JP2022104617A - 化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】皮脂成分である、オレイン酸をはじめとした不飽和脂肪酸を捕捉して、肌状態を改善し、皮脂による肌荒れ抑制効果が高い化粧料を提供する。【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C):(A)ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基及びアミド基から選ばれる置換基が、1グルコースあたり、2.4以上置換された、セルロース骨格を有するポリマー、(B)2価アルコール、(C)カルボキシル基を有する水溶性ポリマーを含有、成分(A)に対する成分(C)の質量割合(C)/(A)が、0.001~0.3である化粧料。【選択図】なし
Description
本発明は、化粧料に関する。
従来、皮脂の中でも、オレイン酸、パルミトオレイン酸をはじめとした不飽和脂肪酸による肌への影響として、微弱炎症、表面荒れ、毛穴等の凹凸目立ち、化粧崩れなどが知られている。このような不飽和脂肪酸による肌への影響を改善するため、種々の検討がなされている。
例えば、特許文献1には、オレイン酸エステル系界面活性剤被覆六角板状酸化亜鉛からなる不飽和脂肪酸吸着剤が、皮脂に含まれる不飽和脂肪酸を好適に吸着・固定化させることができ、化粧料に配合した際に化粧崩れを防止できることが記載されている。
特許文献2には、シリコーンエラストマー球状微粒子と、その表面を被覆するポリオルガノシルセスキオキサンとを有してなるシリコーン微粒子を含有する化粧料が、皮脂による生じる、メイクアップ化粧料特性の変化、色の変化、テカリ等を抑制できることが記載されている。
特許文献3には、ブッチャーブルーム抽出物を含有する皮膚分泌抑制用組成物が、皮脂の過剰な分泌に伴う皮膚症状を改善できることが記載されている。
例えば、特許文献1には、オレイン酸エステル系界面活性剤被覆六角板状酸化亜鉛からなる不飽和脂肪酸吸着剤が、皮脂に含まれる不飽和脂肪酸を好適に吸着・固定化させることができ、化粧料に配合した際に化粧崩れを防止できることが記載されている。
特許文献2には、シリコーンエラストマー球状微粒子と、その表面を被覆するポリオルガノシルセスキオキサンとを有してなるシリコーン微粒子を含有する化粧料が、皮脂による生じる、メイクアップ化粧料特性の変化、色の変化、テカリ等を抑制できることが記載されている。
特許文献3には、ブッチャーブルーム抽出物を含有する皮膚分泌抑制用組成物が、皮脂の過剰な分泌に伴う皮膚症状を改善できることが記載されている。
一方、ヒドロキシプロピルセルロースは、従来、水溶性増粘剤として、医薬品や化粧料等に使用されている。
例えば、特許文献4には、(a)ヒドロキシプロピルセルロースを含有し、ゲル状を呈するアルコール相、(b)パルミチン酸デキストリンを含有し、ゲル状を呈する油相、並びに(c)けん化度が70~98mol%のポリビニルアルコール及びカルボキシビニルポリマーを含有し、ゲル状を呈する水相を有する水中油中アルコール型エマルション組成物が、皮膚に使用したときに刺激が少なく安定性が高いことが記載されている。
例えば、特許文献4には、(a)ヒドロキシプロピルセルロースを含有し、ゲル状を呈するアルコール相、(b)パルミチン酸デキストリンを含有し、ゲル状を呈する油相、並びに(c)けん化度が70~98mol%のポリビニルアルコール及びカルボキシビニルポリマーを含有し、ゲル状を呈する水相を有する水中油中アルコール型エマルション組成物が、皮膚に使用したときに刺激が少なく安定性が高いことが記載されている。
従来の技術のうち、特許文献1、特許文献2のように、粉体で皮脂を吸着させる場合、粉体が存在する肌表面での局所的な皮脂捕捉能による化粧持続効果はあるものの、肌自体の改善効果は得られない。また、特許文献3のように、植物エキスを用いる場合、皮脂分泌を抑制するものの、不飽和脂肪酸を捕捉することにより肌への影響を改善するものではなかった。
本発明者らは、高置換度のヒドロキシプロピルセルロースが、皮脂成分である、オレイン酸をはじめとした不飽和脂肪酸を特異的に外部から捕捉して、肌状態を改善すること、さらに、液状の2価アルコール及び特定の水溶性ポリマーを組合わせて用いることにより、皮脂による肌荒れ抑制効果が高い化粧料が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基及びアミド基から選ばれる置換基が、1グルコースあたり、2.4以上置換された、セルロース骨格を有するポリマー、
(B)液状の2価アルコール、
(C)カルボキシル基を有する水溶性ポリマー
を含有し、成分(A)に対する成分(C)の質量割合(C)/(A)が、0.001~0.3である化粧料に関する。
(A)ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基及びアミド基から選ばれる置換基が、1グルコースあたり、2.4以上置換された、セルロース骨格を有するポリマー、
(B)液状の2価アルコール、
(C)カルボキシル基を有する水溶性ポリマー
を含有し、成分(A)に対する成分(C)の質量割合(C)/(A)が、0.001~0.3である化粧料に関する。
本発明の化粧料は、素肌の赤みムラ、明るさ、滑らかさ(肌表面の荒れ)などの肌状態を改善することができ、ファンデーション等を塗布したときには、ノリが良く、ムラづかずに均一な仕上がりが得られ、化粧が持続するものである。
本発明で用いる成分(A)は、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基及びアミド基から選ばれる置換基が、1グルコースあたり、2.4以上置換された、セルロース骨格を有するポリマーである。
成分(A)は、セルロースのヒドロキシル基に、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基及びアミド基から選ばれる置換基が、1グルコースあたり、2.4以上置換されたもの(置換度2.4以上)であり、置換度は、3以上が好ましく、10以下が好ましく、5以下がより好ましい。
ここで、置換度は、1グルコースあたりの置換された水酸基の平均数である。ヒドロキシプロピル基等の置換基にも水酸基が含まれる場合、それら置換基の水酸基も反応途中にエーテル化され、1グルコースあたりの置換基の数であるモル置換度は、例えばヒドロキシプロピル基では3より大きくなる。
なお、置換度は、Zeisel法〔Analytical Chemistry, Vol.51, No.13, 2172(1979)、「第十五改正日本薬局方(ヒドロキシプロピルセルロースの分析方法の項)」参照〕により求めることができる。
成分(A)は、セルロースのヒドロキシル基に、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基及びアミド基から選ばれる置換基が、1グルコースあたり、2.4以上置換されたもの(置換度2.4以上)であり、置換度は、3以上が好ましく、10以下が好ましく、5以下がより好ましい。
ここで、置換度は、1グルコースあたりの置換された水酸基の平均数である。ヒドロキシプロピル基等の置換基にも水酸基が含まれる場合、それら置換基の水酸基も反応途中にエーテル化され、1グルコースあたりの置換基の数であるモル置換度は、例えばヒドロキシプロピル基では3より大きくなる。
なお、置換度は、Zeisel法〔Analytical Chemistry, Vol.51, No.13, 2172(1979)、「第十五改正日本薬局方(ヒドロキシプロピルセルロースの分析方法の項)」参照〕により求めることができる。
成分(A)としては、不飽和脂肪酸をゲル化することで捕捉能を向上させ、肌状態改善や、ファンデーション等を塗布したときの化粧ノリやムラづきの改善、持続性を高める観点から、ヒドロキシプロピルセルロースが好ましい。
また、成分(A)のポリマーは、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基及びアミド基以外の置換基を有さないのが好ましい。
また、成分(A)のポリマーは、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基及びアミド基以外の置換基を有さないのが好ましい。
また、成分(A)は、不飽和脂肪酸をゲル化することで捕捉能を向上させ、肌状態改善や、ファンデーション等を塗布したときの化粧ノリやムラづきの改善、持続性を高める観点から、平均分子量40,000~2,500,000であるのが好ましく、100,000~2,500,000がより好ましい。
ここで、平均分子量は、GPC(Gel Permeation Chromatograph)により測定される。
ここで、平均分子量は、GPC(Gel Permeation Chromatograph)により測定される。
このようなポリマーは、例えば、アルセル化により活性化したアルカリセルロースへ、酸化プロピレンを添加する方法により製造することができる。例えば、置換基がヒドロキシプロピル基である、ヒドロキシプロピルセルロースは、セルロースを、大量の水及び大過剰の水酸化ナトリウム等アルカリ金属水酸化物をスラリー状態で混合してアルカリセルロースとする、いわゆるアルセル化又はマーセル化と呼ばれる極めて煩雑な活性化処理を行い、このアルカリセルロースに酸化プロピレンを作用させることで製造される。
また、成分(A)としては、例えば、HPC-SSL、HPC-SL、HPC-L、HPC-M、HPC-H、HPC-VH(以上、日本曹達社製)、KLUCEL MF Pharm、KLUCEL HPC(Ashland社製)等の市販品を用いることができる。
成分(A)は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、含有量は、不飽和脂肪酸をゲル化することにより捕捉能を向上させ、肌状態改善や、ファンデーション等を塗布したときの化粧ノリやムラづきの改善、持続性を高める観点から、全組成中に0.1質量%以上であるのが好ましく、0.2質量%以上がより好ましく、0.3質量%以上がさらに好ましく、1質量%以上がよりさらに好ましく、また、ファンデーション等を塗布したときの化粧のノリやムラづき改善、持続性を向上させる使用性の観点から、6質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましく、1.8質量%以下がさらに好ましく、1.6質量%以下がよりさらに好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に0.1~6質量%であるのが好ましく、0.2~3質量%がより好ましく、0.3~1.8質量%がさらに好ましく、1~1.6質量%がよりさらに好ましい。
成分(B)の液状の2価アルコールにおいて、液状とは、25℃で流動性のあるものをいう。
液状の2価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,2-プロパンジオール、ペンチレングリコール等が挙げられる。
