JP2022097192A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】カバーの上面に付着した液体がコネクタハウジングの開口部に至ることを抑制できるコネクタを提供する。【解決手段】カバー13は、接続部21を有する複数の端子14を保持したハウジング12の開口部11を閉塞する。カバー13は、第1面42と、第1面42の裏側で開口部11からハウジング12の内側に露出する露出面43aを含む第2面43と、第1面42から突出し第1面42の周縁に沿って延びる周壁部46と、水抜き部71とを有する。複数の接続部21が並ぶ方向を第1方向X、第1方向Xと交差し接続部21の基端から先端に向かう方向を第2方向Y、第1方向X及び第2方向Yと垂直な方向を第3方向Zとする。水抜き部71は、第3方向Zから見て露出面43aよりも外側かつ周壁部46の外周面46aよりも内側に位置し、第2方向Yから見て第1面42から第2面43に向かう方向へ液体が通り抜け可能な孔状もしくは切欠き状をなす。【選択図】図8

Description

本開示は、コネクタに関するものである。
従来、車両に搭載される電気機器には、ケースに収容されたものがある。このような電気機器は、例えば、ケースに固定された端子台に電気的に接続されるコネクタを介して別の電気機器と電気的に接続される。端子台は、ケースが有する装着孔に装着されている。装着孔は、ケースの内外を連通する。
端子台に接続されるコネクタとしては、例えば特許文献1に記載されているように、開口部を有するコネクタハウジングと、コネクタハウジングに保持された複数の端子と、開口部を閉塞するカバーとを備えたものがある。コネクタが端子台に電気的に接続される際には、まず、コネクタハウジングが端子台に対して配置される。このとき、コネクタハウジングにはカバーが取り付けられておらず、開口部は、カバーによって閉塞されていない。その後、開口部からコネクタハウジングの内側に工具が差し入れられて、当該工具により、端子台が有する複数の相手側端子にそれぞれ複数の端子が電気的に接続される。その後、開口部がカバーにより閉塞される。
特開2017-92418号公報
ところで、コネクタは、コネクタハウジングに対してカバーが上方に位置する姿勢で車両に配置されることがある。この場合、コネクタに雨水等の液体がかかると、カバーの上面に当該液体が付着することがある。そして、カバーの上面に付着した液体が同カバーの上面の周縁から垂れると、当該液体が垂れる位置によっては、当該液体がカバーの下方に位置するコネクタハウジングの開口部に至るおそれがある。そのため、コネクタハウジングの開口部からコネクタの内部に水等の液体が浸入することが懸念される。
本開示の目的は、カバーの上面に付着した液体がコネクタハウジングの開口部に至ることを抑制できるコネクタを提供することにある。
本開示のコネクタは、開口部を有するコネクタハウジングと、前記開口部を閉塞するカバーと、前記コネクタハウジングに保持された複数の端子と、を備えたコネクタであって、複数の前記端子は、互いに異なる相手側端子が電気的に接続される接続部をそれぞれ有し、複数の前記接続部は、前記コネクタハウジングの内部で一列に並んでおり、前記カバーは、前記コネクタハウジングの外部に露出する第1面と、前記第1面の裏側で前記開口部から前記コネクタハウジングの内側に露出する露出面を含む第2面と、前記第1面から突出した少なくとも1つの第1補強リブと、前記第2面から突出した少なくとも1つの第2補強リブと、前記第1面から突出し前記第1面の周縁に沿って延び前記第1面を囲む周壁部と、少なくとも1つの水抜き部とを有し、複数の前記接続部が並ぶ方向を第1方向、前記第1方向と交差する方向であって前記接続部の基端から先端に向かう方向を第2方向、前記第1方向と垂直かつ前記第2方向と垂直な方向を第3方向とすると、前記第1補強リブは、前記第3方向から見て前記第1方向に沿って延びており、前記第2補強リブは、前記第3方向から見て、隣り合う前記接続部の間で前記第2方向に沿って延びており、前記水抜き部は、前記第3方向から見て前記露出面よりも外側かつ前記周壁部の外周面よりも内側に位置するとともに、前記第2方向から見て前記第1面から前記第2面に向かう方向へ液体が通り抜け可能な孔状もしくは切欠き状をなすコネクタである。
本開示のコネクタによれば、カバーの上面に付着した液体がコネクタハウジングの開口部に至ることを抑制できる。
図1は、一実施形態におけるコネクタの斜視図である。 図2は、一実施形態におけるコネクタの分解斜視図である。 図3は、一実施形態におけるカバーの平面図である。 図4は、一実施形態におけるカバーの側面図である。 図5は、一実施形態におけるカバーの下面図である。 図6は、一実施形態におけるカバーの斜視図である。 図7は、一実施形態におけるカバーの断面図である。 図8は、一実施形態におけるカバーの断面図である。 図9は、変更例におけるカバーの斜視図である。 図10は、変更例におけるカバーの斜視図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
[1]開口部を有するコネクタハウジングと、前記開口部を閉塞するカバーと、前記コネクタハウジングに保持された複数の端子と、を備えたコネクタであって、複数の前記端子は、互いに異なる相手側端子が電気的に接続される接続部をそれぞれ有し、複数の前記接続部は、前記コネクタハウジングの内部で一列に並んでおり、前記カバーは、前記コネクタハウジングの外部に露出する第1面と、前記第1面の裏側で前記開口部から前記コネクタハウジングの内側に露出する露出面を含む第2面と、前記第1面から突出した少なくとも1つの第1補強リブと、前記第2面から突出した少なくとも1つの第2補強リブと、前記第1面から突出し前記第1面の周縁に沿って延び前記第1面を囲む周壁部と、少なくとも1つの水抜き部とを有し、複数の前記接続部が並ぶ方向を第1方向、前記第1方向と交差する方向であって前記接続部の基端から先端に向かう方向を第2方向、前記第1方向と垂直かつ前記第2方向と垂直な方向を第3方向とすると、前記第1補強リブは、前記第3方向から見て前記第1方向に沿って延びており、前記第2補強リブは、前記第3方向から見て、隣り合う前記接続部の間で前記第2方向に沿って延びており、前記水抜き部は、前記第3方向から見て前記露出面よりも外側かつ前記周壁部の外周面よりも内側に位置するとともに、前記第2方向から見て前記第1面から前記第2面に向かう方向へ液体が通り抜け可能な孔状もしくは切欠き状をなすコネクタである。
この構成によれば、コネクタハウジングに対してカバーが上方に位置する姿勢でコネクタが配置された場合、第1面が上方を向くとともに第2面が下方を向く。コネクタに雨水などの液体がかかることにより第1面に付着した液体は、周壁部によって、第1面の周縁の意図しない位置から下方に垂れることが抑制される。そして、第1面に付着した当該液体は、第1面上を伝って水抜き部に至った場合には、第1面側から当該水抜き部に入って同水抜き部を通り抜けることにより、周壁部の内側の空間から同周壁部の外部に排出される。水抜き部は、第2方向から見て第1面から第2面に向かう方向へ液体が通り抜け可能な孔状もしくは切欠き状をなしている。そのため、第1面上から水抜き部に入り同水抜き部を通り抜けた液体は、第2方向から見て第2面を超えて落下できる。このように、第1面に付着した液体は、水抜き部を通り抜けて第1面上から出ることができる。従って、第1面に付着した液体が意図しない場所から第1面の外周に漏れ出ることを抑制できる。更に、水抜き部は、第3方向から見て露出面よりも外側に位置する。従って、水抜き部は、第3方向から見て、露出面が対向するコネクタハウジングの開口部よりも外周側に位置する。そのため、水抜き部を通り抜けた液体は、コネクタハウジングの開口部よりも外周側に落下する。これらのことから、第1面、即ちカバーの上面に付着した液体がコネクタハウジングの開口部に至ることを抑制できる。
また、カバーは、第1面と、当該第1面の裏側に位置する第2面との2つの面に、それぞれ第1補強リブと第2補強リブを有する。更に、第1面から突出した第1補強リブは、第1方向に沿って延びている。第2面から突出した第2補強リブは、第1方向と交差する方向である第2方向に沿って延びている。このため、第1面及び第2面の何れか一方の面のみに補強リブを有する場合や、第1補強リブと第2補強リブとが同じ方向に延びる場合に比べて、カバーの剛性を高めることができる。更に、カバーは、周壁部を有するため、周壁部によってもカバーの剛性が高められる。従って、カバーに外力が作用した場合に、カバーの変形を抑制できる。
