JP2009046087A - 2輪車用前照灯 - Google Patents
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Abstract
【課題】 モードの切替時における視認性の低下を防止する。
【解決手段】 第1の光源8を有する近距離照射用ユニット6と、第2の光源11を有する遠距離照射用ユニット7とを設け、照射モードとして、調光回路18を制御するコントロールユニット17によって切り替えられる近距離照射モードと遠距離照射モードを有し、近距離照射モードにおいて第1の光源と第2の光源を点灯すると共に第2の光源をモード切替時点から少なくとも一定時間経過後に減光し、遠距離照射モードにおいて第1の光源と第2の光源を点灯すると共に第1の光源をモード切替時点から少なくとも一定時間経過後に減光するようにした。
【選択図】 図6
Description
本発明は、2輪車用前照灯に関する。詳しくは、近距離照射モードと遠距離照射モードの切替時に一方の光源を減光して視認性の低下を防止する技術分野に関する。
2輪車用前照灯には、近距離を照射するための近距離照射モードにおいてすれ違い用ビームが照射され、遠距離を照射するための遠距離照射モードにおいて走行用ビームが照射され、近距離照射モードと遠距離照射モードの切替を行うことができるようにされているものがある(例えば、特許文献1参照)。
このようなモード切替が可能とされた2輪車用前照灯にあっては、近距離照射用ユニットと遠距離照射用ユニットが設けられ、近距離照射モードにおいては近距離照射用ユニットの光源が点灯されると共に遠距離照射用ユニットの光源が消灯され、遠距離照射モードにおいては遠距離照射用ユニットの光源が点灯されると共に近距離照射用ユニットの光源が消灯されて、モードの切替が行われる。
ところが、従来の2輪車用前照灯にあっては、近距離照射モードと遠距離照射モードの切替時に、近距離照射用ユニット又は遠距離照射用ユニットの一方の光源が点灯され他方の光源が消灯されるため、2輪車の搭乗者の視認範囲が急激に変化し、視認性が低下してしまう。
このようなモードの切替時における視認性の低下は、安全性の低下をも来たすおそれがある。
そこで、本発明2輪車用前照灯は、モードの切替時における視認性の低下を防止することを課題とする。
2輪車用前照灯は、上記した課題を解決するために、第1の光源を有し該第1の光源として発光ダイオードが用いられた近距離照射用ユニットと、第2の光源を有し該第2の光源として発光ダイオードが用いられた遠距離照射用ユニットとを設け、照射モードとして、上記第1の光源と上記第2の光源を調光する調光回路を制御するコントロールユニットによって切り替えられる近距離照射モードと遠距離照射モードを有し、上記近距離照射モードにおいて、上記近距離照射用ユニットの上記第1の光源と上記遠距離照射用ユニットの上記第2の光源とが点灯されると共に上記第2の光源が上記遠距離照射モードにおける点灯状態に対してモード切替時点から少なくとも一定時間経過後に減光された状態で点灯され、上記遠距離照射モードにおいて、上記近距離照射用ユニットの上記第1の光源と上記遠距離照射用ユニットの上記第2の光源とが点灯されると共に上記第1の光源が上記近距離照射モードにおける点灯状態に対してモード切替時点から少なくとも一定時間経過後に減光された状態で点灯されるようにしたものである。
従って、2輪車用前照灯にあっては、近距離照射モードと遠距離照射モードにおいて、近距離照射用ユニットの第1の光源と遠距離照射用ユニットの第2の光源との点灯状態が維持される。
本発明2輪車用前照灯は、第1の光源を有し該第1の光源として発光ダイオードが用いられた近距離照射用ユニットと、第2の光源を有し該第2の光源として発光ダイオードが用いられた遠距離照射用ユニットとを備え、照射モードとして、上記第1の光源と上記第2の光源を調光する調光回路を制御するコントロールユニットによって切り替えられる近距離照射モードと遠距離照射モードを有し、上記近距離照射モードにおいて、上記近距離照射用ユニットの上記第1の光源と上記遠距離照射用ユニットの上記第2の光源とが点灯されると共に上記第2の光源が上記遠距離照射モードにおける点灯状態に対してモード切替時点から少なくとも一定時間経過後に減光された状態で点灯され、上記遠距離照射モードにおいて、上記近距離照射用ユニットの上記第1の光源と上記遠距離照射用ユニットの上記第2の光源とが点灯されると共に上記第1の光源が上記近距離照射モードにおける点灯状態に対してモード切替時点から少なくとも一定時間経過後に減光された状態で点灯されるようにしたことを特徴とする。
