - Google Patents

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Takuma Ito
隆 沼澤
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Abstract

【課題】複数の端末に異なるアドレスを自動的に設定する火災報知システムを提供する。【解決手段】制御装置が、複数の通信線を介して複数の端末(煙感知器、防排煙端末器に接続する中継機)と接続する火災報知システムにおいて、制御装置1は、複数のアドレスを順次送信するアドレス送信部を有する。第1端末2Aは、制御装置と第2端末2Bとの間の第1通信路の状態を低域通過フィルタ223Aを介する限定的接続状態から、介しない非限定的接続状態に切り替える第1切替部22Aを有する。第2端末は、第1切替部が非限定的接続状態にした第1通信路を介して第2アドレスを受信する第2アドレス受信部を有する制御部24Bと、第2アドレス受信部が受信した第2アドレスを記憶する第2アドレス記憶部23Bと、第1端末と第2端末の下流の次の端末との間の第2通信路の状態を、限定的接続状態から非限定的接続状態に切り替える第2切替部22Bと、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、火災報知システム、並びに火災報知システムにおいて使用される端末及び制御装置に関する。
従来、火災報知システムにおいて使用される端末に自動的にアドレスを設定する方法が知られている。特許文献1には、1台目の端末にアドレスが設定されると、アドレスが設定された端末が、他の端末用のアドレスを生成し、生成したアドレスを他の端末に送信する技術が開示されている。
特開2000-67352号公報
従来の技術においては、端末が生成するアドレスが、既に他の端末が使用しているアドレスと同一のアドレスになってしまう場合が生じるという問題があった。それゆえ、アドレス設定においては作業者が手動で個々の装置に対してアドレス設定を実施しており、多くの手間が掛かり、設定ミスが発生しやすいという問題が生じていた。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、複数の端末に異なるアドレスを自動的に設定できるようにすることを目的とする。
本発明の第1の態様の火災報知システムにおいては、カスケード接続された第1端末及び第2端末と、前記第1端末と接続された制御装置と、を備える火災報知システムであって、前記制御装置は、複数の異なるアドレスを生成するアドレス生成部と、前記アドレス生成部が生成した複数の前記アドレスのうち、前記第1端末に設定される第1アドレス、及び前記第2端末に設定される前記第1アドレスと異なる第2アドレスを順次送信するアドレス送信部と、を有し、前記第1端末は、前記アドレス送信部が送信した前記第1アドレスを受信する第1アドレス受信部と、前記第1アドレス受信部が受信した前記第1アドレスを記憶する第1アドレス記憶部と、前記第1アドレス受信部が前記第1アドレスを受信したことに応じて、前記制御装置と前記第2端末との間の第1通信路の状態を、前記第2アドレスが伝送されない限定的接続状態から前記第2アドレスが伝送される非限定的接続状態に切り替える第1切替部と、を有し、前記第2端末は、前記第1切替部が非限定的接続状態にした前記第1通信路を介して、前記アドレス送信部が送信した前記第2アドレスを受信する第2アドレス受信部と、前記第2アドレス受信部が受信した前記第2アドレスを記憶する第2アドレス記憶部と、前記第2アドレス受信部が前記第2アドレスを受信したことに応じて、前記第1端末と前記第2端末の下流の他端末との間の第2通信路の状態を、前記他端末に前記アドレスが伝送されない限定的接続状態から前記他端末に前記アドレスが伝送される非限定的接続状態に切り替える第2切替部と、を有する。
前記第1切替部は、前記第2アドレスが前記第1通信路を介して前記第2端末に伝送されず、前記制御装置から供給される電力が前記第2端末に伝送される前記限定的接続状態から、前記第2アドレス及び前記電力が前記第2端末に伝送される前記非限定的接続状態に、前記第1通信路の状態を切り替えてもよい。
