JP2022102925A - シート積載装置及びシート積載装置を備えた画像形成システム - Google Patents

シート積載装置及びシート積載装置を備えた画像形成システム Download PDF

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Abstract

【課題】積載トレイに積載されているシートの有無を正しく認識し、シートの過積載を防止することができるシート積載装置を提供する。【解決手段】積載トレイ702は、搬入口から搬入されシート搬送手段によって搬送されてくるシートを積載していく。積載トレイ702には積載されたシートの有無を検知するシート有無検知手段715が設けられており、積載トレイ702に積載されたシートを押圧する押圧動作を行う整合パドル731は、シート有無センサ715がシート無を検知している場合に押圧動作を行うことで、シート有無センサ715にシートの有無を検知させる。【選択図】図13

Description

本発明は、送り出されてくるシートを積載していくシート積載装置、及び該シート積載装置を備えた画像形成システムに関する。
従来から、積載トレイに積載されたシート束の高さを検知し、シート束の高さが所定の高さに達したか否かを判定して、満載状態を検知するシート積載装置が提案されている(特許文献1)。また、積載トレイへ積載するシートの枚数をカウントし、積載シート上限枚数と比較して積載トレイ上のシートが満載状態であることを検知する画像形成装置が提案されている(特許文献2)。
特開平02-270762号公報 特開平03-013454号公報
しかしながら、積載トレイにシートを排出するシート積載装置において、例えば、積載トレイのシート積載面がシート排出方向において折曲している構成のシート積載装置が存在する。
図12は、シート積載面がシート排出方向において折曲している積載トレイを備えたシート積載装置における積載トレイの断面図である。このようなシート積載面がシート排出方向において折曲している構成の積載トレイ上に剛性の高いシートが排出されると、シートがシート積載面に沿って積載されないことがある。
図12(A)は、シートがシート積載面に沿って積載された正常な積載状態を示している。一方、図12(B)は、シートがシート積載面に沿って積載されていない異常な積載状態を示している。
通常、積載トレイのシート積載面には、シートを検知するシート有無センサが設けられている。しかしながら、シート積載面に沿ってシートが積載されない異常な積載状態であると、シートがシート有無センサに接触しないために、シートの有無を正確に検知できないことがある。この場合、積載シート枚等に基づいて満載状態を検知することが困難になり、積載トレイに積載可能なシート量以上にシートを積載してしまう過積載を引き起こす虞がある。
本発明は、異常な積載状態であっても積載しているシートの有無を正しく検知し、積載トレイの過積載を防止することができるシート積載装置及び画像形成システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明によるシート積載装置は、シートが搬入される搬入口と、前記搬入口から搬入されるシートを所定の搬送方向へ搬送するシート搬送手段と、前記シート搬送手段によって搬送されたシートを積載するシート積載手段と、前記シート積載手段に設けられ、前記シート積載手段に積載されたシートの有無を検知するシート有無検知手段と、前記シート積載手段に積載されたシートを前記シート有無検知手段が検知できる位置へと前記シート積載手段に積載されたシートを押圧する押圧動作を行うシート押圧手段と、前記シート有無検知手段がシート無を検知している場合に、前記押圧動作を実施すべく前記シート押圧手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
或る実施形態のシート積載装置は、前記シート搬送手段によって搬送され前記シート積載手段に積載されたシートの枚数を累積カウントするカウント手段と、前記シート押圧手段が前記押圧動作を実施した後、前記シート有無検知手段がシート無を検知する場合、前記カウント手段によって累積カウントされたシートの枚数をクリアし、前記シート押圧手段が前記押圧動作を実施した後、前記シート有無検知手段がシート有を検知する場合、前記カウント手段によって累積カウントされたシートの枚数を維持するクリア手段と、を備える。このようにシート積載手段の積載枚数に基づいて積載トレイが満載状態を検知するよう構成したとき、例えば、シート積載手段からシートが除去されたときなどには、累積カウント枚数を確実にクリアすることができる。
他の実施形態のシート積載装置は、前記シート搬送手段によって搬送され前記シート積載手段に積載されたシートの枚数を累積カウントして前記シート積載手段に積載可能なシートの上限枚数に達したことを認識する上限枚数認識手段と、前記上限枚数認識手段が前記上限枚数を認識した場合、前記シート搬送手段がシートを搬送することを禁止する禁止処理を実施する禁止手段と、前記上限枚数認識手段が前記上限枚数を認識した後に、前記シート押圧手段が前記押圧動作を実施し、前記シート有無検知手段がシート無を検知する場合、前記禁止手段による前記禁止処理を解除する解除手段と、を備える。このようにシート積載手段の積載枚数が上限枚数に達するとシートの搬送を禁止するようにしたとき、例えば、シート積載手段からシートが除去されたときなどにはシートの搬送を意味なく停止することを防止できる。
ここで、前記シート積載手段が、前記搬送方向上流から下流に向かって下向きに第1の角度をもって傾斜する第1の積載部と、前記第1の積載部の前記搬送方向上流に配置され、前記搬送方向上流側上流から下流に向かって下向きに前記第1の角度よりも急な第2の角度をもって傾斜する第2の積載部とを有する構成であるときには、前記シート有無検知手段は、前記第2の積載部に設けることで、シート有無検知手段はシート積載手段のシート積載面に沿ってシートが積載されていないことを確実に検知することができる。
上記した本発明に係るシート積載装置を用いて、シートに画像を形成する画像形成装置から排出されるシートを積載する画像形成システムを構成することができる。
本発明によれば、シート積載手段に設けたシート有無検知手段が積載されたシートを検知していない状態のときシート押圧手段が押圧動作することにより、それがシートが正しく積載されていないことが原因であるときには、シート有無検知手段がシートを検知するようになる。よって、積載トレイが満載状態となったときには、搬送手段によるシートの搬送を停止させてシート積載手段へのシートの過積載を確実に防止できる。
