JP2022097406A - ブース - Google Patents

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JP2022097406A
JP2022097406A JP2021198466A JP2021198466A JP2022097406A JP 2022097406 A JP2022097406 A JP 2022097406A JP 2021198466 A JP2021198466 A JP 2021198466A JP 2021198466 A JP2021198466 A JP 2021198466A JP 2022097406 A JP2022097406 A JP 2022097406A
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茂長 藤村
Shigenaga Fujimura
明嗣 河村
Akitsugu Kawamura
喜浩 北川
Yoshihiro Kitagawa
衆 渡辺
Shiyuu Watanabe
広太 中山
Kota Nakayama
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Abstract

Figure 2022097406000001
【課題】空調機を有するブース内部の利用者の利用できる空間を阻害することなく、ブースを配置する場所に省スペースで配置できるようにする。
【解決手段】人が出入りする扉を有し、外気と接する外壁と人を内包する内壁からなる側壁で囲まれた空間内に空気を調和する熱交換式の空気調和手段を設け、空気調和手段は、空間内の空気を調和して送風する空調室内機と空間内の空気を調和する冷媒を凝縮する空調室外機からなり、空調室外機は内壁と外壁の間にその一部分あるいは全体が配置され、かつ、ブースの重心位置を下げる位置に配置される。
【選択図】図3

Description

本発明は、ブースに関する。
周囲を壁で囲うと共に天井を備えたブースの内部に、人がデスクワークを行うための机天板を設けているワークスペースシステムにおいて、壁の内部に、ブースの内部に外側から空気を取り入れるための吸気通路と、ブースの内部の空気を上方に排出するための排気通路とのうち少なくとも何れか一方を設けており、更に、ブースの適宜部位に、吸気通路を介して空気を外部から吸引する吸気ファンか、又は、排気通路を介してブース内の空気を排出する排気ファン、若しくは両方を設けている、ワークスペースシステムの換気装置が知られている(特許文献1)。
客室への乗降口を複数有するバスを改造ベースとする移動施設において、乗降口の一つを客室側から仕切りで覆って、乗降口の内側に客室とは隔離された小空間を形成し、小空間をエアコンの室外機を設置するための室外機用個室とする移動施設のエアコン搭載構造も知られている(特許文献2)。
特開2002-130786号公報 特開2019-119376号公報
本発明は、空調機を有するブース内部の利用者の利用できる空間を阻害することなく、ブースを配置する場所に省スペースで配置できるようにする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のブースは、
人が出入りする扉を有し、外気と接する外壁と前記人を内包する内壁からなる側壁で囲まれた空間内に空気を調和する熱交換式の空気調和手段を設け、
前記空気調和手段は、前記空間内の空気を調和して送風する空調室内機と前記空間内の空気を調和する冷媒を凝縮する空調室外機からなり、前記空調室外機は前記内壁と前記外壁の間にその一部分あるいは全体が配置され、かつ、ブースの重心位置を下げる位置に配置される、
ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のブースにおいて、
前記空調室外機は、吸気面が前記空間の外側となるように配置し、前記空調室外機の排気面が前記空間と前記空調室内機とを隔てる前記内壁の内側面に向くように配置されている、
ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のブースにおいて、
前記空調室外機は、前記扉と同じ面側に突出するように配置され、前記空調室外機の排気は前記扉の開放面とは異なる方向から排出される、
ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のブースにおいて、
前記扉は前記空間の外側に向かって回転する外開き型であり、外側に開いた状態で前記空調室外機が内包されている外壁の最前面よりも外側に突出しない、
ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載のブースにおいて、
前記扉は前記空間の内側に向かって回転する内開き型であり、閉じた状態で前記一つの外壁によりも外側に突出しない、
ことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のブースにおいて、
前記扉が内開きに解放される際に、前記空間内に設置される机の後方空間を阻害しない扉の開放空間を有する、
ことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載のブースにおいて、
前記扉は前記外壁の一つに前記空間の外側に向かって回転する外開き型の扉として設けられ、前記空調室外機は、前記空間内で最も低い位置となる床面上に吸気面が前記空間の外側となるように配置し、前記空調室外機からの排気が前記扉と反対側で前記空間の外側に誘導されるように配置されている、
ことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のブースにおいて、
前記空間は、床面が前記空調室外機が配置されている領域を除いてかさ上げされている、
ことを特徴とする。
前記課題を解決するために、請求項9に記載のブースは、
人が出入りする扉を有し、外気と接する外壁と前記人を内包する内壁からなる側壁で囲まれた空間内に空気を調和する熱交換式の空気調和手段を設け、
前記空気調和手段は、前記空間内の空気を調和して送風する空調室内機と前記空間内の空気を調和する冷媒を凝縮する空調室外機からなり、前記空調室外機は天井部の前記内壁と前記外壁の間にその一部分あるいは全体が配置される、
ことを特徴とするブース。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれか1項に記載のブースにおいて、
前記空調室内機、前記空調室外機、気化器及びドレン水受け皿が重力方向に沿ってこの順に配置され、前記気化器及び前記ドレン水受け皿は、前記内壁と前記外壁の間に配置されている、
ことを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載のブースにおいて、