前記第1切替部は、前記第2アドレスを含む信号を遮断し、直流信号を通過させる低域通過フィルタと、前記第2アドレスを含む信号及び直流信号を通過させる前記第1通信路と、前記限定的接続状態において前記低域通過フィルタを介して前記制御装置と前記第2端末とを接続し、前記非限定的接続状態において前記第1通信路を介して前記制御装置と前記第2端末とを接続するスイッチング素子と、を有してもよい。
前記第1アドレス受信部は、前記第1アドレス記憶部に前記アドレスが記憶されていないことを条件として、前記制御装置から受信した前記第1アドレスを前記第1アドレス記憶部に記憶させてもよい。
前記第1アドレス受信部は、前記第1アドレスを前記第1アドレス記憶部に記憶させた場合に、前記第1アドレスを受信したことを前記制御装置に応答信号を送信してもよい。
前記アドレス送信部は、前記第1アドレスを送信した後に、前記第1端末が前記第1アドレスを受信してから前記第1切替部が前記第1通信路を前記限定的接続状態から前記非限定的接続状態に切り替えるまでに要する時間よりも長い時間が経過した後に前記第2アドレスを送信してもよい。
前記制御装置は、前記アドレスを設定する対象の端末の数の設定を受け付ける設定受付部をさらに有し、前記アドレス送信部は、前記設定受付部が受け付けた数の前記アドレスを順次送信してもよい。
本発明の第2の態様の端末においては、上流側端末と下流側端末との間でカスケード接続された状態で火災報知システムにおいて使用される端末であって、前記上流側端末を介して、前記火災報知システムの制御装置が送信したアドレスを受信するアドレス受信部と、前記アドレス受信部が受信した前記アドレスを記憶するアドレス記憶部と、前記アドレス受信部が前記アドレスを受信したことに応じて、前記上流側端末と下流側端末との間の通信路を前記アドレスが伝送されない限定的接続状態から前記アドレスが伝送される非限定的接続状態に切り替える切替部と、を有する。
本発明の第3の態様の制御装置においては、火災報知システムの制御装置であって、前記制御装置は、カスケード接続されており、火災の発生を検知する複数の端末のうち、カスケード接続における末端の端末に通信線を介して接続されており、複数の異なるアドレスを生成するアドレス生成部と、前記アドレス生成部が生成した複数の前記アドレスを順次送信するアドレス送信部と、を有する。
本発明によれば、複数の端末に異なるアドレスを自動的に設定できることが可能になるという効果を奏する。
火災報知システムの構成例を示す図である。 制御装置の構成を示す図である。 端末の構成を示す図である。 制御装置及び端末の回路構成の概略を示す図である。 火災報知システムにおける処理の流れを示すシーケンス図である。 火災報知システムにおける信号の流れを示す図である。
[火災報知システムSの概要]
図1は、火災報知システムSの構成例を示す図である。火災報知システムSは、制御装置1と、複数の端末2と、を備える。制御装置1は、火災受信機に含まれており、制御盤として機能する。制御装置1は、複数の通信線Lに接続されており、通信線Lを介して複数の端末2と接続されている。
制御装置1は、複数の端末2が送信したデータを受信する。制御装置1は、例えば、複数の端末2それぞれを識別するためのアドレスを含むポーリング信号を送信し、ポーリング信号を受信した端末2からデータを受信する。
制御装置1は、複数の端末2それぞれに設定する識別情報(以下、アドレスという)を生成する。制御装置1は、複数の端末2それぞれに設定するアドレスを、通信線Lを介して順次送信する。
複数の端末2は、例えば煙感知器2-1又は熱感知器2-2のように、火災報知システムSが設置された施設内の火災、発煙又は異臭等の異常な状態を感知するための状態検出端末である。図1に示すように、複数の端末2には防排煙端末器ERに接続された中継器2-4が含まれていてもよい。
複数の端末2はカスケード接続されている。すなわち、複数の端末2それぞれは、制御装置1に近い上流側の他の端末2と、制御装置1から遠い下流側の他の端末2と接続されている。端末2は、制御装置1から送信されるデータを、上流側の他の端末2を介して受信する。ただし、端末2-1及び端末2-5は制御装置1に接続されており、制御装置1から直接データを受信する。
複数の端末2は、制御装置1から各端末に送信されるアドレスを受け取ることで、それぞれ固有のアドレスが割り当てられる。例えば、複数の端末2それぞれには固有のアドレス00~FFが割り当てられる。アドレスは、16進数、10進数、2進数又は他の任意の形式でよい。
