JP7185337B2 - 情報処理装置、プログラム及び情報処理方法 - Google Patents
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Description
<空席管理システム1の構成例>
第1の実施形態では、席やテーブルが設置され飲食が提供される店舗に新たな利用客が利用可能な空席(又は空きテーブル)があるか否かを示す空き状況(例えば、空席、やや混雑、満席:「混雑状況」ということもでき、本実施形態では両者は同意である)を、ユーザ端末に配信する空席管理システムについて説明する。
図2Aは、空席管理サーバ10のハードウェア構成図である。空席管理サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)11(情報処理装置)、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、記憶装置14及び通信装置15を備える。CPU11は、後述するプログラムを実行することにより、空席管理サーバ10が提供する機能を実現する。ROM12及びRAM13は、CPU11が用いるデータを保持する。記憶装置14は、後述するプログラム及びデータベースを格納する。通信装置15は、ネットワーク50を介して入力端末20及びユーザ端末30と通信する。
図4Aは、入力端末20のハードウェア構成図である。入力端末20は、CPU21、表示装置22、入力装置23及び通信装置24を備える。CPU21は、入力端末20が備える各部を制御する。通信装置24は、ネットワーク50を介して空席管理サーバ10と通信し、空席管理サーバ10から、空き情報及び店舗情報を入力するためのGUI画面を受信する。表示装置22は、空席管理サーバ10から受信したGUI画面を表示する。入力装置23は、店員が入力端末20に対する操作指示を入力するために用いるインターフェースである。例えばタッチパネルなどによって、表示装置22及び入力装置23を一体的に構成することもできる。
図5Aは、ユーザ端末30のハードウェア構成図である。ユーザ端末30は、CPU31(情報処理装置)、表示装置32、入力装置33及び通信装置34を備える。CPU31は、ユーザ端末30が備える各部を制御する。通信装置34は、ネットワーク50を介して空席管理サーバ10と通信し、店舗の空き情報の検索リクエストを送信して、空席管理サーバ10から空き情報を受信する。表示装置32は、空席管理サーバ10から受信した店舗の空き情報や、空き情報を入力するためのGUI画面(投稿画面)を画面表示する。入力装置33は、ユーザがユーザ端末30に対する操作指示を入力するために用いるインターフェースである。例えばタッチパネルなどによって、表示装置32及び入力装置33を一体的に構成することもできる。
図6は、空席管理サーバ10が実行する空き情報の配信処理手順を示すフローチャートである。空席管理サーバ10は、図6に示すフローチャートを実現するプログラムを実行する。
判定部113は、受信部111がユーザ端末30から空き情報の検索リクエストを受信したか否かを判断する。空き情報の検索リクエストを受信した場合(Yes)、処理はステップS102に移行する。なお、検索リクエストには、ユーザ端末30の現在の位置情報(例えば、GPSから取得した緯度経度情報)が含まれている。
判定部113は、検索リクエストに含まれている位置情報を取得し、RAM13又は記憶装置14に格納する。
判定部113は、ユーザ端末30の位置情報からユーザ端末30の現在位置を特定し、店舗情報データベース142の緯度経度1426を参照して、上記位置情報に応じて、ユーザ端末30に空き情報を送信すべき店舗群を特定し、当該店舗群の情報をRAM13又は記憶装置14に一時的に格納する。具体的には、判定部113は、ユーザ端末30の現在位置から所定距離範囲(例えば、現在位置から半径5kmの範囲)内にある店舗群を特定(決定)する。
判定部113は、店舗情報データベース142及び空き情報データベース143を参照して、特定された店舗群に含まれる各店舗の店舗情報及び空き情報を抽出し、RAM13又は記憶装置14に格納する。このとき、判定部113は、公開可否フラグ1429、受信日時1434及び受信日時1444を参照して、空き情報データベース143に格納された第1の空き情報1432、又は、ユーザ投稿データベース144に格納されたユーザ投稿1442による空き情報のいずれをユーザ端末30に配信するかを決定する。この配信すべき空き情報の決定方法については、後述する。
