JP2022137809A - 圧力スイング吸着装置、および、ガス生成方法 - Google Patents

圧力スイング吸着装置、および、ガス生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】目的ガスを常にいずれかの吸着塔から取り出すことに貢献し得る構成を有する圧力スイング吸着装置を提供する。【解決手段】圧力スイング吸着装置(PSA装置)は、PSA法によって原料ガスを目的ガスと特定ガスとに分離する。PSA装置は、3つ吸着塔Ta,Tb,Tcで1つのグループGを形成する。PSA装置は、原料ガスを供給する供給路2,特定ガスを排出するための排出路3,任意の2つの吸着塔を互いに均圧にするための均圧路4、および、目的ガスを取り出すための取出路5を備える。また、PSA装置は、V1~V12を備える。PSA装置は、原料ガスを圧縮する第1圧縮手段1A、および、原料ガスを第1圧縮手段1Aによる圧縮圧力よりも高い圧力に圧縮する第2圧縮手段1B/1Cを備える。圧力の異なる2つの原料ガスを使ってPSA法が実施される。【選択図】図1

Description

本発明は、圧力スイング吸着(PSA:Pressure Swing Adsorption)装置、および、当該圧力スイング吸着装置を用いたガス生成方法に関する。
圧力スイング吸着装置(以下、PSA装置)は、原料ガスから特定ガスを吸着して目的ガスを生成し、この目的ガスを製品ガスとして供給する。
特許文献1は、2つの吸着塔で1つのグループを形成するPSA装置を開示している。特許文献1のPSA装置は、原料ガスを1つの吸着塔に導入してこの吸着塔を加圧し目的ガスを生成し、この間に、もう一方の吸着塔の吸着剤を再生処理する。生成された目的ガスはバッファタンクへ供給される。PSA装置は、次いで、両吸着塔を互いに均圧にする。
それから、PSA装置は、原料ガスを、今度は他方の吸着塔に導入してこの吸着塔を加圧して目的ガスを生成し、一方の吸着塔の吸着剤を再生処理する。生成された目的ガスはバッファタンクへ送られる。PSA装置は、次いで、両吸着塔を互いに均圧にする。PSA装置は、これらの工程を繰り返す。
均圧工程の間、および、均圧工程から、吸着塔が原料ガスの供給によってバッファタンクの圧力に上昇するまでの間、目的ガスがどの吸着塔からもバッファタンクへ供給されることはない。これらの間、バッファタンクに既に貯蔵された目的ガスを製品ガスとして外部に供給し、それにより製品ガスを外部へ連続供給できるようにしている。しかしながら、これにより、バッファタンクの圧力は低下する。
すなわち、目的ガスがどの吸着塔からも取り出されていない時間があることにより、ユーザに提供する製品ガスの圧力の低下がもたらされているといえる。
特開第2010-75778号公報 実公平07-002025号公報
本発明は、目的ガスを常にいずれかの吸着塔から取り出すことに貢献し得る構成を有するPSA装置を提供すること目的とする。また、本発明は、当該PSA装置を用いたガス生成方法を提供することを目的とする。
本発明は、圧力スイング吸着法によって原料ガスから特定ガスを吸着して目的ガスを生成する圧力スイング吸着装置であって、
前記特定ガスを前記目的ガスより優先的に吸着する吸着剤が充填された吸着塔を3つ含むグループと、
前記原料ガスを圧縮する第1圧縮手段と、
前記原料ガスを、前記第1圧縮手段による圧縮圧力よりも高い圧力に圧縮する第2圧縮手段と、
前記吸着塔のそれぞれに接続された供給路と、
前記第1圧縮手段により圧縮された前記原料ガスを、前記供給路を通じて前記吸着塔に選択的に供給するために、前記供給路の状態を切り替える第1供給切替手段と、
前記第2圧縮手段により圧縮された前記原料ガスを、前記供給路を通じて前記吸着塔に選択的に供給するために、前記供給路の状態を切り替える、前記第1供給切替手段とは異なる第2供給切替手段と、
前記吸着塔のそれぞれに接続された排出路と、
前記特定ガスを、前記排出路を通じて前記吸着塔のそれぞれから選択的に排出するために、前記排出路の状態を切り替える排出切替手段と、
前記吸着塔のそれぞれに接続された連通路と、
前記グループのうち任意の2つの前記吸着塔を、前記連通路を通じて互いに均圧にするために、前記連通路の状態を切り替える連通切替手段と、
前記目的ガスを前記吸着塔から取り出すために、前記吸着塔のそれぞれに接続された取出路と、を備える。
前記第1圧縮手段は、
前記原料ガスを圧縮する圧縮機を含み、
前記供給路は、
前記圧縮機と前記グループとに接続された主路と、
前記主路を迂回するバイパス路と、を含み、
前記第2圧縮手段は、