複数の端末2は、受け取ったアドレスを記憶する。複数の端末2は、制御装置1からポーリング信号を受信した場合、ポーリング信号に含まれるアドレスと記憶しているアドレスとを比較する。複数の端末2は、ポーリング信号に含まれるアドレスと記憶しているアドレスとが一致する場合、検出した状態を示す状態データを含む応答信号を制御装置1に送信する。複数の端末2は、ポーリング信号に含まれるアドレスと記憶しているアドレスとが一致していない場合、検出した状態を示す状態データを含む応答信号を制御装置1に送信しない。
火災報知システムSにおいては、制御装置1が複数の端末2に自動的にアドレスを設定する。複数の端末2にアドレスが設定されていない状態では、制御装置1が、特定の端末2を指定して、設定するべきアドレスを送信することができない。そこで、火災報知システムSは、アドレスが設定されていない複数の端末2のうち最も上流側の端末2が、制御装置1が送信したアドレスを最初に受信するように構成されている。
端末2は、上流側の端末2から受信したデータを下流側の端末2に伝送するための内部の通信路の状態を切り替える切替部を有する。アドレスが設定されていない端末2は、内部の通信路が、制御装置1又は上流側の端末2から受信したアドレスを下流側の端末2に伝送しない限定的接続状態になっている。限定的接続状態の端末2が、制御装置1が送信したアドレスを受信すると、次に制御装置1が送信するアドレスを下流側の端末2に伝送する非限定的接続状態になるように、切替部が内部の通信路を切り替える。
複数の端末2がこのように構成されていることで、アドレスが設定されていない複数の端末2のうち最も上流側の端末2が、制御装置1から送信されたアドレスを受信して、自身のアドレスとして設定する。その結果、複数の端末2のアドレスが設定されていない状態においても、制御装置1が複数の端末2に自動的にアドレスを設定できる。
以下、制御装置1及び端末2の構成を詳細に説明する。
[制御装置1の構成]
図2は、制御装置1の構成を示す図である。制御装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、を有する。制御部13は、アドレス生成部131と、データ送信部132と、応答受信部133と、を有する。
通信部11は、通信線Lを介して端末2との間で通信するための通信インターフェースを有する。通信部11は、アドレス生成部131が生成したアドレスを含むアドレス設定命令を、通信線Lを介して端末2に送信する。通信部11は、端末2が送信したアドレス設定応答を受信し、アドレス設定応答を応答受信部133に入力する。
通信部11は、データ送信部132から入力されたポーリングデータを含むポーリング信号を端末2に送信する。通信部11は、ポーリング信号に応じて端末2が送信した、端末2が検出した状態を示す状態データを含む応答信号を受信する。通信部11は、応答信号に含まれる状態データを応答受信部133に入力する。
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びSSD(Solid State Drive)等の記憶媒体を有する。記憶部12は、制御部13が実行するプログラムを記憶する。また、記憶部12は、アドレスを設定済の端末2のアドレスと、端末2から受信した状態データとを関連付けて記憶する。記憶部12は、例えば火災報知システムSの管理者により設定された複数の端末2に関する情報(以下、端末情報という)を記憶してもよい。端末情報には、例えば端末2の種別又は型名のように、端末2のアドレスと異なる端末2に固有の情報が含まれる。
制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)を有しており、各種の処理を実行する。制御部13は、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、アドレス生成部131、データ送信部132、応答受信部133、設定受付部134として機能する。
アドレス生成部131は、複数の端末2に対応する複数の異なるアドレスを生成する。アドレス生成部131は、生成したアドレスをデータ送信部132に入力する。アドレス生成部131は、所定の数(例えば1)ずつ値が異なる複数のアドレスを生成してもよく、ランダム値の複数のアドレスを生成してもよい。アドレス生成部131は、後述する設定受付部134から端末の数の設定を受け取り、設定された数のアドレスを生成してもよい。
