JP2009236200A - ホース接続用の袋ナット付継手金具 - Google Patents

ホース接続用の袋ナット付継手金具 Download PDF

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Ken Aoyama
謙 青山
Shizuo Maeda
静雄 前田
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Abstract

【課題】パイプが大きな曲り角度で曲り形状をなしている場合においても、そのパイプに対して袋ナットをパイプの頭部側に非かしめ状態で最終組付状態に組み付けることのできる袋ナット付継手金具を提供する。
【解決手段】金属製のパイプ20と、金属製の袋ナット22と、ソケット金具24とを有し、且つパイプ20がパイプ長100mm以下の短尺のパイプであって且つ90°の大角度で曲り形状をなす袋ナット付継手金具18において、パイプ20に曲り角度が45°の2つの曲り部44-1,44-2を短い直管部46を間にして近接して設けておき、袋ナット22を挿入部26側のパイプ端でパイプ20に嵌め合せ、曲り部44-1,44-2を通過して頭部28側に持ち来して非かしめ状態で最終組付状態に組み付けるようにする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、高圧ホースの接続用に用いて好適なホース接続用の袋ナット付継手金具に関する。
高圧ホースを相手部材に接続するための継手金具として、従来図3に示すようなものが用いられている。
図において200は継手金具で、金属製のパイプ202と、金属製の袋ナット204、及びソケット金具206を有している。
パイプ202は、軸線方向の一端側(図中右端側)に、可撓性のホース222の内部に挿入される挿入部208を有しており、また他端側に、径方向外向きに環状に段違い状に突出したナット掛け用の鍔状の頭部210を有している。
また挿入部208と頭部210との間の部分が、大きな曲り角度の曲り形状をなしている。
図中212はその曲り部を表しており、この曲り部212は半径Rの円弧形状の曲り形状をなしている。
ソケット金具206は、スリーブ状のソケット本体214、及び袋ナット204側の軸線方向の端部(図中左端部)で径方向内向きに環状に突出した鍔部216を有し、その鍔部216の内周端をパイプ212の外周面の環状の係入溝218に係入させる状態に、袋ナット204側の軸線方向端部(図中左端部)が縮径方向にかしめられて、パイプ202に固定されている。
ソケット本体214は、パイプ202の挿入部208との間に環状の挿入空間220を形成しており、そこにホース222の端部が挿入されている。
ソケット金具206は、その挿入状態でソケット本体214が縮径方向にかしめられ、パイプ202の挿入部208とともにホース222の端部を内外両側から挟持する状態に、ホース222に挿入部208とともに固定されている。
袋ナット204は、図中下端部に厚肉で外形形状が工具掛け用に六角形状とされた工具掛け部224を有していて、その内周面が雌ねじ部226とされている。
そしてこの工具掛け部224から図中上向きに、薄肉をなす円筒形状のアーム228が延び出しており、そのアーム228の図中上側の端部に、径方向内方に環状に突出した鍔状の係合部230が設けられている。
袋ナット204は、この係合部230をパイプ202の頭部210に係合させることにより、抜止状態で頭部210に回転可能に嵌合され、組み付けられている。
袋ナット204は、係合部230側の端部を縮径方向にかしめることによって組み付けられているもので、図3(B)の204Aは、かしめ加工前の袋ナットを表している。
図に示しているようにかしめ加工前の袋ナット204Aは、係合部230側の端部が、外径及び内径ともに図3(A)に示す組付時の状態よりも大径をなしており、袋ナット204はこの状態で係合部230側の端部が縮径方向にかしめられ、係合部230がパイプ202の頭部210に係合する状態に、パイプ202の頭部210に抜止状態に組み付けられる。
