JP2022134599A - 電子レンジ加熱用包装袋及び電子レンジ加熱用包装食品 - Google Patents
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Abstract
【課題】加熱した際の穴開きを防止できるとともにラミネート強度の高い電子レンジ加熱用包装袋及びそれを用いた電子レンジ加熱用包装食品を提供する。
【解決手段】酸化物蒸着膜のバリア層21aを有したポリエチレンテレフタレートフィルムから成る基材層21と、基材層21の内面側に積層したポリエチレンテレフタレートフィルムから成る第1中間層24と、第1中間層24の内面側に積層したポリエチレンテレフタレートフィルムから成る第2中間層26と、第2中間層26の内面側に積層したポリオレフィンフィルムから成る熱接着性樹脂層28とを有した積層フィルム20により形成され、第1中間層24または第2中間層26が少なくとも開封箇所に直進引裂性を有する。
【選択図】図3
【解決手段】酸化物蒸着膜のバリア層21aを有したポリエチレンテレフタレートフィルムから成る基材層21と、基材層21の内面側に積層したポリエチレンテレフタレートフィルムから成る第1中間層24と、第1中間層24の内面側に積層したポリエチレンテレフタレートフィルムから成る第2中間層26と、第2中間層26の内面側に積層したポリオレフィンフィルムから成る熱接着性樹脂層28とを有した積層フィルム20により形成され、第1中間層24または第2中間層26が少なくとも開封箇所に直進引裂性を有する。
【選択図】図3
Description
本発明は、電子レンジ加熱用包装袋及びそれを用いた電子レンジ加熱用包装食品に関する。
従来の電子レンジ加熱用包装食品は特許文献1に開示されている。この電子レンジ加熱用包装食品は電子レンジ加熱用包装袋内に調理済み食品が充填密封され、喫食時に電子レンジ加熱用包装袋に食品を密封した状態で電子レンジにより直接加熱される。
電子レンジ加熱用包装袋は外面側から順に基材層、第1中間層、第2中間層及び熱接着性樹脂層を有した4層構造の積層フィルムにより形成される。基材層はポリエステルフィルムにより形成され、内面側に印刷層が設けられる。第1中間層はポリエステルフィルムにより形成され、外面側に酸化物蒸着膜等のバリア層が設けられる。第2中間層はポリエステルフィルムにより形成される。熱接着性樹脂層はヒートシール性を有したポリオレフィンフィルムにより形成される。4層の各フィルムはドライラミネートされる。
上記構成の電子レンジ加熱用包装袋には食品が充填され、電子レンジにより加熱調理される。この時、加熱による電子レンジ加熱用包装袋の穴開きを防止することができる。
しかしながら、上記従来の電子レンジ加熱用包装袋によると、ラミネート強度が低く搬送時等に破袋する問題があった。
本発明は、加熱した際の穴開きを防止できるとともにラミネート強度の高い電子レンジ加熱用包装袋及びそれを用いた電子レンジ加熱用包装食品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の電子レンジ加熱用包装袋は、酸化物蒸着膜のバリア層を有したポリエチレンテレフタレートフィルムから成る基材層と、前記基材層の内面側に積層したポリエチレンテレフタレートフィルムから成る第1中間層と、前記第1中間層の内面側に積層したポリエチレンテレフタレートフィルムから成る第2中間層と、前記第2中間層の内面側に積層したポリオレフィンフィルムから成る熱接着性樹脂層とを有した積層フィルムにより形成され、前記第1中間層または前記第2中間層が少なくとも開封箇所に直進引裂性を有することを特徴としている。
また本発明は上記構成の電子レンジ加熱用包装袋において、前記第1中間層または前記第2中間層が直進引裂性を有する二軸延伸フィルムから成ることを特徴としている。
また本発明は上記構成の電子レンジ加熱用包装袋において、前記第1中間層または前記第2中間層がハーフカットの開封線を有することを特徴としている。
また本発明は上記構成の電子レンジ加熱用包装袋において、前記第1中間層または前記第2中間層が全カットの開封線を有することを特徴としている。
また本発明は上記構成の電子レンジ加熱用包装袋において、前記基材層が前記バリア層を内面側に配置され、前記バリア層の内面側に印刷層が設けられることを特徴としている。
また本発明の電子レンジ加熱用包装食品は、上記各構成の電子レンジ加熱用包装袋に食品を充填密封したことを特徴としている。
また本発明は上記構成の電子レンジ加熱用包装食品において、前記食品の固形分の含有量が80質量%以上であることを特徴としている。
本発明によると、電子レンジ加熱時の電子レンジ加熱用包装袋の穴開きを防止するとともに電子レンジ加熱用包装袋のラミネート強度を向上することができる。また、第1中間層または第2中間層が開封箇所に直進引裂性を有するため、電子レンジ加熱用包装食品を容易に開封することができる。
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は第1実施形態の電子レンジ加熱用包装食品の正面図を示している。電子レンジ加熱用包装食品10は、電子レンジ加熱用包装袋1(以下、「包装袋1」という)の収納部2内に調理済みの食品Wを充填して密封される。