前記圧縮機によって圧縮された前記原料ガスを増圧するために前記バイパス路に介在された少なくとも1つの増圧弁を含んでよい。
前記第1圧縮手段は、
前記原料ガスを圧縮する第1圧縮機を含み、
前記第2圧縮手段は、
前記原料ガスを前記第1圧縮機による圧縮圧力よりも高い圧力に圧縮する第2圧縮機を含んでよい。
前記第1圧縮手段は、
前記原料ガスを圧縮する第1圧縮機を含み、
前記第2圧縮手段は、
前記原料ガスを前記第1圧縮機による圧縮圧力よりも高い圧力に圧縮する第2圧縮機と、
前記第1圧縮機によって圧縮された前記原料ガスをさらに増圧するための増圧弁と、を含み、
前記供給路は、
前記第1圧縮機と前記グループとに接続された主路と、
前記増圧弁が介在し、かつ、前記主路を迂回するバイパス路と、
前記バイパス路と前記第2圧縮機とに接続された補助路と、を含み、
前記圧力スイング吸着装置は、
前記第2圧縮機によって圧縮された前記原料ガスまたは前記増圧弁によって増圧された前記原料ガスのどちらを前記グループに供給するかを選択するための供給選択手段を、さらに、含んでよい。
前記圧力スイング吸着装置は、さらに、
前記目的ガスが前記取出路を通じて前記吸着塔に逆流するのを防止するために前記取出路に介在された逆流防止手段、または、前記目的ガスを、前記取出路を通じて前記吸着塔のそれぞれから選択的に取り出すために、前記取出路の状態を切り替える排出切替手段と、を備えてよい。
前記第1供給切替手段、前記第2供給切替手段、前記排出切替手段、および、前記連通切替手段を制御する制御部をさらに備え、
前記制御部は、
前記グループのうち、1つの吸着塔を第1吸着塔として、別の1つの吸着塔を第2吸着塔として、残り1つの吸着塔を第3吸着塔として、
前記原料ガスを前記第1圧縮手段によって前記第1吸着塔に前記供給路を通じて供給して、前記目的ガスを前記第1吸着塔から前記取出路を通じて取り出し、かつ、前記特定ガスを前記第3吸着塔から前記排出路を通じて排出して、前記第3吸着塔の前記吸着剤を再生処理する第1工程と、
前記原料ガスを前記第2圧縮手段によって前記第1供給塔に前記供給路を通じて供給して、前記目的ガスを前記第1吸着塔から前記取出路を通じて取り出し続け、かつ、前記原料ガスを前記第1圧縮手段によって前記第2吸着塔に前記供給路を通じて供給して、前記目的ガスを前記第2吸着塔から前記取出路を通じて取り出し始め、かつ、前記特定ガスを前記第3吸着塔から前記排出路を通じて排出して、前記第3吸着塔の前記吸着剤を再生処理し続ける前記第2工程と、
前記原料ガスを前記第1圧縮手段によって前記第2供給塔に前記供給路を通じて供給して、前記第2吸着塔から前記取出路を通じて取り出し続け、かつ、前記第1吸着塔と前記第3吸着塔とを前記連通路を通じて互いに連通させて均圧にする第3工程と、を順番に実施してよい。
前記制御部は、
前記第1から第3工程を実施した後に、
前記第1から第3工程の実施の際に第1吸着塔だった吸着塔を第3吸着塔として、第2吸着塔だった吸着塔を第1吸着塔として、第3吸着塔だった吸着塔を第2吸着塔として、前記第1から第3工程を再び実施してもよい。
また、本発明は、上記の圧力スイング吸着装置を用いて、前記目的ガスを生成するガス生成方法が提供される。
本発明によれば、目的ガスを常にいずれかの吸着塔から取り出すことに貢献し得る構成を有するPSA装置を提供される。また、本発明によれば、上記PSA装置を用いたガス生成方法が提供される。
本発明の例示のPSA装置の概略図である。 第1から第3工程を説明する。 第1’から第3’工程を説明する。 第1’’から第3’’工程を説明する。 実施例のサイクル条件を示す。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態が説明される。図1は、例示のPSA装置を示す。PSA装置は、PSA法によって、原料ガスから特定ガスを吸着して、目的ガスを生成する。例えば、PSA装置は、空気を原料ガスとする。この場合、PSA装置は、窒素を吸着して酸素を生成する酸素PSA装置、酸素を吸着して窒素を生成する窒素PSA装置、及び、水分を吸着してドライエアを生成するPSAドライヤなどがある。
PSA装置は、互いに並列する3つの吸着塔Ta,Tb,Tcを備え、3つの吸着塔Ta,Tb,Tcで1つのグループGを形成する。不図示の吸着剤が吸着塔Ta,Tb,Tc内に充填されている。吸着剤は、特定ガスを目的ガスより優先して吸着する性質を有する。酸素PSA装置の場合、例えば、窒素ガスを酸素ガスより優先して吸着するゼオライト吸着剤が用いられる。窒素PSA装置の場合、例えば、酸素ガスを窒素ガスより優先して吸着する分子篩活性炭吸着剤が用いられる。PSAドライヤの場合、乾燥剤が吸着剤として用いられる。
