JP2022114901A - 樹脂製タンク - Google Patents

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Kota Shimada
淳史 幸
Junji Yuki
健太 土井田
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Abstract

【課題】樹脂製タンクにおいて、ゲート位置に依存せず補強部でのウェルドラインの発生を抑制し、且つ物理的強度を向上させる。【解決手段】樹脂製のヘッダタンク(11)は、互いに対向する前壁(23)および後壁(25)と、前壁(23)と後壁(25)との間を延びる底壁(15)とを備える。当該ヘッダタンク(11)には、空気が流通する内部空間(13)を開放する開口(33)が形成される。前壁(23)と後壁(25)とは、前後方向に延びる第1橋渡し部(35)で互いに連結される。第1橋渡し部(35)と底壁(15)とは、第2橋渡し部(37)で連結される。第2橋渡し部(37)は、底壁(15)の外面に形成されたゲート部(31)に対して、底壁(15)の左右方向における内部空間(13)側に対応する位置に接続される。【選択図】図2

Description

本開示は、樹脂製タンクに関する。
従来から、車両のラジエータにおいて冷却液の貯留や気液分離をするヘッダタンクには、軽量化を目的として、樹脂製タンクが用いられる。
樹脂製タンクの内部は、冷却液が加圧されて流通するから、比較的高圧となる。そのため、当該タンクにおいて、熱交換器の本体であるラジエータコアに接合される部分に形成された開口や外部から冷却液を供給するための孔には、内側から押し広げるような力が加えられる。そのため、当該タンクには、開口や孔が広がってタンクが破損しないように、それら開口や孔を形成する周壁のうち互いに対向する部分同士を連結するように補強リブや内柱部などの補強部が設けられることが多い。
例えば、特許文献1には、タンクの一部に形成された孔内に内柱部を設けて互いに対向する内壁面同士を連結することが開示される。特許文献1のタンクでは、内柱部が、成形時にゲートより溶融樹脂が流入した部分であるゲート部から孔に向かう樹脂流れ方向に沿って延びるように形成される。これにより、タンクの射出成形時において、孔の近傍でウェルドラインと呼ばれる線が生じることを抑制し、ウェルドラインを起点としてタンクが破損してしまう可能性を低減することとしている。
特開2018-144318号公報
樹脂製タンクにおいて、開口を形成する周壁のうち互いに対向する部分同士を連結するように補強リブを設ける場合、補強リブとゲート部との位置関係や補強リブの設け方によっては、タンクの成形時において、ゲートから金型内に流入した溶融樹脂が補強リブを成形する箇所で合流し、補強リブにウェルドラインが生じる。そこで、特許文献1の技術を補強リブが設けられる構造に適用して、補強リブをゲート部から樹脂流れ方向に沿って延びるように形成することが考えられる。
そうする場合、ゲート部の位置は、当該タンクの補強リブにより連結する周壁部分との位置関係によって決まる。しかし、ゲート部を設定する周壁部分にゲート残留物の切除痕が残ることが好ましくなかったり、ゲート部の位置が金型構造上の都合で設定できなかったりすると、ウェルドラインが生じるのを抑制するための有効な対策が打てない。補強リブにウェルドラインが生じると、補強リブの物理的強度が損なわれるため、補強リブが破壊されて開口が広がり、当該タンクが破損するおそれがある。
本開示の技術の目的は、樹脂製タンクにおいて、ゲート位置に依存せず補強部でのウェルドラインの発生を抑制し、且つ物理的強度を向上させることにある。
上記の目的を達成するために、本開示の技術では、タンクの開口を広がらないように補強する補強部として第1橋渡し部を設け、第1橋渡し部と交差する方向に延びる第2橋渡し部を第1橋渡し部とゲート部との間に設けるようにした。