出力部114は、通信装置15を介して、ステップS103で特定した店舗群の情報と、ステップS104で取得した各店舗の店舗情報及び空き情報を、リクエストを送信してきたユーザ端末30に送信する。
図7は、ステップS104における、空席管理サーバ10が実行する、配信すべき空き情報の決定方法のフローチャートである。
判定部113は、ステップS103において特定された店舗群の中から、任意の1つの店舗を処理対象店舗として選択する。
判定部113は、空き情報データベース143を参照して、処理対象店舗の入力端末20から送信された処理対象店舗の第1の空き情報を取得し、RAM13又は記憶装置14に格納する。
判定部113は、ユーザ投稿データベース144を参照して、現在時刻から所定時間(例えば、30分)以内に更新されたユーザ投稿があるか否かを判断する。所定時間以内に更新されたユーザ投稿がある場合(Yes)、処理はステップS204に移行する。所定時間以内に更新されたユーザ投稿がない場合(No)、処理はステップS211に移行する。
判定部113は、所定時間以内に更新されたユーザ投稿をすべて取得し、RAM13又は記憶装置14に格納する。
判定部113は、ステップS204において取得したユーザ投稿のうち、最多の空き情報を第2の空き情報として設定し、RAM13又は記憶装置14に格納する。例えば、ステップS204において取得したユーザ投稿が5つあり、うち4つが「空きあり」、残りの1つが「やや混雑」である場合、第2の空き情報として「空きあり」が設定されることになる。また、判定部113は、最多の空き情報を示すユーザ投稿のうち、最新の(最も現在時刻に近い)受信日時を、第2の空き情報の受信日時として設定する。
判定部113は、第1の空き情報と第2の空き情報とが同じであるか否かを判断する。第1の空き情報と第2の空き情報とが同じである場合(Yes)、処理はステップS211に移行する。ここで、第1の空き情報と第2の空き情報とが同じであり、第2の空き情報の受信日時が第1の空き情報の受信日時より新しい場合、更新部112は、空き情報データベース143の第1の空き情報の受信日時1434を第2の空き情報の受信日時と同じになるように更新してもよい。店舗40の店員が更新された日時に第1の空き情報を送信したわけではないが、第1の空き情報は更新された日時の時点でも有効(実際の店舗40内の空き状況と同じである)といえるので、第1の空き情報の受信日時をより現在時刻に近い日時にも送信されたものとみなすことができる。これにより、次回の決定フロー(図7の一連の処理)におけるステップS207の判断の際に、より最新の第1の空き情報の受信日時を用いた判断ができる。第1の空き情報と第2の空き情報とが同じでない場合(No)、処理はステップS207に移行する。
判定部113は、空き情報データベース143及びユーザ投稿データベース144を参照して、第1の空き情報の受信日時が、第2の空き情報の受信日時よりも後であるか否かを判断する。第1の空き情報の受信日時が、第2の空き情報よりも後である場合(Yes)、処理はステップS211に移行する。第1の空き情報の受信日時が、第2の空き情報よりも後でない場合(No)、処理はステップS208に移行する。
判定部113は、店舗情報データベース142の公開可否フラグ1429を参照して、ユーザ投稿の公開が許可されているか否かを判断する。ユーザ投稿の公開が許可されている場合(Yes)、処理はステップS209に移行する。ユーザ投稿が公開不可の場合(No)、処理はステップS210に移行する。
判定部113は、第1の空き情報と第2の空き情報とが異なり(ステップS206)、第2の空き情報(ユーザ投稿)の方が第1の空き情報よりも最新であり(ステップS207)、ユーザ投稿の公開が許可されている(ステップS208)場合、第2の空き情報を、照会リクエストを送信したユーザ端末30に配信すると決定する。換言すれば、配信すべき空き情報のステータスを、第2の空き情報で上書きする。
判定部113は、ユーザ投稿が公開不可である場合、ステップS205において第2の空き情報として設定した空き情報を、出力部114を介して入力端末20に送信する。これにより、ユーザ投稿を店舗40の店員に通知(フィードバック)する。ユーザ投稿のフィードバックに際し、判定部113は、例えば、入力端末20に「ユーザから「空きあり」が空き情報として投稿されています。「空きあり」に更新しますか?」とプッシュ通知することができる。別の形態では、判定部113は、入力端末20に「ユーザから「空きあり」が空き情報として投稿されています」といったテキストを含むメールを送信することができる。別の形態では、店舗40の店員が、任意のタイミングで、第2の空き情報として設定された空き情報を閲覧できるようにしてもよい。
