JP2022121824A - 切削方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】端材チップの飛びを低減し、切削ステップ後のピックアップ時におけるデバイスチップの破損等のリスクを低減し、且つ、切削ステップのスループットを向上する。【解決手段】円板状の被加工物の外周余剰領域において飛びが生じる可能性のある端材チップとなる領域を検出する検出ステップと、各第1の分割予定ラインに沿って被加工物を切削する第1切削ステップと、第1切削ステップの後、各第2の分割予定ラインに沿って被加工物を切削する第2切削ステップと、を備え、第2切削ステップでは、検出ステップで検出された端材チップとなる領域に接する第2の分割予定ラインにおいて、切削ブレードを被加工物の外周縁の外側から切り込ませ、デバイス領域を通り被加工物を切削し、端材チップとなる領域の角部よりも外側では被加工物が切削されていない未切削領域を形成する、切削方法を提供する。【選択図】図9

Description

本発明は、円板状の被加工物の切削方法に関する。
半導体ウェーハや光デバイスウェーハ等の円板状の被加工物を、当該被加工物の一面側に格子状に設定された複数の分割予定ラインに沿って切削することにより、被加工物を複数のデバイスチップに分割する方法が知られている。
例えば、被加工物の他面側にダイシングテープを貼着した後、この他面側をチャックテーブルの保持面で吸引保持し、次いで、高速回転した切削ブレードの下端をダイシングテープと保持面との間に位置付けた状態で、チャックテーブルを加工送りすることで、被加工物は各分割予定ラインに沿って切断(即ち、フルカット)される。
複数の分割予定ラインは、第1の方向に各々沿う複数の第1の分割予定ラインと、第1の方向と直交する第2の方向に各々沿う複数の第2の分割予定ラインと、を有し、ウェーハにおいて格子状に設定されている。それゆえ、被加工物の外周縁近傍には、曲線状の一辺を有する三角形状又は台形状の端材チップが発生する。
被加工物の一面において、この端材チップは、デバイスチップに比べて面積が小さい。加えて、被加工物の一面側及び他面側の外周部には、面取り部(即ち、ベベル部)が形成されているので、切削中には、被加工物とダイシングテープとの間に切削水が入り込みやすい。それゆえ、切削中にダイシングテープから端材チップが剥離して飛散し(即ち、端材チップの飛びが発生し)、落下した端材チップでデバイスが損傷する恐れがある。
端材チップの飛びを低減するために、例えば、第1の分割予定ラインの各々に沿ってウェーハを切断した後、第2の分割予定ラインの各々に沿ってウェーハを切断する際に、切り終わり側では未切削領域を残した状態で切削を止める切削方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、当該切削方法でウェーハを切断すると、外周部において複数の第2の分割予定ラインに跨る円弧状の端材が形成される。従って、切削後に、コレット等を有するピックアップ装置で、各デバイスチップをピックアップするときに、円弧状の端材チップがデバイスチップに随伴し、その後、落下してデバイスチップを損傷する可能性があるし、ピックアップ装置へ悪影響が及ぶ可能性もある。
端材チップの飛びを低減する別の切削方法として、各分割予定ラインにおいて、切り始め側と、切り終わり側との両方で、チャックテーブルの加工送り速度を低速化する切削方法(所謂、スローイン・スローアウト)もある(例えば、特許文献2参照)。しかし、この切削方法では、切削加工のスループットが低下するという問題がある。
特開2014-204015号公報 特開2013-45790号公報
本発明は係る問題点に鑑みてなされたものであり、端材チップの飛びを低減し、切削ステップ後のピックアップ時におけるデバイスチップの破損等のリスクを低減し、且つ、切削ステップのスループットを向上することを目的とする。
本発明の一態様によれば、円板状の被加工物の切削方法であって、第1の方向に伸長する複数の第1の分割予定ラインと、該第1の方向と交差する第2の方向に伸長する複数の第2の分割予定ラインと、が表面側に設定され、該複数の第1の分割予定ラインと該複数の第2の分割予定ラインと、によって区画された複数の領域の各々にデバイスが設けられているデバイス領域と、該デバイス領域を囲みデバイスが設けられていない外周余剰領域と、を有する該被加工物の該外周余剰領域において、飛びが生じる可能性のある端材チップとなる領域を検出する検出ステップと、該被加工物と切削ブレードとを相対的に移動させて各第1の分割予定ラインに沿って該被加工物を切削する第1切削ステップと、該第1切削ステップの後、該被加工物と該切削ブレードとを相対的に移動させて各第2の分割予定ラインに沿って該被加工物を切削する第2切削ステップと、を備え、該第2切削ステップでは、該検出ステップで検出された端材チップとなる領域に接する第2の分割予定ラインにおいて、該切削ブレードを該被加工物の外周縁の外側から切り込ませ、該デバイス領域を通り該被加工物を切削し、該端材チップとなる領域の角部よりも外側では該被加工物が切削されていない未切削領域を形成する切削方法が提供される。
好ましくは、切削方法は、該第2切削ステップの後、該被加工物の向きを180°回転した後、該切削ブレードと該被加工物とを相対的に移動させることにより、外周縁の外側から第2の分割予定ラインの該未切削領域に該切削ブレードを切り込ませて、該未切削領域を切削する第3切削ステップを更に備える。
