JP2022142842A - 情報処理装置、プログラム及び情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
<空席管理システム1の構成例>
第1の実施形態では、席やテーブルが設置され飲食が提供される店舗に新たな利用客が利用可能な空席(又は空きテーブル)があるか否かを示す空き状況(例えば、空席、やや混雑、満席:「混雑状況」ということもでき、本実施形態では両者は同意である)を、ユーザ端末に配信する空席管理システムについて説明する。
図2Aは、空席管理サーバ10のハードウェア構成図である。空席管理サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)11(情報処理装置)、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、記憶装置14及び通信装置15を備える。CPU11は、後述するプログラムを実行することにより、空席管理サーバ10が提供する機能を実現する。ROM12及びRAM13は、CPU11が用いるデータを保持する。記憶装置14は、後述するプログラム及びデータベースを格納する。通信装置15は、ネットワーク50を介して入力端末20及びユーザ端末30と通信する。
図4Aは、入力端末20のハードウェア構成図である。入力端末20は、CPU21、表示装置22、入力装置23及び通信装置24を備える。CPU21は、入力端末20が備える各部を制御する。通信装置24は、ネットワーク50を介して空席管理サーバ10と通信し、空席管理サーバ10から、空き情報及び店舗情報を入力するためのGUI画面を受信する。表示装置22は、空席管理サーバ10から受信したGUI画面を表示する。入力装置23は、店員が入力端末20に対する操作指示を入力するために用いるインターフェースである。例えばタッチパネルなどによって、表示装置22及び入力装置23を一体的に構成することもできる。
図5Aは、ユーザ端末30のハードウェア構成図である。ユーザ端末30は、CPU31(情報処理装置)、表示装置32、入力装置33及び通信装置34を備える。CPU31は、ユーザ端末30が備える各部を制御する。通信装置34は、ネットワーク50を介して空席管理サーバ10と通信し、店舗の空き情報の検索リクエストを送信して、空席管理サーバ10から空き情報を受信する。表示装置32は、空席管理サーバ10から受信した店舗の空き情報や、空き情報を入力するためのGUI画面(投稿画面)を画面表示する。入力装置33は、ユーザがユーザ端末30に対する操作指示を入力するために用いるインターフェースである。例えばタッチパネルなどによって、表示装置32及び入力装置33を一体的に構成することもできる。
図6は、空席管理サーバ10が実行する空き情報の配信処理手順を示すフローチャートである。空席管理サーバ10は、図6に示すフローチャートを実現するプログラムを実行する。
判定部113は、受信部111がユーザ端末30から空き情報の検索リクエストを受信したか否かを判断する。空き情報の検索リクエストを受信した場合(Yes)、処理はステップS102に移行する。なお、検索リクエストには、ユーザ端末30の現在の位置情報(例えば、GPSから取得した緯度経度情報)が含まれている。
判定部113は、検索リクエストに含まれている位置情報を取得し、RAM13又は記憶装置14に格納する。
判定部113は、ユーザ端末30の位置情報からユーザ端末30の現在位置を特定し、店舗情報データベース142の緯度経度1426を参照して、上記位置情報に応じて、ユーザ端末30に空き情報を送信すべき店舗群を特定し、当該店舗群の情報をRAM13又は記憶装置14に一時的に格納する。具体的には、判定部113は、ユーザ端末30の現在位置から所定距離範囲(例えば、現在位置から半径5kmの範囲)内にある店舗群を特定(決定)する。
判定部113は、店舗情報データベース142及び空き情報データベース143を参照して、特定された店舗群に含まれる各店舗の店舗情報及び空き情報を抽出し、RAM13又は記憶装置14に格納する。このとき、判定部113は、受信日時1434及び受信日時1444を参照して、空き情報データベース143に格納された第1の空き情報1432、又は、ユーザ投稿データベース144に格納されたユーザ投稿1442による空き情報のいずれをユーザ端末30に配信するかを決定する。この配信すべき空き情報の決定方法については、後述する。