従って、近距離照射モードと遠距離照射モードの双方のモードにおいて近距離照射用ユニットの第1の光源と遠距離照射用ユニットの第2の光源とが点灯された状態が維持されると共に第1の光源と第2の光源の一方が減光された状態とされるため、2輪車の搭乗者の視認範囲が急激に変化することがなく、視認性の向上を図ることができる。
また、近距離照射モードと遠距離照射モードの双方のモードにおいて、第1の光源と第2の光源が点灯された状態であるため、常に、広い面積が発光していることになり、2輪車に対する歩行者又は他の車輌の搭乗者からの被視認性が向上し、走行時における安全性の向上を図ることができる。
請求項2に記載した発明にあっては、上記減光される第1の光源又は第2の光源を段階的又は漸次減光するようにしたので、モードの切替時において2輪車の搭乗者が感じる急激な視認性の変化と言う違和感を低減することができる。
請求項3に記載した発明にあっては、上記遠距離照射モードから上記近距離照射モードへの切替において上記第2の光源の照射光量を車速に比例させるようにしたので、高速走行時における遠方の位置に関する視認性の向上を図ることができる。
以下に、本発明2輪車用前照灯を実施するための最良の形態について添付図面を参照して説明する。
2輪車用前照灯1は、2輪車100の車体200の前端部における左右方向における中央部に取り付けられて配置されている(図1参照)。
2輪車用前照灯1は、図1及び図2に示すように、例えば、横長の形状に形成され、前方に開口された凹部を有するランプボデイ2と該ランプボデイ2の前面開口を閉塞する前面カバー3とを備えている。ランプボデイ2と前面カバー3によって画成された内部空間は灯室4として形成され、該灯室4には横長の形状に形成されたブラケット5が配置されている。ブラケット5には左右に離隔して複数の光源取付部5a、5a、・・・が設けられている。光源取付部5a、5a、・・・は、例えば、基材としてセラミック基板が用いられて形成されている。
灯室4には任意の数、例えば、三つの近距離照射用ユニット6、6、6と二つの遠距離照射用ユニット7、7とが配置されている。近距離照射用ユニット6、6、6は、例えば、灯室4の左右両端部を除く部分に左右に離隔して配置され、遠距離照射用ユニット7、7は灯室4の左右両端部にそれぞれ配置されている。
近距離照射用ユニット6は、図2に示すように、第1の光源8とリフレクター9とシェード10を有し、第1の光源8として発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)が用いられ、第1の光源8がブラケット5の光源取付部5aに取り付けられている。第1の光源8からは近距離の位置に対して照射する光である所謂すれ違いビーム(ロービーム)が出射される。
遠距離照射用ユニット7は第2の光源11とリフレクター12とシェード13を有し、第2の光源11として発光ダイオードが用いられ、第2の光源11がブラケット5の光源取付部5aに取り付けられている。第2の光源11からは遠距離の位置に対して照射する光である所謂走行ビーム(ハイビーム)が出射される。
灯室4にはエクステンション14が配置されている。エクステンション14によってブラケット5の光源取付部5a、5a、・・・、第1の光源8、8、8及び第2の光源11、11が遮蔽される。
ブラケット5の背面には放熱体15、15、・・・が左右に離隔して取り付けられている。放熱体15、15、・・・は第1の光源8、8、8又は第2の光源11、11から光が出射されるときに発生する熱を放出する機能を有する。
2輪車用前照灯1には制御回路16が設けられ、該制御回路16はコントロールユニット17と調光回路18を備えている(図3参照)。
