JP2022127066A - 光波長フィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】できるだけ少ない要素で、偏波無依存の波長分離を実現する。【解決手段】光導波路コアは、第1及び第2導波路コア100、200を備え、第1導波路コア100は、第1結合導波路コア120及び第1グレーティング130を直列に備え、第2導波路コア200は、第2結合導波路コア220及び第2グレーティング230を直列に備える。第1及び第2グレーティング130、230は、所定の間隔で並列配列され、第1グレーティング130は、TE偏波及びTM偏波のいずれか一方の偏波に対して、特定の波長でモード変換を伴う回折を行う。第2グレーティング230は、第1グレーティング130から移行した他方の偏波に対して、特定の波長で回折を行う。第1及び第2結合導波路コア120、220は、所定の間隔で並列配列され、第1結合導波路コア120を伝播する一方の偏波を、第2結合導波路コア220に、モード変換して移行させる。【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、異なる複数の波長の光を1本の光ファイバで伝送するために用いることができる、光の合分波を行う光波長フィルタに関する。
近年、加入者系光アクセスシステムとして、受動光ネットワーク(PON:Passive Optcial Network)が主流となっている。PONでは、1つの局側装置(OLT:Optical Line Terminal)と複数の加入者側装置(ONU:Optical Network Unit)が、光ファイバ及びスターカプラを介して接続されていて、1つのOLTを複数のONUが共有する。PONでは、OLTからONUへ向けた下り通信とONUからOLTに向けた上り通信とが相互に干渉し合わないように、下り通信に使われる光信号波長と上り通信に使われる光信号波長とを違えている。
従って、下り通信と上り通信のそれぞれに使われる互いに波長の異なる光信号を分波し、かつ合波するために合分波素子が必要である。一般に、OLTやONUは、波長の異なる光信号を送受信する機能を実現させるために、合分波素子としての光波長フィルタ、フォトダイオード(PD:Photodiode)、レーザーダイオード(LD:Laser Diode)を空間結合して構成される。
空間結合させるためには、光波長フィルタ、PD、LD間で光軸を合わせるためのアライメント作業が必要となる。これに対し、この光軸合わせのための作業を不要とするため、導波路を利用して構成される光波長フィルタが開発されている。また、この光波長フィルタを形成するに当たり、小型化と量産性に優れることから、シリコン系素材を導波路材料として用いるシリコン(Si)導波路が注目されている(例えば、特許文献1参照)。
Si導波路では、実質的に光の伝送路となる光導波路コアを、Siを材料として形成する。そして、Siよりも屈折率の低い例えばシリカ等を材料としたクラッドで、光導波路コアの周囲を覆う。このような構成により、光導波路コアとクラッドとの屈折率差が極めて大きくなるため、光導波路コア内に光を強く閉じ込めることができる。その結果、曲げ半径を例えば1μm程度まで小さくした、小型の曲線導波路を実現することができる。そのため、電子回路と同程度の大きさの光回路を作成することが可能であり、光デバイス全体の小型化に有利である。
また、Si導波路では、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の半導体装置の製造過程を流用することが可能である。そのため、チップ上に電子機能回路と光機能回路とを一括形成する光電融合(シリコンフォトニクス)の実現が期待されている。
ところで、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplex)技術を利用したPONでは、ONUごとに異なる受信波長が割り当てられる。OLTは、各ONUへの下り光信号を、送り先のONUの受信波長に対応した送信波長でそれぞれ生成し、これらを多重して送信する。各ONUは、複数の波長で多重された下り光信号から、自身に割り当てられた受信波長の光信号を選択的に受信する。ONUでは、各々の受信波長の下り光信号を選択的に受信するために、光波長フィルタが使用される。そして、光波長フィルタを、上述したSi導波路によって構成する技術が実現されている。
Si導波路を用いる光波長フィルタとしては、例えば、マッハツェンダー干渉器を用いたものやアレイ導波路回折格子(AWG:Arrayed Waveguide Grating)を用いたものがある。また、Si導波路を用いる光波長フィルタとして、リング共振器型、グレーティング型又は方向性結合器型の、出力波長を可変にでき、素子構造が簡単であるため使いやすいという利点を有する可変波長フィルタがある(例えば、特許文献2参照)。しかし、これらの光波長フィルタは、いずれも特定の偏波のみで動作するものである。
