JP2022132861A - 収容具及び断熱容器 - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、蓄熱剤又は蓄冷剤による温度調整を行い易い収容具及び断熱容器を提供することを目的とする。本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
前記第1部材を収容する第1収容空間と、前記第2部材を収容する第2収容空間を備え、
前記第1収容空間を開放する第1開口と、前記第2収容空間を開放する第2開口を備える、収容具。
〔2〕前記第1部材が前記第1収容空間に収容された状態を維持するように前記第1開口の少なくとも一部を塞いで閉じる第1閉塞部材と、
前記第2部材が前記第2収容空間に収容された状態を維持するように前記第2開口の少なくとも一部を塞いで閉じる第2閉塞部材を備える、収容具。
〔3〕前記第1閉塞部材が前記第1開口を閉じた状態を解除する力が、前記第2閉塞部材が前記第2開口を閉じた状態を解除する力よりも大きく構成されている、収容具。
〔4〕前記第1開口と前記第2開口が並んで配置されており、
前記第1閉塞部材は、一端部が前記第1開口の周りで前記第2開口側の位置に固定され、他端部を前記第2開口と反対側の外側面に固定することで、前記第1閉塞部材が前記第1開口の少なくとも一部を塞いで閉じる構成とされ、
前記第2閉塞部材は、一端部が前記第2開口の周りで前記第1開口と反対側の位置に固定され、他端部を前記外側面に固定することで、前記第2閉塞部材が前記第2開口の少なくとも一部を塞いで閉じる構成とされ、
前記第2閉塞部材の他端部は、前記第1開口を閉じた状態の前記第1閉塞部材を跨いで前記外側面に固定される構成である、収容具。
〔5〕前記第1収容空間と前記第2収容空間は、仕切り壁を挟んで隣接しており、
前記仕切り壁には、貫通口が設けられている、収容具。
〔6〕収容具が内面に設けられた断熱容器。
以下、本開示の第1実施形態を詳しく説明する。以下の収容具の説明において、上下方向は、図4、図6~図14の上下方向とする。左右方向は、図4~図7、図14の左右方向とする。前側及び後側は、図4~図7、図14のそれぞれ手前側及び奥側である。
第1実施形態のボックスユニット1を図1に示す。ボックスユニット1は、図2に示すように、断熱容器3と、袋5と、を備えている。断熱容器3は、袋5に収容されている。断熱容器3は、例えば内部に収容した物品を冷えた状態で保つ保冷ボックスなどとして使用される。断熱容器3は、上部に開口が設けられた容器本体3Aと、容器本体3Aの開口を塞ぐ蓋部3Bと、を有している。断熱容器3の内面には、収容具10が設けられている。例えば、図2では、手前側の2つの内壁面に設けられる収容具10の図示を省略しているが、断熱容器3の内面を構成する全ての内壁面に、任意の数の収容具10が設けられることが好ましい。
収容具10は、図4に示すように、蓄熱剤又は蓄冷剤たる第1部材11、及び蓄熱剤又は蓄冷剤たる第2部材12を収容可能である。第1部材11及び第2部材12の構成及び形態は、特に限定されず、様々な構成及び形態が想定される。第1部材11は、例えば、蓄熱剤としてパラフィン系の材料を用いたものが挙げられる。第2部材12は、例えば、蓄冷剤として主剤の水とゲル化剤とを含むものが挙げられる。ゲル化剤としては、カルボキシメチルセルロース(CMC)等が使用される。なお、第1部材11及び第2部材12として、同種の材料を用いた蓄冷剤又は蓄熱剤であってもよい。また、第1部材11及び第2部材12は、同種の材料を用い、それぞれ凍結状態が異なるように収容具10に収容してもよい。例えば、第1部材11及び第2部材12の一方が凍結状態であり、他方が非凍結状態であってもよい。また、第1部材11及び第2部材12は、同種の材料を用い、それぞれのサイズが異なる構成であってもよい。
収容具10から第2部材12を取り出す際には、図6、図9、図12に示すように、第2閉塞部材32の他端部32Bを第2固定部33から剥がし、第2開口31を開く。これにより、第2収容空間30が開放され、第2開口31を介して第2部材12を出し入れできる。例えば、第2収容空間30に収容されていた第2部材12を、異なる種類の第2部材12に交換できる。
図6、図12に示すように第2収容空間30が開放された状態から、図7、図10、図13に示すように、第1閉塞部材22の他端部22Bを第1固定部23から剥がし、第1開口21を開く。これにより、第1収容空間20が開放され、第1開口21を介して第1部材11を出し入れできる。例えば、第1収容空間20に収容されていた第1部材11を、異なる種類の第1部材11に交換できる。
第1実施形態の断熱容器3及び収容具10に関する効果について説明する。
収容具10は、第1収容空間20を開放する第1開口21と、第2収容空間30を開放する第2開口31を備えている。そのため、第1開口21を介して第1収容空間20内の第1部材11の出し入れができ、第2開口31を介して第2収容空間30内の第2部材12の出し入れができる。第1部材11及び第2部材12が所望の温度と異なる温度である場合に、変更することができる。また、第1部材11の量及び第2部材12の量が少なすぎたり多すぎたりする場合に、調整することができる。したがって、1つの収容具10で第1部材11の量及び第2部材12による温度調整を行い易くなる。
