JP2022101171A - サトウキビ収穫機 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022101171000001
【課題】搬送装置の回転体を支持するベアリングの交換等のメンテナンス作業が容易に行えるサトウキビ収穫機を提供する。
【解決手段】搬送装置は、側壁22と、側壁22に支持された軸受け機構115と、左右方向に沿った軸芯周りに回転可能に軸受け機構115に亘って支持された回転体31aとを有している。軸受け機構115は、回転体31a及び側壁22のうちの一方に着脱可能に取り付けられた軸部材41と、回転体31a及び側壁22のうちの他方に着脱可能に取り付けられたホルダ115bと、軸部材41とホルダ115bとの間に取り付けられたベアリング115cとを有している。軸受け機構115が、側壁22の開口部22a,28cを通して、側壁22よりも外側に取り外し可能である。
【選択図】図23

Description

本発明は、圃場のサトウキビを収穫するサトウキビ収穫機に関する。
サトウキビ収穫機としては、特許文献1に開示されているように、刈取部及び搬送装置が設けられたものがある。
切断装置が刈取部に設けられており、機体の進行に伴って圃場の作物の株元が、切断装置により切断されて、作物が刈取部により刈り取られる。刈取部により刈り取られた作物が、搬送装置により機体の後方に向けて搬送される。
特開2008-5715号公報
特許文献1において、搬送装置は、左右方向に沿った軸芯周りに回転可能な上側及び下側の回転体が設けられ、回転体が作物の搬送方向に沿って間隔を開けて配置されている。上側及び下側の回転体が互いに逆向きに回転駆動されることにより、作物が上側及び下側の回転体の間に挟まれながら搬送される。
本発明は、サトウキビ収穫機において、搬送装置の回転体を支持するベアリングの交換等のメンテナンス作業が容易に行えるように構成することを目的としている。
本発明のサトウキビ収穫機は、圃場の作物の株元を切断する切断装置を有する刈取部と、前記刈取部により刈り取られた作物を機体の後方に向けて搬送する搬送装置とが備えられ、前記搬送装置は、左右の側壁と、前記側壁に支持された左右の軸受け機構と、左右方向に沿った軸芯周りに回転可能に前記左右の軸受け機構に亘って支持された上側の回転体と、左右方向に沿った軸芯周りに回転可能に前記左右の軸受け機構に亘って支持された下側の回転体とを有し、前記上側の回転体及び前記下側の回転体が互いに逆向きに回転駆動されることにより、作物を前記上側の回転体及び前記下側の回転体の間に挟みながら搬送するように構成され、前記軸受け機構は、前記回転体及び前記側壁のうちの一方に着脱可能に取り付けられた軸部材と、前記回転体及び前記側壁のうちの他方に着脱可能に取り付けられたホルダと、前記軸部材と前記ホルダとの間に取り付けられたベアリングとを有しており、前記軸受け機構が、前記側壁の開口部を通して、前記側壁よりも外側に取り外し可能である。
本発明によると、軸受け機構において、軸部材及びホルダのうちの一方が搬送装置の側壁から取り外され、軸部材及びホルダの他方が回転体から取り外されることにより、軸部材、ホルダ及びベアリングを搬送装置の側壁の開口部を通して外側に抜き出して、軸受け機構を搬送装置の側壁よりも外側に取り外すことができる。
これにより、搬送装置において、回転体を搬送装置から取り外すことなく、搬送装置の側壁の周辺部を大きく分解することなく、軸受け機構を取り外すことができるので、ベアリング及び軸部材の交換等のメンテナンス作業を、搬送装置の外部で容易に行うことができる。
本発明において、前記ホルダが、前記側壁に着脱可能に取り付けられ、前記軸部材が、前記回転体に着脱可能に取り付けられていると好適である。
本発明によると、軸受け機構において、ホルダが搬送装置の側壁に取り付けられ、軸部材が回転体に取り付けられている。ホルダが搬送装置の側壁から取り外され、軸部材が回転体から取り外されることにより、軸受け機構が搬送装置の側壁から無理なく取り外される。
本発明において、前記軸部材に設けられた第1スプライン部と、前記回転体に設けられた第2スプライン部とが備えられ、前記第1スプライン部が前記第2スプライン部に一体回転可能に取り付けられることにより、前記軸部材が前記回転体に取り付けられ、前記第1スプライン部が前記第2スプライン部から取り外されることにより、前記軸部材が前記回転体から取り外されると好適である。
本発明によると、軸受け機構において、ホルダが搬送装置の側壁に取り付けられ、軸部材が回転体に取り付けられる場合、軸部材に第1スプライン部が設けられ、回転体に第2スプライン部が設けられている。
これにより、第1スプライン部及び第2スプライン部による差し込みにより、軸部材を回転体に容易に取り付けることができるのであり、第1スプライン部及び第2スプライン部による抜き出しにより、軸部材を回転体から容易に取り外すことができる。
本発明において、前記軸部材が前記回転体の横側部に軸連結具によって連結されることにより、前記軸部材が前記回転体に取り付けられ、前記軸連結具の連結が解除されることにより、前記軸部材が前記回転体から取り外されると好適である。
本発明によると、軸受け機構において、ホルダが搬送装置の側壁に取り付けられ、軸部材が回転体に取り付けられる場合、軸部材を回転体に取り付ける為の軸連結具が設けられている。
これにより、軸連結具による連結によって、軸部材を回転体に容易に取り付けることができるのであり、軸連結具の連結解除によって、軸部材を回転体から容易に取り外すことができる。
本発明において、前記ホルダが前記軸部材周りに位相変更されることにより、前記ホルダと前記開口部との間に空隙が生じるように、前記開口部が形成され、前記開口部に対して外側から前記空隙を通して、前記軸連結具による前記軸部材と前記回転体との連結及び連結解除が可能となると好適である。
軸受け機構が搬送装置の側壁に取り付けられた状態では、軸部材と回転体との連結部分(軸連結具)は、搬送装置の側壁に対して内側に位置している。
本発明によると、軸受け機構を搬送装置の側壁に取り付け及び取り外す場合、軸受け機構において、ホルダはベアリングを介して軸部材周りに回転可能であることにより、ホルダを軸部材周りに少し位相変更すると、ホルダと搬送装置の側壁の開口部との間に空隙が生じる。
これにより、搬送装置の側壁の開口部に対して外側から、空隙を通して内部に工具を挿入することによって、軸連結具による軸部材と回転体との連結及び連結解除が容易に行える。軸受け機構を搬送装置の側壁に取り付ける場合、軸連結具による軸部材と回転体との連結を行った後、ホルダを少し位相変更して、空隙を閉じた状態とすればよい。
本発明において、前記軸受け機構が前記側壁から取り外された状態における前記回転体を支持して、前記回転体の脱落を防止する脱落防止部材が備えられていると好適である。
軸受け機構が搬送装置の側壁から取り外された場合、回転体を支持するものが無くなるので、回転体が下方に脱落する可能性がある。
本発明によると、軸受け機構が搬送装置の側壁から取り外されても、脱落防止部材により回転体が支持されるので、回転体の脱落が防止される。
本発明において、前記脱落防止部材は、前記軸受け機構よりも外周側に位置するように前記側壁に取り付けられたリング状の部材であり、前記回転体の外周部の横端部に対して内周側に入り込み、前記軸受け機構が前記側壁から取り外された状態で、前記回転体の外周部の横端部に内周側から当接すると好適である。
本発明によると、軸受け機構が搬送装置の側壁に取り付けられ状態において、リング状の脱落防止部材が搬送装置の側壁に取り付けられて、回転体の外周部の横端部に対して内周側に入り込んでいる。
これにより、回転体の外周部の横端部と脱落防止部材との間の隙間を小さいものに設定することにより、作物の屑等が回転体の外周部の横端部から回転体の内部に入り込むようなことを防止することができる。
サトウキビ収穫機の左側面図である。 サトウキビ収穫機の平面図である。 デバイダ装置の外スクリューが使用状態に操作された状態でのサトウキビ収穫機の正面図である。 刈取部の左側面図である。 デバイダ装置の付近の平面図である。 デバイダ装置の付近の斜視図である。 デバイダ装置における外スクリューの下部付近の縦断正面図である。 デバイダ装置の外スクリューが格納状態に操作された状態でのサトウキビ収穫機の正面図である。 分草体の付近の左側面図である。 分草体の付近の横断平面図である。 切断装置及び横フレームの付近の正面図である。 切断装置及び横フレームの付近の平面図である。 切断装置の駆動ケース及び横フレームの縦断左側面図である。 横フレームの斜視図である。 刈取部の後部及び搬送装置の左側面図である。 刈取部の後部及び搬送装置の縦断左側面図である。 刈取部の後部及び搬送装置の右側面図である。 搬送装置の上側の回転体の伝動系を示す概略平面図である。 搬送装置の下側の回転体の伝動系を示す概略平面図である。 揺動支持部材の斜視図である。 支持部材の斜視図である。 搬送装置における上側の回転体の付近の横断平面図である。 搬送装置における上側の回転体において、右の軸受け機構が取り外された状態を示す横断平面図である。 搬送装置における上側の回転体において、左の軸受け機構の付近の左側面図である。 搬送装置における上側の回転体において、左の軸受け機構の取り外しの途中の状態を示す左側面図である。 搬送装置における上側の回転体において、左の軸受け機構が取り外された状態を示す横断平面図である。 搬送装置における下側の最前の回転体の付近の横断平面図である。 搬送装置における下側の最前の回転体よりも後側の下側の回転体の付近の横断平面図である。 前輪を支持する昇降シリンダ及び切断装置の付近の正面図である。 前輪を支持する昇降シリンダ及び切断装置の付近の平面図である。 前輪を支持する昇降シリンダと前輪を操向操作する油圧シリンダとの接続部分を示す斜視図である。 前輪の操向操作系を示す概略図である。 前輪の昇降操作系を示す概略図である。 刈り高さ制御の流れを示す概略図である。 前輪を支持する昇降シリンダ及び非規制状態に操作された規制部材の付近の正面図である。 規制部材の斜視図である。 非規制状態に操作された規制部材の付近の正面図である。 非規制状態に操作された規制部材の付近の左側面図である。 規制状態に操作された規制部材の付近の正面図である。 規制状態に操作された規制部材の付近の左側面図である。 規制状態に操作された規制部材、デッキ及びステップの付近の左側面図である。
図1~図41にサトウキビ収穫機が示されており、図1~図41において、Fは前方向を示し、Bは後方向を示し、Uは上方向を示し、Dは下方向を示し、Rは右方向を示し、Lは左方向を示している。
(サトウキビ収穫機の全体構成)
図1及び図2に示すように、走行装置である左右の前輪1と、走行装置である左右の後輪2とにより、サトウキビ収穫機の全体である機体が支持されている。
刈取部3、後上がり傾斜姿勢に設けられた搬送装置4、搬送装置4の後部に接続された後処理装置である分離装置5、分離装置5の下方箇所から傾斜姿勢で上方に延出された後処理装置であるコンベア6、刈取部3の上方に設けられた運転部7及びエンジン8が、機体に設けられている。
