JP6518023B1 - 情報設定装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの実空間での行動に基づいてユーザに情報を設定する構成において、利便性のより高い情報設定を実現する。【解決手段】本開示の一態様は、情報設定装置であって、訪問情報取得部と、エリア対応データ取得部と、設定部と、を備える。訪問情報取得部は、エリアと、エリアを訪問したユーザと、を特定可能な情報である訪問情報を取得するように構成される。エリア対応データ取得部は、エリアと、エリアから連想される、ユーザの特徴を示す特徴情報と、の対応関係が設定されたデータであるエリア対応データを取得するように構成される。設定部は、エリア対応データに従い、訪問情報により特定されるユーザである特定ユーザに対し、訪問情報により特定されるエリアである特定エリアに対応する特徴情報を設定するように構成される。【選択図】図10

Description

本開示は、情報設定装置及びコンピュータプログラムに関する。
特許文献1には広告配信管理装置が開示されている。この広告配信管理装置は、無線LANアクセスポイントの通信領域内に存在する無線端末を検出する。そして、広告配信管理装置は、無線端末を検出した場合に、無線端末のユーザに対して、無線LANアクセスポイントの属性情報であるアクセスポイント情報(AP情報)を設定する。AP情報は、無線LANアクセスポイントの設置場所の業態(例えばコンビニエンスストア)や設置場所の名称(例えばB駅)等である。
そして、広告配信管理装置は、広告主からAP情報を指定した注文要求を受け付け、指定されたAP情報を有するユーザに対して広告情報を配信する。
このような構成によれば、無線LANアクセスポイントの設置エリアを訪問するというユーザの実空間での行動に応じた属性情報で広告配信の注文要求を受け付けることができるとされている。
特開2014−153762号公報
特許文献1の構成では、ユーザには、無線LANアクセスポイントの設置エリアの業態や名称を示す情報であるAP情報が設定される。例えば、設置エリアの名称を示すAP情報等については、AP情報の示す設置エリアでどのような商品が販売され又はどのようなサービスが提供されているかなどといった設置エリアの実情を広告主が把握していない場合、広告主が注文要求をする際にどのAP情報を指定してよいのかわからず、誤ったAP情報を指定する場合があった。つまり、特許文献1の構成で設定される情報は、広告主などの設定された情報の活用者にとって、利便性の高いものとは言えない場合があった。
本開示は、ユーザの実空間での行動に基づいてユーザに情報を設定する構成において、利便性のより高い情報設定を実現することを目的としている。
本開示の一態様は、情報設定装置であって、訪問情報取得部と、エリア対応データ取得部と、設定部と、を備える。訪問情報取得部は、エリアと、エリアを訪問したユーザと、を特定可能な情報である訪問情報を取得するように構成される。エリア対応データ取得部は、エリアと、エリアから連想される、ユーザの特徴を示す特徴情報と、の対応関係が設定されたデータであるエリア対応データを取得するように構成される。設定部は、エリア対応データに従い、訪問情報により特定されるユーザである特定ユーザに対し、訪問情報により特定されるエリアである特定エリアに対応する特徴情報を設定するように構成される。
このような構成によれば、ユーザがエリアを訪問するという実空間の行動に基づいてユーザに特徴情報が設定される。また、ユーザに設定した特徴情報を例えば広告配信に用いる場合、広告主は、広告情報に関連のある特徴情報を指定して広告配信の注文要求をすることができる。よって、ユーザに対して設置エリアの業態や名称が設定される構成と比較して、広告主などの設定された情報の活用者にとって利便性のより高い情報設定を実現することができる。
本開示の一態様は、カウント部を更に備えてもよい。ユーザに設定され得る少なくとも1つの特徴情報のそれぞれについてカウント値が設定される。カウント部は、訪問情報取得部により訪問情報が取得される度に、特定ユーザに対し、特定エリアに対応する特徴情報のカウント値を増加する。そして、設定部は、ユーザの同一の特徴情報についてのカウント値が2以上の所定しきい値以上となった場合に、当該ユーザに対し、カウント値が所定しきい値以上となった特徴情報を設定してもよい。
例えば、ユーザがエリアを1回でも訪問したらそのエリアに対応する特徴情報が設定される場合、ユーザがたまたまそのエリアを訪問した場合などには、ユーザの特徴を反映していない特徴情報が設定されてしまうことがある。一方、或る特徴情報に対応するエリアをユーザが複数回訪問する場合、ユーザはその特徴情報が示す特徴を有している可能性が高いと考えられる。よって、上記構成によれば、ユーザがエリアを1回でも訪問したらそのエリアに対応する特徴情報が設定される場合と比較して、ユーザに特徴情報をより適切に設定できる。
本開示の一態様は、設定部が、ユーザの同一の特徴情報についてのカウント値が統計値条件を満たした場合に、当該ユーザに対し、カウント値が統計値条件を満たした特徴情報を設定してもよい。統計値条件は、複数のユーザの同一の特徴情報についてのカウント値の統計値に基づく条件である。
例えば、或る特徴情報に対応するエリアに多くのユーザが頻繁に訪問する場合、その特徴情報に関するカウント値は複数のユーザについて沢山カウントされる。このような場合、特徴情報を設定するための条件としての所定しきい値の設定が難しい場合がある。これに対して、上記構成のように統計値を用いることで、所定しきい値の設定が難しい場合でも、特徴情報を設定するための条件を設定し、ユーザに対して適切に特徴情報を設定でき得る。
本開示の一態様は、以下の構成であってもよい。すなわち、ユーザに設定され得る少なくとも1つの特徴情報のそれぞれについて、当該特徴情報がユーザに設定されたことに対応する第1値、及び、当該特徴情報がユーザに設定されていないことに対応する第2値、のいずれかが設定されるオンオフフラグが設定される。設定部は、訪問情報取得部により訪問情報が取得される場合に、特定エリアに対応する特徴情報のオンオフフラグに第1値を設定することで、特定ユーザに対して当該特徴情報を設定する。
このような構成によれば、カウント値に基づき特徴情報を設定する構成と比較して、特徴情報の設定に関する計算負荷を低減できる。
本開示の一態様は、訪問情報が、特定ユーザの特定エリアへの訪問日時を示す情報を含んでいてもよい。そして、本開示の一態様は、イベント対応データ取得部を更に備えていてもよい。イベント対応データ取得部は、イベント対応データを取得するように構成される。イベント対応データは、イベントが開催可能なエリアであるイベントエリアと、イベントエリアで開催されるイベントの開催日時と、イベントから連想される特徴情報と、の対応関係が設定されたデータである。そして、設定部は、特定エリアがイベント対応データにおいて設定されたイベントエリアのいずれかに該当し、かつ、訪問情報により特定される訪問日時が、イベント対応データにおいて特定エリアに該当されるイベントエリアに対応付けられている開催日時に含まれる場合、イベント対応データに従い、特定ユーザに対し、該当されるイベントエリアと開催日時とに対応する特徴情報を設定してもよい。
このような構成によれば、イベントから連想される特徴情報をユーザ設定できる。ひいては、エリアから連想される特徴情報のみを設定する構成では設定できないような特徴情報も設定することができ得る。ひいては、このような情報も活用できるため、活用者の利便性を更に向上できる。
本開示の一態様は、訪問情報が、特定ユーザの特定エリアへの訪問日時を示す情報を含んでいてもよい。そして、訪問情報取得部は、同一のユーザに関する時系列的に前後する複数の訪問情報を取得してもよい。そして、本開示の一態様は、行動変化対応データ取得部を更に備えていてもよい。行動変化対応データ取得部は、ユーザの訪問エリアの傾向の変化であってあらかじめ設定された変化と、変化から連想される特徴情報と、の対応関係が設定されたデータである行動変化対応データを取得するように構成される。そして、設定部は、行動変化対応データに従い、同一のユーザに対し、複数の訪問情報により特定される、同一のユーザの訪問エリアの傾向の変化、に対応する特徴情報を設定してもよい。
このような構成によれば、同一のユーザの訪問エリアの傾向の変化から連想される特徴情報をユーザに設定できる。ひいては、エリアから連想される特徴情報のみを設定する構成では設定できないような特徴情報も設定でき得る。ひいては、このような情報も活用できるため、活用者の利便性を向上できる。
本開示の一態様は、行動変化対応データには、特徴情報ごとに基準行動条件と比較行動条件とが設定されていてもよい。基準行動条件は、第1の判定期間における同一のユーザの第1のエリアへの訪問回数又は訪問日数が第1の所定数以上又は以下であるという条件である。比較行動条件は、第2の判定期間における同一のユーザの第2のエリアへの訪問回数又は訪問日数が第2の所定数以上又は以下であるという条件である。そして、本開示の一態様は、基準行動判定部と、比較行動判定部と、を備えていてもよい。基準行動判定部は、複数の訪問情報に基づき同一のユーザについて基準行動条件が満たされるか否かを判定するように構成される。比較行動判定部は、複数の訪問情報に基づき同一のユーザについて比較行動条件が満たされるか否かを判定するように構成される。そして、設定部は、基準行動判定部により基準行動条件が満たされると判定され、かつ、比較行動判定部により比較行動条件が満たされると判定された場合、同一のユーザに対し、複数の訪問情報により特定される、同一のユーザの訪問エリアの傾向の変化、に対応する特徴情報を設定してもよい。
このような構成によれば、前述した構成と同様の効果を奏する。
本開示の一態様は、通知情報取得部と、通知情報送信部と、を備えていてもよい。通知情報取得部は、ユーザに通知される情報である通知情報と、通知情報の送信先のユーザの特徴情報を指定する指定情報と、を取得するように構成される。通知情報送信部は、設定部により特徴情報が設定されたユーザのうち、指定情報により指定された特徴情報を有するユーザに対して通知情報を送信するように構成される。
このような構成によれば、ユーザに対してエリアの業態や名称が設定される構成と比較して、広告主等の要求元は、広告情報等の通知情報の送信の注文要求をする際に誤った情報を指定しにくい。ひいては、適切に通知情報を送信することができる。
本開示の一態様は、状況情報取得部と、分析処理部と、を更に備えていてもよい。状況情報取得部は、ユーザと、当該ユーザに設定された特徴情報と、を特定可能な情報である設定状況情報を取得するように構成される。分析処理部は、設定状況情報に基づく分析処理を実行するように構成される。
このような構成によれば、分析処理の分析結果を用いて種々の活動を行うことができる。
本開示の一態様は、エリア調査対応データ取得部を備えていてもよい。エリア調査対応データ取得部は、エリアと、ユーザに対して実施された意識調査の結果を分析して得られたユーザの特徴情報と、の対応関係が設定されたデータであるエリア調査対応データを取得するように構成される。そして、設定部は、エリア調査対応データに従い、特定ユーザに対し、特定エリアに対応する特徴情報を設定してもよい。
このような構成によれば、ユーザのエリアの訪問履歴に基づき、意識調査の結果を分析して得られた特徴情報をユーザに設定できる。
本開示の一態様は、行動履歴データ取得部を更に備えていてもよい。行動履歴データ取得部は、エリアの訪問履歴以外のユーザの行動履歴を示す行動履歴データを取得するように構成される。そして、設定部は、エリア対応データに従い設定される特徴情報と、行動履歴データを分析して得られるユーザの特徴情報と、を掛け合わせたユーザの特徴情報をユーザに対して設定してもよい。
