JP7378896B2 - シール構造 - Google Patents

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Description

本発明は、シール構造に関する。
従来、導体をシールするシール部材に関する技術がある。特許文献1には、主回路を中継するためのメイン端子を保持するメインハウジングと、サブ回路を中継するための電線と、電線の端末に接続されたサブコネクタとを備えるコネクタ付き電線と、メインハウジングから連なり、電線を保持する電線保持部とを備えるコネクタの技術が開示されている。
特許文献1のコネクタでは、ゴム栓によって、電線と電線保持部との間がシールされている。
特開2018-116896号公報
導体をシールするシール部材を使用する場合、圧力等によってシール部材が移動しないように、シール部材を保持できることが望ましい。しかしながら、シール部材を保持しておくための別の部材を追加すると、部品数が増加してしまう。
本発明の目的は、部品数の増加を抑制しつつシール部材を保持することができるシール構造を提供することである。
本発明のシール構造は、板状の導体と、前記導体が挿通される貫通孔と、前記貫通孔から前記貫通孔の軸方向と直交する方向に向けて広がっており、前記貫通孔を囲んでいる凹部と、前記貫通孔の軸方向と直交する第一方向に延在し、かつ前記貫通孔および前記凹部と外部空間とを連通している孔部と、を有し、前記貫通孔に挿通された前記導体を保持する保持部材と、前記凹部と前記導体との間をシールする第一シール部と、前記孔部を閉塞する第二シール部と、を有するシール部材と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係るシール構造において、保持部材は、貫通孔を囲んでいる凹部と、貫通孔の軸方向と直交する第一方向に延在し、かつ貫通孔および凹部と外部空間とを連通している孔部と、を有する。シール部材は、凹部と導体との間をシールする第一シール部と、孔部を閉塞する第二シール部と、を有する。本発明に係るシール構造によれば、シール部材が保持部材の凹部および孔部によって保持される。よって、本発明に係るシール構造は、部品数の増加を抑制しつつシール部材を保持することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係るコネクタ、第一装置、および第二装置の断面図である。 図2は、実施形態に係るコネクタの斜視図である。 図3は、実施形態に係るコネクタおよびシール構造の分解斜視図である。 図4は、実施形態に係るハウジングの平面図である。 図5は、実施形態に係るハウジングの正面図である。 図6は、実施形態に係るハウジングの断面図である。 図7は、実施形態に係るハウジングの断面図である。 図8は、実施形態に係るハウジングの断面斜視図である。 図9は、実施形態に係るシール部材の斜視図である。 図10は、実施形態に係るシール部材の平面図である。 図11は、実施形態に係るシール部材の側面図である。 図12は、実施形態に係るハウジングおよびシール部材の断面図である。 図13は、実施形態に係るシール構造の断面図である。 図14は、実施形態に係るシール構造の断面図である。 図15は、実施形態に係るコネクタの断面図である。
以下に、本発明の実施形態に係るシール構造につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1から図15を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、シール構造に関する。図1は、実施形態に係るコネクタ、第一装置、および第二装置の断面図、図2は、実施形態に係るコネクタの斜視図、図3は、実施形態に係るコネクタおよびシール構造の分解斜視図、図4は、実施形態に係るハウジングの平面図、図5は、実施形態に係るハウジングの正面図、図6は、実施形態に係るハウジングの断面図、図7は、実施形態に係るハウジングの断面図、図8は、実施形態に係るハウジングの断面斜視図、図9は、実施形態に係るシール部材の斜視図、図10は、実施形態に係るシール部材の平面図である。
図11は、実施形態に係るシール部材の側面図、図12は、実施形態に係るハウジングおよびシール部材の断面図、図13は、実施形態に係るシール構造の断面図、図14は、実施形態に係るシール構造の断面図、図15は、実施形態に係るコネクタの断面図である。図6には、図5のVI-VI断面が示されている。図7には、図5のVII-VII断面が示されている。
