JP2022106673A - 車両用投影装置、その制御方法、及び車両用灯具 - Google Patents

車両用投影装置、その制御方法、及び車両用灯具 Download PDF

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Abstract

【課題】ターンランプの点灯との関係において投影部の点灯タイミング又は点灯態様について改善の余地がある。【解決手段】車両用灯具は、光源21を有すると共に、当該光源の点灯に基づいて所定像5a~5cを路面に投影する投影部4dと、光源21を制御する点灯制御部31を含む。点灯制御部31は、ターン信号又はハザード信号の入力に応じて光源21が点灯を開始する第1時点から光源21が目標光度に到達する第2時点までの所要期間が、ターン信号又はハザード信号の入力に応じてターンランプ又はハザードランプがその目標光度で点灯する第3時点よりも遅く終了するように光源21を制御する。【選択図】図5

Description

本開示は、車両用投影装置、その制御方法、及び車両用灯具に関する。
車両の進行方向を示す模様(例えば、矢印)を路面に投影して安全性を高める技術が開発されている。例えば、車両の左折時又は左側への車線変更時、車両前方左側の路面に左斜め前方に向いた矢印が投影される。これにより、車両周囲の歩行者や運転手への注意喚起が促進される。車両の周囲の交通状況(車両混雑の度合い)、建造物(道路沿いの壁等)によってターン信号に応じた車両の左側前灯具の点滅が周囲の歩行者や運転手により即時に視認されないおそれも低減され得る。
特許文献1には、ターンシグナルランプのオン時に車両の進行方向を路面上にマーカの描画を開始し、ターンシグナルランプのオフ時にマーカの描画を終了する技術が開示されている。
特開2016-193689号公報
ターンランプの点灯との関係において投影部の点灯タイミング又は点灯態様について改善の余地がある。
本開示の一態様に係る車両用投影装置は、光源を有すると共に、当該光源の点灯に基づいて所定像を路面に投影する投影部と、少なくとも前記投影部の前記光源を点灯制御する点灯制御部を備える車両用投影装置であって、
前記点灯制御部は、ターン信号又はハザード信号の入力に応じて前記投影部の前記光源が点灯を開始する第1時点から前記投影部の前記光源が目標光度に到達する第2時点までの所要期間が、前記ターン信号又はハザード信号の入力に応じてターンランプ又はハザードランプがその目標光度で点灯する第3時点よりも遅く終了するように前記投影部の前記光源を点灯制御するように構成される。
幾つかの実施形態においては、前記所要期間は、200ms以下である。
幾つかの実施形態においては、前記所定像は、複数のサブ領域を含み、前記投影部は、前記複数のサブ領域の個別投影のために設けられた複数の光源を含み、前記点灯制御部は、(i)前記ターン信号又はハザード信号の入力に応じて前記複数の光源を所定の順番で点灯開始させるように構成され、及び(ii)前記複数の光源の各光源の前記所要期間が前記第3時点よりも遅く終了するように前記複数の光源を点灯制御するように構成される。
幾つかの実施形態においては、前記点灯制御部は、前記複数の光源の各光源の前記所要期間が同一の時間長になるように前記複数の光源を点灯制御するように構成される。
幾つかの実施形態においては、前記点灯制御部は、前記複数の光源の各光源の前記所要期間が異なる時間長になるように前記複数の光源を点灯制御するように構成される。
幾つかの実施形態においては、前記点灯制御部は、前記複数の光源が同時に目標光度に到達する、及び/又は、前記複数の光源が同時に消灯するように、前記複数の光源を点灯制御するように構成される。
幾つかの実施形態においては、前記点灯制御部は、前記複数の光源の個別の点灯制御のために複数のPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成するように構成される。
幾つかの実施形態においては、前記点灯制御部は、前記光源が前記所要期間において連続的に変化する光度を持つように前記光源を点灯制御するように構成される。
本開示の一態様に係る車両用投影装置は、光源を有すると共に、当該光源の点灯に基づいて所定像を路面に投影する投影部と、光源を点灯制御する点灯制御部を含む。点灯制御部は、ターン信号又はハザード信号の入力に応じて光源が点灯を開始する第1時点から光源が目標光度に到達する第2時点までの所要期間が自車両の速度増に応じて短縮するように光源を点灯制御するように構成される。本装置によれば、低速走行時と高速走行時の両方に最適化された投影を実現することができる。即ち、低速走行時、周囲の歩行者や運転手へ穏やかに注意喚起することができる。高速走行時、周囲の歩行者や運転手へ早急に注意喚起することができる。なお、光源の光度は、所要期間をかけて段階的又は連続的に増加するように制御される。
幾つかの実施形態においては、点灯制御部は、自車両の速度減に応じて所要期間が長くなるように光源を点灯制御するように構成される。
幾つかの実施形態においては、点灯制御部は、自車両の速度に反比例した所要期間でPWM(Pulse Width Modulation)信号のデューティー比を段階的又は連続的に調整するように構成される。点灯制御部は、PWM信号生成部と、PWM信号生成部により生成されるPWM信号のデューティー比を調整するための調整信号を生成する調整信号生成部を含み得る。調整信号は、デューティー比を指定するランプ信号であり得る。ランプ信号の増加速度が自車両速度に比例するように調整され得る。
幾つかの実施形態においては、所要期間の調整のために参照される自車両の速度は、ターン信号又はハザード信号の立ち上がりに同期して取得された速度である。自車両の速度が複数回において取得され、PWM信号のデューティー比の変化速度が変更され得る。
幾つかの実施形態においては、所定像は、お互いに識別可能な複数のサブ領域を有し、投影部は、ターン信号又はハザード信号に同期して複数のサブ領域を順番に路面に投影するように制御される。
幾つかの実施形態においては、投影部は、光源の放射光を選択的に透過する複数の透過部が設けられた遮光部材と、光源と遮光部材の間に配置され、光源の放射光を複数の透過部に集光する集光レンズを更に備える。
幾つかの実施形態においては、投影部は、ターン信号又はハザード信号に同期して複数の透過部に対応する複数の像を路面に同時に投影し、又は、ターン信号又はハザード信号に同期して複数の透過部に対応する複数の像に含まれる個々の像を順番に路面に投影するように制御される。