さらに、TE(Transverse Electric)偏波及びTM(Transverse Magnetic)偏波の双方に対応すべく、光波長フィルタの前段に偏波分離素子及び偏波回転素子を設ける構造がある(例えば非特許文献1又は2参照)。
米国特許第4,860,294号明細書 特開2003-215515号公報
Optics Express vol.20,No.26,p.B493-B500,2012年12月10日 Optics Express vol.23,No.10,p.12840-12849,2015年5月18日
上述したように、AWGや可変波長フィルタには偏波依存性がある。このため、偏波無依存で使用するためには、例えば上述した偏波分離素子及び偏波回転素子を用いて、偏波を揃える必要がある。
この発明は、上述の従来技術が有する問題点に鑑みてなされたものである。この発明の目的は、偏波を分離する素子を別途用意することなく、できるだけ少ない要素で、偏波無依存の波長分離を実現する光波長フィルタを提供することにある。
上述した目的を達成するために、この発明の光波長フィルタは、支持基板と、支持基板上に形成されるクラッドと、クラッド中に埋設され、支持基板の上面に平行に設けられる、光導波路コアとを備えて構成される。光導波路コアは、第1導波路コア及び第2導波路コアを備え、第1導波路コアは、第1結合導波路コア及び第1グレーティングを直列に備え、第2導波路コアは、第2結合導波路コア及び第2グレーティングを直列に備える。第1グレーティング及び第2グレーティングは、所定の間隔で並列配列され、第1グレーティングは、TE偏波及びTM偏波のいずれか一方の偏波に対して、特定の波長でモード変換を伴う回折を行う。第2グレーティングは、第1グレーティングから移行した他方の偏波に対して、特定の波長で回折を行う。第1結合導波路コア及び第2結合導波路コアは、所定の間隔で並列配列され、第1結合導波路コアを伝播する一方の偏波を、第2結合導波路コアに、モード変換して移行させる。
この発明の光波長フィルタの好適実施形態によれば、第1グレーティングは光の伝搬方向に沿った伝送軸に対して非対称であり、第2グレーティングは光の伝搬方向に沿った伝送軸に対して対称であり、第1グレーティングの導波路幅は、第2グレーティングの導波
路幅よりも大きい。
また、この発明の光波長フィルタのさらなる好適実施形態によれば、第1導波路コアは、入力導波路コア、第1結合導波路コア及び第1グレーティングをこの順に直列に備え、第2導波路コアは、出力導波路コア、第2結合導波路コア及び第2グレーティングをこの順に直列に備える。入力導波路コアに入力された基本モードのTE偏波は、第1グレーティングで1次モードのTE偏波に変換され、第1結合導波路コアから第2結合導波路コアに、基本モードのTE偏波として移行して、出力導波路コアを経て出力される。また、入力導波路コアに入力されたTM偏波は、第1グレーティングから第2グレーティングに移行して第2グレーティングで回折され、第2結合導波路コア及び出力導波路コアを経て出力される。
この発明の光波長フィルタによれば、偏波を分離する素子を別途用意することなく、偏波無依存の波長分離を実現できる。
光波長フィルタを説明するための模式図である。 光波長フィルタの特性を評価するシミュレーション結果を示す図である。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明するが、各構成要素の形状、大きさ及び配置関係については、この発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例につき説明するが、各構成要素の材質及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の構成の範囲を逸脱せずにこの発明の効果を達成できる多くの変更又は変形を行うことができる。
また、以下の説明及び各図では、グレーティングの幅及び周期が一定の例を示しているが、これは、グレーティングの構成を模式的に表現したものである。実際に光波長フィルタを設計・製造する場合は、グレーティングの幅及び周期が必ずしも一定である必要はない。
(構成)
図1を参照して、この発明の第1実施形態に係る光波長フィルタを説明する。図1は、光波長フィルタを説明するための模式図である。図1(A)は、光波長フィルタを示す概略平面図である。また、図1(B)は、光波長フィルタの概略的な切断端面図である。ここで、図1(A)では、光導波路コアの平面形状を示し、他の構成要素を省略して示してある。
