JP2022128308A - 遊技機 - Google Patents

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忠 稲垣
Tadashi Inagaki
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Sanei R&D Co Ltd
Original Assignee
Sanei R&D Co Ltd
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Abstract

【課題】斬新な発光演出を提供することが求められている。【解決手段】本開示の遊技機10は、前側装飾体31と、後側装飾体40と、を前後に並べて有する可動役物30を備えている。前側装飾体31は、後面に、後方へ向けて光を射出する発光素子35を備えている。後側装飾体40は、後方へ向かって窪んだすり鉢状になっていて、その表面41が、ピラミッドを格子状に並べたような凹凸形状をなしている。また、後側装飾体40は透光性を有しており、後側装飾体40に光が照射されると、後側装飾体40の表面41で光が反射されると共に、後側装飾体40の内部に入った光が内部で反射して再び外に出る。【選択図】図4

Description

本開示は、装飾体を備える遊技機に関する。
従来、この種の遊技機として、装飾体に向けて光を射出するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018-201579号公報(段落[0040]、図9等)
この種の遊技機においては、装飾体に向けて光を射出する演出の趣向性を向上することが求められている。
本開示の遊技機は、発光素子から装飾体に向けて光を射出する遊技機において、前記発光素子は前記装飾体の前方に配され、光を後方へ射出する遊技機である。
本開示に係る遊技機によれば、装飾体に前方から光が出射される構成なので、発光素子の光が直接点光りして見えることが防がれ、演出の趣向性が向上する。
本開示に係る遊技機の正面図 遊技板の正面図 役物演出中の遊技板の正面図 可動役物の断面図
図1に示されるように、本実施形態の遊技機10は、パチンコ遊技機であって、前面枠10Zを前面に備え、その前面枠10Zに形成されたガラス窓10Wを通して、遊技板11の前面に形成された遊技領域R1が視認可能になっている。
前面枠10Zのうちガラス窓10Wより下方には、上皿26と下皿27が上下2段にして設けられ、下皿27の右側には、発射ハンドル28が備えられている。そして、発射ハンドル28が回動操作されると、上皿26に収容された遊技球が遊技領域R1に向けて弾き出される。
図2に示されるように、遊技領域R1は全体が略円形状となっていて、ガイドレール12により囲まれている。遊技板11のうち遊技領域R1の中央には、表示開口11Hが貫通形成され、この表示開口11Hを通して、表示装置13の表示画面13Gが前方に臨んでいる。表示装置13の表示画面13Gには、遊技に関する種々の演出が表示される。また、遊技板11は透明なアクリル板の一部に装飾が施されてなり、遊技板11のうち表示開口11Hより外側部分を通しても、遊技板11の裏側が視認可能となっている。
表示開口11Hの開口縁には、表示装飾枠23が取り付けられている。詳細には、表示装飾枠23は、遊技板11の前面側から表示開口11Hに嵌め込まれて遊技板11の前面から突出し、遊技領域R1を流下する遊技球が表示装飾枠23の内側に進入することを規制している。
表示装飾枠23の下側には、第1始動入賞口14が備えられ、表示装飾枠23の右下側には、始動ゲート18と大入賞口16とが設けられている。第1始動入賞口14の下方には、第2始動入賞口15が備えられている。また、遊技領域R1には、始動入賞口14,15及び大入賞口16のほかに、複数の一般入賞口17が備えられている。
一般入賞口17と第1始動入賞口14とは常時開放しており、遊技球が1球ずつ入球可能となっている。第2始動入賞口15と大入賞口16とは、常には遊技球が入球不可能(又は入球困難)であり、所定の条件が成立すると、遊技球が入球可能となる。
始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなしている。始動ゲート18を遊技球が通過すると、普通図柄当否判定が行われる。この普通図柄当否判定の結果が当りとなったときに、第2始動入賞口15が入球可能となる。
始動入賞口14,15に遊技球が入球(入賞)すると、特別図柄当否判定が行われる。特別図柄当否判定の結果は、表示装置13の表示画面13G等に表示される。そして、特別図柄当否判定の結果が当りであると、大入賞口16が入球可能となる大当り遊技が実行される。なお、表示画面13Gにおいては、例えば、数字や文字等で構成される特別図柄の変動、停止が行われ、停止した特別図柄の組合せによって特別図柄当否判定の結果が表示される。
各入賞口14,15,16,17に遊技球が入球すると、所定個数の賞球が上皿26(図1参照)に払い出される。上述した各入賞口14,15,16,17の何れにも入賞しなかった遊技球は、遊技領域R1の下端部に設けられたアウト口20C,20L,20Rの何れかに全て取り込まれる。アウト口20C,20L,20Rに取り込まれた遊技球は、図示しない球回収装置に回収される。
さて、本実施形態の遊技機10では、遊技の進行状況に応じて、例えば、特別図柄がリーチになった後、最後の特別図柄が当たりの組合せとなる図柄で停止するとき等に、図3に示すように可動役物30が表示画面13Gの前方に出現する「役物演出」が行われる。以下、可動役物30及び可動役物30を用いた「役物演出」について詳細を説明する。
図3に示すように、可動役物30は、前側装飾体31と、後側装飾体40と、を前後に並べて有する。前側装飾体31は、正面形状が円環板31Aの内側に正三角形の環状をなす三角板31Bを重ねた形状をなし、円環板31Aと三角板31Bの間、及び、三角板31Bの内側に、開口32を有している。
