JP2022117653A - 食器反転装置、トレー搬送反転システム及びトレーバックシステム - Google Patents
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Description
従って、トレーバックシステムにはベルトコンベア上の食器の向きを手動で合わせる手間を省くという課題がある。
上記の食器反転装置は、水平方向の軸を中心とした回転によって選択的に上側と下側とにそれぞれ位置しうる2つのガイドシュートを備え、上側に位置づけられているガイドシュートは該トレーに載置された該食器を上から押さえ、下側に位置づけられているガイドシュートは反転した該トレーから離間した該食器を受け取ることが望ましい。
上記の食器反転装置は、該下側に位置づけられているガイドシュートの一端が降下して該ガイドシュートが水平方向に対して傾斜するように構成され、反転したトレーから離間し該下側に位置づけられているガイドシュートに受け取られた該食器を該ガイドシュートの上において滑走させることが望ましい。
上記の食器反転装置は、該下側に位置づけられているガイドシュートの上に流体を噴射することにより該ガイドシュートの上において該食器が滑走するのを補助する滑走補助ノズルを備えることが望ましい。
上記の食器反転装置においては、該食器反転装置の2枚のガイドシュートの各々は、一方のガイドシュートが下側に位置づけられた際に、該ガイドシュートの上において該食器が滑走するのを補助する滑走補助コンベアを備えることが望ましい。
上記の食器反転装置は、2枚のガイドシュートを連結するリンクシャフトを備え、該2枚のガイドシュートの上下を反転させる際に該リンクシャフトによって該2枚のガイドシュートを一体的に回転させ、トレーに載置された食器が散乱するのを防止することが望ましい。
本発明は、上記の食器反転装置と、該食器が載置されたトレーを前記反転装置に搬入する搬入機構と、該食器が離間した後のトレーを搬出する搬出機構とを備えるトレー搬送反転システムであって、該搬入機構は、該トレーが載置され、該トレーを該反転装置に搬送する搬入コンベアと、該搬入コンベアを駆動する搬入コンベア駆動機構と、を備える。
上記のトレー搬送反転システムは、該搬入コンベアによって搬入されるトレーをせき止めるストッパを備え、該ストッパによってトレーをせき止めながら該トレーを一枚ずつ該食器反転装置に搬送することが望ましい。
上記のトレー搬送反転システムにおいては、該食器反転装置に保持されたトレーを該搬入機構によって搬入される次のトレーで該搬出機構側に押し出して、該次のトレーを該反転装置に保持させることが望ましい。
上記のトレー搬送反転システムは、該食器が離間したトレーが該反転装置から搬出されたことを検知するセンサを備え、該センサによって該反転装置から該トレーが搬出されたことが検知されたら該搬送コンベア上に載置されたトレーを該反転装置に搬入することが望ましい。
本発明は、上記のトレー搬送反転システムと、該搬出機構によって搬出された該トレーを洗浄するトレー洗浄機構と、該反転装置において該トレーから離間した該食器を洗浄する食器洗浄機構と、を備えるトレーバックシステムである。
上記のトレーバックシステムは、トレーを起立させるトレー起立機構を備え、該反転装置から搬出されたトレーを該トレー起立機構によって起立させた状態で、該トレー洗浄機構を用いて該トレーを洗浄することが望ましい。
食器反転装置が選択的に上側と下側とに位置しうる2つのガイドシュートを備えることにより、上側のガイドシュートに抑えられた食器が下側に移動することで食器をトレーから離間させることができる。
食器反転装置では、下側に位置づけられているガイドシュートの一端が降下してガイドシュートが水平方向に対して傾斜し、そのガイドシュートを食器が滑走することにより、複雑な機構を用いることなく食器を次の工程に搬送することが可能となる。
食器反転装置に食器の滑走を補助する滑走補助ノズル又は滑走補助コンベアを備えることにより、食器の滑走を円滑にすることができる。
食器反転装置が回転したときにトレー及び食器を保持する2枚のガイドシュートがリンクシャフトによって連動して回転することにより、2枚のガイドシュートが遠心作用によって過剰に離れるのを防ぐことができる。これにより、トレー及び食器がトレー収容空間の外部に散乱するのを防止できる。
加えて、トレー収容空間の内部にトレーを収容した際にトレー載置板とトレー保持板とによってトレー及びトレーに載置された食器を上下から挟んで保持することができる。これにより、反転装置を回転させた際にトレー収容空間の内部において食器が散乱するのを防ぐことができる。
したがって、作業者により食器の向きを合わせる作業の手間を省くことができ、好適である。
本発明のトレーバックシステムでは、トレー起立機構を備えたため、トレーを洗浄しやすくなる。
