JP7350645B2 - シール構造 - Google Patents

シール構造 Download PDF

Info

Publication number
JP7350645B2
JP7350645B2 JP2019221010A JP2019221010A JP7350645B2 JP 7350645 B2 JP7350645 B2 JP 7350645B2 JP 2019221010 A JP2019221010 A JP 2019221010A JP 2019221010 A JP2019221010 A JP 2019221010A JP 7350645 B2 JP7350645 B2 JP 7350645B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
conductor
seal
housing
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019221010A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021089056A (ja
Inventor
英二 青樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2019221010A priority Critical patent/JP7350645B2/ja
Publication of JP2021089056A publication Critical patent/JP2021089056A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7350645B2 publication Critical patent/JP7350645B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

本発明は、シール構造およびシール方法に関する。
従来、導体をシールする技術がある。特許文献1には、主回路を中継するためのメイン端子を保持するメインハウジングと、サブ回路を中継するための電線と、電線の端末に接続されたサブコネクタとを備えるコネクタ付き電線と、メインハウジングから連なり、電線を保持する電線保持部とを備えるコネクタの技術が開示されている。特許文献1のコネクタでは、ゴム栓によって、電線と電線保持部との間がシールされている。
特開2018-116896号公報
導体をシールする工程の作業効率を向上できることが望まれている。
本発明の目的は、導体をシールする工程の作業効率の向上を図ることができるシール構造およびシール方法を提供することである。
本発明のシール構造は、板状の導体と、前記導体が挿通される貫通孔と、前記貫通孔の軸方向と直交する第一方向に延在し、かつ前記貫通孔と外部空間とを連通している孔部と、を有し、前記貫通孔に挿通された前記導体を保持する保持部材と、前記導体と前記保持部材との隙間を閉塞する第一シール部および前記孔部を閉塞する第二シール部を有するシール体と、を備え、前記シール体は、シール部材またはポッティング材であることを特徴とする。
本発明に係るシール構造において、保持部材は、導体が挿通される貫通孔と、貫通孔の軸方向と直交する第一方向に延在し、かつ貫通孔と外部空間とを連通している孔部と、を有する。シール体は、導体と保持部材との隙間を閉塞する第一シール部および孔部を閉塞する第二シール部を有する。本発明に係るシール構造では、第一方向に延在する孔部を利用してシール体を設置することができる。よって、本発明に係るシール構造は、導体をシールする工程の作業効率の向上を図ることができるという効果を奏する。
図1は、第1実施形態に係るコネクタ、第一装置、および第二装置の断面図である。 図2は、第1実施形態に係るコネクタの斜視図である。 図3は、第1実施形態に係るコネクタおよびシール構造の分解斜視図である。 図4は、第1実施形態に係るハウジングの平面図である。 図5は、第1実施形態に係るハウジングの正面図である。 図6は、第1実施形態に係るハウジングの断面図である。 図7は、第1実施形態に係るハウジングの断面図である。 図8は、第1実施形態に係るハウジングの断面斜視図である。 図9は、第1実施形態に係るシール部材の斜視図である。 図10は、第1実施形態に係るシール部材の平面図である。 図11は、第1実施形態に係るシール部材の側面図である。 図12は、第1実施形態に係るハウジングおよびシール部材の断面図である。 図13は、第1実施形態に係るシール構造の断面図である。 図14は、第1実施形態に係るシール構造の断面図である。 図15は、第1実施形態に係るコネクタの断面図である。 図16は、第2実施形態の導体挿入工程を示す図である。 図17は、第2実施形態の注入工程を示す図である。 図18は、第2実施形態に係るシール構造の断面図である。
以下に、本発明の実施形態に係るシール構造およびシール方法につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[第1実施形態]