以上の構成により、機体の進行に伴い、刈取部3により圃場の作物の株元が切断されて作物が刈り取られ、刈取部3により刈り取られた作物が、搬送装置4により機体の後方の上方に向けて搬送される。
作物が搬送装置4の搬送終端部に達すると、作物は搬送装置4の搬送終端部で細断されて分離装置5に供給されるのであり、細断された作物は分離装置5の内部を下方に通過しながら、コンベア6の前部に落下する。分離装置5の内部において選別風が作物に供給されて、屑が飛ばされ分離されて排出される。
コンベア6の前部に落下した作物は、コンベア6により後方の上方に向けて搬送され、コンベア6の後部の上部の排出部から、伴走するトラック等の運搬車(図示せず)の荷台に放出されて回収される。
(刈取部の全体構成)
図1~図4に示すように、刈取部3は、左右のデバイダ装置10、左右の分草体11、倒し装置12、切断装置13、上部切断装置48が設けられている。
図3及び図4に示すように、刈取部3において、上下方向に沿った左右の支持フレーム49、左右の側壁9,72、前後方向に沿った左右の支持フレーム73、前後方向に沿った左右の支持フレーム74、支持フレーム73,74の前部に亘って連結された左右の支持フレーム75が設けられている。
左右の側壁72が、支持フレーム49,73,74,75に連結されており、左右の側壁72は前後方向及び上下方向に対して平行に配置されている。倒し装置12及び切断装置13が、左右の側壁72の間に支持されている。
図4,7,8に示すように、左右の上部支持フレーム82が、左右方向に沿った軸芯P6周りに上下揺動可能に、支持フレーム75の上部に支持され、左右の下部支持フレーム83が、左右方向に沿った軸芯P7周りに上下揺動可能に、支持フレーム75の下部に支持されている。左右の縦フレーム84が、上部支持フレーム82の前部と下部支持フレーム83の前部とに亘って接続されて、縦方向に沿って延びるように配置されている。
単動型の左右の油圧シリンダ92が支持フレーム75に取り付けられ、油圧シリンダ92と下部支持フレーム83とに亘って、チェーン93が接続されており、油圧シリンダ92及びチェーン93により、上部支持フレーム82及び下部支持フレーム83、縦フレーム84の上下方向の位置が決められる。側壁9が、上部支持フレーム82、下部支持フレーム83及び縦フレーム84に連結されており、デバイダ装置10及び分草体11が、縦フレーム84に支持されている。
以上の構成により、図1~図4に示すように、機体の進行に伴い、左右の分草体11と左右のデバイダ装置10とにより、刈り取る作物と圃場に残す作物とが分けられながら、刈り取る作物の上部の葉部が上部切断装置48により切断されて、刈り取る作物が左右の側壁9の間に導入される。左右の側壁9の間に導入された作物は、倒し装置12により前方に倒されながら切断装置13により株元が切断されて、作物の株元から搬送装置4に供給される。
(刈取部における分草体の構成)
図3及び図4に示すように、平板状の左右の接地部85が、縦フレーム84の下部及び側壁9の下部に亘って連結されており、接地部85の前部に支持部85aが設けられている。
図4,9,10に示すように、分草体11は、細長い平板状に構成されている。分草体11の後部の上部が、接地部85の支持部85aの上部に、接続ピン94により上下揺動可能に支持され、分草体11の後部の下部が、接地部85の支持部85aの下部にシャーピン95により接続されており、接続ピン94及びシャーピン95により分草体11の姿勢が設定されている。
分草体11に作物や圃場から大きな負荷が掛かった場合、シャーピン95が破断することにより、分草体11が接続ピン94周りに上方に揺動することができるので、分草体11及び接地部85等の破損が防止される。
(刈取部におけるデバイダ装置の構成)
図3~図6に示すように、左右のデバイダ装置10において、内スクリュー96と外スクリュー97とが設けられており、内スクリュー96及び外スクリュー97は、細長い円筒状の本体部の外周部に、螺旋体が取り付けられた形状に構成されている。
縦フレーム84の上部にブラケット84aが連結されており、内スクリュー96が、縦フレーム84のブラケット84aと接地部85とに亘って、上下方向に沿った軸芯P8周りに回転可能に支持されている。左右の下部支持フレーム83が、刈取部3の右下部及び左下部に設けられており、内スクリュー96の下部が、縦フレーム84を介して下部支持フレーム83に支持されている。
内スクリュー96を回転駆動する油圧モータ98が、縦フレーム84のブラケット84aに設けられている。内スクリュー96の下部の支持部分を覆うカバー99が、接地部85に設けられ、油圧モータ98を覆うカバー101が、縦フレーム84のブラケット84aに設けられている。
左右の支持フレーム102が、縦フレーム84の上部の後部(後面部)に着脱可能にボルト連結されて、支持フレーム102が縦フレーム84から右斜め前方及び左斜め前方に向けて延出されており、ブラケット102aが、支持フレーム102の前端部に着脱可能にボルト連結されている。
外スクリュー97が、支持フレーム102のブラケット102aと縦フレーム84の下部とに亘って、上下方向に沿った軸芯P9周りに回転可能に支持されており、外スクリュー97が、正面視で内スクリュー96に対して横外側に配置されている。
外スクリュー97を回転駆動する油圧モータ103が、支持フレーム102のブラケット102aに設けられており、油圧モータ103を覆うカバー104が、支持フレーム102のブラケット102aに設けられている。
縦フレーム84に、デバイダ装置10、分草体11、接地部85及び側壁9が支持された状態で、前述の(刈取部の全体構成)に記載のように、縦フレーム84が上部支持フレーム82及び下部支持フレーム83により上下動可能に支持され、油圧シリンダ92及びチェーン93により縦フレーム84の下限位置が決められている。
機体の進行に伴い、接地部85が圃場の凸部に乗り上げると、チェーン93が弛みながら、上部支持フレーム82及び下部支持フレーム83が上方に揺動して、縦フレーム84及びデバイダ装置10等が上昇する。
接地部85が圃場の凸部を通過すると、縦フレーム84及びデバイダ装置10等の重量により、上部支持フレーム82及び下部支持フレーム83が下方に揺動して、縦フレーム84及びデバイダ装置10等が下限位置に下降する。油圧シリンダ92を伸縮作動させることにより、縦フレーム84の下限位置を上下に変更することができる。
(刈取部における外スクリューの下部の支持の構成)
図6及び図7に示すように、支持アーム84bが、縦フレーム84の下部に連結されて横外方に向けて延出されており、支持部材105が、縦フレーム84の支持アーム84bに、前後方向に沿った軸芯P10周りに揺動可能に支持されている。
支持部材105は、基板部105aと、支持アーム105bと、ホルダ105cと、ベアリング105dと、リング部105eとを有している。円板状の基板部105aに支持アーム05bが連結されて、支持アーム105bが軸芯P10周りに揺動可能に、縦フレーム84の支持アーム84bに支持されている。
支持部材105において、基板部105aにホルダ105cが連結され、ホルダ105cにベアリング105dが支持されている、平板がリング状に形成されたリング部105eが、基板部105aの外周部に連結されている。
外スクリュー97の下部に底板部97aが連結されて、支持軸97bが底板部97aに下向きに連結されている。外スクリュー97の支持軸97bが、支持部材105のベアリング105dに挿入されて、軸芯P9周りに回転可能に支持されている。
外スクリュー97の下端部97cが、支持部材105の基板部105aの外周部に近接しており、外スクリュー97の下端部97cの内周側に、支持部材105のリング部105eが入り込んでいる。
円板状の蓋部材107が、支持部材105のベアリング105dに対して下側に取り付けられ、抜け防止用のナット106が、外スクリュー97の支持軸97bの下部に取り付けられている。支持部材105を覆うカバー108(図4参照)が、縦フレーム84の下部に設けられている。
以上の構成により、左右のデバイダ装置10において、外スクリュー97の下部が前後方向に沿った軸芯P10周りに揺動可能に支持されている。
支持部材105のベアリング105dが、支持部材105の基板部105a及び蓋部材107、外スクリュー97の下端部97c及び支持部材105のリング部105e、外スクリュー97の底板部97aにより囲まれた空間に配置されており、圃場の土や作物の屑等から保護されている。
(刈取部における外スクリューの使用状態及び格納状態)
図3~図6に示す状態は、左右のデバイダ装置10において、支持フレーム102が縦フレーム84の上部の後部にボルト連結され、支持フレーム102のブラケット102aが、外スクリュー97の上部の後部に取り付けられた状態であり、外スクリュー97が刈り取る作物と圃場に残す作物とを分ける使用状態C1に設定された状態である。
図3及び図5に示すように、左右の上部支持フレーム82及び左右の下部支持フレーム83は、前側ほど横外側に位置する傾斜状態で配置されている。内スクリュー96の上部が正面視で内スクリュー96の下部よりも刈取部3の左右中央CLに近い傾斜姿勢に、左右の内スクリュー96が支持されている。
図3及び図5に示すように、使用状態C1において、外スクリュー97の上部が正面視で外スクリュー97の下部に対して横外側に位置するように、左右の外スクリュー97が傾斜姿勢で支持されている。
図4に示すように、側面視で、外スクリュー97の後傾斜の角度が、内スクリュー96の後傾斜の角度よりも大きい状態(外スクリュー97が内スクリュー96よりも立った状態となっており)、内スクリュー96と外スクリュー97とが交差している。
後述の(規制部材の配置状態)及び図3に示すように、運転部7の左右のサイドミラー7bが備えられて、左右のガイドフレーム134が機体の横側部に前後方向に沿って備えられている。左右のデバイダ装置10において、使用状態C1の外スクリュー97の上部が、正面視で、運転部7のサイドミラー7b及びガイドフレーム134よりも横外側に位置しており、使用状態C1の外スクリュー97の上部が機体の左右の最横外側部となっている。
左右のデバイダ装置10において、外スクリュー97を格納状態C2に切り換える場合に、図3~図6に示す支持フレーム102を縦フレーム84の上部及びブラケット102aから取り外す。
図7及び図8に示すように、外スクリュー97を軸芯P10周りに内スクリュー96に向けて揺動操作して、外スクリュー97の上部の位置が、正面視で、使用状態C1(図3参照)における外スクリュー97の上部の位置よりも、内スクリュー96に接近した状態とすることにより、外スクリュー97を格納状態C2に設定する。ベルト等の固定部材(図示せず)を、外スクリュー97に取り付けて、外スクリュー97を格納状態C2に保持すればよい。
格納状態C2における左右のデバイダ装置10の外スクリュー97の上部が、正面視で左右のガイドフレーム134よりも刈取部3の左右中央CLに近い状態となっている。この場合、運転部7のサイドミラー7b又はガイドフレーム134が、機体における外スクリュー97の上部以外の部分のうちで左右の最横外側の部分となる。
(刈取部における倒し装置の構成)
