JP2022099769A - 端子付き電線 - Google Patents

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茉奈美 村田
Manami Murata
雄次 木田
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Abstract

【課題】端子を小型化しつつも、収縮チューブによって接合部をより確実に防水可能とした端子付き電線を提供する。【解決手段】端子付き電線10は、電線20と、電線20の端部に取り付けられている端子30と、端子30と電線20とを覆う収縮チューブ40とを備える。電線20は、芯線21と、芯線21を囲む絶縁被覆22とを有する。端子30は、相手方導電部材Cと機械的に接続可能な電気接続部31と、絶縁被覆22から露出する芯線21に接合されている接合部32と、電気接続部31と接合部32との間に位置する被覆部33と、端子30における被覆部33よりも電気接続部31側の部位から延出する保持部34と、を有している。収縮チューブ40は、被覆部33から絶縁被覆22までを覆っている。そして、保持部34と被覆部33とは、収縮チューブ40を挟んでいる。【選択図】図1

Description

本開示は、端子付き電線に関するものである。
例えば特許文献1に、車両用の端子付き電線が開示されている。この端子付き電線は、電線と、電線の端部に取り付けられた端子と、端子と電線とに跨がる態様で取り付けられた収縮チューブとを備える。電線は、芯線と、その芯線を囲む絶縁被覆とを有している。端子は、電線の絶縁被覆から露出する芯線に接合された接合部と、相手方導電部材に接続可能な電気接続部とを有している。収縮チューブは、接合部を十分に覆うことが可能な範囲に設けられている。すなわち、収縮チューブの長さ方向の一端は接合部よりも電気接続部側に位置し、収縮チューブの長さ方向の他端は電線の絶縁被覆上に位置する。これにより、収縮チューブによって接合部の被水を抑制することが可能となる。収縮チューブは、例えば加熱されることにより内径方向及び長さ方向に収縮する特性を有する。収縮チューブの取り付けの際には、非収縮状態の収縮チューブを接合部の外周に配置した後、収縮チューブを収縮させる。
特開2015-49956号公報
上記のような端子付き電線では、収縮チューブの収縮時に、収縮チューブの長さ方向の両端が収縮方向に変位する。このため、収縮チューブの収縮量を考慮して、端子における接続部と電気接続部との間の中間部位を、収縮チューブの長さ方向に長く確保する必要があった。この中間部位の長さを確保しない場合、収縮後の収縮チューブの長さ方向の一端が接合部に近づいてしまい、収縮チューブによる接合部の被覆が十分になされず、その結果、接合部が被水するおそれがある。
本開示の目的は、端子を小型化しつつも、収縮チューブによって接合部をより確実に防水可能とした端子付き電線を提供することにある。
本開示の端子付き電線は、電線と、前記電線の端部に取り付けられている端子と、前記端子と前記電線とを覆う収縮チューブと、を備え、前記電線は、芯線と、前記芯線を囲む絶縁被覆と、を有し、前記端子は、相手方導電部材と機械的に接続可能な電気接続部と、前記絶縁被覆から露出する前記芯線に接合されている接合部と、前記電気接続部と前記接合部との間に位置する被覆部と、前記端子における前記被覆部よりも前記電気接続部側の部位から延出する保持部と、を有し、前記収縮チューブは、前記被覆部から前記絶縁被覆までを覆い、前記保持部と前記被覆部とは、前記収縮チューブを挟んでいる。
本開示によれば、端子を小型化しつつも、収縮チューブによって接合部をより確実に防水可能とした端子付き電線を提供することが可能となる。
図1は、実施形態における端子付き電線の平面図である。 図2は、同形態の端子付き電線において収縮チューブを断面で示した拡大平面図である。 図3は、図1における3-3線断面図である。 図4は、同形態の端子付き電線において収縮チューブを断面で示した拡大平面図である。 図5は、同形態の端子付き電線における収縮チューブの収縮前の状態を示す平面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の端子付き電線は、
