JP2022099061A - 搬送制御システム、搬送システム、部品実装システム、及び搬送制御方法 - Google Patents

搬送制御システム、搬送システム、部品実装システム、及び搬送制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】搬送効率の向上を図ること。【解決手段】搬送制御システム1は第1取得部141と第2取得部142と設定部16と搬送制御部18とを備える。第1取得部141は、複数の第1エリアの各々と第2エリアとの間で搬送ロボット2が被搬送物を搬送する搬送量に関する搬送量情報を、複数の第1エリアの各々について取得する。第2取得部142は、第2エリアに設けられた複数のゲートと複数の第1エリアとの間の複数の搬送ルートに関するルート情報を取得する。設定部16は、複数の第1エリアの各々を、搬送量情報とルート情報とに基づいて、複数のゲートのそれぞれを介して被搬送物の搬入と搬出との少なくとも一方を行う複数のグループのいずれかに振り分ける。搬送制御部18は、複数の第1エリアの各々と第2エリアとの間で、複数の第1エリアの各々に対応するゲートを介して搬送ロボット2に被搬送物の搬入と搬出との少なくとも一方を行わせる。【選択図】図1

Description

本開示は、搬送制御システム、搬送システム、部品実装システム、及び搬送制御方法に関する。より詳細には、本開示は、被搬送物を搬送する搬送ロボットの搬送作業を制御する搬送制御システム、搬送システム、部品実装システム、及び搬送制御方法に関する。
特許文献1は、物品を保管する倉庫を管理する倉庫管理装置を開示する。倉庫内の保管スペースには、物品をそれぞれ保管する複数の棚が配置されている。倉庫には、一方の棚から他方の棚に物品を移し替える作業を行う集約ステーションと、棚から注文にかかる物品を取り出す作業を行うピッキングステーションと、が設けられている。倉庫管理装置は、保管スペースに配置されている棚を搬送車で集約ステーションに移動させ、棚に保管されている物品のうち出荷率が高い物品を集約棚に移し替える。その後、倉庫管理装置は、集約棚をピッキングステーションに移動させ、ピッキングステーションにおいて作業者が集約棚に収容された物品から注文にかかる物品を取り出す作業を行う。
特開2020-128266号公報
上記の倉庫管理装置において、複数台の搬送車(搬送ロボット)が同一の集約ステーションに棚を移動させる搬送作業が集中すると、一部の搬送車は、集約ステーションでの集約作業が終了するまで集約ステーション以外の場所で待機しなければならず、搬送作業に遅れが発生するなどして搬送効率が低下する可能性があった。
本開示の目的は、被搬送物を搬送する搬送効率の向上を図ることが可能な搬送制御システム、搬送システム、部品実装システム、及び搬送制御方法を提供することにある。
本開示の一態様の搬送制御システムは、第1取得部と、第2取得部と、設定部と、搬送制御部と、を備える。前記第1取得部は、複数の第1エリアの各々と第2エリアとの間で搬送ロボットが被搬送物を搬送する搬送量に関する搬送量情報を、前記複数の第1エリアの各々について取得する。前記第2取得部は、複数のゲートと、前記複数の第1エリアとの間で、前記搬送ロボットが前記被搬送物を搬送する複数の搬送ルートに関するルート情報を取得する。前記複数のゲートは、前記第2エリアへの前記被搬送物の搬入と前記第2エリアからの前記被搬送物の搬出との少なくとも一方を行うために前記第2エリアに設けられている。前記設定部は、前記複数の第1エリアの各々を、前記搬送量情報と前記ルート情報とに基づいて、前記複数のゲートに1対1に対応する複数のグループのいずれかに振り分ける。前記搬送制御部は、前記複数の第1エリアの各々と前記第2エリアとの間で、前記複数の第1エリアの各々に対応する前記ゲートを介して前記搬送ロボットに前記被搬送物の搬入と搬出との少なくとも一方を行わせる。
本開示の一態様の搬送システムは、前記搬送制御システムと、前記複数のグループのそれぞれで前記被搬送物を搬送する複数台の前記搬送ロボットと、を備える。
本開示の一態様の部品実装システムは、部品を基板に実装する少なくとも1つの部品実装機を含む部品実装システムである。前記部品実装機は、前記部品を供給する部品供給装置と、前記部品を前記基板に実装する実装ヘッドを含む実装本体と、を有する。前記部品供給装置は、前記搬送システムが備える前記搬送ロボットによって前記実装本体まで搬送される。
本開示の一態様の搬送制御方法は、第1取得処理と、第2取得処理と、設定処理と、搬送制御処理と、を含む。前記第1取得処理では、複数の第1エリアの各々と第2エリアとの間で搬送ロボットが被搬送物を搬送する搬送量に関する搬送量情報を、前記複数の第1エリアの各々について取得する。前記第2取得処理では、複数のゲートと、前記複数の第1エリアとの間で、前記搬送ロボットが前記被搬送物を搬送する複数の搬送ルートに関するルート情報を取得する。前記複数のゲートは、前記第2エリアへの前記被搬送物の搬入と前記第2エリアからの前記被搬送物の搬出との少なくとも一方を行うために前記第2エリアに設けられている。前記設定処理では、前記複数の第1エリアの各々を、前記搬送量情報と前記ルート情報とに基づいて、前記複数のゲートに1対1に対応する複数のグループのいずれかに振り分ける。前記搬送制御処理では、前記複数の第1エリアの各々と前記第2エリアとの間で、前記複数の第1エリアの各々に対応する前記ゲートを介して前記搬送ロボットに前記被搬送物の搬入と搬出との少なくとも一方を行わせる。
本開示によれば、被搬送物を搬送する搬送効率の向上を図ることができる。
図1は、本開示の一実施形態に係る搬送制御システム及び搬送システムの概略的なブロック図である。 図2は、同上の搬送制御システム及び搬送システムを適用する製造ラインの説明図である。 図3は、同上の搬送制御システムの動作を説明するフローチャートである。 図4Aは、同上の搬送制御システムがグループ分けの変更前に求めたグループごとの搬送距離比率及び要求タクトを示すグラフである。図4Bは、同上の搬送制御システムにおいてグループ分けの変更後に求めたグループごとの搬送距離比率及び要求タクトを示すグラフである。 図5Aは、同上の搬送制御システムがグループ分けの変更前に求めたグループごとの搬送量及び要求タクトを示すグラフである。図5Bは、同上の搬送制御システムにおいてグループ分けの変更後に求めたグループごとの搬送量及び要求タクトを示すグラフである。 図6Aは、同上の搬送制御システムがグループ分けの変更前に求めたグループごとの評価値及び要求タクトを示すグラフである。図6Bは、同上の搬送制御システムにおいてグループ分けの変更後に求めたグループごとの評価値及び要求タクトを示すグラフである。 図7は、同上の搬送制御システム及び搬送システムを適用する製造ラインの説明図である。 図8は、同上の搬送制御システムにおける設定画面の説明図である。 図9は、同上の搬送制御システムにおける改善案出力画面の説明図である。 図10は、同上の搬送システムを用いることで構築される部品実装システムの概要の説明図である。
(実施形態)
(1)概要
以下の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
本実施形態に係る搬送制御システム1は、図1及び図2に示すように、被搬送物30を搬送するための搬送ロボット2による搬送作業を制御するためのシステムである。
本実施形態の搬送制御システム1、及び、搬送制御システム1を備える搬送システム3は、例えば工場、物流センター(配送センターを含む)、オフィス、店舗、学校、及び病院等の施設F1に導入される。搬送ロボット2は、1つ以上の車輪で移動面200の上を走行することによって移動する。移動面200は、その上を搬送ロボット2が移動する面であり、搬送ロボット2が施設F1内を移動する場合は施設F1の床面等が移動面200となり、搬送ロボット2が屋外を移動する場合は地面等が移動面200となる。以下では、複数(例えば3つ)の製造ライン101~103と、物品の入庫及び出庫を自動的に行う自動倉庫110とが配置された工場のような施設F1において複数台の搬送ロボット2が被搬送物30を搬送する場合について説明を行う。
図2は、施設F1の内部において搬送ロボット2が移動するの移動面200の平面図である。移動面200には、製品をそれぞれ製造する複数(例えば3つ)の製造ライン101~103と、第2エリアとなる自動倉庫110とが配置されている。
製造ライン101~103は、例えば回路基板に電子部品を実装する部品実装ラインである。製造ライン101~103には、製造ライン101~103に対して電子部品を供給するための1以上の供給エリアと、製造ライン101~103から完成品又は半完成品を外部に出すための1以上の取出エリアとが設けられている。3つの製造ライン101~103の各々には、1以上の供給エリアと1以上の取出エリアとを含む複数の第1エリアが設けられている。本実施形態では、製造ライン101に4つの第1エリアST1~ST4が、製造ライン102に4つの第1エリアST5~ST8が、製造ライン103に4つの第1エリアST9~ST12が、それぞれ設けられている。
