以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
図1に、部品実装機10を示す。部品実装機10は、回路基材12に対する部品の実装作業を実行するための装置である。部品実装機10は、装置本体20、基材搬送保持装置22、部品供給装置24、ばら部品供給装置26、部品装着装置28、制御装置(図23参照)30を備えている。なお、回路基材12として、回路基板、三次元構造の基材等が挙げられ、回路基板として、プリント配線板、プリント回路板等が挙げられる。
装置本体20は、フレーム40と、そのフレーム40に上架されたビーム42とによって構成されている。基材搬送保持装置22は、フレーム40の前後方向の中央に配設されており、搬送装置50とクランプ装置52とを有している。搬送装置50は、回路基材12を搬送する装置であり、クランプ装置52は、回路基材12を保持する装置である。これにより、基材搬送保持装置22は、回路基材12を搬送するとともに、所定の位置において、回路基材12を固定的に保持する。なお、以下の説明において、回路基材12の搬送方向をX方向と称し、その方向に直角な水平の方向をY方向と称し、鉛直方向をZ方向と称する。
部品供給装置24は、フレーム40の前後方向での一方側の端部に配設されている。部品供給装置24は、トレイ型部品供給装置60とフィーダ型部品供給装置(図23参照)62とを有している。トレイ型部品供給装置60は、トレイ上に載置された状態の部品を供給する装置である。フィーダ型部品供給装置62は、テープフィーダ、スティックフィーダ(図示省略)によって部品を供給する装置である。
ばら部品供給装置26は、フレーム40の前後方向での他方側の端部に配設されている。ばら部品供給装置32は、ばらばらに散在された状態の複数の部品を整列させて、整列させた状態で部品を供給する装置である。つまり、任意の姿勢の複数の部品を、所定の姿勢に整列させて、所定の姿勢の部品を供給する装置である。
なお、部品供給装置24および、ばら部品供給装置26によって供給される部品として、電子回路部品,太陽電池の構成部品,パワーモジュールの構成部品等が挙げられる。また、電子回路部品には、リードを有する部品,リードを有さない部品等が有る。
部品装着装置28は、ビーム42に配設されており、2台の作業ヘッド70,72と作業ヘッド移動装置76とを有している。作業ヘッド移動装置76は、X方向移動装置78とY方向移動装置80とZ方向移動装置82とによって構成されている。X方向移動装置78及びY方向移動装置80は、それぞれ、電磁モータ(図23参照)84,86を有しており、各電磁モータ84,86の作動により、2台の作業ヘッド70,72が、一体的にフレーム40上の任意の位置に移動する。また、Z方向移動装置82は、電磁モータ(図23参照)88,90を有しており、各電磁モータ88,90の作動により、スライダ92,94が個別に上下方向に移動する。そして、そのスライダ92,94に作業ヘッド70,72が着脱可能に装着されている。これにより、作業ヘッド70,72は、Z方向移動装置82によって、個別に上下方向に移動する。
また、作業ヘッド70,72は、回路基材12に部品を装着するものである。各作業ヘッド70,72は、図3及び図4に示すように、ヘッド本体100と、装着部102と、駆動機構104とにより構成されている。装着部102は、後に詳しく説明する保持具,把持爪などが装着される部位であり、装着部102に装着された保持具,把持爪などが、駆動機構104の駆動により、部品を保持する。
詳しくは、駆動機構104は、図5に示すように、第1シャフト110と、第2シャフト112と、ベルト114と、1対のナット116,118と、1対のスライダ120,122とを有している。第1シャフト110は、水平方向に延びる姿勢で、軸心周りに回転可能にヘッド本体100により保持されており、電磁モータ(図23参照)126の駆動により制御可能に回転する。また、第2シャフト112は、第1シャフト110の下方において、第1シャフト110と平行となる姿勢で、軸心周りに回転可能にヘッド本体100により保持されている。そして、第1シャフト110の端部と第2シャフト112の端部とに、ベルト114が巻き掛けられている。これにより、第1シャフト110の回転に伴って、第2シャフト112も回転する。
その第2シャフト112には、1対のナット116,118がボールねじ機構(図示省略)を介して、離間した状態で外嵌されており、それら1対のナット116,118は、ヘッド本体100によって、第2シャフト112の軸線方向に沿ってスライド可能に保持されている。これにより、1対のナット116,118は、第2シャフト112の回転に伴って、互いに接近、若しくは離間する。また、1対のスライダ120,122は、ヘッド本体100の下面側において、第2シャフト112の軸線方向に沿ってスライド可能に保持されており、1対のナット116,118に固定されている。このような構造により、駆動機構104では、第1シャフト110が電磁モータ126の駆動により回転することで、1対のスライダ120,122が、互いに接近、若しくは離間する。