出力部114は、通信装置15を介して、ステップS103で特定した店舗群の情報と、ステップS104で取得した各店舗の店舗情報及び空き情報を、リクエストを送信してきたユーザ端末30に送信する。
図7は、ステップS104における、空席管理サーバ10が実行する、配信すべき空き情報の決定方法のフローチャートである。
判定部113は、ステップS103において特定された店舗群の中から、任意の1つの店舗を処理対象店舗として選択する。
判定部113は、空き情報データベース143を参照して、処理対象店舗の入力端末20から送信された処理対象店舗の第1の空き情報を取得し、RAM13又は記憶装置14に格納する。
判定部113は、ユーザ投稿データベース144を参照して、現在時刻から所定時間(例えば、30分)以内に更新されたユーザ投稿があるか否かを判断する。所定時間以内に更新されたユーザ投稿がある場合(Yes)、処理はステップS204に移行する。所定時間以内に更新されたユーザ投稿がない場合(No)、処理はステップS211に移行する。
判定部113は、所定時間以内に更新されたユーザ投稿をすべて取得し、RAM13又は記憶装置14に格納する。
判定部113は、ステップS204において取得したユーザ投稿に基づいて、第2の空き情報を設定するか否かを判断する。具体的には、判定部113は、取得したユーザ投稿のうち最多の空き情報の数が所定数(例えば、5つ)以上であるか否かを判断し、所定数以上である場合、最多の空き情報を第2の空き情報として設定し、RAM13又は記憶装置14に格納する。また、判定部113は、最多の空き情報を示すユーザ投稿のうち、最新の(最も現在時刻に近い)受信日時を、第2の空き情報の受信日時として設定する。判定部113は、最多の空き情報の数が所定数未満である場合、第2の空き情報を設定せずに、処理はステップS208に移行する。
判定部113は、空き情報データベース143及びユーザ投稿データベース144を参照して、第1の空き情報の受信日時が、第2の空き情報の受信日時よりも後であるか否かを判断する。第1の空き情報の受信日時が、第2の空き情報よりも後である場合(Yes)、処理はステップS208に移行する。第1の空き情報の受信日時が、第2の空き情報よりも後でない場合(No)、処理はステップS207に移行する。
判定部113は、最多のユーザ投稿の数が所定数以上であるため第2の空き情報が設定され(ステップS205)、第2の空き情報(ユーザ投稿)の方が第1の空き情報よりも最新である(ステップS206)場合、第2の空き情報は店舗のリアルタイムな空き情報として信頼できるため、第2の空き情報を、照会リクエストを送信したユーザ端末30に配信すると決定する。換言すれば、配信すべき空き情報のステータスを、第2の空き情報で上書きする。
判定部113は、所定時間以内のユーザ投稿がないか(ステップS203)、最多のユーザ投稿の数が所定数未満であるため第2の空き情報が設定されないか(ステップS205)、又は、第1の空き情報の方が第2の空き情報(ユーザ投稿)よりも最新である(ステップS206)場合、第1の空き情報を、照会リクエストを送信したユーザ端末30に配信すると決定する。すなわち、配信すべき空き情報のステータスを、デフォルトの第1の空き情報のままとする。
判定部113は、ステップS103において特定された店舗群のうち、未処理の店舗があるか否かを判断する。このとき、判定部113は、ステップS201において選択された店舗以外の店舗について、未処理であると判断する。未処理の店舗がある場合(Yes)、処理はステップS201に戻り、ステップS201~S208が上記と同様に実行される。未処理の店舗がない場合(No)、配信すべき空き情報の決定処理は終了し、上述のステップS105に移行する。
図8は、ユーザ端末30における空き情報の表示処理手順を示すフローチャートである。ユーザ端末30は、図8に示すフローチャートを実現するプログラムを実行する。
生成部313は、通信制御部312を介して、ユーザ端末30の現在位置を示す位置情報(GPSデータ)を取得する。生成部313は、取得した位置情報を記憶部311に格納する。
生成部313は、記憶部311からユーザ端末30の位置情報を取得し、当該位置情報を含む検索リクエストを生成し、通信制御部312を介して検索リクエストを空席管理サーバ10に送信する。空席管理サーバ10は、検索リクエストを受信すると、図6及び図7に示した上述の処理を実行する。
