JP2024026922A - 包装食品の使用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンジ加熱に伴って発生する蒸気の適正な排出と、ピロータイプの包装袋の喫食容器としての使用と、が可能な包装食品の使用方法を提供する。【解決手段】包装食品201を、正面部1aと背面部1bが上下方向に並ぶ横置き状態でレンジ加熱空間Sにセットしてレンジ加熱する。収容空間7内に発生した蒸気Vが蒸気口11から排出された後、包装食品201をレンジ加熱空間Sから取り出す。包装食品201を、センターシール部10よりも下側にガセット部1cが位置するスタンド状態にして開封する(矢印mM)。包装袋101を喫食容器として使用しながら食品Fの喫食を行う。【選択図】図6

Description

本発明は包装食品の使用方法に関するものであり、例えば、ヒートシールされた積層フィルムからなる包装袋に食品を密封包装してなる電子レンジ加熱用包装食品の使用方法に関するものである。
レトルト食品や冷凍食品等を内容物とする電子レンジ加熱用の包装食品が広く利用されている。この包装食品をレンジ加熱すると、加熱に伴って内容物に含まれる水分が蒸発し、発生した蒸気によって包装袋内の圧力が高まっていく。包装袋内の圧力が高まると、包装袋が破れて内容物が飛散し、電子レンジ内を汚してしまうおそれがある。そこで、レンジ加熱に伴って発生する蒸気を包装袋外へ逃がすために、蒸気抜き機構をセンターシール部とエンドシール部との交点に備えたピロータイプの包装袋が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007-217050号公報
特許文献1で提案されているようなピロータイプの包装袋は、横置き状態でレンジ加熱する形態になっているため、転倒の心配が無い。しかし、ピロータイプの包装袋を喫食容器として使用したい場合には、スタンド状態にすることの可能な形態が好ましい。ただし、包装食品をスタンド状態でレンジ加熱した場合、内容物が包装袋下部に位置するため包装袋下部が膨張傾向となって液漏れが生じ易くなる。結果として、適正な蒸気抜きを行うことができなくなる可能性がある。例えば、油分の多い内容物が直接充填された包装食品をレンジ加熱すると、内容物から出た油分が包装袋内の下部に溜まって高温化してしまう。これは溜まった油分にマイクロ波が集中するためであり、高温化した油分はシール強度の低下を招き、包装袋下部のエンドシール部を剥離させ、液漏れを生じさせてしまう。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、レンジ加熱に伴って発生する蒸気の適正な排出と、ピロータイプの包装袋の喫食容器としての使用と、が可能な包装食品の使用方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明の使用方法は、電子レンジ加熱用の包装食品の使用方法であって、
前記包装食品が、積層フィルムのヒートシールにより、内容物を収容する収容空間が内側に形成されたピロータイプの包装袋と、前記内容物として前記収容空間内に収容された状態で密封包装された食品と、を備え、
前記包装袋が、正面部と、センターシール部を有する背面部と、前記正面部と前記背面部との間で前記センターシール部と平行な折り込みからなるガセット部と、を含むとともに、前記センターシール部に対して直交する両端部にヒートシール部が形成されることにより、前記収容空間が形成され、
前記内容物のレンジ加熱により発生した蒸気を前記収容空間から排出するための蒸気口が前記ヒートシール部の一部に形成されるように、前記積層フィルムがラミネート強度調整用の蒸気口形成樹脂層を有し、
前記包装食品を前記正面部と前記背面部が上下方向に並ぶ横置き状態で電子レンジにセットしてレンジ加熱を行い、
前記収容空間内に発生した蒸気が前記蒸気口から排出された後、前記包装食品を電子レンジから取り出し、
前記包装食品を前記センターシール部よりも下側に前記ガセット部が位置するスタンド状態にして開封を行い、
前記包装袋を喫食容器として使用しながら前記食品の喫食を行うことを特徴とする。
第2の発明の使用方法は、上記第1の発明において、前記センターシール部を基準とする両側に前記ガセット部が位置し、一方のガセット部と前記正面部と前記背面部とが隣り合って位置する折り込み頂部を含む領域において、前記正面部と前記背面部と前記ガセット部のうちの少なくとも1つを構成する積層フィルムに前記蒸気口形成樹脂層を有することを特徴とする。
第3の発明の使用方法は、上記第1の発明において、前記センターシール部と前記正面部とが隣り合って位置する領域において、前記正面部と前記背面部のうちの少なくとも1つを構成する積層フィルムに前記蒸気口形成樹脂層を有することを特徴とする。
第4の発明の使用方法は、上記第1~第3のいずれか1つの発明において、前記積層フィルムが基材層と接着層とシーラント層とを含む積層構造を有し、前記基材層が一軸延伸フィルムからなることを特徴とする。
