JP2022126122A - 乾燥装置、印刷システム - Google Patents

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Tsuneyuki Sasaki
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Abstract

【課題】交流電界発生部を保護する。【解決手段】乾燥装置は、搬送される媒体を乾燥させる乾燥装置であって、搬送される前記媒体を支持する支持部と、交流電界を発生させる交流電界発生部と、前記媒体が含む水分量を検知する検知部と、制御部と、を備え、前記交流電界発生部は、前記支持部に支持された前記媒体に対向して配置され、隣り合って配置される第1電極及び第2電極と、前記第1電極及び前記第2電極への高周波電圧を発生させる高周波電圧発生部と、前記第1電極及び前記第2電極と前記高周波電圧発生部とを電気的に接続する導体と、を有し、前記検知部は、前記第1電極及び前記第2電極の搬送方向下流または上流の少なくとも一方に配置され、前記制御部は、前記検知部の検知結果に応じて前記交流電界発生部を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、乾燥装置、印刷システムに関する。
従来、特許文献1に示すように、媒体に吐出された液体に対して、電磁波を照射する加熱部を備えた乾燥装置が知られている。
特開2017-114001号公報
しかしながら、上記乾燥装置のように、電磁波を照射して対象物を加熱する装置において、対象物内に含まれる水分等が無い状態で加熱を継続すると、電磁波を発生する発生部が故障してしまう、という課題がある。
乾燥装置は、搬送される媒体を乾燥させる乾燥装置であって、搬送される前記媒体を支持する支持部と、交流電界を発生させる交流電界発生部と、前記媒体が含む水分量を検知する検知部と、制御部と、を備え、前記交流電界発生部は、前記支持部に支持された前記媒体に対向して配置され、隣り合って配置される第1電極及び第2電極と、前記第1電極及び前記第2電極への高周波電圧を発生させる高周波電圧発生部と、前記第1電極及び前記第2電極と前記高周波電圧発生部とを電気的に接続する導体と、を有し、前記検知部は、前記第1電極及び前記第2電極の搬送方向下流または上流の少なくとも一方に配置され、前記制御部は、前記検知部の検知結果に応じて前記交流電界発生部を制御する。
印刷システムは、上記の乾燥装置と、媒体に液体を塗布する印刷装置と、を備え、前記乾燥装置は、前記印刷装置によって前記液体が塗布された前記媒体を乾燥する。
印刷システムの構成を示す模式図。 交流電界発生部の構成を示す模式図。 交流電界発生部の構成を示す模式図。 送風部の構成を示す模式図。 検知部(超音波センサー)の構成を示す模式図。 他の検知部(超音波センサー)の構成を示す模式図。 検知部(静電容量センサー)の構成を示す模式図。 検知部(光学センサー)の構成を示す模式図。 検知部(光学センサー)の構成を示す模式図。 乾燥装置の制御部の構成を示すブロック図。 乾燥装置の制御部の構成を示すブロック図。
まず、印刷システム1の構成について説明する。
図1に示すように、印刷システム1は、保持装置2と、巻取装置3と、印刷装置10と、乾燥装置20とを備える。
保持装置2は、シート状の媒体Mが巻き重ねられたロール体5を保持する装置である。保持装置2は、ロール体5を保持する保持軸7を有する。保持軸7は、例えば、回転可能に構成される。保持軸7が回転することに伴い、ロール体5から媒体Mが繰り出される。媒体Mは、例えば、用紙、布帛などのシートである。
巻取装置3は、保持装置2から繰り出された媒体Mを巻き取る装置である。巻取装置3は、媒体Mを巻き取る巻取軸8を有する。巻取軸8は、駆動回転可能に構成される。巻取軸8は、駆動回転することによって、媒体Mを巻き取る。その結果、巻取軸8は、媒体Mを巻き取ることによって形成されたロール体9を保持する。本実施形態では、巻取軸8が駆動回転することによって、保持軸7に保持されたロール体5から媒体Mが繰り出される。
媒体Mは、巻取装置3に巻き取られることによって搬送される。媒体Mは、保持装置2から印刷装置10及び乾燥装置20を介して巻取装置3に向けて搬送される。媒体Mの搬送方向は、保持装置2から巻取装置3に向かう方向(+Y方向に倣った方向)である。媒体Mは、表面MAと、表面MAとは反対の面である裏面MBとを有する。
印刷装置10は、媒体Mに液体(例えば、インク)を塗布して媒体Mに印刷を行う装置である。印刷装置10は、例えば、媒体Mにインクを吐出することによって、文字、写真、図形などの画像を記録(印刷)するインクジェット式のプリンターである。
印刷装置10は、搬送方向において保持装置2と巻取装置3との間に位置する。印刷装置10は、乾燥装置20の搬送方向上流に配置される。すなわち、保持装置2から繰り出される媒体Mは、印刷装置10、乾燥装置20の順に通過する。
印刷装置10は、プラテン11と、印刷部12と、制御部13とを備える。
プラテン11は、板状の部材である。プラテン11は、搬送される媒体Mを支持する。プラテン11は、媒体Mを下方から支持する。プラテン11は、媒体Mの裏面MBに接触する。
印刷部12は、プラテン11と対向する。印刷部12は、プラテン11の上方に位置する。印刷部12は、ヘッド15及びキャリッジ16を備える。
ヘッド15は、プラテン11と対向する。ヘッド15は、プラテン11の上方に位置する。ヘッド15は、プラテン11に支持される媒体Mの表面MAに向けて液体を吐出する。その結果、媒体Mに画像が印刷される。ヘッド15が吐出する液体は、例えば、水を溶媒とする水系インクである。