本発明の他の態様によれば、円板状の被加工物の切削方法であって、第1の方向に伸長する複数の第1の分割予定ラインと、該第1の方向と交差する第2の方向に伸長する複数の第2の分割予定ラインと、が表面側に設定され、該複数の第1の分割予定ラインと該複数の第2の分割予定ラインと、によって区画された複数の領域の各々にデバイスが設けられているデバイス領域と、該デバイス領域を囲みデバイスが設けられていない外周余剰領域と、を有する該被加工物の該外周余剰領域において、飛びが生じる可能性のある端材チップとなる領域を検出する検出ステップと、該被加工物と切削ブレードとを相対的に移動させて各第1の分割予定ラインに沿って該被加工物を切削する第1切削ステップと、該第1切削ステップの後、該被加工物と該切削ブレードとを相対的に移動させて各第2の分割予定ラインに沿って該被加工物を切削する第2切削ステップと、を備え、該第2切削ステップでは、該検出ステップで検出された端材チップとなる領域に接する第2の分割予定ラインにおいて、該切削ブレードを該被加工物の外周縁の外側から切り込ませ、該デバイス領域を通り第1の速度で該被加工物を切削し、該端材チップとなる領域の角部よりも外側では該第1の速度よりも低速の第2の速度で該被加工物を切削する切削方法が提供される。
好ましくは、該第2切削ステップでは、第1の流量で切削水を供給しながら該切削ブレードを該被加工物の外周縁の外側から該第1の速度で切り込ませて該被加工物を切削すると共に、該端材チップとなる領域の角部よりも外側では、該第1の流量より少ない第2の流量で切削水を供給しながら、該第1の速度よりも低速の該第2の速度で該被加工物を切削する。
本発明の更なる他の態様によれば、円板状の被加工物の切削方法であって、第1の方向に伸長する複数の第1の分割予定ラインと、該第1の方向と交差する第2の方向に伸長する複数の第2の分割予定ラインと、が表面側に設定され、該複数の第1の分割予定ラインと該複数の第2の分割予定ラインと、によって区画された複数の領域の各々にデバイスが設けられているデバイス領域と、該デバイス領域を囲みデバイスが設けられていない外周余剰領域と、を有する該被加工物の該外周余剰領域において、飛びが生じる可能性のある端材チップとなる領域を検出する検出ステップと、該被加工物と切削ブレードとを相対的に移動させて各第1の分割予定ラインに沿って該被加工物を切削する第1切削ステップと、該第1切削ステップの後、該被加工物と該切削ブレードとを相対的に移動させて各第2の分割予定ラインに沿って該被加工物を切削する第2切削ステップと、を備え、該第2切削ステップでは、該検出ステップで検出された端材チップとなる領域に接する第2の分割予定ラインにおいて、該切削ブレードを該被加工物の外周縁の外側から切り込ませ、該デバイス領域を通り第1の流量で切削水を供給しながら該被加工物を切削し、該端材チップとなる領域の角部よりも外側では該第1の流量より少ない第2の流量で切削水を供給しながら該被加工物を切削する切削方法が提供される。
好ましくは、該検出ステップでは、該被加工物の外周縁から所定の距離内に存在する該第1の分割予定ラインと該第2の分割予定ラインとの交点の位置を検出する。
好ましくは、切削方法は、該第2切削ステップの後、該被加工物に貼着されたダイシングテープから該端材チップが剥離して、該端材チップの飛びが生じているか否かを検知する飛び検知ステップと、該飛び検知ステップで該端材チップの飛びが検知された場合にアラームを発する報知ステップと、を更に備える。
本発明の一態様に係る切削方法では、飛びが生じる可能性のある端材チップとなる領域を検出する検出ステップと、第1の分割予定ラインに沿って被加工物を切削する第1切削ステップと、第2の分割予定ラインに沿って被加工物を切削する第2切削ステップと、を備える。
第2切削ステップでは、検出ステップで検出された端材チップとなる領域に接する第2の分割予定ラインにおいて、切削ブレードを被加工物の外周縁の外側から切り込ませ、デバイス領域を通り被加工物を切削し、端材チップとなる領域の角部よりも外側では被加工物が切削されていない未切削領域を形成する。それゆえ、端材チップの飛びを低減できる。
加えて、未切削領域は、飛びの可能性がある端材チップとなる領域に接する第2の分割予定ラインのみにおいて形成されるので、端材チップとなる領域に接しない第2の分割予定ラインでは、未切削領域が形成されない。それゆえ、全ての第2の分割予定ラインにおいて未切削領域を形成する場合に比べて、切削加工のスループットを向上できる。
更に、全ての第2の分割予定ラインにおいて未切削領域を形成することにより、被加工物の外周部において複数の第2の分割予定ラインに跨る円弧状の端材を形成する場合に比べて、1つ当たりの端材チップの面積を小さくできる。それゆえ、第2切削ステップ後のピックアップ時におけるデバイスチップの破損等のリスクを低減できる。
切削装置の概要図である。 切削ユニットの側面図である。 ウェーハの上面図である。 ウェーハユニットの斜視図である。 第1の実施形態に係る切削方法のフロー図である。 ウェーハの概要図である。 検出ステップを示す図である。 第1切削ステップを示す図である。 第2切削ステップを示す図である。 第3切削ステップを示す図である。 飛び検知ステップの結果の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る切削方法のフロー図である。 第2切削ステップを示す図である。 第3の実施形態に係る第2切削ステップを示す図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。まず、円板状の被加工物であるウェーハ11(図3参照)を切削する際に使用する切削装置2について説明する。図1は、切削装置2の概要図である。なお、図1では、構成要素の一部を機能ブロックで示す。
