JP2022113092A - 撮像レンズ、撮像装置及び電子機器 - Google Patents

撮像レンズ、撮像装置及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】無限遠から近距離まで合焦する過程において良好な解像能力の維持を実現するための撮像レンズ、撮像装置及び電子機器を提供する。【解決手段】物体側から像側に向かって順に第1のレンズ群及び第2のレンズ群を含み、第1のレンズ群11は、N個のレンズを含み、Nは2より大きい整数であり、物体側から像側に向かう方向において、第1のレンズ群における1番目のレンズが第1のレンズであり、N番目のレンズが第2のレンズであり、第1のレンズが正の屈折力のレンズであり、第2のレンズが屈折力を有するレンズであり、第2のレンズ群は、屈折力を有する少なくとも1つのレンズを含み、無限遠から近距離まで合焦する過程において、第1のレンズ群と第2のレンズ群との間のエアギャップが変化する。【選択図】図1

Description

本開示は、撮像レンズ、撮像装置及び電子機器に関し、特に、モバイル端末などの電子機器に適した撮像レンズ及び撮像装置に関する。
関連技術において、スマート電子機器のカメラが高画素化する傾向に伴い、画像センサの像面は、ますます大きくなっており、サイズの制限の下で、光学全長(TTL)と像面の有効像円直径との比率がますます低くなっており、低背化の傾向を呈している。光学性能の面で中心視野とエッジ視野との間のバランスを維持するために、システムでは表面に少なくとも1つの反曲点を有する非球面レンズであって、反曲点の両側の曲率が大きく異なるレンズを採用してペッツバール、像面湾曲及び歪みを改善することが多い。しかしながら、各視野の光線が無限遠の物距離及び近距離の物距離でそれぞれ合焦している場合、反曲点付近で入射光線とレンズ表面との角度が大きく異なるため、各視野の光線の光路差が大きく変化し、結像システムの無限遠での結像が良好な画質を維持する場合、近距離で結像する時の収差が大幅に増加し、解像性能の落ち込みが大きい。
関連技術において存在する上記問題に対して、本開示の実施例は、無限遠から近距離まで合焦する過程において良好な解像能力の維持を実現するための撮像レンズ、撮像装置及び電子機器を提供する。
本開示の実施例の一態様によれば、物体側から像側に向かって順に第1のレンズ群及び第2のレンズ群を含む撮像レンズを提供し、
前記第1のレンズ群は、N個のレンズを含み、Nは2より大きい整数であり、物体側から像側に向かう方向において、第1のレンズ群における1番目のレンズが第1のレンズであり、N番目のレンズが第2のレンズであり、前記第1のレンズ群において、前記第1のレンズと物体面との間の距離が最も小さく、前記第1のレンズは、正の屈折力のレンズであり、前記第1のレンズの物体側に向かう表面が凸面であり、前記第2のレンズは、屈折力を有するレンズであり、
前記第2のレンズ群は、屈折力を有する少なくとも1つのレンズを含み、
無限遠から近距離まで合焦する過程において、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間のエアギャップが変化し、
前記第1のレンズ群の焦点距離がf1であり、無限遠で合焦する時の前記撮像レンズの焦点距離がfであり、前記第1のレンズ群の焦点距離と前記撮像レンズの焦点距離は、
0.5<f1/f<1.5
という関係式を満たす。
一実施例において、無限遠から近距離まで合焦する過程において、前記第1のレンズ群が光軸に沿って物体側に移動し、前記第2のレンズ群の位置が固定され、近距離で合焦する時の前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間のエアギャップは、無限遠で合焦する時の前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間のエアギャップより大きい。
一実施例において、無限遠から近距離まで合焦する過程において、前記第1のレンズ群が光軸に沿って物体側に移動し、前記第2のレンズ群が光軸に沿って像側に移動し、近距離で合焦する時の前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間のエアギャップは、無限遠で合焦する時の前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間のエアギャップより大きい。
一実施例において、無限遠から近距離まで合焦する過程において、前記第1のレンズ群が光軸に沿って物体側に移動し、前記第2のレンズ群が光軸に沿って物体側に移動し、近距離で合焦する時の前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間のエアギャップは、無限遠で合焦する時の前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間のエアギャップより大きい。
一実施例において、前記第1のレンズの物体側に向かう表面の頂点と像面との光軸における距離がTTLであり、有効像高がIHであり、前記第1のレンズの物体側に向かう表面の頂点と像面との光軸における距離と前記有効像高は、
1.0<TTL/IH<2.0
という関係式を満たす。
一実施例において、前記第1のレンズの焦点距離がfL1であり、前記第1のレンズの焦点距離と無限遠で合焦する時の前記撮像レンズの焦点距離との間は、
0.5<fL1/f<2.0
という関係式を満たす。
一実施例において、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間のエアギャップの変化量がdであり、前記エアギャップの変化量と前記第1のレンズ群の焦点距離との間は、
0<d/f1<0.5
という関係式を満たし、前記エアギャップの変化量は、無限遠で合焦する時の前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間のエアギャップと、近距離で合焦する時の前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間のエアギャップとの差の絶対値である。
一実施例において、前記第2のレンズの焦点距離がfL2であり、前記第2のレンズ群の焦点距離がf2であり、前記第2のレンズの焦点距離と前記第2のレンズ群の焦点距離は、
|fL2/f2|<5.0
という関係式を満たす。
一実施例において、前記第1のレンズのアッベ数がVd1であり、前記第1のレンズの屈折率がNd1であり、前記第1のレンズのアッベ数と前記第1のレンズの屈折率は、
30.0<Vd1/Nd1<40.0
という関係式を満たす。
一実施例において、前記第1のレンズの物体側に向かう表面の頂点と像面との光軸における距離がTTLであり、前記第1のレンズの物体側に向かう表面の頂点と像面との光軸における距離と、無限遠で合焦する時の前記撮像レンズの焦点距離は、
1.0<TTL/f<5.0
という関係式を満たす。
本開示の実施例の別の態様によれば、画像センサ及び上記撮像レンズを含む撮像装置を提供し、前記画像センサは、前記撮像レンズの像面に位置する。
本開示の実施例の別の態様によれば、機器本体及び上記撮像装置を含む電子機器を提供し、前記撮像装置は、前記機器本体に組み立てられる。