[1]電線と、前記電線の端部に取り付けられている端子と、前記端子と前記電線とを覆う収縮チューブと、を備え、前記電線は、芯線と、前記芯線を囲む絶縁被覆と、を有し、前記端子は、相手方導電部材と機械的に接続可能な電気接続部と、前記絶縁被覆から露出する前記芯線に接合されている接合部と、前記電気接続部と前記接合部との間に位置する被覆部と、前記端子における前記被覆部よりも前記電気接続部側の部位から延出する保持部と、を有し、前記収縮チューブは、前記被覆部から前記絶縁被覆までを覆い、前記保持部と前記被覆部とは、前記収縮チューブを挟んでいる。
この構成によれば、収縮チューブの端子側の端部を、保持部と被覆部とによって固定することが可能となる。これにより、収縮チューブの収縮時、収縮チューブの長さ方向において、収縮チューブの端子側の端部の変位を極力無くして、その反対側の端部のみを変位させることが可能となる。従って、収縮チューブの長さ方向における端子の寸法を長く設定しなくても、収縮チューブによって接合部をより確実に防水することが可能となる。
[2]前記保持部は、前記電気接続部から延出している。
この構成によれば、収縮チューブの長さ方向において、電気接続部と接合部との間の中間部位を極力短く設定することが可能となる。
[3]前記保持部は、複数設けられている。
この構成によれば、被覆部と複数の保持部とで収縮チューブを挟むことで、収縮チューブの端子側の端部を強固に固定することが可能となる。
[4]前記端子は、前記芯線に接触する第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、前記第1面と前記第2面とを連結する側面と、を有し、前記保持部は、前記被覆部における前記側面に対向し、前記保持部と前記被覆部における前記側面とが前記収縮チューブを挟んでいる。
この構成によれば、保持部が端子の第1面や第2面に対向するように設けられている場合と比べて、より容易な加工で保持部を形成することが可能となる。その結果、端子付き電線の製造性を向上できる。
[5]前記端子は、前記収縮チューブにおける長さ方向の前記端子側の端部に対して、前記長さ方向に接触可能な位置決め部を有している。
この構成によれば、端子に収縮チューブを取り付ける際、収縮チューブを位置決め部に接触させることで、収縮チューブの挿入量を管理することが可能となる。従って、端子付き電線の組立作業性を向上できる。
[6]前記端子は、前記芯線に接触する第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、前記第1面と前記第2面とを連結する側面と、を有し、前記電気接続部は、前記電気接続部における前記側面が前記被覆部における前記側面よりも外側に位置するように延出されている延出部を有し、前記位置決め部は、前記延出部における前記被覆部側の端部であり、前記保持部は、前記延出部から前記被覆部側に延出されている。この構成によれば、電気接続部における延出部の端部によって、収縮チューブの端子側の端部を位置決めすることが可能となる。
[7]前記収縮チューブは、前記保持部と前記被覆部とによって挟まれていない非挟持部を有し、前記保持部と前記被覆部との間の間隔は、前記非挟持部の肉厚よりも狭い。
この構成によれば、収縮チューブを、保持部と被覆部との間に好適に圧縮された状態で介在させることが可能となる。これにより、保持部と被覆部とによって収縮チューブをより確実に挟持させることが可能となる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の端子付き電線の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張または簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。また、本明細書における「平行」や「直交」は、厳密に平行や直交の場合のみでなく、本実施形態における作用ならびに効果を奏する範囲内で概ね平行や直交の場合も含まれる。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
なお、本明細書の説明で使用される「筒状」は、周方向全周にわたって連続して周壁が形成されたものだけではなく、複数の部品を組み合わせて筒状をなすものや、C字状のように周方向の一部に切り欠きなどを有するものも含む。また、「筒状」の形状には、円形、楕円形、及び、尖ったまたは丸い角を有する多角形が含まれる。また、本明細書の説明で使用される「環状」という用語は、ループを形成する任意の構造、または端部のない連続形状、並びに、C字形のようなギャップを有する、一般的にループ形状の構造を指すことがある。なお、「環状」の形状には、円形、楕円形、及び、尖ったまたは丸い角を有する多角形が含まれるが、これらに限定されない。