図3(A)中Nはそのかしめ部を表している
尚、この種構造のホース接続用の袋ナット付継手金具については下記特許文献1に開示されている。
しかしながら袋ナット204をこのようなかしめ加工によってパイプ202に組み付ける場合、継手金具200の製造に際してかしめ加工が必要となって、必然的に継手金具200のコストが高くなってしまう。
そこで図4(A)に示しているように、鍛造によって或いは六角材の削り出しによって袋ナット232を製造し、これをパイプ202に組み付け、継手金具200を構成するといったことが考えられる。
係合部230は、組付前後を通じて同一内径で、この袋ナット232は、図4(B)に示しているようにパイプ202に対して挿入部208側のパイプ端からパイプ202に嵌め合せ、曲り部212を図中左向きに通過させて頭部210に組み付けることとなる(袋ナット232の組付けはソケット金具206の組付前の状態で行う)。
しかしながら、パイプ202が直管状をなしている場合には、このようにして容易に袋ナット232をパイプ202の頭部210に抜止状態に且つ回転可能に組み付けることが可能であるが、パイプ202が図3及び図4に示しているように曲り形状をなしている場合、特に曲り角度70°以上の大角度、例えば90°の大角度で曲っているような場合、図4(B)に示しているように袋ナット232の内径,軸線方向の長さ(ナット高さ)寸法などによって、袋ナット232を曲り部212を通過させる際に、曲り部212に袋ナット232が引掛かってしまい、袋ナット204を曲り部212を通過して頭部210の位置まで持ち来すことができず、袋ナット232をパイプ202に組み付けることができなくなってしまう。
この場合、パイプ202を曲げ加工する前の直管状態の下で袋ナット232をパイプ202に嵌め合せ、頭部210の位置まで持ち来して組付けを行うといったことも考えられる。
しかしながら、パイプ202の表面には耐食性のためにメッキ処理を施しておくことが必要であり、この場合パイプ202に対して直管状態の下でメッキ処理(電気メッキ処理)を行うと、パイプ202を直管状態から曲げ加工したときに、曲り部212でメッキ剥がれを起してしまい、耐食性が低下してしまう問題を引き起す。
一方でこれを避けるために、袋ナット232をパイプ202に対して直管状態の下で嵌め合せて装着し、その後パイプ202を曲げ加工した後に、パイプ202に対してメッキ処理を施すようにした場合、曲り部212においてメッキ剥がれを起す問題は回避できるものの、パイプ202の袋ナット232の内側で、袋ナット232にて覆われた部分の表面にメッキ処理を良好に行うことができなくなるといった問題を生ずる。
パイプ202の袋ナット232にて覆われた部分に良好にメッキ液が供給されないため、同部分でパイプ202表面のメッキが良好に行われないのである。
従ってこのような問題を生じることなく袋ナット付且つパイプが曲った形状の袋ナット付継手金具を製造するには、パイプを予め所定の曲り形状に曲げ加工し、更にその表面にメッキ処理を施した上で、袋ナットをパイプに対して組み付けざるを得ない。
特開2002−22079号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、パイプが大きな曲り角度の曲り形状をなしている場合においても、そのパイプに対して袋ナットをパイプの頭部側に非かしめ状態で最終組付状態に組み付けることができ、且つパイプ表面に良好にメッキ処理を行うことができ、また継手金具製造に際してメッキ剥がれを起すことのないホース接続用の袋ナット付継手金具を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、(イ)軸線方向の一端側に、可撓性のホースの内部に挿入される挿入部を有し、他端側に径方向外向きに環状に突出したナット掛け用の鍔状の頭部を有する金属製のパイプと、(ロ)前記ホース側の軸線方向の端部に径方向内向きに環状に突出した鍔状の係合部を、他端側の内周面に雌ねじ部を有し、該係合部の前