JP2022137411A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パワーモジュールと冷却器の配置及び冷却器の流路の配置の自由度が高く、小型で低コストの電力変換装置を得ること。【解決手段】直方体状のパワーモジュール、冷却板、及び冷却器を備え、冷却器は冷却板の他方の面に沿って冷媒が流れる冷却流路と、冷却流路の第1の側面の側の部分よりもパワーモジュール側とは反対側に冷却流路とは離間し、第3の側面の側から第4の側面の側に延出した第一の流路穴と、冷却流路の第2の側面の側の部分よりもパワーモジュール側とは反対側に冷却流路とは離間し、第3の側面の側から第4の側面の側に延出した第二の流路穴と、冷却流路と第一の流路穴を連結する第一の連結部と、冷却流路と第二の流路穴を連結する第二の連結部とを有し、冷却板の一方の面に垂直な方向に見て、パワーモジュールと、第一の流路穴の少なくとも一部及び第二の流路穴の少なくとも一部とが重なって配置されている。【選択図】図2

Description

本願は、電力変換装置及びその製造方法に関するものである。
電動化車両、具体的には、ハイブリッド自動車(HV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV,PHEV)、電気自動車(EV)及び燃料電池自動車(FCV)には、駆動用モータが用いられている。電動化車両には、駆動用モータを駆動するインバータ及びバッテリの電圧を昇圧するコンバータなどの電力変換装置が搭載されている。電力変換装置は、パワー半導体が実装されたパワーモジュール、パワーモジュールを冷却する冷却器、及びコンデンサなどを備える。冷却器には、冷媒が流れる流路が設けられる。
近年、電力変換装置の小型高出力化、低コスト化が求められる傾向があるため、パワー半導体のチップに流れる電流、電圧が年々大きくなっている。また、電力変換装置のコストの内、半導体チップの占める割合が高いため、半導体チップのコスト低減が求められている。
半導体チップのコストを低減するために、半導体チップの冷却能力を向上することが検討されている。例えば、半導体チップを実装したパワーモジュールの両面を冷却する複数の部品により構成された冷却器とパワーモジュールが開示されている(例えば特許文献1参照)。開示された構造では、パワーモジュールと一体物の冷却器が用いられ、中空の筐体内にコンデンサと共に配置されている。
特開2015-109322号公報
上記特許文献1においては、半導体チップを実装したパワーモジュールの両面を冷却することができる。しかしながら、複数の部品を用いてパワーモジュールと冷却器とを一体的に構成しているため、パワーモジュールと冷却器の位置関係及び大きさが部品配置において制約となるので、小型化が困難であるという課題があった。
また、冷却器の流路の配置の自由度が低く、パワーモジュール以外の部品(例えばコンデンサ)の冷却及び冷媒の流入出部の変更が容易ではないため、流路の配置の変更には複雑な配管経路が必要になり設計工数及び設計検討修正時間がかかるので、低コスト化が困難であるという課題があった。
そこで、本願は、パワーモジュールと冷却器の配置及び冷却器の流路の配置の自由度が高く、小型で低コストの電力変換装置を得ることを目的としている。
本願に開示される電力変換装置は、パワー半導体を有した、底面、天面、及び4つの側面を有する直方体状のパワーモジュールと、一方の面がパワーモジュールの底面と熱的に接続された平板状の冷却板と、冷却板を冷却する冷却器とを備え、冷却器は、冷却板の他方の面に沿って、パワーモジュールの第1の側面の側から第1の側面とは反対側の第2の側面の側に冷媒が流れる冷却流路と、冷却流路における第1の側面の側の部分よりも、パワーモジュールの側とは反対側に、冷却流路とは離間して配置され、パワーモジュールにおける第1の側面に隣り合う第3の側面の側から、第3の側面とは反対側の第4の側面の側に延出した第一の流路穴と、冷却流路における第2の側面の側の部分よりも、パワーモジュールの側とは反対側に、冷却流路とは離間して配置され、第3の側面の側から第4の側面の側に延出した第二の流路穴と、冷却流路における第1の側面の側の部分と第一の流路穴とを連結する第一の連結部と、冷却流路における第2の側面の側の部分と第二の流路穴とを連結する第二の連結部とを有し、冷却板の一方の面に垂直な方向に見て、パワーモジュールと第一の流路穴の少なくとも一部及び第二の流路穴の少なくとも一部とが重なって配置されているものである。
本願に開示される電力変換装置によれば、パワーモジュールと、一方の面がパワーモジュールの底面と熱的に接続された平板状の冷却板と、冷却板を冷却する冷却器とを備え、冷却器は、冷却板の他方の面に沿って冷媒が流れる冷却流路と、冷却流路とは離間して配置された第一の流路穴及び第二の流路穴と、冷却流路と第一の流路穴とを連結する第一の連結部と、冷却流路と第二の流路穴とを連結する第二の連結部とを有し、冷却板の一方の面に垂直な方向に見て、パワーモジュールと第一の流路穴の少なくとも一部及び第二の流路穴の少なくとも一部とが重なり合って配置されているため、冷却器の投影面積を削減することができるので、電力変換装置を小型化することができる。また、パワーモジュールを冷却板に配置するのでパワーモジュールと冷却器の配置の自由度が高く、他の部品の配置の自由度に影響を与えることがないため、電力変換装置を容易に小型化することができる。また、冷却器の流路の構成が簡素なため、冷却器の流路の配置の自由度を高めることができ、かつ電力変換装置を低コスト化することができる。
実施の形態1に係る電力変換装置の平面図である。 図1のA-A断面位置で切断した電力変換装置の断面図である。 実施の形態1に係る電力変換装置の別の平面図である。 図3のB-B断面位置で切断した電力変換装置の断面図である。 図3のC-C断面位置で切断した電力変換装置の断面図である。 図3のC-C断面位置で切断した別の電力変換装置の断面図である。 実施の形態1に係る電力変換装置の製造工程を示す図である。 図1のA-A断面位置で切断した別の電力変換装置の断面図である。 実施の形態2に係る電力変換装置の平面図である。 図9のD-D断面位置で切断した電力変換装置の断面図である。 実施の形態3に係る電力変換装置の平面図である。 図11のE-E断面位置で切断した電力変換装置の断面図である。 実施の形態4に係る電力変換装置の平面図である。 図13のF-F断面位置で切断した電力変換装置の断面図である。 実施の形態5に係る電力変換装置の断面図である。 実施の形態6に係る電力変換装置の側面図である。 図16のG-G断面位置で切断した電力変換装置の断面図である。 実施の形態7に係る電力変換装置の平面図である。 図18のH-H断面位置で切断した電力変換装置の断面図である。 図18のJ-J断面位置で切断した電力変換装置の断面図である。 図18のK-K断面位置で切断した電力変換装置の断面図である。 図18のH-H断面位置で切断した電力変換装置の断面図である。 図18のJ-J断面位置で切断した電力変換装置の断面図である。 実施の形態8に係る電力変換装置の平面図である。 図24のL-L断面位置で切断した電力変換装置の断面図である。 図24のM-M断面位置で切断した電力変換装置の断面図である。 図24のN-N断面位置で切断した電力変換装置の断面図である。 図24のM-M断面位置で切断した電力変換装置の断面図である。 図24のL-L断面位置で切断した別の電力変換装置の断面図である。
以下、本願の実施の形態による電力変換装置を図に基づいて説明する。なお、各図において同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る電力変換装置1の平面図で、蓋6と制御基板8を取り除いて示した図、図2は図1のA-A断面位置で切断した電力変換装置1の断面図で、蓋6と制御基板8を含めて示した図、図3は電力変換装置1の別の平面図で、図1から内部の部品を取り除いた冷却器4と外壁部材20の図、図4は図3のB-B断面位置で切断した電力変換装置1の断面図、図5は図3のC-C断面位置で切断した電力変換装置1の断面図、図6は図3のC-C断面位置で切断した別の電力変換装置1の断面図、図7は実施の形態1に係る電力変換装置1の製造工程を示す図、図8は図1のA-A断面位置で切断した別の電力変換装置1の断面図である。図3から図6に示した矢印は、冷媒の流れる方向を示す矢印(流れ方向10)である。電力変換装置1は電力を制御するための回路を有する装置で、入力電流を直流から交流、交流から直流、または入力電圧を異なる電圧に変換する。
<電力変換装置1の部品構成>
電力変換装置1は、図2に示すように、パワーモジュール2、コンデンサ3、冷却器4、冷却板5、制御基板8、及び蓋6を備える。冷却器4の流路を形成する部材は、コンデンサ3などの部品を取り囲む外壁部材20と一体的に形成されている。なお、実施の形態に示した図には、電力変換装置1の電気的な入出力に関する開口部は図示していない。冷却器4と蓋6によって密閉された空間に、パワーモジュール2、コンデンサ3、制御基板8、及びその他低発熱部品(図示せず)が収容され、これらは電気的に接続されている。