吸着塔が原料ガスの供給によって加圧されると、吸着剤が原料ガス中の特定ガスを吸着し、結果的に、目的ガスが吸着塔内に残る。こうして、目的ガスが吸着塔内で生成される。
PSA装置は、原料ガスを圧縮して供給するために第1圧縮手段1Aおよび第2圧縮手段1B,1Cを備える。PSA装置は、さらに、圧縮された原料ガスを供給するために、吸着塔Ta,Tb,Tcに接続された供給路2を備える。これらの構成は、後に詳述される。
PSA装置は、さらに、吸着塔Ta,Tb,Tcに接続された排出路3を備える。排出路3は、2つの分岐路3a,3b,3cを有し、この分岐路3a,3b,3cが3つの吸着塔Ta,Tb,Tcにそれぞれ接続されている。さらに、排出路3は、排出口30を有する。
PSA装置は、さらに、特定ガスを、排出路3および排出口30を通じて外部環境へ、吸着塔Ta,Tb,Tcのそれぞれから選択的に排出するために、排出路3の状態を切り替える排出切替手段を備える。実施形態の排出切替手段は、吸着塔Ta,Tb,Tcのそれぞれに対して設けられ、排出路3の分岐路3a,3b,3cに介在される開閉バルブV4,V5,V6である。バルブ4V,5V,6Vの開閉制御によって、特定ガスを排出する吸着塔Ta,Tb,Tcを選択可能である。
PSA装置は、さらに、吸着塔Ta,Tb,Tcに接続された連通路4を備える。連通路4は、3つの分岐路4a,4b,4cを有し、この分岐路4a,4b,4cが3つの吸着塔Ta,Tb,Tcにそれぞれ接続されている。
さらに、PSA装置は、グループGのうち任意の2つの吸着塔を互いに均圧にするために、連通路4の状態を切り替えるための連通切替手段を備える。実施形態の連通切替手段は、吸着塔Ta,Tb,Tcのそれぞれに対して設けられ、連通路4の分岐路4a,4b,4cに介在される開閉バルブV7,V8,V9である。バルブV7,V8,V9の開閉制御によって、後述の均圧工程を実施するために互いに連通させる2つの吸着塔をグループGの中から選択することができる。
PSA装置は、さらに、吸着塔Ta,Tb,Tcに接続された取出路5を備える。バッファタンクBTが取出路5に介在されている。取出路5は、3つの分岐路5a,5b,5cを有し、この分岐路5a,5b,5cが3つの吸着塔Ta,Tb,Tcにそれぞれ接続されている。取出路5は、さらに、取出口50を有する。この取出路5は、吸着塔Ta,Tb,Tc内で生成された目的ガスを、製品ガスとして、取り出し、バッファタンクBTへ供給し、取出口50からPSA装置の外部に供給するための流路である。
PSA装置は、実施形態では、吸着塔Ta,Tb,Tcから取出路5を通じて取り出された目的ガスが、バッファタンクBTから取出路5を通じて吸着塔Ta,Tb,Tcへ逆流するのを防止するための逆流防止手段として、分岐路5a,5b,5cのそれぞれに介在された逆止弁CVa,CVb,CVcを備えている。
なお、逆止弁CVa,CVb,CVcに代えて、PSA装置は、図示されないが、吸着塔Ta,Tb,Tcのそれぞれに対して設けられ、取出路50の分岐路50a,50b,50cに介在され、取出路5の状態を切り替えるために、後述の制御部6によって制御される開閉バルブを、取出切替手段として備えてもよい。そして、これらの開閉バルブの開閉制御によって、取出路5の状態を切り替えて、生成された目的ガスを取り出す吸着塔を選択できるようにしてもよい。
第1圧縮手段1Aは圧縮機(コンプレッサー)であり、原料ガスを圧縮して、圧縮された原料ガスを、供給路2を通じてグループGに供給する。例えば、圧縮機1Aは、既存の工場にある圧縮機である。このために、供給路2は、主路20を備える。主路20は、3つの分岐路20a,20b,20cを有し、この分岐路20a,20b,20cが3つの吸着塔Ta,Tb,Tcにそれぞれ接続されている。さらに、主路20は、供給口200を有しており、この供給口200にて供給路2と圧縮機1Aとが互いに接続さている。したがって、圧縮機1Aは、主路20を通じて、吸着塔Ta,Tb,Tcにそれぞれ供給する。
さらに、PSA装置は、圧縮機1Aにより圧縮された原料ガスを、吸着塔Ta,Tb,Tcに選択的に供給するために、供給路2(したがって、主路20)の状態を切り替える第1供給切替手段を備える。第1供給切替手段は、吸着塔Ta,Tb,Tcのそれぞれに対して設けられ、主路20の分岐路20a,20b,20cに介在された開閉バルブV1,V2,V3である。バルブV1,V2,V3の開閉制御によって、圧縮機1Aで圧縮された原料ガスを供給する吸着塔Ta,Tb,Tcを選択することができる。