図1から図15を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、シール構造およびシール方法に関する。図1は、第1実施形態に係るコネクタ、第一装置、および第二装置の断面図、図2は、第1実施形態に係るコネクタの斜視図、図3は、第1実施形態に係るコネクタおよびシール構造の分解斜視図、図4は、第1実施形態に係るハウジングの平面図、図5は、第1実施形態に係るハウジングの正面図、図6は、第1実施形態に係るハウジングの断面図、図7は、第1実施形態に係るハウジングの断面図、図8は、第1実施形態に係るハウジングの断面斜視図、図9は、第1実施形態に係るシール部材の斜視図、図10は、第1実施形態に係るシール部材の平面図、である。
図11は、第1実施形態に係るシール部材の側面図、図12は、第1実施形態に係るハウジングおよびシール部材の断面図、図13は、第1実施形態に係るシール構造の断面図、図14は、第1実施形態に係るシール構造の断面図、図15は、第1実施形態に係るコネクタの断面図である。図6には、図5のVI-VI断面が示されている。図7には、図5のVII-VII断面が示されている。
図1および図2に示すように、実施形態に係るコネクタ1は、ハウジング2と、導体3と、シール部材4と、を有する。コネクタ1は、第一装置100と、第二装置200と、を電気的に接続する。本実施形態において、第一装置100はモータであり、第二装置200はインバータである。第一装置100および第二装置200は、例えば、自動車等の車両に搭載される。第一装置100のモータ本体103と第二装置200のインバータ本体203とは、複数の導体3を介して電気的に接続される。
第二装置200は、車両に搭載されたバッテリと、第一装置100との間に介在している。第二装置200は、直流電流と交流電流との間の変換機能、電圧の昇圧および降圧を行なう変圧機能を有する。バッテリから第一装置100に対する電力の供給は、第二装置200によって制御される。また、第一装置100において回生によって生成された電力は、第二装置200を介してバッテリに蓄電される。
第一装置100は、筐体101およびモータ本体103を有する。モータ本体103は、第一装置100の主要な構成要素であり、ロータやステータを含む。モータ本体103は、筐体101の内部空間102に配置される。筐体101の内部空間102には、第一液体104が貯留されている。第一液体104は、モータ本体103に対する潤滑機能および冷却機能を有する液体であり、例えば、オイルである。筐体101における上側の壁部101aは、開口部101bを有する。開口部101bは、壁部101aを貫通しており、筐体101の内部空間102と筐体101の外部空間とを連通している。
第二装置200は、筐体201およびインバータ本体203を有する。インバータ本体203は、第二装置200の主要な構成要素であり、スイッチング回路を含む。インバータ本体203は、筐体201の内部空間202に配置される。筐体201の内部空間202には、パイプ204が配管されている。インバータ本体203には、パイプ204を介して冷却用の第二液体205が供給される。第二液体205は、例えば、冷却水である。筐体201における下側の壁部201aは、開口部201bを有する。
筐体101および筐体201は、開口部101bと開口部201bとを対向させながら互いに固定されている。筐体101の壁部101aと筐体201の壁部201aとの間には、ガスケット300が挟み込まれている。
コネクタ1は、第一装置100の開口部101bと第二装置200の開口部201bとが連通される連通部10において第一装置100の筐体101に対して固定される。連通部10は、第一装置100の開口部101bと第二装置200の開口部201bとが対向している部分である。本実施形態では、第二装置200の開口部201bが第一装置100の開口部101bよりも大きい。従って、第一装置100の壁部101aが第二装置200の内部空間202に向けて露出している。
図2および図3に示すように、本実施形態のコネクタ1は、シール構造50を有する。シール構造50は、ハウジング2と、板状の導体3と、シール部材4と、を含む。シール部材4は、ハウジング2と導体3との間をシールして、第一装置100と第二装置200との間の液体の流通を規制する。シール部材4は、第一液体104等の液体が第一装置100の側から第二装置200の側へ漏れ出ることを規制する。
例示の導体3は、バスバであり、銅やアルミニウム等の導電性を有する金属によって形成されている。導体3は、例えば、母材としての金属板から打ち抜かれて形成される。本実施形態のコネクタ1が有する導体3の数は、四本である。ただし、導体3の数は、四本には限定されない。導体3は、第一端子部31、第二端子部32、および屈曲部30を有する。
第一端子部31および第二端子部32の形状は、平板状である。導体3は、屈曲部30において実質的に直角に折れ曲がっている。第一端子部31は、屈曲部30に対して一方側に位置し、第二端子部32は、屈曲部30に対して他方側に位置している。すなわち、第一端子部31と第二端子部32とは実質的に直交している。本実施形態の導体3においては、第一端子部31の長さが第二端子部32の長さよりも長い。