本開示の実施例に係る技術案は、以下の有益な効果を含むことができる。撮像レンズは、物体側から像側に向かって順に第1のレンズ群及び第2のレンズ群を含み、第1のレンズ群がN個のレンズを含み、物体側から像側に向かう方向において、第1のレンズ群における1番目のレンズが第1のレンズであり、N番目のレンズが第2のレンズであり、第1のレンズが正の屈折力のレンズであり、第1のレンズの物体側に向かう表面が凸面であり、第2のレンズが屈折力を有するレンズであり、第2のレンズ群が、屈折力を有する少なくとも1つのレンズを含むため、撮像レンズは、第1のレンズ群と第2のレンズ群との協働により、無限遠から近距離まで合焦する過程において、第1のレンズ群による収差変化と第2のレンズ群による収差変化を互いに補償することにより、無限遠から近距離まで合焦する過程において良好な解像能力を維持することができる。また、第1のレンズ群の焦点距離と撮像レンズの焦点距離は、0.5<f1/f<1.5という関係式を満たすため、光学全長(TTL)と光学性能との間のバランスを確保することができる。
なお、上記一般的な説明及び以下の詳細な説明は、例示的かつ説明的なものにすぎず、本開示の範囲を限定するものではない。
ここでの図面は、明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、本発明に適合する実施例が示され、明細書とともに本発明の原理を説明する。
例示的な一実施例によって示される撮像レンズの概略構成図である。 例示的な一実施例によって示される球面収差のグラフである。 例示的な一実施例によって示される非点収差及び像面湾曲の概略図である。 例示的な一実施例によって示される歪みのグラフである。 別の例示的な実施例によって示される撮像レンズの概略構成図である。 別の例示的な実施例によって示される球面収差のグラフである。 別の例示的な実施例によって示される非点収差及び像面湾曲の概略図である。 別の例示的な実施例によって示される歪みのグラフである。 別の例示的な実施例によって示される撮像レンズの概略構成図である。 別の例示的な実施例によって示される球面収差のグラフである。 別の例示的な実施例によって示される非点収差及び像面湾曲の概略図である。 別の例示的な実施例によって示される歪みのグラフである。 別の例示的な実施例によって示される撮像レンズの概略構成図である。 別の例示的な実施例によって示される球面収差のグラフである。 別の例示的な実施例によって示される非点収差及び像面湾曲の概略図である。 別の例示的な実施例によって示される歪みのグラフである。 別の例示的な実施例によって示される撮像レンズの概略構成図である。 別の例示的な実施例によって示される球面収差のグラフである。 別の例示的な実施例によって示される非点収差及び像面湾曲の概略図である。 別の例示的な実施例によって示される歪みのグラフである。
ここで、例示的な実施例を詳しく説明し、その一例を図面に示す。以下の説明は、図面に関する場合、異なる図面における同じ数字は、別段の表示がない限り、同じ又は類似する要素を表す。以下の例示的な実施例に記載の実施形態は、本発明と一致する全ての実施形態を表すものではない。むしろ、これらは、添付された特許請求の範囲に詳細に記載された、本発明のいくつかの態様に合致する装置及び方法の一例に過ぎない。
図1は、例示的な一実施例によって示される撮像レンズ100の概略構成図である。図1に示すように、当該撮像レンズ100は、物体側から像側に向かって順に第1のレンズ群11及び第2のレンズ群12を含む。
本実施例において、図1に示すように、第1のレンズ群11は、N個のレンズを含み、Nは2より大きい整数である。N個のレンズには、少なくとも2つの非球面レンズが含まれ、すなわち、第1のレンズ群11には、少なくとも2つの非球面レンズが含まれている。もちろん、N個のレンズには、少なくとも2つの球面レンズが含まれてもよく、本開示の実施例における非球面レンズに限定されない。
本実施例において、Nは、7であってもよく、すなわち、第1のレンズ群11は、レンズ111、112、113、114、115、116、117の7つのレンズを含む。
図1に示すように、本実施例において、第1のレンズ群11は、物体側から像側に向かって順に第1のレンズ111、第3のレンズ113、第4のレンズ114、第5のレンズ115、第6のレンズ116、第7のレンズ117及び第2のレンズ112を含み、すなわち、物体側から像側に向かう方向Zにおいて、第1のレンズ群11における1番目のレンズは、第1のレンズ111であり、2番目のレンズは、第3のレンズ113であり、3番目のレンズは、第4のレンズ114であり、4番目のレンズは、第5のレンズ115であり、5番目のレンズは、第6のレンズ116であり、6番目のレンズは、第7のレンズ117であり、7番目のレンズは、第2のレンズ112である。ここで、第1のレンズ群11において、第1のレンズ111と物体面(図示せず)との間の距離が最も小さく、像面131との間の距離が最も大きい。
図1に示すように、本実施例において、第1のレンズ111は、物体側に向かう第1の表面1111及び像側に向かう第2の表面1112を含み、第3のレンズ113は、物体側に向かう第3の表面1131及び像側に向かう第4の表面1132を含み、第4のレンズ114は、物体側に向かう第5の表面1141及び像側に向かう第6の表面1142を含み、第5のレンズ115は、物体側に向かう第7の表面1151及び像側に向かう第8の表面1152を含み、第6のレンズ116は、物体側に向かう第9の表面1161及び像側に向かう第10の表面1162を含み、第7のレンズ117は、物体側に向かう第11の表面1171及び像側に向かう第12の表面1172を含み、第2のレンズ112は、物体側に向かう第13の表面1121及び像側に向かう第14の表面1122を含む。
本実施例において、第1のレンズ111は、正の屈折力の非球面レンズであり、第1のレンズ111の物体側に向かう第1の表面1111が凸面である。第3のレンズ113は、負の屈折力を有する。第4のレンズ114は、正の屈折力を有する。第5のレンズ115は、正の屈折力を有する。第6のレンズ116は、負の屈折力を有する。第7のレンズ117は、正の屈折力を有する。第2のレンズ112は、負の屈折力を有する非球面レンズである。
本実施例において、第1のレンズ111と第2のレンズ112との非球面の曲線方程式は、以下の通りである。
Figure 2022113092000002
(1)
ここで、Xは、光軸14に平行な曲面の凹み度であり、cは、曲面の極点における曲率であり、rは、非球面上の点と光軸14との垂直距離であり、kは、円錐定数であり、A3~A30は、非球面係数である。
図1に示すように、本実施例において、第2のレンズ群12は、負の屈折力を有する第8のレンズ121を含む。第8のレンズ121は、物体側に向かう第15の表面1211及び像側に向かう第16の表面1212を含む。
本実施例において、無限遠から近距離まで合焦する過程において、第1のレンズ群11と第2のレンズ群12との間のエアギャップが変化する。なお、前記無限遠および前記近距離とは、物体側に対する用語であり、「無限遠」および「近距離」とは、「物体側から無限遠」および「物体側から近距離」と言え、ここで、エアギャップは、隣接する2つのレンズ又はレンズ群の光軸における間隔である。本実施例において、無限遠から近距離まで合焦する過程において、第1のレンズ群11及び第2のレンズ群12は、それぞれ光軸14に沿って移動する。具体的には、無限遠から近距離まで合焦する過程において、第1のレンズ群11は、光軸14に沿って物体側に移動し、第2のレンズ群12は、光軸14に沿って像側に移動し、近距離で合焦する時の第1のレンズ群11と第2のレンズ群12との間のエアギャップは、無限遠で合焦する時の第1のレンズ群11と第2のレンズ群12との間のエアギャップより大きく、例えば、第1のレンズ群11と第2のレンズ群12とのエアギャップは、徐々に大きくなってもよいが、これに限定されない。合焦の過程において、第1のレンズ群11と第2のレンズ群12が互いに移動することにより、自由度を増やし、近距離の性能を向上させることができる。