図1に示すX軸方向(加工送り方向)、Y軸方向(割り出し送り方向)及びZ軸方向(鉛直方向)は、互いに直交する。X軸方向は、互いに逆向きの+X方向及び-X方向と平行である。同様に、Y軸方向は、互いに逆向きの+Y方向及び-Y方向と平行であり、Z軸方向は、互いに逆向きの+Z方向及び-Z方向と平行である。
切削装置2は、各構成要素を支持する基台4を有する。基台4の上方には、円板状のチャックテーブル6が設けられている。チャックテーブル6は、金属製の枠体と、当該枠体の円板状の凹部に固定された円板状のポーラス板と、を有する。
枠体には、所定の流路が形成されており、この流路には、エジェクタ等の吸引源が接続されている。吸引源で生じた負圧は、ポーラス板の上面に伝達される。それゆえ、チャックテーブル6の上面は、ウェーハ11を吸引保持する保持面6aとして機能する。
チャックテーブル6の周囲には、環状フレーム19(図4参照)を挟持して固定する4個のクランプ6bが設けられている。チャックテーブル6の下方には、Z軸方向と略平行な回転軸の周りにチャックテーブル6を回転させるための回転駆動源8が設けられている。
回転駆動源8は、X軸移動機構10により、X軸方向に沿って移動可能である。X軸移動機構10は、X軸方向と略平行な態様で基台4の上面に固定された一対のX軸ガイドレール12を有する。
X軸ガイドレール12には、X軸移動テーブル14がスライド可能に取り付けられている。X軸移動テーブル14の上面側には、回転駆動源8が固定されており、X軸移動テーブル14の下面側には、ナット部(不図示)が設けられている。
ナット部には、X軸方向に略平行に配置されたX軸ボールネジ16が回転可能に連結されている。X軸ボールネジ16の一端部には、パルスモーター等のX軸モーター18が連結されており、X軸モーター18でX軸ボールネジ16を回転させれば、X軸移動テーブル14は、X軸方向に移動する。
X軸移動機構10の+Y方向の近傍には、Y軸移動機構20が設けられている。Y軸移動機構20は、Y軸方向と略平行な態様で基台4の上面に固定された一対のY軸ガイドレール22を有する。
Y軸ガイドレール22には、Y軸移動テーブル24の基部24aがスライド可能に取り付けられている。基部24aの下面側には、ナット部(不図示)が設けられており、ナット部には、Y軸方向に略平行に配置されたY軸ボールネジ26が回転可能に連結されている。
Y軸ボールネジ26の一端部には、パルスモーター等のY軸モーター28が連結されており、Y軸モーター28でY軸ボールネジ26を回転させれば、基部24aは、Y軸方向に移動する。基部24aには、Z軸方向に延びる壁部24bが一体的に設けられている。
壁部24bの-X方向の側面には、Z軸移動機構30が設けられている。Z軸移動機構30は、Z軸方向と略平行な態様で壁部24bに固定された一対のZ軸ガイドレール32を有する。
Z軸ガイドレール32には、Z軸移動ブロック34がスライド可能に取り付けられている。Z軸移動ブロック34の壁部24b側には、ナット部(不図示)が設けられており、ナット部には、Z軸方向と略平行に配置されたZ軸ボールネジ(不図示)が回転可能に連結されている。
Z軸ボールネジの上端部には、パルスモーター等のZ軸モーター36が連結されており、Z軸モーター36でZ軸ボールネジを回転させれば、Z軸移動ブロック34は、Z軸方向に移動する。Z軸移動ブロック34には、切削ユニット38が固定されている。
切削ユニット38は、円筒状のスピンドルハウジング40を有する。スピンドルハウジング40には、長手方向がY軸方向と略平行に配置された円柱状のスピンドル(不図示)が回転可能に収容されている。
スピンドルの一端部には、モーター等の回転駆動源(不図示)が設けられており、スピンドルの他端部には、円環状の切り刃42aを有する切削ブレード42が装着されている。
切削ブレード42でウェーハ11を切削するときには、切削ブレード42には切削水供給機構44(図2参照)から純水等の切削水46が供給される。図2は、切削水供給機構44を含む切削ユニット38の側面図である。
切削水供給機構44は、ブレードカバー48に固定された一対のクーラーノズル50を有する。一対のクーラーノズル50は、Y軸方向において切削ブレード42を挟む様に配置されている。なお、図2では、1つのクーラーノズル50が示されている。
各クーラーノズル50は、X軸方向に並んで配置された3つの開口から、切り刃42a等に切削水46を噴射することで、切削ブレード42の冷却や、加工点からの切削屑の除去に寄与する。
クーラーノズル50の開口と略同じ高さ位置には、Y軸方向に並んで配置された5つの開口を含むスプレーノズル52が設けられている。スプレーノズル52は、ウェーハ11へ切削水46を噴射することで、切削屑等の残渣の除去に寄与する。
スプレーノズル52の上方、且つ、切り刃42aの外側には、X軸方向と略平行に切削水46を噴射するシャワーノズル54が設けられている。シャワーノズル54は、1つの開口を含み、この開口から切削ブレード42の側方に向かって切削水46が噴射される。