実施の形態に係るシート積載装置を備えた画像形成システムの概略構成を示す断面図である。 図1におけるフィニッシャを正面から見た図を示す。 整合パドルの昇降動作位置を正面から見た図を示す。 シート積載面が平面でない積載トレイを備えたシート積載装置における積載トレイの断面図を示す。 図1の画像形成システムの制御構成を示すブロック図を示す。 図5におけるフィニッシャ制御部の構成を示すブロック図を示す。 第1の満載検知処理の手順を示すフローチャートを示す。 第2の満載検知処理の手順を示すフローチャートを示す。 第3の満載検知処理の手順を示すフローチャートを示す。 第3の満載検知処理にて実施されるシート有無検知動作の手順を示すフローチャートを示す。 第3の満載検知処理にて実施された満載状態を解除する満載解除処理の手順を示すフローチャートを示す。 シート積載面が平面でない積載トレイを備えたシート積載装置における積載トレイの断面図であり、(A)はシートがシート積載面に沿って積載された正常な積載状態を、(B)は剛性の高いシートが排出された際にシートがシート積載面に沿って積載されていない異常な積載状態を示す。 シート積載面が平面でない積載トレイを備えたシート積載装置における、剛性の高いシートが排出された際にシートがシート積載面に沿って積載されていない異常な積載状態にて行われるシート有無検知動作の各状態を示す積載トレイの断面図であり、(a)は紙面検知を終了しシート有無検知動作を開始する状態を、(b)は(a)の状態からシート有無センサ715がON状態へ変化し下積載トレイ702上にシートがあることを検知した状態を示す。
以下、実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係るシート積載装置を備えた画像形成システムの概略構成を示す断面図である。
図1において、画像形成システム1000は、主として画像形成装置100、シート積載装置(フィニッシャ)500、及び操作表示装置400から構成されている。画像形成装置100は、原稿から画像を読み取るイメージリーダ200、原稿をイメージリーダ200に給送する原稿給送装置300、及び読み取った画像をシート上に形成するプリンタ350を備えている。
原稿給送装置300は、原稿トレイ101、プラテンガラス102、及び、排紙トレイ112を備えている。原稿給送装置300は、原稿トレイ101上に上向きにセットされた原稿を先頭頁から順に1枚ずつ図1中、左方向へ給紙し、湾曲した搬送パスを介してプラテンガラス102上を左から所定の読み取り位置を経て右方向へ搬送する。そして、その後、原稿を排紙トレイ112に排出する。
イメージリーダ200は、ランプ103を備えたスキャナユニット104、ミラー105、106、107、レンズ108、及びイメージセンサ109を備えている。
イメージリーダ200は、原稿がプラテンガラス102上の所定の読み取り位置を図1中、左から右へ向かって通過するときに、イメージセンサ109によって原稿画像を読み取る。このような読み取り方法を流し読みという。
読み取り位置とは、プラテンガラス102上で原稿の読み取りを行う所定の位置であり、スキャナユニット104が固定される位置に対向するプラテンガラス102上の位置をいう。原稿が、プラテンガラス102上の読み取り位置を左から右へ向けて通過するときに、読み取り位置に対向するように保持されたスキャナユニット104を介して原稿画像が読み取られる。このとき、スキャナユニット104のランプ103から出射された光が原稿面に照射され、原稿からの反射光がミラー105、106、107を介してレンズ108に導かれる。レンズ108を通過した光がイメージセンサ109の撮像面に結像することによって原稿画像が読み取られる。
光学的に読み取られた画像は、イメージセンサ109によって画像データに変換されて出力される。イメージセンサ109から出力された画像データは、後述するプリンタ350の露光装置110にビデオ信号として入力される。
次に、プリンタ350の構成について説明する。
プリンタ350は、画像形成部と、画像形成部に記録用紙としてのシートを搬送する搬送パスと、シートを収容する用紙収容部とを備えている。画像形成部は、像担持体としての感光ドラム111と、該感光ドラム111に対向するように配置され、ポリゴンミラー119を備えた露光装置110、及び現像装置113を備えている。用紙収容部は、上カセット114、及び下カセット115、並びに手差給紙部125で構成されている。
搬送路としての搬送パスは、上カセット114又は下カセット115からシートを感光ドラム111の転写部116まで搬送する供給パス131と、画像形成後のシートを、定着装置117を経て機外に排出する排出パス132を備えている。排出パス132の定着装置117の下流側には反転パス122が接続されており、反転パス122には、両面搬送パス124が接続されている。
供給パス131には、上カセット114及び下カセット115にそれぞれ対応するピックアップローラ127及び128、搬送ローラ129及び130、レジストレーションローラ(レジストローラ)126が設けられている。排出パス132には、定着装置117の下流側に接続された反転パス122との分岐部に設けられた切換フラッパ121、及び、シートを下流側のフィニッシャ500に向けて排出する搬送ローラ118が設けられている。
このような構成のプリンタ350において、露光装置110は、イメージリーダ200から入力されたビデオ信号に基づいてレーザ光を変調し、ポリゴンミラー119で感光ドラム111の表面を露光走査しながらビデオ信号に応じた静電潜像を形成する。感光ドラム111に形成された静電潜像に対し、現像装置113が現像剤としてのトナーを供給してトナー像として可視化する。
一方、上カセット114又は下カセット115からピックアップローラ127又は128によって給紙されたシートは、搬送ローラ129又は130によって、停止中のレジストローラ126まで搬送される。シートがレジストローラ126に到達すると、画像形成装置100から下流側装置であるフィニッシャ500に対し、シートのシート情報が通信手段を介して通知される。シート情報には、紙サイズ、坪量、シート材種別(シートマテリアル)、後処理モードなどの情報が含まれる。
供給パス131を経て搬送されたシートの先端がレジストローラ126に当接して停止した後、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、レジストローラ126がシートを感光ドラム111の転写部116まで搬送する。感光ドラム111に形成されたトナー像は、転写部116によってシートに転写される。トナー像が転写されたシートは、定着装置117に搬入され、ここで、シートが加熱及び加圧されることによってトナー像がシートに定着される。定着装置117から排出されたシートは、例えば、切換フラッパ121及び搬送ローラ118を経てフィニッシャ500に向けて排出される。