第5の発明の使用方法は、上記第1~第4のいずれか1つの発明において、前記センターシール部よりも下側に前記ガセット部が位置するスタンド状態において、前記センターシール部よりも上側に位置する前記両端部のヒートシール部のうちの少なくとも一方に、開封用の切り込みを有することを特徴とする。
本発明によれば、包装食品が横置き状態でレンジ加熱されるため、スタンド状態でレンジ加熱した場合と比較すると、転倒の心配が無く、包装袋下部からの液漏れも防止することができる。したがって、レンジ加熱に伴って発生する蒸気の適正な排出が可能である。また、包装袋にはガセット部が設けられているため、ガセット部でスタンド状態にした包装食品を開封することにより、包装袋を喫食容器として使用しながら食品(例えば、から揚げ,チャーハン,ソーセージ等)の喫食を行うことができる。
包装袋の第1の実施の形態を示す概略図。 第1の実施の形態において蒸気口形成樹脂層の配置を変更した例を示す概略図。 包装袋の第2の実施の形態を示す概略図。 包装食品の第1,第2の実施の形態を示す側面図。 第1の実施の形態において切り込みの形状・配置を変更した例を示す概略図。 第1の実施の形態の包装食品の使用方法の具体例を示す概略図。 第2の実施の形態の包装食品の使用方法の具体例を示す概略図。 包装袋の第3の実施の形態を示す概略図。
以下、本発明の実施の形態に係る包装袋,包装食品,使用方法等を、図面を参照しつつ説明する。なお、各実施の形態や具体例等の相互で同一の部分や相当する部分には同一の符号を付して重複説明を適宜省略する。
図1に第1の実施の形態に係るピロータイプの包装袋101の概略構造を模式的に示し、図3に第2の実施の形態に係るピロータイプの包装袋102の概略構造を模式的に示す。図1において、(A)は包装袋101を折り畳んだ状態で模式的に示す平面図であり、(B)は(A)のL1-L1’線断面図である。また図1において、(C)は包装袋101をスタンド状態で模式的に示す斜視図であり、(D)は(C)のM1-M1’線断面図である。図3において、(A)は包装袋102を折り畳んだ状態で模式的に示す平面図であり、(B)は(A)のL2-L2’線断面図である。また図3において、(C)は包装袋102をスタンド状態で模式的に示す斜視図であり、(D)は(C)のM2-M2’線断面図である。
包装袋101,102は、いずれも1枚の積層フィルム1からなっており、内容物を収容する収容空間7が内側に形成されるように、積層フィルム1の両端でのヒートシール(熱接着)により筒状化(センターシール部10が形成)されて、ピローパウチとして製袋されている。また、センターシール部10に対して直交する両端部には、ヒートシール部として第1,第2シール部8,9(エンドシール部)が形成されることにより、収容空間7が密封状態で形成されるようになっている。なお、ヒートシールは、実製品を製造する連続製袋機での製袋時に、製品としての性状及び機能を損なわない範囲のシール温度条件で行われる。
第1,第2シール部8,9の上部には、左右の周縁に開封時の起点となる直線形状の切り込み8a,9aが形成されているが、この切り込み8a,9aの形状は直線形状に限らず、V字形状,U字形状等でもよい。また、切り込み8a,9aの位置は、切り込み8a,9aからの破断方向が積層フィルム1の直線状の易引き裂き方向と一致するように設定されている。つまり、図1,図3の(A)中のMD方向(Machine Direction:フィルムの流れ方向)と、そのMD方向に対して垂直なTD方向(Transverse Direction:フィルムの幅方向)とに関して、積層フィルム1のMD方向が切り込み8a,9aからの破断方向と一致するように設定されている。なお、センターシール部10に対して、平行方向がMD方向、垂直方向がTD方向にそれぞれ設定されている。
切り込み8a,9aが形成された箇所に、開封用の切り込み8a,9aが形成されている旨を表示することが好ましい。開封用の切り込み8a,9aであることを表示することにより、消費者が容易に開封位置を認識することが可能となる。なお、開封用の切り込み表示は、積層フィルム1を作製する際のグラビア印刷等で施すことが可能である。
さらに、図5に示すように切り込み8a’の形状を略三角形とし、(後述する蒸気口形成樹脂層4が位置する第2シール部9とは反対側の)第1シール部8のみに切り込み8a’を設けることが好ましい。このように切り込み8a’を配置すると、包装袋101,102の開封時に手指を蒸気口11に近づける危険性が低減されるため、安心して包装袋を開封することが可能となる。また、略三角形状の切り込み8a’は、ピロータイプの充填包装機で包装袋101,102を製造する際、1個1個の包装袋101,102を切り離すための刃の形状を変えることで容易に形成可能となる。