シャワーノズル54から切削ブレード42へ噴射された切削水46は、切削ブレード42と共に回転して加工点へ供給され、例えば、切削ブレード42からの切削屑の除去に寄与する。それゆえ、シャワーノズル54から噴射される切削水46の流量は、切削時に端材チップ11d(図7参照)が受ける衝撃に影響する。
ここで、図1に戻り、切削装置2の他の構成要素について説明する。スピンドルハウジング40の側面には、保持面6aと対向する様に配置されたカメラユニット60が設けられている。カメラユニット60は、所定の光学系と、撮像素子とを、含む。
切削装置2は、チャックテーブル6、X軸移動機構10、Y軸移動機構20、Z軸移動機構30、切削ユニット38、カメラユニット60等の動作を制御する制御ユニット62を含む。
制御ユニット62は、例えば、CPU(Central Processing Unit)に代表されるプロセッサ等の処理装置と、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の主記憶装置と、フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、を含むコンピュータによって構成されている。
補助記憶装置には、ソフトウェアが記憶されており、このソフトウェアに従い処理装置等を動作させることによって、制御ユニット62の機能が実現される。なお、補助記憶装置には、カメラユニット60で得た画像を処理する所定のプログラム、又は、画像認識を行う機械学習済モデル等も記憶されている。
制御ユニット62には、表示装置64が電気的に接続されている。表示装置64は、例えば、オペレーターが切削条件を入力したり、カメラユニット60による撮像で得られた画像を表示したりするタッチパネル(即ち、表示及び入力装置)である。
表示装置64は、切削装置2の動作異常や、ウェーハ11の切削におけるその他の異常(例えば、端材チップ11dの飛び)が生じた場合に、文字、色、画像等でアラームを発する。つまり、表示装置64は、異常を知らせる報知ユニット66を構成する。
報知ユニット66は、ランプ68、スピーカー(不図示)等を更に含む。例えば、切削で異常が生じた場合、ランプ68の第1の色(例えば、赤色)が点灯する。また、例えば、切削で異常が生じた場合、所定の警報音や音声等が、スピーカから流れる。この様なランプ68の点灯や、スピーカからの音もアラームとなる。
次に、図3及び図4を参照して、切削装置2で切削されるウェーハ11について説明する。図3は、ウェーハ11の上面図である。ウェーハ11は、例えば、シリコン製の半導体ウェーハである。
ウェーハ11の表面11a側には、各々第1の方向13aと略平行に伸長する複数の第1の分割予定ライン15aと、各々第1の方向13aと直交(交差)する第2の方向13bと略平行に伸長する複数の第2の分割予定ライン15bと、が設定されている。
複数の第1の分割予定ライン15aと、複数の第2の分割予定ライン15bと、によって区画された領域の各々には、デバイス17が形成されている。但し、図3に示すデバイス17の配置は一例であり、デバイス17の配置、数量、形状、大きさ、種類、構造等は、図3の例に限定されるものではない。
複数のデバイス17が配置されたデバイス領域17aの外周部には、外周余剰領域17bが存在する。外周余剰領域17bは、第1の方向13a及び第2の方向13bで構成される平面において、デバイス領域17aを囲む領域である。外周余剰領域17bには、デバイス17が設けられていない。
ウェーハ11を切削する前には、ノッチ11cの向きと、金属製の環状フレーム19との向きを調整した上で、ウェーハ11の裏面11bと、環状フレーム19の一面とに、ダイシングテープ21を貼着する。
これにより、ダイシングテープ21を介してウェーハ11が環状フレーム19で支持されたウェーハユニット23を形成する。図4は、ウェーハユニット23の斜視図である。次に、ウェーハ11を切削する切削方法を説明する。
図5は、第1の実施形態に係る切削方法のフロー図である。ウェーハ11を切削する際には、まず、ウェーハ11の裏面11b側を保持面6aで吸引保持し、環状フレーム19をクランプ6bで挟持する。
次に、制御ユニット62が、第1の分割予定ライン15a、第2の分割予定ライン15b等に基づいて、外周余剰領域17bにおいて飛びが生じる可能性のある端材チップ11dとなる領域27(図7参照)を検出する(検出ステップS10)。
検出ステップS10は、補助記憶装置に記憶されたプログラムに従って行われる。検出ステップS10では、まず、カメラユニット60で表面11a側の異なる三箇所を撮像した後、制御ユニット62が、ウェーハ11の外周縁11eに位置する三点の座標を特定する。三点の座標は、例えば、保持面6aの中心を原点とする座標である。
次いで、制御ユニット62は、特定した三点の座標に基づいて、表面11aの中心の座標、表面11aの直径を算出する。これにより、表面11aの中心の座標と、外周縁11eと、の位置関係が特定される。
その後、カメラユニット60で表面11a側の少なくとも異なる二箇所を撮像し、各画像に含まれるキーパターン(不図示)に基づいて、制御ユニット62が、1つの第1の分割予定ライン15aの位置を特定する。次いで、デバイス17のピッチサイズから、全ての第1の分割予定ライン15aの位置が特定される。
チャックテーブル6を略90°回転させた後、同様にして、制御ユニット62が、全ての第2の分割予定ライン15bの位置を特定する。図6は、第1の分割予定ライン15a、第2の分割予定ライン15b、及び、外周縁11eを示す、ウェーハ11の概要図25である。
