JP2022127862A - めっき装置及びめっき液の液面調整方法 - Google Patents

めっき装置及びめっき液の液面調整方法 Download PDF

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Masaya Seki
正輝 富田
Masaki Tomita
紹華 張
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Abstract

【課題】めっき液の液面の高さ位置を容易に調整することができる技術を提供する。【解決手段】めっき装置1000は、内槽11と、内槽の外側に配置された外槽12と、を有するめっき槽10と、基板Wfを保持する基板ホルダ30と、外槽を内槽に対して水平面内で移動させる移動機構と、を備え、内槽の外周壁には、当該外周壁の上端から下方に向かって開口した第1切り欠き部が設けられ、外槽の外周壁には、当該外周壁の上端から下方に向かって開口した第2切り欠き部が設けられ、第1切り欠き部及び第2切り欠き部は、外槽が内槽に対して水平面内で移動するのにつれて、第1切り欠き部と第2切り欠き部との重複部における下端の高さ位置が変化するように構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、めっき装置及びめっき液の液面調整方法に関する。
従来、基板にめっき処理を施すことが可能なめっき装置として、いわゆるカップ式のめっき装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなめっき装置は、めっき液を貯留するとともに、アノードが配置されためっき槽と、アノードよりも上方に配置されて、カソードとしての基板を保持する基板ホルダとを備えている。
特開2008-19496号公報
しかしながら、上述したような従来のカップ式のめっき装置は、めっき槽に貯留されためっき液の液面の高さ位置を容易に調整することが困難であった。
本発明は、上記のことを鑑みてなされたものであり、めっき液の液面の高さ位置を容易に調整することができる技術を提供することを目的の一つとする。
(態様1)
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係るめっき装置は、めっき液を貯留するとともにアノードが配置された内槽と、前記内槽の外側に配置された外槽と、を有するめっき槽と、前記アノードよりも上方に配置されて、カソードとしての基板を保持する基板ホルダと、前記外槽を前記内槽に対して水平面内で移動させる移動機構と、を備え、前記内槽の外周壁には、当該外周壁の上端から下方に向かって開口した第1切り欠き部が設けられ、前記外槽の外周壁には、当該外周壁の上端から下方に向かって開口した第2切り欠き部が設けられ、前記第1切り欠き部及び前記第2切り欠き部は、前記外槽が前記内槽に対して水平面内で移動するのにつれて、前記第1切り欠き部と前記第2切り欠き部との重複部における下端の高さ位置が変化するように構成されている。
この態様によれば、内槽に貯留されためっき液を、第1切り欠き部と第2切り欠き部との重複部から排出させることができるので、内槽に貯留されためっき液の液面の高さ位置を重複部の下端の高さ位置と一致させることができる。したがって、この態様によれば、移動機構が外槽を内槽に対して水平面内で移動させることで、重複部の下端の高さ位置を変化させて、内槽に貯留されためっき液を内槽からオーバーフローさせながら、内槽に貯留されためっき液の液面の高さ位置を容易に調整することができる。
(態様2)
上記の態様1は、前記基板ホルダに配置されて、前記基板の下面の外周縁に接触して前記基板に電気を給電するコンタクト部材と、前記内槽のめっき液が前記コンタクト部材に接触することを抑制するためのシール部材と、を備え、前記移動機構は、前記基板が前記内槽に貯留されためっき液の液面よりも上方に位置した場合に比較して、前記基板が当該めっき液の液面よりも下方に位置した場合の方が、前記重複部における下端の高さ位置が低くなるように、前記外槽を前記内槽に対して移動させてもよい。
この態様によれば、基板がめっき液の液面よりも下方に位置することで基板がめっき液の中に浸漬された場合に、めっき液の液面を低くすることができるので、シール部材に加わるめっき液の圧力を小さくすることができる。これにより、めっき処理の実行中にめっき液がシール部材から漏洩してコンタクト部材に接触することを効果的に抑制することができる。
(態様3)