なお、第1シャフト110には、フランジ部127が形成されており、そのフランジ部127と対向するようにブレーキパッド128が配設されている。ブレーキパッド128は、圧縮コイルスプリング(図示省略)によりフランジ部127に接近する方向に付勢されているが、電磁モータ126への通電時において、電磁モータ126の駆動力により、圧縮コイルスプリングの弾性力に抗して、フランジ部127から離間している。これにより、電磁モータ126への通電時において、第1シャフト110の回転、つまり、1対のスライダ120,122の接近・離間が担保される。ただし、停電時等において、電磁モータ126への通電が遮断された場合に、ブレーキパッド128は、圧縮コイルスプリングの弾性力により、フランジ部127に向けて押さえ付けられる。これにより、停電時などにおいて、1対のスライダ120,122の接近・離間が禁止される。
また、装着部102は、1対の把持ブロック130,132と連結ブロック134とにより構成されている。1対の把持ブロック130,132は、概して直方体形状をなし、互いの側面を対向させた状態で、1対のスライダ120の下面側に配設されている。把持ブロック130,132は、スライダ120,122により上下方向にスライド可能に保持されており、圧縮コイルスプリング136,138により下方に向けて付勢されている。また、1対の把持ブロック130,132の互いに対向する側面には、その側面の幅方向に延びるように、把持溝140,142が形成されている。
それら1対の把持ブロック130,132の間には、連結ブロック134が配設されている。連結ブロック134は、把持ブロック130,132と略同形状とされており、連結管146を介して、ヘッド本体100により上下方向にスライド可能に保持されている。詳しくは、連結ブロック134の上面に、連結管146が立設された状態で固定されており、ヘッド本体100の下面に開口する挿入穴148に、その連結管146が挿入されている。なお、挿入穴148は、ヘッド本体100の下面側において、1対の把持ブロック130,132の間に向かって開口しており、その挿入穴148に連結管146が挿入されることで、連結ブロック134が、1対の把持ブロック130,132の間に延び出している。
また、連結管146は、挿入穴148の内部において、圧縮コイルスプリング150により下方に向けて付勢されている。なお、圧縮コイルスプリング150により最も下方に付勢された連結ブロック134の下面の高さは、圧縮コイルスプリング136,138により最も下方に付勢された把持ブロック130,132の下面の高さと同じとされている。つまり、把持ブロック130,132、連結ブロック134が上方に向かって付勢されない場合において、把持ブロック130,132、連結ブロック134の下面は同じ高さとされている。
また、連結ブロック134には、下面に開口する嵌合穴160が形成されている。嵌合穴160は、下方に向かうほど内径が大きくされており、嵌合穴160を区画する内壁面はテーパ面とされている。そして、嵌合穴160は上端部において、連結管146の内部に連通しており、嵌合穴160と連結管146との内部に、エア供給管162が挿入されている。エア供給管162は、嵌合穴160と連結管146との内部において、上下方向にスライド可能に保持されており、圧縮コイルスプリング166により下方に向けて付勢されている。なお、エア供給管162は、正負圧供給装置(図23参照)168に接続されている。また、圧縮コイルスプリング166により最も下方に付勢されたエア供給管162の下面の高さは、圧縮コイルスプリング150により最も下方に付勢された連結ブロック134の下面の高さより高くされている。つまり、連結ブロック134、エア供給管162が上方に向かって付勢されない場合において、エア供給管162の下面は、連結ブロック134の嵌合穴160の内部に位置している。
また、把持ブロック130,132にも、連結ブロック134に形成された嵌合穴160と略同形状の嵌合穴170,172が形成されている。そして、その嵌合穴170,172の内部に露出するように、固定機構174,176が把持ブロック130,132に内蔵されている。固定機構174,176は、図6に示すように、概して棒状の係合体178と、概して樽形状のストッパ180とにより構成されている。ストッパ180は、把持ブロック130の内部において、嵌合穴170,172の側方で、上下方向にスライド可能に保持されており、ストッパ180には、内部を左右方向に貫通する貫通穴182が形成されている。また、ストッパ180は、圧縮コイルスプリング184により下方に向けて付勢されている。なお、ストッパ180は、把持ブロック130,132に形成されたスライド穴185の内部において上下方向にスライド可能に保持されており、そのスライド穴185は、把持ブロック130,132の下面に開口している。
一方、係合体178は、把持ブロック130の内部において、左右方向にスライド可能に保持されており、ストッパ180の貫通穴182を挿通している。なお、把持ブロック130,132の内部において左右方向にスライド可能に保持されている係合体178の一端部は、把持ブロック130の側面から延び出している。また、係合体178の他端部と中央部との間の側面が、嵌合穴170の内壁面から僅かに露出している。そして、係合体178の軸方向の中央付近には、縮径部186が形成されており、その縮径部186において、径方向の寸法が小さくされている。