第一端子部31の先端部には、ボルト孔31aが形成されている。ボルト孔31aは、第一端子部31を板厚方向に沿って貫通している。第二端子部32には、ボルト孔32aが形成されている。ボルト孔32aは、第二端子部32を板厚方向に沿って貫通している。
以下の説明では、コネクタ1およびシール構造50の説明において、第一端子31の軸方向を「高さ方向Z」と称する。また、第二端子部32の軸方向を「第一方向X」と称する。第一方向Xは、高さ方向Zと直交する。第一方向Xおよび高さ方向Zの何れとも直交する方向を「第二方向Y」と称する。コネクタ1において、複数の導体3は、第二方向Yに沿って配列される。第二方向Yは、導体3の幅方向である。
図4に示すように、ハウジング2は、本体20および固定部21を有する。本体20および固定部21は、例えば、絶縁性の合成樹脂によって一体に成型されている。本体20は、導体3を保持する部分である。固定部21は、第一装置100の筐体101に対して固定される部分である。本体20の形状は、略直方体である。図5等に示すように、本体20は、第一支持壁22、嵌合部23、および第二支持壁24を有する。
嵌合部23は、第一装置100の開口部101bに対して嵌合する部分である。嵌合部23には、軸シール400が装着されている。軸シール400は、嵌合部23と開口部101bとの間をシールする部材である。第一支持壁22は、嵌合部23から高さ方向Zの一方に向けて突出している。第二支持壁24は、嵌合部23から高さ方向Zの他方に向けて突出している。第一装置100および第二装置200が車両に搭載された状態において、第一支持壁22は嵌合部23に対して車両下方に位置し、第二支持壁24は、嵌合部23に対して車両上方に位置する。
固定部21は、嵌合部23と第二支持壁24との接続部から、高さ方向Zと直交する方向に向けて突出している。固定部21は、ボルト等の締結部材が挿通される貫通孔21aを有している。貫通孔21aは、本体20の四つの角部に対応して配置されている。
本体20は、複数の導体3を第二方向Yに沿って配列させた状態で保持するように構成されている。より詳しくは、図4に示すように、本体20には、複数の貫通孔25が設けられている。複数の貫通孔25は、第二方向Yに沿って一列に配置されている。貫通孔25は、第二支持壁24から第一支持壁22まで、高さ方向Zに沿って本体20を貫通している。導体3の第一端子部31は、貫通孔25に挿通され、本体20によって保持される。
第二支持壁24は、支持面24aと、側面24bと、を有する。支持面24aは、第二端子部32と対向する面であり、第二端子部32を支持することができる。支持面24aは、高さ方向Zを向く面であり、例えば、車両上方を向く面である。側面24bは、貫通孔25の軸方向に沿った面である。本実施形態の側面24bは、高さ方向Zに沿った面である。
図6等に示すように、第二支持壁24は、ナット収容室24cおよびボルト収容室24dを有する。ナット収容室24cは、ナット5を収容して保持する凹部である。ナット収容室24cは、支持面24aから高さ方向Zに向けて凹んでいる。本実施形態のナット5は、平面視における形状が矩形の四角ナットである。ナット収容室24cの断面形状は、ナット5の平面形状に応じた矩形である。ボルト収容室24dは、ナット収容室24cの底面から高さ方向Zに向けて凹んでいる凹部である。ボルト収容室24dには、ナット5に締結されるボルト6の軸部6aが収容される。
図4等に示すように、第二支持壁24は、ナット5を囲んでナット5を保持する保持壁24eを有する。保持壁24eは、ナット5に対してボルト6が螺合されるときの回転トルクに抗してナット5を保持し、ナット5の回転を規制する。保持壁24eは、ナット5を第一方向Xの両側および第二方向Yの両側から挟んでいる。ナット5は、インサート成型によって第二支持壁24と一体化されていてもよく、ナット収容室24cに圧入されていてもよい。ナット収容室24cおよびボルト収容室24dは、貫通孔25に隣接して配置されている。貫通孔25は、ナット収容室24cおよびボルト収容室24dと、側面24bとの間に位置している。言い換えると、側面24bは、第二支持壁24の一つの側面であって、貫通孔25に関してナット収容室24cとは反対側に位置する側面である。
図6から図8に示すように、第二支持壁24は、孔部26および凹部27を有する。孔部26は、側面24bに開口しており、第一方向Xに沿って延在している。より詳しくは、孔部26は、側面24bに形成された開口26aからボルト収容室24dに向けて第一方向Xに延在している。第一方向Xと直交する断面における孔部26の断面形状は、略矩形である。図5に示すように、孔部26の形状は、第二方向Yの幅が高さ方向Zの幅よりも長い長方形である。孔部26の四隅の形状は、外側に向けて凸の湾曲形状である。
図6から図8に示すように、凹部27は、貫通孔25を囲んでいる。より詳しくは、凹部27は、第二方向Yの両側および第一方向Xの片側から貫通孔25を囲んでいる。図6に示すように、貫通孔25を形成する壁面は、第一壁面25aおよび第二壁面25bを有する。第一壁面25aおよび第二壁面25bは、第一方向Xにおいて互いに対向している平面である。第一壁面25aは、保持壁24eの外壁面24fと連続した面である。言い換えると、第一壁面25aは、外壁面24fと実質的に同一面上にある。