図3,15,16に示すように、2組の倒し装置12が、刈取部3において、左右の側壁72に亘って設けられている。倒し装置12は、円筒状の本体部12aの外周部に、端部が凹凸形状に形成された複数の倒し板12bが、放射状に取り付けられて構成されており、左右の側壁72に亘って、左右方向に沿った軸芯P1周りに回転駆動可能に支持されている。
左の側壁72に開口部72aが開口されて、後側の倒し装置12の左端部が、左の側壁72の開口部72aに臨んでおり、後側の倒し装置12の左端部にギヤ12cが連結されている。左の側壁72の外側のフレーム(図示せず)に取り付けられた回転数センサー(図示せず)が、後側の倒し装置12のギヤ12cに対向しており、回転数センサーにより後側の倒し装置12の回転数が検出される。
倒し装置12の本体部12aを支持するベアリング(図示せず)において、後述の(搬送装置における上側の回転体の右の軸受け機構の構成)及び図23に示すように、右の軸受け機構115に設けられるカバー115dと同様なリング状のカバー(図示せず)が、倒し装置12の本体部12aを支持するベアリング(図示せず)に設けられている。
(刈取部における切断装置の構成)
図11,12,13,29に示すように、切断装置13は、駆動ケース15と、左右の駆動軸16と、左右の回転刃14と、油圧モータ20とを有している。
駆動ケース15は、下側の本体部15aと、上側の平板状の蓋部15bとを有して、蓋部15bがボルト113により本体部15aに連結されている。
左右の駆動軸16が、上下方向に沿った軸芯P2周りに回転可能に、駆動ケース15の右部及び左部に支持されて、駆動ケース15の右部及び左部から下方に向けて延出されている。端部が凹凸形状に形成された複数の掻き込み部材19が、上下方向に沿って駆動軸16に取り付けられており、駆動軸16の下端部にフランジ部16bが連結されている。
回転刃14において、円板部材17の下面部に、複数の刃部18が放射状にボルト連結されている。円板部材17が、駆動軸16のフランジ部16bに、シャーボルト109により連結されて、回転刃14が駆動軸16に取り付けられている。
駆動ケース15の上面部に、油圧モータ20が連結されており、駆動ケース15の内部において、油圧モータ20の駆動ギヤ20aと、左の駆動軸16の入力ギヤ16aとが咬合している。駆動ケース15の内部に、中継ギヤ21が回転可能に支持されて、中継ギヤ21が油圧モータ20の駆動ギヤ20aと咬合しており、右の駆動軸16の入力ギヤ16aが中継ギヤ21と咬合している。
油圧モータ20により、油圧モータ20の駆動ギヤ20aが回転駆動されることによって、油圧モータ20の動力が、左の駆動軸16に伝達されて、左の回転刃14が図12の時計方向に回転駆動される。
これと同時に油圧モータ20の動力が、中継ギヤ21を介して右の駆動軸16の入力ギヤ16aに伝達され、右の駆動軸16に伝達されて、右の回転刃14が図12の反時計方向に回転駆動される。以上のように、共通の油圧モータ20により、左右の回転刃14が互いに逆向きに回転駆動される。
以上の構成により、作物が左右の側壁72の間に導入された作物の上部に倒し装置12が作用して、作物が機体に対して前側に倒される。倒し装置12により倒された作物の株元が切断装置13に達すると、作物の株元が左右の回転刃14の間に導入されて左右の回転刃14により切断される。切断された作物の株元が、左右の回転刃14の回転により搬送装置4に供給され、作物が搬送装置4に引き込まれる。
作物の株元が左右の回転刃14の間に導入されて切断される場合、回転刃14に大きな負荷が掛かると、シャーボルト109が破断する。これにより、駆動軸16や駆動ケース15の破損が防止される。
(刈取部における切断装置の支持の構成)
図11,12,13に示すように、刈取部3において平板状の左右の連結部110が、前後方向に沿って、左右の側壁72に連結されている。側面視でチャンネル状の右の支持部材111が、右の連結部110の上面部の前部と右の側壁72とに亘って連結されている。側面視でチャンネル状の左の支持部材111が、左の連結部110の上面部の前部と左の側壁72とに亘って連結されている。
図14に示すように、横フレーム112が設けられている。横フレーム112は、角パイプ状の本体部112aの右端部及び左端部に、平板状の左右のフランジ部112bが連結され、平板状の左右の連結部112cが、本体部112aとフランジ部112bとに亘って連結されている。
図11,12,13に示すように、横フレーム112の右のフランジ部112bが、右の側壁72における右の連結部110の前部に対して下側の部分に連結され、横フレーム112の左のフランジ部112bが、左の側壁72における左の連結部110の前部に対して下側の部分に連結されており、横フレーム112が左右の側壁72に亘って連結されている。
駆動ケース15の右端部が、右の連結部110の下面部に当て付けられ、駆動ケース15の右端部の前部が、右の連結部110と横フレーム112の右の連結部112cとの間に挿入されている。
駆動ケース15の左端部が、左の連結部110の下面部に当て付けられ、駆動ケース15の左部の前部が、左の連結部110と横フレーム112の左の連結部112cとの間に挿入されている。
駆動ケース15の右端部の前部と、横フレーム112の右の連結部112cと、右の連結部110の前部とに亘って、ボルト114が挿入されており、駆動ケース15の右端部と、横フレーム112の右の連結部112cと、右の連結部110とが、ボルト114により共締め連結されている。
駆動ケース15の左端部の前部と、横フレーム112の左の連結部112cと、左の連結部110の前部とに亘って、ボルト114が挿入されており、駆動ケース15の左端部と、横フレーム112の左の連結部112cと、左の連結部110とが、ボルト114により共締め連結されている。
駆動ケース15の右端部の後部及び左端部の後部と、左右の連結部110の後部とが、ボルト114により連結されている。
以上の構成により、駆動ケース15の右端部が、刈取部3の右の側壁72に連結され、駆動ケース15の左端部が刈取部3の左の側壁72に連結されている。
駆動ケース15のボルト113が、横フレーム112の本体部112aの上面部に乗っている。これによって、駆動ケース15が横フレーム112によって支持されており、駆動ケース15の前部(駆動ケースにおける左右の駆動軸16よりも前側に位置する前部)が、横フレーム112に載置支持されている(駆動ケース15が下側から受け止められている)。
以上の構成により、切断装置13が左右の側壁72の間に支持されており、側面視で、駆動軸16(軸芯P2)が前傾姿勢に設定されており(図15及び図16参照)、回転刃14が前下り傾斜姿勢となっている。
機体の進行に伴って回転刃14が作物により後方に押されるように、切断装置13に負荷が掛かると、駆動ケース15が図13の反時計方向に回転させられようとして、駆動ケース15の前部が下方に変位する状態が生じる。駆動ケース15の前部が下方に変位する状態(負荷)が、横フレーム112により受け止められて阻止される。
駆動ケース15の前部が下方に変位する状態(負荷)により、駆動ケース15の右端部及び左端部から左右の連結部110に負荷が掛かる場合、左右の支持部材111によって前述の負荷が支持される。
(搬送装置の全体構成)
図15~図19に示すように、搬送装置4において、左右の側壁22が設けられて、左右の側壁22の上部及び下部に亘って複数のフレーム23が連結され、左右の側壁22の下部に亘って底板24が連結されて、側壁22、フレーム23及び底板24により箱状の構造体が構成されている。
前述の構成体の内部に、6組の回転体ユニット31,32,33,34,35,36が支持されており、側壁22の前部が刈取部3(側壁72)の後部に接続され、側壁22及び底板24の後部が分離装置5に接続されている。
回転体ユニット31~36の各々は、左右方向に沿った軸芯P11,P21,P31,P41,P51,P61周りに回転可能な上側の回転体31a,32a,33a,34a,35a,36aと、左右方向に沿った軸芯P12,P22,P32,P42,P52,P62周りに回転可能な下側の回転体31b,32b,33b,34b,35b,36bとを有しており、回転体ユニット31~36が作物の搬送方向に沿って間隔を開けて配置されている。
上側の回転体31a~36aが図16の反時計方向に回転駆動され、下側の回転体31b~36bが図16の時計方向に回転駆動されて、上側の回転体31a~36aと下側の回転体31b~36bとが、互いに逆向きに回転駆動される。
上側の回転体31a~35a及び下側の回転体31b~35bは、円筒状の本体部25の外周部に、端部が凹凸形状に形成された複数の掻き込み部材26が、放射状に連結されている。
搬送装置4の搬送終端部に位置する回転体ユニット36において、上側の回転体36a及び下側の回転体36bは、円筒状の本体部25の外周部に、横長の複数の細断刃27が放射状に連結されている。
以上の構成により、前述の(サトウキビ収穫機の全体構成)及び(刈取部の全体構成)に記載のように、刈取部3に刈り取られた作物の株元が搬送装置4に供給されると、作物の株元が、上側の回転体31aと下側の回転体31bとの間に引き込まれる。作物は、上側の回転体31a~35aと下側の回転体31b~35bとの間に挟まれながら、作物の上部に対して作物の株元が先行するように搬送される。
作物が搬送装置4の搬送終端部に達すると、作物は、上側の回転体36aと下側の回転体36bとの間に挟み込まれ、細断刃27により細断されて、分離装置5の上部に供給される。
(搬送装置における回転体ユニットの上側の回転体を支持する揺動支持部材の構成)
図16及び図18に示すように、回転体ユニット31~35に対して、上側の回転体31a~35aを上下に揺動可能に支持する揺動支持部材28が設けられている。
図16及び図20に示すように、揺動支持部材28は、支持軸28aの右端部及び左端部に、平板状の左右の支持板28bが連結されている。円弧状の第1開口部28c、及び第1開口部28cから外側に向けて延出された一対の第2開口部28dが、支持板28bに開口されている。
支持板28bにおける第2開口部28dに隣接する内面に、ナット28eが溶接により連結されている。細長い板材がリング状に形成された部材である脱落防止部材28fが、第1開口部28c及び第2開口部28d、ナット28eを囲むように、支持板28bの内面に連結されている。
図15,16,18,20に示すように、搬送装置4において、揺動支持部材28が、左右方向に沿った軸芯P13,P23,P33,P43,P53周りに上下に揺動可能に左右の側壁22に支持されており、揺動支持部材28の支持板28bが側壁22の内面に沿っている。側面視で円弧状の開口部22aが側壁22に開口されており、揺動支持部材28の支持板28bが側壁22の開口部22aに臨んでいる。
これにより、揺動支持部材28の支持板28bが、搬送装置4の側壁22の一部となるのであり、揺動支持部材28の第1開口部28c及び第2開口部28dが、搬送装置4の側壁22の開口部となる。揺動支持部材28の脱落防止部材28fが、搬送装置4の側壁22に取り付けられた状態となる。
図15,17,18に示すように、右の軸受け機構115が、揺動支持部材28の右の支持板28bに支持されて、右の側壁22に支持された状態となっている。左の軸受け機構116が、揺動支持部材28の左の支持板28bに支持されて、左の側壁22に支持された状態となっている。