パワーモジュール2は、底面2a、天面2b、及び4つの側面(第1の側面2c、第2の側面2d、第3の側面2e、第4の側面2f)を有した直方体状で、内部にパワー半導体(図示せず)を有する。パワーモジュール2は、本実施の形態では、図1に示すように、3つのパワーモジュール2が第1の側面2cと平行な方向に同じ向きで並べて配置される。3つのパワーモジュール2の第1の側面2cの長手方向の長さを足し合わせた第1の側面2cの側の長さは第1の側面2cに隣り合う第3の側面2eの側の長さよりも長い。第1の側面2cの側とは側面の法線方向に平行な方向の側で図1の矢印X1の側、第3の側面2eの側とは矢印Y1の側である。同様に、第2の側面2dの側とは図1の矢印X2の側、第4の側面2fの側とは矢印Y2の側、底面2aの側とは図2の矢印Z1の側、天面2bの側とは矢印Z2の側である。全てのパワーモジュール2の底面2aは、冷却板5の一方の面5bと熱的に接続される。パワーモジュール2の個数はこれに限るものではなく、1つであってもよく、3つより多くても構わない。パワーモジュール2は、外部に露出したパワー端子2g及び制御端子2hを備える。パワー端子2gはコンデンサ3と接続され、制御端子2hは制御基板8と接続される。またパワーモジュール2は、例えば、内部に設けられた基板に一つまたは複数のパワー半導体が実装して設けられる。基板の枚数は一つに限るものではなく、複数の基板のそれぞれに一つまたは複数のパワー半導体を実装した構成であっても構わない。
コンデンサ3は、パワーモジュール2と電気的に接続され、パワーモジュール2の第1の側面2cの側、または第1の側面2cとは反対側の第2の側面2dの側、または天面2bの側に配置される。本実施の形態では、コンデンサ3は底面3a、天面3b、及び4つの側面(第1の側面3c、第2の側面3d、第3の側面3e、第4の側面3f)を有する直方体状に形成される。コンデンサ3はパワーモジュール2の第1の側面2cの側に配置され、コンデンサ3の長手方向の一つの面がパワーモジュール2の第1の側面2cの側と対向する。コンデンサ3の形状は直方体状に限るものではなく、円筒状であっても構わない。コンデンサ3は、コンデンサケースに複数のエレメント素子を収容し、エレメント素子とコンデンサケースとの空隙に放熱性樹脂が注入された部品である。コンデンサ3は天面3bから外部に露出したパワー端子3gを備え、パワー端子3gはパワーモジュール2のパワー端子2gと接続される。
本実施の形態では、コンデンサ3の第2の側面3dは冷却器4に対向して配置され、外壁部材20はコンデンサ3の第1の側面3c、第3の側面3e、第4の側面3f、及び底面3aを取り囲む。外壁部材20と、コンデンサ3の4つの側面との間には隙間が設けられ、当該隙間に放熱樹脂7(例えば、ポッティング材)が充填される。当該隙間に放熱樹脂7を充填することでコンデンサ3を効率よく冷却することができるため、熱的に弱いコンデンサ3を効率よく保護することができる。外壁部材20とコンデンサ3の底面3aとは当接し、例えばコンデンサ3は底面3aにねじ締めにより取り付けられる。コンデンサ3をパワーモジュール2の第2の側面2dの側に配置して、コンデンサ3の長手方向の面をパワーモジュール2の第2の側面2dの側と対向させても構わない。また、図8に示すように、外壁部材20とコンデンサ3の4つの側面との間の隙間ではなく、外壁部材20とコンデンサ3の底面3aとの間に放熱樹脂7が充填される構成でも構わない。放熱樹脂7の使用量を減らすことができるため、放熱樹脂7のコストを低減することができる。なお、底面3aの部分の放熱樹脂7だけでコンデンサ3の冷却が不十分である場合、外壁部材20とコンデンサ3の4つの側面との間の隙間に放熱樹脂7を設けてコンデンサ3を冷却すればよい。
制御基板8は、パワーモジュール2の動作を制御する信号を出力して、パワーモジュール2の動作の制御を行う。制御基板8には複数の制御部品8aが実装され、制御端子2hは制御基板8と電気的に接続される。制御基板8は、パワーモジュール2及びコンデンサ3に対向して配置されている。このように配置することで、電力変換装置1を小型化することができ、電力変換装置1の低インダクタンス化を実現することができる。パワーモジュール2のパワー端子2gとコンデンサ3のパワー端子3gとは、パワーモジュール2及びコンデンサ3と制御基板8との間で電気的に接続されている。この位置で接続することで、パワーモジュール2とコンデンサ3との電気配線を最短にすることができ、電力変換装置1の低インダクタンス化を実現することができる。パワー端子2gとパワー端子3gとの接続は、例えば溶接、ねじ締結、レーザ溶接である。パワー端子2gとパワー端子3gとを他の部材を用いずに溶接、ねじ締結、レーザ溶接等で直接電気的に接続することで電気配線が短縮されるため、低インダクタンスで双方を接続することができる。低インダクタンスで双方を接続できるため、パワー半導体のチップサイズを縮小して、パワー半導体の低コスト化を図ることができる。
冷却板5は平板状で、一方の面5bがパワーモジュール2の底面2aと熱的に接続される。冷却板5の他方の面5cは、後述する冷却流路4aの外周部分4a1と金属接合(例えば摩擦攪拌接合)により接合される。冷却フィン5aは、冷却板5の他方の面5cに設けられる。複数の冷却フィン5aが、冷却板5の他方の面5cから離れる方向に突出して設けられる。冷却フィン5aを設けることで、パワーモジュール2を効率よく冷却することができる。冷却板5及び冷却フィン5aは、アルミニウム等の熱伝導率の高い金属で形成される。冷却フィン5aの相互の間隔を狭めることで、冷媒と冷却フィン5aとが接触する面積が増えるため、パワーモジュール2の放熱性を向上させることができる。相互の間隔を狭めた冷却フィン5aは、例えば、鍛造により形成することができる。一方、冷却フィン5aの相互の間隔を狭めて充填度を高めると冷媒が流れる流路の断面積が縮小される。流路の断面積が縮小されると冷媒の流体抵抗が高まるため、冷媒を流す動力であるウォータポンプの性能を上げる必要があり、コストアップにつながる。本実施の形態では、後述するように、第1の側面2cに垂直な方向である、3つのパワーモジュール2の全体の短手方向に冷媒を流すため、流体抵抗の高まりを抑制することができる。
<冷却器4>
本願の要部である冷却器4について説明する。冷却器4は、冷却板5、パワーモジュール2、及びコンデンサ3を冷却する。冷媒には、例えば水またはエチレングリコール液が使用される。冷却器4は冷媒が流れる流路を備える。流路は、冷却流路4a、第一の流路穴4b、第二の流路穴4c、第一の連結部4d、及び第二の連結部4eから形成される。冷却器4は、例えばアルミダイカスト成形により形成される。
冷却流路4aは、冷却板5の他方の面5cに沿って、パワーモジュール2の第1の側面2cの側から第2の側面2dの側に冷媒が流れる流路である。冷却流路4aは、冷却板5の他方の面5cと冷却器4の流路面4a2との間の部分である。第一の流路穴4bは、冷却流路4aにおける第1の側面2cの側の部分よりも、パワーモジュール2の側とは反対側に、冷却流路4aとは離間して配置され、パワーモジュール2における第1の側面2cに隣り合う第3の側面2eの側から、第3の側面2eとは反対側の第4の側面2fの側に延出する流路である。第二の流路穴4cは、冷却流路4aにおける第2の側面2dの側の部分よりも、パワーモジュール2の側とは反対側に、冷却流路4aとは離間して配置され、第3の側面2eの側から第4の側面2fの側に延出する流路である。第一の連結部4dは、冷却流路4aにおける第1の側面2cの側の部分と第一の流路穴4bとを連結する流路である。第二の連結部4eは、冷却流路4aにおける第2の側面2dの側の部分と第二の流路穴4cとを連結する流路である。
第一の流路穴4bの第3の側面2eの側または第4の側面2fの側に冷媒の流出入する冷媒流出入口が設けられ、第二の流路穴4cの第3の側面2eの側または第4の側面2fの側に冷媒の流出入する冷媒流出入口が設けられている。図5に示すように、冷媒流出入口にはパイプ9が、例えば圧入により取り付けられている。パイプ9が取り付けられていない、第一の流路穴4b及び第二の流路穴4cの第3の側面2eの側の開口又は第4の側面2fの側の開口は、シールボルト11により塞がれている。本実施の形態では、図3に示すように、第一の流路穴4bの第3の側面2eの側に冷媒の流入口であるパイプ9が設けられ、第二の流路穴4cの第3の側面2eの側に冷媒の流出口であるパイプ9が設けられる。また、第一の流路穴4bの第4の側面2fの側及び第二の流路穴4cの第4の側面2fの側の開口は、シールボルト11により塞がれている。冷媒流出入口の位置は、第3の側面2eの側または第4の側面2fの側に自由に選択して設けることができるので、電力変換装置1を設置する位置に応じた流路の選択が可能であり、流路の配置の自由度を高めることができる。パイプ9を設けることで、容易に冷媒を冷却器4に流入させると共に、容易に冷却器4から冷媒を流出させることができる。シールボルト11を設けることで、容易に流路を塞ぐことができる。
第一の流路穴4b及び第二の流路穴4cは冷媒を整流する。第一の流路穴4bが冷媒を整流することで、冷却フィン5aに並列かつ均一に冷媒を流すことができるため、複数のパワーモジュール2を備えた場合、それぞれのパワーモジュール2の冷却能力を統一してパワーモジュール2の互いの温度を均一にすることができる。そのため、温度特性を有するパワーモジュール2の電気特性がパワーモジュール2同士で均一となり、パワーモジュール2のスイッチング制御性が良好になる。
本実施の形態では、第一の流路穴4b及び第二の流路穴4cを貫通孔で設けて一方の開口をシールボルト11により塞いでいるが、第一の流路穴4b及び第二の流路穴4cを貫通させずに設けても構わない。流路穴を貫通させずに設けた場合、シールボルト11が不要なため、低コストで電力変換装置1を製造することができる。本実施の形態では、パイプ9は冷却器4とは別体で構成されているが、パイプ9を冷却器4と一体のダイカストで形成しても構わない。パイプ9を冷却器4と一体で設けた場合、パイプ9が不要なため、低コストで電力変換装置1を製造することができる。
