JP7124929B1 - インバータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンデンサ1の外側ケースを不要とし、インバータ装置の小型化を図る。【解決手段】電気自動車等のインバータ装置に用いられるコンデンサ1は、直方体形状をなすケース2と、ケース2の中に配置されたコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を埋め込むようにケース2の中に充填されて固化したポッティング材4と、を備える。ケース2は取付フランジ15を開口縁に有する箱状をなし、インバータ装置の筐体21に形成された冷媒が流れる取付溝部22に嵌め込まれた形で取り付けられる。ポンプで送られる冷媒は、ケース2と取付溝部22の内側面との間の隙間からなる流路を通して流れる。【選択図】図3

Description

この発明は、電気自動車やハイブリッド型自動車等に用いられるインバータ装置におけるコンデンサ、特に冷却が必要なコンデンサに関し、さらにこのコンデンサを備えたインバータ装置に関する。
例えば電気自動車等に用いられるインバータ装置を構成する部品の中で、比較的大きさ容積を占める部品の一つとして、コンデンサがある。車両に搭載されるインバータ装置を小型化するためには、コンデンサを含めた部品を小型化する必要があるが、コンデンサの小型化のためには、比較的耐熱性が低い部品であるコンデンサを効率よく冷却しなければならない。特に、コンデンサが使用される環境下で、周囲の雰囲気温度がコンデンサの耐熱温度を越えてしまうような場合には、何らかの積極的な冷却が必要となる。
特許文献1は、本出願人が先に提案したコンデンサに関する公報であって、それぞれ直方体形状をなす内側ケースと外側ケースとの間に冷却水が流れる流路を形成するとともに、内側ケースの中にコンデンサ素子を配置し、かつ熱伝導性を有するポッティング材を充填した構成を開示している。外側ケースの両端部には、冷却水入口および冷却水出口となる配管がそれぞれ接続されている。
特開2020-058214号公報
上記従来のコンデンサにおいては、冷却水入口および冷却水出口を備えた独立した外側ケースを具備するため、インバータ装置の筐体から冷却水用の配管を引き回す必要があり、配管やコネクタ等の部品点数が多くなる。またスペース的にも、インバータ装置の筐体の外部に独立したコンデンサが配置されるので、インバータ装置全体の小型化の上でなお改善の余地があった。
この発明に係るインバータ装置は、
内部を冷媒が流れるようにインバータ装置の筐体の一部に形成され、かつ該筐体の表面に開口した凹部状の取付溝部と、
この取付溝部の開口縁に全周に亘って形成され、かつOリングを収容するシール溝と、
この取付溝部に取り付けられたコンデンサと、
を備えたインバータ装置であって、
上記コンデンサは、
一つの面が開口面となった箱状をなし、かつ上記開口面の周囲に、外側へ延びた四辺に連続した取付フランジを備え、上記取付溝部の側面および底面との間に流路となる隙間を残して箱状部分が上記取付溝部内に嵌め込まれているとともに、上記取付フランジが上記取付溝部の開口縁上縁に重なって複数のネジによって上記筐体に固定されており、上記取付フランジと上記筐体との間が上記Oリングによってシールされたケースと、
上記開口面を通して上記ケースの中に配置されており、端子が上記開口面に位置するコンデンサ素子と、
上記コンデンサ素子が上記端子を残して埋まるように上記ケースの中に充填された熱伝導性ポッティング材と、
を備え、上記流路を通して冷媒が流れる。
すなわち、この発明のコンデンサは、冷媒流路を構成するための外側ケースを具備しておらず、インバータ装置の筐体における取付溝部にケースの箱状部分を嵌め込むことによって、ケースの外側面が取付溝部内を流れる冷媒に露出した状態となる。従って、外部配管が不要であり、全体的な構成が簡単かつ小型となる。
なお、一般に、インバータ装置の筐体は半導体スイッチング素子の冷却のために内部に冷媒通路を備えており、この冷媒通路の回路の一部にコンデンサ用の取付溝部が組み込まれることとなる。
この発明の好ましい一つの態様では、
上記ケースの外側の少なくとも一つの面には、冷媒の流れの方向に沿ったフィンが形成されている。
このようにフィンを備えることで、ケースと冷媒との間の熱交換面積が拡大する。
好ましい一つの態様においては、