凹部27は、第一壁面25aからナット5の側に向けて凹んでいる。言い換えると、凹部27は、第一壁面25aからボルト収容室24dに向けて凹んでいる。また、図7および図8に示すように、凹部27は、貫通孔25から第二方向Yの両側に向けて凹んでいる。すなわち、凹部27は、貫通孔25から導体3の幅方向に向けて凹んでいる。このように、凹部27は、貫通孔25を三方から囲んでいる。
図7に示すように、第二方向Yにおいて、凹部27の幅と孔部26の幅とは等しい。凹部27および孔部26の幅W1は、貫通孔25の幅W2よりも大きい。図6に示すように、高さ方向Zにおいて、凹部27の幅と孔部26の幅とは等しい。つまり、本実施形態の孔部26および凹部27は、断面形状が一定の一つの凹みを構成しているといってもよい。孔部26および凹部27を一つの凹みと考えた場合、貫通孔25はこの凹みと直交し、かつこの凹みを貫通している。
図5等に示すように、第二支持壁24には、絶縁壁24gが設けられている。絶縁壁24gは、一つの導体3と、隣接する他の導体3とを仕切る壁部である。第二支持壁24には、第二方向Yに沿って複数の孔部26および凹部27が並んで配置されている。絶縁壁24gは、互いに隣接する孔部26の間に配置されている。
図5および図6に示すように、第一支持壁22は、導体3を保持する導体保持部22a、およびナット22cを保持するナット保持部22bを有する。導体保持部22aの形状は、略直方体である。貫通孔25の開口部は、導体保持部22aに設けられている。貫通孔25の下部には、導体3を保持するリブ25cが形成されている。リブ25cは、第一壁面25aおよび第二壁面25bから突出しており、導体3を挟み込む。ナット22cは、第一端子部31のボルト孔31aと対向する位置に保持されている。
第一支持壁22には、絶縁壁22eが設けられている。絶縁壁22eは、一つの導体3と、隣接する他の導体3とを仕切る壁部である。絶縁壁22eは、互いに隣接するナット22cの間に配置されている。
図9から図11に示すように、シール部材4は第一シール部41および第二シール部42を有する。シール部材4は、ゴム等の樹脂によって一体に成型される。シール部材4の材料は、第一液体104に対する耐性を有する材料であり、例えば、耐油性を有するアクリルゴム等である。第一シール部41は、凹部27と導体3との間をシールする部分である。第二シール部42は、孔部26を閉塞する部分である。
第一シール部41の形状は、環形状である。図10に示すように、平面視における第一シール部41の形状は、導体3の形状に応じて細長い環状である。第一シール部41には、導体3が挿通される孔41xが形成されている。第一シール部41は、第一長辺部41a、第二長辺部41b、第一短辺部41c、および第二短辺部41dを有する。孔41xは、第一長辺部41a、第二長辺部41b、第一短辺部41c、および第二短辺部41dによって囲まれている。第一長辺部41aおよび第二長辺部41bは、第一方向Xにおいて互いに対向している。第一短辺部41cおよび第二短辺部41dは、第二方向Yにおいて互いに対向している。
第一シール部41の外周面は、二つのリップ41e,41fを有する。リップ41e,41fは、第一長辺部41a、第一短辺部41c、および第二短辺部41dに設けられている。また、リップ41e,41fの端部は、第二シール部42につながっている。第一シール部41の内周面には、全周にわたってリップ41kが設けられている。リップ41kは、導体3に密着し、導体3に沿った液体の流れを規制する。
第二シール部42は、第一シール部41の第二長辺部41bにつながっており、第二長辺部41bから第一方向Xに向けて突出している。第二シール部42は、本体42aおよびリップ42bを有する。本体42aの形状は、略直方体形状または平板形状である。図3から分かるように、正面視における本体42aの形状は、孔部26の断面形状に応じた矩形である。本体42aが有する四つの角部の形状は、外側に向けて凸の湾曲形状である。リップ42bは、本体42aの外周面に全周にわたって設けられている。リップ42bが有する四つの角部の形状は、外側に向けて凸の湾曲形状である。
リップ42bは、第一シール部41のリップ41e,41fと連続している。図9および図10に示すように、リップ41eの端部41gは、第二シール部42のリップ42bにつながっている。同様に、リップ41fの端部41hは、第二シール部42のリップ42bにつながっている。図10に示すように、第二方向Yにおいて、リップ41e,41fの幅W3は、リップ42bの幅W4と等しい。図11に示すように、高さ方向Zにおいて、リップ42bの幅W6は、第一シール部41の幅W5よりも大きい。
コネクタ1が組み立てられる場合、シール部材4が孔部26および凹部27に挿入され、その後に導体3が貫通孔25およびシール部材4に挿通される。図12には、孔部26および凹部27に挿入されたシール部材4が示されている。第一シール部41のリップ41e,41fは、凹部27の壁面に密着する。第二シール部42のリップ42bは、孔部26の壁面に密着する。