第一の流路穴4b及び第二の流路穴4cの一方または双方の延出する方向に垂直な断面の形状は円形である。本実施の形態では、図4に示すように、第一の流路穴4b及び第二の流路穴4cの双方の断面の形状は円形である。第一の流路穴4b及び第二の流路穴4cの一方または双方の断面の形状が円形である場合、流路穴の製造時において流路穴の形成が容易であり、電力変換装置1の生産性を向上させることができる。冷却器4をダイカストで製造する場合、特に電力変換装置1の生産性を向上させることができる。なお、流路穴の断面の形状は円形に限るものではなく、四角形など他の形状であっても構わない。
第一の流路穴4b及び第二の流路穴4cの一方または双方の延出する方向に垂直な断面の形状の大きさが、第3の側面の側と第4の側面の側の間の部分で異なっていても構わない。例えば、図6に示すように、第一の流路穴4bの中間部分(段付き部4b1)の断面形状を小さくした段付きで構成してもよい。このように段付きで流路穴を構成した場合、冷却流路4aの位置を下げることができるため、電力変換装置1を小型化することができる。また、少なくとも一部の流路穴の形状を四角形など他の形状に変えることで、流路穴による部品配置の制約及び流路の配置の制約を緩和できるため、部品配置の自由度を向上させることができる。なお、流路穴にテーパーをつけて構成するなど、他の構成でも構わない。
冷媒は、図4に示すように、第一の流路穴4b、第一の連結部4d、冷却流路4a、第二の連結部4e、第二の流路穴4cの順に流れ方向10で流れる。流れ方向10は逆であっても構わない。本実施の形態では、図3に示すように、第一の流路穴4bに取り付けられたパイプ9を冷媒の流入口とし、第二の流路穴4cに取り付けられたパイプ9を冷媒の流出口としているがこれに限るものではない。流入口と流出口が逆であってもよく、第4の側面2fの側に冷媒流出入口を設けても構わない。図2に示すように、コンデンサ3がパワーモジュール2の第1の側面2cの側に配置され、第一の流路穴4bに冷媒が流入する場合、低温で流入した冷媒でコンデンサ3の冷却が可能なため、熱的に弱いコンデンサ3を効率よく保護することができる。
冷却板5の一方の面5bに垂直な方向に見て、パワーモジュール2と、第一の流路穴4bの少なくとも一部及び第二の流路穴4cの少なくとも一部とが重なって配置されている。このように構成することで、パワーモジュール2と第一の流路穴4bの少なくとも一部及び第二の流路穴4cの少なくとも一部とが重なり合って配置されているため、整流部である流路穴と冷却流路4aとが同一平面にある場合と比較して、パワーモジュール2を冷却する面積を削減することなく、冷却器4の投影面積を削減することができる。冷却器4の投影面積を削減できるので、電力変換装置1を小型化することができる。また、パワーモジュール2と冷却器4とコンデンサ3とは別体であり、パワーモジュール2を冷却板5に配置するのでパワーモジュール2と冷却器4とコンデンサ3の配置の自由度は高く、他の部品の配置自由度に影響を与えることがないため、電力変換装置1の小型化の検討の幅が広がり、電力変換装置1を容易に小型化することができる。また、冷却器4の流路の構成及び形状が簡素なため、冷却器4の流路の配置の自由度が高く、かつ冷媒流出入口の位置を容易に変更することができる。冷却器4の流路の構成及び形状が簡素なため、電力変換装置1を低コスト化することができる。
3つのパワーモジュール2の第1の側面2cの長手方向の長さを足し合わせた第1の側面2cの側の長さは第3の側面2eの側の長さよりも長く、第1の側面2cの側から第2の側面2dの側に冷媒は冷却流路4aを流れる。そのため、パワーモジュール2の全体の短手方向に冷媒は冷却流路4aを流れる。冷媒をパワーモジュール2の短手方向に流すことで、流路が短くなり、流体抵抗の増加を抑制することができる。流体抵抗の増加が抑制されるので、冷却フィン5aのピッチ間隔を狭くして、冷却フィン5aの充填率を上げることができる。冷却フィン5aの充填率が上がると、パワーモジュール2の放熱性を向上することができる。
本実施の形態では、図2に示すように、冷却フィン5aはパワーモジュール2が反対側に配置されていて流路面4a2と対向した冷却板5の他方の面5cの部分にのみ設けられている。冷却フィン5aの配置はこれに限るものではなく、冷却板5の他方の面5cの第一の連結部4dに対向する部分にさらに配置しても構わない。冷却フィン5aをさらに配置することで、追加した冷却フィン5aに対して冷媒を垂直に衝突させることができる。冷却フィン5aに冷媒を垂直に衝突させることで、衝突噴流により冷却能力を向上させることができる。冷却能力の向上により、パワー半導体のチップサイズを縮小できるので、電力変換装置1を小型化させることができる。
<電力変換装置1の製造方法>
電力変換装置1の製造方法について、図7を用いて説明する。本願の要部は冷却器4の構造であるため、冷却器4の製造方法を中心に説明する。電力変換装置1の製造方法は、部材用意工程(S11)、冷却器製造工程(S12)、及び冷却流路形成工程(S13)を備える。
部材用意工程は、底面3a、天面3b、及び4つの側面(第1の側面3c、第2の側面3d、第3の側面3e、第4の側面3f)を有して直方体状に形成され、パワー半導体を有したパワーモジュール2と、平板状の冷却板5とを用意する工程である。冷却板5が複数の冷却フィン5aを有する場合、部材用意工程において、冷却板5に他方の面5cから離れる方向に突出した複数の冷却フィン5aを鍛造により相互の間隔を狭めて形成する。冷却フィン5aの製造方法はこれに限るものではなく切削加工など製造しても構わないが、鍛造により冷却フィン5aを製造した場合、複数の冷却フィン5aの相互の間隔を狭めて狭ピッチの冷却フィン5aを形成することができる。狭ピッチの冷却フィン5aを形成することで、パワーモジュール2の高い冷却能力を確保することができる。冷却フィン5aは、例えばフィン幅1.5mm、フィンピッチ2.5mmで作製する。
冷却器製造工程は、冷却器4を製造する工程である。冷却器4は、組み立てた状態で、冷却流路4a、第一の流路穴4b、第二の流路穴4c、第一の連結部4d、及び第二の連結部4eを有する。組み立てた状態で、冷却板5の一方の面5bに垂直な方向に見て、パワーモジュール2と、第一の流路穴4bの少なくとも一部及び第二の流路穴4cの少なくとも一部とが重なって配置される。冷却器4はダイカストで製造する。冷却器4の材質は、例えばアルミニウムである。第一の流路穴4b及び第二の流路穴4cは、引き抜き中子を用いて形成する。冷却流路4aの部分、第一の連結部4d、及び第二の連結部4eは、固定型または可動型を用いて形成する。ダイカストの引き抜き中子及び固定型または可動型により、冷却器4の流路を構成する部分を容易に形成することができる。流路の部分の形成に複雑な加工等が不要なため、低コストで電力変換装置1を製造することができる。流路の構成及び形状が簡素なため、冷却器4の流路の配置の自由度を高めることができる。なお、第一の流路穴4b及び第二の流路穴4cを貫通孔で設けた場合、第一の流路穴4b及び第二の流路穴4cの一方の開口にシールボルト11を設け、シールボルト11により開口を塞ぐ。
第一の流路穴4b及び第二の流路穴4cは、第3の側面2eの側及び第4の側面2fの側の双方から、引き抜き中子を突き当てて形成しても構わない。引き抜き中子を突き当てて第一の流路穴4b及び第二の流路穴4cを形成した場合、片側から引き抜き中子で流路穴を形成する場合よりも引き抜き中子の長さを低減することができる。引き抜き中子の長さが低減できるので、ダイカストによる製造性を向上させることができる。また、片側から引き抜き中子で流路穴を形成する場合よりも、引き抜き中子の抜き勾配による流路穴の断面積の低減を緩和することができる。
冷却流路形成工程は、パワーモジュール2の底面2aと冷却板5の一方の面5bとを熱的に接続し、冷却板5の他方の面5cを冷却流路4aの外周部分4a1と接合する工程である。冷却板5の他方の面5cと冷却流路4aの外周部分4a1との接合は、金属接合(例えば摩擦攪拌接合)で行われる。接合の方法は金属接合に限るものではなく、ねじ止めなどで行っても構わない。金属接合によりこれらを接合した場合、ねじ止めの構成と比較して、絶縁距離の確保及び部品配置制約を緩和することができる。ダイカストで製造した流路の部分に冷却板5を接合することで冷媒の流路を形成できるため、低コストで容易に流路を形成することができる。パワーモジュール2を冷却器4に直接実装せずに、製造制約の自由度が高い冷却板5を介して冷却器4にパワーモジュール2を実装するため、冷却板5に設けた冷却フィン5aの形状の自由度が高いので、パワーモジュール2の高い冷却能力を容易かつ低コストに確保することができる。