後述するガセット部1cがセンターシール部10よりも下側に位置するスタンド状態において(図1,図3の(C))、上記のようにセンターシール部10よりも上側に位置する両端部の第1,第2シール部8,9のうちの少なくとも一方に、開封用の切り込み8a,9aを有することが好ましい。例えば、前述した蒸気口11との位置関係から、切り込み8a’のみを設けたり(図5)、より確実な開封の観点から、両端部の第1,第2シール部8,9に切り込み8a,9aを設けたり(図1,図3の(C))することが好ましい。また、蒸気口11よりも下側に切り込み8a,9aを設けると(図1(C))、開封後の包装袋101の形態が単純化されるため、喫食容器として使用し易くなるというメリットもある。
包装袋101,102には、正面部1aと、センターシール部10を有する背面部1bと、が含まれている。さらに、包装袋101では、正面部1aと背面部1bとの間の上下両側(センターシール部10を基準とする両側)において、センターシール部10と平行な折り込みからなるガセット部1c,1dが設けられており、包装袋102では、正面部1aと背面部1bとの間の下方片側(センターシール部10を基準とする片側)において、センターシール部10と平行な折り込みからなるガセット部1cが設けられている。
なお、包装袋101,102ではセンターシール部10が背面部1bの中央に位置するように背貼り(合掌貼り)されているが、必要に応じて(印刷表示等の関係から)センターシール部10を片側に寄せた配置にしてもよい。また、片ガセット・両ガセットのいずれのタイプのパウチ形状であっても、一般的な充填包装機を用いた製造が可能であり、スタンド状態にすることも容易に可能である。
包装袋101,102を構成している積層フィルム1は、図1(D),図3(D)に示すように、外層としての基材層2と、内層としてのシーラント層6と、その間に設けられている印刷インキ層3,接着層5等からなっている。つまり、積層フィルム1は、包装袋外側から包装袋内側にかけて、基材層2と印刷インキ層3と接着層5とシーラント層6とを含む積層構造を有している。さらに、積層フィルム1における正面部1aの印刷インキ層3の内側には、第2シール部9を跨ぐようにラミネート強度調整用の蒸気口形成樹脂層4が形成されており、内容物Fのレンジ加熱により発生した蒸気を収容空間7から排出するための蒸気口11が形成されるように構成されている。
基材層2には、印刷作業,冷蔵冷凍保存,レンジ加熱等による負荷に耐える強度が要求されるため、機械的・物理的・化学的に優れた性質を有する合成樹脂製フィルムを用いることが好ましい。また、開封時の引き裂きの観点から、基材層2は一軸延伸フィルムからなること(直線カット性を有すること)が好ましく、必要に応じて蒸着膜を有するものであってもよい。これらの観点から、基材層2の具体例としては、一軸延伸ナイロン(ONY)フィルム等のポリアミド系フィルム(必要に応じて酸素バリア性を有するもの等)が挙げられる。
シーラント層(熱接着性樹脂層)6としては、包装袋101,102に要求される物性(後述する条件式(1)等)に応じたものを適宜選択して用いることができる。ただし、蒸気口形成樹脂層4が位置する領域においては、後述する蒸通のための破断が生じるようなものを用いる必要がある。このような観点から、シーラント層6の具体例としては、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルム,低密度ポリエチレン(LDPE)フィルム等のポリエチレンフィルムが挙げられる。また、シーラント層6の厚みは30~60μmであることが好ましい。
印刷インキ層3は、色インキで形成され、その具体例としては、絵柄層,白色インキ層等が挙げられる。接着層5は、例えば、ドライラミネート法で一般的に用いられているドライラミネート用接着剤で形成される。接着剤の具体例としては、ポリ酢酸ビニル系接着剤,ポリアクリル酸エステル系接着剤,シアノアクリレート系接着剤,エチレン共重合体系接着剤,セルロース系接着剤,ポリエステル系接着剤,ポリアミド系接着剤,アミノ樹脂系接着剤,エポキシ系接着剤,ポリウレタン系接着剤等が挙げられる。
積層フィルム1の具体例としては、一軸延伸ON/印刷/LLDPE,一軸延伸PET/印刷/LLDPE,ON/一軸延伸PET/印刷/LLDPE,OPP/印刷/LLDPEが挙げられる。ただし、
基材層2/印刷インキ層3/シーラント層6、
一軸延伸ON:一軸延伸(直線カット性)ナイロンフィルム、
一軸延伸PET:一軸延伸(直線カット性)ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、
LLDPE:直鎖状低密度ポリエチレンフィルム、
OPP:二軸延伸ポリプロピレンフィルム、
である。