前記気化器から排出される排気、及び前記空調室外機から前記内壁の内側面に向かって排出される排気風は前記内壁の内側面に沿って重力方向と反対方向に流通する、
ことを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項10に記載のブースにおいて、
前記気化器から排出される排気、及び前記空調室外機から前記内壁の外側面に向かって排出される排気風は前記内壁の内側面に沿って前記扉と反対側の奥側方向に流通する、
ことを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項1又は2に記載のブースにおいて、
前記空調室外機は、吸気面が前記空間の外側に突出して配置されている、
ことを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載のブースにおいて、
前記空間内の床面上で机に向かって設置される椅子が回転可能なスペースを有する、
ことを特徴とする請求項13に記載のブース。
請求項15に記載の発明は、請求項13又は14に記載のブースにおいて、
前記空調室外機は、前記吸気面側が空気の通過口を有する覆い部材で覆われている、
ことを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載のブースにおいて、
前記覆い部材は、上面側に前記ブースの設置面に向かって傾斜する傾斜面を有する、
ことを特徴とする請求項15に記載のブース。
前記課題を解決するために、請求項17に記載のブースは、
人が出入りする扉を有し、外気と接する外壁と前記人を内包する内壁からなる側壁で囲まれた空間内に空気を調和する熱交換式の空気調和手段を設け、
前記空気調和手段は、室内送風機と、室外送風機と、冷凍サイクルを構成する圧縮機・コンデンサ・気化器とを備え、前記室内送風機の送風面が前記扉が設けられた側壁及び前記扉と向かい合う側壁以外の側壁の内壁面になるように前記側壁の外壁面に取り付けられている、
ことを特徴とする。
請求項18に記載の発明は、請求項17に記載のブースにおいて、
前記気化器は、前記室外送風機の重量方向における下方に配置されている、
ことを特徴とする。
請求項19に記載の発明は、請求項17に記載のブースにおいて、
前記気化器は、前記室外送風機と並んで前記室外送風機の側方に配置されている、
ことを特徴とする。
請求項20に記載の発明は、請求項17ないし19のいずれか1項に記載のブースにおいて、
前記空気調和手段は、上面側に前記ブースの設置面に向かって傾斜する傾斜面が設けられた覆い部材で覆われている、
ことを特徴とする請求項17ないし19のいずれか1項に記載のブース。
請求項21に記載の発明は、請求項20に記載のブースにおいて、
前記覆い部材は、吸気のための開口及び排気のための開口を有する、
ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、エアコンの室外機を通行人の通行を阻害しないように配置することができる。
請求項2、3に記載の発明によれば、空調室外機から排気される排気風が周囲の人に当たらないようにすることができる。
請求項4、5に記載の発明によれば、エアコンの室外機を通行人の通行を阻害しないように配置するとともに空調室外機から排気される排気風が周囲の人に当たらないようにすることができる。
請求項6に記載の発明によれば、ブースの内部空間にエントランス空間を設けることができる。
請求項7に記載の発明によれば、ブースの内部空間内にエアコンの室外機及び付随する機器を収納する収納スペースを確保することができる。
請求項8に記載の発明によれば、ブースの内部空間内にエアコンの室外機及び付随する機器を収納することができる。
請求項9に記載の発明によれば、エアコンの室外機をブースの内部空間における上部に内包して机下のスペースを広くすることができる。
請求項10に記載の発明によれば、気化した高湿排気がブース内に侵入しないようにすることができる。
請求項11、12に記載の発明によれば、気化した高湿排気がブース内に侵入しないようにするとともに、空調室外機から排気される排気風が周囲の人に当たらないようにすることができる。
請求項13に記載の発明によれば、エアコンをブースのスペースを阻害しないように配置することができる。
請求項14に記載の発明によれば、ブース内部の利用者の利用できる空間を阻害しないようにすることができる。
請求項15に記載の発明によれば、空調室外機が周囲の人に視認されにくくブースの見栄えをよくすることができる。
請求項16に記載の発明によれば、覆い部材の上に物を載せにくくすることができる。
請求項17に記載の発明によれば、エアコンをブースのスペースを阻害しないように配置するとともに、エアコンの高湿排気がブース内に進入しないように配置することができる。
請求項18に記載の発明によれば、気化した高湿排気がブース内に侵入しないようにすることができる。
請求項19に記載の発明によれば、気化した高湿排気がブース内に侵入しないようにすることができる。
請求項20に記載の発明によれば、空調機が周囲の人に視認されにくくブースの見栄えをよくするとともに、覆い部材の上に物を載せにくくすることができる。
請求項21に記載の発明によれば、エアコンの熱交換を阻害しないようにすることができる。
第1実施形態に係るブースの内部構成及び設置を説明する要部斜視図である。 エアコン側に視点を置いてブースの内部構成を示す要部斜視図である。 ブースの内部構成を示す正面一部断面図である。 ブースの空間内における暖房時の空気循環を模式的に示す図である。 ブースの空間内における冷房時の空気循環を模式的に示す図である。 空調室外機の構成を模式的に示す図である。 (a)は気化器及びドレン水受け皿を示す斜視図、(b)は気化器におけるドレン水の霧化を機能的に説明する図である。 (a)はブースの奥側に視点をおいて空調室外機からの排気の流通を斜視で示す図、(b)は空調室外機からの排気の流通を平面視で示す図である。 (a)は空調室外機の奥側に隔壁が配置された変形例1に係るブースにおける排気の流通を示す図、(b)は空調室外機からの排気の流通を平面視で示す図である。 (a)は気化器の近傍に送風機を備えた変形例2に係るブースをエアコン側に視点を置いて示す要部斜視図、(b)は送風機からの送風及び空調室外機からの排気の流通を平面視で示す図である。 吸音パネルと第2側壁パネルの間に空調室外機の全体が配置されているブースの内部構成を示す正面一部断面図である。 吸音パネルと第2側壁パネルの間に空調室外機の全体が配置されている他のブースの内部構成を示す正面一部断面図である。 (a)は第2実施形態に係るブースにおけるエアコンの第1の配置例を示す外観斜視図、(b)は第2実施形態に係るブースの空間内におけるエアコンの第1の配置例を示す斜視図である。 (a)は第2実施形態に係るブースにおけるエアコンの第1の配置例の変形例を示す外観斜視図、(b)は第2実施形態に係るブースの空間内におけるエアコンの第1の配置例の変形例を示す斜視図である。 (a)は第2実施形態に係るブースにおけるエアコンの第2の配置例を示す外観斜視図、(b)は第2実施形態に係るブースの空間内におけるエアコンの第2の配置例を示す斜視図である。 (a)は第2実施形態に係るブースにおけるエアコンの第2の配置例の変形例を示す外観斜視図、(b)は第2実施形態に係るブースの空間内におけるエアコンの第2の配置例の変形例を示す斜視図である。 (a)は第3実施形態に係るブースの全体構成を正面側に視点をおいて示す外観斜視図、(b)は第3実施形態に係るブースの全体構成を右側面側に視点をおいて示す外観斜視図である。 (a)は第3実施形態に係るブースの内部構成を示す平面断面図、(b)は第3実施形態に係るブースの内部構成を示す断面図である。 第3実施形態に係るブースの設置例を示す図である。 第3実施形態に係るブースの他の設置例を示す図である。 (a)は変形例に係るブースの内部構成を示す平面断面図、(b)は変形例に係るブースの内部構成を示す断面図である。 (a)は第4実施形態に係るブースの全体構成を正面側に視点をおいて示す外観斜視図、(b)は第4実施形態に係るブースの全体構成を右側面側に視点をおいて示す外観斜視図である。 (a)は第4実施形態に係るブースの内部構成を示す平面断面図、(b)は第4実施形態に係るブースの内部構成を示す断面図である。 第4実施形態に係るブースの内部側に視点をおいて示す斜視図である。 第4実施形態に係るブースの扉の他の配置を示す平面断面図である。 (a)は第5実施形態に係るブースの内部構成を示す平面断面図、(b)は第5実施形態に係るブースの内部構成を示す断面図である。 (a)は第6実施形態に係るブースの内部構成を示す平面断面図、(b)は第6実施形態に係るブースの内部構成を示す断面図である。
次に図面を参照しながら、以下に実施形態及び具体例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態及び具体例に限定されるものではない。
また、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
「第1実施形態」
(1)ブースの全体構成
図1は本実施形態に係るブース1の内部構成及び設置を説明する要部斜視図、図2はエアコン側に視点を置いてブース1の内部構成を示す要部斜視図、図3はブース1の内部構成を示す正面一部断面図である。以下、図面を参照しながら、ブース1の全体構成を説明する。
ブース1は、図1、図2に示すように、全体が箱型で、内部に机11、椅子12、モニタ13、照明14、電装ボックス15(図3 参照)、エアコンの空調室内機16、空調室外機17が設置され、利用者はブース1内に形成される空気調和空間内で、この椅子12に座って机11、モニタ13に向かい仕事や勉強等の諸作業を行ったり、電気通信回線を介してオンラインサービスを受けることができるように設定される。
ブース1は、図3に示すように、設置面FL上に設けられる土台部2と、土台部2上に設けられた床板部3と、土台部2上に立設された側壁パネル4と、側壁パネル4上に設けられた天井パネル5と、土台部2の下方に設けられたキャスター6と、を備えている。
土台部2は、ブース1の底形状に対応した矩形状をなすように、4本の梁材を互いに接合したもので、例えば、角形鋼管からなる。
床板部3は、土台部2の内側に突出するように設けられた床支持部材2aに当接して支持され、例えば、木質の板材である構造用合板上にフロアマットが積層されている。
側壁パネル4は、奥側壁を構成する第1側壁パネル41と、左右壁を構成する第2側壁パネル42、第3側壁パネル43と、手前壁を構成する第4側壁パネル44とからなる。第4側壁パネル44は出入り口となる開口部44aを有し、この開口部44aに扉45が装着されている。本実施形態においては、扉45は引き戸となっている。
扉45は、第4側壁パネル44に沿って移動が可能な引き戸である。図1の場合、扉45は、1枚の扉をスライドする片引きタイプであるが、2枚以上の扉を行き違わせて開閉する引き違いタイプでも、2枚の扉を左右にスライドする引き分けタイプでもよい。
また、扉45には、予約情報で施錠管理ができるように、電子鍵による解錠が可能な電子錠(不図示)が取り付けられており、貸し出しといったサービスが提供できるようになっている。
天井パネル5は、側壁パネル4で形成された上方の開口部を塞ぐように、側壁パネル4の上端部に固定され、例えば、木質の板材である構造用合板からなる。そして、天井パネル5には、スプリンクラーや火災感知器(不図示)などが設けられている。尚、火災防止のための法定要件を考慮して、天井パネル5を設けず、側壁パネル4で形成された上方は開口していてもよい。
キャスター6は、土台部2の下方の4隅に設けられ、工場等で組み立てられたブース1を設置場所へ設置する際に、トラック等の荷台に載せて運搬し、設置場所ではキャスター6を介して移動させ設置面FL上に設置する。
ブース1の内部では、第4側壁パネル44から見て右側となる第2側壁パネル42の内側に表面が生地で覆われ柔軟性を有する内壁の一例としての吸音パネル42Aが立設され、机11は、床板部3上で、吸音パネル42Aに接して配置されている。机11の上部には、第2側壁パネル42に沿って、下方から上方に向かって、モニタ13、照明14、空調室内機16がこの順で配置されている。第2側壁パネル42と吸音パネル42Aとの間には第2側壁パネル42の内側面に電装ボックス15が配置されている。そして、空調室内機16は吸音パネル42Aの上部で、第3側壁パネル43に向くように配置されている。
図2、図3に示すように、吸音パネル42Aと第2側壁パネル42の間には、エアコンの空調室内機16と接続される空調室外機17がその一部分あるいは全体が設置されている。空調室外機17の下方には、空調室内機16及び空調室外機17から排出されるドレン水を霧化させ大気中に排出する気化器18及びドレン水受け皿19が重力方向に沿ってこの順に配置されている。
このように構成されるブース1は、工場等で組み立てられ、トラック等の荷台に載せて運搬し、所定の設置場所で設置面FL上に設置できる構成になっている。設置場所としては、例えば、駅の構内、空港、オフィスビル、飲食店やデパート等の商業施設、銀行、図書館、美術館、博物館、公共機関や施設、連絡通路、公園等、室内外を問わずに配置される。特に、通行人とブース1の使用者が混在している地下鉄駅と地上部との間のコンコース空間、連絡通路などの入隅部に好適に設置される。
具体的には、図1に示すよう、入隅空間を構成している二つの壁面X及び壁面Yに対して、第2側壁パネル42が入隅空間の壁面Xと対向し、第1側壁パネル41が壁面Yと対向して設置される。このように設置されることで、第2側壁パネル42側に配置された空調室外機17が、ブース1の設置場所において通路に突出することなく通行人の通行(図1中 矢印Rで示す)を阻害しない位置に位置することになる。