図1および図2に示すように、実施形態に係るコネクタ1は、ハウジング2と、導体3と、シール部材4と、を有する。コネクタ1は、第一装置100と、第二装置200と、を電気的に接続する。本実施形態において、第一装置100はモータであり、第二装置200はインバータである。第一装置100および第二装置200は、例えば、自動車等の車両に搭載される。第一装置100のモータ本体103と第二装置200のインバータ本体203とは、複数の導体3を介して電気的に接続される。
第二装置200は、車両に搭載されたバッテリと、第一装置100との間に介在している。第二装置200は、直流電流と交流電流との間の変換機能、電圧の昇圧および降圧を行なう変圧機能を有する。バッテリから第一装置100に対する電力の供給は、第二装置200によって制御される。また、第一装置100において回生によって生成された電力は、第二装置200を介してバッテリに蓄電される。
第一装置100は、筐体101およびモータ本体103を有する。モータ本体103は、第一装置100の主要な構成要素であり、ロータやステータを含む。モータ本体103は、筐体101の内部空間102に配置される。筐体101の内部空間102には、第一液体104が貯留されている。第一液体104は、モータ本体103に対する潤滑機能および冷却機能を有する液体であり、例えば、オイルである。筐体101における上側の壁部101aは、開口部101bを有する。開口部101bは、壁部101aを貫通しており、筐体101の内部空間102と筐体101の外部空間とを連通している。
第二装置200は、筐体201およびインバータ本体203を有する。インバータ本体203は、第二装置200の主要な構成要素であり、スイッチング回路を含む。インバータ本体203は、筐体201の内部空間202に配置される。筐体201の内部空間202には、パイプ204が配管されている。インバータ本体203には、パイプ204を介して冷却用の第二液体205が供給される。第二液体205は、例えば、冷却水である。筐体201における下側の壁部201aは、開口部201bを有する。
筐体101および筐体201は、開口部101bと開口部201bとを対向させながら互いに固定されている。筐体101の壁部101aと筐体201の壁部201aとの間には、ガスケット300が挟み込まれている。
コネクタ1は、第一装置100の開口部101bと第二装置200の開口部201bとが連通される連通部10において第一装置100の筐体101に対して固定される。連通部10は、第一装置100の開口部101bと第二装置200の開口部201bとが対向している部分である。本実施形態では、第二装置200の開口部201bが第一装置100の開口部101bよりも大きい。従って、第一装置100の壁部101aが第二装置200の内部空間202に向けて露出している。
図2および図3に示すように、本実施形態のコネクタ1は、シール構造50を有する。シール構造50は、ハウジング2と、板状の導体3と、シール部材4と、を含む。シール部材4は、ハウジング2と導体3との間をシールして、第一装置100と第二装置200との間の液体の流通を規制する。シール部材4は、第一液体104等の液体が第一装置100の側から第二装置200の側へ漏れ出ることを規制する。
例示の導体3は、バスバであり、銅やアルミニウム等の導電性を有する金属によって形成されている。導体3は、例えば、母材としての金属板から打ち抜かれて形成される。本実施形態のコネクタ1が有する導体3の数は、四本である。ただし、導体3の数は、四本には限定されない。導体3は、第一端子部31、第二端子部32、および屈曲部30を有する。
第一端子部31および第二端子部32の形状は、平板状である。導体3は、屈曲部30において実質的に直角に折れ曲がっている。第一端子部31は、屈曲部30に対して一方側に位置し、第二端子部32は、屈曲部30に対して他方側に位置している。すなわち、第一端子部31と第二端子部32とは実質的に直交している。本実施形態の導体3においては、第一端子部31の長さが第二端子部32の長さよりも長い。
第一端子部31の先端部には、ボルト孔31aが形成されている。ボルト孔31aは、第一端子部31を板厚方向に沿って貫通している。第二端子部32には、ボルト孔32aが形成されている。ボルト孔32aは、第二端子部32を板厚方向に沿って貫通している。
