JP2020015534A - 包装食品とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンジ加熱で発生する蒸気により別区画の食材を混合し、内圧の上昇により容器外に蒸気抜きが可能な包装食品を提供する。【解決手段】包装食品201は、レンジ加熱時に第1,第2収容空間S1,S2のうちの少なくとも一方で発生した蒸気Vにより剥離可能なシール部5,6が形成された包装袋101を備える。隔壁シール部5は、第1,第2収容空間を隣り合った配置で分離し、レンジ加熱時にこれをつなげるための剥離が可能である。蒸通シール部6は、レンジ加熱時に包装袋内の蒸気を外側に逃がすための剥離が可能である。第1収容空間を構成するシール部のうち隔壁シール部が最も剥離し易く、第2収容空間を構成するシール部のうち隔壁シール部が最も剥離し易く、隔壁シール部の剥離により第1,第2収容空間がつながった状態において、それらを構成するシール部のうち蒸通シール部が第1,第2収容空間内で発生した蒸気Vによって最も剥離し易い。【選択図】図1

Description

本発明は包装食品とその製造方法に関するものであり、例えば、ヒートシールされた積層フィルムからなる包装袋に食品を密封包装してなる電子レンジ加熱用包装食品とその製造方法に関するものである。
レトルト食品,冷凍食品等を内容物とする電子レンジ加熱用の包装食品が広く利用されている。この包装食品をレンジ加熱すると、内容物に含まれる水分が加熱に伴って蒸発し、発生した蒸気によって包装袋内の圧力が高まっていく。包装袋内の圧力が高まると、包装袋が破れて内容物が飛散し、電子レンジ内を汚してしまうおそれがある。そこで、レンジ加熱に伴って発生する蒸気を包装袋外へ逃がすために、蒸気抜き機構を備えたスタンドタイプの包装袋が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1で提案されているような包装袋には、最初から調味料が混ぜられた状態の食品が充填され、レトルト加熱,レンジ加熱等の加熱が施されることになる。しかし、調味料のなかには食品と共に包装袋に充填され加熱されると風味や香りが損なわれるものがある。例えば、ソース,香味オイル,スパイス等の調味料は、食物と共に加熱すると香りが失われ易い。したがって、調味料を最初から食品と共に包装袋に充填することは困難であり、包装食品をレンジ加熱した後に別途用意した調味料を加えることが必要になる。
上記のような問題を解決するため、外袋と内袋の2重構造を有する包装袋が特許文献2で提案されている。その包装袋では、外袋に第1内容物(食品等)が収容され、内袋に第2内容物(調味料等)が収容されることにより、包装食品が構成される。そして、外袋には、レンジ加熱により内部圧力が上昇したとき、その圧力を外袋の外部に逃がす第1易開封性シール部が設けられており、内袋には、レンジ加熱により内部圧力が上昇したとき、その圧力を内袋の外部(外袋の内部)に逃がす第2易開封性シール部が設けられている。
上記包装食品をレンジ加熱すると、内袋の内部圧力が上昇して第2易開封性シール部が開封される。その結果、内袋内の第2内容物が自重で外袋内の第1内容物の上に落下して、第1内容物と第2内容物とが混合される。一方、包装食品のレンジ加熱により、外袋の内部圧力も上昇して第1易開封性シール部も開封される。ただし、この第1易開封性シール部は、第1内容物と第2内容物との混合物の上面より上方に位置しているので、その混合物が包装袋外に飛び出すことはない。
特開2015−120550号公報 特許第5840387号公報
特許文献2に記載の包装食品において、外袋の内部圧力の上昇は、第1内容物に含まれている水分か、あるいは混合物中の第2内容物に含まれている水分が、レンジ加熱に伴って蒸発した結果生じるものである。それに対し、内袋の内部圧力の上昇は、第2内容物に含まれている水分がレンジ加熱に伴って蒸発した結果生じるものである。このため、第2内容物に水分がほとんど含まれていない場合には、内袋の第2易開封性シール部が開封されないまま外袋の第1易開封性シール部のみが開封されることになる。つまり、水分を含んだ食品を第1内容物として外袋に充填し、水分をほとんど含まないスパイス等の調味料を第2内容物として内袋に充填した場合には、食品に調味料を添加することができなくなってしまう。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、レンジ加熱に伴って発生する蒸気を包装袋外へ逃がすための蒸気抜きが可能であって、さらに、2つの内容物を互いに接触させることなく保持し、かつ、一方の内容物が水分を含んでいない場合でもレンジ加熱の過程で2つの内容物を互いに接触させることが可能な包装食品と、その製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明の包装食品は、積層フィルムのヒートシールにより、第1収容空間と第2収容空間が包装袋内側に形成されて製袋されるとともに、レンジ加熱時に前記第1,第2収容空間のうちの少なくとも一方で発生した蒸気により剥離可能なシール部が形成された包装袋と、