ヘッド15が媒体Mに液体を吐出すると、媒体Mが含む水分量が増加する。すなわち、ヘッド15は、媒体Mに液体を吐出することによって、媒体Mが含む水分量を増加させる処理を媒体Mに施す。
キャリッジ16は、ヘッド15を搭載する。キャリッジ16は、プラテン11と対向する。キャリッジ16は、プラテン11の上方に位置する。キャリッジ16は、搬送される媒体Mに対してX軸に沿った方向に往復移動する。すなわち、キャリッジ16は、プラテン11の上方で、媒体Mの幅方向にわたって往復移動する。
印刷装置10は、ヘッド15が媒体Mに対して往復移動するシリアル式のプリンターである。なお、印刷装置10は、ヘッド15が媒体Mの幅方向にわたって一斉に液体を吐出するライン方式のプリンターでもよい。
制御部13は、印刷装置10の各駆動部を制御する。制御部13は、CPUと、メモリーと、制御回路と、I/F(インターフェイス)と、を備える。CPUは演算処理装置である。メモリーは、CPUのプログラムを格納する領域または作業領域等を確保する記憶装置であり、RAM、EEPROM等の記憶素子を有する。情報処理端末等の外部からI/Fを介して記録データ等を取得すると、CPUは制御回路を介して印刷部12等の駆動部を制御する。
制御部13は、保持装置2、巻取装置3及び乾燥装置20と通信可能である。制御部13は、必要に応じて、保持装置2、巻取装置3及び乾燥装置20から信号を受信したり、保持装置2、巻取装置3及び乾燥装置20(制御部100)に信号を送信したりする。
なお、印刷装置10において、印刷部12の搬送方向上流に、媒体Mの表面MAに前処理液を塗布する前処理部を配置してもよい。前処理部における印刷前の媒体Mを処理する前処理により、印刷時において媒体Mに吐出する液体の浸透性を向上させ、媒体Mに印刷した画像の発色などの印刷品質、及び、媒体Mの耐久性を向上させることができる。
次に、乾燥装置20の構成について説明する。
乾燥装置20は、搬送される媒体Mを乾燥させる装置である。乾燥装置20は、印刷装置10の搬送方向下流に配置され、印刷装置10によって液体が塗布された媒体Mを乾燥する。
図1に示すように、乾燥装置20は、支持部21と、交流電界発生部30と、検知部40と、制御部100と、を備える。
支持部21は、搬送される媒体Mを支持する。本実施形態では、一対の搬送ローラー21a,21bを備える。各搬送ローラー21a,21bは、X軸に沿った方向に延在する。一方の搬送ローラー21aは、他方の搬送ローラー21bに対して搬送方向上流に配置される。各搬送ローラー21a,21bは、媒体Mの裏面MBを支持する。各搬送ローラー21a,21bは従動ローラーであり、巻取装置3による媒体Mの巻き取り動作に伴って従動回転する。
交流電界発生部30は、媒体Mを乾燥させるものである。具体的には、交流電界発生部30は、交流電界を発生させることによって、媒体Mに含まれる水分を加熱し、媒体Mが含む水分量を減少させる処理を施す。すなわち、交流電界発生部30は、支持部21に支持される媒体Mに塗布された液体を加熱し、媒体Mを乾燥させる。交流電界発生部30は、搬送方向における搬送ローラー21aと搬送ローラー21bとの間に配置される。
交流電界発生部30は、2.4GHzの交流電界を発生させることにより液体を加熱する。なお、例えば、3MHz~300MHzの交流電界を発生させることで媒体Mに塗布された液体に発生させた渦電流によるジュール熱、又は300MHz~30GHzの交流電界を発生させることによる分子振動の摩擦による誘電加熱を用いてもよく、そのなかでも10MHz~20GHzの交流電界を発生させることが好ましい。
図2に示すように、交流電界発生部30は、交流電界を発生する複数の発生器33を有する。複数の発生器33は、X軸に沿った方向に延在して配置される。複数の発生器33のX軸に沿った方向における寸法は、媒体MのX軸に沿った方向における寸法よりも長い。複数の発生器33は、X軸に沿った方向に複数列を成す。
また、複数の発生器33から発生する交流電界が外部に影響を与えないように、複数の発生器33は、筐体37内に配置される。筐体37は、下方が開口された箱体である。複数の発生器33は、支持部21に支持された媒体Mの表面MAと対向するように筐体37の開口に向けて配置される。
なお、筐体37の-Z方向端部と媒体MとのZ軸に沿った方向における距離は、1mm~20mm程度が好ましい。これにより、筐体37と媒体Mとの間へのユーザーの指等の進入を抑制できる。
また、筐体37には、電界検知センサー36が搭載される。本実施形態では、電界検知センサー36は、交流電界を検知する一対の電界検知アンテナを含むように構成される。電界検知センサー36は、Z軸に沿った方向において媒体Mと対向する。電界検知センサー36は、筐体37の端部に配置される。詳細には、一対の電界検知アンテナのうち一方は、筐体37の角部に配置され、他方の電界検知アンテナは、一方の電界検知アンテナが配置された筐体37の角部と対角となる角部に配置される。このように、電界検知センサー36は、電界検知アンテナが発生器33とは離間した位置となるように配置されており、交流電界発生部30から発生する交流電界の変化を検知することができる。
図3に示すように、発生器33は、第1電極81と、第2電極82と、導体83とを有する。第1電極81は、平面視において矩形状の平板である。第1電極81は、支持部21に支持される媒体Mと対向する。第1電極81は、媒体Mの上方に配置される。第2電極82は、平面視において第1電極81を包囲する中抜きの矩形状の平板である。第2電極82は、支持部21に支持される媒体Mと対向する。第2電極82は、媒体Mの上方に配置される。第1電極81と第2電極82とは、互いに隣り合って配置される。