本実施例において、第1のレンズ群11の焦点距離がf1であり、無限遠で合焦する時の撮像レンズ100の焦点距離がfであり、第1のレンズ群11の焦点距離と撮像レンズ100の焦点距離は、
0.5<f1/f<1.5 (2)
という関係式を満たす。
当該関係式(2)は、第1のレンズ群11と第2のレンズ群12との間の屈折力の分布を制御し、光学性能の向上と光学全長の短縮との関係のバランスに寄与する。f1/fの値が1.5以上の場合、第1のレンズ群11の屈折力が小さすぎて球面収差が補償不足であり、光学全長(TTL)が長すぎ、撮像レンズ100の体積が大きい。f1/fの値が0.5以下の場合、第1のレンズ群11の屈折力が大きすぎて球面収差が過補償であり、出射光線が速やかに集光され、出射主点(射出瞳位置)が像側に近付くほど、エッジ視野の光線の漸次発散及び収差補償に不利になる。したがって、第1のレンズ群11の焦点距離と撮像レンズ100の焦点距離が上記関係式(2)を満たす場合、第1のレンズ群11の屈折力を合理的な範囲内に制御し、光学全長(TTL)と各光学性能との間のバランスを確保することが可能である。
説明を容易にするために、以下では、「無限遠で合焦する時の撮像レンズ100の焦点距離」を「撮像レンズ100の焦点距離」と略称することができる。
ここで、第1のレンズ群11の焦点距離と撮像レンズ100の焦点距離は、
0.7<f1/f<1.3 (3)
という条件を満たしてもよい。
第1のレンズ群11の焦点距離と撮像レンズ100の焦点距離は、さらに、
0.8<f1/f<1.1 (4)
という条件を満たしてもよい。
本実施例において、撮像レンズ100は、物体側から像側に向かって順に第1のレンズ群11及び第2のレンズ群を含み、第1のレンズ群11が少なくとも2つの非球面レンズを含み、物体側から像側に向かう方向Zにおいて、第1のレンズ群11における第1のレンズが第1のレンズ111であり、第7のレンズが第2のレンズ112であり、第1のレンズ111が正の屈折力の非球面レンズであり、第1のレンズ111の物体側に向かう第1の表面1111が凸面であり、第2のレンズ112が負の屈折力を有する非球面レンズであり、第2のレンズ群12が負の屈折力を有する第8のレンズ121を含むため、撮像レンズ100は、第1のレンズ群11と第2のレンズ群12との協働により、無限遠から近距離まで合焦する過程において、第1のレンズ群11による収差変化と第2のレンズ群12による収差変化を互いに補償することにより、無限遠から近距離まで合焦する過程において良好な解像能力を維持することができる。また、第1のレンズ群11の焦点距離と撮像レンズ100の焦点距離は、0.5<f1/f<1.5という関係式を満たすため、光学全長(TTL)と光学性能との間のバランスを確保することができる。
本実施例において、第1のレンズ111の物体側に向かう第1の表面1111の頂点と像面131との光軸14における距離がTTLであり、有効像高(すなあち、画像センサの有効結像領域の対角線の全長の半分)がIHであり、第1のレンズ111の物体側に向かう第1の表面1111の頂点と像面131との光軸14における距離(TTL)と有効像高(IH)は、
1.0<TTL/IH<2.0 (5)
という関係式を満たす。
TTL/IHの値が2.0以上の場合、光学全長が大きすぎ、撮像レンズ100のサイズが大きすぎる。TTL/IHの値が1.0以下の場合、光学全長が小さすぎ、エッジ視野の性能が悪く、ケラレが生じる可能性がある。したがって、光学全長(TTL)と有効像高(IH)が上記関係式(5)を満たす場合、撮像レンズ100のサイズを合理的な範囲内に制御し、撮像装置の小型化を合理的に実現することができる。
本実施例において、第1のレンズ111の焦点距離がfL1であり、第1のレンズ111の焦点距離と撮像レンズ100の焦点距離は、
0.5<fL1/f<2.0 (6)
という関係式を満たす。
当該関係式(6)は、第1のレンズ111の集光能力を制御し、光学全長の短縮に寄与して、撮像装置のサイズを小さくするという目的を達成する。fL1/fの値が2.0以上の場合、第1のレンズ111の屈折力が小さく、主光線の集光能力が不足し、光学全長が大きくなり、撮像レンズ100全体の体積が大きい。fL1/fの値が0.5以下の場合、第1のレンズ111の屈折力が大きすぎ、入射光線が集光された後に発散し、エッジ光線は、後半部分での発散角度の変化が大きく、収差が大きく、補正が容易ではない。したがって、第1のレンズ111の焦点距離と撮像レンズ100の焦点距離が上記関係式(6)を満たす場合、第1のレンズ111の屈折力を合理的な範囲内に制御することが可能であり、全体の屈折力が主に第1のレンズ111に集中し、撮像レンズ100の光学全長を短縮し、撮像レンズ100のサイズを小さくすることに有利である。ここで、第1のレンズ111の焦点距離と撮像レンズ100の焦点距離は、0.6<fL1/f<1.5という条件を満たしてもよい。第1のレンズ111の焦点距離と撮像レンズ100の焦点距離は、さらに、0.7<fL1/f<1.2という条件を満たしてもよい。
本実施例において、第1のレンズ群11と第2のレンズ群12との間のエアギャップの変化量dと第1のレンズ群11の焦点距離との間は、
0<d/f1<0.5 (7)
という関係式を満たす。
当該関係式(7)は、第1のレンズ群11と第2のレンズ群12との間の相対的移動量を制御し、光学全長と近距離の性能の向上との間の関係をバランスさせる。ここで、エアギャップの変化量は、無限遠で合焦する時の第1のレンズ群11と第2のレンズ群12との間のエアギャップと、近距離で合焦する時の第1のレンズ群11と第2のレンズ群12との間のエアギャップとの差の絶対値である。
d/f1の値が0.5以上の場合、第1のレンズ群11と第2のレンズ群との間のエアギャップは、比較的大きく、d/f1の値が0に等しい場合、第1のレンズ群11と第2のレンズ群12との間のエアギャップは、相対的に変化せず、無限遠の物距離及び近距離の性能をバランスさせることができない。ここで、第1のレンズ群11と第2のレンズ群12との間のエアギャップdと第1のレンズ群11の焦点距離との間は、0<d/f1<0.3という条件を満たしてもよい。第1のレンズ群11と第2のレンズ群12との間のエアギャップdと第1のレンズ群11の焦点距離との間は、さらに、0<d/f1<0.2という条件を満たしてもよい。
本実施例において、第2のレンズ112の焦点距離がfL2であり、第2のレンズ群12の焦点距離がf2であり、第2のレンズ112の焦点距離と第2のレンズ群12の焦点距離との間は、
|fL2/f2|<5.0 (8)
という関係式を満たす。
当該関係式(8)は、第2のレンズ112と第2のレンズ群12との間の屈折力割り当ての関係を制御し、第2のレンズ群12は、本来バックフォーカスの短縮及びエッジ視野の向上の性能を発揮する第2のレンズ112の屈折力の一部を分担するとともに、光軸14に沿って移動することで、近距離の性能の向上とバックフォーカスの短縮のニーズをバランスさせるのに有利である。第2のレンズ112は、正レンズであってもよいし、負レンズであってもよい。多くの場合、第2のレンズ112の焦点距離と第2のレンズ群12の焦点距離は、同号である(符号が同じであり、いずれも正であり、又はいずれも負である)。もちろん、他の実施例において、第2のレンズ群12の位置は、固定されてもよい。