次いで、制御ユニット62は、外周縁11eから所定の距離内に存在する、第1の分割予定ライン15aと、第2の分割予定ライン15bと、の交点15cの位置を検出する(図7参照)。図7は、検出ステップS10を示す図である。
本例では、外周縁11eの直径よりも小さい直径を有し、且つ、外周縁11eと同じ中心を有する同心円11f(図7において一点鎖線で示す)と、外周縁11eとの間に位置する交点15cの位置を検出する。
これにより、外周縁11eから所定の距離内に位置する交点15cの座標が検出される。所定の距離は、0.5mm以上4.0mm以下の範囲において定められ、例えば、1.0mmとされる。
なお、代替的な手法として、同心円11fを利用することなく、第1の分割予定ライン15a又は第2の分割予定ライン15bに沿って、外周縁11eから所定の距離内に位置する交点15cの座標を検出してもよい。
次いで、制御ユニット62は、表面11aの径方向において交点15cの外側に位置し、且つ、第1の分割予定ライン15a、第2の分割予定ライン15b及び外周縁11eで区画される領域を、飛びが生じる可能性のある端材チップ11dとなる領域27(図7参照)として特定する。なお、図7では、領域27を丸破線で囲むと共に、領域27に灰色を付している。
本実施形態の領域27は、三角形状の領域であり、略90°の角部が交点15cに位置する。領域27は、矩形のデバイスチップ11gの領域に比べて、1/3以下又は1/4以下の面積を有するので、領域27は、ダイシングテープ21との接触面積が小さい。更に、裏面11bの外周部に面取り部が形成されているので、ウェーハ11とダイシングテープ21との間に切削水46が入り込む。
それゆえ、領域27に対応する端材チップ11dは、ウェーハ11を切削する際に、デバイス領域17aにあるデバイスチップ11gや、外周余剰領域17bにある台形状の端材チップ11hに比べて、飛びやすい。そこで、本実施形態の検出ステップS10では、飛びが生じる可能性のある端材チップ11dとなる領域27を、制御ユニット62が予め特定する。
なお、検出ステップS10では、上述の例に代えて、カメラユニット60で撮像した表面11aの画像に対して、補助記憶装置に記憶された機械学習済モデルが画像認識を行うことで、第1の分割予定ライン15a、第2の分割予定ライン15b、外周縁11e、交点15c、領域27の各位置を検出してもよい。
検出ステップS10の後、第1切削ステップS20を行う。図8は、第1切削ステップS20を示す図である。図8に示す各矢印は、保持面6aに対する切削ブレード42の相対的な移動の軌跡を示す。
第1切削ステップS20では、まず、第1の分割予定ライン15aをX軸方向と略平行にすると共に、高速で回転している切削ブレード42の下端を、1つの第1の分割予定ライン15aの延長線上に配置する。
次いで、切削ブレード42の下端を、Z軸移動機構30により保持面6aとダイシングテープ21との間の高さに位置付ける。そして、X軸移動機構10によりウェーハ11と切削ブレード42とをX軸方向に相対的に移動させることで、1つの第1の分割予定ライン15aに沿って、ウェーハ11を切削する。
この様にして、第1の分割予定ライン15aの一端から他端までウェーハ11を切断した後、Y軸移動機構20で切削ユニット38を所定長さだけ割り出し送りする。そして、切削された第1の分割予定ライン15aにY軸方向で隣接する他の第1の分割予定ライン15aに沿って、一端から他端までウェーハ11を切断する。
同様にして、全ての第1の分割予定ライン15aに沿って、ウェーハ11を切断する。第1切削ステップS20の後、回転駆動源8によりチャックテーブル6を略90°回転させる。そして、第2の分割予定ライン15bに沿ってウェーハ11を切削する(第2切削ステップS30)。図9は、第2切削ステップS30を示す図である。
第2切削ステップS30でも、第2の分割予定ライン15bをX軸方向と略平行にすると共に、高速で回転している切削ブレード42の下端を、1つの第2の分割予定ライン15bの延長線上に配置する。
次いで、切削ブレード42の下端を保持面6aとダイシングテープ21との間の高さに位置付ける。そして、ウェーハ11と切削ブレード42とをX軸方向に相対的に移動させることで、各第2の分割予定ライン15bに沿って、ウェーハ11を切削する。
但し、第2切削ステップS30では、端材チップ11dとなる領域27に接する第2の分割予定ライン15bにおいて、切削ブレード42を外周縁11eの外側から切り込ませ、デバイス領域17aを通り端材チップ11dとなる領域27の略90°の角部(即ち、交点15c)まで切削する。
しかし、当該第2の分割予定ライン15bにおいて、端材チップ11dとなる領域27の角部(即ち、交点15c)よりも外側(即ち、切り終わり側)では、ウェーハ11が切削されていない未切削領域15dを形成する。なお、図9では、未切削領域15dを丸破線で囲んで示す。
本実施形態では、第2の分割予定ライン15bから15b、15b、15b、及び、15b11から15b13においては、切り終わり側に未切削領域15dを形成する。それゆえ、端材チップ11dの飛びを低減できると共に、全ての第2の分割予定ライン15bにおいて未切削領域15dを形成する場合に比べて、切削加工のスループットを向上できる。
また、ウェーハ11の外周部において複数の第2の分割予定ライン15bに跨る円弧状の端材を形成する場合に比べて、1つ当たりの端材チップの面積を小さくできる。それゆえ、第2切削ステップS30後のピックアップ時におけるデバイスチップ11gの破損等のリスクを低減できる。