[2]前記水抜き部は、前記第1面から前記第2面まで前記カバーを貫通する孔状をなすことが好ましい。
この構成によれば、簡単な形状の水抜き部によって、第1面に付着した液体を第2方向から見て第1面から第2面側に容易に排出できる。また、例えば周壁部に切欠き状の水抜き部を設ける場合に比べて、周壁部が欠ける部分を設けなくてもよいため、カバーの剛性の低下を抑制しつつカバーに水抜き部を設けることができる。
[3]前記カバーは、前記第3方向から見て前記露出面を囲むように前記第2面から突出し前記開口部に嵌入されるシール部を有することが好ましい。
この構成によれば、シール部は、コネクタハウジングの開口部に嵌入されるため、当該開口部からコネクタハウジングの内部に水等の液体が浸入することを抑制しやすい。また、シール部によってもカバーの剛性を高めることができる。
[4]互いに対向する前記シール部の外周面と前記コネクタハウジングとの間をシールする環状のシール部材を有することが好ましい。
この構成によれば、シール部だけでなくシール部材によっても、コネクタハウジングの開口部から同コネクタハウジングの内部に液体が浸入することを抑制できる。そして、周壁部及び水抜き部によって、第1面に付着した液体がコネクタハウジングの開口部に至ることを抑制できるため、第1面に付着した液体がシール部材に至ることを抑制できる。従って、当該液体によってシール部材の劣化が促進されることが抑制される。
[5]前記第2面は、前記露出面よりも前記第1方向側及び前記第1方向と反対方向側に広く、前記コネクタハウジングは、前記第1方向側における前記コネクタハウジングの端部と、前記第1方向と反対方向側における前記コネクタハウジングの端部とに、前記第3方向に沿って延びる第1案内部をそれぞれ有し、前記カバーは、前記第2面における前記露出面よりも前記第1方向側の部分及び前記第2面における前記露出面よりも前記第1方向と反対方向側の部分からそれぞれ突出した第2案内部を有し、前記第2案内部は、それぞれ前記第1案内部と凹凸嵌合し前記第1方向及び前記第2方向における前記コネクタハウジングと前記カバーとの相対的な位置ずれを規制し、前記水抜き部の各々は、前記第3方向から見て、前記シール部との間に一方の前記第2案内部もしくは他方の前記第2案内部を挟む位置に位置することが好ましい。
この構成によれば、第1面側から第2面側へ水抜き部を通り抜けた液体は、第3方向から見て水抜き部とシール部との間に挟まれた第2案内部によってシール部に至ることが抑制される。従って、第1面に付着した液体がコネクタハウジングの開口部に至ることをより抑制できる。また、コネクタハウジングに対してカバーを配置する際、第1案内部と第2案内部とを凹凸嵌合させることにより、第1方向に沿った方向及び第2方向に沿った方向において、コネクタハウジングに対してカバーを容易に位置決めできる。従って、コネクタハウジングに対してカバーを容易に取り付けることができる。
[6]前記カバーは、前記第3方向から見て、前記カバーにおける前記露出面よりも前記第1方向側の部分及び前記カバーにおける前記露出面よりも前記第1方向と反対方向側の部分のうち何れか一方の部分にのみ前記水抜き部を有することが好ましい。
この構成によれば、カバーが、同カバーにおける露出面よりも第1方向側の部分及び同カバーにおける露出面よりも第1方向と反対方向側の部分の両方の部分に水抜き部を有する場合に比べて、カバーの剛性を高くできる。従って、水抜き部を備えたことによるカバーの剛性の低下を抑制できる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のコネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、添付図面において、構成要素の寸法比率は、実際のものと、または別の図中のものと異なる場合がある。
以下、コネクタの一実施形態について説明する。
図1に示す本実施形態のコネクタ10は、車両に搭載される図示しない電気機器に電気的に接続されるものである。電気機器としては、例えば、車両走行の動力源となる車輪駆動用のモータが挙げられるが、当該モータに限らない。電気機器は、図示しないケースに収容されている。ケースには、同ケースの内外を連通する装着孔が形成されている。装着孔には、複数の相手側端子9を有する端子台が装着されている。なお、相手側端子9は、図7にのみ図示している。本実施形態では、端子台は、例えば3つの相手側端子9を有する。各相手側端子9は、ケースの内部で電気機器に電気的に接続されている。各相手側端子9は、端子台にコネクタ10が接続されていない状態において、端子台からケースの外部に露出する。
図1及び図2に示すように、コネクタ10は、開口部11を有するコネクタハウジング12と、開口部11を閉塞するカバー13と、コネクタハウジング12に保持された複数の端子14とを備えている。以下、コネクタハウジング12は、「ハウジング12」と記載することにする。
(端子14)
図2及び図7に示すように、本実施形態のコネクタ10は、端子14を相手側端子9と同数の3つ備えている。なお、コネクタ10が備える端子14の数は、複数であれば、3つに限らず適宜変更可能である。各端子14は、金属材料よりなる。各端子14の材料としては、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金などの金属材料が挙げられる。端子14は、それぞれ異なる相手側端子9に電気的に接続される。
複数の端子14は、互いに異なる相手側端子9が電気的に接続される接続部21をそれぞれ有する。接続部21は、端子14における相手側端子9に重ね合わされる部分である。各端子14は、各端子14におけるハウジング12の内側に突出する端部に接続部21を有する。各端子14は、ハウジング12にて保持される端子本体部22を有する。各端子14において、接続部21は、端子本体部22におけるハウジング12の内側に突出した端部から延びている。各端子14において、端子本体部22からの接続部21の突出方向に沿った方向における接続部21の両端のうち、端子本体部22から遠い方の端が接続部21の先端である。また、各端子14において、端子本体部22からの接続部21の突出方向に沿った方向における接続部21の両端のうち、端子本体部22に近い方の端が接続部21の基端である。
複数の端子14の各々が有する接続部21は、例えば互いに同じ形状をなしている。接続部21は、例えば貫通孔を有する板状をなしている。各接続部21は、対応する相手側端子9に当接する接続面23を有する。接続面23は、例えば、接続部21の板厚方向における同接続部21の一方の側面である。
複数の接続部21は、ハウジング12の内部で一列に並んでいる。複数の接続部21は、例えば、各接続部21の接続面23が同一平面内に配置されるように一列に並んでいる。また、複数の接続部21は、各接続部21における基端から先端に向かう方向が、互いに平行をなすように配置されている。そして、隣り合う接続部21同士は、複数の接続部21が並ぶ方向に離れている。
ここで、複数の接続部21が並ぶ方向を第1方向Xとする。3つの接続部21をそれぞれ接続部21a~21cとすると、接続部21a~21cは、第1方向Xに沿って接続部21a、接続部21b、接続部21cの順に並んでいる。また、接続部21の基端から先端に向かう方向を第2方向Yとする。この第2方向Yは、第1方向Xと交差する方向である。詳しくは、各接続部21における基端から先端に向かう方向が互いに平行をなす場合において、第1方向Xに見て接続部21の基端から先端に向かう方向を第2方向Yとする。更に、第1方向Xと垂直かつ第2方向Yと垂直な方向を第3方向Zとする。例えば、第3方向Zは、第1方向Xに見て第2方向Yが左から右に向かう方向となる場合において、下から上に向かう方向である。以下、説明において第1方向X、第2方向Y及び第3方向Zを用いた場合、組上がった状態のコネクタ10における第1方向X、第2方向Y及び第3方向Zを意味する。
複数の端子14には、それぞれ電線25が電気的に接続されている。電線25は、同電線25が接続される端子14における接続部21から離れた部分に電気的に接続されている。各電線25は、例えば、導体よりなる芯線と、芯線の外周を被覆する絶縁被覆とを有する被覆電線である。各電線25における端子14に接続された端部と反対側の端部は、コネクタ10が端子台を介して電気的に接続される電気機器とは別の図示しない電気機器に電気的に接続される。各電線25における端子14に接続された端部と反対側の端部は、例えば、バッテリの直流電力から交流電力を生成するインバータに電気的に接続される。なお、各電線25の当該端部は、インバータ以外の電気機器に電気的に接続されてもよい。
