JP2022142163A - アルミニウム合金の加工方法およびアルミニウム合金の加工物 - Google Patents
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Abstract
【課題】面積平均結晶粒径および部位間の面積平均結晶粒径のばらつきを小さくすることが可能なアルミニウム合金の加工方法およびアルミニウム合金の加工物を提供する。【解決手段】アルミニウム合金の加工方法は、Mgを0.5質量%以上1.0質量%以下含有し、Siを0.5質量%以上3.0質量%以下含有し、Cuを0.2質量%以上0.4質量%以下含有し、Mnを0.15質量%以上0.25質量%以下含有し、Tiを0.1質量%以上0.2質量%以下含有し、Srを120質量ppm以下含有するアルミニウム合金を加工する方法である。アルミニウム合金の加工方法は、アルミニウム合金を鋳造する工程と、鋳造されたアルミニウム合金を200℃以上470℃以下の温度で鍛造する工程を含む。【選択図】なし
Description
本発明は、アルミニウム合金の加工方法およびアルミニウム合金の加工物に関する。
低ケイ素アルミニウム合金の加工方法として、例えば、低ケイ素アルミニウム合金を鋳造した後、熱間鍛造する方法が知られている。
特許文献1には、部品を得る方法として、合金を金型内に鋳込む段階と、鋳込み後、依然として高温のプリフォームを構成する部品を離型する段階と、プリフォームを冷却した後、プリフォームを470℃-550℃の範囲の温度に再加熱するのに適した操作に付す段階と、金型のキャビティの寸法と実質的に等しいがそれよりも小さい寸法のキャビティを画定するダイの2つのシェルの間に部品を配置する段階と、2つのシェルを共に強く押圧して、シェル間に配置された部品に加圧と表面混練の複合作用を及ぼす段階と、を含む方法が記載されている。ここで、低ケイ素アルミニウム合金は、0.5%-3%の範囲にある含有量のケイ素と、0.65%-1%の範囲にある含有量のマグネシウムと、0.20%-0.40%の範囲にある含有量の銅と、0.15%-0.25%の範囲にある含有量のマンガンと、0.10%-0.20%の範囲の含有量のチタンと、0ppm-120ppmの範囲にある含有量のストロンチウムと、を含有する。
しかしながら、アルミニウム合金の加工物の面積平均結晶粒径が800μm程度まで大きくなるとともに、部位間の面積平均結晶粒径のばらつきが大きくなるという課題があった。
本発明は、面積平均結晶粒径および部位間の面積平均結晶粒径のばらつきを小さくすることが可能なアルミニウム合金の加工方法およびアルミニウム合金の加工物を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、Mgを0.5質量%以上1.0質量%以下含有し、Siを0.5質量%以上3.0質量%以下含有し、Cuを0.2質量%以上0.4質量%以下含有し、Mnを0.15質量%以上0.25質量%以下含有し、Tiを0.1質量%以上0.2質量%以下含有し、Srを120質量ppm以下含有するアルミニウム合金を加工する方法であって、前記アルミニウム合金を鋳造する工程と、前記鋳造されたアルミニウム合金を200℃以上470℃以下の温度で鍛造する工程と、を含む。
前記鋳造されたアルミニウム合金を400℃以上450℃以下の温度で鍛造してもよい。
本発明の他の一態様は、アルミニウム合金の加工物において、Mgを0.5質量%以上1.0質量%以下含有し、Siを0.5質量%以上3.0質量%以下含有し、Cuを0.2質量%以上0.4質量%以下含有し、Mnを0.15質量%以上0.25質量%以下含有し、Tiを0.1質量%以上0.2質量%以下含有し、Srを120質量ppm以下含有し、Zパラメータが1.44×109s-1以上1.18×1015s-1以下である。
上記のアルミニウム合金の加工物は、Zパラメータが2.73×109s-1以上1.58×1010s-1以下であってもよい。
本発明によれば、面積平均結晶粒径および部位間の面積平均結晶粒径のばらつきを小さくすることが可能なアルミニウム合金の加工方法およびアルミニウム合金の加工物を提供することができる。
[アルミニウム合金の加工方法]
本実施形態のアルミニウム合金の加工方法は、Mgを0.5質量%以上1.0質量%以下含有し、Siを0.5質量%以上3.0質量%以下含有し、Cuを0.2質量%以上0.4質量%以下含有し、Mnを0.15質量%以上0.25質量%以下含有し、Tiを0.1質量%以上0.2質量%以下含有し、Srを120質量ppm以下含有するアルミニウム合金を加工する方法である。
