JP2022100901A - 美白用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、メラニン産生抑制効果を増強できる成分を提供することである。【解決手段】(A)トラネキサム酸、その誘導体及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種と、(B)ショウガ科ウコン属の植物の抽出物とを含む美白用組成物は、トラネキサム酸類によるメラニン産生抑制効果を増強できる。【選択図】なし

Description

本発明は、トラネキサム酸、その誘導体及びそれらの塩(以下において、「トラネキサム酸類」とも記載する)によるメラニン産生抑制効果が増強された美白用組成物に関する。
シミは、メラニンの産生と代謝とのバランスが崩れ、表皮細胞にメラニンが過剰に蓄積した症状である。このような症状の原因としては、炎症、ホルモンバランスの乱れ、遺伝的要因等が挙げられるが、特に紫外線を受けることにより助長される。そこで、メラニンの産生を抑制するための成分が美白剤として外用剤及び内服剤に配合されて使いられている。
メラニン産生を抑制する美白成分として、トラネキサム酸及びその誘導体(例えば、特許文献1)、アスコルビン酸及びその誘導体(例えば、特許文献2)等が古くから知られている。また近年では、シソ科タツナミソウ属の植物であるオウゴンの抽出物にメラニン取込抑制作用があることも報告されている(例えば、特許文献3)。
特開平6-72843号公報 特開昭61-050908号公報 特開2011-105644号公報
トラネキサム酸類やアスコルビン酸類は長く用いられている美白成分であるが、実際の美白効果は十分満足できるものではない。また、オウゴンの抽出物については、メラニン取込抑制作用が一応報告されているものの、その効果を発現させるには高濃度の抽出物が必要であり、製剤化が困難となるため、事実上美白成分として用いるには適さない。
そこで、本発明の目的は、メラニン産生抑制効果を増強できる美白用組成物を提供することである。
本発明者は、鋭意検討を行ったところ、単独ではメラニン産生抑制効果を示さないショウガ科ウコン属の植物の抽出物をトラネキサム酸類と組み合わせることで、トラネキサム酸類によるメラニン産生抑制効果を増強できることを見出した。本発明は、この知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. (A)トラネキサム酸、その誘導体及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種と、(B)ショウガ科ウコン属の植物の抽出物とを含む、美白用組成物。
項2. 前記ショウガ科ウコン属の植物が、ウコン、マンゴージンジャー、ハルウコン、ガジュツ、及びクスリウコンからなる群より選択される、項1に記載の美白用組成物。
項3. 更に(C)シソ科タツナミソウ属の植物の抽出物を含む、項1又は2に記載の美白用組成物。
項4. 前記シソ科タツナミソウ属の植物が、オウゴン、スカルキャップ、及びハンシレンからなる群より選択される、項3に記載の美白用組成物。
項5. 前記(A)成分1000重量部当たり前記(B)成分を0.01~10重量部含む、項1~4のいずれかに記載の美白用組成物。
項6. 前記(A)成分1000重量部当たり前記(C)成分を0.01~12重量部含む、項3~5のいずれかに記載の美白用組成物。
項7. 外用組成物である、項1~6のいずれかに記載の美白用組成物。
本発明によれば、メラニン産生抑制効果を増強できる美白用組成物が提供される。
本発明の美白用組成物は、(A)トラネキサム酸類(以下において、「(A)成分」とも記載する)と(B)ショウガ科ウコン属の植物の抽出物(以下において、「(B)成分」とも記載する)とを含むことを特徴とする。以下、本発明の美白用組成物について詳述する。
(A)トラネキサム酸類
本発明の美白用組成物は、(A)成分として、トラネキサム酸、その誘導体及び/又はそれらの塩を含有する。
トラネキサム酸は、トランス-4-(アミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸とも称される化合物であり、抗プラスミン作用による抗出血作用、抗アレルギー作用、抗炎症作用、メラニン産生抑制作用等を有することが知られている公知の薬剤である。