具体的には、本開示の第1態様は、互いに対向する一対の第1壁と、前記一対の第1壁の間を延びる第2壁とを備え、前記一対の第1壁および前記第2壁に囲まれて加圧流体が流通する内部空間を有し、該内部空間を開放する開口が形成された樹脂製タンクを対象とする。第1態様の樹脂製タンクにおいて、前記一対の第1壁は、前記内部空間を当該第1壁同士が対向する第1方向に延びる第1橋渡し部によって互いに連結される。前記第1橋渡し部と前記第2壁とは、前記内部空間を前記第1方向と交差する第2方向に延びる第2橋渡し部によって連結される。前記第2橋渡し部は、前記第2壁の外面に形成された、射出成形のゲートに対応するゲート部に対して、前記第2壁の前記第2方向における前記内部空間側に対応する位置に接続される。
本開示の第2態様は、第1態様の樹脂製タンクにおいて、前記第1壁、前記第2壁、前記第1橋渡し部および前記第2橋渡し部が、前記加圧流体が流通する流路を区画する、樹脂製タンクである。第2態様の樹脂製タンクにおいて、前記第2橋渡し部は、板状に形成され、前記第1方向に板厚方向を向けて設けられる。
本開示の第3態様は、第1態様または第2態様に記載された樹脂製タンクにおいて、前記第2橋渡し部の前記第1方向における断面積が、前記第1橋渡し部から前記ゲート部に向かって大きくなる、樹脂製タンクである。
本開示の第4態様は、第1~第3態様のいずれか1つの樹脂製タンクにおいて、熱交換器を構成する構成部品である、樹脂製タンクである。
第1態様の樹脂製タンクによれば、一対の第1壁が第1方向に延びる第1橋渡し部によって互いに連結されるので、内部を流通する加圧流体の圧により第1方向において開口が拡大するように変形することを抑止できる。そして、第1橋渡し部と第2壁とが第2方向に延びる第2橋渡し部によって連結され、第2橋渡し部が第2壁に対してゲート部の第2方向における内部空間側の位置に接続されるから、射出成形時にゲートから注入された溶融樹脂が金型のキャビティのうち第2橋渡し部を成形する部分を経由して第1橋渡し部を成形する部分に充填される。それにより、第1橋渡し部が溶融樹脂の合流地点となるのを回避し、第1橋渡し部にウェルドラインが発生するのを抑制できる。よって、ウェルドラインの発生に起因して第1橋渡し部の強度が低下するのを抑制できる。
このようなウェルドラインの発生への対策は、第2橋渡し壁を介して第1橋渡し部と連結される第2壁を、内部空間を囲む壁であれば任意に設定可能であるので、ゲート位置に依存しない。さらに、一対の第1壁部が第1橋渡し部によって連結されると共に、第1橋渡し部と第2壁とが第2橋渡し部によって連結されることで、樹脂製タンクの物理的強度を向上させることができる。
第2態様の樹脂製タンクによれば、第2橋渡し部を設けることで加圧流体の流動抵抗が増大するのを抑制できる。さらに、内部空間での加圧流体の流れを整える整流効果が得られる。それらにより、加圧流体が内部空間を流通する際の圧力損失を低減できる。
第3態様の樹脂製タンクによれば、射出成形時にゲートから注入された溶融樹脂を、金型のキャビティのうち第2橋渡し部を成形する部分に多く流入させ、第1橋渡し部に優先的に充填できる。このことは、第1橋渡し部でのウェルドラインの発生を抑制するのに有利である。
第4態様の樹脂製タンクによれば、開口が広がるような変形を抑制でき、物理的強度が比較的高いので、信頼性が高く且つ耐久性に優れた熱交換器を実現できる。
実施形態1のヘッダタンクが用いられたインタークーラーの概略的な斜視図である。 実施形態1のヘッダタンクの概略的な斜視図である。 図2のIII-III線におけるヘッダタンクの断面図である。 図2のIV-IV線におけるヘッダタンクの断面図である。 実施形態2のヘッダタンクの概略的な斜視図である。 実施形態3のヘッダタンクの概略的な斜視図である。 図6のVII-VII線におけるヘッダタンクの断面図である。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、ヘッダタンクについて、上下、前後および左右の方向は、図1に示す状態を基準とする。すなわち、ヘッダタンクのインタークーラーとしての車両搭載状態での、上下方向における上側を「上」、下側を「下」と称し、前後方向における前側を「前」、後側を「後」と称し、前方から見て左右方向における左側を「左」、右側を「右」と称する。
