JP2022123799A - ハンドカバー - Google Patents
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Abstract
Description
なお、手の内面とは手のひら側の面をいう。
また、ハンドカバー及び手についての前後方向及び左右方向は、図2の図示状態を基準にし、指先側を前方、手首側を後方、前後方向に直交する方向を左右方向とする。
また降車時には、ハンドカバーの汚染された面を掴まないようにしつつ、素早く手から取り外して廃棄することが求められる。
また、手袋を外すときには手袋を嵌めていない手を使わなければならず、このとき手袋の表面に付着した汚れが接触し易いので、グリップからの汚染を防止しにくい。
手のひら部12には両面テープの小片300が局部的に取付けられている。小片300は粘着剤からなる付着部150とその一面を覆う剥離紙200で構成されている。
付着部150の設けられている位置はハンドカバー10のほぼ中央であり、小片300を挟んで、4指部14の先端側端部14aと手のひら部12の手首側端部18が反対側に位置している。
この状態から指先を上に向けて手を立て、手のひら部12、親指部13及び4指部14で手の内側全面を覆う状態とし、グリップ(図5参照)を握ると、手をグリップと接触させずに握ることができる。
しかし、このように両面テープの小片300を微小にすると、図15のDに示すように、剥離紙200と付着部150がそれぞれ小さくなる。
手のひらを覆う手のひら部(12)と、指を覆う指被覆部(17)とからなるカバー部(10a)を備え、付着部(15)により手の内面へ付着されるハンドカバーにおいて、
前記付着部(15)は、前記カバー部(10a)の特定位置へ部分的に配置されるとともに、
前記特定位置は、カバー部(10a)の周囲近傍であって、手の内面周囲の一部へ付着される位置であり、
前記カバー部(10a)が手の内面へ付着された使用状態で、手のひらを下に向けると、手の周囲における前記付着位置から下方へ垂れ下がって垂れ下がり部(19)を形成する位置であることを特徴とする。
ハンドカバーを手から取り外すには、ハンドカバーが手へ付着されている使用状態で、グリップの握りを解き、手のひらを下に向けると、ハンドカバーは手の周囲における付着位置から下方へ垂れ下がって垂れ下がり部(19)を形成する。
しかも、垂れ下がり部(19)は手のひらの下方を開放した状態になるので、手のひらとの接触を避けて取り外すことが容易になり、取り外し及び廃棄作業が容易かつ迅速になる。
特定位置をカバー部(10a)の指先側にすると、カバー部(10a)の指先側を手の指先へ付着させることができる。
また、垂れ下がり部(19)は、指先側に形成されるので、手のひらの下方を大きく開放することできる。
しかも折れ線は、手のひら部(12)の左右方向いずれか側端部近傍に設けられている付着部(15)から下方へ傾斜するので、手のひらの下方を大きく開放する。
また、垂れ下がり部(19)の対向面がグリップ面をなすため、グリップ面に触らず、外面だけに触って安全に取り外し及び廃棄の作業ができる。
前記付着部(15)は前記カバー部(10a)の特定位置へ部分的に配置され、
この特定位置は、前記カバー部(10a)が手の内面へ付着された使用状態で、手のひらを下に向けると、前記カバー部(10a)が前記付着部(15)から下方へ垂れ下がって垂れ下がり部(19)を形成する位置であるとともに、
前記付着部(15)は、手の内面側へ付着する第1面(15a)と、前記カバー部(10a)の前記特定位置へ付着する第2面(15b)とを備え、
前記第1面(15a)は剥離部材(20)で剥離可能に覆われ、
前記剥離部材(20)は付着部(15)より大きく、前記付着部(15)の周囲へ張り出すはみ出し部(21)が形成されていることを特徴とする。
そこで、垂れ下がり部の外面を持って引っ張ると、付着部(15)が手から分離し、ハンドカバーが手から取り外される。
また、グリップ面に触らないようにできるので、取り外し時におけるハンドカバー側からの汚染も防止される。