前記第1収容空間内に収容された第1内容物と、
前記第2収容空間内に収容された第2内容物と、
を備えた電子レンジ加熱用包装食品であって、
前記剥離可能なシール部として、前記第1収容空間と前記第2収容空間とを隣り合った配置で分離し、かつ、レンジ加熱時に前記第1収容空間と前記第2収容空間とをつなげるための剥離が可能な隔壁シール部と、レンジ加熱時に前記第1,第2収容空間内の蒸気を包装袋外側に逃がすための剥離が可能な蒸通シール部と、が形成されており、
前記第1収容空間を構成するシール部のうち、前記隔壁シール部が前記第1収容空間内で発生した蒸気によって最も剥離しやすく、
前記第2収容空間を構成するシール部のうち、前記隔壁シール部が前記第2収容空間内で発生した蒸気によって最も剥離しやすく、
前記隔壁シール部の剥離により前記第1収容空間と前記第2収容空間とがつながった状態において、前記第1,第2収容空間を構成するシール部のうち、前記蒸通シール部が前記第1,第2収容空間内で発生した蒸気によって最も剥離しやすいことを特徴とする。
第2の発明の包装食品は、上記第1の発明において、前記第1,第2収容空間を構成するシール部のうち、前記隔壁シール部が最も狭い幅を有することを特徴とする。
第3の発明の包装食品は、上記第1又は第2の発明において、前記隔壁シール部が突起部を有し、前記第1内容物が前記第2内容物よりも水分を多く含むとともに前記突起部が前記第1収容空間側に突出した突起形状を有するか、又は前記第2内容物が前記第1内容物よりも水分を多く含むとともに前記突起部が前記第2収容空間側に突出した突起形状を有することを特徴とする。
第4の発明の包装食品は、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記隔壁シール部が突起部を有し、前記突起部が前記第1収容空間側と前記第2収容空間側の両方に突出した突起形状を有することを特徴とする。
第5の発明の包装食品は、上記第1〜第4のいずれか1つの発明において、前記隔壁シール部が前記蒸通シール部よりも下方に位置することを特徴とする。
第6の発明の包装食品は、上記第1〜第5のいずれか1つの発明において、前記積層フィルムが、包装袋内側に無延伸ポリプロピレンフィルムからなるシーラント層を有し、前記無延伸ポリプロピレンフィルムが、前記剥離可能なシール部において以下の条件式(1)を満足することを特徴とする。
(I1/I2)×100≦20(%) …(1)
ただし、
I1:100℃環境下でのシール強度(N/15mm)、
I2:室温環境下でのシール強度(N/15mm)、
である。
第7の発明の包装食品は、上記第1〜第6のいずれか1つの発明において、前記第1内容物として食品が前記第1収容空間内に収容された状態で密封包装されており、前記第2内容物として調味料が前記第2収容空間内に収容された状態で密封包装されていることを特徴とする。
第8の発明の製造方法は、上記第1〜第7のいずれか1つの発明に係る包装食品の製造方法であって、
前記包装袋内に前記第1内容物を充填し、前記隔壁シール部を形成することにより前記第1内容物を前記第1収容空間内に収容された状態に密封包装し、前記包装袋内に前記第2内容物を充填し、前記第2内容物を前記第2収容空間内に収容された状態に密封包装することを特徴とする。
本発明によれば、蒸気により剥離可能なシール部の剥離のしやすさに特徴のある構成になっているため、例えば、第2収容空間内に第2内容物として収容された調味料を、第1収容空間内に第1内容物として収容された食品との接触無しに保持することができ、さらに、電子レンジ加熱時の蒸通シール部の剥離により第1,第2収容空間内の蒸気を包装袋外側に逃がす前に、隔壁シール部の剥離により第2収容空間内の調味料を第1収容空間内に落下させて、食品に調味料を添加することができる。
第2内容物が水分を含んでいない場合、第1内容物に含まれている水分がレンジ加熱に伴って蒸発し、発生した蒸気によって隔壁シール部が剥離する。第1内容物が水分を含んでいない場合、第2内容物に含まれている水分がレンジ加熱に伴って蒸発し、発生した蒸気によって隔壁シール部が剥離する。第1内容物と第2内容物とが両方とも水分を含んでいる場合、第1,第2内容物に含まれている水分がレンジ加熱に伴って蒸発し、発生した蒸気による応力によって、隔壁シール部が第1,第2収容空間に面する両側から剥離する。いずれの場合も隔壁シール部が剥離して、第1収容空間と第2収容空間とがつながって、第1内容物と第2内容物とが接触することになる。そのように隔壁シール部の剥離により第1収容空間と第2収容空間とがつながった状態においては、第1,第2収容空間内で発生した蒸気によって蒸通シール部が剥離することになる。
したがって、レンジ加熱に伴って発生する蒸気を包装袋外へ逃がすための蒸気抜きが可能であって、さらに、2つの内容物を互いに接触させることなく保持し、かつ、一方の内容物が水分を含んでいない場合でもレンジ加熱の過程で2つの内容物を互いに接触させることが可能である。そして、レンジ加熱開始から包装袋外へ蒸気が逃げるまでの間に調味料が食品に投入されるため、調味料の風味や香りが損なわれることもない。