生成部313は、ステップS301で取得した位置情報及びユーザによって指定された地図の拡大率に応じて、記憶部311から地図情報(地図データ)を読み込み、表示制御部314を介して表示装置32の表示画面上に所望の地図を表示する。なお、地図の拡大率は事前に設定された固定値としてもよい。
生成部313は、通信制御部312を介して、空席管理サーバ10から、ユーザ端末30の位置情報に応じた店舗群の店舗情報及び空き情報を取得して、記憶部311に格納する。
生成部313は、空席管理サーバ10から受信した店舗群のうち、任意の1つの店舗を処理対象店舗として選択する。ここで選択される処理対象店舗は、例えば、緯度経度がユーザ端末30の位置情報に最も近い店舗とすることができる。別の形態では、店舗ID1421が最も若い店舗を処理対象店舗として選択することもできる。
生成部313は、記憶部311に格納されている処理対象店舗の空き情報を参照し、表示ピンのオブジェクトデータの中から空き情報に対応するものを選択して、空き情報に基づいたピンデータを生成する。表示ピンのオブジェクトデータは、空き情報に応じて色分けすることができる。例えば、表示ピンのオブジェクトデータは、空き情報が「空きあり」である場合は青色、「やや混雑」である場合は黄色、「満席」である場合は赤色とすることができる。また、表示ピンのオブジェクトデータに、空き情報に対応するテキストデータを重畳することにより各店舗のピンデータが生成される。すなわち、地図に表示されるピンには、1つの店舗の空き情報を示すテキストが含まれる。例えば、処理対象店舗の空き情報が「空きあり」であった場合は、ピンの中に「空きあり」というテキストを表示する。空き情報が「満席」であった場合は、「満席」というテキストを表示する。ピンデータに含まれるテキストは、例えば黒文字又は白文字とすることができる。
生成部313は、処理対象店舗の緯度経度にしたがって、ステップS306で生成したピンデータを地図上に配置する。なお、このとき、生成部313は、空き情報が「やや混雑」又は「満席」の店舗についてはピンデータを削除して配置せず、空き情報が「空き」を示す店舗のピンデータのみを配置するようにしてもよい。
生成部313は、空席管理サーバ10から受信した店舗群のうち、未処理の店舗があるか否かを判断する。このとき、生成部313は、ステップS305において選択された店舗以外の店舗について、未処理であると判断する。未処理の店舗がある場合(Yes)、処理はステップS305に戻り、ステップS305~S307が上記と同様に実行される。未処理の店舗がない場合(No)、処理はステップS309に移行する。
表示制御部314は、ステップS307において生成部313により地図上に配置されたピンデータにしたがって、表示用ピンを表示装置32の表示画面に表示する。
第1の実施形態による、ユーザ端末30の表示装置32の表示画面に表示されるUI表示の例を説明する。
図10は、ユーザ端末30における空き情報の投稿画面の表示手順を示すフローチャートである。ユーザ端末30は、図10に示すフローチャートを実現するプログラムを実行する。
生成部313は、ユーザによる地図上のピン(店舗)の選択を受け付ける。
生成部313は、記憶部311からユーザ端末30の位置情報を取得する。
生成部313は、記憶部311に格納された店舗情報のうち営業時間を参照し、現在時刻が、選択されたピンに対応する店舗40の営業時間内であるか否かを判断する。営業時間内である場合(Yes)、処理はステップS404に移行する。営業時間外である場合(No)、処理はステップS407に移行する。なお、店舗40が24時間営業の場合は、本ステップS403を省略してステップS407に移行するようにしてもよい。
生成部313は、記憶部311に格納された店舗情報のうち緯度経度を参照し、ステップS402で取得したユーザ端末30の位置情報と、店舗40との距離を算出する。
生成部313は、ユーザ端末30と店舗40との距離が、所定の距離以下であるか否かを判断する。この所定の距離は、例えば、ユーザが店舗40にいてもGPSのずれにより生じる範囲として設定することができる。GPSのずれが最大300m発生し得る場合は、所定の距離は、店舗40の広さも加味して、例えば350mに設定することができる。所定の距離以下である場合(Yes)、処理はステップS406に移行する。所定の距離より大きい場合(No)、処理はステップS407に移行する。
