JP2022099445A - 配管用継手用の補助治具 - Google Patents
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Abstract
Description
このような配管用継手10では、配管用ナット24を機器側の雄ねじに螺合させ、配管用継手10を介して配管を機器側に連結するようにしている。
また、ベンド部1402とその両端の直線部1404、1406とを有するベンドパイプ部14は、円環状の部材が曲げ加工されて形成されることから、ベンド部1402では円環状の部材が厳密には押しつぶされている。
すなわち、両端の直線部1404、1406では均一外径を有しているものの、ベンド部1402では、曲げられた曲率半径方向と直交する方向のパイプの幅が、曲率半径方向に沿ったパイプの幅よりも大きくなっており、そのため、配管用ナット24がベンド部1402に至るとベンド部1402により一層引っ掛かかり易くなっている。
したがって、配管作業時に配管用継手の姿勢、向きが変化して配管用ナット24が直線部1406からベンド部に至ると、図7に想像線で示すように、配管用ナット24がベンド部1402に引っ掛かってしまい、作業員は、配管の連結作業の前に、配管用ナット24をベンド部1402から取り外す作業が必要となる。
特にこのような配管用継手10の連結箇所が複数ある建設機器のコントロールバルブユニットでは、配管の連結作業を効率良く行なう上で極めて不利となる。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、ベンドパイプ部の直線部に回転可能に結合された配管用ナットを備える配管用継手を用いた配管の連結作業を効率良く行なえる配管用継手用の補助治具を提供することにある。
また、本発明の一実施の形態は、前記補助治具は、前記直線部の外周面のほぼ半部に対応した形状の円弧部と、前記円弧部の延在方向の両端から延在し前記直線部の挟持を可能とした一対の挟持部とを備えていることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記補助治具は、前記直線部の外周面に対応した形状で前記外周面の周方向の1/2以上延在し前記直線部の挟持を可能とした円弧部と、前記円弧部の延在方向の両端の間に形成され前記円弧部の前記直線部への装脱を可能とした欠部とを備えていることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記円弧部の内周面または外周面の少なくとも一方に、周方向に間隔をおいて複数の欠部が設けられていることを特徴とする。
したがって、配管の連結作業時、作業員により配管用継手用がどのような姿勢、向きとなっても、配管用ナットは補助治具によりベンド部方向への移動が阻止されているため、配管用ナットがベンド部に引っ掛かることがない。
そのため、従来のように、配管用ナットがベンド部に引っ掛かり、配管の連結作業の前に、配管用ナットをベンド部から取り外す作業が不要となり、配管の連結作業を効率良く行なう上で有利となる。
また、本発明の一実施の形態によれば、補助治具を、円弧部と、一対の挟持部とで構成でき、簡単な構造で安価に製造可能である。
また、本発明の一実施の形態によれば、補助治具を、円弧部と、欠部とで構成でき、簡単な構造で安価に製造可能である。
また、本発明の一実施の形態によれば、円弧部の内周面または外周面の少なくとも一方に複数の欠部を設けると、補助治具の直線部への装脱を簡単に行なう上で有利となる。
(第1の実施の形態)
図1~図4を参照して第1の実施の形態について説明する。
まず、配管用継手10について説明する。
この配管用継手10は図7に示す従来の配管用継手10と同様であり、配管用継手10は、ホースを機器に連結するホース継手金具であり、ホース連結部12と、ベンドパイプ部14と、機器連結部16とを備えている。
ホース連結部12は、ニップル側大径部1802と、凹部1804と、ホース挿入部1806を有するニップル18と、凹部1804に取り付けられホース挿入部1806の外側に配置された筒状のソケット20とを含んで構成されている。
第1直線部1404は、ニップル側大径部1802に接続されている。
第2直線部1406は、機器連結部16の機器側大径部22に接続されている。
機器側大径部22は、第2直線部1406の端部に設けられている。
配管用ナット24は、筒部2402と、ナット部2404とを備えている。
筒部2402の内周面には、第2直線部1406が移動可能に挿入された挿通孔2410と、機器側大径部22が収容される収容凹部2412とが設けられている。