判定部113は、所定時間以内のユーザ投稿がないか(ステップS203)、第1の空き情報と第2の空き情報とが同じであるか(ステップS206)、第1の空き情報の方が第2の空き情報(ユーザ投稿)よりも最新であるか(ステップS207)、又は、ユーザ投稿が公開不可である(ステップS208)場合、第1の空き情報を、照会リクエストを送信したユーザ端末30に配信すると決定する。すなわち、配信すべき空き情報のステータスを、デフォルトの第1の空き情報のままとする。
判定部113は、ステップS103において特定された店舗群のうち、未処理の店舗があるか否かを判断する。このとき、判定部113は、ステップS201において選択された店舗以外の店舗について、未処理であると判断する。未処理の店舗がある場合(Yes)、処理はステップS201に戻り、ステップS201~S211が上記と同様に実行される。未処理の店舗がない場合(No)、配信すべき空き情報の決定処理は終了し、上述のステップS105に移行する。
図8は、ユーザ端末30における空き情報の表示処理手順を示すフローチャートである。ユーザ端末30は、図8に示すフローチャートを実現するプログラムを実行する。
生成部313は、通信制御部312を介して、ユーザ端末30の現在位置を示す位置情報(GPSデータ)を取得する。生成部313は、取得した位置情報を記憶部311に格納する。
生成部313は、記憶部311からユーザ端末30の位置情報を取得し、当該位置情報を含む検索リクエストを生成し、通信制御部312を介して検索リクエストを空席管理サーバ10に送信する。空席管理サーバ10は、検索リクエストを受信すると、図6及び図7に示した上述の処理を実行する。
生成部313は、ステップS301で取得した位置情報及びユーザによって指定された地図の拡大率に応じて、記憶部311から地図情報(地図データ)を読み込み、表示制御部314を介して表示装置32の表示画面上に所望の地図を表示する。なお、地図の拡大率は事前に設定された固定値としてもよい。
生成部313は、通信制御部312を介して、空席管理サーバ10から、ユーザ端末30の位置情報に応じた店舗群の店舗情報及び空き情報を取得して、記憶部311に格納する。
生成部313は、空席管理サーバ10から受信した店舗群のうち、任意の1つの店舗を処理対象店舗として選択する。ここで選択される処理対象店舗は、例えば、緯度経度がユーザ端末30の位置情報に最も近い店舗とすることができる。別の形態では、店舗ID1421が最も若い店舗を処理対象店舗として選択することもできる。
生成部313は、記憶部311に格納されている処理対象店舗の空き情報を参照し、表示ピンのオブジェクトデータの中から空き情報に対応するものを選択して、空き情報に基づいたピンデータを生成する。表示ピンのオブジェクトデータは、空き情報に応じて色分けすることができる。例えば、表示ピンのオブジェクトデータは、空き情報が「空きあり」である場合は青色、「やや混雑」である場合は黄色、「満席」である場合は赤色とすることができる。また、表示ピンのオブジェクトデータに、空き情報に対応するテキストデータを重畳することにより各店舗のピンデータが生成される。すなわち、地図に表示されるピンには、1つの店舗の空き情報を示すテキストが含まれる。例えば、処理対象店舗の空き情報が「空きあり」であった場合は、ピンの中に「空きあり」というテキストを表示する。空き情報が「満席」であった場合は、「満席」というテキストを表示する。ピンデータに含まれるテキストは、例えば黒文字又は白文字とすることができる。
生成部313は、処理対象店舗の緯度経度にしたがって、ステップS306で生成したピンデータを地図上に配置する。なお、このとき、生成部313は、空き情報が「やや混雑」又は「満席」の店舗についてはピンデータを削除して配置せず、空き情報が「空き」を示す店舗のピンデータのみを配置するようにしてもよい。
