JP2022128936A - プロテクタ - Google Patents
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Abstract
Description
被装着部材を取付けるアンカー部を挿入するアンカー孔が設けられるとともに、
プロテクタ内部におけるアンカー孔に対応する箇所は、アンカー孔を貫通し、プロテクタ内部に挿入されたアンカー部を囲繞する囲繞部が設けられたことを特徴とする。
上述の被装着部材は、ワイヤーハーネスであってもよいし、ワイヤーハーネスを挿通させて保護するコルゲートやシールド管などの外装部材であってもよい。
この発明により、カバーに設けられたアンカー孔に対して容易にアンカー部を取付けることができ、アンカー部の取付け作業の作業効率向上を図ることができる。
この発明によると、プロテクタの内部空間とアンカーとの間に周壁部及び底部が配置される。これにより、底部にてプロテクタ内部に挿通される電線をより確実に保護することができ、電線とアンカー部との意図しない干渉を防止でき、この干渉防止によりアンカー部の脱落を防止することができる。
この発明により、貫通部を利用して、必要に応じてアンカー部を取外すことができる。
この発明により、底部の中央付近に拡大部を設けることで、当該底部の剛性向上を図ることができる。
この発明により、囲繞部の長円状の短手方向に沿って略帯状の底部を配置することで、囲繞部の剛性向上を図ることができる。
この発明により、補強リブが側面と周壁部との間に設けられているので、当該補強リブにより周壁部と側面との剛性の向上を図ることができる。また、補強リブをカバーの外方に設けることなく、カバー内における側面と周壁部との間のデッドスペースに設けることで、カバー外部空間にはリブ形成用の占有スペースが不要となり、これにより、カバー外部空間の確保ができる。
この発明により、第1通路部に挿通される電線と、第2通路部に挿通される電線とを、交差する向きに分岐させることができる。
図1はプロテクタ1の平面図を示し、図2はプロテクタ本体2に挿入された電線の配索構造の平面図を示し、図3はプロテクタの斜視図を示し、図4は図3とは異なる方向から見たプロテクタの斜視図を示し、図5はプロテクタの左側面図を示す。
なお、図中、矢印Fはプロテクタの前方を示し、矢印Rはプロテクタの後方を示し、矢印RIはプロテクタの右方を示し、矢印LEはプロテクタの左方を示し、矢印UPはプロテクタの上方を示す。
第2通路部12は、前側挿通口5と、前側挿通口5の内奥部が傾斜連結通路14を介して連結される第1通路部11との間に、電線の他の一部として第1ワイヤーハーネスWH1から分岐した第2ワイヤーハーネスWH2を、第1ワイヤーハーネスWH1と異なる配索方向で挿通する通路部である。
詳しくは、第1通路部11は、第1ワイヤーハーネスWH1を挿通するコルゲートパイプ21の外径に相当する通路容積を有する。一方、第2通路部12は第1ワイヤーハーネスWH1から分岐された第2ワイヤーハーネスWH2の外径に相当する通路容積を有する。
図9はカバー30の平面図を示し、図10はカバー30の底面図を示す。である。
第5カバー部35と第3カバー部33とは、図3及び図4、図5に示すように、第5カバー部35から下方に延びる連結壁37で連結されている。
カバー30には、図7及び図8、図10に示すように、プロテクタ本体2側の後壁8側の上部外側を覆う第1サイドカバー部39が垂下形成されている。
さらにまた、カバー30には、図3及び図6、図10に示すように、プロテクタ本体2側の左壁17の上部外側を覆う第4サイドカバー部42が垂下形成されている。
そして、カバー30側の各係止舌片43を、プロテクタ本体2側の各係合部20における係合孔19に上方から係入し、係止舌片43の係止爪43aを係合部20に係合させることで、プロテクタ本体2にカバー30を取付け、プロテクタ本体2の上方開口部をカバー30で塞ぐように構成している。
また、図7に示すように、プロテクタ本体2に対してカバー30を取付けた状態において、プロテクタ本体2の底面部7からカバー30の第2カバー部32までの高さH1は、プロテクタ本体2の底面部7からカバー30の第1カバー部31までの高さH2に対して低く形成されている。すなわち、H1<H2の関係式が成立するように形成している。
詳しくは、第1通路部11の底面と第2通路部12の底面とは共通するフルフラット構造の底面部7により構成されており、第1通路部11の上方を覆う第1カバー部31の高さH2に対して、第2通路部12の上方を覆う第2カバー部32の高さH1が低く形成されているので、第2通路部12の上部は第1通路部11の上部に対して相対的に下側に位置するように構成されている。
アンカー部70は、図12に示すように、挿入軸部71と、該挿入軸部71の先端に設けられた一対の係止部72,72と、被装着部材としての第4ワイヤーハーネスWH4を締付け固定するクランプバンド73と、該クランプバンド73を保持する保持部74と、断面が球面形状に形成された弾性フランジ75とを備えている。
トップデッキ45eは、第1通路部11を覆う第1カバー部31と平行なフラット面に形成されている。
このように、アンカー孔46と連通する貫通部50を利用して、必要に応じてアンカー部70をアンカー用台座45のアンカー孔46から取外すことができる。