上記筐体に、上記のコンデンサ素子用の取付溝部と直列に冷媒が流れるように第2の取付溝部が形成されており、
半導体素子ユニットがその周囲に冷媒が流れるように上記第2の取付溝部に嵌め込まれている。
この発明によれば、インバータ装置の筐体を利用してケースの外側を流れる冷媒の流路が形成されるので、外部配管やこれに付随するコネクタ等が不要となる。また、コンデンサのケースが筐体に組み込まれることで、インバータ装置全体の小型化が図れる。
一実施例のコンデンサを筐体の取付溝部とともに示す斜視図。 コンデンサの(a)平面図、(b)正面図、(c)側面図。 コンデンサの分解斜視図。 冷媒の流れを示す図1のA-A線に沿った断面図。 冷媒の流れを示す図4のB-B線に沿った断面図。 第1実施例のインバータ装置の斜視図。 第1実施例のインバータ装置の分解斜視図。 半導体素子ユニットの裏面を示す斜視図。 第2取付溝部の長手方向に沿った断面図。 半導体素子ユニットを取り付けた状態での図9と同様の断面図。 第2実施例のインバータ装置の斜視図。 第2実施例のインバータ装置の分解斜視図。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、例えば電気自動車やハイブリッド型自動車におけるインバータ装置の構成部品として用いられるコンデンサ1の一実施例を示す斜視図である。図2はこの実施例のコンデンサ1の平面図、正面図および側面図を示している。また図3は、コンデンサ1の分解斜視図である。このコンデンサ1は、直方体形状をなすケース2と、ケース2の中に配置されたコンデンサ素子3と、このコンデンサ素子3を埋め込むようにケース2の中に充填されて固化したポッティング材4と、を備えている。図3は、ケース2とコンデンサ素子3とを分解して示している。このように車両に搭載されるコンデンサ1にあっては、コンデンサ素子3が発熱することに加えて、コンデンサ1が配置されるエンジンルーム内等の雰囲気温度が比較的に高温(一例では100°以上)となり得ることから、冷媒を用いた強制的な冷却が必要である。冷媒として、例えば、水を主たる成分とする冷却水や鉱油等の液相の冷媒が用いられる。
ケース2は、金属好ましくは熱伝導に優れた金属から形成されており、例えば、アルミニウム合金母材の切削加工あるいはアルミニウムダイキャストによって一体に形成されている。ケース2は、直方体を構成する6面の中の主面(最も大きな面)の一つが開口した箱状をなす。すなわち、ケース2は、長手方向の両端の端面を構成する一対の端部壁11と、長手方向に沿った側面を構成する一対の側壁12と、主面の一つである底面を構成する一つの底壁13と、この底壁13に対向する開口面14と、を備えている。
上記開口面14の周囲には、該開口面14と同一の平面に沿って外側へ延びた取付フランジ15が一体に形成されている。取付フランジ15は開口面14の四辺に沿って連続しており、その外周縁は開口面14と相似形となる長方形をなしている。また取付フランジ15は、図示せぬ取付ネジが貫通する複数の貫通孔16(図2(a)参照)を備えている。このように取付フランジ15を有するケース2は、図3に示すように、直方体形状の凹部17を有する矩形の深皿状をなす。以下では、取付フランジ15を除いたケース2の部分を「箱状部分」と呼ぶ。箱状部分の内側に構成された凹部17は、長手方向に直交する方向に沿った幅寸法に比較して深さが小さい扁平な直方体形状をなす。
なお、取付フランジ15は、板材から枠状に形成した部材をケース2の箱状部分に溶接ないしろう付け等によって取り付けるようにしてもよい。
一対の側壁12および底壁13の表面には、ケース2の長手方向に沿って直線状に延びた冷却フィン18が多数形成されている。例えば、側壁12および底壁13の全面に、等ピッチで多数の冷却フィン18が並んで形成されている。
ケース2の凹部17内に収容されるコンデンサ素子3は、図3に示すように、ケース2の横断面形状に対応して長円形に扁平化した巻回型のフィルムコンデンサからなる。例えば、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート等の樹脂フィルムを誘電体とし、金属箔ないし樹脂フィルムにコーティングにより形成される金属層を電極として、偏平なロール状に巻回した一般的な構成のフィルムコンデンサが用いられる。図示例では、2個のフィルムコンデンサが一列に並んだ形に予め一体化されており、その両端に端子5a,5bを備えている。つまり、2つの端子5a,5bは、全体として細長い形に構成されたコンデンサ素子3の長手方向両端部に互いに離れて位置しており、かつ互いに平行に延びている。