|fL2/f2|の値が5.0以上の場合、fL2の焦点距離が大きく、屈折力が比較的小さく、第2のレンズ群12の屈折力が比較的大きく、主な収差補償の作用を発揮する。無限遠から近距離まで合焦する過程において、第2のレンズ群12が光軸14に沿って移動する場合、第1のレンズ群11の相対的移動量が減少し、第2のレンズ群12の移動量が相対的に増加する。同時に、第2のレンズ群12における第8のレンズ121の像側に向かう第16の表面1212の反曲点付近での曲率の変化も大きくなる。合焦過程において第2のレンズ群12の位置が固定されていると、無限遠から近距離まで合焦する過程において各視野の上下光線の当該レンズ群における伝播光路差が大きくなり、コマ(コマ収差)、非点収差、歪み、倍率色収差などの収差の変化が大きく、MTF(Modulation Transfer Function、変調伝達関数)の落ち込みが大きいと表現される。
したがって、第2のレンズ112の焦点距離と第2のレンズ群12の焦点距離が上記関係式(8)を満たす場合、第2のレンズ群12は、第1のレンズ群の屈折力、特に、第1のレンズ群11における像面131に最も近いレンズ(すなわち、第2のレンズ112)の屈折力を分担し、像面131に最も近いレンズ(すなわち、第2のレンズ112)の曲面における反曲点の曲率変化を減少することにより、合焦過程における光学性能の変化量を小さくし、近距離の性能を向上させることができる。
ここで、第2のレンズ112の焦点距離と第2のレンズ群12の焦点距離は、0.03<|fL2/f2|<4.0という条件を満たしてもよい。第2のレンズ112の焦点距離と第2のレンズ群12の焦点距離は、さらに、0.05<|fL2/f2|<3.6という条件を満たしてもよい。
本実施例において、撮像レンズの第1のレンズ111のアッベ数がVd1であり、当該第1のレンズ111の屈折率がNd1であり、第1のレンズのアッベ数と第1のレンズの屈折率は、
30.0<Vd1/Nd1<40.0 (9)
という関係式を満たす。
当該関係式(9)は、第1のレンズ111の材料選択を制御し、軸上色収差及び球面収差の補償を改善する。当該比率が40.0以上の場合、第1のレンズ111の屈折率が比較的低く、球面収差の補償に不利であり、当該比率が30.0以下の場合、第1のレンズ111の屈折率が比較的小さく、軸上色収差の補償に不利である。ここで、第1のレンズ111のアッベ数と第1のレンズ111の屈折率は、32.0<Vd1/Nd1<38.0という条件を満たしてもよい。第1のレンズ111のアッベ数と第1のレンズ111の屈折率は、さらに、33.0<Vd1/Nd1<37.0という条件を満たしてもよい。
本実施例において、撮像カメラの第1のレンズ111の物体側に向かう表面の頂点と像面131との光軸14における距離と撮像レンズ100の焦点距離は、
1.0<TTL/f<5.0 (10)
という関係式を満たす。
当該関係式(10)は、光学全長と撮像レンズ100の焦点距離との間の関係を制御することにより、合理的な光学全長を選択し、撮像装置の小型化のニーズを満たす。ここで、撮像レンズ100の第1のレンズ111の物体側に向かう表面の頂点と像面131との光軸14における距離と撮像レンズ100の焦点距離は、1.0<TTL/f<3.0という条件を満たしてもよい。撮像レンズ100の第1のレンズ111の物体側に向かう表面の頂点と像面131との光軸14における距離と撮像レンズの焦点距離は、さらに、1.0<TTL/f<2.0という条件を満たしてもよい。
本実施例において、図1に示すように、撮像レンズ100は、第2のレンズ群12と像面131との間に位置し、撮像レンズ100の焦点距離に影響を与えないフィルタエレメント15をさらに含むことができる。ここで、フィルタエレメント15は、ローパスフィルタ、赤外線カットフィルタ、マイクロレンズ、RGB色分解フィルタなどを含むことができるが、これらに限定されない。
本実施例において、撮像カメラ100は、撮像レンズ100を透過して像面13に入射する光線の光量を制御するためのアイリスをさらに含むことができる。撮像レンズ100のアイリス値がFnoであり、Fnoが2.30であり、撮像レンズ100の焦点距離(f)が7.90である。
本実施例において、撮像レンズ100は、迷光を減少するための、開孔絞り、フレア絞り又は視野絞りなどの少なくとも1つの絞りをさらに含むことができる。絞りは、第1のレンズ群11の物体側に向かう側に位置することができる。
本実施例において、第1のレンズ群11の焦点距離f1は、7.76であり、第2のレンズ群12の焦点距離f2は、-195.79である。f1/fの値は、0.98であり、TTL/IHの値は、1.45であり、fL1/fの値は、0.91であり、d/f1の値は、0.18であり、|fL2/f2|の値は、0.06であり、Vd1/Nd1の値は、36.3であり、TTL/fの値は、1.31である。
本実施例において、撮像レンズ100の構成データを表1に、非球面データを表2に示す。ここで、kは、非球面の曲線方程式における錐面係数であり、A3~A18は、各表面の第4~18次の非球面係数であり、各レンズの焦点距離データを表3に示す。
Figure 2022113092000003
ここで、Numは、物体側から像側に向かって順に並ぶ表面の序数であり、例えば、1番目の表面は、絞り(STO)の第17の表面(図示せず)であり、2番目の表面は、第1のレンズ111の第1の表面1111であり、3番目の表面は、第1のレンズ111の第2の表面1112であり、……、14番目の表面は、第2のレンズ112の第13の表面1121であり、15番目の表面は、第2のレンズ112の第14の表面1112であり、16番目の表面は、第8のレンズ121の第15の表面1211であり、17番目の表面は、第8のレンズ121の第16の表面1212であり、18番目の表面は、フィルタエレメント15の物体側に向かう第18の表面151であり、19番目の表面は、フィルタエレメント15の像側に向かう第19の表面152であり、20番目の表面は、像面131である。R’は、曲率であり、thiは、光軸14における厚さであり、Ndは、屈折率であり、Vdは、アッベ数であり、d15は、15番目の表面と16番目の表面との間のエアギャップ、すなわち、第1のレンズ群11と第2のレンズ群12との間のエアギャップであり、d17は、17番目の表面と18番目の表面との間のエアギャップ、すなわち、第2のレンズ群12と第18の表面151との間のエアギャップであり、半径は、レンズの口径の半分であり、平面は、空気面である。スペースは、対応するデータがないことを示す。
Figure 2022113092000004
Figure 2022113092000005
Figure 2022113092000006
Figure 2022113092000007
ここで、Elementは、物体側から像側に向かって順に並ぶレンズの序数であり、Start surfaceは、レンズの開始表面の序数である。開始表面は、物体側に近い表面である。
本実施例において、図3に示すように、第1のレンズ111の焦点距離は、7.22であり、第2のレンズ112の焦点距離は、-10.84であり、第3のレンズ113の焦点距離は、-14.66であり、第4のレンズ114の焦点距離は、18.57であり、第5のレンズ115の焦点距離は、90.33であり、第6のレンズ116の焦点距離は、-12.37であり、第7のレンズ117の焦点距離は、6.91であり、第8のレンズ121の焦点距離は、-195.79である。