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は第1実施形態の電子レンジ加熱用包装食品の正面図を示している。電子レンジ加熱用包装食品10は、電子レンジ加熱用包装袋1(以下、「包装袋1」という)の収納部2内に調理済みの食品Wを充填して密封される。
包装袋1は2枚の積層フィルム20の周囲をシール部3により熱接着して封止した四方シール袋から成る。包装袋1は三方シール袋、ガセット付パウチ、スタンディングパウチ、ピロー型袋等であってもよい。また、包装袋1は電子レンジ加熱時に蒸通する蒸通部を備えてもよい。
包装袋1の上部の左右両端部にはVノッチから成る開封開始部4がシール部3上に設けられる。包装袋1は開封開始部4から引き裂いて開封される。開封開始部4をIノッチ、Uノッチにより形成してもよく、複数の傷痕から成る傷痕群により形成してもよい。
図2は食品Wを充填する前の包装袋1の斜視図を示している。包装袋1は上端に開口部1aを設けた状態で食品Wが充填された後、開口部1aをシール部3により封止して電子レンジ加熱用包装食品10(図1参照)が形成される。
図3は積層フィルム20の断面図を示している。積層フィルム20は外面側から順に基材層21、第1中間層24、第2中間層26、熱接着性樹脂層28を備えた4層構造に形成される。
基材層21はポリエチレンテレフタレートフイルムから成るベースフィルムの内面にバリア層21a及び印刷層22が形成される。具体的にはベースフィルムとして、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルムが用いられる。基材層21のベースフィルム厚みは例えば5~50μmである。
バリア層21aは酸化アルミニウム、酸化ケイ素等の酸化物蒸着膜をベースフィルム上に蒸着して形成される。これにより、包装袋1がガスバリア性を有する。バリア層21aの厚みは例えば0.1nm~1μmである。バリア層21aが酸化物蒸着膜により形成されるため、電子レンジ加熱用包装食品10を電子レンジにより加熱することができる。
印刷層22はバリア層21aの内面側に配され、絵柄等を形成する。即ち、バリア層21a上に印刷層22が印刷される。グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印刷、スクリーン印刷等によって印刷層22を印刷することができる。印刷層22の厚みは例えば、2~5μmである。
第1中間層24は基材層21の内面側に積層され、ポリエチレンテレフタレートフィルムにより形成される。具体的には第1中間層24として、直進引裂性を有する二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルムが用いられる。これにより、第1中間層24は直進引裂性を有している。第1中間層24の厚みは例えば5~50μmである。
第2中間層26は第1中間層24の内面側に積層され、ポリエチレンテレフタレートフィルムにより形成される。具体的には第2中間層26として、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルムが用いられる。第2中間層26の厚みは例えば5~50μmである。
熱接着性樹脂層28は第2中間層26の内面側に積層され、熱により溶融して溶着可能なポリオレフィンフィルムにより形成される。熱接着性樹脂層28を形成するポリオレフィンフィルムとして、無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(LLDPE)、低密度ポリエチレンフィルム(LDPE)、高密度ポリエチレンフィルム(HDPE)等を用いることができる。対向する熱接着性樹脂層28を熱接着してシール部3(図1参照)が形成される。熱接着性樹脂層28の厚みは例えば20~80μm程度である。
印刷層22を印刷した基材層21と第1中間層24とは接着剤から成る接着層23によりドライラミネートされる。第1中間層24と第2中間層26とは接着剤から成る接着層25によりドライラミネートされる。第2中間層26と熱接着性樹脂層28とは接着剤から成る接着層27によりドライラミネートされる。
上記構成の電子レンジ加熱用包装食品10において、食品Wの喫食時には包装袋1を密封した状態で電子レンジにより加熱される。そして、開封開始部4から包装袋1の上端部を引き裂いて開封し、食品Wが取り出される。包装袋1の4層の各フィルムが異なる配向性を有すると開封が困難になるが、二軸延伸フィルムから成る第1中間層24が直進引裂性を有するため電子レンジ加熱用包装食品10を容易に開封することができる。
包装袋1に充填される食品Wに特に制限はない。上記構成の積層フィルム20で包装袋1を形成することにより、電子レンジの加熱による包装袋1の穴開きを防止することができる。また、1000~1900Wの業務用電子レンジによる加熱に対しても包装袋1の穴開きを防止することができる。