自動倉庫110は、製造ライン101~103に供給する電子部品、製造ライン101~103で製造された完成品又は半完成品等の物品を保管するための倉庫であり、物品の入庫及び出庫が自動化された倉庫である。第2エリアである自動倉庫110には、自動倉庫110に物品を入れるための入庫口及び自動倉庫110から物品を出すための出庫口として用いられる複数(例えば3つ)のゲートGT1~GT3が設けられている。製造ライン101~103から自動倉庫110に物品を入庫する場合、搬送ロボット2がゲートGT1~GT3のいずれかに物品を搬送すると、搬送された物品は自動倉庫110の内部に自動的に入庫される。また、製造ライン101~103で必要な物品を自動倉庫110から物品を出庫する場合、自動倉庫110は指定された物品をゲートGT1~GT3のいずれかに自動的に出庫し、出庫された物品を搬送ロボット2が搬送先の製造ライン101~103に搬送する。
以下では、12箇所の第1エリアST1~ST12と、第2エリアである自動倉庫110に設けられた3箇所のゲートGT1~GT3との間で被搬送物30を搬送する搬送ロボット2を制御する搬送制御システム1について説明する。
搬送制御システム1は、12箇所の第1エリアST1~ST12の各々を、3箇所のゲートGT1~GT3のそれぞれを介して自動倉庫110に物品を出し入れする3つのグループGR1~GR3のいずれかに振り分ける。3つのグループGR1~GR3の各々には被搬送物の搬送作業を行う1台以上の搬送ロボット2が割り当てられている。本実施形態では、3つのグループGR1~GR3の各々に搬送ロボット2が2台ずつ割り当てられている。以下では、グループGR1,GR2,GR3にそれぞれ割り当てた搬送ロボット2を搬送ロボット2A,2B,2Cと表記する場合もある。なお、複数の第1エリアの数及び配置、並びに、第2エリアに設けられた複数のゲートの数及び配置は一例であり、適宜変更可能である。
ここで、搬送ロボット2が搬送する被搬送物30は、例えば、自動倉庫110から製造ライン101~103に供給される部品、製造ライン101~103から自動倉庫110に送られる完成品又は半完成品、或いは、部品、完成品又は半完成品を入れるための箱、等を含む。つまり、被搬送物30は、搬送対象の物品そのものでもよいし、搬送対象の物品を収容したパレット等でもよい。
本実施形態の搬送制御システム1は、図1に示すように、第1取得部141と、第2取得部142と、設定部16と、搬送制御部18と、を備える。
第1取得部141は、複数の第1エリアST1~ST12の各々と、第2エリア(自動倉庫110)との間で搬送ロボット2が被搬送物30を搬送する搬送量に関する搬送量情報を、複数の第1エリアST1~ST12の各々について取得する。搬送ロボット2による被搬送物30の搬送は、複数の第1エリアST1~ST12の各々から第2エリアへの搬送、及び、第2エリアから複数の第1エリアST1~ST12の各々への搬送の少なくとも一方を含む。なお、以下の実施形態では、複数の第1エリアST1~ST12の各々と第2エリアとの間で搬送ロボット2が被搬送物30を双方向に搬送する場合を例に説明する。複数の第1エリアST1~ST12の各々と第2エリアとの間で搬送する被搬送物30は1種類の物品に限らず、第1エリアごとに異なる種類の物品を搬送してもよい。「搬送量情報」は、例えば、複数の第1エリアST1~ST12の各々と、第2エリアとの間で搬送される被搬送物30の単位時間あたり(例えば1時間あたり)の総量に関する情報である。被搬送物30の単位時間あたりの総量は、被搬送物30の数でもよいし、複数の被搬送物30を運ぶためのパレットの数でもよい。また、単位時間あたりの総量は、単位時間に発生した搬送量の平均値、最大値、最小値、又は中央値でもよい。
第2エリア(自動倉庫110)には、第2エリアへの被搬送物30の搬入と、第2エリアからの被搬送物30の搬出と、の少なくとも一方を行うための複数(例えば3つ)のゲートGT1~GT3が設けられている。第2取得部142は、複数のゲートGT1~GT3と複数の第1エリアST1~ST12との間で搬送ロボット2が被搬送物30を搬送する複数の搬送ルートRT(図2参照)に関するルート情報を取得する。「ルート情報」とは、例えば、出発地点から到着地点までの搬送ルートRTの走行距離、又は、搬送ルートRTを搬送ロボット2が走行するのに要する走行時間の情報を含む。ルート情報は、出発地点から到着地点までの搬送ルートRTにおいて搬送ロボット2が加速又は減速する回数に関する加減速回数情報、又は、搬送ロボット2が旋回する回数に関する旋回回数情報、を更に含んでもよい。また、搬送ルートRTは、複数のゲートGT1~GT3と複数の第1エリアST1~ST12との間で搬送ロボット2が走行する経路である。搬送ルートRTは、予め決められた経路でもよいし、搬送ロボット2の現在位置と目的位置とに基づいて都度作成されてもよい。目的位置は、被搬送物30を搬送する搬送先であるゲートGT1~GT3又は第1エリアST1~ST12の位置である。
設定部16は、複数の第1エリアST1~ST12の各々を、搬送量情報とルート情報とに基づいて、複数のグループGR1~GR3のいずれかに振り分ける。複数のグループGR1~GR3は複数のゲートGT1~GT3に1対1に対応する。複数の第1エリアST1~ST12のうち、複数のグループGR1~GR3の各々に振り分けられた第1エリアと第2エリア(自動倉庫110)との間では、対応するゲートを介して被搬送物30の搬入と搬出との少なくとも一方が行われる。
搬送制御部18は、複数の第1エリアST1~ST12の各々と第2エリア(自動倉庫110)との間で、複数の第1エリアST1~ST12の各々に対応するゲートGT1~GT3を介して搬送ロボット2に被搬送物30の搬入と搬出との少なくとも一方を行わせる。
また、搬送制御システム1は、複数(例えば3つ)のグループGR1~GR3のそれぞれで被搬送物30を搬送する複数台の搬送ロボット2と、共に搬送システム3を構成する。換言すれば、搬送システム3は、搬送制御システム1と、複数台の搬送ロボット2と、を備えている。
搬送制御システム1及び搬送システム3では、設定部16が、搬送量情報とルート情報とに基づいて、複数の第1エリアST1~ST12の各々を、複数のグループGR1~GR3のいずれかに振り分けている。したがって、複数の第1エリアST1~ST12と第2エリア(自動倉庫110)との間で搬送される被搬送物30の搬送量を複数のゲートGT1~GT3に分散させるように複数のグループGR1~GR3を設定できる。よって、被搬送物30を搬送する搬送ロボット2の作業量を分散することで搬送効率が低下する事態を回避でき、被搬送物30を搬送する搬送効率の向上を図ることができる。また、複数のゲートGT1~GT3において特定のゲートに搬送作業が集中しにくくなるので、ゲートGT1~GT3の手前で搬送ロボット2の渋滞が発生しにくくなり、被搬送物30を搬送する搬送効率の向上を図ることができる。
(2)詳細
(2.1)全体構成
以下、本実施形態に係る搬送制御システム1を備えた搬送システム3について図面を参照して詳しく説明する。
搬送システム3は、上述のように、搬送制御システム1と、複数台の搬送ロボット2と、を備えている。複数台の搬送ロボット2と搬送制御システム1とは互いに通信可能に構成されている。本開示における「通信可能」とは、有線通信又は無線通信の適宜の通信方式により、直接的、又はネットワークNT1若しくは中継装置4等を介して間接的に、情報を授受できることを意味する。本実施形態では、搬送制御システム1と複数台の搬送ロボット2の各々とは双方向に通信可能であり、搬送制御システム1から搬送ロボット2への情報の送信、及び搬送ロボット2から搬送制御システム1への情報の送信の両方が可能である。
(2.2)搬送ロボット
本実施形態の搬送ロボット2の構成について、より詳細に説明する。搬送ロボット2は、図2に示すように、被搬送物30を搬送するための無人搬送車(AGV:Automated Guided Vehicle)であり、被搬送物30を載せた台車を連結して目的地(第1エリアST1~ST12、又は、ゲートGT1~GT3)まで自律走行する。本実施形態では、搬送制御システム1が、ネットワークNT1及び中継装置4を介して搬送ロボット2と通信し、搬送ロボット2の移動を間接的に制御する。
搬送ロボット2は、例えば施設F1の床面等からなる平坦な移動面200の上を自律走行する。搬送ロボット2は、例えばリチウムイオン電池又はニッケル水素電池等の蓄電池を備え、蓄電池に蓄積された電気エネルギを用いて動作する。本実施形態では、搬送ロボット2は、被搬送物30を載せた台車を連結した状態で移動面200の上を走行する。これにより、搬送ロボット2は、例えば、ある場所に置かれている被搬送物30をけん引したり、押し動かしたりすることで、別の場所に搬送することが可能である。なお、搬送ロボット2は、被搬送物30を載せた台車の下に潜り込み、本体の一部を上昇させることによって被搬送物30を載せた台車を持ち上げた状態で搬送してもよい。
搬送ロボット2は、図1に示すように、制御部20と、第2通信部21と、検知部22と、走行装置23と、記憶部24と、を備えている。制御部20、第2通信部21、検知部22、記憶部24、走行装置23、及び記憶部24は搬送ロボット2の本体に搭載されている。