本実施例において、被写体距離が無限遠(INF)、近距離(100ミリメートル)の場合、d15及びd17のデータを表4に示す。
Figure 2022113092000008
ここで、表4から分かるように、被写体距離が無限遠(INF)の場合、d15は、0.93であり、d17は、1.10であり、被写体距離が近距離(100ミリメートル)の場合、d15は、2.40であり、d17は、0.40である。
本実施例において、撮像レンズ100の球面収差(LONGITUDINAL SPHERICAL ABER.)のグラフを図2に、非点収差及び像面湾曲(ASTIGMATIC FIELD CURVES)の概略図を図3に、歪み(DISTORTION)のグラフを図4に示す。図2において、横軸は、焦点(FOCUS)のオフセットであり、単位は、ミリメートル(MILLIMETERS)であり、縦軸は、光線がレンズに入射した時の軸上入射距離であり、単位は、ミリメートルである。図2には、波長が656.3000NM(ナノメートル)の入射光の球面収差曲線、波長が587.6000NMの入射光の球面収差曲線及び波長が486.0000NMの入射光の球面収差曲線が含まれる。図3において、横軸は、焦点のオフセットであり、単位は、ミリメートルであり、縦軸は、像高(IMG HT)であり、単位は、ミリメートルである。図3には、波長が587.6000NMの入射光のメリジオナル像面湾曲の曲線T及び波長が587.6000NMの入射光のサジタル像面湾曲の曲線Sが含まれる。図4において、横軸は、歪み率であり、縦軸は、像高であり、単位は、ミリメートルである。
本実施例において、撮像レンズ100の全体画質を大幅に向上させ、結像可能な範囲を拡大することができ、電子ズームを行った場合にも、より良い画質及び近距離の効果を取得することができる。
本実施例において、第2のレンズ群12と第1のレンズ群11との屈折力の協働を増加させるこことにより、第1のレンズ群11における反曲点を有するレンズの表面上の逆差を減少させ、無限遠から近距離まで合焦する過程における像面湾曲などの収差の変化及びMTFの落ち込みを減少させる。ここで、MTFの落ち込みの減少とは、MTFの変化量を減少させることである。そして、合焦中に第2のレンズ群12の位置が第1のレンズ群11に合わせて小幅に変化することで、大型サイズの画像センサに合わせた高画質で低背化のレンズを実現することができる。
図5は、別の例示的な実施例によって示される撮像レンズ100の概略構成図である。本実施例において、第1のレンズ群11は、7つのレンズを含み、第2のレンズ群12は、1つのレンズを含む。
図5に示すように、本実施例において、第1のレンズ群11は、物体側から像側に向かって順に第1のレンズ111、第3のレンズ113、第4のレンズ114、第5のレンズ115、第6のレンズ116、第7のレンズ117及び第2のレンズ112を含む。第1のレンズ111は、正の屈折力の非球面レンズである。第3のレンズ113は、負の屈折力を有する。第4のレンズ114は、正の屈折力を有する。第5のレンズ115は、正の屈折力を有する。第6のレンズ116は、負の屈折力を有する。第7のレンズ117は、正の屈折力を有し、第2のレンズ112は、負の屈折力を有する非球面レンズである。
図5に示すように、本実施例において、第2のレンズ群12は、負の屈折力を有する第8のレンズ121を含む。
本実施例において、無限遠から近距離まで合焦する過程において、第1のレンズ群11が光軸14に沿って物体側に移動し、第2のレンズ群12が像側に移動し、近距離で合焦する時の第1のレンズ群11と第2のレンズ群12との間のエアギャップは、無限遠で合焦する時の第1のレンズ群11と第2のレンズ群12との間のエアギャップより大きく、例えば、第1のレンズ群11と第2のレンズ群12との間のエアギャップは、徐々に大きくなってもよいが、これに限定されない。
なお、他の実施例において、第1のレンズ群11の焦点距離と第2のレンズ群12の焦点距離の符号が両方とも正で比較的近い場合、無限遠から近距離まで合焦する過程において、第1のレンズ群11と第2のレンズ群12は、いずれも光軸14に沿って移動し、かつ第1のレンズ群11と第2のレンズ群12との間のエアギャップを小さくすることができる。
なお、他の実施例において、第1のレンズ群11におけるレンズの数は、本開示の実施例により提供される7枚に限定されず、第2のレンズ群12におけるレンズの数も、本開示の実施例により提供される1枚に限定されず、第1のレンズ群11におけるレンズの数と第2のレンズ群12におけるレンズの数は、実際のニーズに応じて設定されてもよい。
本実施例において、Fnoは、2.3であり、撮像レンズ100の焦点距離は、7.9である。第1のレンズ群11の焦点距離f1は、7.76であり、第2のレンズ群12の焦点距離f2は、-71.77である。f1/fの値は、0.98であり、TTL/IHの値は、1.45であり、fL1/fの値は、0.92であり、d/f1の値は、0.18であり、|fL2/f2|の値は、0.18であり、Vd1/Nd1の値は、36.3であり、TTL/fの値は、1.31である。
本実施例において、撮像レンズ100の構成データを表5に、非球面データを表6に、各レンズの焦点距離データを表7に示す。ここで、表5~表7におけるアルファベットの意味は、表1~表3におけるアルファベットの意味と同じであり、ここで説明を省略する。
Figure 2022113092000009
表6及び表7は、次のページを参照されたい。
本実施例において、撮像レンズ100の球面収差のグラフを図6に、非点収差及び像面湾曲の概略図を図7に、歪みのグラフを図8に示す。図6には、波長が656.3000NMの入射光の球面収差曲線、波長が587.6000NMの入射光の球面収差曲線及び波長が486.0000NMの入射光の球面収差曲線が含まれる。図7には、波長が587.6000NMの入射光のメリジオナル像面湾曲の曲線T及び波長が587.6000NMの入射光のサジタル像面湾曲の曲線Sが含まれる。
Figure 2022113092000010
Figure 2022113092000011
Figure 2022113092000012
Figure 2022113092000013
本実施例において、被写体距離が無限遠(INF)、近距離(100ミリメートル)の場合、d15及びd17のデータを表8に示す。
Figure 2022113092000014
ここで、表8から分かるように、被写体距離が無限遠(INF)の場合、d15は、0.92であり、d17は、0.90であり、被写体距離が近距離(100ミリメートル)の場合、d15は、2.31であり、d17は、0.22である。
本実施例において、撮像レンズ100の全体画質を大幅に向上させ、結像可能な範囲を拡大することができ、電子ズームを行った場合にも、より良い画質及び近距離の効果を取得することができる。
図9は、別の例示的な実施例によって示される撮像レンズ100の概略構成図である。本実施例において、第1のレンズ群11は、7つのレンズを含み、第2のレンズ群12は、1つのレンズを含む。
図9に示すように、本実施例において、第1のレンズ群11は、物体側から像側に向かって順に第1のレンズ111、第3のレンズ113、第4のレンズ114、第5のレンズ115、第6のレンズ116、第7のレンズ117及び第2のレンズ112を含む。第1のレンズ111は、正の屈折力の非球面レンズである。第3のレンズ113は、負の屈折力を有する。第4のレンズ114は、正の屈折力を有する。第5のレンズ115は、正の屈折力を有する。第6のレンズ116は、負の屈折力を有する。第7のレンズ117は、正の屈折力を有し、第2のレンズ112は、負の屈折力を有する非球面レンズである。