特に、固形分の含有量が多い食品Wは、高温になる固形分が包装袋1の内面に接触し易い。また、固形分と高粘度の液状分とを含む食品Wは、比較的小さい粒径(例えば、1~5mm)の高温になる固形分がシール部3近傍の狭い空間に挟まれて包装袋1の内面に接触し易い。また、液状分が高粘度で高ブリックス度の食品Wは、粘度や糖分によって包装袋1の内面が高温となり易い。このような食品Wとして、ミートソース、ホワイトソース、カルボナーラソース等のソース類、牛丼、親子丼、中華丼等の丼物の素、カレー、シチュー、麻婆豆腐、酢豚、タコライスミート等の調理済み食品等が挙げられる。
上記構成の包装袋1によると、固形分の含有量が80質量%以上の食品Wに対して、電子レンジの加熱による包装袋1の穴開きを防止することができる。また、上記構成の包装袋1によると、液状分の粘度が3000~20000mPa・sであり、固形分の含有量が1質量%以上の食品Wに対して、電子レンジの加熱による包装袋1の穴開きを防止することができる。また、上記構成の包装袋1によると、液状分の粘度が3000~20000mPa・sであり、液状分のブリックス度が10~35%の食品Wに対して、電子レンジの加熱による包装袋1の穴開きを防止することができる。
尚、ブリックス度は20℃におけるショ糖溶液100g中のショ糖のg数である。本願では屈折糖度計により計測された各種の糖類や有機酸等の成分を含む測定値をショ糖に換算してブリックス度としている。
また、上記構成の積層フィルム20により、包装袋1のラミネート強度を高くすることができ、層間剥離による搬送時等の包装袋1の破袋を防止することができる。
本実施形態によると、積層フィルム20がバリア層21aを有したポリエチレンテレフタレートフィルムから成る基材層21と、ポリエチレンテレフタレートフィルムから成る第1中間層24と、ポリエチレンテレフタレートフィルムから成る第2中間層26と、ポリオレフィンフィルムから成る熱接着性樹脂層28とを有する。このため、電子レンジ加熱時の包装袋1(電子レンジ加熱用包装袋)の穴開きを防止することができる。また、包装袋1のラミネート強度を向上することができ、搬送時等の包装袋1の破袋を防止することができる。更に、第1中間層24が直進引裂性を有するため、電子レンジ加熱用包装食品10を容易に開封することができる。
また、第1中間層24が直進引裂性を有する二軸延伸フィルムから成るため、直進引裂性を有する第1中間層24を容易に実現することができる。尚、直進引裂性を有する二軸延伸フィルムにより第2中間層26を形成すると、電子レンジ加熱用包装食品10を容易に開封することができる。従って、第1中間層24または第2中間層26が直進引裂性を有していればよい。
また、基材層21がバリア層21aを内面側に配置され、バリア層21aの内面側に印刷層22を設けられる。このため、接着剤との接着強度の低い蒸着膜から成るバリア層21aが接着層23と直接接しないため、包装袋1のラミネート強度を容易に高くすることができる。
また、固形分の含有量が80質量%以上の食品Wの場合であっても、電子レンジの加熱による包装袋1の穴開きを防止することができる。
また、液状分の粘度が3000~20000mPa・sであり、固形分の含有量が1質量%以上の食品Wの場合であっても、電子レンジの加熱による包装袋1の穴開きを防止することができる。
また、液状分の粘度が3000~20000mPa・sであり、液状分のブリックス度が10~35%の食品Wの場合であっても、電子レンジの加熱による包装袋1の穴開きを防止することができる。
<第2実施形態>
次に、図4は第2実施形態の電子レンジ加熱用包装食品10の正面図を示しており、図5は包装袋1を形成する積層フィルム20の要部断面図を示している。本実施形態は包装袋1の上部に開封線5が設けられる。その他の部分は第1実施形態と同様である。
次に、図4は第2実施形態の電子レンジ加熱用包装食品10の正面図を示しており、図5は包装袋1を形成する積層フィルム20の要部断面図を示している。本実施形態は包装袋1の上部に開封線5が設けられる。その他の部分は第1実施形態と同様である。
開封線5は第2中間層26上にレーザ加工や切刃によるハーフカットによって形成され、左右の開封開始部4を連結する。これにより、包装袋1は開封箇所に左右方向の直進引裂性を付与される。従って、電子レンジ加熱用包装食品10を開封線5に沿って容易に開封することができる。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第2中間層26にハーフカットの開封線5が設けられるので、電子レンジ加熱用包装食品10を容易に開封することができる。尚、第2中間層26に替えて第1中間層24にハーフカットの開封線5を設けてもよい。
また、図6の変形例に示すように、開封線5は第1中間層24または第2中間層26の切刃による全カットによって形成してもよい。これにより、包装袋1の開封箇所に左右方向の直進引裂性を付与することができる。