第2通信部21は、搬送制御システム1と通信可能に構成されている。本実施形態では、第2通信部21は、搬送ロボット2を運用するエリア内に設置された複数の中継装置4のいずれかと、電波を媒体とする無線通信によって通信を行う。そのため、第2通信部21と搬送制御システム1とは、少なくともネットワークNT1及び中継装置4を介して、間接的に通信を行うことになる。
つまり、各中継装置4は、第2通信部21と搬送制御システム1との間の通信を中継する機器(アクセスポイント)である。中継装置4は、ネットワークNT1を介して、搬送制御システム1と通信する。本実施形態では一例として、中継装置4と第2通信部21との間の通信には、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)又は免許を必要としない小電力無線(特定小電力無線)等の規格に準拠した、無線通信を採用する。また、ネットワークNT1は、インターネットに限らず、例えば、搬送ロボット2を運用するエリア内又はこのエリアの運営会社内のローカルな通信ネットワークが適用されてもよい。
検知部22は、搬送ロボット2の本体の挙動、及び、搬送ロボット2の周辺状況等を検知する。本開示でいう「挙動」は、動作及び様子等を意味する。つまり、搬送ロボット2の本体の挙動は、搬送ロボット2が被搬送物30を搬送中か否かを表す搬送ロボット2の動作状態、搬送ロボット2の走行距離及び速度、搬送ロボット2の本体に作用する加速度、及び本体の移動姿勢等を含む。具体的には、検知部22は、例えば、ロータリーエンコーダ、加速度センサ、ジャイロセンサ等のセンサを含み、これらのセンサにて搬送ロボット2の本体の挙動を検知する。また、検知部22は、例えば、イメージセンサ(カメラ)、ソナーセンサ、レーダ、及びLiDAR(Light Detection and Ranging)等のセンサを含み、これらのセンサにて搬送ロボット2の本体の周辺状況を検知する。
また、検知部22は、搬送ロボット2の現在位置を特定する位置特定部を有している。位置特定部は、一例として、例えば、LiDARによる周囲の物体の検出情報と、施設F1内部の電子的なマップ情報とに基づいて現在位置を推定する。なお、センサ部は、電波ビーコンを用いたLPS(Local Positioning System)を利用して、現在位置を推定してもよい。また、位置特定部は、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを用いて実現されてもよい。
搬送ロボット2の本体には、操舵輪を兼ねた駆動輪201(図10参照)として、例えばオムニホイールのような全方向移動型車輪が設けられている。また、搬送ロボット2の本体には、全方向に回転可能な従動輪が設けられている。搬送ロボット2は、駆動輪201と従動輪とを含む複数の車輪で移動面200の上を走行する。ここで、走行装置23は、制御部20からの制御命令を受け、本体に備えられた駆動輪201を制御することによって、搬送ロボット2を所望の方向に走行させている。被搬送物30は例えば車輪301を有する台車に載せられており、搬送ロボット2の本体には台車を連結するための連結部202が設けられている。連結部202は、例えばフックなどで台車を機械的に連結するものでもよいし、電磁石が発生する電磁力で、台車に設けられた磁性材料の被連結部を連結するものでもよい。
記憶部24は、例えば、書換可能な不揮発性の半導体メモリ等の非一時的記録媒体にて実現される。記憶部24は、例えば、搬送ロボット2の識別情報、搬送ロボット2が走行する施設F1内部の電子的なマップ情報、等を記憶する。マップ情報には、例えば、施設F1内に配置された製造ライン101~103及び自動倉庫110の配置位置、複数の第1エリアST1~ST12及び複数のゲートGT1~GT3の位置情報、等を含む。なお、記憶部24は、複数の第1エリアST1~ST12の各々と複数のゲートGT1~GT3の各々との間を搬送ロボット2が移動する場合に通る搬送ルートに関する上記のルート情報を記憶してもよい。また、記憶部24は、搬送制御システム1から与えられた指令情報を記憶していてもよい。なお、搬送ロボット2が、上位システム(例えば搬送制御システム1)に検知部22の検知情報を送信し、上位システムから受信した走行指示に従って走行する場合、搬送ロボット2がマップ情報を保持することは必須ではない。つまり、マップ情報を保持する記憶部24は搬送ロボット2に必須の構成ではなく、適宜省略が可能である。
制御部20は、1以上のプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを主構成とする。そのため、1以上のプロセッサがメモリに記録されているプログラムを実行することにより、制御部20の機能が実現される。プログラムはメモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
制御部20は、搬送制御システム1から与えられる指令情報と、検知部22の検知結果とに基づいて、走行装置23を制御して施設F1内で搬送ロボット2を所望の場所に移動させ、被搬送物30を搬送する搬送作業を行う。また、制御部20は、検知部22の検知結果に基づいて搬送ロボット2の状態を表す状態情報を、第2通信部21から搬送制御システム1に定期的に送信させる。なお、制御部20は、搬送制御システム1からの送信要求を受けて、搬送ロボット2の状態を表す状態情報を第2通信部21から搬送制御システム1へ送信させてもよい。
ところで、本実施形態の搬送ロボット2が搬送する被搬送物30は、製造ライン101~103に部品を供給する部品供給装置を含んでもよい。部品供給装置は、部品を供給するための1以上のフィーダを有している。製造ラインには、1又は複数の製造装置が設置されている。製造装置には様々な種類の装置があるが、製造装置は、一例として、部品供給装置から供給される部品を、対象物(例えば基板)に実装する実装ヘッドを含む実装本体である。つまり、製造ライン101~103のうちの少なくとも1つは、部品を基板に実装する少なくとも1つの部品実装機120を含む部品実装システム300(図10参照)である。部品実装機120は、部品を供給する部品供給装置と、部品供給装置から供給される部品を基板に実装する実装ヘッドを含む実装本体130と、を有している。そして、本実施形態では、搬送ロボット2は、搬送制御システム1からの指令情報を受け、被搬送物30としての部品供給装置を、実装本体130まで搬送する。つまり、部品供給装置は、上記の搬送システム3が備える搬送ロボット2によって実装本体130まで搬送される。これにより、部品供給装置から実装本体130に対して部品を供給する部品供給システムを構築することができる。なお、搬送ロボット2が搬送する被搬送物30は部品供給装置に限定されず、部品そのものでもよく、搬送ロボット2の使用場所又は使用目的等に応じて適宜変更が可能である。
(2.3)搬送制御システム
搬送制御システム1は、例えば、コンピュータシステムにより実現されている。搬送制御システム1は、上述したように、複数の第1エリアST1~ST12の各々を複数のグループGR1~GR3のいずれかに振り分ける処理を行う。そして、搬送制御システム1は、複数のグループGR1~GR3のそれぞれで搬送ロボット2(2A~2C)により被搬送物30を搬送する搬送作業を行わせる。なお、搬送制御システム1は施設F1の内部にあってもよいし、施設F1の外部にあってもよい。
搬送制御システム1は、制御部10と、第1通信部11と、操作受付部12と、表示部13と、記憶部19と、を備える。
第1通信部11は、ネットワークNT1及び中継装置4を介して、複数の搬送ロボット2の各々と通信する。第1通信部11と中継装置4との間の通信方式としては、無線通信又は有線通信の適宜の通信方式が採用される。
操作受付部12は、搬送制御システム1を利用するユーザの操作を受け付ける機能を有している。本実施形態では、操作受付部12は、例えば、マウス等のポインティングデバイス、キーボード、又はこれらの組み合わせにて実現される。また、操作受付部12は、ユーザが発する音声で操作を受け付ける音声認識部にて実現されてもよい。
表示部13は、搬送制御システム1を利用するユーザに対して情報を提示するために用いられる。表示部13は、例えば液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等のディスプレイ装置にて実現される。なお、搬送制御システム1がタッチパネルディスプレイを有している場合、タッチパネルディスプレイが操作受付部12及び表示部13として機能してもよい。