図9に示すように、本実施例において、第2のレンズ群12は、負の屈折力を有する第8のレンズ121を含む。
本実施例において、無限遠から近距離まで合焦する過程において、第1のレンズ群11が光軸14に沿って物体側に移動し、第2のレンズ群12が物体側に移動し、近距離で合焦する時の第1のレンズ群11と第2のレンズ群12との間のエアギャップは、無限遠で合焦する時の第1のレンズ群11と第2のレンズ群12との間のエアギャップより大きく、すなわち、第1のレンズ群11と第2のレンズ群12との間のエアギャップを大きくすることができる。
本実施例において、Fnoは、2.67であり、撮像レンズ100の焦点距離は、8.8である。第1のレンズ群11の焦点距離f1は、7.93であり、第2のレンズ群12の焦点距離f2は、-15.46である。f1/fの値は、0.9であり、TTL/IHの値は、1.45であり、f1/fの値は、0.85であり、d/f1の値は、0.01であり、|fL2/f2|の値は、3.54であり、Vd1/Nd1の値は、36.2であり、TTL/fの値は、1.18である。
本実施例において、撮像レンズ100の構成データを表9に、非球面データを表10に、各レンズの焦点距離を表11に示す。ここで、表9~表11におけるアルファベットの意味は、表1~表3におけるアルファベットの意味と同じであり、ここで説明を省略する。
Figure 2022113092000015
Figure 2022113092000016
Figure 2022113092000017
Figure 2022113092000018
Figure 2022113092000019
本実施例において、被写体距離が無限遠(INF)、近距離(300ミリメートル)の場合、d15及びd17のデータを表12に示す。
Figure 2022113092000020
ここで、表12から分かるように、被写体距離が無限遠(INF)の場合、d15は、1.72であり、d17は、0.85であり、被写体距離が近距離(300ミリメートル)の場合、d15は、1.76であり、d17は、1.04である。
本実施例において、撮像レンズ100の球面収差のグラフを図10に、非点収差及び像面湾曲の概略図を図11に、歪みのグラフを図12に示す。図10には、波長が656.3000NMの入射光の球面収差曲線、波長が587.6000NMの入射光の球面収差曲線及び波長が486.0000NMの入射光の球面収差曲線が含まれる。図11には、波長が587.6000NMの入射光のメリジオナル像面湾曲の曲線T及び波長が587.6000NMの入射光のサジタル像面湾曲の曲線Sが含まれる。
本実施例において、撮像レンズ100の全体画質を大幅に向上させ、結像可能な範囲を拡大することができ、電子ズームを行った場合にも、より良い画質及び近距離の効果を取得することができる。
図13は、別の例示的な実施例によって示される撮像レンズ100の概略構成図である。本実施例において、第1のレンズ群11は、7つのレンズを含み、第2のレンズ群12は、1つのレンズを含む。
図13に示すように、第1のレンズ群11は、物体側から像側に向かって順に第1のレンズ111、第3のレンズ113、第4のレンズ114、第5のレンズ115、第6のレンズ116、第7のレンズ117及び第2のレンズ112を含む。第1のレンズ111は、正の屈折力の非球面レンズである。第3のレンズ113は、負の屈折力を有する。第4のレンズ114は、正の屈折力を有する。第5のレンズ115は、正の屈折力を有する。第6のレンズ116は、負の屈折力を有する。第7のレンズ117は、正の屈折力を有し、第2のレンズ112は、正の屈折力を有する非球面レンズである。
図13に示すように、本実施例において、第2のレンズ群12は、正の屈折力を有する第8のレンズ121を含む。
本実施例において、無限遠から近距離まで合焦する過程において、第1のレンズ群11が光軸14に沿って物体側に移動し、第2のレンズ群12の位置が固定され、第1のレンズ群11と第2のレンズ群12との間のエアギャップは、徐々に大きくなっている。
本実施例において、Fnoは、2.87であり、撮像レンズ100の焦点距離は、8.8である。第1のレンズ群11の焦点距離f1は、9.25であり、第2のレンズ群12の焦点距離f2は、73.95である。f1/fの値は、1.05であり、TTL/IHの値は、1.73であり、fL1/fの値は、1.11であり、d/f1の値は、0.03であり、|fL2/f2|の値は、0.60であり、Vd1/Nd1の値は、35.8であり、TTL/fの値は、1.41である。
本実施例において、撮像レンズ100の構成データを表13に、非球面データを表14に、各レンズの焦点距離データを表15に示す。ここで、表13~表15におけるアルファベットの意味は、表1~表3におけるアルファベットの意味と同じであり、ここで説明を省略する。
Figure 2022113092000021

Figure 2022113092000022

Figure 2022113092000023

Figure 2022113092000024

Figure 2022113092000025
本実施例において、被写体距離が無限遠(INF)、近距離(300ミリメートル)の場合、d15のデータを表16に示す。
Figure 2022113092000026
ここで、表16から分かるように、被写体距離が無限遠(INF)の場合、d15は、0.81であり、被写体距離が近距離(300ミリメートル)の場合、d15は、1.08である。
本実施例において、撮像レンズ100の球面収差のグラフを図14に、非点収差及び像面湾曲の概略図を図15に、歪みのグラフを図16に示す。図14には、波長が656.3000NMの入射光の球面収差曲線、波長が587.6000NMの入射光の球面収差曲線及び波長が486.0000NMの入射光の球面収差曲線が含まれる。図15には、波長が587.6000NMの入射光のメリジオナル像面湾曲の曲線T及び波長が587.6000NMの入射光のサジタル像面湾曲の曲線Sが含まれる。
本実施例において、撮像レンズ100の全体画質を大幅に向上させ、結像可能な範囲を拡大することができ、電子ズームを行った場合にも、より良い画質及び近距離の効果を取得することができる。
図17は、別の例示的な実施例によって示される撮像レンズ100の概略構成図である。本実施例において、第1のレンズ群11は、8つのレンズを含み、第2のレンズ群12は、1つのレンズを含む。
図17に示すように、本実施例において、第1のレンズ群11は、物体側から像側に向かって順に第1のレンズ111、第3のレンズ113、第4のレンズ114、第5のレンズ115、第6のレンズ116、第7のレンズ117、第9のレンズ118及び第2のレンズ112を含む。第1のレンズ111は、正の屈折力の非球面レンズである。第3のレンズ113は、負の屈折力を有する。第4のレンズ114は、正の屈折力を有する。第5のレンズ115は、負の屈折力を有する。第6のレンズ116は、負の屈折力を有する。第7のレンズ117は、負の屈折力を有し、第9のレンズ118は、正の屈折力を有し、第2のレンズ112は、正の屈折力を有する非球面レンズである。
本実施例において、第9のレンズ118は、物体側に向かう第20の表面1181及び像側に向かう第21の表面1182を含む。
