JPH09221151A - 包装袋 - Google Patents

包装袋

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Publication number
JPH09221151A
JPH09221151A JP8051078A JP5107896A JPH09221151A JP H09221151 A JPH09221151 A JP H09221151A JP 8051078 A JP8051078 A JP 8051078A JP 5107896 A JP5107896 A JP 5107896A JP H09221151 A JPH09221151 A JP H09221151A
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JP
Japan
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heat
film
bag
packaging bag
packaging
Prior art date
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Pending
Application number
JP8051078A
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English (en)
Inventor
Yoshio Mochizuki
義雄 望月
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Fujimori Plachemical Co Ltd
Original Assignee
Fujimori Plachemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujimori Plachemical Co Ltd filed Critical Fujimori Plachemical Co Ltd
Priority to JP8051078A priority Critical patent/JPH09221151A/ja
Publication of JPH09221151A publication Critical patent/JPH09221151A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
    • B65D81/34Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package
    • B65D81/3446Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package specially adapted to be heated by microwaves
    • B65D81/3461Flexible containers, e.g. bags, pouches, envelopes

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Package Specialized In Special Use (AREA)
  • Bag Frames (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 常時は良好な耐熱性、ガスバリヤー性、シー
ル強度等の食品用包装袋に要求される諸特性を十分に満
足し、かつ内部に収容した食品を包装袋ごと電子レンジ
で加熱調理する際には、加熱調理時に発生する蒸気を良
好かつ安全に排出することが可能な包装袋を得る。 【解決手段】 一定方向の引裂カット性を有する熱接着
性合成樹脂フィルム1aを用いて袋本体1を形成し、該
袋本体1内に帯状の不織布2を上記フィルム1aの引裂
カット方向に沿って配置して、その両端部を上記袋本体
1周縁部のヒートシール部でフィルム1a,1b間に挟
んで一体的にヒートシールすることにより該不織布2を
固定すると共に、上記フィルム1aと上記不織布2の周
縁部とをヒートシールし、かつ該フィルム1aの上記不
織布2の端部に相応する位置にタブ部5を形成してなる
ことを特徴とする包装袋を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種食品、消臭