アドレス生成部131は、既にアドレスが設定された端末2のアドレスと重複しないアドレスを生成する。アドレス生成部131は、例えばアドレスを設定済の端末2のアドレスを記憶部12から読み出し、読み出したアドレスと異なるアドレスを生成する。アドレス生成部131が、このように動作することで、複数の端末2にアドレスが設定された後に新たな端末2が追加された場合にも、登録済みの端末2のアドレスと新たな端末2のアドレスとの重複を防止できる。
データ送信部132は、通信部11を介して、各種のデータを端末2に送信する。データ送信部132は、アドレスが設定されていない端末2にアドレスを含むアドレス設定命令を送信したり、アドレスが設定されている端末2にポーリングデータを送信したりする。
データ送信部132は、端末2にアドレスを設定する際、アドレス生成部131が生成した複数のアドレスのうち、それぞれの端末2に設定されるアドレスを順次送信する。一例として、データ送信部132は、アドレス生成部131が生成した複数のアドレスのうち1つを含むアドレス設定命令を生成し、通信部11を介して端末2に送信する。データ送信部132は、1つのアドレスを送信した後に、応答受信部133が端末2からアドレス設定応答を受信したことに応じて、他のアドレスを送信する。この場合、データ送信部132は、応答受信部133が端末2からアドレス設定応答を受信しなくなるまでアドレスを順次送信する。
データ送信部132は、アドレスを送信した後に、所定の時間が経過しても応答受信部133が正常なアドレス設定応答を受信しない場合にアドレス設定命令を再送することとしてもよい。データ送信部132がこのように構成されていることで、端末2からの応答が何らかの原因で一時的に遅延したような場合においても正常にアドレス設定動作を完了させることができ、システムの信頼性を向上させることができる。
ところで、全ての端末2にアドレスが設定された場合だけでなく、端末2が故障している場合にも応答受信部133がアドレス設定応答を受信しないという状態が生じる。そこで、火災報知システムSの管理者により、最も下流に設置されていることが設定されている端末2は、アドレス設定応答を送信する際に、自身が最も下流に設置されていることを示す情報を制御装置1に送信してもよい。この場合、制御装置1は、最も下流に設置されていることを示す情報を端末2から受信するまでアドレスを順次送信する。また、制御装置1は、最も下流に設置されていることを示す情報を受信していないにもかかわらず、所定の時間以上にわたってアドレス設定応答を受信しない場合、エラーが発生したことを表示してもよい。
データ送信部132は、アドレス設定応答を待つことなく、複数のアドレスを所定の時間間隔で順次送信してもよい。所定の時間間隔は、例えば、データ送信部132がアドレスを送信してから、応答受信部133がアドレス設定応答を受信するまでに要する時間の最大値以上の時間である。データ送信部132は、設定受付部134が受け付けた数のアドレスを所定の時間間隔で順次送信してもよい。
データ送信部132は、アドレスを送信した後に、端末2がアドレスを受信してから切替部が通信路を限定的接続状態から非限定的接続状態に切り替えるまでに要する時間よりも長い時間が経過した後に次のアドレスを送信してもよい。データ送信部132がこのように構成されていることで、応答受信部133がアドレス設定応答を受信するのを待機することなくデータ送信部132が次のアドレスを送信することができるので、アドレス設定完了までのリードタイムを短縮することができる。
応答受信部133は、端末2から送信されたアドレス設定応答を受信する。応答受信部133は、アドレス設定応答を受信したことをデータ送信部132に通知する。応答受信部133は、アドレス設定応答を受信した端末2に割り当てられたアドレスを記憶部12に記憶させる。受信したアドレス設定応答に、アドレスと異なる端末2の固有情報が含まれている場合、応答受信部133は、アドレスと固有情報とを関連付けて記憶部12に記憶させてもよい。
設定受付部134は、アドレスを設定する対象の端末2の数の設定を受け付ける。設定受付部134は、設定された数をアドレス生成部131に通知する。設定受付部134が端末2の数を受け付けた場合、データ送信部132は設定受付部134が受け付けた数のアドレスを順次送信する。設定受付部134は図示しない入力部から端末2の数の入力を受け付けてもよいし、通信部11を介して遠隔で接続された操作用端末から端末2の数の入力を受け付けてもよい。