本実施形態のシール構造50では、シール部材4が貫通孔25のエッジ25eと干渉しないように構成されている。図12に示すように、貫通孔25と凹部27とが交差する部分や、貫通孔25と孔部26とが交差する部分には、エッジ25eが形成される。エッジ25eには、バリが発生することがある。本実施形態のシール構造50では、第一シール部41とエッジ25eとの間に隙間が設けられている。また、第二シール部42とエッジ25eとの間にも隙間が設けられている。よって、バリ等によってシール部材4が傷ついてしまうことが抑制される。
図13には、貫通孔25およびシール部材4に対して導体3が挿通された状態が示されている。導体3は、シール部材4の第一シール部41に挿通されている。図13に示すように、シール部材4には、第一反力F1、第二反力F2、および第三反力F3が生じる。
第一反力F1は、第二シール部42に発生する反力である。第一反力F1は、主として孔部26によってリップ42bが圧縮されることにより発生する。第二シール部42は、第一反力F1によってリップ42bを孔部26の壁面に対して密着させる。また、第一反力F1に応じた摩擦力によって、孔部26に対する第二シール部42の相対移動が規制される。第二シール部42は、例えば、貫通孔25内の圧力が予め定められた最大圧力となっても孔部26に対して第二シール部42が相対移動しないように設計される。第二シール部42は、第一反力F1によって孔部26を閉塞し、第一液体104等の液体が外部空間へ漏れ出ることを規制する。
第二反力F2は、第一長辺部41aに発生する反力であり、主として導体3によってリップ41kが圧縮され、凹部27によってリップ41e,41fが圧縮されることにより発生する。リップ41kは、第二反力F2によって導体3に密着する。リップ41e,41fは、第二反力F2によって凹部27の壁面に密着する。リップ41kおよびリップ41e,41fは、第一液体104等の液体が第一装置100の側から第二装置200の側へ漏れ出ることを規制する。
第三反力F3は、第二長辺部41bに発生する反力であり、主として導体3によってリップ41kが圧縮されることにより発生する。第二長辺部41bのリップ41kは、第三反力F3によって導体3に密着する。リップ41kは、第一液体104等の液体が第一装置100の側から第二装置200の側へ漏れ出ることを規制する。
図14に示すように、第一シール部41には、第四反力F4が生じる。第四反力F4は、第一短辺部41cおよび第二短辺部41dに発生する反力である。第四反力F4は、主として導体3によってリップ41kが圧縮され、凹部27によってリップ41e,41fが圧縮されることにより発生する。リップ41kおよびリップ41e,41fは、第一液体104等の液体が第一装置100の側から第二装置200の側へ漏れ出ることを規制する。
図15には、第一装置100の筐体101に固定されたコネクタ1が示されている。導体3の第二端子部32は、ボルト6によって第二装置200の端子206と接続される。ボルト6は、ナット5と螺合することにより、第二端子部32および端子206を共締めする。ボルト6の軸部6aは、ボルト収容室24dに収容される。導体3の第一端子部31は、ボルト22dによって第一装置100の端子105と接続される。ボルト22dは、ナット22cと螺合することにより、第一端子部31および端子105を共締めする。端子105は、導体3を介して端子206と電気的に接続される。
以上説明したように、本実施形態のシール構造50は、板状の導体3と、ハウジング2と、シール部材4と、を有する。ハウジング2は、導体3を保持する保持部材の一例である。ハウジング2は、導体3が挿通される貫通孔25と、貫通孔25の軸方向と直交する第一方向Xに延在し、かつ貫通孔25と外部空間とを連通している孔部26と、を有する。ハウジング2は、貫通孔25に挿通された導体3を保持する。
シール部材4は、シール体の一例である。シール部材4は、導体3とハウジング2との隙間を閉塞する第一シール部41、および孔部26を閉塞する第二シール部42を有する。本実施形態のシール構造50では、貫通孔25の軸方向と直交する第一方向Xに沿ってシール部材4を挿入することができる。よって、シール部材4を設置する工程の作業効率の向上を図ることが可能である。
比較例として、孔部26が設けられておらず、高さ方向Zに沿ってシール部材が挿入されるハウジングについて検討する。この場合、扁平なシール部材を扁平な貫通孔25に押し込む作業となるため、作業効率が低下しやすい。これに対して、本実施形態のシール構造50では、作業者が第二シール部42を保持しながら第一シール部41を孔部26および凹部27に挿入することができる。よって、シール部材4を挿入する作業が容易となる。
[第2実施形態]