電子レンジ加熱用包装食品の一実施の形態を示す正面図。 図1の包装食品の製造工程とレンジ加熱工程を示す工程図。 図1の包装食品の隔壁シール部の他の具体例を示す正面図。
以下、本発明の実施の形態に係る包装食品,その製造方法等を、図面を参照しつつ説明する。なお、実施の形態や具体例等の相互で同一の部分や相当する部分には同一の符号を付して重複説明を適宜省略する。
図1に、実施の形態に係る包装食品201の外観構造を模式的に示す。図1は、スタンドタイプの包装袋101内に食品F1と調味料F2が密封されてなる包装食品201を示す正面図である。包装袋101は、前面シート1Aと背面シート1Bと底面シート1Cとの3枚で構成されており、いずれも積層フィルムからなっている。そして、食品F1を第1内容物として収容する第1収容空間S1と、調味料F2を第2内容物として収容する第2収容空間S2と、が包装袋101の内側に形成されるように、積層フィルムのヒートシール(熱接着)によりスタンディングパウチとして製袋されている。このヒートシールは、実製品を製造する連続製袋機での製袋時に、製品としての性状及び機能を損なわない範囲のシール温度条件で行われる。なお、積層フィルムの具体的な構成については後で説明する。
前面シート1Aと背面シート1Bは、重ねられた状態で左右の周縁がヒートシールされており、前面シート1Aと背面シート1Bの下端には、二つ折りされた底面シート1Cがそれぞれ周縁でヒートシールされている。つまり、包装袋101では、前面シート1Aと背面シート1Bとのヒートシールにより胴シール部2が形成されており、前面シート1A及び背面シート1Bと底面シート1Cとの各ヒートシールにより底シール部3が形成されている。また、前面シート1Aと背面シート1Bとが、開口部8を構成している上端でヒートシールされて、天シール部4を形成している。胴シール部2の上部には、左右の周縁に開封の起点となる直線形状の切り込み2cが形成されている。この切り込み2cの形状は直線形状に限らず、V字形状,U字形状等でもよい。
また、前面シート1Aと背面シート1Bとのヒートシールにより、隔壁シール部5と蒸通シール部6が形成されている。隔壁シール部5と蒸通シール部6は、レンジ加熱時に第1,第2収容空間S1,S2のうちの少なくとも一方で発生した蒸気Vにより、剥離可能になっている。例えば蒸通シール部6では、レンジ加熱時に第1,第2収容空間S1,S2内の蒸気Vを包装袋101の外側に逃がす(矢印mv)ための剥離が可能に形成されている。隔壁シール部5は、第1収容空間S1と第2収容空間S2とを隣り合った配置で分離し、かつ、レンジ加熱時に第1収容空間S1と第2収容空間S2とをつなげるための剥離が可能となっている。つまり、第1,第2収容空間S1,S2のうちの少なくとも一方で発生した蒸気Vにより隔壁シール部5が剥離し、その結果、第1収容空間S1と第2収容空間S2とがつながり、第1収容空間S1から第2収容空間S2への蒸気Vの流れが生じるとともに(矢印mu)、第2収容空間S2内の調味料F2が第1収容空間S1内に落下して食品F1と混ざることになる(矢印mf)。
蒸通シール部6は、包装袋101の上部片側において、第2収容空間S2を構成する胴シール部2から、包装袋101の内側に突出したコの字形状を有するように形成されている。蒸通シール部6と胴シール部2とは連結するように一体的に形成されており、例えば、蒸通シール部6と胴シール部2でのヒートシールが同時に行われることにより、蒸通シール部6と胴シール部2とがつながった状態に形成される。なお、蒸通シール部6の形状はコの字形状に限らず台形形状,V字形状等でもよい。
隔壁シール部5は、蒸通シール部6よりも下方に位置しており、胴シール部2の一方の側から他方の側までの間をつなぐようにして、第1収容空間S1と第2収容空間S2とを分離している。この隔壁シール部5には、第1,第2収容空間S1,S2の中央部分において、突起部5aが形成されている。その突起部5aは、第1収容空間S1側に突出した突起形状を有している。この突起形状は、第1収容空間S1の内圧上昇により包装袋101が膨らんだ際の蒸気Vによる応力が、第1収容空間S1の中央に位置する突起部5aに集中して剥離のきっかけとなるように形成されている。また、ここでは調味料F2よりも食品F1の方が水分を多く含むことを想定していることから、蒸気Vによる応力を第1収容空間S1側に集中させるため、突起部5aは第1収容空間S1側に突出した形状になっている。
胴シール部2と隔壁シール部5と蒸通シール部6とは、単位面積当たり同じシール強度を有しているが、蒸気Vによる剥離を容易に可能とするため、隔壁シール部5と蒸通シール部6の幅は胴シール部2の幅よりも狭くなっている。また、食品F1が水分を含んでいない場合でも、第1,第2収容空間S1,S2内の蒸気Vを包装袋101の外側に逃がす前に隔壁シール部5の剥離を有利に進行させるために、隔壁シール部5の幅は蒸通シール部6の幅よりも狭くなっている。つまり、第1,第2収容空間S1,S2を構成するシール部のうち、隔壁シール部5が最も狭い幅を有している。