これらのうち、不飽和脂肪酸の捕捉効果を高め、肌状態を改善し、ファンデーション等を塗布したときの化粧ノリやムラづきの改善、持続性を高める観点から、少なくとも、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、プロパンジオールから選ばれる1種以上を含むことが好ましく、1,3-ブチレングリコール又はプロパンジオールを含むことがより好ましい。
液状の2価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,2-プロパンジオール、ペンチレングリコール等が挙げられる。
これらのうち、不飽和脂肪酸の捕捉効果を高め、肌状態を改善し、ファンデーション等を塗布したときの化粧ノリやムラづきの改善、持続性を高める観点から、少なくとも、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、プロパンジオールから選ばれる1種以上を含むことが好ましく、1,3-ブチレングリコール又はプロパンジオールを含むことがより好ましい。
成分(B)は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、含有量は、成分(A)の分散性を向上させ、不飽和脂肪酸の捕捉効果を高め、肌状態を改善し、ファンデーション等を塗布したときの化粧ノリやムラづきの改善、持続性を高める観点から、全組成中に2質量%以上であるのが好ましく、3質量%以上がより好ましく、4質量%以上がさらに好ましく、また、使用感の観点から、15質量%以下が好ましく、12質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に2~15質量%であるのが好ましく、3~12質量%がより好ましく、4~10質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、不飽和脂肪酸をゲル化し、不飽和脂肪酸の捕捉効果を高め、肌状態を改善し、ファンデーション等を塗布したときの化粧ノリやムラづきの改善、持続性を高める観点から、0.05以上であるのが好ましく、0.07以上がより好ましく、0.1以上がさらに好ましく、また、化粧ムラ、化粧ノリの改善の観点から、0.6以下が好ましく、0.45以下がより好ましく、0.35以下がさらに好ましい。また、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、0.05~0.6であるのが好ましく、0.07~0.45がより好ましく、0.1~0.35がさらに好ましい。
成分(C)は、カルボキシル基を有する水溶性ポリマーである。
ここで、水溶性とは、25℃の純水に少なくとも0.1質量%溶解するものを指す。
成分(C)のポリマーは、カルボキシル基を有していればよく、不飽和脂肪酸をゲル化して捕捉効果を高め、肌状態を改善し、ファンデーション等を塗布したときの化粧ノリやムラづきの改善、持続性を高める観点から、アクリル酸系ポリマーが好ましい。
ここで、水溶性とは、25℃の純水に少なくとも0.1質量%溶解するものを指す。
成分(C)のポリマーは、カルボキシル基を有していればよく、不飽和脂肪酸をゲル化して捕捉効果を高め、肌状態を改善し、ファンデーション等を塗布したときの化粧ノリやムラづきの改善、持続性を高める観点から、アクリル酸系ポリマーが好ましい。
アクリル酸系ポリマーとしては、アクリル酸、メタアクリル酸を構成単位して含むポリマーが挙げられ、例えば、ポリアクリル酸、ポリメタアクリル酸、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマー等が挙げられる。
また、成分(C)のポリマーとしては、例えば、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー(製品名:PEMULEN TR-1 POLYMER(Lubrizol Advanced Materials 社))、カルボキシビニルポリマー(製品名:カーボポール 980 POLYMER(Lubrizol Advanced Materials 社))、メタクリル酸共重合体(製品名:オイドラギットL100(Evonic 社))等の市販品を用いることができる。
成分(C)は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、含有量は、不飽和脂肪酸をゲル化して捕捉効果を高め、肌状態を改善し、ファンデーション等を塗布したときの化粧ノリやムラづきの改善、持続性を高める観点から、全組成中に0.001質量%以上であるのが好ましく、0.005質量%以上がより好ましく、0.01質量%以上がさらに好ましく、また、0.15質量%以下が好ましく、0.1質量%以下がより好ましく、0.08質量%以下がさらに好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に0.001~0.15質量%であるのが好ましく、0.005~0.1質量%がより好ましく、0.01~0.08質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(A)に対する成分(C)の質量割合(C)/(A)は、不飽和脂肪酸をゲル化して捕捉効果を高め、肌状態を改善し、ファンデーション等を塗布したときの化粧ノリやムラづきの改善、持続性を高める観点から、0.001以上であり、0.005以上が好ましく、0.008以上がより好ましく、0.01以上がさらに好ましく、また、0.3以下であり、0.15以下が好ましく、0.12以下がより好ましく、0.05以下がさらに好ましい。また、成分(A)に対する成分(C)の質量割合(C)/(A)は、0.001~0.3であり、0.005~0.15が好ましく、0.008~0.12がより好ましく、0.01~0.05がよりさらに好ましい。
本発明の化粧料は、さらに、グリセリン脂肪酸エステルを含有することができ、乳化安定性、ファンデーション等を塗布したときの化粧ノリやムラづきの改善、持続性を高めることができる。
グリセリン脂肪酸エステルとしては、乳化安定性の観点から、グリセリンモノ脂肪酸エステルが好ましい。グリセリンモノ脂肪酸エステルとしては、炭素数10~24の脂肪酸の残基を有するものが好ましく、炭素数16~24の脂肪酸の残基を有するものがより好ましく、炭素数18~24の脂肪酸の残基を有するものが特に好ましい。また、グリセリンモノ脂肪酸エステルを構成する「脂肪酸」は、飽和脂肪酸でも不飽和脂肪酸でもよく、また、直鎖脂肪酸でも分岐脂肪酸でもよい。グリセリンモノ脂肪酸エステルとしては、飽和脂肪酸の残基を有するものが好ましく、直鎖の飽和脂肪酸の残基を有するものがより好ましい。
グリセリンモノ脂肪酸エステルとしては、例えば、グリセリンモノラウリン酸エステル、グリセリンモノミリスチン酸エステル、グリセリンモノパルミチン酸エステル、グリセリンモノステアリン酸エステル、グリセリンモノベヘン酸エステル、グリセリンモノオレイン酸エステル、グリセリンモノイソステアリン酸エステル、グリセリンモノリノール酸エステル等が挙げられる。これらの中でも、グリセリンモノステアリン酸エステル、グリセリンモノベヘン酸エステルが好ましい。
グリセリン脂肪酸エステルとしては、乳化安定性の観点から、グリセリンモノ脂肪酸エステルが好ましい。グリセリンモノ脂肪酸エステルとしては、炭素数10~24の脂肪酸の残基を有するものが好ましく、炭素数16~24の脂肪酸の残基を有するものがより好ましく、炭素数18~24の脂肪酸の残基を有するものが特に好ましい。また、グリセリンモノ脂肪酸エステルを構成する「脂肪酸」は、飽和脂肪酸でも不飽和脂肪酸でもよく、また、直鎖脂肪酸でも分岐脂肪酸でもよい。グリセリンモノ脂肪酸エステルとしては、飽和脂肪酸の残基を有するものが好ましく、直鎖の飽和脂肪酸の残基を有するものがより好ましい。
グリセリンモノ脂肪酸エステルとしては、例えば、グリセリンモノラウリン酸エステル、グリセリンモノミリスチン酸エステル、グリセリンモノパルミチン酸エステル、グリセリンモノステアリン酸エステル、グリセリンモノベヘン酸エステル、グリセリンモノオレイン酸エステル、グリセリンモノイソステアリン酸エステル、グリセリンモノリノール酸エステル等が挙げられる。これらの中でも、グリセリンモノステアリン酸エステル、グリセリンモノベヘン酸エステルが好ましい。
グリセリン脂肪酸エステルは、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、含有量は、乳化安定性、ファンデーション等を塗布したときの化粧ノリやムラづきの改善の観点から、全組成中に0.1質量%以上であるのが好ましく、0.3質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上がさらに好ましく、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましく、2質量%以下がさらに好ましい。また、グリセリン脂肪酸エステルの含有量は、全組成中に0.1~5質量%であるのが好ましく、0.3~3質量%がより好ましく、0.5~2質量%がさらに好ましい。
本発明の化粧料は、さらに、高級アルコールを含有することができ、乳化安定性、ファンデーション等を塗布したときの化粧ノリやムラづきを改善することができる。
高級アルコールとしては、炭素数10~24の1価アルコールが好ましく、炭素数12~22の1価アルコールがより好ましく、炭素数14~22の1価アルコールがさらに好ましい。また、高級アルコールは、直鎖状でも分岐鎖状でもよく、また、飽和アルコールでも不飽和アルコールでもよいが、直鎖状の飽和又は不飽和アルコールが好ましい。
高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。これらの中では、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールが好ましく、セタノール、ベヘニルアルコールがより好ましい。
高級アルコールとしては、炭素数10~24の1価アルコールが好ましく、炭素数12~22の1価アルコールがより好ましく、炭素数14~22の1価アルコールがさらに好ましい。また、高級アルコールは、直鎖状でも分岐鎖状でもよく、また、飽和アルコールでも不飽和アルコールでもよいが、直鎖状の飽和又は不飽和アルコールが好ましい。
高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。これらの中では、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールが好ましく、セタノール、ベヘニルアルコールがより好ましい。
高級アルコールは、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、含有量は、乳化安定性、ファンデーション等を塗布したときの化粧ノリやムラづきの改善の観点から、全組成中に0.1質量%以上であるのが好ましく、0.3質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上がさらに好ましく、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましく、2質量%以下がさらに好ましい。また、高級アルコールの含有量は、全組成中に0.1~5質量%であるのが好ましく、0.3~3質量%がより好ましく、0.5~2質量%がさらに好ましい。