《実施形態1》
この実施形態1では、本開示の技術に係る樹脂製タンクについて、車両Cのインタークーラー1に用いられるヘッダタンク11を例に挙げて説明する。図1に、インタークーラー1の概略的な斜視図を示す。図1に示すように、ヘッダタンク11は、インタークーラーコア5と組み合わされてインタークーラー1を構成する、インタークーラー1の構成部品である。インタークーラー1は、車両のフロント内部のエンジン近く、例えばライセンスプレートの裏側付近に取り付けられる。
インタークーラー1は、熱交換器の一例である。インタークーラー1は、クロスフロータイプに構成される。インタークーラー1は、インタークーラーコア5と、2つのヘッダタンク11とを備える。インタークーラーコア5は、空気(エンジンの吸気)の熱を放熱する装置(熱交換器)である。インタークーラーコア5は、例えばアルミニウム合金製などのフィン付きの細管を多数並べた構造を有する。2つのヘッダタンク11は、インレットタンク11aとアウトレットタンク11bとである。
インレットタンク11aおよびアウトレットタンク11bは、インタークーラーコア5の左右両側に接合される。インレットタンク11aおよびアウトレットタンク11bは、インタークーラーコア5をなす多数の細管の入口と出口をまとめる樹脂製の部品である。インレットタンク11aとアウトレットタンク11bとは、基本的には左右対称に同じ構成である。これらヘッダタンク11の材料としては、例えばナイロン66(PA66)やナイロン9T(PA9T)などのポリアミド樹脂が用いられる。
図2に、ヘッダタンク11の概略的な斜視図を示す。図3に、図2のIII-III線におけるヘッダタンク11の断面図を示す。図4に、図2のIV-IV線におけるヘッダタンク11の断面図を示す。以下では、ヘッダタンク11の構成について、右側のヘッダタンク11を図示しながら説明する。図2および図3に示すように、ヘッダタンク11は、インタークーラーコア5と接合される一方側が開口した概略矩形のボックス形状に形成される。ヘッダタンク11は、射出成形によって成形される。
ヘッダタンク11は、加圧された空気が流通する内部空間13を有する。加圧された空気は、加圧流体の一例である。ヘッダタンク11は、矩形状の底壁15と、底壁15の外周部分から立ち上がった周壁17とを備える。周壁17は、上壁19、下壁21、前壁23および後壁25によって構成される。本例において、前壁23および後壁25は、一対の第1壁w1の一例である。また、底壁15は、第2壁w2の一例である。
底壁15は、ボックス形状の底部を構成する。底壁15は、上壁19および下壁21の開口33とは反対側の両端の間、前壁23および後壁25の開口33とは反対側の両端の間を延び、これら上壁19、下壁21、前壁23および後壁25と一体に設けられる。底壁15には、管部27が一体に設けられる。管部27内には、エンジンの吸気(ターボチャージャにより加圧された高温の空気)が流通する。底壁15には、管部27内と内部空間13とを連通する管孔29が形成される。
また、底壁15の外面には、ゲート部31が存在する。ゲート部31は、管孔29に対して上下方向における一方側(本例では下側)に位置する。ゲート部31は、射出成形のゲート101(図3および図4に仮想線で示す)に対応する部分である。ゲート101は、例えばダイレクトゲートである。ゲート部31には、射出成形時のゲート残留物を切除した痕が残る。
上壁19と下壁21とは、上下方向において互いに対向する。上壁19は、前壁23の上端と後壁25の上端との間を延び、それら前壁23および後壁25の各上端と一体に設けられる。下壁21は、前壁23の下端と後壁25の下端との間を延び、それら前壁23および後壁25の各下端と一体に設けられる。