図16から図18を参照して、第2実施形態について説明する。第2実施形態については、上記第1実施形態で説明したものと同様の機能を有する構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。図16は、第2実施形態の導体挿入工程を示す図、図17は、第2実施形態の注入工程を示す図、図18は、第2実施形態に係るシール構造の断面図である。第2実施形態において、上記第1実施形態と異なる点は、例えば、シール部材4に代えてポッティング材7によって導体3がシールされる点である。
第2実施形態のシール構造60は、ハウジング2、導体3、およびポッティング材7を含む。また、第2実施形態のシール構造60に係るシール方法は、導体挿入工程および注入工程を含む。図16に示すように、導体挿入工程は、導体3をハウジング2の貫通孔25に挿通する工程である。作業者は、例えば、第二端子部32がナット5に当接する位置まで第一端子部31を貫通孔25に挿入する。導体挿入工程では、全ての導体3が対応する貫通孔25に挿通される。
図17に示すように、注入工程は、孔部26からポッティング材7を注入する工程である。ポッティング材7は、例えば、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂等の合成樹脂である。ポッティング材7は、耐油性を有する。ポッティング材7は、注入装置8によって注入される。注入装置8は、例えば、ディスペンサであり、ノズル81を有する。注入工程において、ハウジング2の姿勢は、孔部26の開口26aを上方に向けた姿勢とされる。ノズル81は、凹部27と対向する位置に位置付けられて下方に向けてポッティング材7を吐出する。
ノズル81から吐出されたポッティング材7は、導体3とハウジング2との間に充填され、導体3とハウジング2との隙間を閉塞する。また、ポッティング材7は、孔部26に充填されて孔部26を閉塞する。
図18には、充填されたポッティング材7が示されている。図18に示すように、充填されたポッティング材7は、第一シール部71および第二シール部72を有する。第一シール部71は、導体3とハウジング2との隙間を閉塞している部分である。第一シール部71は、例えば、凹部27の壁面と導体3との間の隙間28を閉塞する。第二シール部72は、第一シール部71と一体に形成されている。第二シール部72は、孔部26を閉塞している部分である。第一シール部71および第二シール部72は、第一液体104等の液体が第一装置100の側から第二装置200の側へ漏れ出ることを規制する。
全ての孔部26および凹部27に第一シール部71および第二シール部72が形成されると、注入工程が完了する。なお、注入工程の完了後に、ポッティング材7を硬化させる硬化工程が実行されてもよい。
以上説明したように、第2実施形態に係るシール構造60は、板状の導体3と、ハウジング2と、ポッティング材7と、を有する。ハウジング2は、導体3を保持する保持部材の一例である。ハウジング2は、導体3が挿通される貫通孔25と、貫通孔25の軸方向と直交する第一方向Xに延在し、かつ貫通孔25と外部空間とを連通している孔部26と、を有する。ハウジング2は、貫通孔25に挿通された導体3を保持する。
ポッティング材7は、シール体の一例である。ポッティング材7は、導体3とハウジング2との隙間を閉塞する第一シール部71、および孔部26を閉塞する第二シール部72を有する。本実施形態のシール構造60では、孔部26が貫通孔25の軸方向と直交している。よって、ポッティング材7を注入する注入工程において、ノズル81が導体3と干渉しにくい。
比較例として、孔部26が設けられていないハウジングについて検討する。この場合、注入工程においてポッティング材7を貫通孔25の軸方向に沿って注入する必要がある。その結果、ノズル81が導体3に接近することになり、注入工程における作業効率が低下し易くなる。これに対して、第2実施形態では、ノズル81と導体3やハウジング2との干渉が生じにくい。例えば、ノズル81と導体3やハウジング2との干渉が発生しないように孔部26の位置を定めることが容易である。また、ノズル81が第二端子部32と接近しないことから、第二端子部32にポッティング材7が付着しにくい。
本実施形態に係るシール方法は、導体挿入工程と、注入工程と、を含む。導体挿入工程は、ハウジング2の貫通孔25に板状の導体3を挿通する工程である。ハウジング2は、貫通孔25と、貫通孔25の軸方向と直交する第一方向Xに延在し、かつ貫通孔25と外部空間とを連通している孔部26と、を有する保持部材である。注入工程は、孔部26の開口26aを上方に向けた状態で孔部26にポッティング材7を注入し、導体3とハウジング2との隙間28および孔部26をポッティング材7によって閉塞する工程である。
本実施形態に係るシール方法によれば、導体3の延在方向と孔部26の延在方向とが直交していることから、注入装置8のノズル81と導体3とが干渉しにくい。また、孔部26が側面24bに開口するので、開口26aを任意の大きさや形状とすることが可能である。例えば、図7に示すように、孔部26の幅W1は、貫通孔25の幅W2よりも大きい。よって、ポッティング材7を導体3と凹部27との隙間28に充填させることが容易である。