機器側大径部22の端面2202が、挿通孔2410と収容凹部2412との境の壁面2414に係止することで、配管用ナット24の機器側大径部22からの抜落が阻止されている。
ナット部2404は、挿通孔2410と反対に位置する筒部2402の端部に接続され、外周部が六角柱状に形成され、内周部に機器側大径部22の外径よりも大きい内径の雌ねじ2406が形成されている。
したがって、配管用ナット24は、機器側大径部22からの抜落が阻止されており、また、第2直線部1406上をベンド部1402方向に移動可能に配置されている。
補助治具30Aは、第2直線部1406に装脱可能で、かつ、第2直線部1406に装着された状態で第2直線部1406の延在方向に移動不能に装着されればよいので、合成樹脂や金属、ゴムなどの弾性材料で形成されている。
図2に示すように、補助治具30Aは、第2直線部1406の外周面のほぼ半部に対応した形状の円弧部3002と、円弧部3002の延在方向の両端から延在し第2直線部1406の挟持を可能とした一対の挟持部3004とを備える簡単な構成であり、安価に製造可能である。
一対の挟持部3004間の寸法Aは、第2直線部1406に装脱可能で第2直線部1406を挟持できるように、言い換えると、第2直線部1406に装着された状態で第2直線部1406の延在方向に移動不能に装着されるように、第2直線部1406の外径よりも若干小さい値、例えば、第2直線部1406の外径の95%から99%の値で形成されている。
また、補助治具30Aの厚さBは特に限定されないが、第2直線部1406を挟持した状態で補助治具30Aが倒れにくく補助治具30Aの第2直線部1406での装着状態の安定化が図れ、また、作業員が補助治具30Aを挟持し易く取り扱いが簡単になされるように、また、かさばらないように、2mmから3mm程度が好ましい。
作業員が配管作業の現場に到着したならば、配管の連結作業を行なう前に、配管用ナット24を第2直線部1406上でベンド部1402から離れる方向に移動させ、すなわち、第2直線部1406上で配管用ナット24を機器側大径部22に寄せ、配管用ナット24よりもベンド部1402側の第2直線部1406の箇所に補助治具30Aを装着する。
この装着作業は、一対の挟持部3004の間に第2直線部1406を位置させ、円弧部3002が第2直線部1406に当たるまで補助治具30Aを押し込むことにより行なう。
このようなワンタッチ作業により、一対の挟持部3004で第2直線部1406を挟持した状態となり、補助治具30Aが第2直線部1406に移動不能に装着される。
この補助治具30Aの装着作業を、配管の連結作業を行なう前に、現場で使用する全ての配管用継手10について行なう。
全ての配管用継手10について補助治具30Aを装着したならば、配管用継手10を用いた配管の連結作業を行なう。
そのため、従来のように、配管用ナット24がベンド部1402に引っ掛かり、配管の連結作業の前に、配管用ナット24をベンド部1402から取り外す作業が不要となり、配管の連結作業を効率良く行なう上で有利となる。
特に、配管用継手10の連結箇所が数十単位で設けられている建設機器のコントロールバルブユニットが複数ある場合、本実施の形態の補助治具30Aを用いると、配管の連結作業を効率良く行なう上で極めて有利となる。
なお、配管の連結作業の終了後、補助治具30Aを取り外してもよく、そのまま存置してもよい。この場合、配管の連結作業の終了後、補助治具30Aを取り外して回収すると、補助治具30Aを繰り返して使用できることから、配管の連結作業におけるコストダウンを図る上で有利となる。補助治具30Aの第2直線部1406からの取り外しは、一対の挟持部3004を第2直線部1406から引き出すというワンタッチ作業により行なわれる。
これに対して本実施の形態の補助治具30Aを用いれば、そのようなコストを抑制する上で有利となる。
次に、図3を参照して第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態の補助治具30Bは、その形状が第1の実施の形態の補助治具30Aと異なっている。
第2の実施の形態の補助治具30Bは、第2直線部1406の外周面に対応した形状で外周面の周方向の1/2以上延在し第2直線部1406の挟持を可能とした円弧部3010と、円弧部3010の延在方向の両端の間に形成され円弧部3010の第2直線部1406への装脱を可能とした欠部3012とを備えている。
欠部3012の寸法、すなわち、円弧部3010の延在方向の両端の間の寸法Cは、第2直線部1406に装脱可能で、かつ、第2直線部1406に装着された状態で第2直線部1406の延在方向に移動不能に装着されればよいので、補助治具30Bを構成する材料に応じて適宜決定される。