なお、係合体178は、圧縮コイルスプリング188により、把持ブロック130の側面から延び出す方向に付勢されている。そして、係合体178が圧縮コイルスプリング188の弾性力により付勢されている状態において、縮径部186は、図6のAA線における断面図である図7に示すように、嵌合穴170,172の内壁面に露出しておらず、係合体178の縮径部186以外の部分、つまり、径方向の寸法の大きい部分が嵌合穴170,172の内壁面に露出している。ただし、係合体178が、圧縮コイルスプリング188による弾性力に抗して把持ブロック130,132の内部に向かってスライドすることで、図8に示すように、縮径部186が嵌合穴170,172の内壁面に露出する。なお、縮径部186が嵌合穴170,172の内壁面に露出している状態において、縮径部186は、嵌合穴170,172の内壁面から内部に向かって突出しておらず、縮径部186において、嵌合穴170,172の内壁面から凹んだ状態となる。一方、係合体178の縮径部186以外の部分が嵌合穴170,172の内壁面に露出している状態において、その部分は、嵌合穴170,172の内壁面から内部に向かって突出し、その部分において、嵌合穴170,172内壁面から突出した状態となる。
また、図6に示すように、ストッパ180の貫通穴182には、その貫通穴182を挿通する係合体178と直行する方向に延び出す突出部190が配設されている。そして、係合体178には、その貫通穴182を挿通している部分の外周面に、突出部190と対向するように、切欠き部192が形成されている。このため、ストッパ180が、圧縮コイルスプリング184の弾性力によって下方に付勢されることで、図6のBB線における断面図である図9に示すように、突出部190が、係合体178の切欠き部192に係合する。一方、ストッパ180が、圧縮コイルスプリング184の弾性力に抗して上方にスライドすることで、圧縮コイルスプリング188の弾性力によって付勢された係合体178が把持ブロック130の側面から延び出す方向にスライドし、図10に示すように、係合体178の切欠き部192への突出部190の係合が解除される。なお、突出部190が切欠き部192に係合した状態、つまり、ストッパ180が圧縮コイルスプリング184の弾性力により下降している状態において、係合体178は、圧縮コイルスプリング188の弾性力に抗して把持ブロック130の内部に向かってスライドし、縮径部186が嵌合穴170の内壁面に露出する。一方、切欠き部192への突出部190の係合が解除された状態、つまり、ストッパ180が圧縮コイルスプリング184の弾性力に抗して上昇している状態において、係合体178は、圧縮コイルスプリング188の弾性力により把持ブロック130から延び出す方向にスライドし、縮径部186以外の部分が嵌合穴170の内壁面に露出する。
このような構造の固定機構174,176が配設された把持ブロック130,132には、図11に示す把持爪200,202が装着される。詳しくは、把持爪200,202は、フランジ部204と、フランジ部204から下方に向かって延び出す爪部206と、フランジ部204から上方に向かって延び出す連結部208とにより構成されている。爪部206の先端部、つまり、下端部は、概してL字型とされており、下方に向かって延び出す把持部210と、把持部210の上端から把持部210と直行する方向に延び出す押部212とにより構成されている。
連結部208は、円錐台形状、つまり、円錐の頂点部分が取り除かれた形状とされており、連結部208の径方向の寸法は、上方に向かうほど小さくされている。また、連結部208の全体の径方向の寸法は、把持ブロック130,132の嵌合穴170,172の全体の径方向の寸法より僅かに小さくされている。なお、連結部208の外周面には、周方向に延びる係合溝216が形成されている。また、フランジ部204の上面には、上方に向かって延び出す凸部218が形成されている。なお、連結部208と凸部218との相対的な位置は、把持ブロック130,132の下面への嵌合穴170,172の開口とスライド穴185の開口との相対的な位置と同じである。
そして、把持爪200,202は、図12に示す載置台220に載置されている。載置台220は、部品実装機10のフレーム40の上面において、基材搬送保持装置22と部品供給装置24との間に設置されている。載置台220には、複数の第1載置穴222が形成されている。第1載置穴222の内寸は、把持爪200,202の爪部206の周方向の外寸より大きく、フランジ部204の周方向の外寸より小さくされている。このため、爪部206が第1載置穴222の内部に挿入され、フランジ部204が、第1載置穴222を区画する縁部の上に掛け止められた状態で、把持爪200,202が載置台220に載置されている。
そして、作業ヘッド70,72が、作業ヘッド移動装置76の作動により、載置台220の上方に移動し、下降する。この際、把持ブロック130,132の嵌合穴170,172に、把持爪200,202の連結部208が挿入されるとともに、把持ブロック130,132のスライド穴185に、把持爪200,202の凸部218も挿入されるように、作業ヘッド70,72は下降する。なお、連結部208が嵌合穴170,172に挿入される前に、固定機構174,176では、ストッパ180が下降し、突出部190が切欠き部192に係合しており、係合体178の縮径部186が、嵌合穴170,172の内壁面に露出している。つまり、嵌合穴170,172では、縮径部186が、嵌合穴170,172の内壁面から凹んだ状態となっている。このため、把持爪200,202の連結部208が嵌合穴170,172に挿入されても、連結部208は係合体178と干渉することなく、嵌合穴170,172に適切に嵌合される。