本発明の乳化組成物は、さらに、セラミド類を含有することができ、肌状態(水分量など)を改善することができる。
セラミド類としては、一般式(1)で表わされるものが挙げられる。
セラミド類としては、一般式(1)で表わされるものが挙げられる。
〔式(1)中、
R11は、ヒドロキシル基、カルボニル基若しくはアミノ基が置換していてもよい、炭素数4~30の直鎖、分岐鎖若しくは環状の飽和若しくは不飽和の炭化水素基、又は水素原子を示し;
Zは、メチレン基、メチン基又は酸素原子を示し;
X11、X12及びX13は、各々独立して、水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し、
X14は、水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Zがメチン基のとき、X11とX12のいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。X14がオキソ基を形成するとき、X13は存在しない。);
R12及びR13は、各々独立して、水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルキル基(例えばヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基等)又はアセトキシメチル基を示し;
R14は、ヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよく、また、主鎖にエーテル結合、エステル結合又はアミド結合を有していてもよい炭素数5~60の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;
R15は、水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい、総炭素数1~30の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し(なお、R11が水素原子、Zが酸素原子のとき、R15は、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい、総炭素数10~30の炭化水素基が好ましく、また、R11が炭化水素基のとき、R15は、水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい、総炭素数1~8の炭化水素基が好ましい);
破線部は不飽和結合であってもよいことを示す。〕
R11は、ヒドロキシル基、カルボニル基若しくはアミノ基が置換していてもよい、炭素数4~30の直鎖、分岐鎖若しくは環状の飽和若しくは不飽和の炭化水素基、又は水素原子を示し;
Zは、メチレン基、メチン基又は酸素原子を示し;
X11、X12及びX13は、各々独立して、水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し、
X14は、水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Zがメチン基のとき、X11とX12のいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。X14がオキソ基を形成するとき、X13は存在しない。);
R12及びR13は、各々独立して、水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルキル基(例えばヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基等)又はアセトキシメチル基を示し;
R14は、ヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよく、また、主鎖にエーテル結合、エステル結合又はアミド結合を有していてもよい炭素数5~60の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;
R15は、水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい、総炭素数1~30の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し(なお、R11が水素原子、Zが酸素原子のとき、R15は、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい、総炭素数10~30の炭化水素基が好ましく、また、R11が炭化水素基のとき、R15は、水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい、総炭素数1~8の炭化水素基が好ましい);
破線部は不飽和結合であってもよいことを示す。〕
式(1)中、R11で示される「ヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよい、炭素数4~30の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基」としては、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数7~22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基が好ましい。
Zは、メチレン基、メチン基又は酸素原子を示す。
Zは、メチレン基、メチン基又は酸素原子を示す。
X11、X12及びX13は、各々独立して、水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示す。X11、X12及びX13の組み合わせとしては、X11、X12及びX13のうち0~1個がヒドロキシル基で、残余が水素原子である組み合わせが好ましい。Zがメチン基のとき、X11とX12のいずれか一方のみが水素原子であり、他方は存在しない。
また、X14としては、水素原子、グリセリル基が好ましい。
R12及びR13は、各々独立して、水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルキル基(例えばヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基等)又はアセトキシメチル基を示し、好ましいR12は水素原子又はヒドロキシメチル基であり、好ましいR13は水素原子である。
また、X14としては、水素原子、グリセリル基が好ましい。
R12及びR13は、各々独立して、水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルキル基(例えばヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基等)又はアセトキシメチル基を示し、好ましいR12は水素原子又はヒドロキシメチル基であり、好ましいR13は水素原子である。
R14は、ヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよく、また、主鎖にエーテル結合、エステル結合又はアミド結合を有していてもよい炭素数5~60の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示す。R14としては、ヒドロキシル基又はアミノ基が置換していてもよい炭素数5~35の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基、又は該炭化水素基のω位に、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数8~22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合又はアミド結合したものが挙げられる。結合する脂肪酸としては、イソステアリン酸、12-ヒドロキシステアリン酸又はリノール酸が好ましい。
R15は、水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1~30の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示す。
R11が水素原子、Zが酸素原子のとき、R15は、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数10~30の炭化水素基が好ましい。また、R11が炭化水素基のとき、R15は、水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1~8の炭化水素基が好ましく、水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基及びアルコキシ基から選ばれる1~3個が置換していてもよい総炭素数1~8の炭化水素基がより好ましい。ここで、ヒドロキシアルコキシ基及びアルコキシ基としては炭素数1~7のものが好ましい。
R11が水素原子、Zが酸素原子のとき、R15は、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数10~30の炭化水素基が好ましい。また、R11が炭化水素基のとき、R15は、水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1~8の炭化水素基が好ましく、水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基及びアルコキシ基から選ばれる1~3個が置換していてもよい総炭素数1~8の炭化水素基がより好ましい。ここで、ヒドロキシアルコキシ基及びアルコキシ基としては炭素数1~7のものが好ましい。
セラミド類としては、次の一般式(2)で表わされる天然由来のセラミド類若しくは同構造の合成物及びその誘導体(以下、天然型セラミドともいう。)、又は次の一般式(3)で表わされる擬似型セラミド類(以下、擬似型セラミドともいう。)が好ましい。天然型セラミド、擬似型セラミドの中では、生産性等の観点から、擬似型セラミドが好ましい。
〔式(2)中、
R21は、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数7~19の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;
Z1は、メチレン基又はメチン基を示し;
X15、X16、及びX17は、各々独立して、水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し;