導体83は、第1電極81及び第2電極82と、高周波電圧を発生させる高周波電圧発生部91とを電気的に接続する。導体83は、同軸ケーブル84と、コイル85とを有する。同軸ケーブル84は、内部導体84Aと、外部導体84Bとを有する。内部導体84Aは、コイル85を介して第1電極81と接続されており、高周波電圧発生部91と第1電極81とを電気的に接続する。外部導体84Bは、第2電極82と接続されており、高周波電圧発生部91と第2電極82とを電気的に接続する。巻線の一例としてのコイル85は、第1電極81と同軸ケーブル84の内部導体84Aとの間に接続されており、第1電極81に極力近い位置に配置されることが好ましい。
第1電極81と第2電極82との間の最小離間距離は、交流電界発生部30から出力される交流電界の波長の1/10以下である。また、第1電極81及び第2電極82は、第1電極81の中心に対して点対称は形状である。これにより、第1電極81と第2電極82との間に発生する電界は、点対称な位置で発生する電界と打ち消しあうため、高周波電圧が印加された際に発生する交流電界のほとんどを第1電極81及び第2電極82の近傍で減衰させることができる。これにより、第1電極81及び第2電極82から遠方に到達する電磁波の強度を小さくできる。すなわち、交流電界発生部30から発生される交流電界は、第1電極81及び第2電極82の近傍で非常に強く、遠方では非常に弱くなる。
このような発生器33は、発生させる交流電界の周波数帯域が適切に制御されることにより、第1電極81及び第2電極82の近傍となる範囲、例えば3mm~3cmの範囲に交流電界を集中的に発生させることができ、その範囲を超えて交流電界の影響を及ぼし難くしている。
また、発生器33では、第1電極81及び第2電極82の近傍に交流電界を集中させることができ、支持部21に支持される媒体Mに吐出された液体への加熱効率が向上し、媒体Mの乾燥効率を向上させることができる。その一方で、第1電極81及び第2電極82から離間している位置に交流電界を発生させ難くすることができ、交流電界を抑制するための部材を過度に配置する必要がなく、乾燥装置20における作業性を向上させることができる。また、乾燥装置20の大型化を抑制することができる。
図1に示すように、発生器33における第1電極81及び第2電極82の媒体Mと対向する対向面は、カバー34で覆われる。カバー34は、発生器33の下方に配置される。カバー34によって発生器33が覆われるので、第1電極81や第2電極82への異物の付着が抑制される。
カバー34は、交流電界発生部30から発生される交流電界を透過する材質で形成される。具体的には、カバー34は、ガラスで形成される。なお、これに限らず、例えば、環状オレフィンコポリマーなど、透過性を有する樹脂で形成されていてもよく、誘電加熱の影響を受けにくい材質が好ましい。カバー34の-Z方向側の表面は凹凸形状であり、交流電界発生部30から発生される交流電界を支持部21に支持される媒体Mに向けて収束させることができる。
また、乾燥装置20は、発生器33及びカバー34をZ軸に沿った方向に移動可能な調整機構88(図4)を備える。これにより、発生器33と媒体Mとの距離が調整可能となる。調整機構88は、例えば、リンク機構でもよいし、ラックアンドピニオン機構でもよい。このため、媒体Mの種類、ヘッド15から吐出される液体の種類等に応じて、発生器33と媒体Mとの距離を容易に調整することができる。
図4に示すように、乾燥装置20は、発生器33(第1電極81及び第2電極82)に対して送風する送風部90を備える。送風部90は、筐体37に搭載される。送風部90は、第1通路94Aと、第2通路94Bと、第1送風ファン94Cと、第2送風ファン94Dとを有する。
第1通路94Aは、発生器33と筐体37の外縁との間において発生器33と隣接するようにZ軸に沿った方向に延びる通路である。第2通路94Bは、発生器33の-Y方向側において発生器33と隣接するようにZ軸に沿った方向に延びる通路である。
第1送風ファン94Cは、第1通路94Aの上端に配置される。第1送風ファン94Cは、筐体37の外部から第1通路94Aに送風するファンである。第2送風ファン94Dは、筐体37の第2通路94Bの上端に配置される。第2送風ファン94Dは、第2通路94Bから筐体37の外部に送風するファンである。
第1送風ファン94Cの駆動により筐体37外部から空気が取り入れられ、第1通路94Aに送風され、第2送風ファン94Dの駆動により第2通路94Bから筐体37の外部に送風される。これにより、第1通路94Aからカバー34の下方を通過し、第2通路94Bを通るように気体が流れる。このように、送風部90は、コイル85、第1電極81及び第2電極82をはじめとする発生器33に送風する。これにより、コイル85、第1電極81及び第2電極82を含む発生器33が冷却される。
さらに、第1送風ファン94Cに送られる気体は、発生器33により加熱される。加熱された気体は、支持部21に支持された媒体Mに吹き付けられる。その結果、媒体Mに塗布された液体が温められ、媒体Mの乾燥を促進させることができる。
検知部40は、媒体Mが含む水分量を検知する。本実施形態の検知部40は、印刷装置10を通過した媒体Mのインクに含まれる水分量を検知する。検知部40は、第1電極81及び第2電極82の搬送方向下流または上流の少なくとも一方に配置される。
図1に示すように、本実施形態の検知部40は、超音波センサー41と静電容量センサー43,44とを備える。なお、本実施形態では、超音波センサー41を1つ備えた構成としたが、2以上備えてもよい。また、静電容量センサー43,44を2つ備えたが、3つ以上備えてもよいし、1つだけでもよい。