次に、電子レンジ加熱用包装食品10の実施例及び比較例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。以下に示すように各実施例及び各比較例について、電子レンジ加熱時の包装袋1の穴開き及び包装袋1のラミネート強度を調べた。
各実施例及び各比較例において、食品Wの液状分の粘度はB型回転式粘度計を用いて50℃で測定している。食品Wの液状分のブリックス度は上記したように、屈折糖度計により20℃で計測された各種の糖類や有機酸等の成分を含む測定値をショ糖に換算してブリックス度としている。
実施例1~7は第1実施形態の同じ構成の包装袋1を用いている。基材層21は厚み12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルム上に酸化アルミニウム蒸着膜のバリア層21a及び印刷層22を設けている。第1中間層24は厚み12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルムを用いている。第2中間層26は厚み12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルムを用いている。熱接着性樹脂層28は厚み60μmの無延伸ポリプロピレンフィルムを用いている。
実施例1の食品Wは固形分100質量%(液状分0質量%)のタコライスミートである。
実施例2の食品Wは固形分90質量%、液状分10質量%の酢豚である。食品Wの液状分の粘度は3000mPa・sであり、ブリックス度は10%である。
実施例3の食品Wは固形分80質量%、液状分20質量%の酢豚である。食品Wの液状分の粘度は3000mPa・sであり、ブリックス度は10%である。
実施例4の食品Wは固形分1質量%、液状分99質量%のトマトソースである。食品Wの液状分の粘度は3650mPa・sであり、ブリックス度は15%である。
実施例5の食品Wは固形分1質量%、液状分99質量%のトマトソースである。食品Wの液状分の粘度は15000mPa・sであり、ブリックス度は18%である。
実施例6の食品Wは固形分22質量%、液状分78質量%のパスタソースである。食品Wの液状分の粘度は5000mPa・sであり、ブリックス度は14%である。
実施例7の食品Wは固形分22質量%、液状分78質量%のパスタソースである。食品Wの液状分の粘度は20000mPa・sであり、ブリックス度は25%である。
実施例8の食品Wは固形分20質量%、液状分80質量%のパスタソースである。食品Wの液状分の粘度は16000mPa・sであり、ブリックス度は10%である。
[比較例1]
比較例1の電子レンジ加熱用包装食品10の包装袋1は、第1中間層24にバリア層が設けられる。即ち、基材層21は厚み12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルム上に印刷層22を設けている。第1中間層24は厚み12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルムの外面上に酸化アルミニウム蒸着膜のバリア層を設けている。第2中間層26は厚み12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルムを用いている。熱接着性樹脂層28は厚み60μmの無延伸ポリプロピレンフィルムを用いている。比較例1の食品Wは実施例1と同じタコライスミートである。
比較例1の電子レンジ加熱用包装食品10の包装袋1は、第1中間層24にバリア層が設けられる。即ち、基材層21は厚み12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルム上に印刷層22を設けている。第1中間層24は厚み12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルムの外面上に酸化アルミニウム蒸着膜のバリア層を設けている。第2中間層26は厚み12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルムを用いている。熱接着性樹脂層28は厚み60μmの無延伸ポリプロピレンフィルムを用いている。比較例1の食品Wは実施例1と同じタコライスミートである。
[比較例2]
比較例2の電子レンジ加熱用包装食品10の包装袋1は、比較例1と同一である。比較例2の食品Wは実施例3と同じ酢豚である。
比較例2の電子レンジ加熱用包装食品10の包装袋1は、比較例1と同一である。比較例2の食品Wは実施例3と同じ酢豚である。
[比較例3]
比較例3の電子レンジ加熱用包装食品10の包装袋1は、第2中間層26を省いた3層構造に形成され、その他の部分は実施例1と同様である。比較例3の食品Wは実施例1と同じタコライスミートである。
比較例3の電子レンジ加熱用包装食品10の包装袋1は、第2中間層26を省いた3層構造に形成され、その他の部分は実施例1と同様である。比較例3の食品Wは実施例1と同じタコライスミートである。
[比較例4]
比較例4の電子レンジ加熱用包装食品10の包装袋1は、比較例3と同一である。比較例4の食品Wは実施例3と同じ酢豚である。