以下の説明では、コネクタ1およびシール構造50の説明において、第一端子31の軸方向を「高さ方向Z」と称する。また、第二端子部32の軸方向を「第一方向X」と称する。第一方向Xは、高さ方向Zと直交する。第一方向Xおよび高さ方向Zの何れとも直交する方向を「第二方向Y」と称する。コネクタ1において、複数の導体3は、第二方向Yに沿って配列される。第二方向Yは、導体3の幅方向である。
図4に示すように、ハウジング2は、本体20および固定部21を有する。本体20および固定部21は、例えば、絶縁性の合成樹脂によって一体に成型されている。本体20は、導体3を保持する部分である。固定部21は、第一装置100の筐体101に対して固定される部分である。本体20の形状は、略直方体である。図5等に示すように、本体20は、第一支持壁22、嵌合部23、および第二支持壁24を有する。
嵌合部23は、第一装置100の開口部101bに対して嵌合する部分である。嵌合部23には、軸シール400が装着されている。軸シール400は、嵌合部23と開口部101bとの間をシールする部材である。第一支持壁22は、嵌合部23から高さ方向Zの一方に向けて突出している。第二支持壁24は、嵌合部23から高さ方向Zの他方に向けて突出している。第一装置100および第二装置200が車両に搭載された状態において、第一支持壁22は嵌合部23に対して車両下方に位置し、第二支持壁24は、嵌合部23に対して車両上方に位置する。
固定部21は、嵌合部23と第二支持壁24との接続部から、高さ方向Zと直交する方向に向けて突出している。固定部21は、ボルト等の締結部材が挿通される貫通孔21aを有している。貫通孔21aは、本体20の四つの角部に対応して配置されている。
本体20は、複数の導体3を第二方向Yに沿って配列させた状態で保持するように構成されている。より詳しくは、図4に示すように、本体20には、複数の貫通孔25が設けられている。複数の貫通孔25は、第二方向Yに沿って一列に配置されている。貫通孔25は、第二支持壁24から第一支持壁22まで、高さ方向Zに沿って本体20を貫通している。導体3の第一端子部31は、貫通孔25に挿通され、本体20によって保持される。
第二支持壁24は、支持面24aと、側面24bと、を有する。支持面24aは、第二端子部32と対向する面であり、第二端子部32を支持することができる。支持面24aは、高さ方向Zを向く面であり、例えば、車両上方を向く面である。側面24bは、貫通孔25の軸方向に沿った面である。本実施形態の側面24bは、高さ方向Zに沿った面である。
図6等に示すように、第二支持壁24は、ナット収容室24cおよびボルト収容室24dを有する。ナット収容室24cは、ナット5を収容して保持する凹部である。ナット収容室24cは、支持面24aから高さ方向Zに向けて凹んでいる。本実施形態のナット5は、平面視における形状が矩形の四角ナットである。ナット収容室24cの断面形状は、ナット5の平面形状に応じた矩形である。ボルト収容室24dは、ナット収容室24cの底面から高さ方向Zに向けて凹んでいる凹部である。ボルト収容室24dには、ナット5に締結されるボルト6の軸部6aが収容される。
図4等に示すように、第二支持壁24は、ナット5を囲んでナット5を保持する保持壁24eを有する。保持壁24eは、ナット5に対してボルト6が螺合されるときの回転トルクに抗してナット5を保持し、ナット5の回転を規制する。保持壁24eは、ナット5を第一方向Xの両側および第二方向Yの両側から挟んでいる。ナット5は、インサート成型によって第二支持壁24と一体化されていてもよく、ナット収容室24cに圧入されていてもよい。ナット収容室24cおよびボルト収容室24dは、貫通孔25に隣接して配置されている。貫通孔25は、ナット収容室24cおよびボルト収容室24dと、側面24bとの間に位置している。言い換えると、側面24bは、第二支持壁24の一つの側面であって、貫通孔25に関してナット収容室24cとは反対側に位置する側面である。
図6から図8に示すように、第二支持壁24は、孔部26および凹部27を有する。孔部26は、側面24bに開口しており、第一方向Xに沿って延在している。より詳しくは、孔部26は、側面24bに形成された開口26aからボルト収容室24dに向けて第一方向Xに延在している。第一方向Xと直交する断面における孔部26の断面形状は、略矩形である。図5に示すように、孔部26の形状は、第二方向Yの幅が高さ方向Zの幅よりも長い長方形である。孔部26の四隅の形状は、外側に向けて凸の湾曲形状である。