また、本実施形態の検知部40は、さらに、光学センサー45を備える。
超音波センサー41は、搬送方向における発生器33(第1電極81及び第2電極82)の上流に配置される。
図5Aに示すように、超音波センサー41は、発信部41aと受信部41bとを有する。発信部41aと受信部41bとは、搬送される媒体Mを挟むように配置される。発信部41aと受信部41bとは、搬送される媒体Mを上下で挟むように配置される。すなわち、媒体Mは、発信部41aと受信部41bとの間を通過して搬送される。
発信部41aは、受信部41bの上方(+Z方向)に配置される。発信部41aは、受信部41bに向けて超音波を発信する。すなわち、発信部41aは、下方(-Z方向)に向けて超音波を発信する。そのため、発信部41aと受信部41bとの間に媒体Mが位置する場合、発信部41aから発信される超音波は、媒体Mに照射される。このとき、発信部41aから発信される超音波は、乾燥前の媒体Mに照射される。発信部41aと受信部41bとの間に媒体Mが位置しない場合、発信部41aから発信される超音波は、受信部41bに直接照射される。
受信部41bは、発信部41aが発信した超音波を受信する。そのため、発信部41aと受信部41bとの間に媒体Mが位置する場合、受信部41bは、発信部41aから発信され、媒体Mを透過した超音波を受信する。このとき、受信部41bは、乾燥前の媒体Mを透過した超音波を受信する。発信部41aと受信部41bとの間に媒体Mが位置しない場合、受信部41bは、発信部41aから発信された超音波を直接受信する。
発信部41aから発信された超音波は、媒体Mを透過することによって減衰する。そのため、発信部41aと受信部41bとの間に媒体Mが位置する場合、発信部41aと受信部41bとの間に媒体Mが位置しない場合と比べて、受信部41bが受信する超音波の強度は、低くなる。なお、媒体Mを透過する超音波の減衰度合いは、媒体Mの密度、厚みなどによって変わる。
発信部41aと受信部41bとの間に媒体Mが位置する場合に受信部41bが受信する超音波の強度と、発信部41aと受信部41bとの間に媒体Mが位置しない場合に受信部41bが受信する超音波の強度とに基づいて、媒体Mに対する超音波の透過率が検知される。媒体Mに対する超音波の透過率とは、発信部41aが発信した超音波に対し、媒体Mを透過した超音波の割合である。
媒体Mに対する超音波の透過率と媒体Mの坪量との間には、相関がある。例えば、媒体Mに対する超音波の透過率が大きいほど、媒体Mの坪量が小さい。媒体Mに対する超音波の透過率が小さいほど、媒体Mの坪量が大きい。このように、媒体Mに対する超音波の透過率に基づいて、媒体Mの坪量が検知される。したがって、超音波センサー41は、媒体Mの坪量を検知するセンサーである。制御部100は、超音波センサー41から送信される信号に基づいて、媒体Mの坪量を算出する。
なお、超音波センサー41から送信される信号に基づいて、媒体Mの厚みを算出する構成を加えてもよい。
具体的には、図5Bに示すように、発信部41aと受信部41bとを媒体Mの上方に配置させる。発信部41aから媒体Mに向けて超音波を発信し、受信部41bは媒体Mで反射した超音波を受信する。なお、発信部41aから発信された超音波が反射する媒体Mの裏面MB側に、媒体Mを支持する支持面を有する支持体49を備える。これにより、発信部41aから発信された超音波は、媒体Mの表面MAと支持面とで反射し、受信部41bは、媒体Mの表面MAと支持面とで反射した超音波を受信する。そして、発信部41aが超音波を発信して媒体Mの表面MAで反射した超音波を受信するまでの時間と、発信部41aが超音波を発信して支持面で反射した超音波を受信するまでの時間と、の差を検知する。当該時間差を距離に換算することにより、媒体Mの厚みを検出することができる。
図1に示すように、静電容量センサー43は、搬送方向における発生器33(第1電極81及び第2電極82)の上流に配置され、静電容量センサー44は、搬送方向における発生器33(第1電極81及び第2電極82)の下流に配置される。
図6に示すように、静電容量センサー43は、媒体Mよりも下方に配置される。静電容量センサー43は、媒体Mに対して下方から接触する。静電容量センサー43は、媒体Mに接触することによって、媒体Mの静電容量を検知する。静電容量センサー43は、交流電界発生部30による乾燥前の媒体Mの静電容量を検知する。
静電容量センサー43は、保持部51と、電極対52とを有する。保持部51は、電極対52を保持する。保持部51の形状は、例えば、直方体又は直方体状である。
電極対52は、保持部51の上面から+Z方向に向けて突出する。電極対52は、搬送される媒体Mに接触する。本実施形態では、電極対52は、媒体Mの裏面MBに接触する。これにより、電極対52が媒体Mの表面MAに接触する場合と比べて、印刷される表面MAを傷つけるおそれが低減される。
電極対52は、静電容量センサー43が有する発振回路の一部を構成する。電極対52は、2つの電極54で構成される。2つの電極54間には、交流電圧が印加される。すなわち、静電容量センサー43は、2つの電極54間の静電容量を検知する。2つの電極54が媒体Mに接触すると、媒体Mに交流電圧が流れる。これにより、静電容量センサー43は、電極対52が接触する媒体Mの静電容量を検知する。
電極対52は、ヘッド15により液体が吐出された後の媒体Mに接触する。そのため、静電容量センサー43は、水分を含む媒体Mの静電容量を検知する。