そのうえ、付着部(15)が微小化していても、剥離部材(20)が付着部(15)より大きく、付着部(15)から張り出すはみ出し部(21)を形成しているので、このはみ出し部(21)に指先を掛けて剥離させる。
前記剥離部材(20)面積(S3)が前記第2面の面積(S2)より大きくなるようにすることもできる。
そのうえ、第1面の面積(S1)を小さくしても、剥離部材(20)の面積(S3)が第2面の面積(S2)より大きいので、剥離部材(20)に付着部(15)から張り出すはみ出し部(21)が確実に形成される。
このようにすると、剥離部材(20)はその固定機能部(40・50・52・53)により、手から取り外されてグリップ面(10b)を内側にして折りたたまれた折りたたみカバー(10A)を、開かないように固定して保持する。
また、ハンドカバーの使用状態でグリップを放し、手のひらを下に向けると、ハンドカバーは手の周囲における付着位置から垂れ下がって手の周囲に垂れ下がり部(19)を形成し、この垂れ下がり部(19)を持って引っ張れば、手から簡単かつ迅速に取り外して廃棄できる。
このとき、垂れ下がり部(19)は比較的大きく、かつ手のひらの下方を開放した状態になるので、手で持ちやすくなるとともに、垂れ下がり部(19)のグリップ面に触らずに作業することが容易になる。したがって、取り外し及び廃棄を安全にしかも容易かつ迅速に作業できる。
このようにすると、垂れ下がり部(19)の形成時に、手のひらの下方をより大きく開放することできる。
しかし、本願発明の剥離部材(20)は、付着部(15)より大きく、付着部(15)から張り出すはみ出し部(21)を形成しているので、このはみ出し部(21)に指先を掛けて容易かつ迅速に剥離させることができる。したがって、微小な付着部(15)を使用する場合でも、ハンドカバーの装着性を向上させることができる。
そのうえ、剥離部材(20)の面積(S3)が第2面の面積(S2)より大きいので、付着部(15)を微小にして第1面の面積(S1)を小さくしても、剥離部材(20)に付着部(15)から張り出すはみ出し部(21)を形成でき、このはみ出し部(21)により剥離部材(20)を容易に剥離できるので、ハンドカバーの装着性を向上させることができる。
このようにすると、手の中央部において対向して垂れ下がる各垂れ下がり部を比較的短くするとともに、各垂れ下がり部のグリップに接触していたグリップ面を向い合わせにし、各外面を指で摘むことにより、グリップ面へ触らずにハンドカバーを取り外し、廃棄することもできる。したがって、はみ出し部(21)を形成することにより装着性を向上させた前記効果を維持するとともに、ハンドカバーの取り外し及び廃棄を安全にしかもより容易かつ迅速に作業できる。
図3はAとして図1における付着部及び剥離部材部分を拡大して示し、BにAにおける3-3線に沿う断面図を示す。図4は使用状態における垂れ下がり部の形成を示す断面図である。図5はグリップを握る際の状態を示す図であり、Aにグリップを握る前の状態、Bにグリップを握った状態、Cにグリップを握った状態の側面図を示す。
なお、ハンドカバー10の両面のうち、手のひら2側の面を裏面、反対側のグリップ9へ重ねる面を表面ということにする。表面は使用時のグリップ面になる。図1は裏面を示している。
この付着部15は接着剤もしくは粘着剤で構成することができる(以下、粘着剤の例を示す)。
剥離部材20は付着部15より大きく、中央部で付着部15へ粘着されるとともに、周囲部分は付着部15の周囲へ張り出すはみ出し部21になっている。
手1は、手のひら2と、その側部から斜めに側方へ延出する親指3(開いた状態)と、手のひら2の上部(指の付け根)から上方へ延出する4指4Fを有する。4指4Fは、人差し指4、中指5、薬指6及び小指7からなる。これらは親指3以外の4指をなす。手のひら2の後端部(図おける下部)は手首8をなす。
親指3と人差し指4の付け根側はV字状の股部3aになっている(親指3が開いた状態)。
なお、親指3はグリップ時に中指5の付け根側へ重なるように回動させることができる。