剤、芳香剤、乾燥剤、脱酸素剤、各種忌避剤等の包装用
として用いることができ、特に電子レンジで加熱調理す
る食品の包装用として好適に使用される包装袋に関し、
更に詳述すると、常時は良好な耐熱性、ガスバリヤー
性、シール強度等の食品用包装袋に要求される諸特性を
十分に満足すると共に、食品を包装袋ごと電子レンジで
加熱調理する際には、加熱調理時に発生する蒸気を良好
に排出することが可能な包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、包装容器には、ディスプレーによる販売促進効果、
内容物の保護,保存,使用時の利便性等を考慮して種々
の機能を付与することが提案,実施されている。例え
ば、食品の容器を例にとると、上述の包装容器に求めら
れる機能を付与するため、包装容器を形成する素材とし
て各種合成樹脂フィルム、紙、アルミ等を複合(ラミネ
ート)した材料を用いることが行われており、勿論これ
らの素材はディスプレーの為の印刷が施されて、最終的
にはパウチ、トレー、チューブ、瓶、箱などの形態に加
工され、これらの中に各種食品が収容されて流通,販売
されるものである。
【0003】近年、コンビニエンスストアーに代表され
る販売様式の変化、独身者や高齢者の増加、流通の合理
化、電子レンジ等の利用による調理方法の変化など、食
品を取り巻く社会環境が急速に変化しており、これに伴
って上記利便性、安全性、味等に対する消費者の要求も
多様に変化してきており、従って包装容器に期待又は要
求される機能も広範囲で高度なものとなってきている。
【0004】一方、食品の保存処理方法としては、ボイ
ル処理、レトルト殺菌処理、冷凍保存、真空包装、不活
性ガス置換包装、無菌包装など種々の方法があり、これ
らの保存処理方法は、食品の適性や流通,保存期間等に
見合った適宜な方法が採用されている。この場合、包装
容器は、採用されるこれらの保存処理方法に対して良好
な適性及び耐性を有している必要があることは当然であ
るが、消費者の要求する利便性や調理方法をも考慮する
必要があり、例えば電子レンジで加熱調理する場合の利
便性や安全性を考慮すると現在の包装容器には十分満足
し得る機能を備えたものは見あたらないのが現状であ
る。
【0005】この点について詳述すると、例えば最近の
食品の加工,流通,調理の代表的な過程は、食品加工
→真空包装→ボイル(スチーム)殺菌→冷凍流通
保存→電子レンジでの調理 であるが、このとき包装
容器に要求される基本的な機能は上記〜の過程にお
ける耐性と、の過程における安全性及び利便性であ
る。このような工程を経る食品の包装容器としては、袋
状に形成された包装袋が汎用されているが、この場合そ
の素材には、真空を維持し得るガスバリヤー性、ボイル
(スチーム)殺菌時のボイル(スチーム)に対する耐熱
耐水性及び冷凍流通保存時の低温耐性(強度,ピンホー
ルなど)が必要であり、複数の素材を積層するラミネー
ト構造の設計などによりガスバリヤー性、耐熱耐水性、
低温耐性を付与すると共に、100℃の蒸気圧力に対す
る強固なシール強度が必要である。またその反面、上記
過程の電子レンジによる加熱調理時には、簡単に開封
することができて内容物が簡単に取り出せること、及び
包装袋のまま電子レンジ内に投入して調理することがで
きる利便性が要求される。
【0006】この場合、包装袋を単に開封して電子レン
ジ内に投入し、加熱調理することはできない。即ち、こ
の種の食品には少なからず水分や油分などの液状成分が
含まれており、その量によってはこれら液状成分が漏れ
でてしまうため開封した包装袋を横置きにして電子レン
ジ内に投入することができず、適宜な容器に移し換える
必要がある。また、自立性をもたせた包装袋も提案され
ており、この自立袋(スタンディングパウチ)によれ
ば、その上部を開封し電子レンジ内に置いて加熱調理す
ることは可能であるが、加熱調理時の熱,蒸気の発生に
起因する転倒のおそれや、電子レンジに備えられたター
ンテーブルにより回転させた場合の転倒のおそれなどの
理由から、その自立安定性は信頼がおけるものではな
く、この場合、油性食品から生じた液体は非常に高温と
なるため転倒による流出は危険性を伴い、このような方
法は採用しかねるものである。
【0007】一方、電子レンジによる加熱調理に適性を
有する包装袋としては、種々の提案があるが、包装袋内
に食品を収容した状態で、上述の真空包装→ボイル