上記コンデンサ素子3は、放熱性を高めるために、一般的な円筒形ケースを具備していない。つまり、フィルムを巻回して端子5a,5b等を付加したフィルムコンデンサが、円筒形ケース内に収容されることなくケース2の中に格納されている。なお、フィルムコンデンサにおけるフィルムの巻回の中心軸線は、ケース2の長手方向に沿っている。
上記コンデンサ素子3は、一対の端子5a,5bが開口面14から突出した姿勢でもってケース2の凹部17の中に配置されている。そして、ケース2の凹部17の中には、上記コンデンサ素子3が端子5a,5bを残して埋まるように熱伝導性ならびに絶縁性を有するポッティング材4が充填されている。このポッティング材4は、ケース2の内容積のほぼ全体に充填されており、凹部17に充填されたポッティング材4の表面がケース2の取付フランジ15とほぼ同一面をなしている。なお、後述の図4,図5に示すように、コンデンサ素子3は周囲がポッティング材4によって囲まれており、ケース2の内壁面には直接には接していない。
ポッティング材4としては、例えば回路基板用ポッティング材として一般に市販されているエポキシ系ポッティング材等を用いることができる。このポッティング材4は、未硬化時に適宜な流動性を有する液状をなし、充填ないし注入後に加熱炉等で加熱することにより硬化する。ポッティング材4として、主剤と硬化剤とを混合して用いる二液混合型のものであってもよい。
上記のように構成されたコンデンサ1は、図1に示すように、インバータ装置の筐体21に形成された取付溝部22に直接に取り付けられて用いられる。筐体21は、インバータ装置の他の構成要素の少なくともいくつかを収容するものであって、金属あるいは硬質合成樹脂等から構成することができ、好ましい実施例では、放熱性に優れたアルミニウム合金のダイキャストからなる。筐体21の内部には、冷却水や鉱油等の冷媒が通流する冷媒通路23が形成されており、この冷媒通路23の通路途中にいわゆる集水枡状に矩形の取付溝部22が形成されている。すなわち、取付溝部22は、主面の1つが開口面となった直方体形状をなす凹部であり、一対の端面22aと一対の側面22bと底面22cとを有する。図上方の開口面の周囲には、シール材となるOリング(図示せず)を収容するシール溝24が全周に亘って形成されているとともに、前述した取付フランジ15の貫通孔16に対応する位置にそれぞれネジ孔25が設けられている。
取付溝部22は、ケース2の箱状部分とほぼ相似形をなし、かつケース2の箱状部分よりも相対的に大きな寸法を有している。また、取付溝部22の長手方向両端の各々の端面22aの中央には、それぞれ冷媒通路23の先端が円形のポートとして開口している。互いに対向する一対のポートの一方が取付溝部22に対する冷媒の入口となり、他方が取付溝部22からの冷媒の出口となる。
コンデンサ1は、ケース2の箱状部分が取付溝部22内に位置し、かつ取付フランジ15が取付溝部22の開口縁上面に重なった形で筐体21に取り付けられる。すなわち、ケース2の箱状部分を取付溝部22の開口面を通して取付溝部22内に嵌め込むことによって所定位置に配置され、取付フランジ15が複数のネジ(図示せず)によって筐体21に固定される。取付フランジ15と筐体21との間は、シール溝24に配置されるOリング(図示せず)によってシールされる。
筐体21の冷媒通路23には、図外のポンプにより液相冷媒が強制的に通流する。図4,図5は、取付溝部22内にコンデンサ1を取り付けた状態でのコンデンサ1の長手方向に沿った断面図であり、冷媒の流れを矢印で示してある。図示するように、ケース2の箱状部分の外形寸法が取付溝部22内の内側寸法に比較して相対的に小さいことから、ケース2の外側面と取付溝部22の内側面との間に冷媒の流路となる隙間が残存する。詳しくは、ケース2の端部壁11と取付溝部22の端面22aとの間、ケース2の側壁12と取付溝部22の側面22bとの間、および、ケース2の底壁13と取付溝部22の底面22cとの間、にそれぞれ隙間つまり流路29が形成され、符号23aで示す一方のポートから符号23bで示す他方のポートへと冷媒が流れる。つまり、冷媒は、端子5a,5bが位置する開口面14側を除いた5面に沿って流れ、これら5面に囲まれたコンデンサ素子3をポッティング材4とともに効果的に冷却する。熱伝導性に優れたポッティング材4がコンデンサ素子3の表面およびケース2の内壁面にそれぞれ密着しており、ケース2を介して冷媒に確実に熱が伝達されるので、効果的な熱の回収がなされる。さらにケース2が冷却フィン18を備えることでケース2と冷媒との間の熱交換面積が大きくなり、ケース2から冷媒への熱伝達が向上する。