(コネクタハウジング12)
ハウジング12は樹脂材料よりなる。ハウジング12は、例えば、インサート成形により各端子14の一部が同ハウジング12の内部に配置されることにより各端子14を保持している。なお、ハウジング12と複数の端子14とはそれぞれ別で形成された後に、複数の端子14がハウジング12に対して固定されてもよい。
ハウジング12は、接続部21a~21cが内側に配置されたハウジング本体31を有する。ハウジング本体31は筒状をなしている。ハウジング本体31は、例えば、同ハウジング本体31の軸方向から見た形状が第1方向Xに長くかつ第2方向Yに薄い扁平な形状をなしている。複数の端子14における接続部21a~21cを有する端部は、ハウジング本体31の内周面から同ハウジング本体31の内側の空間に突出している。例えば、接続部21a~21cの板厚方向が、ハウジング本体31の軸方向と平行をなしている。
ハウジング本体31は開口部11を有する。ハウジング本体31は、同ハウジング本体31の第3方向Z側の端部に開口部11を有する。例えば、ハウジング本体31の軸方向の両端開口部のうち、一方の開口部が開口部11に該当する。ハウジング本体31において、開口部11と反対側の開口部は、端子台もしくはケースの内部に配置される挿入開口部32である。
図1及び図2に示すように、ハウジング12は、各端子14に電気的に接続された電線25の端部を保持する電線保持部33を有していてもよい。電線保持部33は、例えばハウジング本体31と一体に形成されている。同電線保持部33は、ハウジング本体31から同ハウジング本体31の外側に突出している。電線保持部33は、電線25と端子14との電気的な接続部分を内側に保持している。
ハウジング12は、第1方向X側におけるハウジング12の端部と、第1方向Xと反対方向側におけるハウジング12の端部とに、第3方向Zに沿って延びる第1案内部34a,34bをそれぞれ有していてもよい。
第1案内部34aは、第1方向X側におけるハウジング本体31の端部から第1方向Xに突出するとともに、第3方向Zに沿って延びている。第1案内部34aは案内凹部35aを有する。案内凹部35aは、第1方向Xにおける第1案内部34aの先端面から第1方向Xと反対方向に凹んでいる。また、案内凹部35aは、第1案内部34aを第3方向Zに貫通している。第3方向Zと垂直な平面で切った案内凹部35aの断面形状は、例えば四角形状をなしている。ただし、第3方向Zと垂直な平面で切った案内凹部35aの断面形状は、四角形状に限らず、半円状など任意の形状としてもよい。第3方向Zと垂直な平面で切った第1案内部34aの断面形状は、第3方向Zに一定である。
第1案内部34bは、第1方向Xと反対方向側におけるハウジング本体31の端部から第1方向Xと反対方向に突出するとともに、第3方向Zに沿って延びている。第1案内部34bは案内凹部35bを有する。案内凹部35bは、第1方向Xと反対方向における第1案内部34bの先端面から第1方向Xに凹んでいる。また、案内凹部35bは、第1案内部34bを第3方向Zに貫通している。第3方向Zと垂直な平面で切った案内凹部35bの断面形状は、例えば四角形状をなしている。ただし、第3方向Zと垂直な平面で切った案内凹部35bの断面形状は、四角形状に限らず、半円状など任意の形状としてもよい。第3方向Zと垂直な平面で切った第1案内部34bの断面形状は、第3方向Zに一定である。
(カバー13)
カバー13は、樹脂材料よりなる。例えば、カバー13は、端子14よりも電気抵抗値の高い樹脂材料よりなる。カバー13は、開口部11を閉塞する閉塞部41を有する。閉塞部41は、第3方向Zに見て開口部11よりも大きい板状をなしている。また、閉塞部41は、例えば、第2方向Yの幅に比べて第1方向Xの幅が広い平板状をなしている。カバー13は、閉塞部41によって開口部11が覆われるようにハウジング12に対して配置される。また、ハウジング12に対して配置されたカバー13においては、閉塞部41の板厚方向が第3方向Zと平行をなす。また、同カバー13においては、閉塞部41の板厚方向がハウジング本体31の軸方向と平行をなす。因みに、閉塞部41の板厚方向と第3方向Zとは厳密に平行でなくてもよい。また、閉塞部41の板厚方向とハウジング本体31の軸方向とは厳密に平行でなくてもよい。
図7に示すように、カバー13は、ハウジング12の外部に露出する第1面42と、第1面42の裏側に位置する第2面43とを有する。因みに、図7は、第2方向Yと垂直な平面で切ったカバー13の断面図であって、図3における7-7断面図である。
第1面42は、例えば閉塞部41における開口部11と反対側の側面である。第1面42は、第3方向Zと垂直な平面状をなしている。なお、第1面42は、第3方向Zと厳密に垂直でなくてもよい。
第2面43は、例えば閉塞部41における第1面42の裏側となる側面である。第2面43は開口部11と対向する。第2面43は、開口部11からハウジング12の内側に露出する露出面43aを含む。例えば、第2面43は、露出面43aよりも第1方向X側及び第1方向Xと反対方向側に広くてもよい。即ち、第2面43は、第3方向Zから見て、露出面43aよりも第1方向X側に位置する領域、及び、露出面43aよりも第1方向Xと反対方向側に位置する領域の両方の領域を含んでもよい。なお、第2面43は、露出面43aよりも第1方向X側に位置する領域、及び、露出面43aよりも第1方向Xと反対方向側に位置する領域のうちいずれか一方の領域を含むものであってもよい。例えば、第2面43は、露出面43aと、露出面43aの外周に位置し開口部11と対向しない非対向面43bとを含む。第2面43は、第3方向Zと垂直な平面状をなしている。なお、第2面43は、第3方向Zと厳密に垂直でなくてもよい。露出面43aと非対向面43bとは、例えば同一平面内に位置する。ただし、露出面43aと非対向面43bとは、第3方向Zにおける位置がずれていてもよい。
図4~図7に示すように、カバー13は、第3方向Zから見て露出面43aを囲むように第2面43から突出し開口部11に嵌入されるシール部44を有していてもよい。シール部44は、第2面43から突出し第3方向Zと反対方向に沿って延びる筒状をなしている。シール部44の外形は、同シール部44が開口部11からハウジング本体31に嵌合するように、第3方向Zから見てハウジング本体31の内周面よりも一回り小さい形状をなしている。このため、本実施形態のシール部44は、第3方向Zから見た形状が、第1方向Xに長くかつ第2方向Yに薄い扁平な形状をなしている。因みに、露出面43aは、第3方向Zから見て、第2面43におけるシール部44の内側に位置する部分である。
シール部44は、第2方向Yに対向する側壁部44a,44bを有する。側壁部44aは、シール部44における第2方向Y側の端部を構成している。側壁部44bは、シール部44における第2方向Yと反対方向側の端部を構成している。側壁部44a,44bは、第3方向Zから見て第1方向Xに沿って延びている。
シール部44は、同シール部44の外周面にシール溝44cを有していてもよい。シール溝44cは、例えば、第3方向Zから見て環状をなすように延びている。シール溝44cは、シール部44の外周側に開口している。
コネクタ10は、互いに対向するシール部44の外周面とハウジング12との間をシールする環状のシール部材44dを有していてもよい。シール部材44dは、例えば、シール部44の外周面と、当該外周面と対向するハウジング本体31の内周面との間をシールする。シール部材44dは、例えばシール溝44cに配置されている。シール部材44dとしては、例えば、ゴムリングを用いることができる。なお、シール部材44dは、シール部44の外周を囲む環状をなすのであれば、ゴムリング以外のシール材を用いてもよい。シール部材44dは、シール部44がハウジング本体31に嵌合された状態において、ハウジング本体31の内周面とシール溝44cの内周面とに液密に密着する。シール部材44dは、開口部11からハウジング本体31の内側に浸入した水等の液体が、コネクタ10が接続される端子台の方へ浸入することを抑制する。
図1~図4及び図7に示すように、カバー13は、第1面42から突出した少なくとも1つの第1補強リブ45を有する。カバー13は、例えば2つの第1補強リブ45を有する。なお、カバー13が有する第1補強リブ45の数は、2つに限らず、1つもしくは3つ以上であってもよい。