(スチーム)殺菌→冷凍流通保存→電子レンジでの
調理という一連の工程に良好に供することができるもの
は皆無であるといっても過言ではない。
【0008】例えば、電子レンジによる加熱調理に適性
を有する包装袋としては、熱接着性を有するフィルム材
料を重ね合わせ、その周縁部をヒートシールして袋状に
形成した包装袋において、(1)シール部の一部のシー
ル強度を弱くして、電子レンジによる加熱時の蒸気圧で
この部分を破裂させ、開口部を形成する構造を有するも
の、(2)シール部の一部に小さな未シール部を形成
し、ラミネートされていないフィルムの密着性を利用し
て、未加圧状態では内部の液体がこの未シール部から流
出しないような構造を有するもの、などの提案がある
が、これら(1),(2)の包装袋は、電子レンジによ
る加熱調理時に完全な開口部が形成され包装袋内の蒸気
圧を効果的に低下させることはできるが、同時に内部の
液体が流出してしまうものである。従って、これらの包
装袋は自立袋(スタンディングパウチ)の形態とする必
要があるが、この形態では十分な安全性が確保できない
ことは上述した通りである。また、未シール部を形成し
た上記(2)の包装袋は、上記真空包装→ボイル
(スチーム)殺菌の工程で要求される機能を全く発揮す
ることができず、部分的にシール強度を弱くした上記
(1)の包装袋は、上記ボイル(スチーム)殺菌の工
程で電子レンジによる加熱調理時と同様に開口部が形成
されてしまい、殺菌処理を施すことができないものであ
る。
【0009】このように、上述の真空包装→ボイル
(スチーム)殺菌→冷凍流通保存→電子レンジでの
調理という一連の工程に良好に供することができる包装
袋はほとんど見あたらないのが現状であり、このような
包装袋の開発が望まれている。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、常時は良好な耐熱性、ガスバリヤー性、シール強度
等の食品用包装袋に要求される諸特性を十分に満足し、
真空包装→ボイル(スチーム)殺菌→冷凍流通保存の工
程に良好に供することができると共に、内部に収容した
食品を包装袋ごと電子レンジで加熱調理する際には、加
熱調理時に発生する蒸気を良好かつ安全に排出すること
が可能な包装袋を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、複数の熱接着性合成樹脂フィルムを重ね合
わせ、又は一枚の熱接着性合成樹脂フィルムを折り返し
て重ね合わせ、その周縁部をヒートシールすることによ
り袋状に形成した包装袋であって、上記熱接着性合成樹
脂フィルムとして一定方向の引裂カット性を有するフィ
ルムを用いて袋本体を形成し、該袋本体内に帯状の不織
布を上記フィルムの引裂カット方向に沿って配置して、
その両端部を上記袋本体周縁部のヒートシール部でフィ
ルム間に挟んで一体的にヒートシールすることにより該
不織布を固定すると共に、上記袋本体の一面側を形成す
る合成樹脂フィルムと上記不織布の周縁部とをヒートシ
ールし、かつ該一面側を形成する合成樹脂フィルムの上
記不織布の端部に相応する位置にタブ部を形成してなる
ことを特徴とする包装袋を提供する。
【0012】本発明の包装袋は、食品包装用の包装袋と
して要求される各種耐性、ガスバリヤー性及びシール強
度等の諸特性を低下させることなく、電子レンジによる
加熱調理時には発生した上記を確実かつ安全に排出する
ことができる機能を有するものであり、つまり常時は完
全密封状態を確実に維持することができ、かつ電子レン
ジによる加熱調理時には簡単かつ安全に開口部を形成す
ることができるという二律背反的課題を解決したもので
ある。
【0013】即ち、本発明の包装袋は、複数の熱接着性
合成樹脂フィルムを重ね合わせ、又は一枚の熱接着性合
成樹脂フィルムを折り返して重ね合わせ、その周縁部を
ヒートシールすることにより袋状に形成した包装袋であ
り、完全な密閉性を得ることができ、フィルム素材を内
容物や殺菌,保存処理の方法に応じて適宜選定すること
により、良好な耐熱性、ガスバリヤー性、シール強度等
を確実に得ることができるものである。そして、この包
装袋内に収容した食品を包装袋ごと電子レンジで加熱調
理する場合には、上記タブ部を摘んで包装袋の一面側の
一部を引き裂くことにより、包装袋を構成するフィルム
に開口部を設け、この開口部を通して包装袋内に生じた
蒸気圧を外部へと逃がすことにより、良好な加熱調理を