以上の構成によって、上側の回転体31a~35aの右部が、右の軸受け機構115により揺動支持部材28の右の支持板28bに支持されており、上側の回転体31a~35aの左部が、左の軸受け機構116により揺動支持部材28の左の支持板28bに支持されている。
上側の回転体31a~35aが、左右の軸受け機構115,116を介して軸芯P11~P51周りに回転可能に、揺動支持部材28の左右の支持板28bに支持されている。揺動支持部材28の左右の脱落防止部材28fが、上側の回転体31a~35aの本体部25の外周部の左右の横端部に対して内周側に入り込んでいる(図22,23,26参照)。
上側の回転体31a~35aが、揺動支持部材28により軸芯P13~P53周りに、上下に揺動可能に支持されており、下側の回転体31b~35bに対して接近及び離間可能に支持されている。上側の回転体31a~35a及び揺動支持部材28の重量により、上側の回転体31a~35aが、下側の回転体31b~35bに対して接近する。
揺動支持部材28の支持板28bのストッパー部(図示せず)が、側壁22の開口部22aの下端部に接触することにより、揺動支持部材28の揺動が止められるのであり、上側の回転体31a~35aにおける下側の回転体31b~35bに対する最接近位置が決められる。これにより、上側の回転体31a~35aは、最接近位置に達しても、下側の回転体31b~35bに接触することはない。
(搬送装置における上側の回転体の右の軸受け機構の構成)
図22及び図23に示すように、右の軸受け機構115は、基板部材115a、ホルダ115b及び2個のベアリング115c、カバー115d、軸部材41~45を有している。
基板部材115aは、平板状であり、円筒状のホルダ115bに連結されている。軸部材41~45がホルダ115bに挿入され、ベアリング115cが軸部材41~45とホルダ115bとの間に取り付けられて、軸部材41~45が、ベアリング115cを介して軸芯P11~P51周りに回転可能に、基板部材115a及びホルダ115bに支持されている。内側のベアリング115cを保護するリング状のカバー115dが、ホルダ115bの端部に取り付けられている。
スプロケット41a,42a,43a,44a,45aが、軸部材41~45の外端部に連結され、雄の第1スプライン部41b,42b,43b,44b,45bが、軸部材41~45の内端部に形成されている。
回転体ユニット31~35において、上側の回転体31a~35aの本体部25の内部に、横側部である左右の側板25aが連結されており、右の側板25aにボス部25bが連結され、雌の第2スプライン部25cがボス部25bの内面に形成されている。
(搬送装置における上側の回転体の右の軸受け機構の取付状態)
図17及び図22に示す状態は、搬送装置4において、右の軸受け機構115のホルダ115b及び軸部材41~45が、右の側壁22の開口部22a、揺動支持部材28の第1開口部28c及び第2開口部28dに挿入され、右の軸受け機構115が,揺動支持部材28の支持板28bに連結された状態であり、右の側壁22に対して外側から連結された状態である。
軸部材41~45の第1スプライン部41b~45bが、上側の回転体31a~35a(本体部25)のボス部25b(第2スプライン部25c)に差し込まれて、軸部材41~45が上側の回転体31a~35aに一体回転可能に取り付けられている。
この場合、右の軸受け機構115のカバー115dと、上側の回転体31a~35a(本体部25)のボス部25bの端部との干渉を避ける為に、上側の回転体31a~35a(本体部25)のボス部25bの端部において、内周側の角部が削り落とされている。
右の軸受け機構115の基板部材115aが、揺動支持部材28の支持板28bに対して外側から当て付けられ、ボルト117が、右の側壁22に対して外側から、右の軸受け機構115の基板部材115aを通して、揺動支持部材28のナット28eに締め付けられて、右の軸受け機構115の基板部材115a及びホルダ115bが揺動支持部材28の支持板28bに連結されている。
以上の構成により、右の軸受け機構115において、軸部材41~45が上側の回転体31a~35a(本体部25)に取り付けられ、基板部材115a及びホルダ115bが搬送装置4の右の側壁22に取り付けられた状態となる。
(搬送装置における上側の回転体の右の軸受け機構の取り外し)
右の軸受け機構115を取り外す場合、図22及び図23に示すように、右の側壁22に対して外側からボルト117を取り外すことによって、右の軸受け機構115の基板部材115a及びホルダ115bを、揺動支持部材28の支持板28bから取り外すことができるのであり、右の軸受け機構115を右の側壁22に対して外側から取り外すことができる。
これに伴って、軸部材41~45の第1スプライン部41b~45bが、上側の回転体31a~35a(本体部25)のボス部25b(第2スプライン部25c)から抜き出されて、軸部材41~45が上側の回転体31a~35aから取り外される。
右の軸受け機構115の基板部材115a及びホルダ115bが、揺動支持部材28の支持板28bから外方に取り外されることにより、右の軸受け機構115が右の側壁22よりも右の外側に取り外される。右の軸受け機構115を右の側壁22に取り付ける場合には、前述とは逆の操作を行えばよい。
揺動支持部材28の脱落防止部材28fが、上側の回転体31a~35aの本体部25の外周部の右の横端部に対して内周側に入り込み、右の軸受け機構115のホルダ115bよりも外周側に位置している。
これにより、右の軸受け機構115が取り外されても、上側の回転体31a~35aの本体部25の外周部の右の横端部に、揺動支持部材28の脱落防止部材28fが内周側から当接するので、上側の回転体31a~35aの右部は、揺動支持部材28の脱落防止部材28fに内周側から支持されて、脱落することはない。
揺動支持部材28の脱落防止部材28fと、上側の回転体31a~35aの本体部25の外周部の右の横端部とにおいて、両者の間の隙間を小さいものに設定しておけばよい。これにより、搬送装置4により搬送される作物の屑等が、右の側壁22の内面に沿って、上側の回転体31a~35aの内部に入り込むようなことを防止することができるのであり、右の軸受け機構115のベアリング115cの保護の面で有利である。
(搬送装置における上側の回転体の左の軸受け機構の構成)
図22及び図26に示すように、左の軸受け機構116は、基板部材116a、ホルダ116b及び1個のベアリング116c、カバー116e、軸部材121,122,123,124,125及びフランジ部116dを有している。
基板部材116aは、平板状であり、円筒状のホルダ116bに連結されている。軸部材121~125がホルダ116bに挿入され、ベアリング116cが軸部材121~125とホルダ116bとの間に取り付けられて、軸部材121~125が、ベアリング116cを介して軸芯P11~P51周りに回転可能に、基板部材116a及びホルダ116bに支持されている。
一対のフランジ部116dが、軸部材121~125の内端部に連結されている。ベアリング116cの内側を保護するリング状のカバー116eが、ホルダ116bの端部に取り付けられている。
上側の回転体31a~35aにおいて、本体部25の左の側板25aの中央に、開口部25dが開口されている。本体部25の左の側板25aの内面において、揺動支持部材28の第2開口部28d(図20参照)に対向する部分に、ナット25eが溶接によって連結されている。
(搬送装置における上側の回転体の左の軸受け機構の取付状態)
図15,22,24に示す状態は、搬送装置4において、左の軸受け機構116のホルダ116b及び軸部材121~125が、揺動支持部材28の第1開口部28c及び第2開口部28dに挿入された状態である。
左の軸受け機構116のフランジ部116dが、上側の回転体31a~35a(本体部25)の左の側板25aに対して外側から当て付けられ、左の軸受け機構116の軸部材121~125が、上側の回転体31a~35a(本体部25)の開口部25dに挿入された状態である。
左の軸受け機構116が,揺動支持部材28の支持板28bに連結された状態であり、左の側壁22に対して外側から連結された状態である。
軸連結具であるボルト118が、左の側壁22に対して外側から、左の軸受け機構116のフランジ部116dを通して、上側の回転体31a~35a(本体部25)のナット25eに締め付けられて、左の軸受け機構116のフランジ部116dが、上側の回転体31a~35a(本体部25)の左の側板25aに連結されている。これにより、軸部材121~125が上側の回転体31a~35aに連結されて、軸部材121~125が上側の回転体31a~35aに一体回転可能に取り付けられている。
左の軸受け機構116の基板部材116aが、揺動支持部材28の支持板28bに対して外側から当て付けられ、ボルト117が、左の側壁22に対して外側から、左の軸受け機構116の基板部材116aを通して、揺動支持部材28のナット28eに締め付けられて、左の軸受け機構116の基板部材116aが揺動支持部材28の支持板28bに連結されている。
以上の構成により、左の軸受け機構116において、軸部材121~125が上側の回転体31a~35a(本体部25)に取り付けられ、基板部材116a及びホルダ116bが左の側壁22に取り付けられた状態となる。
(搬送装置における上側の回転体の左の軸受け機構の取り外し)
左の軸受け機構116を取り外す場合、図22及び図24に示すように、左の側壁22に対して外側からボルト117を取り外す。次に図25に示すように、左の軸受け機構116の基板部材116a及びホルダ116bを、軸部材121~125周りに約90度回転させて、位相変更を行う。
この場合、左の軸受け機構116の基板部材116a及びホルダ116bは、ベアリング116cを介して軸部材121~125に支持されているので、左の軸受け機構116の基板部材116a及びホルダ116bの回転による位相変更を無理なく行うことができる。
図25に示すように、左の軸受け機構116の基板部材116a及びホルダ116bの位相変更を行うと、揺動支持部材28の第2開口部28dが露出する。揺動支持部材28の第2開口部28dが、左の軸受け機構116の基板部材116aと左の側壁22の開口部22aとの間の空隙である。
前述の(搬送装置における上側の回転体の左の軸受け機構の構成)に記載のように、上側の回転体31a~35aの本体部25の左の側板25aの内面において、揺動支持部材28の第2開口部28dに対向する部分に、ナット25eが設けられている。これによって、揺動支持部材28の第2開口部28dが露出する状態になると、左の側壁22に対して外側から、左の側壁22の開口部22a及び揺動支持部材28の第2開口部28dを通して、ボルト118を目視することができる。
左の側壁22に対して外側から、左の側壁22の開口部22a及び揺動支持部材28の第2開口部28dを通して、レンチ等の工具(図示せず)を挿入し、工具によりボルト118を取り外す。これにより、軸部材121~125と上側の回転体31a~35aとの連結が解除された状態となる。