また、設置場所としては建物躯体の入隅部に限らず、外部空間に自由に配置することができる。この場合、ブース1は側壁パネル4で形成された内部空間を有し全体が平面視で短辺と長辺からなる長方形となり、扉45を配置する面を通行人の通行量が多い通路又は道路側に面して設置することが好ましい。短辺となるブース1の奥行き方向を小さくすることで、ブース1の通路側への突出を抑制して通行人の通行を阻害しないように配置することができる。
(2)空気調和システム
(2.1)空気調和システムの構成
図4はブース1の空間内における暖房時の空気循環を模式的に示す図、図5はブース1の空間内における冷房時の空気循環を模式的に示す図、図6は空調室外機17の構成を模式的に示す図、図7(a)は気化器18及びドレン水受け皿19を示す斜視図、(b)は気化器18におけるドレン水の霧化を機能的に説明する図、図8(a)は(a)はブース1の奥側に視点をおいて空調室外機17からの排気の流通を斜視で示す図、(b)は空調室外機17からの排気の流通を平面視で示す図である。
本実施形態に係るブース1は、人が出入りする扉45を有し、外気と接する外壁となる側壁パネル4と人を内包する内壁の一部である吸音パネル42Aで囲まれた空間内に空気を調和する熱交換式の空気調和手段としてのエアコンを設け、エアコンは、空間内の空気を調和して送風する空調室内機16と空間内の空気を調和する冷媒を凝縮する空調室外機17からなり、空調室外機17は内壁となる吸音パネル42Aと外壁となる第2側壁パネル42の間にその一部分あるいは全体が配置されている。なお、本構成に限ったものではなく、一部の構成を除いたり、更に設備を追加したブース1であってもよい。
空調室内機16は、照明14の上方で吸音パネル42Aから吐出部16aが第3側壁パネル43側に向くように配置されている。暖房時には、図4に示すように、空調室内機16は、上部に設けられた吸気部16bから空間内で循環する空気を吸い込み、所定の温度に調整された空気(空調風)を吐出部16aから空間内で下方に向けて吹き出す(図4中 一点鎖線で示す領域参照)。
また、冷房時には、図5に示すように、空調室内機16は、上部に設けられた吸気部16bから空間内で循環する空気を吸い込み、所定の温度に調整された空気(空調風)を吐出部16aから空間内で前方に向けて吹き出す(図5中 一点鎖線で示す領域参照)。
空調室外機17は、図6に示すように、冷媒(フロンなど)を空調室内機16と空調室外機17の間で循環させる圧縮機171と、循環する冷媒と室外空気とを熱交換させる室外熱交換器172と、室外熱交換器用ファン173とが内蔵され、空調室内機16とは冷媒配管174を通じて接続される。室外熱交換器172には、室外熱交換器用ファン173の送風機能により外気が室外熱交換器172周りを通って外部に排出されるようになっている。
空調室外機17は、図4、図5に示すように、吸気面17aが空間の外側となるように第2側壁パネル42から外側に突出し、空調室外機17の排気面17bが空間と空調室外機17とを隔てる吸音パネル42Aの内側面42Aaに向くように配置されている。これにより、空調室外機17は、図4、図5に示すように、吸気面17aから外気を取り込み(図中 矢印A参照)、熱交換を行った空気は吸音パネル42Aの内側面42Aaに向けて排気され(図中 矢印B参照)、排気風が周囲の人に当たらないようになっている。
空調室外機17は、図2に示すように、その上方に隔壁46が配置されて、吸音パネル42Aの内側面42Aaとの空間が上方から塞がれている。また、通路側となる第4側壁パネル44側に隔壁47が配置され吸音パネル42Aの内側面42Aaとの空間が側方から塞がれている。これにより、図8に示すように、空調室外機17の排気面17bから吸音パネル42Aの内側面42Aaに向けて排出される排気は隔壁47に遮られて通路側には流通せず、上方は隔壁46に遮られて吸音パネル42Aの内側面42Aaに沿って扉45と反対側の奥側方向に流通する(図8中 矢印C)。
空調室外機17の下方には、空調室内機16及び空調室外機17から排出されるドレン水を霧化させ大気中に排出する気化器18及びドレン水受け皿19が重力方向に沿ってこの順に配置されている。
なお、空調室外機17は、ブース1が容易に転倒しないようにブース全体の重心位置が下がるような位置に配置されることが好ましい。例えば、ブース1の高さ方向の中心位置より下方に空調室外機17の重量の過半数以上が集まるようにすることで、質量が大きい空調室外機17によって重心位置が上がることなく、ブース1の転倒を防止することができる。また、転倒防止以外にもブース1近辺を通行する歩行者や道路を走る車の振動、鉄道が走行するききの振動等の伝達を軽減する効果も有する。
気化器18は、図7に示すように、タンク181、超音波振動子182、ファンモータ183、吸気口184、排気口185、ドレン接続部186、を備えたドレン水処理装置であり、空調室内機16及び空調室外機17から排出されるドレン水を超音波振動子182によって霧化し、ファンモータの送風により霧化の状態で大気中に排出して気化させることで、空調室内機16及び暖房時に空調室外機17で発生するドレン水を処理する。
気化器18は、排気口185が吸音パネル42A側に向くように配置され、ドレン水が霧化された水蒸気を含む空気は吸音パネル42Aの内側面42Aaに向けて排気される(図4、5中 矢印D参照)。気化器18から排気された空気は、空調室外機17から排気される排気風(図4、5中 矢印B参照)とともに吸音パネル42Aの内側面42Aaに沿って扉45と反対側の奥側方向に流通する(図7中 矢印C参照)。これにより、気化器18からの排気がブース1の空間内に侵入しないようになっている。
「変形例1」
図9(a)は空調室外機17の奥側に隔壁48が配置された変形例1に係るブース1における排気の流通を示す図、(b)は空調室外機17からの排気の流通を平面視で示す図である。
図9に示すように、空調室外機17は、その上方に隔壁46が配置されて吸音パネル42Aの内側面42Aaとの空間が上方から塞がれ、通路側となる第4側壁パネル44側には隔壁47が配置され吸音パネル42Aの内側面42Aaとの空間が側方から塞がれている。そして、空調室外機17の奥側には第1側壁パネル41との間に隔壁48が配置され空調室外機17の側方の吸気面17c(図8(a)に図示)が吸音パネル42Aと仕切られている。
空調室外機17の排気面17bから吸音パネル42Aの内側面42Aaに向けて排出される排気は、吸音パネル42Aの内側面42Aaに沿って扉45と反対側の奥側方向に流通し(図中 矢印C)、空調室外機17の奥側で隔壁48に遮られて吸音パネル42Aの内側面42Aa及び第1側壁パネル41の内側面41aに沿って上方に流通する(図9中 矢印E参照)。これにより、図9(b)に示すように、ブース1が壁面Yに密接して設置される場合であっても、空調室外機17の排気を処理することができる。
「変形例2」