なお、以下の説明では、各構成要素について、光伝播方向に沿った方向を長さ方向とする。また、支持基板の上面に直交する方向を厚さ方向とする。また、長さ方向及び厚さ方向に直交する方向を幅方向とする。
光波長フィルタは、支持基板10、クラッド20及び光導波路コア30を備えて構成されている。
支持基板10は、例えば単結晶Siを材料とした平板状体で構成されている。
クラッド20は、支持基板10上に、支持基板10の上面を被覆して形成されている。
クラッド20は、例えば酸化シリコン(SiO)を材料として形成されている。
光導波路コア30は、支持基板10の上面に平行に、クラッド20中に埋設されている。光導波路コア30は、SiOのクラッド20の屈折率(1.45)よりも高い屈折率(3.5)を有する、例えばシリコン(Si)を材料として形成されている。その結果、光導波路コア30は、光の伝送路として機能し、光導波路コア30に入力された光は、光導波路コア30の平面形状に応じた伝播方向に伝播する。
光導波路コア30の厚みは、深さ方向でシングルモード条件を達成できる値である、200~400nmであることが望ましい。例えば、1550nmの波長帯域で使用する場合は、光導波路コア30の厚みを220nmにすることができる。
ここで、光導波路コア30を伝播する光が支持基板10へ逃げるのを防止するために、光導波路コア30は、支持基板10から少なくとも1μm以上離間して形成されているのが好ましい。
この光波長フィルタは、例えばSOI(Silicon On Insulator)基板を利用することによって、簡易に製造することができる。以下、図1に示す光波長フィルタの製造方法の一例を説明する。
先ず、支持基板層、SiO層、及びSi層が順次積層されて構成されたSOI基板を用意する。次に、例えばドライエッチングを行い、Si層をパターニングする。この結果、支持基板10としての支持基板層上にSiO層が積層され、さらにSiO層上に光導波路コア30が形成された構造体を得ることができる。
なお、ここでは、Si導波路の例を説明したが、化合物半導体を用いても実現可能である。
光波長フィルタは、光導波路コア30の部分として、第1導波路コア100及び第2導波路コア200を備えている。
第1導波路コア100は、入力導波路コア110、第1結合導波路コア120、第1グレーティング130、及び、第1出力導波路コア140をこの順に直列に配置して構成される。なお、入力導波路コア110と第1結合導波路コア120の間、及び、第1グレーティング130と第1出力導波路コア140の間には、損失を抑えるためにテーパ導波路コア190が設けられているのが良い。
第2導波路コア200は、第2出力導波路コア210、第2結合導波路コア220、及び、第2グレーティング230をこの順に直列に配置して構成される。なお、第2結合導波路コア220と第2グレーティング230の間には、損失を抑えるためにテーパ導波路コア290が設けられているのが良い。
第1グレーティング130と第2グレーティング230は、所定の間隔で並列配列、すなわち、互いに平行に、近接して配置されている。第1グレーティング130は、基部132と突出部134を一体的に含んで構成されている。基部132は、一定の幅で、光の伝播方向に沿って延在して形成されていて、突出部134は、基部132の、第2グレーティング230とは反対側の側面132aに、一定の周期Λ1で、周期的に複数形成されていて、いわゆるグレーティングを構成する。この結果、第1グレーティング130は、光の伝搬方向に沿った伝送軸に対して非対称となっている。また、基部132と、突出部134とは、同じ厚さで形成されている。
この第1グレーティング130は、第1グレーティング130を伝搬する、TE偏波及びTM偏波のいずれか一方の偏波に対して、位相整合条件を満たす特定の波長で、モード変換を伴う回折を行う。ここでは、一例として、一方の偏波をTE偏波とし、0次モードから1次モードへのモード変換を行うものとする。すなわち、第1グレーティング130において、TE偏波光の0次モード(TE0)は、TE偏波光の1次モード(TE1)に変換される。
第2グレーティング230は、基部232と突出部234a及び234bとを一体的に含んで構成されている。基部232は、一定の幅で、光の伝播方向に沿って延在して形成されていて、突出部234a及び234bは、基部232の両側面232a及び232bに、一定の周期Λ2で、周期的に複数形成されていて、いわゆるグレーティングを構成する。
基部232の一方の側面(この例では、232a)に形成された突出部234aと、他方の側面(この例では、232b)に形成された突出部234bとは、長手方向の位置を揃えて配置されている。すなわち、長手方向のある位置について、一方の側面232aに突出部234aが配置されているとき、他方の側面232bにも突出部234bが配置されており、一方の側面232aに突出部234aが配置されていないとき、他方の側面232bにも突出部234bが配置されていない。この結果、第2グレーティング230は、光の伝搬方向に沿った伝送軸に対して対称となっている。また、基部232と、突出部234a及び234bとは、同じ厚さで形成されている。