[端末2の構成]
図3は端末2の構成を示す図である。端末2は、通信部21と、切替部22と、記憶部23と、制御部24と、を有する。制御部24は、アドレス受信部241と、切替制御部242と、を有する。
通信部21は、通信線Lを介して制御装置1との間で通信するための通信インターフェースを有する。通信部21は、制御装置1が送信したアドレス設定命令を受信し、受信したアドレス設定命令をアドレス受信部241へ入力する。また、通信部21は、応答部243から入力されたアドレス設定応答を制御装置1に送信する。
切替部22は、通信路Lの接続状態を限定的接続状態と非限定的接続状態の間で切り替える。ここで、限定的接続状態は、制御装置1から送信される信号が下流に存在する端末2に伝送されず、制御装置1から供給される電力が下流に存在する端末2に伝送される状態である。非限定的接続状態は、制御装置1から送信される信号及び電力の両方を下流に存在する端末2に伝送される状態である。例えば、アドレス受信部241がアドレスを受信したことに応じて、切替部22は、制御装置1と下流に存在する端末2との間の通信路Lの状態を限定的接続状態から非限定的接続状態に切り替える。切替部22は、例えば、切替制御部242から入力される切替信号のレベルに応じて、通信路を切り替える。
記憶部23は、ROM及びRAM等の記憶媒体を有する。記憶部23は、制御部24が実行するプログラムを記憶する。記憶部23は、アドレス受信部241が受信したアドレスを記憶する。また、記憶部23は、端末2の固有情報を記憶してもよい。
制御部24は、例えばCPUを有する。制御部24は、記憶部23に記憶されたプログラムを実行することにより、アドレス受信部241及び切替制御部242として機能する。
アドレス受信部241は、制御装置1から送信されたアドレスを含むアドレス設定命令を受信する。アドレス受信部241は、記憶部23にアドレスが記憶されているか否かを判定することにより、アドレスが設定済みか否かを判定する。アドレス受信部241は、記憶部23にアドレスが記憶されていない場合に、受信したアドレス設定命令に含まれるアドレスを、端末2に設定されるアドレスとして記憶部23に記憶させる。また、アドレス受信部241は、記憶部23にアドレスが記憶されている場合は、受信したアドレスを記憶部23に記憶させない。
アドレス受信部241は、アドレスを記憶部23に記憶させた場合に、アドレスを受信したことを示すアドレス設定応答を生成し、制御装置1に送信する。アドレス受信部241は、アドレスを記憶部23に記憶させた後、切替部22を制御して端末2を非限定的接続状態にしたことに応じてアドレス設定応答を生成し、通信部21を介してアドレス設定応答を制御装置1に送信してもよい。アドレス受信部241は、端末2の固有情報を含むアドレス設定応答を送信してもよい。端末2が最も下流に設置されている場合、アドレス受信部241は、端末2が最も下流に設置されていることを示す情報を含むアドレス設定応答を送信してもよい。
切替制御部242は、アドレス受信部241がアドレスを受信した後に、切替部22を制御する。具体的には、切替制御部242は、切替部22に対して、端末2の状態を限定的接続状態にするか、非限定的接続状態にするかを切り替えるための切替制御信号を出力する。
[回路構成の概略]
図4は制御装置1及び端末2の回路構成の概略を示す図である。図4に示す制御装置1及び端末2において、図1から図3に示した制御装置1及び端末2と同一の部位には同一の符号を付け、説明を省略する。端末2は、レギュレータ25をさらに有する。レギュレータ25は、通信線Lにより制御装置1から供給される電力に基づいて、記憶部23及び制御部24を動作させるための電圧を発生する。
端末2の切替部22は、スイッチング素子221、スイッチング素子222、低域通過フィルタ223、経路224及び経路225を有する。低域通過フィルタ223は経路224に設けられており、アドレス設定命令を含む信号を遮断し、直流信号を通過させる。図4における端末2の経路224A及び経路225Aは第1通信路を構成し、端末2の経路224B及び経路225Bは第2通信路を構成する。第1通信路及び第2通信路は、経路224が使用される限定的接続状態においてアドレス設定命令を含む信号を通過させ、直流信号を通過させず、経路225が使用される非限定的接続状態においてアドレス設定命令を含む信号及び直流信号を通過させる。