X18は水素原子を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Z1がメチン基のとき、X15とX16のいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。X18がオキソ基を形成するとき、X17は存在しない。);
R22は、ヒドロキシアルキル基(例えばヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基等)又はアセトキシメチル基を示し;
R23は水素原子を示すか、炭素数1~4のアルキル基を示し;
R24は、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数5~30の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基(炭化水素基は、好ましくはアルキル基)であるか、又は該炭化水素基(炭化水素基は、好ましくはアルキル基)のω末端に、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数8~22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合したものを示し;
破線部は不飽和結合であってもよいことを示す。〕
R21は、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数7~19の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;
Z1は、メチレン基又はメチン基を示し;
X15、X16、及びX17は、各々独立して、水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し;
X18は水素原子を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Z1がメチン基のとき、X15とX16のいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。X18がオキソ基を形成するとき、X17は存在しない。);
R22は、ヒドロキシアルキル基(例えばヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基等)又はアセトキシメチル基を示し;
R23は水素原子を示すか、炭素数1~4のアルキル基を示し;
R24は、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数5~30の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基(炭化水素基は、好ましくはアルキル基)であるか、又は該炭化水素基(炭化水素基は、好ましくはアルキル基)のω末端に、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数8~22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合したものを示し;
破線部は不飽和結合であってもよいことを示す。〕
〔式(3)中、
R25は、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数10~22の直鎖、分岐鎖若しくは環状の飽和若しくは不飽和の炭化水素基、又は水素原子を示し;
X19は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示し;
R26はヒドロキシル基又はアミノ基が置換していてもよい炭素数5~22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基(炭化水素基は、好ましくはアルキル基)であるか、又は該炭化水素基(炭化水素基は、好ましくはアルキル基)のω末端に、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数8~22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合したものを示し;
R27は水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基又はアセトキシ基が置換していてもよい総炭素数1~30の炭化水素基(炭化水素基は、好ましくはアルキル基)を示す。〕
R25は、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数10~22の直鎖、分岐鎖若しくは環状の飽和若しくは不飽和の炭化水素基、又は水素原子を示し;
X19は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示し;
R26はヒドロキシル基又はアミノ基が置換していてもよい炭素数5~22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基(炭化水素基は、好ましくはアルキル基)であるか、又は該炭化水素基(炭化水素基は、好ましくはアルキル基)のω末端に、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数8~22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合したものを示し;
R27は水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基又はアセトキシ基が置換していてもよい総炭素数1~30の炭化水素基(炭化水素基は、好ましくはアルキル基)を示す。〕
ここで、一般式(2)で表わされる天然型セラミドについて説明する。
式(2)中、R21で示される炭化水素基の炭素数は7~19であるが、好ましくは11~15、より好ましくは13~15である。また、R21で示される炭化水素基としては、直鎖アルキル基が好ましい。
X18は、水素原子を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成する。
また、R24としては、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数9~27の直鎖アルキル基、又は該アルキル基のω末端にリノール酸がエステル結合した基が好ましい。R24としては、トリコシル基、1-ヒドロキシペンタデシル基、1-ヒドロキシトリコシル基、ヘプタデシル基、1-ヒドロキシウンデシル基、ω位にリノール酸がエステル結合したノナコシル基、ペンタコシル基がより好ましい。
式(2)中、R21で示される炭化水素基の炭素数は7~19であるが、好ましくは11~15、より好ましくは13~15である。また、R21で示される炭化水素基としては、直鎖アルキル基が好ましい。
X18は、水素原子を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成する。
また、R24としては、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数9~27の直鎖アルキル基、又は該アルキル基のω末端にリノール酸がエステル結合した基が好ましい。R24としては、トリコシル基、1-ヒドロキシペンタデシル基、1-ヒドロキシトリコシル基、ヘプタデシル基、1-ヒドロキシウンデシル基、ω位にリノール酸がエステル結合したノナコシル基、ペンタコシル基がより好ましい。
天然型セラミドの具体例としては、スフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン又はスフィンガジエニンがアミド化されたセラミドType1~7(例えば、J. Lipid Res., 24:759(1983)の図2、及びJ. Lipid. Res.,35:2069(1994)の図4記載のブタ及びヒトのセラミド類)が挙げられる。
更にこれらのN-アルキル体(例えばN-メチル体)も、天然型セラミドに含まれる。
これらのセラミドは天然型(D(-)体)の光学活性体を用いても、非天然型(L(+)体)の光学活性体を用いても、更に天然型と非天然型の混合物を用いてもよい。上記化合物の相対立体配置は、天然型の立体配置のものでも、それ以外の非天然型の立体配置のものでもよく、また、これらの混合物によるものでもよい。
天然型セラミドの中では、CERAMIDE1、CERAMIDE2、CERAMIDE3、CERAMIDE5、CERAMIDE6IIの化合物(以上、INCI、8th Edition)及び次式で表わされるものが特に好ましい。
更にこれらのN-アルキル体(例えばN-メチル体)も、天然型セラミドに含まれる。
これらのセラミドは天然型(D(-)体)の光学活性体を用いても、非天然型(L(+)体)の光学活性体を用いても、更に天然型と非天然型の混合物を用いてもよい。上記化合物の相対立体配置は、天然型の立体配置のものでも、それ以外の非天然型の立体配置のものでもよく、また、これらの混合物によるものでもよい。
天然型セラミドの中では、CERAMIDE1、CERAMIDE2、CERAMIDE3、CERAMIDE5、CERAMIDE6IIの化合物(以上、INCI、8th Edition)及び次式で表わされるものが特に好ましい。
これらは、天然からの抽出物及び合成物のいずれでもよく、市販のものを用いることができる。
このような天然型セラミドの市販のものとしては、例えば、Ceramide I、Ceramide II、Ceramide III、Ceramide IIIA、Ceramide IIIB、Ceramide IIIC、Ceramide VI(以上、コスモファーム社製)、Ceramide TIC-001(高砂香料社製)、CERAMIDE II(Quest International社製)、DS-Ceramide VI、DS-CLA-Phytoceramide、C6-Phytoceramide、DS-ceramide Y3S(DOOSAN社製)、CERAMIDE2(セダーマ社製)が挙げられる。
このような天然型セラミドの市販のものとしては、例えば、Ceramide I、Ceramide II、Ceramide III、Ceramide IIIA、Ceramide IIIB、Ceramide IIIC、Ceramide VI(以上、コスモファーム社製)、Ceramide TIC-001(高砂香料社製)、CERAMIDE II(Quest International社製)、DS-Ceramide VI、DS-CLA-Phytoceramide、C6-Phytoceramide、DS-ceramide Y3S(DOOSAN社製)、CERAMIDE2(セダーマ社製)が挙げられる。
次に、一般式(3)で表わされる擬似型セラミド類について説明する。
式(3)中、R26としては、へプチル基、1-ヒドロキシへプチル基、ノニル基、トリデシル基、ペンタデシル基、ω位にリノール酸がエステル結合したウンデシル基、ω位にリノール酸がエステル結合したペンタデシル基、ω位に12-ヒドロキシステアリン酸がエステル結合したペンタデシル基、ω位にメチル分岐イソステアリン酸がアミド結合したウンデシル基が好ましい。