このような構成によれば、エリア対応データに従い設定される特徴情報のみをユーザに設定する構成と比較して、多様な特徴情報をユーザに設定することができる。よって、ユーザに設定した特徴情報の活用者の利便性を向上できる。
本開示の別の態様は、情報設定装置であって、訪問情報取得部と、エリア調査対応データ取得部と、設定部と、を備える。訪問情報取得部及びエリア調査対応データ取得部は上記と同様である。設定部は、エリア調査対応データに従い、特定ユーザに対し、特定エリアに対応する特徴情報を設定する。
このような構成によれば、ユーザのエリアの訪問履歴に基づき、意識調査の結果を分析して得られた特徴情報をユーザに設定できる。
上記の情報設定装置としてコンピュータを機能させるコンピュータプログラム、情報設定装置を実現するための制御方法、及び、上記のコンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記憶媒体も新規で有用である。
広告配信システムの全体構成を示すブロック図である。 実施形態にかかる広告配信方法の概要を示すシーケンス図である。 アクセス情報収集装置の構成を示すブロック図である。 ユーザ情報収集装置の構成を示すブロック図である。 DNAマスタ作成装置の構成を示すブロック図である。 DNAマスタ作成装置の制御部の機能ブロック図である。 DNA集計装置の構成を示すブロック図である。 DNA集計装置の制御部の機能ブロック図である。 広告配信装置の構成を示すブロック図である。 エリアDNAカウント処理のフローチャートである。 有効化処理のフローチャートである。 イベントDNA設定処理のフローチャートである。 行動変化DNA設定処理のフローチャートである。 DNA設定詳細処理のフローチャートである。 DNA判定処理のフローチャートである。 広告配信処理のフローチャートである。 アクセス情報テーブルの一例を示す図である。 ユーザ情報テーブルの一例を示す図である。 アクセスポイントマスタの一例を示す図である。 エリアDNA定義ファイルの一例を示す図である。 第1のイベントDNA定義ファイルの一例を示す図である。 第2のイベントDNA定義ファイルの一例を示す図である。 行動変化DNA定義ファイルの一例を示す図である。 第1のエリアDNAマスタの一例を示す図である。 第2のエリアDNAマスタの一例を示す図である。 イベントDNAマスタの一例を示す図である。 集計表の一例を示す図である。 ユーザ別DNAテーブルの一例を示す図である。 ユーザ別検出回数テーブルの一例を示す図である。 分析処理のフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本開示を実施するための形態を説明する。
[1.全体構成]
図1に示す広告配信システム100は、通信キャリアA、事業支援会社B及び広告配信会社Cの共同の下、配信先のユーザの特徴に適した広告配信を実現するためのシステムである。広告配信システム100は、無線LAN(Local Area Network)アクセスポイント11〜1m(以下、無線LANアクセスポイント1と総称する場合がある。)、アクセス情報収集装置2、ユーザ情報収集装置3、DNAマスタ作成装置4、DNA集計装置5及び広告配信装置6を備える。本実施形態では、通信キャリアAが無線LANアクセスポイント1、アクセス情報収集装置2、ユーザ情報収集装置3及びDNA集計装置5を保有している。また、事業支援会社BがDNAマスタ作成装置4を保有している。また、広告配信会社Cが広告配信装置6を保有している。
広告配信システム100は、無線LANアクセスポイント1から送られてくる情報に基づき、無線端末71〜7n(以下、無線端末7と総称する場合がある。)のユーザに対し、該ユーザの特徴を示す情報である特徴情報を設定する。
ここでいうユーザの特徴には、ユーザを特徴付けるあらゆる特徴が含まれる。例えば、ユーザの特徴には、内面的特徴が含まれる。内面的特徴は、ユーザの内面的な特徴であり、例えばユーザの性格、嗜好、考え方、ライフスタイル等に関する特徴である。また例えば、ユーザの特徴には、社会的特徴も含まれる。社会的特徴は、社会的に見たときのユーザの特徴であり、例えばユーザの社会的な地位や階級、職業、ライフステージ等である。ここでいうライフステージとは、例えば、小学生、中高生、大学生、就職活動中等である。また例えば、ユーザの特徴には、引っ越し依頼者や住宅購入者など、ユーザに対して一時的に付与される特徴も含まれる。
広告配信システム100は、広告主端末8から特徴情報を指定した広告配信要求を受け付け、指定された特徴情報が設定されたユーザに対して広告配信を行う。広告主端末8は、広告配信を希望する広告主の端末装置である。なお、本明細書では、ユーザに設定される特徴情報を「DNA」ともいう。
無線端末7は、無線通信機能を搭載した情報機器であり、例えば、無線LAN通信機能を搭載した携帯電話機である。無線端末7は、無線LANアクセスポイント1の通信領域内では、無線LANアクセスポイント1経由でインターネット網9にアクセス可能である。
無線LANアクセスポイント1は、無線LAN通信部を備えており、該無線LAN通信部によって、無線端末7と相互に無線通信可能である。無線LANアクセスポイント1は、例えば、小売店、飲食店、美容院、理容院、病院、宿泊施設、映画館、複合レジャー施設などの商業空間のほか、コンサートやスポーツなどが行われるイベント会場、駅、商店街、競技場、学校、大学等、種々のエリアに設置されている。
図1に示す例では、無線LANアクセスポイント11は駅ビルに設置され、無線LANアクセスポイント1mは小売店の店舗に設置される。その他の無線LANアクセスポイント1は、他の場所へ設置されるが、図1に示す例では省略している。
また、無線LANアクセスポイント1は、アクセス情報をインターネット網9を介してアクセス情報収集装置2に送信する。アクセス情報は、無線端末7が無線LANアクセスポイント1を介してインターネット網9にアクセスしたことを示す情報であり、本実施形態では、インターネット網9にアクセスする際に使用した無線LANアクセスポイント1のID(以下、アクセスポイントIDという。)、該無線LANアクセスポイント1により検出された無線端末7のユーザのユーザID及びアクセス日時の情報を含む。
アクセス情報収集装置2は、種々のエリアに設置された無線LANアクセスポイント1から送られてくるアクセス情報を収集し、管理するための装置である。
ユーザ情報収集装置3は、通信キャリアAと契約したユーザのユーザ情報を通信キャリアAの各地の支店から収集し、管理するための装置である。
一方、DNAマスタ作成装置4は、DNAマスタを作成する。DNAマスタは、複数の無線LANアクセスポイント1のそれぞれについて、アクセスポイントIDと、該無線LANアクセスポイント1の設置エリアから連想される、ユーザの特徴情報(DNA)と、の対応関係が設定されたデータである。
例えば、高級デパートのaデパートをユーザが利用する場合、そのユーザのDNAとして高級・ラグジュアリー志向が考えられる。また、サッカー競技場のb1競技場をユーザが利用する場合、そのユーザのDNAとしてサッカー好きが考えられる。さらに、c1大学をユーザが利用する場合、そのユーザのDNAとして勉強好き、上昇志向等が考えられる。よって、これらのaデパート、b1競技場、c1大学といったエリアからはユーザのDNAとして高級・ラグジュアリー志向、サッカー好き、勉強好き、上昇志向等が連想される。DNAマスタは、これらのエリアに設置された無線LANアクセスポイント1のアクセスポイントIDと、これらのエリアから連想されるユーザのDNAと、の対応関係が設定されたデータである。例えば、aデパートに設置されている無線LANアクセスポイント1のアクセスポイントIDは、高級・ラグジュアリー志向のDNAと対応付けられている。なお、1つのアクセスポイントID(すなわち、1つのエリア)には、一般に複数のDNAが対応付く。DNAマスタ作成装置4は、作成したDNAマスタを通信キャリアAに提供する。
一方、DNA集計装置5は、アクセス情報収集装置2からアクセス情報を取得し、取得したアクセス情報と、DNAマスタ作成装置4から提供されたDNAマスタと、に基づき、無線端末7のユーザが訪問したエリアに対応するDNAをユーザに設定する。そして、DNA集計装置5は、ユーザ別に、設定されたDNAが示されたデータテーブルであるユーザ別DNAテーブルを生成する。生成したユーザ別DNAテーブルは広告配信会社Cに提供される。
一方、広告配信装置6は、広告主端末8からDNAを指定した注文要求を受け付ける。そして、広告配信装置6は、DNA集計装置5から提供されたユーザ別DNAテーブルを参照し、指定されたDNAを有するユーザの無線端末7に対して広告主端末8から受け付けた広告情報を送信する。
[2.広告配信方法]
次に、本実施形態の広告配信方法の概要を図2を用いて説明する。
まず、S1で、事業支援会社BのDNAマスタ作成装置4は、DNAマスタを作成する。
続いて、S2で、DNAマスタ作成装置4は、作成したDNAマスタを通信キャリアAのDNA集計装置5に提供する。なお、S1及びS2は、S3以降が行われる前に既に実行されていることが想定される。
続いて、S3で、無線LANアクセスポイント1の通信領域内に存在する無線端末7が無線LANアクセスポイント1に無線信号を送信する。
続いて、S4で、無線LANアクセスポイント1は、無線端末7から送信される無線信号に基づき、端末情報として、無線端末7の端末IDや電波強度情報を検出する。端末IDは、例えば、無線端末7の無線LAN通信部のMACアドレス(Media Access Control address)である。電波強度情報は、例えば、無線端末7から送信されて無線LANアクセスポイント1で受信される無線信号の電波強度の情報である。
続いて、S5で、無線LANアクセスポイント1は、無線信号を送信した無線端末7のユーザが通信キャリアAのユーザであるかを確認するための確認要求を通信キャリアAのユーザ情報収集装置3に送信する。確認要求には、無線信号を送信した無線端末7の端末IDが含まれる。
続いて、S6で、ユーザ情報収集装置3は、無線信号を送信した無線端末7のユーザが通信キャリアAのユーザであるかを確認し、確認結果を示す情報である確認結果情報を無線LANアクセスポイント1に送信する。ユーザ情報収集装置3の内部のDBには、ユーザIDと無線端末7の端末IDとが対応付けられて記憶されており、確認要求に含まれる端末IDがDBに記憶されているかを確認することにより、無線端末7のユーザが通信キャリアAのユーザであるかが確認される。ユーザ情報収集装置3は、無線端末7のユーザが通信キャリアAのユーザである場合、そのユーザのユーザIDを含む確認結果情報を無線LANアクセスポイント1に送信する。
続いて、S7で、無線LANアクセスポイント1は、確認結果が無線端末7のユーザが通信キャリアAのユーザであることを示す場合、無線端末7のアクセス情報を通信キャリアAのアクセス情報収集装置2に送信する。アクセス情報収集装置2は、受信したアクセス情報を内部のDBに記憶する。
続いて、S8で、DNA集計装置5は、アクセス情報収集装置2が受信したアクセス情報を取得する。
続いて、S9で、DNA集計装置5は、DNAマスタ作成装置4から取得したDNAマスタとアクセス情報収集装置2から取得したアクセス情報とに基づき、アクセス情報により特定されるユーザに対し、アクセス情報により特定される無線LANアクセスポイント1の設置エリアに対応したDNAを設定する。