上記の態様1又は2において、前記移動機構は、前記外槽を前記外槽の上下方向に延在する軸線を中心に回転させることで、前記外槽を前記内槽に対して水平面内で移動させてもよい。
この構成によれば、簡素な構造で、外槽を内槽に対して移動させることができる。
(態様4)
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係るめっき液の液面調整方法は、めっき液を貯留するとともにアノードが配置された内槽と、前記内槽の外側に配置された外槽と、を有するめっき槽と、前記アノードよりも上方に配置されて、カソードとしての基板を保持する基板ホルダと、を備え、前記内槽の外周壁には、当該外周壁の上端から下方に向かって開口した第1切り欠き部が設けられ、前記外槽の外周壁には、当該外周壁の上端から下方に向かって開口した第2切り欠き部が設けられ、前記第1切り欠き部及び前記第2切り欠き部は、前記外槽が前記内槽に対して水平面内で移動するのにつれて、前記第1切り欠き部と前記第2切り欠き部との重複部における下端の高さ位置が変化するように構成された、めっき装置の前記めっき液の液面調整方法であって、前記外槽を前記内槽に対して水平面内で移動させることで、前記第1切り欠き部と前記第2切り欠き部との重複部における下端の高さ位置を変化させて、前記内槽の前記めっき液の液面を調整することを含む。
この態様によれば、内槽に貯留されためっき液を内槽からオーバーフローさせながら、内槽に貯留されためっき液の液面の高さ位置を容易に調整することができる。
実施形態に係るめっき装置の全体構成を示す斜視図である。 実施形態に係るめっき装置の全体構成を示す平面図である。 実施形態に係るめっき装置のめっきモジュールの構成を説明するための模式図である。 図4(A)は実施形態に係る基板ホルダの一部を拡大して模式的に示す断面図である。図4(B)は実施形態に係るコンタクト部材の周辺構成の模式的断面図である。 実施形態に係る内槽が外槽から取り外された状態を示す模式的斜視図である。 実施形態に係る内槽が外槽に挿入された状態を示す模式的側面図である。 図7(A)及び図7(B)は、実施形態に係る外槽が内槽に対して移動した様子を示す模式的側面図である。
以下、本発明の実施形態に係るめっき装置1000及びめっき液の液面調整方法について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面は、物の特徴の理解を容易にするために模式的に図示されており、各構成要素の寸法比率等は実際のものと同じであるとは限らない。また、いくつかの図面には、参考用として、X-Y-Zの直交座標が図示されている。こ
の直交座標のうち、Z方向は上方に相当し、-Z方向は下方(重力が作用する方向)に相当する。
図1は、本実施形態のめっき装置1000の全体構成を示す斜視図である。図2は、本実施形態のめっき装置1000の全体構成を示す平面図である。図1及び図2に示すように、めっき装置1000は、ロードポート100、搬送ロボット110、アライナ120、プリウェットモジュール200、プリソークモジュール300、めっきモジュール400、洗浄モジュール500、スピンリンスドライヤ600、搬送装置700、及び、制御モジュール800を備える。
ロードポート100は、めっき装置1000に図示していないFOUPなどのカセットに収容された基板を搬入したり、めっき装置1000からカセットに基板を搬出するためのモジュールである。本実施形態では4台のロードポート100が水平方向に並べて配置されているが、ロードポート100の数及び配置は任意である。搬送ロボット110は、基板を搬送するためのロボットであり、ロードポート100、アライナ120、及び搬送装置700の間で基板を受け渡すように構成される。搬送ロボット110及び搬送装置700は、搬送ロボット110と搬送装置700との間で基板を受け渡す際には、仮置き台(図示せず)を介して基板の受け渡しを行うことができる。
アライナ120は、基板のオリエンテーションフラットやノッチなどの位置を所定の方向に合わせるためのモジュールである。本実施形態では2台のアライナ120が水平方向に並べて配置されているが、アライナ120の数及び配置は任意である。プリウェットモジュール200は、めっき処理前の基板の被めっき面を純水または脱気水などの処理液で濡らすことで、基板表面に形成されたパターン内部の空気を処理液に置換する。プリウェットモジュール200は、めっき時にパターン内部の処理液をめっき液に置換することでパターン内部にめっき液を供給しやすくするプリウェット処理を施すように構成される。本実施形態では2台のプリウェットモジュール200が上下方向に並べて配置されているが、プリウェットモジュール200の数及び配置は任意である。