記頭部への係合によって抜止状態で前記パイプの前記頭部に回転可能に嵌合された、相手部材との接続用の袋ナットと、(ハ)スリーブ状のソケット本体及び前記袋ナット側の軸線方向の端部で径方向内向きに環状に突出した鍔部を有し、該鍔部の内周端を前記パイプの外周面の環状の係入溝に係入させる状態に、該袋ナット側の軸線方向端部が縮径方向にかしめられて該パイプに固定され、前記ソケット本体と前記パイプの挿入部との間に前記ホースの端部の挿入空間を形成するソケット金具と、を有し、且つ前記パイプが、パイプ長100mm以下の短尺のパイプであって、前記挿入部側のパイプ端と前記頭部側のパイプ端とが70°以上の角度をなすように、それら挿入部と頭部との間の部分で曲った形状のベンドパイプをなすホース接続用の袋ナット付継手金具において、前記パイプの前記挿入部と前記頭部との間の部分に2以上の複数個所の曲り部を、それぞれの曲りの角度が60°以下の小角度で、各曲り部の角度を合計した全体の曲りの角度が70°以上の大角度となるように設けるとともに、軸線方向に直管状を成す長さ20mm以下の短い直管部を間にして隣接する前記曲り部と曲り部とを近接して設けてあり、前記袋ナットが前記挿入部側のパイプ端から前記パイプに嵌め合され、前記複数の曲り部を通過して前記頭部側に非かしめ状態で最終組付状態に組み付けてあることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記パイプが全体として90°の曲りの角度を有するものであって、該パイプの前記挿入部と頭部との間の部分に、前記小角度の曲り部として45°の曲り角度を有するものが2個所に設けてあることを特徴とする。
請求項3のものは、(イ)軸線方向の一端側に、可撓性のホースの内部に挿入される挿入部を有し、他端側に径方向外向きに環状に突出したナット掛け用の鍔状の頭部を有する金属製のパイプと、(ロ)前記ホース側の軸線方向の端部に径方向内向きに環状に突出した鍔状の係合部を、他端側の内周面に雌ねじ部を有し、該係合部の前記頭部への係合によって抜止状態で前記パイプの前記頭部に回転可能に嵌合された、相手部材との接続用の袋ナットと、(ハ)スリーブ状のソケット本体及び前記袋ナット側の軸線方向の端部で径方向内向きに環状に突出した鍔部を有し、該鍔部の内周端を前記パイプの外周面の環状の係入溝に係入させる状態に、該袋ナット側の軸線方向端部が縮径方向にかしめられて該パイプに固定され、前記ソケット本体と前記パイプの挿入部との間に前記ホースの端部の挿入空間を形成するソケット金具と、を有し、且つ前記パイプが、前記挿入部と前記頭部との間の部分で曲った形状のベンドパイプをなすホース接続用の袋ナット付継手金具において、前記袋ナットは、前記鍔状の係合部が前記パイプの曲り部における曲りの内周側と外周側とに接触した状態で、該係合部に対して軸線方向の反対側の他端の径方向内側部位が、曲りの内周側に対して接触回避可能な軸線方向のナット高さを有していることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、パイプの挿入部と頭部との間の部分に2以上の複数個所の曲り部を、それぞれの曲りの角度が60°以下の小角度で、また各曲り部の角度を合計した全体の曲りの角度が70°以上の大角度となるように、且つ長さ20mm以下の短い直管部を間にして隣接する曲り部と曲り部とを近接して設け、それら複数個所の曲り部全体によって、パイプに求められる所要の大きな曲りを実現するようになしたものである。
即ち、パイプ長が100mm以下の従来の短いパイプでは、1個所の曲り部にてパイプ全体に必要な大きな角度の曲りを実現するようにしていたものを、本発明では大きな角度の曲り部を複数個所の曲り部に分散して、それぞれの曲りの曲り角度を小角度となし、各曲り部が全体として必要な角度の曲りを形成するようになしたもので、かかる本発明によれば、それぞれの曲り部の曲りの角度が小さいために、袋ナットを鍛造や六角材の削り出しによって構成した場合においても、即ち袋ナットをパイプの頭部の位置に位置させた状態で、縮径方向にかしめ加工し、そのことによって組み付けるようにせず、当初から最終の組付形状に袋ナットを構成した場合においても、かかる袋ナットをパイプの各曲り部に対して軸線方向に支障無く容易に通過させ、目的とする組付位置までこれを持ち来すことができる。