トラネキサム酸の誘導体としては、薬学的又は香粧学的に許容できることを限度として特に制限されないが、具体的には、トラネキサム酸二量体、トラネキサム酸エステル、トラネキサム酸ビタミンエステル、トラネキサム酸アルキルアミド、トラネキサム酸フェニルエステル、及びN,N-マレオイルミノトラネキサム酸などが挙げられる。トラネキサム酸エステルの具体例としては、炭素原子数1~30のアルキルエステル;炭素原子数1~30のアルキル基、ハロゲン原子、カルボキシル基などが置換していてもよいフェニルエステル等が挙げられる。トラネキサム酸アルキルアミドの具体例としては、トラネキサム酸メチルアミド、トラネキサム酸エチルアミドなどが挙げられる。これらのトラネキサム酸の誘導体は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
トラネキサム酸及び/又はその誘導体の塩としては、薬学的又は香粧学的に許容されるものである限り特に制限されないが、具体的には、塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩などの無機酸塩;酢酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩などの有機酸塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、などの有機アミン塩;アンモニウム塩;ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩などが挙げられる。これらの塩は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の美白用組成物において、(A)成分として、トラネキサム酸、トラネキサム酸の塩、トラネキサム酸の誘導体、トラネキサム酸の誘導体の塩の中から、1種を選択して使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
これらの(A)成分の中でも、メラニン産生抑制効果をより一層高める観点から、好ましくはトラネキサム酸またはその塩が挙げられ、より好ましくはトラネキサム酸が挙げられる。
本発明の美白用組成物において、(A)成分の含有量については、美白用組成物に備えさせるべきメラニン産生抑制等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、0.1~10重量%、好ましくは0.5~10重量%、より好ましくは1~10重量%、さらに好ましくは1.5~10重量%が挙げられる。また、本発明の美白用組成物がメラニン産生抑制効果の増強効果に優れているため、(A)成分の含有量が比較的少なくても、優れたメラニン産生抑制効果を奏することができる。このような観点から、本発明の美白用組成物における(A)成分の含有量の好適な例としては、例えば0.1~8重量%、好ましくは0.1~5重量%、より好ましくは0.1~3重量%、さらに好ましくは0.1~2.5重量%、一層好ましくは0.1~2.2重量%が挙げられる。
(B)ショウガ科ウコン属の植物の抽出物
本発明の美白用組成物は、(B)成分として、ショウガ科ウコン属の植物抽出物を含有する。(B)成分は単独ではメラニン産生抑制効果を示さないが、(A)成分を組み合わせることによって、メラニン産生抑制効果を増強することができる。
ショウガ科(Zingiberaceae)ウコン属(Curcuma)の植物の抽出物は、抗酸化作用、抗老化作用等が知られている公知の成分である。ショウガ科ウコン属の植物抽出物の具体例としては、ウコン(Curcuma longa Linne)の抽出物、マンゴージンジャー(Curcuma amada Roxb.)の抽出物、ハルウコン(Curcuma aromatica Salisb.)の抽出物、ガジュツ(Curcuma zedoaria Roscoe)の抽出物、及びクスリウコン(Curcuma domestica Valeton)の抽出物が挙げられる。これらの抽出物は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記の抽出物の中でも、メラニン産生抑制効果の増強効果をより一層高める観点から、好ましくはウコンの抽出物が挙げられる。ウコンの抽出物は、ウコンエキスとして医薬部外品原料規格等に示されている。具体的には、ウコンの抽出物は、ウコンの根茎から、抽出溶媒を用いて抽出処理することにより得ることができる。