スイッチング素子221は、端末2と制御装置1又は上流の端末2との間の通信線Lを経路224に接続するか経路225に接続するかを切り替える。スイッチング素子222は、端末2と下流の端末2との間の通信線Lを経路224に接続するか経路225に接続するかを切り替える。スイッチング素子221及びスイッチング素子222は、例えば制御部24から入力される切替制御信号に基づいて状態が切り替わるトランジスタ又はリレーである。
端末2Aのスイッチング素子221A及びスイッチング素子222Aは、限定的接続状態において、経路224に設けられた低域通過フィルタ223Aを介して制御装置1と下流に存在する端末2Bとを接続する。端末2Aが限定的接続状態である場合、端末2Aに設定されるアドレスが第1通信路を介して端末2Bに伝送されず、制御装置1から供給される電力が端末2Bに伝送される。
端末2Aのスイッチング素子221A及びスイッチング素子222Bは、非限定的接続状態において、低域通過フィルタ223Aを介さずに、経路225Aを介して制御装置1と下流の他の端末2である端末2Bとを接続する。端末2Bの構成及び動作は、上流に接続される装置が制御装置1ではなく端末2Aとなることを除き、端末2Aと同様である。
[制御装置1及び端末2における処理の流れ]
図5は、火災報知システムSにおける処理の流れを示すシーケンス図である。図6は、火災報知システムSにおける信号の流れを示す図である。以下、図5及び図6を参照しながら、制御装置1が複数の端末2にアドレスを設定する処理の流れを説明する。
図6Aに示すように、制御装置1から端末2Aに供給される電力(61)は、低域通過フィルタ223Aを介して端末2Bに供給される。レギュレータ25A、25Bは、制御装置1から供給された電力に基づいて、制御部24A、24Bに所定の電圧を印加する。制御部24A、24Bは、それぞれスイッチング素子221A、222A及びスイッチング素子221B、222Bを制御して、端末2A、2Bを限定的接続状態に設定する(図5におけるS0)。
続いて、制御装置1は、複数の端末2に割り当てるアドレスを生成する(S1)。次に、制御装置1は端末2Aに対してアドレスを含むアドレス設定命令を送信する(S2)。図5に示す例では、制御装置1は端末2Aに対してアドレス「00」を含むアドレス設定命令(63)を送信する。図6Bに示すように、アドレス設定命令(63)は、制御部24Aに入力される。
アドレス設定命令(63)は、切替部22Aにも入力される。アドレス設定命令(63)を含む高周波成分は低域通過フィルタ223Aにおいて遮断され、スイッチング素子222Aには伝送されない。その結果、端末2Bは、端末2Aに設定されるアドレス「00」を受け取らない。
アドレス設定命令(63)を受信した制御部24Aは、アドレスが記憶部23Aに記憶されているか否かを判定する。制御部24Aは、アドレスが記憶部23Aに記憶されていないと判定した場合、アドレス設定命令63に含まれるアドレス「00」を記憶部23Aに記憶させる(S3)。
制御部24Aは、アドレス「00」を記憶部23Aに記憶させると、図6Cに示すように、切替部22Aの接続状態を限定的接続状態から非限定的接続状態に切り換えるよう切替制御信号(64)を切替部22Aに入力する。スイッチング素子221A及びスイッチング素子222Aは、接続された経路を経路224Aから経路225Aに切り替える(S4)。制御部24Aは、アドレス設定応答(65)を制御装置1に送信する。その後、制御部24Aは不図示のセンサを用いて周辺の状態の検知を開始する(S5)。
制御装置1は、アドレス設定応答(65)を受信すると端末2Bのアドレスを送信する(S6)。図5に示す例では、端末2Bに対してアドレス「01」を含むアドレス設定命令(66)を送信する。図6Dに示すように、アドレス設定命令(66)は端末2A及び、端末2Bに入力される。
アドレス設定命令(66)を受け取った端末2Aの制御部24Aは、アドレスが記憶部23Aに記憶されているか否かを判定する。制御部24Aは、アドレスが記憶部23Aに記憶されていると判定し、受け取ったアドレス設定命令(66)を破棄する。