ハンドカバー10を手のひら2へ取付けるには、裏面を上に向けたハンドカバー10を平坦面上に置き、まず剥離部材20を剥離し、付着部15の第1面15aを露出させる。このとき、剥離部材20は付着部15より大きく、周囲へ張り出すはみ出し部21が形成されているため、このはみ出し部21を指先に掛けることにより容易に剥離させることができる。
すると、付着部15が手のひら2に粘着し、ハンドカバー10は付着部15の1点だけで手1のほぼ中央部へ取付けられる。
これにより、ハンドカバー10は手1の内面全体を覆うとともに、手1と一緒になって容易に取り扱い可能になり、ハンドカバー10を介在させてグリップを握ることを可能にする。
付着部15は直線L上にあり、その位置は、前後方向及び幅方向でそれぞれほぼ中央位置になる。また、付着部15が設けられる位置を特定位置とする。この例の特定位置は手の略中央部となる。
なお、図中の符号19には、垂れ下がり部分の主体をなしているハンドカバー10の構成部分の符号を()付きで添えてある。
なお、グリップを握る際には、予め手のひらを上に向けると、ハンドカバー10の全面が手の内面全体を覆うように広がる。そこで、手を慎重に立てて迅速にグリップへ押しつけることにより、ハンドカバー10をグリップに巻き付かせるようにして握ることができる。
付着部15は、カバー部10aの特定位置に設けられる。また、手のひら部12に対して相対的に微小の大きさであり、カバー部10aへ部分的に設けられる。
特定位置とは、図4に示すように、ハンドカバー10を取り付けた使用状態で、手のひら2を下に向けて手1を略水平にしたとき、付着部15から折れ曲がって垂れ下がり部19を形成できる位置であり、本例では、手1のほぼ中央部に相当する位置である。
付着部15が付着する部位は、手1の前後方向並びに幅方向における中央部になる。
具体的には、付着部15は手のひら2の上縁部のうち中指5の付け根近傍に取付けられる。手のひら2の上縁部は4指の各付け根部分である。中指5の付け根部分は、上縁部の幅方向中央部である。また中指5の先端から手首8までの前後方向における中間部でもある。
なお、手1の中央に相当する上記特定位置は一例であり、他の種々な位置が可能である。これについては後述する。
第2面15bは大きな面積S2で手のひら部12へより強固に粘着される。
第1面15aは小さな面積S1による相対的に小さな粘着力で手のひら2側へ粘着される。これらの面積は粘着面積である。
このようにすると、手側への粘着力<<カバー部側への粘着力、となるように調整が容易となる。S1とS2の比も、付着部15の組成や粘着相手側の素材により異なるので一概に定まらないが、概ね1/4~1/2程度が好ましい。
なお、付着部15の略円錐台は一例であり、上記製法によれば、例えば、不定形状でも円錐台もしくは円錐に類似した種々な形状が生じ得るが、このようなものも使用できる。
また、はみ出し部21を有する剥離部材20を設けることにより、必ずしも第1面15aの面積S1と第2面15bの面積S2が異なるものでなく、同面積のものでもよい。これについては図11にて後から説明する。
付着部15の第1面15aへ粘着される剥離部材20の面積S3は、第1面15aの面積S1より大きくなっている。さらに本例では第2面15bの面積S2より大きくなっている(S1<S2<S3)。
但し、はみ出し部21の形成は付着部15の周囲全方向でなく、いずれか1方向でもよい。
また、剥離部材20の形状は、矩形に限らず、円形、多角形もしくは不定形等種々可能である。大きさも、はみ出し部21が形成できるものであれば制限がない。
図1に示すように、4指部14は、4指4Fを密に隣り合わせにした状態の輪郭よりも大きく形成され、4指4Fの先端まで覆い、4指部14の先端である指先側先端部14aは4指4Fの先端に沿うアール状をなす。4指部14の側縁は、指の長さ方向に沿って上下方向の略直線状をなす。
親指部前縁13aは親指3の先端よりも所定高さだけ4指部14の先端側となる位置にある。この高さは、親指3を手のひら2の内側(中指5の付け根近傍)へ回動させても親指部13が常時親指3を覆うことができるように設定されている。