生成部313は、ユーザが空き情報を投稿するための各ボタンがアクティブとなっている投稿画面を生成する。ここで、現在時刻が営業時間内であり、ユーザ端末30と店舗40との距離が近い(所定の距離以下)である場合は、ユーザが店舗40内にいる可能性が高いとみなすことができる。このように、所定の条件を満たす場合にのみユーザが空き情報を投稿できるようにすることで、高い信頼性の空き情報の投稿を受け付けることができる。
ステップS403において営業時間外であると判断された場合、又は、ステップS405において所定の距離より大きいと判断された場合、生成部313は、各ボタンが非アクティブとなっている投稿画面を生成する。このように、所定の条件が満たされない場合には、空き情報の投稿が受け付けられない。ただし、投稿画面を生成しないのではなく、各ボタンが非アクティブとなっている投稿画面を生成することで、条件を満たせば空き情報を投稿できる場合があることを、ユーザに暗に示すことができる。
表示制御部314は、ステップS406又はステップS407で生成された投稿画面を表示装置32の表示画面に表示する。
図11は、ユーザ端末30の表示装置32の表示画面に表示される投稿画面60の一例を示す図である。図11においては、ユーザが店舗B(キッチンB)のピンを選択した場合に表示される画面を示している。投稿画面60では、ユーザが店舗Bの空き状況を選択するためのボタン61~63(「空きあり」ボタン61、「やや混雑」ボタン62及び「満席」ボタン63)と、選択した空き状況を空席管理サーバ10に送信するための投稿ボタン64とが表示されている。ユーザがボタン61~63のいずれかを選択して、投稿ボタン64をタップすると、選択された空き状況と、店舗Bの店舗IDと、ユーザ情報とが、空席管理サーバ10に送信される。そして、空席管理サーバ10は、ユーザ端末30から受信した情報にしたがって、ユーザ投稿データベース144を更新する(ユーザ投稿1442、ユーザ端末ID1443及び受信日時1444を含む新たなレコードを作成する)。
第1の実施形態に係る空席管理システム1において、ユーザ端末30から空き情報の検索リクエストを空席管理サーバ10に送信すると、空席管理サーバ10は、検索リクエストに応答してユーザ端末30の位置に基づいて店舗群(ユーザが入力した検索条件に合致する店舗の集合)を特定し、それらの空き情報を店舗情報と共にユーザ端末30に送信する。このとき、空席管理サーバ10は、現在時刻から所定時間以内に所定数以上のユーザ端末30から同じ空き情報が送信されている場合に、当該空き情報を第2の空き情報として設定し、第2の空き情報が所定の条件を満たす場合は、第2の空き情報をユーザ端末30に配信すべき空き情報として決定する。これにより、店舗40の入力端末20から最後に送信された空き情報が現状とは異なっていたとしても、より信頼性が高いユーザ投稿が配信されるため、ユーザは、正確な空き情報を参照することができる。
第1の実施形態では、現在時刻から所定時間以内に投稿されたユーザ投稿の数が所定数以上である場合には、ユーザ投稿を第2の空き情報として設定することを説明した。追加的に又は代替的に、現在時刻から所定時間以内に投稿されたユーザ投稿の割合が、所定の割合(例えば、50%)以上である場合に、ユーザ投稿を第2の空き情報として設定するようにしてもよい。例えば、現在時刻から所定時間以内のユーザ投稿が10個あり、そのうち「空きあり」が4つ、「やや混雑」が3つ、「満席」が3つといったように、投稿された空き情報にばらつきがあることもある。そこで、ある店舗の空き情報の投稿として、所定数以上に加えて、所定時間以内のユーザ投稿の数に占める最多の空き情報の投稿数が所定の割合以上であることを条件とする。この場合、上記例では最多の空き情報の数が4であり、所定時間以内の投稿が10個なので、割合は40%となり、50%以上という条件を満たさない。したがって、ユーザ投稿による第2の空き情報は設定されないことになる。このように、ユーザ投稿のばらつきが小さい場合にのみ店舗の空き情報として配信できるようにすることで、より正確な空き情報を配信することができる。