前面シート1Aと背面シート1Bとの間には、上述したように隔壁シール部5で第1収容空間S1から隔離された第2収容空間S2が形成されている。同様に、蒸通シール部6で第2収容空間S2から隔離された未シール部2aが、前面シート1Aと背面シート1Bとの間に形成されている。この未シール部2aが、胴シール部2から包装袋101の外側に向けて開口する蒸気口7を構成している。なお、前面シート1A及び背面シート1Bから包装袋101の未シール部2aを切り取って蒸気口7を構成してもよい。
前述したように、電子レンジ加熱時に第1,第2収容空間S1,S2内の蒸気Vを包装袋101の外側に逃がすために(矢印mv)、蒸通シール部6は剥離可能となっており、蒸気Vによる応力が蒸通シール部6の下端部6aに集中してその剥離が始まる。つまり、蒸通シール部6は、包装袋101の内側に突出して蒸気口7を形成することにより、内圧開封式のスタンディングパウチの蒸気抜き機構を構成している。この蒸気口7は、包装袋101が電子レンジで加熱されて蒸気Vで膨らんだ際に、蒸通シール部6が内側から徐々に後退(剥離)を進行させて、包装袋101の内部と外部とがつながった状態で蒸気Vの排出路となる役割を果たす部分である。
なお、包装袋101に採用可能な他の蒸気抜き機構の例としては、第2収容空間S2において第2内容物(調味料F2)を収容しない通気室と、その通気室を取り囲んで第2収容空間S2から隔離させるポイントシール部と、そのポイントシール部の内側で前面シート1A,背面シート1Bのうちの少なくとも一方に形成された穴部又は切れ込み部と、を備えたもの等が挙げられる。
包装袋101では、蒸通シール部6が形成されていない側の胴シール部2において、未シール部2aと同じ高さ位置に未シール部2bが形成されている。これにより、包装袋101の製造工程において、左右方向に隣接する包装袋101間で上下方向に延びる側端の胴シール部2に沿って切断する際に、加工精度により切断位置がずれた場合でも蒸気口7を確実に形成することができる。したがって、未シール部2bは製造方法に応じて適宜省略可能である。
第1収容空間S1と第2収容空間S2とは隔壁シール部5で隔てられているため、前述したように、第2収容空間S2内に収容された調味料F2は、第1収容空間S1内に収容された食品F1との接触無しに保持することが可能である。しかも、隔壁シール部5は蒸気Vにより剥離可能であるため、後述する条件(C1)〜(C3)を満たせば、蒸通シール部6の剥離による蒸気抜き(矢印mv)の前に、隔壁シール部5の剥離により第2収容空間S2内の調味料F2を第1収容空間S1内に落下させて(矢印mf)、食品F1に調味料F2を添加することができる。
第2収容空間S2内に充填されている調味料F2は、食品F1と共に包装袋101に充填され加熱されると風味や香りが損なわれるもの(ソース,香味オイル,スパイス等)であり、別途用意されて、レンジ加熱され食器に盛り付けられた食品F1に掛けられるのが一般的な調味料(好ましくは液体調味料)である。したがって、蒸通シール部6の剥離の前に隔壁シール部5の剥離が行われて、食品F1と調味料F2との接触が可能となるので、調味料F2を別途用意する必要がなくなる。
包装袋101には、前述したように、レンジ加熱時に第1,第2収容空間S1,S2のうちの少なくとも一方で発生した蒸気Vにより剥離可能なシール部として、第1収容空間S1と第2収容空間S2とを隣り合った配置で分離し、かつ、レンジ加熱時に第1収容空間S1と第2収容空間S2とをつなげるための剥離が可能な隔壁シール部5と、レンジ加熱時に第1,第2収容空間S1,S2内の蒸気Vを包装袋101の外側に逃がすための剥離が可能な蒸通シール部6と、が形成されている。そのようなシール部5,6に関して、包装袋101は以下の3つの条件(C1)〜(C3)を満たしている。
(C1):第1収容空間S1を構成するシール部のうち、隔壁シール部5が第1収容空間S1内で発生した蒸気Vによって最も剥離しやすいこと。
(C2):第2収容空間S2を構成するシール部のうち、隔壁シール部5が第2収容空間S2内で発生した蒸気Vによって最も剥離しやすいこと。
(C3):隔壁シール部5の剥離により第1収容空間S1と第2収容空間S2とがつながった状態において、第1,第2収容空間S1,S2を構成するシール部のうち、蒸通シール部6が第1,第2収容空間S1,S2内で発生した蒸気Vによって最も剥離しやすいこと。
この包装食品201は、蒸気Vにより剥離可能なシール部5,6の剥離のしやすさに特徴のある、条件(C1)〜(C3)を満たした構成になっているため、例えば、第2収容空間S2内に第2内容物として収容された調味料F2を、第1収容空間S1内に第1内容物として収容された食品F1との接触無しに保持することができ、さらに、電子レンジ加熱時の蒸通シール部6の剥離により第1,第2収容空間S1,S2内の蒸気Vを包装袋101の外側に逃がす前に、隔壁シール部5の剥離により第2収容空間S2内の調味料F2を第1収容空間S1内に落下させて、食品F1に調味料F2を添加することができる。