図25及び図26に示すように、左の軸受け機構116のフランジ部116dを揺動支持部材28の第2開口部28dに通しながら、左の軸受け機構116を左方に向けて引き出すことにより、左の軸受け機構116が左の側壁22よりも左の外側に取り外される。左の軸受け機構116を左の側壁22に取り付ける場合には、前述とは逆の操作を行えばよい。
揺動支持部材28の脱落防止部材28fが、上側の回転体31a~35aの本体部25の外周部の左の横端部に対して内周側に入り込み、左の軸受け機構116のホルダ116bよりも外周側に位置する状態している。
これにより、左の軸受け機構116が取り外されても、上側の回転体31a~35aの本体部25の外周部の左の横端部に、揺動支持部材28の脱落防止部材28fが内周側から当接するので、上側の回転体31a~35aの左部は、揺動支持部材28の脱落防止部材28fに内周側から支持されて、脱落することはない。
揺動支持部材28の脱落防止部材28fと、上側の回転体31a~35aの本体部25の外周部の左の横端部とにおいて、両者の間の隙間を小さいものに設定しておけばよい。これにより、搬送装置4により搬送される作物の屑等が、左の側壁22の内面に沿って、上側の回転体31a~35aの内部に入り込むようなことを防止することができるのであり、左の軸受け機構116のベアリング116cの保護の面で有利である。
(搬送装置における回転体ユニットの下側の回転体の支持の構成)
図15及び図17に示すように、回転体ユニット31~35に対して、下側の回転体31b~35bを支持する支持部材119が、左右の側壁22に設けられている。
図21に示すように、支持部材119は、平板状の支持板119aに、円弧状の第1開口部119b及び第1開口部119bから延出された一対の第2開口部119cが形成されている。支持板119aにおける第2開口部119cに隣接する内面に、ナット19dが溶接により連結されている。細長い板材がリング状に形成された部材である脱落防止部材119eが、第1開口部119b及び第2開口部119c、ナット119dを囲むように、支持板119aの内面に連結されている。
図27及び図28に示すように、搬送装置4において、支持部材119の脱落防止部材119eが左右の側壁22に対して内側に入り込むように、支持部材119が左右の側壁22に連結されている。
これにより、支持部材119の支持板119aが、搬送装置4の側壁22の一部となるのであり、支持部材119の第1開口部119b及び第2開口部119cが、搬送装置4の側壁22の開口部となる。支持部材119の第2開口部119cが、空隙となる(前述の(搬送装置における上側の回転体の左の軸受け機構の取り外し)及び図25参照)。支持部材119の脱落防止部材119eが、搬送装置4の側壁22に取り付けられた状態となる。
図19,27,28に示すように、最前の下側の回転体31bに対して、右の軸受け機構127が、右の支持部材119に支持されて、右の側壁22に支持されている。左の軸受け機構128が、左の支持部材119に支持されて、左の側壁22に支持されている。
下側の回転体32b~35bに対して、右の軸受け機構115が、右の支持部材119に支持されて、右の側壁22に支持されている。左の軸受け機構116が、左の支持部材119に支持されて、左の側壁22に支持されている。
以上の構成によって、下側の回転体31b~35bの右部が、右の軸受け機構115,127により右の支持部材119に支持されており、下側の回転体31b~35bの左部が、左の軸受け機構116,128により左の支持部材119に支持されている。
下側の回転体31b~35bが、左右の軸受け機構115,116,127,128を介して軸芯P12~P52周りに回転可能に、左右の支持部材119に支持されている。左右の支持部材119の脱落防止部材119eが、下側の回転体31b~35bの本体部25の外周部の左右の横端部に対して内周側に入り込んでいる。
(搬送装置における下側の回転体の右の軸受け機構の構成)
図27に示すように、下側の回転体31bに対する右の軸受け機構127は、上側の回転体31a~35aに対する右の軸受け機構115(図22及び図23参照)と同様に、基板部材127a、ホルダ127b及び2個のベアリング127c、軸部材51を有している。これに加えて、右の軸受け機構127は、ホルダ127bの両端部に設けられたシール部材127dを有している。
基板部材127aは、平板状であり、円筒状のホルダ127bに連結されている。軸部材51がホルダ127bに挿入され、ベアリング127cが軸部材51とホルダ127bとの間に取り付けられて、軸部材51が、ベアリング127cを介して軸芯P12周りに回転可能に、基板部材127a及びホルダ127bに支持されている。スプロケット51aが軸部材51の外端部に連結され、雄の第1スプライン部51bが軸部材51の内端部に形成されている。
軸部材51の外端部にグリスニップル51cが設けられており、ホルダ127bにおける2個のベアリング127cの間の空間と、グリスニップル51cとに亘って、通路51dが軸部材51に設けられている。
図28に示すように、下側の回転体32b~35bに対する右の軸受け機構115は、上側の回転体31a~35aに対する軸受け機構115(図22及び図23参照)と同じ基板部材115a、ホルダ115b及び2個のベアリング115c、カバー115dを有しており、軸部材52~55を有している。
スプロケット52a,52b,53a,53b,54a,54b,55a,55bが、軸部材52~55の外端部に連結され、雄の第1スプライン部52c,53c,54c,55cが、軸部材52~55の内端部に形成されている。
上側の回転体31a~35a(図22,23,26参照)と同様に、下側の回転体31b~35bの本体部25の内部に、横側部である左右の側板25aが連結されており、右の側板25aにボス部25bが連結され、雌の第2スプライン部25cがボス部25bの内面に形成されている。
(搬送装置における下側の回転体の右の軸受け機構の取付状態及び取り外し)
図27及び図28に示す状態は、搬送装置4において、上側の回転体31a~35aに対する右の軸受け機構115(図22及び図23参照)と同様に、右の軸受け機構127,115のホルダ127b,115b及び軸部材51~55が、支持部材119の第1開口部19b及び第2開口部119cに挿入され、右の軸受け機構127,115が支持部材119の支持板119aに連結された状態であり、右の側壁22に対して外側から連結された状態である。
軸部材51~55の第1スプライン部51b,52c~55cが、下側の回転体31b~35b(本体部25)のボス部25b(第2スプライン部25c)に差し込まれて、軸部材51~55が下側の回転体31b~35bに一体回転可能に取り付けられている。
右の軸受け機構127,115の基板部材127a,115aが、支持部材119の支持板119aに対して外側から当て付けられ、ボルト117が、右の側壁22に対して外側から、右の軸受け機構127,115の基板部材127a,115aを通して、支持部材119のナット119dに締め付けられて、右の軸受け機構127,115の基板部材127a,115aが支持部材119の支持板119aに連結されている。
支持部材119の脱落防止部材119eが、下側の回転体31b~35bの本体部25の外周部の右の横端部に対して内周側に入り込み、右の軸受け機構127,115のホルダ127b,115bよりも外周側に位置している。
右の軸受け機構127と右の軸受け機構115との異なる点は、右の軸受け機構127のシール部材127dが、下側の回転体31b(本体部25)のボス部25bの外面に取り付けられた状態となっている。グリスを、軸部材51のグリスニップル51cから通路51dを通して、右の軸受け機構127のホルダ127bの内部の空間及びベアリング127cに充填することができる。
以上の構成により、右の軸受け機構127,115において、軸部材51~55が下側の回転体31b(本体部25)に取り付けられ、基板部材127a,115a及びホルダ127b,115bが右の側壁22に取り付けられた状態となる。
右の軸受け機構127,115を取り外す場合には、前述の(搬送装置における上側の回転体の右の軸受け機構の取り外し)及び図22,23に示す操作と同じ操作を行えばよい。
(搬送装置における下側の回転体の左の軸受け機構の構成)
図27に示すように、下側の回転体31bに対する左の軸受け機構128は、上側の回転体31a~35aに対する左の軸受け機構116(図22及び図26参照)と同様に、基板部材128a、ホルダ128b及び1個のベアリング128c、軸部材121及びフランジ部128dを有している。これに加えて、左の軸受け機構128は、シール部材128e、蓋部材128f及びグリスニップル128gを有している。
基板部材128aは、平板状であり、円筒状のホルダ128bに連結されている。軸部材121がホルダ128bに挿入され、ベアリング128cが軸部材121とホルダ128bとの間に取り付けられて、軸部材121が、ベアリング128cを介して軸芯P12周りに回転可能に、基板部材128a及びホルダ128bに支持されている。一対のフランジ部128dが、軸部材121の内端部に連結されている。
ホルダ128bにおいて、ベアリング128cとフランジ部128dとの間の部分に、シール部材128eが設けられている。蓋部材128fが、ホルダ128bの外端部に設けられており、グリスニップル128gが、蓋部材128fにおいて軸芯P12から半径方向の外側に外れた部分に設けられている。
図28に示すように、下側の回転体32b~35bに対する左の軸受け機構116は、上側の回転体31a~35aに対する左の軸受け機構116(図22及び図26参照)と同じ基板部材116a、ホルダ116b及び1個のベアリング116c、フランジ部116d、カバー116eを有しており、軸部材122~125を有している。
上側の回転体31a~35a(図22,23,26参照)と同様に、下側の回転体31b~35bの本体部25の左の側板25aの中央に、開口部25dが開口されている。本体部25の左の側板25aの内面において、支持部材119の第2開口部119cに対向する部分に、ナット25eが溶接によって連結されている。
(搬送装置における下側の回転体の左の軸受け機構の取付状態及び取り外し)
図27及び図28に示す状態は、搬送装置4において、上側の回転体31a~35aに対する左の軸受け機構116(図22及び図24参照)と同様に、左の軸受け機構128,116のホルダ128b,116b及び軸部材121~125が、支持部材119の第1開口部119b及び第2開口部119cに挿入された状態である。
左の軸受け機構128,116のフランジ部128d,116dが、下側の回転体31b~35b(本体部25)の左の側板25aに対して外側から当て付けられ、左の軸受け機構128,116の軸部材121~125が、下側の回転体31b~35b(本体部25)の開口部25dに挿入された状態である。
左の軸受け機構128,116が,支持部材119の支持板119aに連結された状態であり、左の側壁22に対して外側から連結された状態である。