記憶部19は、例えば、書換可能な不揮発性の半導体メモリ等の非一時的記録媒体にて実現される。記憶部19は、例えば、搬送制御システム1のユーザによって入力された搬送量情報、ルート情報、タクト情報、及び台数情報等を記憶する。搬送量情報は、複数の第1エリアST1~ST12の各々と、第2エリアである自動倉庫110との間で搬送される被搬送物30の搬送量に関する情報である。搬送量は、例えば、第1エリアST1~ST12の各々と第2エリアである自動倉庫110との間で搬送される被搬送物30を入れたパレットの個数であるが、被搬送物30の個数又は重量などでもよいし、搬送回数でもよい。ルート情報は、複数の第1エリアST1~ST12の各々と、自動倉庫110に設けられた複数のゲートGT1~GT3との間で搬送ロボット2が移動する搬送ルートに関する情報である。ルート情報は、例えば、第1エリアST1~ST12の各々と複数のゲートGT1~GT3の各々との間の搬送距離に関する情報である。本実施形態では、搬送距離に関する情報は、例えば、第1エリアST1~ST12の各々と複数のゲートGT1~GT3の各々との間の距離を、第1エリアとゲートとの間の最短距離に対する比率で表した値であり、この比率を搬送距離比率という。タクト情報は、複数の第1エリアST1~ST12の各々と第2エリアとの間での搬送作業(第1エリアから第2エリアへの搬送、又は、第2エリアから第1エリアへの搬送)に要求されるタクトタイムに関する情報である。台数情報は、複数のグループGR1~GR3のそれぞれで被搬送物30を搬送する作業を行う搬送ロボット2の台数に関する情報である。
制御部10は、例えば、メモリ及びプロセッサを含むコンピュータシステムを主構成とする。すなわち、コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、プロセッサが実行することにより、制御部10の機能(例えば、第1~第4取得部141~144、評価部15、設定部16、改善案出力部17、及び搬送制御部18等の機能)が実現される。プログラムはメモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
第1取得部141は、例えば操作受付部12が受け付けた情報に基づいて、上記の搬送量情報を取得し、取得した搬送量情報を記憶部19に記憶させる。なお、第1取得部141は、搬送量情報を蓄積したデータサーバから第1通信部11を介して搬送量情報を取得してもよい。
第2取得部142は、例えば操作受付部12が受け付けた情報に基づいて、上記のルート情報を取得し、取得したルート情報を記憶部19に記憶させる。なお、第2取得部142は、ルート情報を蓄積したデータサーバから第1通信部11を介してルート情報を取得してもよい。
第3取得部143は、複数の第1エリアST1~ST12の各々で被搬送物30の搬送に要するタクトタイムに関するタクト情報を、複数の第1エリアST1~ST12の各々について取得する。第3取得部143は、例えば操作受付部12が受け付けた情報に基づいて、上記のタクト情報を取得し、取得したタクト情報を記憶部19に記憶させる。なお、第3取得部143は、タクト情報を蓄積したデータサーバから第1通信部11を介してタクト情報を取得してもよい。
第4取得部144は、複数のグループGR1~GR4の各々で被搬送物30の搬送を行う搬送ロボット2の台数に関する台数情報を取得する。第4取得部144は、例えば操作受付部12が受け付けた情報に基づいて、上記の台数情報を取得し、取得した台数情報を記憶部19に記憶させる。なお、第4取得部144は、台数情報を蓄積したデータサーバから第1通信部11を介して台数情報を取得してもよい。また、第4取得部144は、施設F1で使用される搬送ロボット2の台数の最大数を台数情報として取得してもよく、設定部16が、第4取得部14が取得した搬送ロボット2の最大数に基づいて、複数のグループGR1~GR4の各々で被搬送物30の搬送を行う搬送ロボット2の台数を決定してもよい。
評価部15は、複数の第1エリアST1~ST12の各々が複数のグループGR1~GR3のいずれかに振り分けられた状態で、グループGR1~GR3のそれぞれで評価値を求める。評価値は、グループごとに搬送ロボット2が行う搬送作業の作業量を評価する指標である。ここで、評価部15は、グループGR1~GR3のそれぞれで、第1取得部141が取得した搬送量情報と、第2取得部142が取得したルート情報とに基づいて評価値を求める。また、本実施形態では、評価部15は、搬送量情報及びルート情報に加え、第4取得部144が取得した台数情報に更に基づいて評価値を求めている。つまり、評価部15は、搬送量情報とルート情報と台数情報とに基づいて評価値を求めている。
例えば、評価値を算出する対象のグループGRx(本実施形態ではx=1,2,3)にn個(本実施形態ではnは1から12までの自然数)の第1エリアが含まれる場合、評価部15は、グループGRxに含まれるn個の第1エリアの各々について搬送量Q1と搬送距離比率D1との積を求める。そして、評価部15は、n個の第1エリアの各々について求めた積Q1×D1の総和SUM(Q1×D1)を求め、この総和SUM(Q1×D1)をグループGRxで搬送作業を行う搬送ロボット2の台数N1で割ることによって評価値E1を求める。ここで、グループGRxについて求めた評価値E1は、E1=SUM(Q1×D1)/N1となる。なお、評価値E1を算出する式は上記の式に限定されず、適宜変更が可能である。
また、評価部15は、グループGR1~GR3の各々について求めた評価値E1と、グループGR1~GR3の各々でのタクトタイムの最短値である最短タクトタイム(要求タクトとも言う)とを、相関係数を求めるための一般的な計算式に当てはめることによって、評価値E1と最短タクトタイムとの相関係数を求める。
設定部16は、複数の第1エリアST1~ST12の各々を複数のゲートGT1~GT3のいずれかに振り分けるグループ分けの処理を行う。具体的には、設定部16は、評価部15が搬送量情報とルート情報とを用いて求めた評価値E1に基づいてグループ分けを行う。ここで、評価部15は、搬送量情報とルート情報とに加えて台数情報を用いて評価値E1を求めている。したがって、設定部16は、搬送量情報とルート情報と台数情報とに基づいてグループ分けを行っている。
なお、設定部16は、第4取得部144が取得した搬送ロボット2の最大数に基づいて、グループ毎に使用される搬送ロボット2の台数を自動的に決定して評価値E1を求めてもよい。ここで、設定部16は、複数のグループGR1~GR3のそれぞれに1台以上の搬送ロボット2が割り当てられる複数通りの組み合わせを求める。そして、設定部16は、複数通りの組み合わせのそれぞれで評価値E1を算出し、要求タクトとの相関係数が最も強い正の相関となるような搬送ロボット2の組み合わせに決定して評価値E1を求めてもよい。
また、設定部16は、グループごとに求めた評価値E1と要求タクトタイムとに基づいてグループ分けを行っており、評価値E1と要求タクトタイムとの相関関係が正の相関となるようにグループ分けを行っている。つまり、設定部16は、搬送量情報及びルート情報に加え、タクト情報に更に基づいて複数の第1エリアST1~ST12の各々を複数のグループGR1~GR3のいずれかに振り分ける処理を行っている。さらに言えば、設定部16は、評価値E1とタクト情報とに基づいて、複数の第1エリアST1~ST12の各々を複数のグループGR1~GR3のいずれかに振り分ける処理を行っている。
ここで、評価値E1と最短タクトタイムとの相関関係が正の相関となっていれば、設定部16は、現在のグループ分けで複数の第1エリアST1~ST12を複数のゲートGT1~GT3に割り当てる。
一方、評価値E1と最短タクトタイムとの相関関係が負の相関となっていれば、設定部16は、複数の第1エリアST1~ST12のグループ分けを変更し、変更後のグループで評価部15に評価値E1を再度算出させる。
設定部16は、評価値E1と最短タクトタイムとの相関関係が正の相関となるまで、複数の第1エリアST1~ST12のグループ分けの変更を繰り返し行い、評価値E1と最短タクトタイムとの相関関係が正の相関になれば、第1エリアST1~ST12のグループ分けを確定する。つまり、設定部16は、評価値E1とタクト情報とに基づいて、最短タクトタイム(タクトタイム)と評価値との相関関係が正の相関となるように、複数の第1エリアST1~ST12の各々を複数のグループGR1~GR3のいずれかに振り分ける。なお、設定部16は、複数の第1エリアST1~ST12を3つのグループGR1~GR3にグループ分けする場合の全ての組み合わせについて評価値と最短タクトタイムとの相関係数を算出し、正の相関が最も強い組み合わせで複数の第1エリアST1~ST12のグループ分けを決定してもよい。
そして、複数の第1エリアST1~ST12のグループ分けが確定すると、搬送制御システム1は、グループごとに搬送ロボット2により被搬送物30を搬送する搬送作業を実行させる。
改善案出力部17は、ユーザが複数の第1エリアST1~ST12のグループ分けを行った場合に、グループごとに評価部15が求めた評価値E1と最短タクトタイムとの相関値に基づいて、ユーザによるグループ分けの良否を判断する。改善案出力部17は、ユーザによるグループ分けが不適であると判断すると、評価値E1と最短タクトタイムとの相関を改善できるようなグループ分けの改善案を導出し、この改善案を表示部13に出力する。
(2.4)部品実装システム