プリソークモジュール300は、例えばめっき処理前の基板の被めっき面に形成したシード層表面等に存在する電気抵抗の大きい酸化膜を硫酸や塩酸等の処理液でエッチング除去してめっき下地表面を洗浄または活性化するプリソーク処理を施すように構成される。本実施形態では2台のプリソークモジュール300が上下方向に並べて配置されているが、プリソークモジュール300の数及び配置は任意である。めっきモジュール400は、基板にめっき処理を施す。本実施形態では、上下方向に3台かつ水平方向に4台並べて配置された12台のめっきモジュール400のセットが2つあり、合計24台のめっきモジュール400が設けられているが、めっきモジュール400の数及び配置は任意である。
洗浄モジュール500は、めっき処理後の基板に残るめっき液等を除去するために基板に洗浄処理を施すように構成される。本実施形態では2台の洗浄モジュール500が上下方向に並べて配置されているが、洗浄モジュール500の数及び配置は任意である。スピンリンスドライヤ600は、洗浄処理後の基板を高速回転させて乾燥させるためのモジュールである。本実施形態では2台のスピンリンスドライヤ600が上下方向に並べて配置されているが、スピンリンスドライヤ600の数及び配置は任意である。搬送装置700は、めっき装置1000内の複数のモジュール間で基板を搬送するための装置である。制御モジュール800は、めっき装置1000の複数のモジュールを制御するように構成され、例えばオペレータとの間の入出力インターフェースを備える一般的なコンピュータまたは専用コンピュータから構成することができる。
めっき装置1000による一連のめっき処理の一例を説明する。まず、ロードポート1
00にカセットに収容された基板が搬入される。続いて、搬送ロボット110は、ロードポート100のカセットから基板を取り出し、アライナ120に基板を搬送する。アライナ120は、基板のオリエンテーションフラットやノッチなどの位置を所定の方向に合わせる。搬送ロボット110は、アライナ120で方向を合わせた基板を搬送装置700へ受け渡す。
搬送装置700は、搬送ロボット110から受け取った基板をプリウェットモジュール200へ搬送する。プリウェットモジュール200は、基板にプリウェット処理を施す。搬送装置700は、プリウェット処理が施された基板をプリソークモジュール300へ搬送する。プリソークモジュール300は、基板にプリソーク処理を施す。搬送装置700は、プリソーク処理が施された基板をめっきモジュール400へ搬送する。めっきモジュール400は、基板にめっき処理を施す。
搬送装置700は、めっき処理が施された基板を洗浄モジュール500へ搬送する。洗浄モジュール500は、基板に洗浄処理を施す。搬送装置700は、洗浄処理が施された基板をスピンリンスドライヤ600へ搬送する。スピンリンスドライヤ600は、基板に乾燥処理を施す。搬送装置700は、乾燥処理が施された基板を搬送ロボット110へ受け渡す。搬送ロボット110は、搬送装置700から受け取った基板をロードポート100のカセットへ搬送する。最後に、ロードポート100から基板を収容したカセットが搬出される。
なお、図1や図2で説明しためっき装置1000の構成は、一例に過ぎず、めっき装置1000の構成は、図1や図2の構成に限定されるものではない。
続いて、めっきモジュール400について説明する。なお、本実施形態に係るめっき装置1000が有する複数のめっきモジュール400は同様の構成を有しているので、1つのめっきモジュール400について説明する。
図3は、本実施形態に係るめっき装置1000のめっきモジュール400の構成を説明するための模式図である。本実施形態に係るめっき装置1000は、カップ式のめっき装置である。本実施形態に係るめっき装置1000のめっきモジュール400は、主として、めっき槽10と、オーバーフロー槽20と、基板ホルダ30と、回転機構40と、傾斜機構45と、昇降機構46と、コンタクト部材50と、を備えている。なお、本実施形態に係るめっきモジュール400は、後述する移動機構60(図6)も備えているが、図3において移動機構60の図示は省略されている。また、図3において一部の構成(めっき槽10、オーバーフロー槽20、基板ホルダ30等)は、その断面が模式的に図示されている。
本実施形態に係るめっき槽10は、上方に開口を有する有底の容器によって構成されている。また、本実施形態に係るめっき槽10は、内槽11と、この内槽11の外側に配置された外槽12とを有する、二重構造のめっき槽である。