図1に示すトレー搬送反転システム1は食器101が載置されたトレー100から食器101を分離するものである。以下、トレー搬送反転システム1の構成について説明する。
搬入コンベア70は、Y軸方向に延設された2つのコンベアチェーン700を備えている。2つのコンベアチェーン700はX軸方向に平行に配設されており、各々のコンベアチェーン700のX軸方向における両端部はプーリ702に巻回されている。各々のコンベアチェーン700が巻回されている2つのプーリ702同士はそれぞれ対になって向かい合うようにして配置されており、向かい合う2つのプーリ702はY軸方向に延設された連結シャフト701に貫通されている。連結シャフト701はコンベアチェーン700の-X方向側の部分と+X方向側の部分との2箇所に配設されており、2つのコンベアチェーン700は2本の連結シャフト701によって連結されている。
また、連結シャフト701の両端には側壁703が配設されており、連結シャフト701は側壁703に回転可能に支持されている。
搬入機構7は、搬入コンベア70を駆動する図示しない搬入コンベア駆動機構を備えている。各々のコンベアチェーン700は該搬入コンベア駆動機構によって駆動されて、互いに連動しながら回転する構成となっている。
また、第1待機位置81の+X方向側の端部には第1センサ31が配設されており、第2待機位置82の+X方向側の端部には第2センサ32が配設されており、第3待機位置83の+X方向側の端部には第3センサ33が配設されている。第1センサ31、第2センサ32及び第3センサ33は、例えば2つのコンベアチェーン700の間に配設されている。第1センサ31、第2センサ32及び第3センサ33は、コンベアチェーン700の上面から+Z方向に突出している。
例えば、第1待機位置81の+X方向側の端部までトレー100が進入したときには、トレー100の下面の+X方向側の部分によって第1センサ31が-Z方向に押し込まれ、これによって第1待機位置81にトレー100が進入したことが検知される。第2センサ32及び第3センサ33についても、同様の機序で第2待機位置82にトレー100が進入したこと及び第3待機位置83にトレー100が進入したことを検知する構成となっている。
第1ストッパ71はストッパシリンダ710とストッパシリンダ710に収容されたピストンロッド712とを備えており、ストッパシリンダ710は図示しないエア供給源に接続されている。該エア供給源からストッパシリンダ710にエアを供給することにより、ピストンロッド712をストッパシリンダ710から+Z方向に突出させることができる。
また、ピストンロッド712の上にはピン714が立設されている。ストッパシリンダ710からピストンロッド712が+Z方向に突出すると、これに伴ってピン714が+Z方向に上昇してコンベアチェーン700の上方に突出し、トレー100が搬入コンベア70の上において停止させられる構成となっている。
第2ストッパ72、第3ストッパ73についても同様の構成を有しており、同様の符号を付してその説明を省略する。
また、ピストンロッド742の+X方向側の端部にはスライダー78が配設されている。
また、スライダー78はX軸方向に延設された2枚の側板781を備えており、2枚のスライド板780は2枚の側板781によって連結されている。そして、2枚の側板781の各々には2つのホイール782が連結されている。ホイール782はコンベアチェーン700に対して平行に配設されたガイドレール784に沿って回転しながらX軸方向に移動可能となっている。
さらに、側板781の+X方向側にはフック79が連結されている。フック79は、コンベアチェーン700から+Z方向に突出するように配設されている。
押し込みシリンダ740にエアを供給してピストンロッド742を+X方向に突出させることにより、スライド板780、側板781、ホイール782が一体的にX軸方向に水平移動することとなる。
例えば、図2に示した第3待機位置83にてトレー100が停止している状態で、押し込み機構74を用いてスライダー78を+X方向に移動させることにより、スライダー78の側板781に連結されたフック79によってトレー100を+X方向に押し込むことができる。
食器反転装置2においては、2枚のX側板24、2枚のY側板25、第1ガイドシュート21及び第2ガイドシュート22によって略直方体状の被回転体27が構成されており、被回転体27の内部には箱状のトレー収容空間270が形成されている。
そして、一方の第1トレー載置板216の上方には第1Y側板251の-Y方向側の面に支持された第1トレー保持板217が設けられており、他方の第1トレー載置板216の上方には第2Y側板252の-Y方向側の面に支持された第1トレー保持板217が設けられている。