ただし、連結部208が嵌合穴170,172に嵌合されたタイミングで、スライド穴185に挿入された凸部218が、ストッパ180を上方に向かって押すことで、切欠き部192への突出部190の係合が解除される。このため、係合体178が、圧縮コイルスプリング188の弾性力により、把持ブロック130,132から延び出す方向にスライドし、係合体178の縮径部186以外の部分が、嵌合穴170,172の内壁面に露出する。つまり、嵌合穴170,172では、係合体178の縮径部186以外の部分が、嵌合穴170,172の内壁面から突出した状態となる。この際、嵌合穴170,172の内壁面から突出した係合体178が、連結部208の係合溝216に係合する。このように、把持爪200,202の連結部208が、把持ブロック130,132の嵌合穴170,172に嵌合され、嵌合穴170,172の内壁面から突出した係合体178が係合溝216に係合することで、把持ブロック130,132からの脱落が防止された状態で、把持爪200,202が把持ブロック130,132に装着される。
なお、図13に示すように、把持爪200が把持ブロック130に装着され、把持爪202が把持ブロック132に装着される。この際、互いの押部212が対向するように、1対の把持爪200,202が、1対の把持ブロック130,132に装着される。このように、把持爪200,202が把持ブロック130,132に装着されることで、作業ヘッド70,72により部品の装着作業が実行される。つまり、駆動機構104の駆動により、1対の把持ブロック130,132が接近することで、1対の把持爪200,202の把持部210により部品が把持される。そして、回路基材12の所定の位置に部品が載置された状態で、駆動機構104の駆動により、1対の把持ブロック130,132が離間することで、把持部210による部品の把持が解除され、部品が回路基材12に装着される。また、把持部210により把持された部品が回路基材12に装着される際に、その部品を、押部212により回路基材12に対して押し込むことが可能とされている。なお、把持ブロック130,132は、上述したように、上下方向にスライド可能とされているため、部品の押し込み時における衝撃が、把持ブロック130,132の上下方向へのスライドにより吸収される。
また、把持爪200,202による装着作業が完了すると、把持爪200,202は載置台220に戻される。詳しくは、作業ヘッド移動装置76の作動により、作業ヘッド70,72が載置台220の上方に移動し、把持爪200の爪部206が第1載置穴222に挿入されるように、作業ヘッド70,72が下降する。この際、把持ブロック130の側面から延び出す係合体178の端部と、第1載置穴222を区画する縁部に立設された突起部224とが対向する位置まで、作業ヘッド70,72は下降する。そして、把持ブロック130の側面から延び出す係合体178の端部が、突起部224に接触するように、作業ヘッド移動装置76の作動が制御される。これにより、把持ブロック130の側面から延び出す係合体178の端部が、突起部224に向かって移動し、突起部224により把持ブロック130,132の内部に向かって押し込まれる。この際、係合体178の切欠き部192にストッパ180の突出部190が係合し、係合体178の縮径部186が嵌合穴170,172の内壁面に露出する。このため、把持爪200,202の連結部208の係合溝216への係合体178の係合が解除され、把持爪200,202が、自重により把持ブロック130,132から脱落する。これにより、把持爪200,202が、把持ブロック130,132から載置台220に戻される。このように、部品実装機10では、把持ブロック130,132に把持爪200,202が自動で着脱される。
なお、把持爪200,202が載置台220に戻される場合に、把持ブロック130の側面から延び出す係合体178の端部を突起部224に向かって押し付けた際に、第1載置穴222の内部で、把持爪200が突起部224に近い位置に片寄った状態で載置される虞がある。そこで、第1載置穴222を区画する縁部には、突起部224の下方において、第1載置穴222の内部に向かって突出する押部材226が配設されている。押部材226は、圧縮コイルスプリング(図示省略)により第1載置穴222の内部に向って付勢されている。これにより、第1載置穴222の内部において、突起部224に近い位置に片寄った状態で載置された把持爪200,202が、押部材226により押されることで、第1載置穴222での把持爪200,202の載置位置の偏りが解消される。
また、連結ブロック134にも、把持ブロック130,132に内蔵されている固定機構174,176と略同じ構造の固定機構(図5参照)230が内蔵されている。このため、固定機構230について説明を省略し、固定機構230の構成物、つまり、係合体等の符号として、固定機構174,176の構成物、つまり、係合体178等の符号を用いる。そして、連結ブロック134には、図14に示すプッシャ240が固定機構230を利用して装着される。