第2圧縮手段1B,1Cは、2種類ある。1つ目の第2圧縮手段1Bは、増圧弁である。このために、供給路2は、主路20を迂回するバイパス路21を含む。増圧弁1Bは、バイパス路21に介在されている。バイパス路21は、その下流において3つの分岐路21a,21b,21cを含む。これら3つの分岐路21a,21b,21cが、それぞれ、主路20の分岐路20a、20b,20cに、バルブV1,V2,V3と吸着塔Ta,Tb,Tcとの間の位置において、接続されている。圧縮機1Aによって圧縮された原料ガスの一部が迂回開始箇所210にてバイパス路21に流れると、増圧弁1Bによって増圧され、それから、グループGに供給される。2以上の増圧弁が第2圧縮手段1Bとして設けられてもよい。こうして、圧縮機1Aによる圧縮圧力よりも高い圧力に圧縮された原料ガスが得られる。
2つ目の第2圧縮手段1Cは、追加の圧縮機である。以下、これを、補助圧縮機と称する。補助圧縮機1Cは、圧縮機1Aの圧縮圧力よりも、高い圧力に原料ガスを圧縮する。このために、供給路2は、補助路22を備える。補助路22は、その一端に供給口220を有し、供給口220において補助圧縮機1Cに接続されている。補助路22は、その他端においてバイパス路21に接続されている。したがって、原料ガスが、補助圧縮機1Cによって、圧縮機1Aによる圧縮圧力よりも高い圧力に圧縮され、補助路22を、それからバイパス路21を経てグループGに供給される。
さらに、PSA装置は、第2圧縮手段1B,1Cにより圧縮された原料ガスを、吸着塔Ta,Tb,Tcに選択的に供給するために、供給路2(したがって、バイパス路21)の状態を切り替える第2供給切替手段を備える。第2供給切替手段は、吸着塔Ta,Tb,Tcのそれぞれに対して設けられ、バイパス路21の分岐路21a,21b,21cに介在される開閉バルブV10,V11,V12である。バルブV10,V11,V12の開閉制御によって、第2圧縮手段1B,1Cによって圧縮された原料ガスを供給する吸着塔Ta、Tb,Tcを選択することができる。
さらに、PSA装置は、増圧弁1Bによって増圧された原料ガスまたは補助圧縮機1Cによって圧縮された原料ガスのどちらをグループGに供給するかを選択するための供給選択手段を備える。供給選択手段は、実施形態では、バイパス路21と補助路22との接続点に設けられて、これら21,22の連通状態を切り替える切替バルブSVである。このバルブSVの切替によって、増圧弁1Bによって増圧された原料ガスまたは補助圧縮機1Cによって圧縮された原料ガスのどちらをグループGに供給するかをユーザが選択することができる。
第2圧縮手段1B/1Cの一方が省略されてもよい。例えば、増圧弁1Bおよびバイパス路21が省略される場合、補助路22が、分岐路21a,21b,21cと同様に、開閉バルブV10,V11,V12が介在された3つの分岐路を備え、これらの分岐路が、分岐路20a,20b,20cまたは各吸着塔Ta,Tb,Tcに接続される。
PSA装置は、さらに、前述の切替手段としての開閉バルブV1~V12を制御して、後述の工程を実施する制御部6を備える。制御部6は、例えば、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)などで構成されてよい。
図2~図4を参照して、上記PSA装置によるガス生成のサイクルが例示される。図2-図4のバルブV1~V12のうち、開状態のものは白塗り、閉状態のものは黒塗りされている。また、以下の工程で、圧縮機1Aによって圧縮されて供給される原料ガスを、「原料ガス」と称し、第2圧縮手段1B,1Cによって圧縮されて供給される原料ガスを、「補助原料ガス」と称する。なお、「補助原料ガス」は、増圧弁1Bまたは補助圧縮機1Cによって得られるが、どちらの「補助原料ガス」を供給するかは、前述の切替バルブSVを用いて選択できる。PSA装置では後述する暖気運転が既に行われている。図5は、以下の各工程におけるバルブの開閉状態を示す。
[第1工程]
第1工程は、「原料ガス」をグループGのうち第1吸着塔に供給する工程である。第1工程において、吸着塔Taが第1吸着塔に該当する。「原料ガス」を、前のサイクルの工程にて既に目的ガスを生成し含んでいる第1吸着塔に主路20を通じて供給し、目的ガスを第1吸着塔から取出路5を通じて取り出す工程である。