即ち袋ナットが曲り部に引掛かって、曲り部に袋ナットを通すことができないといった問題を生じることなく、それぞれの曲り部に対して袋ナットを通すことができる。
本発明はまた、隣接する曲り部と曲り部との間に短い直管部を介在させていることを特徴としている。
そしてこのことによって、袋ナットをそれぞれの曲り部に対して軸線方向に通すときに、袋ナットをより容易に各曲り部に対して通すことができる。
尚、曲り部を1個所だけとした場合においても、その曲りの曲率半径を大きくすることによって、つまり曲りを緩やかな曲りとすることによって、その曲り部に対し袋ナットを軸線方向に通すことも可能となる。
しかしながら全体の長さ(パイプ長)が100mm以下の短尺のパイプである場合、そうした大きな曲率半径の曲り部を形成すること自体困難である。挿入部と頭部との間の寸法が限られた短いものであるからである。
しかるに本発明によれば、パイプ長の短いパイプであっても、かかるパイプに対して所要の大きな曲り角度を確保することができ、且つそれにも拘らず袋ナットを良好にパイプに通して、頭部側の目的とする位置まで持ち来し、組付状態とすることができる。
尚、隣接する曲り部と曲り部との間の直管部の長さが短か過ぎると、ある曲り部に対して袋ナットを通すときに、その隣の次の曲り部に対して袋ナットが引掛かってしまい、曲り部に対し袋ナットを良好に通過させることが難しくなってしまう。
従って本発明では、曲り部と曲り部との間の直管部の長さを10mm以上の長さとしておくことが望ましい。
通常、パイプ長が100mm以下の短尺のパイプで曲り形状をなしている場合、その多くは90°の曲り形状をなしているものが一般的に多く用いられていることから、本発明はそのようなパイプ全体が90°の曲り角度を有するものに適用して好適なもので、その際上記小角度の曲り部として45°の曲り角度を有するものを2個所に設けておくことができる(請求項2)。
本発明では、袋ナットを次のような形状、即ち鍔状の係合部がパイプの曲り部における曲りの内周側と外周側とに接触した状態で、係合部に対して軸線方向の反対側の他端の径方向内側部位が、曲りの内周側に対して接触回避可能な軸線方向のナット高さを有する形状となしておくことができる(請求項3)。
このようにした場合においても、袋ナットをパイプの曲り部に対して支障なく軸線方向に通すことができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10はホース(高圧ホース)で、内面ゴム層12と、補強層14と、外面ゴム層16との積層構造を成している。
18は、ホース10を相手部材に接続するための袋ナット付継手金具(以下単に継手金具とする)である。
尚この例において、ホース10は内径が9mmφのもので、継手金具18は、同内径を有するホース10用に構成された継手金具である。
この継手金具18は、金属製のパイプ20と、袋ナット22と、ソケット金具24とを有している。
この例においてホース10,パイプ20,袋ナット22及びソケット金具24は何れも横断面形状が円形状をなしている。
パイプ20は、ホース10側の軸線方向の一端側に、ホース10の内部に挿入される挿入部26を有しており、また他端側に径方向外向きに環状に突出したナット掛け用の鍔状の頭部28を有している。
ソケット金具24は、スリーブ状のソケット本体30、及び袋ナット22側の軸線方向の端部(図中左端部)で径方向内向きに環状に突出した鍔部32を有しており、その鍔部32の内周端をパイプ20の外周面の環状の係入溝34に係入させる状態に、図中左端部がかしめ部Sで縮径方向にかしめられ、パイプ20に固定されている。
ソケット本体30は、挿入部26との間に環状の挿入空間36を形成しており、そこにホース10の端部が挿入されている。