前壁23と後壁25とは、前後方向において互いに対向する。前壁23は、上壁19の前端と下壁21の前端との間を延び、それら上壁19および下壁21の各前端と一体に設けられる。後壁25は、上壁19の後端と下壁21の後端との間を延び、それら上壁19および下壁21の各後端と一体に設けられる。
ヘッダタンク11の内部空間13は、底壁15、上壁19、下壁21、前壁23および後壁25によって囲まれた空間である。ヘッダタンク11には、内部空間13を開放する開口33が形成される。開口33は、上壁19、下壁21、前壁23および後壁25の底壁15とは反対側の端部で囲まれてなる。上壁19、下壁21、前壁23および後壁25の開口33側の端部には、開口33の外周側へ突出したフランジ片34が設けられる。
ヘッダタンク11の内部には、第1橋渡し部35と、第2橋渡し部37とが設けられる。第1橋渡し部35および第2橋渡し部37はそれぞれ、板状に形成される。第1橋渡し部35と第2橋渡し部37とは、互いに交差する方向に延び、ヘッダタンク11の強度を補強する架橋構造を構成する。底壁15、前壁23、後壁25、第1橋渡し部35および第2橋渡し部37は、空気(吸気)が流通する流路39を区画する。
第1橋渡し部35は、前後方向に延びる。前後方向は、第1方向に相当する。そして、第1橋渡し部35は、前壁23と後壁25との間に架け渡され、前壁23および後壁25と一体に接続される。前壁23の上下方向における中程の部分と、後壁25の上下方向における中程の部分とは、第1橋渡し部35によって連結される。第1橋渡し部35は、上下方向において管孔29とずれた位置(本例では管孔29よりも下側)に配置される。
第1橋渡し部35と底壁15との間には間隔が設けられる。第1橋渡し部35は、左右方向に板厚方向を向けて設けられる。第1橋渡し部35の板厚方向における一方側の面は開口33に向き、他方側の面は底壁15と対向する。第1橋渡し部35は、開口33側から底壁15側に向かって管孔29に近づくように傾斜する。このように、第1橋渡し部35は、ヘッダタンク11の深さ方向に対して寝かせた姿勢とされる。
図3および図4に示すように、第2橋渡し部37は、左右方向に延びる。左右方向は、第2方向に相当する。そして、第2橋渡し部37は、第1橋渡し部35と底壁15との間に架け渡され、第1橋渡し部35および底壁15と一体に接続される。第1橋渡し部35の前後方向における中程の部分と、底壁15の前後方向における中程の部分とは、第2橋渡し部37によって連結される。
第2橋渡し部37は、前後方向に板厚方向を向けて設けられる。第2橋渡し部37の板厚方向における一方側の面は前壁23と対向し、他方側の面は後壁25と対向する。このように、第2橋渡し部37は、内部空間13での空気の流れ方向(図4に一点鎖線で示す)に板面を沿わせるように設けられる。
そして、第2橋渡し部37は、底壁15の外面に形成されたゲート部31に対して、底壁15の左右方向における内部空間13側に対応する位置に一体に接続される。言い換えると、ゲート部31は、底壁15において第2橋渡し部37の接続部位に対応する外面位置に設定される。このように第2橋渡し部37がゲート部31と対応する位置関係にあると、ヘッダタンク11の成形時において、第1橋渡し部35が溶融樹脂の合流地点となるのを回避できる。
第2橋渡し部37の前後方向における断面積は、第1橋渡し部35からゲート部31に向かって大きくなる。具体的には、第2橋渡し部37の管孔29とは反対側に位置する端縁部分が底壁15に向かうに連れて下壁21に近づくように形成される。そのことで、第2橋渡し部37の上下方向における幅がゲート部31に向かうに連れて広くなる。ゲート部31は、第2橋渡し部37の底壁15との接続部分のうち上下方向における中間位置に対応する。
-実施形態1の特徴-