親指部13の側縁は前後方向に略直線状をなす親指部側縁13bになっている。親指部側縁13bは親指3の先端よりも外側へ張り出す位置に設けられ、その前端は4指部側縁14bに連続し、後端はハンドカバー10の手首側端部18に連続する。
親指部側縁13bと手首側端部18の連続部が親指後側コーナー13cをなす。
グリップ9は電車やバスの吊り輪であり、本例では輪状をなす。但し、三角形状等種々の形状のグリップが使用可能である。
まず、図2に示すハンドカバー10を手1へ取付けた使用状態で、手1を立て、ハンドカバー10の表面をグリップ9の側面へ向けると図5のAとなる。
なお、図5のAはグリップ9に重なるハンドカバー10の表面側を示す図である(この状態を使用状態の正面図ということにする)。また、グリップを握る際における上下方向は図5の図示状態を基準にする。
この状態で、グリップ9の下部9aがハンドカバー10の中央部へ重なるとともに、付着部15の上を通り、かつ凹入部16の上を通っている。また、4指部14が穴9bに臨んでいる。
手のひら部12及び親指部13は下部9aから下方へ延出している。
また、凹入部16を設けたことにより、4指部14の折れ曲がりがさらに容易になる。
特に、グリップ9が吊り輪等でリング状などの曲線の場合に、長さ方向のしわが発生しやすいので、このような曲線状のグリップ9に使用する場合に好適となる。
このように、下部9aは、下側から手のひら部12及び親指部13で巻かれるため、親指3から股部3a及び手のひら2の上部は、手のひら部12及び親指部13の介在により、下部9aと接触しないように保護されている。
なお、手のひら2の下半部は、親指部後部13dや手のひら部12の下半部側が上方へめくれ上がるように折れ曲がっているため、手のひら部12等で覆われず露出している。但し、この部分は下部9aと接触するおそれがないので露出していても問題がない。
ハンドカバー10を手1へ取付けるには、図2に示すように、まず、裏面を上にしたハンドカバー10を略水平に置き、剥離部材20を剥離して取り去り、付着部15の第1面15aを露出させる。
続いて、ハンドカバー10の上方へ手のひら2を下向きにした手1を置き、手のひら2を手のひら部12へ押しつける。すると、付着部15が第1面15aにて手のひら2へ付着される。したがって、この押しつけ作業だけで、ハンドカバー10が付着部15の1点で手1へ取付けられる。
したがってハンドカバー10の手1に対する装着が容易かつ迅速になり、乗車後直ちにハンドカバー10を介して吊り輪等のグリップ9を握ることができ、乗車後の立ち姿勢を安定に保つことができる。
特に図3のBに示すように、付着部15は、略円錐台形状をなし、粘着面積がS1と小さな第1面15aと、粘着面積がS2とより大きな第2面15bを備え、第1面15aが相対的に小さな粘着力で手のひら2側へ粘着される。このため、付着部15の手に対する付着力をより調整し易くなる。
このため下部9aの手のひら2と反対側へ出ても親指部13によりカバーされ、下部9aへ接触しやすい親指3側の保護を確実にすることができる。
特に、吊り輪等の輪状をなすグリップのカバーに好適なものとなる。
このとき、付着部15の手1に対する粘着力は比較的小さく、カバー部10a側の破損を招かない程度の適度なものに設定されているので、付着部15の剥離を確実にして、手側へ残らないようにすることができ、手1からの取り外しを容易かつ迅速にする。
また、付着部15を手1のほぼ中央部へ設けることにより、一対の垂れ下がり部19がほぼ同長となるのため、双方を一緒に掴むことが容易になり、この点でも取り外し性が良くなる。
したがって、ハンドカバー10のグリップ面10b側からの汚染を確実に防止しながら、汚染から保護された安全な取り外しと廃棄が可能になる。
対して付着部の配置及び剥離部材の形状等を変更しただけなので、この変更点以外の共通部分は前第1実施例と共通符号を用いる。
図6のAはハンドカバー10へ剥離部材20Aを取り付ける状態を示す展開斜視図である。
図6のBは、剥離部材20Aを取り付けた状態のハンドカバー10に対する図6のAにおける6-6線に沿う断面図である。
図7のAは、ハンドカバーを手に装着する状態を示す断面図である。