詳しくは、プッシャ240は、フランジ部244と、フランジ部244から下方に向かって延び出す本体部246と、フランジ部244から上方に向かって延び出す連結部248とにより構成されている。フランジ部244は、把持爪200,202のフランジ部204と同じ形状とされており、フランジ部204と同様に、フランジ部244の上面に凸部250が形成されている。また、連結部248は、把持爪200,202の連結部208と同じ形状とされており、連結部208と同様に、連結部248の外周面に、周方向に延びる係合溝251が形成されている。ただし、連結部248には、連結部208と異なり、上下方向に貫通する貫通穴252が形成されている。貫通穴252は、フランジ部244も貫通し、本体部246の内部にまで至っている。そして、本体部246の内部において、貫通穴252は、エア室(図示省略)に連通している。そのエア室には、ピストン(図示省略)が上下方向にスライド可能に嵌合されている。また、ピストンには、ロッド256が固定されており、ロッド256は、本体部246の下面から下方に向かって延び出している。そして、そのロッド256の下端に押圧ブロック258が固定されている。なお、ピストンは、本体部246の内部において、コイルスプリングの弾性力により上方に向って付勢されている。
このような構造のプッシャ240が、把持爪200,202と同様に、載置台220の第1載置穴222に載置されている。そして、連結ブロック134の嵌合穴160に、プッシャ240の連結部248が挿入され、固定機構230を介して、プッシャ240が連結ブロック134に装着される。連結ブロック134へのプッシャ240の装着方法は、把持ブロック130,132への把持爪200,202の装着方法と同じである。つまり、プッシャ240の連結部248が連結ブロック134の嵌合穴160に挿入され、プッシャ240の凸部250が連結ブロック134のスライド穴185に挿入されるように、作業ヘッド移動装置76の作動が制御される。これにより、プッシャ240の連結部248が、連結ブロック134の嵌合穴160に嵌合され、嵌合穴160の内部において固定機構230の係合体178が係合溝216に係合することで、連結ブロック134からの脱落が防止された状態で、プッシャ240が連結ブロック134に装着される。
ただし、連結ブロック134では、把持ブロック130,132と異なり、連結ブロック134に装着されたプッシャ240が、嵌合穴160の内部において、エア供給管162と連通する。詳しくは、プッシャ240の連結部248が嵌合穴160に挿入されることで、連結部248の上面がエア供給管162の下面と接触する。エア供給管162は、上述したように、圧縮コイルスプリング166により下方に向かって付勢されているため、連結部248の嵌合穴160への挿入により、エア供給管162が連結部248により上方に向かって押される。これにより、連結部248の上面に開口する貫通穴252がエア供給管162に密着した状態で連通する。
このように、連結部248の貫通穴252とエア供給管162とが連通することで、連結ブロック134に装着されたプッシャ240が作動する。つまり、エア供給管162に、正負圧供給装置168から正圧が供給されると、エア室の内部においてピストンが下降することで、押圧ブロック258がロッド256とともに下降する。そして、エア供給管162が、正負圧供給装置168によって大気開放されると、エア室の内部においてピストンがコイルスプリングの弾性力によって上昇する。これにより、押圧ブロック258がロッド256とともに上昇する。
また、連結ブロック134にプッシャ240が装着される際には、把持ブロック130,132に、図14に示す把持爪260,262が装着される。把持爪260,262は、把持爪200,202と同様に、フランジ部264と、爪部266と、連結部268とにより構成されている。フランジ部264及び連結部268は、把持爪200,202のフランジ部204及び連結部208と同じ形状とされている。また、爪部266の先端部は、把持爪200,202の爪部206と異なり、下方に向かって延び出す把持部270のみにより構成されている。その把持部270の側面には、上下方向に延びる把持溝272が形成されている。そして、このような構造の把持爪260,262も、把持爪200,202と同様に、載置台220の第1載置穴222に載置されており、把持ブロック130,132に装着される。なお、把持爪260,262の把持ブロック130,132への装着方法は、把持爪200,202の把持ブロック130,132への装着方向と同じであるため、説明を省略する。
ちなみに、図15に示すように、把持爪260が把持ブロック130に装着され、把持爪262が把持ブロック132に装着される。この際、互いの把持溝272が対向するように、1対の把持爪260,262が、1対の把持ブロック130,132に装着される。このように、把持爪260,262が把持ブロック130,132に装着され、プッシャ240が連結ブロック134に装着されることで、作業ヘッド70によりアキシャル部品の装着作業が実行される。
詳しくは、アキシャル部品280は、図16に示すように、部品本体282と、1対のリード線284とにより構成されている。部品本体282は、概して円柱形状とされており、1対のリード線284は、部品本体282の両端面から互いに反対方向に延び出している。そして、1対のリード線284は、同じ方向に、概して直角に屈曲されており、各リード線284の先端部は、屈曲部286とされている。そして、作業ヘッド70では、アキシャル部品280が保持される前に、駆動機構104の作動が制御され、1対の把持爪260,262の把持部270の間の距離が、アキシャル部品280の1対のリード線284の屈曲部286の間の距離と略同じとされる。なお、アキシャル部品280は、フィーダ型部品供給装置62等において、図16に示すアキシャル部品280の姿勢、つまり、屈曲部286を下方に向けた姿勢で供給される。