内槽11は、底壁11aと、この底壁11aの外周縁から上方に延在する外周壁11bとを有しており、この外周壁11bの上部が開口している。内槽11の内部には、めっき液Psが貯留されている。外槽12は、底壁12aと、この底壁12aの外周縁から上方に延在する外周壁12bとを有しており、この外周壁12bの上部が開口している。本実施形態に係る内槽11の外周壁11b及び外槽12の外周壁12bは、円筒形状を有している。なお、内槽11及び外槽12の詳細は後述する。
めっき液Psとしては、めっき皮膜を構成する金属元素のイオンを含む溶液であればよ
く、その具体例は特に限定されるものではない。本実施形態においては、めっき処理の一例として、銅めっき処理を用いており、めっき液Psの一例として、硫酸銅溶液を用いている。また、本実施形態において、めっき液Psには所定の添加剤が含まれている。但し、この構成に限定されるものではなく、めっき液Psは添加剤を含んでいない構成とすることもできる。
内槽11の内部には、アノード16が配置されている。アノード16の具体的な種類は特に限定されるものではなく、溶解アノードや不溶解アノードを用いることができる。本実施形態においては、アノード16として不溶解アノードを用いている。この不溶解アノードの具体的な種類は特に限定されるものではなく、白金や酸化イリジウム等を用いることができる。
オーバーフロー槽20は、めっき槽10の外側に配置された、有底の容器によって構成されている。オーバーフロー槽20は、めっき槽10の上端を超えためっき液Psを一時的に貯留するとともに、めっき槽10の後述する重複部15から排出されためっき液Psを一時的に貯留するための槽である。オーバーフロー槽20のめっき液Psは、オーバーフロー槽20用の排出口(図示せず)から排出されて、リザーバータンク(図示せず)に一時的に貯留された後に、再び、めっき槽10に戻される。
内槽11の内部におけるアノード16よりも上方には、多孔質の抵抗体17が配置されている。具体的には、抵抗体17は、複数の孔(細孔)を有する多孔質の板部材によって構成されている。抵抗体17よりも下方側のめっき液Psは、抵抗体17を通過して、抵抗体17よりも上方側に流動することができる。この抵抗体17は、アノード16と基板Wfとの間に形成される電場の均一化を図るために設けられている部材である。このような抵抗体17が内槽11に配置されることで、基板Wfに形成されるめっき皮膜(めっき層)の膜厚の均一化を容易に図ることができる。なお、抵抗体17は本実施形態において必須の構成ではなく、本実施形態は抵抗体17を備えていない構成とすることもできる。
図4(A)は、基板ホルダ30の一部(図3のA1部分)を拡大して模式的に示す断面図である。図3及び図4(A)に示すように、基板ホルダ30は、カソードとしての基板Wfを保持する部材である。具体的には、基板ホルダ30は、アノード16よりも上方(本実施形態では、さらに抵抗体17よりも上方)に配置されている。基板ホルダ30は、基板Wfの下面Wfaがアノード16や抵抗体17に対向するように基板Wfを保持している。なお、基板Wfの下面Wfaは、被めっき面に相当する。
また、本実施形態に係る基板ホルダ30は、第1保持部材31と第2保持部材32とを備えている。第1保持部材31は、基板Wfの上面Wfbを保持している。第2保持部材32は、基板Wfの下面Wfaの外周縁を保持している。具体的には、本実施形態に係る第2保持部材32は、後述するシール部材55を介して、基板Wfの下面Wfaの外周縁を保持している。基板ホルダ30は、第1保持部材31及び第2保持部材32によって基板Wfを挟持するように、基板Wfを保持している。
図3を再び参照して、基板ホルダ30は、回転機構40の回転軸41に接続されている。回転機構40は、基板ホルダ30を回転させるための機構である。回転機構40としては、モータ等の公知の機構を用いることができる。傾斜機構45は、回転機構40及び基板ホルダ30を傾斜させるための機構である。傾斜機構45としては、ピストン・シリンダ等の公知の傾斜機構を用いることができる。昇降機構46は、上下方向に延在する支軸47によって支持されている。昇降機構46は、基板ホルダ30、回転機構40、及び、傾斜機構45を上下方向に昇降させるための機構である。昇降機構46としては、直動式のアクチュエータ等の公知の昇降機構を用いることができる。