軸連結具であるボルト118が、左の側壁22に対して外側から、左の軸受け機構128,116のフランジ部128d,116dを通して、下側の回転体31b~35b(本体部25)のナット25eに締め付けられて、左の軸受け機構128,116のフランジ部128d,116dが、下側の回転体31b~35b(本体部25)の左の側板25aに連結されている。これにより、軸部材121~125が下側の回転体31b~35bに連結されて、軸部材121~125が下側の回転体31b~35bに一体回転可能に取り付けられている。
左の軸受け機構128,116の基板部材128a,116aが、支持部材119の支持板119aに対して外側から当て付けられ、ボルト117が、左の側壁22に対して外側から、左の軸受け機構128,116の基板部材128a,116aを通して、支持部材119のナット119dに締め付けられて、左の軸受け機構128,116の基板部材128a,116aが支持部材119の支持板119aに連結されている。
支持部材119の脱落防止部材119eが、下側の回転体31b~35bの本体部25の外周部の左の横端部に対して内周側に入り込み、左の軸受け機構128,116のホルダ128b,116bよりも外周側に位置している。
グリスを、左の軸受け機構128のグリスニップル128gから、左の軸受け機構128のホルダ128bの内部の空間及びベアリング128cに充填することができる。
以上の構成により、左の軸受け機構128,116において、軸部材121~125が下側の回転体31b~35b(本体部25)に取り付けられ、基板部材128a,116a及びホルダ128b,116bが左の側壁22に取り付けられた状態となる。
左の軸受け機構128,116を取り外す場合、前述の(搬送装置における上側の回転体の左の軸受け機構の取り外し)及び図22,24,25,26に示す操作と同じ操作を行えばよい。
(搬送装置における回転体ユニットの上側の回転体の回転駆動の構成)
図17及び図18に示すように、回転体ユニット36において、上側の回転体36aに駆動軸46が連結されて、上側の回転体36aが駆動軸46により側壁22の軸芯P61周りに回転可能に支持されている。油圧モータ29が、左の側壁22に連結されており、油圧モータ29により上側の回転体36aが回転駆動される。
駆動軸46における右の側壁22から外側に出ている部分に、スプロケット46a及び第1ギヤ46bが連結されている。右の側壁22に支持軸37が回転可能に支持されて、支持軸37のギヤ37aが、駆動軸46の第1ギヤ46bと咬合しており、大径のフライホイール38が支持軸37に連結されている。
右の側壁22において、軸芯P13,P23,P33,P43,P53に対応する部分に、中継軸61,62,63,64,65が回転可能に支持されている。中継軸61,62の端部に亘って、支持部材39がベアリング(図示せず)を介して接続されている。中継軸62,63の端部に亘って、別の支持部材39がベアリング(図示せず)を介して接続されている。中継軸63,64の端部に亘って、別の支持部材39がベアリング(図示せず)を介して接続されている。中継軸64,65の端部に亘って、別の支持部材39がベアリング(図示せず)を介して接続されている。
中継軸61に、スプロケット61a,61bが連結されている。中継軸62~65の各々に、スプロケット62a,62b,62c,63a,63b,63c,64a,64b,64c,65a,65b,65cが連結されている。
伝動チェーン71が、中継軸61のスプロケット61aと中継軸62のスプロケット62aとに亘って、中継軸62のスプロケット62bと中継軸63のスプロケット63bとに亘って、中継軸63のスプロケット63aと中継軸64のスプロケット64aとに亘って、中継軸64のスプロケット64bと中継軸65のスプロケット65bとに亘って、中継軸65のスプロケット65aと駆動軸46のスプロケット46aとに亘って、取り付けられている。
合成樹脂製のテンションローラー40が、伝動チェーン71に対して設けられており、伝動チェーン71の張りが維持されている。伝動チェーン71において、中継軸61のスプロケット61aに近い部分、中継軸62のスプロケット62bに近い部分、中継軸63のスプロケット63aに近い部分、中継軸64のスプロケット64bに近い部分、中継軸65のスプロケット65aに近い部分に、テンションローラー40が配置されている。
伝動チェーン91が、中継軸61のスプロケット61bと軸部材41のスプロケット41aとに亘って、中継軸62のスプロケット62cと軸部材42のスプロケット42aとに亘って、中継軸63のスプロケット63cと軸部材43のスプロケット43aとに亘って、中継軸64のスプロケット64cと軸部材44のスプロケット44aとに亘って、中継軸65のスプロケット65cと軸部材45のスプロケット45aとに亘って、取り付けられている。
(搬送装置における回転体ユニットの下側の回転体の回転駆動の構成)
図17及び図19に示すように、回転体ユニット36において、下側の回転体36bに駆動軸56が連結されて、下側の回転体36bが駆動軸56により側壁22の軸芯P62周りに回転可能に支持されている。油圧モータ30が、左の側壁22に連結されており、油圧モータ30により下側の回転体36bが回転駆動される。
駆動軸56における右の側壁22から外側に出ている部分に、スプロケット56a及び第2ギヤ56bが連結されている。駆動軸46の第1ギヤ46bと駆動軸56の第2ギヤ56bとが咬合しており、駆動軸46の第1ギヤ46bと駆動軸56の第2ギヤ56bとは、同じ径に構成されている。
軸部材51に、スプロケット51aが連結されている。軸部材52~55の各々に、スプロケット52a,52b,53a,53b,54a,54b,55a,55bが連結されている。
伝動チェーン81が、軸部材51のスプロケット51aと軸部材52のスプロケット52aとに亘って、軸部材52のスプロケット52bと軸部材53のスプロケット53bとに亘って、軸部材53のスプロケット53aと軸部材54のスプロケット54aとに亘って、軸部材54のスプロケット54bと軸部材55のスプロケット55bとに亘って、軸部材55のスプロケット55aと駆動軸56のスプロケット56aとに亘って、取り付けられている。
合成樹脂製のテンションローラー47が、伝動チェーン81に対して設けられており、伝動チェーン81の張りが維持されている。伝動チェーン81において、軸部材51のスプロケット51aに近い部分、軸部材52のスプロケット52bに近い部分、軸部材53のスプロケット53aに近い部分、軸部材54のスプロケット54bに近い部分、軸部材55のスプロケット55aに近い部分に、テンションローラー47が配置されている。
(搬送装置における回転体ユニットの上側の回転体の回転駆動の状態)
図17及び図18に示すように、回転体ユニット31~36において、油圧モータ29の動力が、上側の回転体36a(駆動軸46)に伝達され、上側の回転体36a(駆動軸46)が、図17の時計方向に回転駆動される。
上側の回転体36a(駆動軸46)の動力が、駆動軸46の第1ギヤ46bを介してフライホイール38に伝達されて、フライホイール38が上側の回転体36a(駆動軸46)の逆方向に回転駆動される。支持軸37のギヤ37aが、駆動軸46の第1ギヤ46bよりも小径に構成されており、フライホイール38が高速で回転駆動される。
上側の回転体36a(駆動軸46)の動力が、伝動チェーン71を介して中継軸65に伝達され、伝動チェーン91を介して上側の回転体35a(軸部材45)に伝達されて、上側の回転体35a(軸部材45)が、図17の時計方向に回転駆動される。
上側の回転体35a(中継軸65)の動力が、伝動チェーン71を介して中継軸64に伝達され、伝動チェーン91を介して上側の回転体34a(軸部材44)に伝達されて、上側の回転体34a(軸部材44)が、図17の時計方向に回転駆動される。
上側の回転体34a(中継軸64)の動力が、伝動チェーン71を介して中継軸63に伝達され、伝動チェーン91を介して上側の回転体33a(軸部材43)に伝達されて、上側の回転体33a(軸部材43)が、図17の時計方向に回転駆動される。
上側の回転体33a(中継軸63)の動力が、伝動チェーン71を介して中継軸62に伝達され、伝動チェーン91を介して上側の回転体32a(軸部材42)に伝達されて、上側の回転体32a(軸部材42)が、図17の時計方向に回転駆動される。
上側の回転体32a(中継軸62)の動力が、伝動チェーン71を介して中継軸61に伝達され、伝動チェーン91を介して上側の回転体31a(軸部材41)に伝達されて、上側の回転体31a(軸部材41)が、図17の時計方向に回転駆動される。
(搬送装置における回転体ユニットの下側の回転体の回転駆動の状態)
図17及び図19に示すように、回転体ユニット31~36において、油圧モータ30の動力が、下側の回転体36b(駆動軸56)に伝達され、下側の回転体36b(駆動軸56)が、図17の反時計方向に回転駆動される。
下側の回転体36b(駆動軸56)の動力が、伝動チェーン81を介して下側の回転体35b(軸部材55)に伝達されて、下側の回転体35b(軸部材55)が、図あ7の反時計方向に回転駆動される。
下側の回転体35b(軸部材55)の動力が、伝動チェーン81を介して下側の回転体34b(軸部材54)に伝達されて、下側の回転体34b(軸部材54)が、図17の反時計方向に回転駆動される。
下側の回転体34b(軸部材54)の動力が、伝動チェーン81を介して下側の回転体33b(軸部材53)に伝達されて、下側の回転体33b(軸部材53)が、図17の反時計方向に回転駆動される。
下側の回転体33b(軸部材53)の動力が、伝動チェーン81を介して下側の回転体32b(軸部材52)に伝達されて、下側の回転体32b(軸部材52)が、図17の反時計方向に回転駆動される。
下側の回転体32b(軸部材52)の動力が、伝動チェーン81を介して下側の回転体31b(軸部材51)に伝達されて、下側の回転体31b(軸部材51)が、図17の反時計方向に回転駆動される。
図17,18,19に示すように、回転体ユニット36において、上側の回転体36aの駆動軸46の第1ギヤ46bと、下側の回転体36bの駆動軸56の第2ギヤ56bとが咬合している。これにより、上側の回転体36aの回転と下側の回転体36bの回転とが同期しており、他の回転体ユニット31~35の上側の回転体31a~35aの回転と下側の回転体31b~35bの回転とが同期している。
(前輪及び後輪の支持の構成)
図1に示すように、左右の後輪2は、機体に連結された後車軸ケース(図示せず)の右端部及び左端部に回転可能に支持されて、機体に対して位置が固定されており、エンジン8の動力により回転駆動される。
左右の前輪1は、機体に昇降操作可能及び操向可能に支持されており、エンジン8の動力は前輪1に伝達されない。前輪1の支持の構成について、以下に説明する。
図29,30,31に示すように、刈取部3において、左右の支持フレーム49の上部に亘って、支持フレーム50が左右方向に沿って連結されている。左右の支持アーム57が、前後方向に沿った軸芯P3周りに上下に揺動可能に、支持フレーム49の下部に支持されている。
単動型の左右の昇降シリンダ58が設けられており、昇降シリンダ58はシリンダ部58aとピストンロッド部58bとを有している。昇降シリンダ58のシリンダ部58aの下部が、支持アーム57の端部の支持部57aに、上下方向に沿った軸芯P4周りに回転可能に支持されている。