ウコンの抽出処理に使用される抽出溶媒としては、例えば、水;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール;1,3-ブチレングリコール(BG)、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール;これらの混合液等の極性溶媒が挙げられ、メラニン産生抑制効果の増強効果をより一層高める観点から、好ましくは、水及び1,3-ブチレングリコール(BG)の混合溶媒が挙げられ、より好ましくはBG濃度が20~80重量%、さらに好ましくは40~60重量%、一層好ましくは45~55重量%の水溶液が挙げられる。前記溶媒抽出処理によって得られた抽出物は、液状の状態のままで使用してもよいが、また必要に応じて、濃縮、乾燥等の処理に供して濃縮物や乾燥物として使用してもよい。また濃縮又は乾燥後、得られた濃縮物又は乾燥物を非溶解性溶媒で洗浄して精製して用いてもよく、またこれを更に適当な溶剤に溶解若しくは懸濁して用いることもできる。また、ウコンエキスとしては、簡便には商業的に入手できるものを使用することもでき、例えば、株式会社ヤマダ薬研、一丸ファルコス株式会社、丸善製薬株式会社、日油株式会社等から商業的に入手可能である。
本発明の美白用組成物における(B)成分の含有量としては特に限定されず、乾燥重量換算量で、例えば0.000001~10重量%が挙げられる。メラニン産生抑制効果の増強効果をより一層高める等の観点から、(B)成分の含有量としては、乾燥重量換算量で、好ましくは0.000005~0.1重量%、より好ましくは0.00001~0.05重量%、さらに好ましくは0.00005~0.01重量%、一層好ましくは0.00005~0.001重量%、より一層好ましくは0.00005~0.0001重量%が挙げられる。
本発明の美白用組成物において、(A)成分と(B)成分との比率については、上記各成分の含有量により定まるが、メラニン産生抑制効果の増強効果をより一層高める等の観点から、(A)成分1000重量部当たりの(B)成分の含有量として、好ましくは0.01~10重量部、より好ましくは0.02~5重量部、さらに好ましくは0.03~3重量部、一層好ましくは0.03~1.5重量部、より一層好ましくは0.03~0.5重量部が挙げられる。
(C)シソ科タツナミソウ属の植物の抽出物
本発明の美白用組成物は、(C)成分として、シソ科タツナミソウ属の植物の抽出物をさらに含有することができる。(C)成分をさらに含有することで、メラニン産生抑制効果をより一層増強することができる。また、(C)成分が単独ではメラニン産生抑制効果を示さないような低濃度で用いた場合であっても、効果的にメラニン産生抑制効果を増強することができる。
シソ科(Labiatae)タツナミソウ属(Scutellaria)の植物の抽出物は、抗アレルギー作用、抗菌作用、収れん作用、保湿作用、メラニン取込抑制作用等を有することが知られている公知の成分である。シソ科タツナミソウ属の植物抽出物の具体例としては、オウゴン(Scutellaria baicalensis Georgi)の抽出物、スカルキャップ(Scutellaria lateriflora Linne)の抽出物、及びハンシレン(Scutellaria barbata D. Don.)の抽出物が挙げられる。これらの植物抽出物は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上述の抽出物の中でも、メラニン産生抑制効果の増強効果をより一層高める観点から、好ましくはオウゴンの抽出物が挙げられる。オウゴンの抽出物は、オウゴンエキスとして医薬部外品原料規格等に示されている。具体的には、オウゴンの抽出物は、オウゴンの根から、抽出溶媒を用いて抽出処理することにより得ることができる。オウゴンの抽出処理に使用される抽出溶媒としては、例えば、水;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール;1,3-ブチレングリコール(BG)、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール;これらの混合液等の極性溶媒が挙げられ、メラニン産生抑制効果の増強効果をより一層高める観点から、好ましくは、水及び1,3-ブチレングリコール(BG)の混合溶媒が挙げられ、より好ましくはBG濃度が20~80重量%、さらに好ましくは40~60重量%、一層好ましくは45~55重量%の水溶液が挙げられる。前記溶媒抽出処理によって得られた抽出物は、液状の状態のままで使用してもよいが、また必要に応じて、濃縮、乾燥等の処理に供して濃縮物や乾燥物として使用してもよい。また濃縮又は乾燥後、得られた濃縮物又は乾燥物を非溶解性溶媒で洗浄して精製して用いてもよく、またこれを更に適当な溶剤に溶解若しくは懸濁して用いることもできる。また、オウゴンエキスとしては、簡便には商業的に入手できるものを使用することもでき、例えば、株式会社ヤマダ薬研、一丸ファルコス株式会社、丸善製薬株式会社等から商業的に入手可能である。
