JP2022136213A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
Description
実施の形態1にかかる半導体装置の構造について説明する。図1は、実施の形態1にかかる半導体装置の構造を示す断面図である。図1には、実施の形態1にかかる半導体装置のオフ状態における断面構造を示す。オフ状態とは、半導体装置が動作しない状態であり、ゲート電圧を少なくとも0V以下にした状態(ゲート電極にゲート電圧を印加しないまたは負のゲート電圧を印加した状態)である。オン状態とは、半導体装置が動作する状態であり、ゲート電圧を閾値電圧以上とした状態である(ゲート電圧≧閾値電圧)。図1に示すように、実施の形態1にかかる半導体装置において、n-型ドリフト層(半導体層)2の第1主面側には、トレンチゲート構造のMOSゲート構造が設けられている。MOSゲート構造は、p-型ベース領域(第1半導体領域)3、n+型エミッタ領域(第2半導体領域)4、トレンチ5、堆積絶縁層(絶縁層)6、ゲート絶縁膜7およびゲート電極8からなる。
次に、実施の形態2にかかる半導体装置の構造について説明する。図2は、実施の形態2にかかる半導体装置の構造を示す断面図である。実施の形態2にかかる半導体装置が実施の形態1にかかる半導体装置と異なる点は、n-型ドリフト層2の内部に、n-型ドリフト層2よりも不純物濃度の高いn型拡散領域(以下、n型ブロッキング領域(第5半導体領域)とする)13を設けている点である。n型ブロッキング領域13は、オン状態のときにn-型ドリフト層2の内部の少数キャリア(ホール)に対する障壁となり、少数キャリアの蓄積効果を高める機能を有する。これにより、n-型ドリフト層2のキャリア密度を高くすることができるため、オン抵抗を低減することができる。
次に、実施の形態3にかかる半導体装置の構造について説明する。図3は、実施の形態3にかかる半導体装置の構造を示す断面図である。実施の形態3にかかる半導体装置が実施の形態2にかかる半導体装置と異なる点は、p型埋め込み領域9が常時(オン状態およびオフ状態ともに)フローティング状態である点である。
次に、実施の形態4にかかる半導体装置の構造について説明する。図4は、実施の形態4にかかる半導体装置の構造を示す断面図である。実施の形態4にかかる半導体装置が実施の形態3にかかる半導体装置と異なる点は、隣り合うトレンチ5間に挟まれた部分に、トレンチ5よりも深い深さで、かつ常時エミッタ電位に固定されたp型領域(以下、p型カラム領域(第3半導体領域)とする)14を設けている点である。実施の形態4においては、p型埋め込み領域は設けられていない。また、n型ブロッキング領域(第5半導体領域)15は、耐圧を律速する箇所(堆積絶縁層6付近、および後述するp型カラム領域14とn-型ドリフト層2との間のpn接合23付近)におけるn-型ドリフト層2の不純物濃度が高くならないように、トレンチ5の底部よりもコレクタ側に設けられている。
次に、実施の形態5にかかる半導体装置の構造について説明する。図5は、実施の形態5にかかる半導体装置の構造を示す断面図である。実施の形態5にかかる半導体装置が実施の形態4にかかる半導体装置と異なる点は、p型カラム領域(第7半導体領域)16によってp-型ベース領域3とp型埋め込み領域(第6半導体領域)9とを連結している点である。すなわち、p-型ベース領域3、p型カラム領域16およびp型埋め込み領域9によって、実施の形態4のp型カラム領域と同様に、隣り合うトレンチ5間に挟まれた部分に、トレンチ5よりも深い深さで設けられ、常時エミッタ電位に固定されたp型領域が構成されている。具体的には、p型カラム領域16は、n-型ドリフト層2の、p-型ベース領域3とp型埋め込み領域9との間に、トレンチ5の側壁に設けられたゲート絶縁膜7に沿って設けられている。n型ブロッキング領域15の構成は、実施の形態4と同様である。
2 n-型ドリフト層
3 p-型ベース領域
4 n+型エミッタ領域
5 トレンチ
6 堆積絶縁層
7 ゲート絶縁膜
8 ゲート電極
9 p型埋め込み領域
10 エミッタ電極
11 コレクタ電極
12 p型の反転層
13,15 n型ブロッキング領域
14,16 p型カラム領域
21 p-型ベース領域とn-型ドリフト層との間のpn接合
22 p型埋め込み領域とn-型ドリフト層との間のpn接合
23 p型カラム領域とn-型ドリフト層との間のpn接合
Claims (19)
- 第1導電型のドリフト層の第1主面側に設けられた第2導電型のベース領域と、
前記ベース領域の内部に選択的に設けられた、前記ドリフト層よりも高不純物濃度の第1導電型のエミッタ領域と、
前記エミッタ領域および前記ベース領域を貫通して前記ドリフト層に達するトレンチと、前記トレンチの底部に設けられた第1の厚さを有する絶縁層と、前記トレンチの側壁に設けられた第2の厚さを有するゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の内側であって前記絶縁層の上に設けられたゲート電極と、を有するゲートトレンチ部と、
層間絶縁膜によって前記ゲート電極から絶縁されたエミッタ電極と、