図2の第1~3工程では、吸着塔Taが第1吸着塔に該当する。吸着塔Taは、第1工程より前の工程(具体的には1つ前のサイクルにおける図4の第2’’および3’’工程)を経て、バッファタンクBTの圧力まで加圧されており、目的ガスが吸着塔Ta内で生成されて、バッファタンクBTに供給されている。したがって、第1工程の開始時に、目的ガスは吸着塔Ta内に既に含まれており、また第1工程の間、吸着塔Ta内で生成され続けている。バルブV1は、1つ前のサイクルにおける図4の第2’’および3’’工程に続いて開状態に維持されている。したがって、第1工程では、「原料ガス」が吸着塔Taに供給され、目的ガスが、製品ガスとして、吸着塔TaからバッファタンクBT(図1)へ供給されている。なお、V4,V7は閉じられている。
この第1工程では、ガスを、グループGのうち第2吸着塔に対して給排しない。図2の第1~3工程では、吸着塔Tbが第2吸着塔に該当する。第1工程では、バルブV2,V5,V8,V11が閉じられており、吸着塔Tbに対してガスの給排はない。
この第1工程では、また、グループGのうち残り1つの第3吸着塔の吸着剤を再生処理する。図2の第1~3工程では、吸着塔Tcが第3吸着塔に該当する。吸着塔Tcは、第1工程より前のサイクルの工程において、その吸着剤が特定ガスを既に吸着している。第1工程では、バルブV6が開状態で、バルブV3,V9,V12が閉状態であることで、特定ガスが、吸着塔Tcの吸着剤から脱着して、吸着塔Tcから排出路3を通じて排出され、排出口30から外部環境に放出される。これによって、吸着塔Tcの吸着剤が再生され始める。
[第2工程]
第1工程に続いて第2工程が実施される。図2の第2工程は、「補助原料ガス」を、バイパス路21を通じて第1吸着塔に供給して、目的ガスを第1吸着塔から取出路5を通じて取り出し続け、かつ、「原料ガス」を第2吸着塔に主路20を通じて供給して、目的ガスを第2吸着塔から取出路5を通じて取り出し始め、かつ、特定ガスを第3吸着塔から排出路3を通じて排出して、第3吸着塔の吸着剤を再生処理し続ける。
図2の第2工程の通り、バルブV1が閉じられ、V10が開かれる。したがって、吸着塔Taに対して、「原料ガス」の供給は停止するが、「補助原料ガス」が供給開始される。「補助原料ガス」の供給によって吸着塔Taの圧力がさらに上昇し、目的ガスが、吸着塔Taから取出路5を通じてバッファタンクBTへ取り出され続けている。
第2工程では、さらに、バルブV2が開かれて、「原料ガス」が今度は吸着塔Tbに供給開始され、吸着塔Tbが「原料ガス」の供給によって加圧されていく。そして、これにより、特定ガスが吸着塔Tbの吸着材に吸着され、目的ガスが生成される。吸着塔Tbの圧力が、二次側圧力(二次側に設けたバッファタンクBT内の圧力)以上に上昇するまでは、吸着塔TbからバッファタンクBTへ目的ガスの取出しは行われない。そして、吸着塔Tbの圧力が、二次側圧力を超えると、目的ガスが、逆止弁CVbを通って、吸着塔Tbから取出路5を通じて取り出され始める。
第2工程では、V6が開状態のままであり、したがって、特定ガスが、吸着塔Tcから排出路3を通じて排出され、排出口30から外部環境に放出され続けている。したがって、吸着塔Tcの吸着材の再生処理が継続している。
[第3工程]
第2工程に続いて第3工程が実施される。図2の第3工程は、「原料ガス」を第2吸着塔に供給して、第2吸着塔から取出路5を通じて取り出し続け、かつ、第1吸着塔と第3吸着塔とを、連通路4を通じて互いに連通させて均圧にする。
図2の第3工程の通り、バルブV2が開状態のままであり、「原料ガス」が吸着塔Tbに供給され続けており、したがって、目的ガスが吸着塔Tbから取出路5を通じてバッファタンクBTに取り出され続けている。
第3工程では、バルブV10が閉じられて、「補助原料ガス」の吸着塔Taへの供給が終了する。バルブV6が閉じられて吸着塔Tbの再生処理は終了する。さらに、バルブV7,V9が開かれ、吸着塔Taと吸着塔Tbとが連通路4を通じて互いに連通する。これにより、ガスが、吸着塔Taから連通路4を通じて吸着塔Tcへ送り出され、吸着塔Taと吸着塔Tcが互いに均圧される。
このように、第1~3工程によって、目的ガスが、グループGのうち2つの吸着塔の少なくもいずれか一方から常に取り出され、グループGのうち残りの吸着塔の吸着剤の再生処理が行われる。すなわち、図2の第1~3工程では、目定ガスが吸着塔Ta,Tbの少なくともどちらか一方から常に取り出され、吸着塔Tcの吸着剤の再生処理が行われる。
[第1’~第3’工程]
次いで、制御部6は、第1~第3工程を実施した後、当該第1から第3工程の実施の際に第1吸着塔だった吸着塔を今度は第3吸着塔として、第2吸着塔だった吸着塔を今度は第1吸着塔として、第3吸着塔だった吸着塔を今度は第2吸着塔として、第1から第3工程を再び実施する。これらの工程は、以下で第1’~第3’工程とする。第1’~第3’工程は、図3に示されている。