蒸気口形成樹脂層4は、室温(30℃程度)又はそれ以下の環境温度では所定のラミネート強度を有するが、高温の環境温度ではその強度が低下する性質を有する熱軟化樹脂(高温軟化樹脂)からなっている。所定の強度を有する環境温度とは、通常、内容物を包装する包装工程の環境温度、内容物を包装した包装袋を冷蔵・冷凍する工程の環境温度、冷蔵・冷凍した状態で輸送・保管する流通段階での環境温度等である。したがって、そのような環境温度では、蒸気口形成樹脂層4において所定の強度が保持されることになる。また、所定の強度が低下する高温の環境温度とは、内容物を密封包装した包装袋101,102を電子レンジで加熱調理したときに生じる温度であり、こうした高温の環境温度では蒸気口形成樹脂層4の強度が低下することになる。したがって、蒸気口形成樹脂層4が形成されることにより、その形成領域における基材層2とシーラント層6との間のラミネート強度は、室温環境下では高くなり、高温環境下では低くなる。
上記のような性質を有する蒸気口形成樹脂層4の材料として、60~90℃の融点を有する熱軟化樹脂(剥離ニス等)を用いることが好ましい。その具体例としては、硝化綿-ポリアミド系樹脂,ポリアミド-硝化綿-ポリエチレンワックス系樹脂,エチレン-酢酸ビニル系共重合体樹脂等が挙げられる。融点が60~90℃の熱軟化樹脂を用いることにより、電子レンジで加熱調理した際に、後述する蒸通のための層間剥離(樹脂層4表面と接着層5との界面剥離)を蒸気口形成樹脂層4で生じさせ易くすることができる。このため、蒸気口形成樹脂層4に用いる材料の塗工量は極めて少量で済む。
蒸気口形成樹脂層4は、前述したように第2シール部9を跨ぐように形成されている。つまり、蒸気口形成樹脂層4は、積層フィルム1の正面部1aにおいて、印刷インキ層3と接着層5との間の第2シール部9の一部に、第2シール部9の内縁よりも内側から第2シール部9の外縁まで第2シール部9を横断するように形成されている。同様の形成領域において、蒸気口形成樹脂層4を背面部1bに設けてもよく、正面部1aと背面部1bの両方に設けてもよい。
図2に、第1の実施の形態において蒸気口形成樹脂層4の配置を変更した例を示す。図2(A)では蒸気口形成樹脂層4が背面部1bに設けられており、図2(B)では蒸気口形成樹脂層4がガセット部1dに設けられている。いずれの場合もガセット部1dと正面部1aと背面部1bとが隣り合って位置する折り込み頂部Pを含む領域に(図1(D),図2)、蒸気口形成樹脂層4が位置している。つまり、折り込み頂部Pを含む領域において、正面部1aと背面部1bとガセット部1dのうちの少なくとも1つを構成する積層フィルム1に蒸気口形成樹脂層4を有するものであればよい。
電子レンジで加熱調理を行うと、内容物から発生する蒸気(水蒸気等)によって内圧が上昇し、包装袋101,102が強く膨れた状態になる。前述した高温環境による蒸気口形成樹脂層4の強度低下により、隣接するシーラント層6が大きな負荷を受け、伸びて破断する。これは、蒸気口形成樹脂層4が設けられている領域と設けられていない領域との境界、及びその近傍で亀裂が生じ易くなるためである。この破断した箇所から内圧によって層間剥離が進行する。つまり、蒸気口形成樹脂層4からなる層間での剥離が、第2シール部9の内縁から第2シール部9の外縁へと進むことになる。そして、層間剥離が第2シール部9の外縁に達したとき、収容空間7内の蒸気が蒸気口11から外部に放出されて(蒸通)、包装袋101,102の内圧が低下することになる。
蒸気口形成樹脂層4の形成は、グラビア印刷法により行うのが好ましく、印刷インキ層3と同時にインラインで蒸気口形成樹脂層4を形成するのが好ましい。蒸気口形成樹脂層4の膜厚としては、1μm以上5μm以下が好ましい。膜厚が1μmを下回ると、レンジ加熱の際に蒸気口形成樹脂層4からなる層間で剥離が起こりにくくなり、膜厚が5μmを上回ると、外観や製造工程に影響が生じるおそれがある。通常、製袋前の積層フィルム1はロール状態で供給され、包装機にて袋状に製袋される。ロール状態の積層フィルム1では蒸気口形成樹脂層4の形成部分が盛り上がり、結果として、その部分が伸びるために製袋不良が発生して歩留まり低下を招いたり、製袋後の仕上がり外観が見栄えの悪いものとなったりするおそれがある。
蒸気口形成樹脂層4を設けた領域のラミネート強度(基材層2とシーラント層6との間のラミネート強度)は、前記室温以下の環境温度で0.3~2N/15mm巾が好ましく、高い環境温度(90℃以上の環境温度)で0.3N/15mm巾以下が好ましい。また、蒸気口形成樹脂層4を設けない領域のラミネート強度は、前記室温以下の環境温度で1.5N/15mm巾以上が好ましく、高い環境温度(90℃以上の環境温度)で0.5N/15mm巾以上が好ましい。
シーラント層6としてLLDPEフィルム(30μm厚さ)を用いた場合、蒸気口形成樹脂層4を設けた領域のヒートシール強度は、前記室温以下の環境温度で7N/15mm巾以上が好ましく、高い環境温度(90℃以上の環境温度)で4N/15mm巾以下が好ましい。また、蒸気口形成樹脂層4を設けない領域のヒートシール強度は、前記室温以下の環境温度で7.0N/15mm巾以上が好ましく、高い環境温度(90℃以上の環境温度)で3N/15mm巾以上が好ましい。高い環境温度下(90℃以上の環境温度下)において、蒸気口形成樹脂層4を設けない領域のヒートシール強度が蒸気口形成樹脂層4を設けた領域のヒートシール強度に比べて1N/15mm巾以上大きくなるように設計することが好ましい。