ソケット本体30はその状態でかしめ部S,Sにおいて縮径方向にかしめられ、パイプ20の挿入部26とでホース10の端部を内外両側から挟持する状態に、挿入部26とともにホース10に固定されている。
袋ナット22は金属製で図中下端側に、外形形状が工具掛け用に六角形状とされた厚肉の工具掛け部38を有し、その内周側に相手部材との接続用に雌ねじ部40が設けられている。
また反対側の上端側に、径方向内向きに環状(円環状)に突出した鍔状の係合部42が設けられている。
袋ナット22は、六角材の削り出しによって製造されたもので(鍛造によって製造したものであっても良い)、係合部42の内径が組付前後を通じて同一内径である。
即ち袋ナット22を製造した段階で、係合部42の内径が最終組付状態の内径とされており、その内径はパイプ20の外形円形の頭部28の外径よりも小径をなしている。
つまり袋ナット22は、パイプ20への組付けのためにかしめ加工されておらず、後述するようにソケット金具24を組み付ける前の段階で(従って当然にホース10も固定されていない)、パイプ20に対し挿入部26側のパイプ端でパイプ20に嵌め合され、その状態でパイプ20に沿って頭部28側に移動せしめられて頭部28の位置に持ち来され、その位置で頭部28に対し非かしめ状態で組み付けられている。
その組付状態で袋ナット22は、係合部42の頭部28に対する係合によって、パイプ20に対し回転可能に且つ抜止状態に嵌合されている。
本実施形態において、パイプ20は角度90°の曲り角度でその全体が図中下向きに曲り形状をなしている。
この実施形態において、パイプ20は二次元の曲り形状をなしている。即ち同一平面内で90°の曲り形状をなしている。詳しくは、挿入部26と頭部28との間の部分が全体として90°の角度の曲り形状をなしている。
但しこの実施形態では、パイプ20に複数の曲り部44-1,44-2が設けられている。即ち2個所に亘って曲り部44-1,44-2が設けられている。そしてそれぞれの曲り部44-1,44-2の曲り角度が45°の小角度とされ、それら曲り部44-1,44-2のそれぞれの曲り角度を合計した全体の曲り角度が90°となるようにしてある。
つまり図4に示す90°の大きな曲り角度の曲り部212が、この実施形態では2つの曲り部44-1と44-2とに分けられ、そしてそれぞれの曲り部44-1,44-2の曲り角度が半分の角度の45°とされ、それらを合せた合計の曲り角度が90°の曲り角度となしてある。
この実施形態ではまた、曲り部44-1と44-2とを、それらの間に軸線方向に直管状をなす短い直管部46が介在するように、各曲り部44-1,44-2を近接して設けてある。
因みにこの実施形態において、継手金具18は軸線方向の全長が61mmで、曲り部44-1,44-2は何れも同じ曲り角度且つ同じ曲り形状をなしており、それぞれ半径Rの円弧形状の曲り形状をなしている。
ここで半径Rは20mmである。また直管部46の長さは、ここでは12.5mmである。
更に袋ナット22は、軸線方向の長さが17.5mmで、雌ねじ部40は9/16−18UNF(ユニファイ細めねじ:内径φ12.76mm)である。
尚図4(A)では、曲り部を除き本実施形態の継手金具18と同一の寸法,形状のものを用いた場合で表してある。
図1と図4との比較から分るように、図4に示す従来の継手金具200にあっては、曲り部212が長さLに亘って形成されているのに対し、図1に示す本実施形態の継手金具18にあっては曲り部44-1,44-2のそれぞれの軸線方向の長さは半分のL/2である。
従って図2に示しているように、袋ナット22をパイプ20の挿入部26側のパイプ端でパイプ20に嵌め合せて、頭部28側にこれをパイプ20に沿って移動させる際、曲り部44-1,44-2にナット22を引掛けてしまうことなく、容易にこれら曲り部44-1,44-2を通過させることができる。
即ちそれら曲り部44-1,44-2を通過して袋ナット22をパイプ端の頭部28の位置へと持ち来し、そこに袋ナット22を非かしめ状態で抜止状態に組み付けることができる。