本開示の別態様に係る車両用灯具は、上述のいずれかの車両用投影装置と、ターン信号に同期して点滅するターンランプを含む。ターンランプは、投影部の光源が点灯を開始する時点よりも遅い時点で点灯を開始するように点灯制御され得る。
本開示の更なる別態様に係る車両用投影装置の制御方法は、上述の車両用投影装置の制御方法であって、
点灯制御部が、ターン信号又はハザード信号を受け取る工程と、
点灯制御部が、ターン信号又はハザード信号に応じて光源が点灯を開始する第1時点から光源が目標光度に到達する第2時点までの所要期間が自車両の速度増に応じて短縮するように光源を点灯制御する工程を含む。
本開示の更なる別態様に係る方法は、光源を有すると共に、当該光源の点灯に基づいて所定像を路面に投影する投影部と、
少なくとも前記投影部の前記光源を点灯制御する点灯制御部を備える車両用投影装置の制御方法であって、
前記点灯制御部が、ターン信号又はハザード信号を受け取る工程と、
前記点灯制御部が、前記ターン信号又はハザード信号に応じて前記投影部の前記光源が点灯を開始する第1時点から前記投影部の前記光源が目標光度に到達する第2時点までの所要期間が、前記ターン信号又はハザード信号の入力に応じてターンランプ又はハザードランプがその目標光度で点灯する第3時点よりも遅く終了するように前記投影部の前記光源を点灯制御する工程を含む。
本開示の一態様によれば、ターンランプの点灯との関係において投影部の点灯タイミング又は点灯態様について改善を図ることができる。
本開示の一態様に係る車両のシステム構成の概略図である。 本開示の一態様に係る前灯具の概略的な構成を示す図である。 本開示の一態様に係る投影装置の投影部の概略的な斜視図である。 ターンランプ及び投影部を点灯制御する点灯制御部の概略的な構成を示す図である。 ターンランプと投影部の点灯制御に係る概略的なタイムチャートである。 投影装置の点灯制御部の非限定の一例の構成を示す図である。 灯具ECUの非限定の一例の構成を示す図である。 自車両速度に応じて投影部の発光部が点灯開始時点から目標光度に到達する時点までの所要期間が変化することを示すタイムチャートであり、(a)が高速走行時の制御、(b)が中速走行時の制御、(c)が低速走行時の制御を示す。 本開示の別態様に係る灯具ECUの概略的な構成を示す図である。 図9の場合に関して、自車両速度に応じて投影部の発光部が点灯開始時点から目標光度に到達する時点までの所要期間が変化することを示すタイムチャートであり、(a)が高速走行時の制御、(b)が中速走行時の制御、(c)が低速走行時の制御を示す。 本開示の別態様に係るターンランプ及び投影部の概略的なシステム構成を示す図であり、3つの投影部が設けられる。 所定像のお互いに識別可能な複数のサブ領域がシーケンシャルに点灯されることを示す模式図である。 投影部のシーケンシャル制御を示すタイムチャートである。 別態様に係るターンランプ及び投影部を点灯制御する点灯制御部の概略的な構成を示す図である。 別態様に係るターンランプと投影部の点灯制御に係る概略的なタイムチャートである。 更なる別態様に係るターンランプ及び投影部の概略的なシステム構成を示す図であり、3つの投影部が設けられる。 本開示の一態様に係る投影装置の投影部の概略図である。 ターンランプと投影部の点灯制御に関するタイムチャートである。 ターンランプと投影部の点灯制御に関するタイムチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の非限定の実施形態及び特徴について説明する。当業者は、過剰説明を要せず、各実施形態及び/又は各特徴を組み合わせることができ、この組み合わせによる相乗効果も理解可能である。実施形態間の重複説明は、原則的に省略する。参照図面は、発明の記述を主たる目的とするものであり、作図の便宜のために簡略化されている。各特徴は、本明細書に開示された車両灯具にのみ有効であるものではなく、本明細書に開示されていない他の様々な車両灯具にも通用する普遍的な特徴として理解される。
本明細書において前後方向、左右方向、及び上下方向は車両1を基準として把握される。車両内方は、車両外から車両内に向かう任意の方向である。車両外方は、車両内から車両外に向かう任意の方向である。上下方向は、鉛直方向に一致し、又はこれに沿って延びる。
車両1は、二輪、三輪又は四輪の自走可能な移動体であり、内燃機関や電気モータで生じる動力で動く。車両1は、車両本体に車両用灯具が取り付けられて構成され、各々が、個別の車両及び灯具システム2,3を含む。車両システム2は、車両内ネットワークを介して個々の要素が接続されて構成される。図1では、説明の便宜上、車両システム2に含まれる一部の要素(車両ECU(Electronic Control Unit)71、方向指示器72、速度センサー73、ハザードスイッチ74、ブレーキセンサー75、アクセル開度センサー76、及びステアリングセンサー77)が示されている。
車両ECU71は、1つ以上のサブECUから構成され得る。方向指示器72は、運転手の音声又は手又は足等により操作されてターン信号を生成する。ハザードスイッチ74は、運転手の音声又は手又は足等により操作されてハザード信号を生成する。これらのターン信号及びハザード信号が車両ECU71を介して又は介することなく灯具システム3に伝送される。
灯具システム3には車両の進行方向の前方を照明するための左右の前灯具(車両用灯具)4が含まれる。各前灯具4は、例えば、図2に示すように、ロービームランプ4a、ハイビームランプ4b、ターンランプ4c、投影部4d、及び常時点灯ランプ4eを有し、これらが共通の灯室に設けられる。なお、灯室は、凹状ハウジングにアウターレンズが装着されて画定される。
ターンランプ4cは、ターン信号及びハザード信号に同期して点滅し、即ち、信号の立ち上がりに応じて点灯を開始し、信号の立ち下がりに応じて消灯する。ターンランプ4cは、光源として、LED(Light Emitting Diode)、LD(Laser diode)といった1以上の半導体発光素子を含み得るが、これに限らず、ハロゲン電球、白熱電球等も採用可能である。ターンランプ4cは、シーケンシャルタイプのものであり得るが、これに限られない。
投影部4dは、ターン信号及びハザード信号に同期して所定像を路面に投影し、即ち、信号の立ち上がりに応じて所定像の路面への投影を開始し、信号の立ち下がりに応じて所定像の路面への投影を停止する。投影部4dは、その光源の光度が段階的又は連続的に増加するように作動し、結果として、路面に投影された所定像の照度が段階的又は連続的に増加する。車速が低速の時、周囲の歩行者や運転手への注意喚起を穏やかに行うことができる。投影部4dについては図3乃至図8を参照して更に後述する。なお、投影部4dは、ターンランプ4cに隣接して配置する必要はなく、例えば、前灯具外(例えば、サイドミラー)に設けることも可能である。ロービームランプ4a、ハイビームランプ4b、常時点灯ランプ4eについては本分野において周知のものを採用可能であり、詳細な説明は省略する。