めっき処理を実行する際には、回転機構40が基板ホルダ30を回転させるとともに、昇降機構46が基板ホルダ30を下方に移動させて、基板Wfをめっき槽10のめっき液Psに浸漬させる。また、このように、基板Wfをめっき液Psに浸漬させる際、傾斜機構45は必要に応じて基板ホルダ30を傾斜させてもよい。次いで、通電装置(図示せず)によって、アノード16と基板Wfとの間に電気が流れる。これにより、基板Wfの下面Wfaに、めっき皮膜が形成される。また、本実施形態の場合、少なくとも基板Wfへのめっき処理時において(基板Wfへの通電時において)、めっき液Psがめっき槽10からオーバーフローするように、めっき槽10へのめっき液Psの供給が行われている。すなわち、本実施形態の場合、めっき槽10のめっき液Psをめっき槽10からオーバーフローさせながら、基板Wfへのめっき皮膜の形成が行われている。
めっきモジュール400の動作は、制御モジュール800によって制御される。制御モジュール800は、マイクロコンピュータを備えており、このマイクロコンピュータは、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)801や、非一時的な記憶媒体としての記憶部802、等を備えている。制御モジュール800は、記憶部802に記憶されたプログラムの指令に基づいてCPU801が動作することで、めっきモジュール400の被制御部を制御する。
図3及び図4(A)を参照して、本実施形態に係る基板ホルダ30には、基板Wfの下面Wfaの外周縁に接触して基板Wfに電気を給電するコンタクト部材50が配置されている。具体的には、本実施形態に係るコンタクト部材50は、基板ホルダ30の第2保持部材32に配置されている。
図4(B)は、コンタクト部材50の周辺構成の模式的断面図(B1-B1線断面図)である。なお、図4(B)において、第1保持部材31、基板Wf及びシール部材55の図示は省略されている。図4(A)及び図4(B)を参照して、本実施形態に係るコンタクト部材50は、基板ホルダ30の周方向(具体的には第2保持部材32の周方向)に、複数配置されている。具体的には、複数のコンタクト部材50は、基板ホルダ30の周方向に、均等に配置されている。なお、複数のコンタクト部材50の数は特に限定されるものではないが、本実施形態では、一例として、12個である。複数のコンタクト部材50は、通電装置(図示せず)と電気的に接続されており、通電装置から供給された電気を基板Wfに給電する。
図4(A)に示すように、本実施形態に係るめっきモジュール400は、内槽11のめっき液Psがコンタクト部材50に接触することを抑制するためのシール部材55を備えている。具体的には、本実施形態に係るシール部材55は、コンタクト部材50よりも内側(基板ホルダ30の径方向で内側)に配置されており、基板ホルダ30の第2保持部材32と基板Wfの下面Wfaとの間に挟持されている。また、本実施形態に係るシール部材55はリング形状を有している。
めっきモジュール400がこのようなシール部材55を備えることで、基板Wfがめっき液Psに浸漬された場合に、めっき液Psがコンタクト部材50に接触することを効果的に抑制することができる。
続いて、内槽11、外槽12、及び、移動機構60の詳細について説明する。図5は、めっき槽10の内槽11が外槽12から取り外された状態(すなわち、内槽11と外槽12とが分解された状態)を示す模式的斜視図である。図6は、内槽11が外槽12に挿入された状態を示す模式的側面図である。また、図6には、移動機構60も併せて図示されている。図7(A)及び図7(B)は、外槽12が内槽11に対して移動した様子を示す
模式的側面図である。なお、図7(B)の外槽12は、図7(A)の外槽12よりも第1回転方向(R1)に回転している。
図5に示すような内槽11が外槽12に挿入されることで、図6に示すような二重槽構造のめっき槽10が得られる。外槽12及び内槽11は、内槽11が外槽12に挿入された状態で、同じ軸線XL(中心軸線)を有している。軸線XLは、上下方向(鉛直方向)に延在している。
図6を参照して、移動機構60は、外槽12を内槽11に対して水平面内で移動させるための機構である。なお、外槽12を内槽11に対して「水平面内で移動させる」とは、外槽12及び内槽11が上下方向に変位することなく、外槽12を内槽11に対して移動させることをいう。
具体的には本実施形態に係る移動機構60は、外槽12を内槽11に対して水平面内で回転させるように構成されている。より具体的には、移動機構60は、外槽12を、軸線XLを中心に回転させることで、外槽12を内槽11に摺動させながら、外槽12を内槽11に対して相対的に回転させる。この構成によれば、簡素な構造で、外槽12を内槽11に対して移動させることができる。