アドレス設定命令(66)を受信した端末2Bの制御部24Bは、アドレスが記憶部23Bに記憶されているか否かを判定する。図6Dに示すように、制御部24Bは、アドレスが記憶部23Bに記憶されていないと判定した場合に、アドレス設定命令(66)に含まれるアドレス「01」を記憶部23Bに記憶させる(S7)。
アドレス設定命令(66)は、切替部22Bにも入力される。アドレス設定命令(66)を含む高周波成分は低域通過フィルタ223Bにおいて遮断され、スイッチング素子222Bには伝送されない。その結果、端末2Bの下流に存在する端末2は、端末2Bに設定されるアドレス「01」を受け取らない。
制御部24Bは、アドレス「01」を記憶部23Bに記憶させると、図6Eに示すように、切替部22Bの接続状態を限定的接続状態から非限定的接続状態に切り換えるよう切替制御信号(67)を切替部22Bに入力する。スイッチング素子221B及びスイッチング素子222Bは、接続された経路を経路224Bから経路225Bに切り替える(S8)。制御部24Bは、アドレス設定応答(68)を制御装置1に送信する。その後、制御部24Bは不図示のセンサを用いて周辺の状態の検知を開始する(S9)。なお、端末2は、制御装置1から検知開始の指示を示す信号を受信した後、状態検知を開始してもよい。
制御装置1は、アドレス設定応答(68)を受信すると、図6Fに示すように、端末2Bより下流に存在する端末2のアドレスを送信する(69)。以下、制御装置1は、終了条件を満たすまで同様の処理を繰り返す。
制御装置1は、アドレスの設定後、各端末2に設定したアドレスを記憶部12に記憶させる。また、アドレスの設定が正常に終了しなかった場合に、制御装置1は図示しない表示部により、アドレスの設定に異常が発生したことを作業者に通知してもよい。
[変形例]
以上の説明においては、通信線Lを介して制御装置1から端末2に電力が供給される場合を例示したが、端末2がバッテリーを有しており、制御装置1から電力の供給を受けなくてもよい。この場合、端末2の経路224には低域通過フィルタ223が設けられておらず、限定的接続状態において、スイッチング素子221とスイッチング素子222との間が未接続状態になってもよい。
[火災報知システムSによる効果]
以上説明したように、火災報知システムSにおいては複数の端末2がカスケード接続されており、制御装置1は、各端末2に設定するアドレスを順次送信する。そして、端末2においては、アドレス受信部241がアドレスを受信したことに応じて、制御装置1又は上流側の端末2と端末2との間の通信路の状態を限定的接続状態から非限定的接続状態に切り替える。制御装置1及び端末2がこのように構成されていることで、複数の端末2にアドレスが設定されていない状態で、制御装置1が複数の端末2に異なるアドレスを自動的に設定できる。その結果、端末2へのアドレスの設定ミスの発生を抑制し、多数の端末2を設置する際の作業効率を高めることが可能になる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
1 制御装置
2 端末
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
21 通信部
22 切替部
221 スイッチング素子
222 スイッチング素子
223 低域通過フィルタ
224 経路
225 経路
23 記憶部
24 制御部
131 アドレス生成部
132 データ送信部
133 応答受信部
134 設定受付部
241 アドレス受信部
242 切替制御部
243 応答部

Claims (9)

  1. カスケード接続された第1端末及び第2端末と、前記第1端末と接続された制御装置と、を備える火災報知システムであって、
    前記制御装置は、
    複数の異なるアドレスを生成するアドレス生成部と、
    前記アドレス生成部が生成した複数の前記アドレスのうち、前記第1端末に設定される第1アドレス、及び前記第2端末に設定される前記第1アドレスと異なる第2アドレスを順次送信するアドレス送信部と、
    を有し、
    前記第1端末は、
    前記アドレス送信部が送信した前記第1アドレスを受信する第1アドレス受信部と、
    前記第1アドレス受信部が受信した前記第1アドレスを記憶する第1アドレス記憶部と、