2つの電極54から媒体Mに交流電圧が流れることによって、2つの電極54間の静電容量が変化する。このとき、2つの電極54間の静電容量の変化は、2つの電極54が接触する媒体Mが含む水分量に大きく影響される。その理由は、紙、布帛などが採用される媒体Mと比べ、水の比誘電率が大きいためである。そのため、例えば、媒体Mが含む水分量が多いと、2つの電極54間の静電容量の変化が大きくなる。媒体Mが含む水分量が少ないと、2つの電極54間の静電容量の変化が小さくなる。このように、2つの電極54間の静電容量の変化と、媒体Mが含む水分量との間には、相関がある。
2つの電極54間の静電容量の変化は、2つの電極54が接触する媒体Mの坪量に影響される。例えば、媒体Mの坪量が大きいと、2つの電極54間の静電容量の変化が大きくなる。媒体Mの坪量が小さいと、2つの電極54間の静電容量の変化が小さくなる。
保持部51は、ネジ等でX軸及びZ軸に沿った方向に位置を調整可能である。これにより、電極対52が媒体Mに対して確実に接触するように、電極対52の位置が調整される。これにより、精度よく静電容量を検知することができる。
もう一つの静電容量センサー44は、媒体Mよりも下方に配置される。静電容量センサー44は、媒体Mに対して下方から接触する。静電容量センサー44は、媒体Mに接触することによって、媒体Mの静電容量を検知する。なお、静電容量センサー44の構成は、静電容量センサー43と構成と同一であるため、説明を省略する。静電容量センサー44は、交流電界発生部30による乾燥後の媒体Mの静電容量を検知する。
以上のことから、超音波センサー41と、静電容量センサー43,44とに基づいて、媒体Mが含む水分量が精度よく検知される。超音波センサー41から送信される信号と静電容量センサー43から送信される信号とに基づいて、媒体Mが含む水分量を制御部100が算出してもよい。
光学センサー45は、媒体Mに含まれる水分量を検知する。光学センサー45は、特に、表面MAの水分量を検知する。
光学センサー45は、発生器33よりも搬送方向の上流に配置される。光学センサー45は、搬送される媒体Mと対向する。光学センサー45は、媒体Mの上方に配置される。
図7及び図8に示すように、光学センサー45は、ケース71と、光源72と、受光部73とを有する。また、光学センサー45は、遮光部74を有する。光学センサー45は、反射型の光学センサーである。
ケース71は、光源72、受光部73、遮光部74を収容する。ケース71の形状は、例えば、直方体、又は直方体状である。ケース71は、開口75を有する。開口75は、ケース71のうち、媒体Mと対向する面側に設けられる。すなわち、開口75は、ケース71の下部に設けられる。ケース71の内部と、ケース71の外部とは、開口75によって通じている。
光源72は、光を発する。光源72は、水の吸収波長をピーク波長とする光を発する。光源72は、例えば、ピーク波長が900nm以上2100nm以下に含まれる光を発するように構成される。本実施形態の光源72は、近赤外線光を発する。
光源72は、下方に向けて光を照射する。そのため、光源72は、媒体Mに光を照射する。光源72は、ヘッド15により液体が塗布された後の媒体Mに光を照射する。このとき、光源72は、媒体Mの表面MAに光を照射する。
光源72は、発光する1又は複数の発光素子を有する。光源72は、発光素子を複数有する。具体的には、光源72は、ピーク波長が異なる複数の発光素子を有する。発光素子は、例えば、LEDである。光源72は、例えば、第1発光素子76と、第2発光素子77とを有する。光源72は、発光素子を3個以上有していてもよい。
第1発光素子76は、例えば、ピーク波長が940nmとなる光を発する発光素子である。940nmは、水の吸収波長である。第2発光素子77は、例えば、ピーク波長が1450nmとなる光を発する発光素子である。1450nmは、水の吸収波長である。第1発光素子76及び第2発光素子77は、ピーク波長が水の吸収波長となる光を発する発光素子であればよい。例えば、ピーク波長が、1800nm、1940nm、2100nmであってもよい。
受光部73は、光源72が発する光を受ける。受光部73は、例えば、受光素子を含む。受光素子は、例えば、フォトダイオードである。受光部73は、光源72から検知光路L1を進行する光、又は、光源72から参照光路L2を進行する光、を受ける。すなわち、光源72が発する光は、検知光路L1又は参照光路L2を進行することによって、受光部73に入射する。
検知光路L1は、光源72が発する光が媒体Mで反射することによって受光部73に入射する光路である。検知光路L1は、図7において実線、図8において2点鎖線で示される光路である。検知光路L1は、開口75を通じてケース71の内部とケース71の外部とを延びる。検知光路L1は、光源72から媒体Mにまで延びた後、媒体Mから受光部73にまで延びる。
検知光路L1を進行する光は、まず、光源72から開口75を通過することによって媒体Mに当たる。このとき、検知光路L1を進行する光は、媒体Mの表面MAに当たる。媒体Mの表面MAに当たった光は、媒体Mの表面MAで反射する。媒体Mの表面MAで反射した光は、開口75を通過することによって受光部73に入射する。このようにして、光源72が発する光は、検知光路L1を進行する。その結果、受光部73は、媒体Mで反射した光を受ける。
参照光路L2は、光源72が発する光がプラテン11に支持される媒体Mで反射することなく受光部73に入射する光路である。参照光路L2は、図7において2点鎖線、図8において実線で示される光路である。参照光路L2は、ケース71の内部を延びる。参照光路L2は、ケース71の内部において、光源72から受光部73にまでまっすぐに延びる。そのため、参照光路L2を進行する光は、光源72から直接受光部73に入射する。これにより、受光部73は、光源72が発した光を直接受ける。