図10(a)は気化器18の近傍に送風機20を備えた変形例2に係るブース1をエアコン側に視点を置いて示す要部斜視図、(b)は送風機20からの送風及び空調室外機17からの排気の流通を平面視で示す図である。
気化器18及びドレン水受け皿19の側方には、気化器18から発生する水蒸気又は霧を拡散させる送風機20が吸音パネル42Aの内側面42Aaに所定の角度Θで向き合うように配置されている。
送風機20は、図10に矢印Fで示すように、吸音パネル42Aの内側面42Aaに所定の角度Θで送風し、気化器18、ドレン水受け皿19周辺の水蒸気又は霧を拡散させる。送風機20の送風Fは、気化器18の排気D(図4、5 参照)とともに、大半は通路とは反対側の壁面Y(図10(b) 参照)に向かって排出され、排気風が周囲の人に当たらないようになっている。
空調室外機17は、内壁となる吸音パネル42Aと外壁となる第2側壁パネル42の間で、吸気面17aが空間の外側となるように第2側壁パネル42から外側に突出するように配置され、図3に示すように、吸気面17a側が空気の通過口49aを有する覆い部材49で覆われている。これにより、空調室外機17が周囲の人に視認されにくくブース1の見栄えをよくすることができる。
覆い部材49は、上面側にブースの設置面に向かって傾斜する傾斜面49bを有し、覆い部材49の上に物を載せにくくなっている。
図11は吸音パネル42Aと第2側壁パネル42の間に空調室外機17の全体が配置されているブース1の内部構成を示す正面一部断面図である。
図11に示すように、空調室外機17は内壁となる吸音パネル42Aと外壁となる第2側壁パネル42の間にその全体が配置されてもよい。
この場合、足元空間S1(図11中 二点鎖線で示す)が狭くならないように、吸音パネル42Aは、机11の下方が気化器18側に屈曲(図11中 矢印で示す)して立設されている。
図12は吸音パネル42Aと第2側壁パネル42の間に空調室外機17の全体が配置されている他のブース1の内部構成を示す正面一部断面図である。
図12に示すように、空調室外機17は内壁となる吸音パネル42Aと外壁となる第2側壁パネル42の間にその全体が配置され、空調室外機17が吸音パネル42Aと第2側壁パネル42の間にその一部分が配置されている場合よりも机11の奥行(図12中 W参照)が小さくなっている。これにより、空調室外機17の全体をブース1の空間内に配置しても、机11に向かって設置される椅子12が360度回転可能なスペース(図12においてS2で示す)を有している。
「第2実施形態」
図13(a)は第2実施形態に係るブース1Aにおけるエアコンの第1の配置例を示す外観斜視図、(b)は第2実施形態に係るブース1Aの空間内におけるエアコンの第1の配置例を示す斜視図である。
ブース1Aは、空気調和手段としてのエアコン100は、室内送風機110と、室外送風機120と、冷凍サイクルを構成する圧縮機131(不図示)・コンデンサ132(不図示)・気化器133とを備え、室内送風機110の送風面110aが扉45が設けられた第4側壁パネル44及び扉45と向かい合う第1側壁パネル41以外の側壁の内壁面になるように側壁の外壁面に取り付けられている点で第1実施形態に係るブース1とは異なっている。
ブース1Aは、図13(a)に示すように、エアコン100が机11とは反対側の第3側壁パネル43の外壁面43aに取り付けられている。エアコン100は、奥行き方向において扉45に対して第3側壁パネル43の奥側で、高さ方向において第3側壁パネル43の略中程に取り付けられ、エアコン100の重力方向における下方に気化器133が配置されている。気化器133は、第1実施形態における気化器18と同様にエアコン100から排出されるドレン水を霧化させ大気中に排出する。
第3側壁パネル43の外壁面43aに取り付けられたエアコン100は、図13(a)において破線で示す覆い部材140で覆われている。なお、図13(a)においては、エアコン100及び気化器133を明確に示すために覆い部材140は破線で示している。
覆い部材140は、図13(a)に示すように、吸気のための開口141及び排気のための開口142を有し、上面側にブース1Aの設置面FL(図3 参照)に向かって傾斜する傾斜面140aが設けられている。これにより、覆い部材140の上に物を載せにくくなっている。
図13(b)に示すように、室内送風機110は第3側壁パネル43の内壁面43bに露出するように取り付けられている。室内送風機110は下部に設けられた吸気部110bから空間内で循環する空気を吸い込み、所定の温度に調整された空気(空調風)を吐出部110aから空間内で前方に向けて吹き出すことによって、空気調和空間を形成する。
図14(a)は第2実施形態に係るブース1Aにおけるエアコンの第1の配置例の変形例を示す外観斜視図、(b)は第2実施形態に係るブース1Aの空間内におけるエアコンの第1の配置例の変形例を示す斜視図である。
図14(a)に示すように、エアコン100は机11とは反対側の第3側壁パネル43の外壁面43aの下方で設置面FLに近接して取り付け、気化器133は、エアコン100の側方に並べて配置してもよい。
図14(b)に示すように、室内送風機110は第3側壁パネル43の内壁面43bに露出するように取り付けられている。室内送風機110は下部に設けられた吸気部110bから空間内の床板部3に近い足元空間(図14中 二点鎖線領域R1で示す)から空気を吸い込み、所定の温度に調整された空気(空調風)を吐出部110aから空間内の机11の近傍に向けて吹き出すことによって、空気調和空間を形成する。
図15(a)は第2実施形態に係るブース1Aにおけるエアコンの第2の配置例を示す外観斜視図、(b)は第2実施形態に係るブース1Aの空間内におけるエアコンの第2の配置例を示す斜視図である。
エアコン100は、図15(a)に示すように、机11が設置される第2側壁パネル42の外壁面42aに取り付けられている。エアコン100は、奥行き方向において扉45に対して第2側壁パネル42の奥側で、高さ方向において第2側壁パネル42の略中程に取り付けられ、エアコン100の重力方向における下方に気化器133が配置されている。
図15(b)に示すように、室内送風機110は第2側壁パネル42の内壁面42bに露出するように取り付けられている。室内送風機110は下部に設けられた吸気部110bから机11の下方から空間内で循環する空気を吸い込み、所定の温度に調整された空気(空調風)を吐出部110aから机11の上方で前方に向けて吹き出すことによって、空気調和空間を形成する。
図16(a)は第2実施形態に係るブース1Aにおけるエアコンの第2の配置例の変形例を示す外観斜視図、(b)は第2実施形態に係るブース1Aの空間内におけるエアコンの第2の配置例の変形例を示す斜視図である。
図16(a)に示すように、エアコン100は机11が設置される第2側壁パネル42の外壁面42aの下方で設置面FLに近接して取り付け、気化器133は、エアコン100の側方に並べて配置してもよい。