2枚の第1トレー載置板216の上には、1枚のトレー100を載置することができる。例えば、第1トレー載置板216の上にトレー100が載置されている状態で被回転体27が回転するときには、第1トレー載置板216と第1トレー保持板217との間においてトレー100が保持されるため、トレー100がトレー収容空間270の外部に飛び出すのが防止される。
また、回転機構5は回転シャフト52の+X方向側の端部に連結され、回転シャフト52を回転可能に支持する支持部材54を備えている。
例えば、回転シャフト52がX軸に平行な回転軸525のまわりに180度だけ回転すると、X側板24が回転軸525のまわりに180度だけ回転し、これに伴って被回転体27が回転軸525のまわりに180度だけ回転して、第1ガイドシュート21と第2ガイドシュート22との上下関係が反転する構成となっている。
被回転体27が回転して第1ガイドシュート21と第2ガイドシュート22との上下が反転すると、図6に示した第1トレー載置板216及び第1トレー保持板217と第2トレー載置板226及び第2トレー保持板227との位置が入れ替わって、第2トレー載置板226の上にトレー100を載置することができる状態になる。第2トレー載置板226の上にトレー100が載置されている状態で被回転体27が回転すると、第2トレー載置板226と第2トレー保持板227との間においてトレー100が保持されるため、トレー100がトレー収容空間270の外部に飛び出すのが防止される。一方、第1トレー載置板216及び第2トレー載置板226の上下が反転することによって、第1トレー載置板216又は第2トレー載置板226の上のトレー100に載置されていた食器101の上下も反転し、食器101がトレー100から離間し、保持はされず、第1ガイドシュート21の内側底面213又は第2ガイドシュート22の内側底面223によって受け止められる。
ピストンロッド501の反転シリンダ500に収容されていない側の端部には駆動部材502が連結されており、駆動部材502のピストンロッド501に連結されていない側の端部には駆動プーリ510が連結されている。また、反転シリンダ500には例えば図示しないエア供給源が接続されている。
トレーバックシステム10を用いて食器101が載置されたトレー100から食器101を分離する際のトレーバックシステム10の動作について説明する。
また、予めノズル4から水を図2に示した第2ガイドシュート22のローラーコンベア224の上に向けて噴射する。
このとき、トレー100は第1トレー載置板216と第1トレー保持板217とによって上下から挟まれて保持される。
具体的には、図9に示すように反転ピストン機構50のピストンロッド501が反転シリンダ500に収容されている状態で反転シリンダ500にエアを供給する。これにより、図10に示すように反転シリンダ500からピストンロッド501が+Z方向と-Y方向の間の方向に突出し、駆動部材502によって駆動されて駆動プーリ510が+X方向側から見て時計回りに90度だけ回転する。
食器101から分離したトレー100は、次いでトレー起立機構において起立させられて図示しないトレー洗浄機構において洗浄される。
また、被回転体27が回転したときに第1ガイドシュート21と第2ガイドシュート22とがリンクシャフト23によって連動して回転するため、第1ガイドシュート21及び第2ガイドシュート22が遠心作用によって過剰に離れるのを防ぐことができる。これにより、トレー100及び食器101がトレー収容空間270の外部に散乱するのを防止できる。
加えて、トレー収容空間270の内部にトレー100を収容した際に第1トレー載置板216と第1トレー保持板217とによってトレー100及びトレー100に載置された食器101を上下から挟んで保持することができる。これにより、被回転体27を回転させた際にトレー収容空間270の内部において食器101が散乱するのを防ぐことができる。
そして、トレー100及び食器101がトレー収容空間270の外部に散乱するのを防止することにより、その後に作業者等が食器101の向きをそろえる手間を省くことができ好適である。
なお、例えば搬出機構にトレー100を検知するセンサを設けておき、そのセンサがトレー100を検知すると、搬入機構7が次のトレー100を食器反転装置2に搬入するようにしてもよい。
さらに、第2待機位置82にトレー100がなくなるため第2センサ32にトレー100が検知されていない状態となり、第1ストッパ71が解除されて第1待機位置81に待機しているトレー100が第2待機位置82に移動する。
10:トレーバックシステム
2:食器反転装置 21:第1ガイドシュート 210:底部 211:側部
212:外側底面 213:内側底面 214:ローラーコンベア
216:第1トレー載置板 217:第1トレー保持板
22:第2ガイドシュート 220:底部 221:側部
223:内側底面 224:ローラーコンベア 226:第2トレー載置板