シートの画像形成面が下向きになる状態(フェイスダウン)で排出する際は、定着装置117を通過したシートが切換フラッパ121の切換動作により一旦、反転パス122内に導かれる。そして、シートの後端が切換フラッパ121を通過した後、シートがスイッチバックされ、その後、搬送ローラ118によって機外に排出される。このような反転排出は、原稿給送装置300を使用して読み取った画像を形成するとき、又はコンピュータから出力された画像を形成するときなどのように、先頭頁から順に画像形成するときに実行される。このとき、排出後のシートの順序は、昇順になる。
また、手差給紙部125から給紙されたOHPシートなどの硬いシートに画像を形成するときには、シートを反転パス122に導くことなく、画像形成面を上向きにした状態で、搬送ローラ118によってシートが機外に排出される。
一方、シートの両面に画像を形成する両面印刷が実行される場合は、切換フラッパ121の切換動作によって第1面に画像が形成されたシートが反転パス122に導かれ、その後、スイッチバックされ、さらに両面搬送パス124に搬入される。そして、両面搬送パス124から所定のタイミングで再度感光ドラム111の転写部116まで搬送され、シートの第2面に画像が形成される。
次に、フィニッシャ500の構成について説明する。図2は、図1におけるフィニッシャ500の概略構成を示す断面図である。
フィニッシャ500は、プリンタ350から排出されたシートが搬入される搬入口より取り込んで搬送する搬送パス520と、搬送パス520に接続されシートを上積載トレイ701まで搬送する上搬送パス521及び下積載トレイ702まで搬送する下搬送パス522を備えている。
搬送パス520には、シートの搬送方向に沿って順次、搬送ローラ511、512、513、及び、514を備えるシート搬送手段が配置されている。搬送ローラ511の上流側に搬送センサ570が配置され、搬送ローラ512の下流側に搬送センサ571が配置されている。また、搬送ローラ513の上流側に搬送センサ572が配置され、搬送ローラ514の下流側に搬送センサ573が配置されている。
搬送パス520は、搬送センサ573の下流側で上搬送パス521と下搬送パス522に分岐している。上搬送パス521と下搬送パス522との分岐点には切換フラッパ541が配置されている。切換フラッパ541は、後述するソレノイドSL1によって駆動される。
上搬送パス521には、搬送ローラ515が設けられており、搬送ローラ515の上流側に搬送センサ574が配置されている。また、下搬送パス522には、搬送ローラ516、517、518、及び519が設けられており、搬送ローラ517の上流側に搬送センサ575が配置され、搬送ローラ518の上流側に搬送センサ576が配置され、搬送ローラ519の上流側に搬送センサ577が配置されている。搬送センサ574及び577は、それぞれシート積載手段である上積載トレイ701及び下積載トレイ702へ排出されるシートを検知する。
また、上積載トレイ701上には、上積載トレイ701に排出されたシートを排出方向下側に搬送する整合パドル731が配置されている。同様に、下積載トレイ702上には、排出されたシートを排出方向下側に搬送する整合パドル730が配置されている。整合パドル731、730は、それぞれ積載トレイ701,702上の幅方向における搬送中心位置に配置されている。
また、整合パドル731、730は、それぞれ後述する上トレイ整合パドルモータM7,下トレイ整合パドルモータM8により、排出されたシートを排出方向上流側に戻すように回転駆動される。さらに整合パドル731、730はそれぞれ軸を中心に回動することでシート戻し位置(図3(a))または退避位置(図3(b))または押さえつけ位置(図3(c))へ位置が変化する。
上積載トレイ701及び下積載トレイ702は、それぞれ図4に示すように、シート積載面のシート搬送方向下流側(第1の積載部)の傾斜角度(第1の角度)がシート搬送方向上流側(第2の積載部)の傾斜角度(第2の角度)よりもなだらかになるように構成されている。すなわち、上積載トレイ701及び下積載トレイ702は、シート搬送方向下流側がシート搬送方向上流側に比べ、該上積載トレイ701及び下積載トレイ702が取り付けられている装置側面に対する傾斜角度が大きくなるように傾斜している。
上積載トレイ701及び下積載トレイ702のシート積載面には、それぞれシート積載面上のシートの有無を検知するシート有無検知手段としてのシート有無センサ712及び715が設けられている。シート有無センサ712及び715は、上積載トレイ701及び下積載トレイ702の前記第2の積載部にそれぞれ設けられている。上積載トレイ701及び下積載トレイ702は、それぞれトレイ昇降モータM5及びM6によって昇降可能に構成されている。
上積載トレイ701におけるシート搬送方向上流側の装置壁面には、上積載トレイ701上のシートの上面を検知する紙面センサ710及び上積載トレイ701に積載されたシートの高さの減少を検知するシート高さ低減センサ711が配置されている。また、下積載トレイ702における搬送方向上流側の装置壁面には、下積載トレイ702上のシートの上面を検知する紙面センサ713及び下積載トレイ702に積載されたシートの高さの減少を検知するシート高さ低減センサ714が配置されている。紙面センサ710及び紙面センサ713は、それぞれ、シート高さ低減センサ711及びシート高さ低減センサ714の上方に配置されている。
シート高さ低減センサ711、714は、そのセンサ出力が対応する積載トレイに積載されたシートを検知する検知状態からシートを検知しない非検知状態に変化することによって積載トレイに積載されたシートの取出し又は散乱を検知する。
紙面センサ710とシート高さ低減センサ711、及び、紙面センサ713とシート高さ低減センサ714の出力に基づいて紙面検知動作が行われる。紙面検知動作に関しては後で、詳細に説明する。
このような構成のフィニッシャ500は、画像形成装置100から排出されたシートを入口モータM1によって駆動される搬送ローラ511によって搬送パス520に順に取り込む。搬送ローラ511によって取り込まれたシートは、同じく入口モータM1によって駆動される搬送ローラ512、513を経て搬送される。このとき、搬送センサ570、571、572は、それぞれシートの通過を検知する。