第2グレーティング230は、TM偏波光の第1グレーティング130を伝搬するモードを、TM偏波光の第2グレーティング230を伝搬するモードに変換する。
なお、第1グレーティング130の導波路幅と、第2グレーティング230の導波路幅の差が大きいほど、励起される導波路への光の集中度合いが大きくなる。これにより、第1グレーティング130を伝播する光が、第2グレーティング230に余分な固有モードを励起して、方向性結合作用で不要なパワー移行が生じることが抑制される。ただし、第1グレーティング130から第2グレーティング230への光の染み出しが大きいほど回折効率が高くなるという側面もある。
図1では、第1グレーティング130及び第2グレーティング230は側面から彫りこむ形で形成される例を示しているが、これによらず、任意好適な従来公知の技術で形成できる。
また、第1結合導波路コア120及び第2結合導波路コア220は、互いに近接して配置されている。第1結合導波路コア120及び第2結合導波路コア220の幅及び間隔は、第1結合導波路コア120を伝搬するTE1と、第2結合導波路コア220を伝搬するTE0とが位相整合するように設定される。これにより、第1結合導波路コア120を伝播するTE1を、TE0として第2結合導波路コア220に移行させることができる。
また、第2出力導波路コア210は、第2結合導波路コア220から離れるにつれて、徐々に、第1導波路コア100との間隔が大きくなるように配置されるのが良い。このように構成すると、第1導波路コア100から第2出力導波路コア210に、余分な固有モードが励起されるのを抑制することができる。
第1導波路コア100及び第2導波路コア200の上側のクラッド20上にヒータ用の電極(図示を省略する。)を形成してもよい。電極に電流を流すことで、ジュール熱を発
生して、熱光学効果によって、グレーティングの屈折率を変化させることができる。その結果、第1導波路コア100及び第2導波路コア200のグレーティングにおいて位相整合条件を満たす波長を変化させることができる。なお、電極の配置箇所は、発熱によりグレーティングの屈折率を変化させる位置であればよく、光導波路コア30の構造等に応じて、任意好適な箇所に配置することができる。
(動作)
この光波長フィルタの動作を説明する。
入力導波路コア110を経て入力され、第1結合導波路コア120を伝搬するTM偏波光は、第1グレーティング130においてその一部が第2グレーティング230に染み出す。この第2グレーティング230に染み出した成分は、特定の波長で回折され、第2グレーティング230を伝播し、第2結合導波路コア220に送られる。この第2グレーティング230で回折される特定の波長は、第2グレーティング230におけるグレーティング周期Λ2で設定される。
また、入力導波路コア110を経て入力され、第1結合導波路コア120を伝搬するTE0は、第1グレーティング130により特定の波長で、TE1へのモード変換を伴って回折され、第1結合導波路コアに送られる。この第1グレーティング130で回折される特定の波長は、第1グレーティング130におけるグレーティング周期Λ1で設定される。
第1結合導波路コア120を伝搬するTE1は、第2結合導波路コア220に、TE0として移行し、第2出力導波路コア210を経て出力される。また、第2グレーティング230から第2結合導波路コア220に送られるTM偏波光は、第1結合導波路コア120の伝搬モードと位相整合しないように設定すれば、そのまま、第2結合導波路コア220を伝搬し、第2出力導波路210を経て出力される。
(特性評価)
図2を参照して、3次元FDTD(Finite Difference Time Domain)を用いて行った、光波長フィルタの特性を評価するシミュレーションを説明する。
図2(A)及び(B)では、横軸に波長(μm)を取って示し、縦軸に出力強度(a.u.)を取って示している。図2(A)は、入力光としてTE偏波光を入力したときの結果であり、図2(B)は、入力光としてTM偏波光を入力したときの結果である。
図2(A)及び(B)では、第1グレーティング130を透過して、第1出力導波路コア140からから出力される透過光を曲線I、第2出力導波路コア210から出力されるTM及びTE0をそれぞれ曲線II及び曲線III、並びに、入力導波路110から出力されるTE1を曲線IVで示している。