図1に示すように、左側前灯具の投影部4dから3つの矢印5a~5cが路面に投影される。各矢印5a~5cは、左側への車両1の進行を周囲に報知するためのものであり、ここでは、一例として扁平な逆V字に形状付けられる。矢印5a~5cは、車両1から離れる方向に沿って路面に投影される。後述の説明から分かるように、車両1が低速で走行する時、より長い時間で矢印5a~5cが目標照度まで段階的又は連続的に明るくなり、周囲の歩行者や運転手に穏やかに注意を喚起することができる。車両1が高速で走行する時、より短い時間で矢印5a~5cが目標照度まで段階的又は連続的に明るくなり、周囲の歩行者や運転手に早急に注意を喚起することができる。即ち、車両1の現走行速度に対して矢印5a~5cの投影が最適化される。なお、同一の説明が、右側前灯具の投影部にも当てはまる。また、同種の投影部を車両1の後灯具に流用することもできる。
図3に示すように投影装置の投影部4dは、光源21、実装基板22、ヒートシンク23、集光レンズ24、透過部26a,26b,26cを有する遮光部材25、投影レンズ27、及びハウジング28を有する。光源21は、必ずしもこの限りではないが、LED(Light Emitting Diode)、LD(Laser diode)といった1以上又は2以上の半導体発光素子を含む。光源21は、半導体発光素子がマトリクス状に配置されたモジュールとして構成されても良い。半導体発光素子の通電に伴って生じる熱が、実装基板22を介して又は介することなくヒートシンク23に伝達して放熱される。
集光レンズ24は、光源21から放射光束を遮光部材25の透過部26a,26b,26cに集光し、これにより光利用効率が高められる。投影レンズ27は、遮光部材25の透過部26a,26b,26cを透過した光を車両1の前方の路面に投影する。ハウジング28に光源21、集光レンズ24、遮光部材25、投影レンズ27を収容することにより灯室内に迷光が発生することが抑制される。ハウジング28は、下部ハウジング(図3に図示)に対して上部ハウジングが組み合わされて構成される。投影部4dの光軸AXは、前方斜め下向きに延び、鉛直方向に直交する水平方向に斜めに交差するが、必ずしもこの限りではない。
遮光部材25は、光源21の放射光を選択的に透過する複数の透過部26a,26b,26cが設けられたものである。遮光部材25は、枠体25aにフィルタ25bが装着されて成る。フィルタ25bには、路面に投影されるべき所定像に対応する1以上の(ここでは3つの)透過部26a,26b,26cが設けられ、光源21から放射された光がその入射位置に応じて透過又は遮光される。透過部26a,26b,26cは、上下方向に上からこの順で配置される。フィルタ25bは、例えば、透明基板の一面に光吸収層又は光反射層を形成し、所定像に対応して光吸収層又は光反射層を除去して形成することができる。
光源21の放射光は、投影部4d(集光レンズ24又は投影レンズ27)の光軸AXに沿って、集光レンズ24、透過部26a,26b,26c、及び投影レンズ27を介して伝播する。集光レンズ24により光束が遮光部材25の透過部26a,26b,26cに集光される。透過部26a,26b,26cを透過した光束から成る像は、投影レンズ27を介して反転され、車両1の前方の路面に投影される。
具体的には、透過部26cを透過した光束は、投影レンズ27の前後のレンズ面で屈折し、車両1から第1距離だけ離れた位置の路面に投影される。透過部26bを透過した光束は、投影レンズ27の前後のレンズ面で屈折し、車両1から第2距離だけ離れた位置の路面に投影される。透過部26aを透過した光束は、投影レンズ27の前後のレンズ面で屈折し、車両1から第3距離だけ離れた位置の路面に投影される。第1距離>第2距離>第3距離が満足される。
以下、図4及び図5を参照してターンランプ4c及び投影部4dの動作について説明する。運転手による方向指示器72の操作によってターン信号が、方向指示器72から点灯制御部31に直接的又は車両ECU71を介して入力する。点灯制御部31は、図5に示すように、ターン信号の入力(ターン信号の立ち上がり又はHレベルのターン信号)に同期してターンランプ4cの光源41を点灯させ、同様、ターン信号の入力に同期して投影部4dの光源21を点灯する。図5に示すように、投影部4dの光源21は、ターンランプ4cの光源41よりも早く点灯するように制御される。これによりターンランプ4cが視野に入らない位置に居る歩行者や運転手に対する注意喚起を促すことができる。もちろん、ターンランプ4cの点灯開始タイミングと投影部4dの点灯開始タイミングを実質的に同一にしても良く、前者を後者よりも早く点灯させても良い。ターンランプと投影装置の点灯開始タイミングの調整のために遅延回路を用いることもできる。
本実施形態においては、点灯制御部31は、ターン信号又はハザード信号の入力に応じて投影部4dの光源21が点灯を開始する第1時点(図5の時点t1)から投影部4dの光源21が目標光度に到達する第2時点(図5の時点t3)までの所要期間(即ち、図5の時点t1と時点t3間の「光度増加期間」)が、ターン信号又はハザード信号の入力に応じてターンランプ4c(又はハザードランプ)がその目標光度で点灯する第3時点(図5の時点t2)よりも遅く終了するように投影部4dの光源21を点灯制御するように構成される。これにより、投影部4dによる路面への像の投影よりも先にターンランプ4cの点灯が周囲の運転手や歩行者に知覚される可能性が高められる。ターンランプ4cの役割は、投影部4dの役割よりも周知されており、従って、運転手から周囲の運転者(又は歩行者)への意思伝達が円滑化され得る。また、投影部4dは、消灯状態から目標光度での点灯状態に瞬間的に推移するのではなく、上述のとおり、光度増加期間を持ち、即ち、その光度が断続的又は連続的に増加して目標光度に到達する。これにより、路面に像(例えば、矢印5a~5c)が突然現れるような印象を自車両の周囲の運転者や歩行者に与えることを緩和することができる。尚、図5において、ターンランプ4cが時点t2において点灯しているが、時点t1又は時点t1の極直後に点灯開始しても構わない。典型的には、ターンランプ4cは、図5に図示の如く消灯状態から目標光度での点灯に瞬間的に推移するが、必ずしもこの限りではない。投影部4dの光源21は、光度増加期間後、その目標光度での点灯を継続する期間を有する。なお、目標光度は、最大光度で言い換え可能である。