すなわち、図3の通り、吸着塔Taが第3吸着塔となり、吸着塔Tbが第1吸着塔となり、吸着塔Tcが第2吸着塔となる。第1’~3’工程の間、吸着塔Tb,Tcの少なくともいずれか一方から常に目的ガスが取り出さる。第1’~2’工程にて、吸着塔Taの再生処理が行われ、第3’工程にて、吸着塔Taと吸着塔Tbとが互いに均圧にされる。第1’~第3’工程は、第1~第3工程と要領が同じであるため、図3および図5において、バルブV1~V12の開閉状態を示し、その説明が省略される。
[第1’’~第3’’工程]
第1’~3’工程の実施後、第1’~3’工程の実施の際に第1吸着塔だった吸着塔を今度は第3吸着塔として、第2吸着塔だった吸着塔を今度は第1吸着塔として、第3吸着塔だった吸着塔を今度は第2吸着塔として、前記第1から第3工程を再び実施する。これらの工程は、以下で第1’’~第3’’工程とする。第1’’~第3’’工程は、図4に示されている。
すなわち、図4の通り、吸着塔Tbが第3吸着塔となり、吸着塔Tcが第1吸着塔となり、吸着塔Taが第2吸着塔となる。第1’’~3’’工程の間、吸着塔Tc,Taの少なくともいずれか一方から常に目的ガスが取り出さる。第1’’~2’’工程にて、吸着塔Tbの再生処理が行われ、第3’’工程にて、吸着塔Tcと吸着塔Tbとが互いに均圧にされる。第1’’~第3’’工程も、第1~第3工程と要領が同じであるため、図4および図5において、バルブV1~V12の開閉状態を示し、その説明が省略される。
制御部6は、この第1~3’’工程の計9工程を1つのサイクルとし、このサイクルを繰り返す。従来の2塔式のPSA装置では、目的ガスを吸着塔から取り出せない時間が生じることは従来の通りである。一方、本願の「原料ガス」および「補助原料ガス」を使い分ける3塔式のPSA装置によれば、第1~第3工程、第1’~第3’工程、第1’’~第3’’工程によって、目的ガスが常にいずれかの吸着塔Ta,Tb,Tcから取り出される。したがって、従来技術で記載したような、目的ガスを製品ガスとして外部に低圧で供給してしまう問題を解消できる。
実施形態の取出路5の逆止弁CVa,CVb,CVcが開閉バルブに置き換えられて、当該開閉バルブが制御部6によって適切に制御されることでも、目的ガスを常にいずれかの吸着塔Ta,Tb,Tcから取り出すことができるガス生成のサイクルを実施可能である。
なお、暖気運転は、例えば以下のように行われてよい。
(1)運転開始より約20秒間、バルブV4~V6を開いて、各吸着塔Ta~Tcの圧抜きをする。
(2)運転開始より約5分間、バッファタンクBTより下流のガス出口弁(図示略)を閉状態にして、上記第1~3’ ’工程の計9工程を行い、各吸着塔Ta~Tcの吸着材の吸脱着を1~2回行って、各吸着塔Ta~Tcからの目的ガスの取出しができる準備をする。
(3)運転開始から約5分後に、上記のガス出口弁を開き、ガスを吐出する。
<実施例>
図1の3塔式のPSA装置を準備した。当該PSA装置によって、図2~図4の第1~3’’工程の9工程からなるサイクルを図5に示されるサイクル条件で実施して製品ガスを生成した。原料ガスとして空気を用い、原料ガスから、特定ガスとして酸素、二酸化炭素、水蒸気を吸着剤によって吸着し、製品ガス(目的ガス)として窒素ガスを生成した。
圧縮機1Aによって得られる原料空気の圧力は0.6MPaとした。また、増圧弁1Bによって、圧縮機1Aによって得られた圧縮空気を0.65MPaに増圧させた。補助圧縮機1Cによって得られる原料空気の圧力は0.65MPaとした。
第2圧縮手段として、増圧弁1Bまたは補助圧縮機1Cのどちらを使用した場合も、製品ガスとして、0.6MPaの窒素ガスを取り出せることが確認された。ここで、窒素ガスの圧力は、バッファタンクBTの圧力の最小値であり、これが、ユーザ(顧客)に提供できる窒素ガスの圧力とされる(以下、同様)。なお、増圧弁1Bまたは補助圧縮機1Cのどちらも使用しないとき、0.5MPaの窒素ガスを取り出せることが確認された。原料ガスの量に制限がない場合、増圧弁1Bの数の増加や、補助圧縮機1Cによる圧縮圧力の増加で、0.7MPaの窒素ガスを得ることもできる。
以上から、実施例に係る3塔式のPSA装置は、以下の点で有用であることが分かる。近年、中大規模の工場は空気圧縮機の省エネ化を推進され、さらに小規模の工場も省エネ化を推進されている。工場の原料空気の吐出圧力の低減による、消費電力の低減が実施されている。現在、原料空気の圧力を、0.8MPaから0.6MPaに変更する工場が多くなっている。