本実施形態では、図10に示すように、被搬送物30は、一例として、1以上のフィーダを有する部品供給装置を含む。被搬送物30である部品供給装置は、製造ライン101~103のうちの少なくとも1つに配置された部品実装機120の実装本体130に対して部品を供給するために用いられる。ここでいう「部品実装機」は、例えば基板等の対象物に部品を実装する機械である。実装本体130は、部品を基板に実装する実装ヘッドを含んでいる。つまり、本実施形態では、搬送ロボット2は、搬送制御システム1に制御されることにより、被搬送物30としての部品供給装置を、部品実装機120の実装本体130の設置場所まで搬送する。これにより、部品実装システム300を構築することが可能である。言い換えれば、部品実装システム300は、部品を基板に実装する少なくとも1つの部品実装機120を含むシステムである。そして、被搬送物30の1つである部品供給装置は、搬送システム3が備える搬送ロボット2によって実装本体130まで搬送される。
(2.5)動作説明
本実施形態の搬送制御システム1の動作を図3等に基づいて説明する。なお、図3に示すフローチャートは、搬送制御システム1が複数の第1エリアST1~ST12のグループ分けを行う搬送制御方法の一例に過ぎず、処理の順序が適宜変更されてもよいし、処理が適宜追加又は省略されてもよい。
ここでは、搬送制御システム1が、図2に示すように、3つの製造ライン101~103に設けられた12箇所の第1エリアST1~ST12の各々を、3つのグループGR1~GR3のいずれかに振り分ける処理について説明する。
例えばユーザが入力したグループ分けの開始命令を操作受付部12が受け付けると、搬送制御システム1は、複数の第1エリアST1~ST12の各々を3つのグループGR1~GR3のいずれかに振り分けるグループ分けの処理を開始する。なお、搬送制御システム1は、製造ライン101~103での搬送量、ルート情報、台数情報、又は要求タクト等が変更されたことをトリガとして、グループ分けの処理を開始してもよい。
まず、第1取得部141が、第1エリアST1~ST12の各々と第2エリアである自動倉庫110との間で搬送される被搬送物30の搬送量に関する搬送量情報を取得し(S1)、取得したタクト情報を記憶部19に記憶する。第1取得部141は、ユーザが入力した搬送量情報を操作受付部12を介して取得してもよいし、搬送量情報を蓄積しているデータサーバから第1通信部11を介して搬送量情報を取得してもよい。表1は第1取得部141が取得した搬送量情報の一例を示している。搬送量情報は、1又は複数の被搬送物30を収容するために用いられるパレットの、単位時間あたり(例えば1時間あたり)の搬送量(個数)を示している。なお、以下の表において、第1エリアST1,ST5,ST9が製造ライン101~103の包装機1に対応し、第1エリアST2,ST6,ST10が製造ライン101~103の包装機2に対応し、第1エリアST3,ST7,ST11が製造ライン101~103の置き台1に対応し、第1エリアST4,ST8,ST12が製造ライン101~103の置き台2に対応する。
Figure 2022099061000002
次に、第3取得部143が、複数の第1エリアST1~ST12の各々と第2エリアである自動倉庫110との間での搬送作業に要求されるタクトタイムに関するタクト情報を取得し(S2)、取得したタクト情報を記憶部19に記憶する。第3取得部143は、ユーザが入力したタクト情報を操作受付部12を介して取得してもよいし、タクト情報を蓄積しているデータサーバから第1通信部11を介してタクト情報を取得してもよい。下記の表2は第2取得部142が取得したタクト情報の一例を示している。
Figure 2022099061000003
搬送量情報及びタクト情報を取得すると、設定部16は、評価値を算出するために、第1エリアST1~ST12の各々を3つのグループGR1~GR3に暫定的に振り分けるグループ分けを実施する(S3)。初期のグループ分けでは、製造ライン101に設けられた第1エリアST1~ST4がゲートGT1のグループGR1に、製造ライン102に設けられた第1エリアST5~ST8がゲートGT2のグループGR2に、製造ライン103に設けられた第1エリアST9~ST12がゲートGT3のグループGR3に、それぞれ振り分けられる(図2参照)。
次に、第4取得部144が、3つのグループGR1~GR3のそれぞれで搬送作業に使用される搬送ロボット2の台数に関する台数情報を取得し(S4)、取得した台数情報を記憶部19に記憶する。第4取得部144は、ユーザが入力した台数情報を操作受付部12を介して取得してもよいし、台数情報を蓄積しているデータサーバから第1通信部11を介して台数情報を取得してもよい。ここでは、3つのグループGR1~GR3のそれぞれで搬送作業に使用される搬送ロボット2の台数が2台である場合について説明する。
次に、第2取得部142が、複数のゲートGT1~GT3と複数の第1エリアST1~ST12との間で搬送ロボット2が被搬送物30を搬送する複数の搬送ルートRT(図2参照)に関するルート情報を取得する(S5)。第2取得部142は、ユーザが入力したルート情報を操作受付部12を介して取得してもよいし、ルート情報を蓄積しているデータサーバから第1通信部11を介してルート情報を取得してもよい。下記の表3は第2取得部142が取得したルート情報の一例を示している。ここにおいて、ルート情報は、第1エリアST1~ST12の各々と、対応するゲートGT1~GT3との間の搬送距離を示す情報であり、最短の搬送距離を1としたときの比率(搬送距離比率)で表される。
Figure 2022099061000004
搬送量情報、ルート情報、及び台数情報が取得されると、評価部15は、搬送量情報、ルート情報、及び台数情報を用いて、グループGR1~GR3のそれぞれで評価値を求める(S6)。評価部15は、グループGRx(x=1~3)に含まれるn個の第1エリアの各々について搬送量Q1と搬送距離比率D1との積を求める。そして、評価部15は、n個の第1エリアの各々について求めた積Q1×D1の総和SUM(Q1×D1)を求め、この総和SUM(Q1×D1)をグループGRxで搬送作業を行う搬送ロボット2の台数N1で割ることによって評価値E1を求める。例えばグループGR1では、グループGR1に含まれる4つの第1エリアST1~ST4の各々について搬送量Q1と搬送距離比率D1との積Q1×D1を求め、その総和SUM(Q1×D1)を算出した後、搬送ロボット2の台数(2台)で割ることで、評価値E1が求められる。
次に、評価部15は、グループGR1~GR3のそれぞれでタクトタイムの最短値である最短タクトタイムを求め(S7)、グループGR1~GR3の各々で求めた評価値E1と最短タクトタイムとの相関係数(相関値)を算出する(S8)。
そして、設定部16が、相関値の算出結果に基づいて評価値E1と最短タクトタイムとの間に正の相関がとれているか否かを判断する(S9)。ここで、設定部16は、グループGR1~GR3のそれぞれで求めた評価値E1と最短タクトタイムとが、最短タクトタイムが短いほど評価値E1の値が小さくなるような関係を満たしているか否かを判断する。
ステップS9において正の相関がとれていると判断すると(S9:Yes)、設定部16は、現在のグループ分けで、複数の第1エリアST1~ST12のグループ分けを確定し、グループ分けの処理を終了する。
ステップS9において正の相関がとれていないと判断すると(S9:No)、設定部16は、ステップS3に戻って複数の第1エリアST1~ST12のグループ分けを変更する。そして、ステップS4~S8の処理を行ってグループごとに評価値E1と最短タクトタイムとの相関係数を求め、正の相関がとれているか否かを再び判断する(S9)。これにより、グループごとに求めた評価値E1と最短タクトタイムとの間の相関関係が正の相関となるまで、設定部16は第1エリアST1~ST12のグループ分けを繰り返し、グループGR1~GR3ごとに求めた評価値E1と最短タクトタイムとの間の相関関係が正の相関となったところでグループ分けの処理を終了する。
なお、設定部16は、複数の第1エリアST1~ST12のグループ分けの全ての組み合わせについて、グループごとの評価値E1と要求タクトとの間の相関係数を算出し、正の相関が最も強い組み合わせでグループ分けを決定してもよい。また、設定部16は、自動的にグループ分けを行った後、操作受付部12が受け付けたユーザによるグループ分けの変更操作に基づいてグループ分けを変更してもよい。 ここで、図4Aは、初期のグループ分けでグループごとに求めた平均搬送距離比率の一例を示し、図5Aは、初期のグループ分けでグループごとに求めた合計搬送物量の一例を示し、図6Aは、初期のグループ分けでグループごとに求めた評価値の一例を示している。なお、平均搬送距離比率は、各グループに含まれる1又は複数の第1エリアの各々について求めた搬送距離比率D1の平均値である。合計搬送物量は、各グループに含まれる1又は複数の第1エリアと第2エリアとの間で搬送されるパレットの単位時間あたりの搬送量の総数であり、個々の第1エリアの搬送量の総和である。初期のグループ分けで求めた評価値と要求タクトの相関係数は図6Aに示すように-0.94と負の相関となっているので、設定部16はグループ分けを変更する。