シートが上積載トレイ701に排出される場合、切換フラッパ541は、搬送先を上搬送パス521側に切り換える。これにより、シートは、搬送モータM2によって駆動される搬送ローラ514によって上搬送パス521へと導かれ、排出モータM4によって駆動される搬送ローラ515によって上積載トレイ701へ排出される。搬送センサ573及び574は、シートの通過を検知する。
シートが下積載トレイ702に排出される場合、切換フラッパ541は、搬送先を下搬送パス522側に切り換える。これにより、シートは、搬送モータM2によって駆動される搬送ローラ514によって下搬送パス522へと導かれる。その後、シートは、搬送モータM3によって駆動される搬送ローラ516、517、518により搬送され、排出モータM4により駆動される搬送ローラ519によって下積載トレイ702へ排出される。このとき、搬送センサ577は、シートの通過を検知する。
次に、図1の画像形成システム1000全体の制御を司るコントローラを備えた画像形成システム全体の構成について説明する。
図5は、図1の画像形成システムの制御構成を示すブロック図である。
図5において、画像形成システム1000は、制御部としてのコントローラCPU回路部900を備えている。コントローラCPU回路部900は、システム制御手段としてのCPU901、ROM902、RAM903を内蔵する。CPU901は、画像形成システム1000全体の基本制御を行うCPUであり、制御プログラムが書き込まれたROM902、及び処理を行うためのRAM903とそれぞれアドレスバス、又はデータバスにより接続されている。
CPU901は、各制御部911、921、922、904、931、941、及び951とそれぞれ接続されており、これらをROM902に格納されている制御プログラムに従って総括的に制御する。各制御部としては、原稿給送装置制御部911、イメージリーダ制御部921、画像信号制御部922、外部I/F904、プリンタ制御部931、操作表示装置制御部941、及び、フィニッシャ制御部951が挙げられる。RAM903は、制御データを一時的に保持し、また制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。
原稿給送装置制御部911は、原稿給送装置300をコントローラCPU回路部900からの指示に基づき駆動制御する。イメージリーダ制御部921は、上述のスキャナユニット104、イメージセンサ109などに対する駆動制御を行い、イメージセンサ109から出力された画像信号を画像信号制御部922に転送する。
画像信号制御部922は、イメージセンサ109からのアナログ画像信号をデジタル信号に変換した後、各処理を施し、デジタル信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部931に出力する。また、画像信号制御部922は、コンピュータ905から外部I/F904を介して入力されたデジタル画像信号に各種処理を施し、このデジタル画像信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部931に出力する。画像信号制御部922による処理動作は、コントローラCPU回路部900により制御される。プリンタ制御部931は、入力されたビデオ信号に基づき露光装置110を含むプリンタ350を制御し、画像形成及びシート搬送を行う。
操作表示装置制御部941は、操作表示装置400とコントローラCPU回路部900との間で情報のやり取りを行う。操作表示装置400は、画像形成に関する各種機能を設定する複数のキー、設定状態を示す情報を表示するための表示部などを有する。操作表示装置400は、また、各キーの操作に対応するキー信号をコントローラCPU回路部900に出力するとともに、コントローラCPU回路部900からの信号に基づき対応する情報を操作表示装置400に表示する。
フィニッシャ制御部951は、フィニッシャ500に搭載され、コントローラCPU回路部900と情報のやり取りを行うことによってフィニッシャ500全体の駆動制御を行う。この制御内容については後述する。
次に、フィニッシャ500の制御構成について説明する。図6は、図5におけるフィニッシャ制御部951の構成を示すブロック図である。
図6において、フィニッシャ制御部951は、CPU952、ROM953、RAM954を内蔵する。フィニッシャ制御部951は、通信ICを介して画像形成装置100側に設けられたコントローラCPU回路部900と通信してデータ交換を行う。また、フィニッシャ制御部951は、コントローラCPU回路部900からの指示に基づきROM953に格納されている各種プログラムを実行してフィニッシャ500の駆動制御を行う。
フィニッシャ制御部951のCPU952は、入口モータM1、搬送モータM2、M3、排出モータM4、搬送センサ570~577、及び、ソレノイドSL1とそれぞれ接続されている。また、CPU952は、トレイ昇降モータM5、M6、紙面センサ710、713、シート高さ低減センサ711、714、シート有無センサ712、715、整合パドルモータM7、M8、及び整合パドル昇降モータM9、M10、とそれぞれ接続されている。CPU952は、コントローラCPU回路部900からの指示に基づきROM953に格納されている各種プログラムを実行してフィニッシャ500の駆動制御を行う。
入口モータM1は、シートの搬送を行うために、搬送ローラ511、512、513を駆動する。搬送モータM2は、搬送ローラ514を駆動する。搬送モータM3は、搬送ローラ516、517、518を駆動する。排出モータM4は、搬送ローラ515、519を駆動する。搬送センサ570~577は、シートの通過を検知する。ソレノイドSL1は、シートの搬送先(排出先)を切り替えるために、切換フラッパ541を駆動する。
また、トレイ昇降モータM5は、上積載トレイ701を昇降し、トレイ昇降モータM6は、下積載トレイ702を昇降する。シート有無センサ712、715は、それぞれ上積載トレイ701、及び下積載トレイ702上のシートを検知する。紙面センサ710、713は、それぞれ上積載トレイ701、及び下積載トレイ702における積載シートの最上部のシート面を検知する。シート高さ低減センサ711、714は、それぞれ上積載トレイ701、及び下積載トレイ702における積載シートの高さの減少を検知する。シート高さ低減センサ711、714の検知結果に基づいて上積載トレイ701、及び下積載トレイ702を上昇させるか否かの決定がなされる。
整合パドルモータM7、M8は、それぞれ上積載トレイ701及び下積載トレイ702に排出されたシートを排出方向上流側に戻すように整合パドル731、730を回転駆動させる。整合パドル昇降モータM9、M10は、それぞれ整合パドル731、730の軸を中心に回動させる。
[第1の満載検知処理]