2輪車100の車体200にはビーム切替スイッチ19が配置されており、該ビーム切替スイッチ19が操作されるとコントロールユニット17に対して切替信号が送出される。コントロールユニット17に対して切替信号が送出されることにより、主として近距離を照射するための近距離照射モードと主として遠距離を照射するための遠距離照射モードとのモード切替がコントロールユニット17によって行われる。
モードの切替時には、コントロールユニット17は入力された切替信号に基づいて調光回路18を制御し、該調光回路18から近距離照射用ユニット6、6、6及び遠距離照射用ユニット7、7に対して駆動信号が送出される。
近距離照射用ユニット6、6、6及び遠距離照射用ユニット7、7においては、入力された駆動信号に応じた光量の光が第1の光源8、8、8又は第2の光源11、11から出射される。このとき車速センサー20によって検出された2輪車100の速度に応じた車速信号がコントロールユニット17に送出され、該コントロールユニット17は車速信号に応じた駆動信号を調光回路18に対して出力可能とされている。例えば、2輪車100が高速で走行されている状態においては、遠距離照射用ユニット7、7の第2の光源11、11からそれぞれ大きな光量の光が出射されるようにコントロールユニット17から調光回路18に駆動信号が送出され、2輪車100が低速で走行されている状態においては、遠距離照射用ユニット7、7の第2の光源11、11からそれぞれ小さな光量の光が出射されるようにコントロールユニット17から調光回路18に駆動信号が送出される。第1の光源8、8、8の光量の制御は、例えば、供給される電流値を制御することにより行われる。
第1の光源8から光が出射されると、出射された光はリフレクター9で反射されて前方へ照射される。このとき、前方への照射が不要な光はシェード10によって遮蔽される。
一方、第2の光源11から光が出射されると、出射された光はリフレクター12で反射されて前方へ照射される。このとき、前方への照射が不要な光はシェード13によって遮蔽される。
以下に、2輪車用前照灯1における近距離照射モードと遠距離照射モードにおける光の照射状態の具体例について説明する。
2輪車用前照灯1にあっては、近距離照射モードと遠距離照射モードの双方のモードにおいて、第1の光源8、8、8及び第2の光源11、11から光が出射される。
近距離照射モードにおいては、図4に示すように、水平カットラインの下方へ向けて近距離照射用ユニット6、6、6の第1の光源8、8、8から出射された光が照射されてパターンP1が形成され、水平カットライン付近及びその上方へ向けて遠距離照射用ユニット7、7の第2の光源11、11から出射された光が照射されてパターンP2が形成される。このとき第2の光源11、11から出射された光の光量は、第1の光源8、8、8から出射された光の光量より小さくされている。
遠距離照射モードにおいては、図5に示すように、水平カットラインの下方へ向けて近距離照射用ユニット6、6、6の第1の光源8、8、8から出射された光が照射されてパターンP1′が形成され、水平カットライン付近及びその上方へ向けて遠距離照射用ユニット7、7の第2の光源11、11から出射された光が照射されてパターンP2′が形成される。このとき第1の光源8、8、8から出射された光の光量は、第2の光源11、11から出射された光の光量より小さくされている。
例えば、図6に示すように、近距離照射モードにおいては、第1の光源8、8、8から最大光量(100%)の光が出射されると共に第2の光源11、11から最大光量に対して0.1%の光が出射され、遠距離照射モードにおいては、第1の光源8、8、8から最大光量に対して50%の光が出射されると共に第2の光源11、11から最大光量(100%)の光が出射される。
上記には、近距離照射モードと遠距離照射モードの切替時に、第1の光源8、8、8から出射される光の光量と第2の光源11、11から出射される光の光量とを、例えば、100%と0.1%又は50%と100%の間で瞬時に切り替える例を示したが、例えば、図7に示すように、モード切替時を基準として第1の光源8、8、8又は第2の光源11、11の光量を段階的に減じるようにしてもよい。