以上のように、実施の形態1による電力変換装置1において、冷却板5の一方の面5bに垂直な方向に見て、パワーモジュール2と第一の流路穴4bの少なくとも一部及び第二の流路穴4cの少なくとも一部とが重なり合って配置されているため、パワーモジュール2を冷却する面積を削減することなく、冷却器4の投影面積を削減することができる。冷却器4の投影面積を削減できるので、電力変換装置1を小型化することができる。また、パワーモジュール2を冷却板5に配置するのでパワーモジュール2と冷却器4との配置の自由度は高く、他の部品の配置自由度に影響を与えることがないため、電力変換装置1の小型化の検討の幅が広がり、電力変換装置1を容易に小型化することができる。また、冷却器4の流路の構成及び形状が簡素なため、冷却器4の流路の配置の自由度を高めることができ、かつ冷媒流出入口の位置を容易に変更することができる。複数のパワーモジュール2を第1の側面2cと平行な方向に並べて配置し、パワーモジュール2の第1の側面2cの長手方向の長さを足し合わせた第1の側面2cの側の長さが第3の側面2eの側の長さよりも長い場合、第1の側面2cの側から第2の側面2dの側に冷媒は冷却流路4aを流れるため、パワーモジュール2の全体の短手方向に冷媒は冷却流路4aを流れるので、流路が短くなり、流体抵抗の増加を抑制することができる。
冷却板5が冷却フィン5aを有した場合、パワーモジュール2を効率よく冷却することができる。また、第一の流路穴4b及び第二の流路穴4cの一方または双方の延出する方向に垂直な断面の形状が円形である場合、流路穴の製造時に流路穴の形成が容易であり、電力変換装置1の生産性を向上させることができる。また、第一の流路穴4b及び第二の流路穴4cの一方または双方の延出する方向に垂直な断面の形状の大きさが第3の側面の側と第4の側面の側の間の部分で異なっていて、第一の流路穴4bの一部を段付きで構成した場合、冷却流路4aの位置を下げることができるため、電力変換装置1を小型化することができる。
制御基板8がパワーモジュール2及びコンデンサ3に対向して配置されている場合、電力変換装置1を小型化することができ、電力変換装置1の低インダクタンス化を実現することができる。また、パワーモジュール2のパワー端子2gとコンデンサ3のパワー端子3gとがパワーモジュール2及びコンデンサ3と制御基板8との間で電気的に接続されている場合、パワーモジュール2とコンデンサ3との電気配線を最短にすることができ、電力変換装置1の低インダクタンス化を実現することができる。また、外壁部材20とコンデンサ3の底面3aとの間に放熱樹脂7が充填されている場合、放熱樹脂7の使用量を減らして低コスト化しつつ、コンデンサ3を効率よく冷却することができる。また、外壁部材20とコンデンサ3の側面との間の隙間に放熱樹脂7が充填されている場合、コンデンサ3を効率よく冷却することができる。また、コンデンサ3がパワーモジュール2の第1の側面2cの側に配置され、第一の流路穴4bに冷媒が流入する場合、低温で流入した冷媒でコンデンサ3の冷却が可能なため、熱的に弱いコンデンサ3を効率よく保護することができる。
第一の流路穴4bの第3の側面2eの側または第4の側面2fの側に冷媒の流出入する冷媒流出入口が設けられ、第二の流路穴4cの第3の側面2eの側または第4の側面2fの側に冷媒の流出入する冷媒流出入口が設けられている場合、冷媒流出入口の位置を第3の側面2eの側または第4の側面2fの側に自由に選択して設けることができるので、電力変換装置1を設置する位置に応じた流路の選択が可能であり、流路の配置の自由度を高くすることができる。また、冷媒流出入口にパイプ9が取り付けられている場合、容易に冷媒を冷却器4に流出入させることができる。また、第一の流路穴4b及び第二の流路穴4cの第3の側面2eの側の開口又は第4の側面2fの側の開口をシールボルト11により塞ぐ場合、容易に流路を塞ぐことができる。
ダイカストにより、引き抜き中子を用いて第一の流路穴4b及び第二の流路穴4cを形成し、固定型または可動型を用いて冷却流路4aの部分、第一の連結部4d、及び第二の連結部4eを形成する場合、冷却器4の流路を構成する部分を容易に形成することができる。流路の部分の形成に複雑な加工等が不要なため、低コストで電力変換装置1を製造することができる。流路の構成及び形状が簡素なため、冷却器4の流路の配置の自由度を高めることができる。また、冷却板5に他方の面5cから離れる方向に突出した複数の冷却フィン5aを鍛造により相互の間隔を狭めて形成した場合、パワーモジュール2の高い冷却能力を確保することができる。また、冷却板5の他方の面5cと冷却流路4aの外周部分4a1とを金属接合により接合した場合、ねじ止めの構成と比較して、絶縁距離の確保及び部品配置制約を緩和することができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る電力変換装置1について説明する。図9は実施の形態2に係る電力変換装置1の平面図で、内部の部品を取り除いた冷却器4と外壁部材20の図、図10は図9のD-D断面位置で切断した電力変換装置1の断面図である。これらの図にはパワーモジュール2を図示していないが、実施の形態1と同様の位置に配置されているものとする。実施の形態2に係る電力変換装置1は、実施の形態1に示した電力変換装置1に加えて、第三の流路穴4fを設けた構成になっている。
冷却器4は、第二の流路穴4cに連結され、第二の流路穴4cから第2の側面2dの側(矢印X2の側)または冷却流路4aとは反対側(矢印Z1の側)に延出する第三の流路穴4fを有する。第一の流路穴4bの第3の側面2eの側(矢印Y1の側)または第4の側面2fの側(矢印Y2の側)に冷媒の流出入する冷媒流出入口が設けられる。第三の流路穴4fの第二の流路穴4cの側とは反対側に冷媒の流出入する冷媒流出入口が設けられる。本実施の形態では、第一の流路穴4bの第3の側面2eの側(矢印Y1の側)が冷媒流出入口であり、冷媒流出入口にパイプ9が取り付けられている。第三の流路穴4fは第2の側面2dの側(矢印X2の側)に延出し、第二の流路穴4cの側とは反対側の第2の側面2dの側が冷媒流出入口であり、冷媒流出入口にパイプ9が取り付けられている。また、ここでは冷媒流出入口にパイプ9を取り付けた例を示したが、冷媒が流れる流路内のエアを抜くエアバルブを取り付けても構わない。冷媒は第一の流路穴4bに流入し、冷媒は流れ方向10で流路内を流れる。流れ方向10は逆であっても構わない。
本実施の形態では、コンデンサ3(図9では破線で示す)をパワーモジュール2の第1の側面2cの側(矢印X1の側)に配置した構成であるため、第三の流路穴4fを第二の流路穴4cに設けた。コンデンサ3をパワーモジュール2の第2の側面2dの側(矢印X2の側)に配置した場合、第三の流路穴4fを第一の流路穴4bに設けても構わない。
以上のように、実施の形態2による電力変換装置1において、第二の流路穴4cから第2の側面2dの側または冷却流路4aとは反対側に延出する第三の流路穴4fを有するため、第3の側面2eの側または第4の側面2fの側とは異なる側に冷媒の流出入する冷媒流出入口が設けられるので、冷却器4の流路の配置の自由度を高めることができる。冷却器4の流路の配置の自由度が高められるので、容易に冷媒流出入口の位置の変更が可能となり、設計工数を低減することができる。冷媒流出入口にエアバルブを実装した場合、冷媒の流路内のエアを取り除くことができるので、流路内のエアに起因した冷媒の編流による冷却性能の低下、振動、衝撃を抑制することができる。また、流路の破損などの不具合を防止することができる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る電力変換装置1について説明する。図11は実施の形態3に係る電力変換装置1の平面図で、内部の部品を取り除いた冷却器4と外壁部材20の図、図12は図11のE-E断面位置で切断した電力変換装置1の断面図である。これらの図にはパワーモジュール2を図示していないが、実施の形態1と同様の位置に配置されているものとする。実施の形態3に係る電力変換装置1は、実施の形態1に示した電力変換装置1に加えて、流路を仕切る仕切り部12を設けた構成になっている。
第一の流路穴4b及び第一の連結部4dは、第3の側面2eの側(矢印Y1の側)と第4の側面2fの側(矢印Y2の側)との間の位置で仕切られており、冷却流路4aは、第一の流路穴4b及び第一の連結部4dの仕切りの位置と対応する、第3の側面2eの側(矢印Y1の側)と第4の側面2fの側(矢印Y2の側)との間の位置で仕切られている。第一の流路穴4b、第一の連結部4d、及び冷却流路4aを仕切る部分は、仕切り部12である。第一の流路穴4bの第3の側面2eの側(矢印Y1の側)及び第4の側面2fの側(矢印Y2の側)に冷媒の流出入する冷媒流出入口が設けられている。第二の流路穴4cの第3の側面2eの側(矢印Y1の側)及び第4の側面2fの側(矢印Y2の側)は、例えばシールボルト11で塞がれている。
冷媒は第一の流路穴4bに流入し、冷媒は流れ方向10で流路内を流れる。仕切り部12を設けたことで、図11に示すように、冷媒は第一の流路穴4b、第一の連結部4d、冷却流路4a、第二の連結部4e、第二の流路穴4c、第二の連結部4e、冷却流路4a、第一の連結部4d、第一の流路穴4bの順に流れる。冷却流路4aは、仕切り部12によって2つの部分に分かれ、それぞれの部分で逆方向に冷媒は流れる。第一の連結部4dは、図12に示すように、仕切り部12によって2つの部分に分かれ、それぞれの部分で逆方向に冷媒は流れる。
以上のように、実施の形態3による電力変換装置1において、第一の流路穴4b及び第一の連結部4dは第3の側面2eの側と第4の側面2fの側との間の位置で仕切られており、冷却流路4aは第一の流路穴4b及び第一の連結部4dの仕切りの位置と対応する第3の側面2eの側と第4の側面2fの側との間の位置で仕切られているため、パワーモジュール2を冷却する冷却流路4aの部分は分割されるので、パワーモジュール2の冷却能力及び冷媒の流路内の圧力損失を容易に調整することができる。
実施の形態4.