また、補助治具30Bの厚さBは特に限定されないが、第1の実施の形態と同様に、2mmから3mm程度が好ましい。
第2の実施の形態の補助治具30Bの装着作業は、欠部3012を第2直線部1406に位置させ、円弧部3010を第2直線部1406に押し込むことにより行なう。
このようなワンタッチ作業により、円弧部3010で第2直線部1406を挟持した状態となり、補助治具30Bが第2直線部1406に移動不能に装着される。
また、補助治具30Bの第2直線部1406からの取り外しは、欠部3012を介して円弧部3010を第2直線部1406から引き出すというワンタッチ作業により行なわれる。
このような第2の実施の形態の補助治具30Bによっても第1の実施の形態と同様な効果が奏される。
次に、図4を参照して第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態の補助治具30Cは第2の実施の形態の補助治具30Bの円弧部3010の内周面に欠部3014を設けたものである。
第3の実施の形態の補助治具30Cは、合成樹脂または金属で形成されており、ゴムで形成された場合に比べて円弧部3010が弾性変形しにくい。
そこで、円弧部3010を弾性変形し易くし、補助治具30Cの第2直線部1406への装脱がより簡単に行なわれるように、円弧部3010の内周面に欠部3014を設けたものである。
欠部3014は、内周面の周方向の中間部に周方向に間隔をおいて複数設けられている。
このような第3の実施の形態の補助治具30Cによっても第1の実施の形態と同様な効果が奏される。
次に、図5を参照して第4の実施の形態について説明する。
第4の実施の形態の補助治具30Dは第3の実施の形態の変形例であり、補助治具30Dの円弧部3010の外周面に周方向に間隔をおいて複数の欠部3016を設けたものである。
このような第4の実施の形態の補助治具30Dによっても第1の実施の形態と同様な効果が奏される。
次に、図6を参照して第5の実施の形態について説明する。
第5の実施の形態の補助治具30Eも第3の実施の形態の変形例であり、補助治具30Dの円弧部3010の内周面と外周面の双方にそれぞれ周方向に間隔をおいて複数の欠部3018を設けたものである。
第5の実施の形態では、円弧部3010の内周面と外周面の双方にそれぞれ複数の欠部3018を設けることから、欠部3018の形状は第3の実施の形態の欠部3014、第4の実施の形態の欠部3016に比べて小さく形成されている。
このような第5の実施の形態の補助治具30Eによっても第1の実施の形態と同様な効果が奏される。
12 ホース連結部
14 ベンドパイプ部
1402 ベンド部
1404 第1直線部
1406 第2直線部
16 機器連結部
18 ニップル
1802 ニップル側大径部
1804 凹部
1806 ホース挿入部
20 ソケット
22 機器側大径部
2202 端面
24 配管用ナット
2402 筒部
2404 ナット部
2406 雌ねじ
2410 挿通孔
2412 収容凹部
2414 境の壁面
30A、30B、30C、30D、30E 補助治具
3002、3010 円弧部
3004 挟持部
3012、3014、3016,3018 欠部
Claims (4)
- ベンド部とその両端の直線部とを有するベンドパイプ部と、前記直線部に回転可能かつ前記直線部の延在方向に移動可能に結合され前記ベンド部から離れる方向において前記直線部から抜落不能に配置された配管用ナットとを備える配管用継手に取り付けられる補助治具であって、
前記補助治具は弾性材料で形成され、前記直線部に装脱可能に装着され前記配管用ナットに当接して前記配管用ナットの前記ベンド部方向への移動を阻止する、
ことを特徴とする配管用継手用の補助治具。 - 前記補助治具は、前記直線部の外周面のほぼ半部に対応した形状の円弧部と、前記円弧部の延在方向の両端から延在し前記直線部の挟持を可能とした一対の挟持部とを備えている、
ことを特徴とする請求項1記載の配管用継手用補助治具。 - 前記補助治具は、前記直線部の外周面に対応した形状で前記外周面の周方向の1/2以上延在し前記直線部の挟持を可能とした円弧部と、前記円弧部の延在方向の両端の間に形成され前記円弧部の前記直線部への装脱を可能とした欠部とを備えている、
ことを特徴とする請求項1記載の配管用継手用補助治具。 - 前記円弧部の内周面または外周面の少なくとも一方に、周方向に間隔をおいて複数の欠部が設けられている、
ことを特徴とする請求項3記載の配管用継手用補助治具。
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