上述したような機能を有するものであれば、移動機構60の具体的な構成は特に限定されるものではないが、本実施形態に係る移動機構60は、一例として、以下の構成を有している。
具体的には、本実施形態に係る移動機構60は、アクチュエータ61と、アクチュエータ61の動力を外槽12に伝達する動力伝達機構62とを有している。アクチュエータ61の動作は制御モジュール800が制御している。本実施形態では、アクチュエータ61の一例として、回転モータ(回転可能な電動モータ)を用いている。また、動力伝達機構62の一例として、歯車機構を用いている。この歯車機構は、歯車63aと、これに噛み合う歯車63bとを備えている。歯車63aはアクチュエータ61の回転軸に接続されている。歯車63bは、外槽12の外周壁12bの外周面に接続されている。アクチュエータ61が回転することで、歯車63aが回転し、この歯車63aが回転することで歯車63bが回転して、外槽12を回転させる。
また、本実施形態に係るアクチュエータ61は、正回転及び逆回転できるように構成されている。これにより、本実施形態に係る外槽12は、第1回転方向(R1)に回転することができるとともに、この第1回転方向とは反対の第2回転方向(R2)にも回転することができる。なお、本実施形態において、第1回転方向(R1)は、一例として、めっき槽10の上面視で時計回りの回転方向であり、第2回転方向(R2)は上面視で反時計回りの回転方向である。
図5を参照して、内槽11の外周壁11bには、外周壁11bの上端11cから下方に向かって所定距離だけ開口した第1切り欠き部13が設けられている。外槽12の外周壁12bには、外周壁12bの上端12cから下方に向かって所定距離だけ開口した第2切り欠き部14が設けられている。
図7(A)及び図7(B)を参照して、第1切り欠き部13及び第2切り欠き部14は、外槽12が内槽11に対して移動するのにつれて(回転するのにつれて)、第1切り欠き部13と第2切り欠き部14とが重なる部分(「重複部15」と称する)の下端15aの高さ位置(H1)が変化するように構成されている。
具体的には、本実施形態に係る第1切り欠き部13及び第2切り欠き部14は、外槽12が内槽11に対して第1回転方向(R1)に回転するのにつれて、重複部15の面積が大きくなり、この結果、下端15aの高さ位置が低くなるように構成されている。逆にいうと、第1切り欠き部13及び第2切り欠き部14は、外槽12が内槽11に対して第2回転方向(R2)に回転するのにつれて、重複部15の面積が小さくなり、この結果、下端15aの高さ位置が高くなるように構成されている。
具体的には、本実施形態に係る第1切り欠き部13の面積は、第2切り欠き部14の面積よりも大きくなっている。また、第1切り欠き部13は、側面視で矩形形状を有している。一方、第2切り欠き部14は側面視で三角形状を有している。また、第2切り欠き部14は、水平方向に対して傾斜した傾斜面14a(図5参照)を有している。この傾斜面14aは、第1回転方向(R1)に向かうに従って上方に位置するように、傾斜している。そして、第1切り欠き部13の下端の高さ位置と第2切り欠き部14の下端の高さ位置とは一致している。第1切り欠き部13及び第2切り欠き部14は、以上のような構成になっている。
めっき槽10の内槽11に貯留されためっき液Psは、重複部15から、めっき槽10の外部に排出される。なお、前述したように、この重複部15から排出されためっき液Psは、オーバーフロー槽20に流入する。
このように、本実施形態によれば、内槽11に貯留されためっき液Psが重複部15からめっき槽10の外部に排出されるので、内槽11に貯留されためっき液Psの液面の高さ位置を、重複部15の下端15aの高さ位置(H1)と一致させることができる。これにより、本実施形態によれば、重複部15の下端15aの高さ位置を変化させることで、内槽11に貯留されためっき液Psの液面の高さ位置を変化させることができる。したがって、本実施形態によれば、移動機構60によって外槽12を内槽11に対して移動させることで、重複部15の下端15aの高さ位置を変化させて、内槽11に貯留されためっき液Psを内槽11からオーバーフローさせながら(すなわち、めっき液Psをめっき槽10からオーバーフローさせながら)、内槽11に貯留されためっき液Psの液面の高さ位置を容易に調整することができる。