図6から図8に示すように、凹部27は、貫通孔25を囲んでいる。より詳しくは、凹部27は、第二方向Yの両側および第一方向Xの片側から貫通孔25を囲んでいる。図6に示すように、貫通孔25を形成する壁面は、第一壁面25aおよび第二壁面25bを有する。第一壁面25aおよび第二壁面25bは、第一方向Xにおいて互いに対向している平面である。第一壁面25aは、保持壁24eの外壁面24fと連続した面である。言い換えると、第一壁面25aは、外壁面24fと実質的に同一面上にある。
凹部27は、第一壁面25aからナット5の側に向けて凹んでいる。言い換えると、凹部27は、第一壁面25aからボルト収容室24dに向けて凹んでいる。また、図7および図8に示すように、凹部27は、貫通孔25から第二方向Yの両側に向けて凹んでいる。すなわち、凹部27は、貫通孔25から導体3の幅方向に向けて凹んでいる。このように、凹部27は、貫通孔25を三方から囲んでいる。
図7に示すように、第二方向Yにおいて、凹部27の幅と孔部26の幅とは等しい。凹部27および孔部26の幅W1は、貫通孔25の幅W2よりも大きい。図6に示すように、高さ方向Zにおいて、凹部27の幅と孔部26の幅とは等しい。つまり、本実施形態の孔部26および凹部27は、断面形状が一定の一つの凹みを構成しているといってもよい。孔部26および凹部27を一つの凹みと考えた場合、貫通孔25はこの凹みと直交し、かつこの凹みを貫通している。
図5等に示すように、第二支持壁24には、絶縁壁24gが設けられている。絶縁壁24gは、一つの導体3と、隣接する他の導体3とを仕切る壁部である。第二支持壁24には、第二方向Yに沿って複数の孔部26および凹部27が並んで配置されている。絶縁壁24gは、互いに隣接する孔部26の間に配置されている。
図5および図6に示すように、第一支持壁22は、導体3を保持する導体保持部22a、およびナット22cを保持するナット保持部22bを有する。導体保持部22aの形状は、略直方体である。貫通孔25の開口部は、導体保持部22aに設けられている。貫通孔25の下部には、導体3を保持するリブ25cが形成されている。リブ25cは、第一壁面25aおよび第二壁面25bから突出しており、導体3を挟み込む。ナット22cは、第一端子部31のボルト孔31aと対向する位置に保持されている。
第一支持壁22には、絶縁壁22eが設けられている。絶縁壁22eは、一つの導体3と、隣接する他の導体3とを仕切る壁部である。絶縁壁22eは、互いに隣接するナット22cの間に配置されている。
図9から図11に示すように、シール部材4は第一シール部41および第二シール部42を有する。シール部材4は、ゴム等の樹脂によって一体に成型される。シール部材4の材料は、第一液体104に対する耐性を有する材料であり、例えば、耐油性を有するアクリルゴム等である。第一シール部41は、凹部27と導体3との間をシールする部分である。第二シール部42は、孔部26を閉塞する部分である。
第一シール部41の形状は、環形状である。図10に示すように、平面視における第一シール部41の形状は、導体3の形状に応じて細長い環状である。第一シール部41には、導体3が挿通される孔41xが形成されている。第一シール部41は、第一長辺部41a、第二長辺部41b、第一短辺部41c、および第二短辺部41dを有する。孔41xは、第一長辺部41a、第二長辺部41b、第一短辺部41c、および第二短辺部41dによって囲まれている。第一長辺部41aおよび第二長辺部41bは、第一方向Xにおいて互いに対向している。第一短辺部41cおよび第二短辺部41dは、第二方向Yにおいて互いに対向している。
第一シール部41の外周面は、二つのリップ41e,41fを有する。リップ41e,41fは、第一長辺部41a、第一短辺部41c、および第二短辺部41dに設けられている。また、リップ41e,41fの端部は、第二シール部42につながっている。第一シール部41の内周面には、全周にわたってリップ41kが設けられている。リップ41kは、導体3に密着し、導体3に沿った液体の流れを規制する。