次に、図1の画像形成システムで実行される第1の満載検知処理について、下積載トレイ702にシートを排出するシート積載処理に基づいて説明する。第1の満載検知処理は、積載トレイの高さに基づいて積載トレイの満載状態を検知する処理である。
図7は、第1の満載検知処理の手順を示すフローチャートである。第1の満載検知処理は、フィニッシャ500におけるフィニッシャ制御部951のCPU952がROM953に格納された第1の満載検知処理プログラムに従って実行する。
図7において、第1の満載検知処理が開始されると、CPU952は、通信ICを介して画像形成装置100のコントローラCPU回路部900からシート処理のジョブデータを受信したか否か判定し(ステップS101)、受信するまで待機する(ステップS101で「NO」)。コントローラCPU回路部900からシート処理のジョブデータを受信した後(ステップS101で「YES」)、CPU952は、処理をステップS102に進める。すなわち、CPU952は、受信したジョブデータにおけるシート坪量[g/m]、シートマテリアル、後処理情報等に基づいて満載検知エリアH[mm]を決定する(ステップS102)。
満載検知エリアHは、フィニッシャ500における後処理の有無、後処理の種類等によって異なる。例えば、ステイプル処理が施されたシート束を積載する場合は、ステイプル処理が施されないシート又はシート束を積載する場合よりも満載検知エリアHは、低く設定される。ステイプル処理が施されたシート束を積載する場合、針がある部分のシート高さが増すので、満載検知エリアHを小さくしてシート束の満載状態の検知遅れを防止し、シート束の崩れを回避するためである。
満載検知エリアH[mm]を決定した後、CPU952は、紙面検知動作が終了したか否か判定し(ステップS103)、終了するまで待機する(ステップS103で「NO」)。
紙面検知動作とは、積載トレイに積載されたシート束における最上部のシート面を検知し、積載トレイへシートを排出するシート排出口と積載トレイ上のシート束の最上部のシート面との間隔が一定になるように積載トレイの上下位置を調整する動作をいう。
以下、フィニッシャ500で実行される積載トレイ上の紙面検知動作について、上述した図12(A)を用いて説明する。以下、図12(A)の積載トレイを下積載トレイ702として説明する。
図12(A)において、下積載トレイ702が設けられた装置壁面には、シート排出口の下方に、積載トレイ702上の最上部のシート面を検知する紙面センサ713及びシート束の高さの減少を検知するシート高さ低減センサ714が、所定の間隔で配置されている。
紙面センサ713及びシート高さ低減センサ714が設けられた下積載トレイ702において、CPU952は、常に、下積載トレイ702の位置が次の状態になるように制御する。すなわち、CPU952は、紙面センサ713がシート束の最上部位のシート面を検知しない状態(OFF状態)で、かつシート高さ低減センサ714がシート束又は下積載トレイ702を検知している状態(ON状態)になるように、下積載トレイ702の上下位置を制御する。
具体的には、CPU952は、下積載トレイ702へのシートの積載が進み、紙面センサ713がON状態になると、トレイ昇降モータM6を駆動して下積載トレイ702を下降させる。そして、CPU952は、紙面センサ713がOFF状態で、かつシート高さ低減センサ714がON状態になると、トレイ昇降モータM6の駆動を停止して下積載トレイ702の下降を停止させる。
また、CPU952は、下積載トレイ702に積載されているシートがユーザによって取り除かれてシート高さ低減センサ714がOFF状態になると、トレイ昇降モータM6を駆動して下積載トレイ702を上昇させる。そして、CPU952は、紙面センサ713がOFF状態で、かつシート高さ低減センサ714がON状態になると、トレイ昇降モータM6の駆動を停止して下積載トレイ702の上昇を停止させる。
このようにして、CPU952は、下搬送パス522のシート排出口と下積載トレイ702上のシート束の最上部シートとの間隔が常に一定になるように紙面検知動作を行う。上積載トレイ701における紙面検知動作も同様に行われる。
図7に戻り、ステップS103の判定の結果、紙面検知動作が終了した場合(ステップS103で「YES」)、その時点でのシート束の高さ(シートスタック高さ)h[mm]が確定する。従って、CPU952は、積載トレイ検知エリアh[mm]が、所定高さである満載検知エリアH[mm]に到達したか否か判定する。そして、CPU952は、満載検知エリアH[mm]になるまで、ステップS103、S104の処理を繰り返す(ステップS104で「NO」)。
ステップS104の判定の結果、積載トレイ検知エリアh[mm]が満載検知エリアH[mm]になった場合(ステップS104で「YES」)、CPU952は、満載状態と判定し、処理をステップS105に進める。すなわち、CPU952は、通信ICを介して画像形成装置100のCPU901に対し、ジョブの停止要求及び満載アラームを通知し、本処理を終了する(ステップS105、S106)。
図7の処理によれば、受信したジョブデータにおけるシート坪量[g/m]、シートマテリアル、後処理情報等に基づいて満載検知エリアH[mm]を決定する(ステップS102)。そして、積載トレイ検知エリアh[mm]が満載検知エリアH[mm]に到達したか否か判定し(ステップS104)、満載検知エリアH[mm]に到達した場合に、ジョブを停止し(ステップS105)、満載アラームを通知する(ステップS106)。これによって、満載状態となる高さ以上のシートの積載を防止して適正高さのシート束を形成することができる。
本実施の形態によれば、積載トレイに積載された最上部のシート面を検知する紙面検知手段を備える。これによって、積載トレイの上下方向位置と、シート束の最上部のシート面との間隔を一定に保ち、既に排出されたシートと、これから積載トレイに排出されるシートとの衝突を回避してシートを良好に積載することができる。
また、本実施の形態によれば、シート高さ低減検知手段がシートの減少を検知すると、前記昇降手段によって前記シート高さ低減検知手段がシート又は前記積載トレイを検知するまで前記積載手段を上昇させる。これによって、積載トレイ上のシートが、ユーザによって取り除かれたこと、又は、シートが散乱して落下したこと等を検知することができる。
[第2の満載検知処理]
次に、図1の画像形成システムで実行される第2の満載検知処理について、下積載トレイ702にシートを排出するシート積載処理に基づいて説明する。第2の満載検知処理は、シートの積載枚数に基づいて満載状態を検知する処理であり、第1の満載検知処理と並行して実行される。