本実施形態のアルミニウム合金の加工方法は、Mgを0.5質量%以上1.0質量%以下含有し、Siを0.5質量%以上3.0質量%以下含有し、Cuを0.2質量%以上0.4質量%以下含有し、Mnを0.15質量%以上0.25質量%以下含有し、Tiを0.1質量%以上0.2質量%以下含有し、Srを120質量ppm以下含有するアルミニウム合金を加工する方法である。
本実施形態のアルミニウム合金の加工方法は、アルミニウム合金を鋳造する工程と、鋳造されたアルミニウム合金を200℃以上470℃以下の温度で鍛造する工程と、を含む。
本実施形態のアルミニウム合金の加工方法は、上記のような組成を有するアルミニウム合金を200℃以上470℃以下の温度で鍛造するため、面積平均結晶粒径および部位間の面積平均結晶粒径のばらつきを小さくすることができる。これにより、アルミニウム合金の加工物の伸び特性の均質化、一般耐食性および耐応力腐食割れ性の向上が期待できる。
アルミニウム合金の鍛造温度は、200℃以上470℃以下であるが、400℃以上450℃以下であることが好ましい。アルミニウム合金の鍛造温度が200℃未満であると、アルミニウム合金を熱間鍛造することができなくなり、470℃を超えると、アルミニウム合金の加工物の面積平均結晶粒径および部位間の面積平均結晶粒径のばらつきが大きくなる。
アルミニウム合金中のMgの含有量は、0.5質量%以上1.0質量%以下であるが、0.5質量%以上0.8質量%以下であることが好ましい。
アルミニウム合金中のSiの含有量は、0.5質量%以上3.0質量%以下であるが、1.5質量%以上2.5質量%以下であることが好ましい。
アルミニウム合金中のCuの含有量は、0.2質量%以上0.4質量%以下であるが、0.2質量%以上0.3質量%以下であることが好ましい。
アルミニウム合金中のMnの含有量は、0.15質量%以上0.25質量%以下であるが、0.15質量%以上0.2質量%以下であることが好ましい。
アルミニウム合金中のTiの含有量は、0.1質量%以上0.2質量%以下であるが、0.15質量%以上0.2質量%以下であることが好ましい。
アルミニウム合金中のSrの含有量は、120質量ppm以下であるが、1質量ppm以下であることが好ましい。
アルミニウム合金は、上記の元素以外に、B等をさらに含有してもよい。
アルミニウム合金の鋳造方法としては、特に限定されないが、例えば、砂型重力鋳造(GDC)、砂型低圧鋳造(LPDC)等が挙げられる。
アルミニウム合金を鋳造する際に、アルミニウム合金が溶解している溶湯を保持する保持炉の温度は、例えば、700℃以上750℃以下である。
また、アルミニウム合金を鋳造する際に、鋳型の温度は、例えば、150℃以上200℃以下である。
アルミニウム合金を鍛造する際には、例えば、電気炉等を用いて、アルミニウム合金を加熱する。
アルミニウム合金を鍛造する際には、金型を用いてもよい。このとき、金型の温度は、例えば、150℃以上200℃以下である。
本実施形態のアルミニウム合金の加工方法は、鍛造されたアルミニウム合金を溶体化処理する工程と、溶体化処理されたアルミニウム合金を人工時効処理する工程と、をさらに含んでいてもよい。
アルミニウム合金を溶体化処理する条件は、例えば、530℃以上540℃以下で5.5時間以上6時間以下である。また、アルミニウム合金を人工時効処理する条件は、例えば、155℃以上165℃以下で4時間以上7時間以下である。
[アルミニウム合金の加工物]
本実施形態のアルミニウム合金の加工物は、前述したアルミニウム合金の加工物であり、Zパラメータが1.44×109s-1以上1.18×1015s-1以下である。このため、本実施形態のアルミニウム合金の加工物は、面積平均結晶粒径および部位間の面積平均結晶粒径のばらつきが小さい。
本実施形態のアルミニウム合金の加工物は、前述したアルミニウム合金の加工物であり、Zパラメータが1.44×109s-1以上1.18×1015s-1以下である。このため、本実施形態のアルミニウム合金の加工物は、面積平均結晶粒径および部位間の面積平均結晶粒径のばらつきが小さい。
ここで、Zパラメータは、Zener-Hollomonの式
Z=A・ε・exp(Q/RT)
(ここで、Aは、材料定数であり、εは、歪速度であり、Qは、活性化エネルギーであり、Rは、気体定数であり、Tは、絶対温度である。)
により、求められる。このとき、εおよびTは、それぞれアルミニウム合金を鍛造する際の歪速度および絶対温度である。
Z=A・ε・exp(Q/RT)