尚図2中の破線は、1個所の曲り部でこれを大きく90°に曲げたときの状態を示している。図中の破線で示したようにこのようになした場合には、袋ナット22が曲り部に引掛かってしまって、曲り部を通過させることができない。
詳しくは、袋ナット22における鍔状の係合部42が、破線で示す曲り部における曲りの内周側と外周側とに同時に接触したときに、係合部42とは軸心方向の反対側の他端の径方向内側部位が曲りの内周側に同時に当ってしまうため、ナット22を破線で示した曲り部を通過させることができない。
このように本実施形態では、袋ナット22をパイプ20に通して目的とする頭部28の位置に組み付けることができる。
従ってパイプ20を予め曲げ加工し、その後において表面に電気メッキによるメッキ処理を施し、その上で袋ナット22をパイプ20に組み付けることができる。
そしてその後においてソケット金具24をパイプ20に組み付け、更にソケット金具24とパイプ20の挿入部26との間にホース10の端部を挿入し、その後ソケット金具24を縮径方向にかしめることで、ホース10に対して継手金具18を固定することができる。
以上のように本実施形態によれば、それぞれの曲り部44-1,44-2の曲りの角度が小さいために、袋ナット22を鍛造や六角材の削り出しによって製造し、そして当初から最終の組付形状に袋ナット22を構成した場合においても、かかる袋ナット22を各曲り部44-1,44-2に対して軸線方向に支障無く容易に通過させ、目的とする組付位置まで持ち来すことができる。
本実施形態では、隣接する曲り部44-1と曲り部44-2との間に短い直管部46を介在させている。
そしてこのことによって、袋ナット22をそれぞれの曲り部44-1,44-2に対して軸線方向に通すときに、袋ナット22をより容易に各曲り部44-1,44-2に対して通すことができる。
ここで曲り部を1個所だけとした場合においても、その曲りの曲率半径を大きくし、曲りを緩やかな曲りとすることによっても、その曲り部に対し袋ナット22を軸線方向に通すことも可能である。
しかしながら全体の長さ(パイプ長)が100mm以下の短尺のパイプである場合、そうした大きな曲率半径の曲り部を形成すること自体困難である。挿入部26と頭部28との間の寸法が限られた短いものであるからである。
しかるに本実施形態によれば、パイプ長が100mm以下の短いパイプ20であっても、かかるパイプ20に対して所要の大きな曲り角度を確保することができ、且つそれにも拘らず袋ナット22を良好にパイプ20に通して、頭部28側の目的とする位置まで持ち来し、組付状態とすることができる。
但し隣接する曲り部44-1と曲り部44-2との間の直管部46の長さが短か過ぎると、曲り部44-1に対して袋ナット22を通すときに、隣の次の曲り部44-2に対して袋ナットが引掛かってしまい、曲り部44-1,44-2に対し袋ナット22を良好に通過させることが難しくなってしまう。
従って曲り部44-1と曲り部44-1との間の直管部の長さは10mm以上の長さとしておくことが望ましい。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば本発明は全体として90°の曲り角度を確保するに際して30°の曲り角度を有する小角度の曲り部を3個所に設け、それらが全体として90°の曲り角度をなすようにするといったことも可能である。
その他本発明は、パイプが全体として70°以上の曲り角度で大きく曲っているとき、これを単一の曲り部とした場合に袋ナットを通過させることが困難となることから、そのような70°以上の大角度で曲ったパイプを有する継手金具に適用することが可能である。
その他に、本発明では袋ナットにおける鍔状の係合部がパイプの曲り部における曲りの内周側と外周側とに同時に接触した状態で、係合部とは軸線方向の反対側の他端の径方向内側部位が曲りの内周側に対して接触回避可能な軸線方向のナット高さを有するように袋ナットを構成することによっても問題を解決することが可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態である袋ナット付継手金具をホース装着状態で示す断面図である。 同実施形態の作用説明図である。 従来の袋ナット付継手金具の一例を示す図である。 図3とは異なる従来の袋ナット付継手金具の図である。