227:第2トレー保持板 23:リンクシャフト
24:X側板 240:貫通孔
25:Y側板 250:窓 251:第1Y側板 252:第2Y側板
27:被回転体 270:トレー収容空間
280:連結板 29:ヒンジ
31:第1センサ 32:第2センサ 33:第3センサ
4:ノズル
5:回転機構50:反転ピストン機構 51:プーリ機構
52:回転シャフト 53:ベアリング 54:支持部材
500:反転シリンダ 501:ピストンロッド 502:駆動部材
510:駆動プーリ 511:従動プーリ 512:伝動ベルト 515:回転軸
525:回転軸
7:搬入機構 9:フレーム
60:受取りシューター 61:食器搬送コンベア 63:搬送機構
70:搬入コンベア 700:コンベアチェーン 701:連結シャフト
702:プーリ 703:側壁
71:第1ストッパ 72:第2ストッパ 73:第3ストッパ
710:ストッパシリンダ 712:ピストンロッド 714:ピン
74:押し込み機構 740:押し込みシリンダ 742:ピストンロッド
78:スライダー 780:スライド板 781:側板
782:ホイール 784:ガイドレール
79:フック 81:第1待機位置 82:第2待機位置 83:第3待機位置
Claims (12)
- 洗浄対象の食器が載置されたトレーの上下を反転させて前記食器の上下を反転させる食器反転装置。
- 請求項1記載の食器反転装置において、
水平方向の軸を中心とした回転によって選択的に上側と下側とにそれぞれ位置しうる2つのガイドシュートを備え、
上側に位置づけられているガイドシュートは該トレーに載置された該食器を上から押さえ、下側に位置づけられているガイドシュートは反転した該トレーから離間した該食器を受け取る食器反転装置。 - 請求項2記載の食器反転装置において、
該下側に位置づけられているガイドシュートの一端が降下して該ガイドシュートが水平方向に対して傾斜するように構成され、
反転したトレーから離間し該下側に位置づけられているガイドシュートに受け取られた該食器を該ガイドシュートの上において滑走させる食器反転装置。 - 請求項3記載の食器反転装置において、
該下側に位置づけられているガイドシュートの上に流体を噴射することにより該ガイドシュートの上において該食器が滑走するのを補助する滑走補助ノズルを備えた食器反転装置。 - 請求項3記載の食器反転装置において、
該食器反転装置の2枚のガイドシュートの各々は、一方のガイドシュートが下側に位置づけられた際に、該ガイドシュートの上において該食器が滑走するのを補助する滑走補助コンベアを備える食器反転装置。 - 請求項2記載の食器反転装置において、
2枚のガイドシュートを連結するリンクシャフトを備え、
該2枚のガイドシュートの上下を反転させる際に該リンクシャフトによって該2枚のガイドシュートを一体的に回転させ、該トレーに載置された該食器が散乱するのを防止する食器反転装置。 - 請求項1ないし請求項6のいずれか1項記載の食器反転装置と、該食器が載置されたトレーを前記反転装置に搬入する搬入機構と、該食器が離間した後のトレーを搬出する搬出機構とを備えるトレー搬送反転システムであって、
該搬入機構は、
該トレーが載置され、該トレーを該反転装置に搬送する搬入コンベアと、
該搬入コンベアを駆動する搬入コンベア駆動機構と、
を備えるトレー搬送反転システム。 - 請求項7記載のトレー搬送反転システムにおいて、
該搬入コンベアによって搬入されるトレーをせき止めるストッパを備え、該ストッパによってトレーをせき止めながら該トレーを一枚ずつ該食器反転装置に搬送するトレー搬送反転システム。 - 請求項7記載のトレー搬送反転システムにおいて、
該食器反転装置に保持されたトレーを該搬入機構によって搬入される次のトレーで該搬出機構側に押し出して、該次のトレーを該食器反転装置に保持させるトレー搬送反転システム。 - 請求項7記載のトレー搬送反転システムにおいて、
該食器が離間したトレーが該食器反転装置から搬出されたことを検知するセンサを備え、
該センサによって該食器反転装置から該トレーが搬出されたことが検知されたら該搬送コンベア上に載置されたトレーを該食器反転装置に搬入するトレー搬送反転システム。 - 請求項7ないし10のいずれか1項記載のトレー搬送反転システムと、
該搬出機構によって搬出された該トレーを洗浄するトレー洗浄機構と、
該反転装置において該トレーから離間した該食器を洗浄する食器洗浄機構と、
を備えるトレーバックシステム。 - 請求項11記載のトレーバックシステムにおいて、
トレーを起立させるトレー起立機構を備え、
該食器反転装置から搬出されたトレーを該トレー起立機構によって起立させた状態で、該トレー洗浄機構を用いて該トレーを洗浄するトレーバックシステム。
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