続いて、S10で、DNA集計装置5は、ユーザ別DNAテーブルを生成し、生成したユーザ別DNAテーブルを広告配信会社Cの広告配信装置6に提供する。
続いて、S11で、広告配信装置6は、広告主端末8からDNAを指定した注文要求を受け付ける。注文要求には、配信を希望する広告情報が含まれる。
続いて、S12で、広告配信装置6は、DNA集計装置5から取得したユーザ別DNAテーブルに基づき、注文要求において指定されたDNAが設定されたユーザの配信先端末10に対して広告情報を送信する。
[3.詳細構成]
次に、アクセス情報収集装置2、ユーザ情報収集装置3、DNAマスタ作成装置4、DNA集計装置5及び広告配信装置6の詳細構成を説明する。
[3−1.アクセス情報収集装置]
アクセス情報収集装置2は、図3に示すように、通信部21と、アクセス情報DB22と、制御部23と、を備える。
通信部21は、インターネット網9を通じて、無線LANアクセスポイント1を含む外部装置と通信可能に構成される。通信部21は、更に、ユーザ情報収集装置3やDNA集計装置5等の装置とローカル通信可能に構成される。
アクセス情報DB22は、アクセス情報を記憶するためのデータベースである。アクセス情報DB22には、図17に示すようなアクセス情報テーブルが記憶されている。アクセス情報テーブルは、アクセス情報のログを示すテーブルである。アクセス情報テーブルには、アクセス情報に含まれる情報、具体的には、「ユーザID」、「アクセスポイントID」、「アクセス日」、「アクセス時間」、「アクセスポイントの住所」、「電波強度」が対応付けられたものが時系列の順で設定されている。アクセス情報テーブルは、種々のエリアに設置された無線LANアクセスポイント1からアクセス情報が送られてくる度に更新される。
制御部23は、CPU231と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、メモリ232)と、を有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。制御部23の各種機能は、CPU231がメモリ232に格納されたプログラムを実行することにより実現される。制御部23は、無線LANアクセスポイント1から通信部21を介してアクセス情報を受信し、受信したアクセス情報をアクセス情報DB22に記憶する。また、制御部23は、DNA集計装置5からの要求に応じてアクセス情報DB22からアクセス情報を読み出し、DNA集計装置5に提供する。
[3−2.ユーザ情報収集装置]
ユーザ情報収集装置3は、図4に示すように、通信部31と、ユーザ情報DB32と、制御部33と、を備える。
通信部31は、インターネット網9を通じて、通信キャリアAの各地の支店に設置された端末を含む外部装置と通信可能に構成される。通信部31は、更に、アクセス情報収集装置2やDNA集計装置5等の装置とローカル通信可能に構成される。
ユーザ情報DB32は、ユーザ情報を記憶するためのデータベースである。ユーザ情報DB32には、図18に示すようなユーザ情報テーブルが記憶されている。ユーザ情報テーブルは、「ユーザID」ごとに、ユーザの「性別」、「年代」、居住エリア等のユーザの各種個人情報が対応付けられた情報である。
制御部33は、CPU331と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、メモリ332)と、を有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。制御部33の各種機能は、CPU331がメモリ332に格納されたプログラムを実行することにより実現される。制御部33は、インターネット網9を介して通信キャリアAの各地の支店からユーザ情報を受信し、受信したユーザ情報をユーザ情報DB32に記憶する。
[3−3.DNAマスタ作成装置]
DNAマスタ作成装置4は、図5に示すように、通信部41と、記憶部42と、制御部43と、を備える。
通信部41は、インターネット網9を通じて、通信キャリアAのDNA集計装置5等を含む外部装置と通信可能に構成される。
記憶部42は、アクセスポイントマスタDB421、エリアDNA定義DB422、イベントDNA定義DB423、行動変化DNA定義DB424、エリアDNAマスタDB425及びイベントDNAマスタDB426を備える。
<アクセスポイントマスタDB>
アクセスポイントマスタDB421は、図19に示すようなアクセスポイントマスタを記憶するためのデータベースである。アクセスポイントマスタは、無線LANアクセスポイント1の「アクセスポイントID」ごとに、無線LANアクセスポイント1の設置エリアの分類(「大分類」、「中分類」、「小分類」)及び「設置数」が対応付けられた情報である。「大分類」は、小売店、競技場、大学等の、設置エリアの大まかな分類(例えば業態)である。「中分類」は、「大分類」を更に細かく分類したもので、デパート、サッカー競技場、国立大学等である。「小分類」は、「中分類」を更に細かく分類したもので、店名、競技場名、大学名等である。
また、本実施形態では、同一エリア(小分類で特定されるエリア)に複数の無線LANアクセスポイント1が設置されている場合、その複数の無線LANアクセスポイント1には同一のアクセスポイントIDが設定される。「設置数」は、同一アクセスポイントIDの(つまり、同一エリアに設置された)無線LANアクセスポイント1の設置数である。<DNA定義DB>
エリアDNA定義DB422、イベントDNA定義DB423及び行動変化DNA定義DB424は、DNA定義ファイルを記憶するためのデータベースである。DNA定義ファイルは、DNAの定義、すなわち、ユーザにそのDNAを設定するための条件が規定されたデータである。換言すれば、ユーザがどのような行動をとった場合にそのDNAが設定されるかを規定するためのデータである。
本実施形態では、ユーザに設定されるDNAは、エリアDNA、イベントDNA、行動変化DNAの3種類に分類される。
エリアDNAは、エリアから連想されるDNA、すなわち、そのエリアを訪問するユーザはこのようなDNAを持っているだろうと推定されるDNAである。エリアDNAの例としては、例えば、前述した高級デパートのaデパートに設定されたDNA「高級・ラグジュアリー志向」や、サッカー競技場のb1競技場に設定された「サッカー好き」等が挙げられる。
イベントDNAは、イベントが開催可能なエリアであるイベントエリアで開催されるイベント(野球等のスポーツの試合、音楽コンサート、住宅展示会等)から連想されるDNA、すなわち、そのイベントに参加するユーザはこのようなDNAを持っているだろうと推定されるDNAである。イベントDNAの例としては、例えば「スポーツ好き」、「音楽好き」、「住まい検討者」等が挙げられる。
行動変化DNAは、ユーザの行動の傾向、具体的には、ユーザの訪問エリアの傾向から連想されるDNAである。すなわち、行動変化DNAは、このような行動の傾向の変化が見られるユーザはこのようなDNAを持っているだろうと推定されるDNAである。ユーザの訪問エリアの傾向とは、どのエリアを頻繁に訪問する又はほとんど訪問しないなどの傾向である。例えば、或る時点まではユーザの無線端末7が大学に設置された無線LANアクセスポイント1でよく検出されるが、それ以降は大学に設置された無線LANアクセスポイント1であまり検出されなくなった場合、そのユーザは大学生から社会人になったと考えられる。この場合、行動変化DNAとして「新社会人」のDNAが考えられる。
また、ユーザの行動の傾向の変化には、このような長期的な変化だけでなく、短期的の変化(例えば数日、1週間程度の間の変化)も含まれる。具体的には例えば、ユーザの無線端末7が、平日は駅に設置された無線LANアクセスポイント1でよく検出されるが、休日は大型商業施設やサービスエリアに設置された無線LANアクセスポイント1でよく検出される場合、そのユーザは平日は都心中心の行動だが、週末はアクティブに余暇を楽しむサラリーマン・OLであると考えられる。この場合、「週末アクティブ」の行動変化DNAが考えられる。
また逆に、ユーザの無線端末7が、平日は駅に設置された無線LANアクセスポイント1でよく検出されるが、休日は大型商業施設又はサービスエリアに設置された無線LANアクセスポイント1でほとんど検出されない場合、そのユーザは週末は自宅周辺でしか活動しないサリーマン・OLであると考えられる。この場合、「週末引きこもり」の行動変化DNAが考えられる。
<エリアDNA定義DB>
エリアDNA定義DB422は、上記DNAのうち、エリアDNAの定義ファイルを記憶するためのデータベースである。図20に示すように、エリアDNA定義ファイルは、複数種類のエリアDNAのそれぞれについて、当該DNAとエリアの分類(本実施形態では中分類)との対応関係が設定されたデータである。具体的には、エリアDNA定義ファイルは、「DNA_ID」及び「DNA名」ごとに、「処理フラグ」、「中分類」及び「一致条件」が対応付けられた情報である。
「DNA_ID」は、各DNAに割り当てられたIDである。
「DNA名」は、各DNAに割り当てられた名称である。
「処理フラグ」は、そのDNAがエリアDNA、イベントDNA及び行動変化DNAのいずれであるかを区別するためのフラグであり、エリアDNAには「0」、イベントDNAには「1」、行動変化DNAには「2」が設定される。
「中分類」は、エリアの中分類である。
「一致条件」は、無線LANアクセスポイント1の設置エリアの「中分類」をマッチングさせる際の一致条件である。本実施形態では、「分類一条件」は、完全一致、部分一致、前方一致、後方一致のいずれである。
なお、一般に、同一の「中分類」に対し、複数種類の「エリアDNA」が対応付けられている。
<イベントDNA定義DB>
イベントDNA定義DB423は、イベントDNAの定義ファイルを記憶するためのデータベースである。イベントDNA定義ファイルは、複数種類のイベントDNAのそれぞれについて、当該DNAと、イベントが開催されるエリアと、イベントの開催日時と、の対応関係を設定するためのデータである。本実施形態では、2種類の定義ファイル(第1のイベントDNA定義ファイル及び第2のイベントDNA定義ファイル)により上記対応関係が設定される。
第1のイベントDNA定義ファイルは、図21に示すように、「開始日」、「終了日」、「イベント名」、「分類1」、「分類2」、「会場」及び「会場詳細」が対応付けられた情報である。「開始日」及び「終了日」はそれぞれ、イベントの開始日及び終了日である。「イベント名」は、イベントの名称であり、例えば野球の試合、音楽コンサート、住宅展示会等である。「分類1」及び「分類2」は、イベントの分類を示すものである。「会場」は、イベントが開催される会場である。「会場詳細」は、イベント会場の詳細を示すものであり、本実施形態では、エリアの「小分類」と同義である。
一方、第2のイベントDNA定義ファイルは、図22に示すように、「イベント名」、「DNA_ID」及び「DNA名」が対応付けられて設定された情報である。
本実施形態では、第1のイベントDNA定義ファイルと第2のイベントDNA定義ファイルとを「イベント名」でマッチングさせることにより、イベントDNAと、イベントが開催されるエリアと、イベントの開始日及び終了日(すなわち、開催日時)と、の対応関係が設定される。
なお、このように定義ファイルを分けるのは以下の理由による。第1のイベントDNA定義ファイルは、新規のイベントの開催日時、会場等が追加されるなどして、第2のイベントDNA定義ファイルと比較して頻繁に更新される。定義ファイルを分けることで、第1のイベントDNA定義ファイルが更新された場合に第2のイベントDNA定義ファイルとマッチングすることで、新規に追加されたイベントに対しても対応するイベントDNAを自動的に設定することが可能となる。