ポッティング材4は、熱伝導に加えて、コンデンサ素子3とケース2との間の絶縁にも寄与する。換言すれば、コンデンサ素子3とケース2との間を絶縁しつつ熱伝導性が向上する。フィルムコンデンサからなるコンデンサ素子3は、上述したように円筒形ケースを具備することなくケース2の中に収容されており、ポッティング材4によって絶縁され、かつ保護されている。従って、冷媒との間で熱抵抗となる中間の部材が最小限であり、耐熱性が問題となるフィルムコンデンサからなるコンデンサ素子3の熱を冷媒に効果的に回収できる。
一方、筐体21がコンデンサ素子3よりも高温となった場合においては、コンデンサ素子3のほぼ全体が冷媒の流路29によって囲まれていることから、コンデンサ素子3に対する熱的影響が少なくなる。つまり、筐体21とケース2との間が冷媒の流路29によって実質的に断熱されることとなり、ケース2の温度ひいてはコンデンサ素子3の温度が低く維持される。
このように上記実施例のコンデンサ1は、インバータ装置の筐体21に設けた冷媒が流れる取付溝部22にケース2の箱状部分を嵌め込んで用いるようにしたので、強制冷却が必要なコンデンサ1を部品点数の少ない簡単な構成としつつコンデンサ素子3の確実な冷却が図れる。またケース2の一部となる取付フランジ15がコンデンサ1の筐体21に対する支持機能を果たすと同時に、取付溝部22を覆うカバーないしシール部としても機能する。つまり、取付溝部22を覆う別体のカバー等が不要であり、コンデンサ1を取付溝部22に装着するだけで取付溝部22を封止状態とすることができる。
図6および図7は、上記実施例のコンデンサ1を半導体スイッチング素子とともに備えたインバータ装置の第1実施例を示している。この実施例においては、インバータ装置の筐体21は、直列に液相冷媒が流れる2つの取付溝部を備えている。すなわち、上述したコンデンサ1用の取付溝部22(以下、これを便宜上、第1取付溝部22と呼ぶ)と、半導体スイッチング素子用の第2取付溝部31と、が互いに並行するように隣接して形成されている。そして、冷媒通路23として、入口冷媒通路23Aと、出口冷媒通路23Bと、中間冷媒通路23Cと、を備えている。入口冷媒通路23Aは、第2取付溝部31の長手方向の一端に接続されている。出口冷媒通路23Bは、第1取付溝部22の長手方向の一端に接続されている。そして、第2取付溝部31の他端と第1取付溝部22の他端との間に中間冷媒通路23Cが設けられている。従って、図外のポンプにより送られる冷媒は、第2取付溝部31を通過した後に中間冷媒通路23Cを介して第1取付溝部22へ案内され、該第1取付溝部22を通過する。つまり第2取付溝部31から第1取付溝部22へと直列に冷媒が流れる。
図示例では、各冷媒通路23A,23B,23Cの通路長の一部が外部配管として描かれているが、いずれも筐体21の内部を通る内部通路として構成することも可能である。
半導体スイッチング素子としては、例えば、IGBTモジュールが用いられている。詳しくは、U,V,W各相の計6個のアームを1個のパッケージ内に構成したいわゆる「6in1」型のIGBTモジュールによって、矩形状の半導体素子ユニット33が構成されている。図8は、半導体素子ユニット33の裏面の構成を示しており、この図8に示すように、「6in1」型のIGBTモジュールからなる半導体素子ユニット33は、矩形の板状をなす底板部34を有し、この底板部34には冷媒との熱交換を促進するために多数のピン型フィン35が形成されている。また底板部34の周囲に、図示しない取付ネジが貫通する複数の貫通孔36が設けられている。
半導体素子ユニット33が取り付けられる第2取付溝部31は、基本的には第1取付溝部22と同様に構成されており、インバータ装置の筐体21の上面において第1取付溝部22と平行に並ぶようにして矩形に開口している。半導体素子ユニット33は、この第2取付溝部31の開口を底板部34が覆うように取り付けられ、貫通孔36を通る図示しない取付ネジによって筐体21に固定されている。図7に示すように、第2取付溝部31の開口の周囲にはシール材となるOリング(図示せず)を収容するシール溝37が全周に亘って形成されており、ここに配置されるOリングによって第2取付溝部31と半導体素子ユニット33との間がシールされている。