実施の形態4に係る電力変換装置1について説明する。図13は実施の形態4に係る電力変換装置1の平面図で、内部の部品を取り除いた冷却器4と外壁部材20の図、図14は図13のF-F断面位置で切断した電力変換装置1の断面図である。これらの図にはパワーモジュール2を図示していないが、実施の形態1と同様の位置に配置されているものとする。実施の形態4に係る電力変換装置1は、実施の形態1に示した電力変換装置1に加えて、流路を仕切る仕切り部13を設けた構成になっている。
冷却流路4a、第一の連結部4d、及び第二の連結部4eは、第3の側面2eの側(矢印Y1の側)と第4の側面2fの側(矢印Y2の側)との間の複数の位置で、冷媒が流れる方向に沿って仕切られている。冷却流路4a、第一の連結部4d、及び第二の連結部4eを仕切る部分は、仕切り部13である。第一の流路穴4bの第3の側面2eの側(矢印Y1の側)または第4の側面2fの側(矢印Y2の側)に冷媒の流出入する冷媒流出入口が設けられ、第二の流路穴4cの第3の側面2eの側(矢印Y1の側)または第4の側面2fの側(矢印Y2の側)に冷媒の流出入する冷媒流出入口が設けられる。本実施の形態では、図13に示すように、第一の流路穴4bの第3の側面2eの側(矢印Y1の側)に冷媒の流入口であるパイプ9が設けられ、第二の流路穴4cの第3の側面2eの側(矢印Y1の側)に冷媒の流出口であるパイプ9が設けられる。また、第一の流路穴4bの第4の側面2fの側(矢印Y2の側)及び第二の流路穴4cの第4の側面2fの側(矢印Y2の側)の開口は、シールボルト11により塞がれている。
冷媒は第一の流路穴4bに流入し、冷媒は流れ方向10で流路内を流れる。冷却流路4aは、仕切り部13によって3つの部分に分かれている。仕切り部13を設けたことで、冷媒は第一の流路穴4b、第一の連結部4d、3つの冷却流路4a、第二の連結部4e、第二の流路穴4cの順に流れる。本実施の形態では、パワーモジュール2(図13では破線で示す)を3つ備え、それぞれのパワーモジュール2に対応させて3つの冷却流路4aを形成しているが、冷却流路4aの構成はこれに限るものではない。複数のパワーモジュール2に対して1つの冷却流路4aを設けた構成でも構わない。
以上のように、実施の形態4による電力変換装置1において、冷却流路4a、第一の連結部4d、及び第二の連結部4eは、第3の側面2eの側と第4の側面2fの側との間の複数の位置で冷媒が流れる方向に沿って仕切られているため、パワーモジュール2の投影面積に合わせて冷却流路4aが分割されているので、不要な冷却流路4aの部分を削減することができる。不要な冷却流路4aの部分を削減できるので、冷却流路4aにおける冷媒の流速を早くすることができ、パワーモジュール2への冷却能力を向上させることができる。また、不要な冷却流路4aの部分に設けていた冷却フィン5aを削除することができるので、冷却流路4aの圧力損失を低減することができる。冷却流路4aの圧力損失が低減できるので、圧力損失を低減した分、冷却フィン5aを狭ピッチで設けることができる。冷却フィン5aを狭ピッチで設けることで、さらにパワーモジュール2への冷却能力を向上することができる。また、不要な冷却流路4aの部分に設けていた冷却フィン5aを削除できるので、冷却板5の製造コストを低減することができる。
実施の形態5.
実施の形態5に係る電力変換装置1について説明する。図15は電力変換装置1の断面図で、図1のA-A断面位置と同等の位置で電力変換装置1を切断した図である。実施の形態5に係る電力変換装置1は、実施の形態1に示した電力変換装置1に加えて、対向パワーモジュール14等を設けた構成になっている。
電力変換装置1は、対向パワーモジュール14、対向冷却板15、及び対向制御基板16を備える。対向パワーモジュール14は、底面14a、天面14b、及び4つの側面(第1の側面14c、第2の側面14d、第3の側面、第4の側面)を有した直方体状で、内部にパワー半導体を有する。第3の側面、及び第4の側面は、図15において図示していない。対向パワーモジュール14は、外部に露出したパワー端子14g及び制御端子14hを備える。パワー端子14gはコンデンサ3と接続され、制御端子14hは対向制御基板16と接続される。対向冷却板15は、平板状で、一方の面15bが対向パワーモジュール14の底面14aと熱的に接続される。冷却板5の他方の面5cと対向冷却板15の他方の面15cとは、冷却器4を挟んで対向して配置される。パワーモジュール2の第1の側面2cの側と対向パワーモジュール14の第1の側面14cの側とは同じ側に配置される。対向冷却板15は、他方の面15cに冷却フィン15aを有している。
対向制御基板16は、対向パワーモジュール14の動作を制御する信号を出力して、対向パワーモジュール14の動作の制御を行う。対向制御基板16には複数の制御部品16aが実装され、制御端子14hは対向制御基板16と電気的に接続される。対向制御基板16は、対向パワーモジュール14及びコンデンサ3に対向して配置される。対向パワーモジュール14のパワー端子14gとコンデンサ3のパワー端子3gとは、対向パワーモジュール14及びコンデンサ3と対向制御基板16との間で電気的に接続されている。
冷却器4は、対向冷却流路4g、第三の連結部4h、及び第四の連結部4iを有する。対向冷却流路4gは、対向冷却板15の他方の面15cに沿って、対向パワーモジュール14の第1の側面14cの側から第1の側面14cとは反対側の第2の側面14dの側に冷媒が流れる流路である。第三の連結部4hは、対向冷却流路4gにおける第1の側面14cの側(矢印X1の側)の部分と第一の流路穴4bとを連結する流路である。第四の連結部4iは、対向冷却流路4gにおける第2の側面14dの側(矢印X2の側)の部分と第二の流路穴4cとを連結する流路である。対向冷却板15の他方の面15cに垂直な方向に見て、対向パワーモジュール14と第一の流路穴4bの少なくとも一部及び第二の流路穴4cの少なくとも一部とが重なって配置されている。電力変換装置1は、図15において矢印Z1の側と矢印Z2の側の双方に蓋6を備える。そのため、矢印Z1の側と矢印Z2の側の双方を開口させた状態で冷却器4を製造できるので、実施の形態1で示した製造方法と同様に、ダイカストの引き抜き中子及び固定型または可動型により、流路を構成する部分を容易に形成することができる。
以上のように、実施の形態5による電力変換装置1において、冷却板5の他方の面5cと対向冷却板15の他方の面15cとは、冷却器4を挟んで対向して配置され、対向冷却板15の他方の面15cに垂直な方向に見て、対向パワーモジュール14と第一の流路穴4bの少なくとも一部及び第二の流路穴4cの少なくとも一部とが重なって配置されているため、対向パワーモジュール14を冷却する面積を削減することなく、冷却器4の投影面積を削減することができる。冷却器4の投影面積を削減できるので、電力変換装置1を小型化することができる。パワーモジュール2と対向パワーモジュール14の双方が冷却器4を挟んで重なって配置されるので、電力変換装置1の投影面積を低減することができ、電力変換装置1を小型化することができる。
実施の形態6.
実施の形態6に係る電力変換装置1について説明する。図16は実施の形態6に係る電力変換装置1の側面図で、蓋6と制御基板8を取り除いて示した図、図17は図16のG-G断面位置で切断した電力変換装置1の断面図である。実施の形態6に係る電力変換装置1は、実施の形態1とはコンデンサ3を異なった位置に配置した構成になっている。
コンデンサ3は、パワーモジュール2の天面2bの側(矢印Z2の側)に配置され、コンデンサ3の長手方向の一つの面がパワーモジュール2の天面2bの側と対向する。冷却板5の一方の面5bに垂直な方向に見て、パワーモジュール2と、コンデンサ3と、第一の流路穴4bの少なくとも一部及び第二の流路穴4cの少なくとも一部とが重なって配置されている。電力変換装置1は、図17において矢印Z2の側と矢印X2の側の双方に蓋6を備える。そのため、矢印Z2の側と矢印X2の側の双方を開口させた状態で冷却器4を製造できるので、実施の形態1で示した製造方法と同様に、ダイカストの引き抜き中子及び固定型または可動型により、流路を構成する部分を容易に形成することができる。
以上のように、実施の形態6による電力変換装置1において、冷却板5の一方の面5bに垂直な方向に見て、パワーモジュール2と、コンデンサ3と、第一の流路穴4bの少なくとも一部及び第二の流路穴4cの少なくとも一部とが重なって配置されているので、電力変換装置1の投影面積を低減することができ、電力変換装置1を小型化することができる。また、上述した実施の形態と比較して、コンデンサ3とパワーモジュール2をさらに近接して配置することができるので、パワーモジュール2とコンデンサ3との電気配線を短縮することができる。パワーモジュール2とコンデンサ3との電気配線が短縮されるので、電力変換装置1の低インダクタンス化を実現することができる。低インダクタンス化が実現できるため、パワー半導体のチップサイズを縮小して、パワー半導体の低コスト化を図ることができる。
実施の形態7.