<行動変化DNA定義DB>
行動変化DNA定義DB424は、行動変化DNAの定義ファイルを記憶するためのデータベースである。行動変化DNA定義ファイルは、図23に示すように、複数種類の行動変化DNAのそれぞれについて、当該DNAと、ユーザの行動の傾向の変化であってあらかじめ設定された変化と、の対応関係が設定されたデータである。以下、変化前のユーザの行動を「基準行動」と称し、変化後のユーザの行動を「比較行動」と称する。行動変化DNA定義ファイルは、行動変化DNAの「DNA_ID」及び「DNA名」ごとに、当該DNAに対応する基準行動及び比較行動の条件と、が設定されたデータである。なお、以下では、基準行動及び比較行動の条件をそれぞれ「基準行動条件」及び「比較行動条件」という。
詳細には、行動変化DNA定義ファイルは、「DNA_ID」及び「DNA名」ごとに、「判定期間区分」と、基準行動条件の「大分類」、「分類一致条件」、「判定フラグ」、「判定期間」、「判定値」、「平日休日区分」及び「判定条件」と、比較行動条件の「大分類」、「分類一致条件」、「判定フラグ」、「判定期間」、「判定値」、「平日休日区分」及び「判定条件」と、が対応付けられて設定されたデータである。
「判定期間区分」は、行動の傾向の変化を判定する際、同一期間で判定を行うか、別期間で判定を行うかを指定するものである。「同一期間」が指定された場合、基準行動条件、比較行動条件共に共通の過去xx日の期間を判定期間とする。一方、「別期間」が指定された場合、例えば基準行動条件の後述する「判定期間」及び比較行動条件の「判定期間」が30日で最新のデータの日付が2017/5/31である場合、基準行動条件は2017/4/2から2017/5/1までの判定期間、比較行動条件は2017/5/2から2017/5/31までの判定期間で判定される。
「大分類」は、エリアの大分類である。この「大分類」には、基準行動又は比較行動に関連深いエリアの大分類が設定される。例えば、行動変化DNAが「週末アクティブ」の場合、基準行動条件の「大分類」は鉄道、比較行動条件の「大分類」は大型商業施設等である。
「分類一致条件」は、無線LANアクセスポイント1の設置エリアの「大分類」をマッチングさせる際の一致条件である。本実施形態では、「分類一条件」は、完全一致、部分一致、前方一致、後方一致のいずれかである。
「判定フラグ」は、ユーザの行動の傾向を判定するに当たり、無線LANアクセスポイント1に対する無線端末7の「検出回数」と「検出日数」とのどちらで判定するかを指定するフラグである。
「判定期間」は、基準行動条件又は比較行動条件の判定を行う際の判定期間である。
「判定値」は、指定された「大分類」のエリアに設置された無線LANアクセスポイント1に、指定された「判定期間」内に何回又は何日検出されたらユーザの行動傾向が基準行動条件又は比較行動条件を満たすかを指定するものである。
「平日休日区分」は、基準行動条件又は比較行動条件の判定について、ユーザの平日の行動のみで判定するか、休日の行動のみで判定するか、或いは、平日休日両方の行動で判定するかを指定するものである。
「判定条件」は、「判定値」の一致条件であり、「等しい」、「以上」、「以下」のいずれかから選択される。
<エリアDNAマスタDB>
エリアDNAマスタDB425は、エリアDNAマスタを記憶するためのデータベースである。エリアDNAマスタは、ユーザにエリアDNAを設定するための条件が規定されたデータである。本実施形態では、エリアDNAマスタDB425は、第1のエリアDNAマスタ及び第2のエリアDNAマスタの2種類のエリアDNAマスタを記憶している。
第1のエリアDNAマスタは、図24に示すように、無線LANアクセスポイント1の設置エリアを特定可能な情報であるアクセスポイントIDごとに、その無線LANアクセスポイント1の設置エリアをユーザが訪問した場合に設定するDNAを示したデータである。設定されるDNAの「DNA_ID」には「1」が設定され、設定されないDNAの「DNA_ID」には「0」が設定されている。
前述したアクセスポイントマスタがあれば第1のエリアDNAマスタによりエリアとDNAとの対応関係が規定される。すなわち、第1のエリアDNAマスタは、実質的に、無線LANアクセスポイント1の設置エリアと、DNAと、の対応関係が設定されたデータである。
ここで、本実施形態では、ユーザの無線端末7が一度でも或るエリアの無線LANアクセスポイント1に検出されると、そのエリアのエリアDNAが設定されるわけではなく、ユーザがエリアを訪問する度に、そのエリアに対応するエリアDNAのカウント値が1だけ増加される。そして、カウント値が所定の有効化条件を満たす場合に、該有効化条件を満たしたエリアDNAがユーザに対して設定(有効化)される。本実施形態では、有効化条件は、カウント値が2以上の所定しきい値(以下、カウントしきい値ともいう。)以上になることである。なお、カウントしきい値は、DNAごとに個別に設定され、一般にDNAごとに値が異なる。なお、第1のエリアDNAマスタは、後述するように、図19のアクセスポイントマスタと図20のエリアDNA定義書とから生成される。
一方、第2のエリアDNAマスタは、図25に示すように、「DNA_ID」と前述した「カウントしきい値」とが対応付けられて設定されたデータである。
<イベントDNAマスタDB>
イベントDNAマスタDB426は、イベントDNAマスタを記憶するためのデータベースである。イベントDNAマスタは、ユーザにイベントDNAを設定するための条件が規定されたデータである。具体的には、イベントDNAマスタは、図26に示すように、「アクセスポイントID」、「開始日」、「終了日」、「DNA_ID」及び「DNA名」が対応付けられて設定されたデータである。すなわち、イベントDNAマスタは、無線LANアクセスポイント1の設置エリアを特定可能な情報であるアクセスポイントIDと、イベントの開催日時と、DNAと、の対応関係が設定されたデータである。前述したアクセスポイントマスタがあればイベントDNAマスタによりエリアとイベントの開催日時とDNAとの対応関係が規定される。よって、イベントDNAマスタは、実質的に、無線LANアクセスポイント1の設置エリアと、イベントの開催日時と、DNAと、の対応関係が設定されたデータである。
なお、イベントDNAマスタは、後述するように、図19のアクセスポイントマスタと図21及び図22のイベントDNA定義書とから生成される。
<制御部>
一方、図5に示す制御部43は、CPU431と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、メモリ432)と、を有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。制御部43の各種機能は、CPU431がメモリ432に格納されたプログラムを実行することにより実現される。
制御部43は、CPU431がプログラムを実行することで実現される機能の構成として、図6に示すように、データ入力部433と、エリアDNAマスタ作成部434と、イベントDNAマスタ作成部435と、を備える。
データ入力部433は、エリアDNAマスタと、イベントDNAマスタと、を作成するために必要な情報を取得する。具体的には、データ入力部433は、アクセスポイントマスタDB421からアクセスポイントマスタを取得し、エリアDNA定義DB422からエリアDNA定義ファイルを取得し、イベントDNA定義DB423から第1及び第2のイベントDNA定義ファイルを取得する。
エリアDNAマスタ作成部434は、データ入力部433により取得されたアクセスポイントマスタとエリアDNA定義ファイルとをエリアの「中分類」でマッチングさせることにより、エリアDNAマスタを作成する。
イベントDNAマスタ作成部435は、データ入力部433により取得されたアクセスポイントマスタと第1及び第2のイベントDNA定義ファイルとをマッチングさせることによりイベントDNAマスタを生成する。具体的には、図21の第1のイベントDNA定義ファイルと図22の第2のイベントDNA定義ファイルとを「イベント名」でマッチングさせ、また、第1のイベントDNA定義ファイルと図19に示すアクセスポイントマスタとを「小分類」(「会場詳細」)でマッチングさせることにより、イベントDNAマスタが作成される。
また、制御部43は、作成したエリアDNAマスタ、イベントDNAマスタ及び行動変化DNA定義ファイルを、インターネット網9を介して通信キャリアAに提供する。
[3−4.DNA集計装置]
通信キャリアAが保有するDNA集計装置5は、図7に示すように、通信部51と、記憶部52と、制御部53と、を備える。
通信部51は、インターネット網9を通じて、事業支援会社BのDNAマスタ作成装置4と通信キャリアAの広告配信装置6とを含む外部装置と通信可能に構成される。通信部51は、更に、ユーザ情報収集装置3やDNAマスタ作成装置4等の装置とローカル通信可能に構成される。
記憶部52は、DNAマスタDB521と、集計表DB522と、ユーザ別DNADB523と、を備える。
DNAマスタDB521は、事業支援会社BのDNAマスタ作成装置4から提供されたエリアDNAマスタ、イベントDNAマスタ及び行動変化DNA定義ファイルを記憶するためのデータベースである。
集計表DB522は、図27に示すような集計表を記憶するためのデータベースである。
集計表は、ユーザIDごとに、複数種類のDNAのカウント値が対応付けられた情報である。すなわち、前述のとおり、エリアDNAにはカウント値が設定される。集計表は、このカウント値を記憶するためのものである。また、集計表には、現在から過去所定期間(例えば、1年、半年等)の間のアクセス情報に基づくカウント値が記憶される。なお、本実施形態では、エリアDNAについては、カウント値がしきい値回数以上となった場合に設定されるが、イベントDNAについては、一度でもイベントの開催日時中にイベントエリアを訪問すると、そのイベントDNAが設定される。
ユーザ別DNADB523は、図28に示すユーザ別DNAテーブルを記憶するためのデータベースである。ユーザ別DNAテーブルは、集計表においてカウント値が有効化条件を満たしたDNAには「1」が設定され、カウント値が有効化条件を満たしていないDNAには「0」が設定されたデータである。なお、ユーザ別DNAテーブルには、エリアDNAだけでなく、イベントDNA及び行動変化DNAも含まれており、これらのDNAについても「0」又は「1」の値が設定されている。
制御部53は、CPU531と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、メモリ532)と、を有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。制御部53の各種機能は、CPU531がメモリ532に格納されたプログラムを実行することにより実現される。
制御部53は、CPU531がプログラムを実行することで実現される機能の構成として、図8に示すように、データ入力部533と、エリアDNA設定部534と、イベントDNA設定部535と、行動変化DNA設定部536と、を備える。
データ入力部533は、アクセス情報やDNAマスタ等の、ユーザに対してDNAを設定するために必要な情報を取得する。
エリアDNA設定部534は、データ入力部533と共に、後述する図10に示すエリアDNAカウント処理及び図11に示す有効化処理を実行する。
イベントDNA設定部535は、データ入力部533と共に、後述する図12に示すイベントDNA設定処理を実行する。