図17に示すように、本実施例において、第2のレンズ群12は、正の屈折力を有する第8のレンズ121を含む。
本実施例において、無限遠から近距離まで合焦する過程において、第1のレンズ群11が光軸14に沿って物体側に移動し、第2のレンズ群12が物体側に移動し、第1のレンズ群11と第2のレンズ群12との間のエアギャップは、徐々に大きくなっている。
本実施例において、Fnoは、2.08であり、撮像レンズ100の焦点距離は、9.0である。第1のレンズ群11の焦点距離f1は、9.29であり、第2のレンズ群12の焦点距離f2は、196.88である。f1/fの値は、1.03であり、TTL/IHの値は、1.46であり、f1/fの値は、0.80であり、d/f1の値は、0.14であり、|fL2/f2|の値は、0.17であり、Vd1/Nd1の値は、36.3であり、TTL/fの値は、1.16である。
本実施例において、撮像レンズ100の構成データを表17に、非球面データを表18に、各レンズの焦点距離を表19に示す。
Figure 2022113092000027
表17において、上記実施例と同様に、本実施例において、1番目の表面は、絞り(STO)の第17の表面であり、2番目の表面は、第1のレンズ111の第1の表面1111であり、3番目の表面は、第1のレンズ111の第2の表面1112であり、4番目の表面は、第3のレンズ113の第3の表面1131であり、5番目の表面は、第3のレンズ113の第4の表面1132であり、6番目の表面は、第4のレンズ114の第5の表面1141であり、7番目の表面は、第4のレンズ114の第6の表面1142であり、8番目の表面は、第5のレンズ115の第7の表面1151であり、9番目の表面は、第5のレンズ115の第8の表面1152であり、10番目の表面は、第6のレンズ116の第9の表面1161であり、11番目の表面は、第6のレンズ116の第10の表面1162であり、12番目の表面は、第7のレンズ117の第11の表面1171であり、13番目の表面は、第7のレンズ117の第12の表面1172である。
上記実施例と異なり、本実施例において、14番目の表面は、第9のレンズ118の第20の表面1181であり、15番目の表面は、第9のレンズ118の第21の表面1182であり、16番目の表面は、第2のレンズ112の第13の表面1121であり、17番目の表面は、第2のレンズ112の第14の表面1112であり、18番目の表面は、第8のレンズ121の第15の表面1211であり、19番目の表面は、第8のレンズ121の第16の表面1212であり、20番目の表面は、フィルタエレメント15の物体側に向かう第18の表面151であり、21番目の表面は、フィルタエレメント15の像側に向かう第19の表面152であり、22番目の表面は、像面131である。
本実施例において、d17は、17番目の表面と18番目の表面との間のエアギャップ、すなわち、第1のレンズ群11と第2のレンズ群12との間のエアギャップであり、d19は、19番目の表面と20番目の表面との間のエアギャップ、すなわち、第2のレンズ群12と第18の表面151との間のエアギャップである。
Figure 2022113092000028

Figure 2022113092000029

Figure 2022113092000030

Figure 2022113092000031
本実施例において、被写体距離が無限遠(INF)、近距離(100ミリメートル)の場合、d17及びd19のデータを表20に示す。
Figure 2022113092000032
ここで、表20から分かるように、被写体距離が無限遠(INF)の場合、d17は、0.56であり、d19は、1.70であり、被写体距離が近距離(100ミリメートル)の場合、d17は、1.83であり、d19は、1.50である。
本実施例において、撮像レンズ100の球面収差のグラフを図18に、非点収差及び像面湾曲の概略図を図19に、歪みのグラフを図20に示す。図18には、波長が656.3000NMの入射光の球面収差曲線、波長が587.6000NMの入射光の球面収差曲線及び波長が486.0000NMの入射光の球面収差曲線が含まれる。図19には、波長が587.6000NMの入射光のメリジオナル像面湾曲の曲線T及び波長が587.6000NMの入射光のサジタル像面湾曲の曲線Sが含まれる。
本実施例において、撮像レンズ100の全体画質を大幅に向上させ、結像可能な範囲を拡大することができ、電子ズームを行った場合にも、より良い画質及び近距離の効果を取得することができる。
以上に、本開示の実施例により提供される撮像レンズを詳しく説明した。以下、本開示の実施例により提供される撮像装置及び電子機器を簡単に説明する。
図1、図5、図9、図13及び図17に示すように、本開示の例示的な一実施例は、撮像装置をさらに提供し、画像センサ13及び上記いずれかの実施例に記載の撮像レンズ100を含み、画像センサ13は、撮像レンズ100の像面131に位置し、画像センサ13の物体側に向かう表面が像面131に位置する。
本実施例において、撮像レンズは、物体側から像側に向かって順に第1のレンズ群及び第2のレンズ群を含み、第1のレンズ群は、N個のレンズを含み、物体側から像側に向かう方向において、第1のレンズ群における1番目のレンズが第1のレンズであり、N番目のレンズが第2のレンズであり、第1のレンズが正の屈折力のレンズであり、第1のレンズの物体側に向かう表面が凸面であり、第2のレンズが屈折力を有するレンズであり、第2のレンズ群は、屈折力を有する少なくとも1つのレンズを含み、前記第2のレンズの屈折力は、0ではなく、正の屈折力でもよいが、負の屈折力でもよい。同様に、前記第2のレンズ群に含まれる少なくとも1つのレンズの屈折力は、0ではなく、正の屈折力でもよいが、負の屈折力でもよい。したがって、撮像レンズは、第1のレンズ群と第2のレンズ群との協働により、無限遠から近距離まで合焦する過程において、第1のレンズ群による収差変化と第2のレンズ群による収差変化を互いに補償することにより、無限遠から近距離まで合焦する過程において良好な解像能力を維持することができる。また、第1のレンズ群の焦点距離と撮像レンズの焦点距離は、0.5<f1/f<1.5という関係式を満たすため、光学全長(TTL)と光学性能との間のバランスを確保することができる。
本開示の例示的な一実施例は、電子機器をさらに提供する。当該電子機器は、機器本体及び上記いずれかの実施例に記載の撮像装置を含み、撮像装置は、機器本体に組み立てられている。
本実施例において、電子機器は、3次元画像キャプチャ機器、デジタルカメラ、モバイル端末、デジタルタブレット、スマートテレビ、ネットワーク監視機器、体感型ゲーム機、ドライブレコーダ、バック現像機器、ウェアラブル機器又は空中カメラであってもよいが、これらに限定されない。
本実施例において、撮像レンズは、物体側から像側に向かって順に第1のレンズ群及び第2のレンズ群を含み、第1のレンズ群は、N個のレンズを含み、物体側から像側に向かう方向において、第1のレンズ群における1番目のレンズが第1のレンズであり、N番目のレンズが第2のレンズであり、第1のレンズが正の屈折力のレンズであり、第1のレンズの物体側に向かう表面が凸面であり、第2のレンズが屈折力を有するレンズであり、第2のレンズ群は、屈折力を有する少なくとも1つのレンズを含み、したがって、撮像レンズは、第1のレンズ群と第2のレンズ群との協働により、無限遠から近距離まで合焦する過程において、第1のレンズ群による収差変化と第2のレンズ群による収差変化を互いに補償することにより、無限遠から近距離まで合焦する過程において良好な解像能力を維持することができる。また、第1のレンズ群の焦点距離と撮像レンズの焦点距離は、0.5<f1/f<1.5という関係式を満たすため、光学全長(TTL)と光学性能との間のバランスを確保することができる。