    前記第1アドレス受信部が前記第1アドレスを受信したことに応じて、前記制御装置と前記第2端末との間の第1通信路の状態を、前記第2アドレスが伝送されない限定的接続状態から前記第2アドレスが伝送される非限定的接続状態に切り替える第1切替部と、
    を有し、
    前記第2端末は、
    前記第1切替部が非限定的接続状態にした前記第1通信路を介して、前記アドレス送信部が送信した前記第2アドレスを受信する第2アドレス受信部と、
    前記第2アドレス受信部が受信した前記第2アドレスを記憶する第2アドレス記憶部と、
    前記第2アドレス受信部が前記第2アドレスを受信したことに応じて、前記第1端末と前記第2端末の下流の他端末との間の第2通信路の状態を、前記他端末に前記アドレスが伝送されない限定的接続状態から前記他端末に前記アドレスが伝送される非限定的接続状態に切り替える第2切替部と、
    を有する火災報知システム。
  2. 前記第1切替部は、前記第2アドレスが前記第1通信路を介して前記第2端末に伝送されず、前記制御装置から供給される電力が前記第2端末に伝送される前記限定的接続状態から、前記第2アドレス及び前記電力が前記第2端末に伝送される前記非限定的接続状態に、前記第1通信路の状態を切り替える、
    請求項1に記載の火災報知システム。
  3. 前記第1切替部は、
    前記第2アドレスを含む信号を遮断し、直流信号を通過させる低域通過フィルタと、
    前記第2アドレスを含む信号及び直流信号を通過させる前記第1通信路と、
    前記限定的接続状態において前記低域通過フィルタを介して前記制御装置と前記第2端末とを接続し、前記非限定的接続状態において前記第1通信路を介して前記制御装置と前記第2端末とを接続するスイッチング素子と、
    を有する、
    請求項1又は2に記載の火災報知システム。
  4. 前記第1アドレス受信部は、前記第1アドレス記憶部に前記アドレスが記憶されていないことを条件として、前記制御装置から受信した前記第1アドレスを前記第1アドレス記憶部に記憶させる、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の火災報知システム。
  5. 前記第1アドレス受信部は、前記第1アドレスを前記第1アドレス記憶部に記憶させた場合に、前記第1アドレスを受信したことを前記制御装置に応答信号を送信する、
    請求項4に記載の火災報知システム。
  6. 前記アドレス送信部は、前記第1アドレスを送信した後に、前記第1端末が前記第1アドレスを受信してから前記第1切替部が前記第1通信路を前記限定的接続状態から前記非限定的接続状態に切り替えるまでに要する時間よりも長い時間が経過した後に前記第2アドレスを送信する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の火災報知システム。
  7. 前記制御装置は、前記アドレスを設定する対象の端末の数の設定を受け付ける設定受付部をさらに有し、
    前記アドレス送信部は、前記設定受付部が受け付けた数の前記アドレスを順次送信する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の火災報知システム。
  8. 上流側端末と下流側端末との間でカスケード接続された状態で火災報知システムにおいて使用される端末であって、
    前記上流側端末を介して、前記火災報知システムの制御装置が送信したアドレスを受信するアドレス受信部と、
    前記アドレス受信部が受信した前記アドレスを記憶するアドレス記憶部と、
    前記アドレス受信部が前記アドレスを受信したことに応じて、前記上流側端末と下流側端末との間の通信路を前記アドレスが伝送されない限定的接続状態から前記アドレスが伝送される非限定的接続状態に切り替える切替部と、
    を有する端末。
  9. 火災報知システムの制御装置であって、
    前記制御装置は、カスケード接続されており、火災の発生を検知する複数の端末のうち、カスケード接続における末端の端末に通信線を介して接続されており、
    複数の異なるアドレスを生成するアドレス生成部と、
    前記アドレス生成部が生成した複数の前記アドレスを順次送信するアドレス送信部と、
    を有する制御装置。

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