この実施形態1のヘッダタンク11によると、前壁23と後壁25とが第1橋渡し部35によって互いに連結されるので、内部を流通する空気の圧により開口33が拡大するように変形することを抑止できる。そして、第1橋渡し部35と底壁15とが第2橋渡し部37によって連結され、第2橋渡し部37が底壁15に対してゲート部31の内部空間13側の位置に接続されるから、図3に二点鎖線の矢印で示すように、射出成形時にゲート101から注入された溶融樹脂が金型のキャビティのうち第2橋渡し部37を成形する部分を経由して第1橋渡し部35を成形する部分に充填される。それにより、第1橋渡し部35が溶融樹脂の合流地点となるのを回避し、第1橋渡し部35にウェルドラインが発生するのを抑制できる。よって、ウェルドラインの発生に起因して第1橋渡し部35の強度が低下するのを抑制できる。
このようなウェルドラインの発生への対策は、第2橋渡し部37を介して第1橋渡し部35と連結される壁を、内部空間13を囲む壁であれば任意に設定可能であるので、ゲート位置に依存しない。さらに、前壁23と後壁25とが第1橋渡し部35によって連結されると共に、第1橋渡し部35と底壁15とが第2橋渡し部37によって連結されることで、ヘッダタンク11の物理的強度を向上させることができる。
この実施形態1のヘッダタンク11によれば、第2橋渡し部37を設けることで空気の流動抵抗が増大するのを抑制できる。さらに、内部空間13での空気の流れを整える整流効果が得られる。それらにより、空気が内部空間13を流通する際の圧力損失を低減できる。
この実施形態1のヘッダタンク11によれば、射出成形時にゲート101から注入された溶融樹脂を、金型のキャビティのうち第2橋渡し部37を成形する部分に多く流入させ、第1橋渡し部35に優先的に充填できる。このことは、第1橋渡し部35でのウェルドラインの発生を抑制するのに有利である。
この実施形態1のヘッダタンク11によれば、開口33が広がるような変形を抑制でき、物理的強度が比較的高いので、信頼性が高く且つ耐久性に優れたインタークーラー1を実現できる。
《実施形態2》
この実施形態2のヘッダタンク11は、第1橋渡し部35および第2橋渡し部37の構成が上記実施形態1と異なる。なお、以降の各実施形態では、第1橋渡し部35および第2橋渡し部37の構成が上記実施形態1と異なる他はヘッダタンク11について上記実施形態1と同様に構成されるので、構成の異なる第1橋渡し部35および第2橋渡し部37についてのみ説明し、同一の構成箇所は図1~図4に基づく上記実施形態1の説明に譲ることにして、その詳細な説明を省略する。
図5に、この実施形態2のヘッダタンク11の概略的な斜視図を示す。図5に示すように、この実施形態2のヘッダタンク11において、第1橋渡し部35は、上記実施形態1と同様に前後方向に延び、前壁23と後壁25とを連結する。第1橋渡し部35と底壁15との間には間隔が設けられる。第1橋渡し部35の板厚方向は、上下方向に向けて設けられる。第1橋渡し部35の板厚方向における一方側の面は、上壁19と対向し、他方側の面は下壁21と対向する。このように、第1橋渡し部35は、ヘッダタンク11の深さ方向に対して立てた姿勢とされる。
第2橋渡し部37は、上記実施形態1と同様に左右方向に延び、第1橋渡し部35と底壁15とを連結する。第2橋渡し部37の板厚方向は、前後方向に向けて設けられる。第2橋渡し部37は、第1橋渡し部35の板厚方向における一方側の面(本例では管孔29とは反対側の面)と底壁15側の面とに一体に接続される。このように、第2橋渡し部37は、内部空間13での空気の流れ方向に板面を沿わせるように設けられる。第2橋渡し部37は、側面視で台形状に形成される。第2橋渡し部37の前後方向における断面積は、第1橋渡し部35からゲート部31に向かって大きくなる。
-実施形態2の特徴-
この実施形態2のヘッダタンク11によると、第1橋渡し部35がヘッダタンク11の深さ方向に対して立てた姿勢とされるので、ヘッダタンク11からインタークーラーコア5に向けて開口33から正面側に空気を流すことができる。このことは、空気がヘッダタンク11とインタークーラーコア5との間で流通する際の圧力損失を低減するのに有利である。その他については、上記実施形態1のヘッダタンク11と同様な効果が得られる。