例えば、近距離照射モードから遠距離照射モードへの切替に関しては、モード切替前において第1の光源8、8、8から出射される光の光量が100%であり第2の光源11、11から出射される光の光量が0.1%であった場合に、モード切替時に第1の光源8、8、8から出射される光の光量を100%とし第2の光源11、11から出射される光の光量を100%とし、時間の経過に従って順に、第1の光源8、8、8から出射される光の光量を10%ずつ減じていき一定時間経過後に50%とする。
一方、遠距離照射モードから近距離照射モードへの切替に関しては、モード切替前において第1の光源8、8、8から出射される光の光量が50%であり第2の光源11、11から出射される光の光量が100%であった場合に、モード切替時に第1の光源8、8、8から出射される光の光量を100%とし第2の光源11、11から出射される光の光量を100%とし、時間の経過に従って順に、第2の光源11、11から出射される光の光量を減じていき一定時間経過後に0.1%とする。
尚、上記には、減じる光量の割合を10%とした例を示したが、減じる光量の割合は10%に限られることはなく任意である。
また、上記には、光量を段階的に減じる例を示したが、例えば、時間の経過に従って漸次光量を減じるようにすることも可能である。
このようにモードの切替に関して、第1の光源8、8、8又は第2の光源11、11から出射される光の光量を段階的に又は漸次減じることにより、モードの切替時において2輪車100の搭乗者が感じる急激な視認性の変化と言う違和感を低減することができる。
また、遠距離照射モードから近距離照射モードへの切替に関しては、第2の光源11、11から出射される光の光量を車速に比例させて減じるようにすることも可能である。例えば、高速走行時には第2の光源11、11からの出射光量の減光量を小さくして、例えば、最終的に70%の光量となるようにし、低速走行時には第2の光源11、11からの出射光量の減光量を大きくして、例えば、最終的に50%となるようにする。
このように車速に比例させて第2の光源11、11から出射される光の光量を減じるようにすることにより、高速走行時における遠方の位置に関する視認性の向上を図ることができる。
上記には、第1の光源8、8、8又は第2の光源11、11から出射された光をリフレクター9、9、9又はリフレクター12、12で反射させて前方へ照射させる所謂パラボラ型の照射用ユニットの例を示したが、照射用ユニットはこのようなパラボラ型に限られることはなく、図8に示すように、投影レンズを用いた所謂プロジェクター型の照射用ユニットとして構成してもよい。尚、図8には、近距離照射用ユニットとしてパラボラ型を用い、遠距離照射用ユニットとしてプロジェクター型を用いた例を示している。
プロジェクター型の照射用ユニットである遠距離照射用ユニット7Aは、リフレクター21とシェード22と投影レンズ23とを備えている。遠距離照射用ユニット7Aにおいて第2の光源11から出射された光は、リフレクター21で反射されて投影レンズ23を透過されて前方へ照射される。このとき第2の光源11から出射された光の一部が不要光としてシェード22によって遮蔽される。
尚、上記には、一方の照射用ユニットである遠距離照射用ユニット7A、7Aのみをプロジェクター型の照射用ユニットとした例を示したが、逆に、近距離照射用ユニットのみをプロジェクター型の照射用ユニットにしてもよく、また、近距離照射用ユニットと遠距離照射用ユニットの双方をプロジェクター型の照射用ユニットしてもよい。
但し、遠距離照射用ユニットをプロジェクター型の照射用ユニットとして構成することにより、集光度が高い配光パターンを形成し易いという利点がある。また、プロジェクター型の照射用ユニットは、上方側へ照射される光を制御し易いため、グレア光の発生を抑制し易いと言う利点もある。
以下に、2輪車用前照灯の近距離照射用ユニットと遠距離照射用ユニットの構成に関する変形例を示す(図9乃至図14参照)。尚、図9乃至図14において、矩形状を為す形状は照射用ユニットをパラボラ型の照射用ユニットとして構成したものであり、円形状を為す形状は照射用ユニットをプロジェクター型の照射用ユニットとして構成したものである。
第1の変形例に係る2輪車用前照灯1Aは、図9に示すように、三つの近距離照射用ユニット6、6、6と四つの遠距離照射用ユニット7、7、・・・とを備え、近距離照射用ユニット6、6、6が左右方向における中央部に配置され遠距離照射用ユニット7、7、・・・が左右両端部にそれぞれ二つずつが配置されている。近距離照射用ユニット6、6、6はそれぞれパラボラ型の照射用ユニットとして構成され、遠距離照射用ユニット7、7、・・・はそれぞれプロジェクター型の照射用ユニットとして構成されている。