また、万一、異なる方向からアンカー部70が挿入された場合であっても、該アンカー部70の一対の係止部72,72が拡幅することを突出規制部51にて防止し、アンカー部70の誤挿入防止できる。さらにまた、突出規制部51によりアンカー部70の一対の係止部72,72が拡幅しないことで、アンカー部70を容易に取外しできる。
このように、囲繞部47の長円状の短手方向に沿って略帯状の底部49を配置することで、囲繞部47の剛性を向上できる。
加えて、略帯状の底部49の中央付近に、幅方向に拡大された拡大部49aが設けられたことにより、底部49の剛性を向上できる。
プロテクタ本体は、プロテクタ本体2に対応し、
側面部は、後壁8、前壁9,10、右壁15、左壁16,17、傾斜壁18に対応し、
第1通路部は、第1通路部11に対応し、
第2通路部は、第2通路部12に対応し、
傾斜連結通路は、傾斜連結通路14に対応し、
カバーは、カバー30に対応し、
傾斜面は、第4カバー部34に対応し、
側面は、右側面部45b、左側面部45cに対応し、
フラット面は、トップデッキ45eに対応し、
アンカー孔は、アンカー孔46に対応し、
囲繞部は、囲繞部47に対応し、
周壁部は、周壁部48に対応し、
底部は、底部49に対応し、
拡大部は、拡大部49aに対応し、
貫通部は、貫通部50に対応し、
突出規制部は、突出規制部51に対応し、
補強リブは、補強リブ52に対応し、
アンカー部は、アンカー部70に対応し、
係止部は、係止部72に対応し、
電線は、第1ワイヤーハーネスWH1、第2ワイヤーハーネスWH2に対応し、
被装着部材は、第4ワイヤーハーネスWH4に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施形態を得ることができる。
また、補強リブ52、第2補強リブ53の数量は本実施形態のものに限定されるものではない。さらに、囲繞部47と角筒形状のアンカー用台座45の4つのコーナ部とを放射状に連結する補強リブを設ける構造を採用してもよい。
また、本実施形態において、アンカー孔46に対応しないアンカー部70として、アンカー孔46の正規の挿入方向に対して異なる方向から挿入したアンカー部70としているが、例えば、アンカー孔46に対応する規格でないアンカーとしてもよい。
2…プロテクタ本体
8…後壁
9,10…前壁
11…第1通路部
12…第2通路部
14…傾斜連結通路
15…右壁
16,17…左壁
18…傾斜壁
30…カバー
34…第4カバー部
45b…右側面部
45c…左側面部
45e…トップデッキ
46…アンカー孔
47…囲繞部
48…周壁部
49…底部
50…貫通部
51…突出規制部
52…補強リブ
70…アンカー部
72…係止部
WH1…第1ワイヤーハーネス
WH2…第2ワイヤーハーネス
WH4…第4ワイヤーハーネス
Claims (11)
- プロテクタ内部を挿通する電線を保護するプロテクタであって、
被装着部材を取付けるアンカー部を挿入するアンカー孔が設けられるとともに、
プロテクタ内部におけるアンカー孔に対応する箇所は、アンカー孔を貫通し、プロテクタ内部に挿入されたアンカー部を囲繞する囲繞部が設けられた
プロテクタ。 - 底面部及び一対の側面部を有する断面凹状のプロテクタ本体と、該プロテクタ本体の開口を塞ぐカバーとが備えられ、
アンカー孔はカバーに設けられた
請求項1に記載のプロテクタ。 - 囲繞部は、
カバーからプロテクタ内部に向かって延びる周壁部と、
該周壁部の先端部に設けられた底部とが備えられた
請求項2に記載のプロテクタ。 - 底部は、周壁部において対向する箇所を掛け渡す略帯状に形成され、
略帯状の底部と周壁部との間に貫通部が設けられた
請求項3に記載のプロテクタ。 - 略帯状の底部の中央付近に、幅方向に拡大された拡大部が設けられた
請求項4に記載のプロテクタ。 - アンカー孔に対する装着を許容しないアンカー部に設けられた一対の係止部の拡幅を規制するように、周壁部における対向する箇所に、内側に突出する突出規制部が設けられ、
略帯状の底部が、一対の前記突出規制部を掛け渡す構成である
請求項4又は請求項5に記載のプロテクタ。 - アンカー孔は長円状であり、
囲繞部は、アンカー孔よりひとまわり大きな略長円状の断面形状である略筒状であり、
略帯状の底部は、長円状の短手方向に沿って配置された
請求項4乃至請求項6のうちいずれかに記載のプロテクタ。 - 電線の一部が挿通される第1通路部と、電線の他の一部が第1通路部を挿通する電線の一部と異なる配索方向で挿通する第2通路部とが設けられ、
第2通路部は、第1通路部に対して、カバーに対するプロテクタ本体が配置された側に配置され、
第1通路と第2通路部とを傾斜方向に連結する傾斜連結通路が設けられ、
アンカー孔の少なくとも一部は、傾斜連結通路におけるカバーに配置された
請求項2乃至請求項7のうちいずれかに記載のプロテクタ。 - 傾斜連結通路のカバーに、
傾斜面より突出し、第1通路部のカバーと平行なフラット面と、該フラット面と前記傾斜面とを連結する側面とが設けられ、
アンカー孔が前記フラット面に設けられた
請求項8に記載のプロテクタ。 - カバーのプロテクタ内部の側において、側面と周壁部とを連結し、補強する補強リブが設けられた
請求項9に記載のプロテクタ。 - 第1通路部と第2通路部とは、
それぞれに挿通される電線の軸線方向が交差する向きで配置された
請求項8乃至請求項10のうちいずれかに記載のプロテクタ。
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