《実施形態3》
図6に、この実施形態3のヘッダタンク11の概略的な斜視図を示す。図7に、図6のVII-VII線におけるヘッダタンク11の断面図を示す。図6に示すように、この実施形態3のヘッダタンク11において、第1橋渡し部35は、上下方向に延び、上壁19と下壁21とを連結する。上壁19の前後方向における中程の部分と、下壁21の前後方向における中程の部分とは、第1橋渡し部35によって互いに連結される。
第1橋渡し部35は、管孔29を跨ぐように上壁19と下壁21との間に架け渡され、上壁19および下壁21と一体に接続される。第1橋渡し部35は、板厚方向を前後方向に向けて設けられる。第1橋渡し部35の板厚方向における一方側の面は前壁23と対向し、他方側の面は後壁25と対向する。このように、第1橋渡し部35は、ヘッダタンク11の深さ方向に対して立てた姿勢とされる。
図7にも示すように、第2橋渡し部37は、前後方向に延び、第1橋渡し部35と前壁23とを連結する。第1橋渡し部35の上下方向における中程の部分と、前壁23の上下方向における中程の部分とは、第2橋渡し部37によって互いに連結される。第2橋渡し部37は、第1橋渡し部35と前壁23との間に架け渡され、第1橋渡し部35および前壁23と一体に接続される。第2橋渡し部37と底壁15との間には間隔が設けられる。
第2橋渡し部37は、板厚方向を上下方向に向けて設けられる。第2橋渡し部37の板厚方向における一方側の面は上壁19と対向し、他方側の面は下壁21と対向する。このように、第2橋渡し部37は、内部空間13での空気の流れ方向(図7に一点鎖線で示す)に板面を沿わせるように設けられ、ヘッダタンク11の深さ方向に対して立てた姿勢とされる。
本例のゲート部31は、フランジ片34の端面に存在する。ゲート部31は、フランジ片34のうち前壁23の開口33側の端部から外側に突出した部分に位置する。ゲート部31は、射出成形のゲート101(図7に仮想線で示す)に対応する部分である。ゲート101は、例えばサイドゲートである。
第2橋渡し部37は、前壁23の外面に形成されたゲート部31に対して、前壁23の前後方向における内部空間13側に対応する位置に一体に接続される。第2橋渡し部37の左右方向における断面積は、第1橋渡し部35からゲート部31に向かって大きくなる。具体的には、第2橋渡し部37の左右方向における幅がゲート部31に向かうに連れて広くなる。ゲート部31は、第2橋渡し部37のフランジ片34との接続部分のうち左右方向における中間位置に対応する。
-実施形態3の特徴-
この実施形態3のヘッダタンク11によると、第1橋渡し部35および第2橋渡し部37がヘッダタンク11の深さ方向に対して立てた姿勢とされるので、ヘッダタンク11からインタークーラーコア5に向けて開口33から正面側に空気を流すことができる。このことは、空気がヘッダタンク11とインタークーラーコア5との間で流通する際の圧力損失を低減するのに有利である。その他については、上記実施形態1のヘッダタンク11と同様な効果が得られる。
《その他の実施形態》
上記各実施形態では、第1橋渡し部35および第2橋渡し部37はそれぞれ板状に形成されるとしたが、これに限らない。第1橋渡し部35および第2橋渡し部37は、円柱状や角柱状など、他の任意の形状に形成されてもよい。
上記各実施形態では、ヘッダタンク11が概略矩形のボックス形状であるとしたが、これに限らない。ヘッダタンク11は、両端が閉塞された筒体を半割したような形状であってもよく、その他の任意の形状を採用できる。要は、ヘッダタンク11では、開口33を介して互いに対向する一対の第1壁w1が第1橋渡し部35によって連結され、一対の第1壁w1の間を延びる第2壁w2と第1橋渡し部35とが第2橋渡し部37によって連結されていればよい。第1壁w1と第2壁w2とは、互いの間に境目のない連続した壁部分であってもよい。