生成部313は、空席管理サーバ10から受信した店舗群のうち、未処理の店舗があるか否かを判断する。このとき、生成部313は、ステップS305において選択された店舗以外の店舗について、未処理であると判断する。未処理の店舗がある場合(Yes)、処理はステップS305に戻り、ステップS305~S307が上記と同様に実行される。未処理の店舗がない場合(No)、処理はステップS309に移行する。
表示制御部314は、ステップS307において生成部313により地図上に配置されたピンデータにしたがって、表示用ピンを表示装置32の表示画面に表示する。
第1の実施形態による、ユーザ端末30の表示装置32の表示画面に表示されるUI表示の例を説明する。
図10は、ユーザ端末30における空き情報の投稿画面の表示手順を示すフローチャートである。ユーザ端末30は、図10に示すフローチャートを実現するプログラムを実行する。
生成部313は、ユーザによる地図上のピン(店舗)の選択を受け付ける。
生成部313は、記憶部311からユーザ端末30の位置情報を取得する。
生成部313は、記憶部311に格納された店舗情報のうち営業時間を参照し、現在時刻が、選択されたピンに対応する店舗40の営業時間内であるか否かを判断する。営業時間内である場合(Yes)、処理はステップS404に移行する。営業時間外である場合(No)、処理はステップS407に移行する。なお、店舗40が24時間営業の場合は、本ステップS403を省略してステップS407に移行するようにしてもよい。
生成部313は、記憶部311に格納された店舗情報のうち緯度経度を参照し、ステップS402で取得したユーザ端末30の位置情報と、店舗40との距離を算出する。
生成部313は、ユーザ端末30と店舗40との距離が、所定の距離以下であるか否かを判断する。この所定の距離は、例えば、ユーザが店舗40にいてもGPSのずれにより生じる範囲として設定することができる。GPSのずれが最大300m発生し得る場合は、所定の距離は、店舗40の広さも加味して、例えば350mに設定することができる。所定の距離以下である場合(Yes)、処理はステップS406に移行する。所定の距離より大きい場合(No)、処理はステップS407に移行する。
生成部313は、ユーザが空き情報を投稿するための各ボタンがアクティブとなっている投稿画面を生成する。ここで、現在時刻が営業時間内であり、ユーザ端末30と店舗40との距離が近い(所定の距離以下)である場合は、ユーザが店舗40内にいる可能性が高いとみなすことができる。このように、所定の条件を満たす場合にのみユーザが空き情報を投稿できるようにすることで、高い信頼性の空き情報の投稿を受け付けることができる。
ステップS403において営業時間外であると判断された場合、又は、ステップS405において所定の距離より大きいと判断された場合、生成部313は、各ボタンが非アクティブとなっている投稿画面を生成する。このように、所定の条件が満たされない場合には、空き情報の投稿が受け付けられない。ただし、投稿画面を生成しないのではなく、各ボタンが非アクティブとなっている投稿画面を生成することで、条件を満たせば空き情報を投稿できる場合があることを、ユーザに暗に示すことができる。
表示制御部314は、ステップS406又はステップS407で生成された投稿画面を表示装置32の表示画面に表示する。
図11は、ユーザ端末30の表示装置32の表示画面に表示される投稿画面60の一例を示す図である。図11においては、ユーザが店舗B(キッチンB)のピンを選択した場合に表示される画面を示している。投稿画面60では、ユーザが店舗Bの空き状況を選択するためのボタン61~63(「空きあり」ボタン61、「やや混雑」ボタン62及び「満席」ボタン63)と、選択した空き状況を空席管理サーバ10に送信するための投稿ボタン64とが表示されている。ユーザがボタン61~63のいずれかを選択して、投稿ボタン64をタップすると、選択された空き状況と、店舗Bの店舗IDと、ユーザ情報とが、空席管理サーバ10に送信される。そして、空席管理サーバ10は、ユーザ端末30から受信した情報にしたがって、ユーザ投稿データベース144を更新する(ユーザ投稿1442、ユーザ端末ID1443及び受信日時1444を含む新たなレコードを作成する)。