また、R25が水素原子の場合、R27としては、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基又はアセトキシ基が置換していてもよい総炭素数1~30の炭化水素基(炭化水素基は、好ましくはアルキル基)が好ましく、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基又はアセトキシ基が置換していてもよい総炭素数10~30の炭化水素基(炭化水素基は、好ましくはアルキル基)がより好ましく、総炭素数12~20のアルキル基が特に好ましい。
R25が、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数10~22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基である場合には、R27としては、水素原子であるか、或いはヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基又はアセトキシ基が置換していてもよい総炭素数1~8のアルキル基が好ましい。
R27におけるヒドロキシアルコキシ基又はアルコキシ基としては、炭素数1~7のものが好ましい。
式(3)中、R26としては、へプチル基、1-ヒドロキシへプチル基、ノニル基、トリデシル基、ペンタデシル基、ω位にリノール酸がエステル結合したウンデシル基、ω位にリノール酸がエステル結合したペンタデシル基、ω位に12-ヒドロキシステアリン酸がエステル結合したペンタデシル基、ω位にメチル分岐イソステアリン酸がアミド結合したウンデシル基が好ましい。
また、R25が水素原子の場合、R27としては、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基又はアセトキシ基が置換していてもよい総炭素数1~30の炭化水素基(炭化水素基は、好ましくはアルキル基)が好ましく、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基又はアセトキシ基が置換していてもよい総炭素数10~30の炭化水素基(炭化水素基は、好ましくはアルキル基)がより好ましく、総炭素数12~20のアルキル基が特に好ましい。
R25が、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数10~22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基である場合には、R27としては、水素原子であるか、或いはヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基又はアセトキシ基が置換していてもよい総炭素数1~8のアルキル基が好ましい。
R27におけるヒドロキシアルコキシ基又はアルコキシ基としては、炭素数1~7のものが好ましい。
擬似型セラミド類の中では、一般式(3)中のR25がヘキサデシル基、X19が水素原子、R26がペンタデシル基、R27がヒドロキシエチル基のもの;一般式(3)中のR25がヘキサデシル基、X19が水素原子、R26がノニル基、R27がヒドロキシエチル基のもの;一般式(3)中のR25がヘキサデシル基、X19がグリセリル基、R26がトリデシル基、R27が3-メトキシプロピル基のもの;一般式(3)中のR25が水素原子、X19が水素原子、R26がペンタデシル基、R27がドデシル基のもの;一般式(3)中のR25が水素原子、X19が水素原子、R26が1-ヒドロキシへプチル基、R27がドデシル基のものが好ましく、
一般式(3)中のR25がヘキサデシル基、X19が水素原子、R26がペンタデシル基、R27がヒドロキシエチル基のもの;一般式(3)中のR25がヘキサデシル基、X19が水素原子、R26がノニル基、R27がヒドロキシエチル基のもの;一般式(3)中のR25がヘキサデシル基、X19がグリセリル基、R26がトリデシル基、R27が3-メトキシプロピル基のものがより好ましく、
一般式(3)中のR25がヘキサデシル基、X19が水素原子、R26がペンタデシル基、R27がヒドロキシエチル基のもの(N-(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)-N-ヒドロキシエチルヘキサデカナミド)が特に好ましい。
一般式(3)で表わされる擬似型セラミド類は、セラミド機能成分であり、セラミドの働きを補い、肌状態(水分量など)を改善することができる。
一般式(3)中のR25がヘキサデシル基、X19が水素原子、R26がペンタデシル基、R27がヒドロキシエチル基のもの;一般式(3)中のR25がヘキサデシル基、X19が水素原子、R26がノニル基、R27がヒドロキシエチル基のもの;一般式(3)中のR25がヘキサデシル基、X19がグリセリル基、R26がトリデシル基、R27が3-メトキシプロピル基のものがより好ましく、
一般式(3)中のR25がヘキサデシル基、X19が水素原子、R26がペンタデシル基、R27がヒドロキシエチル基のもの(N-(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)-N-ヒドロキシエチルヘキサデカナミド)が特に好ましい。
一般式(3)で表わされる擬似型セラミド類は、セラミド機能成分であり、セラミドの働きを補い、肌状態(水分量など)を改善することができる。
セラミド類は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、含有量は、肌改善、ファンデーション等を塗布したときの化粧ノリやムラづきの改善の観点から、全組成中に0.01質量%以上であるのが好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上がさらに好ましく、5質量%以下が好ましく、4質量%以下がより好ましく、3質量%以下がさらに好ましい。また、セラミド類の含有量は、全組成中に0.01~5質量%であるのが好ましく、0.05~4質量%がより好ましく、0.1~3質量%がさらに好ましい。
本発明において、水の含有量は、成分(A)の分散性、肌改善効果の観点から、全組成中に40質量%以上であるのが好ましく、50質量%以上がより好ましく、また、85質量%以下が好ましく、83質量%以下がより好ましい。また、水の含有量は、全組成中に40~85質量%であるのが好ましく、50~83質量%がより好ましい。
本発明の化粧料は、前記成分以外に、通常化粧料に用いられる成分、例えば、前記以外の油性成分、前記以外の多価アルコール、界面活性剤、粉体、前記以外の高分子化合物、酸化防止剤、香料、防腐剤、pH調整剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤、保湿剤、清涼剤等を含有することができる。
本発明の化粧料は、通常の方法に従って製造することができ、油中水型乳化化粧料、水中油型乳化化粧料、水性化粧料等のいずれにもすることができる。また、液状、乳液液、ペースト状、クリーム状、ジェル状、固形状等の剤型にすることができる。
また、本発明の化粧料は、肌状態改善や、ファンデーション等を塗布したときの化粧ノリやムラづきの改善、持続性の向上の観点から、α型構造のゲルであるのが好ましい。
α型構造は、X線による構造解析で確認することができる。α型構造は六方晶系のことであり、親油基が親水基層の面に対して直角に配向しており、Bragg角21~23°付近に鋭い一本の回折ピークが現れるのが特徴である。
また、本発明の化粧料は、肌状態改善や、ファンデーション等を塗布したときの化粧ノリやムラづきの改善、持続性の向上の観点から、α型構造のゲルであるのが好ましい。
α型構造は、X線による構造解析で確認することができる。α型構造は六方晶系のことであり、親油基が親水基層の面に対して直角に配向しており、Bragg角21~23°付近に鋭い一本の回折ピークが現れるのが特徴である。
本発明の化粧料は、水中油型乳化化粧料として適用することが好ましく、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー、ほお紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、オーバーコート剤、口紅等のメイクアップ化粧料;日やけ止め乳液、日焼け止めクリーム等の紫外線防御化粧料などとして適用することができる。
本発明の化粧料は、皮膚、好ましくは、頭皮を除く部位、より好ましくは、顔、身体、手足等のいずれかに塗布することにより、使用することができる。
本発明の化粧料は、化粧水、ローション、乳液、美容クリーム、下地化粧料、日焼け止め化粧料、パック、マッサージ化粧料などの皮膚化粧料;各種薬剤を含有するクリーム等の外用医薬品として好適に利用できるが、これらの中でも、不飽和脂肪酸をゲル化し、不飽和脂肪酸の捕捉効果を高め、肌状態を改善し、ファンデーション等を塗布したときの化粧ノリやムラづきの改善、持続性を高める観点から、皮膚化粧料が好ましく、化粧水、乳液、美容クリーム、下地化粧料がより好ましく、美容クリーム、乳液、下地化粧料がさらに好ましく、乳液、下地化粧料がよりさらに好ましい。なお。皮膚化粧料には、洗浄用途の化粧料は含まない。
本発明の化粧料は、皮膚、好ましくは、頭皮を除く部位、より好ましくは、顔、身体、手足等のいずれかに塗布することにより、使用することができる。
本発明の化粧料は、化粧水、ローション、乳液、美容クリーム、下地化粧料、日焼け止め化粧料、パック、マッサージ化粧料などの皮膚化粧料;各種薬剤を含有するクリーム等の外用医薬品として好適に利用できるが、これらの中でも、不飽和脂肪酸をゲル化し、不飽和脂肪酸の捕捉効果を高め、肌状態を改善し、ファンデーション等を塗布したときの化粧ノリやムラづきの改善、持続性を高める観点から、皮膚化粧料が好ましく、化粧水、乳液、美容クリーム、下地化粧料がより好ましく、美容クリーム、乳液、下地化粧料がさらに好ましく、乳液、下地化粧料がよりさらに好ましい。なお。皮膚化粧料には、洗浄用途の化粧料は含まない。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下の組成物を開示する。
<1>次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基及びアミド基から選ばれる置換基が、1グルコースあたり、2.4以上置換された、セルロース骨格を有するポリマー、
(B)液状の2価アルコール、
(C)カルボキシル基を有する水溶性ポリマー
を含有し、成分(A)に対する成分(C)の質量割合(C)/(A)が、0.001~0.3である化粧料。
(A)ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基及びアミド基から選ばれる置換基が、1グルコースあたり、2.4以上置換された、セルロース骨格を有するポリマー、
(B)液状の2価アルコール、
(C)カルボキシル基を有する水溶性ポリマー
を含有し、成分(A)に対する成分(C)の質量割合(C)/(A)が、0.001~0.3である化粧料。