(ここで、Aは、材料定数であり、εは、歪速度であり、Qは、活性化エネルギーであり、Rは、気体定数であり、Tは、絶対温度である。)
により、求められる。このとき、εおよびTは、それぞれアルミニウム合金を鍛造する際の歪速度および絶対温度である。
本実施形態のアルミニウム合金の加工物のZパラメータを求める際には、Aを1とし、Qを142000J/molとし、Rを8.314J/mol・Kとする。
本実施形態のアルミニウム合金の加工物のZパラメータは、1.44×109s-1以上1.18×1015s-1以下であるが、2.73×109s-1以上1.58×1010s-1以下であることが好ましい。
本実施形態のアルミニウム合金の加工物の面積平均結晶粒径は、300μm以下であることが好ましい。
本実施形態のアルミニウム合金の加工物の面積平均結晶粒径は、通常、150μm以上である。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
(溶解)
溶解炉を用いて、Mg(0.6質量%)、Si(1.8質量%)、Cu(0.2質量%)、Mn(0.15質量%)、Ti(0.17質量%)、Sr(1質量ppm以下)、Al(残余)からなるアルミニウム合金インゴットを溶解させ、溶湯を得た。このとき、介在物分析PoDFA(パイロテック製)を用いて、アルミニウム合金インゴットの品質を計測し、不純物量が0.2mm2/kg以下であることを確認した。また、Mgの有効添加量は、溶解炉の保持時間で変化するため、発光分光法を用いて、狙いの成分値からのずれを確認し、Mg母合金を溶湯に添加して鋳造前の成分調整を実施した。さらに、溶湯の品質を改善するために、N2ガスによる脱ガス処理およびフラックス処理を実施した。
(溶解)
溶解炉を用いて、Mg(0.6質量%)、Si(1.8質量%)、Cu(0.2質量%)、Mn(0.15質量%)、Ti(0.17質量%)、Sr(1質量ppm以下)、Al(残余)からなるアルミニウム合金インゴットを溶解させ、溶湯を得た。このとき、介在物分析PoDFA(パイロテック製)を用いて、アルミニウム合金インゴットの品質を計測し、不純物量が0.2mm2/kg以下であることを確認した。また、Mgの有効添加量は、溶解炉の保持時間で変化するため、発光分光法を用いて、狙いの成分値からのずれを確認し、Mg母合金を溶湯に添加して鋳造前の成分調整を実施した。さらに、溶湯の品質を改善するために、N2ガスによる脱ガス処理およびフラックス処理を実施した。
(鋳造)
700℃の保持炉に溶湯を搬送した後、200℃に加熱された状態の鋳型に溶湯を流し込み、GDCにより鋳造し、中間体を得た。このとき、溶湯の凝固が完了するまで、鋳型を水冷することで、指向性凝固となるように鋳造した。また、トリム装置を用いて、鋳造時に発生したバリを取り除いて、中間体とした。
700℃の保持炉に溶湯を搬送した後、200℃に加熱された状態の鋳型に溶湯を流し込み、GDCにより鋳造し、中間体を得た。このとき、溶湯の凝固が完了するまで、鋳型を水冷することで、指向性凝固となるように鋳造した。また、トリム装置を用いて、鋳造時に発生したバリを取り除いて、中間体とした。
(鍛造)
電気炉を用いて、400℃(鍛造温度)になるまで、中間体を加熱した。このとき、熱電対を用いて、中間体の表面の温度が400℃に到達したのを確認した後、中間体の内部まで均一な温度となるように、30分間程度加熱を続けた。次に、金型の温度が200℃に到達したことを確認した後、電気炉から中間体を取り出し、鍛造機を用いて、中間体を鍛造した。
電気炉を用いて、400℃(鍛造温度)になるまで、中間体を加熱した。このとき、熱電対を用いて、中間体の表面の温度が400℃に到達したのを確認した後、中間体の内部まで均一な温度となるように、30分間程度加熱を続けた。次に、金型の温度が200℃に到達したことを確認した後、電気炉から中間体を取り出し、鍛造機を用いて、中間体を鍛造した。
(熱処理)
鍛造後の中間体に対して、溶体化処理および人工時効処理を実施し、アルミニウム合金の加工物を得た。溶体化処理の条件は、540℃で6時間とし、人工時効処理の条件は、160℃で6.5時間とした。
鍛造後の中間体に対して、溶体化処理および人工時効処理を実施し、アルミニウム合金の加工物を得た。溶体化処理の条件は、540℃で6時間とし、人工時効処理の条件は、160℃で6.5時間とした。
[実施例2]
鍛造温度を470℃に変更した以外は、実施例1と同様にして、アルミニウム合金の加工物を得た。