上述の第1の実施形態では、ステップS203において、店舗のジャンルにかかわらず、同じ所定時間以内のユーザ投稿を取得することを説明した。しかしながら、店舗のジャンルに応じて顧客の回転率が異なるため、空き状況の変動のしやすさも異なる。そこで、第2の実施形態では、店舗のジャンルに応じて異なる所定時間を設定する技術を提案する。
図12は、空席管理サーバ10が実行する、第2の実施形態に係る店舗情報データベース242を示す図である。図12に示すように、店舗情報データベース242は、所定時間2421をさらに構成項目として有している点で、第1の実施形態の店舗情報データベース142と異なっている。所定時間2421は、入力端末20の設定画面から店員が入力し空席管理サーバ10に送信するようにしてもよいし、空席管理システム1の提供者が店舗のジャンルに応じた値(デフォルト値)を予め店舗情報データベース242に入力するようにしてもよい。
図13は、第2の実施形態における配信すべき空き情報の決定方法のフローチャートである。本実施形態では、ステップS202とS203の間に、判定部113によりステップS501が実行される点で、第1の実施形態と異なっている。ステップS201~S209については第1の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
ステップS202の後、判定部113は、店舗情報データベース242を参照して、処理対象店舗の所定時間2421を取得し、RAM13又は記憶装置14に格納する。そして、判定部113は、ステップS203において、ステップS202で取得した所定時間2421以内のユーザ投稿があるか否かを判断する。なお、所定時間2421を取得する本ステップ501は、処理対象店舗についてのユーザ投稿を取得するステップS204より前に実行されればよく、ステップS201の後に実行されてもよい。
回転率が高い施設について、ユーザ投稿を抽出するための所定時間が長いと、抽出したユーザ投稿の空き情報にばらつきが大きくなってしまうこともある。これに対し、第2の実施形態のように、施設の回転率に応じて、ユーザ投稿を抽出するための所定時間を変動させることにより、抽出されるユーザ投稿の空き情報のばらつきを小さくすることができるため、より信頼性の高いリアルタイムの空き情報を配信することができる。
第1の実施形態においては、ステップS205において、店舗40の規模にかかわらず、所定数とユーザ投稿の数とを比較することを説明した。しかしながら、店舗40の収容キャパシティや店舗40の立地によっては、ユーザ投稿を利用する効果が得られにくくなる場合がある。例えば、人通りの多い地域にある店舗は付近にいるユーザも多い分、所定数を比較的高く設定した方がより正確に空き情報を決定できる。一方で、人の少ない地域にある店舗は付近にいるユーザが少ないので、所定数を高く設定するとユーザ投稿を第2の空き情報と設定することができず、ユーザに配信することができなくなる。あるいは、店舗内のキャパシティが多く待機中の人が多い場合は、その分、空き状況を投稿するユーザが増えるが、店舗内のキャパシティが少ない場合は、店舗の空き状況を投稿してくれるユーザは少ない傾向にある。そこで、第3の実施形態では、店舗ごとに所定数を設定する技術を提案する。
図14は、第3の実施形態に係る店舗情報データベース342を示す図である。図14に示すように、店舗情報データベース342は、店舗40のキャパシティ3421をさらに構成項目として有している点で、第1の実施形態の店舗情報データベース142と異なっている。キャパシティ3421は、入力端末20の設定画面から店員が入力し空席管理サーバ10に送信するようにしてもよいし、空席管理システム1の提供者が店舗の規模に応じた値(デフォルト値)を予め店舗情報データベース342に入力するようにしてもよい。
図16は、第3の実施形態における配信すべき空き情報の決定方法のフローチャートである。本実施形態では、ステップS203とS204の間に、ステップS601が実行される点で、第1の実施形態と異なっている。ステップS201~S209については第1の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
判定部113は、店舗情報データベース342及び住所データベース345を参照して、ステップS205で用いる所定数を設定し、RAM13又は記憶装置14に格納する。
図17は、第3の実施形態のステップS601における所定数の決定方法のフローチャートである。