<2>成分(A)が、セルロースのヒドロキシル基に、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基及びアミド基から選ばれる置換基が、1グルコースあたり、2.4以上置換されたもの(置換度2.4以上)であって、置換度は、好ましくは、3以上であって、10以下が好ましく、5以下がより好ましい、前記<1>記載の化粧料。
<3>成分(A)のポリマーが、好ましくは、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基及びアミド基以外の置換基を有さない、前記<1>又は<2>記載の乳化組成物。
<4>成分(A)が、好ましくは、ヒドロキシプロピルセルロースである、前記<1>~<3>のいずれか1記載の化粧料。
<5>成分(A)が、好ましくは、平均分子量40,000~2,500,000であって、100,000~2,500,000がより好ましい、前記<1>~<4>のいずれか1記載の化粧料。
<3>成分(A)のポリマーが、好ましくは、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基及びアミド基以外の置換基を有さない、前記<1>又は<2>記載の乳化組成物。
<4>成分(A)が、好ましくは、ヒドロキシプロピルセルロースである、前記<1>~<3>のいずれか1記載の化粧料。
<5>成分(A)が、好ましくは、平均分子量40,000~2,500,000であって、100,000~2,500,000がより好ましい、前記<1>~<4>のいずれか1記載の化粧料。
<6>成分(A)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.1質量%以上であって、0.2質量%以上がより好ましく、0.3質量%以上がさらに好ましく、1質量%以上がよりさらに好ましく、6質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましく、1.8質量%以下がさらに好ましく、1.6質量%以下がよりさらに好ましい、前記<1>~<5>のいずれか1記載の化粧料。
<7>成分(A)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.1~6質量%である前記<1>~<6>のいずれか1記載の化粧料。
<7>成分(A)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.1~6質量%である前記<1>~<6>のいずれか1記載の化粧料。
<8>成分(B)が、好ましくは、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、プロパンジオールから選ばれる1種以上を含むものであって、1,3-ブチレングリコール又はプロパンジオールを含むのがより好ましい、前記<1>~<7>のいずれか1記載の化粧料。
<9>成分(B)の含有量が、好ましくは、全組成中に2質量%以上であって、3質量%以上がより好ましく、4質量%以上がさらに好ましく、15質量%以下が好ましく、12質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましい、前記<1>~<8>のいずれか1記載の化粧料。
<10>成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、好ましくは、0.05以上であって、0.07以上がより好ましく、0.1以上がさらに好ましく、0.6以下が好ましく、0.45以下がより好ましく、0.35以下がさらに好ましい、前記<1>~<9>のいずれか1記載の化粧料。
<11>成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、好ましくは、0.05~0.6である、前記<1>~<10>のいずれか1記載の化粧料。
<9>成分(B)の含有量が、好ましくは、全組成中に2質量%以上であって、3質量%以上がより好ましく、4質量%以上がさらに好ましく、15質量%以下が好ましく、12質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましい、前記<1>~<8>のいずれか1記載の化粧料。
<10>成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、好ましくは、0.05以上であって、0.07以上がより好ましく、0.1以上がさらに好ましく、0.6以下が好ましく、0.45以下がより好ましく、0.35以下がさらに好ましい、前記<1>~<9>のいずれか1記載の化粧料。
<11>成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、好ましくは、0.05~0.6である、前記<1>~<10>のいずれか1記載の化粧料。
<12>成分(C)が、好ましくは、アクリル酸系ポリマーである、前記<1>~<11>のいずれか1記載の化粧料。
<13>成分(C)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.001質量%以上であって、0.005質量%以上がより好ましく、0.01質量%以上がさらに好ましく、0.15質量%以下が好ましく、0.1質量%以下がより好ましく、0.08質量%以下がさらに好ましい、前記<1>~<12>のいずれか1記載の化粧料。
<14>成分(A)に対する成分(C)の質量割合(C)/(A)が、好ましくは、0.005以上であって、0.008以上がより好ましく、0.01以上がさらに好ましく、0.15以下が好ましく、0.12以下がより好ましく、0.05以下がさらに好ましい、前記<1>~<13>のいずれか1記載の化粧料。
<13>成分(C)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.001質量%以上であって、0.005質量%以上がより好ましく、0.01質量%以上がさらに好ましく、0.15質量%以下が好ましく、0.1質量%以下がより好ましく、0.08質量%以下がさらに好ましい、前記<1>~<12>のいずれか1記載の化粧料。
<14>成分(A)に対する成分(C)の質量割合(C)/(A)が、好ましくは、0.005以上であって、0.008以上がより好ましく、0.01以上がさらに好ましく、0.15以下が好ましく、0.12以下がより好ましく、0.05以下がさらに好ましい、前記<1>~<13>のいずれか1記載の化粧料。
<15>さらに、グリセリン脂肪酸エステルを含有する、前記<1>~<14>のいずれか1記載の化粧料。
<16>グリセリン脂肪酸エステルが、好ましくは、グリセリンモノ脂肪酸エステルであって、グリセリンモノステアリン酸エステル、グリセリンモノベヘン酸エステルがより好ましい、前記<15>記載の化粧料。
<17>グリセリン脂肪酸エステルの含有量が、好ましくは、全組成中に0.1質量%以上であって、0.3質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上がさらに好ましく、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましく、2質量%以下がさらに好ましい、前記<15>又は<16>記載の化粧料。
<16>グリセリン脂肪酸エステルが、好ましくは、グリセリンモノ脂肪酸エステルであって、グリセリンモノステアリン酸エステル、グリセリンモノベヘン酸エステルがより好ましい、前記<15>記載の化粧料。
<17>グリセリン脂肪酸エステルの含有量が、好ましくは、全組成中に0.1質量%以上であって、0.3質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上がさらに好ましく、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましく、2質量%以下がさらに好ましい、前記<15>又は<16>記載の化粧料。
<18>さらに、高級アルコールを含有する、前記<1>~<17>のいずれか1記載の化粧料。
<19>高級アルコールが、好ましくは、炭素数10~24の1価アルコールであって、
セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールがより好ましく、セタノール、ベヘニルアルコールがさらに好ましい、前記<18>記載の化粧料。
<20>高級アルコールの含有量が、好ましくは、全組成中に0.1質量%以上であって、0.3質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上がさらに好ましく、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましく、2質量%以下がさらに好ましい、前記<18>又は<19>記載の化粧料。
<19>高級アルコールが、好ましくは、炭素数10~24の1価アルコールであって、
セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールがより好ましく、セタノール、ベヘニルアルコールがさらに好ましい、前記<18>記載の化粧料。
<20>高級アルコールの含有量が、好ましくは、全組成中に0.1質量%以上であって、0.3質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上がさらに好ましく、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましく、2質量%以下がさらに好ましい、前記<18>又は<19>記載の化粧料。
<21>さらに、セラミド類を含有する、前記<1>~<20>のいずれか1記載の化粧料。
<22>セラミド類が、好ましくは、一般式(1):
<22>セラミド類が、好ましくは、一般式(1):
〔式(1)中、
R11は、ヒドロキシル基、カルボニル基若しくはアミノ基が置換していてもよい、炭素数4~30の直鎖、分岐鎖若しくは環状の飽和若しくは不飽和の炭化水素基、又は水素原子を示し;
Zは、メチレン基、メチン基又は酸素原子を示し;
X11、X12及びX13は、各々独立して、水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し、
X14は、水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Zがメチン基のとき、X11とX12のいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。X14がオキソ基を形成するとき、X13は存在しない。);
R12及びR13は、各々独立して、水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルキル基(例えばヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基等)又はアセトキシメチル基を示し;
R14は、ヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよく、また、主鎖にエーテル結合、エステル結合又はアミド結合を有していてもよい炭素数5~60の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;