設定部16は、グループごとの評価値と要求タクトタイムとの相関値を改善するために、複数の第1エリアST1~ST12の一部を別のグループに移動させるようにグループ分けを変更する。例えば、設定部16は、初期のグループ分けからグループGR2に振り分けられている第1エリアST5,ST7をグループGR1に移すようにグループ分けを変更する(図7参照)。そして、変更後のグループで評価部15がグループごとの評価値E1を求め、設定部16がグループごとの評価値E1と要求タクトタイムとの相関値を求める。ここで、図4Bは、変更後のグループ分けでグループごとに求めた搬送距離比率の一例を示し、図5Bは、変更後のグループ分けでグループごとに求めた合計搬送物量の一例を示し、図6Bは、変更後のグループ分けでグループごとに求めた評価値の一例を示している。変更後のグループ分けでは、グループごとの評価値と要求タクトタイムとの相関値が+0.99に改善しており、正の相関が得られているので、設定部16は変更後のグループ分けで確定し、変更後のグループ分けで複数の第1エリアST1~ST12をグループGR1~GR3のそれぞれに振り分ける。
これにより、搬送制御システム1は、グループGR1~GR3ごとに求めた評価値E1と最短タクトタイムとの間の相関関係が正の相関となるようなグループ分けを実施できる。そして、複数の第1エリアST1~ST12のグループ分けが終了すると、搬送制御部18は、3つのグループGR1~GR3のそれぞれで、各グループに含まれる複数の第1エリアとゲートとの間で搬送ロボット2により被搬送物30を搬送する搬送作業を実行させる。つまり、搬送制御部18は、複数のグループGR1~GR3に割り当てられた複数台の搬送ロボット2による搬送作業を制御する。
なお、設定部16は、ステップS9において、グループGR1~GR3ごとに求めた評価値E1と最短タクトタイムとの間の相関係数が所定の基準値以上であれば、現在のグループ分けを確定するようにグループ分けを行ってもよく、所望の相関関係が得られるようなグループ分けを実行できる。
ところで、本実施形態において、ユーザが複数の第1エリアST1~ST12の各々をグループGR1~GR3のいずれかに振り分けると、評価部15が、ユーザによって振り分けられたグループGR1~GR3の各々で評価値を求め、グループごとに評価値と要求タクトタイムとの相関関係を求めてもよい。
図8は、搬送制御システム1の表示部13に表示されるグループの設定画面A1の一例を示している。なお、図8の設定画面A1に記載した符号及び引き出し線等は説明のために記載しているに過ぎず、実際には表示部13に表示されない。
設定画面A1には、複数の第1エリアST1~ST12のグループ分けを設定するグループ設定領域W1と、第1エリアST1~ST12の各々についての情報を表示する情報表示領域W2とが左右に並べて1画面に収まるように表示されている。なお、グループ設定領域W1には、入力ボックスB1と、マップ表示領域MP1とが上下に並べて表示されている。入力ボックスB1は、複数のグループGR1~GR3のそれぞれに含まれるノード(ゲート及び第1エリア)と搬送ロボット2の台数とを表形式で入力するための入力ボックスである。ユーザが、入力ボックスB1に、複数の第1エリアST1~ST12及び複数のゲートGT1~GT3の各々を複数のグループGR1~GR3にそれぞれ振り分ける設定情報を入力すると、ユーザが入力した設定情報を操作受付部12が受け付け、制御部10が、設定情報に基づくグループ分けを模式的なマップで表示するマップ表示領域MP1の画像データを作成し表示部13に表示させる。つまり、操作受付部12が、複数の第1エリアST1~ST12の各々を、複数のゲートGT1~GT3にそれぞれ対応する複数のグループGR1~GR3にそれぞれ振り分ける設定情報を受け付けると、設定情報に基づくグループ分けがマップ表示領域MP1にマップで表示される。なお、マップ表示領域MP1において、各グループの境界を示す線をマウスなどでドラッグすることで、複数の第1エリアST1~ST12及び複数のゲートGT1~GT3のグループ分けを変更してもよい。また、マップ表示領域MP1において、複数の第1エリアST1~ST12および複数のゲートGT1~GT3のうちの複数を選択する操作(例えばマウスのドラッグ操作、又はキーボードのシフトキー又はコントロールキーと組み合わせた選択操作)を行うことでグループ分けを行ってもよい。
ここで、マップ表示領域MP1では、複数の第1エリアST1~ST12が例えば白丸などのマーカで表示されており、同じグループに振り分けられた第1エリア及びゲートが実線で囲まれているので、ユーザは、複数の第1エリアST1~ST12及び複数のゲートGT1~GT3のグループ分けを視覚的に容易に理解することができる。情報表示領域W2には、ユーザが指定した第1エリアに関する情報を表示する表示ボックスB2が表示されている。例えばユーザが、マップ表示領域MP1に表示された第1エリアST8に対応するマーカをマウスなどでクリックすると、情報表示領域W2に第1エリアST8の搬送物量、距離比率(搬送距離比率)、要求タクト(要求タクトタイム)の情報が表示される。したがって、ユーザは、情報表示領域W2に表示される情報を確認しながら、第1エリアST1~ST12の各々をどのグループに振り分けるかを検討してグループ分けを実行できる。
設定画面A1でグループ分けを行った後にユーザが入力したシミュレーションの開始命令を操作受付部12が受け付けると、ユーザが行ったグループ分けに基づいて、評価部15がグループごとに評価値E1を求め、グループごとの評価値E1と要求タクトタイムとの相関値を求める。つまり、評価部15は、設定情報に基づいて複数の第1エリアST1~ST12の各々が振り分けられた複数のグループGR1~GR3の各々について評価値E1を求める。そして、設定部16は、グループごとの評価値E1と要求タクトタイムとの相関値に基づいて、評価値E1と要求タクトタイムとの相関関係が負の相関となっていれば、改善案出力部17に改善案を出力する処理を行わせる。すなわち、改善案出力部17は、評価部15が求めた評価値E1に基づいて、複数のグループGR1~GR3の各々に振り分ける複数の第1エリアST1~ST12を変更する改善案を導出し、表示部13に表示させる。
図9は、改善案出力部17が表示部13に表示させた改善案出力画面A2の一例である。なお、図9の改善案出力画面A2に記載した符号及び引き出し線等は、説明のために記載しているに過ぎず、実際には表示部13に表示されない。
改善案出力画面A2には、設定画面A1と同様のグループ設定領域W1と、グループ分けの改善案を表示する改善案表示領域W3とが左右に並べて1画面に収まるように表示されている。つまり、改善案出力部17は、複数の第1エリアST1~ST12のグループ分けをマップ上に表示するマップ表示領域MP1と、改善案を表示する改善案表示領域W3とを、端末装置の表示部13の1画面に表示させる。ここで、端末装置は、搬送制御システム1を構成するコンピュータである。また、マップ表示領域MP1と改善案表示領域W3とを表示部13の1画面に表示させるとは、マップ表示領域MP1と改善案表示領域W3との全てが表示部13を構成するディスプレイ装置の画面サイズに収まっていることに限定されず、表示部13に表示される部分をスクロールさせることでマップ表示領域MP1と改善案表示領域W3との全体を確認可能な状態で表示部13に表示されていてもよい。
改善案表示領域W3には、グループGR1~GR3のそれぞれで求めた評価値E1と要求タクトタイムとをグラフで表示する第1表示領域G1と、改善案を文章等で表示する第2表示領域B4が設けられている。また、第1表示領域G1の上側には、グループごとに求めた評価値E1と要求タクトタイムとの相関値を数値で表示する第3表示領域B3が設けられている。
図9の例では、グループGR1~GR3のそれぞれで求めた評価値E1と要求タクトタイムとの相関関係が負の相関となっており、第2表示領域B4には、改善案として、第1エリアST7をグループGR2からグループGR1に変更することを勧める改善案が表示されている。ここで、第2表示領域B4には2つの選択ボタンBT1,BT2が表示されている。ユーザが選択ボタンBT1を選択する操作を行うと、第2表示領域B4に表示された改善案がグループ分けに反映され、設定部16は反映後のグループ分けで第1エリアST1~ST12のグループ分けを確定する。一方、ユーザが選択ボタンBT2を選択する操作を行うと、第2表示領域B4に表示された改善案は採用されない。このとき、改善案出力部17は別の改善案を導出して表示部13に表示させるのが好ましい。
このように、改善案出力部17が改善案を出力することで、搬送効率を向上可能なグループ分けを行うことができる。