図9は、筐体21の第2取付溝部31の長手方向に沿った断面を示し、図10は、半導体素子ユニット33を取り付けた状態での同様の断面を示している。これらの断面図に示すように、コンデンサ1とは異なり、半導体素子ユニット33は、ピン型フィン35のみが第2取付溝部31の中に嵌め込まれており、IGBTモジュールの大部分は底板部34から上方へ露出している。そのため、第2取付溝部31は、長手方向両端部を除き、底面31aの位置が浅くなるように台状部31bを備えている。換言すれば、冷媒通路23A,23Cの先端が円形のポートとして開口する長手方向両端部が部分的に深くなった構成となっている。底面31aの高さは、ピン型フィン35の先端位置にほぼ対応している。このように浅くなっていることで、半導体素子ユニット33の底面に沿って流れるように冷媒が案内され、冷媒の流れがピン型フィン35と衝突することで、良好な熱交換がなされる。
このように、上記実施例のコンデンサ1を用いることで、インバータ装置の筐体21に半導体素子ユニット33とともに並べて配置することが可能となり、コンデンサ1および半導体素子ユニット33を含むインバータ装置全体を小型に構成することができる。
次に、図11および図12は、コンデンサ1と半導体素子ユニット33とを備えたインバータ装置の第2実施例を示している。この第2実施例は、冷媒の流れに関して相対的に上流側に第1取付溝部22ならびにコンデンサ1を配置し、相対的に下流側に第2取付溝部31ならびに半導体素子ユニット33を配置したものである。すなわち、図外のポンプにより送られる冷媒は、入口冷媒通路23Aから第2取付溝部31へ案内され、コンデンサ1を冷却した後に、中間冷媒通路23Cを通して第1取付溝部22へ案内され、半導体素子ユニット33を冷却する。
他の構成は、前述した第1実施例と特に変わりがないので、その説明は省略する。この第2実施例では、コンデンサ1が優先的に冷却されることとなる。第1実施例のような流路構成とするか第2実施例のような流路構成とするかは、コンデンサ1および半導体素子ユニット33の各々の発熱量や耐熱性等を考慮して選択することができる。
1…コンデンサ
2…ケース
3…コンデンサ素子
4…ポッティング材
5a,5b…端子
15…取付フランジ
18…冷却フィン
21…筐体
22…取付溝部(第1取付溝部)
23…冷媒通路
24…シール溝
31…第2取付溝部
33…半導体素子ユニット
35…ピン型フィン

Claims (3)

  1. 内部を冷媒が流れるようにインバータ装置の筐体の一部に形成され、かつ該筐体の表面に開口した凹部状の取付溝部と、
    この取付溝部の開口縁に全周に亘って形成され、かつOリングを収容するシール溝と、
    この取付溝部に取り付けられたコンデンサと、
    を備えたインバータ装置であって、
    上記コンデンサは、
    一つの面が開口面となった箱状をなし、かつ上記開口面の周囲に、外側へ延びた四辺に連続した取付フランジを備え、上記取付溝部の側面および底面との間に流路となる隙間を残して箱状部分が上記取付溝部内に嵌め込まれているとともに上記取付フランジが上記取付溝部の開口縁上縁に重なって複数のネジによって上記筐体に固定されており、上記取付フランジと上記筐体との間が上記Oリングによってシールされたケースと、
    上記開口面を通して上記ケースの中に配置されており、端子が上記開口面に位置するコンデンサ素子と、
    上記コンデンサ素子が上記端子を残して埋まるように上記ケースの中に充填された熱伝導性ポッティング材と、
    を備え、上記流路を通して冷媒が流れる、インバータ装置。
  2. 上記ケースの外側の少なくとも一つの面には、冷媒の流れの方向に沿ったフィンが形成されている、請求項1に記載のインバータ装置
  3. 上記筐体に、上記のコンデンサ素子用の取付溝部と直列に冷媒が流れるように第2の取付溝部が形成されており、
    半導体素子ユニットがその周囲に冷媒が流れるように上記第2の取付溝部に嵌め込まれている、
    請求項1または2に記載のインバータ装置。
JP2021085170A 2021-05-20 2021-05-20 インバータ装置 Active JP7124929B1 (ja)

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