第2の変形例に係る2輪車用前照灯1Bは、図10に示すように、二つの近距離照射用ユニット6、6と三つの遠距離照射用ユニット7、7、7とを備え、近距離照射用ユニット6、6が左右両端部にそれぞれ配置され遠距離照射用ユニット7、7、7が左右方向における中央部に配置されている。近距離照射用ユニット6、6及び遠距離照射用ユニット7、7、7はそれぞれパラボラ型の照射用ユニットとして構成されている。
第3の変形例に係る2輪車用前照灯1Cは、図11に示すように、二つの近距離照射用ユニット6、6と四つの遠距離照射用ユニット7、7、・・・とを備え、近距離照射用ユニット6、6が左右両端部にそれぞれ配置され、遠距離照射用ユニット7、7、・・・が左右方向における中央部に配置されている。近距離照射用ユニット6、6はそれぞれパラボラ型の照射用ユニットとして構成され、遠距離照射用ユニット7、7、・・・はそれぞれプロジェクター型の照射用ユニットとして構成されている。
第4の変形例に係る2輪車用前照灯1Dは、図12に示すように、二つの近距離照射用ユニット6、6と四つの遠距離照射用ユニット7、7、・・・とを備え、近距離照射用ユニット6、6が左右両端部にそれぞれ配置され遠距離照射用ユニット7、7、・・・が左右方向における中央部に配置されている。近距離照射用ユニット6、6及び遠距離照射用ユニット7、7、・・・はそれぞれパラボラ型の照射用ユニットとして構成されている。
第5の変形例に係る2輪車用前照灯1Eは、図13に示すように、三つの近距離照射用ユニット6、6、6と四つの遠距離照射用ユニット7、7、・・・とを備え、近距離照射用ユニット6、6、6が左右両端部と左右方向における中央部にそれぞれ配置され、遠距離照射用ユニット7、7、・・・が左右方向における中央部に配置された近距離照射用ユニット6の左右に二つずつが配置されている。近距離照射用ユニット6、6、6はそれぞれパラボラ型の照射用ユニットとして構成され、遠距離照射用ユニット7、7、・・・はそれぞれプロジェクター型の照射用ユニットとして構成されている。
第6の変形例に係る2輪車用前照灯1Fは、図14に示すように、四つの近距離照射用ユニット6、6、・・・と四つの遠距離照射用ユニット7、7、・・・とを備え、近距離照射用ユニット6、6、・・・が左右両端部に一つずつと左右方向における中央部に二つがそれぞれ配置され、遠距離照射用ユニット7、7、・・・が左右方向における中央部に配置された近距離照射用ユニット6、6の左右に二つずつが配置されている。近距離照射用ユニット6、6、・・・及び遠距離照射用ユニット7、7、・・・はそれぞれプロジェクター型の照射用ユニットとして構成されている。
尚、上記には、ランプボデイと前面カバーとによって構成された一つのランプハウジングの内部に近距離照射用ユニット及び遠距離照射用ユニットを配置した2輪車用前照灯の例を示したが、複数のランプハウジングを構成して各ランプハウジングの内部に近距離照射用ユニット及び遠距離照射用ユニットを配置することも可能である。例えば、左右に分割して二つのランプハウジングを構成し、各ランプハウジングの内部に近距離照射用ユニット及び遠距離照射用ユニットを配置することが可能である。
また、上記した各近距離照射用ユニットと各遠距離照射用ユニットはそれぞれ左右方向における中央を基準として左右対称な位置に配置することが望ましい。
さらに、近距離照射用ユニットと遠距離照射用ユニットの数は任意であり、必要な配光パターンや出射される光の必要な光量等を考慮して近距離照射用ユニットと遠距離照射用ユニットの数を定めればよい。
以上に記載した通り、2輪車用前照灯1乃至2輪車用前照灯1Fにあっては、近距離照射モードと遠距離照射モードの双方のモードにおいて近距離照射用ユニット6の第1の光源8と遠距離照射用ユニット7の第2の光源11とが点灯された状態が維持されると共に第1の光源8と第2の光源11の一方が減光された状態とされるため、2輪車100の搭乗者の視認範囲が急激に変化することがなく、視認性の向上を図ることができる。