比較例4の電子レンジ加熱用包装食品10の包装袋1は、比較例3と同一である。比較例4の食品Wは実施例3と同じ酢豚である。
表1は各実施例及び各比較例の電子レンジ加熱用包装食品10を1900Wの電子レンジで加熱した時の包装袋1の穴開き及び包装袋1のラミネート強度を調べた結果を示している。表1において、包装袋1の穴開きが発生しなかった場合を「○」で示し、穴開きが発生した場合を「×」で示している。また、ラミネート強度は、2N/15mm以上を「〇」で示し、2N/15mm未満を「×」で示している。
実施例1~3によると、食品Wの固形分の含有量が80質量%以上の場合に穴開きが発生しなかったが、同じ食品Wを充填した比較例3、4は穴開きが発生した。実施例2~8によると、固形分と高粘度の液状分とを含む食品Wの場合、高粘度で高ブリックス度の液状分を含む食品Wの場合に穴開きが発生しなかった。また、実施例1~8の包装袋1は高いラミネート強度が得られるが、比較例1、2の包装袋1はラミネート強度が低い結果になった。
本発明によると、電子レンジ加熱用包装食品に利用することができる。
1 包装袋(電子レンジ加熱用包装袋)
2 収納部
3 シール部
4 開封開始部
5 開封線
10 電子レンジ加熱用包装食品
20 積層フィルム
21 基材層
21a バリア層
22 印刷層
23、25、27 接着層
24 第1中間層
26 第2中間層
28 熱接着性樹脂層
W 食品
2 収納部
3 シール部
4 開封開始部
5 開封線
10 電子レンジ加熱用包装食品
20 積層フィルム
21 基材層
21a バリア層
22 印刷層
23、25、27 接着層
24 第1中間層
26 第2中間層
28 熱接着性樹脂層
W 食品
Claims (7)
- 酸化物蒸着膜のバリア層を有したポリエチレンテレフタレートフィルムから成る基材層と、前記基材層の内面側に積層したポリエチレンテレフタレートフィルムから成る第1中間層と、前記第1中間層の内面側に積層したポリエチレンテレフタレートフィルムから成る第2中間層と、前記第2中間層の内面側に積層したポリオレフィンフィルムから成る熱接着性樹脂層とを有した積層フィルムにより形成され、前記第1中間層または前記第2中間層が少なくとも開封箇所に直進引裂性を有することを特徴とする電子レンジ加熱用包装袋。
- 前記第1中間層または前記第2中間層が直進引裂性を有する二軸延伸フィルムから成ることを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ加熱用包装袋。
- 前記第1中間層または前記第2中間層がハーフカットの開封線を有することを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ加熱用包装袋。
- 前記第1中間層または前記第2中間層が全カットの開封線を有することを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ加熱用包装袋。
- 前記基材層が前記バリア層を内面側に配置され、前記バリア層の内面側に印刷層を設けられることを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかに記載の電子レンジ加熱用包装袋。
- 請求項1~請求項5のいずれかに記載の電子レンジ加熱用包装袋に食品を充填密封したことを特徴とする電子レンジ加熱用包装食品。
- 前記食品の固形分の含有量が80質量%以上であることを特徴とする請求項6に記載の電子レンジ加熱用包装食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021033837A JP2022134599A (ja) | 2021-03-03 | 2021-03-03 | 電子レンジ加熱用包装袋及び電子レンジ加熱用包装食品 |
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Publications (1)
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---|---|
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ID=83231309
Family Applications (1)
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JP2021033837A Pending JP2022134599A (ja) | 2021-03-03 | 2021-03-03 | 電子レンジ加熱用包装袋及び電子レンジ加熱用包装食品 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2022134599A (ja) |
-
2021
- 2021-03-03 JP JP2021033837A patent/JP2022134599A/ja active Pending
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