シーラント層6は、センターシールから蒸気が抜けないようにする観点から、以下の条件式(1)を満足する構成になっている。
ΔMD<ΔTD …(1)
ただし、
ΔMD:100℃におけるシーラント層のMD方向の破断伸び(mm)、
ΔTD:100℃におけるシーラント層のTD方向の破断伸び(mm)、
である。
条件式(1)を満たすようなシーラント層6を使用することで、トレー等を用いずに油分の多い内容物F(例えば、から揚げ,チャーハン,ソーセージ等の食品)を直接包装袋101,102に充填した場合でも、レンジ加熱に伴って発生する蒸気Vの排出を適正に行うことが可能である。例えば、センターシール部10側が下になるように包装食品201,202を横置き状態にしてレンジ加熱を行った場合でも、センターシール部10の剥離が抑えられるため、液漏れが生じるのを防止することができる。つまり、シーラント層6のTD方向の破断伸びが大きいため、センターシール部10の剥離抑制によって蒸気口11が蒸通するまでの時間を稼ぐことができる。したがって、適正な蒸気抜きが可能となる。
シーラント層6は、条件式(1)に加え、以下の条件式(2)を満足することがより好ましく、以下の条件式(2a)を満足することが更に好ましい。
1.2≦ΔTD/ΔMD …(2)
1.5≦ΔTD/ΔMD …(2a)
ただし、
ΔMD:100℃におけるシーラント層のMD方向の破断伸び(mm)、
ΔTD:100℃におけるシーラント層のTD方向の破断伸び(mm)、
である。
シーラント層6は、耐熱性の観点から、厚み30~60μmのとき以下の条件式(3)を満足することが好ましい。この構成によると、レンジ加熱後に包装袋101,102の内面同士が仮着するのを防止することができる。
35≦ΔTD≦75 …(3)
ただし、
ΔTD:100℃におけるシーラント層のTD方向の破断伸び(mm)、
である。
図4(A)に第1の実施の形態に係る包装食品201の側面側外観を示し、図4(B)に第2の実施の形態に係る包装食品202の側面側外観を示す。包装食品201,202を製造する場合、第1シール部8が形成された包装袋101,102の収容空間7内に、開口部9hから食品F(想定内容物:冷凍・チルド商品,から揚げ等)を充填する。そして、正面部1a,背面部1b等に対するヒートシールにより第2シール部9を形成し、必要に応じてレトルト加熱等の処理を行うと、食品Fが収容空間7内に収容された状態で密封包装された電子レンジ加熱用の包装食品201,202が得られる。なお、包装袋101,102の用途はレトルト用に限らない。具体的な殺菌処理,流通形態等に応じて、レトルト用よりも低温(100℃以下)のボイル殺菌用,内容物の高温化だけで包装袋内面を殺菌するホットパック用,熱処理無しで流通させる冷凍用等が用途に含まれる。
図6,図7に、包装食品201,202の使用方法の具体例をそれぞれ示す。まず、図6,図7の(A)に示すように、包装食品201,202を正面部1aと背面部1bが上下方向に並ぶ横置き状態で電子レンジ(レンジ加熱空間S)にセットしてレンジ加熱を行う。包装袋101,102には、前述の蒸気口形成樹脂層4で内圧開封式の蒸気抜き機構が構成されており、レンジ加熱時に収容空間7内の蒸気Vを包装袋外側に逃がすことができるようになっているため、レンジ加熱前の包装食品201,202は密封包装された状態にある。なお、シーラント層6が高い耐熱性を有しているため、センターシール部10が下側に位置する配置になっていても、溜まった油分でのシール後退は防止できる。
レンジ加熱により食品Fから蒸気Vが発生すると、包装袋101,102の内圧が上昇する。シーラント層6が蒸気口形成樹脂層4との協働作用(ラミネート強度の低下)により伸びて破断し、この破断した箇所が起点となって層間剥離が進む。層間剥離が第2シール部9の外縁に達すると、図6,図7の(A)中の矢印mvで示すように、収容空間7内の高温・高圧の蒸気Vが蒸気口11から包装袋101,102の外部へと排気(蒸通)されて、収容空間7内が減圧される。レンジ加熱終了後(つまり、収容空間7内に発生した蒸気Vが蒸気口11から排出された後)、包装食品201,202をレンジ加熱空間Sから取り出す。
包装食品201,202を、図6,図7の(B)に示すように、テーブルT上に載置する。つまり、センターシール部10よりも下側にガセット部1cが位置するスタンド状態にする。そして、包装袋101,102の上部を切り込み8aから矢印mM方向に引き裂くことによって、包装食品201,202の開封を行い、包装袋101,102を喫食容器として使用しながら食品Fの喫食を行う。なお、切り込み9aからの引き裂きにより開封を行うようにしてもよい。