図7のBは、グリップを握るため手を立てた状態を示す断面図である。
付着部15Aは、図2の付着部15と同じであり、同じ特定位置、すなわち手1のほぼ中央部に相当する位置に設けられている。
この剥離部材20Aをハンドカバー10へ重ねると、ハンドカバー10の全体を完全に覆うとともに、指先先端側及び中央部の2つの位置で粘着される。図6のBはこの状態を示す。
そこで、カバー部10aの上へ手のひら2を下に向けた手1を押しつけると、付着部15Aが手のひら2へ付着し、ハンドカバー10が手1へ装着される。
そこで、図7Bに示すように、剥離部材20Aを手1の上へ戻して、手1を立てると、4指4Fの指先は、付着部15Bで結合された剥離部材20Aの先端部とカバー部10aの指先側先端部14aとで袋状をなす空間に入っている。
なお、付着部15Bの位置は直線L上に限定されない。図6のAに示すように、人さし指側へずれた位置である付着部15Cもしくは小指側へずれた位置である付着部15Dとしてもよい。
さらに図6のAに剥離部材20Bとして示すように、単純な長方形にしてもよい。この長方形は剥離部材20A全体を収容できる大きさである。
対して付着部15の配置を変更しただけなので、この変更点以外の共通部分は前第2実施例と共通符号を用いる。
Bは、Aの8-8線に沿う剥離部材20Aを取り付けた状態のハンドカバー10に対する断面図である。
図9は図7と同様の図であり、Aはハンドカバーを手に装着する状態を示す断面図である。
Bは、グリップを握るため手を立てた状態を示す断面図である。
Cは、ハンドカバーの取り外しを説明するための断面図である。
Dは、Aと同じ断面で付着部を異なる配置にした状態を説明する図である。
図10のAは、横断面にて側部に付着部を配置した状態を説明する図である。
Bは、側部に付着部を設けた場合における垂れ下がり部を示す斜視図である。
また、グリップ時には、付着部15Bの近傍に4指4Fの指先が位置するので、指先側先端部14aの上に手のひら部12側が重なっても、これに付着するおそれが少なく、グリップ9の握りを解いたとき、付着部15Bが障害となってハンドカバー10をグリップ9から離しにくくするようなおそれは少ない。
なお、付着部15Bの位置は直線L上に限定されない。図6のAに示すように、人さし指側へずれた位置である付着部15Cもしくは小指側へずれた位置である付着部15Dとしてもよい。
そこで、図9のAに示すように、剥離部材20Aを取り去り、手1をガイドライン11に合わせてカバー部10aへ押しつける。すると手1は4指4F(中指5)の先端部のみが付着部15Eに付着し、ハンドカバー10が手1へ装着される。
この位置に設けると、図9のDに示すように、垂れ下がり部19は、付着部15Fより前方となる手のひら部12と4指部14並びに親指部13が垂れ下がることにより形成される。手首側端部18側はほとんど垂れ下がらない。
しかも、付着部15Fの位置が手首近傍となるので、グリップの握りを解いたとき、手1をあまり水平側へ傾けなくても、グリップを放すと直ちにハンドカバー10はほぼ全体が垂れ下がって垂れ下がり部19になる。
また、手1を下向きに寝かせると、ハンドカバー10は手首18の近傍で垂れ下がり、手1の内面全体がほぼ開放される。したがって、手1への接触を気にせずにハンドカバー10を容易に取り外しできる。
この図に示すように、特定位置を付着部15Gの位置にすると、カバー部10aの小指側側端部10dを下にして垂れ下がり、親指3の付け根近傍から下方に仮想線で示す垂れ下がり部19が形成される。
しかも折れ線10eが傾斜しているため、手1の内面全体をほぼ開放し、手1への接触を気にせずにハンドカバー10をさらに容易に取り外しできる。
なお、特定位置を付着部15Gの位置にした場合は、折れ線10eの傾斜が逆方向になるだけであるため、一対の垂れ下がり部19は同様に形成され、同様の効果が得られる。
なお、図8に示した各種の特定位置は、いずれも付着部が確実に手1へ付着できるよう、ガイドライン11の内側にすることが好ましい。
図11のAは、両面テープ30から部分的に粘着剤を除去する第1工程を示す。