支持フレーム49の上部にブラケット59が連結されている。昇降シリンダ58において、ピストンロッド部58bにおけるシリンダ部58aとは反対側の端部58fが、前後方向に沿った接続ピン129により、ブラケット59に接続されている。昇降シリンダ58のシリンダ部58aの下部に連結された車軸部60に、前輪1が回転可能に支持されている。
図35及び図41に示すように、昇降シリンダ58は、上下方向に沿った姿勢で運転部7の下方に配置されて、機体と左右の前輪1とに亘って接続された状態となっており、シリンダ部58aが下側となりピストンロッド部58bが上側となる状態で、上下方向に沿った姿勢に設定されている。
図29及び図30に示すように、切断装置13の駆動ケース15の後部の上方に、支持フレーム66が左右方向に沿って設けられて、支持フレーム66に左右のブラケット66aが連結されている。復動型の左右の油圧シリンダ67が設けられており、支持フレーム66のブラケット66aの斜めの左右方向に沿った軸芯P5周りに、油圧シリンダ67が上下に揺動可能に接続され、昇降シリンダ58のシリンダ部58aの上部に連結されたナックルアーム58cに、油圧シリンダ67が接続されている。
図30及び図31に示すように、昇降シリンダ58のナックルアーム58cに、チャンネル状の溝部58dが形成されている。小判状の回り止め部120aを有する接続ピン120が設けられている。接続ピン120の回り止め部120aが、昇降シリンダ58の溝部58dに嵌め込まれており、接続ピン120が、回り止めされた状態で昇降シリンダ58のナックルアーム58cに取り付けられている。油圧シリンダ67が接続ピン120に接続されている。
(前輪の操向操作の構成)
図32に示すように、左右の油圧シリンダ67に作動油を給排操作する制御弁68が備えられて、運転部7に設けられた操縦ハンドル69により、制御弁68が操作される。左右の油圧シリンダ67のピストン側の油室67aと制御弁68とに亘って、油路70が接続されており、右の油圧シリンダ67のボトム側の油室67bと左の油圧シリンダ67のボトム側の油室67bとに亘って、油路80が接続されている。
操縦ハンドル69が右に操作されると、制御弁68から右の油路70を介して、作動油が右の油圧シリンダ67の油室67aに供給されて、右の油圧シリンダ67が収縮作動する。右の油圧シリンダ67の油室67bの作動油が、油路80を介して左の油圧シリンダ67の油室67bに供給されて、左の油圧シリンダ67が伸長作動し、左の油圧シリンダ67の油室67aの作動油が、左の油路70を介して制御弁68に戻される。
このように、右の油圧シリンダ67が収縮作動し、左の油圧シリンダ67が伸長作動することにより、昇降シリンダ58のシリンダ部58aが回転操作されて、左右の前輪1が右に操向操作される。
操縦ハンドル69が左に操作されると、制御弁68から左の油路70を介して、作動油が左の油圧シリンダ67の油室67aに供給されて、左の油圧シリンダ67が収縮作動する。左の油圧シリンダ67の油室67bの作動油が、油路80を介して右の油圧シリンダ67の油室67bに供給されて、右の油圧シリンダ67が伸長作動し、右の油圧シリンダ67の油室67aの作動油が、右の油路70を介して制御弁68に戻される。
このように、右の油圧シリンダ67が伸長作動し、左の油圧シリンダ67が収縮作動することにより、昇降シリンダ58のシリンダ部58aが回転操作されて、左右の前輪1が左に操向操作される。
(前輪の昇降操作の構成)
図33に示すように、左右の昇降シリンダ58に作動油を給排操作する電磁操作型式の制御弁86が備えられており、機体に設けられた制御装置100により制御弁86が操作される。
制御弁86が上昇位置86Uに操作されると、作動油が昇降シリンダ58に供給され、昇降シリンダ58が伸長作動して、前輪1が機体に対して下降操作される。制御弁86が下降位置86Dに操作されると、作動油が昇降シリンダ58から排出され、昇降シリンダ58が収縮作動して、前輪1が機体に対して上昇操作される。制御弁86が中立位置86Nに操作されると、昇降シリンダ58への作動油の給排が遮断されて、昇降シリンダ58が停止する。
以上の構成により、昇降シリンダ58が伸縮操作されることによって、前輪1が機体に対して昇降操作される。前輪1及び後輪2が接地した状態において、昇降シリンダ58が伸縮操作されることにより、後輪2を支点として、前輪1に対して機体(刈取部3及び搬送装置4)が昇降操作されるのであり、前輪1に対する刈取部3及び搬送装置4の高さが変更される。
(前輪の昇降制御の構成)
図33に示すように、切断装置13において、油路87が油圧モータ20に接続され、油路87を介して作動油が油圧モータ20に供給されて、油圧モータ20が作動する。油路88が油圧モータ20に接続されて、油圧モータ20の作動油が油路88を介して排出される。
油路87,88に亘って、バイパス用の油路89が接続されており、リリーフ弁90が油路89に設けられている。油路88の油圧を検出する負荷センサー79が設けられており、負荷センサー79の検出値A2が制御装置100に入力されている。負荷センサー79により油路87の油圧が検出されることにより、油圧モータ20の油圧が検出されるのであり、油圧モータ20の油圧が油圧モータ20に掛かる負荷として検出される。
支持フレーム49に対する支持アーム57(図29参照)の上下角度を検出する高さセンサー77が設けられ、高さセンサー77の検出値A1が制御装置100に入力されている。高さセンサー77により支持フレーム49に対する支持アーム57の上下角度を検出することによって、機体に対する前輪1の上下位置が検出されるのであり、前輪1(地面)に対する刈取部3及び搬送装置4、切断装置13(回転刃14)の高さが検出される。
基準高さK1(後述の(刈り高さ制御)を参照)を設定可能なダイヤル操作型式の基準高さ調節具76が運転部7に設けられて、基準高さ調節具76の信号が制御装置100に入力されている。作業者が基準高さ調節具76を人為的に操作することにより、基準高さK1を任意に設定及び変更可能である。
後述の刈り高さ制御を作動及び停止させる刈り高さ制御操作具78が運転部7に設けられて、刈り高さ制御操作具78の信号が制御装置100に入力されている。作業者が刈り高さ制御操作具78を人為的に操作することにより、作動状態及び停止状態を設定することができる。
(刈り高さ制御)
図33及び図34、並びに、以下の説明のように、検出値A1,A2及び基準高さK1に基づいて、制御装置100により制御弁86が操作され、昇降シリンダ58が伸縮作動して、前輪1(地面)に対する刈取部3及び搬送装置4、切断装置13(回転刃14)の高さが設定される。
作業が開始されると、基準高さ調節具76の操作位置により基準高さK1が設定され(ステップS1)、高さセンサー77による検出が行われて(ステップS2)、高さセンサー77の検出値A1が基準高さK1となるように、昇降シリンダ58が伸縮作動する(ステップS3)。
刈り高さ制御操作具78が停止位置に操作されていると(ステップS4)、ステップS1に戻るのであり、作業者が基準高さ調節具76を操作して基準高さK1を変更すると(ステップS1)、高さセンサー77の検出値A1が変更された基準高さK1となるように、昇降シリンダ58が伸縮作動する(ステップS3)。
刈り高さ制御操作具78が停止位置に操作された状態において、作業者は、基準高さ調節具76を操作することによって、前輪1(地面)に対する刈取部3及び搬送装置4、切断装置13(回転刃14)の高さを任意に変更することができる。
刈り高さ制御操作具78が作動位置に操作されると(ステップS4)、負荷センサー79による検出が行われる(ステップS5)。この場合、負荷センサー79の検出値A2に対して、上昇側設定値AU、及び上昇側設定値AUよりも低い値の下降側設定値ADが、制御装置100に事前に設定されている。
負荷センサー79の検出値A2が、上昇側設定値AUよりも低く且つ下降側設定値ADよりも高いと(ステップS6)、昇降シリンダ58は停止している(ステップS7)。
負荷センサー79の検出値A2が、上昇側設定値AUよりも高くなると(ステップS6)、切断装置13(油圧モータ20)に掛かる負荷が大きくなったと判断され、昇降シリンダ58が伸長作動して、刈取部3及び搬送装置4、切断装置13(回転刃14)が、前輪1(地面)に対して上昇操作される(ステップS8)。
この後、負荷センサー79の検出値A2が、上昇側設定値AUよりも低くなるまで低下すると(ステップS6)、切断装置13(油圧モータ20)に掛かる負荷が適正値に戻ったと判断されて、昇降シリンダ58は停止する(ステップS7)。
負荷センサー79の検出値A2が、下降側設定値ADよりも低くなると(ステップS6)、切断装置13(油圧モータ20)に掛かる負荷が小さくなったと判断され、昇降シリンダ58が収縮作動して、刈取部3及び搬送装置4、切断装置13(回転刃14)が、前輪1(地面)に対して下降操作される(ステップS11)。
この後、負荷センサー79の検出値A2が、下降側設定値ADよりも高くなるまで上昇すると(ステップS6)、切断装置13(油圧モータ20)に掛かる負荷が適正値に戻ったと判断されて、昇降シリンダ58は停止する(ステップS7)。
ステップS6,S11において昇降シリンダ58が収縮作動する場合、高さセンサー77の検出値A1が基準高さK1よりも高い状態において、刈取部3及び搬送装置4、切断装置13(回転刃14)の下降操作が許容される(ステップS9,S10)。
ステップS6,S11において昇降シリンダ58が収縮作動する場合、高さセンサー77の検出値A1が基準高さK1に達すると、昇降シリンダ58は停止する(ステップS7)。これにより、昇降シリンダ58の基準高さK1を越えての収縮作動が阻止される。この場合、作業者が基準高さ調節具76を操作することにより、基準高さK1を変更することができる。
(昇降シリンダの収縮作動を規制可能な規制部材の構成)
図29,35,41に示すように、左右の規制部材126が設けられている。図36に示すように、規制部材126は、内側部126a、外側部126b、接当部126c、ピン126d及び接続孔126eを有している。
規制部材126において、チャンネル状の内側部126aの両側に、平板状の外側部126bが連結され、U字状の接当部126cが内側部126a及び外側部126bの端部に連結されている。外側部126bの中間部分に、ピン126dが連結されており、外側部126bにおける接当部126cとは反対側の端部に、接続孔126eが開口されている。
図29,35,37,38に示すように、接続ピン129が規制部材126(外側部126b)の接続孔126eに挿入されて、規制部材126が接続ピン129に上下に揺動可能に支持されている。規制部材126が、接続ピン129を介して昇降シリンダ58のピストンロッド部58bの端部58fに、上下に揺動可能に支持されている。
(規制部材の非規制状態及び規制状態)
図35,37,38に示す状態は、規制部材126が接続ピン129周りに上方に揺動操作され、規制部材126の接当部126cが昇降シリンダ58のピストンロッド部58bから上方に離れた非規制状態B1に操作された状態である。
図39に示すように、保持部材130が、規制部材126に対して上側の部分に固定されている。保持部材130は、弾性変形可能な板バネで構成されており、係合孔130aが端部に開口され、持ち手部130bが端部に設けられている。