以下、本開示の第2実施形態を詳しく説明する。
第2実施形態の収容具210は、図15、図16に示すように、第1閉塞部材22及び第2閉塞部材32が設けられていない点が第1実施形態と異なっている。第1閉塞部材22及び第2閉塞部材32以外の構成は第1実施形態の収容具10と同様であり、同じ付号を付している。このような構成であっても、収容具210は、第1部材11及び第2部材12の出し入れができる。そのため、1つの収容具210で第1部材11の量及び第2部材12による温度調整を行い易くなる。
本開示は上記で詳述した第1,2実施形態に限定されず、様々な変形又は変更が可能である。
上記第1実施形態において、第1収容空間20及び第2収容空間30が、それぞれ第1閉塞部材22及び第2閉塞部材32によって閉じられる構成であったが、いずれか一方の収容空間のみが閉じられる構成(第1閉塞部材22及び第2閉塞部材32のいずれか一方のみが設けられる構成)であってもよい。
上記第1実施形態において、第1閉塞部材22が雌タイプの面ファスナーであり、第1固定部23が雄タイプの面ファスナーであったが、第1閉塞部材22が雄タイプの面ファスナーであり、第1固定部23が雌タイプの面ファスナーであってもよい。第2閉塞部材32と第2固定部33との関係についても同様である。
上記第1実施形態において、第1閉塞部材22の他端部22Bが第1固定部23に固定される構成であったが、第1閉塞部材22の他の部分(例えば他端部22Bよりも一端部22A側の部分)が第1固定部23に固定される構成であってもよい。第2閉塞部材32と第2固定部33との関係についても同様である。
上記第1実施形態において、第1閉塞部材22及び第1固定部23が面ファスナーとして構成されていたが、着脱可能な構成であればその他の構成(例えばホック、掛け金、ボタン、磁石等)であってもよい。第2閉塞部材32と第2固定部33の構成についても同様である。
上記第1実施形態において、第1閉塞部材22が帯状の面ファスナーで構成されていたが、第1開口21の開口領域の少なくとも一部を塞ぐものであれば、紐状のものや布状のものであってもよい。第2閉塞部材32の構成についても同様である。
上記第1実施形態において、第1開口21における左右方向中央の開口領域が第1閉塞部材22に塞がれていたが、開口領域のその他の部分や、開口領域全体が塞がれる構成であってもよい。第2開口31と第2閉塞部材32との関係についても同様である。
上記第1,2実施形態において、仕切り壁45に4つの貫通口46が設けられていたが、その他の数の貫通口46が設けられていてもよい。
10,210…収容具
11…第1部材
12…第2部材
20…第1収容空間
21…第1開口
22…第1閉塞部材
22A…一端部
22B…他端部
30…第2収容空間
31…第2開口
32…第2閉塞部材
32A…一端部
32B…他端部
45…仕切り壁
46…貫通口
Claims (6)
- 蓄熱剤又は蓄冷剤たる第1部材、及び蓄熱剤又は蓄冷剤たる第2部材を収容可能な収容具であって、
前記第1部材を収容する第1収容空間と、前記第2部材を収容する第2収容空間を備え、
前記第1収容空間を開放する第1開口と、前記第2収容空間を開放する第2開口を備える、収容具。 - 前記第1部材が前記第1収容空間に収容された状態を維持するように前記第1開口の少なくとも一部を塞いで閉じる第1閉塞部材と、
前記第2部材が前記第2収容空間に収容された状態を維持するように前記第2開口の少なくとも一部を塞いで閉じる第2閉塞部材を備える、請求項1に記載の収容具。 - 前記第1閉塞部材が前記第1開口を閉じた状態を解除する力が、前記第2閉塞部材が前記第2開口を閉じた状態を解除する力よりも大きく構成されている、請求項2に記載の収容具。
- 前記第1開口と前記第2開口が並んで配置されており、
前記第1閉塞部材は、一端部が前記第1開口の周りで前記第2開口側の位置に固定され、他端部を前記第2開口と反対側の外側面に固定することで、前記第1閉塞部材が前記第1開口の少なくとも一部を塞いで閉じる構成とされ、
前記第2閉塞部材は、一端部が前記第2開口の周りで前記第1開口と反対側の位置に固定され、他端部を前記外側面に固定することで、前記第2閉塞部材が前記第2開口の少なくとも一部を塞いで閉じる構成とされ、
前記第2閉塞部材の他端部は、前記第1開口を閉じた状態の前記第1閉塞部材を跨いで前記外側面に固定される構成である、請求項2又は請求項3に記載の収容具。 - 前記第1収容空間と前記第2収容空間は、仕切り壁を挟んで隣接しており、
前記仕切り壁には、貫通口が設けられている、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の収容具。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の収容具が内面に設けられた断熱容器。
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