第二シール部42は、第一シール部41の第二長辺部41bにつながっており、第二長辺部41bから第一方向Xに向けて突出している。第二シール部42は、本体42aおよびリップ42bを有する。本体42aの形状は、略直方体形状または平板形状である。図3から分かるように、正面視における本体42aの形状は、孔部26の断面形状に応じた矩形である。本体42aが有する四つの角部の形状は、外側に向けて凸の湾曲形状である。リップ42bは、本体42aの外周面に全周にわたって設けられている。リップ42bが有する四つの角部の形状は、外側に向けて凸の湾曲形状である。
リップ42bは、第一シール部41のリップ41e,41fと連続している。図9および図10に示すように、リップ41eの端部41gは、第二シール部42のリップ42bにつながっている。同様に、リップ41fの端部41hは、第二シール部42のリップ42bにつながっている。図10に示すように、第二方向Yにおいて、リップ41e,41fの幅W3は、リップ42bの幅W4と等しい。図11に示すように、高さ方向Zにおいて、リップ42bの幅W6は、第一シール部41の幅W5よりも大きい。
コネクタ1が組み立てられる場合、シール部材4が孔部26および凹部27に挿入され、その後に導体3が貫通孔25およびシール部材4に挿通される。図12には、孔部26および凹部27に挿入されたシール部材4が示されている。第一シール部41のリップ41e,41fは、凹部27の壁面に密着する。第二シール部42のリップ42bは、孔部26の壁面に密着する。
本実施形態のシール構造50では、シール部材4が貫通孔25のエッジ25eと干渉しないように構成されている。図12に示すように、貫通孔25と凹部27とが交差する部分や、貫通孔25と孔部26とが交差する部分には、エッジ25eが形成される。エッジ25eには、バリが発生することがある。本実施形態のシール構造50では、第一シール部41とエッジ25eとの間に隙間が設けられている。また、第二シール部42とエッジ25eとの間にも隙間が設けられている。よって、バリ等によってシール部材4が傷ついてしまうことが抑制される。
図13には、貫通孔25およびシール部材4に対して導体3が挿通された状態が示されている。導体3は、シール部材4の第一シール部41に挿通されている。図13に示すように、シール部材4には、第一反力F1、第二反力F2、および第三反力F3が生じる。
第一反力F1は、第二シール部42に発生する反力である。第一反力F1は、主として孔部26によってリップ42bが圧縮されることにより発生する。第二シール部42は、第一反力F1によってリップ42bを孔部26の壁面に対して密着させる。また、第一反力F1に応じた摩擦力によって、孔部26に対する第二シール部42の相対移動が規制される。第二シール部42は、例えば、貫通孔25内の圧力が予め定められた最大圧力となっても孔部26に対して第二シール部42が相対移動しないように設計される。第二シール部42は、第一反力F1によって孔部26を閉塞し、第一液体104等の液体が外部空間へ漏れ出ることを規制する。
第二反力F2は、第一長辺部41aに発生する反力であり、主として導体3によってリップ41kが圧縮され、凹部27によってリップ41e,41fが圧縮されることにより発生する。リップ41kは、第二反力F2によって導体3に密着する。リップ41e,41fは、第二反力F2によって凹部27の壁面に密着する。リップ41kおよびリップ41e,41fは、第一液体104等の液体が第一装置100の側から第二装置200の側へ漏れ出ることを規制する。
第三反力F3は、第二長辺部41bに発生する反力であり、主として導体3によってリップ41kが圧縮されることにより発生する。第二長辺部41bのリップ41kは、第三反力F3によって導体3に密着する。リップ41kは、第一液体104等の液体が第一装置100の側から第二装置200の側へ漏れ出ることを規制する。
図14に示すように、第一シール部41には、第四反力F4が生じる。第四反力F4は、第一短辺部41cおよび第二短辺部41dに発生する反力である。第四反力F4は、主として導体3によってリップ41kが圧縮され、凹部27によってリップ41e,41fが圧縮されることにより発生する。リップ41kおよびリップ41e,41fは、第一液体104等の液体が第一装置100の側から第二装置200の側へ漏れ出ることを規制する。
図15には、第一装置100の筐体101に固定されたコネクタ1が示されている。導体3の第二端子部32は、ボルト6によって第二装置200の端子206と接続される。ボルト6は、ナット5と螺合することにより、第二端子部32および端子206を共締めする。ボルト6の軸部6aは、ボルト収容室24dに収容される。導体3の第一端子部31は、ボルト22dによって第一装置100の端子105と接続される。ボルト22dは、ナット22cと螺合することにより、第一端子部31および端子105を共締めする。端子105は、導体3を介して端子206と電気的に接続される。