第1の実施形態に係る空席管理システム1において、ユーザ端末30から空き情報の検索リクエストを空席管理サーバ10に送信すると、空席管理サーバ10は、検索リクエストに応答してユーザ端末30の位置に基づいて店舗群(ユーザが入力した検索条件に合致する店舗の集合)を特定し、それらの空き情報を店舗情報と共にユーザ端末30に送信する。このとき、空席管理サーバ10は、ユーザ投稿の公開可否フラグ(施設情報)に応じて、ユーザ投稿を配信するか、入力端末20に送信するかを決定する。具体的には、ユーザ投稿の公開が許可されている場合、所定時間以内に投稿されたユーザ投稿のうち最も多いものを店舗の空き情報として、ユーザ端末30に送信する。これにより、店舗40の入力端末20から最後に送信された第1の空き情報が現状とは異なっていたとしても、正確な空き情報を配信することができる。また、ユーザ投稿の公開が許可されていない場合は、ユーザ投稿を入力端末20に送信することで、店舗40の店員に空き情報の更新を促すことができるため、結果として、リアルタイムで正確な空き情報の配信につながる。
第1の実施形態では、店舗40の店員が店内の空き状況を目視で確認して、入力端末20に空き情報を入力することで、空席管理サーバ10に第1の空き情報を送信することとしたが、入力端末20は、カメラや人感センサなどを用いて空き状況を自動で検出する装置であってもよい。例えば、店舗内を撮像可能な位置に設置されたカメラで店内を撮影し、カメラに接続された情報処理装置で撮像画像を解析し、店舗40の空き状況を判定し、空席管理サーバ10に店内の空き情報を送信する。
上述の第1の実施形態では、公開可否フラグに基づいて、配信すべき空き情報を入力端末20からの第1の空き情報とするか、ユーザ投稿とするかを決定することを説明した。しかしながら、「やや混雑」していると判断する程度は、人(ユーザ)によって異なるため、「やや混雑」のユーザ投稿を配信せずに、店舗が送信した第1の空き情報を優先して配信するようにしてもよい。このように、第1の空き情報と第2の空き情報とが何であるかによって、優先して配信する空き情報を決定することができる。そこで、第2の実施形態では、第1の空き情報と第2の空き情報との組み合わせに基づいて、配信すべき空き情報を決定する技術を提案する。
図12は、空席管理サーバ10が実行する、第2の実施形態における配信すべき空き情報の決定方法のフローチャートである。ステップS201~S207については第1の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
ステップS207の後、判定部113は、第1の空き情報と第2の空き情報との組み合わせに基づいて、配信すべき空き情報を決定する。以下の表1は、第1の空き情報と第2の空き情報との組み合わせと、第1の空き情報と第2の空き情報のいずれを配信するかを示す。データベース141には予め以下の表1が格納されており、判定部113は、ステップS501において表1を参照して、配信すべき空き情報を決定する。
判定部113は、ステップS501で決定した空き情報を、出力部114を介して入力端末20に通知する。例えば、第2の空き情報を配信すると決定された場合には、その旨をテキスト表示したり、第1の空き情報を第2の空き情報と同じに変更するよう促すテキストを表示したりすることができる。
第2の実施形態においては、空席管理サーバ10は、第1の空き情報と第2の空き情報(施設情報)に応じて、ユーザ投稿を配信するか、第1の空き情報を配信するかを決定する。具体的には、第1の空き情報と第2の空き情報とが異なっており、第2の空き情報が第1の空き情報よりも最新である場合に、第1の空き情報と第2の空き情報との組み合わせに基づいて、配信すべき空き情報をユーザ投稿(第2の空き情報)とするか、入力端末20からの第1の空き情報とするかを決定する。これにより、空き状況の判断は人によって異なることもあるが、ユーザ投稿の方が第1の空き情報よりもより正確な空き状況を反映していると思われる場合に、当該ユーザ投稿を配信することができる。また、例えば、店舗40を訪れているユーザにとっては空き状況が「やや混雑」に見えても、空いている席が予約席であったり、店舗40の外で行列ができていたりした場合に、店舗40の店員は空き情報を「満席」としておきたいことがある。このような場合には、店舗40からの第1の空き情報を優先することで、店舗40の意図を反映した正確な空き情報を配信することができる。
第1の実施形態においては、日時にかかわらず、所定の条件を満たす場合は、第1のユーザ端末30から送信されたユーザ投稿(第2の空き情報)を、第2のユーザ端末30に配信することを説明した。しかしながら、店舗40によっては、必ず混雑する日時には空き情報を「やや混雑」又は「満席」としておき、ユーザ投稿によって「空きあり」の空き情報が配信されないようにしたい場合がある。そこで、第3の実施形態では、配信される空き情報を固定する日時を設定でき、空き情報を固定する日時を参照してユーザ投稿の配信をするか否かを判定する技術を提案する。