理論的には、原料空気の圧力を、0.8MPaから0.6MPaに下げると、同一の空気量で空気圧縮機の軸動力が、約14%低減される(この根拠は、後に説明する)。それにより、1000万円/年の電気料金が860万円/年なり、140万円/年と大きなコストダウンとなる。
しかしながら、例えば、特許文献1に開示された2塔式のPSA装置(比較例)の場合、0.6MPaの圧縮空気から窒素ガスを製品ガスとして生成すると、窒素ガスの圧力は、0.4MPaとなる。0.4MPaの窒素ガスだと、用途が大きく制限されてしまい、ユーザ(顧客)の要望を満たさないことが多い。したがって、PSA装置が採用されない。このように、既存のPSA装置は、省エネ化の流れに対応できていない現状がある。
実施例に係る3塔式のPSA装置は、上記結果に示されるように、0.6MPaの圧縮空気を供給する圧縮機1Aを用いたとしても、第2圧縮手段1Bまたは1Cの追加により、0.65MPaの窒素ガスを製品ガスとして提供できる。
すなわち、工場の圧縮機1Aの0.6MPaの圧縮空気をメインとして使用し、増圧弁1Bまたは補助圧縮機1Cでその不足分のみを補うことで、得られる窒素ガスの圧力を0.5MPa以上とすることが可能である。したがって、実施例に係るPSA装置は、上記の省エネ化の流れに対応でき、顧客の要望を満足させることができる。また、増圧弁1Bは、安価に準備できるものであり、また、補助圧縮機1Cも、不足分を補うための補助的なものでよく、安価に準備できる。したがって、本願のPSA装置の含む設備のコスト低下に貢献する。
なお、上記は、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、3塔で1つのグループを形成し、このようなグループを複数備え、各グループで図2~図4の工程を1つのサイクルとして実施するPSA装置が提供されてもよい。
圧縮空気の圧力を0.8MPaから0.6MPaに下げると、同一の空気量で空気圧縮機の軸動力が約14%低減することの根拠は、以下の通りである。理論軸動力の計算式は、以下の数1に示される。
Figure 2022137809000002
数1の右辺の[]内の部分は、吸入圧力と吐出圧力の圧力比の関係式である。2段圧縮、比熱比1.4、吸入圧力0.1013MPaABSとして、吐出圧力を0.69MPaGから0.59MPaGに下げた場合の理論軸動力の低減率を概算すると以下の通りである。
Figure 2022137809000003
上記から、吐出圧力を0.1MPaG下げると約7%の動力低減になることが分かる。したがって、圧縮空気の圧力を0.8MPaから0.6MPaに下げると、軸動力が約14%低減することが分かる。
なお、補助圧縮機1Cが用いられるときでも、これは、不足分を補うために補助的に用いられるので、高い動力は要求されない。したがって、補助圧縮機1Cを用いたとしても総軸動力は従来よりも低減することは可能である。
Ta,Tb,Tc 吸着塔
G 吸着塔のグループ
1A 圧縮機(第1圧縮手段/第1圧縮機として)
1B 増圧弁
1C 補助圧縮機(第2圧縮手段/第2圧縮機として)
2 供給路
20 主路
21 バイパス路
22 補助路
3 排出路
4 連通路
5 取出路
6 制御部
V1~V12 開閉バルブ(各切替手段として)

Claims (8)

  1. 圧力スイング吸着法によって原料ガスから特定ガスを吸着して目的ガスを生成する圧力スイング吸着装置であって、
    前記特定ガスを前記目的ガスより優先的に吸着する吸着剤が充填された吸着塔を3つ含むグループと、
    前記原料ガスを圧縮する第1圧縮手段と、
    前記原料ガスを、前記第1圧縮手段による圧縮圧力よりも高い圧力に圧縮する第2圧縮手段と、
    前記吸着塔のそれぞれに接続された供給路と、
    前記第1圧縮手段により圧縮された前記原料ガスを、前記供給路を通じて前記吸着塔に選択的に供給するために、前記供給路の状態を切り替える第1供給切替手段と、
    前記第2圧縮手段により圧縮された前記原料ガスを、前記供給路を通じて前記吸着塔に選択的に供給するために、前記供給路の状態を切り替える、前記第1供給切替手段とは異なる第2供給切替手段と、
    前記吸着塔のそれぞれに接続された排出路と、
    前記特定ガスを、前記排出路を通じて前記吸着塔のそれぞれから選択的に排出するために、前記排出路の状態を切り替える排出切替手段と、
    前記吸着塔のそれぞれに接続された連通路と、
    前記グループのうち任意の2つの前記吸着塔を、前記連通路を通じて互いに均圧にするために、前記連通路の状態を切り替える連通切替手段と、