以上説明したように、本実施形態のシール構造50は、板状の導体3と、ハウジング2と、シール部材4と、を有する。ハウジング2は、導体3を保持する保持部材の一例である。ハウジング2は、導体3が挿通される貫通孔25と、凹部27と、孔部26と、を有し、貫通孔25に挿通された導体3を保持する。凹部27は、貫通孔25を囲んでいる。孔部26は、貫通孔25の軸方向と直交する第一方向Xに延在し、かつ貫通孔25および凹部27と外部空間とを連通している。
シール部材4は、凹部27と導体3との間をシールする第一シール部41と、孔部26を閉塞する第二シール部42と、を有する。本実施形態のシール構造50では、シール部材4が凹部27および孔部26によって保持される。つまり、シール部材4を保持しておくための専用の部材が不要である。よって、本実施形態のシール構造50によれば、部品数の増加を抑制しつつシール部材4を保持することができる。
本実施形態の第一シール部41は、環形状を有し、第一シール部41に挿通された導体3と凹部27の壁面との間をシールする。第二シール部42は、第一シール部41から第一方向Xに突出しており、孔部26を閉塞する。環形状の第一シール部41に挿通された導体3により、シール部材4の移動が規制される。
本実施形態の導体3は、貫通孔25に挿通される平板状の第一端子部31と、平板状の第二端子部32と、を有する。第二端子部32は、第一端子部31に対して実質的に直交しており、かつボルト6が挿通されるボルト孔32aを有する。ハウジング2は、第二支持壁24を有する。第二支持壁24は、第二端子部32を支持する支持面24aと、第一端子部31が挿通される貫通孔25と、貫通孔25の軸方向に沿った側面24bと、を有する。第二支持壁24は、ボルト6と螺合するナット5を保持している。ナット5の保持位置は、支持面24aにおける貫通孔25と隣接した位置である。孔部26は、第二支持壁24の側面24bに開口している。
上記の構成によれば、孔部26の開口が形成される側面24bが、ナット5を保持している支持面24aと異なる面である。従って、ナット5を保持する保持壁24eと、孔部26との干渉が生じにくい。例えば、孔部26および凹部27がナット収容室24cやボルト収容室24dと干渉しないように、孔部および凹部27を任意の位置に設けることが容易である。
本実施形態の第二支持壁24は、ナット5を囲んでナット5を保持している保持壁24eを有する。貫通孔25を形成する壁面の一つである第一壁面25aは、保持壁24eの外壁面24fと連続した面である。凹部27は、第一壁面25aからナット5の側に向けて凹んでいる。この構成により、貫通孔25とナット5との間の距離を最小化することが可能となる。
本実施形態の第二支持壁24は、ナット5を収容するナット収容室24cと、ナット収容室24cとつながっており、ボルト6の軸部6aを収容するボルト収容室24dと、を有する。凹部27は、貫通遅れからボルト収容室24dに向けて凹んでいる。この構成により、貫通孔25とナット5との間の距離を最小化することが可能となる。
なお、本実施形態のシール構造50は、例示したコネクタ1とは異なる構成に適用されてもよい。すなわち、導体3を保持する保持部材は、例示されたハウジング2には限定されない。コネクタ1は、第一装置100の筐体101に固定されるものには限定されない。また、コネクタ1は、連通部10とは異なる位置に固定されるものであってもよい。
[実施形態の変形例]
導体3の形状は、上記実施形態において例示された形状には限定されない。例えば、導体3の形状は、直線状であってもよい。この場合、直線状の導体3の一端が第一端子部31となり、他端が第二端子部32となる。
上記の実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1 コネクタ
2 ハウジング
3 導体
4 シール部材
5 ナット
6 ボルト
10 連通部
20 本体
21 固定部
22 第一支持壁
22a:導体保持部、 22b:ナット保持部、 22c:ナット、
22d:ボルト、 22e:絶縁壁
23 嵌合部
24 第二支持壁
24a:支持面、 24b:側面、 24c:ナット収容室、