第1補強リブ45の各々は、第1面42から第3方向Zに、即ち開口部11から離れる方向に突出している。更に、第1補強リブ45の各々は、第3方向Zから見て第1方向Xに沿って延びている。第1補強リブ45の各々は、例えば、第1方向X側の第1面42の端から第1方向Xと反対方向側の第1面42の端にわたって延びている。即ち、同第1補強リブ45の各々は、第1方向X側の閉塞部41の端から第1方向Xと反対方向側の閉塞部41の端にわたって延びている。第1補強リブ45の各々は、閉塞部41と一体に設けられている。2つの第1補強リブ45は第2方向Yに離れている。また、2つの第1補強リブ45は、例えば平行に延びている。なお、複数の第1補強リブ45は、第3方向Zから見て第1方向Xに沿って延びているのであれば、必ずしも互いに平行をなさなくてもよい。
第1方向Xと垂直な平面で切った各第1補強リブ45の断面形状は、例えば四角形状をなしている。なお、第1方向Xと垂直な平面で切った第1補強リブ45の断面形状は、第1面42から突出した形状であれば、四角形状に限らない。第1方向Xと垂直な平面で切った第1補強リブ45の断面形状は、例えば、四角形以外の多角形状、半円状、円の一部が欠けた形状などの何れかの形状としてもよい。
カバー13は、第1面42から突出し第1面42の周縁に沿って延び第1面42を囲む周壁部46を有する。周壁部46は、第1面42の周縁に沿った環状をなしている。この説明で使用される「環状」という用語は、ループを形成する任意の構造、または端部のない連続形状、並びに、C字形のようなギャップを有する、全体としてループ形状をなす構造を指すことがある。「環状」の形状には、円形、楕円形、及び、尖ったまたは丸い角を有する多角形が含まれるが、これらに限定されない。
周壁部46は、第1面42から第3方向Zに突出している。周壁部46は、例えば、第3方向Zから見た形状が、第2方向Yにおける幅に比べて第1方向Xにおける幅が広い平たい枠状をなしている。周壁部46は、閉塞部41と一体に設けられている。周壁部46の延びる方向と垂直な平面で切った同周壁部46の断面形状は、例えば四角形状をなしている。なお、当該周壁部46の断面形状は、第1面42から突出した形状であれば、四角形状に限らない。当該周壁部46の断面形状は、例えば、四角形以外の多角形状、半円状、円の一部が欠けた形状などのいずれかの形状としてもよい。周壁部46は、環状の外周面46aを有する。外周面46aは、周壁部46の表面のうち、第3方向Zから見て周壁部46の外側を向く面である。
第3方向Zから見て、第1補強リブ45の各々は、例えば、周壁部46の内側に位置している。そして、第1補強リブ45の各々は、第1方向X側の端部及び第1方向Xと反対方向側の端部が周壁部46に繋がっている。即ち、第1補強リブ45の各々は、周壁部46と一体に設けられている。また、第1補強リブ45の各々と周壁部46とは、例えば、第1面42からの突出量が同じである。なお、第1補強リブ45の各々と周壁部46とは、第1面42からの突出量が異なっていてもよい。
図4~図7に示すように、カバー13は、第2面43から突出した少なくとも1つの第2補強リブ47を有する。カバー13は、例えば、接続部21の数よりも1つ少ない数の第2補強リブ47を有する。具体的には、本実施形態のコネクタ10は3つの端子14を有するため、カバー13は、2つの第2補強リブ47を有する。なお、カバー13が有する第2補強リブ47の数は、1つ以上であれば2つに限らない。また、第2補強リブ47の数は、端子14の数より1つ少ない数に限らない。例えば、コネクタ10が備える端子14の数が4つ以上である場合において、第2補強リブ47の数は、端子14の数より2つ少ない数であってもよい。
第2補強リブ47の各々は、第2面43から第3方向Zと反対方向に、即ち第1面42から遠ざかる方向に突出している。更に、第2補強リブ47の各々は、第3方向から見て、隣り合う接続部21の間で第2方向Yに沿って延びている。例えば、第3方向Zから見て、第1方向Xに隣り合うどの2つの接続部21の間にも第2補強リブ47が1つずつ設けられている。即ち、第3方向Zから見て、第1方向Xにおける各第2補強リブ47の両側にそれぞれ接続部21が配置されている。具体的には、第3方向Zから見て、第1方向Xに隣り合う接続部21aと接続部21bとの間に1つの第2補強リブ47が配置されている。同様に、第3方向Zから見て、第1方向Xに隣り合う接続部21bと接続部21cとの間に1つの第2補強リブ47が配置されている。
第2補強リブ47の各々は、例えば、露出面43aから第3方向Zと反対方向に突出している。また、同第2補強リブ47の各々は、閉塞部41と一体に設けられている。同第2補強リブ47の各々は、第3方向Zから見て第2方向Yに沿って延びる平板状をなしている。即ち、同第2補強リブ47の各々は、第1方向Xと垂直な平板状をなしている。なお、各第2補強リブ47は、必ずしも第1方向Xと垂直をなさなくてもよい。2つの第2補強リブ47は第1方向Xに離れている。また、2つの第2補強リブ47は、例えば互いに平行をなしている。なお、2つの第2補強リブ47は、第3方向Zから見て第2方向Yに沿って延びているのであれば、必ずしも互いに平行をなさなくてもよい。
第2補強リブ47の各々は、第3方向Zから見て、例えば、シール部44の外周面の内側に位置している。更に、同第2補強リブ47の各々は、例えば、第2方向Y側の端部及び第2方向Yと反対方向側の端部がシール部44に繋がっている。詳しくは、第2補強リブ47の各々は、第2方向Y側の端部が側壁部44aに繋がっている。更に、第2補強リブ47の各々は、第2方向Yと反対方向側の端部が側壁部44bに繋がっている。このように、第2補強リブ47の各々は、シール部44と一体に設けられてもよい。
図7に示すように、第2補強リブ47の各々は、接続部21よりも第2面43からの高さが高い。即ち、第3方向Zにおける第2面43と第2補強リブ47の先端との間の距離D1は、第3方向Zにおける第2面43と接続面23との間の距離D2よりも長い。このため、第1方向Xにおいて、隣り合う接続部21の間には、第2補強リブ47がそれぞれ介在されることになる。例えば、第1方向Xにおいて、隣り合う接続部21aと接続部21bとの間には、1つの第2補強リブ47が介在されている。そして、コネクタ10においては、例えば、第2方向Y及び第3方向Zのいずれの方向から見ても、第1方向Xに隣り合う接続部21の間のそれぞれに第2補強リブ47が介在する。
少なくとも1つの第2補強リブ47は、シール部44よりも第2面43からの高さが高くてもよい。例えば、第2補強リブ47の各々は、シール部44よりも第2面43からの高さが高い。そのため、第2補強リブ47の各々は、第3方向Zと反対方向側への第2面43からの突出量がシール部44よりも多い。従って、距離D1は、第3方向Zにおける第2面43とシール部44の先端との間の距離D3よりも長い。また、2つの第2補強リブ47は、第2面43からの高さが等しくてもよい。なお、複数の第2補強リブ47は、第2面43からの高さが異なっていてもよい。
図4~図6に示すように、カバー13は、同カバー13の第1方向X側の端部領域に突出壁51aを有していてもよい。また、カバー13は、同カバー13の第1方向Xと反対方向側の端部領域に突出壁51bを有していてもよい。突出壁51aは、第2面43における露出面43aよりも第1方向X側の部分から突出している。突出壁51aは、例えば、第2面43の第1方向X側の端部から第3方向Zと反対方向に突出している。また、突出壁51bは、第2面43における露出面43aよりも第1方向Xと反対方向側の部分から突出している。突出壁51bは、例えば、第2面43の第1方向Xと反対方向側の端部から第3方向Zと反対方向に突出している。突出壁51a,51bは、閉塞部41と一体に設けられている。
カバー13は、突出壁51aから突出した固定部52aを有していてもよい。また、カバー13は、突出壁51bから突出した固定部52bを有していてもよい。固定部52a,52bは、電気機器のケース、端子台及びハウジング12のうちの少なくとも1つにカバー13を固定するためのものである。例えば、固定部52a,52bは、カバー13をケースに固定するためのものである。固定部52aは、突出壁51aの先端部から第1方向Xに突出している。固定部52aは、同固定部52aを第3方向Zに貫通する固定孔53aを有する。固定部52bは、突出壁51bの先端部から第1方向Xと反対方向に突出している。固定部52bは、同固定部52bを第3方向Zに貫通する固定孔53bを有する。