光源の光度は、光源に流れる電流と相関関係を有し、典型的には、比例する。従って、上述の光度に関する特徴は、次のように光源の通電に関しも同じく説明することができる。点灯制御部31は、ターン信号又はハザード信号の入力に応じて投影部4dの光源21に電流の供給を開始する第1時点(図5の時点t1又は時点t1から極僅かに遅延した時点)から投影部4dの光源21に流れる電流が目標値に到達する第2時点(図5の時点t3)までの所要期間(即ち、図5の時点t1と時点t3間の「電流増加期間」)が、ターン信号又はハザード信号の入力に応じてターンランプ4c(又はハザードランプ)がその目標光度で点灯する第3時点(図5の時点t2)よりも遅く終了するように投影部4dの光源21を駆動するように構成される。なお、電流の目標値は、電流の最大値で言い換え可能である。
光度増加期間及び電流増加期間が長すぎると、法規の制約から投影部4dの光源21が目標光度で点灯する期間を十分に長く確保できないおそれがある。かかる観点から、有利には、ターン信号(又はハザード信号)の入力時点t1から投影部4dの光源21の光度が目標光度に到達する時点t3までの所要期間は、200ms以下である。即ち、光度増加期間及び電流増加期間は、200ms以下である。また、光度増加期間及び電流増加期間が短すぎると、上述の効果が得られにくくなるおそれがある。従って、有利には、光度増加期間及び電流増加期間は、100ms以上又は150ms以上である。
点灯制御部31は、投影部4dの光源21を駆動するための駆動部32、ターンランプ4cの光源41を駆動するための駆動部33、及び灯具ECU34を有する。駆動部32,33は、必ずしもこの限りではないが、PWM(Pulse Width Modulation)信号を光源21,41に供給して駆動する。灯具ECU34は、駆動部32及び/又は駆動部33の駆動状態を制御する。灯具ECU34は、デジタル回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、CPU(Central Processing Unit)、メモリー、バス、I/Oといった様々な1以上の要素又は2以上の要素の組み合わせで構成され得る。メモリーに記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)で実行して所望の制御を実行することができる。
ターン信号が点灯制御部31に入力すると、点灯制御部31は、ターンランプ4cの光源41を駆動して点灯させる。ターン信号が点灯制御部31に入力すると、点灯制御部31は、投影部4dの光源21を駆動して点灯させる。ターンランプ4cが複数の光源を有する場合、点灯制御部31は、ターンランプ4cを、(例えば、車幅方向に)シーケンシャルに点灯するように制御し得る。点灯制御部31は、光源21の光度が段階的又は連続的に増加するように光源21を点灯制御する。これにより、投影部4dから路面に投射される像の照度が段階的又は連続的に増加する。車両1の前方の路面に像が徐々に現れる演出を行うことにより周囲の歩行者や運転手に対する注意喚起を穏やかに行うことができる。なお、ターン信号は、灯具ECU34のみに入力し、又は駆動部32のみに入力し、又は灯具ECU34と駆動部32の両方に入力され得る。
図5では、理解のし易さのため、投影部4dの光源21の光度が3段階で調整される。時点t1の時、ターン信号がHレベルに立ち上がり、僅かに遅延して光源21が第1光度の光を放射する。時点t2の時、光源21が第2光度の光を放射する。また、光源21の点灯開始の後(必ずしも時点t2に限らない)、ターンランプ4cの光源41が点灯する。時点t3の時、光源21が第3光度の光を放射する。第1光度<第2光度<第3光度の関係が満足される。
本実施形態においては、光源21が点灯を開始する時点t1から光源21が目標光度に到達する時点t3までの所要期間が車両1の速度増に応じて短縮する。同様、所要期間が車両1の速度減に応じて長くなる。これにより、車両1が低速走行する時、より長い時間で矢印5a~5cを目標照度に至るまで徐々に明るくし、周囲の歩行者や運転手に穏やかに注意を喚起することができる。車両1が高速走行する時、より短時間で矢印5a~5cを目標照度に至るまで急速に明るくすることができ、周囲の歩行者や運転手に早急に注意を喚起することができる。このように車両1の走行速度に対して投影部4dの投影動作を最適化することができる。
上述の制御を具現化するために様々なシステム構成(ソフトウェア制御、デジタル回路、論理回路、アナログ回路等)を採用することができる。幾つかの場合、図6及び図7に示すように、点灯制御部31が、車両1の速度に応じて変更されるタイミングでPWM信号のデューティー比を変更する。
図6に示すように、駆動部32は、所定のデューティー比のPWM信号を生成するPWM信号生成部36を有する。Hレベルのターン信号の入力に応じてPWM信号生成部36が第1デューティー比のPWM信号を生成してスイッチング素子38に供給する。PWM信号生成部36は、灯具ECU34からの調整信号の入力に応じて第1デューティー比とは異なる(典型的には、それよりも大きい)デューティー比のPWM信号を生成してスイッチング素子38に供給する。なお、スイッチング素子38は、例えば、電界効果型トランジスタであり、そのゲート端子にPWM信号が供給される。
図7に示すように、灯具ECU34は、車両1の速度センサー73で取得された車両1の現速度を判定する速度判定部35と、速度判定部35による判定結果に応じて変更可能なタイミングを検出して調整信号を生成する調整信号生成部37を有する。複数の(例えば、2つの)閾値T1,T2が速度の判定のために用いられる形態では、現速度が閾値T1以下の時、低速(例えば、10km/hour未満の速度)と判断され、現速度が閾値T1と閾値T2の間の時、中速(例えば、10~20km/hourの範囲内の速度)と判断され、現速度が閾値T2を超える時、高速(例えば、20km/hourを超える速度)と判断される。このような判定結果を示す判定信号が速度判定部35から調整信号生成部37に伝達される。
速度判定部35は、灯具ECU34において速度値を閾値と比較するプログラムを実行することにより具現化可能である。増幅器といったアナログ回路の使用は必須ではない。なお、車両1の現速度は、ターン信号がHレベルになることに同期して点灯制御部31(例えば、灯具ECU34)に入力され得る。灯具ECU34が車両1の現速度を常にモニタリングし、Hレベルのターン信号の入力時に取得された速度値を判定のために用いることもできる。