当業者であれば、明細書を考慮してここで開示された開示を実践した後、本開示の他の実施形態を容易に想到し得る。本出願は、本開示のあらゆる変形、用途又は適応的な変化をカバーすることを意図しており、これらの変形、用途又は適応的な変化は、本開示の一般的な原理に従い、本開示に開示されていない本技術分野における周知技術又は慣用されている技術手段を含む。明細書及び実施例は、例示的なもののみとして見なされ、本開示の真の範囲及び精神は、以下の特許請求の範囲によって指摘される。
なお、本開示は、上述されかつ図面に示されている正確な構造に限定されず、その範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更が可能であることを理解すべきである。本開示の範囲は、添付された特許請求の範囲のみによって限定される。

Claims (12)

  1. 撮像レンズであって、
    物体側から像側に向かって順に第1のレンズ群及び第2のレンズ群を含み、
    前記第1のレンズ群は、N個のレンズを含み、Nは2より大きい整数であり、物体側から像側に向かう方向において、前記第1のレンズ群における1番目のレンズが第1のレンズであり、N番目のレンズが第2のレンズであり、前記第1のレンズが正の屈折力のレンズであり、前記第1のレンズの物体側に向かう表面が凸面であり、前記第2のレンズが屈折力を有するレンズであり、
    前記第2のレンズ群は、屈折力を有する少なくとも1つのレンズを含み、
    無限遠から近距離まで合焦する過程において、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間のエアギャップが変化し、
    前記第1のレンズ群の焦点距離がf1であり、無限遠で合焦する時の前記撮像レンズの焦点距離がfであり、前記第1のレンズ群の焦点距離と前記撮像レンズの焦点距離は、
    0.5<f1/f<1.5
    という関係式を満たす、
    ことを特徴とする撮像レンズ。
  2. 無限遠から近距離まで合焦する過程において、前記第1のレンズ群が光軸に沿って物体側に移動し、前記第2のレンズ群の位置が固定され、近距離で合焦する時の前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間のエアギャップは、無限遠で合焦する時の前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間のエアギャップより大きい、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
  3. 無限遠から近距離まで合焦する過程において、前記第1のレンズ群が光軸に沿って物体側に移動し、前記第2のレンズ群が光軸に沿って像側に移動し、近距離で合焦する時の前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間のエアギャップは、無限遠で合焦する時の前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間のエアギャップより大きい、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
  4. 無限遠から近距離まで合焦する過程において、前記第1のレンズ群が光軸に沿って物体側に移動し、前記第2のレンズ群が光軸に沿って物体側に移動し、近距離で合焦する時の前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間のエアギャップは、無限遠で合焦する時の前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間のエアギャップより大きい、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
  5. 前記第1のレンズの物体側に向かう表面の頂点と像面との、光軸における距離がTTLであり、有効像高がIHであり、前記第1のレンズの物体側に向かう表面の頂点と像面との光軸における距離と前記有効像高は、
    1.0<TTL/IH<2.0
    という関係式を満たす、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
  6. 前記第1のレンズの焦点距離がfL1であり、前記第1のレンズの焦点距離と無限遠で合焦する時の前記撮像レンズの焦点距離との間は、
    0.5<fL1/f<2.0
    という関係式を満たす、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
  7. 前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間のエアギャップの変化量がdであり、前記エアギャップの変化量と前記第1のレンズ群の焦点距離との間は、
    0<d/f1<0.5
    という関係式を満たし、
    前記エアギャップの変化量は、無限遠で合焦する時の前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間のエアギャップと、近距離で合焦する時の前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間のエアギャップとの差の絶対値である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
  8. 前記第2のレンズの焦点距離がfL2であり、前記第2のレンズ群の焦点距離がf2であり、前記第2のレンズの焦点距離と前記第2のレンズ群の焦点距離は、
    |fL2/f2|<5.0
    という関係式を満たす、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
  9. 前記第1のレンズのアッベ数がVd1であり、前記第1のレンズの屈折率がNd1であり、前記第1のレンズのアッベ数と前記第1のレンズの屈折率は、
    30.0<Vd1/Nd1<40.0
    という関係式を満たす、
    ことを特徴とする請求項6に記載の撮像レンズ。
  10. 前記第1のレンズの物体側に向かう表面の頂点と像面との光軸における距離がTTLであり、前記第1のレンズの物体側に向かう表面の頂点と像面との光軸における距離と、無限遠で合焦する時の前記撮像レンズの焦点距離は、
    1.0<TTL/f<5.0
    という関係式を満たす、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
  11. 撮像装置であって、
    画像センサ及び請求項1~10のいずれかに記載の撮像レンズを含み、前記画像センサは、前記撮像レンズの像面に位置する、
    ことを特徴とする撮像装置。
  12. 電子機器であって、
    機器本体及び請求項11に記載の撮像装置を含み、前記撮像装置は、前記機器本体に組み立てられている、
    ことを特徴とする電子機器。
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