図1に示す本実施形態の端子付き電線10は、例えば、電気自動車やプラグインハイブリッド車に搭載される充電インレットを含むワイヤハーネスに用いられる。なお、前記充電インレットは、充電用の外部コネクタが接続される車両側のコネクタである。
端子付き電線10は、電線20と、端子30と、収縮チューブ40とを備えている。端子30は、電線20の端部に取り付けられている。収縮チューブ40は、端子30と電線20とに跨がる態様で取り付けられている。
(電線20の構成)
電線20は、導電性を有する芯線21と、芯線21を囲む絶縁被覆22とを有する。
芯線21としては、例えば、複数の金属素線を撚り合わせてなる撚り線、内部が中実構造をなす柱状の1本の金属棒からなる柱状導体や内部が中空構造をなす筒状導体などを用いることができる。また、芯線21としては、撚り線、柱状導体や筒状導体を組み合わせて用いてもよい。芯線21の構成材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。
絶縁被覆22は、例えば、芯線21の外周面を周方向全周にわたって被覆している。絶縁被覆22は、例えば、合成樹脂などの絶縁材料によって構成されている。絶縁被覆22の構成材料としては、例えば、架橋ポリエチレンや架橋ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂を主成分とする合成樹脂を用いることができる。芯線21の長さ方向の端部は、絶縁被覆22から露出されている。
(端子30の構成)
図3に示すように、端子30は、芯線21に接触する第1面30aと、第1面30aとは反対側の第2面30bと、第1面30aと第2面30bとを連結する一対の側面30cと、を有している。端子30は、例えば、金属板をプレス加工することによって形成される。第1面30aと第2面30bとは、例えば、互いに平行な平面状をなしている。また、一対の側面30cは、例えば、互いに平行な平面状をなしている。すなわち、端子30の横断面形状は、例えば長方形をなす。また、端子30は、例えば板状をなす。つまり、各側面30cの面積が、第1面30a及び第2面30bの面積に比べて狭い形状をなしている。
図1及び図2に示すように、端子30は、電気接続部31と、接合部32と、被覆部33と、保持部34と、を有している。電気接続部31は、図1に示す相手方導電部材Cと機械的に接続可能である。電気接続部31と相手方導電部材Cとは、例えば、図示しないボルトの締結によって互いに固定される。これにより、電気接続部31と相手方導電部材Cとが電気的及び機械的に接続される。
接合部32は、絶縁被覆22から露出する芯線21に接合されている。接合部32は、例えば、かしめによる圧着や超音波溶接などによって芯線21に接合される。これにより、接合部32と芯線21とが電気的及び機械的に接続されている。電気接続部31は端子30の長さ方向一端に設けられ、接合部32は端子30の長さ方向の他端に設けられる。被覆部33は、端子30において電気接続部31と接合部32との間に位置する部位である。被覆部33は、収縮チューブ40によって覆われている。
(収縮チューブ40の構成)
収縮チューブ40は、長さ方向に直交する断面形状が環状をなしている。収縮チューブ40は、例えば加熱されることにより内径方向及び長さ方向に収縮する特性を有する。収縮チューブ40の構成材料としては、ポリオレフィン樹脂、フッ素系ポリマ、熱可塑性エラストマなどが挙げられる。
収縮チューブ40は、長さ方向の一端部である第1端部41と、長さ方向の他端部である第2端部42とを有している。第1端部41は、端子30における被覆部33の外周に位置する。第2端部42は、絶縁被覆22の外周に位置する。すなわち、収縮チューブ40は、被覆部33から絶縁被覆22までを覆っている。
なお、本実施形態の収縮チューブ40は、例えば、その内周面に熱溶融性の接着剤を有している。当該接着剤は、端子30の構成材料である例えば金属に対する接着性を有する。当該接着剤は、収縮チューブ40の加熱収縮時に溶融される。その結果、収縮チューブ40の本体と端子30の被覆部33との間の隙間が、当該接着剤にて密封される。
(端子30における延出部35及び保持部34の構成)
図2に示すように、電気接続部31は、その幅方向の両縁に延出部35を備えている。延出部35は、電気接続部31における側面30cが被覆部33における側面30cよりも幅方向の外側に位置するように延出されて構成されている。すなわち、電気接続部31が延出部35を有することにより、電気接続部31は、被覆部33よりも幅広とされている。