具体的には、移動機構60が外槽12を内槽11に対して移動させて重複部15の下端15aの高さ位置を低くすることで、内槽11に貯留されためっき液Psの液面の高さ位置を低くすることができる。一方、移動機構60が外槽12を内槽11に対して移動させて重複部15の下端15aの高さ位置を高くすることで、内槽11に貯留されためっき液Psの液面の高さ位置を高くすることができる。
なお、移動機構60は、基板Wfが内槽11に貯留されためっき液Psの液面よりも上方に位置した場合(すなわち、基板Wfがめっき液Psに浸漬されていない状態の場合)に比較して、基板Wfがめっき液Psの液面よりも下方に位置した場合(すなわち、基板Wfがめっき液Psの中に浸漬された状態の場合)の方が、第1切り欠き部13と第2切り欠き部14との重複部15における下端15aの高さ位置が低くなるように、外槽12を内槽11に対して移動させてもよい。
この構成によれば、基板Wfがめっき液Psの液面よりも下方に位置することで基板Wfがめっき液Psの中に浸漬された場合に、めっき液Psの液面を低くすることができるので、シール部材55に加わるめっき液Psの圧力を小さくすることができる。この結果、めっき処理の実行中にめっき液Psがシール部材55から漏洩してコンタクト部材50に接触することを効果的に抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、さらなる種々の変形・変更が可能である。
10 めっき槽
11 内槽
11b 外周壁
11c 上端
13 第1切り欠き部
12 外槽
12b 外周壁
12c 上端
14 第2切り欠き部
15 重複部
15a 下端
16 アノード
46 昇降機構
50 コンタクト部材
55 シール部材
60 移動機構
H1 重複部の下端の高さ位置
1000 めっき装置
Wf 基板
Wfa 下面
Ps めっき液

Claims (4)

  1. めっき液を貯留するとともにアノードが配置された内槽と、前記内槽の外側に配置された外槽と、を有するめっき槽と、
    前記アノードよりも上方に配置されて、カソードとしての基板を保持する基板ホルダと、
    前記外槽を前記内槽に対して水平面内で移動させる移動機構と、を備え、
    前記内槽の外周壁には、当該外周壁の上端から下方に向かって開口した第1切り欠き部が設けられ、
    前記外槽の外周壁には、当該外周壁の上端から下方に向かって開口した第2切り欠き部が設けられ、
    前記第1切り欠き部及び前記第2切り欠き部は、前記外槽が前記内槽に対して水平面内で移動するのにつれて、前記第1切り欠き部と前記第2切り欠き部との重複部における下端の高さ位置が変化するように構成された、めっき装置。
  2. 前記基板ホルダに配置されて、前記基板の下面の外周縁に接触して前記基板に電気を給電するコンタクト部材と、
    前記内槽のめっき液が前記コンタクト部材に接触することを抑制するためのシール部材と、を備え、
    前記移動機構は、前記基板が前記内槽に貯留されためっき液の液面よりも上方に位置した場合に比較して、前記基板が当該めっき液の液面よりも下方に位置した場合の方が、前記重複部における下端の高さ位置が低くなるように、前記外槽を前記内槽に対して移動させる、請求項1に記載のめっき装置。
  3. 前記移動機構は、前記外槽を前記外槽の上下方向に延在する軸線を中心に回転させることで、前記外槽を前記内槽に対して水平面内で移動させる、請求項1又は2に記載のめっき装置。
  4. めっき液を貯留するとともにアノードが配置された内槽と、前記内槽の外側に配置された外槽と、を有するめっき槽と、
    前記アノードよりも上方に配置されて、カソードとしての基板を保持する基板ホルダと、を備え、
    前記内槽の外周壁には、当該外周壁の上端から下方に向かって開口した第1切り欠き部が設けられ、
    前記外槽の外周壁には、当該外周壁の上端から下方に向かって開口した第2切り欠き部が設けられ、
    前記第1切り欠き部及び前記第2切り欠き部は、前記外槽が前記内槽に対して水平面内で移動するのにつれて、前記第1切り欠き部と前記第2切り欠き部との重複部における下端の高さ位置が変化するように構成された、めっき装置の前記めっき液の液面調整方法であって、
    前記外槽を前記内槽に対して水平面内で移動させることで、前記第1切り欠き部と前記第2切り欠き部との重複部における下端の高さ位置を変化させて、前記内槽の前記めっき液の液面を調整することを含む、めっき液の液面調整方法。
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