なお、第2の分割予定ライン15bから15b、15b、15b、及び、15b11から15b13では、外周縁11eに達しなければ、領域27の角部(即ち、交点15c)を僅かに超えてウェーハ11を切削してもよい。
また、第2の分割予定ライン15bから15b、15b、15b、及び、15b11から15b13では、デバイス17が形成されていない範囲や、不良が判明しているデバイス17の位置等に応じて、交点15cに達する前に、切削を止めてもよい。
これに対して、第2の分割予定ライン15b、15bから15b、及び、15b10においては、第1の分割予定ライン15aと同様に、一端から他端までウェーハ11を切断する。
第2切削ステップS30の後、回転駆動源8を動作させてウェーハ11の向きを180°回転させる。その後、外周縁11eの外側から第2切削ステップS30での切り終わり位置まで、各未切削領域15dを切削する(第3切削ステップS40)。図10は、第3切削ステップS40を示す図である。
第3切削ステップS40でも、第2切削ステップS30と同様に、ウェーハ11と切削ブレード42とをX軸方向に相対的に移動させることで、第2の分割予定ライン15bから15b、15b、15b、15b11から15b13の各未切削領域15dを切削する。
これにより、全ての第2の分割予定ライン15bを切断し、三角形状の端材チップ11dと、台形状の端材チップ11hとを、分離する。それゆえ、第2切削ステップS30後のピックアップ時におけるデバイスチップ11gの破損等のリスクを低減できる。
なお、端材チップ11dの飛びは、通常、切り終わり側で発生するので、第3切削ステップS40を行っても、飛びが生じる端材チップ11dの数は増えない。第3切削ステップS40の後、端材チップ11dの飛びが生じているか否かを検知する(飛び検知ステップS50)。
飛び検知ステップS50では、カメラユニット60で表面11a側の外周縁11eを一周に渡って撮像することにより、ノッチ11cを除く欠けが外周縁11eに生じているか否かを、制御ユニット62が検知する。
例えば、検出ステップS10での外周縁11eの形状と、第3切削ステップS40後の外周縁11eの形状と、の差異を、画像処理によって検出することにより、ノッチ11cを除く欠けの有無を検出できる。端材チップ11dの飛びがない場合、1つのウェーハ11の切削加工は終了する。
これに対して、制御ユニット62は、端材チップ11dの飛びを検知した場合、報知ユニット66がアラームを発する様に、報知ユニット66を制御する(報知ステップS60)。
図11は、飛び検知ステップS50の結果の一例を示す図である。図11では、破線で示す様に二箇所に欠けが生じている。つまり、2つの端材チップ11dが、ダイシングテープ21から剥離して飛散している。
例えば、切削装置2を用いてフルオートで複数枚のウェーハ11を順次切削する前に、報知ユニット66からアラームがあった場合に、オペレーターは加工条件を修正する。
また、例えば、切削装置2を用いてフルオートで複数枚のウェーハ11を順次切削しているときに、アラームをトリガーとして、端材チップ11dの飛びが生じたウェーハ11を制御ユニット62が記憶する。
そして、切削装置2にセットされた全てのウェーハ11の切削の終了後、アラームが生じたウェーハ11のみについて、全てのデバイスチップ11gの検査(全数検査)を行えば、全てのウェーハ11について全数検査を行う場合に比べて、デバイスチップ11gに損傷がないか否かを効率的に検査できる。
本実施形態では、飛びが生じる可能性のある端材チップ11dとなる領域27に接する第2の分割予定ライン15bにおいて、切り終わり側に未切削領域15dを形成する。それゆえ、端材チップ11dの飛びを低減できると共に、全ての第2の分割予定ライン15bにおいて未切削領域15dを形成する場合に比べて、切削加工のスループットを向上できる。
また、ウェーハ11の外周部において複数の第2の分割予定ライン15bに跨る円弧状の端材を形成する場合に比べて、1つ当たりの端材チップの面積を小さくできる。それゆえ、切削後のピックアップ時におけるデバイスチップ11gの破損等のリスクを低減できる。
(第2の実施形態)図12は、第2の実施形態に係る切削方法のフロー図である。第2の実施形態に係る切削方法では、第2切削ステップS30において、未切削領域15dを形成することなく、ウェーハ11を切削する速度を変えて一端から他端までウェーハ11を切断する。
更に、第2の実施形態では、第3切削ステップS40を有さない。係る二点が、主として、第1の実施形態と異なる。それゆえ、第1の実施形態と重複する説明は省略する。図13は、第2の実施形態に係る第2切削ステップS30を示す図である。
第2切削ステップS30では、第2の分割予定ライン15bから15b、15b、15b、15b11から15b13において、切削ブレード42を外周縁11eの外側からデバイス領域17aを通り第1の速度Aで切り込ませる。
そして、端材チップ11dとなる領域27の角部(即ち、交点15c)の手前の所定位置(例えば、交点15cから30mmだけ手前の位置)で、加工送り速度の減速を開始し、交点15cでは、第1の速度Aよりも低速の第2の速度Aとする(減速領域A)。
更に、第2の分割予定ライン15bから15b、15b、15b、15b11から15b13において、交点15cよりも外側(即ち、外周縁11e側)では、第2の速度Aでウェーハ11を切削する。