図16(b)に示すように、室内送風機110は第2側壁パネル42の内壁面42bに露出するように取り付けられている。室内送風機110は空間内の床板部3に近い足元空間(図16中 二点鎖線領域R1で示す)から空気を吸い込み、所定の温度に調整された空気(空調風)を吐出部110aから空間内の机11の下方に向けて吹き出すことによって、空気調和空間を形成する。
このように本実施形態に係るブース1Aにおいては、ブース1Aのスペースを阻害しないように配置するとともに、エアコン100の排気がブース1A内に進入しないようにすることができる。
「第3実施形態」
図17(a)は第3実施形態に係るブース1Bの全体構成を正面側に視点をおいて示す外観斜視図、(b)は第3実施形態に係るブース1Bの全体構成を右側面側に視点をおいて示す外観斜視図、図18(a)は第3実施形態に係るブース1Bの内部構成を示す平面断面図、(b)は第3実施形態に係るブース1Bの内部構成を示す断面図、図19は第3実施形態に係るブース1Bの設置例を示す図、図20は第3実施形態に係るブース1Bの他の設置例を示す図である。
ブース1Bは、図17に示すように、外壁を構成する側壁パネル4のうち、扉45が設けられ出入り口が形成される手前壁を構成する第4側壁パネル44の一部44bが前面側に突出し、空調室外機17は、吸気面17aがブース1Bの外側となるように配置し、空調室外機17からの排気が第4側壁パネル44と交差する方向の左右壁の一つを構成する第2側壁パネル42からブース1Bの外側に誘導されるように配置されている。
扉45は、第4側壁パネル44の前面側に突出した一部44B以外の他部44Aに設けられている。本実施形態においては、扉45は、図18(a)に示すように、ブース1Bの外側に向かって回転する外開き型であり、外側に開いた状態で空調室外機17が内包されている第4側壁パネル44の一部44bの最前面よりも外側に突出しないようになっている(図18(a)中 A参照)。
空調室内機16は、図18に示すように、手前壁を構成する第4側壁パネル44の内面の上方で吐出部16aが奥側壁を構成する第1側壁パネル41側に向くように配置され、上部に設けられた吸気部16bから空間内で循環する空気を吸い込み、所定の温度に調整された空気を吐出部16aから空間内に向けて吹き出すようになっている。
ブース1Bにおいては、扉45を外開き型とすることで、空調室内機16を第4側壁パネル44の内面に配置可能となり、空調室内機16と空調室外機17を繋ぐ配管Pを短くすることができる。
空調室外機17は、図18に示すように、手前壁を構成する第4側壁パネル44の一部44bが前面側に突出して形成された空間S3内に、吸気面17aが空間S3の外側となるように第4側壁パネル44の一部44bに向かい、空調室外機17の排気面17bが内側の第4側壁パネル44に向くように配置されている。
空調室外機17の下方には、空調室内機16及び空調室外機17から排出されるドレン水を霧化させ大気中に排出する気化器18及びドレン水受け皿19が重力方向に沿ってこの順に配置されている。
気化器18及びドレン水受け皿19の側方には、気化器18から発生する水蒸気又は霧を拡散させる送風機20が第2側壁パネル42の内側面に所定の角度で向き合うように配置されている。
送風機20は、図18(a)に矢印Fで示すように、第2側壁パネル42の内側面に所定の角度で送風し、気化器18、ドレン水受け皿19周辺の水蒸気又は霧を拡散させる。送風機20の送風(矢印F)は、気化器18の排気とともに、大半はブース1Bの前面側とは交差する第2側壁パネル42から外部に向かって排出され、排気風が周囲の人に当たらないようになっている。
なお、空調室外機17は、ブース1Bにおける高さ方向においては、ブース1Bが容易に転倒しないようにブース全体の重心位置が下がるような位置、すなわち、ブース1Bの高さ方向の中心位置より下方に空調室外機17の重量の過半数以上が集まるように配置されている。
扉45は、第4側壁パネル44の前面側に突出した一部44B以外の他部44Aに設けられている。本実施形態においては、扉45は、図18(a)に示すように、ブース1Bの外側に向かって回転する外開き型であり、外側に開いた状態で空調室外機17が内包されている第4側壁パネル44の一部44bの最前面よりも外側に突出しないようになっている。
このように構成されるブース1Bは、扉45が開く際にブース1Bの前面よりも突出しないことから、通行人の通行を阻害しないように設置することができる。
図19には、通路を挟んで建物躯体の入隅部に設置する例を示している。
具体的には、図19に示すよう、通路を挟んで左側の入隅空間SLを構成している二つの壁面XL及び壁面YLに対して、ブース1Bの扉45と反対側の第1側壁パネル41が入隅空間の壁面XLと対向し、第3側壁パネル43が壁面YLと対向して設置される。
通路を挟んで右側の入隅空間SRにおいても、ブース1Bの扉45と反対側の第1側壁パネル41が入隅空間の壁面XRと対向し、第2側壁パネル42が壁面YRと対向して設置される。
図20には、通路に沿って壁面に設置する他の例を示している。
具体的には、図20に示すよう、通路の一方の壁面Xに対して、一方のブース1Bは、扉45が開く方向の第3側壁パネル43が壁面Xと対向して設置される。他方のブース1Bは、一方のブース1Bと奥側壁を構成する第1側壁パネル41同士が向かい合って、第2側壁パネル42が壁面Xと対向して設置される。
このように、図19及び図20に示すいずれの設置状態においても、ブース1Bへの出入りのための扉45の開閉が、設置場所において通路に突出することなく通行人の通行(図19、図20中 矢印Rで示す)を阻害しない配置となる。
「変形例」
図21(a)は変形例に係るブース1Bの内部構成を示す平面断面図、(b)は変形例に係るブース1Bの内部構成を示す断面図である。
変形例のブース1Bにおいては、図21(a)に示すように、扉45は、手前壁を構成する第4側壁パネル44に沿ってスライド移動(図21(a)中 矢印参照)して開閉するスライド扉であり、空調室外機17が内包されている第4側壁パネル44の一部44bの最前面よりも外側に突出しないようになっている。
空調室内機16は、奥側壁を構成する第1側壁パネル41の内面の上方で吐出部16aが第4側壁パネル44側に向くように配置されている。暖房時には、図21(a)に示すように、空調室内機16は、上部に設けられた吸気部16bから空間内で循環する空気を吸い込み、所定の温度に調整された空気を吐出部16aから空間内で下方に向けて吹き出す(図21(b)中 一点鎖線で示す領域参照)。
また、冷房時には、空調室内機16は、上部に設けられた吸気部16bから空間内で循環する空気を吸い込み、所定の温度に調整された空気(空調風)を吐出部16aから空間内で前方に向けて吹き出す(図21(a)中 二点鎖線で示す領域参照)。
このように構成される変形例に係るブース1Bも、図19及び図20で示した設置例のようにブース1Bへの出入りのための扉45の開閉が、設置場所において通路に突出することなく通行人の通行を阻害しない配置となる。