カバー13は、第2面43から突出し突出壁51aと一体に設けられたリブ壁56a,56bを有していてもよい。また、カバー13は、第2面43から突出し突出壁51bと一体に設けられたリブ壁56c,56dを有していてもよい。
リブ壁56a,56bは、第3方向Zから見て、露出面43aよりも第1方向X側に位置している。リブ壁56aは、第2面43の第2方向Y側の端部から第3方向Zと反対方向に突出している。リブ壁56bは、第2面43の第2方向Yと反対方向側の端部から第3方向Zと反対方向に突出している。リブ壁56aの第1方向X側の端部及びリブ壁56bの第1方向X側の端部の各々は、突出壁51aに繋がっている。リブ壁56a,56bの各々は、例えば、第2方向Yと垂直な平板状をなしている。リブ壁56a,56bの各々は、第1方向Xと反対方向に沿って突出壁51aから遠ざかるにつれて第2面43からの高さが低くなっている。
リブ壁56c,56dは、第3方向Zから見て、露出面43aよりも第1方向Xと反対方向側に位置している。リブ壁56cは、第2面43の第2方向Y側の端部から第3方向Zと反対方向に突出している。リブ壁56dは、第2面43の第2方向Yと反対方向側の端部から第3方向Zと反対方向に突出している。リブ壁56cの第1方向Xと反対方向側の端部及びリブ壁56dの第1方向Xと反対方向側の端部の各々は、突出壁51bに繋がっている。リブ壁56c,56dの各々は、例えば、第2方向Yと垂直な平板状をなしている。リブ壁56c,56dの各々は、第1方向Xに沿って突出壁51bから遠ざかるにつれて第2面43からの高さが低くなっている。
図2及び図4~図6に示すように、カバー13は、第2面43における露出面43aよりも第1方向X側の部分及び第2面43における露出面43aよりも第1方向Xと反対方向側の部分からそれぞれ突出した第2案内部57a,57bを有していてもよい。第2案内部57aは、非対向面43bにおける露出面43aよりも第1方向X側に位置する部分から第3方向Zと反対方向に突出している。また、第2案内部57aは、カバー13がハウジング12に対して配置される際に、第3方向Zと反対方向に沿って案内凹部35aに嵌入可能な位置に設けられている。第2案内部57bは、非対向面43bにおける露出面43aよりも第1方向Xと反対方向側に位置する部分から第3方向Zと反対方向に突出している。また、第2案内部57bは、カバー13がハウジング12に対して配置される際に、第3方向Zと反対方向に沿って案内凹部35bに嵌入可能な位置に設けられている。
第2案内部57aの外形は、案内凹部35aの内周面の形状に対応した形状をなしている。第3方向Zと垂直な平面で切った第2案内部57aの断面は、例えば、第3方向Zと垂直な平面で切った案内凹部35aの断面と同様の四角形状をなしている。なお、第3方向Zと垂直な平面で切った第2案内部57aの断面形状は、四角形状に限らず、第3方向Zと垂直な平面で切った案内凹部35aの断面形状に応じて適宜変更してよい。
第2案内部57bの外形は、案内凹部35bの内周面の形状に対応した形状をなしている。第3方向Zと垂直な平面で切った第2案内部57bの断面は、例えば、第3方向Zと垂直な平面で切った案内凹部35bの断面と同様の四角形状をなしている。なお、第3方向Zと垂直な平面で切った第2案内部57bの断面形状は、四角形状に限らず、第3方向Zと垂直な平面で切った案内凹部35bの断面形状に応じて適宜変更してよい。
第2案内部57a,57bの各々は、例えば、第3方向Zから見て第2方向Yに沿って延びている。更に、第2案内部57a,57bの各々は、第1方向Xと垂直な平板状をなしていてもよい。ただし、第2案内部57a,57bの各々は、第1方向Xと厳密に垂直をなさなくてもよい。
第2案内部57aは、カバー13がハウジング12に対して配置される際に第3方向Zと反対方向に沿って案内凹部35aに嵌入されることにより、第1案内部34aと凹凸嵌合する。第2案内部57bは、カバー13がハウジング12に対して配置される際に第3方向Zと反対方向に沿って案内凹部35bに嵌入されることにより第1案内部34bと凹凸嵌合する。第2案内部57a,57bは、それぞれ第1案内部34a,34bと凹凸嵌合することにより、第1方向X及び第2方向Yにおけるハウジング12とカバー13との相対的な位置ずれを規制する。
また、カバー13は、第2面43から突出した第3補強リブ61a,61bを有していてもよい。第3補強リブ61aは、第2面43における第2案内部57aと突出壁51aとの間の部分から第3方向Zと反対方向に突出している。第3補強リブ61aにおける第1方向Xと反対方向側の端部は、第2案内部57aに繋がっている。第3補強リブ61bは、第2面43における第2案内部57bと突出壁51bとの間の部分から第3方向Zと反対方向に突出している。第3補強リブ61bにおける第1方向X側の端部は、第2案内部57bに繋がっている。第3補強リブ61a,61bの各々は、第3方向Zから見て第1方向Xに沿って延びている。
(水抜き部71)
図2~図5及び図8に示すように、カバー13は、第3方向Zから見て露出面43aよりも外側かつ周壁部46の外周面46aよりも内側に位置する少なくとも1つの水抜き部71を有する。水抜き部71は、第2方向Yから見て第1面42から第2面43に向かう方向へ液体が通り抜け可能な孔状もしくは切欠き状をなしている。水抜き部71は、例えば、第2方向Yから見て第1面42から第2面43に向かう方向へ液体が通り抜け可能な孔状をなしている。
カバー13は、例えば3つの水抜き部71を有する。なお、カバー13が有する水抜き部71の数は、3つに限らず、1つ以上であればよい。
カバー13は、第3方向Zから見て、同カバー13における露出面43aよりも第1方向X側の部分及び同カバー13における露出面43aよりも第1方向Xと反対方向側の部分のうち、例えば、カバー13における露出面43aよりも第1方向X側の部分にのみ水抜き部71を有する。水抜き部71の各々は、第3方向Zから見て、露出面43aと固定部52aとの間に位置する。水抜き部71の各々は、例えば、閉塞部41の第1方向X側の端部領域に位置する。
各水抜き部71は、第3方向Zから見て、シール部44との間に第2案内部57aを挟む位置に位置していてもよい。例えば、第3方向Zから見て、各水抜き部71とシール部44との間に、第1案内部34a及び第2案内部57aが配置されてもよい。更に、各水抜き部71は、第3方向Zから見て、第1案内部34aと固定部52aとの間に位置してもよい。
各水抜き部71は、例えば、第1面42から第2面43までカバー13を貫通する孔状をなしている。各水抜き部71は、閉塞部41を同閉塞部41の板厚方向、即ち第3方向Zに沿って貫通している。即ち、各水抜き部71は、第1面42から、非対向面43bにおける露出面43aよりも第1方向X側に位置する部分まで閉塞部41を貫通している。
各水抜き部71は、周壁部46の内側の空間から同周壁部46の外部へ水等の液体が通り抜け可能な大きさを有する。即ち、各水抜き部71は、第2方向Yから見て、第1面42側から第2面43側に液体が通り抜け可能な大きさを有する。
なお、各水抜き部71は、第3方向Zから見て、シール部44と第3方向Zに重ならない。各水抜き部71は、第3方向Zから見て、シール部44の外周に位置する。例えば、各水抜き部71は、第3方向Zから見て、ハウジング12における開口部11が開口する端面よりも外側に位置する。ハウジング12における開口部11が開口する端面は、本実施形態では、ハウジング本体31の第3方向Z側の端面に該当する。そして、各水抜き部71は、第3方向Zから見て、例えば、ハウジング12における開口部11が開口する端面と固定部52aとの間に位置する。
ここで、3つの水抜き部71を、それぞれ水抜き部71a、水抜き部71b、水抜き部71cとする。水抜き部71aは、第3方向Zから見て、周壁部46における第1面42の第2方向Y側の端部に沿って延びる部分と、2つの第1補強リブ45のうち第2方向Y側に位置する一方の第1補強リブ45との間に位置する。水抜き部71bは、第3方向Zから見て、2つの第1補強リブ45の間に位置する。水抜き部71cは、第3方向Zから見て、2つの第1補強リブ45のうち第2方向Yと反対方向側に位置する他方の第1補強リブ45と、周壁部46における第1面42の第2方向Yと反対方向側の端部に沿って延びる部分との間に位置する。
(コネクタ10の端子台への接続)