保持部34は、端子30における被覆部33よりも電気接続部31側の部位から延出する。保持部34は、例えば複数設けられている。保持部34は、例えば、電気接続部31の幅方向の両縁にそれぞれ1つずつ設けられている。保持部34は、例えば、電気接続部31における2つの延出部35の各々から被覆部33側に延出されている。
図3及び図4に示すように、保持部34は、被覆部33の側面30cに対向する対向面34aを有している。被覆部33の側面30c及び対向面34aは、例えば、平面状をなしている。対向面34aは、被覆部33の側面30cに対して例えば平行をなしている。保持部34の対向面34aと被覆部33の側面30cとは、収縮チューブ40の第1端部41を挟んでいる。
ここで、本明細書における「対向」とは、面同士又は部材同士が互いに正面の位置にあることを指し、互いが完全に正面の位置にある場合だけでなく、互いが部分的に正面の位置にある場合を含む。また、本明細書における「対向」とは、2つの部分の間に、2つの部分とは別の部材が介在している場合と、2つの部分の間に何も介在していない場合の両方を含む。
端子30は、収縮チューブ40の第1端部41に対して、収縮チューブ40の長さ方向に接触可能な位置決め部36を有している。位置決め部36は、例えば、各延出部35における被覆部33側の端部である。換言すると、位置決め部36は、保持部34と被覆部33とによって構成されるスリットの端部である。
図4に示すように、収縮チューブ40は、保持部34と被覆部33とによって挟まれた第1端部41と、保持部34と被覆部33とによって挟まれていない非挟持部43と、を有している。そして、保持部34の対向面34aと被覆部33の側面30cとの間の間隔Dは、非挟持部43の肉厚Tよりも狭い。
次に、収縮チューブ40の組付態様ならびに本実施形態の作用を説明する。
図5に示すように、まず、収縮前の収縮チューブ40を、端子30及び電線20における接合部32を含む範囲に外挿する。なお、収縮前の収縮チューブ40の横断面形状は、長さ方向の全体にわたって一様に略円形である。このとき、収縮チューブ40の第1端部41を、被覆部33と各保持部34との間に挿入する。また、このとき、第1端部41を位置決め部36に接触させる。収縮前の収縮チューブ40の肉厚は、例えば、保持部34と被覆部33との間の間隔Dよりも大きく設定される。このため、収縮前において、収縮チューブ40の第1端部41は、保持部34と被覆部33との間に圧縮状態で介在される。
次に、収縮チューブ40を例えば加熱して内径方向及び長さ方向に収縮させる。収縮チューブ40に対する加熱方法としては、例えば、ドライヤーの熱風による加熱やヒータによる加熱などが挙げられる。ここで、収縮チューブ40の第1端部41は、保持部34と被覆部33とによって挟持されている。このため、収縮チューブ40の長さ方向における収縮方向は、第2端部42が端子30に向かう方向Xに限定される。従って、被覆部33に対する収縮チューブ40の被覆面積が、収縮チューブ40の収縮によって減少することが抑制されている。
また、収縮チューブ40の肉厚は、収縮により増加する。すなわち、収縮チューブ40が収縮することで、保持部34と被覆部33とによって挟まれた第1端部41の圧縮度合いが増す。これにより、保持部34と被覆部33とによる第1端部41の保持がより強固となる。
また、収縮チューブ40の加熱収縮時において、例えば収縮チューブ40の内周面に設けられた前記接着剤が溶融する。これにより、収縮チューブ40と、その内側に位置する端子30及び電線20の部位とが接着剤によって接着される。ここで、本実施形態では、保持部34と被覆部33とによる第1端部41の挟持によって、被覆部33に対する収縮チューブ40の被覆面積が減少することが抑制されるため、収縮チューブ40と被覆部33との接着代を確保できる。
本実施形態の効果について説明する。
(1)端子30における保持部34と被覆部33とは、収縮チューブ40を挟んでいる。この構成によれば、収縮チューブ40の端子30側の端部である第1端部41を、保持部34と被覆部33とによって固定することが可能となる。これにより、収縮チューブ40の収縮時、収縮チューブ40の長さ方向において、収縮チューブ40の第1端部41の変位を極力無くして、その反対側の第2端部42のみを変位させることが可能となる。従って、収縮チューブ40の長さ方向における被覆部33の寸法を長く設定しなくても、収縮チューブ40によって接合部32をより確実に被覆することが可能となる。これにより、端子30を小型にしつつも、接合部32ならびに芯線21の被水を収縮チューブ40によって防止できる。また、保持部34は、端子30に一体に形成されるものであるため、収縮チューブ40を端子30に固定しておくための別部品が不要である。このため、部品点数の増加を抑制可能である。