遮光部74は、光源72が発する光を遮るように構成される。遮光部74の形状は、例えば、平板、又は平板状である。遮光部74は、ケース71の内部において、光源72と受光部73との間に位置する。遮光部74は、例えば、検知光路L1と参照光路L2とにまたがるように位置する。遮光部74は、検知光路L1又は参照光路L2を塞ぐ。遮光部74は、検知光路L1又は参照光路L2を塞ぐことによって、光源72が発する光を遮る。
遮光部74は、第1状態S1と第2状態S2とに切り替わるように構成される。図7に示す遮光部74は、第1状態S1である。図8に示す遮光部74は、第2状態S2である。
遮光部74は、例えば、変位することによって、第1状態S1と第2状態S2とに切り替わる。遮光部74は、仮想軸である回転軸78を中心に回転するように構成される。遮光部74は、回転軸78を中心に回転することによって、第1状態S1と第2状態S2とに切り替わる。遮光部74は、例えば、回転軸78を中心に回転可能な状態で、ケース71に支持される。
遮光部74は、貫通孔79を有する。遮光部74が第1状態S1である場合、貫通孔79は、検知光路L1上に位置する。そのため、遮光部74が第1状態S1である場合、光源72から検知光路L1を進行する光は、貫通孔79を通過することによって、受光部73に入射する。すなわち、遮光部74は、第1状態S1である場合、光源72が発する光が検知光路L1を進行することを許容する。また、遮光部74が第1状態S1である場合、貫通孔79は、参照光路L2上に位置しない。すなわち、遮光部74は、第1状態S1である場合、光源72が発する光が参照光路L2を進行することを許容しない。このように、遮光部74の第1状態S1は、遮光部74が検知光路L1を遮らず、遮光部74が参照光路L2を遮る状態である。
遮光部74が第2状態S2である場合、貫通孔79は、参照光路L2上に位置する。そのため、遮光部74が第2状態S2である場合、光源72から参照光路L2を進行する光は、貫通孔79を通過することによって、受光部73に入射する。すなわち、遮光部74は、第2状態S2である場合、光源72が発する光が参照光路L2を進行することを許容する。また、遮光部74が第2状態S2である場合、貫通孔79は、検知光路L1上に位置しない。すなわち、遮光部74は、第2状態S2である場合、光源72が発する光が検知光路L1を進行することを許容しない。このように、遮光部74の第2状態S2は、遮光部74が検知光路L1を遮り、遮光部74が参照光路L2を遮らない状態である。
遮光部74は、第1状態S1と第2状態S2とに切り替わることによって、光源72が発する光が進行する光路を決定する。制御部100が、遮光部74を第1状態S1と第2状態S2とで切り替える。
光源72から光が媒体Mに照射されると、すなわち検知光路L1を進行する光が媒体Mに当たると、一部の光が媒体Mに吸収される。特に、光源72が発する近赤外線光は、水に吸収されやすい。そのため、媒体Mが含む水分量が多いと、媒体Mに吸収される光が多くなる。逆に、媒体Mが含む水分量が少ないと、媒体Mに吸収される光が少なくなる。
検知光路L1を進行する光を受光部73が受けることによって、媒体Mで反射する光の強度が検知される。参照光路L2を進行する光を受光部73が受けることによって、光源72が媒体Mに照射する光の強度が検知される。検知光路L1を進行する光の強度と、参照光路L2を進行する光の強度とに基づいて、媒体Mに対する光の反射率が検知される。ここで、媒体Mに対する光の反射率とは、媒体Mに照射した光に対し、媒体Mで反射した光の割合である。
媒体Mに対する光の反射率と媒体Mが含む水分量との間には、相関がある。例えば、媒体Mに対する光の反射率が大きいほど、媒体Mが含む水分量が少ない。媒体Mに対する光の反射率が小さいほど、媒体Mが含む水分量が多い。このように、媒体Mに対する光の反射率に基づいて、媒体Mが含む水分量が検知される。したがって、光学センサー45は、印刷後の媒体Mが含む水分量を検知するセンサーである。光学センサー45は、特に、表面MAの水分量を精度よく検知できる。光学センサー45から送信される信号に基づいて、媒体Mが含む水分量を制御部100が算出してもよい。
光学センサー45は主として媒体Mの表面MAに含まれる水分量を検知する一方、静電容量センサー43,44は主として媒体Mの裏面MBと媒体Mの内部に含まれる水分量を検知する。そのため、光学センサー45と、静電容量センサー43,44とによって、媒体Mが含む水分量が精度よく検知される。
ヘッド15が媒体Mに液体を吐出すると、その液体の大部分が媒体Mの表面MAに残る場合がある。この場合、静電容量センサー43の検知結果を参照すると、ヘッド15が吐出した液体量に対して媒体Mが含む水分量の増加が小さいことが把握できる。一方、静電容量センサー43の検知結果と光学センサー45の検知結果とを参照すると、媒体Mの表面MAに液体が残っているため、ヘッド15が吐出した液体量に対して媒体Mが含む水分量の増加が大きいことが把握できる。以上のことから、この媒体Mは、液体を吸収しにくい特性を有することが把握される。このように、静電容量センサー43の検知結果と、光学センサー45の検知結果とに基づいて、媒体Mの特性が把握できる。
なお、光学センサー45を、発生器33の搬送方向下流に配置してもよい。このようにすれば、乾燥後における媒体Mの表面MAの水分量を検知することができる。
次に、乾燥装置20の制御部100の構成について説明する。