両面テープ30は市販のものであり、粘着剤からなる粘着層31(付着部)と剥離紙32が積層されたテープであり、各幅は一致している。したがって、長さ方向端面及び幅方向端面とも面一をなし、はみ出し部が存在しない。
中央部31aと側部31bは、カッター33で長さ方向に形成されるカットライン34で分離される。なお、カットライン34は剥離紙32に達しないよう粘着層31にのみ設けられる。
この工程では、一次加工テープを長さ方向へ等間隔にカットし、小片35を切り出す。小片35は局部的に設けられるとともに、取り外し性を考慮した微小のものである。
36は長さ方向に直交するカットラインである。カットライン36の間隔は、小片35の粘着部である中央部31aの面積が所定のものになるように設定される。
剥離紙32は当初の幅寸法と同じであるが、中央部31aと重なる中央部32aの左右にはみ出し部37が形成されている。
はみ出し部37は側部31bの除去された残り部分であり、中央部31aの左右へ寸法Dで張り出している。したがって、中央部31aの露出面をカバー部10a側へ粘着させれば、剥離紙32ははみ出し部37が中央部31aの左右へ張り出しているため、ここに指をかけて容易に剥離できる。
このようにすると、市販の両面テープ30を用いて、本願発明の付着部15及び剥離部材20を形成できる。
したがって、この状態で保持し、適時に廃棄することができる。しかも、グリップ面10bが露出せず衛生的なものとなり、特別な袋へ入れて廃棄する必要もなく、それほど場所を選ばずに廃棄できる。
また、手に対する付着が終わった付着部15をさらに有効利用することができ、廃棄専用袋等の別部材も不要になる。
また、付着部を中央に設けず、例えば、図9に示すように前後等の縁部に設けた場合にも、同様に折りたたんで、その折りたたみ状態を固定できる。図9のCに示す状態では、下部側を一度折り曲げ、その後上端部を2回折り曲げれば、先端の付着部15Eにより固定できる。
図13は第5実施例に係り、図13のAは、図6のAに類似した斜視図であり、大きな剥離部材20Cを用いた例である。この剥離部材20Cは図6のAに示す大型長方形の剥離部材20Bに類似するものであるが、ポケット40が設けられている点で異なる。
なお、ポケット40は折りたたみカバー10Aを二つ折り等した状態で開かないように固定して保持することができ、本願発明の固定機能部に相当する。
その後、ハンドカバー10を手から取り外したときは、ハンドカバー10を二つ折りにして折りたたみカバー10Aとする。
このとき、付着部15がポケット40の内面に接触して付着すると、ポケット40内の折りたたみカバー10Aは脱落しにくくなる。
この廃棄に際して、グリップ面10bを露出させずに折りたたみ状態を固定でき、かつ外面10cのみを触るようにしたので、廃棄が適時にかつ場所を限定されず容易になる。
しかも、剥離部材20Cを有効に利用できる。
なお、ハンドカバー10を二つ折りでなく、さらに四つ折り等に折れば、それだけ、剥離部材20Cのサイズを小さくすることができる。
ハンドカバー10から取り除かれた剥離部材20Dは、適宜場所に保管して携行される。
スリット50は折りたたみカバー10Aを二つ折り等した状態で開かないように固定して保持することができ、本願発明の固定機能部に相当する。
折りたたみカバー10Aはスリット50から半分程度押し込む。これにより、二つ折りされた状態は剥離部材20Dにより固定され、開かなくなる。
また、付着部15が剥離部材20Dの内面へ重なっていれば、付着部15の付着により脱落しにくくなる。
このようにすると、剥離部材20Dを薄い状態で使用でき、かつ剥離部材20Dを有効利用できるとともに、製造も容易である。
これらのスリット52及び53はいずれも本願発明の固定機能部に相当する。
また、スリットの形状は、これらに限らず、例えば、半円弧状などの曲線でもよい。
さらにこの場合も、ハンドカバー10を二つ折りでなく四つ折り等に折れば、それだけ剥離部材20Dのサイズを小さくすることができる。