行うものである。
【0014】この場合、本発明の包装袋にあっては、上
記タブ部を摘んでフィルムの一部を引き裂く際、このフ
ィルムが一定方向の引裂カット性を有するものであるた
め、その引裂カット方向に沿って所定の幅で所定箇所が
確実に開口し、かつ上記タブは包装袋内に配設された上
記帯状の不織布の端部に相応した位置に設けられてお
り、しかもこの不織布はフィルムの引裂カット方向に沿
って配設されていると共に、その周縁部が引き裂かれる
側のフィルムに熱接着されているので、形成された開口
部はこの不織布により塞さがれた状態となる。そして、
加熱調理時に生じる蒸気圧はこの不織布を通して外部に
排出され、しかもこの不織布により液体が包装袋外に流
出することが確実に防止され、良好かつ安全に加熱調理
を行うことができるものである。
【0015】更に、上記タブ部を摘んでフィルムを引き
裂き開口部を形成する際、フィルム周縁部のヒートシー
ル部を引き剥すこととなるが、この場合開口部形成のた
めに引き剥されるヒートシール部は、上記不織布を挟ん
でヒートシールされている部分であり、この場合不織布
の繊維同士を結合しているボンド結合強度は通常のヒー
トシール強度よりも遥かに低いものであるから、この不
織布表面の繊維が剥がれることにより、容易にフィルム
を引き剥すことができ、所謂イージーピール機能が得ら
れ、加熱調理時の利便性にも優れるものである。また、
このように不織布表面の繊維が剥がれることにより、イ
ージーピール性を得るものであるから、包装袋周縁部の
ヒートシールは非常に強固に行っても電子レンジによる
加熱調理時の利便性を損なうことなく、優れた密閉性を
確実に得ることができるものである。
【0016】このように、本発明の包装袋によれば、常
時は完全な密閉状態を保持し得、良好な耐熱性、ガスバ
リヤー性、シール強度等の食品用包装袋に要求される諸
特性を十分に満足し得、真空包装→ボイル(スチーム)
殺菌→冷凍流通保存の工程に良好に供することができる
と共に、内部に収容した食品を包装袋ごと電子レンジで
加熱調理する際には、加熱調理時に発生する蒸気を良好
かつ安全に排出することができるものである。
【0017】なお、本発明の包装袋は、上述のように食
品の包装、特に電子レンジによる加熱調理を想定した食
品の包装に好適に用いられるものであるが、食品以外に
も消臭剤、芳香剤、乾燥剤、脱酸素剤、忌避剤等の常時
は密封しておくことが必要でかつ使用時にはガス透過性
を要する包装が必要な用途に、好適に使用されるもので
ある。
【0018】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、図面を参照して
本発明をより具体的に説明する。図1〜図6は、本発明
の一実施例にかかる包装袋aを示すものである。この包
装袋aは、長方形に裁断した2枚の合成樹脂フィルム1
a,1bを互いに重ね合わせ、その周縁部をヒートシー
ルして袋状に形成した袋本体1の内部に、帯状の不織布
2を幅方向に沿って配設したものである。なお、図面で
は、ヒートシールされた部分には斜線を施してある。
【0019】上記合成樹脂フィルム1a,1bは、熱接
着性を有し良好にヒートシールし得るものが用いられ、
内容物や殺菌処理,流通保存方法等に応じて適宜選定さ
れる。この場合、少なくとも上記一方のフィルム1a
は、一定方向の引裂カット性を有するものが用いられ、
本実施例では引裂カット方向が袋本体1の幅方向と一致
するように用いられている(図1,2,5中の矢印参
照)。
【0020】このような、合成樹脂フィルム1a,1b
としては、特に制限されるものではないが、一軸延伸さ
れたポリエステルフィルム、ナイロンフィルム、ポリプ
ロピレンフィルム等の一定方向に引裂カット性を有する
フィルムに、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフ
ィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体フィルム等の熱
接着性フィルムを積層したラミネートフィルムを好適に
用いることができ、この場合上記引裂カット性を有する
フィルムと熱接着性フィルムとの間にナイロンフィル
ム、アルミニウム箔、エチレン・ビニルアルコール共重
合体フィルム等を挟んで3層以上のラミネートフィルム
としてもよい。なお、包装袋aの裏側を形成する上記フ
ィルム1bは必ずしも一定方向に引裂カット性を有する