隣り合う前記ゲートトレンチ部の間に、前記トレンチの底部よりも前記ドリフト層の第2主面側に深く設けられた、前記ベース領域よりも高不純物濃度の第2導電型の高濃度領域と、
を備え、
前記エミッタ領域および前記高濃度領域は、前記エミッタ電極に接続されていることを特徴とする半導体装置。 - 前記高濃度領域は、前記エミッタ領域および前記ベース領域を貫通し、前記エミッタ領域および前記ベース領域に接していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記ドリフト層の前記第2主面側に設けられた、前記ベース領域よりも高不純物濃度の第2導電型のコレクタ層と、
前記コレクタ層に接するコレクタ電極と、
を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。 - 前記高濃度領域と接するように設けられた、前記ドリフト層よりも高不純物濃度の第1導電型のブロッキング領域を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 第1導電型のドリフト層の第1主面側に設けられた第2導電型のベース領域と、
前記ベース領域の内部に選択的に設けられた、前記ドリフト層よりも高不純物濃度の第1導電型のソース領域と、
前記ソース領域および前記ベース領域を貫通して前記ドリフト層に達するトレンチと、前記トレンチの底部に設けられた第1の厚さを有する絶縁層と、前記トレンチの側壁に設けられた第2の厚さを有するゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の内側であって前記絶縁層の上に設けられたゲート電極と、を有するゲートトレンチ部と、
層間絶縁膜によって前記ゲート電極から絶縁されたソース電極と、
隣り合う前記ゲートトレンチ部の間に、前記トレンチの底部よりも前記ドリフト層の第2主面側に深く設けられた、前記ベース領域よりも高不純物濃度の第2導電型の高濃度領域と、
を備え、
前記ソース領域および前記高濃度領域は、前記ソース電極に接続されていることを特徴とする半導体装置。 - 前記高濃度領域は、前記ソース領域および前記ベース領域を貫通し、前記ソース領域および前記ベース領域に接していることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
- 前記ドリフト層の前記第2主面側に設けられた、前記ベース領域よりも高不純物濃度の第2導電型のドレイン層と、
前記ドレイン層に接するドレイン電極と、
を備えることを特徴とする請求項5または6に記載の半導体装置。 - 前記高濃度領域と接するように設けられた、前記ドリフト層よりも高不純物濃度の第1導電型のブロッキング領域を備えることを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記絶縁層の前記第1の厚さは、前記ゲート絶縁膜の前記第2の厚さよりも厚いことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記ゲート絶縁膜の前記第2の厚さは、50nm以上200nm以下であることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記高濃度領域は、前記ドリフト層との間に前記第1主面と直交するpn接合面を形成するカラム領域であることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記ブロッキング領域は、前記トレンチの底部よりも前記ドリフト層の前記第2主面側に深い位置に設けられ、
前記高濃度領域は、前記ブロッキング領域に達していることを特徴とする請求項4または8に記載の半導体装置。 - 前記ブロッキング領域は、前記ドリフト層の内部に設けられ、
前記ドリフト層は、エピタキシャル層であることを特徴とする請求項4または8に記載の半導体装置。 - 前記ドリフト層は、100μm以上150μm以下の厚さを有することを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記ドリフト層は、1×1014/cm3以上1×1016/cm3以下の不純物濃度を有することを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記ベース領域は、1×1015/cm3以上1×1017/cm3以下の不純物濃度を有することを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記高濃度領域は、前記ゲートトレンチ部から離れて設けられていることを特徴とする請求項1から16のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記ドリフト層は、前記トレンチの底部を囲んでいることを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記ベース領域は、前記ゲート電極に対向する部分にチャネルが形成される領域があることを特徴とする請求項1から18のいずれか1項に記載の半導体装置。
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