「第4実施形態」
図22(a)は第4実施形態に係るブース1Cの全体構成を正面側に視点をおいて示す外観斜視図、(b)は第4実施形態に係るブース1Cの全体構成を右側面側に視点をおいて示す外観斜視図、図23(a)は第4実施形態に係るブース1Cの内部構成を示す平面断面図、(b)は第4実施形態に係るブース1Cの内部構成を示す断面図、図24は第4実施形態に係るブース1Cの内部側に視点をおいて示す斜視図、図25は第4実施形態に係るブース1Cの扉45の他の配置を示す平面断面図である。
ブース1Cは、図22に示すように、外壁を構成する側壁パネル4のうち、扉45が設けられ出入り口が形成される手前壁を構成する第4側壁パネル44が前面側に突出し、空調室外機17は、吸気面17aがブース1Cの外側となるように配置し、空調室外機17からの排気が第4側壁パネル44と交差する方向の左右壁の一つを構成する第2側壁パネル42からブース1Cの外側に誘導されるように配置されている。
扉45は、第4側壁パネル44の前面側に突出した面に設けられている。本実施形態においては、扉45は、図23(a)に示すように、ブース1Cの内側に向かって回転する内開き型であり、ブース1Cへの出入りで第4側壁パネル44の最前面よりも外側に突出しないようになっている。これにより、ブース1C内に設置される机11の後方空間を阻害しないような扉45の開放空間が形成される(図23(a)、図24中 破線で示すS4領域参照)。また、開放空間は、ブース1Cへの出入りのエントランス空間として利用することができる。
空調室内機16は、図23に示すように、手前壁を構成する第4側壁パネル44の内面側の上方で吐出部16aが奥側壁を構成する第1側壁パネル41側に向くように配置され、上部に設けられた吸気部16bから空間内で循環する空気を吸い込み、所定の温度に調整された空気を吐出部16aから空間内に向けて吹き出すようになっている。
ブース1Cにおいては、扉45を内開き型とすることで、空調室内機16を第4側壁パネル44の内面に配置可能となり、空調室内機16と空調室外機17を繋ぐ配管Pを短くすることができる。
空調室外機17は、図23に示すように、手前壁を構成する第4側壁パネル44が前面側に突出して形成された空間S3内に、吸気面17aが空間S3の外側となるように第4側壁パネル44に向かい、空調室外機17の排気面17bが内側の第4側壁パネル44に向くように配置されている。
空調室外機17の下方には、気化器18及びドレン水受け皿19が配置され、気化器18及びドレン水受け皿19の側方には、送風機20が第2側壁パネル42の内側面に所定の角度で向き合うように配置されている。送風機20の送風は、気化器18の排気とともに、大半は第2側壁パネル42から外部に向かって排出され、排気風が周囲の人に当たらないようになっている。
このように構成されるブース1Cも、図19及び図20で示した設置例のようにブース1Cへの出入りのための扉45が内開き型で、設置場所において通路に突出することなく通行人の通行を阻害しない配置となる。
また、扉45は、図25に示すように、第3側壁パネル43に内開き型で設けてもよい。
「第5実施形態」
図26(a)は第5実施形態に係るブース1Dの内部構成を示す平面断面図、(b)は第5実施形態に係るブース1Dの内部構成を示す断面図である。
ブース1Dは、図26に示すように、外壁を構成する側壁パネル4のうち、手前壁を構成する第4側壁パネル44にブース1Dの外側に向かって回転する外開き型の扉45が設けられ、ブース1Dの出入り口を開閉している。
空調室外機17は、ブース1D内で最も低い位置となる床板部3上に吸気面17aがブース1Cの外側となるように第3側壁パネル43に向かい、空調室外機17からの排気が扉45と反対側の奥側壁を構成する第1側壁パネル41からブース1Dの外側に誘導されるように配置されている。
空調室外機17の側方には第1側壁パネル41に近接して気化器18及びドレン水受け皿19が配置され、空調室外機17と気化器18及びドレン水受け皿19の間には、送風機20が第1側壁パネル41の内側面41aに所定の角度で向き合うように配置されている。
そして、空調室外機17、気化器18、ドレン水受け皿19及び送風機20が配置された領域は全体が隔壁46Aで覆われ、隔壁46Aの上にはベンチタイプの椅子12Aが設けられている。
隔壁46Aの上に設けられた椅子12Aに合わせて、床板部3に対して、かさ上げされた床板部3Aが設けられている。床板部3Aは、空調室外機17、気化器18及びドレン水受け皿19、送風機20が配置された領域を除いてかさ上げされている。
また、椅子12Aの高さに合わせて、机11、モニタ13、照明14も高さ方向の位置が調整されている。
空調室内機16は、図26に示すように、側壁の一つを構成する第3側壁パネル43の内面側の上方で吐出部16a(図26において不図示)が第3側壁パネル43と向かい合う第2側壁パネル42側に向くように配置され、上部に設けられた吸気部16b(図26において不図示)から空間内で循環する空気を吸い込み、所定の温度に調整された空気を吐出部16aから空間内に向けて吹き出すようになっている。
このように、第5実施形態に係るブース1Dによれば、ベンチタイプの椅子12Aの下方を空調室外機17の収納スペースとして、上方に高くなった着座位置に合わせて床板部3もかさ上げすることで、空間内に空調室外機17及び付随する気化器18、ドレン水受け皿19、送風機20を収納することができる。
「第6実施形態」
図27(a)は第6実施形態に係るブース1Eの内部構成を示す平面断面図、(b)は第6実施形態に係るブース1Eの内部構成を示す断面図である。
ブース1Eは、図27に示すように、外壁を構成する側壁パネル4のうち、手前壁を構成する第4側壁パネル44にブース1Eの外側に向かって回転する外開き型の扉45が設けられ、ブース1Dの出入り口を開閉している。
空調室外機17は、ブース1E内で最も高い位置となる天井部を構成する天井パネル5の内壁と外壁を構成する側壁パネル4の一つである第2側壁パネル42の間に配置されている。図27においては、空調室外機17は、全体が天井パネル5の内壁と第2側壁パネル42の間に配置されている構成を示しているが、その一部分が第2側壁パネル42から外部に露出するように配置されてもよい。
空調室外機17の側方には第1側壁パネル41に近接して気化器18及びドレン水受け皿19が配置され、空調室外機17と気化器18及びドレン水受け皿19の間には、送風機20が第2側壁パネル42の内側面に所定の角度で向き合うように配置されている。送風機20の下方には、ドレンをくみ上げて気化器18に送るポンプ21が設けられている。
送風機20の送風は、気化器18の排気とともに、大半は第2側壁パネル42から外部に向かって排出され、排気風が周囲の人に当たらないようになっている。