ここでは、第1グレーティング130の導波路幅を800nmとし、第2グレーティング230の導波路幅を340nmとした。また、第1グレーティング130と第2グレーティング230の間隔を、第1グレーティング130の側面と、第2グレーティング230の凸部の第1グレーティング130に最も近い面との間隔で200nmとした。なお、第1グレーティング130及び第2グレーティング230の導波路幅は、側面の平均位置から与えられる。
第1グレーティング130の周期を337nm、側面からの掘り込みを50nmとし、
また、第2グレーティング230の周期を468.4nm、側面からの掘り込みを150nmとした。
また、第1結合導波路コア120の幅を800nmとし、第2結合導波路コア220の幅を340nmから400nmまで幅テーパさせて、第2結合導波路コア220をテーパ構造とした。なお、第1結合導波路コア120、第2結合導波路コア220及びテーパ導波路190及び290の長さは20μmとしている。
光波長フィルタにTE偏波光を入力した場合は、図2(A)に示すように第2出力導波路コア210から出力されるTE1(III)について、波長1.6μm付近に、きれいな波長選択ピークがみられる。また、光波長フィルタにTM偏波光を入力した場合は、図2(B)に示すように第2出力導波路コア210から出力されるTM(II)について、1.6μm付近に、きれいな波長選択ピークがみられる。また、図2(A)のTE0及び図2(B)のTMの回折効率はほぼ同等である。
このように、シミュレーションの結果は、この発明の光波長フィルタが、特定の波長の光を、偏波を揃えて取り出す機能を有することを示している。すなわち、この発明の光波長フィルタは、偏波を分離する素子を別途用意することなく、偏波無依存の波長分離を実現できる。
10 支持基板
20 クラッド
30 光導波路コア
100 第1導波路コア
110 入力導波路コア
120 第1結合導波路コア
130 第1グレーティング
132、232 基部
134、234 突出部
140 第1出力導波路コア
190、290 テーパ導波路コア
200 第2導波路コア
210 第2出力導波路コア
220 第2結合導波路コア
230 第2グレーティング

Claims (3)

  1. 支持基板と、
    前記支持基板上に形成されるクラッドと、
    前記クラッド中に埋設され、前記支持基板の上面に平行に設けられる、光導波路コアとを備え、
    前記光導波路コアは、第1導波路コア及び第2導波路コアを備え、
    前記第1導波路コアは、第1結合導波路コア及び第1グレーティングを直列に備え、
    前記第2導波路コアは、第2結合導波路コア及び第2グレーティングを直列に備え、
    前記第1グレーティング及び前記第2グレーティングは、所定の間隔で並列配列され、
    前記第1グレーティングは、TE(Transverse Electric)偏波及びTM(Transverse Magnetic)偏波のいずれか一方の偏波に対して、特定の波長でモード変換を伴う回折を行い、
    前記第2グレーティングは、前記第1グレーティングから移行した他方の偏波に対して、特定の波長で回折を行い、
    前記第1結合導波路コア及び前記第2結合導波路コアは、所定の間隔で並列配列され、前記第1結合導波路コアを伝播する前記一方の偏波を、前記第2結合導波路コアに、モード変換して移行させる
    ことを特徴とする光波長フィルタ。
  2. 前記第1グレーティングは光の伝搬方向に沿った伝送軸に対して非対称であり、
    前記第2グレーティングは光の伝搬方向に沿った伝送軸に対して対称であり、
    前記第1グレーティングの導波路幅は、前記第2グレーティングの導波路幅よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載の光波長フィルタ。
  3. 前記第1導波路コアは、入力導波路コア、前記第1結合導波路コア及び前記第1グレーティングをこの順に直列に備え、
    前記第2導波路コアは、出力導波路コア、前記第2結合導波路コア及び前記第2グレーティングをこの順に直列に備え、
    前記入力導波路コアに入力された基本モードのTE偏波は、前記第1グレーティングで1次モードのTE偏波に変換され、前記第1結合導波路コアから前記第2結合導波路コアに、基本モードのTE偏波として移行して、前記出力導波路コアを経て出力され、
    前記入力導波路コアに入力されたTM偏波は、前記第1グレーティングから前記第2グレーティングに移行して前記第2グレーティングで回折され、前記第2結合導波路コア及び前記出力導波路コアを経て出力される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光波長フィルタ。
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