本発明の美白用組成物における(C)成分の含有量としては特に限定されず、乾燥重量換算量で、例えば0.000001~10重量%が挙げられる。メラニン産生抑制効果の増強効果をより一層高める等の観点から、(C)成分の含有量としては、乾燥重量換算量で、好ましくは0.000005~10重量%、より好ましくは0.0001~10重量%、さらに好ましくは0.0005~10重量%が挙げられる。また、本発明の美白用組成物はメラニン産生抑制効果の増強に優れているため、(C)成分が少量でも効果的にメラニン産生抑制効果を増強することができる。このような観点から、(C)成分の含有量の好適な例としては、0.000001~0.1重量%、好ましくは0.000001~0.05重量%、より好ましくは0.000001~0.01重量%、さらに好ましくは0.000001~0.005重量%、一層好ましくは0.000001~0.003重量%、より一層好ましくは0.000001~0.0015重量%が挙げられる。
本発明の美白用組成物において、(A)成分と(C)成分との比率については、上記各成分の含有量により定まるが、メラニン産生抑制効果の増強効果をより一層高める等の観点から、(A)成分1000重量部当たりの(C)成分の含有量として、好ましくは0.01~12重量部、より好ましくは0.4~12重量部が挙げられる。また、本発明の美白用組成物はメラニン産生抑制効果の増強に優れているため、(A)成分に対する(C)成分の量が少量でも効果的にメラニン産生抑制効果を増強することができる。このような観点から、(A)成分1000重量部当たりの(C)成分の含有量の好適な例としては、0.01~8重量部、好ましくは0.01~2.5重量部、より好ましくは0.01~1.5重量部、さらに好ましくは0.01~0.8重量部、一層好ましくは0.01~0.6重量部が挙げられる。
他の成分
本発明の美白用組成物は、上記成分以外に、必要に応じて、他の薬理成分を含有していてもよい。このような薬理成分としては、例えば、抗炎症剤、抗酸化剤、殺菌剤、清涼化剤、ビタミン類、ムコ多糖類等が挙げられる。
また、本発明の美白用組成物は、所望の製剤形態にするために、必要に応じて、基剤や添加剤が含まれていてもよい。このような基剤や添加剤については、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、水、低級アルコール(エタノール、イソプロパノール等)、多価アルコール(グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール等)等の水性基剤;天然由来油、鉱物油、エステル油、脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸、脂肪酸エステル、高級アルコール等の油性基剤;界面活性剤;清涼化剤、防腐剤、着香剤、着色剤、粘稠剤、pH調整剤、湿潤剤、安定化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、粘着剤、緩衝剤、溶解補助剤、可溶化剤、保存剤等の添加剤が挙げられる。
製剤形態
また、本発明の美白用組成物は、内用剤及び外用剤のいずれであってもよいが、好ましくは外用剤である。外用剤としては、外用されるものである限り、皮膚外用医薬品、化粧料、皮膚洗浄料等のいずれの製剤形態であってもよい。
本発明の美白用組成物の製剤形態については、特に制限されず、液状、固形状、半固形状(クリーム状、ゲル状、軟膏状、ペースト状)等のいずれであってもよい。また、本発明の美白用組成物は、水性製剤、油性製剤等の非乳化製剤であってもよく、また水中油型乳化製剤、油中水型乳化製剤等の乳化製剤であってもよい。
本発明の美白用組成物の製剤形態として、具体的には、液剤(ローション剤、スプレー剤、エアゾール剤、及び乳液剤を含む)、水溶性軟膏剤、油脂性軟膏剤、クリーム剤、フォーム剤、ジェル剤、貼付剤等の皮膚外用医薬品;軟膏、クリーム、乳液、化粧水、ローション、パック、ゲル等の化粧料;ボディーシャンプー、ヘアシャンプー、リンス等の皮膚洗浄料等が挙げられる。これらの製剤形態への調製は、第十六改正日本薬局方 製剤総則等に記載の公知の方法に従って、製剤形態に応じた添加剤を用いて製剤化することにより行うことができる。