調整信号生成部37は、光源21の光度の2回の調整タイミングに対応して(図5参照)、第1及び第2タイミング検出部37a,37bを有する。第1及び第2タイミング検出部37a,37bは、判定信号に応じて調整可能なタイミングを検出する。例えば、判定信号が車速=高速を示す時、第1タイミング検出部37aは、ターン信号が入力した時点から数えられる5個目のクロックの立ち上がりを第1タイミングとして取得する。第2タイミング検出部37bは、ターン信号が入力した時点から数えられる10個目のクロックの立ち上がりを第2タイミングとして取得する。判定信号が車速=低速を示す時、第1タイミング検出部37aは、ターン信号が入力した時点から数えられる50個目のクロックの立ち上がりを第1タイミングとして取得する。第2タイミング検出部37bは、ターン信号が入力した時点から数えられる150個目のクロックの立ち上がりを第2タイミングとして取得する。判定信号が車両速度=中速を示す時も同様に、最終カウントクロック数を変更してタイミング調整することができる。クロックカウントに依らず、他の様々な計時回路を用いることができる。
タイミング検出部の個数を増加して調整タイミングを増加することができる。また、クロックは、所定周波数の任意のクロックであり、灯具ECU34で用いられるクロック又は車両1から提供されるクロックであり得る。タイミング検出のために専用又は兼用のクロック信号発生器を設けることもできる。
第1タイミング検出部37aが第1タイミングを取得すると調整信号生成部37がPWM信号生成部36にデューティー比の増加を指示する第1調整信号を出力する。同様、第2タイミング検出部37bが第2タイミングを取得すると調整信号生成部37がPWM信号生成部36にデューティー比の更なる増加を指示する第2調整信号を出力する。PWM信号生成部36は、第1調整信号に応答して第2のデューティー比のPWM信号をスイッチング素子38に出力する。PWM信号生成部36は、第2調整信号に応答して第3のデューティー比のPWM信号をスイッチング素子38に出力する。第1のデューティー比<第2のデューティー比<第3のデューティー比の関係が満足される。
図8を参照して、車両1が第1道路を走行し、続いて第1道路と第2道路の交差点に進入し、続いて第1道路の反対車線を通過して第2道路に進入する際の車両1の光源21の点灯制御について説明する。図8(a)に示す場合、ターン信号がHレベルになる時、車両1の走行速度が閾値T1を超えている。図8(b)に示す場合、ターン信号がHレベルになる時、車両1の走行速度が閾値T1と閾値T2の間にある。図8(c)に示す場合、ターン信号がHレベルになる時、車両1の走行速度が閾値T2未満である。従って、投影部4dの光源21が点灯を開始する時点と光源21が目標光度に到達する時点の間の所要期間は、図8(a)、図8(b)及び図8(c)の順で長くなる。
図8(a)~(c)において、時点t1においてターン信号がHレベルになる。Hレベルのターン信号の入力に応じて点灯制御部31がターンランプ4cの光源41に点灯を指示し、同様、投影部4dの光源21に点灯を指示する。投影部4dの光源21の点灯のために、PWM信号生成部36が第1デューティー比のPWM信号を生成してスイッチング素子38に供給する。スイッチング素子38がそのPWM信号に応じてオン及びオフを周期的に繰り返し、結果として光源21が第1光度で点灯する。スイッチング周期が高速であるため、時間的に平均された光度が観測される。光度の観測は、投影部4dの光軸AXにおいて行われる。なお、本明細書において、光度を輝度で置き換えて読むことができる。
Hレベルのターン信号の入力後、車両1の速度が灯具ECU34の速度判定部35により判定される。この判定結果を示す判定信号が、速度判定部35から調整信号生成部37に伝達される。調整信号生成部37は、判定信号に応じて第1及び第2タイミング検出部37a,37bの検出タイミングを設定する。図8(a)の場合、第1及び第2タイミング検出部37a,37bが第1及び第2カウント数でタイミングを検出するように設定される。図8(b)の場合、第1及び第2タイミング検出部37a,37bが第3及び第4カウント数でタイミングを検出するように設定される。図8(c)の場合、第1及び第2タイミング検出部37a,37bが第5及び第6カウント数でタイミングを検出するように設定される。第1カウント数<第2カウント数<第3カウント数<第4カウント数<第5カウント数<第6カウント数の関係が満足される。この結果、上述のように、図8(a)の所要期間が最小になる。図8(c)の所要期間が最大になる。図8(b)の所要期間が図8(a)及び図8(c)の所要期間の中間になる。
図8(a)~(c)において、時点t1の後、調整信号生成部37が第1調整信号を生成し、PWM信号生成部36が第2デューティー比のPWM信号を生成する。このようにして時点t2で光源21が第2光度で点灯することを開始する。時点t2の後、調整信号生成部37が第2調整信号を生成し、PWM信号生成部36が第3デューティー比のPWM信号を生成する。このようにして時点t3で光源21が第3光度で点灯することを開始する。投影部4dによる路面への像の投影は、ターン信号がHレベルからLレベルに変化する時に(即ち、ターン信号の立ち下がりに同期して)終了する。
上述の説明から分かるように、本実施形態においては、車両1の速度に反比例して所要期間が調整される。これにより車速が低速の時には緩慢な路面投影の演出を行い、車速が高速の時にはそのような演出を(実質的に)省略することができる。低速時の演出により周囲の歩行者や運転手に穏やかに注意喚起することができる。高速時の演出の(実質的な)省略により周囲の歩行者や運転手へのより迅速な注意喚起が促され、安全性が高められる。
上述の目的を達成するために点灯制御部31を異なるように構成することができる。図9に示すように灯具ECU34は、ランプ信号生成部39を有する。ランプ信号生成部39は、ターン信号の入力に応じてランプ信号を生成する。ランプ信号は、時間の経過と共に増加する信号(例えば、電圧信号又は電流信号又はデジタル信号)を意味する。なお、ランプ信号が無入力(ランプ信号=Lレベル)の時、PWM信号生成部36はPWM信号を生成しない。ランプ信号生成部39が調整信号生成部として機能し、ランプ信号が調整信号として機能する。