調味料F2が水分を含んでいない場合、食品F1に含まれている水分がレンジ加熱に伴って蒸発し、包装袋101が条件(C1)を満たしているため、発生した蒸気Vによって隔壁シール部5が剥離する。食品F1が水分を含んでいない場合、調味料F2に含まれている水分がレンジ加熱に伴って蒸発し、包装袋101が条件(C2)を満たしているため、発生した蒸気Vによって隔壁シール部5が剥離する。食品F1と調味料F2とが両方とも水分を含んでいる場合、食品F1と調味料F2に含まれている水分がレンジ加熱に伴って蒸発し、発生した蒸気Vによる応力によって、隔壁シール部5が第1,第2収容空間S1,S2に面する両側から剥離する。いずれの場合も隔壁シール部5が剥離して、第1収容空間S1と第2収容空間S2とがつながって、食品F1と調味料F2とが接触することになる。そのように隔壁シール部5の剥離により第1収容空間S1と第2収容空間S2とがつながった状態においては、包装袋101が条件(C3)を満たしているため、第1,第2収容空間S1,S2内で発生した蒸気Vによって蒸通シール部6が剥離することになる。
したがって、レンジ加熱に伴って発生する蒸気Vを包装袋101外へ逃がすための蒸気抜きが可能であって、さらに、2つの内容物F1,F2を互いに接触させることなく保持し、かつ、一方の内容物が水分を含んでいない場合でもレンジ加熱の過程で2つの内容物F1,F2を互いに接触させることが可能である。そして、レンジ加熱開始から包装袋101外へ蒸気Vが逃げるまでの間に調味料F2が食品F1に投入されるため、調味料F2の風味や香りが損なわれることもない。
なお、包装袋101はスタンドタイプであるが、上述した隔壁シール部5や蒸通シール部6の構成はこのタイプに限定されず、他のタイプの包装袋にも適用可能である。例えば、平パウチタイプの包装袋(例えば、三方シールタイプの包装袋)等においても、隔壁シール部5や蒸通シール部6を採用することにより同様の効果を得ることができる。
次に、包装食品201の製造工程とレンジ加熱工程を説明する。図2(A)〜(F)に包装食品201の製造工程を示し、図2(G),(H)に包装食品201のレンジ加熱工程を示す。包装食品201の製造に用いる包装袋101は、図2(A)に示すように、前面シート1Aと背面シート1Bの上端が未シール状態の開口部8からなっている。その開口部8から収容空間S0内に食品F1を充填して、図2(B)に示す状態とする。そして、図2(C)に示すように、ヒートシールで隔壁シール部5を形成することにより、収容空間S0を第1収容空間S1と第2収容空間S2とに分割する。その結果、第1収容空間S1と第2収容空間S2とが上下に隣り合った配置で分離されるとともに、食品F1が収容されている第1収容空間S1は密閉状態となる。
図2(D)に示すように、包装袋101の開口部8から第2収容空間S2内に調味料F2を充填する。そして、図2(E)に示すように、包装袋101の上端をヒートシールすることにより、天シール部4を形成する。その結果、第2収容空間S2も密閉状態となって、第1収容空間S1内に収容された食品F1と、第2収容空間S2内に収容された調味料F2と、を互いに接触させることなく保持することが可能となる。必要に応じてレトルト加熱等の処理を行うと、図2(F)に示すように、食品F1と調味料F2が第1,第2収容空間S1,S2内にそれぞれ収容された状態で密封包装された包装食品201が得られる。なお、包装袋101の用途はレトルト用に限らない。具体的な殺菌処理,流通形態等に応じて、レトルト用よりも低温(100℃以下)のボイル殺菌用,内容物の高温化だけで包装袋内面を殺菌するホットパック用,熱処理無しで流通させる冷凍用等が用途に含まれる。
食品F1を喫食する場合、図2(F)に示す包装食品201をスタンド状態で電子レンジにセットしてレンジ加熱する。ここでは調味料F2よりも食品F1の方が水分を多く含むことを想定しているので、レンジ加熱では調味料F2よりも食品F1の方から多くの蒸気Vが発生する。結果として、第2収容空間S2の内圧よりも第1収容空間S1の内圧が大きく上昇する。包装袋101は条件(C1),(C2)を満たしているので、図2(G)に示すように、シール部2,3,4,6が剥離することなく、隔壁シール部5が剥離することになる。つまり、第1収容空間S1の内圧上昇により包装袋101が膨らんだ際の応力が、第1収容空間S1の中央に位置する突起部5aに集中して隔壁シール部5を剥離させる。このとき、隔壁シール部5の幅がシール部2,3,4,6の幅よりも狭くなっていることが、隔壁シール部5の剥離に対して有利に作用する。
図2(G)に示すように隔壁シール部5の剥離が始まって、第1収容空間S1と第2収容空間S2とがつながると、第1収容空間S1から第2収容空間S2への蒸気Vの流れが生じるとともに(図1中の矢印mu)、第2収容空間S2内の調味料F2が第1収容空間S1内に落下して食品F1に掛かる(図1中の矢印mf)。なお、調味料F1よりも食品F2の方が水分を多く含む場合には、隔壁シール部5の剥離が始まって第1収容空間S1と第2収容空間S2とがつながると、第2収容空間S2から第1収容空間S1への蒸気Vの流れが生じることになる(図1中の矢印muとは逆方向)。