上記のように包装食品201,202が横置き状態でレンジ加熱されるため、スタンド状態でレンジ加熱した場合と比較すると、転倒の心配が無く、包装袋下部からの液漏れも防止することができる。したがって、レンジ加熱に伴って発生する蒸気Vの適正な排出が可能である。また、包装袋101,102にはガセット部1cが設けられているため、ガセット部1cでスタンド状態にした包装食品201,202を開封することにより、包装袋101,102を喫食容器として使用しながら食品(例えば、から揚げ,チャーハン,ソーセージ等)の喫食を行うことができる。なお、上述した包装食品201,202の使用方法の表示を、印刷インキ層3での印刷により行うことが好ましい。表示を見ながら手順通りにレンジ加熱,開封,喫食等を行うことにより、前記効果を確実に得ることができる。
包装袋101によれば、センターシール部10を基準とする両側にガセット部1c,1dが位置する構成になっているため、収容空間7内に大量の食品Fを収容することができる。しかも、一方のガセット部1dと正面部1aと背面部1bとが隣り合って位置する折り込み頂部Pを含む領域において、正面部1aと背面部1bとガセット部1dのうちの少なくとも1つを構成する積層フィルム1に蒸気口形成樹脂層4を有する構成が採用されているため、包装袋101が膨らんだ際の蒸気Vによる圧力が、折り込み頂部Pを含む領域の収容空間7側に集中して、前記層間剥離が生じる。ガセット部1dの折り込み部分が持ち上がって開くため力がかかり易く、剥離が容易になる。その結果、レンジ加熱において蒸気Vの排出をスムーズに行うことができる。したがって、包装食品201のスタンド状態の安定化と蒸通の安定化と食品Fの大量収容化とを効果的にバランスさせることが可能である。
包装袋102によれば、センターシール部10と正面部1aとが隣り合って位置する領域において、正面部1aと背面部1bのうちの少なくとも1つを構成する積層フィルム1に蒸気口形成樹脂層4を有する構成が採用されているため、ガセット部1cを下側にすることで、包装食品202をより安定したスタンド状態にして喫食することができる。しかも、レンジ加熱において蒸気Vの排出をスムーズに行うことができる。
図8に、第3の実施の形態に係るピロータイプの包装袋103の概略構造を、図3(A)と同様に折り畳んだ状態で模式的に示す。この包装袋103は、ガセット部1cを有しておらず、それ以外は包装袋102と同様の構成になっている。したがって、その点を除けば、包装袋101,102と同様の効果を得ることができる。
以上の説明から分かるように、上述した実施の形態や後述する実施例には以下の特徴的な構成(#1)~(#9),($1)~($5)等が含まれている。
(#1):積層フィルムのヒートシールにより、内容物を収容する収容空間が内側に形成されたピロータイプの包装袋であって、
正面部と、センターシール部を有する背面部と、前記正面部と前記背面部との間で前記センターシール部と平行な折り込みからなるガセット部と、を含むとともに、前記センターシール部に対して直交する両端部にヒートシール部が形成されることにより、前記収容空間が形成され、
前記積層フィルムが基材層と接着層とシーラント層とを含む積層構造を有し、
前記内容物のレンジ加熱により発生した蒸気を前記収容空間から排出するための蒸気口が前記ヒートシール部の一部に形成されるように、前記積層フィルムがラミネート強度調整用の蒸気口形成樹脂層を有し、
フィルム流れ方向であるMD方向と、そのMD方向に対して垂直なTD方向とに関して、前記センターシール部がMD方向に対して平行であり、前記シーラント層が以下の条件式(1)を満足することを特徴とする包装袋;
ΔMD<ΔTD …(1)
ただし、
ΔMD:100℃におけるシーラント層のMD方向の破断伸び(mm)、
ΔTD:100℃におけるシーラント層のTD方向の破断伸び(mm)、
である。
(#2):前記シーラント層が以下の条件式(2)を満足することを特徴とする(#1)記載の包装袋;
1.2≦ΔTD/ΔMD …(2)
ただし、
ΔMD:100℃におけるシーラント層のMD方向の破断伸び(mm)、
ΔTD:100℃におけるシーラント層のTD方向の破断伸び(mm)、
である。
(#3):前記シーラント層が、厚み40μmのとき以下の条件式(3)を満足することを特徴とする(#1)又は(#2)記載の包装袋;
25≦ΔTD≦50 …(3)
ただし、
ΔTD:100℃におけるシーラント層のTD方向の破断伸び(mm)、
である。
(#4):前記センターシール部を基準とする両側に前記ガセット部が位置し、一方のガセット部と前記正面部と前記背面部とが隣り合って位置する折り込み頂部を含む領域において、前記正面部と前記背面部と前記ガセット部のうちの少なくとも1つを構成する積層フィルムに前記蒸気口形成樹脂層を有することを特徴とする(#1)~(#3)のいずれか1項に記載の包装袋。
(#5):前記センターシール部と前記正面部とが隣り合って位置する領域において、前記正面部と前記背面部のうちの少なくとも1つを構成する積層フィルムに前記蒸気口形成樹脂層を有することを特徴とする(#1)~(#3)のいずれか1項に記載の包装袋。