フィルムを用いる必要はないが、表側を形成する上記フ
ィルム1aとの良好なヒートシール性を得るため、上記
フィルム1aと同様の熱接着層を有するものが好適に用
いられる。
【0021】次に、上記不織布2は、上述のように袋本
体1の内部に幅方向に沿って、即ち上記フィルム1aの
引裂カット方向に沿って帯状に配設されたものである。
この場合、該不織布2の両端部は、袋本体1周縁部のヒ
ートシール部で上記両フィルム1a,1b間に挟まれた
状態で一体的に熱接着されており、これにより該不織布
2が袋本体1内に固定されていると共に、該不織布2の
周縁部は上記袋本体1の表側を形成する上記フィルム1
aにヒートシールされている。
【0022】この不織布2は、ヒートシール可能な熱接
着性を有する合成樹脂繊維により形成されたものが用い
られ、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン及び
これらの樹脂が混抄されたり、コートされた繊維からな
る不織布が挙げられる。この場合、上記フィルム1a,
1bとの熱接着性を考慮すると、これらフィルム1a,
1bの熱接着層と同様の材料からなる繊維で形成された
不織布が好ましく用いられる。また、この不織布2の密
度や厚さは、特に制限されるものではないが、蒸気を良
好に透過し、かつ液体を透過させないものが好ましく、
具体的には密度40〜110g/m2で、厚さ100〜
260μのものが好適に使用され、特に密度75g/m
2前後で、厚さ190μ程度の不織布が、蒸気圧を確実
に排出し得ると共に、液体の流出を確実に防止すること
ができることから好ましく使用される。
【0023】ここで、上記袋本体1のヒートシールされ
た周縁部は、上記不織布2の一方の端部に対応した位置
に部分的な未シール部3が形成されている。この未シー
ル部3は、図4に示されているように、フィルム1a,
1bの周縁部を接着しているヒートシール部をコの字状
に折曲させることにより、両フィルム1a,1bの側縁
部に開放するように形成されており、該未シール部3の
上下両端部にはそれぞれスリット状の切り込み4,4が
形成されており、両切り込み4,4間のフィルム1a端
部がタブ部5となっている。
【0024】この包装袋aは、電子レンジによる加熱調
理を想定した加工食品の包装用として好適に使用される
もので、この場合、例えば図中参照符号6で示した上端
縁部のみを残して周縁部の三方をヒートシールした三方
袋として上記袋本体1を形成し、この未シールの上端6
から内容物を収容した後、未シールの上端縁部6をヒー
トシールして密封包装するものである。この場合、必要
に応じて真空包装とすることができる。
【0025】このように、本実施例の包装袋1aで包装
した食品は、包装したままの状態でボイル(スチーム)
殺菌し、冷凍流通保存後、包装袋1ごと電子レンジによ
る加熱調理に付することができる。
【0026】電子レンジにより内容物を加熱調理する場
合は、まず図5に示したように、上記タブ部5を摘んで
上記フィルム1aの一部を幅方向に沿って引き裂くこと
により、該フィルム1aに開口部を設ける。この場合、
本包装袋aにあっては、上記タブ部5を摘んでフィルム
1aの一部を幅方向に沿って引き裂く際、このフィルム
1aが幅方向に沿って引裂カット性を有するものである
ため、開口部は袋本体1の幅方向に沿ってタブ部5の幅
のまま帯状に形成され、これにより上記不織布2上に帯
状の開口部が形成される。このとき、該開口部の周縁部
内面と、上記不織布2の周縁部とは互いにヒートシール
されているので、形成された開口部はこの不織布2によ
り塞さがれた状態となる。
【0027】ここで、上記タブ部5を摘んでフィルム1
aを引き裂き開口部を形成する際、フィルム1a,1b
間のヒートシール部を引き剥すこととなるが、この場合
開口部形成のために引き剥されるヒートシール部は、図
6(A)に示されているように、上記不織布2を挟んで
フィルム1aとフィルム1bとがヒートシールされてい
る部分であり、この場合不織布2の繊維同士を結合して
いるボンド結合強度は通常のヒートシール強度よりも遥
かに低いものであるから、図6(B)に示されているよ
うに、この不織布2表面の繊維が剥がれることにより、
容易にフィルム1aを引き剥すことができ、所謂イージ
ーピール機能を得ることができる。
【0028】このようにして、包装袋aに不織布2で塞
さがれた開口部を設け、この状態で電子レンジ内に投入