実施の形態7に係る電力変換装置1について説明する。図18は実施の形態7に係る電力変換装置1の平面図で、蓋6と制御基板8を取り除いて示した図、図19は図18のH-H断面位置で切断した電力変換装置1の断面図、図20は図18のJ-J断面位置で切断した電力変換装置1の断面図、図21は図18のK-K断面位置で切断した電力変換装置1の断面図、図22は図18のH-H断面位置で切断した電力変換装置1の断面図で、内部の部品を取り除いた冷却器4と外壁部材20の図、図23は図18のJ-J断面位置で切断した電力変換装置1の断面図で、内部の部品を取り除いた冷却器4と外壁部材20の図である。実施の形態7に係る電力変換装置1は、冷却板を設けずに、パワーモジュール2をケース17に収容した構成になっている。
電力変換装置1は、パワーモジュール2、パワーモジュール2を収容したケース17、ケース17を冷却する冷却器4、コンデンサ3、制御基板8、及び蓋6を備える。パワーモジュール2は、底面2a、天面2b、及び4つの側面(第1の側面2c、第2の側面2d、第3の側面2e、第4の側面2f)を有した直方体状で、内部にパワー半導体(図示せず)を有する。パワーモジュール2は、第4の側面2fにパワー端子2g及び制御端子2hを有する。パワーモジュール2は、本実施の形態では、図18に示すように、3つのパワーモジュール2が第1の側面2cと平行な方向に同じ向きで並べて配置される。コンデンサ3はパワーモジュール2の第1の側面2cの側に配置され、コンデンサ3の長手方向の一つの面がパワーモジュール2の第1の側面2cの側と対向する。第1の側面2cの側とは側面の法線方向に平行な方向の側で図18の矢印X1の側である。同様に、第2の側面2dの側とは矢印X2の側、底面2aの側とは矢印Y2の側、天面2bの側とは矢印Y1の側である。また、第3の側面2eの側とは図19の矢印Z1の側、第4の側面2fの側とは矢印Z2の側である。
ケース17は開口を有し、開口からパワー端子2g及び制御端子2hが外部に露出する。パワー端子2gはコンデンサ3のパワー端子3gと接続され、制御端子2hは制御基板8と接続される。ケース17は、熱伝導率の高い金属(例えばアルミニウム)で作製される。パワーモジュール2とケース17との間の隙間の部分には放熱性樹脂(図示せず)が注入され、パワーモジュール2とケース17とは一体化されている。ケース17は、パワーモジュール2の天面2bと対向する壁の外面及びパワーモジュール2の底面2aと対向する壁の外面に複数の冷却フィン17aを有している。ケース17の外面に冷却フィン17aを設けない構成でも構わないが、冷却フィン17aを設けることで、パワーモジュール2を効率よく冷却することができる。本実施の形態では、3つのパワーモジュール2を備えた構成を示すが、パワーモジュール2の数は3つに限るものではない。
冷却器4は、天面側の冷却流路4a3、底面側の冷却流路4a4、第一の流路穴4b、第二の流路穴4c、第一の連結部4d、及び第二の連結部4eを有する。天面側の冷却流路4a3は、パワーモジュール2の天面2bと対向するケース17の壁の外面に沿って、パワーモジュール2の第1の側面2cの側から、第1の側面2cとは反対側の第2の側面2dの側に冷媒が流れる流路である。底面側の冷却流路4a4は、パワーモジュール2の底面2aと対向するケース17の壁の外面に沿って、パワーモジュール2の第1の側面2cの側から第2の側面2dの側に冷媒が流れる流路である。第一の流路穴4bは、天面側の冷却流路4a3及び底面側の冷却流路4a4における第1の側面2cの側の部分よりも、第1の側面2cに隣接する第3の側面2eの側に、天面側の冷却流路4a3及び底面側の冷却流路4a4とは離間して配置され、天面2bの側から底面2aの側に延出する流路である。
第二の流路穴4cは、天面側の冷却流路4a3及び底面側の冷却流路4a4における第2の側面2dの側の部分よりも、第3の側面2eの側に、天面側の冷却流路4a3及び底面側の冷却流路4a4とは離間して配置され、天面2bの側から底面2aの側に延出する流路である。第一の連結部4dは、天面側の冷却流路4a3及び底面側の冷却流路4a4における第1の側面2cの側の部分と第一の流路穴4bとを連結する流路である。第二の連結部4eは、天面側の冷却流路4a3及び底面側の冷却流路4a4における第2の側面2dの側の部分と第二の流路穴4cとを連結する流路である。
冷媒は、第一の流路穴4b、第一の連結部4d、天面側の冷却流路4a3または底面側の冷却流路4a4、第二の連結部4e、第二の流路穴4cの順に流れ方向10で流れる。ケース17は開口した部分の周囲のシール構造が設けられた側面17bで冷却器4と接し、冷媒が流れる流路は密封される。シール構造は、例えばOリングである。パワーモジュール2の第3の側面2eに垂直な方向に見て、パワーモジュール2と、第一の流路穴4bの少なくとも一部及び第二の流路穴4cの少なくとも一部とが重なって配置されている。なお、実施の形態1で示した製造方法と同様に、ダイカストの引き抜き中子及び固定型または可動型により、冷却器4の流路を構成する部分を容易に形成することができる。
以上のように、実施の形態7による電力変換装置1において、パワーモジュール2の第3の側面2eに垂直な方向に見て、パワーモジュール2と第一の流路穴4bの少なくとも一部及び第二の流路穴4cの少なくとも一部とが重なって配置されているため、冷却器4の投影面積を削減することができる。冷却器4の投影面積を削減できるので、電力変換装置1を小型化することができる。また、冷却器4は天面側の冷却流路4a3及び底面側の冷却流路4a4を備えたため、パワーモジュール2を両側から冷却できるので、パワーモジュール2の冷却能力を向上させることができる。パワーモジュール2の冷却能力が向上するためパワー半導体のチップに熱の裕度ができるので、パワー半導体のチップサイズを縮小して、パワー半導体の低コスト化を図ることができる。ケース17がパワーモジュール2の天面2bと対向する壁の外面及びパワーモジュール2の底面2aと対向する壁の外面に複数の冷却フィン17aを有している場合、パワーモジュール2を効率よく冷却することができる。
実施の形態8.
実施の形態8に係る電力変換装置1について説明する。図24は実施の形態8に係る電力変換装置1の平面図で、蓋6と制御基板8を取り除いて示した図、図25は図24のL-L断面位置で切断した電力変換装置1の断面図、図26は図24のM-M断面位置で切断した電力変換装置1の断面図、図27は図24のN-N断面位置で切断した電力変換装置1の断面図、図28は図24のM-M断面位置で切断した電力変換装置の断面図で、内部の部品を取り除いた冷却器4と外壁部材20の図、図29は図24のL-L断面位置で切断した別の電力変換装置1の断面図である。実施の形態8に係る電力変換装置1は、ケース17に収容したパワーモジュール2を実施の形態7とは異なる配置で構成している。
電力変換装置1は、パワーモジュール2、パワーモジュール2を収容したケース17、ケース17を冷却する冷却器4、コンデンサ3、制御基板8、及び蓋6を備える。パワーモジュール2は、底面2a、天面2b、及び4つの側面(第1の側面2c、第2の側面2d、第3の側面2e、第4の側面2f)を有した直方体状で、内部にパワー半導体(図示せず)を有する。パワーモジュール2は、第2の側面2dにパワー端子2g及び制御端子2hを有する。パワーモジュール2は、本実施の形態では、図24に示すように、3つのパワーモジュール2が天面2bと平行な方向に同じ向きで並べて配置される。コンデンサ3はパワーモジュール2の天面2bの側に配置され、コンデンサ3の長手方向の一つの面がパワーモジュール2の天面2bの側と対向する。天面2bの側とは天面の法線方向に平行な方向の側で図23の矢印X1の側である。同様に、底面2aの側とは矢印X2の側、第3の側面2eの側とは矢印Y1の側、第4の側面2fの側とは矢印Y2の側である。また、第1の側面2cの側とは図24の矢印Z1の側、第2の側面2dの側とは矢印Z2の側である。
ケース17は開口を有し、開口からパワー端子2g及び制御端子2hが外部に露出する。パワー端子2gはコンデンサ3のパワー端子3gと接続され、制御端子2hは制御基板8と接続される。ケース17は、パワーモジュール2の天面2bと対向する壁の外面及びパワーモジュール2の底面2aと対向する壁の外面に複数の冷却フィン17aを有している。ケース17の外面に冷却フィン17aを設けない構成でも構わないが、冷却フィン17aを設けることで、パワーモジュール2を効率よく冷却することができる。本実施の形態では、3つのパワーモジュール2を備えた構成を示すが、パワーモジュール2の数は3つに限るものではない。
冷却器4は、天面側の冷却流路4a3、底面側の冷却流路4a4、第一の流路穴4b、及び第二の流路穴4cを有する。天面側の冷却流路4a3は、パワーモジュール2の天面2bと対向するケース17の壁の外面に沿って、パワーモジュール2の第1の側面2cの側から、第1の側面2cとは反対側の第2の側面2dの側に冷媒が流れる流路である。底面側の冷却流路4a4は、パワーモジュール2の底面2aと対向するケース17の壁の外面に沿って、パワーモジュール2の第1の側面2cの側から第2の側面2dの側に冷媒が流れる流路である。第一の流路穴4bは、ケース17の第1の側面2cの側に配置され、第1の側面2cに隣接する第3の側面2eの側から、第3の側面2eとは反対側の第4の側面2fの側に延出し、天面側の冷却流路4a3及び底面側の冷却流路4a4に接続された流路である。第二の流路穴4cは、ケース17の第2の側面2dの側に配置され、第3の側面2eの側から第4の側面2fの側に延出し、天面側の冷却流路4a3及び底面側の冷却流路4a4に接続された流路である。
冷媒は、第一の流路穴4b、天面側の冷却流路4a3または底面側の冷却流路4a4、第二の流路穴4cの順に流れ方向10で流れる。ケース17は開口した部分の周囲のシール構造が設けられた側面17bで冷却器4と接し、冷媒が流れる流路は密封される。シール構造は、例えばOリングである。パワーモジュール2の第1の側面2cに垂直な方向に見て、パワーモジュール2と、第一の流路穴4bの少なくとも一部及び第二の流路穴4cの少なくとも一部とが重なって配置されている。