用途
本発明の美白用組成物は、メラニンの生成を抑制できるため、皮膚のシミ、そばかす、くすみ、肝斑、老人性色素斑、物理的刺激による黒ずみ等の予防又は改善に好適に使用される。
以下に実施例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
トラネキサム酸と、表1に示すオウゴン抽出物材料及び/又はウコン抽出物材料(表中、BGは1,3-ブチレングリコールを表し、%で示される数値は重量基準である。)とを用い、表2に示す組成物を調製し、メラニン産生抑制効果を評価した。
Figure 2022100901000001
<メラニン産生抑制効果>
トラネキサム酸と、表1に示すオウゴン抽出物材料及び/又はウコン抽出物材料を表2の濃度となるように配合及びPBSで希釈し、検体を調製した。皮膚三次元培養モデル(KURABO MEL-300、Asian donor)に検体を50μL添加し、24時間培養した。培養後、PBSにて皮膚三次元培養モデルを洗浄し、顕微鏡で観察した。皮膚モデルに30mJ/cm2のUV-Bを照射したのち、さらに24時間培養した。別途、検体の代わりにPBSで200倍に希釈したBGを用いて同様の操作を行った(コントロール)。
コントロールにおける皮膚モデルが細胞黒化するまで、上記の検体添加及びUV-B照射を24時間ごとに繰り返した。具体的には、検体添加及びUV-B照射の一連の操作を6回繰り返した。その後、皮膚モデルをPBSにて洗浄し、顕微鏡で観察し、Cell Counting Kit-8にて生細胞数を測定した。
皮膚モデルを超音波破砕した。破砕後の組織にタンパク抽出液(M-PERTM Mammalian Protein Extraction Reagent 、Thermo)を100μL添加し、10,000rpmで10分遠心した。上清を取り除き、下部に沈殿したペレット(メラニン)に4N NaOHを100μL加え、20分煮沸し、メラニンを抽出した。メラニン抽出液の吸光度(405nm)を測定した。メラニン抽出液の吸光度を生細胞数で補正し、各検体のメラニン量とした。コントロールにおけるメラニン量を100%とした場合の各検体によるメラニン量の相対量(%)を導出した。コントロールにおけるメラニン量(100%)から各検体によるメラニン量の相対量(%)を差し引いた値(%)を、メラニン産生抑制スコアとして導出した。メラニン産生抑制スコアが正の数であれば、メラニン産生抑制効果が認められる。結果を表2に示す。
Figure 2022100901000002
表2に示されるように、(A)成分は弱いメラニン産生抑制スコアが認められ(比較例1)、(B)成分及び(C)成分にはメラニン産生抑制スコアが認められなかった(比較例2、3)。一方、(B)成分にメラニン産生抑制スコアが認められなかったにもかかわらず、(A)成分に(B)成分を組み合わせることで、メラニン産生抑制効果が増強した(実施例1~5)。また、実施例1と実施例2との対比に示されるように、(C)成分をさらに組み合わせた場合(実施例2)には、当該(C)成分がメラニン産生抑制スコアが認められない低濃度であるにも関わらず、メラニン産生抑制効果がより一層増強した。

Claims (7)

  1. (A)トラネキサム酸、その誘導体及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種と、(B)ショウガ科ウコン属の植物の抽出物とを含む、美白用組成物。
  2. 前記ショウガ科ウコン属の植物が、ウコン、マンゴージンジャー、ハルウコン、ガジュツ、及びクスリウコンからなる群より選択される、請求項1に記載の美白用組成物。
  3. 更に(C)シソ科タツナミソウ属の植物の抽出物を含む、請求項1又は2に記載の美白用組成物。
  4. 前記シソ科タツナミソウ属の植物が、オウゴン、スカルキャップ、及びハンシレンからなる群より選択される、請求項3に記載の美白用組成物。
  5. 前記(A)成分1000重量部当たり前記(B)成分を0.01~10重量部含む、請求項1~4のいずれかに記載の美白用組成物。
  6. 前記(A)成分1000重量部当たり前記(C)成分を0.01~12重量部含む、請求項3~5のいずれかに記載の美白用組成物。
  7. 外用組成物である、請求項1~6のいずれかに記載の美白用組成物。
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