判定部113は、店舗情報データベース342を参照して、処理対象店舗の住所1425と、キャパシティ3421とを取得し、RAM13又は記憶装置14に格納する。
判定部113は、処理対象店舗のキャパシティが100人以上であるか否かを判断する。キャパシティが100人以上である場合(Yes)、処理はステップS708に移行する。キャパシティが100人未満である場合(No)、処理はステップS703に移行する。
判定部113は、住所データベース345を参照して、処理対象店舗のキャパシティが50人以上であり、かつ、処理対象店舗の住所が地域Aであるか否かを判断する。キャパシティが50人以上であり、かつ地域Aである場合(Yes)、処理はステップS708に移行する。キャパシティが50人未満であるか、又は地域Aでない場合(No)、処理はステップS704に移行する。
判定部113は、処理対象店舗のキャパシティが50人以上であり、かつ、処理対象店舗の住所が地域B又はCであるか否かを判断する。キャパシティが50人以上であり、かつ地域B又はCである場合(Yes)、処理はステップS707に移行する。キャパシティが50人未満であるか、又は地域B又はCでない場合(No)、処理はステップS705に移行する。
判定部113は、処理対象店舗のキャパシティが10~50人であり、かつ、処理対象店舗の住所が地域Aであるか否かを判断する。キャパシティが10~50人であり、かつ地域Aである場合(Yes)、処理はステップS707に移行する。キャパシティが10~50人未満であるか、又は地域Aでない場合(No)、処理はステップS706に移行する。
判定部113は、所定数を最小値(例えば3)に設定する。その後、所定数の設定処理は終了し、処理は上述のステップS205(図16)に移行する。
判定部113は、所定数を中間値(例えば5)に設定する。その後、所定数の設定処理は終了し、処理は上述のステップS205(図16)に移行する。
判定部113は、所定数を最大値(例えば10)に設定する。その後、所定数の設定処理は終了し、処理は上述のステップS205(図16)に移行する。
以上のように、第3の実施形態においては、判定部113は、処理対象店舗のそれぞれの住所及びキャパシティに応じて、所定数を設定する(ステップS601(ステップS701~S708))。このとき、キャパシティが大きい(100人以上)店舗の場合、地域性にかかわらず、所定数は大きく設定される(最大値)。キャパシティが小さい(10人未満)店舗の場合、地域性にかかわらず、所定数は小さく設定される(最小値)。それ以外の場合、キャパシティと地域性に応じて、所定数が設定される。設定された所定数は、ステップS205において、現在時刻から所定時間以内のユーザ投稿の数と比較され、ユーザ投稿が所定数以上であれば、ユーザ投稿が第2の空き情報として設定される。これにより、ユーザ投稿が多数見込める店舗に関しては、所定数を比較的大きくすることでユーザ投稿による空き情報の決定の精度を高くすることができる。ユーザ投稿が多数見込めない店舗であっても、所定時間内に複数のユーザから空き情報(ユーザの位置が近い場合にのみ投稿ができる)が投稿されている場合に限り、店舗の空き情報として採用されるので、ユーザ端末30に配信される空き情報の信頼性を保つことができる。
第3の実施形態では、店舗のキャパシティ及び住所(地域性)に応じて、所定数を設定することを説明した。別の形態では、店舗ごとに、店舗に対応する所定数を予め設定し、店舗情報データベース142に記憶しておくようにすることができる。さらに別の形態では、各店舗に対応する所定数は、店舗に対応する変数に応じて、その都度(ステップS601)算出するようにしてもよい。さらにまた別の形態では、店舗のキャパシティ及び住所だけでなく、日時に応じても、所定数を設定することができる。例えば、郊外にあるスタジアムでイベントがある日は、イベントの終了後、スタジアム付近の飲食店の混雑が予想される。また、例えば、普段は人通りの少ない川沿いで花火大会が開催される場合、花火大会に出店する屋台についても、混雑が予想される。このような場合、店舗や施設のキャパシティと住所だけに基づいて所定数を設定すると、適切な空き情報を配信できなくなる可能性がある。そこで、イベントのある日時には所定数を大きく設定し、イベントのない日時には所定数を小さく設定することで、より適切な空き情報を配信することができる。