図8は、第2の満載検知処理の手順を示すフローチャートである。第2の満載検知処理は、フィニッシャ500におけるフィニッシャ制御部951のCPU952がROM953に格納された第2の満載検知処理プログラムに従って実行する。
図8において、第2の満載検知処理が開始されると、CPU952は、通信ICを介して画像形成装置100のコントローラCPU回路部900からシート処理のジョブデータを受信したか否か判定し(ステップS201)、受信するまで待機する(ステップS201で「NO」)。コントローラCPU回路部900からシート処理のジョブデータを受信した後(ステップS201で「YES」)、CPU952は、処理をステップS202に進める。すなわち、CPU952は、受信したジョブデータにおけるシート坪量[g/m]、シートマテリアル、後処理情報等に基づいて満載検知枚数X[枚]を決定する(ステップS202)。
満載検知枚数Xは、フィニッシャ500における後処理の有無、後処理の種類等によって異なる。例えば、折り処理が施されたシート束が積載される場合は、折り処理が施されないシートが積載される場合よりも満載検知枚数Xは、少なく設定される。折り処理が施されたシート束を積載する場合はシート1枚の厚さが増すので、シート束の満載状態の検知遅れを防止し、シート束の崩れを回避するためである。
満載検知枚数X[枚]を決定した後、CPU952は、シート有無センサ715がONか否か判定する(ステップS203)。ステップS203の判定の結果、シート有無センサ715がシートを検知している状態(ON状態)である場合(ステップS203で「YES」)、CPU952は、シートの下積載トレイ702への排出が完了したか否か判定する(ステップS205)。
CPU952は、シート搬送手段によって搬送され下積載トレイ702に積載されたシートの積載枚数を累積カウントするカウント手段の機能を有しており、ステップS205の判定の結果、シートの下積載トレイ702への排出が完了した場合(ステップS205で「YES」)、積載枚数カウントCNT[枚]に1を加えて(ステップS206)、処理をステップS207へ進める。すなわち、CPU952は、積載枚数カウントCNT[枚]が満載検知枚数X[枚]に到達したか否か判定する(ステップS207)。ステップS207の判定の結果、積載枚数カウントCNT[枚]が満載検知枚数X[枚]に到達した場合(ステップS207で「YES」)、CPU952は、満載状態になったと判定し、処理をステップS208に進める。すなわち、CPU952は、通信ICを介して画像形成装置100のCPU901に対し、ジョブの停止要求及び満載アラームを通知し、本処理を終了する(ステップS208、S209)。
一方、ステップS207の判定の結果、積載枚数カウントCNT[枚]が、所定枚数である満載検知枚数X[枚]に達していない場合(ステップS207で「NO」)、CPU952は、処理をステップS203に戻す。すなわち、CPU952は、シート有無センサ715の監視と下積載トレイ702へのシート排出の監視を継続し、積載枚数カウントCNTが満載検知枚数X[枚]に到達するまで、ステップS203~S207の処理を繰り返す。
また、ステップS203の判定の結果、シート有無センサ715がONでない場合(ステップS203で「NO」)、CPU952は、積載枚数カウントCNT[枚]を0にクリアした後、処理をステップS205へ進める(ステップS204)。
また、ステップS205の判定の結果、シートの下積載トレイ702への排出が完了していない場合(ステップS205で「NO」)、CPU952は、処理をステップS203に戻す。
図8の処理によれば、受信したジョブデータにおけるシート坪量[g/m]、シートマテリアル、後処理情報等に基づいて最適な満載検知枚数X[枚]を決定する(ステップS202)。そして、積載枚数カウントCNT[枚]が満載検知枚数X[枚]に到達したか否か判定し(ステップS207)、満載検知枚数X[枚]に到達した場合に、ジョブを停止する(ステップS208)。これによって、満載枚数以上のシートの積載を防止し適正枚数のシートを適正に積載したシート束を形成することができる。
[第3の満載検知処理]
次に、図1の画像形成システムで実行される第3の満載検知処理について、下積載トレイ702にシートを排出するシート積載処理に基づいて説明する。第3の満載検知は、剛性の高いシートの積載枚数に基づいて積載トレイの満載状態を検知する処理であり、第1の満載検知と並行して実行される。第3の満載検知処理は、図12(B)に示すように、積載トレイへ排出されたシートがシート積載面に沿って積載されないことで、シート有無センサ712、715がシートを検知していないOFF状態になるような、剛性の高いシートが排出された際に実行される。
このような剛性の高いシートが排出された際に、第2の満載検知処理を実行すると、ジョブ実行毎に図8に示すステップS204で積載枚数カウントCNT[枚]を0にクリアすることから、ステップS207で満載検知枚数を判定する条件を満たすことができず、積載トレイは過積載状態となってしまい、この状態になるとシートを良好に積載することができなくなる。そこで、剛性の高いシートが排出される場合に、後述する第3の満載検知処理を実行し、積載トレイに適正枚数を積載した状態で満載検知を行う。
図9は、第3の満載検知処理の手順を示すフローチャートである。第3の満載検知処理は、フィニッシャ500におけるフィニッシャ制御部951のCPU952がROM953に格納された第3の満載検知処理プログラムに従って実行する。
図9において、第3の満載検知処理が開始されると、CPU952は、通信ICを介して画像形成装置100のコントローラCPU回路部900からシート処理のジョブデータを受信したか否か判定し(ステップS301)、受信するまで待機する(ステップS301で「NO」)。コントローラCPU回路部900からシート処理のジョブデータを受信した後(ステップS301で「YES」)、CPU952は、処理をステップS302に進める。すなわち、CPU952は、受信したジョブデータにおけるシート坪量[g/m]、シートマテリアル、後処理情報等に基づいて満載検知枚数X[枚]を決定する(ステップS302)。
満載検知枚数X[枚]を決定した後、CPU952は、ステップS301のジョブデータ受信後に画像形成装置100からフィニッシャ500へ排出され搬送ローラ519によって下積載トレイ702へ排出されるシートの下積載トレイ702への排出が完了したか否か判定し(ステップS303)、完了するまで待機する(ステップS303で「NO」)。
ステップS303の判定の結果、シートの下積載トレイ702への排出が完了した場合(ステップS303で「YES」)、CPU952は、紙面検知動作が終了したか否か判定し(ステップS304)、終了するまで待機する(ステップS304で「NO」)。