24d:ボルト収容室、 24e:保持壁、 24f:外壁面、
24g:絶縁壁
25 貫通孔
25a:第一壁面、 25b:第二壁面、 25c:リブ、 25e:エッジ
26 孔部
27 凹部
30 屈曲部
31 第一端子部
31a ボルト孔
32 第二端子部
32a ボルト孔
41 第一シール部
41a:第一長辺部、 41b:第二長辺部、 41c:第一短辺部、
41d:第二短辺部、41e:リップ、 41f:リップ、 41k:リップ、
41x:孔
42 第二シール部
42a:本体、 42b:リップ
50 シール構造
100 第一装置
101 筐体
101a:壁部、 101b:開口部
102:内部空間、 103:モータ本体、 104:第一液体、 105:端子
200 第二装置
201 筐体
201a:壁部、 201b:開口部
202:内部空間、 203:インバータ本体、 204:パイプ、
205:第二液体、 206:端子
F1:第一反力、 F2:第二反力、 F3:第三反力、 F4:第四反力
X:第一方向、 Y:第二方向、 Z:高さ方向

Claims (5)

  1. 板状の導体と、
    前記導体が挿通される貫通孔と、前記貫通孔から前記貫通孔の軸方向と直交する方向に向けて広がっており、前記貫通孔を囲んでいる凹部と、前記貫通孔の軸方向と直交する第一方向に延在し、かつ前記貫通孔および前記凹部と外部空間とを連通している孔部と、を有し、前記貫通孔に挿通された前記導体を保持する保持部材と、
    前記凹部と前記導体との間をシールする第一シール部と、前記孔部を閉塞する第二シール部と、を有するシール部材と、
    を備え
    前記第一シール部は、環形状を有し、前記第一シール部に挿通された前記導体と前記凹部の壁面との間をシールし、
    前記第二シール部は、前記第一シール部から前記第一方向に突出しており、前記孔部を閉塞する
    ことを特徴とするシール構造。
  2. 前記導体は、前記貫通孔に挿通される平板状の第一端子部と、前記第一端子部に対して実質的に直交しており、ボルトが挿通されるボルト孔を有する平板状の第二端子部と、を有し、
    前記保持部材は、前記第二端子部を支持する支持面と、前記第一端子部が挿通される前記貫通孔と、前記貫通孔の軸方向に沿った側面と、を有する支持壁を有し、
    前記支持壁は、前記支持面における前記貫通孔と隣接した位置において前記ボルトと螺合するナットを保持しており、
    前記孔部は、前記支持壁の前記側面に開口している
    請求項1に記載のシール構造。
  3. 前記支持壁は、前記ナットを囲んで前記ナットを保持している保持壁を有し、
    前記貫通孔を形成する壁面の一つである第一壁面は、前記保持壁の外壁面と連続した面であり、
    前記凹部は、前記第一壁面から前記ナットの側に向けて凹んでいる
    請求項に記載のシール構造。
  4. 前記支持壁は、前記ナットを収容するナット収容室と、前記ナット収容室とつながっており、前記ボルトの軸部を収容するボルト収容室と、を有し、
    前記凹部は、前記貫通孔から前記ボルト収容室に向けて凹んでいる
    請求項2または3に記載のシール構造。
  5. 板状の導体と、
    前記導体が挿通される貫通孔と、前記貫通孔から前記貫通孔の軸方向と直交する方向に向けて広がっており、前記貫通孔を囲んでいる凹部と、前記貫通孔の軸方向と直交する第一方向に延在し、かつ前記貫通孔および前記凹部と外部空間とを連通している孔部と、を有し、前記貫通孔に挿通された前記導体を保持する保持部材と、
    前記凹部と前記導体との間をシールする第一シール部と、前記孔部を閉塞する第二シール部と、を有するシール部材と、
    を備え
    前記導体は、前記貫通孔に挿通される平板状の第一端子部と、前記第一端子部に対して実質的に直交しており、ボルトが挿通されるボルト孔を有する平板状の第二端子部と、を有し、
    前記保持部材は、前記第二端子部を支持する支持面と、前記第一端子部が挿通される前記貫通孔と、前記貫通孔の軸方向に沿った側面と、を有する支持壁を有し、
    前記支持壁は、前記支持面における前記貫通孔と隣接した位置において前記ボルトと螺合するナットを保持しており、
    前記孔部は、前記支持壁の前記側面に開口している
    ことを特徴とするシール構造。
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