鍛造温度を470℃に変更した以外は、実施例1と同様にして、アルミニウム合金の加工物を得た。
[比較例1]
鍛造温度を525℃に変更した以外は、実施例1と同様にして、アルミニウム合金の加工物を得た。
鍛造温度を525℃に変更した以外は、実施例1と同様にして、アルミニウム合金の加工物を得た。
図1に、実施例1のアルミニウム合金の加工物の写真を示す。なお、図1におけるA、BおよびCは、後述するアルミニウム合金の加工物の面積結晶粒径を測定する際に、テストピースを切り出した部位を示す。
[アルミニウム合金の加工物の結晶粒径]
アルミニウム合金の加工物の部位A、B、C(図1参照)から、3個のテストピースを切り出した。次に、研磨紙の2000番程度までテストピースを研磨した後、コロイダルシリカおよびイオンミリングを用いて、仕上げ研磨した。次に、SEMにテストピースを投入した後、EBSDを用いて、テストピースの面積平均結晶粒径を測定した。このとき、15°以上の結晶方位差を結晶粒界として、粒径および面積を取得した。
アルミニウム合金の加工物の部位A、B、C(図1参照)から、3個のテストピースを切り出した。次に、研磨紙の2000番程度までテストピースを研磨した後、コロイダルシリカおよびイオンミリングを用いて、仕上げ研磨した。次に、SEMにテストピースを投入した後、EBSDを用いて、テストピースの面積平均結晶粒径を測定した。このとき、15°以上の結晶方位差を結晶粒界として、粒径および面積を取得した。
ここで、単純な平均結晶粒径を用いると、結晶粒径にばらつきのある組織において、面積が小さい結晶粒が多数含まれる場合に、結晶粒径の見た目と平均結晶粒径との差が大きくなるため、式
(式中、diは、i番目の結晶粒の楕円近似した結晶粒径であり、Aiは、i番目の結晶粒の面積である。)
により、面積平均結晶粒径daveを算出した。また、3個のテストピースの面積平均結晶粒径の最大値と最小値との差を求め、面積平均結晶粒径のばらつきとした。
により、面積平均結晶粒径daveを算出した。また、3個のテストピースの面積平均結晶粒径の最大値と最小値との差を求め、面積平均結晶粒径のばらつきとした。
図2に、実施例1、2および比較例1のアルミニウム合金の加工物の3個のテストピースの結晶方位マップを示す。
表1に、実施例1、2および比較例1のアルミニウム合金の加工物の3個のテストピースの面積平均結晶粒径を示す。
図3に、実施例1、2および比較例1のアルミニウム合金の加工物の3個のテストピースのZパラメータと面積平均結晶粒径との関係を示す。
図3から、実施例1、2のアルミニウム合金の加工物は、比較例1のアルミニウム合金の加工物よりも面積平均結晶粒径が小さいことがわかる。
図4に、実施例1、2および比較例1のアルミニウム合金の加工物の鍛造温度と3個のテストピースの面積平均結晶粒径のばらつきの関係を示す。
図4から、実施例1、2のアルミニウム合金の加工物は、比較例1のアルミニウム合金の加工物よりも面積平均結晶粒径のばらつきが小さいことがわかる。また、図4から、450℃における面積平均結晶粒径のばらつきは、470℃における面積平均結晶粒径のばらつきの半分程度となっていることがわかる。
Claims (4)
- Mgを0.5質量%以上1.0質量%以下含有し、Siを0.5質量%以上3.0質量%以下含有し、Cuを0.2質量%以上0.4質量%以下含有し、Mnを0.15質量%以上0.25質量%以下含有し、Tiを0.1質量%以上0.2質量%以下含有し、Srを120質量ppm以下含有するアルミニウム合金を加工する方法であって、
前記アルミニウム合金を鋳造する工程と、
前記鋳造されたアルミニウム合金を200℃以上470℃以下の温度で鍛造する工程と、を含む、アルミニウム合金の加工方法。 - 前記鋳造されたアルミニウム合金を400℃以上450℃以下の温度で鍛造する、請求項1に記載のアルミニウム合金の加工方法。
- Mgを0.5質量%以上1.0質量%以下含有し、Siを0.5質量%以上3.0質量%以下含有し、Cuを0.2質量%以上0.4質量%以下含有し、Mnを0.15質量%以上0.25質量%以下含有し、Tiを0.1質量%以上0.2質量%以下含有し、Srを120質量ppm以下含有し、
Zパラメータが1.44×109s-1以上1.18×1015s-1以下である、アルミニウム合金の加工物。 - Zパラメータが2.73×109s-1以上1.58×1010s-1以下である、請求項3に記載のアルミニウム合金の加工物。
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