図9に示すように、制御部100は、乾燥装置20の各駆動部を制御する。制御部100は、CPU101と、メモリー102と、制御回路103と、I/F(インターフェイス)104と、を備える。CPU101は演算処理装置である。メモリー102は、CPU101のプログラムを格納する領域または作業領域等を確保する記憶装置であり、RAM、EEPROM等の記憶素子を有する。情報処理端末等の外部からI/F104を介して乾燥処置データ等を取得すると、CPU101は制御回路103を介して、交流電界発生部30、送風部90、調整機構88、検知部40(超音波センサー41、静電容量センサー43,44、光学センサー45)、電界検知センサー36を制御する。また、制御部100は、制御部13と連携して保持装置2及び巻取装置3を制御可能である。
制御部100は、検知部40の検知結果に応じて交流電界発生部30を制御する。例えば、制御部100は、検知部40によって検知された検知データに基づいて、媒体Mに含まれる水分量が閾値に達した場合は、交流電界発生部30を駆動させる。一方、媒体Mに含まれる水分量が閾値に達していない場合、すなわち、媒体Mに含まれる水分量が少ない場合には、交流電界発生部30の駆動を停止させる。これにより、水分量が少なく乾燥した媒体Mに対して加熱されないため、交流電界発生部30の故障を回避させることができる。
さらに、制御部100は、電界検知センサー36からの信号に基づいて、交流電界発生部30の駆動を規制する。
図10に示すように、交流電界発生部30は、発生器33及び高周波電圧発生部91に加え、監視回路92を有する。
高周波電圧発生部91は、発生器33と接続される。詳しくは、高周波電圧発生部91は、導体83を介して第1電極81及び第2電極82と接続される。高周波電圧発生部91は、第1電極81及び第2電極82への高周波電圧を発生させ、第1電極81及び第2電極82に高周波電圧を出力することにより第1電極81及び第2電極82から交流電界を発生させる。
高周波電圧発生部91は、高周波電圧発生回路91aと、増幅回路91bとを有する。高周波電圧発生回路91aは、制御部100及び増幅回路91bと接続される。高周波電圧発生回路91aは、制御部100からの発生指示信号に基づいて高周波電圧を発生させ、増幅回路91bに出力する回路である。増幅回路91bは、制御部100からの発生指示信号に基づいて高周波電圧発生回路91aにより発生させた高周波電圧を増幅し、発生器33に出力する回路である。高周波電圧発生部91は、例えば、3kW以下の電力を発生器33に供給する。
監視回路92は、高周波電圧発生部91及び制御部100と接続されている。監視回路92は、高周波電圧発生部91からの高周波電圧を監視し、高周波電圧を監視した結果を制御部100に出力する。
監視回路92は、整流回路92aと、比較回路92bとを有する。整流回路92aは、高周波電圧発生部91及び比較回路92bと接続されている。整流回路92aは、高周波電圧発生部91からの高周波電圧を整流及び平滑することにより直流に変換し、比較回路92bに出力する。
比較回路92bは、整流回路92a及び制御部100と接続されている。比較回路92bは、整流回路92aから出力された信号と基準電圧とを比較し、整流回路92aから出力された信号が基準電圧を超えたときに、基準電圧を超えたことを示す信号を制御部100に出力する。
コイル85の異常発熱によりコイル85の電気抵抗、すなわちインピーダンスが変化する特性を利用して、監視回路92は、発生器33に入力される高周波電圧を監視し、その高周波電圧が基準電圧を超えたときに、コイル85の温度が上昇したと推定し、発生器33に関する異常発熱が発生したことを検知する。特に、コイル85の発熱を起因として発生器33の温度が上昇する場合があり、コイル85の温度変動が把握できれば発生器33の異常発熱を検知することができる。詳しくは、コイル85は、銅製である。銅は、温度変化に応じて電気抵抗が大きく変化し、50℃程度の温度上昇であれば簡素な回路でも検知可能である。
監視回路92において、整流回路92aには、整流のためのダイオードと、平滑のためのコンデンサーとが使用され、比較回路92bには、基準電圧を発生させるためにチェナーダイオードが使用される。また、監視回路92は、経年変化等により発生器33が発生する交流電界の周波数が変化してしまったときであっても、発生器33の電気抵抗、特にコイル85の電気抵抗が変化することから、発生器33に関する異常が発生したことを検知することができる。監視回路92は、導体83、第1電極81及び第2電極82を含む発生器33のインピーダンスの変化を検知し、検知された変化に基づいて、導体83、第1電極81及び第2電極82のうち少なくとも何れかの温度を検知する。
制御部100は、印刷を開始させるときに規制条件が成立した場合、印刷の開始を中止させる。制御部100は、印刷が開始され、印刷中であるときに、規制条件が成立した場合、印刷を中止させる。これにより、交流電界発生部30の故障を回避させることができる。
なお、本実施形態では、印刷システム1を例として説明したが、これに限定されない。例えば、印刷装置10を、媒体Mに液体を付与する他の処理装置に替えてもよい。このようにしても上記同様の効果を得ることができる。
また、印刷システム1ではなく、乾燥装置20単体であっても、上記同様の効果を得ることができる。すなわち、交流電界発生部30の故障を回避させることができる。
次に、他の実施形態について説明する。
上記実施形態の乾燥装置20における交流電界発生部30では、1種類の周波数帯域の交流電界が発生する構成としたが、これに限定されない。複数種類の周波数帯域の交流電界のうち何れかの周波数帯域の交流電界を選択的に発生可能な構成であってもよい。