(3)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、搬送制御システム1と同様の機能は、搬送制御方法、コンピュータプログラム、又はプログラムを記録した非一時的な記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る搬送制御方法は、第1取得処理と、第2取得処理と、設定処理と、搬送制御処理と、を含む。第1取得処理では、複数の第1エリアST1~ST12の各々と第2エリア(自動倉庫110)との間で搬送ロボット2が被搬送物30を搬送する搬送量に関する搬送量情報を、複数の第1エリアST1~ST12の各々について取得する。第2取得処理では、複数のゲートGT1~GT3と、複数の第1エリアST1~ST12との間で、搬送ロボット2が被搬送物30を搬送する複数の搬送ルートに関するルート情報を、複数の搬送ルートの各々について取得する。複数のゲートGT1~GT3は、第2エリア(自動倉庫110)への被搬送物30の搬入と第2エリアからの被搬送物30の搬出との少なくとも一方を行うために第2エリアに設けられている。設定処理では、複数の第1エリアST1~ST12の各々を、搬送量情報とルート情報とに基づいて、複数のゲートGT1~GT3に1対1に対応する複数のグループGR1~GR3のいずれかに振り分ける。搬送制御処理では、複数の第1エリアST1~ST12の各々と第2エリアとの間で、複数の第1エリアST1~ST12の各々に対応するゲートGT1~GT3を介して搬送ロボット2に被搬送物30の搬入と搬出との少なくとも一方を行わせる。一態様に係る(コンピュータ)プログラムは、コンピュータシステムに、上記の搬送制御方法を実行させるためのプログラムである。
以下、上記の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における搬送制御システム1及び搬送ロボット2は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における搬送制御システム1及び搬送ロボット2としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、搬送制御システム1における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは搬送制御システム1に必須の構成ではなく、搬送制御システム1の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、搬送制御システム1の少なくとも一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
また、上記の搬送制御システム1では、第1エリアST1~ST12が、製造ライン101~103において被搬送物30を受け渡しする場所であり、第2エリアが自動倉庫110であったが、第2エリアが製造ラインであってもよい。この場合、第2エリアである製造ラインには複数のゲートが設けられ、第1エリアST1~ST12と第2エリアとの間では複数のゲートのいずれかを介して被搬送物30の搬入と搬出との少なくとも一方が行われる。すなわち、第1エリアST1~ST12である製造ラインと、第2エリアである製造ラインとの間では、ゲートを介して部品、半完成品又は完成品等の搬入と搬出との少なくとも一方が行われる。
上記の実施形態において、測定データなどの2値の比較において、「より大きい」としているところは「以上」であってもよい。つまり、2値の比較において、2値が等しい場合を含むか否かは、基準値等の設定次第で任意に変更できるので、「より大きい」か「以上」かに技術上の差異はない。同様に、「以下」としているところは「未満」であってもよい。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様の搬送制御システム(1)は、第1取得部(141)と、第2取得部(142)と、設定部(16)と、搬送制御部(18)と、を備える。第1取得部(141)は、複数の第1エリア(ST1~ST12)の各々と第2エリア(110)との間で搬送ロボット(2)が被搬送物(30)を搬送する搬送量に関する搬送量情報を、複数の第1エリア(ST1~ST12)の各々について取得する。第2取得部(142)は、複数のゲートと、複数の第1エリア(ST1~ST12)との間で、搬送ロボット(2)が被搬送物(30)を搬送する複数の搬送ルート(RT)に関するルート情報を取得する。複数のゲート(GT1~GT3)は、第2エリア(110)への被搬送物(30)の搬入と第2エリア(110)からの被搬送物(30)の搬出との少なくとも一方を行うために第2エリア(110)に設けられている。設定部(16)は、複数の第1エリア(ST1~ST12)の各々を、搬送量情報とルート情報とに基づいて、複数のゲート(GT1~GT3)に1対1に対応する複数のグループ(GR1~GR3)のいずれかに振り分ける。搬送制御部(18)は、複数の第1エリア(ST1~ST12)の各々と第2エリア(110)との間で、複数の第1エリア(ST1~ST12)の各々に対応するゲート(GT1~GT3)を介して搬送ロボット(2)に被搬送物(30)の搬入と搬出との少なくとも一方を行わせる。
この態様によれば、設定部(16)が、搬送量情報とルート情報とに基づいて、複数の第1エリア(ST1~ST12)の各々を、複数のグループ(GR1~GR3)のいずれかに振り分けている。したがって、複数の第1エリア(ST1~ST12)と第2エリア(110)との間で搬送される被搬送物(30)の搬送量を複数のゲート(GT1~GT3)に分散させるように複数のグループ(GR1~GR3)を設定できる。よって、被搬送物(30)を搬送する搬送ロボット(2)が特定のゲート(GT1~GT3)に集中することで搬送効率が低下する事態を回避でき、被搬送物(30)を搬送する搬送効率の向上を図ることができる。また、複数のゲート(GT1~GT3)において特定のゲート(GT1~GT3)に搬送作業が集中しにくくなるので、ゲート(GT1~GT3)の手前で搬送ロボット(2)の渋滞が発生しにくくなり、被搬送物(30)を搬送する搬送効率の向上を図ることができる。
第2の態様の搬送制御システム(1)は、第1の態様において、複数の第1エリア(ST1~ST12)の各々で被搬送物(30)の搬送に要するタクトタイムに関するタクト情報を、複数の第1エリア(ST1~ST12)の各々について取得する第3取得部(143)を更に備える。設定部(16)は、タクト情報に更に基づいて、複数の第1エリア(ST1~ST12)の各々を複数のグループ(GR1~GR3)のいずれかに振り分ける。
この態様によれば、被搬送物(30)を搬送する搬送効率の向上を図ることができるように、複数の第1エリア(ST1~ST12)の各々を複数のグループ(GR1~GR3)のいずれかに振り分けることができる。
第3の態様の搬送制御システム(1)は、第2の態様において、複数のグループ(GR1~GR3)の各々について、搬送量情報とルート情報とに基づく評価値を求める評価部(15)を更に備える。設定部(16)は、評価値とタクト情報とに基づいて、複数の第1エリア(ST1~ST12)の各々を複数のグループ(GR1~GR3)のいずれかに振り分ける。
この態様によれば、被搬送物(30)を搬送する搬送効率の向上を図ることができるように、複数の第1エリア(ST1~ST12)の各々を複数のグループ(GR1~GR3)のいずれかに振り分けることができる。
第4の態様の搬送制御システム(1)は、第3の態様において、複数のグループ(GR1~GR3)の各々で被搬送物(30)の搬送を行う搬送ロボット(2)の台数に関する台数情報を取得する第4取得部(144)を更に備える。評価部(15)は、搬送量情報とルート情報と台数情報とに基づいて評価値を求める。
この態様によれば、被搬送物(30)を搬送する搬送効率の向上を図ることができるように、複数の第1エリア(ST1~ST12)の各々を複数のグループ(GR1~GR3)のいずれかに振り分けることができる。
第5の態様の搬送制御システム(1)では、第3又は4の態様において、設定部(16)は、評価値とタクト情報とに基づいて、タクトタイムと評価値との相関関係が正の相関となるように、複数の第1エリア(ST1~ST12)の各々を複数のグループ(GR1~GR3)のいずれかに振り分ける。
この態様によれば、被搬送物(30)を搬送する搬送効率の向上を図ることができるように、複数の第1エリア(ST1~ST12)の各々を複数のグループ(GR1~GR3)のいずれかに振り分けることができる。
第6の態様の搬送制御システム(1)は、第3~5のいずれかの態様において、複数の第1エリア(ST1~ST12)の各々を複数のグループ(GR1~GR3)にそれぞれ振り分ける設定情報を受け付ける受付部(12)を更に備える。評価部(15)は、設定情報に基づいて複数の第1エリア(ST1~ST12)の各々が振り分けられた複数のグループ(GR1~GR3)の各々について評価値を求める。搬送制御システム(1)は、評価部(15)が求めた評価値に基づいて、複数のグループ(GR1~GR3)の各々に振り分ける複数の第1エリア(ST1~ST12)を変更する改善案を導出して出力する改善案出力部(17)を更に備える。
この態様によれば、改善案出力部(17)が改善案を出力することによって、搬送効率を向上できるような振り分けに変更することをユーザに促すことができる。