行動変化DNA設定部536は、データ入力部533と共に、後述する図13〜図15に示す行動変化DNA設定処理を実行する。
これらの処理が実行されることにより、ユーザに対してDNAが設定され、前述した集計表が更新されるとともにユーザ別DNAテーブルが生成される。更新された集計表及び生成されたユーザ別DNAテーブルは集計表DB522及びユーザ別DNADB523にそれぞれ記憶される。また、生成されたユーザ別DNAテーブルは、インターネット網9を介して広告配信会社Cに提供される。
[3−5.広告配信装置]
広告配信装置6は、図9に示すように、通信部61と、記憶部62と、制御部63と、を備える。
通信部61は、インターネット網9を通じて、通信キャリアAのDNA集計装置5や広告主端末8、配信先端末10等を含む外部装置と通信可能に構成される。
記憶部62は、広告情報DB621と、ユーザ別DNADB622と、を備える。
広告情報DB621は、広告主端末8から受け付けた広告情報を記憶するためのデータベースである。広告情報には、配信先端末10のユーザのDNAを指定した指定情報が付加されている。以下では、指定情報が付加された広告情報を「DNA指定済み広告情報」ともいう。
ユーザ別DNADB622は、通信キャリアAのDNA集計装置5から提供されたユーザ別DNAテーブルを記憶するためのデータベースである。
制御部63は、CPU631と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、メモリ632)と、を有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。制御部63の各種機能は、CPU631がメモリ632に格納されたプログラムを実行することにより実現される。制御部63は、後述する図16に示す広告配信処理を実行することで、指定されたDNAを有するユーザの配信先端末10に広告情報を配信する。
[4.処理]
[4−1.エリアDNAカウント処理]
次に、DNA集計装置5の制御部53のエリアDNA設定部534及びデータ入力部533が実行するエリアDNAカウント処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。エリアDNAカウント処理は、アクセス情報DB22のアクセス情報テーブルが更新される度に実行される。つまり、無線LANアクセスポイント1からアクセス情報が送信されてくる度に実行される。
まず、S101で、データ入力部533は、アクセス情報DB22に記憶されている図17のアクセス情報テーブルを1行読み込む。データ入力部533は、アクセス情報テーブルにおいてアクセス日及びアクセス時間が最新の行を読み込む。これによりアクセス日及びアクセス時間が最新のアクセス情報が取得される。
続いて、S102で、データ入力部533は、DNAマスタDB521に記憶されている図24の第1のエリアDNAマスタを取得する。
続いて、S103で、エリアDNA設定部534は、S102で取得した第1のエリアDNAマスタを参照し、対応するDNAを取得する。すなわち、エリアDNA設定部534は、第1のエリアDNAマスタにおいて、S101で取得したアクセス情報により特定されるアクセスポイントIDの行にて「1」のフラグが立っているDNAを取得する。S103では一般に複数のエリアDNAが取得される。
続いて、S104で、エリアDNA設定部534は、集計表DB522に記憶されている図27の集計表を更新する。ここで、エリアDNA設定部534は、集計表におけるS101で取得したアクセス情報により特定されるユーザIDの行にて、S103で取得したそれぞれのエリアDNAのカウント値を1だけ増加する。
制御部53は、S104を実行すると、図10のエリアDNAカウント処理を終了する。
[4−2.有効化処理]
次に、DNA集計装置5の制御部53のエリアDNA設定部534及びデータ入力部533が実行する有効化処理について、図11のフローチャートを用いて説明する。有効化処理は、所定期間(例えば1日)ごとに実行される。
まず、S111で、データ入力部533は、DNAマスタDB521から第2のエリアDNAマスタを取得し、また、集計表DB522から集計表を取得する。
続いて、S112で、エリアDNA設定部534は、S111で取得した集計表において、カウント値が有効化条件を満たすDNAを有効化する。すなわち、エリアDNA設定部534は、図27の集計表において、各ユーザIDの各DNA_IDの項目を参照し、カウント値が図25の第2のエリアDNAマスタで設定されているカウントしきい値以上のDNAに対して「1」を設定することにより有効化する。これにより、各ユーザIDについて、有効化条件を満たすDNAが有効化された図28に示すようなユーザ別DNAテーブルが生成される。
続いて、S113で、エリアDNA設定部534は、S112で生成したユーザ別DNAテーブルをユーザ別DNADB523に記憶し、図11の有効化処理を終了する。
[4−3.イベントDNA設定処理]
次に、DNA集計装置5の制御部53のイベントDNA設定部535及びデータ入力部533が実行するイベントDNA設定処理について、図12のフローチャートを用いて説明する。イベントDNA設定処理は、アクセス情報DB22のアクセス情報テーブルが更新される度に実行される。つまり、無線LANアクセスポイント1からアクセス情報が送信されてくる度に実行される。
S201で、データ入力部533は、アクセス情報収集装置2のアクセス情報DB22に記憶されている図17のアクセス情報テーブルを1行読み込む。詳細は、前述した図10のS101と同じである。
続いて、S202で、データ入力部533は、DNAマスタDB521に記憶されている図26のイベントDNAマスタを取得する。
続いて、S203で、イベントDNA設定部535は、S201で取得したアクセス情報により特定されるアクセスポイントIDが、図26のイベントDNAマスタに設定されたいずれかのアクセスポイントIDと一致するか否かを判定する。
イベントDNA設定部535は、アクセス情報により特定されるアクセスポイントIDがイベントDNAマスタに設定されたいずれかのアクセスポイントIDと一致すると判定した場合には、S204へ移行する。
S204で、イベントDNA設定部535は、S201で取得したアクセス情報により特定されるアクセス日が、対応する開始日から終了日までの間に含まれるか否かを判定する。ここでいう対応する開始日及び終了日とは、S203で一致すると判定されたアクセスポイントIDと、図26のイベントDNAマスタにおいて対応付けられた、イベントの開始日及び終了日を意味する。
イベントDNA設定部535は、アクセス情報により特定されるアクセス日が、対応する開始日から終了日までの間に含まれると判定した場合には、S205へ移行し、ユーザ別DNAテーブルにおいて、S201で取得したアクセス情報により特定されるユーザのユーザIDについて、対応するDNA_IDに「1」を設定し、当該DNAを有効化する。ここでいう対応するDNAとは、S203で一致すると判定されたアクセスポイントIDと、イベントDNAマスタにおいて対応付けられた、DNA_IDを意味する。
このように、イベントDNAの場合、エリアDNAとは対照的に、アクセス情報により特定されるアクセスポイントID及びアクセス日時が、イベントエリアの無線LANアクセスポイント1のアクセスポイントID及び開催日時に該当する場合、ユーザの無線端末7が無線LANアクセスポイント1に1回検出されるだけでDNAが有効化される。
制御部53は、S205を実行すると、イベントDNA設定処理を終了する。
一方、制御部53は、前述したS203でアクセス情報により特定されるアクセスポイントIDがイベントDNAマスタに設定されたいずれのアクセスポイントIDにも一致しないと判定した場合、イベントDNA設定処理を終了する。また、制御部53は、前述したS204でアクセス情報により特定されるアクセス日が、対応する開始日から終了日までの間に含まれないと判定した場合にも、イベントDNA設定処理を終了する。
[4−4.行動変化DNA設定処理]
次に、DNA集計装置5の制御部53の行動変化DNA設定部536及びデータ入力部533が実行する行動変化DNA設定処理について、図13のフローチャートを用いて説明する。行動変化DNA設定処理は、所定期間(例えば1日)ごとに実行される。
まず、S301で、データ入力部533は、各種データを取得する。具体的には、データ入力部533は、アクセス情報DB22からアクセス情報を取得する。ここで、データ入力部533は、図17のアクセス情報テーブル内で最新のアクセス日から過去所定期間(本実施形態では過去365日)分のアクセス情報をすべて取得する。ここでは一般に、ユーザIDが異なるアクセス情報が複数取得される。また、データ入力部533は、DNAマスタDB521から行動変化DNA定義ファイルを取得する。
続いて、S302で、行動変化DNA設定部536は、S301で取得したアクセス情報を集計することにより、図29に示すようなユーザ別検出回数テーブルを生成する。
ユーザ別検出回数テーブルは、「ユーザID」、「アクセス日」、「曜日フラグ」及び「検出回数」が対応付けられて設定されたデータである。「曜日フラグ」は、「アクセス日」が平日か休日かを示すフラグであり、平日である場合に「0」が設定され、休日である場合に「1」が設定される。「検出回数」は、対応する「アクセス日」においてユーザの無線端末7が無線LANアクセスポイント1に検出された回数を意味する。ユーザ別検出回数テーブルでは、対応付けられたデータがユーザID別に、かつ、アクセス日が新しい又は古いものから順に並んでいる。
続いて、S303で、行動変化DNA設定部536は、図23の行動変化DNA定義ファイルを1行読み込む。後述するとおり、S303〜S305は複数周期実行され、次の周期のS303では、行を変えて行動変化DNA定義ファイルが読み込まれる。つまり、行動変化DNA設定部536は、行動変化DNA定義ファイルを1行ずつ読み込んでいく。
なお、以下では、S303で読み込んだ行動変化DNAを「対象DNA」ともいう。
続いて、S304で、行動変化DNA設定部536は、データが読み込まれたか否かを判定する。1周期前のS303で行動変化DNA定義ファイルのすべての行の読み込みが完了した場合は、S304でデータが読み込まれていないと判定される。一方、1周期前のS303で行動変化DNA定義ファイルのすべての行の読み込みが完了していない、つまり読み込まれていない行がある場合は、S304でデータが読み込まれたと判定される。
行動変化DNA設定部536は、S304でデータが読み込まれたと判定した場合には、S305へ移行し、後述するDNA設定詳細処理を実行する。
制御部53は、DNA設定詳細処理を実行すると、前述したS303に戻る。
一方、制御部53は、S304でデータが読み込まれていない、つまり1周期前のS303ですべての行の読み込みが完了している場合、図13の行動変化DNA設定処理を終了する。
次に、S304で実行されるDNA設定詳細処理を、図14のフローチャートを用いて説明する。
まず、S401で、データ入力部533は、対象DNAに関する基準行動条件及び比較行動条件の判定に必要な情報をユーザ別検出回数テーブルから抽出する。データ入力部533は、基準行動条件の判定に必要な情報を以下のように抽出する。