後側装飾体40は、正面視円形をなし、左右方向に延びる帯板装飾体50と一体になっている。帯板装飾体50の下辺は、後側装飾体40の下から1/4程の高さから、両側方へ進むにつれて上方へ向かうように傾斜して延びた傾斜部50Aとなっている。帯板装飾体50は、遊技機10の両側辺部に配された1対の鉛直シャフト(図示せず)の間を架橋し、鉛直シャフトに対して上下動可能になっている。また、前側装飾体31と後側装飾体40とは、部分的に棒状の連結部材45(図4参照)により部分的に連結され、前側装飾体31は、後側装飾体40及び帯板装飾体50と一体に上下動する。
ここで、図4に示すように、本実施形態の可動役物30では、前側装飾体31の後面に、後方へ向けて光を射出する発光素子35が備えられている。発光素子35は、円環板31A及び三角板31Bの後面に配され、前方から視認困難になっている。
図4に示すように、後側装飾体40は、後方へ向かって窪んだすり鉢状になっていて、その表面41が、ピラミッドを格子状に並べたような凹凸形状をなしている。また、後側装飾体40は透光性を有しており、後側装飾体40に光が照射されると、後側装飾体40の表面41で光が反射されると共に、後側装飾体40の内部に入った光が内部で反射して再び外に出る。なお、帯板装飾体50は、例えば黒色に着色され、透光性を有していない。
可動役物30は、通常は、遊技機10の上部であり、表示開口11Hに下部のみが重なる待機位置に配置されている(図2参照)。そして、「役物演出」が開始されると、可動役物30は、下方に移動し、前側装飾体31及び後側装飾体40の全体が表示開口11Hに重なる演出位置に配される(図3参照)。可動役物30が演出位置に配されると、前側装飾体31に備えられた発光素子35が発光する。すると、発光素子35の光の一部が、後側装飾体40の表面41で反射し、他の一部が、後側装飾体40の内部に入ったのち内部で反射して再び外に出射されるので、後側装飾体40が発光して見える。
ところで、従来の遊技機は、透光部材に後方から発光素子の光を照射し、透光部材を光らせる構成になっていた。この構成では、発光素子の光が直接点光りして見え、遊技者が興ざめしてしまうことがあった。
これに対して、本実施形態の遊技機10は、後側装飾体40に前方から光を照射する構成なので、発光素子の光が直接点光りして見えることが防がれ、演出の趣向性が向上する。また、後側装飾体40が後方へ向かって窪んだすり鉢状になっているので、後側装飾体40の外縁部まで発光素子35の光を受けやすくなり、後側装飾体40全体を光らせることができる。さらに、後側装飾体40がすり鉢状になっていることにより、後側装飾体40の表面41で反射した光や内部で反射して再び外に出射された光の一部が、後側装飾体40の他の部分に向かうため(即ち、すり鉢内で光が拡散するため)、後側装飾体40の発光を強く見せることができる。なお、換言すれば、後側装飾体40を平坦な形状とした場合と比べて、後側装飾体40全体を光らせるために必要な発光素子35の数を少なくすることができる。
また、後側装飾体40の表面41が凹凸形状になっているので、光を複数の方向へ反射(拡散)させることができ、より後側装飾体40全体を光らせることができる。
さらに、発光素子35が前側装飾体31により前方から覆われているので、発光素子35がが前方から直接視認される場合とくらべて外観が向上する。しかも、前側装飾体31に開口32が設けられ、その開口32を通して発光する後側装飾体40が視認されるので、後側装飾体40全体が発光していると遊技者に気付かせやすくすることができる。
[他の実施形態]
(1)前側装飾体31と後側装飾体40とは動かず、固定されていてもよい。
(2)後側装飾体40が平坦であってもよい。
(3)後側装飾体40の表面41が凹凸を有しない滑らかな面であってもよい。
(4)前側装飾体31の開口32の一部が外方へ繋がっていてもよい。また、前側装飾体31は開口32を有していなくてもよい。
なお、本明細書及び図面には、特許請求の範囲に含まれる技術の具体例が開示されているが、特許請求の範囲に記載の技術は、これら具体例に限定されるものではなく、具体例を様々に変形、変更したものも含み、また、具体例から一部を単独で取り出したものも含む。
<付記>
以下、上述した実施形態から抽出される発明群Aについて、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお、以下では、理解の容易のため、上記実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
(発明群A)
発明群Aは、装飾体を備える遊技機に関し、「従来、この種の遊技機として、装飾体に向けて光を射出するものが知られている(例えば、特開2018-201579号公報(段落[0040]、図9等)参照)。」という背景技術について、「この種の遊技機においては、装飾体に向けて光を射出する演出の趣向性を向上することが求められている。」という課題をもってなされたものと考えることができる。
[発明A1]
発光素子から装飾体に向けて光を射出する遊技機において、
前記発光素子は前記装飾体の前方に配され、光を後方へ射出する遊技機。
発明A1に係る遊技機によれば、装飾体に前方から光が照射されるので、発光素子の光が直接点光りして見えることが防がれ、演出の趣向性が向上する。
[発明A2]
前記装飾体は後方に向けて陥没している発明A1に記載の遊技機。
[発明A3]
前記装飾体は、前面に、光を拡散させる凹凸部を有する発明A1又はA2に記載の遊技機。
[発明A4]
前記装飾体は、透光部材からなる発明A1からA3の何れか1の請求項に記載の遊技機。
[発明A5]
前記発光素子を前方から隠す隠蔽装飾体を備える発明A1からA4の何れか1の請求項に記載の遊技機。
[発明A6]
前記隠蔽装飾体に開口があり、その開口から前記装飾体が視認される発明A5に記載の遊技機。
10 遊技機
30 可動役物
31 前側装飾体
35 発光素子
40 後側装飾体

Claims (1)

  1. 発光素子から装飾体に向けて光を射出する遊技機において、
    前記発光素子は前記装飾体の前方に配され、光を後方へ射出する遊技機。
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