図35,37,38に示すように、規制部材126を非規制状態B1に持ち上げ操作した後、保持部材130の持ち手部130bを持って保持部材130を少し弾性変形させながら、規制部材126のピン126dを保持部材130の係合孔130aに挿入する。これによって、保持部材130により、規制部材126を非規制状態B1で保持することができる。
規制部材126が非規制状態B1に保持された状態において、前述の(前輪の操向操作の構成)に記載の前輪1の操向操作が許容され、前述の(刈り高さ制御)に記載の昇降シリンダ58の伸縮作動が許容される。
非規制状態B1において、規制部材126は、昇降シリンダ58のシリンダ部58aよりも上側に位置し、且つ、昇降シリンダ58のピストンロッド部58bから機体の横外方に向けて延出されている。
例えばサトウキビ収穫機をトラックの荷台に載せて運搬する場合や、サトウキビ収穫機を倉庫等に保管する場合、以下のような操作を行う。
図39及び図40に示すように、保持部材130の持ち手部130bを持って、保持部材130を少し弾性変形させながら、保持部材130の係合孔130aから規制部材126にピン126dを抜く。規制部材126を下方に揺動させて、規制部材126の接当部126cを、昇降シリンダ58のシリンダ部58aにおけるピストンロッド部58b側の端部58eに当て付ける。
これにより、規制部材126は、昇降シリンダ58のピストンロッド部58bの端部58fとシリンダ部58aの端部58eとに亘って取り付けられて、昇降シリンダ58の収縮作動を規制可能な規制状態B2となる。
(規制部材の配置状態)
図1,35,41に示すように、運転部7の右部及び左部に、乗降用の左右のドア7aが、ドア7aの前部の上下方向に沿った支点周りに開閉可能に設けられている。図1,2,3に示すように、運転部7の右部の上部及び左部の上部に、格納可能な左右のサイドミラー7bが設けられている。図2,35,41に示すように、運転部7に対する乗降用の左右のデッキ131が、運転部7の下部(運転部7のドア7aの下方)から横外方に向けて延出されるように備えられている。
図35,37,38に示すように、非規制状態B1の規制部材126が、デッキ131の下方に配置されて、運転部7の下方に位置しており、非規制状態B1の規制部材126は、デッキ131のっ外側の横端部よりも運転部7の側に配置されている。
図39,40,41に示すように、規制状態B2の規制部材126が、デッキ131の下方に配置されて、運転部7の下方に位置しており、規制状態B2の規制部材126は、デッキ131よりも運転部7の側に配置されている。
図35及び図41に示すように、デッキ131の下方に、運転部7に対する乗降用の左右のステップ132,133が備えられている。ステップ132は、運転部7の前部の上部とデッキ131の後部とに亘って連結されたステップフレーム132aと、ステップフレーム132aに連結された踏み部132bとを有している。ステップ133は、機体の横側部に前後方向に沿って備えられたガイドフレーム134に連結されている。
ステップ132が、正面視で、規制部材126に対して横外方に配置されている。ステップ132の踏み部132bが、側面視で、規制部材126に対して後側に配置され、ステップ132のステップフレーム132aが、側面視で、規制状態B2の規制部材126と重複している。非規制状態B1の規制部材126が、正面視及び側面視で、デッキ131とステップ132のステップフレーム132aとの間に配置されている。
(発明の実施の第1別形態)
上側の回転体31a~36a及び下側の回転体31b~36bに動力を伝達する複数の伝動チェーン71,81,91が、搬送装置4の左部に設けられてもよい。
この構成によると、上側の回転体31a~35aにおいて、軸受け機構115が搬送装置4の左の側壁22に設けられ、軸受け機構116が搬送装置4の右の側壁22に設けられる。下側の回転体31b~35bにおいて、軸受け機構127,115が搬送装置4の左の側壁22に設けられ、軸受け機構128,116が搬送装置4の右の側壁22に設けられる。
(発明の実施の第2別形態)
下側の回転体31b~35bのうちの複数個又は全てにおいて、軸受け機構127を採用してもよい。
下側の回転体31b~35bのうちの複数個又は全てにおいて、軸受け機構128を採用してもよい。
(発明の実施の第3別形態)
軸受け機構128,116において、軸受け機構127,115と同様に、軸部材121~125に第1スプライン部(図示せず)が設けられ、下側の回転体31b~35b(本体部25)に、第2スプライン部(図示せず)を有するボス部(図示せず)が設けられて、軸部材121~125の第1スプライン部が、下側の回転体31b~35b(本体部25)のボス部(第2スプライン部)に差し込まれるように構成してもよい。
(発明の実施の第4別形態)
軸受け機構115において、軸部材41~45が、側壁22(揺動支持部材28の支持板28b)に着脱可能に取り付けられ、ホルダ115bが、上側の回転体31a~35a(本体部25)に着脱可能に取り付けられてもよい。
軸受け機構116において、軸部材121~125が、側壁22(揺動支持部材28の支持板28b)(支持部材119の支持板119a)に着脱可能に取り付けられ、ホルダ116bが、上側の回転体31a~35a(本体部25)に着脱可能に取り付けられてもよい。
軸受け機構127において、軸部材51が、側壁22(支持部材119の支持板119a)に着脱可能に取り付けられ、ホルダ127bが、下側の回転体31b(本体部25)に着脱可能に取り付けられてもよい。
軸受け機構128において、軸部材121が、側壁22(支持部材119の支持板119a)に着脱可能に取り付けられ、ホルダ128bが、下側の回転体31b(本体部25)に着脱可能に取り付けられてもよい。
(発明の実施の第5別形態)
軸部材41~45と上側の回転体31a~35aとにおいて、軸部材41~45の第1スプライン部41b~45bが、ボス部の内面に形成された雌状に構成され、上側の回転体31a~35aの第2スプライン部25cが雄状に構成されてもよい。
軸部材51~55と下側の回転体31b~35bとにおいて、軸部材51~55の第1スプライン部51b,52c~55cが、ボス部の内面に形成された雌状に構成され、下側の回転体31b~35bの第2スプライン部25cが雄状に構成されてもよい。
(発明の実施の第6別形態)
揺動支持部材28の脱落防止部材28fが、リング状ではなく幅の狭い板状又はピン状に構成されて、上側の回転体31a~35a(本体部25)の横端部の上部に対して内周側に入り込むように配置されたり、上側の回転体31a~35a(本体部25)の横端部の下部に対して外周側に配置されてもよい。
(発明の実施の第7別形態)
支持部材119の脱落防止部材119eが、リング状ではなく幅の狭い板状又はピン状に構成されて、下側の回転体31b~35b(本体部25)の横端部の上部に対して内周側に入り込むように配置されたり、下側の回転体31b~35b(本体部25)の横端部の下部に対して外周側に配置されてもよい。
(発明の実施の第8別形態)
軸受け機構128,116において、ボルト118に代えて、ナット(図示せず)や蝶ナット(図示せず)を使用してもよい。
本発明は、サトウキビ収穫機に適用できる。
3 刈取部
4 搬送装置
13 切断装置
22 側壁
22a 開口部
25a 側板(横側部)
25c 第2スプライン部
28c 第1開口部(開口部)
28d 第2開口部(開口部)(空隙)
28f 脱落防止部材
31a~35a 回転体
31b~35b 回転体
41~45 軸部材
41b~45b 第1スプライン部
51~55 軸部材
51b 第1スプライン部
52c~55c 第1スプライン部
115 軸受け機構
115b ホルダ
115c ベアリング
116 軸受け機構
116b ホルダ
116c ベアリング
118 ボルト(軸連結具)
119b 第1開口部(開口部)
119c 第2開口部(開口部)(空隙)
119e 脱落防止部材
121~125 軸部材
127 軸受け機構
127b ホルダ
127c ベアリング
128 軸受け機構
128b ホルダ
128c ベアリング
P11~P51 軸芯
P12~P52 軸芯

Claims (7)

  1. 圃場の作物の株元を切断する切断装置を有する刈取部と、
    前記刈取部により刈り取られた作物を機体の後方に向けて搬送する搬送装置とが備えられ、
    前記搬送装置は、左右の側壁と、前記側壁に支持された左右の軸受け機構と、左右方向に沿った軸芯周りに回転可能に前記左右の軸受け機構に亘って支持された上側の回転体と、左右方向に沿った軸芯周りに回転可能に前記左右の軸受け機構に亘って支持された下側の回転体とを有し、前記上側の回転体及び前記下側の回転体が互いに逆向きに回転駆動されることにより、作物を前記上側の回転体及び前記下側の回転体の間に挟みながら搬送するように構成され、
    前記軸受け機構は、前記回転体及び前記側壁のうちの一方に着脱可能に取り付けられた軸部材と、前記回転体及び前記側壁のうちの他方に着脱可能に取り付けられたホルダと、前記軸部材と前記ホルダとの間に取り付けられたベアリングとを有しており、
    前記軸受け機構が、前記側壁の開口部を通して、前記側壁よりも外側に取り外し可能であるサトウキビ収穫機。
  2. 前記ホルダが、前記側壁に着脱可能に取り付けられ、
    前記軸部材が、前記回転体に着脱可能に取り付けられている請求項1に記載のサトウキビ収穫機。
  3. 前記軸部材に設けられた第1スプライン部と、前記回転体に設けられた第2スプライン部とが備えられ、
    前記第1スプライン部が前記第2スプライン部に一体回転可能に取り付けられることにより、前記軸部材が前記回転体に取り付けられ、
    前記第1スプライン部が前記第2スプライン部から取り外されることにより、前記軸部材が前記回転体から取り外される請求項2に記載のサトウキビ収穫機。
  4. 前記軸部材が前記回転体の横側部に軸連結具によって連結されることにより、前記軸部材が前記回転体に取り付けられ、
    前記軸連結具の連結が解除されることにより、前記軸部材が前記回転体から取り外される請求項2に記載のサトウキビ収穫機。
  5. 前記ホルダが前記軸部材周りに位相変更されることにより、前記ホルダと前記開口部との間に空隙が生じるように、前記開口部が形成され、
    前記開口部に対して外側から前記空隙を通して、前記軸連結具による前記軸部材と前記回転体との連結及び連結解除が可能となる請求項4に記載のサトウキビ収穫機。
  6. 前記軸受け機構が前記側壁から取り外された状態における前記回転体を支持して、前記回転体の脱落を防止する脱落防止部材が備えられている請求項1~5のうちのいずれか一項に記載のサトウキビ収穫機。
  7. 前記脱落防止部材は、前記軸受け機構よりも外周側に位置するように前記側壁に取り付けられたリング状の部材であり、前記回転体の外周部の横端部に対して内周側に入り込み、前記軸受け機構が前記側壁から取り外された状態で、前記回転体の外周部の横端部に内周側から当接する請求項6に記載のサトウキビ収穫機。
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