ランプ信号生成部39は、ランプ信号の斜度(増加速度)が速度値に比例するようにランプ信号を生成する。すなわち、速度値が大きくなればなるほど、ランプ信号の斜度が大きくなる。速度値が小さくなればなるほど、ランプ信号の斜度が小さくなる。ランプ信号の斜度は、デューティー比の変化速度(増加又は減少速度)に対応し、光源21の光度の変化速度(増加又は減少速度)にも対応する。
図10(a)~(c)に示すように、車速が高速の時(図10(a))にはランプ信号の斜度θが大きくなり、光源21の点灯開始から目標光度に到達する所要期間が短くなり、車速が低速の時(図10(c))にはランプ信号の斜度θが小さくなり、光源21の点灯開始から目標光度に到達する所要期間が長くなる。車速が中速の時(図10(b))の所要期間は、図10(a)の所要期間と図10(c)の所要期間の中間になる。上述と同様、車両1の速度に反比例して所要期間が調整される。これにより車速が低速の時には緩慢な路面投影の演出を行い、車速が高速の時にはそのような演出を(実質的に)省略することができる。低速時の演出により周囲の歩行者や運転手に穏やかに注意喚起することができる。高速時の演出の(実質的な)省略により周囲の歩行者や運転手へのより迅速な注意喚起が促され、安全性が高められる。なお、車両1から伝達される他の値又は信号をランプ信号の斜度調整のために用いても良い。
Hレベルのターン信号の入力時に限らずに車両1の速度を取得することにより時間分解能が高められた調整を実現することができる。例えば、ターン信号がHレベルになる時に取得した車両1の速度によりある斜度のランプ信号を生成した後、光源21の光度が目標光度に到達する前の任意のタイミングで車両1の速度を取得してランプ信号の斜度を更新する。これによって、ランプ信号と光源21の光度が2つ以上の傾きを有するように調整される。閾値を用いて速度を判定する場合にも同様のことを行うことができ、例えば、図8(b)の時点t2において速度評価を再度行う場合、閾値T2未満であるため、時点t3のタイミングを図8(c)のように遅らせることができる。
図11乃至図13を参照して上述した実施形態の応用例について説明する。図11に示すように投影部4dとして第1乃至第3投影部4d1~4d3が設けられる。第1乃至第3投影部4d1~4d3は、各々、図3に示すような個別のモジュールである。第1投影部4d1は、図12に示す矢印5aを路面に投影するように制御される。第2投影部4d2は、図12に示す矢印5bを路面に投影するように制御される。第3投影部4d3は、図12に示す矢印5cを路面に投影するように制御される。矢印5a~5cは、これらの組み合わせから成る所定像(図12(c)参照)のサブ領域である。
図13に示すように、時点t1のHレベルのターン信号の入力に応じて、点灯制御部31は、第1投影部4d1の第1光源にPWM信号を供給し、点灯を開始させる。点灯制御部31は、Hレベルのターン信号の入力時点t1から第1時間経過した時点t2の時、第2投影部4d2の第2光源にPWM信号を供給し、点灯を開始させる。また、点灯制御部31は、ターンランプ4cの光源41にPWM信号を供給し、点灯を開始させる。点灯制御部31は、Hレベルのターン信号の入力時点t1から第2時間経過した時点t3の時、第3投影部4d3の第3光源にPWM信号を供給し、点灯を開始させる。点灯制御部31は、タイマーを参照して第1投影部4d1~4d3をシーケンシャルに点灯することができるが、遅延回路を挿入してシーケンシャル点灯を実現することもできる。
車両1の速度に反比例して所要期間が調整されることは上述したとおりであり、同様の制御が、第1乃至第3投影部4d1~4d3の光源についても行われる。
図14に示すように、灯具システムの点灯制御部31が車両側(例えば、車両ECU71)からターン信号(又はハザード信号)を受け取るが、速度信号を受け取らない形態も想定される。このような場合においても図5に関して述べた特徴は有効である。即ち、図5に対応する図15を参照して、上述と同様、次のように説明することができる。点灯制御部31は、ターン信号の入力に応じて投影部4dの光源21が点灯を開始する第1時点(図15の時点t1又は時点t1から極僅かに遅延した時点)から投影部4dの光源21が目標光度に到達する第2時点(図15の時点t3)までの所要期間(図15の時点t1と時点t3間の期間)が、ターン信号の入力に応じてターンランプ4cがその目標光度で点灯する第3時点(図15の時点t1又は時点t1から極僅かに遅延した時点)よりも遅く終了するように投影部4dの光源21を点灯制御するように構成される。同様、点灯制御部31は、ターン信号の入力に応じて投影部4dの光源21に電流の供給を開始する第1時点(図15の時点t1又は時点t1から極僅かに遅延した時点)から投影部4dの光源21に流れる電流が目標値に到達する第2時点(図15の時点t3)までの所要期間(即ち、図15の時点t1と時点t3間の「電流増加期間」)が、ターン信号の入力に応じてターンランプ4cがその目標光度で点灯する第3時点(図15の時点t2)よりも遅く終了するように投影部4dの光源21を駆動するように構成される。なお、ターン信号はハザード信号で読み替え可能であり、ターンランプはハザードランプで読み替え可能である。有利には、光度増加期間及び電流増加期間は、200ms以下である。より好ましくは、光度増加期間及び電流増加期間は、100ms以上又は150ms以上であり、また200ms以下である。
図16及び図17に示すように投影部4dがシーケンシャル点灯に適合される形態も想定される。投影部4dにより路面に投影される所定像は、複数のサブ領域(例えば、矢印5a~5c)を含む。投影部4dは、複数のサブ領域の個別投影のために設けられた複数の光源(例えば、LED(Light Emitting Diode)、LD(Laser diode)といった1以上の半導体発光素子)21a~21cを含む。なお、所定像におけるサブ領域の個数や光源の個数は、3に限られず、4、5、又は6以上であっても良い。
図17から理解できるように、投影部4dの小型化のために複数の光源に対して共通の光学系及びハウジングを採用することができる。図3の光源21の代替として、3つの光源21a~21cが設けられている。また、図3の集光レンズ24の代替として、3つの光源21a~21cからの放射光の個別制御のために適合されたレンズ部24a~24bcを含むレンズ24’が設けられている。またレンズ24’と遮光部材25の間にはチャンネル間のクロストークを抑制するための遮光板29が設けられている。遮光板29mにより光源21aからの放射光用のチャンネルCH1と光源21bからの放射光用のチャンネルCH2が光学的に分離され、遮光板29nにより光源21bからの放射光用のチャンネルCH2と光源21cからの放射光用のチャンネルCH3が光学的に分離される。