    前記目的ガスを前記吸着塔から取り出すために、前記吸着塔のそれぞれに接続された取出路と、を備える、
    ことを特徴とする圧力スイング吸着装置。
  2. 前記第1圧縮手段は、
    前記原料ガスを圧縮する圧縮機を含み、
    前記供給路は、
    前記圧縮機と前記グループとに接続された主路と、
    前記主路を迂回するバイパス路と、を含み、
    前記第2圧縮手段は、
    前記圧縮機によって圧縮された前記原料ガスを増圧するために前記バイパス路に介在された少なくとも1つの増圧弁を含む、
    請求項1に記載の圧力スイング吸着装置。
  3. 前記第1圧縮手段は、
    前記原料ガスを圧縮する第1圧縮機を含み、
    前記第2圧縮手段は、
    前記原料ガスを前記第1圧縮機による圧縮圧力よりも高い圧力に圧縮する第2圧縮機を含む、
    請求項1に記載の圧力スイング吸着装置。
  4. 前記第1圧縮手段は、
    前記原料ガスを圧縮する第1圧縮機を含み、
    前記第2圧縮手段は、
    前記原料ガスを前記第1圧縮機による圧縮圧力よりも高い圧力に圧縮する第2圧縮機と、
    前記第1圧縮機によって圧縮された前記原料ガスをさらに増圧するための増圧弁と、を含み、
    前記供給路は、
    前記第1圧縮機と前記グループとに接続された主路と、
    前記増圧弁が介在し、かつ、前記主路を迂回するバイパス路と、
    前記バイパス路と前記第2圧縮機とに接続された補助路と、を含み、
    前記圧力スイング吸着装置は、
    前記第2圧縮機によって圧縮された前記原料ガスまたは前記増圧弁によって増圧された前記原料ガスのどちらを前記グループに供給するかを選択するための供給選択手段を、さらに、含む、
    請求項1に記載の圧力スイング吸着装置。
  5. 前記目的ガスが前記取出路を通じて前記吸着塔に逆流するのを防止するために前記取出路に介在された逆流防止手段、または、前記目的ガスを、前記取出路を通じて前記吸着塔のそれぞれから選択的に取り出すために、前記取出路の状態を切り替える排出切替手段と、をさらに備える、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の圧力スイング吸着装置。
  6. 前記第1供給切替手段、前記第2供給切替手段、前記排出切替手段、および、前記連通切替手段を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記グループのうち、1つの吸着塔を第1吸着塔として、別の1つの吸着塔を第2吸着塔として、残り1つの吸着塔を第3吸着塔として、
    前記原料ガスを前記第1圧縮手段によって前記第1吸着塔に前記供給路を通じて供給して、前記目的ガスを前記第1吸着塔から前記取出路を通じて取り出し、かつ、前記特定ガスを前記第3吸着塔から前記排出路を通じて排出して、前記第3吸着塔の前記吸着剤を再生処理する第1工程と、
    前記原料ガスを前記第2圧縮手段によって前記第1供給塔に前記供給路を通じて供給して、前記目的ガスを前記第1吸着塔から前記取出路を通じて取り出し続け、かつ、前記原料ガスを前記第1圧縮手段によって前記第2吸着塔に前記供給路を通じて供給して、前記目的ガスを前記第2吸着塔から前記取出路を通じて取り出し始め、かつ、前記特定ガスを前記第3吸着塔から前記排出路を通じて排出して、前記第3吸着塔の前記吸着剤を再生処理し続ける前記第2工程と、
    前記原料ガスを前記第1圧縮手段によって前記第2供給塔に前記供給路を通じて供給して、前記第2吸着塔から前記取出路を通じて取り出し続け、かつ、前記第1吸着塔と前記第3吸着塔とを前記連通路を通じて互いに連通させて均圧にする第3工程と、を順番に実施する、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の圧力スイング吸着装置。
  7. 前記制御部は、
    前記第1から第3工程を実施した後に、
    前記第1から第3工程の実施の際に第1吸着塔だった吸着塔を第3吸着塔として、第2吸着塔だった吸着塔を第1吸着塔として、第3吸着塔だった吸着塔を第2吸着塔として、前記第1から第3工程を再び実施する、
    請求項6に記載の圧力スイング吸着装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の圧力スイング吸着装置を用いて、前記目的ガスを生成するガス生成方法。
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