隔壁シール部5の剥離後、蒸気Vによる応力が蒸通シール部6の下端部6aに集中すると、図2(H)に示すように蒸通シール部6の剥離が始まる。隔壁シール部5の剥離により第1収容空間S1と第2収容空間S2とがつながった状態においては、包装袋101が条件(C3)を満たしているため、第1,第2収容空間S1,S2内で発生した蒸気Vによって蒸通シール部6が剥離することになる。その結果、第1,第2収容空間S1,S2と未シール部2a(図1)とが通じて、第1,第2収容空間S1,S2から蒸気口7へ高圧の蒸気Vが流入し、蒸気口7から包装袋101の外部へと排気される(図1中の矢印mv)。隔壁シール部5の剥離から蒸通シール部6の剥離までの時間が長いほど、食品F1と調味料F2との接触時間が長くなるため、隔壁シール部5の剥離とほぼ同時に蒸通シール部6が剥離するように条件を設定すれば、その接触状態での加熱の影響をより一層抑えることが可能である。
上記のように、蒸通シール部6が外部に通じる蒸気口7を形成するように設けられているため、レンジ加熱による内圧上昇により第1,第2収容空間S1,S2を包装袋101の外側に通じさせて蒸気Vを排気する蒸気抜き機構を容易に実現することができる。なお、この蒸気抜き機構は第2収容空間S2の上部に配されているため、蒸気口7から蒸気Vが排気されるとき、蒸気口7からの食品F1の漏洩は防止される。したがって、隔壁シール部5は蒸通シール部6よりも下方に位置することが好ましい。
電子レンジでの加熱が終了すると、包装袋101の上部を切り込み2c(図1)から破断することにより包装食品201の開封を行い、調味料F2の添加された食品F1を第1,第2収容空間S1,S2から食器へと移すことになる。なお、切り込み2cの位置は、切り込み2cからの破断方向がシート1A,1Bの直線状の易引き裂き方向と一致するように設定されることが好ましい。
次に、シート1A,1B,1Cとして用いる積層フィルムの具体的な構成を説明する。シート1A,1B,1Cの具体例として、その概略積層構造を、包装袋101の外側から内側にかけて、基材層/中間層/シーラント層の形式で以下に示す。
透明VMPET12/ONY15/CPP(60,70)
PET12/透明VMPET12/CPP(60,70)
ただし、上記2つの概略積層構造における各層の詳細は、
PET12… ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム,厚さ12μm、
透明VMPET12… 透明蒸着PETフィルム,厚さ12μm(水蒸気バリア:0.5g/m2・day,酸素バリア:0.5cc/m2・atm・day)、
ONY15… 二軸延伸ナイロン,厚さ15μm、
CPP(60,70)… 無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルム,厚さ60μm,70μm、
である。
基材層の具体例としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム,ポリブチレンテレフタレート(PBT)フィルム等のポリエステル系フィルムが挙げられ、また、シリカ蒸着層が水蒸気,酸素等の透過を防止するバリア層として機能する二軸延伸の透明蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムを、厚さ約12μmで形成することにより基材層としてもよい。基材層の厚さは、9〜20μmが好ましく、12〜15μmが更に好ましい。基材層の厚さが9μm以上であれば、より優れた寸法安定性,耐熱性等が得られ、20μm以下であれば、より優れた耐屈曲性が得られる。また、基材層を特殊フィルム(共押出しフィルム等)で構成しなくても、ポリエステル系フィルムのみからなる単層構造にすることにより、低コスト化が可能となる。
中間層の具体例としては、二軸延伸ナイロン等のポリアミド系フィルム,透明蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムが挙げられる。積層フィルムにポリアミド系フィルムを含むことにより、輸送時等に他の包装袋の角等から受ける突き刺し、包装袋に伝わる衝撃、及びその衝撃に伴う屈曲に対して優れた耐性を得ることが可能である。また、厚さ約15μmの二軸延伸ナイロンフィルム上にシリカ等を蒸着して中間層とし、水蒸気,酸素等の透過を防止するようにしてもよい。