図2及び図7に示すように、コネクタ10を端子台に接続する際には、作業者は、まず、ハウジング12を端子台に対して配置する。このとき、ハウジング12に対してカバー13は配置されていないため、開口部11はカバー13によって閉塞されていない。その後、作業者は、開口部11からハウジング12の内部に工具を差し入れて端子14をそれぞれ相手側端子9に電気的に接続する。端子14と相手側端子9とは、例えば、端子14及び相手側端子9を貫通するボルトと、当該ボルトに締め付けられるナットとによって電気的に接続される。
次に、図2、図6及び図7に示すように、作業者は、開口部11をカバー13で閉塞するように、ハウジング12に対してカバー13を配置する。作業者は、開口部11からハウジング本体31の内側にシール部44を嵌入しながら、ハウジング12に対してカバー13を配置する。このとき、第1案内部34aの案内凹部35a及び第1案内部34bの案内凹部35bに、第3方向Zと反対方向に沿ってそれぞれ第2案内部57a及び第2案内部57bが嵌入される。これにより、カバー13は、第1方向X、第1方向Xと反対方向、第2方向Y及び第2方向Yと反対方向にハウジング12に対して位置決めされる。更に、ハウジング12に対してカバー13が傾斜した状態で組み付けられることが抑制される。詳しくは、ハウジング本体31の軸方向に対してシール部44の軸方向が傾斜した状態で組み付けられることが抑制される。
ハウジング12に対してカバー13が配置されると、ハウジング本体31の内側にシール部44が嵌合する。更に、第1方向Xに隣り合う接続部21の間に、それぞれ第2補強リブ47が配置される。その後、作業者は、固定孔53a,53bに挿通された図示しないボルトを用いてカバー13を電気機器のケースに固定する。これにより、コネクタ10の端子台への接続が完了する。
本実施形態の作用について説明する。
図2及び図8に示すように、ハウジング12に対してカバー13が上方に位置する姿勢でコネクタ10が配置された場合、第1面42が上方を向くとともに第2面43が下方を向く。この状態のコネクタ10に雨水などの液体がかかることにより第1面42に付着した液体100は、第1面42上を伝って同第1面42の周縁へ移動したとしても、周壁部46によって、第1面42の周縁の意図しない位置から下方に垂れることが抑制される。なお、図8には、液体100の一例を二点鎖線で図示している。
第1面42に付着した当該液体100のうち第1面42上を伝って水抜き部71に至った液体100aは、第1面42側から当該水抜き部71に入って同水抜き部71を通り抜けることにより、周壁部46の内側の空間から同周壁部46の外部に排出される。詳述すると、第3方向Zから見て、周壁部46における第1面42の第2方向Y側の端部に沿って延びる部分と、2つの第1補強リブ45のうち第2方向Y側に位置する一方の第1補強リブ45との間で第1面42に付着した液体は、水抜き部71aに至ることが可能である。第3方向Zから見て、第1面42における2つの第1補強リブ45の間に位置する部分に付着した液体は、水抜き部71bに至ることが可能である。また、第3方向Zから見て、2つの第1補強リブ45のうち第2方向Yと反対方向側に位置する他方の第1補強リブ45と、周壁部46における第1面42の第2方向Yと反対方向側の端部に沿って延びる部分との間で第1面42に付着した液体は、水抜き部71cに至ることが可能である。そして、各水抜き部71a,71b,71cに至った液体は、第2方向Yから見て第1面42から第2面43に向かう方向へ各水抜き部71a,71b,71cを通り抜ける。その後、当該液体は、第2方向Yから見て第2面43を超えて更に下方に移動する。具体的には、当該液体は、第2面43に開口した各水抜き部71a,71b,71cの開口から落下する。なお、図8には、液体が水抜き部71を通り抜ける方向を矢印αにて図示している。
各水抜き部71は、第3方向Zから見て露出面43aよりも外側に位置する。更に、第3方向Zから見て、各水抜き部71は、ハウジング12における開口部11が開口する端面よりも外側に位置する。そのため、各水抜き部71を第1面42側から第2面43側へ通り抜けた液体は、第3方向Zから見て開口部11よりも外周側に落下する。
また、コネクタ10が端子台に接続された状態において、電気機器の発熱などに起因してケースの内部の圧力が高くなると、ケースの内側からカバー13に作用する圧力が高くなる。この場合、カバー13には、ケースの内部からカバー13を同ケースの外側に向けて押すような外力が作用することになる。詳しくは、カバー13には、露出面43aをケースの外側、即ちハウジング12の外側に向けて押すような外力が作用することになる。しかしながら、カバー13は、第1面42から突出した第1補強リブ45、第2面43から突出した第2補強リブ47、並びに第1面42から突出した周壁部46を有する。更に、第1補強リブ45と第2補強リブ47とは、第3方向Zから見て、互いに交差する方向に沿って延びている。そのため、カバー13の剛性が高められている。従って、カバー13の変形が抑制される。
本実施形態の効果について説明する。
(1)コネクタ10は、開口部11を有するハウジング12と、開口部11を閉塞するカバー13と、ハウジング12に保持された複数の端子14と、を備えている。複数の端子14は、互いに異なる相手側端子9が電気的に接続される接続部21をそれぞれ有する。複数の接続部21は、ハウジング12の内部で一列に並んでいる。カバー13は、ハウジング12の外部に露出する第1面42と、第1面42の裏側で開口部11からハウジング12の内側に露出する露出面43aを含む第2面43とを有する。更に、カバー13は、第1面42から突出した少なくとも1つの第1補強リブ45と、第2面43から突出した少なくとも1つの第2補強リブ47と、第1面42から突出し第1面42の周縁に沿って延び第1面42を囲む周壁部46とを有する。更に、カバー13は、少なくとも1つの水抜き部71を有する。複数の接続部21が並ぶ方向を第1方向X、第1方向Xと交差する方向であって接続部21の基端から先端に向かう方向を第2方向Y、第1方向Xと垂直かつ第2方向Yと垂直な方向を第3方向Zとする。第1補強リブ45は、第3方向Zから見て第1方向Xに沿って延びている。第2補強リブ47は、第3方向Zから見て、隣り合う接続部21の間で第2方向Yに沿って延びている。水抜き部71は、第3方向Zから見て露出面43aよりも外側かつ周壁部46の外周面46aよりも内側に位置するとともに、第2方向Yから見て第1面42から第2面43に向かう方向へ液体が通り抜け可能な孔状をなしている。
この構成によれば、ハウジング12に対してカバー13が上方に位置する姿勢でコネクタ10が配置された場合、第1面42が上方を向くとともに第2面43が下方を向く。コネクタ10に雨水などの液体がかかることにより第1面42に付着した液体は、周壁部46によって、第1面42の周縁の意図しない位置から下方に垂れることが抑制される。そして、第1面42に付着した当該液体は、第1面42上を伝って水抜き部71に至った場合には、第1面42側から当該水抜き部71に入って同水抜き部71を通り抜けることにより、周壁部46の内側の空間から同周壁部46の外部に排出される。水抜き部71は、第2方向Yから見て第1面42から第2面43に向かう方向へ液体が通り抜け可能な孔状をなしている。そのため、第1面42上から水抜き部71に入り同水抜き部71を通り抜けた液体は、第2方向Yから見て第2面43を超えて落下できる。このように、第1面42に付着した液体は、水抜き部71を通り抜けて第1面42上から出ることができる。従って、第1面42に付着した液体が意図しない場所から第1面42の外周に漏れ出ることを抑制できる。更に、水抜き部71は、第3方向Zから見て露出面43aよりも外側に位置する。従って、第3方向Zから見て、露出面43aが対向するハウジング12の開口部11よりも外周側に位置する。そのため、水抜き部71を通り抜けた液体は、開口部11よりも外周側に落下する。これらのことから、第1面42、即ちカバー13の上面に付着した液体がハウジング12の開口部11に至ることを抑制できる。その結果、ハウジング12の開口部11に当該液体が浸入することを抑制できる。
また、カバー13は、第1面42と、当該第1面42の裏側に位置する第2面43との2つの面に、それぞれ第1補強リブ45と第2補強リブ47を有する。更に、第1面42から突出した第1補強リブ45は、第1方向Xに沿って延びている。第2面43から突出した第2補強リブ47は、第1方向Xと交差する方向である第2方向Yに沿って延びている。このため、第1面42及び第2面43の何れか一方の面のみに補強リブを有する場合や、第1補強リブと第2補強リブとが同じ方向に延びる場合に比べて、カバー13の剛性を高めることができる。更に、周壁部46によってもカバーの剛性を高めることができる。従って、カバー13に外力が作用した場合に、カバー13の変形を抑制できる。