図18を参照して図16に示した点灯制御部31の動作について説明する。点灯制御部31は、時点t1でターン信号を受け取り、即時にターンランプ4cの光源41の点灯を指示する。例えば、点灯制御部31は、ターンランプ4cの光源41の通電状態を決定付ける(例えば、直列に接続された)スイッチに点灯信号(例えば、ハイレベルのパルス信号)を供給する。これに応じてスイッチがオンして光源41が点灯する。スイッチのオンに応じて光源41に直流又は交流電流が流れ、又は直流電圧又は交流電圧が印加されて光源41が点灯する。光源41は、スイッチオンの直後(ほぼ同時)に目標光度に到達し、従って、図18では、光源41が時点t1で目標光度に到達しているように図示されている。光源41の目標光度での点灯は、ターン信号がLレベルに変化する時点t5まで継続する。
点灯制御部31は、上述のターン信号に応じたターンランプ4cの光源41の点灯制御と並行して、ターン信号に応じて投影部4dの第1光源21a(例えば、図17に示した光源21a)の点灯制御も開始する。具体的には、点灯制御部31は、投影部4dの第1光源21aの通電状態を決定付ける(例えば、直列に接続された)スイッチにPWM信号を供給する。PWM信号のデューティー比を段階的又は連続的に高めることによって第1光源21aの光度を段階的又は直線的に増加させることができる。図18では、第1光源21aの光度は、時点t2まで直線的に増加し、時点t2で目標光度に到達する。第1光源21aの目標光度での点灯は、ターン信号がLレベルに変化する時点t5まで継続する。
点灯制御部31は、時点t1から所定時間経過した時点t2で、投影部4dの第2光源21b(例えば、図17に示した光源21b)の点灯制御を開始する。例えば、点灯制御部31は、投影部4dの第2光源21bの通電状態を決定付ける(例えば、直列に接続された)スイッチにPWM信号を供給する。PWM信号のデューティー比を段階的又は連続的に高めることによって第2光源21bの光度を段階的又は直線的に増加させることができる。図18では、第2光源21bの光度は、時点t3まで直線的に増加し、時点t3で目標光度に到達する。第2光源の目標光度での点灯は、ターン信号がLレベルに変化する時点t5まで継続する。
点灯制御部31は、時点t1から所定時間経過した時点t3で、投影部4dの第3光源21c(例えば、図17に示した光源21c)の点灯制御を開始する。例えば、点灯制御部31は、投影部4dの第3光源21cの通電状態を決定付ける(例えば、直列に接続された)スイッチにPWM信号を供給する。PWM信号のデューティー比を段階的又は連続的に高めることによって第3光源の光度を直線的に増加させることができる。図18では、第3光源21cの光度は、時点t4まで直線的に増加し、時点t4で目標光度に到達する。第3光源21cの目標光度での点灯は、ターン信号がLレベルに変化する時点t5まで継続する。
投影部4dの第1~第3光源のいずれも、点灯開始時点から目標光度に到達する時点までの所要期間が、ターン信号又はハザード信号の入力に応じてターンランプ4cが目標光度で点灯する時点(図18の時点t1又は時点t1から極僅かに遅延した時点)よりも遅く終了する。これにより図5及び図15に関して述べた効果と同一の効果が得られる。
ターン信号の入力時点t1から投影部4dにおいて最後に点灯開始する光源21cの光度がその目標光度に到達する時点t4間の時間間隔は、200ms以下であり得る。これにより、投影部4dの光源21a~21cの全てが全点灯した状態を所望時間だけ持続させることができ、自車両の周囲の運転者や歩行者に対してより十分に注意喚起することができる。有利には、ターン信号の入力時点t1から投影部4dにおいて最後に点灯開始する光源21cの光度がその目標光度に到達する時点t4間の時間間隔は、100ms以上又は150ms以上である。
必ずしもこの限りではないが、時点t1と時点t2の時間間隔、時点t2と時点t3の時間間隔、時点t3と時点t4の時間間隔、時点t4と時点t5の時間間隔は等しい。この場合、第1~第3光源は、等しい長さの光度増加期間(同じく、電流増加期間)を持つ。これにより個々の像(例えば、矢印5a~5c)が等しい態様で徐々に路面上に現れる視覚効果を得ることができる。
必ずしもこの限りではないが、第1光源21aに関する所要期間(時点t1と時点t2の間の期間)における第1光源21aの光度の変化速度(言い換えれば、第1光源に流れる電流の変化速度)と、第2光源21bに関する所要期間(時点t2と時点t3の間の期間)における第2光源21bの光度の変化速度(言い換えれば、第2光源に流れる電流の変化速度)と、第3光源21cに関する所要期間(時点t3と時点t4の間の期間)における第3光源の光度の変化速度(言い換えれば、第3光源に流れる電流の変化速度)は等しい。これにより個々の像(例えば、矢印5a~5c)が等しい態様で徐々に路面上に現れる視覚効果を得ることができる。
図19に示す場合、点灯制御部31は、複数の光源21a~21cが同時に目標光度に到達するように光源21a~21cを点灯制御する。光源21a~21cの点灯開始時点が異なるため、各光源21a~21cは、異なる時間長の所要期間を持ち、かつ光源の光度の(時間軸に沿う)増加率が異なる。図19では、時点t1で点灯開始する第1光源21aの光度の増加率が最小値であり(即ち、時間軸に沿って最も緩やかに光度が変化し)、時点t2で点灯開始する第2光源21bの光度の増加率が中間値であり(即ち、時間軸に沿って中間の程度で光度が変化し)、時点t3で点灯開始する第3光源21cの光度の増加率が最大値である(即ち、時間軸に沿って最も急に光度が変化する)。このようにして時点t4において第1乃至第3光源21a~21cが同時に目標光度に到達する。投影部4dの光源21a~21cの全てが全点灯する期間(時点t4と時点t5の間の期間)が短くなるが、投影部4dの点灯との比較においてターンランプ4cの点灯を目立たせることができる。なお、ターン信号のLレベルへの推移に応じて第1乃至第3光源21a~21cが同時に消灯することは上述と同様である。
上述の説明を踏まえ、当業者は、各実施形態に対して様々な変更を加えることができる。ターン信号の追加又は代替としてハザード信号を用いることができる。投影部は、ロービームランプ、ハイビームランプとは異なる場所又は灯室に設けられ得る。灯具ECUは、光度又はデューティー比を調整する調整部として理解可能である。
4d 投影部
21 光源
31 点灯制御部

Claims (18)

  1. 光源を有すると共に、当該光源の点灯に基づいて所定像を路面に投影する投影部と、