ステップS304の判定の結果、紙面検知動作が終了した場合(ステップS304で「YES」)、CPU952は、シート有無センサ715がONか否か判定する(ステップS305)。ステップS305の判定の結果、シート有無センサ715がシートを検知している状態(ON状態)である場合(ステップS305で「YES」)、CPU952は、積載枚数カウントCNT[枚]に1を加えて(ステップS309)、処理をステップS310へ進める。すなわち、CPU952は、積載枚数カウントCNT[枚]が満載検知枚数X[枚]に到達したか否か判定する(ステップS310)。
ステップS310の判定の結果、積載枚数カウントCNT[枚]が満載検知枚数X[枚]に到達した場合(ステップS310で「YES」)、CPU952は、下積載トレイ702が満載状態であると判定し、処理をステップS311に進める。すなわち、CPU952は、通信ICを介して画像形成装置100のCPU901に対し、ジョブの停止要求及び満載アラームを通知し、本処理を終了する(ステップS311、312)。
一方、ステップS305の判定の結果、シート有無センサ715がシートを検知していない状態(OFF状態)である場合(ステップS305で「NO」)、CPU952は、後述するシート有無検知動作において下積載トレイ702の積載面にシートが積載されているか否かを判断し、処理をステップS307へ進める(ステップS306)。
CPU952は、後述するシート有無検知動作において下積載トレイ702の積載面にシートが積載されているか否かを判断された情報に基づいて、下積載トレイ702の積載面にシートが積載されているか否かを判定する(ステップS307)。
ステップS307の判定の結果、下積載トレイ702の積載面にシートが積載されていないと判定した場合(ステップS307で「NO」)、CPU952は、積載枚数カウントCNT[枚]を0にクリアした後、処理をステップS310へ進める(ステップS308)。また、ステップS307の判定の結果、下積載トレイ702の積載面にシートが積載されていると判定した場合(ステップS307で「YES」)、CPU952は、積載枚数カウントCNT[枚]を0にクリアせずに、処理をステップS309へ進める。
[シート有無検知動作]
次に、図1の画像形成システムで実行されるシート有無検知動作について、下積載トレイ702にシートを排出するシート積載処理に基づき、ステップS305の判定の結果、シート有無センサ715がON状態でない場合(ステップS305で「NO」)、下積載トレイ702の積載面にシートが積載されているか否かを判断するシート有無検知動作について説明する。
図10は、シート有無検知動作の手順を示すフローチャートである。シート有無検知動作は、フィニッシャ500におけるフィニッシャ制御部951のCPU952がROM953に格納されたシート有無検知動作プログラムに従って実行する。
図10において、シート有無検知動作が実行されると、CPU952は、シート有無情報Yを初期化するためシート有無情報Yに0を代入し(ステップS401)、整合パドル730を押さえつけ位置に下降した後(ステップS402)、下積載トレイ702の所定距離の上昇を開始する(ステップS403)。ここで、整合パドル730は、シート積載手段である下積載トレイに702に積載されたシートを押圧する押圧動作を行う本発明でのシート押圧手段として機能している。そして、フィニッシャ制御部951は、シート有無検知手段であるシート有無センサ715がシート無を検知している場合に、この押圧動作を実施すべくシート押圧手段である整合パドル730を制御する制御手段となる。
続いて、CPU952は、ステップS403によって行われた下積載トレイ702の所定距離の上昇が終了し停止しているか判定する。(ステップS404)。
ステップS404の判定の結果、ステップS404の判定の結果、下積載トレイ702の上昇が終了していると判定した場合(ステップS404で「YES」)、下積載トレイ702上にシートが積載されていないと判断しシート有無検知動作を終了し、シートが無い下積載トレイ702の上昇が終了していないと判定した場合(ステップS404で「NO」)、ステップS405にてシート有無センサ715により下積載トレイ702上のシートの有無を判定(ステップS405)し、下積載トレイ702の上昇が終了するまでシート有無センサ715にて下積載トレイ702上のシートの有無を監視する。
ステップS405の判定の結果、シート有無センサ715がOFF状態であると判定した場合(ステップS405で「NO」)、再びステップS404にて下積載トレイ702の上昇が終了し停止しているか判定し、シート有無センサ715がON状態であると判定した場合(ステップS405で「YES」)、CPU952は、シート有無情報Yに1を代入し(ステップS406)、下積載トレイ702の上昇動作を停止させ(ステップS407)、下積載トレイ702上にシートが積載されていると判断しシート有無検知動作を終了する。
[満載解除処理]
次に、下積載トレイ702にシートを排出するシート積載処理に基づき、第3の満載検知処理にて下積載トレイ702が満載状態となった後、満載状態を解除し再び下積載トレイ702にシートを排出可能な状態にするための満載解除処理について説明する。
図11は、満載解除処理の手順を示すフローチャートである。満載解除処理は、フィニッシャ500におけるフィニッシャ制御部951のCPU952がROM953に格納された満載解除処理プログラムに従って実行する。
図11において、満載解除処理が実行されると、CPU952は、シート有無センサ715がONか否か判定する(ステップS501)。ステップS501の判定の結果、シート有無センサ715がシートを検知している状態(ON状態)である場合(ステップS501で「YES」)、取り除くべきシートが下積載トレイ702上に積載されていると判断し、満載状態を解除せずに満載解除処理を終了する。ステップS501の判定の結果シート有無センサ715がシートを検知していない状態(OFF状態)である場合(ステップS501で「NO」)、シートが下積載トレイ702上に積載されている可能性があるため、処理をステップS502へ進める。