第1の速度Aは、例えば、30mm/s以上50mm以下の所定値であり、第2の速度Aは、例えば、5mm/s以上10mm/s以下の所定値である。
なお、第2の分割予定ライン15bから15b、15b、15b、及び、15b11から15b13では、外周縁11eに達しなければ、角部を僅かに超えてウェーハ11を第1の速度Aで切削してもよい。
第2の実施形態では、飛びが生じる可能性のある端材チップ11dとなる領域27に接する第2の分割予定ライン15bにおいて、切り終わり側を低速で切削する。それゆえ、端材チップ11dの飛びを低減できると共に、全ての第2の分割予定ライン15bの切り終わり側を低速で切削する場合に比べて、切削加工のスループットを向上できる。
なお、第2切削ステップS30の変形例では、第1の速度Aでの切削時と、第2の速度Aでの切削時とで、シャワーノズル54(図2参照)から供給される切削水46の流量を変化させて切削してもよい。
具体的には、第2の分割予定ライン15bから15b、15b、15b、15b11から15b13では、第1の流量で切削水46を供給しながら第1の速度Aでウェーハ11を切削し、交点15cよりも外側では、第1の流量より少ない第2の流量で切削水46を供給しながら、第2の速度Aでウェーハ11を切削する。
第2の流量は、第1の流量の半分以下であってよい。例えば、第1の流量は1.2 l/minであり、第2の流量は0.6 l/minである。なお、第2の分割予定ライン15b、15bから15b、及び、15b10では、第1の流量で切削水46を供給しながら第1の速度Aでウェーハ11を切削する。
上述の様に、シャワーノズル54の流量は、クーラーノズル50又はスプレーノズル52の流量に比べて、切削時に端材チップ11dが受ける衝撃に影響しやすい。それゆえ、第1の流量に比べて第2の流量を少なくすることで、端材チップ11dの飛びを低減できる。
(第3の実施形態)次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態でも、図12に従い各ステップを進める。但し、第2切削ステップS30では、ウェーハ11を切削する速度を一定とし、シャワーノズル54から供給する切削水46の流量を変化させる。図14は、第3の実施形態に係る第2切削ステップS30を示す図である。
第3の実施形態において、第2の分割予定ライン15bから15b、15b、15b、15b11から15b13では、シャワーノズル54から第1の流量Bで切削水46を供給しながら、外周縁11eの外側からデバイス領域17aを通る様に所定の速度でウェーハ11を切削する。
そして、端材チップ11dとなる領域27の角部(即ち、交点15c)の手前の所定位置で、シャワーノズル54から供給される切削水46の流量を減少させ始め、交点15cでは、第1の流量Bよりも少ない第2の流量Bとする(減少領域B)。
この様に、交点15cよりも外側では、シャワーノズル54から第2の流量Bで切削水46を供給しながらウェーハ11を切削することで、交点15cよりも外側でシャワーノズル54からの流量を低減しない場合に比べて、端材チップ11dの飛びを低減できる。
なお、第2の分割予定ライン15bから15b、15b、15b、及び、15b11から15b13では、外周縁11eを切削する際にシャワーノズル54から供給される切削水46の流量が第2の流量Bであれば、第1の流量Bで切削水46を供給しながら角部を僅かに超えてウェーハ11を切削してもよい。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
2:切削装置、4:基台、6:チャックテーブル、6a:保持面、6b:クランプ
8:回転駆動源、10:X軸移動機構、12:X軸ガイドレール
14:X軸移動テーブル、16:X軸ボールネジ、18:X軸モーター
11:ウェーハ、11a:表面、11b:裏面、11c:ノッチ
11d、11h:端材チップ
11e:外周縁、11f:同心円、11g:デバイスチップ
13a:第1の方向、13b:第2の方向
15a:第1の分割予定ライン
15b、15b、15b、15b、15b、15b、15b、15b、15b、15b、15b10、15b11、15b12、15b13:第2の分割予定ライン
15c:交点、15d:未切削領域
17:デバイス、17a:デバイス領域、17b:外周余剰領域
19:環状フレーム、21:ダイシングテープ、23:ウェーハユニット
20:Y軸移動機構、22:Y軸ガイドレール、24:Y軸移動テーブル
24a:基部、24b:壁部、26:Y軸ボールネジ、28:Y軸モーター
25:概要図、27:領域
30:Z軸移動機構、32:Z軸ガイドレール、34:Z軸移動ブロック
36:Z軸モーター、38:切削ユニット、40:スピンドルハウジング
42:切削ブレード、42a:切り刃、44:切削水供給機構、46:切削水
48:ブレードカバー、50:クーラーノズル、52:スプレーノズル
54:シャワーノズル、60:カメラユニット
62:制御ユニット、64:表示装置、66:報知ユニット、68:ランプ
:第1の速度、A:第2の速度、A:減速領域
:第1の流量、B:第2の流量、B:減少領域

Claims (7)

  1. 円板状の被加工物の切削方法であって、