空調室内機16は、奥側壁を構成する第1側壁パネル41の内面の上方で吐出部16aが第4側壁パネル44側に向くように配置され、上部に設けられた吸気部16bから空間内で循環する空気を吸い込み、所定の温度に調整された空気を吐出部16aから空間内に向けて吹き出すようになっている。
このように、第6実施形態に係るブース1Eによれば、空調室外機17及び付随する気化器18、ドレン水受け皿19、送風機20を空間内の最上部に内包することで机11の下方の足元空間S5(図27中 破線で示すS5)を広く確保し、足先が開放的でブースにおける居住性が向上する。
1、1A、1B、1C、1D、1E・・・ブース
2・・・土台部
3・・・床板部
4・・・側壁パネル
41・・・第1側壁パネル
42・・・第2側壁パネル
42A・・・吸音パネル
43・・・第3側壁パネル
44・・・第4側壁パネル
45・・・扉
46、46A、47、48・・・隔壁
49、140・・・覆い部材
5・・・天井パネル
6・・・キャスター
11・・・机
12、12A・・・椅子
13・・・モニタ
14・・・照明
15・・・電装ボックス
16・・・空調室内機
17・・・空調室外機
18、133・・・気化器
19・・・ドレン水受け皿
20・・・送風機
21・・・ポンプ
100・・・エアコン
110・・・室内送風機
120・・・室外送風機
FL・・・設置面

Claims (21)

  1. 人が出入りする扉を有し、外気と接する外壁と前記人を内包する内壁からなる側壁で囲まれた空間内に空気を調和する熱交換式の空気調和手段を設け、
    前記空気調和手段は、前記空間内の空気を調和して送風する空調室内機と前記空間内の空気を調和する冷媒を凝縮する空調室外機からなり、前記空調室外機は前記内壁と前記外壁の間にその一部分あるいは全体が配置され、かつ、ブースの重心位置を下げる位置に配置される、
    ことを特徴とするブース。
  2. 前記空調室外機は、吸気面が前記空間の外側となるように配置し、前記空調室外機の排気面が前記空間と前記空調室内機とを隔てる前記内壁の内側面に向くように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のブース。
  3. 前記空調室外機は、前記扉と同じ面側に突出するように配置され、前記空調室外機の排気は前記扉の開放面とは異なる方向から排出される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のブース。
  4. 前記扉は前記空間の外側に向かって回転する外開き型であり、外側に開いた状態で前記空調室外機が内包されている外壁の最前面よりも外側に突出しない、
    ことを特徴とする請求項3に記載のブース。
  5. 前記扉は前記空間の内側に向かって回転する内開き型であり、閉じた状態で前記一つの外壁によりも外側に突出しない、
    ことを特徴とする請求項3に記載のブース。
  6. 前記扉が内開きに解放される際に、前記空間内に設置される机の後方空間を阻害しない扉の開放空間を有する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のブース。
  7. 前記扉は前記外壁の一つに前記空間の外側に向かって回転する外開き型の扉として設けられ、前記空調室外機は、前記空間内で最も低い位置となる床面上に吸気面が前記空間の外側となるように配置し、前記空調室外機からの排気が前記扉と反対側で前記空間の外側に誘導されるように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のブース。
  8. 前記空間は、床面が前記空調室外機が配置されている領域を除いてかさ上げされている、
    ことを特徴とする請求項7に記載のブース。
  9. 人が出入りする扉を有し、外気と接する外壁と前記人を内包する内壁からなる側壁で囲まれた空間内に空気を調和する熱交換式の空気調和手段を設け、
    前記空気調和手段は、前記空間内の空気を調和して送風する空調室内機と前記空間内の空気を調和する冷媒を凝縮する空調室外機からなり、前記空調室外機は天井部の前記内壁と前記外壁の間にその一部分あるいは全体が配置される、
    ことを特徴とするブース。
  10. 前記空調室内機、前記空調室外機、気化器及びドレン水受け皿が重力方向に沿ってこの順に配置され、前記気化器及び前記ドレン水受け皿は、前記内壁と前記外壁の間に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載のブース。
  11. 前記気化器から排出される排気、及び前記空調室外機から前記内壁の内側面に向かって排出される排気風は前記内壁の内側面に沿って重力方向と反対方向に流通する、
    ことを特徴とする請求項10に記載のブース。
  12. 前記気化器から排出される排気、及び前記空調室外機から前記内壁の外側面に向かって排出される排気風は前記内壁の内側面に沿って前記扉と反対側の奥側方向に流通する、
    ことを特徴とする請求項10に記載のブース。
  13. 前記空調室外機は、吸気面が前記空間の外側に突出して配置されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のブース。
  14. 前記空間内の床面上で机に向かって設置される椅子が回転可能なスペースを有する、
    ことを特徴とする請求項13に記載のブース。
  15. 前記空調室外機は、前記吸気面側が空気の通過口を有する覆い部材で覆われている、
    ことを特徴とする請求項13又は14に記載のブース。
  16. 前記覆い部材は、上面側に前記ブースの設置面に向かって傾斜する傾斜面を有する、
    ことを特徴とする請求項15に記載のブース。
  17. 人が出入りする扉を有し、外気と接する外壁と前記人を内包する内壁からなる側壁で囲まれた空間内に空気を調和する熱交換式の空気調和手段を設け、
    前記空気調和手段は、室内送風機と、室外送風機と、冷凍サイクルを構成する圧縮機・コンデンサ・気化器とを備え、前記室内送風機の送風面が前記扉が設けられた側壁及び前記扉と向かい合う側壁以外の側壁の内壁面になるように前記側壁の外壁面に取り付けられている、
    ことを特徴とするブース。
  18. 前記気化器は、前記室外送風機の重量方向における下方に配置されている、
    ことを特徴とする請求項17に記載のブース。
  19. 前記気化器は、前記室外送風機と並んで前記室外送風機の側方に配置されている、
    ことを特徴とする請求項17に記載のブース。
  20. 前記空気調和手段は、上面側に前記ブースの設置面に向かって傾斜する傾斜面が設けられた覆い部材で覆われている、
    ことを特徴とする請求項17ないし19のいずれか1項に記載のブース。
  21. 前記覆い部材は、吸気のための開口及び排気のための開口を有する、
    ことを特徴とする請求項20に記載のブース。
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