図13は、入力端末20の表示装置22の表示画面に表示される固定情報設定画面80の一例を示す図である。固定情報設定画面70は、空き情報を固定にする曜日及び時間帯、並びに固定にする空き情報を設定するための選択箇所と、送信ボタン71とを有している。店員が固定情報(上書き可否情報)を入力後、送信ボタン71を押すことにより、固定情報が通信装置24を介して空席管理サーバ10に送信される。図13の固定情報設定画面70においては、曜日を選択できるように構成されているが、別の形態では、カレンダー表示から日付を選択できるようにしてもよい。また、図13の固定情報設定画面70においては、固定時間帯を1つのみ選択できるように構成されているが、別の形態では、複数の固定時間帯を設定できるようにしてもよい。この場合、複数の固定時間帯のそれぞれについて、固定空き情報を設定できるようにする。
図14は、第3の実施形態に係る店舗情報データベース242を示す図である。図14に示すように、店舗情報データベース242は、固定曜日2421、固定時間帯2422及び固定空き情報2423をさらに構成項目として有している点で、第1の実施形態の店舗情報データベース142と異なっている。固定曜日2421、固定時間帯2422及び固定空き情報2423は、固定情報設定画面70に入力された固定情報に対応する。
図15は、第3の実施形態における配信すべき空き情報の決定方法のフローチャートである。
判定部113は、第1の実施形態と同様にステップS201を実施した後、店舗情報データベース242を参照して、処理対象店舗の固定空き情報2423が設定されているか否かを判断する。固定空き情報2423が設定されている場合(Yes)、処理はステップS602に移行する。固定空き情報2423が設定されていない場合(No)、第1の実施形態と同様に、ステップS202~S212が実行される。
判定部113は、当日が固定曜日2421であり、かつ現在時刻が固定時間帯2422内にあるか否かを判断する。固定曜日2421であり、かつ現在時刻が固定時間帯2422内である場合(Yes)、処理はステップS603に移行する。固定曜日2421でないか、又は現在時刻が固定時間帯2422内でない場合(No)、第1の実施形態と同様に、ステップS202~S212が実行される。
判定部113は、固定空き情報2423を配信すべき空き情報として決定する。その後、処理はステップS212に移行する。すなわち、固定空き情報2423を配信する際は、店舗40の入力端末20に、空き情報の更新を促す通知は送信されない。
以上のように、第3の実施形態においては、空席管理サーバ10は、空き情報が固定された日時に関する固定情報(施設情報)に応じて、ユーザ投稿(第2の空き情報)を配信するか、入力端末20に送信するかを決定する。具体的には、現在時刻において空き情報が固定されている場合には、配信すべき空き情報を固定空き情報とする。一方、現在時刻が、空き情報が固定されていない日時である場合は、第1の実施形態と同様に、所定の条件を満たす場合に配信すべき空き情報をユーザ投稿(第2の空き情報)とする。このように、空き情報が固定されている場合、店舗40の入力端末20がどのような空き情報を空席管理サーバ10に送信しているか、入力端末20がどのような種類の装置であるか(店舗が空き状況を入力する装置か、空き状況を自動で検出する装置か)によらず、固定空き情報を優先して配信する。これにより、店舗を訪れたユーザから見た空き状況が固定空き情報と異なっていたとしても、ユーザ投稿は配信されず、店舗の意図が反映された空き情報を配信することができる。
以上の実施形態では、飲食店の空き情報を例に説明したが、これに限らない。例えば、飲食店以外にも映画館やスポーツスタジアム、駐車場、バス停などの施設の空き情報にも、本実施形態の技術を適用できる。また、本実施形態の空席管理システム1は、席を提供されないが人の多さが変動するような施設における利用者の空き状況を管理してもよい。具体的には、例えばスーパーマーケット、薬局、スポーツジム、自治体若しくは銀行の窓口、温泉施設などの空き状況を示す情報を管理してもよい。この場合、例えば、空席管理サーバ10は、「空いている」「やや混雑」「混雑」のいずれかによって表される混雑情報を管理し、配信する。