    第1の方向に伸長する複数の第1の分割予定ラインと、該第1の方向と交差する第2の方向に伸長する複数の第2の分割予定ラインと、が表面側に設定され、該複数の第1の分割予定ラインと該複数の第2の分割予定ラインと、によって区画された複数の領域の各々にデバイスが設けられているデバイス領域と、該デバイス領域を囲みデバイスが設けられていない外周余剰領域と、を有する該被加工物の該外周余剰領域において、飛びが生じる可能性のある端材チップとなる領域を検出する検出ステップと、
    該被加工物と切削ブレードとを相対的に移動させて各第1の分割予定ラインに沿って該被加工物を切削する第1切削ステップと、
    該第1切削ステップの後、該被加工物と該切削ブレードとを相対的に移動させて各第2の分割予定ラインに沿って該被加工物を切削する第2切削ステップと、を備え、
    該第2切削ステップでは、
    該検出ステップで検出された端材チップとなる領域に接する第2の分割予定ラインにおいて、該切削ブレードを該被加工物の外周縁の外側から切り込ませ、該デバイス領域を通り該被加工物を切削し、該端材チップとなる領域の角部よりも外側では該被加工物が切削されていない未切削領域を形成することを特徴とする切削方法。
  2. 該第2切削ステップの後、該被加工物の向きを180°回転した後、該切削ブレードと該被加工物とを相対的に移動させることにより、外周縁の外側から第2の分割予定ラインの該未切削領域に該切削ブレードを切り込ませて、該未切削領域を切削する第3切削ステップを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の切削方法。
  3. 円板状の被加工物の切削方法であって、
    第1の方向に伸長する複数の第1の分割予定ラインと、該第1の方向と交差する第2の方向に伸長する複数の第2の分割予定ラインと、が表面側に設定され、該複数の第1の分割予定ラインと該複数の第2の分割予定ラインと、によって区画された複数の領域の各々にデバイスが設けられているデバイス領域と、該デバイス領域を囲みデバイスが設けられていない外周余剰領域と、を有する該被加工物の該外周余剰領域において、飛びが生じる可能性のある端材チップとなる領域を検出する検出ステップと、
    該被加工物と切削ブレードとを相対的に移動させて各第1の分割予定ラインに沿って該被加工物を切削する第1切削ステップと、
    該第1切削ステップの後、該被加工物と該切削ブレードとを相対的に移動させて各第2の分割予定ラインに沿って該被加工物を切削する第2切削ステップと、を備え、
    該第2切削ステップでは、
    該検出ステップで検出された端材チップとなる領域に接する第2の分割予定ラインにおいて、該切削ブレードを該被加工物の外周縁の外側から切り込ませ、該デバイス領域を通り第1の速度で該被加工物を切削し、該端材チップとなる領域の角部よりも外側では該第1の速度よりも低速の第2の速度で該被加工物を切削することを特徴とする切削方法。
  4. 該第2切削ステップでは、第1の流量で切削水を供給しながら該切削ブレードを該被加工物の外周縁の外側から該第1の速度で切り込ませて該被加工物を切削すると共に、該端材チップとなる領域の角部よりも外側では、該第1の流量より少ない第2の流量で切削水を供給しながら、該第1の速度よりも低速の該第2の速度で該被加工物を切削することを特徴とする請求項3に記載の切削方法。
  5. 円板状の被加工物の切削方法であって、
    第1の方向に伸長する複数の第1の分割予定ラインと、該第1の方向と交差する第2の方向に伸長する複数の第2の分割予定ラインと、が表面側に設定され、該複数の第1の分割予定ラインと該複数の第2の分割予定ラインと、によって区画された複数の領域の各々にデバイスが設けられているデバイス領域と、該デバイス領域を囲みデバイスが設けられていない外周余剰領域と、を有する該被加工物の該外周余剰領域において、飛びが生じる可能性のある端材チップとなる領域を検出する検出ステップと、
    該被加工物と切削ブレードとを相対的に移動させて各第1の分割予定ラインに沿って該被加工物を切削する第1切削ステップと、
    該第1切削ステップの後、該被加工物と該切削ブレードとを相対的に移動させて各第2の分割予定ラインに沿って該被加工物を切削する第2切削ステップと、を備え、
    該第2切削ステップでは、
    該検出ステップで検出された端材チップとなる領域に接する第2の分割予定ラインにおいて、該切削ブレードを該被加工物の外周縁の外側から切り込ませ、該デバイス領域を通り第1の流量で切削水を供給しながら該被加工物を切削し、該端材チップとなる領域の角部よりも外側では該第1の流量より少ない第2の流量で切削水を供給しながら該被加工物を切削することを特徴とする切削方法。
  6. 該検出ステップでは、
    該被加工物の外周縁から所定の距離内に存在する該第1の分割予定ラインと該第2の分割予定ラインとの交点の位置を検出することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の切削方法。
  7. 該第2切削ステップの後、
    該被加工物に貼着されたダイシングテープから該端材チップが剥離して、該端材チップの飛びが生じているか否かを検知する飛び検知ステップと、
    該飛び検知ステップで該端材チップの飛びが検知された場合にアラームを発する報知ステップと、
    を更に備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の切削方法。
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