そして、カバー13の変形が抑制されるため、開口部11の周辺でカバー13とハウジング12との間に隙間が形成されることが抑制される。その結果、端子台を介してコネクタ10が電気的に接続された電気機器を収容するケースの内部が高温になったとしても、ハウジング12の内部に水等の液体が浸入することを抑制できる。ひいては、ケースの内部に水等の液体が浸入することを抑制できる。
(2)水抜き部71は、第1面42から第2面43までカバー13を貫通する孔状をなす。
この構成によれば、簡単な形状の水抜き部71によって、第1面42に付着した液体を第2方向Yから見て第1面42から第2面43側に容易に排出できる。また、例えば周壁部46に切欠き状の水抜き部を設ける場合に比べて、周壁部46が欠ける部分を設けなくてもよいため、カバー13の剛性の低下を抑制しつつカバー13に水抜き部71を設けることができる。
(3)カバー13は、第3方向Zから見て露出面43aを囲むように第2面43から突出し開口部11に嵌入されるシール部44を有する。
この構成によれば、シール部44は、開口部11に嵌入されるため、シール部44と開口部11の内周縁との間の隙間をより小さくできる。よって、開口部11からハウジング12の内部に水等の液体が浸入することを抑制しやすい。また、シール部44によってもカバー13の剛性を高めることができる。従って、カバー13の変形をより抑制できる。
(4)コネクタ10は、互いに対向するシール部44の外周面とハウジング12との間をシールする環状のシール部材44dを有する。
この構成によれば、シール部44だけでなくシール部材44dによっても、開口部11からハウジング12の内部に液体が浸入することを抑制できる。そして、周壁部46及び水抜き部71によって、第1面42に付着した液体が開口部11に至ることを抑制できるため、第1面42に付着した液体がシール部材44dに至ることを抑制できる。第1面42に付着した液体がシール部材44dに至った場合、例えば、シール部材44dに付着した当該液体が凍結したり高温になったりすることにより、シール部材44dの劣化を促進するおそれがある。しかし、本実施形態では、第1面42に付着した液体がシール部材44dに至ることを抑制できるため、シール部材44dに多量の液体が付着することが抑制される。従って、当該液体によってシール部材の劣化が促進されることが抑制される。
(5)第2面43は、露出面43aよりも第1方向X側及び第1方向Xと反対方向側に広い。ハウジング12は、第1方向X側におけるハウジング12の端部と、第1方向Xと反対方向側におけるハウジング12の端部とに、第3方向Zに沿って延びる第1案内部34a,34bをそれぞれ有する。カバー13は、第2面43における露出面43aよりも第1方向X側の部分及び第2面43における露出面43aよりも第1方向Xと反対方向側の部分からそれぞれ突出した第2案内部57a,57bを有する。第2案内部57a,57bは、それぞれ第1案内部34a,34bと凹凸嵌合し第1方向X及び第2方向Yにおけるハウジング12とカバー13との相対的な位置ずれを規制する。水抜き部71の各々は、第3方向Zから見て、シール部44との間に第2案内部57aを挟む位置に位置する。
この構成によれば、第1面42側から第2面43側へ水抜き部71を通り抜けた液体は、第3方向Zから見て水抜き部71とシール部44との間に挟まれた第2案内部57aによってシール部44に至ることが抑制される。例えば、水抜き部71を第1面42側から第2面43側へ通り抜けた液体が第2面43を伝ってシール部44の方へ移動した場合、当該液体は、第2案内部57aに至る。すると、当該液体は、第2案内部57aの表面を伝って下方に移動した後に、第2案内部57aの先端から落下する。このように、当該液体は、第2案内部57aによってシール部44に至ることが抑制される。従って、第1面42に付着した液体が開口部11に至ることをより抑制できる。
また、ハウジング12に対してカバー13を配置する際、第1案内部34a,34bと第2案内部57a,57bとをそれぞれ凹凸嵌合させることにより、第1方向Xに沿った方向及び第2方向Yに沿った方向において、ハウジング12に対してカバー13を容易に位置決めできる。従って、ハウジング12に対してカバー13を容易に取り付けることができる。
(6)カバー13は、第3方向Zから見て、カバー13における露出面43aよりも第1方向X側の部分にのみ水抜き部71を有する。
この構成によれば、カバー13が、同カバー13における露出面43aよりも第1方向X側の部分及び同カバー13における露出面43aよりも第1方向Xと反対方向側の部分の両方の部分に水抜き部71を有する場合に比べて、カバー13の剛性を高くできる。従って、水抜き部71を備えたことによるカバー13の剛性の低下を抑制できる。
(7)本実施形態のカバー13は樹脂製である。カバー13は、第1補強リブ45、第2補強リブ及び周壁部46を有することにより、樹脂材料よりなるものであっても剛性が高められている。そのため、カバー13の変形を抑制するために、別途金属製の部品を追加したり、カバー13を金属製にしたりしなくてもよい。従って、コネクタ10の製造コストを低減できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・カバー13は、第3方向Zから見て露出面43aよりも外側かつ周壁部46の外周面46aよりも内側に位置する少なくとも1つの水抜き部71を有していればよい。例えば、カバー13は、第3方向Zから見て、同カバー13における露出面43aよりも第1方向X側の部分及び同カバー13における露出面43aよりも第1方向Xと反対方向側の部分のうち、カバー13における露出面43aよりも第1方向Xと反対方向側の部分にのみ水抜き部71を有してもよい。また、カバー13は、第3方向Zから見て、同カバー13における露出面43aよりも第1方向X側の部分及び同カバー13における露出面43aよりも第1方向Xと反対方向側の部分の両方の部分にそれぞれ水抜き部71を有していてもよい。
・上記実施形態では、第1案内部34a,34bがそれぞれ案内凹部35a,35bを有する。そして、第2案内部57a,57bがそれぞれ案内凹部35a,35bに嵌入される。しかしながら、第2案内部57a,57bは、それぞれ第1案内部34a,34bが嵌入される案内凹部を有していてもよい。
・カバー13は、第1案内部34a,34b及び第2案内部57a,57bのうち第1案内部34a及び第2案内部57aのみを備えてもよい。また、カバー13は、第1案内部34a,34b及び第2案内部57a,57bのうち第1案内部34b及び第2案内部57bのみを備えてもよい。また、カバー13は、第1案内部34a,34b及び第2案内部57a,57bを備えなくてもよい。
・上記実施形態では、シール部材44dは、シール部44に装着されている。しかしながら、シール部材44dは、ハウジング12に装着されてもよい。例えば、シール部材44dは、ハウジング本体31の内周面に装着されてもよい。また、コネクタ10は、必ずしもシール部材44dを備えなくてもよい。
・カバー13は、シール部44を備えなくてもよい。
・周壁部46の形状は上記実施形態の形状に限らない。周壁部46は、第1面42の周縁に沿って延びるものであるため、第1面42の形状に応じて第3方向Zから見た同周壁部46の形状も変更可能である。
・水抜き部71は、第2方向Yから見て第1面42から第2面43に向かう方向へ液体が通り抜け可能な切欠き状をなすものであってもよい。
例えば、図9に示すカバー13Aは、第2方向Yから見て第1面42から第2面43に向かう方向へ液体が通り抜け可能な切欠き状をなす水抜き部72を有する。なお、図9に示す例では、上記実施形態と対応する構成及び同一の構成に同一の符号を付している。カバー13Aは、第1補強リブ45を例えば1つ備えている。
カバー13Aは、例えば2つの水抜き部72を有する。カバー13Aが有する水抜き部72の数は、2つに限らず、1つ、もしくは3つ以上であってもよい。水抜き部72の各々は、第3方向Zから見て、露出面43aよりも外側に位置する。また、水抜き部72の各々は、第3方向Zから見て、外周面46aよりも内側に位置する。本例では、各水抜き部72は、第3方向Zから見て、カバー13における露出面43aよりも第1方向X側の部分に設けられている。また、同水抜き部72の各々は、第3方向Zから見て、露出面43aと固定部52aとの間に位置する。より詳しくは、同水抜き部72の各々は、第3方向Zから見て、ハウジング12における開口部11が開口する端面と固定部52aとの間に位置する。