すなわち、データ入力部533は、図19のアクセスポイントマスタを参照し、基準行動条件で指定された「大分類」に対応付けられた「アクセスポイントID」を取得する。そして、データ入力部533は、取得した「アクセスポイントID」に関する「検出回数」を、該「検出回数」に対応付けられた「ユーザID」及び「アクセス日」と共にユーザ別検出回数テーブルから抽出する。ここで、データ入力部533は、「アクセス日」が基準行動条件の「判定期間」に指定の期間に含まれ、かつ、「曜日フラグ」が基準行動条件の「平日休日区分」に当てはまるデータを抽出する。
例えば、「新社会人」の行動変化DNAを例にとると、基準行動条件では「大学」の大分類が指定されている。よって、データ入力部533は、図19のアクセスポイントマスタを参照して「大学」の大分類に対応付けられたアクセスポイントID「W003」等を取得し、取得した「W003」等に関する「検出回数」を、該「検出回数」に対応付けられた「ユーザID」及び「アクセス日」と共に図29のユーザ別検出回数テーブルから抽出する。ここで、基準行動条件の「判定期間」は30日であり、「平日休日区分」は平日休日である。よって、データ入力部533は、「検出回数」等を抽出する際に、最新の日時がデータの日付が2017/5/31である場合、「アクセス日」が2017/4/2から2017/5/1までの間に含まれ、かつ、「曜日フラグ」が0又は1であるデータを抽出する。なお、S401では、一般に、ユーザID別かつアクセス日の順で並んでいない状態でデータが取得される。
続いて、S402で、行動変化DNA設定部536は、S401で抽出したデータをユーザID別、アクセス日の順に並び替える。
続いて、S403で、行動変化DNA設定部536は、ユーザID単位でまとめてデータを読み込む。すなわち、行動変化DNA設定部536は、S402で並び替えたデータテーブルから同一ユーザIDのすべてのアクセス日のデータを取得する。以下では、S403で取得されたデータに関するユーザを「対象ユーザ」という。
なお、後述するとおり、S403〜S409は複数周期実行され、次の周期のS403では、ユーザを変えてまとめてデータが読み込まれる。
続いて、S404で、行動変化DNA設定部536は、データが読み込まれたか否かを判定する。1周期前のS403ですべてのユーザについてデータの読み込みが完了した場合は、S404でデータが読み込まれていないと判定される。一方、1周期前のS403ですべてのユーザについてデータの読み込みが完了していない、つまりデータが読み込まれていないユーザが存在する場合には、S404でデータが読み込まれたと判定される。
行動変化DNA設定部536は、S404でデータが読み込まれたと判定した場合には、S405へ移行し、対象ユーザに関する検出回数又は検出日数を集計する。ここでいう「検出回数」又は「検出日数」は、基準行動条件又は比較行動条件で指定された「判定期間」においてユーザの無線端末7が無線LANアクセスポイント1に検出された回数又は日数を意味する。「検出回数」は、S403で読み込んだ対象ユーザのすべてのアクセス日の「検出回数」を計上することで集計される。また、「検出日数」は、S403で読み込んだ対象ユーザのデータにおいて、「検出回数」が1以上である「アクセス日」の数を計上することで集計される。このS405では、基準行動条件又は比較行動条件の「判定フラグ」に応じて検出回数か検出日数のいずれかが集計される。
続いて、S406で、行動変化DNA設定部536は、基準行動条件についてDNA判定処理する。
続いて、S407で、行動変化DNA設定部536は、比較行動条件についてDNA判定処理する。
ここで、S406又はS407で実行されるDNA判定処理について図15のフローチャートを用いて説明する。
S501で、行動変化DNA設定部536は、基準行動条件又は比較行動条件が満たされるか判定する。ここで、S406で実行されるDNA判定処理の場合、基準行動条件が満たされるかが判定され、S407で実行されるDNA判定処理の場合、比較行動条件が満たされるかが判定される。以降のS502についても同様である。
S501では、S405で集計した検出回数又は検出日数が基準行動条件又は比較行動条件の「判定値」及び「判定条件」を満たしているかが判定される。例えば、対象DNAが「新社会人」である場合、集計した検出日数が10日以上である場合、基準行動条件が満たされると判定される。また、集計した検出日数が3日以下である場合、比較行動条件が満たされると判定される。
S501で、行動変化DNA設定部536は、基準行動条件が満たされる又は比較行動が満たされると判定した場合、S502で、基準行動条件又は比較行動条件のいずれかについて条件が満たされたことを示すフラグである判定フラグをオンにし、図15のDNA判定処理を終了する。
一方、S501で、行動変化DNA設定部536は、基準行動条件が満たされない又は比較行動条件が満たされないと判定した場合、前述したS502を実行することなく、図15のDNA判定処理を終了する。
図14に戻り、S408で、行動変化DNA設定部536は、基準行動条件及び比較行動条件が共に満たされたか否かを判定する。
行動変化DNA設定部536は、S408で基準行動条件及び比較行動条件が共に満たされたと判定した場合には、ユーザ別DNAテーブルにおいて対象ユーザの対象DNAに「1」のフラグを設定し、有効化した後、前述したS403に戻る。すなわち、ユーザを変えてS403〜S408の処理を実行する。
一方、行動変化DNA設定部536は、S408で基準行動条件及び比較行動条件の少なくとも一方が満たされていないと判定した場合には、前述したS409を実行することなく、前述したS403に戻る。つまり、この場合、対象ユーザに対象DNAが有効化されない。
一方、行動変化DNA設定部536は、前述したS404でデータが読み込まれていない、つまり1周期前のS403ですべてのユーザについてデータの読み込みが完了している場合、図14のDNA設定詳細処理を終了する。
[4−5.広告配信処理]
次に、広告配信装置6の制御部63が実行する広告配信処理について、図16のフローチャートを用いて説明する。広告配信処理は、所定期間ごとに実行される。
まず、S601で、制御部63は、DNA指定済み広告情報を広告情報DB621から取得する。
続いて、S602で、制御部63は、ユーザ別DNADB622からユーザ別DNAテーブルを取得する。
続いて、S603で、制御部63は、S602で取得したユーザ別DNAテーブルを参照し、DNA指定済み広告情報において指定されたDNAを有するユーザの配信先端末10に対して広告情報を送信する。本実施形態では、指定されたDNAを有する複数のユーザの配信先端末10に対して広告情報が配信されることが想定される。制御部63は、S603を実行すると、図16の広告配信処理を終了する。
[4.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)本実施形態では、顧客別DNA集計装置5は、エリアDNAマスタに従い、アクセス情報により特定されるユーザに対し、アクセス情報により特定されるエリアに対応するエリアDNAを設定する。
例えば、ユーザに対して無線LANアクセスポイント1の設置エリアの業態や名称が設定される構成では、広告主が設置エリアの実情を把握していない場合、注文要求の際にどの情報を指定していいかわからない場合がある。これに対して、ユーザにエリアDNA(すなわち、特徴情報)が設定される構成では、広告主は設置エリアの実情を把握していなくても情報を指定できる。また、一般に、特徴情報は、広告情報に関する商品やサービスと関連付けやすい。したがって、本実施形態の構成によれば、広告主などの設定された情報の活用者にとって利便性のより高い情報設定を実現することができる。
(2)本実施形態では、顧客別DNA集計装置5は、ユーザの同一のエリアDNAについてのカウント値が所定のカウントしきい値以上となった場合に、ユーザに対し、エリアDNAを設定する。
したがって、ユーザがエリアを1回でも訪問したらそのエリアに対応するエリアDNAが設定される場合と比較して、エリアDNAをより適切にユーザに設定できる。
(3)本実施形態では、顧客別DNA集計装置5は、イベントDNAマスタに従い、アクセス情報により特定されるユーザに対してイベントDNAを設定する。
したがって、ユーザにエリアDNAのみを設定する構成では設定できないようなDNAも設定することができる。ひいては、このような情報も活用できるため、活用者の利便性を更に向上できる。
(4)本実施形態では、顧客別DNA集計装置5は、行動変化DNA定義ファイルに従い、複数のアクセス情報により特定される、同一のユーザの訪問エリアの傾向の変化、に対応する行動変化DNAを設定する。
具体的には、顧客別DNA集計装置5は、基準行動条件及び比較行動条件が満たされたか否かを判定し、基準行動条件及び比較行動条件が共に満たされた場合に、ユーザに対して行動変化DNAを設定する。
したがって、ユーザにエリアDNAのみを設定する構成では設定できないようなDNAも設定できる。ひいては、このような情報も活用できるため、活用者の利便性を向上できる。
(5)本実施形態では、広告配信装置6は、指定されたDNAを有するユーザに対して広告情報を配信する。
したがって、ユーザに対してエリアの業態や名称が設定される構成と比較して、広告主は、注文要求の際に誤った情報を指定しにくい。ひいては、適切な広告配信を行うことができる。
なお、本実施形態では、顧客別DNA集計装置5の制御部53が情報設定装置の一例に相当する。また、アクセス情報が訪問情報の一例に相当し、第1のエリアDNAマスタがエリア対応データの一例に相当し、イベントDNAマスタがイベント対応データの一例に相当し、行動変化DNA定義ファイルが行動変化対応データの一例に相当する。また、基準行動条件の判定期間、大分類及び判定値がそれぞれ、第1の判定期間、第1のエリア及び第1の所定数の一例に相当し、比較行動条件の判定期間、大分類及び判定値がそれぞれ、第2の判定期間、第2のエリア及び第2の所定数の一例に相当する。また、S101,S201及びS301が訪問情報取得部としての処理の一例に相当し、S102がエリア対応データ取得部としての処理の一例に相当し、S104がカウント部としての処理の一例に相当し、S112,S205及びS409が設定部としての処理の一例に相当する。また、S202がイベント対応データ取得部としての処理の一例に相当し、S301が行動変化対応データ取得部としての処理の一例に相当し、S501が基準行動判定部及び比較行動判定部としての処理の一例に相当し、S601が通知情報取得部としての処理の一例に相当し、S603が通知情報送信部としての処理の一例に相当する。
[5.他の実施形態]
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(1)ユーザが或るエリアを訪問したことを検出する方法は上記実施形態の方法に限られない。例えば、各エリアに設置されたカメラによりユーザを撮像することで、ユーザがそのエリアを訪問したことを検出してもよい。また、Bluetooth(登録商標)やNFC(Near Field Communication)を用いた近距離無線通信が可能な通信機器を各エリアに設置し、該通信機器と無線端末7との間で近距離無線通信が行われたことをもってユーザがそのエリアを訪問したことを検出してもよい。また例えば、無線端末7に搭載されたGNSS(Global Navigation Satellite System)受信機で無線端末7の位置情報を取得し、該位置情報に基づいてユーザが或るエリアを訪問したことを検出してもよい。また例えば、各エリアに設置された赤外線センサ、光センサ、ユーザの音声を認識可能な音声認識装置等によりユーザが或るエリアを訪問したことを検出してもよい。