して内容物を包装袋aごと加熱調理するものである。こ
のとき、加熱により包装袋a内に生じる蒸気圧は上記不
織布2を通して外部に排出され、しかもこの不織布2に
より液体が包装袋a外に流出することが確実に防止さ
れ、良好かつ安全に加熱調理を行うことができるもので
ある。
【0029】ここで、本実施例では、2枚のフィルム1
a,1bを互いに重ね合わせ、その四方の周縁部をヒー
トシールすることにより袋本体1を形成したが、1枚の
フィルムを2つ折りにして重ね合わせ、その三方をヒー
トシールすることにより袋本体を形成するようにしても
よく、また図7,8に示したように、2枚のフィルム1
a,1bを重ね合わせると共に、その下端部に第3のフ
ィルム1cを二つ折りにして挟み込み、3枚のフィルム
1a,1b,1cの周縁部をヒートシールすることによ
り、図8に示されているように、底壁を有する自立性包
装袋(スタンディングパウチ)bとすることもできる。
なお、図7,8に示した包装袋bのその他の構成及び作
用効果は、上述の図1〜6に示した包装袋aと同様であ
るので、同一の構成部分に同一の参照符号を付してその
説明を省略する。
【0030】このように、本発明の包装袋によれば、常
時は完全な密閉状態を保持し得、良好な耐熱性、ガスバ
リヤー性、シール強度等の食品用包装袋に要求される諸
特性を十分に満足し得、真空包装→ボイル(スチーム)
殺菌→冷凍流通保存の工程に良好に供することができる
と共に、内部に収容した食品を包装袋ごと電子レンジで
加熱調理する際には、加熱調理時に発生する蒸気を良好
かつ安全に排出することができるものである。
【0031】次に、実験例を示し、本発明の効果を具体
的に示す。 [実験例1]引裂カット方向に一軸延伸されたポリエス
テルフィルム(厚さ12μ)の一面側にポリエチレンを
60μ厚に押し出しラミネートしたフィルム2枚を、ポ
リエチレン面を内側にして重ね合わせると共に、両フィ
ルム間にポリエチレン不織布(73g/m2、約190
μ厚)を挟んでヒートシールし、図1〜5に示した包装
袋aと同様の包装袋を作製した。
【0032】このとき、まず、図1〜3に参照符号6で
示された袋本体1の上端縁部のみを残してヒートシール
を行い三方袋とし、その上端開口部から米飯150gを
充填した後、減圧下で上端開口部をヒートシールして袋
を密封し、真空包装パックとした。
【0033】この真空包装パックを、一日冷蔵庫で冷蔵
保存した後、上述した手順に従って不織布2で塞がれた
開口部をフィルム1aに形成し、横向きに電子レンジに
投入して500wで5分間加熱調理した。このとき、加
圧蒸気は上記不織布2を通して包装袋a外に排出され、
破袋等の損傷もなく、米飯は100℃まで良好に加温さ
れた。
【0034】[実験例2]内容物を炊飯した粥150g
とした以外は実施例1と同様の実験を行った。このとき
も水分の流出及び破袋等の損傷もなく、粥は100℃ま
で良好に加温された。
【0035】[実験例3]引裂カット方向に一軸延伸さ
れたポリエステルフィルム(厚さ12μ)の一面にナイ
ロンフィルム(厚さ15μ)をドライラミネートし、更
にナイロンフィルム側に無延伸ポリプロピレンフィルム
(厚さ60μ)をドライラミネートしたフィルムと、ポ
リプロピレン不織布(73g/m2、約190μ厚)と
を用いて、上述した図7,8の包装袋bと同様の自立袋
(スタンディングパウチ)を作製した。
【0036】このとき、まず、図7に参照符号6で示さ
れた袋本体1の上端縁部のみをヒートシールせずに開口
部とし、その上端開口部から調理した肉ダンゴ(タレ
付)を充填した後、減圧下で上端開口部をヒートシール
して袋を密封し、真空包装パックとした。
【0037】この真空包装パックを、−20℃の冷凍庫
で3日間冷凍保存した後、上述した手順に従って不織布
2で塞がれた開口部をフィルム1aに形成し、自立させ
た状態で電子レンジ内に投入して500wで3分間加熱
調理した。このとき、包装パックは転倒したが、加圧蒸
気は上記不織布2を通して包装袋外に良好に排出され、
タレの流出や破袋等の損傷もなく、肉ダンゴは120℃
まで良好に加温された。
【0038】以上、実施例及び実験例を示して本発明を
具体的に説明したが、本発明の包装袋は上記実施例に限
定されるものではなく、その構成は適宜変更することが
できる。例えば、上記実施例及び実験例では、袋本体1
周縁部のヒートシール部の一部に部分的に未シール部3
を形成すると共に、この未シール部3に切り込み4,4