本実施の形態では、図25に示すように、第一の流路穴4bに隣接したケース17の部分及び第二の流路穴4cに隣接しケース17の部分にも冷却フィン17aが設けられている。この構成に限るものではなく、図29に示すように、第一の流路穴4bに隣接したケース17の部分及び第二の流路穴4cに隣接しケース17の部分の冷却フィン17aが間引かれていても構わない。冷却フィン17aが間引かれた場合、冷媒を整流することができるので、冷却フィン17aに並列かつ均一に冷媒を流すことができるため、複数のパワーモジュール2を備えた場合、それぞれのパワーモジュール2の冷却能力を統一してパワーモジュール2の互いの温度を均一にすることができる。そのため、温度特性を有するパワーモジュール2の電気特性がパワーモジュール2同士で均一となり、パワーモジュール2のスイッチング制御性が良好になる。また、冷媒の編流による冷却性能の低下、振動、衝撃を抑制することができる。また、流路の破損などの不具合を防止することができる。
コンデンサ3は、パワーモジュール2の底面2aの側に配置しても構わない。コンデンサ3をパワーモジュール2の底面2aの側または天面2bの側に配置することで、コンデンサ3とパワーモジュール2を近接して配置できるので、パワーモジュール2とコンデンサ3との電気配線を短縮することができる。パワーモジュール2とコンデンサ3との電気配線が短縮されるので、電力変換装置1の低インダクタンス化を実現することができる。低インダクタンス化が実現できるため、パワー半導体のチップサイズを縮小して、パワー半導体の低コスト化を図ることができる。
以上のように、実施の形態8による電力変換装置1において、パワーモジュール2の第1の側面2cに垂直な方向に見て、パワーモジュール2と第一の流路穴4bの少なくとも一部及び第二の流路穴4cの少なくとも一部とが重なって配置されているため、冷却器4の投影面積を削減することができる。冷却器4の投影面積を削減できるので、電力変換装置1を小型化することができる。また、冷却器4は天面側の冷却流路4a3及び底面側の冷却流路4a4を備えたため、パワーモジュール2を両側から冷却できるので、パワーモジュール2の冷却能力を向上させることができる。パワーモジュール2の冷却能力が向上するためパワー半導体のチップに熱の裕度ができるので、パワー半導体のチップサイズを縮小して、パワー半導体の低コスト化を図ることができる。
また、天面側の冷却流路4a3及び底面側の冷却流路4a4と、第一の流路穴4b及び第二の流路穴4cとが重なって配置されている場合、第一の流路穴4b及び第二の流路穴4cの体積を低減できるため、電力変換装置1を小型化することができる。
また本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 電力変換装置、2 パワーモジュール、2a 底面、2b 天面、2c 第1の側面、2d 第2の側面、2e 第3の側面、2f 第4の側面、2g パワー端子、2h 制御端子、3 コンデンサ、3a 底面、3b 天面、3c 第1の側面、3d 第2の側面、3e 第3の側面、3f 第4の側面、3g パワー端子、4 冷却器、4a 冷却流路、4a1 外周部分、4a2 流路面、4a3 天面側の冷却流路、4a4 底面側の冷却流路、4b 第一の流路穴、4b1 段付き部、4c 第二の流路穴、4d 第一の連結部、4e 第二の連結部、4f 第三の流路穴、4g 対向冷却流路、4h 第三の連結部、4i 第四の連結部、5 冷却板、5a 冷却フィン、5b 一方の面、5c 他方の面、6 蓋、7 放熱樹脂、8 制御基板、8a 制御部品、9 パイプ、10 流れ方向、11 シールボルト、12 仕切り部、13 仕切り部、14 対向パワーモジュール、14a 底面、14b 天面、14c 第1の側面、14d 第2の側面、14g パワー端子、14h 制御端子、15 対向冷却板、15a 冷却フィン、15b 一方の面、15c 他方の面、16 対向制御基板、16a 制御部品、17 ケース、17a 冷却フィン、17b 側面、20 外壁部材
本願は、電力変換装置関するものである。
本願に開示される電力変換装置は、パワー半導体を有した、第一面第一面とは反対側の第二面、及び第一面と第二面とを取り囲む4つの側面を有する直方体状のパワーモジュールと、一方の面がパワーモジュールの第一面と熱的に接続された平板状の冷却板と、冷却板を冷却する冷却器と、パワーモジュールと電気的に接続され、パワーモジュールの第1の側面の側、または第1の側面とは反対側の第2の側面の側に配置されたコンデンサと、パワーモジュールの動作を制御する制御基板とを備え、冷却器は、冷却板の他方の面に沿って、パワーモジュールの第1の側面の側から第2の側面の側に冷媒が流れる冷却流路と、冷却流路における第1の側面の側の部分よりも、パワーモジュールの側とは反対側に、冷却流路とは離間して配置され、パワーモジュールにおける第1の側面に隣り合う第3の側面の側から、第3の側面とは反対側の第4の側面の側に延出した第一の流路穴と、冷却流路における第2の側面の側の部分よりも、パワーモジュールの側とは反対側に、冷却流路とは離間して配置され、第3の側面の側から第4の側面の側に延出した第二の流路穴と、冷却流路における第1の側面の側の部分と第一の流路穴とを連結する第一の連結部と、冷却流路における第2の側面の側の部分と第二の流路穴とを連結する第二の連結部とを有し、冷却板の一方の面に垂直な方向に見て、パワーモジュールと、第一の流路穴の少なくとも一部及び第二の流路穴の少なくとも一部とが重なって配置され、コンデンサは、第一の面、第一の面とは反対側の第二の面、及び第一の面と第二の面とを取り囲む4つの側面を有する直方体状に形成され、コンデンサは、パワーモジュールの第1の側面の側または第2の側面の側に配置され、コンデンサの第2の側面は、冷却器に対向して配置されており、冷却器の流路を形成する部材は、コンデンサの第1の側面、第3の側面、第4の側面、及び第一の面を取り囲む外壁部材と一体的に形成されているものである。



Claims (24)

  1. パワー半導体を有した、底面、天面、及び4つの側面を有する直方体状のパワーモジュールと、
    一方の面が前記パワーモジュールの底面と熱的に接続された平板状の冷却板と、
    前記冷却板を冷却する冷却器と、を備え、
    前記冷却器は、
    前記冷却板の他方の面に沿って、前記パワーモジュールの第1の側面の側から前記第1の側面とは反対側の第2の側面の側に冷媒が流れる冷却流路と、
    前記冷却流路における前記第1の側面の側の部分よりも、前記パワーモジュールの側とは反対側に、前記冷却流路とは離間して配置され、前記パワーモジュールにおける前記第1の側面に隣り合う第3の側面の側から、前記第3の側面とは反対側の第4の側面の側に延出した第一の流路穴と、
    前記冷却流路における前記第2の側面の側の部分よりも、前記パワーモジュールの側とは反対側に、前記冷却流路とは離間して配置され、前記第3の側面の側から前記第4の側面の側に延出した第二の流路穴と、
    前記冷却流路における前記第1の側面の側の部分と前記第一の流路穴とを連結する第一の連結部と、
    前記冷却流路における前記第2の側面の側の部分と前記第二の流路穴とを連結する第二の連結部と、を有し、
    前記冷却板の一方の面に垂直な方向に見て、前記パワーモジュールと、前記第一の流路穴の少なくとも一部及び前記第二の流路穴の少なくとも一部とが重なって配置されている電力変換装置。
  2. 底面が前記冷却板の一方の面と熱的に接続され、前記第1の側面と平行な方向に前記パワーモジュールと同じ向きで前記パワーモジュールと並べて配置された複数の前記パワーモジュールを備え、
    複数の前記パワーモジュールの前記第1の側面の側の長さは前記第3の側面の側の長さよりも長い請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記冷却板は、他方の面に冷却フィンを有している請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記第一の流路穴及び前記第二の流路穴の一方または双方の延出する方向に垂直な断面の形状が円形である請求項1から3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 前記第一の流路穴及び前記第二の流路穴の一方または双方の延出する方向に垂直な断面の形状の大きさが、第3の側面の側と第4の側面の側の間の部分で異なっている請求項1から4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  6. 前記パワーモジュールと電気的に接続され、前記パワーモジュールの前記第1の側面の側、または前記第2の側面の側、または天面の側に配置されたコンデンサと、前記パワーモジュールの動作を制御する制御基板を備え、
    前記パワーモジュールと電気的に接続された前記制御基板は、前記パワーモジュール及び前記コンデンサに対向して配置されている請求項1から5のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  7. 前記パワーモジュールから外部に露出したパワー端子と、前記コンデンサから外部に露出したパワー端子とは、前記パワーモジュール及び前記コンデンサと前記制御基板との間で電気的に接続されている請求項6に記載の電力変換装置。
  8. 前記コンデンサは、底面、天面、及び4つの側面を有する直方体状に形成され、
    前記コンデンサは、前記パワーモジュールの第1の側面の側または第2の側面の側に配置され、前記コンデンサの第2の側面は、前記冷却器に対向して配置されており、
    前記冷却器の流路を形成する部材は、前記コンデンサの第1の側面、第3の側面、第4の側面、及び底面を取り囲む外壁部材と一体的に形成され、
    前記外壁部材と、前記コンデンサの底面との間には放熱樹脂が充填されている請求項6または7に記載の電力変換装置。
  9. 前記コンデンサは、底面、天面、及び4つの側面を有する直方体状に形成され、