また、視認性の向上により、モードの切替時における安全性の向上をも図ることができる。
さらに、2輪車100は車体200が小さく、歩行者又は他の車輌の搭乗者からの被視認性が低下し易い傾向にあるため、本発明を2輪車に適用することは特に効果が大きい。
即ち、上記変形例を含む何れの例においても、略V字状に形成された2輪車用前照灯の内部に複数の近距離照射用ユニットと遠距離照射用ユニットが配置されており、遠距離照射モードにおいても近距離照射モードにおいても全ての近距離照射用ユニットと遠距離照射用ユニットが点灯しているため、歩行者や他の車輌の搭乗者からは略V字状の2輪車用前照灯の全体が発光した状態で視認され被視認性を向上させることができる。
また、特に、光源として発光ダイオードを用いた場合には、光源としてバルブを用いた場合に比べ、被視認性を向上させる必要性が大きい。即ち、前照灯に用いられるリフレクターは、一般的に焦点となるある一点から照射された光を任意の照射範囲に向けて反射するように設計されているが、実際の光源は一点ではなくある大きさを有するため、リフレクターは必然的に焦点以外の部分から出射された光も反射することになり、結果として任意の照射範囲の外側にもある程度の光が漏れることになる。従って、照射範囲の外側に存在する歩行者等は、この漏れた光によって前照灯の存在を確認することが可能となる。ここで光源自体の大きさについては、本発明において光源として用いられた発光ダイオードは、従来光源として用いられていたバルブに比べて発光面積が非常に小さいため、焦点以外の部分からリフレクターに入射する光の量が小さくなり、その結果、照射範囲の外側に漏れる光が少なくなり、歩行者等から前照灯が視認され難くなり易いことから、本発明のように近距離照射用ユニットと遠距離照射用ユニットを同時に点灯することによって被視認性を向上させることは交通安全の面で効果が大きい。
尚、上記した変形例においては、略V字状の形状に形成された2輪車用前照灯の例を示したが、デザインに応じて種々の形状の2輪車用前照灯を形成することが可能である。本発明により、2輪車用前照灯の形状に応じて種々の発光領域を設定することが可能であり、他の車輌との差別化ができ、商品性の向上をも図ることができる。
上記した最良の形態において示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
1…2輪車用前照灯、6…近距離照射用ユニット、7…遠距離照射用ユニット、8…第1の光源、11…第2の光源、17…コントロールユニット、18…調光回路、7A…遠距離照射用ユニット、1A…2輪車用前照灯、1B…2輪車用前照灯、1C…2輪車用前照灯、1D…2輪車用前照灯、1E…2輪車用前照灯、1F…2輪車用前照灯
Claims (3)
- 第1の光源を有し該第1の光源として発光ダイオードが用いられた近距離照射用ユニットと、
第2の光源を有し該第2の光源として発光ダイオードが用いられた遠距離照射用ユニットとを備え、
照射モードとして、上記第1の光源と上記第2の光源を調光する調光回路を制御するコントロールユニットによって切り替えられる近距離照射モードと遠距離照射モードを有し、
上記近距離照射モードにおいて、上記近距離照射用ユニットの上記第1の光源と上記遠距離照射用ユニットの上記第2の光源とが点灯されると共に上記第2の光源が上記遠距離照射モードにおける点灯状態に対してモード切替時点から少なくとも一定時間経過後に減光された状態で点灯され、
上記遠距離照射モードにおいて、上記近距離照射用ユニットの上記第1の光源と上記遠距離照射用ユニットの上記第2の光源とが点灯されると共に上記第1の光源が上記近距離照射モードにおける点灯状態に対してモード切替時点から少なくとも一定時間経過後に減光された状態で点灯されるようにした
ことを特徴とする2輪車用前照灯。 - 上記減光される第1の光源又は第2の光源を段階的又は漸次減光するようにした
ことを特徴とする請求項1に記載の2輪車用前照灯。 - 上記遠距離照射モードから上記近距離照射モードへの切替において上記第2の光源の照射光量を車速に比例させるようにした
ことを特徴とする請求項2に記載の2輪車用前照灯。
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