10…空席管理サーバ(情報処理装置)
20…入力端末(施設端末)
30…ユーザ端末
40…店舗(施設)
50…ネットワーク
Claims (10)
- 施設の空き状況を示す空き情報を配信する情報処理装置であって、
施設に関する施設情報を記憶する記憶手段と、
第1のユーザ端末から送信された前記施設の空き情報を取得する取得手段と、
前記施設情報に応じて、前記第1のユーザ端末から送信された前記施設の空き情報を、第2のユーザ端末に送信するか、前記施設に対応する施設端末に送信するかを決定する決定手段と、
前記決定手段による決定に応じて、前記第1のユーザ端末から送信された前記施設の空き情報を前記第2のユーザ端末に送信する送信手段と、を備える情報処理装置。 - 前記記憶手段は、前記施設情報として、前記施設ごとに設定された、前記第1のユーザ端末から送信された前記空き情報による上書きの可否に関する上書き可否情報を記憶し、
前記決定手段は、前記上書き可否情報に応じて、前記第1のユーザ端末から送信された前記施設の空き情報を、前記第2のユーザ端末に送信するか、前記施設端末に送信するかを決定する、請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記取得手段は、前記施設端末から前記施設に対応する空き情報を取得し、
前記決定手段は、前記施設端末の種別に応じて、前記第1のユーザ端末から送信された前記施設の空き情報を、前記第2のユーザ端末に送信するか、前記施設端末に送信するかを決定する、請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記決定手段は、前記施設端末から送信された前記空き情報を第1の空き情報とし、前記第1のユーザ端末から送信された空き情報を第2の空き情報とし、前記施設情報が前記第2の空き情報による上書きを受け付けられることを示し、かつ、前記第1の空き情報の受信日時よりも前記第2の空き情報の受信日時の方が現在時刻に近い場合には、前記第2の空き情報を前記施設の空き情報として前記第2のユーザ端末に送信すると決定する、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記決定手段は、前記第1の空き情報と前記第2の空き情報との組み合わせに基づいて、前記第2の空き情報を前記施設の空き情報とするか否かを決定する、請求項4に記載の情報処理装置。
- 前記決定手段は、前記第1の空き情報と前記第2の空き情報とが2段階以上異なる場合に、前記第2の空き情報を前記施設の空き情報として前記第2のユーザ端末に送信すると決定する、請求項5に記載の情報処理装置。
- 前記記憶手段は、前記施設ごとに設定された固定時間と、前記固定時間に対応する固定空き情報とを含む固定情報を記憶し、
前記決定手段は、現在時刻が前記固定時間に含まれる場合には、前記固定空き情報を前記施設の空き情報として前記第2のユーザ端末に送信し、前記第2の空き情報を前記施設の空き情報として前記第2のユーザ端末に送信しない、請求項4~6のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記決定手段は、前記施設端末が、前記施設に所属する者が手動で前記空き状況を入力する入力端末である場合、前記第1のユーザ端末から送信された前記施設の空き情報を前記第2のユーザ端末に送信し、
前記施設端末が、前記施設に設置され、前記施設の前記空き状況を自動で検出する装置である場合、前記第1のユーザ端末から送信された前記施設の空き情報を前記施設端末に送信する、請求項3に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、請求項1~8のいずれか1項に記載の情報処理装置として機能させるプログラム。
- 情報処理装置により実行される情報処理方法であって、
施設に関する施設情報を記憶することと、
第1のユーザ端末から送信された、前記施設の空き状況を示す空き情報を取得することと、
前記施設情報に応じて、前記第1のユーザ端末から送信された前記施設の空き情報を、第2のユーザ端末に送信するか、前記施設に対応する施設端末に送信するかを決定することと、
前記決定に応じて、前記第1のユーザ端末から送信された前記施設の空き情報を前記第2のユーザ端末に送信することと、を含む情報処理方法。
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