    前記コンデンサは、前記パワーモジュールの第1の側面の側または第2の側面の側に配置され、前記コンデンサの第2の側面は、前記冷却器に対向して配置されており、
    前記冷却器の流路を形成する部材は、前記コンデンサの第1の側面、第3の側面、第4の側面、及び底面を取り囲む外壁部材と一体的に形成され、
    前記外壁部材と、前記コンデンサの4つの側面との間には、隙間が設けられ、当該隙間に放熱樹脂が充填され、
    前記外壁部材と、前記コンデンサの底面とは当接している請求項6または7に記載の電力変換装置。
  10. 前記コンデンサは、前記パワーモジュールの前記第1の側面の側に配置され、
    前記第一の流路穴に冷媒が流入する請求項6から9のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  11. 前記第一の流路穴の前記第3の側面の側または前記第4の側面の側に冷媒の流出入する冷媒流出入口が設けられ、
    前記第二の流路穴の前記第3の側面の側または前記第4の側面の側に冷媒の流出入する冷媒流出入口が設けられている請求項1から10のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  12. 前記冷却器は、前記第二の流路穴に連結され、前記第二の流路穴から前記第2の側面の側または前記冷却流路とは反対側に延出する第三の流路穴を有し、
    前記第一の流路穴の前記第3の側面の側または前記第4の側面の側に冷媒の流出入する冷媒流出入口が設けられ、
    前記第三の流路穴の前記第二の流路穴の側とは反対側に冷媒の流出入する冷媒流出入口が設けられている請求項1から10のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  13. 前記第一の流路穴及び前記第一の連結部は、前記第3の側面の側と前記第4の側面の側との間の位置で仕切られており、
    前記冷却流路は、前記第一の流路穴及び前記第一の連結部の仕切りの位置と対応する、前記第3の側面の側と前記第4の側面の側との間の位置で、仕切られており、
    前記第一の流路穴の前記第3の側面の側及び前記第4の側面の側に冷媒の流出入する冷媒流出入口が設けられている請求項1から10のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  14. 前記冷却流路、前記第一の連結部、及び前記第二の連結部は、前記第3の側面の側と前記第4の側面の側との間の複数の位置で、冷媒が流れる方向に沿って仕切られている請求項11に記載の電力変換装置。
  15. 前記冷媒流出入口にパイプが取り付けられている請求項11から14のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  16. 前記パイプが取り付けられていない、前記第一の流路穴及び前記第二の流路穴の第3の側面の側の開口又は前記第4の側面の側の開口は、シールボルトにより塞がれている請求項15に記載の電力変換装置。
  17. パワー半導体を有した、底面、天面、及び4つの側面を有する直方体状の対向パワーモジュールと、
    一方の面が前記対向パワーモジュールの底面と熱的に接続された平板状の対向冷却板と、を備え、
    前記冷却板の他方の面と、前記対向冷却板の他方の面とは、前記冷却器を挟んで、対向して配置され、
    前記パワーモジュールの前記第1の側面の側と前記対向パワーモジュールの第1の側面の側とは、同じ側に配置され、
    前記冷却器は、前記対向冷却板の他方の面に沿って、前記対向パワーモジュールの前記第1の側面の側から、前記第1の側面とは反対側の第2の側面の側に冷媒が流れる対向冷却流路と、前記対向冷却流路における前記第1の側面の側の部分と前記第一の流路穴とを連結する第三の連結部と、前記対向冷却流路における前記第2の側面の側の部分と前記第二の流路穴とを連結する第四の連結部と、を有し、
    前記対向冷却板の他方の面に垂直な方向に見て、前記対向パワーモジュールと、前記第一の流路穴の少なくとも一部及び前記第二の流路穴の少なくとも一部とが重なって配置されている請求項1に記載の電力変換装置。
  18. パワー半導体を有した、底面、天面、及び4つの側面を有する直方体状のパワーモジュールと、
    前記パワーモジュールを収容したケースと、
    前記ケースを冷却する冷却器と、を備え、
    前記冷却器は、
    前記パワーモジュールの天面と対向する前記ケースの壁の外面に沿って、前記パワーモジュールの第1の側面の側から、前記第1の側面とは反対側の第2の側面の側に冷媒が流れる天面側の冷却流路と、
    前記パワーモジュールの底面と対向する前記ケースの壁の外面に沿って、前記パワーモジュールの前記第1の側面の側から前記第2の側面の側に冷媒が流れる底面側の冷却流路と、
    前記天面側の冷却流路及び前記底面側の冷却流路における前記第1の側面の側の部分よりも、前記第1の側面に隣接する第3の側面の側に、前記天面側の冷却流路及び前記底面側の冷却流路とは離間して配置され、前記天面の側から前記底面の側に延出した第一の流路穴と、
    前記天面側の冷却流路及び前記底面側の冷却流路における前記第2の側面の側の部分よりも、前記第3の側面の側に、前記天面側の冷却流路及び前記底面側の冷却流路とは離間して配置され、前記天面の側から前記底面の側に延出した第二の流路穴と、
    前記天面側の冷却流路及び前記底面側の冷却流路における前記第1の側面の側の部分と前記第一の流路穴とを連結する第一の連結部と、
    前記天面側の冷却流路及び前記底面側の冷却流路における前記第2の側面の側の部分と前記第二の流路穴とを連結する第二の連結部と、を有し、
    前記パワーモジュールの第三の側面に垂直な方向に見て、前記パワーモジュールと、前記第一の流路穴の少なくとも一部及び前記第二の流路穴の少なくとも一部とが重なって配置されている電力変換装置。
  19. パワー半導体を有した、底面、天面、及び4つの側面を有する直方体状のパワーモジュールと、
    前記パワーモジュールを収容したケースと、
    前記ケースを冷却する冷却器と、を備え、
    前記冷却器は、
    前記パワーモジュールの天面と対向する前記ケースの壁の外面に沿って、前記パワーモジュールの第1の側面の側から、前記第1の側面とは反対側の第2の側面の側に冷媒が流れる天面側の冷却流路と、
    前記パワーモジュールの底面と対向する前記ケースの壁の外面に沿って、前記パワーモジュールの第1の側面の側から前記第2の側面の側に冷媒が流れる底面側の冷却流路と、
    前記ケースの前記第1の側面の側に配置され、前記第1の側面に隣接する第3の側面の側から、前記第3の側面とは反対側の第4の側面の側に延出し、前記天面側の冷却流路及び前記底面側の冷却流路に接続された第一の流路穴と、
    前記ケースの前記第2の側面の側に配置され、前記第3の側面の側から前記第4の側面の側に延出し、前記天面側の冷却流路及び前記底面側の冷却流路に接続された第二の流路穴と、を有し、
    前記パワーモジュールの第一の側面に垂直な方向に見て、前記パワーモジュールと、前記第一の流路穴の少なくとも一部及び前記第二の流路穴の少なくとも一部とが重なって配置されている電力変換装置。
  20. 前記ケースは、前記パワーモジュールの天面と対向する壁の外面及び前記パワーモジュールの底面と対向する壁の外面に複数の冷却フィンを有している請求項18または19に記載の電力変換装置。
  21. 前記第一の流路穴に隣接した前記ケースの部分及び前記第二の流路穴に隣接した前記ケースの部分の前記冷却フィンが間引かれている請求項20に記載の電力変換装置。
  22. 底面、天面、及び4つの側面を有して直方体状に形成され、パワー半導体を有したパワーモジュールと、平板状の冷却板と、を用意する部材用意工程と、
    冷却器を製造する工程であって、
    前記冷却器は、
    組み立てた状態で、前記冷却板の他方の面に沿って、前記パワーモジュールの第1の側面の側から、前記第1の側面とは反対側の第2の側面の側に冷媒が流れる冷却流路と、
    組み立てた状態で、前記冷却流路における前記第1の側面の側の部分よりも、前記パワーモジュールの側とは反対側に、前記冷却流路とは離間して配置され、前記パワーモジュールにおける前記第1の側面に隣り合う第3の側面の側から、前記第3の側面とは反対側の第4の側面の側に延出する第一の流路穴と、
    組み立てた状態で、前記冷却流路における前記第2の側面の側の部分よりも、前記パワーモジュールの側とは反対側に、前記冷却流路とは離間して配置され、前記第3の側面の側から前記第4の側面の側に延出した第二の流路穴と、
    組み立てた状態で、前記冷却流路における前記第1の側面の側の部分と前記第一の流路穴とを連結する第一の連結部と、
    組み立てた状態で、前記冷却流路における前記第2の側面の側の部分と前記第二の流路穴とを連結する第二の連結部と、を有し、
    組み立てた状態で、前記冷却板の一方の面に垂直な方向に見て、前記パワーモジュールと、前記第一の流路穴の少なくとも一部及び前記第二の流路穴の少なくとも一部とが重なって配置され、
    引き抜き中子を用いて前記第一の流路穴及び前記第二の流路穴を、固定型または可動型を用いて前記冷却流路の部分、前記第一の連結部、及び前記第二の連結部を、ダイカストで製造する冷却器製造工程と、
    前記パワーモジュールの底面と前記冷却板の一方の面とを熱的に接続し、前記冷却板の他方の面を前記冷却流路の外周部分と接合する冷却流路形成工程と、を備えた電力変換装置の製造方法。
  23. 前記部材用意工程では、前記冷却板に前記冷却板の他方の面から離れる方向に突出した複数の冷却フィンを鍛造により相互の間隔を狭めて形成する請求項22に記載の電力変換装置の製造方法。
  24. 冷却流路形成工程では、前記冷却板の他方の面と前記冷却流路の外周部分とを金属接合により接合する請求項22に記載の電力変換装置の製造方法。
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