上記各実施形態では、第2橋渡し部37の幅がゲート部31に向かうに連れて広くなることで、第2橋渡し部37の断面積が第1橋渡し部35からゲート部31に向かって大きくなるとしたが、これに限らない。第2橋渡し部37の断面積は、第2橋渡し部の厚さがゲート部31に向かって増すことで、第1橋渡し部35からゲート部31に向かって大きくなってもよい。第2橋渡し部37の断面積(厚さおよび幅)は一定であってもよい。
上記各実施形態では、本開示の技術に係る樹脂製タンクについて、車両Cのインタークーラー1に用いられるヘッダタンク11を例に挙げて説明したが、これに限らない。本開示の技術は、車両Cのラジエータに用いられるヘッダタンクなど、加圧流体が内部空間に流通する樹脂製のものであれば、各種用途の樹脂製タンクにも適用できる。加圧流体は、加圧された空気などの気体や水などの液体であればよい。
以上のように、本開示の技術の例示として、好ましい実施形態について説明した。しかし、本開示の技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須でない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることを以て、直ちにそれらの必須でない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
以上説明したように、本開示の技術は、車両のインタークーラーやラジエータなどに用いられる樹脂製タンクについて有用である。
C 車両
w1 第1壁
w2 第2壁
1 インタークーラー(熱交換器)
5 インタークーラーコア
11 ヘッダタンク(樹脂製タンク)
11a インレットタンク
11b アウトレットタンク
13 内部空間
15 底壁
17 周壁
19 上壁
21 下壁
23 前壁
25 後壁
27 管部
29 管孔
31 ゲート部
33 開口
34 フランジ片
35 第1橋渡し部
37 第2橋渡し部
39 流路
101 ゲート

Claims (4)

  1. 互いに対向する一対の第1壁(w1)と、
    前記一対の第1壁(w1)の間を延びる第2壁(w2)と、を備え、
    前記一対の第1壁(w1)および前記第2壁(w2)に囲まれて加圧流体が流通する内部空間(13)を有し、該内部空間(13)を開放する開口(33)が形成された樹脂製タンクであって、
    前記一対の第1壁(w1)は、前記内部空間(13)を当該第1壁(w1)同士が対向する第1方向に延びる第1橋渡し部(35)によって互いに連結され、
    前記第1橋渡し部(35)と前記第2壁(w2)とは、前記内部空間(13)を前記第1方向と交差する第2方向に延びる第2橋渡し部(37)によって連結され、
    前記第2橋渡し部(37)は、前記第2壁(w2)の外面に形成された、射出成形のゲート(101)に対応するゲート部(31)に対して、前記第2壁(w2)の前記第2方向における前記内部空間(13)側に対応する位置に接続される
    ことを特徴とする樹脂製タンク。
  2. 請求項1に記載された樹脂製タンクにおいて、
    前記第1壁(w1)、前記第2壁(w2)、前記第1橋渡し部(35)および前記第2橋渡し部(37)は、前記加圧流体が流通する流路(39)を区画し、
    前記第2橋渡し部(37)は、板状に形成され、前記第1方向に板厚方向を向けて設けられる
    ことを特徴とする樹脂製タンク。
  3. 請求項1または2に記載された樹脂製タンクにおいて、
    前記前記第2橋渡し部(37)の前記第1方向における断面積は、前記第1橋渡し部(35)から前記ゲート部(31)に向かって大きくなる
    ことを特徴とする樹脂製タンク。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載された樹脂製タンクにおいて、
    熱交換器(1)を構成する構成部品(11)である
    ことを特徴とする樹脂製タンク。
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