第1実施形態および第2実施形態のハウジング2は、導体3をシールするシール体として、シール部材4およびポッティング材7を選択的に使用することが可能である。すなわち、共通の孔部26および凹部27に対して、シール部材4およびポッティング材7から任意のシール体を用いることが可能である。よって、上記のハウジング2は、組立作業が実行される作業所が有する装置に応じて複数の製造工程に柔軟に対応することができる。
[実施形態の変形例]
上記第1実施形態および第2実施形態の変形例について説明する。上記のシール構造50およびシール構造60は、例示したコネクタ1とは異なる構成に適用されてもよい。すなわち、導体3を保持する保持部材は、例示されたハウジング2には限定されない。コネクタ1は、第一装置100の筐体101に固定されるものには限定されない。また、コネクタ1は、連通部10とは異なる位置に固定されるものであってもよい。
導体3の形状は、上記実施形態において例示された形状には限定されない。例えば、導体3の形状は、直線状であってもよい。この場合、直線状の導体3の一端が第一端子部31となり、他端が第二端子部32となる。
上記の各実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1 コネクタ
2 ハウジング
3 導体
4 シール部材
5 ナット
6 ボルト
7 ポッティング材
8 注入装置
10 連通部
20 本体
21 固定部
22 第一支持壁
22a:導体保持部、 22b:ナット保持部、 22c:ナット、
22d:ボルト、 22e:絶縁壁
23 嵌合部
24 第二支持壁
24a:支持面、 24b:側面、 24c:ナット収容室、
24d:ボルト収容室、 24e:保持壁、 24f:外壁面、
24g:絶縁壁
25 貫通孔
25a:第一壁面、 25b:第二壁面、 25c:リブ、 25e:エッジ
26 孔部
27 凹部
30 屈曲部
31 第一端子部
31a ボルト孔
32 第二端子部
32a ボルト孔
41 第一シール部
41a:第一長辺部、 41b:第二長辺部、 41c:第一短辺部、
41d:第二短辺部、41e:リップ、 41f:リップ、 41k:リップ、
41x:孔
42 第二シール部
42a:本体、 42b:リップ
50,60 シール構造
71:第一シール部、 72:第二シール部
81 ノズル
100 第一装置
101 筐体
101a:壁部、 101b:開口部
102:内部空間、 103:モータ本体、 104:第一液体、 105:端子
200 第二装置
201 筐体
201a:壁部、 201b:開口部
202:内部空間、 203:インバータ本体、 204:パイプ、
205:第二液体、 206:端子
F1:第一反力、 F2:第二反力、 F3:第三反力、 F4:第四反力
X:第一方向、 Y:第二方向、 Z:高さ方向

Claims (1)

  1. 板状の導体と、
    前記導体が挿通される貫通孔と、前記貫通孔の軸方向と直交する第一方向に延在し、かつ前記貫通孔と外部空間とを連通している孔部と、を有し、前記貫通孔に挿通された前記導体を保持する保持部材と、
    前記導体と前記保持部材との隙間を閉塞する第一シール部および前記孔部を閉塞する第二シール部を有するシール体と、
    を備え、
    前記シール体は、前記孔部に挿入されたシール部材である
    ことを特徴とするシール構造。
JP2019221010A 2019-12-06 2019-12-06 シール構造 Active JP7350645B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019221010A JP7350645B2 (ja) 2019-12-06 2019-12-06 シール構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019221010A JP7350645B2 (ja) 2019-12-06 2019-12-06 シール構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021089056A JP2021089056A (ja) 2021-06-10
JP7350645B2 true JP7350645B2 (ja) 2023-09-26

Family

ID=76219620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019221010A Active JP7350645B2 (ja) 2019-12-06 2019-12-06 シール構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7350645B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001068208A (ja) 1999-08-26 2001-03-16 Yazaki Corp 防水コネクタ
JP2008300318A (ja) 2007-06-04 2008-12-11 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