(2)保持部34は、電気接続部31から延出している。この構成によれば、収縮チューブ40の長さ方向において、電気接続部31と接合部32との間の中間部位を極力短く設定することが可能となる。
(3)保持部34は、複数設けられている。この構成によれば、被覆部33と複数の保持部34とで収縮チューブ40を挟むことで、収縮チューブ40の第1端部41を強固に固定することが可能となる。
(4)端子30は、芯線21に接触する第1面30aと、第1面30aとは反対側の第2面30bと、第1面30aと第2面30bとを連結する側面30cと、を有している。保持部34は、被覆部33における側面30cに対向する。そして、保持部34と被覆部33における側面30cとが収縮チューブ40を挟んでいる。この構成によれば、保持部34が端子30の第1面30aや第2面30bに対向するように設けられている場合と比べて、より容易な加工で保持部34を形成することが可能となる。その結果、端子付き電線10の製造性を向上できる。
(5)端子30は、収縮チューブ40の第1端部41に接触可能な位置決め部36を有している。この構成によれば、端子30に収縮チューブ40を取り付ける際、収縮チューブ40の第1端部41を位置決め部36に接触させることで、収縮チューブ40の挿入量を管理することが可能となる。従って、端子付き電線10の組立作業性を向上できる。
(6)電気接続部31は、電気接続部31における側面30cが被覆部33における側面30cよりも外側に位置するように延出されている延出部35を有する。位置決め部36は、延出部35における被覆部33側の端部である。そして、保持部34は、延出部35から被覆部33側に延出されている。この構成によれば、電気接続部31における延出部35の端部によって、収縮チューブの端子30側の端部を位置決めすることが可能となる。
(7)収縮チューブ40は、保持部34と被覆部33とによって挟まれていない非挟持部43を有している。そして、保持部34と被覆部33との間の間隔Dは、非挟持部43の肉厚Tよりも狭い。この構成によれば、収縮チューブ40を、保持部34と被覆部33との間に好適に圧縮された状態で介在させることが可能となる。これにより、保持部34と被覆部33とによって収縮チューブ40をより確実に挟持させることが可能となる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態の端子30において、電気接続部31の各延出部35を省略してもよい。すなわち、電気接続部31及び被覆部33において、一対の側面30c同士の間隔を互いに等しくしてもよい。
・収縮チューブ40の長さ方向において、必ずしも第1端部41を端子30に接触させる必要はなく、収縮チューブ40の長さ方向において第1端部41と端子30との間に隙間が存在していてもよい。
・上記実施形態の保持部34は、電気接続部31から延出しているが、これに限らず、例えば、端子30における被覆部33と電気接続部31との間の部位から延出していてもよい。
・上記実施形態の保持部34は、端子30の幅方向の縁部に設けられて、被覆部33の側面30cに対向する。しかしながら、これ以外に例えば、保持部34が端子30の第1面30aから延出するとともに、被覆部33の第1面30aに対向する構成であってもよい。また、例えば、保持部34が端子30の第2面30bから延出するとともに、被覆部33の第2面30bに対向する構成であってもよい。
・上記実施形態の端子30では、被覆部33とで収縮チューブ40を挟む保持部34の数を2つとしたが、これに限らず、保持部34の数を1つ、または3つ以上としてもよい。
・上記実施形態の保持部34では、対向面34aが被覆部33の側面30cに対して平行をなすが、これ以外に例えば、対向面34aを被覆部33の側面30cに対して非平行な傾斜面としてもよい。例えば、対向面34aを、保持部34の先端側に向かって被覆部33の側面30cから離れる傾斜面とした場合、収縮チューブ40を保持部34と被覆部33との間に挿入しやすくすることが可能である。
・上記実施形態において、保持部34を被覆部33側に塑性変形させてもよい。これによれば、保持部34と被覆部33とによって収縮チューブ40をより強固に挟むことができる。