R15は、水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい、総炭素数1~30の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し(なお、R11が水素原子、Zが酸素原子のとき、R15は、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい、総炭素数10~30の炭化水素基が好ましく、また、R11が炭化水素基のとき、R15は、水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい、総炭素数1~8の炭化水素基が好ましい);
破線部は不飽和結合であってもよいことを示す。〕
で表されるものであって、
次の一般式(2)で表わされる天然由来のセラミド類若しくは同構造の合成物及びその誘導体(以下、天然型セラミドともいう。)、又は次の一般式(3)で表わされる擬似型セラミド類(以下、擬似型セラミドともいう。)
R11は、ヒドロキシル基、カルボニル基若しくはアミノ基が置換していてもよい、炭素数4~30の直鎖、分岐鎖若しくは環状の飽和若しくは不飽和の炭化水素基、又は水素原子を示し;
Zは、メチレン基、メチン基又は酸素原子を示し;
X11、X12及びX13は、各々独立して、水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し、
X14は、水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Zがメチン基のとき、X11とX12のいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。X14がオキソ基を形成するとき、X13は存在しない。);
R12及びR13は、各々独立して、水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルキル基(例えばヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基等)又はアセトキシメチル基を示し;
R14は、ヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよく、また、主鎖にエーテル結合、エステル結合又はアミド結合を有していてもよい炭素数5~60の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;
R15は、水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい、総炭素数1~30の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し(なお、R11が水素原子、Zが酸素原子のとき、R15は、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい、総炭素数10~30の炭化水素基が好ましく、また、R11が炭化水素基のとき、R15は、水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい、総炭素数1~8の炭化水素基が好ましい);
破線部は不飽和結合であってもよいことを示す。〕
で表されるものであって、
次の一般式(2)で表わされる天然由来のセラミド類若しくは同構造の合成物及びその誘導体(以下、天然型セラミドともいう。)、又は次の一般式(3)で表わされる擬似型セラミド類(以下、擬似型セラミドともいう。)
〔式(2)中、
R21は、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数7~19の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;
Z1は、メチレン基又はメチン基を示し;
X15、X16、及びX17は、各々独立して、水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し;
X18は水素原子を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Z1がメチン基のとき、X15とX16のいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。X18がオキソ基を形成するとき、X17は存在しない。);
R22は、ヒドロキシアルキル基(例えばヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基等)又はアセトキシメチル基を示し;
R23は水素原子を示すか、炭素数1~4のアルキル基を示し;
R24は、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数5~30の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基(炭化水素基は、好ましくはアルキル基)であるか、又は該炭化水素基(炭化水素基は、好ましくはアルキル基)のω末端に、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数8~22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合したものを示し;
破線部は不飽和結合であってもよいことを示す。〕
R21は、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数7~19の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;
Z1は、メチレン基又はメチン基を示し;
X15、X16、及びX17は、各々独立して、水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し;
X18は水素原子を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Z1がメチン基のとき、X15とX16のいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。X18がオキソ基を形成するとき、X17は存在しない。);
R22は、ヒドロキシアルキル基(例えばヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基等)又はアセトキシメチル基を示し;
R23は水素原子を示すか、炭素数1~4のアルキル基を示し;
R24は、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数5~30の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基(炭化水素基は、好ましくはアルキル基)であるか、又は該炭化水素基(炭化水素基は、好ましくはアルキル基)のω末端に、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数8~22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合したものを示し;
破線部は不飽和結合であってもよいことを示す。〕
〔式(3)中、
R25は、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数10~22の直鎖、分岐鎖若しくは環状の飽和若しくは不飽和の炭化水素基、又は水素原子を示し;
X19は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示し;
R26はヒドロキシル基又はアミノ基が置換していてもよい炭素数5~22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基(炭化水素基は、好ましくはアルキル基)であるか、又は該炭化水素基(炭化水素基は、好ましくはアルキル基)のω末端に、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数8~22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合したものを示し;
R27は水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基又はアセトキシ基が置換していてもよい総炭素数1~30の炭化水素基(炭化水素基は、好ましくはアルキル基)を示す。〕
がより好ましく、
擬似型セラミド類がさらに好ましく、
N-(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)-N-ヒドロキシエチルヘキサデカナミドがよりさらに好ましい、前記<21>記載の化粧料。
R25は、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数10~22の直鎖、分岐鎖若しくは環状の飽和若しくは不飽和の炭化水素基、又は水素原子を示し;
X19は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示し;
R26はヒドロキシル基又はアミノ基が置換していてもよい炭素数5~22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基(炭化水素基は、好ましくはアルキル基)であるか、又は該炭化水素基(炭化水素基は、好ましくはアルキル基)のω末端に、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数8~22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合したものを示し;
R27は水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基又はアセトキシ基が置換していてもよい総炭素数1~30の炭化水素基(炭化水素基は、好ましくはアルキル基)を示す。〕
がより好ましく、
擬似型セラミド類がさらに好ましく、
N-(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)-N-ヒドロキシエチルヘキサデカナミドがよりさらに好ましい、前記<21>記載の化粧料。
<23>セラミド類の含有量が、好ましくは、全組成中に0.01質量%以上であって、0.05質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上がさらに好ましく、5質量%以下が好ましく、4質量%以下がより好ましく、3質量%以下がさらに好ましい、前記<21>又は<22>記載の化粧料。
<24>水の含有量が、好ましくは、全組成中に40質量%以上であって、50質量%以上がより好ましく、85質量%以下が好ましく、83質量%以下がより好ましい、前記<1>~<23>のいずれか1記載の化粧料。
<25>α型構造のゲルである、前記<1>~<24>のいずれか1記載の化粧料。