WO2011160856A1 (en) 2010-06-25 2011-12-29 Reinz-Dichtungs-Gmbh Plug-in module with oil-tight transversal guidance of conductors and/or conduits
US20160141808A1 (en) 2013-09-25 2016-05-19 Virginia Panel Corporation High Speed Data Contact Set With Right Angle Termination Insert
CN109449699A (zh) 2018-09-18 2019-03-08 中江立江电子有限公司 一种射频同轴转接器
JP2019102284A (ja) 2017-12-04 2019-06-24 イリソ電子工業株式会社 電子部品及び電子部品の製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0226139Y2 (ja) * 1985-05-01 1990-07-17

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001068208A (ja) 1999-08-26 2001-03-16 Yazaki Corp 防水コネクタ
JP2008300318A (ja) 2007-06-04 2008-12-11 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
WO2011160856A1 (en) 2010-06-25 2011-12-29 Reinz-Dichtungs-Gmbh Plug-in module with oil-tight transversal guidance of conductors and/or conduits
US20160141808A1 (en) 2013-09-25 2016-05-19 Virginia Panel Corporation High Speed Data Contact Set With Right Angle Termination Insert
JP2019102284A (ja) 2017-12-04 2019-06-24 イリソ電子工業株式会社 電子部品及び電子部品の製造方法
CN109449699A (zh) 2018-09-18 2019-03-08 中江立江电子有限公司 一种射频同轴转接器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021089056A (ja) 2021-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3972059B1 (en) Electrical connector
US11063387B2 (en) Connector having a sealing member interposed between the connector support member and housing
EP3772781B1 (en) Electrical connector
CN112310730B (zh) 连接器
JP7027020B2 (ja) コネクタ
US7682204B2 (en) Electrical apparatus and method of manufacturing the same
EP2874240B1 (en) Connector and connector connection structure
JP6158673B2 (ja) 電子部品収納ユニットの防水構造
US20140062234A1 (en) Rotating electrical machine
JP2007073449A (ja) コネクタケース
CN115207700A (zh) 连接器以及带端子电线的保持结构
JP2021136133A (ja) コネクタ
JP7350645B2 (ja) シール構造
JP7378896B2 (ja) シール構造
JP2002369346A (ja) 電気機器装置
CN116472408A (zh) 用于电动的制冷剂压缩机的电子部件的壳体单元
JP7511769B2 (ja) 電気機器配線部品
CN112563997B (zh) 电连接箱
JP7370877B2 (ja) コントローラ
CN108621976B (zh) P2混合动力模块
CN115149321A (zh) 连接器、驱动马达模块及车辆
JP2024079011A (ja) コネクタ
JP2024098200A (ja) コネクタ
CN113644480A (zh) 衬垫的安装结构
KR20150002192A (ko) 케이블 고정 어셈블리

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230913

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7350645

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150