を形成してタブ部5を形成したが、袋本体1の周縁部を
均一にヒートシールすると共に、表側フィルム1aから
延出して形成された舌状のタブを袋本体1の縁部から突
出した状態に設けてもよい。また、袋本体の形態や開口
部の形成位置などその他の構成についても本発明の要旨
を逸脱しない限り、種々変更して差し支えない。
【0039】更に、本発明の包装袋は、上記実施例及び
実験例に示したように、食品の包装、特に電子レンジに
よる加熱調理を想定した食品の包装に好適に用いられる
ものであるが、その用途はこれに限定されるものではな
く、例えば消臭剤、芳香剤、乾燥剤、脱酸素剤、忌避剤
等の常時は密封しておくことが必要で、かつ使用時には
ガス透過性を要する包装が必要な用途に、好適に使用さ
れるものである。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の包装袋に
よれば、常時は完全な密閉状態を保持し得、良好な耐熱
性、ガスバリヤー性、シール強度等の食品用包装袋に要
求される諸特性を十分に満足し得、真空包装→ボイル
(スチーム)殺菌→冷凍流通保存の工程に良好に供する
ことができると共に、内部に収容した食品を包装袋ごと
電子レンジで加熱調理する際には、加熱調理時に発生す
る蒸気を良好かつ安全に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる包装袋を示す正面図
である。
【図2】同包装袋を示す背面図である。
【図3】同包装袋を示す断面図である。
【図4】同包装袋のタブ部の形成箇所を示す拡大正面図
である。
【図5】同包装袋にガス抜き用の開口部を形成する際の
状態を示す正面図である。
【図6】同包装袋にガス抜き開口部を形成する際の動作
を説明する概略断面図であり、(A)は開口前、(B)
は開口時をそれぞれ示す。
【図7】本発明の他の実施例にかかる包装袋を示す正面
図である。
【図8】同包装袋を示す断面図である。
【符号の説明】
a,b 本発明の包装袋 1 袋本体 1a 表側フィルム(合成樹脂フィルム) 1b 裏側フィルム(合成樹脂フィルム) 1c 底面フィルム(合成樹脂フィルム) 2 不織布 3 未シール部 4 切り込み 5 タブ部 6 上端縁部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の熱接着性合成樹脂フィルムを重ね
    合わせ、又は一枚の熱接着性合成樹脂フィルムを折り返
    して重ね合わせ、その周縁部をヒートシールすることに
    より袋状に形成した包装袋であって、上記熱接着性合成
    樹脂フィルムとして一定方向の引裂カット性を有するフ
    ィルムを用いて袋本体を形成し、該袋本体内に帯状の不
    織布を上記フィルムの引裂カット方向に沿って配置し
    て、その両端部を上記袋本体周縁部のヒートシール部で
    フィルム間に挟んで一体的にヒートシールすることによ
    り該不織布を固定すると共に、上記袋本体の一面側を形
    成する合成樹脂フィルムと上記不織布の周縁部とをヒー
    トシールし、かつ該一面側を形成する合成樹脂フィルム
    の上記不織布の端部に相応する位置にタブ部を形成して
    なることを特徴とする包装袋。
  2. 【請求項2】 袋本体周縁の上記不織布の端部に相応し
    た位置に部分的な未シール部を形成すると共に、該未シ
    ール部に互いに所定間隔離間した一対の切り込みを形成
    して、該切り込み間をタブ部とした請求項1記載の包装
    袋。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007537938A (ja) * 2004-05-17 2007-12-27 フッタマキ ロンスベルク、ツバイヒニーダーラッスング デァ フッタマキ ドイチュラント ゲーエムべーハー ウント ツェーオー.カーゲー 開封性に優れた自立型袋及びその製造方法
JP2008230649A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Toppan Printing Co Ltd 包装袋
KR101448372B1 (ko) * 2013-02-19 2014-10-07 동원시스템즈 주식회사 포장재

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