すなわち、訪問情報は、ユーザが或るエリアを訪問したことを検出可能な検出装置から送られてくる情報であって、上記エリアと、ユーザと、を特定可能な情報であってもよい。具体的には、訪問情報は、検出装置を識別する識別情報と、ユーザ又はその無線端末7の識別情報と、を含む情報であってもよい。検出装置は、例えば、無線LANアクセスポイント1、カメラ、通信機器、GPS受信機等である。更に、訪問情報は、各エリアに設置され、自装置周辺の所定の検出領域内の無線端末7を検出可能な検出装置から送られてくる情報であって、該検出装置が設置されたエリアと、検出した無線端末7と、を特定可能な情報であってもよい。この場合の検出装置は、各エリアに設置された無線LANアクセスポイント1、カメラ、通信機器等である。
(2)上記実施形態では、エリアとして店舗等の比較的広い範囲のエリアを例示したが、エリアはこれに限られるものではない。例えば、本明細書にいう「エリア」には、自動販売機の前などの比較的狭い範囲のエリア、換言すれば、「地点」も含まれる。また、「エリア」には、あらかじめ設定されたエリアだけでなく、事後的に設定されたエリアも含まれる。具体的には例えば、ビーコンなどの後ほど設置されたセンサや、IoT(Internet of Things)技術に用いられるセンサ(各戸の家庭内に設けられたセンサ等)の検出範囲なども含まれる。また、「エリア」には、家庭内のリビングルームなど建物内の一領域や、冷蔵庫の前など、対象となる物体の周辺範囲も含まれる。さらに、「エリア」には、車両に設けられたビーコン等のセンサの検出範囲、すなわち、移動体の周辺範囲も含まれる。このように、本明細書にいう「エリア」は、時刻によってその位置が変化するようなエリアも含まれる。また「エリア」には、時刻によってその大きさが変化するようなエリアも含まれてもよい。
(3)ユーザに設定されたDNAは、広告配信などのBtoC(Business to Customer)での情報配信に限られず、マーケティングやダッシュボードなどのBtoB(Business to Business)での情報配信等に使用されてもよい。例えば、DNA集計装置5の制御部53は、BtoBでの情報配信を行う場合、図30に示す情報分析処理を実行してもよい。
ここで、情報分析処理について説明する。情報分析処理は、所望のタイミングで実行される。
S701で、制御部53は、分析に必要な情報を取得する。制御部53は、例えば、図28のユーザ別DNAテーブル及び図17のアクセス情報テーブルを取得する。
S702で、制御部53は、S701で取得した情報に基づき分析処理を行う。ここでいう分析処理は、ユーザ別DNAテーブルに基づく分析処理を意味する。例えば、制御部53は、このような分析処理として、或るエリア(或る店舗等)を訪問する1又は複数のユーザのDNAを分析する処理を行う。具体的には、制御部53は、或る店舗等に設置された無線LANアクセスポイント1のアクセスポイントIDを含む複数のアクセス情報をアクセス情報テーブルから抽出し、抽出したアクセス情報に含まれるユーザIDを取得する。そして、制御部53は、ユーザ別DNAテーブルを参照し、取得されたユーザIDのユーザに設定されたDNAを分析する。例えば、制御部53は、或る店舗等を訪れるユーザには、どういったDNAが設定されたユーザが多い又は少ないか等を分析してもよい。
S703で、制御部53は、分析結果をDBに記憶する。
なお、分析処理は上記のものに限られない。例えば、制御部53は、S701で、図28のユーザ別DNAテーブル及び図18のユーザ情報テーブルを取得する。
そして、制御部53で、S701で、或るDNAが設定されたユーザの年齢や性別などの属性情報を分析してもよい。具体的には例えば、制御部53は、或るDNAが設定された複数のユーザをユーザ別DNAテーブルから抽出する。そして、制御部53は、ユーザ情報テーブルを参照して、抽出したユーザの年齢や性別等を分析する(例えば属性情報の分布を求める)。
これらの例では、ユーザ別DNAテーブルが設定状況情報に相当する。
このような構成によれば、分析処理の分析結果を用いて種々の活動を行うことができる。具体的には、分析結果を用いて、マーケティングやダッシュボードなどのBtoBでの情報配信等を行うことができる。なお、広告配信などのBtoCでの情報配信においても前述した分析結果が用いられてもよい。
(4)DNAを有効化する際の有効化条件は、上記実施形態の条件に限られない。例えば、有効化条件は、カウント値が統計値条件を満たすというものでもよい。統計値条件は、複数のユーザの同一のDNAについてのカウント値の統計値に基づく条件である。統計値は、例えば、平均値、最頻値、中央値、偏差値等である。統計値条件は、例えば、カウント値が統計値の所定パーセント以上であるという条件でもよい。一例として、統計値条件は、カウント値が中央値の300パーセント以上であるという条件でもよい。
例えば、或るDNAに対応するエリアに多くのユーザが頻繁に訪問する場合、そのDNAに関するカウント値は複数のユーザについて沢山カウントされる。このような場合、有効化条件としてのしきい値の設定が難しい場合がある。これに対して、上記構成のように統計値を用いることで、所定しきい値の設定が難しい場合でも、有効化条件を設定し、ユーザに対して適切にDNAを設定でき得る。
(5)上記実施形態では、アクセスポイントマスタとエリアDNA定義ファイルとをエリアの「中分類」でマッチングさせることによりエリアDNAマスタが作成されるが、マッチングの仕方はこれに限られるものではない。例えば、「大分類」や「小分類」でマッチングが行われてもよい。また、エリアの分類以外のキーワードでマッチングが行われてもよい。アクセスポイントマスタと第1及び第2のイベントDNA定義ファイルとのマッチングについても同様である。
(6)上記実施形態では、DNA集計装置5の制御部53は、アクセスポイントマスタとエリアDNA定義ファイルとから作成されたエリアDNAマスタを取得するが、エリアDNAマスタの取得方法はこれに限られるものではない。例えば、データベースにアクセスポイントマスタ及びエリアDNA定義ファイルが記憶されておらずエリアDNAマスタが始めから記憶されており、該エリアDNAマスタが取得されてもよい。イベントDNAマスタについても同様である。
(7)上記実施形態では、DNAのカウント値は無線LANアクセスポイント1からアクセス情報が送信されてくる度に増加されるが、カウント値の増加の仕方はこれに限られるものではない。例えば、カウント値は、一定期間の間に蓄積されたアクセス情報に基づき、該一定期間ごとにまとめて増加されてもよい。この場合において例えば、DNA集計装置5は事業支援会社Bにより保有されていてもよい。具体的には、事業支援会社Bが通信キャリアAから一定期間分のアクセス情報を取得し、取得したアクセス情報に基づき事業支援会社B側でカウント値の集計等を行ってもよい。
(8)上記実施形態では、ユーザの行動に基づきユーザに対してあらゆるDNA(特徴情報)が設定可能であるが、設定される特徴情報はこれに限られるものではない。例えば、ユーザの特徴のうち一部の特徴のみが設定されてもよい。この場合において例えば、ユーザの内面的特徴のみが設定されてもよい。
(9)上記実施形態では、無線LANアクセスポイント1の通信領域内に存在する無線端末7が検出される。しかし、検出される無線端末7は、これに限られるものではない。例えば、無線LANアクセスポイント1の通信領域内に存在し、かつ、所定条件を満たす無線端末7が検出されてもよい。換言すれば、無線端末7が無線LANアクセスポイント1の通信領域内に存在し、かつ、所定条件を満たす場合に、無線端末7のユーザが該無線LANアクセスポイント1の設置エリアを訪問したと判定されてもよい。
ここでいう所定条件は、例えば、無線端末7から送信されて無線LANアクセスポイント1で受信される無線信号の電波強度が所定しきい値以上であることでもよい。また、所定条件は、例えば、無線端末7が無線LANアクセスポイント1の通信領域内に滞在する滞在時間が所定時間以上であることでもよい。また、所定条件は、複数の条件の組合せでもよい。無線LANアクセスポイント1以外の検出装置についても同様に、ユーザ又はその無線端末7がそのエリアに存在することに加えて所定条件が満たされる場合に、無線端末7のユーザがそのエリアを訪問したと判定されてもよい。
(10)上記実施形態において、DNA(例えばエリアDNA)は、単純なオンオフフラグによりユーザに設定されてもよい。すなわち、ユーザに設定され得る少なくとも1つのDNAのそれぞれについて、オンオフフラグが設定される。オンオフフラグは、DNAがユーザに設定されたことに対応する第1値、及び、DNAがユーザに設定されていないことに対応する第2値、のいずれかが設定されるフラグである。オンオフフラグが設定されるDNAは、すべてのDNAでもよく、一部のDNAでもよい。そして、DNA集計装置5の制御部53は、アクセス情報を取得した場合に、該アクセス情報に含まれるアクセスポイントIDに対応するDNAのオンオフフラグに第1値を設定することで、ユーザに対してDNAを設定してもよい。
このような構成によれば、カウント値に基づきDNAを設定する構成と比較して、DNAの設定に関する計算負荷を低減できる。
なお、例えば、一部のDNAについてはオンオフフラグによりDNAを設定し、残りのDNAについてはカウント値に基づきDNAを設定してもよい。すなわち、オンオフフラグによるDNA設定、カウント値及びカウントしきい値によるDNA設定、並びに、カウント値及び統計値条件によるDNA設定、の少なくとも2つを併用してDNAを設定してもよい。
(11)上記実施形態では、DNAマスタの作成から広告配信に至るまでの各種処理は5台の装置2〜6で実行されるが、各種処理を実行する装置の数はこれに限られず、各種処理は、1台又は5台以外の複数台の装置で実行されてもよい。
(12)上記実施形態では、通知情報として広告情報を例示したが、通知情報はこれに限られるものではない。例えば、通知情報は、無線端末7にインストール済みのアプリケーションソフトウェアのプッシュ通知でもよい。また例えば、通知情報は、ユーザの現在位置に応じたレコメンド情報などでもよい。このようなレコメンド情報としては、例えば、ユーザの現在位置近隣の店舗等の情報をレコメンドするレコメンド情報等が挙げられる。
(13)上記実施形態において、DNA集計装置5の制御部53は、エリアと、ユーザに対して実施された意識調査の結果を分析して得られたユーザのDNAと、の対応関係が設定されたデータ(以下、エリア調査対応データ)に従い、ユーザにDNAを設定してもよい。ここでいう意識調査は、人々の意識や心理状態を探るために行う調査である。
具体的には、意識調査で回答したユーザが普段どういった場所(エリア)を訪問するのかをクロス集計等で分析し、特定する。そして、特定されたエリアと、意識調査の結果を分析して得られた上記ユーザのDNAと、を対応付けるエリア調査対応データが生成されてもよい。そして、制御部53は、エリア調査対応データに従い、ユーザが或るエリアを訪問した場合に、該エリアに対応するDNAをユーザに設定してもよい。
例えば、意識調査において「新商品、新しいものが好き」と回答しているユーザが、dコーヒーショップを多頻度(すなわち、所定頻度以上)で訪問することが分析により把握されたとする。この場合、「dコーヒーショップ」のエリアと、「新しいもの好き(アーリーアダプター)」のDNAと、が対応付けられたエリア調査対応データが生成される。そして、エリア調査対応データに従い、或るユーザがdコーヒーショップを訪問した場合に、該ユーザに「新しいもの好き(アーリーアダプター)」が設定される。
すなわち、この例では、ユーザがエリアを訪問した場合に、該エリアから連想されないDNAがユーザに設定され得る。ただし、エリアと、DNAと、の対応関係が設定されたデータに従い、ユーザにDNAが設定される点は共通している。