・上記実施形態において、収縮チューブ40の内側の接着剤は必ずしも必要ではなく、内周面に接着剤を有しない収縮チューブ40を用いてもよい。
・上記実施形態の収縮チューブ40は、加熱により収縮する特性を有するが、これに限らず、加熱以外の処理で収縮するものであってもよい。
・上記実施形態では、収縮前の収縮チューブ40の肉厚を、保持部34と被覆部33との間の間隔Dよりも大きく設定しているが、これに特に限定されるものではなく、例えば、収縮前の収縮チューブ40の肉厚を、間隔Dと同等の寸法、または間隔Dよりも小さい寸法に設定してもよい。収縮チューブ40の肉厚は収縮により増加するため、収縮前の収縮チューブ40の肉厚を間隔Dと同等または小さく設定した場合であっても、収縮後の収縮チューブ40を保持部34と被覆部33との間に圧縮状態で介在させることが可能である。
・上記実施形態の端子付き電線10は、車両の充電インレットを含むワイヤハーネスに用いられるが、これに限らず、車両における他のワイヤハーネスに用いることができる。
・今回開示された実施形態及び変更例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 端子付き電線
20 電線
21 芯線
22 絶縁被覆
30 端子
30a 第1面
30b 第2面
30c 側面
31 電気接続部
32 接合部
33 被覆部
34 保持部
34a 対向面
35 延出部
36 位置決め部
40 収縮チューブ
41 第1端部
42 第2端部
43 非挟持部
C 相手方導電部材
D 間隔
T 肉厚
X 方向

Claims (7)

  1. 電線と、
    前記電線の端部に取り付けられている端子と、
    前記端子と前記電線とを覆う収縮チューブと、を備え、
    前記電線は、芯線と、前記芯線を囲む絶縁被覆と、を有し、
    前記端子は、相手方導電部材と機械的に接続可能な電気接続部と、前記絶縁被覆から露出する前記芯線に接合されている接合部と、前記電気接続部と前記接合部との間に位置する被覆部と、前記端子における前記被覆部よりも前記電気接続部側の部位から延出する保持部と、を有し、
    前記収縮チューブは、前記被覆部から前記絶縁被覆までを覆い、
    前記保持部と前記被覆部とは、前記収縮チューブを挟んでいる、
    端子付き電線。
  2. 前記保持部は、前記電気接続部から延出している、
    請求項1に記載の端子付き電線。
  3. 前記保持部は、複数設けられている、
    請求項1または請求項2に記載の端子付き電線。
  4. 前記端子は、前記芯線に接触する第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、前記第1面と前記第2面とを連結する側面と、を有し、
    前記保持部は、前記被覆部における前記側面に対向し、
    前記保持部と前記被覆部における前記側面とが前記収縮チューブを挟んでいる、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の端子付き電線。
  5. 前記端子は、前記収縮チューブにおける長さ方向の前記端子側の端部に対して、前記長さ方向に接触可能な位置決め部を有している、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の端子付き電線。
  6. 前記端子は、前記芯線に接触する第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、前記第1面と前記第2面とを連結する側面と、を有し、
    前記電気接続部は、前記電気接続部における前記側面が前記被覆部における前記側面よりも外側に位置するように延出されている延出部を有し、
    前記位置決め部は、前記延出部における前記被覆部側の端部であり、
    前記保持部は、前記延出部から前記被覆部側に延出されている、
    請求項5に記載の端子付き電線。
  7. 前記収縮チューブは、前記保持部と前記被覆部とによって挟まれていない非挟持部を有し、
    前記保持部と前記被覆部との間の間隔は、前記非挟持部の肉厚よりも狭い、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の端子付き電線。
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