符号の説明
10 ホース
18 袋ナット付継手金具
20 パイプ
22 袋ナット
24 ソケット金具
26 挿入部
28 頭部
34 係入溝
36 挿入空間
40 雌ねじ部
42 係合部
44-1,44-2 曲り部
46 直管部

Claims (3)

  1. (イ)軸線方向の一端側に、可撓性のホースの内部に挿入される挿入部を有し、他端側に径方向外向きに環状に突出したナット掛け用の鍔状の頭部を有する金属製のパイプと、
    (ロ)前記ホース側の軸線方向の端部に径方向内向きに環状に突出した鍔状の係合部を、他端側の内周面に雌ねじ部を有し、該係合部の前記頭部への係合によって抜止状態で前記パイプの前記頭部に回転可能に嵌合された、相手部材との接続用の袋ナットと、
    (ハ)スリーブ状のソケット本体及び前記袋ナット側の軸線方向の端部で径方向内向きに環状に突出した鍔部を有し、該鍔部の内周端を前記パイプの外周面の環状の係入溝に係入させる状態に、該袋ナット側の軸線方向端部が縮径方向にかしめられて該パイプに固定され、前記ソケット本体と前記パイプの挿入部との間に前記ホースの端部の挿入空間を形成するソケット金具と、
    を有し、且つ前記パイプが、パイプ長100mm以下の短尺のパイプであって、前記挿入部側のパイプ端と前記頭部側のパイプ端とが70°以上の角度をなすように、それら挿入部と頭部との間の部分で曲った形状のベンドパイプをなすホース接続用の袋ナット付継手金具において
    前記パイプの前記挿入部と前記頭部との間の部分に2以上の複数個所の曲り部を、それぞれの曲りの角度が60°以下の小角度で、各曲り部の角度を合計した全体の曲りの角度が70°以上の大角度となるように設けるとともに、軸線方向に直管状を成す長さ20mm以下の短い直管部を間にして隣接する前記曲り部と曲り部とを近接して設けてあり、
    前記袋ナットが前記挿入部側のパイプ端から前記パイプに嵌め合され、前記複数の曲り部を通過して前記頭部側に非かしめ状態で最終組付状態に組み付けてあることを特徴とするホース接続用の袋ナット付継手金具。
  2. 請求項1において、前記パイプが全体として90°の曲りの角度を有するものであって、該パイプの前記挿入部と頭部との間の部分に、前記小角度の曲り部として45°の曲り角度を有するものが2個所に設けてあることを特徴とするホース接続用の袋ナット付継手金具。
  3. (イ)軸線方向の一端側に、可撓性のホースの内部に挿入される挿入部を有し、他端側に径方向外向きに環状に突出したナット掛け用の鍔状の頭部を有する金属製のパイプと、
    (ロ)前記ホース側の軸線方向の端部に径方向内向きに環状に突出した鍔状の係合部を、他端側の内周面に雌ねじ部を有し、該係合部の前記頭部への係合によって抜止状態で前記パイプの前記頭部に回転可能に嵌合された、相手部材との接続用の袋ナットと、
    (ハ)スリーブ状のソケット本体及び前記袋ナット側の軸線方向の端部で径方向内向きに環状に突出した鍔部を有し、該鍔部の内周端を前記パイプの外周面の環状の係入溝に係入させる状態に、該袋ナット側の軸線方向端部が縮径方向にかしめられて該パイプに固定され、前記ソケット本体と前記パイプの挿入部との間に前記ホースの端部の挿入空間を形成するソケット金具と、
    を有し、且つ前記パイプが、前記挿入部と前記頭部との間の部分で曲った形状のベンドパイプをなすホース接続用の袋ナット付継手金具において
    前記袋ナットは、前記鍔状の係合部が前記パイプの曲り部における曲りの内周側と外周側とに接触した状態で、該係合部に対して軸線方向の反対側の他端の径方向内側部位が、曲りの内周側に対して接触回避可能な軸線方向のナット高さを有していることを特徴とするホース接続用の袋ナット付継手金具。
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