このような構成によれば、ユーザのエリアの訪問履歴に基づき、意識調査の結果を分析して得られた特徴情報をユーザに設定できる。
なお、この例では、制御部53がエリア調査対応データを取得する処理が、エリア調査対応データ取得部としての処理に相当する。
(14)上記実施形態において、DNA集計装置5の制御部53は、エリアDNAなどのユーザのエリアの訪問履歴によって設定される特徴情報と、エリアの訪問履歴以外のユーザの行動履歴によって設定される特徴情報と、を掛け合わせたユーザの特徴情報を、ユーザに設定してもよい。
具体的には、制御部53は、エリアの訪問履歴以外のユーザの行動履歴を示す行動履歴データを取得する。行動履歴データは、例えば、ユーザのテレビの視聴履歴を示すデータや、ユーザの購買履歴を示すデータ等である。
そして、制御部53は、エリアの訪問履歴によって設定される特徴情報(換言すればエリアDNAマスタ等に従い設定されるエリアDNA等)と、行動履歴データを分析して得られるユーザの特徴情報と、を掛け合わせた特徴情報を、ユーザに設定してもよい。
例えば、エリアの訪問履歴によって設定される「コンビニエンスストア好き」と、ユーザのテレビの視聴履歴を分析して得られる「夜はテレビを視聴しない層」と、を掛け合わせた「コンビニエンスストア好き」×「夜はテレビを視聴しない層」のDNAがユーザに設定されてもよい。
なお、エリアDNA以外のDNA、具体的には、イベントDNA、行動変化DNA、意識調査の結果を分析して得られたDNA等の各種DNAが、行動履歴データを分析して得られるDNAと掛け合わされてもよい。
このような構成によれば、例えば、エリアDNAのみをユーザに設定する構成と比較して、多様なDNAをユーザに設定することができる。したがって、例えば、配信先のユーザのDNAを指定して広告情報を配信する場合など、より詳細に配信先のDNAを指定して広告を配信できる。よって、ユーザに設定されたDNAの活用者の利便性を向上できる。
なお、この例では、制御部53の行動履歴データを取得する処理が行動履歴データ取得部としての処理に相当する。
(15)上記実施形態で、各装置2〜6が実行する機能の一部又は全部を、1つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
(16)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言によって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…無線LANアクセスポイント、2…アクセス情報収集装置、3…ユーザ情報収集装置、4…マスタ作成装置、5…DNA集計装置、6…広告配信装置、7…無線端末、11…アクセスポイント、100…広告配信システム。

Claims (11)

  1. エリアと、前記エリアを訪問したユーザと、ユーザの前記エリアへの訪問日と、を特定可能な情報である訪問情報を取得するように構成される訪問情報取得部であって、同一のユーザに関する時系列的に前後する複数の前記訪問情報を取得する前記訪問情報取得部と、
    第1の条件及び第2の条件の組と、ユーザの特徴情報と、の対応関係が設定されたデータである行動変化対応データを取得するように構成される行動変化対応データ取得部であって、前記第1の条件及び前記第2の条件に係る所定期間には、第1の区分に該当する期間と、当該期間に後続する第2の区分に該当する期間と、の組が時系列的に前後して複数存在し、前記第1の条件は、前記所定期間のうち前記第1の区分に該当する期間における同一のユーザの第1のエリアの訪問頻度に基づく条件であり、前記第2の条件は、前記所定期間のうち前記第2の区分に該当する期間における同一のユーザの第2のエリアの訪問頻度に基づく条件である、前記行動変化対応データ取得部と、
    前記複数の訪問情報に基づいて一の前記特徴情報の前記第1の条件及び前記第2の条件が共に満たされる場合に、前記行動変化対応データに従い、前記複数の訪問情報に係る同一のユーザに対し、前記一の特徴情報を設定する設定部と、
    を備える情報設定装置。
  2. 請求項1に記載の情報設定装置であって、
    前記エリアと、前記エリアから連想される、ユーザの特徴を示す特徴情報と、の対応関係が設定されたデータであるエリア対応データを取得するように構成されるエリア対応データ取得部を更に備え、
    前記設定部は、前記エリア対応データに従い、前記訪問情報により特定されるユーザに対し、前記訪問情報により特定される前記エリアに対応する前記特徴情報を設定する情報設定装置。
  3. 求項2に記載の情報設定装置であって、
    ユーザに設定され得る少なくとも1つの前記特徴情報のそれぞれについて、ユーザが前記特徴情報に該当する度合いを示すカウント値が設定され、
    前記訪問情報取得部により取得された前記訪問情報に基づき、前記訪問情報により特定されるユーザに対し、前記訪問情報により特定される前記エリアに対応する前記特徴情報の前記カウント値を変化させるカウント部を更に備え、
    前記設定部は、ユーザの同一の前記特徴情報についての前記カウント値が所定のしきい値以上となった場合に、当該ユーザに対し、前記カウント値が前記しきい値以上となった前記特徴情報を設定する、情報設定装置。
  4. 求項2に記載の情報設定装置であって、
    ユーザに設定され得る少なくとも1つの前記特徴情報のそれぞれについて、ユーザが前記特徴情報に該当する度合いを示すカウント値が設定され、
    前記訪問情報取得部により取得された前記訪問情報に基づき、前記訪問情報により特定されるユーザに対し、前記訪問情報により特定される前記エリアに対応する前記特徴情報の前記カウント値を変化させるカウント部を更に備え、
    前記設定部は、ユーザの同一の前記特徴情報についての前記カウント値が統計値条件を満たした場合に、当該ユーザに対し、前記カウント値が前記統計値条件を満たした前記特徴情報を設定し、
    前記統計値条件は、複数のユーザの前記同一の特徴情報についての前記カウント値の統計値に基づく条件である、情報設定装置。
  5. 求項2に記載の情報設定装置であって、
    ユーザに設定され得る少なくとも1つの前記特徴情報のそれぞれについて、当該特徴情報がユーザに設定されたことに対応する第1値、及び、当該特徴情報がユーザに設定されていないことに対応する第2値、のいずれかが設定されるオンオフフラグが設定され、
    前記設定部は、前記訪問情報取得部により前記訪問情報が取得された場合に、前記訪問情報により特定される前記エリアに対応する前記特徴情報の前記オンオフフラグに前記第1値を設定することで、前記訪問情報により特定されるユーザに対して当該特徴情報を設定する、情報設定装置。
  6. 請求項から請求項までのいずれか1項に記載の情報設定装置であって、
    購買履歴及びコンテンツを出力する装置の視聴履歴の少なくとも一方を含むユーザの行動履歴を示す行動履歴データを取得するように構成される行動履歴データ取得部を更に備え、
    前記設定部は、前記エリア対応データに従い設定される前記特徴情報と、前記行動履歴データを分析して得られるユーザの特徴情報と、を掛け合わせたユーザの特徴情報を、ユーザに対して設定する、情報設定装置。
  7. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の情報設定装置であって、
    前記訪問情報は、ユーザの前記エリアへの訪問日時を示す情報を含み、
    前記情報設定装置は、イベントが開催可能な前記エリアであるイベントエリアと、前記イベントエリアで開催される前記イベントの開催日時と、前記イベントから連想される前記特徴情報と、の対応関係が設定されたデータであるイベント対応データを取得するように構成されるイベント対応データ取得部を更に備え、
    前記設定部は、前記訪問情報により特定される前記エリアが前記イベント対応データにおいて設定された前記イベントエリアのいずれかに該当し、かつ、前記訪問情報により特定される前記訪問日時が、前記訪問情報により特定される前記エリアに該当される前記イベントエリアに前記イベント対応データにおいて対応付けられている前記開催日時に含まれる場合、前記イベント対応データに従い、前記訪問情報により特定されるユーザに対し、前記該当されるイベントエリアと前記開催日時とに対応する前記特徴情報を設定する、情報設定装置。
  8. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の情報設定装置であって、
    ユーザに通知される情報である通知情報と、前記通知情報の送信先のユーザの前記特徴情報を指定する指定情報と、を取得するように構成される通知情報取得部と、
    前記設定部により前記特徴情報が設定されたユーザのうち、前記指定情報により指定された前記特徴情報を有する前記ユーザに対して前記通知情報を送信するように構成される通知情報送信部と、
    を更に備える情報設定装置。
  9. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の情報設定装置であって、
    ユーザと、当該ユーザに設定された前記特徴情報と、を特定可能な情報である設定状況情報を取得するように構成される状況情報取得部と、
    前記設定状況情報に基づく分析処理を実行するように構成される分析処理部と、
    を更に備える情報設定装置。
  10. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の情報設定装置であって、
    前記エリアと、ユーザに対して実施された意識調査の結果を分析して得られたユーザの特徴情報と、の対応関係が設定されたデータであるエリア調査対応データを取得するように構成されるエリア調査対応データ取得部を更に備え、
    前記設定部は、前記エリア調査対応データに従い、前記訪問情報により特定されるユーザに対し、前記訪問情報により特定される前記エリアに対応する前記特徴情報を設定する、情報設定装置。
  11. コンピュータを、
    エリアと、前記エリアを訪問したユーザと、ユーザの前記エリアへの訪問日と、を特定可能な情報である訪問情報を取得するように構成される訪問情報取得部であって、同一のユーザに関する時系列的に前後する複数の前記訪問情報を取得する前記訪問情報取得部と、
    第1の条件及び第2の条件の組と、ユーザの特徴情報と、の対応関係が設定されたデータである行動変化対応データを取得するように構成される行動変化対応データ取得部であって、前記第1の条件及び前記第2の条件に係る所定期間には、第1の区分に該当する期間と、当該期間に後続する第2の区分に該当する期間と、の組が時系列的に前後して複数存在し、前記第1の条件は、前記所定期間のうち前記第1の区分に該当する期間における同一のユーザの第1のエリアの訪問頻度に基づく条件であり、前記第2の条件は、前記所定期間のうち前記第2の区分に該当する期間における同一のユーザの第2のエリアの訪問頻度に基づく条件である、前記行動変化対応データ取得部と、
    前記複数の訪問情報に基づいて一の前記特徴情報の前記第1の条件及び前記第2の条件が共に満たされる場合に、前記行動変化対応データに従い、前記複数の訪問情報に係る同一のユーザに対し、前記一の特徴情報を設定する設定部と、
    を備える情報設定装置として機能させるコンピュータプログラム。
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