(#6):前記基材層が一軸延伸フィルムからなることを特徴とする(#1)~(#5)のいずれか1項に記載の包装袋。
(#7):前記センターシール部よりも下側に前記ガセット部が位置するスタンド状態において、前記センターシール部よりも上側に位置する前記両端部のヒートシール部のうちの少なくとも一方に、開封用の切り込みを有することを特徴とする(#1)~(#6)のいずれか1項に記載の包装袋。
(#8):電子レンジ加熱用包装食品であって、(#1)~(#7)のいずれか1項に記載の包装袋と、前記内容物として前記収容空間内に収容された状態で密封包装された食品と、を備えたことを特徴とする包装食品。
(#9):(#8)記載の包装食品の使用方法であって、
前記包装食品を前記正面部と前記背面部が上下方向に並ぶ横置き状態で電子レンジにセットしてレンジ加熱を行い、
前記収容空間内に発生した蒸気が前記蒸気口から排出された後、前記包装食品を電子レンジから取り出し、
前記包装食品を前記センターシール部よりも下側に前記ガセット部が位置するスタンド状態にして開封を行い、
前記包装袋を喫食容器として使用しながら前記食品の喫食を行うことを特徴とする使用方法。
($1):電子レンジ加熱用の包装食品の使用方法であって、
前記包装食品が、積層フィルムのヒートシールにより、内容物を収容する収容空間が内側に形成されたピロータイプの包装袋と、前記内容物として前記収容空間内に収容された状態で密封包装された食品と、を備え、
前記包装袋が、正面部と、センターシール部を有する背面部と、前記正面部と前記背面部との間で前記センターシール部と平行な折り込みからなるガセット部と、を含むとともに、前記センターシール部に対して直交する両端部にヒートシール部が形成されることにより、前記収容空間が形成され、
前記内容物のレンジ加熱により発生した蒸気を前記収容空間から排出するための蒸気口が前記ヒートシール部の一部に形成されるように、前記積層フィルムがラミネート強度調整用の蒸気口形成樹脂層を有し、
前記包装食品を前記正面部と前記背面部が上下方向に並ぶ横置き状態で電子レンジにセットしてレンジ加熱を行い、
前記収容空間内に発生した蒸気が前記蒸気口から排出された後、前記包装食品を電子レンジから取り出し、
前記包装食品を前記センターシール部よりも下側に前記ガセット部が位置するスタンド状態にして開封を行い、
前記包装袋を喫食容器として使用しながら前記食品の喫食を行うことを特徴とする使用方法。
($2):前記センターシール部を基準とする両側に前記ガセット部が位置し、一方のガセット部と前記正面部と前記背面部とが隣り合って位置する折り込み頂部を含む領域において、前記正面部と前記背面部と前記ガセット部のうちの少なくとも1つを構成する積層フィルムに前記蒸気口形成樹脂層を有することを特徴とする($1)記載の使用方法。
($3):前記センターシール部と前記正面部とが隣り合って位置する領域において、前記正面部と前記背面部のうちの少なくとも1つを構成する積層フィルムに前記蒸気口形成樹脂層を有することを特徴とする($1)記載の使用方法。
($4):前記積層フィルムが基材層と接着層とシーラント層とを含む積層構造を有し、前記基材層が一軸延伸フィルムからなることを特徴とする($1)~($3)のいずれか1項に記載の使用方法。
($5):前記センターシール部よりも下側に前記ガセット部が位置するスタンド状態において、前記センターシール部よりも上側に位置する前記両端部のヒートシール部のうちの少なくとも一方に、開封用の切り込みを有することを特徴とする($1)~($4)のいずれか1項に記載の使用方法。
以下、本発明を実施した包装袋等を更に具体的に説明する。
用いる積層フィルム1の概略積層構造は、
ONY(15)/色インキ,硝化綿-ポリアミド系樹脂/接着剤/LLDPE(40)
である。ただし、
基材層2/印刷インキ層3,蒸気口形成樹脂層4/接着層5/シーラント層6、
ONY(15):一軸延伸(直線カット性)ナイロンフィルム,厚さ15μm、
LLDPE(40):直鎖状低密度ポリエチレンフィルム,厚さ40μm、
である。
蒸気口形成樹脂層4は、厚さ:1~5μmとなるように、硝化綿-ポリアミド系樹脂を用いてグラビア印刷法により所定箇所に形成した。その際、パウチ状態の正面部1aにおける印刷インキ層3と接着層5との間の第2シール部9の一部に、第2シール部9の内縁よりも内側から第2シール部9の外縁まで第2シール部9を横断するように蒸気口形成樹脂層4を配置した。
上記積層フィルム1を用いたピローパウチとしての製袋により、包装袋101,102を作製した。パウチ寸法は(図1,図3の(A))、X=170mmピッチ,Y=120mm巾(高さ),y=20mmガセットであり、第1,第2シール部8,9のサイドシール巾d1=10mm,センターシール部10のセンターシール巾d2=12.5mmである。第1シール部8を形成した後、開口部9hから包装袋101,102に食品Fを所定量充填し、開口部9hをヒートシールすることにより(第2シール部9を形成)密封状態とした。