すなわち、乾燥装置20の交流電界発生部30は、第1周波数帯の交流電界を発生させる第1交流電界発生部と、第2周波数帯の交流電界を発生させる第2交流電界発生部と、を備え、制御部100は、検知部40の検知結果に応じて、第1交流電界発生部または第2交流電界発生部を駆動させる。
例えば、第1交流電界発生部は、915MHzの第1周波数帯の交流電界を発生させ、第2交流電界発生部は、2.4GHzの第2周波数帯の交流電界を発生させる。この場合、第1交流電界発生部は、第1周波数帯の交流電界を発生させるための第1系統の発生器及び高周波電圧発生部を備える。第2交流電界発生部は、第2周波数帯域の交流電界を発生させるための第2系統の発生器及び高周波電圧発生部を備える。第1系統の発生器と第2系統の発生器とは、隣り合うように交互に配置される。これにより、媒体Mの単位面積に対する交流電界の強度のばらつきを抑制することができる。
制御部100は、第1周波数帯の交流電界を発生させる場合、第1系統の高周波電圧発生部を制御し、第1系統の発生器から第1周波数帯の交流電界を発生させる。制御部100は、第2周波数帯の交流電界を発生させる場合、第2系統の高周波電圧発生部を制御し、第2系統の発生器から第2周波数帯の交流電界を発生させる。
従って、交流電界発生部30は、周波数が異なる複数種類の交流電界のうち何れかを選択的に発生させることによって、その周波数に応じて、媒体Mに吐出された液体の厚み方向への加熱深度を変化させることができる。これにより、媒体Mに含まれる水分量に応じて周波数を変えるなど、媒体Mの状態に応じて液体を加熱することにより媒体Mを効率よく乾燥させることができる。
1…印刷システム、2…保持装置、3…巻取装置、10…印刷装置、12…印刷部、13…制御部、20…乾燥装置、21…支持部、21a…搬送ローラー、21b…搬送ローラー、30…交流電界発生部、33…発生器、34…カバー、36…電界検知センサー、37…筐体、40…検知部、41…超音波センサー、41a…発信部、41b…受信部、43…静電容量センサー、44…静電容量センサー、45…光学センサー、49…支持体、51…保持部、52…電極対、54…電極、71…ケース、72…光源、73…受光部、74…遮光部、75…開口、76…第1発光素子、77…第2発光素子、78…回転軸、79…貫通孔、81…第1電極、82…第2電極、83…導体、84…同軸ケーブル、84A…内部導体、84B…外部導体、85…コイル、88…調整機構、90…送風部、91…高周波電圧発生部、91a…高周波電圧発生回路、91b…増幅回路、92…監視回路、92a…整流回路、92b…比較回路、94A…第1通路、94B…第2通路、94C…第1送風ファン、94D…第2送風ファン、100…制御部、101…CPU、102…メモリー、103…制御回路、104…I/F、M…媒体。

Claims (7)

  1. 搬送される媒体を乾燥させる乾燥装置であって、
    搬送される前記媒体を支持する支持部と、
    交流電界を発生させる交流電界発生部と、
    前記媒体が含む水分量を検知する検知部と、
    制御部と、を備え、
    前記交流電界発生部は、
    前記支持部に支持された前記媒体に対向して配置され、隣り合って配置される第1電極及び第2電極と、
    前記第1電極及び前記第2電極への高周波電圧を発生させる高周波電圧発生部と、
    前記第1電極及び前記第2電極と前記高周波電圧発生部とを電気的に接続する導体と、を有し、
    前記検知部は、前記第1電極及び前記第2電極の搬送方向下流または上流の少なくとも一方に配置され、
    前記制御部は、前記検知部の検知結果に応じて前記交流電界発生部を制御する、乾燥装置。
  2. 請求項1に記載の乾燥装置であって、
    前記第1電極及び前記第2電極の前記媒体と対向する対向面は、前記交流電界を透過可能なカバーで覆われる、乾燥装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の乾燥装置であって、
    前記第1電極及び前記第2電極に対して送風する送風部を備える、乾燥装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の乾燥装置であって、
    前記検知部は、
    電極対を有し、前記電極対に接触する前記媒体の静電容量を検知する静電容量センサーと、
    超音波を発信する発信部と、前記発信部と前記媒体を介して対向して配置され、前記発信部が発信した前記超音波を受信する受信部と、を有する超音波センサーと、を備える、乾燥装置。
  5. 請求項4に記載の乾燥装置であって、
    前記電極対は、前記媒体の前記第1電極及び前記第2電極と対向する面とは反対の面に接触する、乾燥装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の乾燥装置であって、
    前記交流電界発生部は、
    第1周波数帯の交流電界を発生させる第1交流電界発生部と、
    第2周波数帯の交流電界を発生させる第2交流電界発生部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記検知部の検知結果に応じて、前記第1交流電界発生部または前記第2交流電界発生部を駆動させる、乾燥装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の乾燥装置と、
    媒体に液体を塗布する印刷装置と、を備え、
    前記乾燥装置は、前記印刷装置によって前記液体が塗布された前記媒体を乾燥する、印刷システム。
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