各水抜き部72は、周壁部46に設けられている。各水抜き部72は、周壁部46の先端から同周壁部46の基端側に凹む凹状をなしている。更に、各水抜き部72は、第3方向Zから見て、周壁部46を同周壁部46の延びる方向と垂直な方向に貫通している。各水抜き部72は、例えば、第3方向Zから見て、周壁部46を第2方向Yに貫通している。また、各水抜き部72の底面は、例えば、第1面42と同一平面内に位置する。また、各水抜き部72は、周壁部46の内側の空間から同周壁部46の外部へ水等の液体が通り抜け可能な大きさを有する。即ち、水抜き部72の各々は、第2方向Yから見て、第1面42側から第2面43側に液体が通り抜け可能な大きさを有する。各水抜き部72は、第2方向Yから見て各水抜き部72を周壁部46の内側から外側に通り抜けた液体が第2面43の方へ流れることを可能にする形状である。
ここで、2つの水抜き部72を、それぞれ水抜き部72a、水抜き部72bとする。水抜き部72aは、第3方向Zから見て、周壁部46における第1面42の第2方向Y側の端部に沿って延びる部分に設けられている。水抜き部72bは、周壁部46における第1面42の第2方向Yと反対方向側の端部に沿って延びる部分に設けられている。
第1面42に付着した水等の液体100のうち水抜き部72に至ったものは、周壁部46の内側から外側に向かって水抜き部72を通り抜けることができる。水抜き部72を通り抜けた液体100は、カバー13Aの外周面上を第2方向Yから見て第1面42から第2面43に向かう方向へ伝った後、カバー13Aから落下する。このようにしても、上記実施形態の(1)と同様の効果を奏する。
・第1補強リブ45は、第2方向Yもしくは第2方向Yと反対方向に液体が通り抜け可能な少なくとも1つの切欠き部を有していてもよい。当該切欠き部は、第2方向Yにおける第1補強リブ45の両側の空間を連通する。
・第2補強リブ47は、第2面43からの高さが接続面23よりも低くてもよい。
・カバー13は、少なくとも1つの第1補強リブ45、少なくとも1つの第2補強リブ47、周壁部46、及び少なくとも1つの水抜き部71を備えるのであれば、同カバー13の形状は上記実施形態の形状に限らない。
例えば、図10に示すカバー13Bは、第1方向Xに並ぶ5つの第2補強リブ47を有している。なお、図10に示す例では、上記実施形態と対応する構成及び同一の構成に同一の符号を付している。この場合、ハウジング12は、例えば6つの端子14を保持する。そして、第3方向Zから見て、第1方向Xに隣り合う接続部21の間に第2補強リブ47が1つずつ配置される。即ち、第3方向Zから見て、接続部21と第2補強リブ47とが第1方向Xに沿って交互に並ぶことになる。
また例えば、突出壁51a,51b、固定部52a,52b及びリブ壁56a~56dの形状を変更してもよい。また、カバー13は、露出面43aから突出し第1方向Xに沿って延びる補強リブを更に有していてもよい。この場合、当該補強リブは、第3方向Zにおける高さが接続部21に接触しない高さに設定される。
・ハウジング12は、開口部11を有し端子14を保持できる形状であれば、上記実施形態の形状に限らない。
・上記実施形態では、第1方向Xは、接続部21aから接続部21cに向かう方向である。しかしながら、接続部21cから接続部21aに向かう方向を第1方向Xとすることもできる。また、上記実施形態では、第2方向Yは、第1方向Xと垂直に交差している。しかしながら、第2方向Yと第1方向Xとが交差する角度は、接続部21の形状に応じて適宜変更される。また、第3方向Zは、第1方向Xと垂直に交差しかつ第2方向Yと垂直に交差する方向であれば、上記実施形態と異なる方向とすることもできる。
9 相手側端子
10 コネクタ
11 開口部
12 コネクタハウジング(ハウジング)
13,13A,13B カバー
14 端子
21,21a~21c 接続部
22 端子本体部
23 接続面
25 電線
31 ハウジング本体
32 挿入開口部
33 電線保持部
34a,34b 第1案内部
35a,35b 案内凹部
41 閉塞部
42 第1面
43 第2面
43a 露出面
43b 非対向面
44 シール部
44a,44b 側壁部
44c シール溝
44d シール部材
45 第1補強リブ
46 周壁部
46a 外周面
47 第2補強リブ
51a,51b 突出壁
52a,52b 固定部
53a,53b 固定孔
56a~56d リブ壁
57a,57b 第2案内部
61a,61b 第3補強リブ
71,71a~71c 水抜き部
72,72a,72b 水抜き部
100,100a 液体
D1,D2,D3 距離
X 第1方向
Y 第2方向
Z 第3方向

Claims (6)

  1. 開口部を有するコネクタハウジングと、
    前記開口部を閉塞するカバーと、
    前記コネクタハウジングに保持された複数の端子と、
    を備えたコネクタであって、
    複数の前記端子は、互いに異なる相手側端子が電気的に接続される接続部をそれぞれ有し、
    複数の前記接続部は、前記コネクタハウジングの内部で一列に並んでおり、
    前記カバーは、前記コネクタハウジングの外部に露出する第1面と、前記第1面の裏側で前記開口部から前記コネクタハウジングの内側に露出する露出面を含む第2面と、前記第1面から突出した少なくとも1つの第1補強リブと、前記第2面から突出した少なくとも1つの第2補強リブと、前記第1面から突出し前記第1面の周縁に沿って延び前記第1面を囲む周壁部と、少なくとも1つの水抜き部とを有し、
    複数の前記接続部が並ぶ方向を第1方向、前記第1方向と交差する方向であって前記接続部の基端から先端に向かう方向を第2方向、前記第1方向と垂直かつ前記第2方向と垂直な方向を第3方向とすると、
    前記第1補強リブは、前記第3方向から見て前記第1方向に沿って延びており、
    前記第2補強リブは、前記第3方向から見て、隣り合う前記接続部の間で前記第2方向に沿って延びており、
    前記水抜き部は、前記第3方向から見て前記露出面よりも外側かつ前記周壁部の外周面よりも内側に位置するとともに、前記第2方向から見て前記第1面から前記第2面に向かう方向へ液体が通り抜け可能な孔状もしくは切欠き状をなすコネクタ。
  2. 前記水抜き部は、前記第1面から前記第2面まで前記カバーを貫通する孔状をなす請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記カバーは、前記第3方向から見て前記露出面を囲むように前記第2面から突出し前記開口部に嵌入されるシール部を有する請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  4. 互いに対向する前記シール部の外周面と前記コネクタハウジングとの間をシールする環状のシール部材を有する請求項3に記載のコネクタ。
  5. 前記第2面は、前記露出面よりも前記第1方向側及び前記第1方向と反対方向側に広く、
    前記コネクタハウジングは、前記第1方向側における前記コネクタハウジングの端部と、前記第1方向と反対方向側における前記コネクタハウジングの端部とに、前記第3方向に沿って延びる第1案内部をそれぞれ有し、
    前記カバーは、前記第2面における前記露出面よりも前記第1方向側の部分及び前記第2面における前記露出面よりも前記第1方向と反対方向側の部分からそれぞれ突出した第2案内部を有し、
    前記第2案内部は、それぞれ前記第1案内部と凹凸嵌合し前記第1方向及び前記第2方向における前記コネクタハウジングと前記カバーとの相対的な位置ずれを規制し、
    前記水抜き部の各々は、前記第3方向から見て、前記シール部との間に一方の前記第2案内部もしくは他方の前記第2案内部を挟む位置に位置する請求項3又は請求項4に記載のコネクタ。
  6. 前記カバーは、前記第3方向から見て、前記カバーにおける前記露出面よりも前記第1方向側の部分及び前記カバーにおける前記露出面よりも前記第1方向と反対方向側の部分のうち何れか一方の部分にのみ前記水抜き部を有する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコネクタ。
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