背面部1b側(センターシール部10側)又は正面部1a側が下になるように、包装食品201,202を横置き状態にしてレンジ加熱を行ったところ(図6(A))、蒸気口11からの正常な蒸通を確認することができた。包装食品201,202を電子レンジから取り出し、ガセット部1c側が下になるように包装食品201,202をテーブルT上でスタンド状態にした(図6(B))。切り込み8aから矢印mM方向に包装袋101,102を引き裂くことにより開封を行った後、包装袋101,102を喫食容器として使用しながら食品Fの喫食を行った。
表1に、熱間引張試験(試験機:インストロン万能材料試験機,5967型)により得られた測定結果(シーラントフィルムのサンプル1~7の引張強度,破断伸び,破断伸び比等)を示す。対象フィルムから15mm幅×100mm長さにサンプリングし(MD,TDにN=8ずつ試験)、チャック間50mm、100℃環境下で50mm/分の速度で最大130mmの引張条件で評価した。なお、サンプル1~4が実施例に相当し、サンプル5~7が比較例に相当する。
表2にラミネート品の常温ヒートシール強度を示し、表3にラミネート品の熱間ヒートシール強度を示す。熱間ヒートシール強度(表3)のヒートシール条件は、シール温度:150℃,シール圧力:2kg/cm,シール時間:1秒である。シール強度は、高温軟化樹脂の有る部分では25N/15mm(常温),3~4N/15mm(熱間)となり、高温軟化樹脂の無い部分では35~40N/15mm(常温),8N/15mm(熱間)となった。
Figure 2024026922000002
Figure 2024026922000003
Figure 2024026922000004
1 積層フィルム
1a 正面部
1b 背面部
1c,1d ガセット部
2 基材層
3 印刷インキ層
4 蒸気口形成樹脂層
5 接着層
6 シーラント層
7 収容空間
8 第1シール部(ヒートシール部)
8a,8a’ 切り込み
9 第2シール部(ヒートシール部)
9a 切り込み
9h 開口部
10 センターシール部
11 蒸気口
101,102,103 包装袋
201,202 包装食品
P 折り込み頂部
F 食品(内容物)
V 蒸気
T テーブル
S レンジ加熱空間(電子レンジ)

Claims (5)

  1. 電子レンジ加熱用の包装食品の使用方法であって、
    前記包装食品が、積層フィルムのヒートシールにより、内容物を収容する収容空間が内側に形成されたピロータイプの包装袋と、前記内容物として前記収容空間内に収容された状態で密封包装された食品と、を備え、
    前記包装袋が、正面部と、センターシール部を有する背面部と、前記正面部と前記背面部との間で前記センターシール部と平行な折り込みからなるガセット部と、を含むとともに、前記センターシール部に対して直交する両端部にヒートシール部が形成されることにより、前記収容空間が形成され、
    前記内容物のレンジ加熱により発生した蒸気を前記収容空間から排出するための蒸気口が前記ヒートシール部の一部に形成されるように、前記積層フィルムがラミネート強度調整用の蒸気口形成樹脂層を有し、
    前記包装食品を前記正面部と前記背面部が上下方向に並ぶ横置き状態で電子レンジにセットしてレンジ加熱を行い、
    前記収容空間内に発生した蒸気が前記蒸気口から排出された後、前記包装食品を電子レンジから取り出し、
    前記包装食品を前記センターシール部よりも下側に前記ガセット部が位置するスタンド状態にして開封を行い、
    前記包装袋を喫食容器として使用しながら前記食品の喫食を行うことを特徴とする使用方法。
  2. 前記センターシール部を基準とする両側に前記ガセット部が位置し、一方のガセット部と前記正面部と前記背面部とが隣り合って位置する折り込み頂部を含む領域において、前記正面部と前記背面部と前記ガセット部のうちの少なくとも1つを構成する積層フィルムに前記蒸気口形成樹脂層を有することを特徴とする請求項1記載の使用方法。
  3. 前記センターシール部と前記正面部とが隣り合って位置する領域において、前記正面部と前記背面部のうちの少なくとも1つを構成する積層フィルムに前記蒸気口形成樹脂層を有することを特徴とする請求項1記載の使用方法。
  4. 前記積層フィルムが基材層と接着層とシーラント層とを含む積層構造を有し、前記基材層が一軸延伸フィルムからなることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の使用方法。
  5. 前記センターシール部よりも下側に前記ガセット部が位置するスタンド状態において、前記センターシール部よりも上側に位置する前記両端部のヒートシール部のうちの少なくとも一方に、開封用の切り込みを有することを特徴とする請求項4記載の使用方法。
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