そして、作業ヘッド70がアキシャル部品280の供給位置において下降することで、1対の把持爪260,262の把持部270に形成された把持溝272に、アキシャル部品280の1対のリード線284の屈曲部286が圧入される。これにより、アキシャル部品280が把持爪260,262により把持される。そして、把持爪260,262に把持されたアキシャル部品280の屈曲部286が、回路基材12に形成された貫通穴(図示省略)に挿入されるように、作業ヘッド移動装置76の作動が制御される。次に、屈曲部286が貫通穴に挿入されると、エア供給管162への正圧の供給により、プッシャ240が作動し、押圧ブロック258が下降する。これにより、1対の把持爪260,262の把持部270により把持されているアキシャル部品280が、押圧ブロック258により下方に向かって押圧されることで、把持爪260,262から離脱し、回路基材12に装着される。
そして、把持爪260,262及びプッシャ240によるアキシャル部品280の装着作業が完了すると、把持爪260,262及びプッシャ240は載置台220に戻される。なお、把持爪260,262及びプッシャ240を載置台220に戻す方法は、把持爪200,202を載置台220に戻す方法と同じである。つまり、把持ブロック130,132及び連結ブロック134の側面から延び出す係合体178の端部を載置台220の突起部224により押し込むことで、嵌合穴160,170,172の内部での連結部248,268への係合体178の係合が解除される。これにより、把持ブロック130,132及び連結ブロック134から、把持爪260,262及びプッシャ240が離脱し、載置台220の第1載置穴222に戻される。このように、把持爪260,262及びプッシャ240も、把持ブロック130,132及び連結ブロック134に自動で着脱される。なお、第1載置穴222に戻された把持爪260,262及びプッシャ240も、把持爪200,202と同様に、押部材226により押されることで、第1載置穴222での把持爪260,262及びプッシャ240の載置位置の偏りが解消される。
また、作業ヘッド70,72の装着部102には、上述したように、把持ブロック130,132の嵌合穴170,172等に、把持爪200,202の連結部208等が挿入されることで、把持爪200,202等が装着されるが、把持ブロック130,132により、部品保持具が把持されることでも、部品保持具が装着される。部品保持具290は、ラジアル部品292を把持するものであり、図17及び図18に示すように、フランジ部296と、フランジ部296の下面に固定された保持部本体298とにより構成されている。なお、部品保持具290は、本明細書の出願人が既に出願している特願2017―551441号において開示されているため、簡略的に説明する。
保持部本体298は、本体部300と1対の爪部302と補助プレート304とを含む。1対の爪部302は、本体部300によって搖動可能に保持されている。また、補助プレート304は、1対の爪部302の間に位置しており、1対の爪部302と共に搖動する。この際、補助プレート304は、ラジアル部品292の1対のリード線306の間に侵入する。そして、1対の爪部302が補助プレート304に接近することで、1対のリード線306が、1対の爪部302と補助プレート304とによって挟持される。また、本体部300の内部には、エア室(図示省略)が形成されており、エア室には、ピストン(図示省略)が上下方向にスライド可能に嵌合されている。そして、ピストンと、1対の爪部302及び補助プレート304とが、変換機構(図示省略)により連結されている。変換機構は、ピストンの上下方向の移動を、1対の爪部302及び補助プレート304の搖動に変換するものである。また、フランジ部296には上下方向に貫通する貫通穴308が形成されており、その貫通穴308は、保持部本体298の本体部300に形成されたエア室に連通している。このような構造により、連結部208を介してエア室にエアが供給されることで、1対の爪部302及び補助プレート304が揺動する。なお、フランジ部296の対向する1対の側縁は概して直線状とされており、それら1対の側縁に、1対の被把持部310が形成されている。
また、載置台220には、図12に示すように、第1載置穴222だけでなく、第2載置穴228も形成されている。第2載置穴228の内寸は、部品保持具290の保持部本体298の周方向の外寸より大きく、フランジ部296の周方向の外寸より小さくされている。このため、保持部本体298が第2載置穴228の内部に挿入され、フランジ部296が、第2載置穴228を区画する縁部の上に掛け止められた状態で、部品保持具290が載置台220に載置されている。