シーラント層の具体例としては、熱接着性の無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムが挙げられる。CPPフィルムは耐熱性に優れているため、電子レンジでの加熱により高温になる食品が包装袋101に収容される場合でも対応することができる。また、シーラント層の厚さは40〜200μmが好ましく、50〜80μmが更に好ましい。これらの範囲に厚さが設定されたシーラント層は、包装食品201の流通過程において生じ得る落下に対する耐衝撃強度に優れており、内容物の充填し易さや内容物の取り出し易さといった取扱性にも優れている。シーラント層は、2つの積層フィルム同士を重ね合わせて、対向する周縁をヒートシールすることにより貼り合わせて密封するために設けられている。したがって、製袋したときに最も包装袋内側に位置することになる。
基材層と中間層とシーラント層との3層からなる積層フィルムにおいて、基材層又は中間層に印刷層を形成したり、基材層とシーラント層との2層からなる積層フィルムにおいて、基材層に印刷層を形成したりした場合、印刷層を構成するインキによってはレンジ加熱によりラミネート強度が低下することがある。印刷層でのラミネート強度の低下は、印刷層とそれに隣接する中間層又はシーラント層との間でデラミネーションを発生させる原因となって、隔壁シール部5や蒸通シール部6の剥離を妨げるおそれがある。
シーラント層の高温環境下でのシール強度(熱間シール強度)が高くても、印刷層でのラミネートがしっかり保持されるようにラミネート強度が高く設定されていれば、包装袋101が膨れると隔壁シール部5や蒸通シール部6での剥離は生じる。言い換えれば、シーラント層の熱間シール強度が低ければ、印刷層でのラミネート強度が低くても隔壁シール部5や蒸通シール部6での剥離は生じる。したがって、シーラント層の熱間シール強度が低いほど、隔壁シール部5や蒸通シール部6の剥離が容易になるため、デラミネーションが発生しているか否かにかかわらず、隔壁シール部5や蒸通シール部6の部分での蒸気Vの移動は容易になる。ただし、室温環境下でのシール強度(常温シール強度)が所定の大きさ以上でなければならなので、シーラント層の常温シール強度の低下を抑えつつ、シーラント層の熱間シール強度を低くすることが必要となる。
シーラント層の常温シール強度を維持しながら、デラミネーションが発生する前に隔壁シール部5や蒸通シール部6が剥離するように、シーラント層の熱間シール強度を低く設定しておけば、デラミネーションが発生しないため、隔壁シール部5や蒸通シール部6のスムーズな剥離が阻害されないという効果が得られる。そのラミネート強度とシール強度とのバランスを規定しているのが以下の条件式(1)である。つまり、前面シート1Aと背面シート1Bを構成する積層フィルムは、包装袋内側に無延伸ポリプロピレンフィルムからなるシーラント層を有し、その無延伸ポリプロピレンフィルムが、剥離可能な隔壁シール部5及び蒸通シール部6において以下の条件式(1)を満足することが好ましい。
(I1/I2)×100≦20(%) …(1)
ただし、
I1:100℃環境下でのシール強度(N/15mm)、
I2:室温環境下でのシール強度(N/15mm)、
である。
条件式(1)は、100℃環境下での熱間シール強度が常温シール強度の20%以下に低下する物性(シール強度の強度比)を、シーラント層の無延伸ポリプロピレンフィルムが有することを示している。条件式(1)を満足するように、加熱によりシール強度が大きく低下するタイプのCPPフィルムを使用すると、隔壁シール部5及び蒸通シール部6におけるより安定した蒸通が可能となる。なお、ここで想定している室温は23℃であり、包装食品201の一般的な流通過程に対応するものである。
次に、包装食品201に採用可能な他の隔壁シール部5を説明する。図3(A)に示す隔壁シール部5は、その突起部5aが、第2収容空間S2側に突出した突起形状を有している。この突起形状は、第2収容空間S2の内圧上昇により包装袋101が膨らんだ際の蒸気Vによる応力が、第2収容空間S2の中央に位置する突起部5aに集中して剥離のきっかけとなるように形成されている。また、ここでは食品F1よりも調味料F2の方が水分を多く含むことを想定しており、蒸気Vによる応力を第2収容空間S2側に集中させるため、突起部5aは第2収容空間S2側に突出した形状になっている。つまり、食品F1が調味料F2よりも水分を多く含む場合には、図1に示す隔壁シール部5のように、突起部5aが第1収容空間S1側に突出した突起形状を有することが好ましく、調味料F2が食品F1よりも水分を多く含む場合には、図3(A)に示す隔壁シール部5のように、突起部5aが第2収容空間S2側に突出した突起形状を有することが好ましい。
図3(B),(C)に示す隔壁シール部5は、その突起部5b,5cが、第1収容空間S1側と第2収容空間S2側の両方に突出した突起形状を有している。図3(B)中の突起部5bでは、第1,第2収容空間S1,S2の内圧上昇により包装袋101が膨らんだ際の応力が、第1,第2収容空間S1,S2の中央に位置する突起部5bの2つの同じ突起形状に集中して隔壁シール部5を剥離させる。図3(C)中の突起部5cでは、第1,第2収容空間S1,S2の内圧上昇により包装袋101が膨らんだ際の応力が、第1,第2収容空間S1,S2の中央に位置する突起部5cの段差からなる突起形状に集中して隔壁シール部5を剥離させる。