第7の態様の搬送制御システム(1)では、第6の態様において、改善案出力部(17)は、複数の第1エリア(ST1~ST12)のグループ分けをマップ上に表示するマップ表示領域(MP1)と、改善案を表示する改善案表示領域(W3)とを、端末装置の表示部(13)の1画面に表示させる。
この態様によれば、マップ表示領域(MP1)と改善案表示領域(W3)とが1画面に表示されるので、ユーザが、改善案の内容を理解しやすいという利点がある。
第8の態様の搬送制御システム(1)では、第1~7のいずれかの態様において、搬送制御部(18)は、複数のグループ(GR1~GR3)に割り当てられた複数台の搬送ロボット(2)による搬送作業を制御する。
この態様によれば、被搬送物(30)を搬送する複数台の搬送ロボット(2)の搬送効率を向上させることができる。
第9の態様の搬送システム(3)は、第1~8のいずれかの態様の搬送制御システム(1)と、複数のグループ(GR1~GR3)のそれぞれで被搬送物(30)を搬送する複数台の搬送ロボット(2)と、を備える。
この態様によれば、被搬送物(30)を搬送する搬送効率の向上を図ることができる。
第10の態様の部品実装システムは、部品を基板に実装する少なくとも1つの部品実装機(120)を含む部品実装システム(300)である。部品実装機(120)は、部品を供給する部品供給装置と、部品を基板に実装する実装ヘッドを含む実装本体(130)と、を有する。部品供給装置は、第8の態様の搬送システム(3)が備える搬送ロボット(2)によって実装本体(130)まで搬送される。
この態様によれば、部品実装システムにおいて、被搬送物(30)を搬送する搬送効率の向上を図ることができる。
第11の態様の搬送制御方法は、第1取得処理と、第2取得処理と、設定処理と、搬送制御処理と、を含む。第1取得処理では、複数の第1エリア(ST1~ST12)の各々と第2エリア(110)との間で搬送ロボット(2)が被搬送物(30)を搬送する搬送量に関する搬送量情報を、複数の第1エリア(ST1~ST12)の各々について取得する。第2取得処理では、複数のゲート(GT1~GT3)と、複数の第1エリア(ST1~ST12)との間で、搬送ロボット(2)が被搬送物(30)を搬送する複数の搬送ルート(RT)に関するルート情報を取得する。複数のゲート(GT1~GT3)は、第2エリア(110)への被搬送物(30)の搬入と第2エリア(110)からの被搬送物(30)の搬出との少なくとも一方を行うために第2エリア(110)に設けられている。設定処理では、複数の第1エリア(ST1~ST12)の各々を、搬送量情報とルート情報とに基づいて、複数のゲート(GT1~GT3)に1対1に対応する複数のグループ(GR1~GR3)のいずれかに振り分ける。搬送制御処理では、複数の第1エリア(ST1~ST12)の各々と第2エリア(110)との間で、複数の第1エリア(ST1~ST12)の各々に対応するゲート(GT1~GT3)を介して搬送ロボット(2)に被搬送物(30)の搬入と搬出との少なくとも一方を行わせる。
この態様によれば、被搬送物(30)を搬送する搬送効率の向上を図ることができる。
上記態様に限らず、上記実施形態に係る搬送制御システム(1)の種々の構成(変形例を含む)は、搬送制御方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化可能である。
第2~第8の態様に係る構成については、搬送制御システム(1)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 搬送制御システム
2 搬送ロボット
3 搬送システム
12 操作受付部(受付部)
13 表示部
15 評価部
16 設定部
17 改善案出力部
18 搬送制御部
30 被搬送物
110 自動倉庫(第2エリア)
120 部品実装機
130 実装本体
141 第1取得部
142 第2取得部
143 第3取得部
144 第4取得部
300 部品実装システム
W3 改善案表示領域
GR1~GR3 グループ
GT1~GT3 ゲート
MP1 マップ表示領域
RT 搬送ルート
ST1~ST12 第1エリア

Claims (11)

  1. 複数の第1エリアの各々と第2エリアとの間で搬送ロボットが被搬送物を搬送する搬送量に関する搬送量情報を、前記複数の第1エリアの各々について取得する第1取得部と、
    前記第2エリアへの前記被搬送物の搬入と前記第2エリアからの前記被搬送物の搬出との少なくとも一方を行うために前記第2エリアに設けられた複数のゲートと、前記複数の第1エリアとの間で、前記搬送ロボットが前記被搬送物を搬送する複数の搬送ルートに関するルート情報を取得する第2取得部と、
    前記複数の第1エリアの各々を、前記搬送量情報と前記ルート情報とに基づいて、前記複数のゲートに1対1に対応する複数のグループのいずれかに振り分ける設定部と、
    前記複数の第1エリアの各々と前記第2エリアとの間で、前記複数の第1エリアの各々に対応する前記ゲートを介して前記搬送ロボットに前記被搬送物の搬入と搬出との少なくとも一方を行わせる搬送制御部と、を備える、
    搬送制御システム。
  2. 前記複数の第1エリアの各々で前記被搬送物の搬送に要するタクトタイムに関するタクト情報を、前記複数の第1エリアの各々について取得する第3取得部を更に備え、
    前記設定部は、前記タクト情報に更に基づいて、前記複数の第1エリアの各々を前記複数のグループのいずれかに振り分ける、
    請求項1に記載の搬送制御システム。
  3. 前記複数のグループの各々について、前記搬送量情報と前記ルート情報とに基づく評価値を求める評価部を更に備え、
    前記設定部は、前記評価値と前記タクト情報とに基づいて、前記複数の第1エリアの各々を前記複数のグループのいずれかに振り分ける、
    請求項2に記載の搬送制御システム。
  4. 前記複数のグループの各々で前記被搬送物の搬送を行う前記搬送ロボットの台数に関する台数情報を取得する第4取得部を更に備え、
    前記評価部は、前記搬送量情報と前記ルート情報と前記台数情報とに基づいて前記評価値を求める、
    請求項3に記載の搬送制御システム。
  5. 前記設定部は、前記評価値と前記タクト情報とに基づいて、前記タクトタイムと前記評価値との相関関係が正の相関となるように、前記複数の第1エリアの各々を前記複数のグループのいずれかに振り分ける、
    請求項3又は4に記載の搬送制御システム。
  6. 前記複数の第1エリアの各々を前記複数のグループにそれぞれ振り分ける設定情報を受け付ける受付部を更に備え、
    前記評価部は、前記設定情報に基づいて前記複数の第1エリアの各々が振り分けられた前記複数のグループの各々について前記評価値を求め、
    前記評価部が求めた前記評価値に基づいて、前記複数のグループの各々に振り分ける前記複数の第1エリアを変更する改善案を導出して出力する改善案出力部を更に備える、
    請求項3~5のいずれか1項に記載の搬送制御システム。
  7. 前記改善案出力部は、前記複数の第1エリアのグループ分けをマップ上に表示するマップ表示領域と、前記改善案を表示する改善案表示領域とを、端末装置の表示部の1画面に表示させる、
    請求項6に記載の搬送制御システム。
  8. 前記搬送制御部は、前記複数のグループに割り当てられた複数台の前記搬送ロボットによる搬送作業を制御する、
    請求項1~7のいずれか1項に記載の搬送制御システム。
  9. 請求項1~8のいずれか1項に記載の搬送制御システムと、
    前記複数のグループのそれぞれで前記被搬送物を搬送する複数台の前記搬送ロボットと、を備える、
    搬送システム。
  10. 部品を基板に実装する少なくとも1つの部品実装機を含む部品実装システムであって、
    前記部品実装機は、
    前記部品を供給する部品供給装置と、
    前記部品を前記基板に実装する実装ヘッドを含む実装本体と、を有し、
    前記部品供給装置は、
    請求項9に記載の前記搬送システムが備える前記搬送ロボットによって前記実装本体まで搬送される、
    部品実装システム。
  11. 複数の第1エリアの各々と第2エリアとの間で搬送ロボットが被搬送物を搬送する搬送量に関する搬送量情報を、前記複数の第1エリアの各々について取得する第1取得処理と、
    前記第2エリアへの前記被搬送物の搬入と前記第2エリアからの前記被搬送物の搬出との少なくとも一方を行うために前記第2エリアに設けられた複数のゲートと、前記複数の第1エリアとの間で、前記搬送ロボットが前記被搬送物を搬送する複数の搬送ルートに関するルート情報を取得する第2取得処理と、
    前記複数の第1エリアの各々を、前記搬送量情報と前記ルート情報とに基づいて、前記複数のゲートに1対1に対応する複数のグループのいずれかに振り分ける設定処理と、
    前記複数の第1エリアの各々と前記第2エリアとの間で、前記複数の第1エリアの各々に対応する前記ゲートを介して前記搬送ロボットに前記被搬送物の搬入と搬出との少なくとも一方を行わせる搬送制御処理と、を含む、
    搬送制御方法。
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