そして、作業ヘッド70,72が、作業ヘッド移動装置76の作動により、載置台220の上方に移動し、下降する。なお、作業ヘッド70,72は下降する前に、駆動機構104の作動により、1対の把持ブロック130,132の間の距離が、部品保持具290のフランジ部296の1対の被把持部310の間の距離より長くされている。そして、1対の把持ブロック130,132の間に、載置台220に載置された部品保持具290のフランジ部296が入り込むように、作業ヘッド70,72が下降する。なお、フランジ部296に形成された1対の被把持部310が、1対の把持ブロック130,132と対向するように、フランジ部296は1対の把持ブロック130,132の間に入り込む。
この際、1対の把持ブロック130,132の間に入り込んだフランジ部296の上面に、連結ブロック134の下面が接触する。そして、作業ヘッド70,72の下降に伴って、図19に示すように、連結ブロック134が、フランジ部296により上方に向かって押されることで、上昇する。これにより、フランジ部296の上面に開口する貫通穴308が、連結ブロック134の嵌合穴160の内部において、エア供給管162に密着した状態で連通する。なお、貫通穴308がエア供給管162に連通した状態において、フランジ部296の被把持部310と、把持ブロック130,132の把持溝140とは同じ高さに位置している。そして、駆動機構104の駆動により、1対の把持ブロック130,132が接近することで、1対の被把持部310が1対の把持溝140により挟持される。これにより、図20に示すように、部品保持具290がフランジ部296において把持ブロック130,132により把持される。つまり、部品保持具290の貫通穴308にエア供給管162が連通した状態で、フランジ部296が把持ブロック130,132により把持されることで、部品保持具290が作業ヘッド70,72の装着部102に装着される。
このように、装着部102に部品保持具290が装着されることで、作業ヘッド70,72によりラジアル部品292の装着作業が実行される。つまり、例えば、エア供給管162への正圧の供給により、リード線306がラジアル部品292の1対のリード線306の間に向かって揺動するとともに、1対の爪部302が補助プレート304に接近する方向に搖動する。これにより、1対のリード線306が、1対の爪部302と補助プレート304とによって挟持される。そして、爪部302と補助プレート304とにより挟持されたリード線306が、回路基材12に形成された貫通穴(図示省略)に挿入される。次に、リード線306が貫通穴に挿入されると、エア供給管162への負圧の供給により、リード線306が1対のリード線306の間から抜け出す方向に揺動するとともに、1対の爪部302が補助プレート304から離間する方向に搖動する。これにより、ラジアル部品292が部品保持具290から離脱し、回路基材12に装着される。
そして、部品保持具290によるラジアル部品292の装着作業が完了すると、部品保持具290は載置台220に戻される。詳しくは、作業ヘッド移動装置76の作動により、作業ヘッド70,72が載置台220の上方に移動し、部品保持具290の保持部本体298が第2載置穴228に挿入されるように、作業ヘッド70,72が下降する。そして、駆動機構104の駆動により、1対の把持ブロック130,132が離間することで、把持ブロック130,132による部品保持具290の把持が解除され、部品保持具290が把持ブロック130,132から離脱する。また、把持ブロック130,132からの部品保持具290の離脱に伴って、部品保持具290は、連結ブロック134からも離脱する。これにより、部品保持具290は載置台220に戻される。このように、部品保持具290も、把持ブロック130,132及び連結ブロック134に自動で着脱される。
また、装着部102には、図21に示す吸着ノズル320も装着することができる。吸着ノズル320は、フランジ部322と、フランジ部322の下面に固定されたノズル本体324とにより構成されている。フランジ部322は、部品保持具290のフランジ部296と同じ形状とされており、フランジ部296と同様に、フランジ部322の対向する1対の側縁に、1対の被把持部326が形成され、フランジ部322を上下方向に貫通する貫通穴328が形成されている。また、ノズル本体324は、概して円柱状の本体部330と、本体部330を上下方向に挿通する吸着管332とを含む。そして、吸着管332の上端がフランジ部322に形成された貫通穴328の下端と連通している。
このような構造の吸着ノズル320も、部品保持具290と同様の手法により作業ヘッド70,72に装着される。つまり、吸着ノズル320の貫通穴328にエア供給管162が連通した状態で、フランジ部322の1対の被把持部326が1対の把持ブロック130,132の把持溝140により挟持される。これにより、図22に示すように、部品保持具290が作業ヘッド70,72の装着部102に装着される。そして、作業ヘッド70,72により部品の装着作業が実行される。つまり、エア供給管162への負圧の供給により、部品が吸着管332の先端において吸着保持される。そして、回路基材12の所定の位置に部品が載置された状態で、エア供給管162への正圧の供給により、部品が吸着管332の先端から離脱し、部品が回路基材12に装着される。
そして、吸着ノズル320による装着作業が完了すると、吸着ノズル320は載置台220に戻される。なお、吸着ノズル320を載置台220に戻す方法は、部品保持具290を載置台220に戻す方法と同じである。つまり、駆動機構104の駆動により、1対の把持ブロック130,132が離間することで、吸着ノズル320が、把持ブロック130,132及び連結ブロック134から離脱し、載置台220に戻される。このように、吸着ノズル320も、把持ブロック130,132及び連結ブロック134に自動で着脱される。