以上の実施形態において、ユーザ端末30の位置を位置情報として取得し、ユーザ端末30の位置を基準として店舗群を特定する方法を説明したが、位置情報はこれに限らない。例えばユーザ端末30における表示装置32がタッチパネルディスプレイであり、入力部としても機能する場合に、表示装置32に表示された地図上の位置をユーザがタップすることにより、ユーザが位置情報を指定し、指定した位置情報(基準位置)を空席管理サーバ10に送信するようにしても良い。この場合、空席管理サーバ10は、指定された位置情報に応じて店舗群を特定する。
10…空席管理サーバ(情報処理装置)
20…入力端末(施設端末)
30…ユーザ端末
40…店舗(施設)
50…ネットワーク
Claims (11)
- 施設の空き状況を示す空き情報を配信する情報処理装置であって、
ユーザ端末から送信された前記施設の空き情報を取得する取得手段と、
現在時刻から所定時間以内に所定数以上の前記ユーザ端末から同じ空き情報が送信されている場合に、当該空き情報を、配信すべき前記空き情報として決定する決定手段と、を備える情報処理装置。 - 前記決定手段は、前記所定時間以内に前記ユーザ端末から送信された空き情報群を取得し、前記空き情報群に含まれる空き情報のうち最大数の空き情報を前記所定数と比較する、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記取得手段は、前記施設に対応する施設端末から送信された前記施設の前記空き情報を第1の空き情報として取得し、
前記決定手段は、前記所定時間以内に前記ユーザ端末から送信された空き情報群を取得し、前記空き情報群に基づいて第2の空き情報を決定し、前記第1の空き情報及び前記第2の空き情報のいずれかを、前記配信すべき前記空き情報として決定する、請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記決定手段は、前記取得手段が前記ユーザ端末から前記空き情報を取得していても、前記所定時間内に前記所定数以上の同じ前記空き情報を取得していない場合には、前記第1の空き情報を前記配信すべき前記空き情報として決定する、請求項3に記載の情報処理装置。
- 施設に関する施設情報を記憶する記憶手段と、
前記施設情報に基づいて前記所定時間を設定する第1の設定手段と、をさらに備える請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記第1の設定手段は、前記施設のジャンル情報に基づいて前記所定時間を設定する、請求項5に記載の情報処理装置。
- 施設に関する施設情報を記憶する記憶手段と、
前記施設情報に基づいて前記所定数を設定する第2の設定手段と、をさらに備える請求項1~6のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記第2の設定手段は、前記施設が収容可能な人数を示すキャパシティ情報に基づいて前記所定数を設定する、請求項7に記載の情報処理装置。
- 前記第2の設定手段は、前記施設の位置に関する情報に基づいて前記所定数を設定する、請求項7に記載の情報処理装置。
- コンピュータを、請求項1~9のいずれか1項に記載の情報処理装置として機能させるプログラム。
- 情報処理装置により実行される情報処理方法であって、
ユーザ端末から送信された、施設の空き状況を示す空き情報を取得することと、
現在時刻から所定時間以内に所定数以上の前記ユーザ端末から同じ空き情報が送信されている場合に、配信すべき前記空き情報として決定することと、を含む情報処理方法。
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""2 バカン 混雑データが変える人流 街の「密」をまるごと可視化"", 日経XTREND, vol. 第030巻, JPN6022022218, 14 September 2020 (2020-09-14), JP, pages 4 - 5, ISSN: 0004793748 * |
少路健太ほか1名: ""時間経過による信頼性の変化を考慮した空席情報共有システムの提案"", 地理情報システム学会講演論文集, vol. 第21巻, JPN6022022217, 31 December 2012 (2012-12-31), ISSN: 0004793747 * |
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