    少なくとも前記投影部の前記光源を点灯制御する点灯制御部を備える車両用投影装置であって、
    前記点灯制御部は、ターン信号又はハザード信号の入力に応じて前記投影部の前記光源が点灯を開始する第1時点から前記投影部の前記光源が目標光度に到達する第2時点までの所要期間が、前記ターン信号又はハザード信号の入力に応じてターンランプ又はハザードランプがその目標光度で点灯する第3時点よりも遅く終了するように前記投影部の前記光源を点灯制御するように構成される、車両用投影装置。
  2. 前記所要期間は、200ms以下である、請求項1に記載の車両用投影装置。
  3. 前記所定像は、複数のサブ領域を含み、前記投影部は、前記複数のサブ領域の個別投影のために設けられた複数の光源を含み、
    前記点灯制御部は、(i)前記ターン信号又はハザード信号の入力に応じて前記複数の光源を所定の順番で点灯開始させるように構成され、及び(ii)前記複数の光源の各光源の前記所要期間が前記第3時点よりも遅く終了するように前記複数の光源を点灯制御するように構成される、請求項1又は2に記載の車両用投影装置。
  4. 前記点灯制御部は、前記複数の光源の各光源の前記所要期間が同一の時間長になるように前記複数の光源を点灯制御するように構成される、請求項3に記載の車両用投影装置。
  5. 前記点灯制御部は、前記複数の光源の各光源の前記所要期間が異なる時間長になるように前記複数の光源を点灯制御するように構成される、請求項3に記載の車両用投影装置。
  6. 前記点灯制御部は、前記複数の光源が同時に目標光度に到達する、及び/又は、前記複数の光源が同時に消灯するように、前記複数の光源を点灯制御するように構成される、請求項3乃至5のいずれか一項に記載の車両用投影装置。
  7. 前記点灯制御部は、前記複数の光源の個別の点灯制御のために複数のPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成するように構成される、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の車両用投影装置。
  8. 前記点灯制御部は、前記光源が前記所要期間において連続的に変化する光度を持つように前記光源を点灯制御するように構成される、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の車両用投影装置。
  9. 前記点灯制御部は、前記所要期間が自車両の速度増に応じて短縮するように前記光源を点灯制御するように構成される、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の車両用投影装置。
  10. 前記点灯制御部は、前記自車両の速度減に応じて前記所要期間が長くなるように前記光源を点灯制御するように構成されることを特徴とする請求項9に記載の車両用投影装置。
  11. 前記点灯制御部は、前記自車両の速度に反比例した前記所要期間でPWM(Pulse Width Modulation)信号のデューティー比を段階的又は連続的に調整するように構成されることを特徴とする請求項9又は10に記載の車両用投影装置。
  12. 前記所要期間の調整のために参照される前記自車両の速度は、前記ターン信号又はハザード信号の立ち上がりに同期して取得された速度であることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか一項に記載の車両用投影装置。
  13. 前記所定像は、お互いに識別可能な複数のサブ領域を有し、
    前記投影部は、前記ターン信号又はハザード信号に同期して前記複数のサブ領域を順番に路面に投影するように制御されることを特徴とする請求項9乃至12のいずれか一項に記載の車両用投影装置。
  14. 前記投影部は、
    前記光源の放射光を選択的に透過する複数の透過部が設けられた遮光部材と、
    前記光源と前記遮光部材の間に配置され、前記光源の放射光を前記複数の透過部に集光する集光レンズを更に備えることを特徴とする請求項9乃至13のいずれか一項に記載の車両用投影装置。
  15. 前記投影部は、前記ターン信号又はハザード信号に同期して前記複数の透過部に対応する複数の像を前記路面に同時に投影し、又は、前記ターン信号又はハザード信号に同期して前記複数の透過部に対応する複数の像に含まれる個々の像を順番に前記路面に投影するように制御されることを特徴とする請求項9乃至14のいずれか一項に記載の車両用投影装置。
  16. 請求項1乃至15のいずれか一項に記載の車両用投影装置と、
    前記ターン信号に同期して点滅するターンランプを備える車両用灯具であって、
    前記点灯制御部は、前記ターンランプも点灯制御するように構成される、車両用灯具。
  17. 前記ターンランプは、前記投影部の光源が点灯を開始する時点よりも遅い時点で点灯を開始するように点灯制御されることを特徴とする請求項16に記載の車両用灯具。
  18. 光源を有すると共に、当該光源の点灯に基づいて所定像を路面に投影する投影部と、
    少なくとも前記投影部の前記光源を点灯制御する点灯制御部を備える車両用投影装置の制御方法であって、
    前記点灯制御部が、ターン信号又はハザード信号を受け取る工程と、
    前記点灯制御部が、前記ターン信号又はハザード信号に応じて前記投影部の前記光源が点灯を開始する第1時点から前記投影部の前記光源が目標光度に到達する第2時点までの所要期間が、前記ターン信号又はハザード信号の入力に応じてターンランプ又はハザードランプがその目標光度で点灯する第3時点よりも遅く終了するように前記投影部の前記光源を点灯制御する工程を含む、車両用投影装置の制御方法。
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WO2024029373A1 (ja) * 2022-08-05 2024-02-08 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、および路面投影システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024029373A1 (ja) * 2022-08-05 2024-02-08 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、および路面投影システム

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