このように、作業ヘッド70,72の装着部102には、把持爪200,202と、プッシャ240及び把持爪260,262と、部品保持具290と、吸着ノズル320との4種類の部品を保持するための保持具のうちの任意のものが装着される。これにより、部品実装機10において、種々の部品の装着作業を行うことができる。
特に、把持爪200,202,260、262及びプッシャ240では、連結部208,248,268が同形状とされており、把持ブロック130,132及び連結ブロック134の嵌合穴160,170,172に挿入されることで、装着部102に装着される。一方、部品保持具290と、吸着ノズル320とでは、フランジ部296,322が同形状とされており、1対の把持ブロック130,132により把持されることで、装着部102に装着される。つまり、作業ヘッド70,72では、連結部208,248,268の嵌合穴160,170,172への挿入と、フランジ部296の把持ブロック130,132による把持という異なる2種類の手法により、種々の保持具が装着部102に装着される。これにより、連結部208,248,268を有する把持爪200,202,260、262等と、フランジ部296,322を有する部品保持具290といった構造が大きく異なる保持具を、作業ヘッド70,72の装着部102に装着することができる。
また、上記4種類の保持具は、載置台220において自動で装着部102に着脱される。これにより、作業者の負担が軽減される。さらに言えば、停電時等において、駆動機構104の第1シャフト110の回転がブレーキパッド128によって禁止される。このため、停電時等において、1対の把持ブロック130,132の位置が維持される。つまり、把持ブロック130,132に把持爪200,202,260、262が装着されている場合に、把持爪200,202,260、262により把持された部品は、停電時においても、把持された状態で維持される。また、把持ブロック130,132により部品保持具290若しくは吸着ノズル320が把持されている場合に、把持ブロック130,132により把持されている部品保持具290若しくは吸着ノズル320は、停電時においても、把持された状態で維持される。これにより、停電時における部品の脱落,部品保持具290若しくは吸着ノズル320の脱落が防止される。
なお、作業ヘッド70,72、作業ヘッド移動装置76などの作動を制御する制御装置30は、図23に示すように、コントローラ350、複数の駆動回路352を備えている。複数の駆動回路352は、上記搬送装置50、クランプ装置52、電磁モータ84,86,88,90,126、正負圧供給装置168、トレイ型部品供給装置60、フィーダ型部品供給装置62、ばら部品供給装置26に接続されている。コントローラ350は、CPU,ROM,RAM等を備え、コンピュータを主体とするものであり、複数の駆動回路352に接続されている。これにより、基材搬送保持装置22、部品供給装置24等の作動が、コントローラ350によって制御される。
また、上記実施例における部品実装機10は、作業機の一例である。制御装置30は、制御装置の一例である。作業ヘッド70,72は、作業ヘッドの一例である。作業ヘッド移動装置76は、移動装置の一例である。ヘッド本体100は、ヘッド本体の一例である。把持ブロック130,132は、可動体の一例である。エア供給管162は、エア通路の一例である。固定機構174,176は、固定機構の一例である。係合体178は、係合体の一例である。把持爪200,202は、爪の一例である。載置台220は、収容部の一例である。突起部224は、当接部の一例である。固定機構230は、連結機構の一例である。プッシャ240は、プッシャの一例である。把持爪260,262は、爪の一例である。部品保持具290は、保持具の一例である。吸着ノズル320は、保持具の一例である。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、例えば、上記実施例では、連結ブロック134の嵌合穴160にプッシャ240が装着されているが、プッシャ240と異なる作業を実行するための作業具が、嵌合穴160に装着されてもよい。例えば、エア供給管162からのエアの供給により、作業具からエアを吹き出し、清掃等を実行する作業具が、嵌合穴160に装着されてもよい。
また、上記実施例では、連結ブロック134の嵌合穴160にのみ、エア供給管162が配設されているが、把持ブロック130,132の嵌合穴170,172にエア供給管162が配設されてもよい。このような場合に、把持爪200,202,260、262の連結部208,268に、プッシャ240に形成されている貫通穴252と同形状の貫通穴を形成することで、把持爪200,202,260、262からエアを噴出させることが可能となる。
また、固定機構174,176では、係合体178がスライドすることで、把持爪200,202,260、262の連結部208,268に係合しているが、係合体178が、揺動,回動,回転などの種々の態様で移動することで、把持爪200,202,260、262の連結部208,268に係合してもよい。