<26>水中油型乳化化粧料である、前記<1>~<25>のいずれか1記載の化粧料。
<27>皮膚化粧料である、前記<1>~<26>のいずれか1記載の化粧料。
<28>セラミド類が、N-(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)-N-ヒドロキシエチルヘキサデカナミド(セラミド機能成分)である、前記<21>記載の乳化組成物。
<25>α型構造のゲルである、前記<1>~<24>のいずれか1記載の化粧料。
<26>水中油型乳化化粧料である、前記<1>~<25>のいずれか1記載の化粧料。
<27>皮膚化粧料である、前記<1>~<26>のいずれか1記載の化粧料。
<28>セラミド類が、N-(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)-N-ヒドロキシエチルヘキサデカナミド(セラミド機能成分)である、前記<21>記載の乳化組成物。
実施例1~10及び比較例1~10
表1に示す組成の水中油型乳化化粧料を製造し、素肌の明るさ改善、素肌の頬の赤みムラ改善、素肌の滑らかさ改善、化粧がムラづかない、化粧ノリが良い、化粧が持続する、について評価した。結果を表1に併せて示す。
表1に示す組成の水中油型乳化化粧料を製造し、素肌の明るさ改善、素肌の頬の赤みムラ改善、素肌の滑らかさ改善、化粧がムラづかない、化粧ノリが良い、化粧が持続する、について評価した。結果を表1に併せて示す。
(製法)
1)油相成分を均一に混合し、85℃に加熱して溶解し、油相混合物を得た。
2)別途、成分(A)、(B)及び(C)以外の水相成分を85℃で加熱混合し、この混合物を、85℃に加熱しておいた上記の油相混合物に加え、85℃で撹拌しながら均一に混合した後、撹拌しながら25℃まで冷却した。
3)上記2)の混合物に、別途、室温で均一溶解した成分(A)、(B)及び(C)の混合物を加え、均一になるまで攪拌して、水中油型乳化化粧料を得た。
1)油相成分を均一に混合し、85℃に加熱して溶解し、油相混合物を得た。
2)別途、成分(A)、(B)及び(C)以外の水相成分を85℃で加熱混合し、この混合物を、85℃に加熱しておいた上記の油相混合物に加え、85℃で撹拌しながら均一に混合した後、撹拌しながら25℃まで冷却した。
3)上記2)の混合物に、別途、室温で均一溶解した成分(A)、(B)及び(C)の混合物を加え、均一になるまで攪拌して、水中油型乳化化粧料を得た。
(評価方法)
(1)素肌の明るさ改善:
各化粧料600mgを毎日朝夕2回、7日間連用し、連用前と連用後において、洗浄後の素肌を鏡で見たときの明るさを評価した。専門評価者5名が、各々の肌を以下の基準で評価し、結果を5名の合計点で示す。
5;連用前と比べて明らかに改善している。
4;連用前と比べてやや改善している。
3;変化なし。
2;連用前と比べてやや悪化している。
1;連用前と比べて悪化している。
(1)素肌の明るさ改善:
各化粧料600mgを毎日朝夕2回、7日間連用し、連用前と連用後において、洗浄後の素肌を鏡で見たときの明るさを評価した。専門評価者5名が、各々の肌を以下の基準で評価し、結果を5名の合計点で示す。
5;連用前と比べて明らかに改善している。
4;連用前と比べてやや改善している。
3;変化なし。
2;連用前と比べてやや悪化している。
1;連用前と比べて悪化している。
(2)素肌の頬の赤みムラ改善:
各化粧料600mgを毎日朝夕2回、7日間連用し、連用前と連用後において、洗浄後の素肌の頬部位を鏡で見たときの赤みムラを評価した。専門評価者5名が、各々の肌を以下の基準で評価し、結果を5名の合計点で示す。
5;連用前と比べて明らかに赤みムラが減少している。
4;連用前と比べてやや赤みムラが減少している。
3;変化なし。
2;連用前と比べてやや赤みムラが増加している。
1;連用前と比べて赤みムラが増加している。
各化粧料600mgを毎日朝夕2回、7日間連用し、連用前と連用後において、洗浄後の素肌の頬部位を鏡で見たときの赤みムラを評価した。専門評価者5名が、各々の肌を以下の基準で評価し、結果を5名の合計点で示す。
5;連用前と比べて明らかに赤みムラが減少している。
4;連用前と比べてやや赤みムラが減少している。
3;変化なし。
2;連用前と比べてやや赤みムラが増加している。
1;連用前と比べて赤みムラが増加している。
(3)素肌の滑らかさ改善:
各化粧料600mgを毎日朝夕2回、7日間連用し、連用前と連用後において、洗浄後の素肌を触ったときの、滑らかさを評価した。専門評価者5名が、各々の肌を以下の基準で評価し、結果を5名の合計点で示す。
5;連用前と比べて肌が明らかに滑らかになっている。
4;連用前と比べて肌がやや滑らかになっている。
3;変化なし。
2;連用前と比べて肌がやや粗くなっている。
1;連用前と比べて肌が明らかに粗くなっている。
各化粧料600mgを毎日朝夕2回、7日間連用し、連用前と連用後において、洗浄後の素肌を触ったときの、滑らかさを評価した。専門評価者5名が、各々の肌を以下の基準で評価し、結果を5名の合計点で示す。
5;連用前と比べて肌が明らかに滑らかになっている。
4;連用前と比べて肌がやや滑らかになっている。
3;変化なし。
2;連用前と比べて肌がやや粗くなっている。
1;連用前と比べて肌が明らかに粗くなっている。
(4)化粧がムラづかない:
専門評価者5名が、各化粧料600mgを全顔に塗布した後、市販のパウダーファンデーションを塗布したときのムラづきを、以下の基準で評価した。結果を5名の合計点で示す。
5:ムラがなく均一。
4:ややムラがあるがほぼ均一。
3:ややムラがあり、均一でない。
2:ムラがあり、均一でない。
1:ムラが多く、均一でない。
専門評価者5名が、各化粧料600mgを全顔に塗布した後、市販のパウダーファンデーションを塗布したときのムラづきを、以下の基準で評価した。結果を5名の合計点で示す。
5:ムラがなく均一。
4:ややムラがあるがほぼ均一。
3:ややムラがあり、均一でない。
2:ムラがあり、均一でない。
1:ムラが多く、均一でない。
(5)化粧ノリが良い:
専門評価者5名が、各化粧料600mgを毎日朝夕2回、3日間全顔に塗布した後、肌を洗浄し、一般化粧水、乳液を塗布した後に、市販のパウダーファンデーションを塗布したときの化粧ノリ度合を、以下の基準で評価した。結果を5名の合計点で示す。
5:化粧ノリが非常に良い。
4:化粧ノリが良い。
3:化粧ノリがやや良い。
2:化粧ノリが悪い。
1:化粧ノリが非常に悪い。
専門評価者5名が、各化粧料600mgを毎日朝夕2回、3日間全顔に塗布した後、肌を洗浄し、一般化粧水、乳液を塗布した後に、市販のパウダーファンデーションを塗布したときの化粧ノリ度合を、以下の基準で評価した。結果を5名の合計点で示す。
5:化粧ノリが非常に良い。
4:化粧ノリが良い。
3:化粧ノリがやや良い。
2:化粧ノリが悪い。
1:化粧ノリが非常に悪い。
(6)化粧が持続する:
専門評価者5名が、各化粧料600mgを全顔に塗布した後、市販のパウダーファンデーションを60mg塗布した。化粧塗布5時間後の化粧の崩れ度合いを、以下の基準で評価した。結果を5名の合計点で示す。
5:ファンデーションが肌に残っている。
4:ファンデーションが肌にほとんど残っている。
3:ファンデーションが肌にやや残っている。
2:ファンデーションが肌にほとんど残っていない、
1:ファンデーションが肌に残っていない。
専門評価者5名が、各化粧料600mgを全顔に塗布した後、市販のパウダーファンデーションを60mg塗布した。化粧塗布5時間後の化粧の崩れ度合いを、以下の基準で評価した。結果を5名の合計点で示す。
5:ファンデーションが肌に残っている。
4:ファンデーションが肌にほとんど残っている。
3:ファンデーションが肌にやや残っている。
2:ファンデーションが肌にほとんど残っていない、
1:ファンデーションが肌に残っていない。
実施例11~14、比較例11~17
表2に示す組成の水性化粧料を製造し、実施例1~10と同様にして、素肌の明るさ改善、素肌の頬の赤みムラ改善、素肌の滑らかさ改善、化粧がムラづかない、化粧ノリが良い、化粧が持続する、について評価した。結果を表2に併せて示す。
表2に示す組成の水性化粧料を製造し、実施例1~10と同様にして、素肌の明るさ改善、素肌の頬の赤みムラ改善、素肌の滑らかさ改善、化粧がムラづかない、化粧ノリが良い、化粧が持続する、について評価した。結果を表2に併せて示す。
(製法)
全成分を80℃で攪拌して均一溶解した後、攪拌しながら、室温まで冷却して、水性化粧料を得た。
全成分を80℃で攪拌して均一溶解した後、攪拌しながら、室温まで冷却して、水性化粧料を得た。
実施例15~16
粉体を最後に添加する以外は、実施例1~10と同様にして、表3に示す組成の水中油型乳化化粧料(化粧下地)を製造した。
得られた化粧料はいずれも、素肌の明るさや、素肌の頬の赤みムラ、素肌の滑らかさなどの肌状態を改善することができ、ファンデーション等を塗布したときには、ノリが良く、ムラづかずに均一な仕上がりが得られ、化粧が持続するものである。
粉体を最後に添加する以外は、実施例1~10と同様にして、表3に示す組成の水中油型乳化化粧料(化粧下地)を製造した。
得られた化粧料はいずれも、素肌の明るさや、素肌の頬の赤みムラ、素肌の滑らかさなどの肌状態を改善することができ、ファンデーション等を塗布したときには、ノリが良く、ムラづかずに均一な仕上がりが得られ、化粧が持続するものである。
実施例17
施例1~10と同様にして、表4に示す組成の水中油型乳化化粧料(乳液)を製造した。
得られた化粧料は、素肌の明るさや、素肌の頬の赤みムラ、素肌の滑らかさなどの肌状態を改善することができ、ファンデーション等を塗布したときには、ノリが良く、ムラづかずに均一な仕上がりが得られ、化粧が持続するものである。
施例1~10と同様にして、表4に示す組成の水中油型乳化化粧料(乳液)を製造した。
得られた化粧料は、素肌の明るさや、素肌の頬の赤みムラ、素肌の滑らかさなどの肌状態を改善することができ、ファンデーション等を塗布したときには、ノリが良く、ムラづかずに均一な仕上がりが得られ、化粧が持続するものである。
Claims (5)
- 次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基及びアミド基から選ばれる置換基が、1グルコースあたり、2.4以上置換された、セルロース骨格を有するポリマー、
(B)液状の2価アルコール、
(C)カルボキシル基を有する水溶性ポリマー
を含有し、成分(A)に対する成分(C)の質量割合(C)/(A)が、0.001~0.3である化粧料。 - 成分(A)が、ヒドロキシプロピルセルロースである請求項1記載の化粧料。
- 成分(C)が、アクリル酸系ポリマーである請求項1又は2記載の化粧料。
- 成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、0.05~0.6である請求項1~3のいずれか1項記載の化粧料。
- 成分(A)の含有量が、0.1~6質量%である請求項1~4のいずれか1項記載の化粧料。
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