例えば、グリップは電車やバス等の吊り輪で、リング状等の曲線をなすものに限定されず、手すり等の直線的なものでもよい。さらにこれら硬質素材のものばかりではなく、植物や肉類などの軟質の素材であっても手で握るものならば本願発明の対象となるグリップにできる可能性がある。
さらに、付着部における剥離部材の迅速・容易な剥離を目的とせず、垂れ下がり部を設けて、安全かつ迅速・容易な脱着を目的とする場合は、必ずしもはみ出し部を有する剥離部材と組合わせる必要はなく、付着部をはみ出し部のない両面テープ(例えば、図15)等と組み合わせてもよい。
この場合は、部分的な付着部の配置により装着性を向上し、垂れ下がり部の形成により、安全な取り外し及び廃棄を容易かつ迅速にする効果を享受できる。
18:手首側端部 19:垂れ下がり部 20:剥離部材 21:はみ出し部
手のひらを覆う手のひら部(12)と、指を覆う指被覆部(17)とからなるカバー部(10a)を備え、付着部(15)により手の内面へ付着されるハンドカバーにおいて、
前記付着部(15)は、前記カバー部(10a)の特定位置へ部分的に配置されるとともに、
前記特定位置は、カバー部(10a)の周囲近傍であって、手の内面周囲の一部へ付着される位置であり、
前記カバー部(10a)が手の内面へ付着された使用状態で、手のひらを下に向けると、手の周囲における付着位置から下方へ垂れ下がって垂れ下がり部(19)を形成する位置であることを特徴とする。
Claims (6)
- 手のひらを覆う手のひら部(12)と、指を覆う指被覆部(17)とからなるカバー部(10a)を備え、付着部(15)により手の内面へ付着されるハンドカバーにおいて、
前記付着部(15)は、前記カバー部(10a)の特定位置へ部分的に配置されるとともに、
前記特定位置は、カバー部(10a)の周囲近傍であって、手の内面周囲の一部へ付着される位置であり、
前記カバー部(10a)が手の内面へ付着された使用状態で、手のひらを下に向けると、手の周囲における前記付着位置から下方へ垂れ下がって垂れ下がり部(19)を形成する位置であることを特徴とするハンドカバー。 - 請求項1において、前記特定位置は、前記カバー部(10a)の指先側もしくは手首側又は前記手のひら部(12)の左右方向端部近傍であることを特徴とするハンドカバー。
- 手のひらを覆う手のひら部(12)と、指を覆う指被覆部(17)とからなるカバー部(10a)を備え、付着部(15)により手の内面へ付着されるハンドカバーにおいて、
前記付着部(15)は前記カバー部(10a)の特定位置へ部分的に配置され、
この特定位置は、前記カバー部(10a)が手の内面へ付着された使用状態で、手のひらを下に向けると、前記カバー部(10a)が前記付着部(15)から下方へ垂れ下がって垂れ下がり部(19)を形成する位置であるとともに、
前記付着部(15)は、手の内面側へ付着する第1面(15a)と、前記カバー部(10a)の前記特定位置へ付着する第2面(15b)とを備え、
前記第1面(15a)は剥離部材(20)で剥離可能に覆われ、
前記剥離部材(20)は付着部(15)より大きく、前記付着部(15)の周囲へ張り出すはみ出し部(21)が形成されていることを特徴とするハンドカバー。 - 請求項3において、前記付着部(15)は、前記第1面の面積(S1)より、前記第2面の面積(S2)が大きいとともに、
前記剥離部材(20)の面積(S3)は、前記第2面の面積(S2)より大きいことを特徴とするハンドカバー。 - 請求項3又は4において、前記付着部(15)は、前記手のひら部(12)の中央部側にのみ設けられ、使用状態で、手のひらを下に向けると、前記付着部(15)を挟んで、前記手のひら部(12)の手首側端部(18)及び前記指被覆部(17)の先端部(14a)がそれぞれ対向して下方へ垂れ下がって垂れ下がり部(19)を形成することを特徴とするハンドカバー。
- 請求項3において、前記剥離部材(20)は、手から取り外されて、グリップ面(10b)を内側にして折りたたまれた折りたたみカバー(10A)を開かないように固定して保持する固定機能部(40・50・52・53)を備えていることを特徴とするハンドカバー。
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