CPU952は、ステップS502にて先述したシート有無検知動作を実施し、下積載トレイ702の積載面にシートが積載されているか否かを判断された情報に基づいて、下積載トレイ702の積載面にシートが積載されているか否かを判定する(ステップS503)。ステップS503の判定の結果、下積載トレイ702の積載面にシートが積載されている状態である場合(ステップS503で「YES」)、取り除くべきシートが下積載トレイ702上に積載されていると判断し、満載状態を解除せずに満載解除処理を終了する。ステップS503の判定の結果、下積載トレイ702の積載面にシートが積載されていない状態である場合(ステップS503で「NO」)、処理をステップS504に進める。すなわち、CPU952は、積載枚数カウントCNT[枚]を0にクリアし、通信ICを介して画像形成装置100のCPU901に対し、満載アラーム解除を通知し、本処理を終了する(ステップS504、S505)。
本実施の形態において、下積載トレイ702にシートが積載された場合に整合パドル730を下降させた後に下積載トレイ702を上昇させることで、シート有無センサ715にシートを押えつけることで下積載トレイ702上のシートの有無を確認する処理を説明したが、本特許はこれに限定されず、例えば整合パドルを下降させるだけでも良いし、トレイを上昇させるだけでも良い。
また、本実施の形態において、下積載トレイ702にシートが積載された場合に整合パドル730を下降させた後に下積載トレイ702を上昇させることで、シート有無センサ715にシートを押えつけることで下積載トレイ702上のシートの有無を確認する処理を説明したが、本特許はこれに限定されず、例えば積載トレイを上昇させた後に整合パドルを下降させても良いし、整合パドルの下降と積載トレイの上昇を同時に行っても良い。
また、本実施の形態において、下積載トレイ702にシートが積載された場合に整合パドル730を下降させシート有無センサ715にシートを押えつけることで下積載トレイ702上のシートの有無を確認する処理を説明したが、本特許はこれに限定されず、例えばシートを整合するための整合板やシートの後端を押えるためのレバーなどを使用しても良い。
また、本実施の形態において、下積載トレイ702上にシートが積載される場合のシート有無検知動作について説明したが、上積載トレイ701上にシートが積載される場合にも同様にしてシートの有無検知が行われる。
また、本実施の形態において、シートが下積載トレイ702に排出された後に、シート有無検知動作によって下積載トレイ702の積載面にシートが積載されているか否かを判断する例について説明してきたが、シートが積載トレイに排出された後に限られるものでなく、電源投入時、ジョブ開始時、所定枚数の排出時、ジョブ終了時、シートが取り除かれたことをシート高さ低減センサ711、714で検知した時にシート有無検知動作によって積載トレイの積載面にシートが積載されているか否かを判断するようにしてもよい。
以上より、本実施の形態においては、下積載トレイ702上にシートが積載されるがシート有無センサ715にてシートの有無を検知できない異常積載状態においても、整合パドル730を下降させシート有無センサ715にシートを押えつけ、シートが下積載トレイ702上に積載されていることを検知した場合に積載枚数カウントCNTをクリアしないことにより、下積載トレイ702上に積載されるシートの枚数が満載検知枚数Xを超えず、過積載を防ぐ効果がある。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
100 画像形成装置
500 シート積載装置(フィニッシャ)
511 搬送ローラ(シート搬送手段)
512 搬送ローラ(シート搬送手段)
513 搬送ローラ(シート搬送手段)
514 搬送ローラ(シート搬送手段)
701 上積載トレイ(シート積載手段)
702 下積載トレイ(シート積載手段)
712 シート有無センサ(シート有無検知手段)
715 シート有無センサ(シート有無検知手段)
730 整合パドル(シート押圧手段)
731 整合パドル(シート押圧手段)

Claims (5)

  1. シートが搬入される搬入口と、
    前記搬入口から搬入されるシートを所定の搬送方向へ搬送するシート搬送手段と、
    前記シート搬送手段によって搬送されたシートを積載するシート積載手段と、
    前記シート積載手段に設けられ、前記シート積載手段に積載されたシートの有無を検知するシート有無検知手段と、
    前記シート積載手段に積載されたシートを前記シート有無検知手段が検知できる位置へと前記シート積載手段に積載されたシートを押圧する押圧動作を行うシート押圧手段と、
    前記シート有無検知手段がシート無を検知している場合に、前記押圧動作を実施すべく前記シート押圧手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とするシート積載装置。
  2. 前記シート搬送手段によって搬送され前記シート積載手段に積載されたシートの枚数を累積カウントするカウント手段と、
    前記シート押圧手段が前記押圧動作を実施した後、前記シート有無検知手段がシート無を検知する場合、前記カウント手段によって累積カウントされたシートの枚数をクリアし、前記シート押圧手段が前記押圧動作を実施した後、前記シート有無検知手段がシート有を検知する場合、前記カウント手段によって累積カウントされたシートの枚数を維持するクリア手段と、
    を備えた請求項1に記載のシート積載装置。
  3. 前記シート搬送手段によって搬送され前記シート積載手段に積載されたシートの枚数を累積カウントして前記シート積載手段に積載可能なシートの上限枚数に達したことを認識する上限枚数認識手段と、
    前記上限枚数認識手段が前記上限枚数を認識した場合、前記シート搬送手段がシートを搬送することを禁止する禁止処理を実施する禁止手段と、
    前記上限枚数認識手段が前記上限枚数を認識した後に、前記シート押圧手段が前記押圧動作を実施し、前記シート有無検知手段がシート無を検知する場合、前記禁止手段による前記禁止処理を解除する解除手段と、
    を備えた請求項1に記載のシート積載装置。
  4. 前記シート積載手段は、前記搬送方向上流から下流に向かって下向きに第1の角度をもって傾斜する第1の積載部と、前記第1の積載部の前記搬送方向上流に配置され、前記搬送方向上流側上流から下流に向かって下向きに前記第1の角度よりも急な第2の角度をもって傾斜する第2の積載部とを有すると共に、前記シート有無検知手段は、前記第2の積載部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のシート積載装置。
  5. シートに画像を形成する画像形成装置と、
    前記画像形成装置から排出されるシートを積載する前記請求項1乃至4の何れか1項に記載のシート積載装置と、
    を備えた画像形成システム。

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