突起部5b又は突起部5cを有する隔壁シール部5を包装袋101に採用すると、第1,第2収容空間S1,S2の内圧上昇により包装袋101が膨らんだ際の応力が、突起部5b,5cの第1収容空間S1側と第2収容空間S2側の両方に集中するため、食品F1と調味料F2に含まれる水分量のバランスにかかわらず、隔壁シール部5を両側からスムーズに剥離させることが可能となる。したがって、食品F1が調味料F2よりも水分を多く含む場合と調味料F2が食品F1よりも水分を多く含む場合のいずれにも効果的に対応することができる。
1A 前面シート(積層フィルム)
1B 背面シート(積層フィルム)
1C 底面シート(積層フィルム)
2 胴シール部
2a 未シール部(蒸気抜き機構)
2b 未シール部
2c 切り込み
3 底シール部
4 天シール部
5 隔壁シール部
5a,5b,5c 突起部
6 蒸通シール部(蒸気抜き機構)
6a 下端部
7 蒸気口(蒸気抜き機構)
8 開口部
101 包装袋
201 包装食品
S0 収容空間
S1 第1収容空間
S2 第2収容空間
F1 食品(第1内容物)
F2 調味料(第2内容物)
V 蒸気

Claims (8)

  1. 積層フィルムのヒートシールにより、第1収容空間と第2収容空間が包装袋内側に形成されて製袋されるとともに、レンジ加熱時に前記第1,第2収容空間のうちの少なくとも一方で発生した蒸気により剥離可能なシール部が形成された包装袋と、
    前記第1収容空間内に収容された第1内容物と、
    前記第2収容空間内に収容された第2内容物と、
    を備えた電子レンジ加熱用包装食品であって、
    前記剥離可能なシール部として、前記第1収容空間と前記第2収容空間とを隣り合った配置で分離し、かつ、レンジ加熱時に前記第1収容空間と前記第2収容空間とをつなげるための剥離が可能な隔壁シール部と、レンジ加熱時に前記第1,第2収容空間内の蒸気を包装袋外側に逃がすための剥離が可能な蒸通シール部と、が形成されており、
    前記第1収容空間を構成するシール部のうち、前記隔壁シール部が前記第1収容空間内で発生した蒸気によって最も剥離しやすく、
    前記第2収容空間を構成するシール部のうち、前記隔壁シール部が前記第2収容空間内で発生した蒸気によって最も剥離しやすく、
    前記隔壁シール部の剥離により前記第1収容空間と前記第2収容空間とがつながった状態において、前記第1,第2収容空間を構成するシール部のうち、前記蒸通シール部が前記第1,第2収容空間内で発生した蒸気によって最も剥離しやすいことを特徴とする包装食品。
  2. 前記第1,第2収容空間を構成するシール部のうち、前記隔壁シール部が最も狭い幅を有することを特徴とする請求項1記載の包装食品。
  3. 前記隔壁シール部が突起部を有し、前記第1内容物が前記第2内容物よりも水分を多く含むとともに前記突起部が前記第1収容空間側に突出した突起形状を有するか、又は前記第2内容物が前記第1内容物よりも水分を多く含むとともに前記突起部が前記第2収容空間側に突出した突起形状を有することを特徴とする請求項1又は2記載の包装食品。
  4. 前記隔壁シール部が突起部を有し、前記突起部が前記第1収容空間側と前記第2収容空間側の両方に突出した突起形状を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の包装食品。
  5. 前記隔壁シール部が前記蒸通シール部よりも下方に位置することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の包装食品。
  6. 前記積層フィルムが、包装袋内側に無延伸ポリプロピレンフィルムからなるシーラント層を有し、前記無延伸ポリプロピレンフィルムが、前記剥離可能なシール部において以下の条件式(1)を満足することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の包装食品;
    (I1/I2)×100≦20(%) …(1)
    ただし、
    I1:100℃環境下でのシール強度(N/15mm)、
    I2:室温環境下でのシール強度(N/15mm)、
    である。
  7. 前記第1内容物として食品が前記第1収容空間内に収容された状態で密封包装されており、前記第2内容物として調味料が前記第2収容空間内に収容された状態で密封包装されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の包装食品。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の包装食品の製造方法であって、
    前記包装袋内に前記第1内容物を充填し、前記隔壁シール部を形成することにより前記第1内容物を前記第1収容空間内に収容された状態に密封包装し、前記包装袋内に前記第2内容物を充填し、前記第2内容物を前記第2収容空間内に収容された状態に密封包装することを特徴とする製造方法。
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